(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
特定候補記述ラベルが子である1個以上の親ノードを特定するユーザ・コマンド入力に基づいて、前記特定候補記述ラベルが、以前に格納された記述ラベルの階層のどこに格納されるべきかを決定するステップを、さらに、備える、請求項2〜9の何れかに記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の記載では、本発明の完全な理解を提供するために、説明を目的として、数多くの特定された詳細が、示される。しかしながら、本発明は、これらの具体的な詳細なしに、実施することができることは、明らかであろう。本発明を不必要に不明瞭にするのを避けるために、公知の構造及び装置はブロック図で示してある。
【0010】
本願明細書では、実施例は、以下の概略に従って記述される:
1.0 全般的概観
2.0 構造的概観
3.0 コミュニティに基づく格付けを有する階層タグのための方法
3.1 タグ
3.2 タグの処理
3.3 コミュニティに基づく格付け
3.4 タグおよびコミュニティに基づく格付けの説明
4.0 実施メカニズム
5.0 具体例
【0011】
1.0 全般的な概要
前述の(背景技術)において述べた必要性、および以下の説明から明らかになるであろう他の必要性および目的は、コミュニティに基づく格付けを有する階層タグを管理する方法を備える本発明により遂行される。
【0012】
本発明において使用されるタグは、特定のマルチメディア・コンテンツを記述するためまたはこれにラベル付けをするために使用される。このラベルは、個々のテレビジョン・エピソードまたはテレビジョン・シリーズ全体に適用されるかもしれない。タグの細分化またはタグが与えられるマルチメディア・コンテンツのセクションは、実施ごとに変えることができる。例えば、テレビジョン・シリーズ「24」には、このシリーズの内容およびジャンルを示すために、「スパイ活動」または「サスペンス」と言うラベルが付されるかもしれない。シリーズ内の個々のエピソードは、このエピソード内の特定事項の発生を示す自身のラベルを有するかもしれない。例えば、シリーズ「24」のあるエピソードには、誘拐が発生することを示すために、このエピソードには「誘拐された」とのラベルが付されるかもしれない。タグは、マルチメディア・コンテンツ内の特定セグメントを示すために使用することもでき、また特定セグメントに関連した記述を含むこともできる。「24」のあるエピソードでは、撃ち合いが発生する際、タグは、このエピソード内の特定のセグメントでの「発砲」を示すかもしれない。一実施例では、特定のセグメントは、マルチメディア・コンテンツ内の持続時間またはマルチメディア・コンテンツ内の単一の時刻を示すことができる。例えば、発砲についてのタグは、撃ち合いシーンが合計2分00秒続くセグメントを示すかもしれない。他の例では、他のタグは、俳優・製作者等の表示が終わったことを、またはマルチメディア・コンテンツ内の他の単一ポイントを示すかもしれない。
【0013】
タグは、ビデオを表示することができる如何なるタイプのデバイスにも用いることができる。これらのデバイスには、携帯デバイス、DVDプレーヤおよび如何なるタイプのフォーマットのビデオも表示することができる他のデバイスが含まれるが、これらに限定されるものではない。ビデオ・フォーマットのいくつかの具体例には、MPEG-2、MPEG-4、NTSCおよびATSCが含まれるが、これらに限定されるものではない。携帯デバイスには、携帯DVDプレーヤ、PDA、多機能電話およびビデオを表示することができる他のいかなる携帯デバイスを含むかもしれないが、これらに限定されるものではない。
【0014】
タグは、様々なソースから生成することができる。コンテンツ・プロバイダ、第三者の編集者、サービス・プロバイダまたはユーザ自身が、特定のマルチメディア・コンテンツを記述するためまたはラベル付けするためのタグを挿入することができる具体例、つまり、ソースである。コンテンツ・プロバイダは、視聴者が見ることをコンテンツ・プロバイダが望むタグを含ませることによって、彼らのコンテンツを完全に制御することを望むことができる。第三者の編集者は、サービスとしてタグを加え、かつマルチメディア・コンテンツにこの追加情報を加えることをサービス・プロバイダに請求することを望むことができる。第三者の編集者は、一般に、レベルの高い編集品質および公平性を提供して、タグの品質を全てのマルチメディア・コンテンツに渡って維持する。サービス・プロバイダは、視聴者が特定の番組を探す助けとするためまたは媒体ストリームに広告を追加するために、マルチメディア・コンテンツにタグを含ませることもできる。
【0015】
ユーザ・コミュニティから生じるタグにより、ユーザは、最大限、瞬時にかつ多様な観点で、タグをコンテンツに追加することができる。ユーザの大きいセグメントは、特定のマルチメディア・コンテンツにタグを追加することを望むことができる。しかしながら、これにより、多様な問題が発生するかもしれない。例えば、タグは、マルチメディア・コンテンツを正確に反映しないかもしれない。これは、ユーザが、マルチメディア・コンテンツにタグを挿入したいが、不注意にタグを正しくないマルチメディア・コンテンツに付与してしまうことにより、発生するかもしれない。他の例では、提出されたタグを、他の視聴者は不適切または侮辱的と思うかもしれない。しかしながら、ユーザ自身が媒体コンテンツにタグ付けをすることが可能であることが、他のユーザに情報を提示することになる点は、極めて有効である。
【0016】
コミュニティに基づくタグ付けシステムの場合、ユーザは、特定のマルチメディア・コンテンツを記述するまたはラベル付けすることができる特定のマルチメディア・コンテンツに対し、ラベルを自由に提出することが、望まれる。タグは、特定のマルチメディア・コンテンツ全体を記述するために、または求める情報の細かさに応じて、特定の媒体ストリームの特定の部分をマークするために、使用することができる。例えば、銀河系バーにおいて起こる特定の場面に対し「バー」がラベル付けされた映画「スターウォーズ」に対し、ラベルが、提出されるかもしれない。他の例の場合、タッチダウンと言う結果になるプレーが行われる放送内の時間をマークするために「タッチダウン」とラベル付けされているフットボールの試合に対し、ラベルが、提出されるかもしれない。一実施例においては、ユーザは、提出されたタグが、マルチメディア・コンテンツ全体に付加されるべきか、又はマルチメディア・コンテンツの一部のみに付加されるべきかを選択することが出来る。
【0017】
辞書には、ユーザが、格納されたタグからタグを選択するもの、または自由形態のタグを選択する辞書(この場合、ユーザは、これに全てのタグを書込みかつ提出する)があり得る。自由形態のタグの場合、ユーザは、ユーザが媒体コンテンツの特定のセクションに適用したいタグのラベルを、正確にタイプする必要がある。したがって、ユーザが、いかなるタグをショーに入力しようとする際にも、ユーザは、タグを提出するたびに、タグをタイプしなければならない。これは、多くの問題を発生する。ユーザが毎回ラベルをタイプしなければならないことの一つの問題は、これが、タグのミススペルの発生原因となり得ることである。これは、同じタグに軽微なばらつきを生じさせ、かつ提出されたタグを分析する際に、混乱と誤りの可能性を発生させる原因となる。例えば、ショー「24」に対し、ユーザは、撃ち合い(gunfight)の発生を示すタグを提出するかもしれない。ユーザは、これと同じアクションを示す類似のタグを多く提出するかもしれない。「銃」、「発砲」、「撃ち合い」及び「シューティング」が、全て、同じ撃ち合いシーンに対して提出されるかもしれない。加えて、ユーザは、彼らが提出するタグのスペルを誤ってつづることがある。ユーザがタグ「撃ち合い(gunfight)」を追加しようとする場合に、"Gunfit"、"gunfigt"及び"gunfite"が、全て、提出されてしまうかもしれない。これらのエントリのそれぞれは、別々のタグ・エントリとなる可能性がある。
【0018】
加えて、毎回タグをタイプすることは、一部のユーザにはタグを侮辱的と感じさせることとなる。コミュニティに基づくタグ付けによって起こり得るように、編集コンテンツを綿密にモニタしないことにより、一部のユーザが侮辱的と感じるタグが、マルチメディア・コンテンツに適用されてしまう。この方式の他の欠点は、媒体デバイスのTV用途のためにオンスクリーン・キーボードでタグをタイプすることが、面倒であると言う理由から、タグの提出に対し大きなバリアが存在することである。例えば、多くの媒体デバイスは物理キーボードを備えていないので、ユーザは、これに代えて、遠隔入力デバイスによって制御されるオンスクリーン・キーボードまたはソフト・キーボードを使用しなければならない。文字の各々は、表示デバイスのスクリーン上に配置され、かつユーザは、タグの入力のために各文字を選択する。
【0019】
コミュニティに基づくタグ付けシステムは、階層システムとすることも、フラット・システムとすることもできる。階層タグは、システムが、タグに密接に関連したコンテンツを提案することを可能にする。例えば、「ドタバタ・コメディ(slapstick)」のようなタグが検索され、ごくわずかな結果しか得られない場合、階層システムは、密接に関連した他のタグを提案するかもしれない。「風刺(satire)」または「皮肉(irony)」のような他のタグが、「ドタバタ・コメディ(slapstick)」がその一部であるコメディの他のカテゴリ内にあるので、これらのタグが提案されるかもしれない。したがって、階層タグは、ユーザが、自身が望む媒体コンテンツを探すことも可能にする。フラット・システムは、ユーザに、いかなるガイダンスも提供することはできないであろう。
【0020】
2.0 構造の概観
図1には、一実施例に従う、コミュニティに基づく格付けを有する階層タグを維持するためのシステムが、示されている。このシステムは、DVR 102A及び102Bを含む。これらは、イーサネットまたは無線通信ポートのような任意の適切な通信インタフェースを介して、各々、ネットワーク105に通信結合されている。
【0021】
更に、このシステムは、データ処理エンジン104、データベース106、サービス・プロバイダ108及びコンテンツ・プロバイダ110も含む。システム100のコンポーネントは、ネットワーク105を介して通信する。
【0022】
ネットワーク105は、通信システム内のデバイス間でのデータ交換を提供する任意の媒体またはメカニズムによって実施させることができる。ネットワーク105の例には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、イーサネットまたはインターネットまたは1個以上の地上、衛星または無線リンクのようなネットワークが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これに代えてまたは加えて、ネットワーク105に接続されているいかなる数のデバイスも、通信リンクにより各々直接接続させることができる。
【0023】
一実施例においては、DVR 102Aと102Bはサービス・プロバイダ108と通信する。このサービス・プロバイダは、DVR 102A、102Bが、サービス・プロバイダ108とは独立して、視聴者の興味を満足させるように動作することを可能にする、番組ガイド・データ、(フォント及び画像のような)グラフィック・リソース、サービス情報、ソフトウェア、広告、タグ及び他のフォームのデータを提供する。加えて、サービス・プロバイダ108は、DVR 102A及び102Bに、ビデオ番組のためのタグを提供することができる。
【0024】
コンテンツ・プロバイダ110は、無線放送、衛星通信、同軸ケーブルまたはネットワーク105を介して、DVR 102A及び102Bにマルチメディア番組コンテンツを直接提供する。マルチメディア番組コンテンツは、長編の映画、ホーム・コメディ、バラエティ・ショー、トーク・ショーまたは広告を含むが、これらに限定されるものではない。
【0025】
他の実施例によると、コンテンツ・プロバイダ110は、(番組、シリーズまたは番組内のセグメント及び単一ポイントを特定する)メタデータ、販促用データ、アイコン、ウェブ・データ及び他の情報を含むことができる媒体同期データを提供する。媒体同期データは、DVR 102A及び102Bへの転送のために、サービス・プロバイダ108に提供することができる。サービス・プロバイダ108は、タグを受信し、かつDVRが、これらのタグを受信しかつ処理して、関連するマルチメディア・コンテンツと共にこれらのタグを使用することを可能にする。他の実施例においては、コンテンツ・プロバイダ110が、DVR 102A及び102Bに、直接タグ・データを提供する。
【0026】
一実施例によると、DVR 102A及び102Bは、タグを提出するために、単独あるいは組合されて使用される。これらのタグは、ネットワーク105を介してデータベース106に供給される。このデータベース106は、複数のデバイスから生じるさまざまな番組に関連するタグとマルチメディア・コンテンツとを収集しかつ格納する。データベース106は、従来のデータベース・システムのような、任意の形態のデータ・ストレージとすることができる。他の実施例によると、コンテンツ・プロバイダ110及びサービス・プロバイダ108によって作成されたタグは、データベース106に格納される。
【0027】
データ処理エンジン104は、データベース106からタグを読み出し、かつさまざまな機能を実行するためにデータを調べる。例えば、データ処理エンジン104は、複数のタグ内の全般的な特性を特定するために、データベース106から選択されたタグを分析する。データ処理エンジン104は、タグの共通する特性を特定することによって、DVRユーザが興味を持つ可能性があるコマーシャル・ブレーク及び他のイベントを含む、ビデオ番組の個別のセグメントを特定することができる。
【0028】
3.0 コミュニティに基づくタグ付けによる階層タグの方法
中央で管理されるがコミュニティで維持される階層タグ付けシステムをユーザに提供することは、(例えば、ユーザに何の提案もしない)フラット・タグ付け構造のみによる制限についての改善を与えるであろう。一実施例では、ユーザのコミュニティは、特定のコンテンツにタグを提出し、かつサービス・プロバイダは、階層スキーマ内のコンテンツに適用することができる一組のタグ・ラベルを維持する。この状況下で、サービス・プロバイダは、ユーザがそこから用語を選択することができるようにタグのデータベースを維持する。タグの組(タグ辞書)を維持することにより、同じワードのミススペル及び軽微なばらつきが発生する可能性も除去される。ユーザがタグを提出したい場合には、ユーザは、タグのデータベース内にすでに存在するタグを選ぶ。
【0029】
一実施例では、階層構造は、
図2に示されているようなノードを備えるツリー・タイプ構造として記述することができる。各ノードは、値を含み、かつツリー内の現在のノードの下位にある、ゼロ以上の子ノードを有することができる。子を有するノードは、子の親ノードと呼ばれる。各ノードは、1個の親しか有しない。ツリー内の一番上のノードは、ルート・ノード201と呼ばれ、かつ親を有しない。リンクを次のノードにつなげることにより、ルート・ノードから全ての他のノードに到達することができる。子を有しないノードは、終端ノードと呼ばれる。他の実施例では、階層構造は、ノードが1個の親に限定されないツリー・データ構造である。例えば、構造は、有向非巡回グラフ(DAG)とすることができる。この状況下では、子ノードは多数の親を有することができ、かつ、サブカテゴリは、2つ以上のカテゴリとなる可能性がある(すなわち、「ロマンチック・コメディ」は、「ロマンス」と「コメディ」のカテゴリの下位に位置することができる)。
【0030】
3.1 タグ
一実施例においては、タグのデータベースは、階層システム内に維持される。タグが階層構造を有しているので、タグの選択には、より系統的アプローチを適用させることができる。より一般的なワードは、階層内でより上位の位置に配置され、かつ階層の下位に行くに連れて、ワードの詳細は、増加する。これは、
図2に示される。例えば、階層は、階層の最上部の近くのノード203及び205内に一般用語「ドラマ」及び「コメディ」を有することができる。ユーザが「コメディ」を選択すると、「ロマンチック・コメディ」211、「ドタバタ・コメディ」209及び「寒いユーモア」(図示せず)のような(しかしながら、これらに限定されない)より詳細な選択が、挙げられる。ユーザが、更に、階層の下位に降りて行くに連れて、詳細かつ更なる選択が、利用可能となる。「ドラマ」ノード203に対して、より詳細な選択は、子ノード207によって表される。「ドタバタ・コメディ」ノード209に対して、より詳細な選択は、子ノード213によって表される。「ロマンチック・コメディ」ノード211に対して、より詳細な選択は、子ノード215によって表される。子ノードは、より詳細なラベルを備える。これらの子ノードは、階層構造に含まれる詳細のレベルに応じて、より多くの子を有することができる。
【0031】
3.2 タグの処理
一実施例においては、ユーザが、彼の意図を満足させる用語を見出すことができない場合、ユーザは新規なタグを提出することができる。ユーザは、階層内のタグの配置のために少なくとも1個の親ノードを特定することもできる。一実施例においては、サービス・プロバイダは、ユーザによって提出されるタグを受け入れ、かつタグをタグ・データベースに含ませる前にタグに変化を与えることはない。他の実施例においては、サービス・プロバイダは、提出されたタグを受信し、次で、この新しく提出されたタグをタグ・データベースに含ませるか否かを決定する。サービス・プロバイダは、この新しく提出されたタグが既存のタグの複製であるかまたはミススペルであるかを決定することができる。サービス・プロバイダは、この提出されたタグが、そのカテゴリが誤っているかまたは侮辱的であるかを決定することもできる。ラベル付けをしようとしているコンテンツに精通していない場合には、カテゴリ化が誤っているか否かを決定することは困難である。この状況下では、明らかなカテゴリ化の誤りしか除去することはできない。例えば、「血液及び内臓」のラベルは、もしこの用語が、このようなコンテンツを含まない「ドーラといっしょに大冒険(Dora the Explorer)」のような子供番組に提出されたものである場合、除去することができる。
【0032】
一実施例においては、新たに提出されたタグの用語をスクリーニングするプロセスは、自動的に処理され、または人によって実行される。本願明細書において使用される「ライブラリアン」は、タグのデータベースへの導入を承認するまたはタグを使用させないようにすることによって、新たに提出されたタグを編集するタスクを行う。タグ承認は、多くの形態をとることができる。ライブラリアンには、明らかに攻撃的なワードを見出してかつ除去し、かつそれ以外の全てのタグはエントリのために残すタスクしか与えないことも可能である。ライブラリアンは、特定の媒体コンテンツに対してしかタグを承認することができないように選択することができる。この状況下では、ライブラリアンによって承認された何れのタグも、提出されたタグが適用されるマルチメディア・コンテンツの他のエピソードにしか、適用されない。したがって、あるタグがテレビ番組「24」に対して提出される場合、このタグは、他のマルチメディア・コンテンツにではなく、「24」の他のエピソードにしか利用可能ではない。ライブラリアンは、訓練された人、自動処理、またはこれらの組合せとすることができる。一実施例においては、新しく提出されたタグが、自動プロセスによる検討の後に承認される、組合せシステムが、使用される。この自動プロセスは、ミススペル及び侮辱的なワードに対してしか検索することができない。もしタグが自動プロセスを通過してしまった場合には、人間が、タグ・データベースに提出されたタグを含めるか否かを点検する。一実施例においては、新たに提出されたタグがサービス・プロバイダにより承認されると、このタグは、データベースのタグの階層に追加され、かつタグ付けするコミュニティが自由に使用することを可能にする。ライブラリアンは、このタグが多数の親ノードに関連すべきか否かも決定することができる。例えば、タグ「スペース・モンスタ」が、親ノード「SF」の子として提出された。ライブラリアンは、「スペース・モンスタ」がノード「ホラー」の子ノードでもあるべきで、かつ親ノード「ホラー」を有するタグを配置することを決定するかもしれない。
【0033】
媒体コンテンツのコミュニティによるタグ付けは、数多くのメカニズムにより実行させることができる。一実施例においては、新規なタグは、ウェブページによって提出され、階層タグ・データベース内に含められる。例えば、サービス・プロバイダは、ユーザが、サービス・プロバイダのウェブサイトから記録する要求を提出することをすでに認めているかもしれない。記録要求を提出するために、ユーザは、サービス・プロバイダのウェブサイトをナビゲートし、彼のアカウントにログオンし、次で、この記録要求を提出する。一実施例においては、ユーザが、彼のウェブページ・アカウントから媒体コンテンツに対するタグを提出することを可能とする新規な機能が、導入される。ウェブサイトによる提出を、タグの階層データベースに含ませるべきタグの新規なラベルに、限定することができる。これに代えて、提出を、タグの階層データベースに含まれているタグのみを使用して行うこともできる。一実施例においては、ユーザには、既存のタグが示され、かつユーザは、これらのタグから選択することが可能である。ユーザが使用したいタグが存在しない場合には、ユーザは、新規なタグをデータベースに含ませる要求を提出することができる。
【0034】
ユーザは、サービス・プロバイダのウェブサイトを使用して、媒体コンテンツのタグを提出することのみに、限定されることはない。一実施例においては、ユーザは、マルチメディア・コンテンツに関連付けられているタグに基づいて、特定の媒体コンテンツを検索することができる。例えば、タグ「スパイ活動」を含む如何なるマルチメディア・コンテンツの検索も、特に、「24」及び「ジェームズ・ボンド」の映画に戻るかもしれない。他の実施例では、検索は、媒体コンテンツ内のセグメントまたはポイントの位置を見出すことができる。例えば、ユーザは、「タッチダウン」とラベル付けされているセグメントにより「49ears」を有する番組の位置を見出す検索を提出するかもしれない。この検索は、タッチダウンが発生するセグメントを有する「49ears」と言う番組を見出すであろう。タグを検索しかつ視聴することは、ユーザに、特定のマルチメディア・コンテンツを検索しかつ見出すための、また、これに代えて、特定のタグに関連付けられている媒体コンテンツを除くための、より多くの方法を提供することができる。
【0035】
一実施例においては、ユーザは、モバイル・デバイスによりタグの要求を提出することができる。モバイル・デバイスは、携帯可能な如何なるデバイスも備え、かつモバイル・フォン、スマート・フォン、PDA、タブレットPC及びラップ・トップ・コンピュータを含むが、これらに限定されるものではない。これらのモバイル・デバイスの何れかを使用して、ユーザは、階層データベース内の既存のタグに基づいてタグを提出し、またはデータベースに含ませるために新規なタグを追加することができる。ユーザは、後に視聴するマルチメディア・コンテンツを見出すために、タグを検索することもできる。
【0036】
一実施例においては、可能性がある新規なタグは、ユーザの媒体デバイスを介してユーザによって提出される。媒体デバイスは、DVR、パーソナル・コンピュータ、ケーブル用または衛星用セット・トップ・ボックス、またはマルチメディア・コンテンツを表示または格納することができる他のいかなるデバイスとすることができる。媒体デバイスによって、タグ付けを既存のグラフィカル・ユーザ・インタフェースに統合させることができ、または、別のアプリケーションを開発させることもできる。
【0037】
一実施例においては、タグ用のアプリケーションは、2つの欄を表示するユーザ・インターフェースを備える。ユーザが選択したタグ・カテゴリは左欄に表示され、かつ候補となるサブカテゴリは右欄に表示される。これの例は、
図3に示される。
図3は、ショー「24」について提出するための二欄インタフェースの例を示す。左欄には、2つのカテゴリ、「コメディ」300及び「ドラマ」302が示されている。「ドラマ」302のように、選択が強調表示されると、ドラマのサブカテゴリが右欄に現れる。ここには、「サスペンス」304、「アクション−冒険」306及び「悲劇」308が、示されている。ユーザが右欄からサブカテゴリを選択すると、選択されたサブカテゴリは左欄に移動しかつ新規なサブカテゴリが、右欄にリストされる。ユーザが、彼が望むタグを見出しかつ提出するまで、またはサブカテゴリ欄が排出されるまで、このプロセスは、続けられる。一実施例においては、カテゴリ・リスト内を瞬時にジャンプすることを可能とするために、何れのタイプの予測タイピング・プロセスも、使用することができる。例えば、モバイル・フォンのための予測テキスト・プロセッサであるT9またはiTapを、媒体デバイスでの使用に適合化させることができる。
【0038】
他の実施例においては、タグ付けアプリケーション・ユーザ・インターフェースが、左上にソフト・キーボードを表示し、かつ右上に検索前方一致リストを表示する。(米国特許出願No. 12/121,619に記載されかつ本願明細書に参照により組み込まれたものとする)旋回検索(Swivel Search)に、一体化されているソフト・キーボードを有するこのようなスクリーンの例は、
図4に示される。
図4には、旋回検索400のための検索スクリーンが示されている。ソフト・キーボード452は、ユーザが、検索語をつづるために文字を入力することを可能にする。検索結果は、スクリーンの右側に現れ、かつユーザによって入力された対応文字と一致する。
【0039】
図5は、ユーザが二、三の文字を入力した後の、旋回検索スクリーンを表示する。この具体例では、俳優、マルチメディア・コンテンツ及びタグが、現れている。他の実施例では、結果を、タグに限定することができる。
図5の画面領域500では、ユーザが文字を提出し始めた後に文字が現れている。ユーザは、文字「GA」を入力した。結果504は、スクリーンの右側に現れ、かつ対応する文字に一致している。例えば、タグ「ギャンブリング(gambling)」502は、ユーザが「ギャンブリング(gambling)」の最初の2つの文字に対応する文字「GA」を入力したときに、現れる。
【0040】
タグ階層内のそれらの位置をユーザに知らせるために、タグ・パスを、スクリーンの最上部に出現させることができる。タグ・パスは、ノードを階層内に含むシーケンスである。例えば、
図2に示される階層内では、「ロマンチック・コメディ」へのタグ・パスは、「/コメディ/ロマンチック・コメディ」となるであろう。各パスはルート・ノードから開始し、かつ現在のノードがリストされるまで、ノードを進む。一実施例では、ユーザが、カテゴリを見出しかつタグを選択すると、これらのタグは、ユーザが葉タグに達するまで、スクリーンの上部に表示させることができるタグ・パスに加えられる。
【0041】
マルチメディア・コンテンツの特定のセクションに対する既存のタグ関連性は、既存のアプリケーションまたは新規なアプリケーションにより視認することができる。例えば、旋回検索のような既存のアプリケーションは、タグ及びタグ提出を含むように修正させることができる。他の実施例では、既存のアプリケーションの使用では不可能である機能を提供するために、タグ閲覧アプリケーションを、別個に開発することができる。
【0042】
タグの維持を助けるために、タグを提出するユーザを、タグに関連付けることができる。一実施例においては、タグがコンテンツの一部に関連付けられている場合、そのタグを関連付けた最初のユーザのアイデンティティが、その関連性とともに記録される。他の実施例においては、タグがコンテンツの一部に関連付けられている場合、そのタグを関連付けた何れのユーザのアイデンティティも、関連性とともに記録される。この情報をタグに含ませることによって、その提出ユーザによる他のタグに対するユーザ検索により、特に熟練したユーザを見出すことができる。加えて、劣悪なタグを提出したユーザを特定し、かつ将来、そのユーザにはタグの提出を認めないようにすることもできる。
【0043】
タグと関連ユーザのプライバシも、考慮されなければならない。提出ユーザは、他のユーザが提出ユーザの情報を視認することを望まないかもしれないので、彼の情報が知られることが無いことが、要請される。一実施例においては、ユーザ識別は、第三者が認識することができる。他の実施例においては、ユーザ識別は、内部ブックキーピング処理目的のために使用され、第三者が認識することは出来ない。
【0044】
3.3 コミュニティに基づく格付け
タグ関連性の品質を改善するために、ユーザに、タグ関連性を格付けすることができる能力を与えることができる。これらの格付けは、高く格付けされたタグをタグの検索リスト内でより高い位置に配置し、また格付けが低いタグを除去するために、用いることができる。一実施例においては、ユーザは、遠隔デバイスを使用してタグ関連性を格付けする。例えば、DVRに対し、ユーザは、(タグ関連性が良好であることを示す)同意ボタン、または(タグ関連性が悪いことを示す)不同意ボタンを使用して、タグ関連性を格付けするかもしれない。他の実施例では、別のタイプの用語格付けを、使用することができる。別のタイプの格付け方式は、多数存在し、かつ文字等級(A-F)、数のスコア(1-5)、またはワードの等級(「悪い」、「良好な」、「非常に良好な」)を含むが、これらに限定されることはない。
【0045】
格付けの一例として、テレビジョン・シリーズ「24」に対し、タグが提出されかつ追加されていたとする。これらのタグを視聴したユーザは、タグ「スパイ活動」を非常に高く格付けする。加えて、タグ「コメディ」も、このシリーズに対して提出されていたとする。ユーザは、このタグ関連性を非常に低く格付けしたとする。この状況下では、タグが、シリーズ「24」に示されるときには、タグ「スパイ活動」は、このリスト内で非常に上位に出現し、かつタグ「コメディ」は、リストの下部に出現する又はタグのリストから完全に除去されているであろう。
【0046】
品質スコアまたはネットの格付けとともに、格付けの総数は、
タグの品質を決定するために、タグ関連性と共に記録することができる。本願明細書において使用されるネットの格付けは、特定のタグに関して提出された格付けを示す単一の値として定義することができる。一実施例においては、ネットの格付けは、各同意が(+1)でかつ各不同意が(−1)である格付けの総合計を、格付けの総数によって除したものである。特定のタグに対して提出された全体の格付けを示す他の何れの計算法も、実行することができる。例えば、これらの計算は、単純に、各同意が(+1)でかつ各不同意が(−1)である全てのタグの総合計とすることができる。この格付けが特定された標準偏差内でフィットしない場合には、外部の格付けは除去することができる。
【0047】
タグを参照するユーザによって提出された格付けは、重み付けさせることもできるし、重み付けさせないこともできる。一実施例においては、特定のタグの格付けを、格付けを提出したユーザの信頼性によって重み付けすることができる。この状況下で、ユーザの信頼性は、そのユーザのタグの他のコミュニティの格付けによって決定され、かつ信頼性が高いユーザには、信頼性が低いユーザより所定のより多くの重みが与えられるであろう。重み付けされた格付けを提供するために、ユーザの信頼性には、格付けによって計算された値が与えられる。一実施例では、特定のユーザが格付けを歪める能力を制限するために、ユーザは、指定された回数しかタグ関連性を格付けすることができない。例えば、タグ関連性に対する格付けを、1個のタグ関連性当り、一人のユーザに1個のみに限定してもよい。格付けをユーザ当たり1個のみに限定することは、タグ関連性の格付けが受理される際にユーザのユーザIDを記録することによって、実現させてもよい。アドミニストレータは、このとき、各ユーザが、タグ関連性当たりに格付けを提出することができる回数を設定することができる。しかしながら、ユーザには、今までに提出された格付けを変える能力を与えることができる。
【0048】
視聴者へのタグの表示
一実施例では、特定のマルチメディア・コンテンツに関連したタグを表示することは、タグに対する格付けに基づく。一実施例においては、以下のアルゴリズム:マルチメディア・コンテンツの単一の価格に対して多くのタグ関連性が存在する場合、N(N=指定数)個の最上位の格付け関連性しか表示されない、を使用することができる。この数は、タグに対して受信された格付けの平均数に応じて、5または10とすることができる。他の実施例においては、タグにより格付けを処理する他のアルゴリズムを、マルチメディア・コンテンツに対するタグの表示及び位置に影響を及ぼすために用いることができる。
【0049】
一実施例では、タグが高く格付けされているか否かを、ユーザが決定する方法を単純化するために、グラフィック・インジケータ・アイコンが、タグに近接して配置される。例えば、親指格付けアイコンが、コミュニティ格付けに基づいてタグ関連性の隣に示されるかもしれない。親指アイコンの表示は、タグのネットの格付けと相関させることができる。この状況下では、タグに対するネットの格付けが≦0である場合には、親指は示されず、他方ネットの格付けが0より大きい場合には、1個の親指が示される。ネットの格付けが、格付け総数に1/3が乗算された数より大である場合、2個の親指が示される。タグのネットの格付けが、格付け総数に2/3が乗算された数より大きい場合には、3個の親指が示される。一実施例では、ネットの格付けの特定された値に基づいて、親指を、表示するまたは表示させないことができる。親指アイコンが常に示される第一の具体例とは対照的に、ゼロの近くのネットの格付けは、何らの親指も表示させない。具体例として、ネットの格付け<1/6は親指を示さず、1/6<ネットの格付け<1/2は1個の親指を示し、1/2<ネットの格付け<5/6は2個の親指を示し、そして、5/6<ネットの格付けは3個の親指を示す。グラフィック・インジケータを表示するための値を他の値に、指定することもできる。
【0050】
他の実施例においては、格付けの数が閾値以下である場合、グラフィック・インジケータ・アイコンは示すことができない。例えば、親指格付けは、タグについて5個以上の格付けが受信される場合のみ、表示させることができる。最後に、タグは、格付けが低い場合には、除去することもできる。一実施例では、もしタグのネットの格付けが、格付け総数に1/3が乗算された数未満である場合、このタグは除去される。
【0051】
格付けを用いたタグのこのコミュニティの警備により、関連がありかつ価値があるタグ関連性がデータベースに保持される。タグ関連性の親指格付けを実行すること、タグを提出したユーザを記録すること、及び所定の関連性にはユーザ当たり単一の格付けしか格納させないことにより、ユーザのコミュニティの統計的情報が、確実に、タグを正しく付与させかつ不良の動作を抑制する。一実施例においては、ユーザは、提出された格付けを変更することができる。この状況下で、ユーザは、特定のタグ関連性に対し第二の格付けを提出することができる。第二の格付けが元の格付けに置き代わることを述べる確認スクリーンが、現れるようにしても良い。
【0052】
一実施例では、コミュニティの警備を援助するために、自動メカニズムが、コミュニティ格付け情報に適用される。特に、格付けが高いタグ関連性は、コンテンツに関連付けられているタグと、タグ検索に関連付けられているコンテンツの両方に対するリストのトップに移行する。一実施例では、もしタグのネットの格付けが指定された閾値以下である場合、タグは全く表示されない。この閾値は、実施ごとに異ならせることができる。例えば、もしネットの格付けがタグに対し−1/3を超える場合、タグは表示されないかもしれない。一実施例では、負の格付けのタグを提出したユーザには、潜在的なタグ濫用者としてフラグを立てる。フラグの付与は、負の格付けの指定された最小数が受信される場合だけ、実行させることができる。加えて、このユーザがコミュニティによって信頼できると格付けされる場合には、負の格付けを提出したユーザの信頼性に、より多くの重みを与えることができる。
【0053】
タグの濫用者を抑制するためには、幾つかの方法が、用いられる。一実施例では、ユーザがN(Nは、ある指定された数)個より多い濫用フラグを受信すると、このユーザはタグ付けシステムから何の通知もなく締め出される。このような締め出しは、このユーザが、もはや、タグを提案し、関係付けしまたは格付けすることが出来ないことを意味する。このユーザが提出する情報は、単純に無視される。一実施例では、悪い感情及び顧客サポートへのコールを回避するために、ユーザには何の通知も与えられない。一実施例では、ライブラリアンは、彼の裁量で、締め出されたユーザによって作成されたタグ関連性を全て除去することができる。一実施例では、ライブラリアンは、彼の裁量で、いかなるユーザも手動で締め出すことができ、または締め出しを解除することができる。
【0054】
3.4 タグ及びコミュニティに基づく格付けの例
図6には、タグを作成しかつ処理するプロセスを処理する一実施例のフロー・ダイヤグラムが、示されている。ステップ602において、ユーザまたは他のエンティティがコントロール・デバイスを使用し、階層タグ・データベース内の既存のタグを視認することによって、このタグを入力することを望む。もし所望のタグが、階層タグ・データベースに含まれる場合、ユーザはタグを選択し、かつステップ604に示されるように、データベースはその要求を記録する。所望のタグが見出されない場合、ユーザはステップ606内のデータベースにエントリさせるために新規なタグを提出する。ステップ608において、ライブラリアンは、データベースにエントリするために提出されたタグを承認または拒否する。ステップ610において、タグが、ライブラリアンによって決定された階層データベースの位置で承認されると、タグはデータベース内に格納される。加えて、タグを提出したユーザの識別も、このタグに関連させて格納される。ステップ612において、ライブラリアンがタグを承認しない場合には、タグは廃棄される。新規なタグが格納されると、他のユーザはデータベース内のタグを視認することができる。
【0055】
図7は、一実施例の、コミュニティに基づく格付けを処理するプロセスを表すフロー・ダイヤグラムを示す。ステップ702において、タグとマルチメディア・コンテンツとの関連性が、ユーザによって格付けのために選択される。次に、ユーザは、ステップ704において、「良い」に対する同意、または「悪い」に対する不同意を使用してタグの格付けを入力する。ユーザは、関連性当たり1個の格付けしか提出できないように制限されている。ステップ706で、関連性についてのネットの格付けが、提出された全ての格付けに対して計算される。ステップ708において、アイコンを、ネットの格付けに基づいて、格付けに関連付ける。ステップ710において、タグは、少なくとも部分的にネットの格付けに基づいて、リスト・アップされ、かつネットの格付けに基づいて除去することができる。最後に、ステップ712において、彼の提出したタグに対するネットの格付けが低い場合には、このユーザにはタグ濫用者のフラグを立てることができる。指定された数の濫用フラグが付与されることにより、ユーザが、将来いかなる情報も提出することができなくなるようにすることができる。
【0056】
4.0 実施のメカニズム
一実施例によれば、本願明細書において記述される技術は、1個以上の専用計算デバイスによって実施される。この専用計算デバイスは、技術を実行するためにハードワイヤードとすることができ、またはこの技術を実行するように永続的にプログラムされている1個以上の特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)のようなデジタル電子デバイスを含むことができ、またファームウェア、メモリ、他の格納またはこれらの組合せ内のプログラム命令を実行するようにプログラムされている1個以上の汎用ハードウェア・プロセッサも含むことができる。このような専用計算デバイスは、技術を実行するために、カスタム・ハードワイヤード論理、ASICまたはFPGAを、カスタムメイドのプログラミングと結合することもできる。この専用計算デバイスは、この技術を実施するハードワイヤードおよび/またはプログラム論理を組み込んだデスクトップ計算機システム、携帯コンピュータ・システム、ハンドヘルド・デバイス、ネットワーキング・デバイス等のデバイスとすることができる。
【0057】
例えば、
図8は、本発明の一実施例を実施することができるコンピュータ・システム800を示すブロック・ダイヤグラムである。コンピュータ・システム800は、情報を通信するためのバス802または他の通信メカニズム、及び情報を処理するためのバス802に結合されているハードウェア・プロセッサ804を含む。ハードウェア・プロセッサ804は、例えば、汎用マイクロプロセッサとすることができる。
【0058】
コンピュータ・システム800は、プロセッサ804によって実行される情報および命令を格納するためのバス802に結合されているランダム・アクセス・メモリ(RAM)または他の動的格納デバイスのような、主メモリ806も含む。主なメモリ806は、プロセッサ804によって実行される命令の実行中の一時的数値変数または他の中間情報を格納するためにも使用することができる。このような命令は、プロセッサ804にアクセス可能な格納媒体内に格納される場合には、コンピュータ・システム800を、命令内で指定されている動作を実行するようにカスタマイズされている専用マシンに変える。
【0059】
コンピュータ・システム800は、更に、プロセッサ804のための静的情報および命令を格納するバス802に結合されている読出し専用メモリ(ROM)808または他の静的ストレージ・デバイスを含む。磁気ディスクまたは光学のディスクのようなストレージ・デバイス810が、設けられかつ情報および命令を格納するためのバス802に結合されている。コンピュータ・システム800は、コンピュータ・ユーザに情報を表示するための陰極線管(CRT)のような、ディスプレイ812に、バス802を介して結合させることができる。英数字及び他のキーを含む入力デバイス814は、プロセッサ804に情報及びコマンド選択を通信するためのバス802に結合される。ユーザ入力デバイスの他のタイプは、指示情報及びコマンド選択をプロセッサ804に通信しかつディスプレイ812上のカーソル移動を制御するための、マウス、トラックボールまたはカーソル指示キーのような、カーソル制御816である。この入力デバイスは、典型的に、デバイスが、面内の位置を特定することを可能にする第一軸(例えば、x)及び第二軸(例えば、y)の2本の軸内に、2つの自由度を有する。
【0060】
コンピュータ・システム800は、コンピュータ・システムと結合させて、コンピュータ・システム800を専用マシンに変える、カスタマイズされたハードワイヤード論理、1個以上のASICまたはFPGA、ファームウェアおよび/またはプログラム論理を使用して、本願明細書において記述される技術を実施することができる。一実施例によれば、本願明細書における技術は、プロセッサ804が、主メモリ806内に含まれる1個以上の命令の1個以上のシーケンスを実行することに応答して、コンピュータ・システム800によって実行される。このような命令は、ストレージ・デバイス810のような他の記憶媒体から主メモリ806に読み込ませることができる。主メモリに含まれる命令のシーケンスの実行806により、プロセッサ804が、本願明細書において記述されるプロセス工程を実行させる。代わりの実施例では、ハードワイヤード回路網を、ソフトウェア命令に代えてまたはそれと共に、使用することができる。
【0061】
「記憶媒体」という本明細書で用いられる用語は、特定の方法でマシンを動作させるデータおよび/または命令を格納するいかなる媒体をも意味する。このような格納媒体は、不揮発性媒体および/または揮発性媒体を備えることができる。不揮発性媒体は、例えば、ストレージ・デバイス810のような光学または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、主メモリ806のような、動的メモリを含む。格納媒体の全般的な形態は、例えば、フロッピ・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハードディスク、ソリッド・ステート・ドライブ、磁気テープまたは他のいかなる磁気データ記憶媒体、CD-ROM、他のいかなる光学データ記憶媒体、穴のパターンを有するいかなる物理媒体、RAM、PROMかつEPROM、フラッシュEPROM、NVRAM、他のいかなるメモリ・チップ、またはカートリッジを含む。
【0062】
格納媒体は、個別素子であるが、送信媒体と共に使用することができる。送信媒体は、格納媒体間に情報を移転する。例えば、送信媒体は、バス802を備えるワイヤを含めて、同軸ケーブル、銅線及び光ファイバを含む。送信媒体は、電波通信及び赤外データ通信の間に生成される音響または光波の形態をとることもできる。
【0063】
媒体のさまざまな形態は、プロセッサ804に実行させるための、1個以上の命令の1個以上のシーケンスを担持することに関与させることができる。例えば、命令は、最初、リモート・コンピュータの磁気ディスクまたはソリッド・ステート・ドライブに担持させることができる。リモート・コンピュータは、命令をその動的メモリにロードすることができ、かつモデムを用いて電話回線を介して命令を送信することができる。コンピュータ・システム800のローカル・モデムは、電話回線上のデータを受信し、かつ赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。赤外線検出器は、赤外線信号で担持されるデータを受信することができ、かつ適切な回路網は、データをバス802に配置することができる。バス802は、プロセッサ804がそこから命令を読み出しかつ実行する主メモリ806に、データを担持する。主メモリ806によって受信される命令は、オプションとして、プロセッサ804によって、実行の前またはその後にストレージ・デバイス810に格納させることができる。
【0064】
コンピュータ・システム800は、バス802に結合されている通信インタフェース818も含む。通信インタフェース818は、ローカル・ネットワーク822に接続されているネットワーク・リンク820に結合される双方向データ通信を提供する。例えば、通信インタフェース818は、電話回線の対応するタイプにデータ通信接続を提供する総合サービス・デジタル・ネットワーク(ISDN)カード、ケーブル・モデム、衛星モデムまたはモデムとすることができる。他の例として、通信インタフェース818を、データ通信接続を互換のLANに提供するローカル・エリア・ネットワーク(LAN)カードとすることができる。無線リンクも、実施することができる。いずれの種類の実施においても、通信インタフェース818は、様々な形の情報を表すデジタル・データ・ストリームを担持する、電気、電磁または光学の信号を送信しかつ受信する。
【0065】
ネットワーク・リンク820は、典型的には、1個以上のネットワークによりデータ通信を他のデータ装置に提供する。例えば、ネットワーク・リンク820は、ローカル・ネットワーク822によりホスト・コンピュータ824への接続、又はインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)826によって動作させるデータ機器への接続を提供する。ISP 826は、現在一般に「インターネット」828と呼ばれる世界的なパケット・データ通信ネットワークによりデータ通信サービスを、次々に、提供する。ローカル・ネットワーク822及びインターネット828は、両方ともデジタル・データ・ストリームを担持する、電気、電磁または光学の信号を使用する。コンピュータ・システム800へ/からデジタル・データを担持する、さまざまなネットワークによる信号及びネットワーク・リンク820上の及び通信インタフェース818による信号は、送信媒体の形態の例である。
【0066】
コンピュータ・システム800は、ネットワーク、ネットワーク・リンク820及び通信インタフェース818を介して、メッセージを送信しかつプログラム・コードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、サーバ830は、インターネット828、ISP 826、ローカル・ネットワーク822及び通信インタフェース818を介して、アプリケーション・プログラムに対して要請されたコードを送信するかもしれない。
【0067】
それが、受信され、および/または後の実行のためにストレージ・デバイス810又は他の不揮発性ストレージに格納されるので、受信されたコードは、プロセッサ804によって実行させることができる。
【0068】
本明細書においてここまでは、本発明の実施例が、実施例ごとに異なる多数の特定の詳細を参照して記載された。したがって、何が本発明であるかつ本出願人が本発明であると意図する、唯一かつ排他的なインジケータは、その後のいかなる補正も含めて、このような請求項によって特定される特定の形態での、本出願から生じる請求項の組である。このような請求項に含まれる用語に対する本願明細書において明確に述べた如何なる定義も、請求項において使用されるこのような用語の意味を支配すべきである。それゆえ、請求項において明確に記載されていない限定、要素、属性、特徴、利点または特質は、いかなる形であれ、このような請求項の範囲を限定するべきではない。したがって、明細書及び図面は、限定すると言うよりも、例示すると言う意味に解すべきである。
【0069】
5.0 例
一実施例では、本発明の方法またはコンピュータ可読記憶媒体は、1個以上のプロセッサによって実行されると、1個以上のプロセッサに次のステップ、つまり、サーバで、複数のユーザから,マルチメディア・コンテンツの特定の態様を示す複数の候補タグを受信するステップ;複数の候補タグの特定の候補タグが、マルチメディア・コンテンツの特定の態様を反映するか否かを決定するステップ;特定の候補タグがマルチメディア・コンテンツの態様を反映しないと決定すると、特定の候補タグを廃棄するステップ;かつ特定の候補タグがマルチメディア・コンテンツの態様を反映するとの決定に基づいて、特定の候補タグを格納するステップ;を実行させる1個以上の命令のシーケンスを、各々、備えまたは担持し、ここで、この方法は、1個以上の計算デバイスによって実行される。
【0070】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、特定のタグを格納するステップが、以下のステップを更に備える:以前に格納されたタグの階層において、特定の候補タグがどこに格納されるべきかを決定するステップ;
かつ階層に特定の候補タグを格納するステップ。
【0071】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、タグを格納するステップが、更に、タグを提出した一人以上のユーザの識別を関連付けるステップを備える。
【0072】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、ユーザからの候補タグが、遠隔媒体デバイスにより入力される。
【0073】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体が、以下を更に備えている:ユーザに、階層に格納されるタグに基づいて提出させることができる候補タグを表示するステップ;マルチメディア・コンテンツの特定の態様を示す候補タグの1個の選択を受信するステップ;かつタグの選択及び関連したマルチメディア・コンテンツを格納するステップ。
【0074】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、以下のステップを更に備えている:ユーザからタグの品質及び関連したマルチメディア・コンテンツを示す格付けを受信するステップ;少なくともユーザからの格付けに基づいて品質スコアを計算するステップ;もしタグの品質スコアが指定された閾値以下にある場合、タグを除去するステップ;
かつもしタグの品質スコアが指定された閾値を越える場合、タグを表示するステップ。
【0075】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、高く格付けされたタグは、検索に応じてより顕著に表示される。
【0076】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、品質スコアは、格付けを提出したユーザの信頼性値に基づいて重み付けされた格付けから計算される。
【0077】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、タグは、マルチメディア・コンテンツの特定のセグメントまたはポイントを特定する。
【0078】
一実施例では、方法またはコンピュータ可読記憶媒体において、特定の候補タグが、以前に格納されたタグの階層のどこに格納されるべきであるかを決定するステップが、候補タグが子である1個以上の親ノードを特定するユーザ・コマンド入力を受信するステップを更に備える。
【0079】
一実施例では、装置は、サーバで、複数のユーザから、マルチメディア・コンテンツの特定の態様を示す複数の候補記述ラベルを受信するコンポーネントを受信する候補タグ受信コンポーネントと、前記複数の候補タグの特定の候補タグが、前記マルチメディア・コンテンツの特定の態様を反映するか否かを決定する候補タグ分析コンポーネントと、前記特定の候補タグが前記マルチメディア・コンテンツの態様を反映しないとの決定に基づいて、前記特定の候補タグを廃棄する候補タグ除去コンポーネントと、前記特定の候補タグが前記マルチメディア・コンテンツの態様を反映するとの決定に基づいて、前記特定の候補タグを格納する候補タグ格納コンポーネントとを備える。
【0080】
一実施例では、装置は、前記候補タグ格納コンポーネントが、さらに、以前に格納されたタグの階層において、前記特定の候補タグがどこに格納されるべきかを決定する候補タグ階層配置コンポーネントを備え、かつ前記候補タグ格納コンポーネントが前記階層に前記特定の候補タグを格納する。
【0081】
一実施例の装置では、前記候補タグ格納コンポーネントが、さらに、前記タグを提出した前記ユーザの識別を関連させる。
【0082】
一実施例の装置では、ユーザからの候補タグが、遠隔媒体デバイスにより入力される。
【0083】
一実施例では、装置は、前記階層に格納された前記タグに基づいて、提出することができるタグをユーザに表示する表示コンポーネントと、マルチメディア・コンテンツの特定の態様を示す候補タグの1個の選択を受信する選択受信コンポーネントと、前記タグの選択及び前記関連したマルチメディア・コンテンツを格納する選択タグ格納コンポーネントとを備える。
【0084】
一実施例では、装置は、複数のタグの品質及び前記関連したマルチメディア・コンテンツを示す格付けをユーザから受信する格付け受信コンポーネントと、少なくとも前記ユーザからの前記格付けに基づいて品質スコアを計算する品質計算コンポーネントと、前記タグの前記品質スコアが指定された閾値以下にある場合、前記タグを除去するタグ除去コンポーネントと、前記タグの前記品質スコアが指定された閾値を越える場合、前記タグを表示する表示コンポーネントとを、さらに、備える。
【0085】
一実施例の装置では、格付けが高いタグが、検索に応じてより顕著に表示される。
【0086】
一実施例の装置では、前記品質スコアが、前記格付けを提出した前記ユーザの信頼性値に基づいて重み付けされた格付けから計算される。
【0087】
一実施例の装置では、タグがマルチメディア・コンテンツの特定のセグメントまたはポイントを特定する。
【0088】
一実施例では、装置は、さらに、候補タグが子である1個以上の親ノードを識別するユーザ・コマンド入力を受信するユーザ入力を受信するコンポーネントを更に備えている。