(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
まず、本開示に係る一態様の着眼点について説明する。
【0010】
特許文献1は、ベッドルームなど部屋単位で照明機器を制御する点のみを開示する。そのため、特許文献1は、2以上の部屋に配置された各照明機器を制御する点を考慮していない。例えば、第1の対象領域の外側から前記第1の対象領域の内側にアイコンを移動させることで、前記第1の対象領域に対応する部屋の照明機器をONにすることはできる。しかし、前記第1の対象領域から前記第1の対象領域に隣接する第2の対象領域にアイコンを移動させると、前記第2の対象領域の内部に前記アイコンが移動する。このため、前記第2の対象領域に対応する部屋の照明機器がオンにされるものの、前記第1の対象領域の外側に前記アイコンが離れるため、前記第1の対象領域に対応する部屋の照明機器がオフにされる問題が生じる。
【0011】
また、特許文献1では、前記アイコンは、初期位置としては対象領域の外側にあって、前記対象領域の内側に移動させて照明機器の調光をする仕組みを採用する。そのため、2以上の部屋に配置された各照明機器を制御する場合、前記アイコンがそもそもどの部屋に対応するのかを判別することが難しい問題がある。
【0012】
また、前記アイコン自体を2以上の対象領域の各々の領域内に移動させる操作が煩雑となる。特に、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合には、操作は煩雑となる問題がある。
【0013】
以上の考察により、本発明者らは、以下の発明の各態様を想到するに至った。
【0014】
本発明の第一態様は、
一以上の対象機器を制御するネットワークに接続し、ディスプレイを有する情報端末の制御方法であって、
前記情報端末のコンピュータに対して、
第1照明機器を含む少なくとも2以上の照明機器の各々を指定する表示画面を前記ディスプレイに表示させ、
前記表示画面において前記第1照明機器の選択が検知されると、前記第1照明機器が配置された部屋を表す第1部屋画面を、前記第1照明機器がオン状態の場合は所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、または、前記第1照明機器がオフ状態の場合は前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させ、
前記第1部屋画面が前記所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第1部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第1照明機器の電源をオフにする第1制御コマンドを前記ネットワークに出力させ、または、前記第1部屋画面が前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第1部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第1照明機器の電源をオンにする第2制御コマンドを前記ネットワークに出力させるものである。
【0015】
本態様によると、前記表示画面において前記第1照明機器(前記第2照明機器)の選択が検知されると、前記第1照明機器(前記第2照明機器)が配置された部屋を表す第1部屋画面(第2部屋画面)を、前記第1照明機器(前記第2照明機器)がオン状態の場合は所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、または、前記第1照明機器(前記第2照明機器)がオフ状態の場合は前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させる。
【0016】
これによると、前記選択が検知された第1照明機器(第2照明機器)が配置された部屋において、前記第1照明機器(第2照明機器)がオン状態かオフ状態かを直ちに識別できる。
【0017】
そのため、前記選択が検知された第1照明機器(第2照明機器)が配置された部屋において、前記第1照明機器(第2照明機器)がオン状態であれば、前記第1部屋画面(第2部屋画面)は前記所定の輝度以上の明るさで表示される。このため、誤って、前記第1照明機器(第2照明機器)の電源をオンにする操作をすることを防止できる。このように、ある部屋に配置された照明機器がオン状態であるにも関わらず、前記照明機器の電源をオンにする誤操作を防止できる。
【0018】
同様に、前記選択が検知された第1照明機器(第2照明機器)が配置された部屋において、前記第1照明機器(第2照明機器)がオフ状態であれば、前記第1部屋画面(第2部屋画面)は前記所定の輝度未満の明るさで表示される。このため、誤って、前記第1照明機器(第2照明機器)の電源をオフにする操作をすることを防止できる。このように、ある部屋に配置された照明機器がオフ状態であるにも関わらず、前記照明機器の電源をオフにする誤操作を防止できる。
【0019】
また、少なくとも2以上の照明機器の各々が配置された部屋に対応する部屋画面を表示させて、前記部屋画面に前記選択が検知された照明機器のオンオフ状態を表す。したがって、異なる部屋に配置された照明機器を誤操作することを防止できる。
【0020】
また、前記少なくとも2以上の照明機器の各々が配置された部屋に対応する部屋画面を表示させることで、前記部屋画面に対応する部屋に配置された照明機器が制御対象であると認識できる。
【0022】
本態様によると、前記第1部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第1部屋画面に対応する第1照明機器の電源のON/OFFを制御できる。そのため、特許文献1のような、アイコンを各対象領域の外側から各対象領域の内側にわざわざ移動させる煩雑な操作を不要にできる。その代わり、制御対象である第1照明機器が配置された部屋に対応する第1部屋画面の領域内を選択するという簡単な操作だけで、前記第1照明機器の電源のON/OFFを容易に制御できる。
【0023】
また、特許文献1のようにアイコンを各対象領域外から各対象領域内に移動させて照明機器のON/OFFを制御するものではない。このため、前記アイコンをある部屋から隣接する次の部屋に移動させる毎に、前記次の部屋の照明機器がONにされるもののユーザの意図に反して前記ある部屋の照明機器がOFFにされるという、不都合を解消できる。
【0024】
また、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合にも、操作は簡易となる。
【0025】
上記第一態様において、例えば、
前記少なくとも2以上の照明機器には第2照明機器が含まれ、
前記表示画面において前記第2照明機器の選択が検知されると、前記第2照明機器が配置された部屋を表す第2部屋画面を、前記第2照明機器がオン状態の場合は前記所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、または、前記第2照明機器がオフ状態の場合は前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させ、
前記第2部屋画面が前記所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第2部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第2照明機器の電源をオフにする第3制御コマンドを前記ネットワークに出力させ、または、前記第2部屋画面が前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第2部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第2照明機器の電源をオンにする第4制御コマンドを前記ネットワークに出力させてもよい。
【0026】
本態様によると、前記第2部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第2部屋画面に対応する第2照明機器の電源のON/OFFを制御できる。そのため、特許文献1のような、アイコンを各対象領域の外側から各対象領域の内側にわざわざ移動させる煩雑な操作を不要にできる。その代わり、制御対象である第1照明機器が配置された部屋に対応する第1部屋画面の領域内を選択するという簡単な操作だけで、前記第1照明機器の電源のON/OFFを容易に制御できる。
【0027】
また、特許文献1のようにアイコンを各対象領域外から各対象領域内に移動させて照明機器のON/OFFを制御するものではない。このため、前記アイコンをある部屋から隣接する次の部屋に移動させる毎に、前記次の部屋の照明機器がONにされるもののユーザの意図に反して前記ある部屋の照明機器がOFFにされるという、不都合を解消できる。
【0028】
また、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合にも、操作は簡易となる。
【0029】
上記第一態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであってもよい。
【0030】
上記第一態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであり、
前記第1部屋画面において前記ディスプレイへの接触が検知され、前記ディスプレイへの接触が前記第1部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知された場合、前記接触位置の移動量に応じて前記第1照明機器の光量を変化させる第5制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0031】
本態様によると、前記ディスプレイへの接触が前記第1部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知されるだけで、前記第1照明機器の光量を変化させる。これにより、前記第1照明機器の光量を変化させるボタン等を前記第1部屋画面上に別途表示させる必要がない。そのため、表示面積が限られた第1部屋画面において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ及び調光を含めて複数の操作を実現できる。
【0032】
上記第一態様において、例えば、
前記第5制御コマンドは、前記移動量が大きいほど、前記照明機器の光量を大きく変化させるものであってもよい。
【0033】
上記第一態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであり、
前記第1部屋画面において前記ディスプレイへの接触が検知され、前記ディスプレイへの接触が前記第1部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知された場合、前記接触位置の移動方向に応じて前記第1照明機器の光量を変化させる第6制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0034】
本態様によると、前記ディスプレイへの接触が前記第1部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知されるだけで、前記第1照明機器の光量を変化させる。これにより、前記第1照明機器の光量を変化させるボタン等を前記第1部屋画面上に別途表示させる必要がない。そのため、表示面積が限られた第1部屋画面において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ及び調光を含めて複数の操作を実現できる。
【0035】
上記第一態様において、例えば、
前記第6制御コマンドは、前記移動方向が前記第1部屋画面上の上方とされる方向である場合、前記第1照明機器の光量を上げるものであり、または、前記移動方向が前記第1部屋画面上の下方とされる方向である場合、前記第1照明機器の光量を下げるものであってもよい。
【0036】
上記第一態様において、例えば、
前記表示画面は、前記所定の輝度の明るさで前記ディスプレイに表示され、
前記第1部屋画面は、前記第1照明機器がオン状態の場合は前記所定の輝度の明るさで前記ディスプレイに表示され、
前記第2部屋画面は、前記第2照明機器がオン状態の場合は前記所定の輝度の明るさで前記ディスプレイに表示されてもよい。
【0037】
本態様によると、第1部屋画面(第2部屋画面)は、第1照明機器(第2照明機器)がオン状態の場合は所定の輝度の明るさでディスプレイに表示される。つまり、第1照明機器(第2照明機器)がオン状態の場合は、第1部屋画面(第2部屋画面)は、表示画面と同じ明るさでディスプレイに表示される。一方、第1照明機器(第2照明機器)がオフ状態の場合は、第1部屋画面(第2部屋画面)は、所定の輝度未満の明るさでディスプレイに表示される。したがって、本態様でも、上記第一態様と同様に、選択が検知された第1照明機器(第2照明機器)が配置された部屋において、第1照明機器(第2照明機器)がオン状態かオフ状態かを直ちに識別できる。
【0038】
本開示にかかる第二態様は、
一以上の対象機器を制御するネットワークに接続し、ディスプレイを有する情報端末の制御方法であって、
前記情報端末のコンピュータに対して、
少なくとも2以上の照明機器を、第1部屋単位を含む部屋単位で指定する表示画面を前記ディスプレイに表示させ、
前記表示画面において前記2以上の照明機器の中のいずれかの照明機器の前記第1部屋単位での選択が検知されると、前記選択が検知された前記第1部屋単位に相当する第1部屋を表す第3部屋画面を、前記第1部屋に配置された照明機器がオン状態の場合は所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、または、前記第1部屋に配置された照明機器がオフ状態の場合は前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させ、
前記第3部屋画面が前記所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第3部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第1部屋に配置された照明機器の電源をオフにする第7制御コマンドを前記ネットワークに出力させ、または、前記第3部屋画面が前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第3部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第1部屋に配置された照明機器の電源をオンにする第8制御コマンドを前記ネットワークに出力させるものである。
【0039】
本態様によると、前記表示画面において前記2以上の照明機器の中のいずれかの照明機器の第1部屋単位(第2部屋単位)での選択が検知されると、前記選択が検知された前記第1部屋単位(第2部屋単位)に相当する第1部屋(第2部屋)を表す第3部屋画面(第4部屋画面)を、前記第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオン状態の場合は所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、または、前記第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオフ状態の場合は前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させる。第1部屋単位又は第2部屋単位は、例えば、「リビングルーム」又は「寝室」という部屋単位である。第1部屋又は第2部屋は、例えば、「リビングルーム」又は「寝室」という部屋自体である。
【0040】
これによると、前記選択が検知された第1部屋単位(第2部屋単位)に相当する第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオン状態かオフ状態かを直ちに識別できる。
【0041】
そのため、前記選択が検知された第1部屋単位(第2部屋単位)に相当する第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオン状態であれば、前記第3部屋画面(第4部屋画面)は前記所定の輝度以上の明るさで表示される。このため、誤って、前記第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器の電源をオンにする操作をすることを防止できる。このように、ある部屋に配置された照明機器がオン状態であるにも関わらず、前記照明機器の電源をオンにする誤操作を防止できる。
【0042】
同様に、前記選択が検知された第1部屋単位(第2部屋単位)に相当する第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオフ状態であれば、前記第3部屋画面(第4部屋画面)は前記所定の輝度未満の明るさで表示される。このため、誤って、前記第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器の電源をオフにする操作をすることを防止できる。このように、ある部屋に配置された照明機器がオフ状態であるにも関わらず、前記照明機器の電源をオフにする誤操作を防止できる。
【0043】
また、少なくとも2以上の照明機器の各々が配置された部屋に対応する部屋画面を表示させて、前記部屋画面に前記選択が検知された照明機器のオンオフ状態を表すので、異なる部屋に配置された照明機器を誤操作することを防止できる。
【0044】
また、前記表示画面において前記2以上の照明機器の中のいずれかの照明機器の第1部屋単位(第2部屋単位)での選択が検知されると、前記選択が検知された前記第1部屋単位(第2部屋単位)に相当する第1部屋(第2部屋)を表す第3部屋画面(第4部屋画面)を表示させる。これによって、前記第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器が制御対象であると認識できる。
【0046】
本態様によると、前記第3部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第1部屋に設置された照明機器の電源のON/OFFを制御できる。そのため、特許文献1のような、アイコンを各対象領域の外側から各対象領域の内側にわざわざ移動させる煩雑な操作を不要にできる。その代わり、制御対象である照明機器が配置された部屋に対応する第3部屋画面の領域内を選択するという簡単な操作だけで、前記第1部屋に配置された照明機器の電源のON/OFFを容易に制御できる。
【0047】
また、特許文献1のようにアイコンを各対象領域外から各対象領域内に移動させて照明機器のON/OFFを制御するものではない。このため、前記アイコンをある部屋から隣接する次の部屋に移動させる毎に、前記次の部屋の照明機器がONにされるもののユーザの意図に反して前記ある部屋の照明機器がOFFにされるという、不都合を解消できる。
【0048】
また、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合にも、操作は簡易となる。
【0049】
上記第二態様において、例えば、
前記表示画面において指定される前記部屋単位は第2部屋単位を含み、
前記表示画面において前記2以上の照明機器の中のいずれかの照明機器の前記第2部屋単位での選択が検知されると、前記選択が検知された前記第2部屋単位に相当する第2部屋を表す第4部屋画面を、前記第2部屋に配置された照明機器がオン状態の場合は前記所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、または、前記第2部屋に配置された照明機器がオフ状態の場合は前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させ、
前記第4部屋画面が前記所定の輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第4部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第2部屋に配置された照明機器の電源をオフにする第9制御コマンドを前記ネットワークに出力させ、または、前記第4部屋画面が前記所定の輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示されている場合に、前記第4部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第2部屋に配置された照明機器の電源をオンにする第10制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0050】
本態様によると、前記第4部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第2部屋に配置された照明機器の電源のON/OFFを制御できる。そのため、特許文献1のような、アイコンを各対象領域の外側から各対象領域の内側にわざわざ移動させる煩雑な操作を不要にできる。その代わり、制御対象である照明機器が配置された部屋に対応する第4部屋画面の領域内を選択するという簡単な操作だけで、前記第2部屋に配置された照明機器の電源のON/OFFを容易に制御できる。
【0051】
また、特許文献1のようにアイコンを各対象領域外から各対象領域内に移動させて照明機器のON/OFFを制御するものではない。このため、前記アイコンをある部屋から隣接する次の部屋に移動させる毎に、前記次の部屋の照明機器がONにされるもののユーザの意図に反して前記ある部屋の照明機器がOFFにされるという、不都合を解消できる。
【0052】
また、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合にも、操作は簡易となる。
【0053】
上記第二態様において、例えば、
前記第1部屋に2以上の照明機器が配置されている場合、前記第7制御コマンドは、前記2以上の照明機器の電源をオフにするために用いられ、または、前記第8制御コマンドは、前記2以上の照明機器の電源をオンにするために用いられるようにしてもよい。
【0054】
一般に、例えば、リビングルームのように同一の部屋に2個以上の照明機器が設置されている場合がある。本態様によると、前記第3部屋画面により表される前記第1部屋に配置された2以上の照明機器の操作は、機器単位ではなく、部屋単位となる。このように、機器単位ではなく、部屋単位にて各部屋に配置された照明機器を制御できる。このため、一括した処理が可能となる。
【0055】
また、同一の部屋に配置された照明機器毎に部屋画面を表示させると、各照明機器が配置された部屋が同一の部屋であるにも関わらず、照明機器毎に別個に部屋画面を表示させて操作することになる。本態様によると、各照明機器が配置された部屋が同一の部屋であれば、表示させる部屋画面の数を削減する。このため、ユーザの操作負担を軽減できる。
【0056】
上記第二態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであってもよい。
【0057】
上記第二態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであり、
前記第3部屋画面において前記ディスプレイへの接触が検知され、前記ディスプレイへの接触が前記第3部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知された場合、前記接触位置の移動量に応じて前記第1部屋に配置された照明機器の光量を変化させる第11制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0058】
本態様によると、前記ディスプレイへの接触が前記第3部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知されるだけで、前記第1部屋に配置された照明機器の光量を変化させる。これにより、前記第1部屋に配置された照明機器の光量を変化させるボタン等を前記第3部屋画面上に別途表示させる必要がない。そのため、表示面積が限られた第3表示画面において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ及び調光を含めて複数の操作を実現できる。
【0059】
上記第二態様において、例えば、
前記第11制御コマンドは、前記移動量が大きいほど、前記照明機器の光量を大きく変化させるものであってもよい。
【0060】
上記第二態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであり、
前記第3部屋画面において前記ディスプレイへの接触が検知され、前記ディスプレイへの接触が前記第3部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知された場合、前記接触位置の移動方向に応じて前記第1部屋に配置された照明機器の光量を変化させる第12制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0061】
本態様によると、前記ディスプレイへの接触が前記第3部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知されるだけで、前記第1部屋に配置された照明機器の光量を変化させる。これにより、前記第1部屋に配置された照明機器の光量を変化させるボタン等を前記第1部屋画面上に別途表示させる必要がない。そのため、表示面積が限られた第3表示画面において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ及び調光を含めて複数の操作を実現できる。
【0062】
上記第二態様において、例えば、
前記第12制御コマンドは、前記移動方向が前記第3部屋画面上の上方とされる方向である場合、前記第1部屋に配置された照明機器の光量を上げるものであり、または、前記移動方向が前記第3部屋画面上の下方とされる方向である場合、前記第1部屋に配置された照明機器の光量を下げるものであってもよい。
【0063】
上記第二態様において、例えば、
前記表示画面は、前記所定の輝度の明るさで前記ディスプレイに表示され、
前記第3部屋画面は、前記第1部屋に配置された照明機器がオン状態の場合は前記所定の輝度の明るさで前記ディスプレイに表示され、
前記第4部屋画面は、前記第2部屋に配置された照明機器がオン状態の場合は前記所定の輝度の明るさで前記ディスプレイに表示されてもよい。
【0064】
本態様によると、第3部屋画面(第4部屋画面)は、第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオン状態の場合は所定の輝度の明るさでディスプレイに表示される。つまり、第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオン状態の場合は、第3部屋画面(第4部屋画面)は、表示画面と同じ明るさでディスプレイに表示される。一方、第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオフ状態の場合は、第3部屋画面(第4部屋画面)は、所定の輝度未満の明るさでディスプレイに表示される。したがって、本態様でも、上記第二態様と同様に、選択が検知された第1部屋単位(第2部屋単位)に相当する第1部屋(第2部屋)に配置された照明機器がオン状態かオフ状態かを直ちに識別できる。
【0065】
本開示にかかる第三態様は、
一以上の対象機器を制御するネットワークに接続し、ディスプレイを有する情報端末の制御方法であって、
前記情報端末のコンピュータに対して、
照明機器という種別の対象機器を指定する指示ボタン及び建物の各部屋を表した間取り図を含む表示画面を前記ディスプレイに表示させ、
前記表示画面において前記指示ボタンの選択が検知されると、前記間取り図において照明機器がオン状態の部屋である第3部屋を、第1輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させ、
前記間取り図において前記第1輝度以上の明るさで表示されている第3部屋の選択が検知された場合、前記第3部屋に対応する第5部屋画面を、第2輝度以上の明るさで表示させ、前記第5部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第3部屋に配置された照明機器の電源をオフにする第13制御コマンドを前記ネットワークに出力させるものである。
【0066】
本態様によると、照明機器という種別の対象機器を指定する指示ボタン及び建物の各部屋を表した間取り図を含む表示画面を前記ディスプレイに表示させる。そして、前記表示画面において前記指示ボタンの選択が検知されると、前記間取り図において照明機器がオン状態の部屋である第3部屋(例えば、「リビングルーム」)を、第1輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させる。
【0067】
これによると、どの部屋において、照明機器の電源がオン状態かオフ状態かを直ちに識別できる。
【0068】
そのため、前記第3部屋に配置された照明機器がオン状態であれば、前記第3部屋(例えば、「リビングルーム」)は前記第1輝度以上の明るさで表示される。このため、誤って、前記第3部屋に配置された照明機器の電源をオンにする操作をすることを防止できる。このように、ある部屋に配置された照明機器がオン状態であるにも関わらず、前記照明機器の電源をオンにする誤操作を防止できる。
【0070】
また、前記間取り図において照明機器がオン状態の第3部屋(例えば、「リビングルーム」)を、第1輝度以上の明るさで前記ディスプレイに表示させる。これによって、前記間取り図において各部屋に配置された照明機器のオンオフ状態を表す。したがって、異なる部屋に配置された照明機器を誤操作することを防止できる。
【0071】
また、前記間取り図において各部屋に配置された照明機器のオンオフ状態を表すことで、どの部屋に配置されている照明機器を制御対象とするかを認識できる。
【0073】
本態様によると、前記第5部屋画面の領域内の選択が検知されれば、前記第5部屋画面に対応する第3部屋(例えば、「リビングルーム」)に配置された照明機器の電源のON/OFFが制御される。そのため、特許文献1のような、アイコンを各対象領域の外側から各対象領域の内側にわざわざ移動させる煩雑な操作を不要にできる。その代わり、制御対象である照明機器が配置された部屋に対応する部屋画面の領域内を選択するという簡単な操作だけで、前記照明機器の電源のON/OFFを容易に制御できる。
【0074】
また、特許文献1のようにアイコンを各対象領域外から各対象領域内に移動させて照明機器のON/OFFを制御するものではない。このため、前記アイコンをある部屋から隣接する次の部屋に移動させる毎に、前記次の部屋の照明機器がONにされるもののユーザの意図に反して前記ある部屋の照明機器がOFFにされるという、不都合を解消できる。さらに、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合にも、操作は簡易となる。
【0075】
上記第三態様において、例えば、
前記表示画面において前記指示ボタンの選択が検知されると、照明機器がオフ状態の部屋又は照明機器が未設置の部屋である第4部屋を、前記第1輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させ、
前記間取り図において前記第1輝度未満の明るさで表示されている第4部屋の選択が検知された場合、前記第4部屋に対応する前記第6部屋画面を、前記第2輝度未満の明るさで表示させ、前記第6部屋画面の領域内の選択が検知されると、前記第4部屋に配置された照明機器の電源をオンにする第14制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
本態様によると、照明機器という種別の対象機器を指定する指示ボタン及び建物の各部屋を表した間取り図を含む表示画面を前記ディスプレイに表示させる。そして、前記表示画面において前記指示ボタンの選択が検知されると、前記間取り図において照明機器がオフ状態の部屋又は照明機器が未設置の部屋である第4部屋(例えば、「バスルーム」)を、前記第1輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させる。
同様に、前記第4部屋に配置された照明機器がオフ状態であれば、前記第4部屋は前記第1輝度未満の明るさで表示される。このため、誤って、前記第4部屋に配置された照明機器の電源をオフにする操作をすることを防止できる。このように、ある部屋に配置された照明機器がオフ状態であるにも関わらず、前記照明機器の電源をオフにする誤操作を防止できる。
また、前記間取り図において照明機器がオフ状態の部屋又は照明機器が未設置の部屋である第4部屋(例えば、「バスルーム」)を、前記第1輝度未満の明るさで前記ディスプレイに表示させる。これによって、前記間取り図において各部屋に配置された照明機器のオンオフ状態を表す。したがって、異なる部屋に配置された照明機器を誤操作することを防止できる。
本態様によると、前記第6部屋画面の領域内の選択が検知されれば、前記第6部屋画面に対応する第4部屋(例えば、「バスルーム」)に配置された照明機器の電源のON/OFFが制御される。そのため、特許文献1のような、アイコンを各対象領域の外側から各対象領域の内側にわざわざ移動させる煩雑な操作を不要にできる。その代わり、制御対象である照明機器が配置された部屋に対応する部屋画面の領域内を選択するという簡単な操作だけで、前記照明機器の電源のON/OFFを容易に制御できる。
また、特許文献1のようにアイコンを各対象領域外から各対象領域内に移動させて照明機器のON/OFFを制御するものではない。このため、前記アイコンをある部屋から隣接する次の部屋に移動させる毎に、前記次の部屋の照明機器がONにされるもののユーザの意図に反して前記ある部屋の照明機器がOFFにされるという、不都合を解消できる。さらに、照明機器をONにしたい2つの部屋が隣接する部屋ではなく、離れている部屋である場合にも、操作は簡易となる。
【0076】
上記第三態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであり、
前記第5部屋画面において前記ディスプレイへの接触が検知され、前記ディスプレイへの接触が前記第5部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知された場合、前記接触位置の移動量に応じて前記3部屋に配置された照明機器の光量を変化させる第15制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0077】
本態様によると、前記ディスプレイへの接触が前記第5部屋画面上で継続して、接触位置が移動することを検知するだけで、前記第3部屋に配置された照明機器の光量を変化させる。これにより、前記第3部屋に配置された照明機器の光量を変化させるボタン等を前記第5部屋画面上に別途表示させる必要がない。そのため、表示面積が限られた第5表示画面において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ及び調光を含めて複数の操作を実現できる。
【0078】
上記第三態様において、例えば、
前記第15制御コマンドは、前記移動量が大きいほど、前記照明機器の光量を大きく変化させるものであってもよい。
【0079】
上記第三態様において、例えば、
前記ディスプレイは、タッチパネル式ディスプレイであり、
前記第5部屋画面において前記ディスプレイへの接触が検知され、前記ディスプレイへの接触が前記第5部屋画面上で継続して、接触位置が移動することが検知された場合、前記接触位置の移動方向に応じて前記第3部屋に配置された照明機器の光量を変化させる第16制御コマンドを前記ネットワークに出力させるようにしてもよい。
【0080】
本態様によると、前記ディスプレイへの接触が前記第5部屋画面上で継続して、接触位置が移動することを検知するだけで、前記第3部屋に配置された照明機器の光量を変化させる。これにより、前記第3部屋に配置された照明機器の光量を変化させるボタン等を前記第5部屋画面上に別途表示させる必要がない。そのため、表示面積が限られた第5表示画面において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ及び調光を含めて複数の操作を実現できる。
【0081】
上記第三態様において、例えば、
前記第16制御コマンドは、前記移動方向が前記第5部屋画面上の上方とされる方向である場合、前記第3部屋に配置された照明機器の光量を上げるものであり、または、前記移動方向が前記第5部屋画面上の下方とされる方向である場合、前記第3部屋に配置された照明機器の光量を下げるものであってもよい。
【0082】
上記第三態様において、例えば、
前記表示画面は、前記第1輝度の明るさで前記ディスプレイに表示され、
前記第3部屋は、前記第1輝度の明るさで前記ディスプレイに表示されてもよい。
【0083】
本態様によると、第3部屋は、第1輝度の明るさでディスプレイに表示される。つまり、照明機器がオン状態の部屋である第3部屋は、表示画面と同じ明るさでディスプレイに表示される。一方、照明機器がオフ状態の部屋又は照明機器が未設置の部屋である第4部屋は、第1輝度未満の明るさでディスプレイに表示される。したがって、本態様でも、上記第三態様と同様に、どの部屋において、照明機器の電源がオン状態かオフ状態かを直ちに識別できる。
【0084】
(実施の形態)
以下本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられている。
【0085】
本実施の形態では、1台で一以上の機器を制御できるホームコントローラについて説明する。
【0086】
(全体構成)
図1は、本実施の形態におけるホームコントローラが適用されたホームコントロールシステムの全体構成図である。
図1に示されるように、ホームコントロールシステムは、ホームコントローラ100、機器200(対象機器の一例)、及びサーバ300を備えている。
【0087】
家の中には、ホームコントローラ100と一以上の機器200(例えば、機器A200、機器B200)が配置され、クラウドセンタには、複数のサーバ300と、データベース310とが配置されている。ホームコントローラ100、機器200及びサーバ300は、有線や無線のネットワークを介して相互に通信を行う。例えば、機器200及びホームコントローラ100は、無線や有線の宅内のネットワークを介して相互に通信可能に接続され、ホームコントローラ100、機器200、及びサーバ300はインターネット等の外部のネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。
【0088】
図1に示されるように、ホームコントローラ100は、必ずしも家の中に配置される必要はなく、家の外に配置されたもの(例えば、宅外のホームコントローラA100、宅外のホームコントローラB100)も含む。宅外のホームコントローラA100、宅外のホームコントローラB100は、それぞれ、携帯端末P100、携帯端末Q100であってもよい。携帯端末P100、携帯端末Q100を保持するユーザは、外出先などからサーバ300を介して一以上の機器200を制御する。
【0089】
ホームコントローラ100としては、スマートフォンやタブレット端末等の情報端末が採用される。但し、これは一例であり、携帯電話等のボタン式の情報端末がホームコントローラ100として採用されてもよい。
【0090】
図2は、ホームコントローラ100が制御する主要な機器200を示す図である。ホームコントローラ100は、照明機器201,202,203,204、空気調和機(以下、「エアコン」と称される)205、風呂206、電子錠207、電動シャッター装置208などの機器200を制御する。なお、照明機器201,202,203,204というように、ホームコントローラ100が制御する機器200中には同種類の機器200が複数台あってもよい。空気調和機は、室内の空気の温度、湿度、清浄度などを調節する装置である。空気調和機は、冷房装置、暖房装置、冷暖房装置、加湿器、除湿器、空気清浄器などを含む。本実施の形態では、エアコン205は、例えば冷暖房装置である。
【0091】
また、
図2に示した照明機器201等の機器200は一例にすぎず、テレビ受像機又はブルーレイレコーダ又はオーディオ機器等が機器200として採用されてもよい。すなわち、機器200としては、ホームコントローラ100と通信することができる機能を持つ電気機器であればどのような機器を採用してもよい。また、
図2では、機器200として、一般家庭で使用される電気機器を示したが、本実施の形態はこれに限定されず、オフィス等で使用されるオフィス機器を採用してもよい。オフィス機器としては、例えば、プリンタ、パソコン、スキャナ、コピー機などが挙げられる。
【0092】
図3は、ホームコントローラ100、機器200、及びサーバ300の構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、ホームコントローラ100は、ディスプレイ101、タッチパネル制御部102、表示制御部103、蓄積部104、機器管理部105、機器制御部106、及び通信制御部107を備える。
【0093】
ディスプレイ101は、例えば、タッチパネルディスプレイにより構成され、ユーザがホームコントローラ100を操作するためのユーザインタフェースなどを表示する。ユーザは、ディスプレイ101に触れることで、ホームコントローラ100に種々の操作を入力することができる。
【0094】
タッチパネル制御部102は、ユーザのディスプレイ101への操作を認識すると、その操作の内容を解釈し、他の構成要素に操作内容を通知する。例えば、タッチパネル制御部102は、ユーザがタップしたディスプレイ101上の位置にオブジェクトが表示されていれば、そのオブジェクトがユーザにより選択されたと判定する。オブジェクトとしては、ボタン等のユーザの操作を受け付ける種々のGUI部品が採用される。
【0095】
表示制御部103は、ホームコントローラ100のGUI(Graphical User Interface)を生成し、ディスプレイ101に表示させる。蓄積部104は、機器管理部105が管理する機器リスト3800(後述の
図38)など、ホームコントローラ100の動作に必要な情報を蓄積する。
【0096】
機器管理部105は、蓄積部104に蓄積された機器リスト3800を使って制御対象の機器200を管理する。また、機器管理部105は、宅内のネットワーク上に機器200が接続されると、その機器200を検出する。さらに、機器管理部105は、サーバ300から後述する機器リスト3800及び部屋情報3900を取得し、取得した機器リスト3800及び部屋情報3900を蓄積部104に蓄積して管理する。機器制御部106は、機器200に対して制御コマンドを発行する。通信制御部107は、ホームコントローラ100及び機器200間の通信や、ホームコントローラ100及びサーバ300間の通信を制御する。また、通信制御部107は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、機器200又はサーバ300に送信すると共に、機器200又はサーバ300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
【0097】
なお、ディスプレイ101は、タッチパネルディスプレイでなく、通常のディスプレイであってもよい。この場合、ユーザは、図示しないマウスなどの外部入力装置を用いて、ディスプレイ101上に表示されたポインタを移動させて所望のオブジェクトをクリックし、オブジェクトの選択指示を入力すればよい。すなわち、本実施の形態において、ユーザがディスプレイ101を触れることで行われる一連の操作は、マウスなどの外部入力装置を用いてポインタを移動させたり、クリックしたりする操作に置き換えることができる。
【0098】
図3に示されるように、機器200は、制御実行部211、状態管理部212、蓄積部214、及び通信制御部217を備える。制御実行部211は、ホームコントローラ100やサーバ300から制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドにしたがって機器200を制御する。制御実行部211による機器200の制御内容は、機器200の種類に応じて異なる。例えば、機器200が照明機器であれば、制御実行部211は、照明機器をオン・オフさせる。また、制御実行部211は、制御コマンドの実行結果や機器200の状態をホームコントローラ100やサーバ300へ送信する。
【0099】
状態管理部212は、機器200の状態を管理する。状態管理部212による機器200の管理内容は、機器200の種類に応じて異なる。例えば、機器200が照明機器であれば、状態管理部212は、照明機器が、現在、オン状態であるかオフ状態であるかを管理する。蓄積部214は、状態管理部212が管理する機器200の状態に関する情報を蓄積する。通信制御部217は、機器200及びホームコントローラ100間の通信や、機器200及びサーバ300間の通信を制御する。また、通信制御部217は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、ホームコントローラ100又はサーバ300に送信すると共に、ホームコントローラ100又はサーバ300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
【0100】
図3に示されるように、サーバ300は、機器管理部301、機器制御部302、蓄積部304、及び通信制御部307を備える。機器管理部301は、家ごと、もしくはユーザアカウントごとに機器200を管理する。また、機器管理部301は、ホームコントローラ100からの要求に応じて機器リスト3800及び部屋情報3900をホームコントローラ100へ送信する。さらに、機器管理部301は、機器200から機器200の使用履歴に関するログ情報や、機器200の状態に関する情報を取得し、取得したこれらの情報を蓄積部304に蓄積して管理する。
【0101】
機器制御部302は、ホームコントローラ100からの要求に応じて機器200へ制御コマンドを送信する。蓄積部304は、機器管理部301が管理する機器リスト3800、部屋情報3900、機器200の状態に関する情報など、サーバ300の動作に必要な情報を蓄積する。通信制御部307は、通信制御部107と同様に、サーバ300及びホームコントローラ100間の通信や、サーバ300及び機器200間の通信を制御する。また、通信制御部307は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、ホームコントローラ100又は機器200に送信すると共に、ホームコントローラ100又は機器200から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
【0102】
図4は、ホームコントローラ100の実装形態の構成例を示す図である。
図4に示されるように、ホームコントローラ100は、アプリケーション401、OS(Operating System)402、メモリ403、及び図示しないその他のハードウェアを備えている。
【0103】
アプリケーション401は、情報端末をホームコントローラ100として機能させるためのアプリケーションソフトウェアであり、ホームコントローラ100のプロセッサにより実行される。ホームコントローラ100は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からアプリケーション401を読み出してアプリケーション401を実装してもよいし、ネットワークからダウンロードすることでアプリケーション401を実装してもよい。OS402は、情報端末の基本ソフトウェアであり、ホームコントローラ100のプロセッサにより実行される。メモリ403は、ホームコントローラ100が備えるRAM、ROM等の記憶装置により構成され、アプリケーション401に含まれるデータ群を記憶する。ホームコントローラ100のプロセッサがアプリケーション401を実行することで、
図3に示すタッチパネル制御部102、表示制御部103、蓄積部104、機器管理部105、機器制御部106、及び通信制御部107の機能が実現される。また、ホームコントローラ100のプロセッサがアプリケーション401を実行することで、メモリ403が蓄積部104として機能する。
【0104】
但し、本実施の形態では、ホームコントローラ100は、アプリケーション401のみ単独で実装されてもよいし、アプリケーション401及びOS402で実装されてもよいし、アプリケーション401、OS402、及びメモリ403で実装されてもよいし、アプリケーション401、OS402、メモリ403、及びその他の図示しないハードウェアで実装されてもよい。いずれの実装形態においても本実施の形態のホームコントローラ100を実現することは可能である。なお、本実施の形態において、情報端末を構成する、例えば、プロセッサ及び記憶装置によってコンピュータが構成される。プロセッサとしては、CPU、FPGA、及びASICのいずれか或いはこれらの2以上の組み合わせが採用される。記憶装置としては、例えば、ROM、RAM、及びハードディスクのいずれか、或いはこれらの2以上の組み合わせが採用される。
【0105】
図5は、ホームコントローラ100の基本画面500の一例を示す図である。この基本画面500は、通常のスマートフォン又はタブレット端末が表示する基本画面である。基本画面500には、1以上のアプリケーションを実行するための1以上のアイコンがマトリックス状に表示されている。そして、1以上のアイコンの中に、ホームコントロールシステムを起動させるためのコントローラアプリアイコン501が含まれている。
図5の例では、コントローラアプリアイコン501は左上に配置されている。
【0106】
(第1制御パターン)
まず、第1制御パターンが説明される。第1制御パターンは、機器ごとに制御する制御パターンである。
【0107】
図6は、第1制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示されるトップ画面600の一例を示す図である。このトップ画面600(表示画面の一例)は、ホームコントロールシステムのトップ画面である。
図6のトップ画面600は、第1制御パターンの場合に、基本画面500においてコントローラアプリアイコン501がタップされると、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される画面である。
【0108】
トップ画面600の上部には、「コントローラ」との見出しが表示され、この画面がホームコントロールシステムの画面であることが示されている。この見出しの下側の左端には「機器一覧」との文字が表示され、下側に、ホームコントロールシステムにより制御が可能な機器が一覧表示されていることが明示されている。
【0109】
この「機器一覧」との文字の下側には、機器選択ボタン601が縦一列に表示されている。機器選択ボタン601は、制御対象とする機器を選択するためのボタンである。機器選択ボタン601は、機器200ごとに設けられている。機器選択ボタン601は、機器名602、場所名603、及び簡易制御ボタン604を含む。
【0110】
機器名602は、機器の名称を表す。場所名603は、機器名602により表される機器の設置場所の名称を表す。
図6の例では、機器名602として、「照明1」、「照明2」、「照明3」、「照明4」が表示されている。また、場所名603として、「照明1」、「照明2」、「照明3」、「照明4」にそれぞれ対応して、「リビング」、「リビング」、「ダイニング」、「ベッドルーム1」が表示されている。
【0111】
簡易制御ボタン604は、対応する機器の現在の電源のオンオフ状態を表示する。
図6の例では、最上段の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604は、「ON」と表示されている。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された「照明1」の照明機器の電源はオンになっていることが分かる。また、最下段の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604は、「OFF」と表示されている。これによって、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された「照明4」の照明機器の電源はオフになっていることが分かる。
【0112】
図6に示されるように、「ON」と表示された簡易制御ボタン604は、他の領域の輝度(初期の輝度)と同じ明るさで表示されている。また、「OFF」と表示された簡易制御ボタン604は、他の領域の輝度未満の明るさで表示されている。これによって、対応する機器の電源のオンオフ状態を即座に識別することが可能になっている。
【0113】
簡易制御ボタン604は、さらに、対応する機器の電源のオンオフを切り替えるためのボタンである。例えば、最上段の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604が接触物(例えばユーザの指)によりタップされると、タッチパネル制御部102は、そのタップを検知する。すると、機器制御部106は、「リビング」と表された部屋に設置された「照明1」の照明機器の電源をオフにする制御コマンドを生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「リビング」と表された部屋に設置された「照明1」に送信する。これによって、「照明1」の照明機器の電源がオフにされる。なお、「照明1」の照明機器の電源がオフにされると、表示制御部103は、最上段の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604を初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0114】
また、例えば、最下段の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604が接触物によりタップされると、タッチパネル制御部102は、そのタップを検知する。すると、機器制御部106は、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された「照明4」の照明機器の電源をオンにする制御コマンドを生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された「照明4」に送信する。これによって、「照明4」の照明機器の電源がオンにされる。なお、「照明4」の照明機器の電源がオンにされると、表示制御部103は、最下段の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604を初期の輝度の明るさで表示する。
【0115】
トップ画面600の下部には、ページ送りボタン605が表示されている。ページ送りボタン605が接触物によりタップされると、タッチパネル制御部102は、そのタップを検知する。すると、表示制御部103は、1ページ目で表示できなかった機器選択ボタン601を一覧表示する2ページ目のトップ画面600を表示する。なお、ページ送りボタン605は、1ページ目で表示できなかった機器選択ボタン601を1段ずつ順に表示するスクロールボタンであってもよい。
【0116】
図7〜
図10は、それぞれホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される制御画面の一例を示す図である。
図6のトップ画面600において、機器選択ボタン601の領域内であって簡易制御ボタン604の領域外が接触物によりタップされると、タッチパネル制御部102は、そのタップを検知する。すると、表示制御部103は、
図7〜
図10に示される制御画面を表示する。
【0117】
図7、
図8に示される制御画面700は、機器名701、場所名705、部屋画面703、トップ画面切替ボタン702、及び機器切替ボタン704を含む。
図9、
図10に示される制御画面900は、
図7、
図8に示される制御画面700と同様に、機器名701、場所名705、部屋画面703、トップ画面切替ボタン702、及び機器切替ボタン704を含む。
【0118】
機器名701は、
図6のトップ画面600の機器名602に対応する。場所名705は、
図6のトップ画面600の場所名603に対応する。
【0119】
図7、
図8の例では、機器名701は「照明1」と示され、場所名705は「リビング」と示されている。つまり
図7、
図8の制御画面700は、
図6の最上段の機器選択ボタン601に対応する。
【0120】
図9、
図10の例では、機器名701は、「照明4」と示され、場所名705は「ベッドルーム1」と示されている。つまり
図9、
図10の制御画面900は、
図6の最下段の機器選択ボタン601に対応する。
【0121】
部屋画面703は、場所名705に対応する部屋を天井側から俯瞰した部屋の間取りを示す画面である。部屋画面703がユーザによりタップされると、対応する機器の電源のオンオフが切り替えられる。また、部屋画面703は、対応する機器の現在の電源のオンオフ状態を表示する。
【0122】
図7の例では、部屋画面703は、他の領域の輝度(初期の輝度)と同じ明るさで表示されている。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された「照明1」の照明機器の電源はオンになっていることが分かる。また、
図8の例では、部屋画面703は、他の領域の輝度未満の明るさで表示されている。これによって、「照明1」の照明機器の電源はオフになっていることが分かる。同様に、
図9の例では、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された「照明4」の照明機器の電源はオンになっており、
図10の例では、「照明4」の照明機器の電源はオフになっていることが分かる。
【0123】
トップ画面切替ボタン702は、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面をトップ画面600(
図6)に切り替えるためのボタンである。機器切替ボタン704は、
図14(後述)に示されるように、表示される制御画面に対応する機器選択ボタン601を切り替えるためのボタンである。
【0124】
図11は、第1制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の遷移の一例を示す図である。
図11の上左図は、
図6のトップ画面600を示す。
図11の上右図は、
図7の制御画面700を示す。
図11の下右図は、
図8の制御画面700を示す。
【0125】
図11の上左図に示されるトップ画面600において、ユーザが、最上段の機器選択ボタン601の領域内であって、簡易制御ボタン604の領域外を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図11の上左図に示されるトップ画面600から、
図11の上右図に示される制御画面700に切り替える(C1101)。
【0126】
図11の上左図に示されるように、接触物1100がタップした領域の簡易制御ボタン604は「ON」と表示されている。したがって、表示制御部103は、
図11の上右図に示される制御画面700の部屋画面703(第1部屋画面の一例)を、初期の輝度の明るさで表示する。
【0127】
図11の上右図に示される制御画面700において、ユーザが、部屋画面703の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「照明1」の照明機器(第1照明機器の一例)の電源をオフにする制御コマンド(第1制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「照明1」の照明機器に送信する。これによって、「照明1」の照明機器の電源がオフにされる。
【0128】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図11の上右図に示される制御画面700から、
図11の下右図に示される制御画面700に切り替える(C1102)。表示制御部103は、
図11の下右図に示されるように、部屋画面703を初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0129】
図11の下右図に示される制御画面700において、ユーザが、部屋画面703の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「照明1」の照明機器(第1照明機器の一例)の電源をオンにする制御コマンド(第2制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「照明1」の照明機器に送信する。これによって、「照明1」の照明機器の電源がオンにされる。
【0130】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図11の下右図に示される制御画面700から、
図11の上右図に示される制御画面700に切り替える(C1103)。表示制御部103は、
図11の上右図に示されるように、部屋画面703を初期の輝度の明るさで表示する。
【0131】
図12は、第1制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の遷移の別の例を示す図である。
図12の上左図は、
図6のトップ画面600を示す。
図12の上右図は、
図10の制御画面900を示す。
図12の下右図は、
図9の制御画面900を示す。
【0132】
図12の上左図に示されるトップ画面600において、ユーザが、最下段の機器選択ボタン601の領域内であって、簡易制御ボタン604の領域外を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図12の上左図に示されるトップ画面600から、
図12の上右図に示される制御画面900に切り替える(C1201)。
【0133】
図12の上左図に示されるように、接触物1100がタップした領域の簡易制御ボタン604は「OFF」と表示されている。したがって、表示制御部103は、
図12の上右図に示される制御画面900の部屋画面703(第2部屋画面の一例)を、初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0134】
図12の上右図に示される制御画面900において、ユーザが、部屋画面703の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「照明4」の照明機器(第2照明機器の一例)の電源をオンにする制御コマンド(第4制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「照明4」の照明機器に送信する。これによって、「照明4」の照明機器の電源がオンにされる。
【0135】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図12の上右図に示される制御画面900から、
図12の下右図に示される制御画面900に切り替える(C1202)。表示制御部103は、
図12の下右図に示されるように、部屋画面703を初期の輝度の明るさで表示する。
【0136】
図12の下右図に示される制御画面900において、ユーザが、部屋画面703の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「照明4」の照明機器(第2照明機器の一例)の電源をオフにする制御コマンド(第3制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「照明4」の照明機器に送信する。これによって、「照明4」の照明機器の電源がオフにされる。
【0137】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図12の下右図に示される制御画面900から、
図12の上右図に示される制御画面900に切り替える(C1203)。表示制御部103は、
図12の上右図に示されるように、部屋画面703を初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0138】
図13は、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される制御画面の別の例を示す図である。
図13に示される制御画面1300は、
図7〜
図10に示される制御画面と同様に、機器名701、場所名705、部屋画面703、トップ画面切替ボタン702、及び機器切替ボタン704を含む。
図13の例では、機器名701は「照明3」と示され、場所名705は「ダイニング」と示されている。つまり
図13の制御画面1300は、
図6の3段目の機器選択ボタン601に対応する。
【0139】
図6の3段目の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604は「OFF」と表示されている。したがって、表示制御部103は、
図13に示されるように、制御画面700の部屋画面703を、初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0140】
図14は、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の機器切替ボタン704による遷移の一例を示す図である。
図14の上左図は、
図7の制御画面700を示す。
図14の下右図は、
図13の制御画面1300を示す。
【0141】
図14の上左図の制御画面700(
図7)は、
図6の最上段の機器選択ボタン601に対応する。
図14の下右図の制御画面1300(
図13)は、上述のように、
図6の3段目の機器選択ボタン601に対応する。
【0142】
図14の上右図及び
図14の下左図の制御画面1400は、
図7〜
図10に示される制御画面と同様に、機器名701、場所名705、部屋画面703、トップ画面切替ボタン702、及び機器切替ボタン704を含む。
図14の上右図及び
図14の下左図の制御画面1400では、機器名701は「照明2」と示され、場所名705は「リビング」と示されている。つまり、
図14の上右図及び
図14の下左図の制御画面1400は、
図6の2段目の機器選択ボタン601に対応する。
【0143】
図6の2段目の機器選択ボタン601の簡易制御ボタン604は「ON」と表示されている。したがって、表示制御部103は、
図14の上右図及び
図14の下左図に示されるように、制御画面1400の部屋画面703を、初期の輝度の明るさで表示する。
【0144】
図14の上左図に示される制御画面700において、ユーザが、右側の機器切替ボタン704に接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図14の上左図に示される制御画面700から、
図14の上右図に示される制御画面1400に切り替える(C1401)。つまり、表示画面は、
図6の最上段の機器選択ボタン601に対応する制御画面700から
図6の2段目の機器選択ボタン601に対応する制御画面1400に遷移する。
【0145】
図14の上右図に示される制御画面1400において、ユーザが、右側の機器切替ボタン704に接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図14の上右図に示される制御画面1400から、
図14の下右図に示される制御画面1300に切り替える(C1402)。つまり、表示画面は、
図6の2段目の機器選択ボタン601に対応する制御画面1400から、
図6の3段目の機器選択ボタン601に対応する制御画面1300に遷移する。
【0146】
図14の下右図に示される制御画面1300において、ユーザが、左側の機器切替ボタン704に接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図14の下右図に示される制御画面1300から、
図14の下左図に示される制御画面1400に切り替える(C1403)。つまり、表示画面は、
図6の3段目の機器選択ボタン601に対応する制御画面1300から、
図6の2段目の機器選択ボタン601に対応する制御画面1400に遷移する。
【0147】
このように、機器切替ボタン704がタップされると、
図6のトップ画面600において縦一列に並んだ機器選択ボタン601の順に、機器選択ボタン601に対応する制御画面が表示される。右側の機器切替ボタン704がタップされると、表示される機器選択ボタン601(
図6)が下向きに移動し、左側の機器切替ボタン704がタップされると、表示される機器選択ボタン601(
図6)が上向きに移動する。
【0148】
以上のように、第1制御パターンでは、機器200ごとに設けられた機器選択ボタン601を、ユーザが接触物1100でタップすると、対応する機器が設置された部屋画面703がディスプレイ101に表示される。部屋画面703は、対応する機器の電源がオン状態であれば初期の輝度の明るさで表示され、オフ状態であれば初期の輝度未満の明るさで表示される。これによって、対応する機器の電源のオンオフ状態を即座に識別することができる。
【0149】
また、部屋画面703がタップされると、対応する機器の電源のオンオフが切り替えられる。これによって、制御画面700上に別途電源のオンオフのための操作ボタンを設ける必要がない。その結果、表示面積が限られた制御画面700に表示される表示材料を最小限に抑えることができる。
【0150】
なお、対応する機器の電源のオンオフ状態を表示する部屋画面703の輝度は、上記に限られない。対応する機器の電源がオン状態のときに、部屋画面703の輝度を他の領域の輝度(初期の輝度)より高い輝度とし、対応する機器の電源がオフ状態のときに、部屋画面703の輝度を他の領域の輝度(初期の輝度)と同じ輝度又は他の領域の輝度(初期の輝度)より低い輝度としてもよい。この場合でも、対応する機器の電源のオンオフ状態を即座に識別することができる。
【0151】
(第2制御パターン)
次に、第2制御パターンが説明される。第2制御パターンは、部屋単位で機器を制御する制御パターンである。
【0152】
図15は、第2制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示されるトップ画面1500の一例を示す図である。このトップ画面1500(表示画面の一例)は、ホームコントロールシステムのトップ画面である。
図15のトップ画面1500は、第2制御パターンの場合に、基本画面500においてコントローラアプリアイコン501がタップされると、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される画面である。
【0153】
トップ画面1500の上部には、「コントローラ」との見出しが表示され、この画面がホームコントロールシステムの画面であることが示されている。この見出しの下側の左端には「部屋一覧」との文字が表示され、下側に、ホームコントロールシステムにより制御が可能な機器が部屋単位で一覧表示されていることが明示されている。
【0154】
この「部屋一覧」との文字の下側には、部屋選択ボタン1501が縦一列に表示されている。部屋選択ボタン1501は、制御対象とする機器を部屋単位で選択するためのボタンである。部屋選択ボタン1501は、部屋名1502、機器名1503、及び簡易制御ボタン604を含む。トップ画面1500の下部には、ページ送りボタン605が表示されている。簡易制御ボタン604及びページ送りボタン605は、
図6のトップ画面600の簡易制御ボタン604及びページ送りボタン605と同じである。
【0155】
部屋名1502は、部屋の名称を表す。機器名1503は、部屋名1502により表される部屋に設置されている機器の名称を表す。
図15の例では、部屋名1502として、「リビング」、「ダイニング」、「ベッドルーム1」、「ベッドルーム2」が表示されている。また、機器名1503として、「リビング」、「ダイニング」、「ベッドルーム1」、「ベッドルーム2」にそれぞれ対応して、「照明」、「照明」、「照明」、「照明」が表示されている。
【0156】
ページ送りボタン605により、部屋選択ボタン1501がページ送り又はスクロールされると、例えば部屋名1502が「リビング」で機器名1503が「エアコン」等の他の部屋選択ボタン1501が、トップ画面1500に表示される。
【0157】
図16〜
図19は、それぞれホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される制御画面の一例を示す図である。
図15のトップ画面1500において、部屋選択ボタン1501の領域内であって簡易制御ボタン604の領域外が接触物によりタップされると、タッチパネル制御部102は、そのタップを検知する。すると、表示制御部103は、
図16〜
図19に示される制御画面を表示する。
【0158】
図16、
図17に示される制御画面1600は、部屋名1601、部屋画面1603、トップ画面切替ボタン1602、及び部屋切替ボタン1604を含む。
図18、
図19に示される制御画面1800は、
図16、
図17に示される制御画面1600と同様に、部屋名1601、部屋画面1603、トップ画面切替ボタン1602、及び部屋切替ボタン1604を含む。
【0159】
ユーザは、
図15のトップ画面1500において、例えば最上段の部屋選択ボタン1501をタップしたときに、トップ画面1500では部屋名1502と機器名1503とが対応付けられているので、操作対象の機器は照明機器であることが分かっている。したがって、
図16〜
図19の制御画面は、機器名を含まない。代替的に、表示制御部103により
図16〜
図19の制御画面に機器名が表示されるようにしてもよい。
【0160】
部屋名1601は、
図15のトップ画面1500の部屋名1502に対応する。
図16、
図17の例では、部屋名1601は「リビング」と表示されている。
図15の最上段の部屋選択ボタン1501が選択されると、
図16、
図17の制御画面1600が表示される。
図18、
図19の例では、部屋名1601は「ベッドルーム1」と表示されている。
図15の3段目の部屋選択ボタン1501が選択されると、
図18、
図19の制御画面1800が表示される。
【0161】
部屋画面1603は、部屋名1601に対応する部屋を天井側から俯瞰した部屋の間取りを示す画面である。部屋画面1603がユーザによりタップされると、部屋に設置されている機器の電源のオンオフが部屋単位で切り替えられる。例えば部屋に2以上の照明機器が設置されている場合において、少なくとも1個の照明機器の電源がオン状態の場合には、部屋画面1603の領域内がユーザによりタップされると、オン状態の照明機器の電源がオフに切り替えられる。例えば部屋に2以上の照明機器が設置されている場合において、全ての照明機器の電源がオン状態又はオフ状態の場合には、部屋画面1603の領域内がユーザによりタップされると、全ての照明機器の電源のオンオフが切り替えられる。
【0162】
また、部屋画面1603は、部屋に設置されている機器の現在の電源のオンオフ状態を部屋単位で表示する。例えば、部屋に2以上の機器が設置されている場合には、部屋画面1603は、部屋に設置されている機器の電源が1個でもオン状態であれば、オン状態であることを表示し、部屋に設置されている全ての機器の電源がオフ状態であれば、オフ状態であることを表示する。
【0163】
図16の例では、部屋画面1603は、他の領域の輝度(初期の輝度)と同じ明るさで表示されている。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器のうち、少なくとも1個の照明機器の電源はオンになっていることが分かる。また、
図17の例では、部屋画面1603は、他の領域の輝度未満の明るさで表示されている。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源はオフになっていることが分かる。
【0164】
同様に、
図18の例では、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された照明機器のうち、少なくとも1個の電源はオンになっていることが分かる。
図19の例では、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源はオフになっていることが分かる。
【0165】
トップ画面切替ボタン1602は、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面をトップ画面1500(
図15)に切り替えるためのボタンである。部屋切替ボタン1604は、
図23(後述)に示されるように、表示される制御画面に対応する部屋選択ボタン1501を切り替えるためのボタンである。
【0166】
図20は、第2制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の遷移の一例を示す図である。
図20の上左図は、
図15のトップ画面1500を示す。
図20の上右図は、
図16の制御画面1600を示す。
図20の下右図は、
図17の制御画面1600を示す。
【0167】
図20の上左図に示されるトップ画面1500において、ユーザが、最上段の部屋選択ボタン1501の領域内であって、簡易制御ボタン604の領域外を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図20の上左図に示されるトップ画面1500から、
図20の上右図に示される制御画面1600に切り替える(C2001)。
【0168】
図20の上左図に示されるように、接触物1100がタップした領域の簡易制御ボタン604は「ON」と表示されている。つまり、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器のうち、少なくとも1個の照明機器がオン状態になっている。したがって、表示制御部103は、
図20の上右図に示される制御画面1600の部屋画面703(第3部屋画面の一例)を、初期の輝度の明るさで表示する。
【0169】
図20の上右図に示される制御画面1600において、ユーザが、部屋画面703の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源をオフにする制御コマンド(第7制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源がオフにされる。
【0170】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図20の上右図に示される制御画面1600から、
図20の下右図に示される制御画面1600に切り替える(C2002)。表示制御部103は、
図20の下右図に示されるように、部屋画面703を初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0171】
図20の下右図に示される制御画面1600において、ユーザが、部屋画面703の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源をオンにする制御コマンド(第8制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源がオンにされる。
【0172】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図20の下右図に示される制御画面1600から、
図20の上右図に示される制御画面1600に切り替える(C2003)。表示制御部103は、
図20の上右図に示されるように、部屋画面703を初期の輝度の明るさで表示する。
【0173】
図21は、第2制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の遷移の別の例を示す図である。
図21の上左図は、
図15のトップ画面1500を示す。
図21の上右図は、
図19の制御画面1800を示す。
図21の下右図は、
図18の制御画面1800を示す。
【0174】
図21の上左図に示されるトップ画面1500において、ユーザが、3段目の部屋選択ボタン1501の領域内であって、簡易制御ボタン604の領域外を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図21の上左図に示されるトップ画面1500から、
図21の上右図に示される制御画面1800に切り替える(C2101)。
【0175】
図21の上左図に示されるように、接触物1100がタップした3段目の部屋選択ボタン1501の簡易制御ボタン604は「OFF」と表示されている。したがって、表示制御部103は、
図21の上右図に示される制御画面1800の部屋画面1603(第4部屋画面の一例)を、初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0176】
図21の上右図に示される制御画面1800において、ユーザが、部屋画面1603の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源をオンにする制御コマンド(第10制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源がオンにされる。
【0177】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図21の上右図に示される制御画面1800から、
図21の下右図に示される制御画面1800に切り替える(C2102)。表示制御部103は、
図21の下右図に示されるように、部屋画面1603を初期の輝度の明るさで表示する。
【0178】
図21の下右図に示される制御画面1800において、ユーザが、部屋画面1603の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源をオフにする制御コマンド(第9制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源がオフにされる。
【0179】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図21の下右図に示される制御画面1800から、
図21の上右図に示される制御画面1800に切り替える(C2103)。表示制御部103は、
図21の上右図に示されるように、部屋画面1603を初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0180】
図22は、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される制御画面の別の例を示す図である。
図22に示される制御画面2200は、
図16〜
図19に示される制御画面と同様に、部屋名1601、部屋画面1603、トップ画面切替ボタン1602、及び部屋切替ボタン1604を含む。
【0181】
図22の例では、部屋名1601は「ダイニング」と示されている。
図15の2段目の部屋名1502が「ダイニング」の部屋選択ボタン1501が選択されると、
図22の制御画面2200が表示される。
【0182】
図15の2段目の部屋選択ボタン1501の簡易制御ボタン604は「OFF」と表示されている。したがって、表示制御部103は、
図22に示されるように、制御画面2200の部屋画面1603を、初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0183】
図23は、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の部屋切替ボタン1604による遷移の一例を示す図である。
図23の上左図は、
図16の制御画面1600を示す。
図23の上右図及び下左図は、
図22の制御画面2200を示す。
図23の下右図は、
図19の制御画面1800を示す。
【0184】
図23の上左図の制御画面1600(
図16)は、
図15の最上段の部屋選択ボタン1501が選択されたときに表示される。
図23の上右図及び下左図の制御画面2200(
図22)は、
図15の2段目の部屋選択ボタン1501が選択されたときに表示される。
図23の下右図の制御画面1800(
図19)は、
図15の3段目の部屋選択ボタン1501が選択されたときに表示される。
【0185】
図23の上左図に示される制御画面1600において、ユーザが、右側の部屋切替ボタン1604に接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図23の上左図に示される制御画面1600から、
図23の上右図に示される制御画面2200に切り替える(C2301)。つまり、表示画面は、
図15の最上段の部屋選択ボタン1501に対応する制御画面1600から、
図15の2段目の部屋選択ボタン1501に対応する制御画面2200に遷移する。
【0186】
図23の上右図に示される制御画面2200において、ユーザが、右側の部屋切替ボタン1604に接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図23の上右図に示される制御画面2200から、
図23の下右図に示される制御画面1800に切り替える(C2302)。つまり、表示画面は、
図15の2段目の部屋選択ボタン1501に対応する制御画面2200から、
図15の3段目の部屋選択ボタン1501に対応する制御画面1800に遷移する。
【0187】
図23の下右図に示される制御画面1800において、ユーザが、左側の部屋切替ボタン1604に接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図23の下右図に示される制御画面1800から、
図23の下左図に示される制御画面2200に切り替える(C2303)。つまり、表示画面は、
図15の3段目の部屋選択ボタン1501に対応する制御画面1800から、
図15の2段目の部屋選択ボタン1501に対応する制御画面2200に遷移する。
【0188】
このように、部屋切替ボタン1604がタップされると、
図15のトップ画面1500において縦一列に並んだ部屋選択ボタン1501の順に、部屋選択ボタン1501に対応する制御画面が表示される。右側の部屋切替ボタン1604がタップされると、表示される部屋選択ボタン1501(
図15)が下向きに移動し、左側の部屋切替ボタン1604がタップされると、表示される部屋選択ボタン1501(
図15)が上向きに移動する。
【0189】
以上のように、第2制御パターンでは、部屋選択ボタン1501をユーザが接触物1100でタップすると、対応する部屋を表す部屋画面1603がディスプレイ101に表示される。部屋画面1603は、2以上の機器が部屋に設置されている場合に、少なくとも1個の機器の電源がオン状態であれば初期の輝度の明るさで表示され、全ての機器の電源がオフ状態であれば初期の輝度未満の明るさで表示される。これによって、第2制御パターンによれば、部屋に設置されている機器の電源のオンオフ状態を即座に識別することができる。
【0190】
また、部屋画面1603がタップされると、部屋に設置されている機器の電源のオンオフが切り替えられる。これによって、制御画面1600上に別途電源のオンオフのための操作ボタンを設ける必要がない。その結果、表示面積が限られた制御画面1600に表示される表示材料を最小限に抑えることができる。
【0191】
(第3制御パターン)
次に、第3制御パターンが説明される。第3制御パターンは、機器の種別を指定し、指定した種別の機器を部屋単位で制御する制御パターンである。
【0192】
図24、
図25は、第3制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示されるトップ画面2400の一例を示す図である。このトップ画面2400(表示画面の一例)は、ホームコントロールシステムのトップ画面である。
図24のトップ画面2400は、第3制御パターンの場合に、基本画面500においてコントローラアプリアイコン501がタップされると、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される画面である。
【0193】
トップ画面2400の上部には、「コントローラ」との見出しが表示され、この画面がホームコントロールシステムの画面であることが示されている。この見出しの下側には、機器選択領域2410と、間取り
図2420とが表示されている。
【0194】
機器選択領域2410は、機器種別アイコン2411(指示ボタンの一例)と、機器種別切替ボタン2412とを含む。
【0195】
機器種別アイコン2411は、機器200の種別を表すアイコンである。機器種別アイコン2411は、機器200の種別ごとに用意されている。機器種別アイコン2411には、機器の名称又は略称が記載されている。
【0196】
表示制御部103は、本実施の形態では、機器種別アイコン2411を機器選択領域2410に例えば横一列に並べて配置する。表示制御部103は、
図24の例では、左から順に、照明機器を表す機器種別アイコン2411と、エアコンを表す機器種別アイコン2411と、電動シャッター装置を表す機器種別アイコン2411とを表示している。
【0197】
機器種別切替ボタン2412は、機器種別アイコン2411の表示を切り替えるためのものである。機器種別切替ボタン2412がタップされると、表示されている機器種別アイコン2411がタップ毎に1個ずつスクロールされて、他の機器種別アイコン2411が表示される。なお、機器種別切替ボタン2412がタップされると、ページ送りによって、表示されている機器種別アイコン2411の全てが別の機器種別アイコン2411に切り替えられるようにしてもよい。
【0198】
間取り
図2420は、家の各フロアを構成する一以上の部屋の配置を概略的に示す図である。間取り
図2420は、部屋を表す部屋アイコン2421を含む。部屋アイコン2421は、部屋を模式的に表すもので、四角形のブロックで表される。間取り
図2420では、各フロアを構成する各部屋を表す各部屋アイコン2421が、マトリックス状に配置されている。
【0199】
図24に示されるように、部屋アイコン2421は、同一サイズのブロックで表される。また、縦方向にフロア番号が表示され、同じフロアを構成する部屋を表す部屋アイコン2421が横一列に配列されている。
【0200】
図24の例では、家が第1フロア〜第2フロアの2つのフロアにより構成されている。このため、1行目に第2フロアを構成する部屋を表す部屋アイコン2421が配置され、2行目に第1フロアを構成する部屋を表す部屋アイコン2421が配置されている。また、各行の左端には、1F、2Fというように、フロア番号が示されている。
【0201】
部屋アイコン2421には、部屋の名称が記載されている。
図24の例では、第2フロアに「ベッドルーム1」、「ベッドルーム2」、「ベッドルーム3」、「トイレ」と記載された部屋アイコン2421が表示されている。また、第1フロアに「リビング」、「ダイニング」、「バスルーム」、「玄関」と記載された部屋アイコン2421が表示されている。
【0202】
このように、本実施の形態では、部屋アイコン2421が同一サイズのブロックで表されている。このため、異なる間取りの建物に対しても、間取り
図2420を共通して適用することができる。また、ユーザが引越しをして、新たに別な間取り図の建物に居住することになることがある。この場合でも、使用する機器200と設置する部屋との対応関係を調整することにより、
図24に示される部屋アイコン2421をそのまま継続使用できる。
【0203】
図24に示されるトップ画面2400において、ユーザにより、例えば照明機器を表す機器種別アイコン2411がタップされると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、
図25に示されるように、照明機器を表す機器種別アイコン2411の表示色を変更する。
【0204】
さらに、表示制御部103は、部屋アイコン2421の輝度を、その部屋に設置されている、タップされた機器種別アイコン2411により表される機器の電源のオンオフ状態に応じて制御する。
【0205】
図25の例では、表示制御部103は、「ベッドルーム3」、「リビング」、「玄関」と記載された部屋アイコン2421を初期の輝度の明るさで表示している。これは、「ベッドルーム3」、「リビング」、「玄関」の各部屋に設置された照明機器のうち、少なくとも1個の照明機器の電源がオン状態でることを示す。
【0206】
また、
図25の例では、表示制御部103は、「ベッドルーム1」、「ベッドルーム2」、「トイレ」、「ダイニング」、「バスルーム」と記載された部屋アイコン2421を初期の輝度未満の明るさで表示している。これは、「ベッドルーム1」、「ベッドルーム2」、「トイレ」、「ダイニング」、「バスルーム」の各部屋に設置された全ての照明機器の電源がオフ状態であることを示す。なお、表示制御部103は、タップされた機器種別アイコン2411により表される機器が設置されていない部屋を表す部屋アイコン2421を、オフ状態の場合と同じ初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0207】
図26〜
図29は、それぞれホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される制御画面の一例を示す図である。
図25のトップ画面2400において、部屋アイコン2421の領域内を接触物でユーザがタップすると、タッチパネル制御部102は、そのタップを検知する。すると、表示制御部103は、例えば
図26〜
図29に示される制御画面を表示する。
【0208】
図26、
図27に示される制御画面2600は、部屋名2601、部屋画面2603、トップ画面切替ボタン2602、部屋切替ボタン2604、及び階切替ボタン2605を含む。
図28、
図29に示される制御画面2800は、
図26、
図27に示される制御画面2600と同様に、部屋名2601、部屋画面2603、トップ画面切替ボタン2602、部屋切替ボタン2604、及び階切替ボタン2605を含む。
【0209】
部屋名2601は、
図25のトップ画面2400の部屋アイコン2421に記載された名称に対応する。
図26、
図27の例では、部屋名2601に「リビング」と記載されている。
図26、
図27の制御画面2600は、
図25の第1フロアの左端の「リビング」と記載された部屋アイコン2421の領域内をユーザがタップすると、表示される。
【0210】
図28、
図29の例では、部屋名2601に「ベッドルーム1」と記載されている。
図28、
図29の制御画面2800は、
図25の第2フロアの左端の「ベッドルーム1」と記載された部屋アイコン2421の領域内をユーザがタップすると、表示される。
【0211】
部屋画面2603は、部屋名2601に対応する部屋を天井側から俯瞰した部屋の間取りを示す画面である。部屋画面2603がユーザによりタップされると、部屋に設置されている機器の電源のオンオフが部屋単位で切り替えられる。例えば部屋に2以上の照明機器が設置されている場合において、少なくとも1個の照明機器の電源がオン状態の場合には、部屋画面2603の領域内がユーザによりタップされると、オン状態の照明機器の電源がオフに切り替えられる。例えば部屋に2以上の照明機器が設置されている場合において、全ての照明機器の電源がオン状態又はオフ状態の場合には、部屋画面2603の領域内がユーザによりタップされると、全ての照明機器の電源のオンオフが切り替えられる。
【0212】
また、部屋画面2603は、部屋に設置されている機器の現在の電源のオンオフ状態を部屋単位で表示する。例えば、部屋に2以上の機器が設置されている場合には、部屋画面2603は、部屋に設置されている機器の電源が1個でもオン状態であれば、オン状態であることを表示し、部屋に設置されている全ての機器の電源がオフ状態であれば、オフ状態であることを表示する。
【0213】
図26の例では、部屋画面2603は、他の領域の輝度(初期の輝度)と同じ明るさで表示されている。したがって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器のうち、少なくとも1個の照明機器の電源はオン状態である。
図27の例では、部屋画面2603は、他の領域の輝度未満の明るさで表示されている。したがって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源はオフ状態である。
【0214】
同様に、
図28の例では、部屋画面2603は、他の領域の輝度(初期の輝度)と同じ明るさで表示されている。したがって、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された照明機器のうち、少なくとも1個の電源はオン状態である。
図29の例では、部屋画面2603は、他の領域の輝度未満の明るさで表示されている。したがって、「ベッドルーム1」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源はオフ状態である。
【0215】
トップ画面切替ボタン2602は、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面をトップ画面2400(
図25)に切り替えるためのボタンである。部屋切替ボタン2604は、
図33A(後述)に示されるように、表示される制御画面に対応する部屋を同一フロア内で切り替えるためのボタンである。階切替ボタン2605は、
図33B(後述)に示されるように、表示される制御画面に対応する部屋のフロアを切り替えるためのボタンである。
【0216】
図30は、第3制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の遷移の一例を示す図である。
図30の上左図は、
図24のトップ画面2400を示す。
図30の上右図は、
図25のトップ画面2400を示す。
図30の下右図は、
図26の制御画面2600を示す。
図30の下左図は、
図27の制御画面2600を示す。
【0217】
図30の上左図に示されるトップ画面2400において、ユーザが、照明機器を表す機器種別アイコン2411の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、
図30の上右図に示されるように、照明機器を表す機器種別アイコン2411の表示色を変更し、間取り
図2420の各部屋アイコン2421の輝度を、各部屋に設置された照明機器の電源のオンオフ状態に応じて、変更する(C3001)。
【0218】
図30の上右図に示されるトップ画面2400の間取り
図2420において、ユーザが、「リビング」と表された部屋アイコン2421の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図30の上右図に示されるトップ画面2400から、
図30の下右図に示される制御画面2600に切り替える(C3002)。
【0219】
図30の上右図に示されるように、「リビング」と表された部屋アイコン2421(第3部屋の一例)は、初期の輝度(第1輝度の一例)の明るさで表示されている。したがって、表示制御部103は、
図30の下右図に示されるように、部屋画面2603(第5部屋画面の一例)を初期の輝度(第2輝度の一例)の明るさで表示する。
【0220】
図30の下右図に示される制御画面2600において、ユーザが、部屋画面2603の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源をオフにする制御コマンド(第13制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源がオフにされる。
【0221】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図30の下右図に示される制御画面2600から、
図30の下左図に示される制御画面2600に切り替える(C3003)。表示制御部103は、
図30の下左図に示されるように、部屋画面2603を初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0222】
図31は、第3制御パターンにおいて、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の遷移の別の例を示す図である。
図31の上左図は、
図24のトップ画面2400を示す。
図31の上右図は、
図25のトップ画面2400を示す。
図31の下右図は、
図29の制御画面2800を示す。
図31の下左図は、
図28の制御画面2800を示す。
【0223】
図31の上左図に示されるトップ画面2400から、
図31の上右図に示されるトップ画面2400への画面遷移(C3101)は、
図30の画面遷移(C3001)と同様である。
【0224】
図31の上右図に示されるトップ画面2400の間取り
図2420において、ユーザが、「ベッドルーム1」と表された部屋アイコン2421の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図31の上右図に示されるトップ画面2400から、
図31の下右図に示される制御画面2800に切り替える(C3102)。
【0225】
図31の上右図に示されるように、「ベッドルーム1」と表された部屋アイコン2421(第4部屋の一例)は、初期の輝度(第1輝度の一例)未満の明るさで表示されている。したがって、表示制御部103は、
図31の下右図に示されるように、部屋画面2603(第6部屋画面の一例)を初期の輝度(第2輝度の一例)未満の明るさで表示する。
【0226】
図31の下右図に示される制御画面2800において、ユーザが、部屋画面2603の領域内を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、機器制御部106は、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源をオンにする制御コマンド(第14制御コマンドの一例)を生成する。通信制御部107は、生成された制御コマンドを「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の電源がオンにされる。
【0227】
また、表示制御部103は、表示画面を、
図31の下右図に示される制御画面2800から、
図31の下左図に示される制御画面2800に切り替える(C3103)。表示制御部103は、
図31の下左図に示されるように、部屋画面2603を初期の輝度の明るさで表示する。
【0228】
図32は、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示される制御画面の別の例を示す図である。
図32に示される制御画面3200は、
図26〜
図29に示される制御画面と同様に、部屋名2601、部屋画面2603、トップ画面切替ボタン2602、部屋切替ボタン2604、及び階切替ボタン2605を含む。
図32の例では、部屋名2601は「ダイニング」と表されている。
図32の制御画面3200は、
図25の第2フロアの左端から2番目の「ダイニング」と表された部屋アイコン2421をユーザがタップすると、表示される。
【0229】
図25の第2フロアの左端から2番目の「ダイニング」と表された部屋アイコン2421は、初期の輝度未満の明るさで表示されている。したがって、表示制御部103は、
図32に示されるように、制御画面3200の部屋画面2603を、初期の輝度未満の明るさで表示する。
【0230】
図33Aは、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の部屋切替ボタン2604による遷移の一例を示す図である。
図33Aの上図は、
図26の制御画面2600を示す。
図33Aの下図は、
図32の制御画面3200を示す。
【0231】
図33Aの上図の制御画面2600(
図26)は、上述のように、
図25の第1フロアの左端の「リビング」と表された部屋アイコン2421をユーザがタップすると、表示される。
図33Aの下図の制御画面3200(
図32)は、上述のように、
図25の第1フロアの左から2番目の「ダイニング」と表された部屋アイコン2421をユーザがタップすると、表示される。
【0232】
図33Aの上図に示される制御画面2600において、ユーザが、右側の部屋切替ボタン2604を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図33Aの上図に示される制御画面2600から、
図33Aの下図に示される制御画面3200に切り替える(C3301)。つまり、表示画面は、
図25の第1フロアの左端の「リビング」と表された部屋アイコン2421に対応する制御画面2600から、
図25の第1フロアの左から2番目の「ダイニング」と表された部屋アイコン2421に対応する制御画面3200に遷移する。このように、右側の部屋切替ボタン2604がタップされると、表示される制御画面に対応する部屋アイコン2421が、右向きに1個移動する。
【0233】
図33Bは、ホームコントローラ100のディスプレイ101の表示画面の階切替ボタン2605による遷移の一例を示す図である。
図33Bの上図は、
図26の制御画面2600を示す。
図33Bの下図は、
図29の制御画面2800を示す。
【0234】
図33Bの上図の制御画面2600(
図26)は、上述のように、
図25の第1フロアの左端の「リビング」と表された部屋アイコン2421をユーザがタップすると、表示される。
図33Bの下図の制御画面2800(
図29)は、上述のように、
図25の第2フロアの左端の「ベッドルーム1」と表された部屋アイコン2421をユーザがタップすると、表示される。
【0235】
図33Bの上図に示される制御画面2600において、ユーザが、上側の階切替ボタン2605を接触物1100でタップすると、そのタップをタッチパネル制御部102が検知する。すると、表示制御部103は、表示画面を、
図33Bの上図に示される制御画面2600から、
図33Bの下図に示される制御画面2800に切り替える(C3302)。つまり、表示画面は、
図25の第1フロアの左端の「リビング」と表された部屋アイコン2421に対応する制御画面2600から、
図25の第2フロアの左端の「ベッドルーム1」と表された部屋アイコン2421に対応する制御画面2800に遷移する。このように、上側の部屋切替ボタン2604がタップされると、表示される制御画面に対応する部屋アイコン2421が、上向きに1個移動する。
【0236】
以上のように、第3制御パターンでは、機器種別アイコン2411をユーザが接触物1100でタップすると、タップされた種別の機器の電源のオンオフ状態に応じた輝度で、部屋アイコン2421がディスプレイ101に表示される。これによって、第3制御パターンによれば、部屋に設置されている機器の電源のオンオフ状態を即座に識別することができる。
【0237】
また、部屋画面2603がタップされると、部屋に設置されている機器の電源のオンオフが切り替えられる。これによって、制御画面2600上に別途電源のオンオフのための操作ボタンを設ける必要がない。その結果、表示面積が限られた制御画面2600に表示される表示材料を最小限に抑えることができる。
【0238】
(照明機器の調光)
図34は、照明機器の光量低下制御の一例による表示画面の遷移を示す図である。
図34の上左図は、
図26の制御画面2600を示す。
【0239】
図34の上左図の制御画面2600の部屋画面2603は、部屋画面2603以外の領域の輝度(初期の輝度)の明るさで表示されている。つまり、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の少なくとも1個の電源はオンになっている。
【0240】
図34において、部屋画面2603の輝度は、上左図の部屋画面2603の輝度が最も高く、上右図、下右図の順に低くなり、下左図の部屋画面2603の輝度が最も低いものとする。
【0241】
図34の上左図の部屋画面2603の領域内をユーザが接触物1100で接触したことをタッチパネル制御部102が検知し、かつ、その接触が部屋画面2603上で継続して、接触位置が下向きに移動することをタッチパネル制御部102が検知する。また、タッチパネル制御部102は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量を検知する。すると、表示制御部103は、移動量が増大するにつれて、部屋画面2603の輝度を低下させる(
図34の上右図、C3401)。
【0242】
機器制御部106は、移動量が増大するにつれて、照明機器の光量を低下させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された電源がオン状態の全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の光量が低下する。
【0243】
図34の上右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図34の上右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0244】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大すると、表示制御部103は、移動量に応じて部屋画面2603の輝度をさらに低下させる(
図34の下右図、C3402)。
【0245】
機器制御部106は、さらに、照明機器の光量を移動量に応じて低下させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された電源がオンになっている全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の光量がさらに低下する。
【0246】
図34の下右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図34の下右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0247】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大して、予め定められた値を超えると、表示制御部103は、部屋画面2603を、予め定められた最小輝度の明るさで表示する(
図34の下左図、C3403)。最小輝度は、所定の輝度(初期の輝度、つまり部屋画面以外の他の領域の輝度)未満の輝度に予め定められている。
【0248】
機器制御部106は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量が予め定められた値を超えると、照明機器をオフにさせる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された電源がオンになっている全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の電源がオフ状態にされる。
【0249】
図35は、照明機器の光量増大制御の一例による表示画面の遷移を示す図である。
図35の上左図、上右図、下右図、下左図は、それぞれ、
図34の下左図、下右図、上右図、上左図と同じである。
【0250】
図35の上左図の部屋画面2603の領域内をユーザが接触物1100で接触したことをタッチパネル制御部102が検知し、かつ、その接触が部屋画面2603上で継続して、接触位置が上向きに移動することをタッチパネル制御部102が検知する。また、タッチパネル制御部102は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量を検知する。すると、表示制御部103は、移動量が増大するにつれて、部屋画面2603の輝度を増大させる(
図35の上右図、C3501)。
【0251】
機器制御部106は、移動量が増大するにつれて、照明機器の光量を増大させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の光量が増大する。
【0252】
図35の上右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図35の上右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0253】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大すると、表示制御部103は、移動量に応じて、部屋画面2603の輝度をさらに増大させる(
図35の下右図、C3502)。
【0254】
機器制御部106は、さらに、照明機器の光量を移動量に応じて増大させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の光量が増大する。
【0255】
図35の下右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図35の下右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0256】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大して、予め定められた値を超えると、表示制御部103は、部屋画面2603の輝度を初期の輝度とする(
図35の下左図、C3503)。
【0257】
機器制御部106は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量が予め定められた値を超えると、照明機器を100%の光量でオンにさせる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器が100%の光量で点灯する。
【0258】
図36は、照明機器の光量低下制御の別の例による表示画面の遷移を示す図である。
図36の上左図、上右図、下右図、下左図は、それぞれ、
図34の上左図、上右図、下右図、下左図と同じである。
【0259】
図36の上左図において、制御画面2600の部屋画面2603の領域内をユーザが接触物1100で接触したことをタッチパネル制御部102が検知し、かつ、その接触が部屋画面2603上で継続して、接触位置が左向きに移動することをタッチパネル制御部102が検知する。また、タッチパネル制御部102は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量を検知する。すると、表示制御部103は、移動量に応じて部屋画面2603の輝度を低下させる(
図36の上右図、C3601)。
【0260】
機器制御部106は、照明機器の光量を移動量に応じて低下させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された電源がオンになっている全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の光量が低下する。
【0261】
図36の上右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図36の上右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0262】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大すると、表示制御部103は、移動量に応じて部屋画面2603の輝度をさらに低下させる(
図36の下右図、C3602)。
【0263】
機器制御部106は、さらに、照明機器の光量を移動量に応じて低下させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された電源がオンになっている全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の光量が低下する。
【0264】
図36の下右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図36の下右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0265】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大して、予め定められた値を超えると、表示制御部103は、部屋画面2603を、予め定められた最小輝度の明るさで表示する(
図36の下左図、C3603)。
【0266】
機器制御部106は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量が予め定められた値を超えると、照明機器をオフにさせる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された電源がオンになっている全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の電源がオフ状態になる。
【0267】
図37は、照明機器の光量増大制御の別の例による表示画面の遷移を示す図である。
図37の上左図、上右図、下右図、下左図は、それぞれ、
図35の上左図、上右図、下右図、下左図と同じである。
【0268】
図37の上左図の部屋画面2603の領域内をユーザが接触物1100で接触したことをタッチパネル制御部102が検知し、かつ、その接触が部屋画面2603上で継続して、接触位置が右向きに移動することをタッチパネル制御部102が検知する。また、タッチパネル制御部102は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量を検知する。すると、表示制御部103は、移動量に応じて部屋画面2603の輝度を増大させる(
図37の上右図、C3701)。
【0269】
機器制御部106は、照明機器の光量を移動量に応じて増大させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器の光量が増大する。
【0270】
図37の上右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図37の上右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0271】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大すると、表示制御部103は、移動量に応じて、部屋画面2603の輝度をさらに増大させる(
図37の下右図、C3702)。
【0272】
機器制御部106は、さらに、照明機器の光量を移動量に応じて低下させる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された照明機器の光量が増大する。
【0273】
図37の下右図の状態で接触物1100がホームコントローラ100から離れた場合には、
図37の下右図の状態で、表示制御部103及び機器制御部106による制御は終了する。
【0274】
一方、接触物1100の接触が部屋画面2603上で継続して、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量がさらに増大して、予め定められた値を超えると、表示制御部103は、部屋画面2603の輝度を初期の輝度とする(
図37の下左図、C3703)。
【0275】
機器制御部106は、接触物1100と部屋画面2603との接触位置の移動量が予め定められた値を超えると、照明機器を100%の光量でオンにさせる制御コマンドを生成する。通信制御部107は、機器制御部106により生成された制御コマンドを、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器に送信する。これによって、「リビング」と表された部屋に設置された全ての照明機器が100%の光量で点灯する。
【0276】
図34〜
図37の上左図に示されるように、接触物1100とホームコントローラ100との接触位置の開始点が部屋画面2603の領域内であることをタッチパネル制御部102が検知すると、上述の表示制御部103による表示制御及び機器制御部106による光量制御が開始される。一方、
図34〜
図37の下左図に示されるように、接触物1100とホームコントローラ100との接触位置の終了点は、部屋画面2603の領域外であってもよい。すなわち、接触物1100とホームコントローラ100との接触が部屋画面2603の領域外まで継続した場合でも、タッチパネル制御部102による移動量の検知は継続され、移動量に応じた表示制御部103による表示制御及び機器制御部106による光量制御が行われる。
【0277】
以上のように、部屋画面2603への接触物1100の接触を継続して、接触位置を移動させることにより、照明機器の調光制御が行われる。このため、照明機器の調光を行わせるための操作ボタン等を部屋画面2603上に別途設ける必要がない。その結果、表示面積が限られた部屋画面2603において、表示される表示材料を最小限に抑えつつ、電源のオンオフ制御及び調光制御を含む複数の制御を実現できる。
【0278】
図34、
図36の上左図では、調光制御の開始時の部屋画面2603は、他の領域の輝度(初期の輝度)の明るさで表示されている。
図35、
図37の上左図では、調光制御の開始時の部屋画面2603は、予め定められた最小輝度の明るさで表示されている。しかし、調光制御の開始時の部屋画面2603の輝度は、上記に限られない。調光制御の開始時の照明機器が、100%未満の光量でオン状態の場合には、例えば
図34の上右図又は
図34の下右図に示されるように、他の領域の輝度(初期の輝度)と最小輝度との間の輝度で、部屋画面2603が表示されていることもある。
【0279】
照明機器の調光は、
図34〜
図37では、第3制御パターンの制御画面2600(
図26)を用いて説明されている。しかし、第1制御パターンの制御画面700(例えば
図7)、第2制御パターンの制御画面1600(例えば
図16)でも、同様に、調光制御を行ってもよい。
【0280】
(データ構造)
図38は、サーバ300が管理する機器リスト3800の構成を示す図である。
図38に示されるように機器リスト3800は、機器ID3801、機器タイプ3802、型番3803、配置3804、能力情報3805、制御コマンド送信先3806、IPアドレス3807、ステータス3808を備える。
【0281】
機器ID3801は、機器200の識別子である。機器タイプ3802は、機器200の種別を示す。型番3803は、機器200の型番を示す。配置3804は、機器200が設置されている部屋を示す。
【0282】
能力情報3805は、機器200を制御できる内容や機器200から取得できる状態を示す。例えば、機器IDがAの照明機器は、オンオフ及び調光を制御できる。例えば、機器IDがFのエアコンは、オンオフ、温度、モード、風向き、及び風量を制御できる。制御コマンド送信先3806は、機器200を制御する制御コマンドの送信先を示す。例えば、機器IDがAの照明機器は、制御コマンド送信先3806が機器であるため、制御コマンドはホームコントローラ100から直接機器200に送信される。制御コマンドは、機器200を操作したり、機器200の状態を確認したりするためのコマンドである。
【0283】
IPアドレス3807は、ホームコントローラ100の機器管理部105によって機器200から取得される。サーバ300は、IPアドレス3807をホームコントローラ100から受信して管理する。ステータス3808は、機器200の現在の状態を示す。例えば
図38では、機器IDがAの照明機器は、100%の光量で点灯していることが示される。機器IDがBの照明機器は、70%の光量で点灯していることが示される。機器IDがFのエアコンは、設定温度が27℃で冷房運転していることが示される。機器IDがGの電動シャッター装置は、閉じられていることが示される。
【0284】
ホームコントローラ100の機器管理部105も、機器リスト3800を管理する。この場合において、機器管理部105は、IPアドレス3807以外の内容をサーバ300から取得してもよく、機器200から直接取得してもよい。
【0285】
ホームコントローラ100の表示制御部103は、
図38に示される機器リスト3800を用いて、例えば
図6に示される簡易制御ボタン604の輝度制御、又は
図25に示される部屋アイコン2421の輝度制御などを行う。
【0286】
図39は、サーバ300が管理する部屋情報3900の構成を示す図である。
図39に示されるように、部屋情報3900は、部屋ID3901、部屋タイプ3902、及び階層3903を備える。部屋ID3901は、部屋を識別するための識別子である。部屋タイプ3902は、部屋の種類を示す。階層3903は、部屋が設けられている階を示す。
【0287】
ホームコントローラ100の機器管理部105も、部屋情報3900を管理する。この場合において、ホームコントローラ100の機器管理部105は、サーバ300から部屋情報3900を取得し、取得した部屋情報3900を管理する。
【0288】
ホームコントローラ100の表示制御部103は、
図39に示される部屋情報3900を用いて、例えば
図24に示される部屋アイコン2421の配置を決定する。
【0289】
(システムの動作)
図40は、ホームコントローラ100がネットワークに接続した後に、ホームコントローラ100がネットワーク上の機器200を検出する処理の流れを示すシーケンス図である。
図40では、ネットワーク上に
図38で示す機器IDがAの機器A200と機器IDがBの機器B200とが接続されているものとして説明する。
【0290】
ホームコントローラ100の初回利用時や電源オン時において、ホームコントローラ100がネットワークに接続すると(S3301)、ホームコントローラ100の機器管理部105は、ネットワーク上のすべての機器200に対して機器検索要求をブロードキャストする(S3302)。機器検索要求を受信した機器A200は、機器検索応答をホームコントローラ100に返す(S3303)。機器検索応答を受信したホームコントローラ100は、機器A200から機器情報を取得し(S3304)、表示画面を更新する(S3305)。
【0291】
同様に、機器検索要求を受信した機器B200は、機器検索応答をホームコントローラ100に返す(S3306)。機器検索応答を受信したホームコントローラ100は、機器B200から機器情報を取得し(S3307)、表示画面を更新する(S3308)。ここで、機器情報とは、機器200の機器タイプ、型番、及び能力情報などを表した情報である。この機器情報に基づきホームコントローラ100の機器管理部105は機器リスト3800(
図38参照)を生成してもよい。
【0292】
図41は、機器200がネットワークに接続した際に、ホームコントローラ100がネットワーク上の機器200を検出する処理の流れを示すシーケンス図である。機器A200が初回利用時や電源オン時にネットワークに接続すると(S3401)、ネットワーク接続通知をネットワーク上のすべてのホームコントローラ100にブロードキャストする(S3402)。ネットワーク接続通知を受信したホームコントローラ100は、機器管理部105が機器A200から機器情報を取得し(S3403)、表示制御部103が表示画面を更新する(S3404)。機器B200のネットワーク接続時の処理も機器A200と同様である(S3405〜S3408)。
【0293】
図42は、ホームコントローラ100が機器200を直接制御する処理の流れを示すシーケンス図である。まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、簡易制御ボタン604(
図6)または部屋画面703(例えば
図7),1603(例えば
図16),2603(例えば
図26)へのユーザの操作を検知する(S3801)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、機器200に送信する(S3802)。
【0294】
制御コマンドを受信した機器200は、制御コマンドを実行し(S3803)、制御結果をホームコントローラ100に送信する(S3804)。制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S3805)。
【0295】
図43は、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200を制御する処理の流れを示すシーケンス図である。まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、簡易制御ボタン604(
図6)または部屋画面703(例えば
図7),1603(例えば
図16),2603(例えば
図26)へのユーザの操作を検知する(S3901)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S3902)。
【0296】
制御コマンドを受信したサーバ300は、該当する制御コマンドを機器200に送信する(S3903)。制御コマンドを受信した機器200は制御コマンドを実行し(S3904)、制御結果をサーバ300に送信する(S3905)。制御結果を受信したサーバ300はその制御結果をホームコントローラ100に送信する(S3906)。その制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S3907)。
【0297】
図44は、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200の機器状態を確認する処理の流れを示すシーケンス図である。まず、機器200は、現在の機器状態をサーバ300に送信する(S4001)。ここで、機器200は、電源オン時、電源オフ時、機器状態が変化した時、或いは定期的に機器状態をサーバ300に送信し、サーバ300に機器状態を蓄積させる。なお、S4001の処理は、S4002からS4006の処理とは非同期に実行されても良い。
【0298】
次に、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、例えばコントローラアプリアイコン501(
図5)へのユーザの操作を検知する(S4002)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4003)。ここでは、機器200の機器状態を確認するための制御コマンドが生成されている。
【0299】
制御コマンドを受信したサーバ300は、該当する機器200の現在の機器状態を検索し(S4004)、該当する機器200の機器状態を制御結果としてホームコントローラ100に送信する(S4005)。制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4006)。例えば、トップ画面600(
図6),1500(
図15)等を表示する際に、表示制御部103は、簡易制御ボタン604の輝度を機器状態にしたがって制御する。
【0300】
図45は、ホームコントローラ100が1回の操作で複数台の機器200を制御する場合において、ホームコントローラ100が機器200を直接制御する処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ホームコントローラ100が機器A200と機器B200とを制御する場合を例に挙げて説明する。また、機器A200、B200は、1つの部屋に設置された例えば照明機器であり、第2制御パターンにおける簡易制御ボタン604(
図15)、第2制御パターンにおける部屋画面1603(例えば
図16)、又は第3制御パターンにおける部屋画面2603(例えば
図26)に対する操作で制御されるものとする。
【0301】
まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、簡易制御ボタン604、部屋画面1603、又は部屋画面2603へのユーザの操作を検知する(S4101)。次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた制御コマンドを生成し、機器A200に送信する(S4102)。
【0302】
制御コマンドを受信した機器A200は、制御コマンドを実行し(S4103)、制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4104)。
【0303】
次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、機器A200に送信した制御コマンドと同じ制御コマンドを機器B200に送信する(S4105)。制御コマンドを受信した機器B200は、制御コマンドを実行し(S4106)、制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4107)。
【0304】
制御結果を受信したホームコントローラ100の表示制御部103は、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4108)。この場合、例えば、簡易制御ボタン604、部屋画面1603、又は部屋画面2603の輝度が制御結果にしたがって更新される。
【0305】
図46は、ホームコントローラ100が1回の操作で複数台の機器200を制御する場合において、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200を制御する処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ホームコントローラ100が機器A200と機器B200とを制御する場合を例に挙げて説明する。また、機器A200、B200は、1つの部屋に設置された例えば照明機器であり、第2制御パターンにおける簡易制御ボタン604(
図15)、第2制御パターンにおける部屋画面1603(例えば
図16)、又は第3制御パターンにおける部屋画面2603(例えば
図26)に対する操作で制御されるものとする。
【0306】
まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、簡易制御ボタン604、部屋画面1603、又は部屋画面2603へのユーザの操作を検知する(S4201)。
【0307】
次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた機器A200の制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4202)。
【0308】
機器A200の制御コマンドを受信したサーバ300は、機器A200に制御コマンドを送信する(S4203)。制御コマンドを受信した機器A200は、制御コマンドを実行し(S4204)、制御結果をサーバ300に送信する(S4205)。制御結果を受信したサーバ300は、その制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4206)。
【0309】
同様にホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じた機器B200の制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4207)。
【0310】
制御コマンドを受信したサーバ300は、機器B200に制御コマンドを送信する(S4208)。制御コマンドを受信した機器B200は、制御コマンドを実行し(S4209)、制御結果をサーバ300に送信する(S4210)。制御結果を受信したサーバ300は、その制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4211)。
【0311】
そして、ホームコントローラ100の表示制御部103は、
図45のS4108と同様に、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4212)。
【0312】
図47は、ホームコントローラ100が1回の操作で複数台の機器200を制御する場合において、ホームコントローラ100がサーバ300経由で機器200を制御する処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ホームコントローラ100が機器A200と機器B200とを制御する場合を例に挙げて説明する。また、機器A200、B200は、1つの部屋に設置された例えば照明機器であり、第2制御パターンにおける簡易制御ボタン604(
図15)、第2制御パターンにおける部屋画面1603(例えば
図16)、又は第3制御パターンにおける部屋画面2603(例えば
図26)に対する操作で制御されるものとする。
【0313】
まず、ホームコントローラ100のタッチパネル制御部102は、簡易制御ボタン604、部屋画面1603、又は部屋画面2603へのユーザの操作を検知する(S4301)。
【0314】
次に、ホームコントローラ100の機器制御部106は、ユーザの操作に応じて、機器A200及び機器B200の制御コマンドを生成し、サーバ300に送信する(S4302)。
【0315】
制御コマンドを受信したサーバ300は、機器A200に制御コマンドを送信する(S4303)。制御コマンドを受信した機器A200は、制御コマンドを実行し(S4304)、制御結果をサーバ300に送信する(S4305)。
【0316】
同様にサーバ300は、機器B200に制御コマンドを送信する(S4306)。制御コマンドを受信した機器B200は、制御コマンドを実行し(S4307)、制御結果をサーバ300に送信する(S4308)。機器A200及び機器B200の制御結果を受信したサーバ300は、その制御結果をホームコントローラ100に送信する(S4309)。
【0317】
そして、ホームコントローラ100の表示制御部103は、
図45のS4108と同様に、制御結果にしたがって表示画面を更新する(S4310)。
【0318】
図48は、ホームコントローラ100の全体処理を示すフローチャートである。
図48は、
図6〜
図14を用いて説明された第1制御パターンにおけるホームコントローラ100の処理を示す。
【0319】
S4801において、ホームコントローラ100の基本画面500(
図5)のコントローラアプリアイコン501がタップされて、ホームコントロールシステムのアプリケーションが起動される。
【0320】
S4802において、ホームコントローラ100の機器管理部105は、例えば
図40、
図41のシーケンス図に示される処理により、ネットワークに接続された機器200を発見する。このとき、機器情報が取得されるため(例えば
図40のS3304)、ホームコントローラ100の機器管理部105は、機器リスト3800(
図38)を生成してもよい。
【0321】
S4803において、表示制御部103は、トップ画面600(
図6)をディスプレイ101に表示する。表示制御部103は、S4802で取得された機器情報を用いて、各機器の電源のオンオフ状態に従って、トップ画面600の簡易制御ボタン604の輝度を制御する。
【0322】
S4804において、タッチパネル制御部102は、トップ画面600の機器選択ボタン601が選択されたか否かを判断する。機器選択ボタン601が選択されていれば(S4804でYES)、タッチパネル制御部102は、照明機器が選択されたか否かを判断する(S4805)。このS4805では、選択された機器選択ボタン601の機器名602が「照明」であるか否かが判断される。
【0323】
照明機器が選択されていれば(S4805でYES)、S4806において、照明制御画面表示処理(後述の
図52及び
図53)が実行されて、処理はS4802に戻る。照明機器が選択されていなければ(S4805でNO)、S4807において、その他の機器の制御画面表示処理(後述の
図54)が実行されて、処理はS4802に戻る。
【0324】
S4804において、機器選択ボタン601が選択されていなければ(S4804でNO)、S4808において、タッチパネル制御部102は、トップ画面600の簡易制御ボタン604が選択されたか否かを判断する。簡易制御ボタン604が選択されなければ(S4808でNO)、処理はS4804に戻る。
【0325】
簡易制御ボタン604が選択されると(S4808でYES)、機器制御部106は、対応する機器をオン又はオフに制御する制御コマンドを生成する(S4809)。S4810において、制御コマンド送信処理(後述の
図55)が実行される。S4811において、表示制御部103は、制御結果に基づき画面表示を更新する。続いて、処理はS4804に戻る。
【0326】
ユーザは、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示されているホームボタン(図示省略)又はアプリケーション終了ボタン(図示省略)などをタップすることにより、任意のタイミングで
図48のホームコントロールシステムのアプリケーションを終了することができる。この点は、後述される
図49及び
図50の処理でも同様である。
【0327】
図49は、ホームコントローラ100の全体処理を示すフローチャートである。
図49は、
図15〜
図23を用いて説明された第2制御パターンにおけるホームコントローラ100の処理を示す。
【0328】
S4901〜S4902は、
図48のS4801〜S4802と同じである。S4903において、表示制御部103は、トップ画面1500(
図15)をディスプレイ101に表示する。表示制御部103は、S4902で取得された機器情報を用いて、各機器の電源のオンオフ状態に従って、トップ画面1500の簡易制御ボタン604の輝度を制御する。
【0329】
S4904において、タッチパネル制御部102は、トップ画面1500の部屋選択ボタン1501が選択されたか否かを判断する。部屋選択ボタン1501が選択されていれば(S4904でYES)、タッチパネル制御部102は、照明機器が選択されたか否かを判断する(S4905)。すなわち、S4905では、選択された部屋選択ボタン1501の機器名1503が「照明」であるか否かが判断される。
【0330】
照明機器が選択されていれば(S4905でYES)、照明制御画面表示処理(S4906、後述の
図52及び
図53)が実行されて、処理はS4902に戻る。照明機器が選択されていなければ(S4905でNO)、S4907において、その他の機器の制御画面表示処理(後述の
図54)が実行されて、処理はS4902に戻る。
【0331】
S4904において、機器選択ボタン601が選択されていなければ(S4904でNO)、S4908において、タッチパネル制御部102は、トップ画面1500の簡易制御ボタン604が選択されたか否かを判断する。続くS4909〜S4911は、
図48のS4809〜S4811と同じである。
【0332】
図50は、ホームコントローラ100の全体処理を示すフローチャートである。
図50は、
図24〜
図33Bを用いて説明された第3制御パターンにおけるホームコントローラ100の処理を示す。
【0333】
S5001〜S5002は、
図48のS4801〜S4802と同じである。S5003において、表示制御部103は、トップ画面2400(
図24)をディスプレイ101に表示する。
【0334】
S5004において、タッチパネル制御部102は、トップ画面2400の機器種別アイコン2411が選択されたか否かを判断する。機器種別アイコン2411が選択されると(S5004でYES)、表示制御部103は、S5005において、部屋アイコン表示更新処理を実行し(後述の
図51)、処理はS5004に戻る。
【0335】
S5004において、機器種別アイコン2411が選択されなければ(S5004でNO)、S5006において、タッチパネル制御部102は、トップ画面2400の部屋アイコン2421が選択されたか否かを判断する。部屋アイコン2421が選択されると(S5006でYES)、タッチパネル制御部102は、機器種別アイコン2411が選択済みか否かを判断する(S5007)。機器種別アイコン2411が選択済みでなければ(S5007でNO)、処理は、S5004に戻る。このとき、表示制御部103は、機器種別アイコン2411を選択することをユーザに促すメッセージを表示してもよい。
【0336】
機器種別アイコン2411が選択済みであれば(S5007でYES)、S5008において、タッチパネル制御部102は、照明機器を表す機器種別アイコン2411が選択されたか否かを判断する。
【0337】
照明機器を表す機器種別アイコン2411が選択されていれば(S5008でYES)、S5009において、照明制御画面表示処理(後述の
図52及び
図53)が実行されて、処理はS5002に戻る。照明機器を表す機器種別アイコン2411が選択されていなければ(S5008でNO)、S5010において、その他の機器の制御画面表示処理(後述の
図54)が実行されて、処理はS5002に戻る。
【0338】
S5006において、部屋アイコン2421が選択されていなければ(S5006でNO)、S5011において、タッチパネル制御部102は、トップ画面2400の機器種別切替ボタン2412が選択されたか否かを判断する。機器種別切替ボタン2412が選択されていれば(S5011でYES)、表示制御部103は、機器選択領域2410に表示する機器種別アイコン2411を切り替える。機器種別切替ボタン2412が選択されていなければ(S5011でNO)、処理はS5004に戻る。
【0339】
図51は、
図50のS5005において実行される部屋アイコン表示更新処理を示すフローチャートである。
【0340】
S5101において、表示制御部103は、トップ画面2400(
図24)に表示されている全ての部屋アイコン2421に対応する部屋をチェックしたか否かを判断する。全ての部屋アイコン2421に対応する部屋をチェックしていれば(S5101でYES)、表示制御部103は、
図51の処理を終了する。
【0341】
全ての部屋アイコン2421に対応する部屋をチェックしていなければ(S5101でNO)、表示制御部103は、S5102において、一つの部屋アイコン2421に対応する部屋に設置されている、
図50のS5004で選択された機器種別アイコン2411により表される機器の状態を判断する。このとき、複数の機器が当該部屋に設置されている場合には、表示制御部103は、全ての機器の状態を判断する。
【0342】
当該部屋に設置されている少なくとも1個の機器の電源がオンの場合には(S5102でオン)、S5103において、表示制御部103は、部屋アイコン2421を所定の輝度以上の明るさで表示する。一方、当該部屋に設置されている全ての機器の電源がオフの場合又は当該部屋に機器が設置されていない場合には(S5102でオフ又は未設置)、S5104において、表示制御部103は、部屋アイコン2421を所定の輝度未満の明るさで表示する。
【0343】
図51の処理によって、表示制御部103は、
図25に示されるトップ画面2400を、ホームコントローラ100のディスプレイ101に表示する。
図25の例では、S5103において、表示制御部103は、部屋アイコン2421を所定の輝度(初期の輝度)の明るさで表示している。
【0344】
S5102において、表示制御部103は、機器200から現在の状態を取得して、S5102の判断を行ってもよい。代替的に、S5102において、表示制御部103は、
図50のS5002で取得した機器200の状態を用いて、S5102の判断を行ってもよい。
【0345】
図52、
図53は、
図48のS4806、
図49のS4906、
図50のS5009において実行される照明制御画面表示処理を示すフローチャートである。
【0346】
S5201において、表示制御部103は、照明機器が設置された部屋を表す部屋画面を含む制御画面をディスプレイ101に表示する。
図48のS4806の処理であれば、表示制御部103は、部屋画面703を含む制御画面700(例えば
図7)をディスプレイ101に表示する。
図49のS4906の処理であれば、表示制御部103は、部屋画面1603を含む制御画面1600(例えば
図16)をディスプレイ101に表示する。
図50のS5009の処理であれば、表示制御部103は、部屋画面2603を含む制御画面2600(例えば
図26)をディスプレイ101に表示する。
【0347】
S5202において、表示制御部103は、部屋画面により表される部屋に設置された照明機器から機器情報を取得して、照明機器の電源がオン状態か否かを判断する。照明機器の電源がオフ状態であれば(S5202でNO)、S5203において、表示制御部103は、部屋画面を予め定められた最小輝度で表示する。
【0348】
一方、照明機器の電源がオン状態であれば(S5202でYES)、S5204において、表示制御部103は、部屋画面を照明機器の光量に応じた輝度で表示する。表示制御部103は、照明機器がオン状態であって光量100%であれば、予め定められた最大輝度(後述)で部屋画面を表示する。表示制御部103は、照明機器がオン状態であって光量100%未満であれば、照明機器の光量に応じて、最大輝度と最小輝度との間の輝度で部屋画面を表示する。
【0349】
図49のS4906、
図50のS5009の処理の場合には、表示制御部103は、全ての照明機器の電源がオフ状態であれば、S5202でNOと判断し、少なくとも1個の照明機器の電源がオン状態であれば、S5202でYESと判断する。
【0350】
S5301において、タッチパネル制御部102は、部屋画面の領域内で、接触物1100の接触が検知されたか否かを判断する。接触物1100の接触が検知されると(S5301でYES)、S5302において、タッチパネル制御部102は、接触物1100の接触が継続して、接触物1100の移動が検知されたか否かを判断する。
【0351】
接触物1100の移動が検知されなければ(S5302でNO)、接触物1100のタップが検知されたことになる。そこで、S5303において、機器制御部106は、照明機器のオンとオフとを切り替える制御に決定する。S5304において、機器制御部106は、決定した制御に対応する制御コマンドを生成する。S5305において、通信制御部107は、制御コマンド送信処理(後述の
図55)を実行する。その後、処理はS5202に戻る。S5202〜S5204において、表示制御部103は、制御結果に従って部屋画面の輝度を変更する。
【0352】
S5302において、タッチパネル制御部102は、接触物1100の移動を検知すると(S5302でYES)、前回のS5302における検知時点からの接触物1100の移動量を算出する。S5306において、タッチパネル制御部102は、接触物1100の移動方向を判断する。接触物1100の移動方向が、S5306で上方向又は右方向であれば、機器制御部106は、S5307において、接触物1100の移動量に応じて照明機器の光量を上昇させる制御に決定し、処理がS5304に進められる。接触物1100の移動方向が、S5306で下方向又は左方向であれば、機器制御部106は、S5308において、接触物1100の移動量に応じて照明機器の光量を低下させる制御に決定し、処理がS5304に進められる。
【0353】
S5301において、部屋画面の領域内で接触物1100の接触が検知されなければ(S5301でNO)、S5309において、タッチパネル制御部102は、機器切替ボタン又は部屋切替ボタン又は階切替ボタンが選択されたか否かを判断する。
【0354】
機器切替ボタン又は部屋切替ボタン又は階切替ボタンが選択されると(S5309でYES)、S5310において、表示制御部103は、表示する制御画面を切り替える。その後、処理はS5301に戻る。
【0355】
S5309において、例えば
図14の上左図に示されるように、右側の機器切替ボタン704が選択されると、表示制御部103は、S5310において、表示する制御画面を、制御画面700(
図14の上左図)から制御画面1400(
図14の上右図)に切り替える。
【0356】
S5309において、例えば
図23の上左図に示されるように、右側の部屋切替ボタン1604が選択されると、表示制御部103は、S5310において、表示する制御画面を、制御画面1600(
図23の上左図)から制御画面2200(
図23の上右図)に切り替える。
【0357】
S5309において、例えば
図33Bの上図に示されるように、上側の階切替ボタン2605が選択されると、表示制御部103は、S5310において、表示する制御画面を、制御画面2600(
図33Bの上図)から制御画面2800(
図33Bの下図)に切り替える。
【0358】
S5309において、機器切替ボタン又は部屋切替ボタン又は階切替ボタンが選択されなければ(S5309でNO)、タッチパネル制御部102は、S5311において、トップ画面切替ボタン702又は1602又は2602が選択されたか否かを判断する。S5311において、トップ画面切替ボタン702又は1602又は2602が選択されなければ(S5311でNO)、処理はS5301に戻る。
【0359】
S5311において、トップ画面切替ボタン702又は1602又は2602が選択されると(S5311でYES)、
図52、
図53の処理は終了する。
【0360】
図52のS5203における「最小輝度」は、所定の輝度(初期の輝度、つまり部屋画面以外の他の領域の輝度)未満の輝度に予め定められている。
図52のS5204における「最大輝度」は、所定の輝度(初期の輝度、つまり部屋画面以外の他の領域の輝度)に等しい輝度に予め定められている。
【0361】
図53のS5306において、「上方向」は、接触物の移動方向において、上方向の成分が左方向の成分及び右方向の成分より大きいことを言う。「下方向」は、接触物の移動方向において、下方向の成分が左方向の成分及び右方向の成分より大きいことを言う。「右方向」は、接触物の移動方向において、右方向の成分が上方向の成分及び下方向の成分より大きいことを言う。「左方向」は、接触物の移動方向において、左方向の成分が上方向の成分及び下方向の成分より大きいことを言う。
【0362】
図52、
図53の処理は、例えば10msecの周期で実行される。つまり、
図53のS5302において、タッチパネル制御部102は、10msecごとに、接触物1100の移動量を算出する。
図53のS5305において、機器制御部106は、10msecごとに、制御コマンドを照明機器に送信する。
図52のS5204において、表示制御部103は、10msecごとに、部屋画面の輝度を制御する。
【0363】
その結果、例えば
図34に示されるように、表示画面の画面遷移C3401,C3402,C3403が滑らかに行われる。なお、処理の周期は10msecに限られない。表示画面の画面遷移及び照明機器の調光制御が滑らかに行われる周期であればよい。
【0364】
図54は、
図48のS4807、
図49のS4907、
図50のS5010において実行される、その他の機器の制御画面表示処理を示すフローチャートである。
【0365】
S5401において、表示制御部103は、選択された機器に応じた制御画面をディスプレイ101に表示する。例えば、機器がエアコンであれば、表示制御部103は、モード、温度、風向き、及び風量が設定可能な制御画面を表示する。
【0366】
S5402において、タッチパネル制御部102は、制御画面に対して機器の制御の操作が行われたか否かを判断する。制御画面に対して機器の制御の操作が行われると(S5402でYES)、S5403において、機器制御部106は、操作に応じた制御コマンドを生成する。S5404において、通信制御部107は、制御コマンド送信処理(後述の
図55)を実行する。S5405において、表示制御部103は、制御結果に応じて画面表示を更新する。その後、処理はS5402に戻る。
【0367】
S5402において、制御画面に対して機器の制御の操作が行われない場合には(S5402でNO)、S5406において、タッチパネル制御部102は、トップ画面切替ボタン702又は1602又は2602が選択されたか否かを判断する。
【0368】
トップ画面切替ボタン702又は1602又は2602が選択されなければ(S5406でNO)、処理はS5402に戻る。S5406において、トップ画面切替ボタン702又は1602又は2602が選択されると(S5406でYES)、
図54の処理は終了する。
【0369】
図55は、
図53のS5305、
図54のS5404で実行される制御コマンド送信処理を示すフローチャートである。まず、機器制御部106は、ホームコントローラ100がホームネットワークに接続中であるか否かを判定する(S3701)。ホームネットワークに接続中であれば(S3701でYES)、機器制御部106は、機器リスト3800(
図38)の制御コマンド送信先3806の内容にしたがって、制御コマンドの送信先をチェックする(S3702)。
【0370】
ここで、ホームネットワークとは、ユーザの宅内におけるネットワークである。したがって、ユーザが外出先からホームコントローラ100を操作していれば、S3701でNOと判定され、ユーザが宅内でホームコントローラ100を操作していれば、S3701でYESと判定される。
【0371】
S3702において、制御コマンドの送信先が「機器」であれば、機器制御部106は、該当する機器200に制御コマンドを送信する(S3703)。一方、S3702において、制御コマンドの送信先が「サーバ」であれば、機器制御部106は、制御コマンドをサーバ300に送信する(S3704)。
【0372】
例えば、機器リスト3800(
図38)において、照明機器は、制御コマンド送信先3806が「機器」であるため、機器制御部106は制御コマンドを照明機器に送信する。一方、機器リスト3800において、エアコンは、制御コマンド送信先3806が「サーバ」であるため、機器制御部106は制御コマンドをサーバ300に送信する。また、S3701でホームコントローラ100はホームネットワークに接続されていないと判断した場合にも(S3701でNO)、S3704の処理を実施する。つまり、ホームコントローラ100が宅外に存在する場合には、機器200は、サーバ300を介して制御されることとなる。
【0373】
S3705において、機器制御部106は、制御結果を機器200又はサーバ300から受信する。次に、機器制御部106は、同時に操作する機器200の全てに制御コマンドの送信が終了している場合(S3706でYES)、
図55の処理は終了する。一方、同時に操作する機器200の全てに制御コマンドの送信が終了していない場合(S3706でNO)、機器制御部106は、処理をS3702に戻し、S3702以降の処理を繰り返す。
【0374】
例えば、同じ部屋に2つの照明機器が設置され、これら2つの照明機器が同時に操作される上記第2制御パターン又は第3制御パターンの場合、機器制御部106は、例えば
図45〜
図47に示されるように、これら2つの照明機器のそれぞれに制御コマンドを送信する。なお、他の機器200と同時に操作されない機器200は、S3706でNOと判定されない。