(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
少なくとも前記プローブが、上昇位置と、前記プローブが媒体中に部分的に浸り、前記媒体中に浸ったサンプルと係合する少なくとも部分的に浸水した位置とを含む2つ以上の位置で可動であることを特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡アセンブリ。
特性評価モジュールを有するコントローラを含み、前記コントローラが、前記機械検査アセンブリと通信し、前記特性評価モジュールが、前記機械検査アセンブリによる機械検査に基づいて前記サンプルの1つまたは複数の機械特性を評価することを特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡アセンブリ。
前記顕微鏡本体と前記対物タレットとの間で結合したモータを含み、前記モータが、前記対物タレット、前記対物検査モジュール、及び前記光学機器を動かすように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡アセンブリ。
前記モジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合した第1アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータが、前記モジュールベースに対して前記機械検査アセンブリを動かすように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡アセンブリ。
前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合した第2アクチュエータを含み、前記第2アクチュエータが、前記対物タレットに対して前記機械検査アセンブリと前記第1アクチュエータとを動かすように構成されることを特徴とする、請求項5に記載の顕微鏡アセンブリ。
前記変換器が、少なくとも第1容量型変換器と第2容量型変換器とを含み、前記第1容量型変換器がz軸に沿って前記プローブの並進運動を提供し、前記第2容量型変換器が前記z軸を横切る第2軸に沿って前記プローブに運動を提供することを特徴とする、請求項8に記載の対物検査モジュール。
少なくとも前記プローブが、上昇位置と、前記プローブが媒体中に部分的に浸り、前記媒体中に浸ったサンプルと係合する少なくとも部分的に浸水した位置とを含む2つ以上の位置で可動であることを特徴とする、請求項8に記載の対物検査モジュール。
特性評価モジュールを有するコントローラを含み、前記コントローラが、前記機械検査アセンブリと通信し、前記特性評価モジュールが、前記機械検査アセンブリによる機械検査に基づいて前記サンプルの前記1つまたは複数の機械特性を評価することを特徴とする、請求項8に記載の対物検査モジュール。
前記モジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合した第1アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータが、前記モジュールベースに対して前記機械検査アセンブリを動かすように構成されることを特徴とする、請求項8に記載の対物検査モジュール。
前記第1アクチュエータが、1つまたは複数の軸において前記機械検査アセンブリを動かし、前記1つまたは複数の軸に沿って前記第1アクチュエータにより提供される前記動きの範囲が100ミクロン以下であることを特徴とする、請求項13に記載の対物検査モジュール。
前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合した第2アクチュエータを含み、前記第2アクチュエータが、前記機械検査アセンブリと前記第1アクチュエータとを動かすように構成されることを特徴とする、請求項13に記載の対物検査モジュール。
前記第2アクチュエータが、1つまたは複数の軸に沿って前記機械検査アセンブリを動かし、前記1つまたは複数の軸に沿って前記第2アクチュエータにより提供される前記動きの範囲が1ミリメートル以下であることを特徴とする、請求項15に記載の対物検査モジュール。
前記対物タレット、前記光学機器、及び前記対物タレットと結合した前記対物検査モジュールを動かすことを含み、前記対物検査モジュールが、前記対物タレットの動きを通して前記検査位置と一列に並ぶことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
前記プローブを前記サンプルの方へ動かすことは、上昇位置から、媒体中に浸った前記サンプルと係合する少なくとも部分的に前記媒体内に浸水した位置へ前記プローブを動かすことを含むことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
前記検査位置を、前記対物検査モジュールのモジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合した第1アクチュエータに接近させることを含み、前記第1アクチュエータが前記機械検査アセンブリを1つまたは複数の軸に沿って動かすことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
前記検査位置を接近させることは、前記機械検査アセンブリのプローブのz軸に沿った動きと、x軸またはy軸に沿った1つまたは複数の動きを含むことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
前記検査位置を前記第1アクチュエータに接近させることは、前記第1アクチュエータが、前記機械検査アセンブリを、100ミクロン以下の動きの範囲で動かすことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
前記検査位置を接近させることは、前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合した第2アクチュエータによって前記検査位置を接近させることを含み、前記第2アクチュエータが、前記機械検査アセンブリを1つまたは複数の軸に沿って動かすことを特徴とする、請求項22に記載の方法。
前記検査位置を前記第2アクチュエータに接近させることは、前記第2アクチュエータが、前記機械検査アセンブリを、1ミリメートル以下の動きの範囲で動かすことを特徴とする、請求項25に記載の方法。
前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を定量的に決定することは、前記検査位置での前記検査に基づいて、特性評価モジュールによって前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を評価することを含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
前記検査位置で検査することは、前記検査位置で前記対物検査モジュールにより第1方向において検査することを含み、前記検査位置のその場観察は、前記第1方向とは異なる第2方向において前記検査位置を観察することを含むことを特徴とする、請求項29に記載の方法。
前記機械検査アセンブリが、前記プローブを用いて、押し込み検査、引っかき検査、圧縮検査、動的機械検査、電気特性検査、走査プローブ顕微鏡検査(SPMマッピング)、表面力特性評価、粘着力検査、または機械変形ベースの検査の1つまたは複数を、引っかき深さ1mm以下で行うよう構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の対物検査モジュール。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、可動式対物タレット104など対物タレット104内で結合した対物検査モジュール108を含む顕微鏡アセンブリ100の1つの実施例を示す。
図1に示す実施例において、顕微鏡アセンブリ100は、光学顕微鏡を含む。別の実施例において、顕微鏡アセンブリ100は、走査トンネル顕微鏡またはトンネル分光計を含むが、これに限定されない。顕微鏡アセンブリ100は、可動式対物タレット104と結合した顕微鏡本体102を含む。可動式対物タレット104は回転することによって、例えばサンプルステージ116に配置されたサンプルに対する1つまたは複数の光学機器106及び対物検査モジュール108の位置を決める。光学機器106は、様々な倍率でサンプルステージ116上のサンプルを見、光学的に特徴づけることを可能とするために、異なる倍率と光学機能を有する様々なレンズを提供する(光学顕微鏡の場合)。別の実施例において、顕微鏡アセンブリ100が、走査トンネル顕微鏡またはトンネル分光計などの非光学顕微鏡といった、先に記載した顕微鏡のうち任意のものを含む場合、対物タレット104は、1つまたは複数の走査トンネル顕微鏡検査またはトンネル分光検査を行うよう構成された1つまたは複数の機器を含む。
【0014】
さらに
図1に示すように、対物検査モジュール108は、対物タレット104と結合する。対物検査モジュール108は、対物タレット104の対応するソケットにフィットするような大きさと形状を有するモジュールベース110を含む。すなわち、1つの実施例において、モジュールベース110は、対物タレット104のソケットの対応するフィット機構と係合する大きさと形状を有する近位端を含む。別の実施例において、アダプタの構成によって1つまたは複数の対物タレット104と対物検査モジュール108との結合を容易にする介在アダプタが、モジュールベース110に設けられる。
【0015】
再び
図1について言及すると、対物検査モジュール108は、モジュールベース110と結合した機械検査アセンブリ112を含む。図示した実施例において、機械検査アセンブリ112は、サンプルステージ116に配置されたサンプルと係合するような大きさと形状を有するプローブ114を含む。この上で、機械検査アセンブリ112は、サンプルを検査する。機械検査アセンブリ112は、押し込み検査、引っかき検査、圧縮検査、動的機械検査、電気特性検査、走査プローブ顕微鏡検査(SPMマッピング)、表面力特性評価、粘着力検査などを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の検査手続きを行うよう構成される。さらに、機械検査アセンブリ112は、例えばマクロスケールまたはそれ未満の1つまたは複数のスケール(例えば1mmまたはそれ未満の押し込みまたは引っかき深さを有する)で機械変形ベースの検査を行うよう、構成される。別の実施例において、機械検査アセンブリ112は、ミクロンスケール(例えば0.5mmまたはそれ未満)またはナノスケール(例えば500ナノメートルまたはそれ未満)など、1つまたは複数のスケールで機械変形ベースの検査を行うよう構成される。本明細書に記載するように、機械検査アセンブリは、(定性的結果を提供すること、または、特徴を決定するために光学機器を用いてこれに続く観察を要することとは対照的に)対象であるサンプルの機械特性に関する検査手続きと定量的評価ならびに決定を一元化する。
【0016】
プローブ114とサンプルステージ116のいずれか、または両方は、任意で、加熱(または冷却)され、これによってサンプルをより高い(または低い)温度で検査することができる。例えば、プローブ114とサンプルステージ116のいずれか、または両方は、プローブチップに隣接し、または、サンプル内に埋め込まれた(抵抗加熱素子などの)加熱素子を含む。加熱素子は、プローブ114、サンプルステージ116及びステージの上のサンプルを加熱する。別の実施例において、プローブ114とサンプルステージ116のいずれか、または両方は、例えば、流体ベースの冷却システムによって冷却される。したがって、1つの実施例において、プローブ114、サンプルステージ116及びステージの上のサンプルのそれぞれが、より低い温度で検査を受けるために使用される。さらに別の実施例において、プローブ114とサンプルステージ116に結合した加熱(または冷却)システムは、本明細書に記載するコントローラ202などのコントローラによって操作される。コントローラは、検査手続きのために、プローブ114とサンプルステージ116(及びその上のサンプル)が望ましい温度に維持されることを確実にする。さらに別の実施例において、サンプルは、加熱または冷却した液体に浸されて、この加熱または冷却した液体がサンプルを加熱または冷却する。プローブ114は、任意で、検査前に溶液中につるされ、これによって実質的に同温に加熱または冷却される。
【0017】
1つの実施例において、また、本明細書に後に記載するように、対物タレット104とも結合した光学機器106は、サンプル上の検査位置(及び任意で1つまたは複数の光学的に決定づけられた特性)を確定するために使用され、対物タレット104は、その後回転して、検査位置で機械検査アセンブリ112のプローブ114とサンプルとを実質的に一列に並べる。別の実施例において、対物検査モジュール108に設けられた1つまたは複数のアクチュエータが、さらに、光学機器106によって決定づけられた望ましい検査位置にプローブ114を並べるように使用される。その後、プローブ114とサンプルとを係合させ、サンプルの機械検査(例えば、押し込み、引っかき、SPMなど)を行うために、機械検査アセンブリ112が操作される。さらに別の実施例において、機械検査アセンブリ112は、光学機器106(1つまたは複数の光学機器106)に対して指標づけされる。言い換えれば、光学機器106によって適切な検査位置を決定後、対物タレット104が回転して、これにより、対物検査モジュール108がサンプル上で移動すると、例えばプローブ114などの機械検査アセンブリは、自動的に、光学機器106とプローブ114との間の指標づけにより、その下にあるサンプルと一列に並ぶ。したがって、プローブ114は光学機器106によって決定された検査位置と並び、プローブ114の真下の検査位置で、サンプルの機械検査を直ちに開始するよう、構成される。
【0018】
1つの実施例において、プローブ114を含む機械検査アセンブリ112は、サンプルとプローブ114を係合させ、サンプルを変形し、サンプル内でプローブの1つまたは複数の力または変位量を測定するように構成された、変形ベースの機械検査アセンブリである。測定された力、変位量、及び対応する機械検査手続きの領域は、弾性係数、硬度などを含むがこれらに限定されないサンプルの様々な特性を評価し、かつ決定するために機械検査アセンブリ112とともに使用される。対物検査モジュール108を含む顕微鏡アセンブリ100は、1つまたは複数の光学機器106(または、別の種類の顕微鏡もしくは分光計の別の機器)によるサンプルの検査位置を直ちに決めることを容易にするシステムを提供する。対物検査モジュール108と一体化した機械検査アセンブリ112は、その後、光学機器106によって見出された検査位置を検査し、これによってサンプルの1つまたは複数の特性を決定するように構成された統合アセンブリを提供する。すなわち、機械検査アセンブリ112は、検査手続きに応じて、機械検査とサンプル評価の両方を統合する。機械検査アセンブリ112(例えば、機械検査アセンブリと結合したコントローラ)は、機械検査アセンブリ112によって得られた測定値を、対象であるサンプルの1つまたは複数の機械特性または特性と解する1つまたは複数のアルゴリズム、数式などを含む。その後、光学機器106によってサンプルを見ることは、任意ではあるが、サンプルの1つまたは複数の機械特性を決定するために必要とはならない。その代わりに、機械検査アセンブリ112は、検査機能と検査手続き中に機械検査アセンブリ112によって得られた測定値に基づく決定づける機能の両方を提供する。加えて、変形を光学的に見ることによって、1つまたは複数の定量的または定性的な光学的に決定される特徴が確認できる。
【0019】
図2Aと
図2Bは、
図1で先に示した顕微鏡アセンブリ100の2つの別個の図を示す。さらに図示するように、コントローラ202は、対物検査モジュール108と結合している。1つの実施例において、コントローラ202は、その中に特性評価モジュールを備える。コントローラ202の特性評価モジュールは、機械検査アセンブリ112によって得られた測定データを、検査アセンブリがサンプル上で1つまたは複数の検査手続きを行うものと解するように構成される。コントローラ202は、保存された1つまたは複数の方程式、アルゴリズム、測定解釈スキームなどの適用を通じて測定データを解釈する。したがって、対物検査モジュール108と合体したコントローラ202は、測定データを評価し、サンプル200の1つまたは複数の特性(例えば、機械特性)を生成する。
【0020】
図2Aを参照すると、サンプルステージ116に配置されたサンプル200と実質的に一列に並んだ光学機器106の1つが図示されている。この方向において、光学機器106は、サンプル200を観察し、任意で、サンプル200上の検査位置を決める。加えて、光学機器は、光学機器106による観察を通じて決定することができる1つまたは複数の特徴を任意で決定する。コントローラ202と協働して、光学機器は、検査位置を任意で指標づけする。或いは、検査位置の画像(ならびにその他任意の光学的に決定される特性)は、最終的に検査位置の検査後の画像と比較するために、光学機器によって取得され、保存される。別の実施例においては、本明細書において先に記載したように、光学機器106は、対物検査モジュール108に対して指標づけされる。したがって、対物タレット104が回転して対物検査モジュール108とサンプル200(サンプルの上の検査位置を含む)を一列に並べると、対物検査モジュール108は、光学機器106によって見出された検査位置と自動的に並ぶ。
【0021】
図2Bを参照すると、
図2Aの顕微鏡アセンブリ100は、対物タレット104が回転する第2方向において図示されている。この回転位置において示すように、対物検査モジュール108はサンプル200と並ぶ。すなわち、プローブ114は、光学機器106によって決定される検査位置などの検査位置の上方に配置される。この構成において、機械検査アセンブリ112を含む対物検査モジュール108は、検査位置にてサンプル上で機械検査手続き(複数の手続きも)を行う準備ができている。コントローラ202は、1つの実施例において、プローブ114と結合している1つまたは複数の変換器を操作する機械検査アセンブリ112に対して指示を与える。プローブ114は、前進して、例えば検査位置でサンプル200と係合し、適用された1つまたは複数の力、変位量、サンプル200との接触面積などを測定するために、検査位置においてサンプルを変形する。
【0022】
先に記載したように、対物検査モジュール108の一部分としての(例えば、機械検査アセンブリ112と通信している)コントローラ202は、機械検査アセンブリ112によって生成された測定値を解釈し、これにしたがってサンプル200の1つまたは複数の機械特性または特徴を決定するように構成される。例えば、先に記載したように、1つの実施例においてプローブ114を含む機械検査アセンブリ112は、変形ベースの機器である。プローブ114のサンプルとの係合により、サンプル200において押し込み、引っかきなど(例えば変形)が行われる。機械検査アセンブリ112は、サンプルに対する係合力とともに、サンプル200と係合しているプローブ114の変位量(ならびに、任意で、1つまたは複数のモデルまたは方程式を通して、プローブとサンプルとの間の接触面積)を測定する。例えば特性評価モジュールを含むコントローラ202は、機械検査アセンブリ112と通信し、対物検査モジュール108の一部分を形成する。したがって、コントローラ202は、機械検査アセンブリ112によって得られた測定値を解釈し、対象であるサンプル200の1つまたは複数の機械特性または特徴(例えば、対象であるサンプルの検査位置の特性)を決定するよう、構成される。
【0023】
したがって、
図2A及び
図2Bにおいて示したシステムによって、2つの構成間の各々で、顕微鏡アセンブリ100は、(例えば、
図2Aに示す)検査位置を決定し、任意で光学的にこれを特徴づけ、その後第2方向(
図2B)において、サンプルと並んだ対物検査モジュール108によってサンプル200の1つまたは複数の機械特性を測定し、決定することができる。言い換えれば、機械検査アセンブリ112は、光学機器106のさらなる観察を要することなく、サンプル200の1つまたは複数の機械特性を測定し、決定するように構成される。別の実施例において、対物タレット104は、再び回転して、例えば前回光学機器106によって決定づけられた、
図2Aに示すような検査位置に1つまたは複数の光学機器106をサンプル200と並ぶようにする。この第3の構成において、光学機器106は、検査位置における変形などを含む検査位置を観察するために使用される。したがって、コントローラ202が、硬度、弾性係数などのサンプル200の1つまたは複数の定量的特徴を決定づけるように構成される一方で、当業者は、検査手続き(前及び)後の検査位置を観察し、検査位置に関する任意の定性的なデータを評価することができる。
【0024】
本明細書で先に記載したように、対物検査モジュール108は、機械検査アセンブリ112を含む。対物検査モジュール108の機械検査アセンブリ112は、対象であるサンプル200の1つまたは複数の特徴について定量的検査と分析を行うよう構成される。例えば、検査手続きに基づいてサンプル200と係合し、変形させるプローブ114により、機械検査アセンブリ112を含む対物検査モジュール108は、対象となるサンプルの1つまたは複数の(定性的特性とは対照的な)定量的特性を決定する。言い換えれば、対物検査モジュール108を含む顕微鏡アセンブリ100は、機械検査アセンブリ112を含む対物検査モジュール108の統合アセンブリにおいて、サンプルの1つまたは複数の特徴(例えば機械特性)について定量的に測定し、サンプル200の特性を決定することができる。
【0025】
図3Aと
図3Bは、対物検査モジュール301の別の実施例による2つの斜視図である。
図3Aと
図3Bに示す実施例において、対物検査モジュール301は、機械検査アセンブリ112を、例えば、
図1に示すステージ116などのサンプルステージ上にサンプルの一部分と並ぶように移動させるように構成された1つまたは複数のアクチュエータを含む。別の実施例において、対物検査モジュール301に設けた1つまたは複数のアクチュエータは、サンプル上の検査位置に接近するようにプローブ114を移動させるように構成される。すなわち、アクチュエータは、検査の前に、サンプルに接近させるようにプローブ114を配置するために1つまたは複数の大きなまたは細かい動きを提供する。任意で、アクチュエータは、サンプルへの押し込み、ひっかき、圧迫、張力付与などの検査手続きのために、サンプルに対するプローブ114の移動(例えば、係合及び変形ベースの接触)という形で作動する。
【0026】
まず、
図3Aを参照すると、対物検査モジュール301が、対物タレット104の対物ソケット内に収まる大きさと形状をしたモジュールベース300を有する対物タレット104に対して図示される。
図3Aにおいて、さらに示すように、任意で、機械検査アセンブリ112は、1つまたは複数の変換器とプローブ114とを保持する大きさと形状の機器ハウジング312内に保持される。本明細書において後述する変換器は、プローブ114と結合し、プローブ114を移動させその動きを測定することや、プローブ114がサンプルに加える力を通して1つまたは複数の検査手続きを行うように構成される。任意で、機器ハウジング312は、プローブ114と直接的または間接的に結合した複数の変換器を保持する大きさと形状を有する。例えば、1つの実施例において、第1変換器は、プローブ114に対して1つまたは複数の並進運動または側方運動をするように動作可能で、一方、第2変換器は、例えばサンプルと係合中にプローブ114の対応する動き(及び加えられる力)を測定するように動作可能である。別の実施例において、複数の変換器が供給され、変換器の各々は、例えばz軸、x軸、y軸などに沿って1つまたは複数の方向にプローブ114を動かすように構成される。さらに別の実施例において、プローブ114と結合した変換器は、サンプルステージ(
図1に示すサンプルステージ116参照)上に提供されたサンプルに対して、並進運動、及び、1つまたは複数の動きとプローブ114によって加えられる力との測定、の両方を行うように構成される。
【0027】
図3Bを参照すると、複数のアクチュエータが、対物検査モジュール301の実施例において提供されている。例えば、
図3Bにおいて、第1アクチュエータ302は、機器ハウジング312とモジュールベース300との間で結合される。第1アクチュエータ302は、機械検査アセンブリ112の機器ハウジング312と光学的第2アクチュエータ304との間で結合される。1つの実施例において、第1アクチュエータ302は、対物タレット104とモジュールベース300に対する機器ハウジング312(及びプローブ114)の上昇などの単一軸での運動を提供する。第1アクチュエータは、z軸に沿った約100ミクロン以下の範囲の動きをする1つまたは複数の圧電アクチュエータを含むが、これらに限定されない。別の実施例において、第1アクチュエータ302は、複数のアクチュエータを含む(例えば、第1アクチュエータ302は、アクチュエータのアセンブリである)。複数のアクチュエータは筒のように入れ子になるか、1つのアクチュエータが別のアクチュエータの上に積み重なる。任意で、第1アクチュエータ302の第2アクチュエータは、機器ハウジング312に、したがってプローブ114に対して(1つまたは複数のx軸またはy軸に沿った)動きをするよう構成された、例えば補足的圧電アクチュエータなどの横方向アクチュエータである。任意の横方向アクチュエータは、例えば、約80ミクロン以下の範囲の動きをする。
【0028】
図3Aを参照すると、エンクロージャ310を通って延びる第1アクチュエータインターフェース306が図示されている。1つの実施例において、エンクロージャ310はモジュールベース300と結合する。別の実施例において、エンクロージャ310は、第2アクチュエータ304の運搬台(carriage)と合体または結合する。エンクロージャ310は、第1アクチュエータインターフェース306を含み、第1アクチュエータインターフェース306は、モジュールベース300と機器ハウジング312との間で結合する第1アクチュエータ302に対して配線アクセスを提供する。例えば、
図3Aに示すように、第1アクチュエータインターフェース306は、対応するケーブルと結合するよう構成されたプラグ型のインターフェースを提供し、ケーブルは、
図2A及び
図2Bに示すコントローラ202などのコントロールアセンブリと結合する。別の実施例において、第1アクチュエータインターフェース306は、機械検査アセンブリ112との通信を行う。すなわち、第1アクチュエータインターフェース306は、コントローラと機械検査アセンブリ112との間で制御と通信を行う。さらに別の実施例において、機械検査アセンブリ112は、例えばプローブ114と結合した1つまたは複数の変換器から延びる専用の配線バンドルなどでコントローラ202と別個に接続される。
【0029】
図3Aを参照すると、モジュールベース300と機械検査アセンブリ112との間で結合した第2アクチュエータ304が示されている。
図3Bにおいてさらに示すように、第2アクチュエータ304は、モジュールベース300と第1アクチュエータ302のアクチュエータフランジ316との間で結合する。すなわち、第2アクチュエータ304は、任意で対物検査モジュール301のモジュールベース300とアクチュエータ302との間で結合する。したがって、アクチュエータの繋がり、つまり、一連のアクチュエータが、モジュールベース300と機械検査アセンブリ112との間で任意に提供され、例えば1つまたは複数の単軸または複数軸の動きや、大きなまたは細かい動き(各アクチュエータ間に備えられた異なる分解能に応じて)など、様々な範囲の並進運動を提供する。
【0030】
図3Aがさらに示すように、第2アクチュエータ304は、モジュールベース300と可動に結合したアクチュエータカートリッジ314を含む。アクチュエータカートリッジ314は、z軸に沿って、例えば、プローブ114と並んだ軸に沿って可動である。すなわち、アクチュエータカートリッジ314は、モジュールベース300とアクチュエータカートリッジ314との間に備えられた圧電素子、音声コイル素子など介在するアクチュエータ素子を介して可動である。1つの実施例において、第2アクチュエータ304は、例えば、1ミリメートル以下の範囲の大きな範囲の動きをするように構成される。すなわち、1つの実施例において、第2アクチュエータ304は、第1アクチュエータ302より大きな範囲の動きを提供する(任意で100ミクロンまたはそれ未満のオーダーの範囲の動き)。対物検査モジュール301の機械検査アセンブリ112と結合した変換器は、例えば、プローブ114と平行なz軸や、x軸若しくはy軸の横軸などの1つまたは複数の軸において、100ミクロン以下の範囲での動きをする。さらに別の実施例において、第2アクチュエータ304は、1つまたは複数の並進軸を提供するように構成され、例えば、第2アクチュエータ304は、z軸のみならず1つまたは複数のx軸またはy軸の横軸に沿って移動する。
【0031】
別の実施例において、モジュールベース300は、第2アクチュエータ304の一部分である。例えば、モジュールベース300は、第2アクチュエータ304の底部であり、アクチュエータカートリッジ314は、その間にある圧電アクチュエータなど介在するアクチュエート機構を介してモジュールベースと可動に結合する。したがって、
図3A、
図3Bに示す対物検査モジュール301は、本明細書に記載するように、直列に接続した一連のアクチュエータ(例えば、第1、第2アクチュエータ302、304)を含む。1つの実施例において、第1、第2アクチュエータ302、304は、例えば検査位置に対してプローブ114を望ましく配置するために、機械検査アセンブリ112に対する動きを提供するよう、協働して使用される。別の実施例において、1つまたは複数のアクチュエータ302、304が、サンプルとの係合と対応する検査を容易にするため、プローブ114に対するアクチュエータ運動(例えば、押し込み、引っかきまたはその他の力)を提供するよう、使用される。さらに別の実施例において、1つまたは複数のアクチュエータ302、304の組合せと、機械検査アセンブリ112に結合した変換器とが、検査期間中、プローブ114に対する作動力を提供するように使用される。
【0032】
図4を参照すると、
図1に先に示した対物検査モジュール108の断面図が示されている。この実施例において、第2アクチュエータ304は除去され、第1アクチュエータ302が、モジュールベース110と機械検査アセンブリ112との間で結合する。
図4に示すように、この実施例における第1アクチュエータ302は、第1、第2構成要素アクチュエータ406、408(例えば、1つまたは複数の圧電アクチュエータ)を含む。図示した例示的な配置において、第1構成要素アクチュエータ406は、機器ハウジング312と結合し、第2構成要素アクチュエータ408は、第1構成要素アクチュエータ406と第1アクチュエータフランジ316と結合する。任意で、第1、第2構成要素アクチュエータはこの構成と逆の構成をとり、または第1構成要素アクチュエータ406が第2構成要素アクチュエータ408の入れ子になっているなど、別の構成にて提供される。
【0033】
図4に示す実施例において、第1構成要素アクチュエータ406は、z軸に沿って、対物検査モジュール(例えば、機械検査アセンブリ112)に動きを与える。先に記載したように、1つの実施例において、第1アクチュエータ(例えば、第1構成要素アクチュエータ406)の動きは、プローブ114のサンプル200の検査場所(例えば
図2A、
図2B)への接近を容易にする。別の実施例において、第1構成要素アクチュエータ406は、検査手続きにおけるプローブ114を作動させ、サンプルがプローブ114と係合して変形するようにする。これによって、機器ハウジング312と結合した1つまたは複数の変換器は、機器ハウジング312内に備えられた1つまたは複数の変換器に対してプローブ114の動きに対応する1つまたは複数の力や変位量を測定する。
【0034】
別の実施例において、第1アクチュエータ302は、第2構成要素アクチュエータ408を含む。第2構成要素アクチュエータ408は、例えば、第1構成要素アクチュエータ406によって提供される運動の方向を横切る方向に、任意で機械検査アセンブリ112に対して側方運動を行わせる。1つの実施例において、第2構成要素アクチュエータ408は、x軸またはy軸に沿って機械検査アセンブリ112の1つまたは複数の動きを行わせる。
【0035】
再び、
図4を参照して、1つの実施例において、対物ソケット400内にアダプタ402が備えられる。対物ソケット400は、例えば光学対物レンズ(や本明細書に記載する対物検査モジュール)のような光学機器を受容する大きさと形状を有する対物タレット104のオリフィス(orifice)である。1つの実施例において、対物検査モジュール108は、対物ソケット400を含む様々な対物ソケット内で使用できる大きさと形状を有している。このような実施例において、アダプタ402が、任意で備えられる。アダプタ402(または複数のアダプタ)は、対物ソケット400などを含む複数の対物ソケット間の対物検査モジュール108の結合を容易にするように構成される。1つの実施例において、モジュールベース110は、アダプタ402の1つの部分と係合し、アダプタのもう一方の部分が対物ソケット400内での収容とその中での固定に適した大きさと形状を有する接続金具またはその他の機械的機構を含む。例えば、1つの実施例において、モジュールベース110は、斜角を付けた表面を持つクランプ機構と、アダプタ402の対応する斜角のモジュールベース110(例えば斜角)のトング面とグルーブ面がしっかり係合するような大きさと形状を有する位置決めねじのような1つまたは複数の位置決め機構を含む。
【0036】
図4にさらに示すように、1つの実施例において、機械検査アセンブリ112の機械ハウジング312は、その内部に複数の変換器を含む。例えば、
図4に示す実施例において、第1変換器412は、第2変換器414と隣接して備えられる。先に記載したように、1つの実施例において、第1、第2変換器412、414は、協働して使用される。すなわち、第1、第2変換器412、414の1つは、プローブ114を移動させて係合し、サンプル200などのサンプルに対して1つまたは複数の機械検査を行うよう、作動させる。第1、第2変換器412、414の他方は、プローブ114がサンプルと係合しているときにプローブ114によって加えられる力と、プローブ114の1つまたは複数の対応する変位量を測定するために使用される。さらに別の実施例において、第1、第2変換器412、414の一方または両方は、プローブ114がサンプルと係合するときに対応する変位量とプローブ114の力を測定するために感知機能と作動力を与える。
図4に示すように、プローブ114は、第1、第2変換器412、414と結合する大きさと形状を有する結合シャフト410を含む。例えば、結合シャフト410は、第1、第2変換器412、414の中心プレートのオリフィスを通過して延び、介在する1つまたは複数の付属品や機械接着剤などによって中心プレートと結合する。
【0037】
図5を参照して、変換器アセンブリ500の1つの概略例を示す(本明細書に記載する変換器412、414の1つとしての使用)。
図5に示す変換器アセンブリ500は、中心プレート506周囲に配置された対向プレート504を有するキャパシタアセンブリ502を含む。1つの実施例において、キャパシタアセンブリ402は、静電気的に動作して、対向プレート504に対して中心プレート506を動かす。例えば、対向プレート504は、
図2A、
図2Bに示すサンプル200など、サンプルに対するプローブ114の1つまたは複数の押し込みや引っかきの動き(そして他の実施例では圧縮または引っ張りの力)を与える静電気力を中心プレート506に与える。
【0038】
図に示すように、中心プレート506は、対向プレート504に対して可動である。例えば、中心プレート506は、1つまたは複数のばねサポート508によって、キャパシタアセンブリ502の残りの部分と結合する。対向プレート504全体に加えた電圧によって、中心プレート506が作動し、押し込み(例えばz軸に沿う)または並進(例えばx軸、y軸に沿う)のため、プローブ114を動かす。同様に、対向プレート504に対する中心プレート506の動きは、電気容量の変化や対向プレート504の電圧の変化などによって測定可能である。電気容量の変化や電圧の変化は、プローブ114の位置やプローブによって加えられる力の1つまたは複数の変化と直に関連する。これらの測定値から、プローブ114に加えられる力のみならずプローブ114の動きが正確に、直ちに決定される。
【0039】
任意で、機械検査アセンブリ112が、例えば第1変換器412、第2変換器414などの複数の変換器を含む場合、プローブ114は、変換器の中心プレートのそれぞれと結合する。例えば、結合シャフト410(
図4に示す)は、先細りの直径またはジグザグ状の直径を有し、結合シャフト410の部分は、対応する直径を有する中心プレートのオリフィスに固定される。
【0040】
いくつかの実施例において既に記載したように、第1アクチュエータ302、第2アクチュエータ304の1つまたは両方など、アクチュエータは、プローブ114とともに、サンプルに対して引っかき運動、押し込み運動などを行わせる。変換器500は、対向プレート504に対して、プローブ114の動き(例えば、中心プレート506の動きによる)を測定するために、受動モードまたはやや受動モードにて使用される。例えば、受動モードにおいて、中心プレート506は、ばねサポート508によって、対向プレート504の間に保持される。例えば、サンプルに対してプローブ702の押し込みをしたりプローブ702を引っかいたりして、アクチュエータ302またはアクチュエータ304がプローブ114を動かすと、対向プレート504に対する中心プレート506のずれが測定され、これにより、プローブ114に入る(例えばプローブによって加えられる)力のみならずその動きも決定される。
【0041】
別の実施例において、中心プレート506は、静電気力によって、対向プレート504に対して、ほぼ静止位置に保持される。この実施例において、1つまたは複数のアクチュエータ302、304が動作して、サンプル200に対してプローブ114の押し込みをしたり、引っかいたりして、プローブ114を動かし、対向プレート504に対して中心プレート506を適切な位置に維持するために必要な電圧が、サンプルに加えられる力に対応するプローブ114に入る力を決定するために測定される。アクチュエータ302、304の動きは、プローブ114のアクチュエータに基づく動きに対応して測定するために使用される。
【0042】
任意で、変換器500(例えば、変換器412、414の1つまたは複数に対応する)は、動的な機械検査を行うように構成される。例えば、プローブ114は、
図2A及び
図2Bに示したサンプル200などのサンプルに対して2つの分力を加える。1つの力の成分は、対向プレート504全体に加えられる定電圧などに対応する準静的な力である。アクチュエータによるもう1つの力の成分は、準静的な力と組み合わせて対向プレート504全体に加えられる振動電圧(oscillating voltage)による振動力(oscillatory force)に対応する。振動力は、プローブ114を振動させ、結果生じた力と変位量が測定される。1つの実施例において、低い弾性係数を有する物質(例えば、静的力が加えられたり、変位が起きたりするとすぐに変形するような物質)に対して動的機械検査が使用される。中心プレート506によって与えられる、結果生成する電気信号は、対応する変位とプローブ114によって(及び対物検査モジュールのコントローラ202により)加えられる力を測定し、サンプルの1つまたは複数の特徴を決定するものと解される。
【0043】
図6は、本明細書に記載する対物検査モジュール108、301の機械検査アセンブリ112のいずれかを使用するための複数軸の変換器アセンブリ600の1つの実施例を示す。先に記載したように、1つの実施例において、機械検査アセンブリ112は、複数の変換器を含む。
図6に示す実施例において、複数軸の変換器アセンブリ600は、複数の変換器602、604、606を使用して、例えば成分x軸、y軸、z軸に沿うなど、1つまたは複数の方向において、作動し、プローブ114の動きを感知する。プローブ114と結合した成分zの変換器602が図示されている。1つの実施例において、成分zの変換器602は、
図5や
図4の断面図で先に示した変換器アセンブリ500とほぼ類似の構成を有する。すなわち、1つの実施例において、成分zの変換器602は、プローブ114を垂直に動かす(例えばz軸に沿う)大きさと形状を有する中心プレート506を含むキャパシタアセンブリ502を含む。
【0044】
さらに
図6に示すように、x軸及びy軸に対応する光学成分変換器604、606が提供される。例えば、複数軸の変換器アセンブリ600が成分zの変換器602のハウジングと結合した成分xの変換器604を含む場合、プローブ114は、成分変換器の動作により、ページの向きに対して左または右に動く。同様に、任意で、左から右といったプローブ114の側方運動は、成分xの変換器604によって測定される。別の実施例において、成分yの変換器606は、複数軸の変換器アセンブリ600を備える。成分yの変換器606は、機器プローブ114を、例えば、
図6にて方向づけたようなページの内、外の方向に作動させるように構成される。すなわち、1つの実施例において、成分yの変換器606は、プローブ114に対して、成分xの変換器604によって提供されるのをほぼ横切る方向に側方運動を提供する。同様に、成分xの変換器604と成分yの変換器606は、例えば(先に記載した)キャパシタアセンブリ502のように、キャパシタアセンブリの対向プレートに対して動く中心プレートとともに、プローブ114の側方運動を測定するように構成される。
【0045】
したがって、機械検査アセンブリ112の機器ハウジング312内に配置された複数軸の変換器アセンブリ600によって、対物検査モジュール108(または301)は、1つまたは複数の軸に沿ってプローブ114を動かし、成分変換器602、604、606の1つまたは複数によって提供される感知に基づき、1つまたは複数の軸に沿ってプローブ114(とプローブによって加えられる力)の動きを感知するように構成される。複数軸の変換器アセンブリ600は、1つの実施例において、押し込み運動、引っかき運動、圧縮運動、引っ張り運動などを行うように構成される。
【0046】
図7は、別の顕微鏡アセンブリ700の概略図である。
図7に示す構成は、例えば、光学機器710で観察を行いつつ、サンプル704のその場観察(in-situ observation)を可能にする。サンプル704は、光学機器710で見ることを容易にするサンプルステージ702の上に配置される。プローブ708を含む対物検査モジュール706は、サンプル704の上に配置され、プローブ708と検査位置との係合を容易にするよう一列に並べられる。
図7に示すように、対物検査モジュール706と光学機器710のそれぞれは、サンプル704と異なる向きにて向かい合う。向きが異なることによって、サンプル704の観察と検査を同時に行うことが容易になる。例えば、1つの実施例において、サンプル704は、サンプルステージ702によって透明な面、カンチレバービームなどにつるされる。別の実施例において、サンプル704は、水、栄養液、ゲル、液体、液体‐気体の混合物、半固体、コロイド、エマルション、生体物質(例えば生体サンプル用)などの溶液槽を含む槽に浸される。第1方向(例えば上向き)に光学機器710を提供し、第2方向(例えば下向き)に対物検査モジュール706を提供することによって、光学機器710と対物検査モジュール706の両方が、検査手続き中にサンプル704にアクセスし、またはこれを見ることができる。例えば、サンプル704が1つまたは複数の検査手続きにおいて対物検査モジュール706によって検査されるとき(例えば、押し込み、引っかき、圧縮、引っ張り検査など)、光学機器710は、サンプル704を見て、検査704手続きの中でサンプルを観察する。
【0047】
したがって、第1方向の光学機器710と第2方向の対物検査モジュール706を両方ともサンプル704に向けて、機械検査手続きにおけるサンプル704のその場観察が実現される。すなわち、光学機器710が提供する第1角度から観察され対物検査モジュール706に第2角度で検査されることによって、サンプル704は、サンプル704の瞬時の変形を見るために機械的に検査され、観察される。
【0048】
さらに別の実施例において、対物検査モジュール706と光学機器710は、本明細書で(モジュール108、301について)先に記載した対物タレット104と同様の方法で対物タレットと結合する。例えば、対物検査モジュール706は、対物タレット104において角度を持って取り付けられ、プローブ708の軸は、光学機器710の観察軸と一致する。したがって、対物検査モジュール706と光学機器710の両方が対物タレット上に提供されることで、対物検査モジュール706と光学機器710のそれぞれが、サンプルを検査し、観察することができる。
【0049】
図8は、
図1に示す顕微鏡アセンブリ100などの顕微鏡アセンブリ内で対物検査モジュール(108、301)と結合するサンプルを検査する方法800の1つの例を示す。方法800を記載するに際して、本明細書に記載した1つまたは複数の成分、機構(feature)などを参照する。必要に応じて適宜、参照番号を参照する。記載した参照番号は、例示であり、排他的なものではなく、例えば、方法800に記載した機構、成分などは、対応する番号が付いたエレメントに限定されるのではなく、本明細書に記載したその他の機構(番号の付いたものも付いていないものも)のみならずその均等物も含む。
【0050】
802で、方法800は、サンプル200などのサンプル上で、光学顕微鏡による観察用に構成した光学機器106によって検査位置を位置決めすることを含む。別の実施例において、検査位置を位置決めすることは、検査位置を1つまたは複数の走査トンネル顕微鏡機器、トンネル分光機器などによって位置決めすることを含む。任意で、サンプル200上に検査位置を位置決めすることは、光学機器をサンプル200上の望ましい検査位置に並べることを含む。例えば、1つの実施例において、
図1に示すサンプルステージ116などのサンプルステージは、光学機器106を含む対物タレット104に対して可動である。したがって、サンプルステージ116とその上に配置したサンプル200の動きによって、本明細書に記載するように対物検査モジュール108との並びを容易にするために光学機器106が使用され、検査位置と光学機器とが一列に並ぶ。
【0051】
別の実施例において、光学機器106は、サンプル上に検査位置を見つけ、その後検査位置を指標化するために使用される。対物タレット104は、回転し、本明細書に記載するように、対物検査モジュール108は、1つまたは複数のアクチュエータ(例えば、本明細書に記載するアクチュエータ302、304)を通して移動し、対物検査モジュール108(例えば、プローブ114を含む機械検査アセンブリ112)と指標化された検査位置に並ぶようにする。任意で、光学機器106と対物検査モジュール108(または301)は、互いに対して静的に並ぶ。したがって、対物タレット104の回転により、機械検査アセンブリ112と観察検査位置とが自動的に並ぶ。
【0052】
804において、方法800は、
図1に示す対物検査モジュール108や、
図3A、
図3Bに示すモジュール301などの対物検査モジュールを用いて検査位置にて検査することを含む。1つの実施例において、機械検査アセンブリ112は、マクロスケールまたはそれ未満で(例えば、約1ミリメートルまたはそれ未満の押し込み深さまたは変形深さ)、サンプル200を機械的に検査するように構成される。別の実施例において、対物検査モジュール108は、ミクロンスケール検査手続きに対応して、約0.5ミリメートルまたはそれ未満の押し込み深さまたは変形深さを提供するように構成される。さらに別の実施例において、対物検査モジュール108は、ナノスケール検査手続きに対応して、約500ナノメートルまたはそれ未満の押し込み深さまたは変形深さを提供するように構成される。したがって、対物検査モジュール108は、サンプル200などのサンプルの機械検査をマクロスケールまたはそれ未満で行うように構成される。すなわち、機械検査アセンブリ112と結合する変換器と、任意で、アクチュエータ302、304などの1つまたは複数のアクチュエータは、協働し、これによって本明細書に先に記載したように、マクロスケール、ミクロスケール、及びナノスケールに対応して作動変位を提供する。同様に、機械検査アセンブリ112の機器ハウジング312内に備えられた変換器などの変換器は、マクロスケールからナノスケールにまで対応して押し込み深さまたは変形深さを測定するように構成される。
【0053】
806において、サンプル200の1つまたは複数の特性は、機械検査アセンブリ112によって定量的に決定される。本明細書に先に記載したように、1つの実施例において、機械検査アセンブリ112は、特性評価モジュールを含むコントローラ202を含む。コントローラ202は、変換器やプローブ114などの機械検査アセンブリ112の機器と通信し、その中にあるプローブ114や変換器によって得られた測定データを解釈し、硬度、弾性係数などを含むがこれらに限定されない、対象となるサンプル200の1つまたは複数の特徴を決定する。
【0054】
方法800には、他にもいくつかの任意の選択肢がある。1つの実施例において、方法800は、対物タレット104を動かすことを含み、光学機器106と、対物タレットに結合した対物検査モジュール108とは、回転または並進運動などによって対物タレットが動くことにより、運動する。任意で、対物検査モジュール108は、対物タレットの動きを介して光学機器により決定された検査位置と並ぶ。例えば、対物タレットは、光学機器106(
図2A、
図2Bを参照)によって決定された検査位置と一列かほぼ一列に並ぶよう、正確に対物検査モジュール108を動かすように構成される。
【0055】
別の実施例において、その中に機械検査アセンブリ112を有する対物検査モジュール108などによって検査位置で検査することは、プローブ114を、例えば
図4に示す変換器412、414などの1つまたは複数の変換器によって、検査位置にあるサンプル200まで動かすことを含む。加えて、検査位置で検査することは、プローブ114によって検査位置で加えられる1つまたは複数の力や検査位置におけるプローブの変位量を測定することを含む。すなわち、変換器412、414などの変換器は、サンプルの変形中にプローブの1つまたは複数の変位量または力を測定するよう構成される。任意で、プローブ114をサンプル200にまで動かすことは、媒体内に浸水させたサンプル200と係合させるために、プローブを上昇位置から少なくとも媒体内で部分的に浸水した位置に動かすことを含む。1つの実施例において、媒体は、液体、ゲル、コロイド、生体材料、及びサンプルがプローブと係合する前にプローブ114とサンプルとの間にあるその他の物質などの流体を含むが、これに限定されない。プローブ114は、1つまたは複数のアクチュエータ302、304或いは任意で機械検査アセンブリ112と結合する変換器より前進しているため、プローブは、サンプルと近接位置にあるか、サンプルと係合している。したがって、プローブ114は、(検査位置とプローブとの間に)介在する物質の間を反復して通過することがなく、サンプル周辺の媒体によって生じる影響は実質的に最小限になる。したがって、変換器412、414などの変換器は、プローブ114からサンプルへの変位を直ちに通信でき、サンプルの変形によってプローブ114によって加えられる対応する変位量及び力を正確に測定することができる。
【0056】
1つの実施例において、方法800は、
図3Bに示す第1アクチュエータ302などの第1アクチュエータによって検査位置を接近させることを含む。1つの実施例において、第1アクチュエータ302は、対物検査モジュール301のモジュールベース300と機械検査アセンブリ112との間で結合する。第1アクチュエータ302は、1つまたは複数のz、xまたはy軸などの1つまたは複数の軸に沿って機械検査アセンブリ112を動かす。ここで
図4に示す実施例を参照すると、モジュールベース110と機械アセンブリ112との間で結合した第1アクチュエータ302が示されている。図に示すように、第1アクチュエータ302は、z軸に沿って機械検査アセンブリ112の並進運動を提供する第1成分アクチュエータ406と、(例えば1つまたは複数のx軸、y軸に沿って)機械検査アセンブリ112の側方運動を提供する任意の第2成分アクチュエータ408を含む。
図4の実施例に示すように、第1成分アクチュエータ406は、機械検査アセンブリ112と結合する。別の実施例において、第2成分アクチュエータ408が、機械検査アセンブリ112と結合し、第1成分アクチュエータ406はモジュールベース110(例えば、第1アクチュエータフランジ316)と結合する。さらに別の実施例において、第1成分アクチュエータ406は、第2成分アクチュエータ408の中に入れ子になっている。任意で、第1成分アクチュエータ406は、約100ミクロンまたはそれ未満の機械検査アセンブリ112に対する運動範囲を提供するための大きさと形状を有する。
【0057】
別の実施例において、検査位置を接近させることは、
図3A、
図3Bに示す第2アクチュエータ304によって検査位置を近づけることを含む。第2アクチュエータ304は、1つの実施例において、
図3A、
図3Bに示す対物検査モジュール301の対物モジュールベース300と第1アクチュエータ302との間で結合する。したがって、1つの実施例において、第1及び第2アクチュエータ302、304は、機械検査アセンブリ312を動かすように構成された一連のアクチュエータを形成する(任意で、分解能または動きの範囲が異なる)。第2アクチュエータ304は、z軸及び任意でx軸またはy軸を含む1つまたは複数の軸に沿って機械検査アセンブリ312を動かす。1つの実施例において、第2アクチュエータ304は、例えば、約1ミリメートルまたはそれ未満の動きの範囲といった、より大きな範囲の動きを提供することによって、第1アクチュエータと対比させる。したがって、第2アクチュエータは、1つの実施例において、任意で、第1アクチュエータ302による、より繊細な動きに対して、機械検査アセンブリ112の大きな動きを提供するよう構成される。
【0058】
別の実施例において、方法800は、検査中に、対物検査モジュールで、検査位置のその場観察を行うことを含む。例えば
図7に示すように、1つの実施例において、対物検査モジュール706は、(例えば、サンプルに向かって下向きの)サンプルステージ702に配置されたサンプル704に対して第1方向に向けられる。光学機器710もサンプル704に対して向けられ、下方からサンプル704を見るために第2方向に備えられる。対物検査モジュール706と光学機器710の各々がサンプル704に向けられているため、光学機器710は、(例えばプローブ708により)対物検査モジュール706が行う機械検査手続きの間、サンプル704を観察する。さらに別の実施例において、検査位置で検査することは、電気特性検査を行うことを含む。例えば
図1などに示す対物検査モジュール108とサンプルステージ116の各々は、対応する電気接触を含む。プローブがステージ上のサンプルと係合した状態で、電位がプローブ114とサンプル116全体に付加される。このように、サンプルの電気特性は、電位またはその他の電気特性を測定することによって測定される。さらに別の実施例において、検査位置で検査することは、生体物質または導光体に対して機械変形ベースの検査を行うことを含む。
【0059】
別の実施例において、検査位置で検査することは、動的機械検査を行うことを含む。例えば、プローブ114は、
図2A及び
図2Bに示したサンプル200などのサンプルに対して2つの分力を加える。1つの力の成分は、例えば
図5に示す変換器アセンブリ500などの変換器の対向プレート504全体に加えられる定電圧などに対応する準静的な力である。アクチュエータによるもう1つの力の成分は、準静的な力と組み合わせて対向プレート504全体に加えられる振動電圧(oscillating voltage)による振動力(oscillatory force)に対応する。振動力は、中心プレート506を、したがって、プローブ114を振動させる。プローブ114は動的にサンプル200と動的に係合し、結果生じた力と変位量が測定される。1つの実施例において、動的機械検査は、低い弾性係数を有する物質(例えば、静的力が加えられたり、変位が起きたりするとすぐに変形するような物質)に対して使用される。本明細書に記載する検査方法と同様にして、プローブ114の振動運動と対応するサンプル200の機械的応答(例えば変位や力)は、変換器によって測定される(例えば
図5に示す変換器500)。すなわち、中央プレート506によって提供される結果生じた電気信号は、プローブ114(及び対物検査モジュールのコントローラ)によって加えられる対応する変位量や力を測定し、サンプルの1つまたは複数の特徴を決定するものと解される。
<様々な注釈と実施例>
【0060】
実施例1は、顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体に可動に結合した対物タレットと、光学顕微鏡による観察用に構成された光学機器であって、前記対物タレットと結合した光学機器と、前記対物タレットに結合した対物検査モジュールであって、前記対物タレットの対物ソケットに結合したモジュールベース及び前記モジュールベースに結合した機械検査アセンブリを含む対物検査モジュールと、を含み、前記機械検査アセンブリは、マクロスケールまたはそれ未満でサンプルを機械的に検査し、前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定するように構成される、顕微鏡アセンブリを含む。
【0061】
実施例2は、実施例1の主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記機械検査アセンブリは、プローブと、前記プローブに結合した1つまたは複数の変換器と、を含み、前記プローブは、前記モジュールベースに対して可動であり、前記変換器は、前記プローブによってサンプルに加えられた1つまたは複数の力や、前記サンプル内で前記プローブの変位量を測定する。
【0062】
実施例3は、実施例1または実施例2のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、少なくとも前記プローブは、上昇した位置及び少なくとも部分的に浸水した位置を含む2つ以上の位置の間で可動であり、前記プローブは、媒体の中に部分的に浸り、前記媒体の中に浸っているサンプルと係合する。
【0063】
実施例4は、実施例1から実施例3のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で特性評価モジュールを有するコントローラを備えることができ、前記コントローラは、前記機械検査アセンブリと通信し、前記特性評価モジュールは、前記機械検査アセンブリによる機械検査に基づいて、前記サンプルの1つまたは複数の特性を評価する。
【0064】
実施例5は、実施例1から実施例4のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記顕微鏡本体と前記対物タレットとの間で結合するモータを備えることができ、前記モータは、前記対物タレット、前記対物検査モジュール、及び前記光学機器を動かすように構成される。
【0065】
実施例6は、実施例1から実施例5のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記モジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合する第1アクチュエータを備えることができ、前記第1アクチュエータは、前記モジュールベースに対して前記機械検査アセンブリを動かすように構成される。
【0066】
実施例7は、実施例1から実施例6のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合する第2アクチュエータを備えることができ、前記第2アクチュエータは、前記対物タレットに対して前記機械検査アセンブリと前記第1アクチュエータを動かすように構成される。
【0067】
実施例8は、実施例1から実施例7のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記光学機器は、少なくとも1つの対物レンズを含む。
【0068】
実施例9は、実施例1から実施例8のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で機器の対物タレット内に設置するよう構成した対物検査モジュールを備えることができ、前記対物検査モジュールは、機器の対物タレットの対物ソケットと結合するよう構成したモジュールベースと、前記モジュールベースと結合した機械検査アセンブリと、を含み、前記機械検査アセンブリは、マクロスケールまたはそれ未満でサンプルを機械的に検査し、前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定するよう構成される。
【0069】
実施例10は、実施例1から実施例9のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記機械検査アセンブリは、プローブと、前記プローブと結合した1つまたは複数の変換器と、を含み、前記プローブは、前記モジュールベースに対して可動であり、前記変換器は、前記プローブによってサンプルに加えられた1つまたは複数の力や、前記サンプル内で前記プローブの変位量を測定する。
【0070】
実施例11は、実施例1から実施例10のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記変換器は、1つまたは複数の容量型変換器を含み、前記1つまたは複数の容量型変換器の各々は、2つ以上のプレートを含む。
【0071】
実施例12は、実施例1から実施例11のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記変換器は、少なくとも第1容量型変換器と第2容量型変換器とを含み、前記第1容量型変換器は、前記プローブに対してz軸に沿った並進運動をさせ、前記第2容量型変換器は、前記プローブに対して前記z軸を横切る第2軸に沿った運動をさせる。
【0072】
実施例13は、実施例1から実施例12のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、少なくとも前記プローブは、上昇した位置及び少なくとも部分的に浸水した位置を含む2つ以上の位置の間で可動であり、前記プローブは、媒体の中に部分的に浸り、前記媒体の中に浸っているサンプルと係合する。
【0073】
実施例14は、実施例1から実施例13のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で特性評価モジュールを有するコントローラを備えることができ、前記コントローラは、前記機械検査アセンブリと通信し、前記特性評価モジュールは、前記機械検査アセンブリによる機械検査に基づいて、前記サンプルの1つまたは複数の特性を評価する。
【0074】
実施例15は、実施例1から実施例14のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記モジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合する第1アクチュエータを備えることができ、前記第1アクチュエータは、前記モジュールベースに対して前記機械検査アセンブリを動かすように構成される。
【0075】
実施例16は、実施例1から実施例15のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記第1アクチュエータは、1つまたは複数の軸において、前記機械検査アセンブリを動かすことができ、前記第1アクチュエータによって提供される前記1つまたは複数の軸に沿った前記動きの範囲は、100ミクロンまたはそれ未満である。
【0076】
実施例17は、実施例1から実施例16のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合する第2アクチュエータを備えることができ、前記第2アクチュエータは、前記機械検査アセンブリと前記第1アクチュエータを動かすように構成される。
【0077】
実施例18は、実施例1から実施例17のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記第2アクチュエータは、1つまたは複数の軸において、前記機械検査アセンブリを動かすことができ、前記第2アクチュエータによって提供される前記1つまたは複数の軸に沿った前記動きの範囲は、1ミリメートルまたはそれ未満である。
【0078】
実施例19は、光学顕微鏡による観察のために構成した光学機器により、サンプルの検査位置を決めることと、前記検査位置で対物検査モジュールを検査することを含むサンプルを検査する方法であって、前記対物検査モジュールは、マクロスケールまたはそれ未満で機械的に検査し、前記機械検査アセンブリによって前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定するよう構成した機械検査アセンブリを含む方法を含み、または任意で組み合わせることができる。
【0079】
実施例20は、実施例1から実施例19のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記対物タレット、前記光学機器、及び前記対物タレットと結合した前記対物検査モジュールを動かすことを含むことができ、前記対物検査モジュールは、前記対物タレットの動きを通して前記検査位置に一列に並ぶ。
【0080】
実施例21は、実施例1から実施例20のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記対物タレットを動かすことは、顕微鏡本体に対して前記対物タレット、前記対物検査モジュール、及び前記光学機器を回転させることを含む。
【0081】
実施例22は、実施例1から実施例21のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置で検査することは、変換器によりプローブを前記検査位置の前記サンプルの方へ動かし、前記プローブにより前記検査位置に加えられた1つまたは複数の力や、前記検査位置における前記プローブの変位量を測定することを含む。
【0082】
実施例23は、実施例1から実施例22のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記プローブを前記サンプルの方へ動かすことは、前記プローブを上昇した位置から媒体内で少なくとも部分的に浸水した位置に動かし、前記媒体内に浸った前記サンプルと係合させることを含む。
【0083】
実施例24は、実施例1から実施例23のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、任意で前記検査位置を前記対物検査モジュールのモジュールベースと前記機械アセンブリとの間で結合する第1アクチュエータと接近させることを含むことができ、前記第1アクチュエータは、1つまたは複数の軸に沿って前記機械検査アセンブリを動かす。
【0084】
実施例25は、実施例1から実施例24のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置を接近させることは、前記機械アセンブリのプローブのz軸に沿った動きと、x軸またはy軸に沿った1つまたは複数の動きを含む。
【0085】
実施例26は、実施例1から実施例25のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置を前記第1アクチュエータに接近させることは、前記第1アクチュエータが前記機械検査アセンブリを100ミクロンまたはそれ未満の動きの範囲で動かすことを含む。
【0086】
実施例27は、実施例1から実施例26のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置を接近させることは、前記検査位置を前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で係合する前記第2アクチュエータに接近させることを含み、前記第2アクチュエータは、前記機械検査アセンブリを1つまたは複数の軸に沿って動かす。
【0087】
実施例28は、実施例1から実施例27のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置を前記第2アクチュエータに接近させることは、前記第2アクチュエータが前記機械検査アセンブリを1ミリメートルまたはそれ未満の動きの範囲で動かすことを含む。
【0088】
実施例29は、実施例1から実施例28のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定することは、前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を前記検査位置における前記検査に基づいて特性評価モジュールにより評価することを含む。
【0089】
実施例30は、実施例1から実施例29のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記対物検査モジュールを対物タレットの対物ソケット内に設置することを含むことができる。
【0090】
実施例31は、実施例1から実施例30のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置において前記対物検査モジュールにより検査中に前記検査位置のその場観察を含むことができる。
【0091】
実施例32は、実施例1から実施例31のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置で検査することは、前記検査位置で前記対物検査モジュールにより第1方向において検査することを含み、前記検査位置のその場観察は、前記第1方向とは異なる第2方向において前記検査位置を観察することを含む。
【0092】
実施例33は、実施例1から実施例32のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置で検査することは、電気特性検査を含む。
【0093】
実施例34は、実施例1から実施例33のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置で検査することは、生体物質または導体物質の機械変形ベースの検査を含む。
【0094】
実施例35は、実施例1から実施例34のいずれか1つまたは任意に組み合わせた主題を含むことができ、任意でこれと組み合わせることができ、前記検査位置で検査することは、動的機械検査を含む。
【0095】
これらの非制限的な実施例のそれぞれはそれぞれ独立することができ、またはその他の1つまたは複数の任意の実施例と置き換えたり、組み合わせたりすることができる。
【0096】
上記の詳細な説明は、添付した図面に対する参照を含み、この図面も詳細な説明の一部を形成する。図面は、例示として、本発明が実施できる具体的な実施形態を示している。これらの実施形態は、本明細書において「実施例」としても記載される。こうした実施例は、実際に示し、記載したもの以外の要素も含むことができる。しかしながら、本発明者らは、実際に示し記載した要素のみが提供されている実施例も考察している。さらに、本発明者らは、本明細書に示し、記載した特定の実施例(その1つまたは複数の態様)またはそれ以外の実施例(その1つまたは複数の態様)のいずれかについて、実際に示し記載した要素(その1つまたは複数の態様)の任意の組合せまたは置き換えを用いた実施例についても考察している。
【0097】
本文献と参照により組み込まれた任意の文献との使用法において齟齬があった場合には、本文献における使用法が適用される。
【0098】
本文献において、特許文献によくあるように、1つまたは1つを超えたものも含めて、用語「a」、「an」が使用されており、これはその他任意の使用例や使用法である「atleast one」や「one ormore」とは独立である。本文献において、用語「or」は、特に記載がない限り、「A or B」が「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、及び「A及びB」を含むなど、非排他的なものを示すのに使用されている。本文献において、「including」や「inwhich」の用語は、それぞれ用語「comprising」や「wherein」に対応する平易な英語の同義語として使用されている。また、以下の請求の範囲において、用語「including」や「comprising」は、非制限的に使用されており、言い換えれば、列挙した要素以外の要素も含むシステム、装置、物、組成物、製剤、または方法であって、請求の範囲に記載した用語以外のものも請求の範囲内にあると考えられるべきものである。さらに、以下の請求の範囲において、用語「first」、「second」、及び「third」などは、単に符号として使用され、その対象物に対して数値的な要件を課すものではない。
【0099】
本明細書に記載の方法の実施例は、少なくとも部分的に機械またはコンピュータにより実装することができる。いくつかの実施例は、上記実施例に記載された方法を実施するための電子装置を構成するうえで操作可能な命令によってエンコードされたコンピュータ可読媒体または機械可読媒体を含むことができる。このような方法の実装には、マイクロコード、アセンブリ言語、高水準言語などのコードを含むことができる。このようなコードは、様々な方法を実施するためのコンピュータ可読命令を含むことができる。コードは、コンピュータプログラム製品の部分を形成することができる。さらに、1つの実施例において、例えば実行時またはその他のタイミングにおいて、コードは有形の形式にて1つまたは複数の揮発性の、持続的な、または不揮発性のコンピュータ可読媒体に記憶される。これらの有形のコンピュータ可読媒体は、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク(例えば、コンパクトディスクやデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカード若しくはメモリスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)などを含むが、これらに限定されない。
【0100】
上記の記載は、例示を目的としたものであって、制限的なものではない。例えば上記の実施例(またはその1つまたは複数の態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。その他の実施形態も、例えば、当業者が上記の記載を読み、これを検討して使用する形態にて使用することができる。要約は、この開示内容の技術的性質が、読者にすぐに理解されるように、米国特許法施行細則1.72(b)にしたがって提供されている。この要約は、請求の範囲の意味するところを解釈するために、または限定するために使用されてはならない旨、理解されるべきである。また、上記の記載において、様々な機構が、開示内容を効率化するためにグループ分けされている。このことは、請求項に記載されていない開示機構が、請求項において必須であることを意図するものと解釈すべきでない。そうではなく、発明の主題は、具体的に開示された実施形態の全ての機構よりも小さいものであってよい。したがって、以下の請求の範囲が実施例または実施形態として発明の詳細な説明に組み込まれるが、請求の範囲は、それぞれが別個の実施形態として独立しており、また、このような実施形態は、様々な組合せや置き換えにおいて互いに組み合わせることができる。本発明の範囲は、添付の請求の範囲を参照して、また、このような請求項が有する権利の均等物全範囲において、決定されるべきである。
<付記1>
顕微鏡本体と、
前記顕微鏡本体に可動に結合した対物タレットと、
光学顕微鏡による観察のために構成した光学機器であって、前記対物タレットと結合した光学機器と、
前記対物タレットと結合した対物検査モジュールであって、前記対物タレットの対物ソケットと結合するモジュールベースと、前記モジュールベースに結合した機械検査アセンブリであって、マクロスケールまたはそれ未満でサンプルを機械的に検査し、前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定するよう構成した機械検査アセンブリと、を含む対物検査モジュールと、
を含むことを特徴とする顕微鏡アセンブリ。
<付記2>
前記機械検査アセンブリは、プローブと、前記プローブに結合した1つまたは複数の変換器を含み、前記プローブが、前記モジュールベースに対して可動であり、前記変換器が、前記プローブによってサンプルに加えられた1つまたは複数の力または、前記サンプル内の前記プローブの変位量を測定することを特徴とする、付記1に記載の顕微鏡アセンブリ。
<付記3>
少なくとも前記プローブが、上昇位置と、前記プローブが媒体中に部分的に浸り、前記媒体中に浸ったサンプルと係合する少なくとも部分的に浸水した位置とを含む2つ以上の位置で可動であることを特徴とする、付記2に記載の前記対物モジュールを含む対物タレット。
<付記4>
特性評価モジュールを有するコントローラを含み、前記コントローラが、前記機械検査アセンブリと通信 し、前記特性評価モジュールが、前記機械検査アセンブリによる機械検査に基づいて前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を評価することを特徴とする、付記1に記載の顕微鏡アセンブリ。
<付記5>
前記顕微鏡本体と前記対物タレットとの間で結合したモータを含み、前記モータが、前記対物タレット、前記対物検査モジュール、及び前記光学機器を動かすように構成されることを特徴とする、付記1に記載の顕微鏡アセンブリ。
<付記6>
前記モジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合した第1アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータが、前記モジュールベースに対して前記機械検査アセンブリを動かすように構成されることを特徴とする、付記1に記載の顕微鏡アセンブリ。
<付記7>
前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合した第2アクチュエータを含み、前記第2アクチュエータが、前記対物タレットに対して前記機械検査アセンブリと前記第1アクチュエータとを動かすように構成されることを特徴とする、付記6に記載の顕微鏡アセンブリ。
<付記8>
前記光学機器が少なくとも1つの対物レンズを含むことを特徴とする、付記1に記載の顕微鏡アセンブリ。
<付記9>
機器の対物タレット内で設置するために構成した対物検査モジュールであって、
機器の対物タレットの対物ソケットと結合するよう構成したモジュールベースと、
前記モジュールベースに結合した機械検査アセンブリであって、マクロスケールまたはそれ未満でサンプルを機械的に検査し、前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定するよう構成した機械検査アセンブリを含むことを特徴とする対物検査モジュール。
<付記10>
前記機械検査アセンブリは、プローブと、前記プローブに結合した1つまたは複数の変換器を含み、前記プローブが、前記モジュールベースに対して可動であり、前記変換器が、前記プローブによってサンプルに加えられた1つまたは複数の力や、前記サンプル内の前記プローブの変位量を測定することを特徴とする、付記9に記載の対物検査モジュール。
<付記11>
前記変換器が、1つまたは複数の容量型変換器を含み、前記1つまたは複数の容量型変換器の各々が2つ以上のプレートを含むことを特徴とする、付記10に記載の対物検査モジュール。
<付記12>
前記変換器が、少なくとも第1容量型変換器と第2容量型変換器とを含み、前記第1容量型変換器がz軸に沿って前記プローブの並進運動を提供し、前記第2容量型変換器が前記z軸を横切る第2軸に沿って前記プローブに運動を提供することを特徴とする、付記10に記載の対物検査モジュール。
<付記13>
少なくとも前記プローブが、上昇位置と、前記プローブが媒体中に部分的に浸り、前記媒体中に浸ったサンプルと係合する少なくとも部分的に浸水した位置とを含む2つ以上の位置で可動であることを特徴とする、付記10に記載の対物検査モジュール。
<付記14>
特性評価モジュールを有するコントローラを含み、前記コントローラが、前記機械検査アセンブリと通信し、前記特性評価モジュールが、前記機械検査アセンブリによる機械検査に基づいて前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を評価することを特徴とする、付記9に記載の対物検査モジュール。
<付記15>
前記モジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合した第1アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータが、前記モジュールベースに対して前記機械検査アセンブリを動かすように構成されることを特徴とする、付記9に記載の対物検査モジュール。
<付記16>
前記第1アクチュエータが、1つまたは複数の軸において前記機械検査アセンブリを動かし、前記1つまたは複数の軸に沿って前記第1アクチュエータにより提供される前記動きの範囲が100ミクロン以下であることを特徴とする、付記15に記載の対物検査モジュール。
<付記17>
前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合した第2アクチュエータを含み、前記第2アクチュエータが、前記機械検査アセンブリと前記第1アクチュエータとを動かすように構成されることを特徴とする、付記15に記載の対物検査モジュール。
<付記18>
前記第2アクチュエータが、1つまたは複数の軸に沿って前記機械検査アセンブリを動かし、前記1つまたは複数の軸に沿って前記第2アクチュエータにより提供される前記動きの範囲が1ミリメートル以下であることを特徴とする、付記17に記載の対物検査モジュール。
<付記19>
光学顕微鏡による観察のために構成した光学機器でサンプルの検査位置を決めることと、
前記検査位置で、マクロスケールまたはそれ未満で機械的に検査するよう構成した機械検査アセンブリを含む対物検査モジュールにより検査することと、
前記機械検査アセンブリによって前記サンプルの1つまたは複数の特性を定量的に決定することを含むことを特徴とするサンプルを検査する方法。
<付記20>
前記対物タレット、前記光学機器、及び前記対物タレットと結合した前記対物検査モジュールを動かすことを含み、前記対物検査モジュールが、前記対物タレットの動きを通して前記検査位置と一列に並ぶことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記21>
前記対物タレットを動かすことは、顕微鏡本体に対して前記対物タレット、前記対物検査モジュール、及び前記光学機器を回転させることを含むことを特徴とする、付記20に記載の方法。
<付記22>
前記検査位置で検査することは、変換器により、前記検査位置における前記サンプルの方にプローブを動かすことと、前記プローブにより前記検査位置にて加えられた1つまたは複数の力または前記検査位置における前記プローブの変位量を測定することとを含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記23>
前記プローブを前記サンプルの方へ動かすことは、上昇位置から、前記媒体中に浸ったサンプルと係合する少なくとも部分的に前記媒体内に浸水した位置へ前記プローブを動かすことを含むことを特徴とする、付記22に記載の方法。
<付記24>
前記検査位置を、前記対物検査モジュールのモジュールベースと前記機械検査アセンブリとの間で結合した第1アクチュエータに接近させることを含み、前記第1アクチュエータが前記機械検査アセンブリを1つまたは複数の軸に沿って動かすことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記25>
前記検査位置を接近させることは、前記機械検査アセンブリのプローブのz軸に沿った動きと、x軸またはy軸に沿った1つまたは複数の動きを含むことを特徴とする、付記24に記載の方法。
<付記26>
前記検査位置を前記第1アクチュエータに接近させることは、前記第1アクチュエータが、前記機械検査アセンブリを、100ミクロン以下の動きの範囲で動かすことを特徴とする、付記24に記載の方法。
<付記27>
前記検査位置を接近させることは、前記モジュールベースと前記第1アクチュエータとの間で結合した第2アクチュエータによって前記検査位置を接近させることを含み、前記第2アクチュエータが、前記機械検査アセンブリを1つまたは複数の軸に沿って動かすことを特徴とする、付記24に記載の方法。
<付記28>
前記検査位置を前記第2アクチュエータに接近させることは、前記第2アクチュエータが、前記機械検査アセンブリを、1ミリメートル以下の動きの範囲で動かすことを特徴とする、付記27に記載の方法。
<付記29>
前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を定量的に決定することは、前記検査位置での前記検査に基づいて、特性評価モジュールによって前記サンプルの前記1つまたは複数の特性を評価することを含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記30>
対物タレットの対物ソケット内で前記対物検査モジュールを設置することを含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記31>
前記検査位置で前記対物検査モジュールによる検査中に、前記検査位置のその場観察を含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記32>
前記検査位置で検査することは、前記検査位置で前記対物検査モジュールにより第1方向において検査することを含み、前記検査位置のその場観察は、前記第1方向とは異なる第2方向において前記検査位置を観察することを含むことを特徴とする、付記31に記載の方法。
<付記33>
前記検査位置で検査することは、電気特性検査を含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記34>
前記検査位置で検査することは、生体物質または導光体の機械変形ベースの検査を含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。
<付記35>
前記検査位置で検査することは、動的機械検査を含むことを特徴とする、付記19に記載の方法。