(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
記憶手段に記憶された被加工部材の形状データおよび製品形状データを用い、レーザ加工機の動作を制御するための動作プログラムを生成する自動プログラミング装置であって、
前記被加工部材に対して切断加工を行い、ジョイントを有する製品を得る場合の加工プログラムを作成する際に、
前記製品の所定位置にジョイント位置を指定する指定手段と、
過去に設定されたアプローチと逃げに関する設定値を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された設定値に基づいて、前記指定手段により指定されたジョイント位置にアプローチおよび逃げを発生させ、前記ジョイント位置に発生されたアプローチおよび逃げに所定のジョイント量を設定してジョイントを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたジョイントにおけるアプローチおよび逃げに関する設定値を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得されたアプローチおよび逃げに関する設定値から、そのアプローチと逃げとの交点を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたアプローチと逃げとの交点から、その交点があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によりアプローチと逃げとの交点があると判定された場合、前記アプローチと逃げとが交差しないように前記アプローチと逃げとを設定し直し修正する修正手段と、
前記修正手段により修正された前記アプローチおよび逃げに関する設定値を取得する第3の取得手段と、
を備えたことを特徴とする自動プログラミング装置。
前記過去に設定されたアプローチと逃げの設置位置の形状が、前記指定手段により指定されたジョイント位置の形状と異っていることを特徴とする請求項1に記載の自動プログラミング装置。
前記修正手段が、前記アプローチの終端を始点として前記製品の外周に対して垂直に延びる垂直線の回りを反転させるように前記アプローチを設定し直し、前記逃げの終端を始点として前記製品の外周に対して垂直に延びる垂直線の回りを反転させるように前記逃げを設定し直すことを特徴とする請求項2に記載の自動プログラミング装置。
記憶手段に記憶された被加工部材の形状データおよび製品形状データを用い、レーザ加工機の動作を制御するための動作プログラムを生成する自動プログラミング方法であって、
前記被加工部材に対して切断加工を行い、ジョイントを有する製品を得る場合の加工プログラムを作成する際に、
指定手段により、前記製品の所定位置にジョイント位置を指定する工程と、
第1の取得手段により、過去に設定されたアプローチと逃げに関する設定値を取得する工程と、
作成手段により、前記第1の取得手段により取得された設定値に基づいて、前記指定手段により指定されたジョイント位置にアプローチおよび逃げを発生させ、前記ジョイント位置に発生されたアプローチおよび逃げに所定のジョイント量を設定してジョイントを作成する工程と、
第2の取得手段により、前記作成手段により作成されたジョイントにおけるアプローチおよび逃げに関する設定値を取得する工程と、
算出手段により、前記第2の取得手段により取得されたアプローチおよび逃げに関する設定値から、そのアプローチと逃げとの交点を算出する工程と、
判定手段により、前記算出手段により算出されたアプローチと逃げとの交点から、その交点があるか否かを判定する工程と、
修正手段により、前記判定手段によりアプローチと逃げとの交点があると判定された場合、前記アプローチと逃げとが交差しないように前記アプローチと逃げとを設定し直し修正する工程と、
第3の取得手段により、前記修正手段により修正された前記アプローチおよび逃げに関する設定値を取得する工程と、
を備えたことを特徴とする自動プログラミング方法。
上記レーザ加工システムが、上記自動プログラミング装置と上記レーザ加工機との間に、上記自動プログラミング装置よりの所定の加工プログラムによるNCデータをドライブデータに変換して上記レーザ加工機へ送るためのNC装置を備えており、そのドライブデータに従って上記レーザ加工機の制御装置により各所の制御がおこなわれることを特徴とする請求項6に記載のレーザ加工システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のレーザ加工機によるジョイントの作成においては、自動プログラミング装置よりの所定の加工プログラムに基づいてレーザ加工を行いジョイントの作成を行っていたが、自動プログラミング装置においては、新たなジョイントを作成する場合、過去に設定された一番始めあるいは前回のジョイント作成の設定値を用いてプログラミングを行っていた。
【0007】
それにより、場合によっては、アプローチと逃げが交差し、ジョイントが切断されて機能しなくなる等の加工不良の問題が発生してしまうプログラムを作成してしまうものであった。
【0008】
以下に具体例を挙げて上記加工不良の問題について説明する。
【0009】
図8は、ジョイント作成に当たっての加工不良の具体例を示す説明図である。
【0010】
まず、
図8(a)に示すように、最初あるいは前回のジョイント作成のプログラムが、製品Sの平らな部分において、ピアス穴P1をレーザで開け、ピアス穴P1からジョイントの一端J1までレーザで切断加工してアプローチA1を形成し、製品Sの輪郭に沿った切断領域L1に沿ってジョイントの他端J2までレーザで切断加工し、他端J2から逃げR1をレーザの切断加工で形成するプログラムとなっている。ここで、製品Sの輪郭に沿った切断領域L1に対して、上記アプローチA1および逃げR1は垂直となっている。
【0011】
次に、
図8(b)に示すように、今回のジョイントが、製品Sの輪郭の鈍角部分Xに形成される場合、
図8(a)に示す、過去に設定された最初あるいは前回のジョイント作成のプログラムを適用すると、アプローチA1と逃げR1とが交差してしまい、結果として、ジョイントが切断されることとなり、ジョイントの機能を果たさないプログラムとなってしまうものであった。
【0012】
図9は、ジョイント作成に当たっての加工不良の他の具体例を示す説明図である。
【0013】
まず、
図9(a)に示すように、最初あるいは前回のジョイント作成のプログラムが、製品Sの鋭角部分Yにおいて、ピアス穴P2をレーザで開け、ピアス穴P2からジョイントの一端J3までレーザで切断加工してアプローチA2を形成し、製品Sの輪郭に沿った切断領域L2に沿ってジョイントの他端J4までレーザで切断加工し、他端J4から逃げR2をレーザの切断加工で形成するプログラムとなっている。
【0014】
次に、
図9(b)に示すように、今回のジョイントが、製品Sの輪郭の平坦部分に形成される場合、
図9(a)に示す過去に設定された最初あるいは前回のジョイント作成のプログラムを適用すると、アプローチA2と逃げR2とが交差してしまい、結果として、ジョイントが切断されることとなり、ジョイントの機能を果たさないプログラムとなってしまうものであった。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は上述の問題を解決するためのものであり、請求項1に係る発明は、記憶手段に記憶された被加工部材の形状データおよび製品形状データを用い、レーザ加工機の動作を制御するための動作プログラムを生成する自動プログラミング装置であって、
前記被加工部材に対して切断加工を行い、ジョイントを有する製品を得る場合の加工プログラムを作成する際に、
前記製品の所定位置にジョイント位置を指定する指定手段と、
過去に設定されたアプローチと逃げに関する設定値を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された設定値に基づいて、前記指定手段により指定されたジョイント位置にアプローチおよび逃げを発生させ、前記ジョイント位置に発生されたアプローチおよび逃げに所定のジョイント量を設定してジョイントを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたジョイントにおけるアプローチおよび逃げに関する設定値を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得されたアプローチおよび逃げに関する設定値から、そのアプローチと逃げとの交点を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたアプローチと逃げとの交点から、その交点があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によりアプローチと逃げとの交点があると判定された場合、前記アプローチと逃げとが交差しないように前記アプローチと逃げとを設定し直し修正する修正手段と、
前記修正手段により修正された前記アプローチおよび逃げに関する設定値を取得する第3の取得手段と、を備えたことを特徴とする自動プログラミング装置である。
【0016】
請求項2に係る発明は、前記過去に設定されたアプローチと逃げの設置位置の形状が、前記指定手段により指定されたジョイント位置の形状と異っていることを特徴とする請求項1に記載の自動プログラミング装置である。
【0017】
請求項3に係る発明は、前記修正手段が、前記アプローチの終端を始点として前記製品の外周に対して垂直に延びる垂直線の回りを反転させるように前記アプローチを設定し直し、前記逃げの終端を始点として前記製品の外周に対して垂直に延びる垂直線の回りを反転させるように前記逃げを設定し直すことを特徴とする請求項2に記載の自動プログラミング装置である。
【0018】
請求項4に係る発明は、前記修正手段が、前記アプローチはそのままにし、前記逃げを削除するように設定し直すことを特徴とする請求項2に記載の自動プログラミング装置である。
【0019】
請求項5に係る発明は、記憶手段に記憶された被加工部材の形状データおよび製品形状データを用い、レーザ加工機の動作を制御するための動作プログラムを生成する自動プログラミング方法であって、
前記被加工部材に対して切断加工を行い、ジョイントを有する製品を得る場合の加工プログラムを作成する際に、
指定手段により、前記製品の所定位置にジョイント位置を指定する工程と、
第1の取得手段により、過去に設定されたアプローチと逃げに関する設定値を取得する工程と、
作成手段により、前記第1の取得手段により取得された設定値に基づいて、前記指定手段により指定されたジョイント位置にアプローチおよび逃げを発生させ、前記ジョイント位置に発生されたアプローチおよび逃げに所定のジョイント量を設定してジョイントを作成する工程と、
第2の取得手段により、前記作成手段により作成されたジョイントにおけるアプローチおよび逃げに関する設定値を取得する工程と、
算出手段により、前記第2の取得手段により取得されたアプローチおよび逃げに関する設定値から、そのアプローチと逃げとの交点を算出する工程と、
判定手段により、前記算出手段により算出されたアプローチと逃げとの交点から、その交点があるか否かを判定する工程と、
修正手段により、前記判定手段によりアプローチと逃げとの交点があると判定された場合、前記アプローチと逃げとが交差しないように前記アプローチと逃げとを設定し直し修正する工程と、
第3の取得手段により、前記修正手段により修正された前記アプローチおよび逃げに関する設定値を取得する工程と、
を備えたことを特徴とする自動プログラミング方法である。
【0020】
請求項6に係る発明は、被加工部材のレーザ加工を行うためのレーザ加工システムであって、
被加工部材のレーザ加工を行うレーザ加工機と、
被加工部材の形状データおよび製品形状データを記憶した記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された被加工部材の形状データおよび製品形状データを用いレーザ加工機の加工プログラムを作成する自動プログラミング装置と、を備え、
上記自動プログラミング装置が、
前記被加工部材に対して切断加工を行い、ジョイントを有する製品を得る場合の加工プログラムを作成する際に、
前記製品の所定位置にジョイント位置を指定する指定手段と、
過去に設定されたアプローチと逃げに関する設定値を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された設定値に基づいて、前記指定手段により指定されたジョイント位置にアプローチおよび逃げを発生させ、前記ジョイント位置に発生されたアプローチおよび逃げに所定のジョイント量を設定してジョイントを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたジョイントにおけるアプローチおよび逃げに関する設定値を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得されたアプローチおよび逃げに関する設定値から、そのアプローチと逃げとの交点を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたアプローチと逃げとの交点から、その交点があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によりアプローチと逃げとの交点があると判定された場合、前記アプローチと逃げとが交差しないように前記アプローチと逃げとを設定し直し修正する修正手段と、
前記修正手段により修正された前記アプローチおよび逃げに関する設定値を取得する第3の取得手段と、を備え、
上記レーザ加工機が、上記加工プログラムに従い、その制御装置により各所の制御がおこなわれ、前記アプローチと逃げとが交差しないようにジョイント作成の切断加工を行うことを特徴とするレーザ加工システムである。
【0021】
請求項7に係る発明は、上記レーザ加工システムが、上記自動プログラミング装置と上記レーザ加工機との間に、上記自動プログラミング装置よりの所定の加工プログラムによるNCデータをドライブデータに変換して上記レーザ加工機へ送るためのNC装置を備えており、そのドライブデータに従って上記レーザ加工機の制御装置により各所の制御がおこなわれることを特徴とする請求項6に記載のレーザ加工システムである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、レーザ加工機の自動プログラミング装置において、加工不良なしにジョイントを形成することができるプログラムを自動的に作成する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明を実施したレーザ加工システムの概略を示す説明図である。
【0026】
図1に示すように、このレーザ加工システム3は、データベース(記憶手段)5内の製造される製品形状データおよび被加工部材(板材)のデータ等を用いレーザ加工機7の加工プログラムを作成する自動プログラミング装置9を有しており、その自動プログラミング装置9により作成された加工プログラムによるNCデータがNC装置11によりドライブデータに変換されてレーザ加工機13へ送られ、そのドライブデータに従ってレーザ加工機13により各所の制御がおこなわれ、被加工部材(板材)のレーザ加工が行われ、所定の製品が製作されるようになっている。なお、上記データベース5内には、加工によって得られる製品形状データおよび被加工部材のデータ等が蓄積されている。
【0027】
図2は、
図1に示した自動プログラミング装置9の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図2に示すように、自動プログラミング装置9は、コンピュータからなり、ROM17およびRAM19が接続されたCPU15を有しており、CPU15には、さらに、キーボードのような入力装置21とデイスプレイのような表示装置23が接続されている。また、上記CPU15に、データベース5が接続されるようになっている。
【0029】
そして、この自動プログラミング装置9では、CPU15が、入力装置21よりのオペレータからの指示に従い、データベース5内の製品形状データおよび被加工部材のデータを用いると共に、ROM17よりのコンピュータプログラムに従ってRAM19を用いて、後述するようなレーザ加工機13の加工プログラムを作成するようになっている。
【0030】
次に、
図1に示したレーザ加工機13における加工動作および構成について簡単に説明する。
【0031】
図1に示すレーザ加工機13は、ワークシート(被加工部材)Wを戴置する加工テーブル25を有し、該加工テーブル25の両側には、X軸ガイド27A、27Bが設けられている。これら加工テーブル25及びX軸ガイド27A、27Bを跨がって、Y軸方向に延びるキャリッジ29が設けられている。上記キャリッジ29の一方の下部31には、X軸ボールねじ33が螺合し該X軸ボールねじ33はX軸モータMxに結合し、該下部31は、X軸ガイド27Aに滑り結合しており、他方の下部35は、X軸ガイド27Bに滑り結合している。
【0032】
キャリッジ29の上面には、Y軸モータMyで回転するボールねじ37が設けられ、該ボールねじ37には、Y軸スライダ39が螺合し、該Y軸スライダ39には、Z軸モータMzで回転するボールねじ41に螺合した加工ヘッド43が設けられている。
【0033】
この構成により、X軸モータMxを駆動することにより、キャリッジ29をX軸方向へ、Y軸モータMyを駆動することにより、該キャリッジ29上で加工ヘッド43をY軸方向へ、Z軸モータMzを駆動することにより、Y軸スライダ39上で加工ヘッド43をZ軸方向へそれぞれ移動させ、該加工ヘッド43を所定の切断位置に位置決めし、後述する加工プログラムに従って加工ヘッド43からレーザ光を照射しながら加工ヘッド43を所定の方向に移動させながらワークシートWを切断加工するようになっている。
【0034】
次に、
図3を参照して、
図1および
図2に示した自動プログラミング装置9の加工プログラム作成動作について説明する。
【0035】
図3は、自動プログラミング装置9のジョイント作成プログラムの作成動作を示すフローチャートである。
図4は、
図3により作成されたジョイント作成プログラムに従ったジョイントの作成工程の一例の説明図である。
【0036】
なお、ここでは、ジョイント作成プログラムの作成動作についてのみ説明し、このジョイント作成プログラムの作成動作の前には、製品Sの切断領域の設定プログラムの作成動作が行われ、このジョイント作成プログラムの作成動作の後には、切断動作のプログラムの作成動作が行われる。
【0037】
まず、
図3のステップ101において、ワークシートWの内側から製品Sを加工する場合において、そのジョイント位置が指定される。この場合、
図4(a)に示すように、製品Sの平坦部分にジョイント位置Jが指定される。
【0038】
ここで、CPU15は、上記ジョイント位置Jの指定手段の機能を果たす。
【0039】
次に、ステップ103において、過去に設定された最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムからアプローチ形状・アプローチ長さ・角度、逃げ形状・逃げ長さ・角度の設定値を取得する。ここで、過去に設定された最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムから取得した設定値は、
図4(b)に示すように、製品Sの鋭角部分にジョイントJを形成する場合の設定値となっている。すなわち、過去に設定されたアプローチと逃げの設置位置の形状が、今回指定されたジョイント位置の形状と異っている。
【0040】
上記過去に設定された最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムは、上記RAM19に記憶しておいても良いし、上記データベース(記憶手段)5内に記憶するようにしても良い。
【0041】
なお、ここで、CPU15は、上記設定値の取得手段の機能を果たす。
【0042】
そして、ステップ105において、上記取得された設定値に基づいて指定された平坦部分のジョイント位置JにアプローチA3および逃げR3を発生させる。すなわち、
図4(c)に示すようにアプローチA3および逃げR3を発生させる。なお、ここで、
図4(c)は、
図4(a)に示す一点鎖線の内部の拡大図となっている。
【0043】
続けて、ステップ107において、上記ステップ105において発生されたジョイント位置JにおけるアプローチA3および逃げR3に所定のジョイント量を適用する。すなわち、
図4(d)に示すようにアプローチA3の終端J1と逃げR3の終端J2との間に所定のジョイント量が適用される。
【0044】
なお、ここで、CPU15は、上記指定された平坦部分のジョイント位置JにアプローチA3および逃げR3およびジョイント量を設定してジョイントJを作成する作成手段の機能を果たす。
【0045】
次に、ステップ109において、ピアスP3の位置座標、アプローチA3の終端座標を取得すると共に、逃げR3の開始座標、逃げR3の終端座標を取得する。ここで、CPU15は、上記座標の取得手段の機能を果たす。
【0046】
次に、ステップ111において、上記取得したピアスP3の位置座標、アプローチA3の終端座標および逃げR3の開始座標、逃げR3の終端座標から、アプローチA3と逃げR3との交点を算出し、ステップ113において、アプローチA3と逃げR3との交点があるか否かを判定する。
【0047】
なお、ここで、CPU15は、アプローチA3と逃げR3との交点を算出する算出手段およびアプローチA3と逃げR3との交点があるか否かを判定する判定手段の機能を果たす。
【0048】
そして、上記ステップ113においてアプローチA3と逃げR3との交点があると判定された場合、ステップ115において、アプローチA3と逃げR3とを設定し直し修正し、アプローチA3と逃げR3とが交差しないようにする。ここでは、それぞれジョイント端の垂直線の回りを反転させるように設定し直して修正する。
【0049】
すなわち、
図4(d)に示すようなアプローチA3を、アプローチA3の終端J1を始点として製品Sの外周に対して垂直に延びる垂直線V1の回りを反転させるように設定し直すと、
図4(e)に示すようなアプローチA3になり、
図4(d)に示すような逃げR3を、逃げR3の終端J2を始点として製品Sの外周に対して垂直に延びる垂直線V2の回りを反転させるように設定し直すと、
図4(e)に示すような逃げR3になる。
【0050】
ここで、CPU15は、アプローチA3と逃げR3との修正手段の機能を果たす。
【0051】
次に、ステップ117において、修正後のピアスP3の位置座標、アプローチA3の終端座標を取得すると共に、修正後の逃げR3の開始座標、逃げR3の終端座標を取得する。ここで、CPU15は、上記修正後の座標の取得手段の機能を果たす。
【0052】
次に、ステップ119において、上記アプローチおよび逃げが自己あるいは周囲の製品に干渉しているかの干渉チェックを行うか否かが判定され、干渉チェックを行う場合、ステップ121において、上記アプローチおよび逃げが自己あるいは周囲の製品に干渉しているか否かのチェックが行われる。そして、ステップ123において、上記アプローチおよび逃げが自己あるいは周囲の製品に干渉しているか否かが判定され、干渉していると判定された場合、ステップ125において、ジョイントの割り付けを行わず、ステップ127において、警告メッセージが表示される。
【0053】
なお、上記ステップ119において、干渉チェックを行わない場合、ステップ129において、上記ジョイントの割り付けが行われる。
【0054】
以上のようにして作成された自動プログラミング装置9のジョイント作成プログラムによれば、通常のジョイント作成行程においてアプローチA3と逃げR3との交点がある場合、自動的に修正されて、アプローチA3と逃げR3とが交差しないようなジョイント作成プログラムが作られるので、アプローチA3と逃げR3とが交差によりジョイントが切断され、製品Sが落下してしまう等の不具合を回避することができる。
【0055】
次に、
図3により作成されたジョイント作成プログラムに従ったジョイントの作成工程の他の例について説明する。
図5は、
図3により作成されたジョイント作成プログラムに従ったジョイントの作成工程の他の例の説明図である。
【0056】
図4に示した例では、アプローチAが直線形状となっていたが、本例では、アプローチA4の下部が円弧形状となっている。
【0057】
まず、
図3のステップ101において、ワークシートWの内側から製品Sを加工する場合において、そのジョイント位置が指定される。この場合、
図5(a)に示すように、製品Sの平坦部分にジョイント位置Jが指定される。
【0058】
ここで、CPU15は、上記ジョイント位置Jの指定手段の機能を果たす。
【0059】
次に、ステップ103において、過去に設定された最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムからアプローチ形状・アプローチ長さ・角度、逃げ形状・逃げ長さ・角度の設定値を取得する。ここで、最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムから取得した設定値は、
図5(b)に示すように、製品Sの鋭角部分にジョイントJを形成する場合の設定値となっている。
【0060】
なお、ここで、CPU15は、上記設定値の取得手段の機能を果たす。
【0061】
そして、ステップ105において、上記取得された設定値に基づいて指定された平坦部分のジョイント位置Jに、下部が円弧形状のアプローチA4および逃げR4を発生させる(
図5(c))。なお、ここで、
図5(c)は、
図5(a)に示す一点鎖線の内部の拡大図となっている。
【0062】
続けて、ステップ107において、上記ステップ105において発生されたジョイント位置JにおけるアプローチA4および逃げR4に所定のジョイント量を適用する。すなわち、
図5(d)に示すようにアプローチA4と逃げR4との間に所定のジョイント量が適用される。
【0063】
なお、ここで、CPU15は、上記指定された平坦部分のジョイント位置JにアプローチA4および逃げR4およびジョイント量を設定してジョイントJを作成する作成手段の機能を果たす。
【0064】
次に、ステップ109において、ピアスP4の位置座標、アプローチA4の円弧座標を取得すると共に、逃げR4の開始座標、逃げR4の終端座標を取得する。ここで、CPU15は、上記座標の取得手段の機能を果たす。
【0065】
次に、ステップ111において、上記取得したピアスP4の位置座標、アプローチA4の円弧座標および逃げR4の開始座標、逃げR4の終端座標から、アプローチA4と逃げR4との交点を算出し、ステップ113において、アプローチA4と逃げR4との交点があるか否かを判定する。
【0066】
なお、ここで、CPU15は、アプローチA4と逃げR4との交点を算出する算出手段およびアプローチA4と逃げR4との交点があるか否かを判定する判定手段の機能を果たす。
【0067】
そして、上記ステップ113においてアプローチA4と逃げR4との交点があると判定された場合、ステップ115において、逃げR4を設定し直し修正し、アプローチA4と逃げR4とが交差しないようにする。ここでは、逃げR4を削除するように設定し直して修正する。
【0068】
すなわち、
図5(d)に示すようなアプローチA4はそのままにし、
図5(d)に示すような逃げR4を削除するように設定し直すと、
図4(e)に示すようになり、アプローチA4と逃げR4との交差がなくなる。
【0069】
ここで、CPU15は、逃げR4の修正手段の機能を果たす。
【0070】
次に、ステップ117において、修正後のピアスP4の位置座標、アプローチA4の終端座標を取得する。ここで、CPU15は、上記修正後の座標の取得手段の機能を果たす。
【0071】
次に、
図3により作成されたジョイント作成プログラムに従ったジョイントの作成工程のさらに他の例について説明する。
図6は、
図3により作成されたジョイント作成プログラムに従ったジョイントの作成工程の他の例の説明図である。
【0072】
図4に示した例では、アプローチAおよび逃げRが直線形状となっていたが、本例では、アプローチA5および逃げR5がジョイントJの両側においてレーザ切断溝よりも幅寸法の大きな穴を形成する形状となっている。
【0073】
まず、
図3のステップ101において、ワークシートWの内側から製品Sを加工する場合において、そのジョイント位置が指定される。この場合、
図6(a)に示すように、製品Sの平坦部分にジョイント位置Jが指定される。
【0074】
ここで、CPU15は、上記ジョイント位置Jの指定手段の機能を果たす。
【0075】
次に、ステップ103において、過去に設定された最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムからアプローチ形状・アプローチ長さ・角度、逃げ形状・逃げ長さ・角度の設定値を取得する。ここで、最初(あるいは前回)のジョイント作成のプログラムから取得した設定値は、
図6(b)に示すように、製品Sの鋭角部分に穴を持つジョイントJを形成する場合の設定値となっている。なお、このジョイントJの穴は、ジョイントJを切断する時に切断工具を挿入する際等に使用される。
【0076】
なお、ここで、CPU15は、上記設定値の取得手段の機能を果たす。
【0077】
そして、ステップ105において、上記取得された設定値に基づいて指定された平坦部分のジョイント位置JにアプローチA5および逃げR5を発生させる。すなわち、
図6(c)に示すようにアプローチA5および逃げR5を発生させる。なお、ここで、
図6(c)は、
図6(a)に示す一点鎖線の内部の拡大図となっている。
【0078】
続けて、ステップ107において、上記ステップ105において発生されたジョイント位置JにおけるアプローチA5および逃げR5に所定のジョイント量を適用する。すなわち、
図6(d)に示すようにアプローチA5の終端と逃げR5の終端との間に所定のジョイント量が適用される。
【0079】
なお、ここで、CPU15は、上記指定された平坦部分のジョイント位置JにアプローチA5および逃げR5およびジョイント量を設定してジョイントJを作成する作成手段の機能を果たす。
【0080】
次に、ステップ109において、ピアスP5の位置座標、アプローチA5の終端座標等を取得すると共に、逃げR5の開始座標、逃げR5の終端座標等を取得する。ここで、CPU15は、上記座標の取得手段の機能を果たす。
【0081】
次に、ステップ111において、上記取得したピアスP5の位置座標、アプローチA5の終端座標および逃げR5の開始座標、逃げR5の終端座標等から、アプローチA5と逃げR5との交点を算出し、ステップ113において、アプローチA5と逃げR5との交点があるか否かを判定する。
【0082】
なお、ここで、CPU15は、アプローチA5と逃げR5との交点を算出する算出手段およびアプローチA5と逃げR5との交点があるか否かを判定する判定手段の機能を果たす。
【0083】
そして、上記ステップ113においてアプローチA5と逃げR5との交点があると判定された場合、ステップ115において、アプローチA5と逃げR5とを設定し直し修正し、アプローチA5と逃げR5とが交差しないようにする。ここでは、それぞれジョイント端の垂直線の回りを反転させるように設定し直して修正する。
【0084】
すなわち、
図6(d)に示すようなアプローチA5を、アプローチA5の終端を始点として製品Sの外周に対して垂直に延びる垂直線の回りを反転させるように設定し直すと、
図6(e)に示すようなアプローチA5になり、
図6(d)に示すような逃げR5を、逃げR5の終端を始点として製品Sの外周に対して垂直に延びる垂直線の回りを反転させるように設定し直すと、
図6(e)に示すような逃げR5になる。
【0085】
ここで、CPU15は、アプローチA3と逃げR3との修正手段の機能を果たす。
【0086】
次に、ステップ117において、修正後のピアスP5の位置座標、アプローチA5の終端座標等を取得すると共に、修正後の逃げR5の開始座標、逃げR5の終端座標等を取得する。ここで、CPU15は、上記修正後の座標の取得手段の機能を果たす。
【0087】
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の形態に実施することもできる。
【0088】
すなわち、アプローチAが自経路と交差して干渉するような場合にも適用することができる。ここで、自経路とは、製品Sを切断するための製品Sの周囲の切断領域等である。
【0089】
図7は、アプローチAが自経路と交差して干渉する場合において、アプローチAが自動的に修正されて、アプローチAと自経路とが交差しないようなジョイント作成プログラムの作成を説明するための説明図である。
【0090】
図7(a)に示すように、製品SのコーナーにアプローチAおよび逃げがある場合において、
図7(b)に示すように、平坦部分にジョイントJを形成しようとした場合、ジョイントJの形成部分に、
図7(a)に示すアプローチAのデータを持って来て、そのアプローチAに所定のジョイント量を適用すると、アプローチAと自経路とが重なって交差してしまい、ジョイントJが切断された状況となってしまう。
【0091】
そこで、この場合、
図7(c)に示すように、アプローチAを製品Sの切断領域に対して垂直に立ち上げてアプローチA6となるように設定し直して修正する。
【0092】
このようにしても、ジョイント作成行程においてアプローチAと自経路とに交差が生じてしまう場合にも、自動的に修正されて、アプローチAと自経路とが交差しないようなジョイント作成プログラムが作られるので、アプローチAと自経路とが交差によりジョイントが切断され、製品Sが落下してしまう等の不具合を回避することができる。