特許第5908727号(P5908727)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5908727家禽の屠殺体の異なる体部位を異なる強度で熱処理する装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5908727
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】家禽の屠殺体の異なる体部位を異なる強度で熱処理する装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A22C 21/04 20060101AFI20160412BHJP
【FI】
   A22C21/04
【請求項の数】16
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-537385(P2011-537385)
(86)(22)【出願日】2009年11月25日
(65)【公表番号】特表2012-509662(P2012-509662A)
(43)【公表日】2012年4月26日
(86)【国際出願番号】NL2009050714
(87)【国際公開番号】WO2010062173
(87)【国際公開日】20100603
【審査請求日】2012年10月23日
(31)【優先権主張番号】2002250
(32)【優先日】2008年11月25日
(33)【優先権主張国】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】511126198
【氏名又は名称】マレル ストーク ポウルトリー プロセッシング ベースローテン フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】Marel Stork Poultry Processing B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン エスブルーク,モリス,エドゥアルドゥス,テオドルス
(72)【発明者】
【氏名】ハルフマン,マルコ,ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デ グリーンド,エリク ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デン ニューヴェラール,アドリアヌス,ヨゼフス
【審査官】 豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第03670365(US,A)
【文献】 国際公開第2008/013447(WO,A1)
【文献】 特開昭51−069074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 21/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽毛を含む家禽の屠殺体を熱処理する装置において、
処理領域を通って誘導する、家禽の屠殺体の輸送経路の範囲を決定する輸送手段を備えた処理領域と、
熱処理媒体の送り機構と、
上記処理領域に上記熱処理媒体の送り機構が連結された熱処理媒体の分配手段とを含み、
上記熱処理媒体の分配手段は、上記輸送経路の方に向けられた多数の放出開口を備え、上記熱処理媒体は上記放出開口を通って上記輸送経路へ輸送され、
放出開口から放出される熱処理媒体が、輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体と共に移動するように、上記分配手段が制御されることが可能であって、
上記輸送経路に上記熱処理媒体を輸送するための上記分配手段は、上記熱処理媒体の形状または向きを変更するために、少なくとも1つの調節可能な放出開口が設けられていることを特徴とする装置。
【請求項2】
上記分配手段は、分配経路に沿って移動可能な分配コンベアによって輸送される少なくとも1つの配置変更可能な放出開口を含み、
上記分配経路は、輸送手段が追随する家禽の屠殺体の輸送経路の少なくとも一部に面して、輸送経路から一定距離離れて位置していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
輸送経路の方に向けられた放出開口が要望通りに開閉可能なように、上記分配手段が制御可能なバルブを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
個々の放出開口に対する熱処理媒体の送り機構の抵抗は、放出開口ごとに制御され得るように、上記分配手段が構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の装置。
【請求項5】
分配手段の複数の放出開口に異なる熱処理媒体が供給され得るように、熱処理媒体の送り機構が複合形状となっていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の装置。
【請求項6】
複数の放出開口の外部に熱処理媒体が輸送される速度が異なるように、分配手段が構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の装置。
【請求項7】
上記分配手段は、分配経路に沿って移動可能な分配コンベアによって輸送される少なくとも1つの配置変更可能な放出開口を含み、
輸送されている分配コンベアおよび配置変更可能な放出開口の相対位置が、調節可能である請求項2〜6の何れか1項に記載の装置。
【請求項8】
上記分配手段は、分配経路に沿って移動可能な分配コンベアによって輸送される少なくとも1つの配置変更可能な放出開口を含み、
分配コンベアが、輸送手段によって輸送される家禽の屠殺体の体部位を位置決めする移動可能な位置決定手段を輸送することを請求項2〜7の何れか1項に記載の装置。
【請求項9】
輸送手段によって輸送される家禽の屠殺体の体部位を位置決めする処理領域において、静止した状態にて位置決めされた位置決定手段を含むことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の装置。
【請求項10】
上記熱処理媒体の送り機構が、熱処理媒体を形成するための調節領域を含むことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の装置。
【請求項11】
上記分配手段が、静止した状態にて、少なくとも1つの放出開口を含んでいることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の装置。
【請求項12】
少なくとも1つのセンサーおよび上記センサーと通信するインテリジェント制御機を備えることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の装置。
【請求項13】
羽毛を含む家禽の屠殺体を熱処理する方法において、
以下の処理工程:
A)処理領域において輸送経路に沿って家禽の屠殺体を移動させる工程と、
B)輸送経路の方に向けられた多数の放出開口に熱処理媒体を供給する工程と、を含み、
少なくとも1つの放出開口は、輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体から一定距離離れた分配経路に面して共に移動し、
上記輸送経路に上記熱処理媒体を輸送するための上記供給する工程において、少なくとも1つの放出開口は、状況条件に応じて、熱処理媒体の噴出の方向または形状を変更するよう調整されることを特徴とする方法。
【請求項14】
輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体と共に移動する放出開口の移動速度は、実質的に家禽の屠殺体の輸送速度に相当することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
上記輸送経路に沿って家禽の屠殺体と共に移動する放出開口の位置は、処理される家禽
に従って調節されることを特徴とする請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
家禽の屠殺体の他の体部位上で作用する熱処理媒体よりも低い強度で作用する熱処理媒体を供給するように、輸送経路に沿って家禽の屠殺体と共に移動する放出開口が、構成されていることを特徴とする請求項13〜15の何れか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、羽毛を含む家禽の屠殺体を熱処理する装置に関する。上記装置は、処理領域を通って誘導する、家禽の屠殺体の輸送経路の範囲を決定する輸送手段を備えた処理領域と;熱処理媒体の送り機構と;熱処理媒体を処理領域へ供給する熱処理媒体の分配手段とを含み;上記分配手段は、輸送経路の方に向けられた多数の放出開口を備え、熱処理媒体は上記放出開口を通って上記輸送経路へ輸送される。また、本発明は、家禽を熱処理する改良された方法に関する。
【0002】
家禽、より詳細には、食肉処理され出血した、鶏、アヒルおよび七面鳥などの家禽の熱処理には、屠殺体に付いた羽などの付着物を減らす目的がある。これにより、後の(剥ぎ取り)工程において羽毛の除去が容易となる。死後硬直が速やかに起こるため、熱処理に必要は条件は、家禽が食肉処理された後、熱処理が短時間で完了されなければならないということである。これまである程度は、家禽を沈める温水の入ったタライを所望の速度で使用することがなされていた。約3分間の処理時間の後、家禽はタライの外に取り出され、羽は比較的容易に除去可能である。この所謂“浸漬熱処理”の欠点は、家禽と共にタライから相当量の水が出てしまうことである。また、タライから汚れ、細菌およびバクテリアを移動させる可能性があるという問題もある。
【0003】
熱処理の代替方法が、本出願人のWO 2008/013447に開示されている。この文献には、全身が羽毛で包まれた家禽を熱処理する装置および方法が開示されている。特定の領域に露点が存在する熱処理媒体は、調節領域において形成され、調節領域から、放出開口を少なくとも1つ備える分配手段を使用する処理領域へ搬送される。この処理領域は、処理領域を通って誘導する、家禽の屠殺体の輸送経路の範囲を決定する輸送手段を備えている。また、処理領域において、液体が熱処理媒体から家禽上に凝縮する。これにより、短時間でかなりの熱移動が実現可能である。短時間に実現可能で比較的有利な熱処理のように、この方法および装置は、所望の方法よりも多数の明白な利点を備えているが、熱処理の効果を実際に制御できる効果が見出された。初期量の基準は、もちろん羽が緩む程度までである。熱処理の質を決定する他の要素は、表皮(表面表皮/真皮)に対する損失の程度、および、皮膚の真下での肉の変性(“煮沸による収縮”)の程度である。熱処理の質を制御する上で、少なくともこれらの面が考慮される。
【0004】
熱処理に係る改良された方法および目的に必要な手段を提供することが、本発明の目的である。これにより、先行技術の有利な点を保持したまま、容易に制御された熱処理の効果を得ることができる。
【0005】
この目的のため、本発明は、上記にて示した形態の装置を提供する。放出開口から放出される熱処理媒体が、輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体と共に移動するように、上記装置では、分配手段が制御され得ることを特徴としている。特に、実施の形態では、この目的のために分配手段は、分配コンベアによって輸送され少なくとも一つの配置変更可能な放出開口を備えている。上記分配コンベアは、分配経路に沿って移動可能である。上記分配経路は、輸送手段が追随する家禽の屠殺体の輸送経路の少なくとも一部に面して、輸送経路から一定距離離れて位置している。熱処理媒体の噴流が家禽の屠殺体の皮膚にぶつかる位置において、目的の手段によっておおおよその熱処理がなされる。通常、凝縮の重要な効果は、比較的短時間にて非常に大量の熱を移動させ得ることである。家禽の屠殺体の(局所的または他の)過熱(“過熱処理”)の虞は制御され、熱処理の結果として表皮の損傷が変化し、“低火傷”、“中間火傷”または“高火傷”に分類され得る。家禽肉の変性の程度は、熱処理の程度に依存する。食肉処理された動物の表皮(表面表皮)の過剰な損傷は、もちろん防がれなくてはならない。家禽の温度が湿球温度を超えない間、すなわち、少なくとも蒸発の結果、上記皮膚が乾燥し切らない限り、または、上記皮膚上の液体がそれ以上加熱されない限り、熱処理媒体が供給されるとき、熱処理媒体は家禽の屠殺体の皮膚上で好ましく凝縮される。
【0006】
家禽の屠殺体の種々の部分である羽の付着特性、および、羽を処理する間、家禽の屠殺体の種々の部分を用意する必要性は、実際にはかなり変化し得る。例えば、皮膚はこれらの体部位(例えば、胸肉が考えられる)から除去されるので、“ある程度の過熱処理”が許容される部分がある。一方、他の屠殺体の体部位は、“過熱処理”の痕跡を全く示さないはずである。逆に、種々の屠殺体の体部位に対する羽の付着の程度において明確な相違がある。脚、首、手羽、腹および/または尾の位置における羽の比較的強固な付着が例として挙げられる。先行技術に従って可能であったように、所定の位置にて単一の強度で屠殺体を熱処理することが可能であるだけなく、本発明によれば、これからは同一屠殺体の種々の屠殺体の体部位の熱処理の程度を、高度に制御可能な手法によって変更することができる。家禽の屠殺体の羽処理の間、希望に応じて、種々の位置にて、より広いまたは狭い範囲に対して羽毛を熱処理することが選択可能である。
【0007】
分配手段は、目的供給物である熱処理媒体を対象とする供給手段を意味するものであると、きわめて一般的に理解される;所望の場合、上記分配手段は制御手段を任意に備えていてもよい。熱処理媒体は、羽の下部において少なくとも部分的に吹き付けられ得る。この目的のために、熱処理媒体の噴流(または複数の噴流)は、羽が埋め込まれた方向に対して向かうように、特に家禽に接触するように到達されなければならない;熱処理媒体は、羽を透過し、少なくとも皮膚に到達することとなる。
【0008】
適用され得る熱処理媒体については、第1の例として、露点が49℃〜68℃であり、少なくとも部分的にまたはほとんど完全に水で飽和した熱風が考えられる。他の熱処理媒体を適用することも可能である。例えば、液体の例として、水の代わりに、代替の液体または液体混合物を適用することもできる。本発明に係る装置は、特定の熱処理媒体に係るものに限られない。本発明によれば、限定された期間、局所的(部分的)に熱処理が可能であるが、49℃〜61℃の範囲であることにより、過熱処理することなく、熱処理媒体のより一般的な温度範囲が形成される。61℃〜68℃の温度での(一時的な)熱処理には、追加の激しい熱処理によって、除去がより困難な羽毛の一部をより除去し易くする効果があるだけでなく、このようにして微生物を無害にするという、高い温度による効果がある。それゆえ、微生物学的な理由により、61℃〜68℃の高温での一時的な(部分的な)熱処理は有益である。
【0009】
輸送経路へ熱処理媒体を輸送する分配手段は、少なくとも1つの調整可能な放出開口を備えることが好ましい。このような調整可能な放出開口を使用することにより、最適な方向を選択し、熱処理媒体の噴流を形成することができる。熱処理媒体の形状、開始位置、長さおよび方向は、その場の条件に応じて変更され得る。他の効果は、本発明の結果として、効率的なエネルギー使用が実現可能であることである。弱い強度の熱処理を必要とする屠殺体部分は、程度の高い熱処理を必要とする屠殺体部分よりも、結局のところ弱い強度で処理され得る。熱処理媒体を標的に対して使用した結果、熱処理媒体の過剰な使用および過剰なエネルギー消費が抑制される。
【0010】
輸送経路は、オーバーヘッドコンベアに沿って配置変更可能な家禽保持部を備えるオーバーヘッドコンベアによって通常形成されている。家禽は、家禽保持部から脚が吊るされ得る。また、家禽は、オーバーヘッドコンベアによって範囲が決定される輸送経路を通過し、熱処理媒体の送り機構に速やかに到達可能である。処理領域に対して熱処理媒体を移動させるために、上記装置は、送風機または通風機として参照される少なくとも1つのファンを備えていてもよい。処理領域は、処理領域から、(これ以上)正確に調整されない凝縮物および/または気体/液体の混合物を分配するための分配手段を備えていることがさらに好ましい。
【0011】
他の好ましい形態において、分配手段は制御可能なバルブを備えている。輸送経路の方に向けられた放出開口は、要望通りに開閉可能である。熱処理媒体の送り機構は、放出開口の開閉が制御されることによって、オンオフが切替えられる。これにより、熱処理媒体は、家禽の移動に従って家禽の屠殺体へ向けられる。熱処理媒体の連続する噴流は、個々の家禽の屠殺体上に吹き付けられる。そして、実質的に共に移動する噴流は、独立して制御された連続する個々の噴流によって構成されることによって作り出される。配置変更可能な少なくとも1つの放出開口についてすでに上述したように、このようにして、分配コンベアによって有利な効果が得られる。手法を組み合わせることはもちろん考えられる;すなわち、熱処理装置は、分配コンベアによって配置変更可能な1つの放出開口と、輸送経路の方に向けられ、かつ、制御手段によって開閉可能な複数の放出開口とを備えている。
【0012】
さらに他の実施形態において、個々の放出開口に対する熱処理媒体の送り機構の抵抗は、放出開口ごとに制御され得るように、分配手段が構成される。例えば、これは、公知の流れ抵抗を有する接続導管の制限を組み込むことによって実現可能である。側方浸透流を制御可能とすることによって、このような制限(抵抗)を調整可能とすることが任意に可能である。この手法により、複数の放出開口の流れの相互比率が調整可能であり、多数の放出開口に亘って、熱処理媒体の供給の分配を制御することができる(流れを制御できる)。これは、熱処理過程の制御性をさらに改善した結果である。
【0013】
他の好ましい実施形態では、家禽の屠殺体との同期手段によって分配コンベアが共に移動するように、分配コンベアの駆動と同期された輸送手段の駆動によって輸送経路の範囲が決定される。1つの放出開口(または複数の放出開口)は、しばらくの間、屠殺体の体部位に対して固定された向きで正確に保持され得る。すなわち、分配経路を通過する間、目的の手段によって、関連する屠殺体の部位が処理され得る(熱処理され得る)。輸送手段の同期化および分配コンベアによって、好ましくない速度のばらつきを防ぐことができる。輸送手段の駆動によって、分配コンベアの駆動をなす輸送経路の範囲が決定される場合、上記速度のばらつきの防止は、好適に(単一の駆動により)および正確に実現可能である。これは、上記2つのシステムが対であることを意味する。
【0014】
本発明に係る上記装置の好ましい実施形態では、分配コンベアは、家禽の屠殺体の輸送手段の一部を形成する逆転輪に連結されている。曲部を通過するとき、輸送手段は逆転輪によって誘導される。屠殺体が曲部を通過する間、固定された位置において配置された分配コンベアによって、配置変更可能な放出開口が輸送されることを、非常に単純な手法によって実現可能である。分配コンベアの個々の駆動は必要ではなく、結局のところ、分配コンベアは逆転輪に直接的に結合されている。
【0015】
他の実施の形態では、家禽の屠殺体の輸送経路に対して、一部が水平であるエンドレスコンベアの形態にて分配コンベアが含まれていてもよい。例えば、ベルトコンベアまたは鎖コンベアが考えられる。このような分配コンベアは、所望の長さおよび所望の形状の分配経路を実現できるため好ましい。これにより、装置が作製される処理条件について自由度を高めることができる。また、分配手段の複数の放出開口に異なる放出開口が供給され得るように、熱処理媒体の送り機構を複合形状とすることができる。これにより、屠殺体が熱処理される場所を変更するだけでなく、他の処理条件が要望通りに選択され得る。ここで、例えば、熱処理媒体の飽和、温度、露点、速度比率および流れ比率の程度などの種々の処理条件が考えられる。複数の放出開口の外部に熱処理媒体が輸送される速度が異なるように、分配手段が構成されていれば、局所的な処理条件の変形例がさらに得られる。例えば、多数の通風機/送風機が適用されることによって、または、熱処理媒体が複数の放出開口に輸送される抵抗を変化させることによって、上記の変形例が実現される。複数の(種々の)放出開口を相互に製造することによって、または、調製されたある放出開口の熱処理媒体に追加の処理(例えば、追加の過熱、飽和度の変化など)を行うことによって、多数の放出開口に面して流出する熱処理媒体が変動する可能性がある。種々の処理条件は、複数の放出開口によって作成される。この作成は、処理領域を区分することによってさらになされる。また、任意に、物理的な区分の配置によって、または、種々の処理条件が作成される複数の区画/チャンバーでの(例えば、高い/低い)領域における位置によってなされる。第1の熱処理チャンバーは、例えば、正確さが低い手法によって、(1)家禽および(2)連続する処理領域と組み合わされる実現可能な製造キャリア(例えば、比較的高温の領域)に、熱が移動される場にて作成される。上記連続する処理領域では、決定された水準(例えば、すでに熱が移動している屠殺体の局所的な過熱を防止するために、十分に制御された比較的低温で)で処理条件が正確に維持される。
【0016】
他の実施形態に係る特有の変形例では、輸送されている分配コンベアおよび配置変更可能な放出開口の相対位置が調節可能であることが好ましい。同じ家禽動物を一括処理、またはさらには食肉処理された動物ごとに個々の熱処理するために、上記装置は種々の種類の家禽を処理するように構成可能である。個々のレベルで1つの放出開口(複数の放出開口)を調節するために、食肉処理された動物の種々のグループごとに調節する場合は任意で、放出開口の移動を自動化することが好ましい。例えば、少なくとも1つのセンサー(ここでは、カメラシステムが特に想定される)、および、制御システムの命令において、1つの放出開口(複数の放出開口)を移動させるための上記センサおよび制御システムに連結された駆動装置を組み込むことが例示される。
【0017】
良好な接近性のため、および接近性を標準化するため、分配コンベアが、移動可能な位置決定手段を含むことが好ましい。上記位置決定手段は、輸送手段によって輸送される家禽の屠殺体の体部位を位置決めするものである。同じ対象物を有する装置は、処理領域において静止した状態にて配置された位置決定手段を備えていてもよい。
【0018】
熱処理媒体を構成するため、熱処理媒体の送り機構を調節領域に含めることが好ましい。熱処理媒体は、49℃〜68℃またはさらに狭い範囲にて露点を有する調節領域にて形成され得る。本発明の方法によれば、49℃〜61℃の範囲に加えて61℃〜68℃の高温にて部分的な熱処理がなされる。高温範囲を参照する好ましい点は、すでに上述した通りである。
【0019】
分配経路に面して、家禽の屠殺体と共に移動する分配手段に加えて、上記装置は、静止した状態で配置された分配手段を含んでいてもよい。例えば、最小限の熱処理水準は、屠殺体の全体に応じて決定されてもよく、および/または、熱処理水準の決定は、家禽の屠殺体の決定された位置にてなされてもよい。
【0020】
上記装置は、少なくとも1つのセンサーおよび上記センサーと通信するインテリジェント制御機を備えることが好ましい。例えば、1またはそれ以上の放出開口の位置、熱処理媒体の構成(時間、質および/または量)、加熱された液体の供給(時間、質および/または量)、家禽の輸送速度、ファンの駆動などの自動制御によって検知された屠殺体の変化に従って、熱処理をさらに自動化することが可能である。熱処理工程に影響する外部の量的な影響を検知する、熱処理過程のインテリジェント制御機においてこれらを利用することが可能である。熱処理状況にて重要な得る起こり得る外部影響は、例えば:空気湿度、周囲湿度、供給時の家禽の屠殺体の存在、温度および/または家禽の屠殺体の量が挙げられる。また、当然、多くのセンサーは、インテリジェント制御機に情報を供給可能である。多くの情報を収集することによって、処理条件をより良く制御できるだけでなく、エネルギーを削減することができるであろう。例えば、所定の時間、家禽の屠殺体がわずかしか供給されない(または、全く供給されない)ことが検知された場合、熱処理媒体の送り機構は、減速され、または一時的に停止される。
【0021】
また、本発明は上述した形態の装置を提供する。上記家禽の屠殺体は、輸送経路の少なくとも一部に面して上記家禽の屠殺体と共に移動するカバー部材によって遮蔽されている。脆弱な屠殺体の体部位、または強度の低い熱処理を必要とする屠殺体の体部位には、さらなる処理のために局所的な熱処理動作を軽減させることが可能である。家禽の屠殺体に対するカバー部材の十分な適合を促すため、上記装置は多数のカバー部材を備えることが好ましい。それぞれのカバー部材は、それぞれの単一の家禽の屠殺体のみを遮蔽するよう構成されている。共に移動する放出開口についてすでに上述した効果は、このような装置を用いて実現され得る。この変形例は、共に移動する放出開口を有する実施形態を運動力学的に逆転させたものとみなすことができる。この観点から、共に移動する放出開口が想定可能であることに留意すべきである。低い強度で作用する熱処理媒体が許容されることによって、上記放出開口が過剰な熱処理に対して局所的な保護のために用いられる。上記熱処理媒体は、共に移動する放射開口、または、冷却された屠殺体を局所的に冷却するために用いられる共に移動する放出開口から抜け出るものである。
【0022】
本発明は、羽毛を含む家禽の屠殺体を熱処理する方法に関し、以下の処理工程:
A)処理領域において輸送経路に沿って家禽の屠殺体を移動させる工程と、
B)輸送経路の方に向けられた多数の放出開口に熱処理媒体を供給する工程と、を含み、
少なくとも1つの放出開口は、輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体から一定距離離れた分配経路に面して共に移動することを特徴とする。本発明に係る装置について上述した効果、特に、種々の家禽の屠殺体に対する種々の熱処理効果を実現できる点は、この方法を用いて得られる。これは制御された熱処理効果であり、1つの家禽屠殺体の個々の屠殺体体部位が、制御された手法によって程度を変化させて熱処理され得る。
【0023】
本発明に係る装置について上述したように、分配経路に追随する放出開口の移動速度は、輸送経路に沿って移動される家禽の屠殺体の移動速度に相当する。これは、例えば、輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体と共に移動する放出開口は、家禽の屠殺体が輸送経路において曲部を通過する間、家禽の屠殺体と共に移動するという、単純な手法によって実現される。屠殺体と共に移動する1つの放出開口(複数の放出開口)は、他の体部位よりもより強度の高い熱処理を必要とする屠殺体の体部位へ特に向けられている。このような屠殺体の体部位の例としては、家禽の屠殺体の首、手羽、脚および/または尾が挙げられる。これらのおよび他の屠殺体の体部位に対する最良の熱処理のため、輸送経路に沿って家禽の屠殺体と共に移動する放出開口の位置は、処理される家禽に従って調節される。
【0024】
家禽の屠殺体の他の体部位上で作用する熱処理媒体よりも低い強度で作用する熱処理媒体を供給するために含まれる、輸送経路に沿って家禽の屠殺体と共に移動する放出開口が可能となる。このように、より強度の高い熱処理動作は局所的には実現されないが、軽減された熱処理動作を局所的に行うことはできる。
【0025】
本発明は、さらに上述した形態の方法を提供する。輸送経路の一部に面して、カバー部材は、輸送経路に沿って移動する家禽の屠殺体と共に移動する。これにより、カバー部材によって家禽の屠殺体の体部位が遮蔽されていない場合よりも、家禽の屠殺体の体部位が弱い強度で熱処理を受けるように、家禽の屠殺体の体部位が遮蔽される。軽減された熱処理動作は、このようにして局所的になされる。上記方法を用いて、放出開口を共に移動させる方法について上述した効果が実現される。この代替方法は、放出開口を共に移動させる実施形態を運動力学的に逆転させたものとみなすことができる。
【0026】
本発明は、以下の図面に示された限定されない実施形態を基礎として考慮される。
【0027】
図1は、本発明に係る羽毛を含む家禽の屠殺体を熱処理する装置の一部を示す斜視図である。
【0028】
図2は、本発明に係る装置の変形例の一部を示す斜視図である。
【0029】
図3A図3Dは、本発明に係る装置の4つの他の変形例の一部を示す斜視図である。
【0030】
図4Aおよび図4Bは、同様に本発明に係る装置の2つの他の変形例の一部を示す斜視図である。
【0031】
図5Aおよび図5Bは、本発明に係る装置の2つの他の変形例をさらに示す断面斜視図である。
【0032】
図6は、固定されたノズルを有する本発明に係る装置の他の変形例の一部をさらに示す斜視図である。
【0033】
図7は、固定されたノズルを有する本発明に係る装置の他の変形例の一部をさらに示す斜視図である。上記装置は図6にて示した装置にやや類似している。
【0034】
図8は、熱処理媒体の噴流が、家禽の屠殺体と共に移動するだけでなく、屠殺体が、激しい熱処理から遮蔽されている本発明の装置に係る完全に異なる変形例を示している。
【0035】
図1は、保持部3を用いて、輸送経路4から家禽の屠殺体2が吊るされている処理領域1の一部を示している。家禽の屠殺体2は、保持部3において脚5から逆さまに吊るされている。図示された一部において、凹部6が形成された逆転輪5は、保持部3(簡略化のため、保持部3の1つのみが示されている)に沿って輸送を行い、輸送経路4は曲部を通っている。また、エアドラム7は、逆転輪5に連結されている。供給管8を通って熱処理媒体はエアドラム7へ供給され得る。供給管8を通って供給された熱処理媒体が放出開口10にてチューブ9の外部へ放出されるように、放出開口10を有するチューブ9は、エアドラム8の内部に連結している。この熱処理媒体の流出は、矢印Pを用いて概略的に示される。家禽の屠殺体2が曲部を通ると、家禽の屠殺体2は、総排出腔および尾の方に向けられた熱処理媒体の流れ(フロー;P)によって処理されることとなる。このように、家禽の屠殺体2は、他の屠殺体の体部位よりもこれらの屠殺体の体部位(総排出腔および尾)において、より激しく熱処理がなされ得る。家禽の屠殺体2をチューブ9の放出開口10に対して正確な位置にするために、ドラム8は、脚部および保持部案内部11を備えている。
【0036】
図2は、図1にてすでに示した領域と非常に類似する処理領域20の一部を示している。同一の部材には、同じ部材番号を付している。図1に示したエアドラム7と異なり、図示されたエアドラム21は、下面22にさらに延展機23を備える。延展機23は、家禽の屠殺体2の羽24が、移動し、離れた位置となるように促すものである。家禽の屠殺体2を非常に正確な位置とすることによって、熱処理が制御し易くなる。
【0037】
図3A〜3Dは、図1、2ですでに示された処理領域と非常に近似した処理領域30、40、50、60のそれぞれを同様に示している。同一の部材には、同じ部材番号を付している。
【0038】
すでに示した図と異なる点として、図3Aでのエアドラム31には、さらに多数の放出開口32が備えられている。放出開口32は、エアドラム31に沿って位置しており、逆転輪5が曲部を通るときに、家禽の屠殺体2は、背中側にて激しく熱処理され得る。家禽の屠殺体2は、腹側がエアドラム31に向かった状態で供給され得る(“腹供給”)。これにより、背中側に代えて、放出開口32でより激しく屠殺体2の腹側を熱処理できることが明白である。また、家禽の屠殺体2の向きを制御可能な、突出している分離部材33が備えられている。
【0039】
すでに示した図と異なる点として、図3Bでは、エアドラム41は、エアドラム41の下面に多数の噴出しパイプ42を備えている。このような噴出しパイプ42には、例えば、家禽の屠殺体2の決定された処理単位の寸法に従って最適な位置となるように配置が変更可能な形態が効果的に含まれる。
【0040】
また、図3Cは異なるエアドラム51を示している。同図では、これら多数の放出開口52は斜め上へ向かっている。同図では、チューブ9は、放出開口10とは異なる放出開口53を備えている。それぞれの放出開口63および64から、家禽の屠殺体2の腹側および背中側の両方に激しく吹き付けを行うことが可能なように、図3Dに示すエアドラム61は、丸い家禽の屠殺体2を拘束する星型伸張部62を備えている。
【0041】
同一の部材には同じ部材番号を付しているが、図4Aおよび図4Bは、上述した図面にあまり類似しない処理領域70および80のそれぞれの一部を示している。両図面は、エアドラム72、82のそれぞれに連結されている熱処理媒体の供給部71を示している。これらのエアドラム72、82は、逆転輪5から距離を隔てて配置されているが、軸73を介して回転が固定されて、逆転輪5と対になっている。熱処理媒体の供給部71は、連結部74を介してエアドラム72、82に密封された状態で連結されている。連結部74が図示された位置に固定されたままで、これらのエアドラムは回転できる。図4Aのエアドラム72は、多数の固定された状態で配置された放出開口75を備えている。多数の放出開口75は上下に位置し、非常に距離に亘り家禽の屠殺体に吹き付けを行うことができる。所望の向きに家禽の屠殺体2の手羽24を保持するための手羽延展機76は、エアドラム72上に配置されている。放出開口84の位置を変更可能なように、エアドラム82は、矢印Pに従って配置変更可能である、垂直に配置変更可能なドラム区分83を備えているが、図4Bのエアドラム82は、図4Aに示したドラム72に近似している。放出開口84の所望の設定は、家禽の屠殺体2の処理単位ごとまたは個々の家禽の屠殺体2ごとに調整可能である。
【0042】
エアドラム91の他の変形例を図5に示す。図5Aに明確に示すように、熱処理媒体の供給パイプ92は、分配チャンバー93に連結されている。分配チャンバー93から流路94へ熱処理媒体が流入する。流路94は、高さが調整可能なチューブ95に連結されている。なお、高さが調整可能なチューブ95は、上記放出開口96を有している。隔壁97によって、エアドラム91は、家禽の屠殺体2を受け入れる異なる区画または棚に区分されている。上述した技術に比較して追加の技術として、図5Aは、輸送経路4と共に移動する分配コンベア100がエアドラム91の外面に備えられている状態を示している。熱処理媒体は、密閉された流路101および第2の分配コンベア102を通って供給される。図5Aでは、分配コンベア102は鎖形状であり、流路101に組み込まれている。分配コンベア102は、高さを変更可能な分配パイプ103を複数備えており、分配パイプ103は、エアドラム91によって範囲が決定される曲部の外面に、複数の家禽の屠殺体2と共に移動することができる。
【0043】
輸送経路4と共に移動する分配コンベア100は、図5Bにも示されている。同図では、エアドラム91の代わりに、曲部の内側に類似の分配コンベア110が図示されている。熱処理媒体は、ここでも密閉された流路111を通って供給される。分配コンベア112は流路111と同様に配置されている。分配コンベア112は、鎖形状であり、高さを調整可能な分配パイプ113を備えている。分配パイプ113は、曲部の外面に、複数の家禽の屠殺体2と共に移動することができる。なお、分配コンベア100、110は、もちろん一つの曲部のみが適用される必要はなく、このことは、分配コンベア100の一部を形成する直線区分105によって示される。
【0044】
図6は、保持部3を用いて、輸送経路4から家禽の屠殺体2が吊るされている処理領域1の一部を示している。家禽の屠殺体2は、熱処理媒体が通過して供給される流路120に沿って輸送される。バルブ122を有する制御手段によって密閉され得る放出開口121は、熱処理媒体の流路120上に配置されている。バルブ122がロッド機構の一部を形成するために、垂直な制御棒123もロッド機構の一部を形成している。また、図示されたバルブ122の種々の変形例が想定可能である。例えば、開口の大きさを調節可能な点で有利な絞り構造を挙げることができる。垂直な制御棒123を押すことによって、関連する垂直な制御棒123に連結されたバルブ122が上方に旋回し、それによって放出開口121が開く。保持部3から家禽の屠殺体2が吊るされており、上記保持部3は2つの制御カムを備えている状態が明確に図示されている。輸送経路4に沿って保持部3を移動させることによって、放出開口121が、家禽の屠殺体2が配置された位置において常に開放されることとなる。垂直な制御棒123が、制御カム124によって解放されたとき、関連する制御棒123によって作動した放出開口121が、再び密閉されるように再び付勢されて、制御棒123は再び上方へ移動する。このようにして、家禽の屠殺体2が配置された位置にて、熱処理媒体が常に噴出される;代わりに、熱処理媒体の噴流を家禽の屠殺体2と垂直に共に移動させてこのような状況を作ってもよい。
【0045】
図7は、保持部3を用いて、輸送経路4から家禽の屠殺体2が吊るされている処理領域1を再度示しているが、家禽の屠殺体2は、2つの流路130、131の間で輸送され、上記2つの流路130、131を通って熱処理媒体が供給される。垂直に配置変更可能な送り台(スライド)133を有する制御手段によって密閉され得る放出開口132は、熱処理媒体の流路130、131の両方に配置される。制御手段(矢印PおよびPを参照)による送り台133の作動によって放出開口132は開閉される、図6以外は、送り台は、保持部3ではなく、図示されていない特定の制御機構によって制御されている。図7に構成が示されているように、放出開口132は、家禽の屠殺体2の位置のみにて開放されているが、送り台133を作動させることによって、熱処理媒体の噴流は家禽の屠殺体2の位置にも生じる;上下に位置した多数の熱処理媒体の噴流を垂直に家禽の屠殺体2と共に移動させて状況を作ってもよい。
【0046】
図8は、装置140の一部を示しており、保持部3を用いて、輸送経路4から家禽の屠殺体2が吊るされている処理領域1の一部を再度示している。家禽の屠殺体2は、保持部3において脚5から逆さまに吊るされている。例えば、図1を参照すると、図示された部分において、輸送経路4は曲部を通過している状態が図示されている。凹部6が形成された逆転輪5は、保持部3(簡略化のため、保持部3の1つのみが示されている)を移動させる。エアドラム7は、逆転輪5に連結されている。供給管8を通って熱処理媒体はエアドラム7へ供給され得る。エアドラム8の内側には、放出開口10が形成されており、供給管8を通って供給された熱処理媒体が放出開口10にて外部へ放出される。曲部を通過する間、家禽の屠殺体2は、総排出腔および尾の方に向けられた熱処理媒体の流れによって処理されることとなる。このように、家禽の屠殺体2は、他の屠殺体の体部位よりもこれらの屠殺体の体部位(総排出腔および尾)において、より激しく熱処理がなされ得る。ここまでで上述した図面から装置140はある程度明らかとなっている。しかし、それに加えて、この装置140は、家禽の屠殺体2の胸部を過剰な熱処理から遮蔽(保護)し得る遮蔽カバー141を有している。例えば、遮蔽カバー142を用いて、遮蔽された屠殺体の体部位よりも遮蔽されていない全ての屠殺体の体部位がさらに熱処理されるように、処理領域1における処理条件が作成される。逆転輪5によって範囲が決定される輸送経路からそれぞれの入り口および出口にて、これらの遮蔽カバー141は開閉される(矢印P10を参照)。家禽の屠殺体2の一部の遮蔽は、熱処理媒体が供給されて通過する放出開口10を共に移動させることなくもちろん行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1図1は、本発明に係る羽毛を含む家禽の屠殺体を熱処理する装置の一部を示す斜視図である。
図2図2は、本発明に係る装置の変形例の一部を示す斜視図である。
図3A図3Aは、本発明に係る装置の他の変形例の一部を示す斜視図である。
図3B図3Bは、本発明に係る装置の他の変形例の一部を示す斜視図である。
図3C図3Cは、本発明に係る装置の他の変形例の一部を示す斜視図である。
図3D図3Dは、本発明に係る装置の他の変形例の一部を示す斜視図である。
図4A図4Aは、同様に本発明に係る装置の他の変形例の一部を示す斜視図である。
図4B図4Bは、同様に本発明に係る装置の他の変形例の一部を示す斜視図である。
図5A図5Aは、本発明に係る装置の他の変形例をさらに示す断面斜視図である。
図5B図5Bは、本発明に係る装置の他の変形例をさらに示す断面斜視図である。
図6図6は、固定されたノズルを有する本発明に係る装置の他の変形例の一部をさらに示す斜視図である。
図7図7は、固定されたノズルを有する本発明に係る装置の他の変形例の一部をさらに示す斜視図である。上記装置は図6にて示した装置にやや類似している。
図8図8は、熱処理媒体の噴流が、家禽の屠殺体と共に移動するだけでなく、屠殺体が、激しい熱処理から遮蔽されている本発明の装置に係る完全に異なる変形例を示している。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8