(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、連続して血圧測定をする場合、使用者に、適度な間隔を開けて、測定することを強いることは困難であり、このため精度の低い測定結果が表示され、使用者が困惑するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、血圧測定の精度の低下等を未然に防止することができる血圧測定装置
及び血圧情報表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、本発明にあっては、対象者の血圧測定の測定時刻情報である血圧測定時刻情報を記憶する血圧測定時刻情報記憶部と、前記血圧測定の動作の測定開始指示情報を入力する測定開始指示情報入力部と、測定された対象者の血圧測定結果情報を表示する表示部と、前記血圧測定の動作の間隔情報である血圧測定間隔情報を記憶する血圧測定間隔情報記憶部と、を有し、少なくとも、直近の前記血圧測定時刻情報
と前記測定開始指示情報
との間の時間を演算し、該演算した時間と前記血圧測定間隔情報
との比較に基づいて、当該前記血圧測定の動作を実行すべきか否かを判断し、その結果を前記表示部に表示することを特徴とする血圧測定装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、直近の血圧測定時刻情報及び測定開始指示情報の入力時刻情報から血圧測定の実際の間隔時間情報を取得することができる。また、血圧測定間隔情報と、この実際の間隔時間情報とを比較することで、当該実際の間隔時間情報が、血圧測定の間隔時間として適切か否かを判断することができる。
また、その判断結果は表示部に表示されるので、血圧測定の対象者に精度の低い血圧測定を行うことを報知することができる。
【0008】
好ましくは、前記直近の血圧測定時刻情報の前記血圧測定の対象者が、前記測定動作開始指示情報の入力時まで変更されていないことを条件に、当該前記血圧測定の動作を開始すべきか否かを判断することを特徴する。
【0009】
前記構成によれば、直近の血圧測定時刻情報の血圧測定の対象者が、測定動作開始指示情報の入力時まで変更されていないことを条件に、当該血圧測定の動作を開始すべきか否かを判断する。
連続した血圧測定であっても、その前と後の測定対象者が相違すれば、鬱血等による血圧測定の弊害は生じない。したがって、上記構成では、血圧測定の対象者に変更があった場合は、血圧測定の間隔を問題にすることなく血圧測定を開始させることができる。
このように、上記構成では、同一対象者が連続して血圧測定する場合にのみ、血圧測定の開始の適否を判断するので、効果的な判断を行うことができる。
【0010】
好ましくは、当該前記血圧測定の動作を実行すべきでないと判断したとき、その旨を表示すると共に、前記血圧測定間隔情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、当該血圧測定の動作を実行すべきでないと判断したとき、その旨を表示すると共に、血圧測定間隔情報が表示部に表示される。したがって、連続して血圧測定するとその精度が低下することを使用者に報知できる。また、好適な血圧測定が可能な時間も使用者に知らせることができる。
【0012】
好ましくは、複数の前記血圧測定結果情報が同一機会において取得され、一群の前記血圧測定結果情報として評価される同一機会血圧測定結果情報群に該当するか否かの同一機会基準情報を記憶する同一機会基準情報記憶部を有し、前記同一機会基準情報に該当する前記血圧測定結果情報を前記同一機会血圧測定結果情報群として、相互に関連付けて前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0013】
前記構成によれば、例えば、起床時等のような同一機会において取得され、一群の血圧測定結果情報として評価される同一機会血圧測定結果情報群は、これらを別個に記憶することなく、相互に関連付けて表示される。
したがって、必要な場合に、これらを一群の同一機会血圧測定結果情報群として、まとめて表示部に表示させることができ、対象者及び医師等が血圧情報を正確に把握することができる。
【0014】
好ましくは、前記同一機会血圧測定結果情報群を前記表示部に表示するときは、少なくとも、前記同一機会血圧測定結果情報群に該当する前記血圧測定結果情報の平均値情報及び前記血圧測定結果情報群の間の測定間隔時間情報も併せて表示することを特徴とする。
【0015】
前記構成によれば、同一機会血圧測定結果情報群を前記表示部に表示するときは、少なくとも、同一機会血圧測定結果情報群に該当する血圧測定結果情報の平均値情報及び血圧測定結果情報群の間の測定間隔時間情報も併せて表示する。
このため、この情報を視認する医師等は、これら同一機会血圧測定結果情報群の各情報をより詳細に把握でき、対象者の体調等をより詳細に知ることができる。
【0016】
好ましくは、当該前記血圧測定の動作を実行すべきでないと判断したときは、再び、前記測定開始指示情報が入力されるまで当該前記血圧測定の動作が実行されないことを特徴とする。
【0017】
前記構成によれば、当該血圧測定の動作を実行すべきでないと判断したときは、再び、測定開始指示情報が入力されるまで当該血圧測定の動作が実行されないので、精度の低い血圧測定が予測される場合は、その実行を未然に防止することができる。
【0018】
前記目的は、本発明によれば、対象者の血圧測定の測定時刻情報である血圧測定時刻情報を記憶する血圧測定時刻情報記憶部と、前記血圧測定の動作の測定開始指示情報を入力する測定開始指示情報入力部と、測定された対象者の血圧測定結果情報を表示する表示部と、前記血圧測定の動作の間隔情報である血圧測定間隔情報を記憶する血圧測定間隔情報記憶部と、を有する血圧測定装置における血圧情報表示方法であって、少なくとも、直近の前記血圧測定時刻情報
と前記測定開始指示情報
との間の時間を演算し、該演算した時間と前記血圧測定間隔情報
との比較に基づいて、当該前記血圧測定の動作を実行すべきか否かを判断し、その結果を前記表示部に表示することを特徴とする血圧情報表示方法により達成される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、血圧測定の精度の低下等を未然に防止することができる血圧測定装置及び血圧情報表示方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0022】
図1は、血圧測定装置である例えば、血圧計1を示す概略図である。
図1に示すように、血圧計1は、血圧計本体10と、実際の対象者の上腕に巻かれるなどにより、対象者の上腕を押圧等するカフ装置40とを有している。また、血圧計本体10とカフ装置40とは接続され、カフ装置40は、血圧計本体10により空気圧等の制御が可能な構成となっている。
【0023】
また、
図1に示すように血圧計本体10は、表示部である例えば、ディスプレイ11を有し、対象者の血圧測定にかかる血圧情報である血圧測定結果情報を表示することができる構成となっている。
【0024】
また、
図1に示す血圧計1は、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バスを介して接続されている。
【0025】
図2は、
図1に示す血圧計1の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、血圧計1は、
図1に示すカフ装置40を有するが、このカフ装置40は、血圧測定の対象者の腕に巻かれているか否かを判断するカフ着脱センサ41を有している。
したがって、対象者が
図1等に示すカフ装置40を取り外したときは、このカフ着脱センサ41が取り外しを検知する構成となっている。
【0026】
また、
図2に示すように血圧計本体10は、血圧計制御部12を有している。また、血圧計本体10は、血圧測定等のための動作を担当する血圧計本体部13及び
図1に示すディスプレイ11を有している。さらに、血圧計本体部13等を動作させ、血圧測定を開始させる、すなわち、測定開始指示情報を入力する測定開始指示情報入力部である例えば、測定開始ボタン14及び時刻情報を生成する計時装置15等を有している。そして、これらは、血圧計制御部12で制御される構成となっている。
【0027】
また、血圧計制御部12は、
図2に示す各種処理部(プログラム)や各種情報記憶部30も制御しているが、これらの構成については、後述する。
図3は、各種情報記憶部30の主な内容を示す概略ブロック図である。
図3の詳細な内容も後述する。
【0028】
図4及び
図5は、本実施の形態に係る血圧計1の主な動作等を示す概略フローチャートである。
先ず、血圧を測定しようとする対象者は、
図1のカフ装置40を自己の腕、例えば、上腕に巻き、血圧測定の準備を行う。その後、
図2の血圧計本体10に設けられている「測定ボタン14を押下することで、測定開始指示情報が血圧計本体10に入力されることになる。
【0029】
したがって、血圧計1は、
図4のステップST(以下「ST」とする。)1で、「測定開始ボタン14」が押下されたか否かを判断する。
ST1で、「測定開始ボタン14」が押下されたと判断したときは、ST2へ進む。ST2では、
図2の「計時装置15」を参照し、測定開始ボタン14を押下した時刻情報を、
図3の「測定開始ボタン押下時刻情報記憶部17」に記憶する。
具体的には、
図2の「測定開始ボタン押下時刻情報入力処理部(プログラム)16」が動作するが、これにより、血圧計1は、対象者等が「測定開始ボタン14」を押下した時刻情報を取得することができる。
【0030】
次いで、ST3へ進む。ST3では、今回の「測定開始ボタン押下時刻情報」が、直近である前回の血圧測定の時刻から例えば、2分間が経過したか否かが判断される。
一般的に、血圧計1で血圧を測定するときは、カフ装置40で対象者の上腕を締め付ける動作を伴うが、この動作により、対象者の血管が押圧され、鬱血等の状態が生じる。そして、この状態で血圧測定を行うと、測定された血圧値が実際の血圧値より低めとなり、血圧測定の精度が下がることになる。
【0031】
このような事態の発生を防ぐためには、連続して血圧を測定するときは、その間隔を例えば、2分間保持することが必要となる。
そこで、本実施の形態では、血圧測定の動作の間隔情報である血圧測定間隔情報を例えば、2分間として、「血圧測定間隔情報記憶部32」に予め記憶する。
【0032】
そして、ST3では、前回の血圧測定結果情報が、その測定時刻情報と関連付けて記憶されている「測定血圧情報記憶部33」を参照し、前回の測定時刻情報を取得する。
一方、ST1で、押下された「測定開始ボタン14」の「測定開始ボタン押下情報」を
図3の「測定開始ボタン押下時刻情報記憶部31」から取得する。
そして、前回の測定時刻情報と測定開始ボタン押下情報との間の時間を演算し、その時間(実際の血圧測定間隔情報)が、上述の「2分間」より長いか否かを判断することで、今回の血圧測定が、適切な測定間隔を開けているか否かを判断する構成となっている。
これらの動作は、具体的には、
図2の「不十分間隔連続測定判断処理部(プログラム)17」が実行する
【0033】
ST3で、前回の血圧測定から2分以上が経過していると判断された場合は、上述のような鬱血等が発生せず、精度の低い血圧測定となるおそれがないため、後述のように、
図2の「血圧計本体部13」が動作し、血圧測定が実行される。
【0034】
一方、ST3で、前回の血圧測定から2分以上が経過していないと判断された場合は、ST4へ進む。ST4では、
図3の「測定血圧情報記憶部33」を参照し、前回の血圧測定結果情報の測定時刻情報を取得する。
また、
図3の「カフ取り外し情報記憶部34」を参照する。この情報について以下、説明する。
【0035】
本実施の形態では、
図2に示すように、カフ装置40には「カフ着脱センサ41」が備わっており、対象者がカフ装置40を装着し、血圧測定が終了した後、カフ装置40を上腕等から取り外すと、その取り外しを検知することができる構成となっている。
また、本実施の形態では、この「カフ着脱センサ41」の検知情報が血圧計10に入力されると、計時装置15の時刻情報と関連付けて、
図3の「カフ取り外し情報記憶部34」に、取り外し時刻と共に記憶される構成となっている。
そして、このカフ装置40を取り外した旨の情報は、対象者が変更となった蓋然性が高いことの情報となる。
【0036】
一方、カフ装置40を取り外した旨の情報が検知されなかった情報は、対象者が変更されず、そのまま連続して血圧測定を実行しようとしている蓋然性が高いことの情報となる。
【0037】
そこで、本実施の形態では、「測定血圧情報記憶部33」を参照し、前回の血圧測定結果情報の測定時刻情報を取得する。また、
図3の「カフ取り外し情報記憶部34」を参照し、前回の血圧測定結果情報の測定時刻後のカフ取り外しの検知情報が存在するか否かを判断する。
そして、カフ取り外しの検知情報が存在する場合は、対象者の変更があったと判断し、カフ取り外しの検知情報が存在しないときは、対象者の変更がなく連続した血圧測定が実行されようとしていると判断する。
この動作は、
図2の「カフ取り外し情報存否判断処理部(プログラム)18」が実行する。
【0038】
上述のように、カフ装置40による血管の押圧による鬱血等は、同一人の連続した血圧測定に起因するものであり、対象者の変更があった場合は、当然ながら問題とならない。
したがって、本実施の形態では、このように連続した血圧測定の弊害が生じない場合は排除し、生じる可能性が高い、同一人による連続した血圧測定のみを対象とすることで、より精度の高い判断を行うことができる構成となっている。
【0039】
ST4で、カフ取り外しの検知情報が存在しない場合は、同一人による連続した血圧測定であると判断して、ST5へ進む。
【0040】
ST5では、
図1のディスプレイ11に「アラート(警報)が表示され、適切な血圧測定間隔情報(前回の血圧測定結果情報の測定時刻から2分間)までの残時間が表示される。
図6は、ディスプレイ11にアラート(警報)が表示され、測定開始までの残時間が表示された画面例を示す概略説明図である。
図6に示すように、「前回測定から2分間間隔をあけてください」というアラートと、「残り時間」が表示されることになる。
【0041】
したがって、このような表示を視認した血圧測定をしようとする対象者は、自己が精度の低い血圧測定を実行しようとしていることが分かると共に、適切な血圧測定間隔までの残り時間も分かる。このため、精度の低い血圧測定の実行を未然に回避することができる。
【0042】
次いで、ST6へ進む。ST6では、前回の血圧測定結果情報の測定時刻から2分以上経過したか否かが判断され、2分以上経過したとき、すなわち、
図6の残り時間が「0(ゼロ)」となったとき、ST7へ進む。
【0043】
ST7では、ディスプレイ11に「測定を開始してください」と表示される。
図7は、ディスプレイ11に「測定を開始してください」と表示された画面例を示す概略説明図である。
図7に示すように、ディスプレイ11の表示を視認した対象者は、適切な血圧測定間隔となったことを知ることができる。
【0044】
次いで、ST8で、血圧測定をしようとする対象者等が「測定開始ボタン14」を押下したか否かを判断し、ST9で、当該「測定開始ボタン押下時刻情報」を記憶する。
これらの工程は、
図4のST1とST2と同様である。すなわち、本実施の形態では、適切な血圧測定間隔時間である「2分間」を経過しない段階で、最初に「測定開始ボタン14」を押下しても、血圧計本体部13は血圧測定を開始しない構成となっている。
【0045】
そして、適切な血圧測定間隔時間である2分間が経過し、その後、再び「測定開始ボタン14」を押下すると血圧測定が開始する構成となっている。
したがって、本実施の形態では、精度の低い連続した血圧測定を未然に回避する構成ともなっている。
【0046】
なお、本発明では、本実施の形態と異なり、2分間以内の連続した血圧測定の場合、そのアラームをディスプレイ11に表示するだけで、対象者等が「測定開始ボタン14」を押下すれば、2分間以内でも血圧計本体部13が動作を開始する構成とすることもできる。
【0047】
次いでST10へ進む。ST10では、
図2の血圧計本体部13が動作し、カフ装置40を動作させ、血圧測定が実行される。
また、血圧測定動作で取得された血圧測定結果情報(例えば、最高血圧、最低血圧及び脈拍等)は、
図2の計時装置15から取得した当該測定時の時刻情報である血圧測定時刻情報と関連付けて、
図3の「測定血圧情報記憶部33」に記憶される。
このため「測定血圧情報記憶部33」は、血圧測定時刻情報記憶部の一例となっている。
【0048】
次いで、ST11へ進む。ST11では、前回の血圧の測定結果情報の測定時刻と、今回の測定結果情報の測定時刻の差を求め、その差が10分以上であるか否かを判断する。
ここで、この10分間の意義について説明する。
血圧計1で取得される血圧測定結果情報は、例えば、起床時等の同一機会において連続して複数得られることが多く、その複数の血圧測定結果情報は、同じ起床時の血圧情報として関係の深い情報となっている。
【0049】
そこで、本実施の形態では複数の血圧測定結果情報が起床時等の同一機会において取得され、一群の血圧測定結果情報として評価される同一機会血圧測定結果情報群を
図3の「測定血圧情報記憶部33」から抽出して、相互に関連付けてディスプレイ11に表示させる構成となっている。
そして、この「同一機会」であるか否かの「同一機会基準情報」として、本実施の形態では、例えば、「10分間」の基準を採用し、この「10分間」内の一群の血圧測定結果情報は、例えば、起床時等と同じ、同一機会として、評価すべきものとしている。
【0050】
具体的には、この「10分間」の情報は、
図3に示す同一機会基準情報記憶部35に記憶されている。
したがって、ST11で、前回の血圧の血圧測定結果情報の測定時刻と、今回の血圧測定結果情報の測定時刻の差を求め、その差が10分以上であるか否かを判断することで、それらの血圧測定結果情報群が起床時等の同一機会で測定された情報か否かを判断することができる構成となっている。
【0051】
なお、ST11以下のフローチャート上で省略されているが、ST11の工程は、
図3の「カフ取り外し情報記憶部34」の情報等から、複数の血圧測定結果情報が同一人の情報であると判断された場合に実行される。
具体的には、
図2の「同一機会判断処理部(プログラム)19」が、「測定血圧情報記憶部33」及び「同一機会基準情報記憶部35」を参照して判断する。
【0052】
ST11で、前回測定の時刻と今回測定の時刻の差が10分以上であると判断されたとき、すなわち、起床時等の同一機会内の情報が複数存在していないときは、ST12へ進む。
ST12では、
図1等のディスプレイ11に、今回の血圧測定結果情報である最高血圧、最低血圧及び脈拍数等を表示する。
図8は、ディスプレイ11に今回のみの血圧測定結果情報を表示した画面例を示す概略説明図である。
図8に示すように、ディスプレイ11には、今回の最高血圧、最低血圧及び脈拍数が表示される。
【0053】
次いで、ST13へ進み、当該血圧測定結果情報が「測定血圧情報記憶部33」に記憶される。
【0054】
一方、ST11で、前回測定の時刻と今回測定の時刻の差が10分以上でないと判断されたとき、すなわち、起床時等の同一機会内の情報が複数存在しているときは、ST14へ進む。
ST14では、今回の血圧測定結果情報の測定時刻を基準に10分以内の測定時刻情報を有する血圧測定結果情報を「測定血圧情報記憶部33」から抽出すると共に、その平均値情報を求め、
図3の「測定平均値情報記憶部36」に記憶させる。
すなわち、
図2の「測定平均値情報生成処理部(プログラム)20」が動作し、起床時等の同一機会(10分)内の血圧測定結果情報を抽出して、その平均値情報を演算し、「測定平均値情報記憶部36」に記憶する。
【0055】
次いで、ST15へ進む。ST15では、
図1等のディスプレイ11に「同一機会測定結果情報」が表示される。
図9は、同一機会判定結果情報の画面例を示す概略説明図である。
図9に示すように、「同一機会測定結果情報」は、今回の血圧測定結果情報の測定時刻から10分以内の測定時刻を有する血圧測定結果情報を有し、ディスプレイ11に表示する際には、所定数(例えば、3データ)以内の血圧測定結果情報の最高血圧及び最低血圧に限定される。また、「同一機会測定結果情報」には、「測定平均値情報記憶部36」の平均値情報も含まれ、この平均値情報は、ディスプレイ11にも表示される。
さらに、
図9に示すように、ディスプレイ11には、各血圧測定結果情報の間の測定間隔時間情報も表示され、この測定間隔時間情報も「同一機会測定結果情報」に含まれる。
【0056】
この
図9に示す情報の表示は、
図2の「同一機会測定結果表示処理部(プログラム)21」が実行する。
【0057】
したがって、
図9の画面を視認した血圧測定の対象者や医師等は、起床時等の同一機会における複数の血圧測定結果情報を相互に関連付けて評価することができ、対象者の体調等を的確に判断することができる。
【0058】
次いで、ST16へ進み、この「同一機会測定結果情報」として抽出された複数の血圧測定結果情報は、同一機会血圧測定結果情報群として、相互に関連付けて「測定血圧情報記憶部33」に記憶される。
具体的には、
図2の「同一機会測定結果情報関連付け処理部(プログラム)22」が実行する。
したがって、かかる「同一機会測定結果情報」は、容易にディスプレイ11に表示させることができ、評価等を行うことができる。
【0059】
また、本実施の形態では、
図9等に示すように、情報をディスプレイ11に表形式で示す例としたが、本発明は、これに限らず、グラフ等の形式として表示させても良い。
また、本実施の形態では、血圧測定の対象者の変更の有無の判断にカフ着脱センサ41を用いたが、本発明はこれに限らず、カフ付属のマイクを用いてもよく、また、対象者毎のID等の識別情報を管理することで、その変更の有無を判断しても良い。