【実施例】
【0018】
図1は、発光ダイオード(「発光素子」または「LED」ともいう。)66a、66bおよび66cのような固体の発光装置に複数の出力64a、64bおよび64cを供給する電源ユニット62を含む光源60のブロック図である。
発光ダイオード66a〜66cは、以下に詳しく説明する光学装置68に光を供給する。
光学装置68は、中空の光伝送ロッド72の中にコリメート光である光出力70を供給する。
光出力70は白色光であることを意図する。
【0019】
光伝送ロッド72の遠位端に、光ファイバー74が光出力70のほんの1部を受け取るように向けられている。
光ファイバー74は、受け取った光を光源の筺体に配置されたカラーセンサー76に供給する。
カラーセンサー76は、カラーバランス回路80にカラー出力信号78を供給する。
カラーバランス回路80は、電源ユニット62にカラーバランス出力信号82a、82bおよび82cを供給する。
電源ユニット62は、複数の発光ダイオードアレイ、すなわちLEDアレイ66a〜66cに電力を供給する個々に独立した電力出力回路63a〜63cを有する。
【0020】
動作時において、
図1に示す実施態様の光源は、光ファイバーケーブルで受け取った光出力70を光伝送ロッド72に供給し、内視鏡に光出力を供給する。
【0021】
内視鏡への光出力70に加えて、光伝送ロッド72の遠位端の端部に配置された光ファイバー74が光出力70のごく一部を受け取り、この光をカラーセンサー76に供給する。
カラーセンサー76は、光の特性を感知し、複数のカラーがある場合は、光出力70の中のどのカラーが優勢か判断する。
例えば、光出力70の中に赤色光が豊富に供給されている場合は、その条件により光出力が反射している対象物のイメージの様子、すなわち色を変える。
このように、カラーセンサー76は光ファイバー74から光を受取り、光ファイバー74の中の色の濃さを測定する。
次に、カラーセンサー76はLEDすなわち固体の発光ダイオード66からの複合光に応じてカラー出力信号78を供給する。
【0022】
カラーバランス回路80は、カラーセンサー76からカラー出力信号78を受け取り、必要があれば、どのカラーの発光ダイオード66a〜66cが光学装置68に、より多くまたは少なく光を出力する必要があるか判断する。
次に、カラーバランス回路80は、電源ユニット62にカラーバランス出力信号82a、82bおよび82cを供給する。
電力出力回路63a〜63cは、カラーバランス出力信号82に基づいて個々に発光ダイオード66a〜66cを制御し、一実施の態様によれば、バランスの取れた白色の光出力70を得る。
しかし、場合によっては、白色光の出力は、手術部位を見るのに最も理想的な光の色でない場合もある。
かかる場合は、カラーバランス回路80が動作して発光素子を制御し、所定の望ましい色を供給する。
【0023】
要するに、光源の筺体の中に収納された
図1に示す光源の配置により、発光ダイオード66a〜66cの個々の条件や特性に係わりなく、加工された光を供給し光伝送ロッド72を通じて出力し、所定の色の光出力70を供給するように動作する。
【0024】
光学装置
図2は、光源60に備える光学装置68の一実施態様を示す。
図2の実施態様は、赤色、緑色および青色LEDなどの発光ダイオード66a〜66cをそれぞれ含む。
光学装置68は、各発光ダイオード66a〜66cから供給された光を包含する複数の壁を有する。
【0025】
光学装置68は、緑色の発光ダイオード66bの下方に配置され緑色光を反射する反射体すなわち鏡88を有する。
反射体である鏡88は、およそ45°の角度で方向付けされ、
図2に示すようにほぼ水平に横断する方向に緑色光を反射する。
緑色光は緑色光を通過させる第1の二色性帯域通過フィルター90に向けて反射される。
【0026】
図2において、赤色の発光ダイオード66aは、下向きに赤色光を供給し、第2の角度を持たせた高域二色性フィルター92を通過する。
二色性フィルター90および92は二色性コーティングを有するガラスフィルターである。
二色性フィルター92を通過した後、赤色光は、第1の帯域通過フィルター90に進み、そこから横方向に反射され、第1の帯域通過フィルター90を通過しながら緑色光とほぼ整列される。
このようにして、赤色光と緑色光は同じ光路に沿って進む。
【0027】
青色の発光ダイオード66cは、赤色の発光ダイオード66aからの光の方向に横断する経路に沿って光を供給する。
青色光は第2の高域二色性フィルター92の表面から赤色光と同じ方向に同じ経路に沿って下向きに反射する。
青色光は、赤色光とともに第1の帯域二色性フィルター90の表面から横方向に緑色光とほぼ同じ方向に反射する。
【0028】
赤色、青色および緑色の複合光は、複合光の光路を狭める集束レンズ94を通過し、次に光伝送ロッド72に入るためにコリメートレンズ96を通過する。
【0029】
光伝送ロッド72は、光ファイバーケーブル100の近位端98に接続するように調製したガラスロッドでもよい。
このように、光学装置68は複数の色を複合して光ファイバーケーブル100に送る白色光の光出力70を得る。
幾つかの実施態様において、光ファイバーケーブル100はその全長に沿って延びる複数の光ファイバーを含む。
【0030】
図3は、
図2に示す実施態様とは異なる光学装置68の他の実施態様である。
図3において、発光ダイオード66a〜66cは全て、光学装置68の光の出力経路に対して横方向して置かれる。
【0031】
赤色の発光ダイオード66aは、光を供給し、この光は角度を持たせた反射体すなわち鏡88によって横方向に反射される。
赤色光は光路に沿って進行し、角度を持たせた高域フィルター104を通過する。
緑色の発光ダイオード66bは平行な下向きの経路に光を供給し、この光は高域二色性フィルター104によって横方向に反射される。
二色性フィルター104は、赤色光と緑色光が複合しほぼ同じ光路に沿って進むように、約45°の角度で方向付けられる。
【0032】
青色の発光ダイオード66cも下方向に光を出力し、この光は高域二色性フィルター106によって横方向に反射される。
二色性フィルター106は、赤色光と緑色光は青色光と同じ光路に沿って通過させる。
【0033】
赤色、青色および緑色光は単一の光路に沿って複合され、集束レンズ94に進む。
集束レンズ94は、複合光を収束しその光をコリメートレンズ96に向ける。
コリメートレンズ96は、光を直進方向に向け、受け取りロッド72に入るようにする。
上記のように、受け取るための光伝送ロッド72は、光を光ファイバーケーブル100の近位端98に伝送する。
光ファイバーケーブル100の近位端98は、光伝送ロッド72を内包する光源の筺体に貫入する。
光伝送ロッド72は、その遠位端が筺体の壁を貫通して光ファイバーケーブル100の近位端98を受け取るように向けられている。
【0034】
カメラからの入力により制御される光源
図4のブロック図は、本発明の他の実施態様を示し、光源60は、カメラ110からのフィードバック信号により制御される。
光ファイバーケーブル100の近位端98は上記の光源60に接続し、光ファイバーケーブルの遠位端は内視鏡112の受光ポートに接続する。
内視鏡は、その内部に光路を有し、ポートで受け取った白色光の出力をその遠位端114から外に向けて投射する。
反射されたイメージは、内視鏡112の近位端に配置されたカメラ110のイメージセンサー116に供給される。
【0035】
以下に詳述するように、カメラ110は、カラーバランス信号118とシャッタースピード信号120のひとつまたは両方を出力する。
カラーバランス信号118およびシャッタースピード信号120は、制御信号として光源60に供給される。
図4において、カメラ110によって受け取られたイメージは、イメージ出力122として供給され、ビデオモニタ124上に表示される。
【0036】
図5に示すカメラ110のブロック図は、光源60にカラーバランス信号118およびシャッタースピード信号120を供給するための処理を詳細に示す。
図5はカメラ110の動作あるいはカメラの構成要素の詳細を示すことを意図するものではない。
図5のブロック図に示すいろいろなユニット122、130、134および140は、単一のプロセッサによって行われる動作として例示されるものである。
【0037】
カメラ110は、例えば、毎秒60フレームの画像生成速度と、フレーム毎にシャッター速度調節ができる高画質デジタルカメラを意図する。
【0038】
図5に示すイメージセンサー116は、手術部位からのイメージを感知し、カメラ110のいろいろなユニット130、132および134に感知されたイメージ信号128を供給する。
【0039】
カラー感知ユニット130は、イメージ信号128を受け取り、イメージの白色バランスを判断し、もしあれば通常、どの色が白色光の希望する所定のカラー光出力を損なっているか判断する。
カラー感知ユニット130は、測定したカラー情報を含むカラーバランス信号118を出力する。
【0040】
イメージ処理ユニット132もイメージ信号128を受け取り、ビデオモニタ124に標準的な方法で表示するためにイメージ出力122を供給する。
【0041】
また、光度感知ユニット134は、イメージ信号128を受け取る。
光度感知ユニット134は、イメージの明度を測定し、イメージセンサー116にとって必要なシャッター速度を判断する。
光度感知ユニット134は、シャッターパルス生成部140に光度フィードバック信号136を供給する。
【0042】
シャッターパルス生成部140はイメージセンサー116にシャッタースピード信号120を供給し、シャッター速度を制御する。
光の感知がさらに必要な場合は、シャッター速度の時間(オープン時間の長さ)を増やし、明るい光イメージがイメージセンサー116に入力された場合は、シャッター速度の時間を減らす。
この明度制御動作は通常のデジタルビデオカメラに備えられている。
【0043】
光源
図6のブロック図に示す光源60は、カメラ110(
図5に示す)から受け取ったカラーバランス信号118およびシャッタースピード信号120と以下のように協調する。
カメラ110からのカラーバランス信号118は、光源60のカラーバランス回路148によって受け取られる。
カメラ110からのシャッタースピード信号120は、光源60のパルス幅発生部150に受け取られる。
パルス幅発生部150は、光源電源ユニット152にパルス幅発生出力信号151を供給する。
また、光源電源ユニット152は、カラーバランス回路148から複数のカラーバランス出力156a〜156cを受け取る。
【0044】
光源電源ユニット152は、カラーバランス出力156a〜156cをそれぞれ受け取る個々に独立した電源出力回路160a、160bおよび160cを有し、パルス幅発生部150からのパルス幅発生出力信号151を含む。
【0045】
電源出力回路160a〜160cは、それぞれ発光ダイオード66a〜66cに接続し、
図1〜
図3に係わって上に説明した方法で光学装置68に光を供給する。
図1に示すように、光学装置68は、光ファイバーケーブル100に光出力70を供給する。
【0046】
動作においては、上記のように、カメラ110がカラーバランス信号118を判断し、シャッタースピード信号120を測定する。
カラーバランス信号118およびシャッタースピード信号120は、光源60に供給される。
【0047】
図1に係わって説明したように、カラーバランス信号118はカラーバランス回路148により処理されて、電源回路160a〜160cにカラーバランス出力156a〜156cを供給し、所定のカラー光の出力となる。
色調節は発光ダイオード66a〜66cによって供給される光の個々のカラーの強度における必要な変化によって行われる。
【0048】
調節
図6に示す光学装置68の光出力70は、カメラ110のイメージセンサー116のシャッター速度にしたがって調節される。
このように発光ダイオード66a〜66cは調節されて、光出力70を定期的に供給する。
【0049】
動作において、シャッタースピード信号120は光源60のパルス幅発生部150により受け取られる。
パルス幅発生部150は、カメラ110のイメージセンサーが動作する各フレームの間、発光ダイオード66a〜66cが光を出力する時間の量を制御する幅を有するパルス幅発生出力信号151を供給する。
【0050】
例えば、カメラ110が遅いシャッター速度が必要な場合、光は光源電源ユニット152により長い時間発光ダイオード66a〜66cに出力される必要がある。
このように、光源の光出力70が、イメージセンサー116が所定のシャッター速度または所定の希望するシャッター速度の範囲内で動作することができるようにフィードバックの配置によりバランスされる。
発光ダイオード66a〜66cは、より少ない電力で適当な光出力70ができるように、カメラ110のシャッター速度と同期してパルスする必要がある。
【0051】
幾つかの実施態様において、シャッター速度の所定の範囲は、光源60からの光出力70の強度または時間を最小限にするように選択される。
カメラ110にとって望ましいイメージ信号128を維持しながら、光出力70の時間を最小化することによって、光源60から内視鏡112を通る光によって内視鏡112の遠位端114で発生する熱を小さくする。
さらに、光出力70の強度を最小化することによって、内視鏡112の遠位端114で光によって生じる熱の量を小さくする。
したがって、フィードバック制御を有するこの配置において、イメージセンサー116は、強度を削減するためおよび/またはイメージセンサー116に供給される光の期間を調節するために、許容される最も早いシャッター速度で動作することが望ましい。
【0052】
幾つかの実施態様においては、光出力70を調節するために、所定のパルス幅をもったシャッタースピード信号120のみが光源60に供給される。
【0053】
幾つかの実施態様においては、各発光ダイオード66a〜66cからの光出力を制御するためにカラーバランス信号118のみが光源60に供給される。
最後に、他の実施態様(図示せず)においては、光源60から発せられる光の強度のみを制御するために、光強度のフィードバック信号136が供給される。
【0054】
幾つかの実施態様において、システムにより、手術部位にあるイメージセンサー116から臓器または組織の標的までの距離の釣り合いを取る。
例えば、イメージセンサー116から標的の距離が大きいほど、光出力70の強度を上げて、最適な映像を提供する。
【0055】
代替手段
図1〜
図6の実施態様では、発光ダイオード66として赤色の発光ダイオード66a、緑色の発光ダイオード66bおよび青色の発光ダイオード66cに限定される3個の発光ダイオードを示したが、他の実施態様も考えられる。
第1に、個々の発光ダイオードに代わって、各発光ダイオードが1個の発光ダイオードのアレイまたは他の固体のデバイスによって区切られてもよい。
【0056】
他の実施態様において、シアン、マゼンタおよび琥珀色の発光ダイオードを有してもよい。
さらに、赤色、緑色、青色、シアン、マゼンタおよび琥珀色の発光ダイオードのいずれの組み合わせも考えられる。
幾つかの実施態様において、光出力は白色の発光ダイオードまたは白色と赤色の発光ダイオードの組み合わせによって生成されてもよい。
最後に、さらに他の実施態様において、白色光の出力70は、黄色のリン化合物でコーティングした青色の発光ダイオードにより生成されてもよい。
【0057】
幾つかの実施態様において、光源60の光伝送ロッド72は、四角形状を有する光ファイバーケーブル100の近位端98連結するために四角形状を有する。
これにより、光源60の発光ダイオードの形状が四角形なので、光伝送ロッド72と光ファイバーケーブル100の間により効率的な光の伝送経路を提供する。
【0058】
自動光源遮断
図7の本発明の実施態様は、光ファイバーケーブル100の遠位端が内視鏡112のポートから外れた場合に、これを検出する手段を含む。
光ファイバーケーブル100の遠位端が外れた場合、光源60は自動的にシャットダウンし、光源60から出力される光および熱エネルギーの量、したがって光ファイバーケーブル100沿い内視鏡112を通ってその遠位端114まで供給される光/熱の量を最小限にする。
内視鏡112の遠位端114は、過熱する恐れのある金属製の構造または要素であってもよい。
【0059】
図7に示す光源60は、光ファイバーケーブル100の遠位端が内視鏡112から外れた場合に、これを検出するための光ファイバーケーブル分離検出ユニット170を含む。
ケーブル分離検出ユニット170は、レーザーダイオード174および光ダイオードセンサー176を含む。
レーザー駆動部・タイミング回路178は周期的にレーザーダイオード174にレーザーダイオード駆動出力180を供給する。
レーザーダイオード174によってレーザーパルスまたは信号が出力されると、レーザーパルスは、二色性フィルター179により反射されて、集束レンズ94およびコリメートレンズ96を通過し光ファイバーケーブル100に達する。
レーザー光は光ファイバーケーブル100に沿ってその遠位端まで達する。
もし、光ファイバーケーブル100の遠位端に内視鏡112が接続されていない場合、レーザーパルスはオープンの遠位端で反射し、光ファイバーケーブル100、集束レンズ94、コリメートレンズ96を通過して進み、二色性フィルター179で反射する。
【0060】
レーザーパルスは、光ダイオードセンサー176に検出され、光ダイオードセンサー176はレーザー駆動部・タイミング回路178にレーザーパルス反射信号182を供給する。
レーザー駆動部・タイミング回路178はレーザーパルスが検出ユニット170まで返る時間の長さを測定し、次いで制御部188にタイミング出力値186を供給する。
【0061】
制御部188は、光ファイバーケーブル100の物理的長さがプログラムされており、タイミング出力値186の時間の長さを光ファイバーケーブル100の既知の長さに対応する時間の値の範囲と比較する。
もし、時間の長さ信号の値が期待される反射時間の所定の範囲内であれば、制御部188は、電源62に分離または電力遮断信号190を出力し、電源62は、電源を切断し、出力64は発光ダイオード66に供給されない。
したがって、光ファイバーケーブル100が内視鏡112から外れると、光および熱は光源60から出力されず、内視鏡に伝達されることもない。
【0062】
本発明の特定の好適な実施態様を例示を目的として詳しく開示したが、開示した装置の変形または改良は、部品の配置変更を含め本発明の範囲に含まれると解されるものとする。