(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(a)成長基板上に、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層とを順次形成するステップと、
(b)前記第3半導体層から前記第1半導体層の内部に至る第1トレンチを形成するステップと、
(c)前記第1トレンチを埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層を形成するステップと、
(d)前記第4半導体層の内部に第2トレンチを形成するステップと、
(e)前記第2トレンチの内部にゲート電極を形成するステップと、
(f)前記第3半導体層または前記第4半導体層と電気的に連結されるソース電極を形成するステップと、
(g)前記第1半導体層と電気的に連結されるドレイン電極を形成するステップとを含むことを特徴とする、窒化物系トランジスタの製造方法。
(a)成長基板上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層と、前記下部窒化物系半導体層よりも低濃度の第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層とを順次形成するステップと、
(b)前記第3半導体層から前記第1半導体層の内部に至る第1トレンチを形成するステップと、
(c)前記第1トレンチを埋め込み、前記第3半導体層上に積層される第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層を形成するステップと、
(d)前記第4半導体層上に高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層を形成するステップと、
(e)少なくとも前記上部窒化物系半導体層および前記第4半導体層を選択的にエッチングして、第2トレンチを形成するステップと、
(f)前記第2トレンチの内部にゲート電極を形成するステップと、
(g)前記上部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすソース電極を形成するステップと、
(h)前記下部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすドレイン電極を形成するステップとを含むことを特徴とする、窒化物系トランジスタの製造方法。
(a)成長基板上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層と、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層と、高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層とを順次形成するステップと、
(b)前記上部窒化物系半導体層から前記第1半導体層の内部に至る第1トレンチを形成するステップと、
(c)前記第1トレンチを埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層を形成するステップと、
(d)前記第3半導体層を選択的にエッチングして、第2トレンチを形成するステップと、
(e)前記第2トレンチの内部にゲート電極を形成するステップと、
(f)前記上部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすソース電極を形成するステップと、
(g)前記下部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすドレイン電極を形成するステップとを含むことを特徴とする、窒化物系トランジスタの製造方法。
(a)成長基板上に、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層と、絶縁性電流遮断層と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層とを順次形成するステップと、
(b)前記第3半導体層から前記第1半導体層の内部に至る第1トレンチを形成するステップと、
(c)前記第1トレンチを埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層を形成するステップと、
(d)前記第4半導体層の内部に第2トレンチを形成するステップと、
(e)前記第2トレンチの内部にゲート電極を形成するステップと、
(f)前記第3半導体層または前記第4半導体層と電気的に連結されるソース電極を形成するステップと、
(g)前記第1半導体層と電気的に連結されるドレイン電極を形成するステップとを含むことを特徴とする、垂直型窒化物系トランジスタの製造方法。
(a)成長基板上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層と、前記下部窒化物系半導体層よりも低濃度の第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層と、絶縁性電流遮断層と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層とを順次形成するステップと、
(b)前記第3半導体層から前記第1半導体層の内部に至る第1トレンチを形成するステップと、
(c)前記第1トレンチを埋め込み、前記第3半導体層上に積層される第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層を形成するステップと、
(d)前記第4半導体層上に高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層を形成するステップと、
(e)少なくとも前記上部窒化物系半導体層および前記第4半導体層を選択的にエッチングして、第2トレンチを形成するステップと、
(f)前記第2トレンチの内部にゲート電極を形成するステップと、
(g)前記上部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすソース電極を形成するステップと、
(h)前記下部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすドレイン電極を形成するステップとを含むことを特徴とする、垂直型窒化物系トランジスタの製造方法。
(a)成長基板上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層と、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層と、絶縁性電流遮断層と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層と、高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層とを順次形成するステップと、
(b)前記上部窒化物系半導体層から前記第1半導体層の内部に至る第1トレンチを形成するステップと、
(c)前記第1トレンチを埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層を形成するステップと、
(d)前記第3半導体層を選択的にエッチングして、第2トレンチを形成するステップと、
(e)前記第2トレンチの内部にゲート電極を形成するステップと、
(f)前記上部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすソース電極を形成するステップと、
(g)前記下部窒化物系半導体層とオーミックコンタクトをなすドレイン電極を形成するステップとを含むことを特徴とする、垂直型窒化物系トランジスタの製造方法。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の第1実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
【
図2】本発明の第2実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図9】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図11】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図12】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図13】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図14】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図15】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図16】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図17】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図18】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図19】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図20】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図21】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図22】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図23】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図24】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図25】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図26】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図27】本発明の第3実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
【
図28】本発明の第4実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
【
図29】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図30】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図31】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図32】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図33】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図34】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図35】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図36】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図37】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図38】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図39】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図40】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図41】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図42】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図43】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図44】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図45】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図46】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図47】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図48】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図49】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図50】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図51】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図52】本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図53】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図54】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図55】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図56】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図57】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図58】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図59】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図60】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図61】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図62】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図63】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図64】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図65】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図66】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図67】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図68】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図69】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図70】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図71】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図72】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図73】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図74】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図75】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図76】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図77】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図78】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図79】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図80】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図81】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図82】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図83】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図84】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図85】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図86】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図87】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図88】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図89】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図90】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図91】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図92】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図93】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図94】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図95】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図96】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図97】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図98】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図99】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図100】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図101】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図102】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図103】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【
図104】本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態をより詳細に説明する。しかし、本開示にる技術は、ここで説明される実施形態に限定されず、他の形態に具体化されてもよい。図面において、各装置の構成要素を明確に表現するために、前記構成要素の幅や厚さなどの大きさをやや拡大して示したが、それらの幅や厚さに限定する趣旨ではない。
【0035】
本明細書において、一要素が他の要素の「上」または「下」に位置すると言及される場合、これは、前記一要素が他の要素の「上」または「下」に直に位置するか、またはそれらの要素の間に追加的な要素が介在し得るという意味をすべて含む。また、本明細書において、「上部」または「下部」という用語は、観察者の時点から設定された相対的な概念で、観察者の時点が変われば、「上部」が「下部」を意味することもでき、「下部」が「上部」を意味することもできる。
【0036】
複数の図面上において、同一の符号は実質的に互いに同一の要素を指し示す。また、単数の表現は、文脈上明らかに別途に示さない限り、複数の表現を含むと理解されなければならず、「含む」または「有する」などの用語は、記述される特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないと理解されなければならない。
【0037】
本明細書において、上下方向に形成されるチャネルという意味は、ソース電極からドレイン電極への電荷の伝導が上下方向に行われるチャネルを備えることを意味することができる。したがって、前記チャネルは、チャネル層が基板面のような基準面に対して垂直に形成される場合だけでなく、前記チャネル層が前記基準面に対して所定の角度で傾斜した場合をすべて含む意味で使用できる。傾斜度はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜面を有することができる。
【0038】
本明細書において、ソース電極およびドレイン電極は、電流の方向を考慮して、便宜上区分して名付けたものであって、印加される電圧の極性の変化によって電流方向が変化する場合、ソース電極はドレイン電極を、ドレイン電極はソース電極を意味することもできる。
【0039】
本明細書において、第1層と第2層との間の界面領域とは、第1層と第2層との境界面だけでなく、前記境界面に隣接する第1層または第2層の所定深さへの内部領域を包括すると解釈できる。
【0040】
本明細書において、n型またはp型にドーピングされるという意味は、窒化物系半導体内に、ドーパントが、p型は約1E17〜1E20/cm
3、n型は約1E16〜1E19/cm
3程度の濃度で注入される場合を意味することができる。一方、「高濃度のn型またはp型にドーピングされる」という意味は、窒化物系半導体内に、p型の場合、約1E20/cm
3以上、n型の場合、ドーパントが約1E19/cm
3以上注入される場合を意味することができる。
【0041】
図1は、本発明の第1実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
図1を参照すれば、窒化物系トランジスタ100は、窒化物系第1半導体領域105と、窒化物系第2半導体パターン領域120と、窒化物系第3半導体領域130とを備える。また、窒化物系トランジスタ100は、窒化物系第2半導体パターン領域120の間の第1半導体領域105に形成されるトレンチ10を備えることができる。また、窒化物系トランジスタ100は、トレンチ10の内部に配置されるゲート誘電層142およびゲート電極144を含むことができる。窒化物系トランジスタ100は、窒化物系第3半導体領域130と電気的に連結されるソース電極150と、窒化物系第1半導体領域105と電気的に連結されるドレイン電極170とを含むことができる。
【0042】
図面を参照すれば、窒化物系第1半導体領域105は、第1型にドーピングされた窒化物半導体層を含むことができる。前記第1型とは、ドーピングタイプを意味するもので、半導体物質層の内部に流入するドーパントの種類によって、一例として、n型またはp型であってよい。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。
【0043】
窒化物系第1半導体領域105は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物を含むことができる。第1半導体領域105は、一例として、エピ成長したn型のGaN層であってよい。
【0044】
第2半導体パターン領域120は、第1半導体領域105の内部に配置されてよい。したがって、第2半導体パターン領域120は、第1半導体領域105によって取り囲まれるように配置されてよい。第2半導体パターン領域120は、所定の幅、長さおよび厚さを有し、不連続的に配置されるパターン層を含むことができる。第2半導体パターン領域120は、第1半導体領域105と異なる類型のドーピングタイプである第2型にドーピングされた窒化物層を含むことができる。一例として、第1半導体領域105がn型にドーピングされる場合、第2半導体パターン領域120はp型にドーピングされてよく、第1半導体領域105がp型にドーピングされる場合、第2半導体パターン領域120はn型にドーピングされてよい。
【0045】
第3半導体領域130は、第1半導体領域105上に配置されてよい。第3半導体領域130は、高濃度の第1型にドーピングされた窒化物半導体層を含むことができる。第3半導体領域130は、第1半導体領域105と同一類型のドーピングタイプを備えることができる。第3半導体領域130は、ソース電極150と電気的に連結できる。
【0046】
以下では、一実施形態として、第1半導体領域105がn型にドーピングされたGaN層を含み、第2半導体パターン領域120がp型にドーピングされたGaN層を含み、第3半導体領域130が高濃度のn型にドーピングされたGaN層を含む場合について説明する。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の変形例においても、後述の実施形態における動作機序と実質的に同一の動作機序が適用可能である。
【0047】
図面をさらに参照すれば、第2半導体パターン領域120の間の第1半導体領域105内にトレンチ10が形成されてよい。トレンチ10の内部には、ゲート誘電層142およびゲート電極144が配置されてよい。
【0048】
ゲート誘電層142は、トレンチ10の内壁に薄膜の形態で配置されてよい。ゲート誘電層142は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。一例として、ゲート誘電層142は、シリコン酸化膜を含むことができる。
【0049】
ゲート電極144は、ゲート誘電層142上に配置され、トレンチ10を満たすように形成されてよい。ゲート電極144は、一例として、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、またはこれらの組み合わせを含むドーパントがドーピングされたp型GaN半導体を含むことができる。他の例として、ゲート電極144は、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができる。
【0050】
ゲート電極144は、第2半導体パターン領域120とトレンチ10の側壁との間に位置する第1半導体領域105の空乏領域を調整することができる。図示のように、第1半導体領域105と第2半導体パターン領域120とが接するように配置される時、第1半導体領域105と第2半導体パターン領域120との界面領域では、PN接合による空乏領域が発生し得る。図面では、空乏領域115として、便宜上、第1半導体領域105の内部に形成される空乏領域のみを概略的に示している。また、図示しないが、第1半導体領域105とゲート電極144との間のエネルギーバンドの差によって、ゲート誘電層142に隣接する第1半導体領域105内に空乏領域が追加的に形成されることもある。
【0051】
具体的には、第1半導体領域105がn型にドーピングされたGaN層を含み、第2半導体パターン領域120がp型にドーピングされたGaN層を含む時、第2半導体パターン領域120とトレンチ10の側壁との間に位置する第1半導体領域105の内部には、電子の空乏領域を形成させることができる。
【0052】
この時、ゲート電極144にゲート電圧を印加することにより、空乏領域115の幅Wを変化させることができる。具体的な実施形態において、前記ゲート電圧に閾値電圧以上のゲート電圧を印加して空乏領域115の幅Wを十分に減少させることにより、第2半導体パターン領域120とトレンチ10の側壁との間に位置する第1半導体領域105に電子伝導のためのチャネル層を形成することができる。前記チャネル層が上下方向に形成される場合、第3半導体領域130から前記チャネル層を介して下部のドレイン電極170方向に電子が伝導可能である。
【0053】
ソース電極150は、ゲート電極144と物理的に離隔して配置され、第3半導体領域130と接するように配置されてよい。ソース電極150は、第3半導体領域130とオーミックコンタクト(ohmic contact)可能な物質を含むことができる。ソース電極150は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0054】
図示のように、ソース電極150は、第2半導体パターン領域120と接するように形成されてよい。ソース電極150は、素子の動作時に、第2半導体パターン領域120と第3半導体領域130の電位を接地レベルに維持させることができる。かくして、第2半導体パターン領域120と第3半導体領域130を電気的に安定化させることができる。ソース電極150とゲート電極144との間には絶縁層146が配置され、ソース電極150とゲート電極144とを電気的に絶縁することができる。
【0055】
第1半導体領域105の下部には、高濃度の第1型にドーピングされた第4半導体領域160が配置されてよい。一実施形態において、第1半導体領域105がn型GaN層を含む場合、第4半導体領域160は、高濃度のn型GaN層を含むことができる。
【0056】
ドレイン電極170が第4半導体領域160上に配置されてよい。ドレイン電極170は、第4半導体領域160とオーミックコンタクト(ohmic contact)可能な物質を含むことができる。ドレイン電極170は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0057】
図面を参照すれば、ソース電極150の上部にはヒートシンク180が配置されてよい。ヒートシンク180は、接合部材182を用いて、ソース電極150の上部に付着することができる。接合部材182は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。ヒートシンク180は、窒化物系トランジスタ100で発生する熱を外部に伝達する役割を果たすことができる。ヒートシンク180は、熱伝導率の良い金属のような材質からなる構造物であってよい。
【0058】
上述の図面を用いて、本実施形態にかかる窒化物系トランジスタ100の駆動方法を説明する。まず、動作待機状態で、第2半導体パターン領域120とゲート電極144との間に位置する第1半導体領域105に空乏領域115が形成される。ソース電極150とドレイン電極170との間に駆動電圧が印加されても、空乏領域115が電荷の移動を妨げることにより、ソース電極150とドレイン電極170との間で電荷の伝導は発生しない。
【0059】
ゲート電極144に閾値電圧以上の電圧が印加されると、空乏領域115が除去され、第1半導体領域105内に上下方向のチャネル層が形成される。一実施形態として、第1半導体領域105がn型ドーピングされたGaN層を含み、第2半導体パターン領域120がp型ドーピングされたGaN層を含む場合、ゲート電極144に印加される前記電圧によって、第1半導体領域105に電子が伝導可能な上下方向のチャネル層が形成できる。
【0060】
前記電子は、ソース電極150から第3半導体領域130に伝導された後に、下部方向に位置する前記チャネル層、第1半導体領域105、および第4半導体領域160を通過してドレイン電極170に伝導可能である。本実施形態では、ゲート電極144によって制御されるチャネル層を上下方向に構成するが、チャネル層をn型ドーピングされたGaN層に形成することにより、チャネル層における電荷移動度を増加させることができる。
【0061】
本発明者らによれば、本実施形態と対比される第1比較例として、n型ドーピング領域−p型ドーピング領域−n型ドーピング領域からなる窒化物構造物において、ゲート電圧により前記p型ドーピング領域内に直接チャネル層を形成する窒化物系トランジスタ構造が挙げられる。しかし、本発明者らは、第1比較例のトランジスタ構造は、チャネル層における電子移動度を信頼性あるように実現し難いと判断する。
【0062】
必ずしも特定の理論にこだわって解釈されることはないものの、通常、前記p型ドーピング領域は、GaNのような窒化物半導体層内にマグネシウムのようなp型ドーパントを注入させて形成するが、p型ドーパントの注入濃度が増加するほど、p型ドーパントの活性化工程を信頼性あるように実現し難いことから、前記チャネル層における電子移動度に偏差が発生し得ると判断している。
【0063】
また、本発明者らによれば、本実施形態と対比される第2比較例として、n型ドーピング領域−p型ドーピング領域−n型ドーピング領域からなる窒化物構造物において、前記p型ドーピング領域とゲート電極との間に、AlGaN層およびGaN層の二重接合による2DEG(two dimensional electron gas)層(2次元電子ガス層)を形成するトランジスタ構造が挙げられる。この場合、2DEG層がチャネル層を形成することにより、電荷移動度を向上させることができるが、第2比較例のトランジスタでは、閾値電圧が高電圧環境で動作するには相対的に低い問題があると判断している。すなわち、本発明者らは、第2比較例のトランジスタ構造において、前記ゲート電極が前記2DEG層を制御することが相対的に困難で、3V以上の閾値電圧を実現し難いと判断する。
【0064】
これに対し、本実施形態は、ゲート電極144に隣接する第1半導体領域105内に空乏領域115を形成し、ゲート電圧により空乏領域115を制御することにより、電荷伝導のための十分な移動度を備え、3V以上の十分に高い閾値電圧を備えるチャネル層を形成することができる。かくして、上述の比較例で示されるチャネル層における電荷移動度の低下現象および閾値電圧の低下現象を克服することができる利点がある。
【0065】
図2は、本発明の第2実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
図2を参照すれば、窒化物系トランジスタ200は、基板101上に第4半導体領域160が配置され、ドレイン電極270が第4半導体領域160の一部分上にパターン形態で配置される構成を除けば、
図1に関連して上述した窒化物系トランジスタ100と実質的に同一である。
【0066】
基板101は、一例として、サファイア基板、GaN基板、SiC基板、Si基板、AlN基板などのような成長基板であってよい。基板101は、電気的絶縁性を備えることができる他の多様な材質の基板が適用されてもよい。
【0067】
図3〜
図14は、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。以下、説明する実施形態において、窒化物系半導体層は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。前記窒化物系半導体層は、一例として、金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を用いて形成することができる。
【0068】
図3を参照すれば、成長基板301の上部に、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層305と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層320と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層330とを順次形成する。この時、成長基板301と第1半導体層305との間に、前記第1半導体層305よりも高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層302を追加的に形成することができる。
【0069】
成長基板301は、一例として、サファイア基板、GaN基板、SiC基板、Si基板、AlN基板であってよいが、必ずしもこれに限定されず、窒化物系物質層を成長させる条件を満足する多様な基板が適用可能である。
【0070】
一実施形態によれば、第1半導体層305、第2半導体層320、および第3半導体層330は、ドーピングタイプが異なるだけで、同一の窒化物半導体を含むことができる。第1型がn型の場合、第2型はp型を意味することができ、第1型がp型の場合、第2型がn型であってよい。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。
【0071】
図4を参照すれば、第3半導体層330から第1半導体層305の内部に至る第1トレンチ20を形成する。第1トレンチ20は、第3半導体層330、第2半導体層320、および第1半導体層305の一部分を選択的にエッチングすることにより形成することができる。第1トレンチ20の側壁部は、第1トレンチ20の底面と垂直をなすように形成されてよい。
【0072】
別の例として、第1トレンチ20の側壁部は、第1トレンチ20の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0073】
図5を参照すれば、第1トレンチ20を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層340を形成する。第4半導体層340は、第1トレンチ20を埋め込むように形成されると同時に、第3半導体層330上に積層されるように形成されてよい。
【0074】
次に、第4半導体層340よりも高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層360を形成することができる。一実施形態において、第4半導体層340は、約1E16〜1E17/cm
3のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよく、上部窒化物系半導体層360は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。かくして、第2半導体層320は、第1半導体層305、第3半導体層330、および第4半導体層340によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0075】
図6を参照すれば、上部窒化物系半導体層360および窒化物系第4半導体層340を選択的にエッチングして、第2トレンチ30を形成する。第2トレンチ30は、第1トレンチ20の内部に形成されてよい。
【0076】
より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ30は、第1トレンチ20の側壁部から第4半導体層340が所定の厚さだけ残存するように、第4半導体層340を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。残存する第4半導体層340の一部分は、後続の工程により、窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第4半導体層340の厚さは、第2半導体層320とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。
【0077】
第2トレンチ30は、第3半導体層340の表面から少なくとも第2半導体層320の厚さをカバーするように形成されてよい。たとえ、図面では、第2トレンチ30の底面が第1トレンチ20の底面と同一水準の深さで示されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ30の底面が第1トレンチ20の底面より深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0078】
第2トレンチ30の側壁部は、第2トレンチ30の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第2トレンチ30の側壁部は、第2トレンチ30の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0079】
図7を参照すれば、第2トレンチ30の間の上部窒化物系半導体層360、第4半導体層340、および第3半導体層330を選択的にエッチングして、第2半導体層320を部分的に露出させる第3トレンチ40を形成する。第3トレンチ40の側壁部は、第3トレンチ40の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第3トレンチ40の側壁部は、第3トレンチ40の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。第3トレンチ40は、後述のソース電極380を形成するためのソースコンタクト40として機能することができる。
【0080】
図8を参照すれば、第2トレンチ30および第3トレンチ40の内部および上部窒化物系半導体層360上にゲート誘電膜372を形成する。図示のように、ゲート誘電膜372が第2トレンチ30の側壁に沿って形成され、第3トレンチ40の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0081】
ゲート誘電膜372は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。ゲート誘電膜372を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0082】
図9を参照すれば、第2トレンチ30の内部および第2トレンチ30の外部のゲート誘電膜372上にゲート導電層を形成することにより、ゲート電極374を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ30の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0083】
ゲート電極374は、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、またはこれらの組み合わせを含むドーパントがドーピングされたp型GaN半導体を含むことができる。他の例として、ゲート電極374は、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができる。ゲート電極374を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0084】
図10を参照すれば、ゲート誘電膜372およびゲート電極374上に層間絶縁層376を形成する。層間絶縁層376は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。層間絶縁層376を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0085】
図11を参照すれば、層間絶縁層376およびゲート誘電膜372を選択的にエッチングして、絶縁層パターン378およびゲート誘電層373を形成する。また、前記選択的エッチング過程で、第3トレンチ40の内部のゲート誘電膜372が除去されることにより、第3トレンチ40が露出する。第3トレンチ40は、少なくとも第4半導体層340から下部方向に形成されて、第2半導体層320を露出させることができる。第3トレンチ40は、後述のように、ソース電極380を形成するためのソースコンタクト40として機能することができる。
【0086】
図12を参照すれば、ソースコンタクト40の内部および絶縁層パターン378の間にソース電極380を形成する。ソース電極380は、第3半導体層330、第4半導体層340、または上部窒化物系半導体層360とオーミックコンタクトをなすことができる。
【0087】
ソース電極380は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ソース電極380を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0088】
図13を参照すれば、ソース電極380の上部にヒートシンク910を配置させる。ヒートシンク910は、窒化物系トランジスタの内部で発生する熱を外部に伝導させる機能を果たす。ヒートシンク910は、一例として、熱伝導率の良い金属のような材質からなる構造物であってよい。ヒートシンク910は、接合部材912を用いて、ソース電極380の上部に付着することができる。接合部材912は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。
【0089】
図13をさらに参照すれば、成長基板301を、下部窒化物系半導体層302と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0090】
図14を参照すれば、成長基板301が分離されることにより、露出する下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成する。ドレイン電極390は、下部窒化物系半導体層302とオーミックコンタクトを形成することができる。ドレイン電極390は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ドレイン電極390を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。上述の工程により、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタを製造することができる。
【0091】
いくつかの他の実施形態によれば、
図12に関連して上述したソース電極380を形成する工程を行った後に、成長基板301上で、第1半導体層305、第2半導体層320、第3半導体層330、第4半導体層340、上部窒化物系半導体層360を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層302を露出させることができる。
【0092】
次に、下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成することができる。上述の工程により、
図2に関連して上述した窒化物系トランジスタを形成することができる。加えて、ソース電極380の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0093】
図15〜
図26は、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。以下、説明する実施形態において、窒化物系半導体層は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。前記窒化物系半導体層は、一例として、金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を用いて形成することができる。
図3〜
図14に関連して上述した実施形態の構成要素と同一の構成要素については、重複を排除するために、以下、詳細な説明は省略する。
【0094】
図15を参照すれば、成長基板301上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層302と、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層305と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層320と、高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層1510とを順次形成する。一実施形態において、下部窒化物系半導体層302は高濃度にドーピングされたn型のGaN層、第1半導体層305は下部窒化物系半導体層302に比べて相対的に低濃度にドーピングされたn型のGaN層、第2半導体層320はp型のGaN層、上部窒化物系半導体層1510は高濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。下部窒化物系半導体層302および上部窒化物系半導体層1510は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされてよく、第1半導体層305は、約1E16〜1E17/cm
3のドーピング濃度にドーピングされてよい。
【0095】
図16を参照すれば、上部窒化物系半導体層1510から第1半導体層305の内部に至る第1トレンチ60を形成する。第1トレンチ60は、上部窒化物系半導体層1510、第2半導体層320、および第1半導体層305の一部分を選択的にエッチングすることにより形成されてよい。第1トレンチ60の側壁部は、第1トレンチ60の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第1トレンチ60の側壁部は、第1トレンチ60の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。
【0096】
図17を参照すれば、第1トレンチ60を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層1520を形成する。第3半導体層1520は、第1トレンチ60を埋め込むように形成されると同時に、上部窒化物系半導体層1510上に積層されるように形成されてよい。一実施形態において、第3半導体層1520は、約1E16〜1E17/cm
3のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。かくして、第2半導体層320は、第1半導体層305、上部窒化物系半導体層1510、および第3半導体層1520によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0097】
図18を参照すれば、第3半導体層1520を平坦化して、第3半導体層1520の表面が上部窒化物系半導体層1510の表面と均一となるようにする。前記平坦化方法は、一例として、化学的機械的研磨法(Chemical Mechanical Polishing)、ドライエッチング法またはウェットエッチング法を適用することができる。
【0098】
図19を参照すれば、第3半導体層1520を選択的にエッチングして、第2トレンチ70を形成する。第2トレンチ70は、第1トレンチ60の内部に形成されてよい。より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ70は、第1トレンチ60の側壁部から第3半導体層1520が所定の厚さだけ残存するように、第3半導体層1520を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。
【0099】
第2トレンチ70の側壁部に残存する第3半導体層1520の一部分1522は、後続の工程により、窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第3半導体層1520の一部分1522の厚さは、第2半導体層320とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。
【0100】
図面では、第2トレンチ70の底面が第1トレンチ60の底面と同一水準の深さで示されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ70の底面が第1トレンチ60の底面より深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0101】
図20を参照すれば、第2トレンチ70の内部、第3半導体層1522、および上部窒化物系半導体層1510上にゲート誘電膜372を形成する。ゲート誘電膜372は、第2トレンチ70の側壁および底面に沿って形成されてよい。
【0102】
図21を参照すれば、第2トレンチ70の内部および第2トレンチ70の外部のゲート誘電膜372上にゲート導電層を形成することにより、ゲート電極374を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ70の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0103】
図22を参照すれば、ゲート誘電膜372およびゲート電極374上に層間絶縁層376を形成する。
【0104】
図23を参照すれば、層間絶縁層376、ゲート誘電膜372、および上部窒化物系半導体層1510を選択的にエッチングして、絶縁層パターン378およびゲート誘電層373を形成する。また、第2半導体層320を部分的に露出させる第3トレンチ80を形成することができる。第3トレンチ80は、ソース電極380を形成するためのソースコンタクト80として機能することができる。
【0105】
図24を参照すれば、ソースコンタクト80の内部および絶縁層パターン378の間にソース電極380を形成する。ソース電極380は、上部窒化物系半導体層1510とオーミックコンタクトをなすことができる。
【0106】
図25を参照すれば、ソース電極380の上部にヒートシンク910を配置させる。ヒートシンク910は、窒化物系トランジスタの内部で発生する熱を外部に伝導させる機能を果たす。ヒートシンク910は、接合部材912を用いて、ソース電極380の上部に付着することができる。接合部材912は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。
【0107】
図面をさらに参照すれば、成長基板301を、下部窒化物系半導体層302と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0108】
図26を参照すれば、成長基板301が分離されることにより、露出する下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成する。ドレイン電極390は、下部窒化物系半導体層302とオーミックコンタクトを形成することができる。上述の工程により、本発明の実施形態にかかる窒化物系トランジスタを形成することができる。
【0109】
いくつかの他の実施形態によれば、
図24に関連して上述したソース電極380を形成する工程を行った後に、成長基板301上で、第1半導体層305、第2半導体層320、上部窒化物系半導体層1510を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層302を露出させることができる。
【0110】
次に、下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成することができる。上述の工程により、
図2に関連して上述した窒化物系トランジスタと実質的に同一の構造を形成することができる。加えて、ソース電極380の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0111】
図27は、本発明の第3実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
図27を参照すれば、垂直型窒化物系トランジスタ300は、窒化物系第1半導体領域105と、絶縁性電流遮断層110と、窒化物系第2半導体領域120と、窒化物系第3半導体領域130とを備える。また、窒化物系トランジスタ300は、窒化物系第2半導体領域120の間の第1半導体領域105に形成されるトレンチ10を備えることができる。さらに、窒化物系トランジスタ300は、トレンチ10の内部に配置されるゲート誘電層142およびゲート電極144を含むことができる。窒化物系トランジスタ300は、窒化物系第3半導体領域130と電気的に連結されるソース電極150と、窒化物系第1半導体領域105と電気的に連結されるドレイン電極170とを含むことができる。
【0112】
第2半導体領域120は、成長中にドーピング原子に自然結合された水素原子を除去するために熱処理しなければならないが、この時生成された水素ガスの離脱を容易にするために、第3半導体領域130の少なくとも一部が露出できる。また、これによって、ソース電極150の一部は、第2半導体領域120と接することができる。
【0113】
図面を参照すれば、窒化物系第1半導体領域105は、第1型にドーピングされた窒化物半導体層を含むことができる。前記第1型とは、ドーピングタイプを意味するもので、半導体物質層の内部に流入するドーパントの種類によって、一例として、n型またはp型であってよい。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。窒化物系第1半導体層105は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。第1半導体層105は、一例として、エピ成長したn型のGaN層であってよい。
【0114】
第2半導体領域120は、第1半導体領域105の内部に配置されてよい。したがって、第2半導体領域120は、第1半導体領域105によって取り囲まれるように配置されてよい。第2半導体領域120は、所定の幅、長さおよび厚さを有し、不連続的に配置されるパターン層を含むことができる。第2半導体領域120は、第1半導体領域105と異なる類型のドーピングタイプである第2型にドーピングされた窒化物層を含むことができる。一例として、第1半導体領域105がn型にドーピングされる場合、第2半導体領域120はp型にドーピングされてよく、第1半導体領域105がp型にドーピングされる場合、第2半導体領域120はn型にドーピングされてよい。
【0115】
第2半導体領域120の下面には、絶縁性電流遮断層110が配置されてよい。絶縁性電流遮断層110は、一例として、炭素または鉄のドーピングされた窒化物系半導体物質を含むことができる。一実施形態において、絶縁性電流遮断層110は、炭素または鉄のドーピングされた窒化ガリウム層を含むことができる。絶縁性電流遮断層110は、第2半導体領域120を通過してソース電極150およびドレイン電極170の間に伝導されるリーク電流を抑制する機能を果たすことができる。絶縁性電流遮断層110は、炭素または鉄のドーピングされた窒化物系半導体層を含むことにより、絶縁性電流遮断層110と接する第1半導体領域105、第2半導体領域120との格子定数の差に起因する変形を効果的に防止することができる。
【0116】
第3半導体領域130は、第1半導体領域105上に配置されてよい。第3半導体領域130は、高濃度の第1型にドーピングされた窒化物半導体層を含むことができる。第3半導体領域130は、第1半導体領域105と同一類型のドーピングタイプを備えることができる。第3半導体領域130は、ソース電極150と電気的に連結できる。
【0117】
以下では、一実施形態として、第1半導体領域105がn型にドーピングされたGaN層を含み、絶縁性電流遮断層110が炭素または鉄でドーピングされたGaN層であり、第2半導体領域120がp型にドーピングされたGaN層を含み、第3半導体領域130が高濃度のn型にドーピングされたGaN層を含む場合について説明する。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の変形例においても、後述の実施形態における動作機序と実質的に同一の動作機序が適用可能である。
【0118】
図面をさらに参照すれば、第2半導体領域120の間の第1半導体領域105内にトレンチ10が形成されてよい。トレンチ10の内部には、ゲート誘電層142およびゲート電極144が配置されてよい。
【0119】
ゲート誘電層142は、トレンチ10の内壁に薄膜の形態で配置されてよい。ゲート誘電層142は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。一例として、ゲート誘電層142は、シリコン酸化膜を含むことができる。
【0120】
ゲート電極144は、ゲート誘電層142上に配置され、トレンチ10を満たすように形成されてよい。ゲート電極144は、一例として、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、またはこれらの組み合わせを含むドーパントがドーピングされたp型GaN半導体を含むことができる。他の例として、ゲート電極144は、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができる。
【0121】
ゲート電極144は、第2半導体領域120とトレンチ10の側壁との間に位置する第1半導体領域105の空乏領域を調整することができる。図示のように、第1半導体領域105と第2半導体領域120とが接するように配置される時、第1半導体領域105と第2半導体領域120との界面領域では、PN接合による空乏領域が発生し得る。また、第1半導体領域105とゲート電極144との間のエネルギーバンドの差によって、ゲート誘電層142に隣接する第1半導体領域105内に空乏領域が追加的に形成されることもある。図面では、上述の第2半導体領域120またはゲート電極144の影響によって第1半導体領域105の内部に形成される空乏領域115を概略的に示している。
【0122】
具体的には、第1半導体領域105がn型にドーピングされたGaN層を含み、第2半導体領域120がp型にドーピングされたGaN層を含む時、第2半導体領域120とトレンチ10の側壁との間に位置する第1半導体領域105の内部には、キャリアである電子の空乏領域が形成される。
【0123】
この時、ゲート電極144にゲート電圧を印加することにより、ゲート電極144に沿って上下方向に位置する空乏領域115の幅W1、W2を変化させることができる。具体的な実施形態において、前記ゲート電圧に閾値電圧以上のゲート電圧を印加して空乏領域115の幅Wを十分に減少させると、第2半導体領域120とトレンチ10の側壁との間に位置する第1半導体領域105に電子伝導のためのチャネル層を形成することができる。前記チャネル層が上下方向に形成される場合、第3半導体領域130から前記チャネル層を介して下部のドレイン電極170方向に電子を伝導させることができる。
【0124】
ソース電極150は、ゲート電極144と物理的に離隔して配置され、第3半導体領域130と接するように配置されてよい。ソース電極150は、第3半導体領域130とオーミックコンタクト(ohmic contact)可能な物質を含むことができる。ソース電極150は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0125】
また、図示のように、ソース電極150は、第2半導体領域120と接するように形成されてよい。ソース電極150を接地させることにより、素子の動作時に、第2半導体領域120と第3半導体領域130の電位を接地レベルに維持させることができる。かくして、第2半導体領域120と第3半導体領域130を電気的に安定化させることができる。ソース電極150とゲート電極144との間には絶縁層146を配置し、ソース電極150とゲート電極144とを電気的に絶縁することができる。
【0126】
第1半導体領域105の下部には、高濃度の第1型にドーピングされた第4半導体領域160が配置されてよい。一実施形態において、第1半導体領域105がn型GaN層を含む場合、第4半導体領域160は、高濃度のn型GaN層を含むことができる。
【0127】
ドレイン電極170が第4半導体領域160上に配置されてよい。ドレイン電極170は、第4半導体領域160とオーミックコンタクト(ohmic contact)可能な物質を含むことができる。ドレイン電極170は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0128】
図面を参照すれば、ソース電極150の上部にはヒートシンク180が配置されてよい。ヒートシンク180は、接合部材182を用いて、ソース電極150の上部に付着することができる。接合部材182は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。ヒートシンク180は、窒化物系トランジスタ300で発生する熱を外部に伝達する役割を果たすことができる。ヒートシンク180は、熱伝導率の良い金属のような材質からなる構造物であってよい。
【0129】
上述の図面を用いて、本実施形態にかかる窒化物系トランジスタ300の駆動方法を説明する。まず、動作待機状態で、第2半導体領域120とゲート電極144との間に位置する第1半導体領域105に空乏領域115が形成される。ソース電極150とドレイン電極170との間に駆動電圧が印加されても、空乏領域115が電荷の移動を妨げることにより、ソース電極150とドレイン電極170との間で電荷の伝導は発生しない。
【0130】
ゲート電極144に閾値電圧以上の電圧が印加されると、空乏領域115が除去され、第1半導体領域105内に上下方向のチャネル層が形成される。一実施形態として、第1半導体領域105がn型ドーピングされたGaN層を含み、第2半導体領域120がp型ドーピングされたGaN層を含む場合、ゲート電極144に印加される前記電圧によって、第1半導体領域105に電子が伝導可能な上下方向のチャネル層が形成できる。
【0131】
前記電子は、ソース電極150から第3半導体領域130内に伝導された後に、下部方向に位置する前記チャネル層、第1半導体領域105、および第4半導体領域160を通過してドレイン電極170に伝導可能である。本実施形態では、ゲート電極144によって制御されるチャネル層を上下方向に構成するが、チャネル層をn型ドーピングされたGaN層(すなわち、第1半導体領域105の内部)に形成することにより、チャネル層における電荷移動度を増加させることができる。
【0132】
本発明者らによれば、本実施形態と対比される第1比較例として、n型ドーピング領域−p型ドーピング領域−n型ドーピング領域からなる窒化物構造物において、ゲート電圧により前記p型ドーピング領域内に直接チャネル層を形成する窒化物系トランジスタ構造が挙げられる。しかし、本発明者らは、第1比較例のトランジスタ構造は、チャネル層における電子移動度を信頼性あるように実現し難いと判断している。
【0133】
必ずしも特定の理論にこだわって解釈されることはないものの、通常、前記p型ドーピング領域は、GaNのような窒化物層内にマグネシウムのようなp型ドーパントを注入させて形成するが、p型ドーパントの注入濃度が増加するほど、p型ドーパントの活性化工程を信頼性あるように実現し難いことから、前記チャネル層における電子移動度に偏差が発生し得ると判断している。
【0134】
また、本発明者らによれば、本実施形態と対比される第2比較例として、n型ドーピング領域−p型ドーピング領域−n型ドーピング領域からなる窒化物構造物において、前記p型ドーピング領域とゲート電極との間に、AlGaN層およびGaN層の二重接合による2DEG(two dimensional electron gas)層(2次元電子ガス層)を形成するトランジスタ構造が挙げられる。この場合、2DEG層がチャネル層を形成することにより、電荷移動度を向上させることができるが、第2比較例のトランジスタでは、閾値電圧が高電圧環境で動作するには相対的に低い問題があると判断している。すなわち、本発明者らは、第2比較例のトランジスタ構造において、前記ゲート電極が前記2DEG層を制御することが相対的に困難で、3V以上の閾値電圧を実現し難いと判断している。
【0135】
これに対し、本実施形態は、ゲート電極144に隣接する第1半導体領域105内に空乏領域115を形成し、ゲート電圧により空乏領域115を制御することにより、電荷伝導のための十分な移動度を備え、3V以上の十分に高い閾値電圧を備えるチャネル層を形成することができる。かくして、上述の比較例で示されるチャネル層における電荷移動度の低下現象および閾値電圧の低下現象を克服することができる利点がある。
【0136】
また、第2半導体領域120の下面に絶縁性電流遮断層110を形成することにより、前記チャネル層でない、第2半導体領域120の内部を貫通して伝導されるリーク電流を効果的に抑制することができる利点がある。さらに、絶縁性電流遮断層110が炭素または鉄のドーピングされた窒化物系半導体層を含むことにより、絶縁性電流遮断層110と接する第1半導体領域105、第2半導体領域120との格子定数の差に起因する変形を効果的に防止することができる。
【0137】
図28は、本発明の第4実施形態にかかる窒化物系トランジスタを概略的に示す断面図である。
図28を参照すれば、窒化物系トランジスタ400は、基板101上に第4半導体領域160が配置され、ドレイン電極270が第4半導体領域160の一部分上にパターン形態で配置される構成を除けば、
図27に関連して上述した窒化物系トランジスタ300と実質的に同一である。
【0138】
基板101は、一例として、サファイア基板、GaN基板、SiC基板、Si基板、AlN基板などのような成長基板であってよい。基板101は、電気的絶縁性を備えることができる他の多様な材質の基板が適用されてもよい。
【0139】
図29〜
図40は、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。以下、説明する実施形態において、窒化物系半導体層は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。以下、説明する前記窒化物系半導体層は、一例として、金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を用いて形成することができる。
【0140】
図29を参照すれば、成長基板301の上部に、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層305と、絶縁性電流遮断層310と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層320と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層330とを順次形成する。この時、成長基板301と第1半導体層305との間に、前記第1半導体層305よりも高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層302を追加的に形成することができる。
【0141】
成長基板301は、一例として、サファイア基板、GaN基板、SiC基板、Si基板、AlN基板であってよいが、必ずしもこれに限定されず、窒化物系物質層を成長させる条件を満足する多様な基板が適用可能である。
【0142】
一実施形態によれば、第1半導体層305、第2半導体層320、および第3半導体層330は、ドーピングタイプが異なるだけで、同一の窒化物半導体を含むことができる。第1型がn型の場合、第2型はp型を意味することができ、第1型がp型の場合、第2型がn型であってよい。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。
【0143】
絶縁性電流遮断層310は、炭素(C)または鉄(Fe)のドーピングされた窒化物系半導体物質を含むことができる。一実施形態によれば、絶縁性電流遮断層310は、炭素のドーピングガスとして、四臭化炭素(CBr4)、または四塩化炭素(CCl4)を適用して、上述の金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を進行させることにより形成することができる。
【0144】
あるいは、他の実施形態によれば、絶縁性電流遮断層310は、鉄の前駆体として、ビスシクロペンタジエニル鉄(Cp2Fe、bis(cyclopentadienyl)iron)を適用して、上述の金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を進行させることにより形成することができる。
【0145】
図30を参照すれば、第3半導体層330から第1半導体層305の内部に至る第1トレンチ22を形成する。第1トレンチ22は、第3半導体層330、第2半導体層320、絶縁性電流遮断層310の一部分を選択的にエッチングすることにより形成することができる。第1トレンチ22の側壁部は、第1トレンチ22の底面と垂直をなすように形成されてよい。
【0146】
別の例として、第1トレンチ22の側壁部は、第1トレンチ22の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0147】
第1トレンチ22の底面は、絶縁性電流遮断層310と第1半導体層305との境界面と同一の水準を維持するか、前記境界面よりも下に形成されてよい。
【0148】
図31を参照すれば、第1トレンチ22を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層340を形成する。第4半導体層340は、第1トレンチ22を埋め込むように形成されると同時に、第3半導体層330上に積層されるように形成されてよい。
【0149】
次に、第4半導体層340よりも高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層360を形成することができる。一実施形態において、第4半導体層340は、約1E17〜1E19/cm
3のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよく、上部窒化物系半導体層360は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。かくして、第2半導体層320は、第1半導体層305、絶縁性電流遮断層310、第3半導体層330、および第4半導体層340によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0150】
図32を参照すれば、上部窒化物系半導体層360および窒化物系第4半導体層340を選択的にエッチングして、第2トレンチ32を形成する。第2トレンチ32は、第1トレンチ22の内部に形成されてよい。
【0151】
より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ32は、第1トレンチ22の側壁部から第4半導体層340が所定の厚さt1、t2だけ残存するように、第4半導体層340を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。残存する第4半導体層340の一部分は、後続の工程により、窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第4半導体層340の厚さは、第2半導体層320とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。
【0152】
第2トレンチ32は、第3半導体層330の表面から少なくとも第2半導体層320の厚さをカバーするように形成されてよい。たとえ、図面では、第2トレンチ32の底面が第1トレンチ22の底面と同一水準の深さで示されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ32の底面が第1トレンチ22の底面よりも深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0153】
第2トレンチ32の側壁部は、第2トレンチ32の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第2トレンチ32の側壁部は、第2トレンチ32の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0154】
図33を参照すれば、第2トレンチ32の間の上部窒化物系半導体層360、第4半導体層340、および第3半導体層330を選択的にエッチングして、第2半導体層320を部分的に露出させる第3トレンチ42を形成する。第3トレンチ42の側壁部は、第3トレンチ42の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第3トレンチ42の側壁部は、第3トレンチ42の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。第3トレンチ42は、後述のソース電極380を形成するためのソースコンタクト42として機能することができる。
【0155】
図34を参照すれば、第2トレンチ32および第3トレンチ42の内部、および上部窒化物系半導体層360上にゲート誘電膜372を形成する。図示のように、ゲート誘電膜372が第2トレンチ32の側壁に沿って形成され、第3トレンチ42の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0156】
ゲート誘電膜372は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。ゲート誘電膜372を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0157】
図35を参照すれば、第2トレンチ32の内部および第2トレンチ32の外部のゲート誘電膜372上にゲート導電層を形成することにより、ゲート電極374を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ32の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0158】
ゲート電極374は、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、またはこれらの組み合わせを含むドーパントがドーピングされたp型GaN半導体を含むことができる。他の例として、ゲート電極374は、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができる。ゲート電極374を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0159】
図36を参照すれば、ゲート誘電膜372およびゲート電極374上に層間絶縁層376を形成する。層間絶縁層376は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。層間絶縁層376を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0160】
図37を参照すれば、層間絶縁層376およびゲート誘電膜372を選択的にエッチングして、絶縁層パターン378およびゲート誘電層373を形成する。また、前記選択的エッチング過程で、第3トレンチ42の内部のゲート誘電膜372が除去されることにより、第3トレンチ42が露出する。第3トレンチ42は、少なくとも第4半導体層340から下部方向に形成されて、第2半導体層320を露出させることができる。第3トレンチ42は、後述のように、ソース電極380を形成するためのソースコンタクト42として機能することができる。
【0161】
図38を参照すれば、ソースコンタクト42の内部および絶縁層パターン378の間にソース電極380を形成する。ソース電極380は、第3半導体層330、第4半導体層340、または上部窒化物系半導体層360とオーミックコンタクトをなすことができる。ソース電極380は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ソース電極380を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0162】
図39を参照すれば、ソース電極380の上部にヒートシンク910を配置させる。ヒートシンク910は、窒化物系トランジスタの内部で発生する熱を外部に伝導させる機能を果たす。ヒートシンク910は、一例として、熱伝導率の良い金属のような材質からなる構造物であってよい。ヒートシンク910は、接合部材912を用いて、ソース電極380の上部に付着することができる。接合部材912は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。
【0163】
図39をさらに参照すれば、成長基板301を、下部窒化物系半導体層302と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0164】
図40を参照すれば、成長基板301が分離されることにより、露出する下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成する。ドレイン電極390は、下部窒化物系半導体層302とオーミックコンタクトを形成することができる。ドレイン電極390は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ドレイン電極390を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。上述の工程により、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタを製造することができる。
【0165】
いくつかの他の実施形態によれば、
図38に関連して上述したソース電極380を形成する工程を行った後に、成長基板301上で、第1半導体層305、絶縁性電流遮断層310、第2半導体層320、第3半導体層330、第4半導体層340、上部窒化物系半導体層360を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層302を露出させることができる。
【0166】
次に、下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極を形成することができる。上述の工程により、
図28に関連して上述した窒化物系トランジスタを形成することができる。加えて、ソース電極380の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0167】
図41〜
図52は、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。以下、説明する実施形態において、窒化物系半導体層は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。前記窒化物系半導体層は、一例として、金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を用いて形成することができる。
図27〜
図40に関連して上述した実施形態の構成要素と同一の構成要素については、重複を排除するために、以下、詳細な説明は省略する。
【0168】
図41を参照すれば、成長基板301上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層302と、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層305と、絶縁性電流遮断層310と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層320と、高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層1510とを順次形成する。
【0169】
一実施形態において、下部窒化物系半導体層302は高濃度にドーピングされたn型のGaN層、第1半導体層305は下部窒化物系半導体層302に対して相対的に低濃度にドーピングされたn型のGaN層、第2半導体層320はp型のGaN層、上部窒化物系半導体層1510は高濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。下部窒化物系半導体層302および上部窒化物系半導体層1510は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされてよく、第1半導体層305は、約1E16〜1E19/cm3のドーピング濃度にドーピングされてよい。
【0170】
絶縁性電流遮断層310は、炭素(C)または鉄(Fe)のドーピングされた窒化物系半導体物質を含むことができる。一実施形態によれば、絶縁性電流遮断層310は、炭素のドーピングガスとして、四臭化炭素(CBr4)、または四塩化炭素(CCl4)を適用するか、鉄の前駆体として、ビスシクロペンタジエニル鉄(Cp2Fe、bis(cyclopentadienyl)iron)を適用して、上述の金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を進行させることにより形成することができる。
【0171】
図42を参照すれば、上部窒化物系半導体層1510から第1半導体層305の内部に至る第1トレンチ62を形成する。第1トレンチ62は、上部窒化物系半導体層1510、第2半導体層320、および絶縁性電流遮断層310の一部分を選択的にエッチングすることにより形成されてよい。第1トレンチ62の側壁部は、第1トレンチ62の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第1トレンチ62の側壁部は、第1トレンチ62の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。
【0172】
第1トレンチ62の底面は、絶縁性電流遮断層310と第1半導体層305との境界面と同一の水準を維持するか、前記境界面よりも下に形成されてよい。
【0173】
図43を参照すれば、第1トレンチ62を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層1520を形成する。第3半導体層1520は、第1トレンチ62を埋め込むように形成されると同時に、上部窒化物系半導体層1510上に積層されるように形成されてよい。一実施形態において、第3半導体層1520は、約1E17〜1E19/cm
3のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。かくして、第2半導体層320は、第1半導体層305、絶縁性電流遮断層310、上部窒化物系半導体層1510、および第3半導体層1520によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0174】
図44を参照すれば、第3半導体層1520を平坦化して、第3半導体層1520の表面が上部窒化物系半導体層1510の表面と均一となるようにする。前記平坦化方法は、一例として、化学的機械的研磨法(Chemical Mechanical Polishing)、ドライエッチング法、またはウェットエッチング法を適用することができる。
【0175】
図45を参照すれば、第3半導体層1520を選択的にエッチングして、第2トレンチ72を形成する。第2トレンチ72は、第1トレンチ62の内部に形成されてよい。より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ72は、第1トレンチ62の側壁部から第3半導体層1520が所定の厚さt3、t4だけ残存するように、第3半導体層1520を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。
【0176】
第2トレンチ72の側壁部に残存する第3半導体層1520の一部分1522は、後続の工程により、窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第3半導体層1520の一部分1522の厚さは、第2半導体層320とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。
【0177】
図面では、第2トレンチ72の底面が第1トレンチ62の底面と同一水準の深さで示されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ72の底面が第1トレンチ62の底面より深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0178】
図46を参照すれば、第2トレンチ72の内部、第3半導体層1522、および上部窒化物系半導体層1510上にゲート誘電膜372を形成する。ゲート誘電膜372は、第2トレンチ72の側壁および底面に沿って形成されてよい。
【0179】
図47を参照すれば、第2トレンチ72の内部および第2トレンチ72の外部のゲート誘電膜372上にゲート導電層を形成することにより、ゲート電極374を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ72の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0180】
図48を参照すれば、ゲート誘電膜372およびゲート電極374上に層間絶縁層376を形成する。
【0181】
図49を参照すれば、層間絶縁層376、ゲート誘電膜372、および上部窒化物系半導体層1510を選択的にエッチングして、絶縁層パターン378およびゲート誘電層373を形成する。また、第2半導体層320を部分的に露出させる第3トレンチ82を形成することができる。第3トレンチ82は、ソース電極380を形成するためのソースコンタクト82として機能することができる。
【0182】
図50を参照すれば、ソースコンタクト82の内部および絶縁層パターン378の間にソース電極380を形成する。ソース電極380は、上部窒化物系半導体層1510とオーミックコンタクトをなすことができる。
【0183】
図51を参照すれば、ソース電極380の上部にヒートシンク910を配置させる。ヒートシンク910は、窒化物系トランジスタの内部で発生する熱を外部に伝導させる機能を果たす。ヒートシンク910は、接合部材912を用いて、ソース電極380の上部に付着することができる。接合部材912は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。
【0184】
図面をさらに参照すれば、成長基板301を、下部窒化物系半導体層302と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0185】
図52を参照すれば、成長基板301が分離されることにより、露出する下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成する。ドレイン電極390は、下部窒化物系半導体層310とオーミックコンタクトを形成することができる。上述の工程により、本発明の実施形態にかかる窒化物系トランジスタを形成することができる。
【0186】
いくつかの他の実施形態によれば、
図50に関連して上述したソース電極380を形成する工程を行った後に、成長基板301上で、第1半導体層305、絶縁性電流遮断層310、第2半導体層320、上部窒化物系半導体層1510を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層310を露出させることができる。
【0187】
次に、下部窒化物系半導体層310上にドレイン電極を形成することができる。上述の工程により、
図28に関連して上述した窒化物系トランジスタと実質的に同一の構造を形成することができる。加えて、ソース電極380の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0188】
図53〜
図69は、本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。以下、説明する実施形態において、窒化物系半導体層は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。前記窒化物系半導体層は、一例として、金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を用いて形成することができる。
【0189】
図53を参照すれば、基板301上に窒化物半導体層410を形成する。基板301は、一例として、シリコン基板、サファイア基板、炭化シリコン(SiC)基板、AlN基板などのような成長基板であってよいが、必ずしもこれに限定されず、窒化物系半導体物質層を成長させる要件を満足する限り、他の基板も可能である。
【0190】
窒化物半導体層410は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物系半導体を含む層であってよい。一実施形態として、基板301がサファイア基板の場合、窒化物半導体層410はGaN層であってよい。
【0191】
ただし、このような窒化物半導体層410を形成する過程で、基板301と窒化物半導体層410との間の格子定数の差に起因する結晶欠陥である貫通転位412が窒化物半導体層410内に形成される。貫通転位412は、基板301に対して上下方向に形成される。
【0192】
図54を参照すれば、窒化物半導体層410を選択的にエッチングして、窒化物シードパターン415を形成する。前記エッチング工程において、窒化物半導体層410をエッチングした後に、追加的なエッチングを進行させて、基板301が所定の深さに凹部を形成させることができる。前記エッチング工程は、異方性エッチング工程で進行可能であり、一例として、ドライエッチング、ウェットエッチング、またはこれらの結合で進行可能である。
【0193】
図55を参照すれば、窒化物シードパターン415を用いて、窒化物バッファ層420を成長させる。窒化物バッファ層420は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物系半導体を含む層であってよい。窒化物バッファ層420は、一例として、GaN層、AlGaN層、またはこれらの積層構造であってよい。窒化物バッファ層420は、第1型にドーピングされてよい。
【0194】
窒化物バッファ層420は、図面の矢印方向、すなわち、基板301を基準として上下方向および左右方向に成長するように制御されてよい。基板301を基準として上下方向に成長する窒化物バッファ層420の内部には、窒化物シードパターン415から延びる貫通転位412が形成される。
【0195】
これに対し、基板301を基準として左右方向に成長する窒化物バッファ層420の内部には、貫通転位412が形成されることが抑制できる。エピタキシ成長の特性上、成長する方向に沿って下部層の結晶欠陥をそのまま保有しながら、上部層の薄膜が形成されるからである。したがって、貫通転位412は、窒化物バッファ層420が基板301を基準として上下方向に成長する時、成長する窒化物バッファ層420内に形成される。
【0196】
図56を参照すれば、窒化物バッファ層420上に窒化物側面成長用マスクパターン430を形成する。窒化物側面成長用マスクパターン430は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むパターン層であってよい。一例として、窒化物側面成長用マスクパターン430は、シリコン酸化膜パターン層であってよい。
【0197】
窒化物側面成長用マスクパターン430は、非晶質形態の結晶構造を有するように形成されてよく、一例として、化学気相蒸着法、蒸発法、コーティング法などのような方法を適用して形成することができる。また、窒化物側面成長用マスクパターン430は、窒化物バッファ層420と互いに異なる組成および構成原子を有することにより、窒化物バッファ層420内の貫通転位が窒化物側面成長用マスクパターン430の内部に延びなくて済む。
【0198】
図57を参照すれば、窒化物側面成長用マスクパターン430を用いて、窒化物バッファ層420から高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層302を成長させる。
【0199】
次に、下部窒化物系半導体層302上に、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層305と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層320と、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層330とを順次形成する。
【0200】
第1半導体層305、第2半導体層320、および第3半導体層330は、ドーピングタイプが異なるだけで、同一の窒化物を含むことができる。第1型がn型の場合、第2型はp型を意味することができ、第1型がp型の場合、第2型がn型であってよい。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。
【0201】
一実施形態において、窒化物バッファ層420としてn型ドーピングされたGaN層、下部窒化物系半導体層302として高濃度のn型ドーピングされたGaN層、第1半導体層305としてn型ドーピングされたGaN層、第2半導体層320としてp型ドーピングされたGaN層、第3半導体層330としてn型ドーピングされたGaN層が形成されてよい。
【0202】
下部窒化物系半導体層302は、窒化物バッファ層420から上下方向および左右方向にエピ成長することができる。エピ成長工程中に上述のn型ドーパントが注入されてよい。
【0203】
下部窒化物系半導体層302が窒化物バッファ層420から成長する時、窒化物バッファ層420内の貫通転位412も共に延びて、下部窒化物系半導体層302内に形成される。
【0204】
ただし、窒化物側面成長用マスクパターン430の上部に形成される下部窒化物系半導体層302の内部には、貫通転位412の密度が相対的に低くなり得る。なぜなら、窒化物側面成長用マスクパターン430の上部では、バッファ層420から直接窒化物半導体層が成長せず、窒化物バッファ層420から上下方向に成長する下部窒化物系半導体層302の一部分が窒化物側面成長用マスクパターン430の側面方向に成長することにより、窒化物側面成長用マスクパターン430の上部に下部窒化物系半導体層302が形成されるからである。上述のように、側面成長する窒化物層の内部には、下部層から貫通転位が延びないことから、貫通転位の密度が低くなり得る。
【0205】
図58を参照すれば、第3半導体層330から第1半導体層305の内部に至る第1トレンチ24を形成する。第1トレンチ24は、第3半導体層330、第2半導体層320、および第1半導体層305の一部分を選択的にエッチングすることにより形成することができる。
【0206】
第1トレンチ24の側壁部は、第1トレンチ24の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第1トレンチ24の側壁部は、第1トレンチ24の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0207】
図59を参照すれば、第1トレンチ24を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層340を形成する。第4半導体層340は、第1トレンチ24を埋め込むように形成されると同時に、第3半導体層330上に積層されるように形成されてよい。
【0208】
次に、第4半導体層340よりも高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層360を形成することができる。一実施形態において、第4半導体層340は、約1E16〜1E19/cm
3のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよく、上部窒化物系半導体層360は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。かくして、第2半導体層320は、第1半導体層305、第3半導体層330、および第4半導体層340によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0209】
図60を参照すれば、上部窒化物系半導体層360および窒化物系第4半導体層340を選択的にエッチングして、第2トレンチ34を形成する。第2トレンチ34は、第1トレンチ24の内部に形成されてよい。
【0210】
より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ34は、第1トレンチ24の側壁部から第4半導体層340が所定の厚さt1、t2だけ残存するように、第4半導体層340を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。残存する第4半導体層340の一部分は、後続の工程により、窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第4半導体層340の厚さは、第2半導体層320とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。
【0211】
第2トレンチ34は、第3半導体層330の表面から少なくとも第2半導体層320の厚さをカバーするように形成されてよい。図面では、第2トレンチ34の底面が第1トレンチ24の底面と同一水準の深さで示されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ34の底面が第1トレンチ24の底面より深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0212】
第2トレンチ34の側壁部は、第2トレンチ34の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第2トレンチ34の側壁部は、第2トレンチ34の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0213】
図61を参照すれば、第2トレンチ34の間の上部窒化物系半導体層360、第4半導体層340、および第3半導体層330を選択的にエッチングして、第2半導体層320を部分的に露出させる第3トレンチ44を形成する。第3トレンチ44の側壁部は、第3トレンチ44の底面と垂直をなすように形成されてよい。
【0214】
別の例として、第3トレンチ44の側壁部は、第3トレンチ44の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。第3トレンチ44は、後述のソース電極380を形成するためのソースコンタクト44として機能することができる。
【0215】
図62を参照すれば、第2トレンチ34および第3トレンチ44の内部および上部窒化物系半導体層360上にゲート誘電膜372を形成する。図示のように、ゲート誘電膜372が第2トレンチ34の側壁に沿って形成され、第3トレンチ44の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0216】
ゲート誘電膜372は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。ゲート誘電膜372を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0217】
図63を参照すれば、第2トレンチ34の内部および第2トレンチ34の外部のゲート誘電膜372上にゲート導電層を形成することにより、ゲート電極374を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ34の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0218】
ゲート電極374は、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、またはこれらの組み合わせを含むドーパントがドーピングされたp型GaN半導体を含むことができる。他の例として、ゲート電極374は、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができる。ゲート電極374を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0219】
図64を参照すれば、ゲート誘電膜372およびゲート電極374上に層間絶縁膜376を形成する。層間絶縁膜376は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。層間絶縁膜376を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0220】
図65を参照すれば、層間絶縁膜376およびゲート誘電膜372を選択的にエッチングして、層間絶縁層378およびゲート誘電層373を形成する。また、前記選択的エッチング過程で、第3トレンチ44の内部のゲート誘電膜372が除去されることにより、第3トレンチ44が露出する。第3トレンチ44は、少なくとも第4半導体層340から下部方向に形成されて、第2半導体層320を露出させることができる。第3トレンチ44は、後述のように、ソース電極380を形成するためのソースコンタクト44として機能することができる。
【0221】
図66を参照すれば、ソースコンタクト44の内部および層間絶縁層378の間にソース電極380を形成する。ソース電極380は、第3半導体層330、第4半導体層340、または上部窒化物系半導体層360とオーミックコンタクトをなすことができる。ソース電極380は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ソース電極380を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0222】
図67を参照すれば、ソース電極380の上部にヒートシンク910を配置させる。ヒートシンク910は、窒化物系トランジスタの内部で発生する熱を外部に伝導させる機能を果たす。ヒートシンク910は、一例として、熱伝導率の良い金属のような材質からなる構造物であってよい。ヒートシンク910は、接合部材912を用いて、ソース電極380の上部に付着することができる。接合部材912は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。
【0223】
図67をさらに参照すれば、基板301を、窒化物シードパターン415および窒化物バッファ層420と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0224】
図68を参照すれば、基板301が分離されることにより、露出する窒化物シードパターン415および窒化物バッファ層420上にドレイン電極390を形成する。ドレイン電極390は、窒化物バッファ層420とオーミックコンタクトを形成することができる。
【0225】
ドレイン電極390は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ドレイン電極390を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。上述の工程により、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタを製造することができる。
【0226】
いくつかの他の実施形態によれば、
図66に関連して上述したソース電極380を形成する工程を行った後に、基板301上で、第1半導体層305、第2半導体層320、第3半導体層330、第4半導体層340、上部窒化物系半導体層360を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層302を露出させることができる。
【0227】
次に、下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極390を形成することができる。加えて、ソース電極380の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0228】
以下では、
図68を参照して、本発明の実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの駆動方法を説明する。まず、動作待機状態で、第2半導体層320とゲート電極374との間に位置する第4半導体層340に空乏領域1610が形成される。ソース電極380とドレイン電極390との間に駆動電圧が印加されても、空乏領域1610が電荷の移動を妨げることにより、ソース電極380とドレイン電極390との間で電荷の伝導は発生しない。
【0229】
ゲート電極374に閾値電圧以上の電圧が印加されると、空乏領域1610が除去され、第4半導体層340内に上下方向のチャネル層が形成される。一実施形態として、第4半導体領域340がn型ドーピングされたGaN層を含み、第2半導体層320がp型ドーピングされたGaN層を含む場合、ゲート電極374に印加される前記電圧によって、第4半導体層340に電子が伝導可能な上下方向のチャネル層が形成できる。
【0230】
前記電子は、ソース電極380から第3半導体領域330に伝導された後に、下部方向に位置する前記チャネル層、第1半導体層320、下部窒化物系半導体層302、窒化物バッファ層420を通過してドレイン電極390に伝導可能である。本実施形態では、ゲート電極374によって制御されるチャネル層を上下方向に構成するが、チャネル層をn型ドーピングされたGaN層に形成することにより、チャネル層における電荷移動度を増加させることができる。
【0231】
本発明の実施形態にかかる製造方法によれば、基板301上に、下部窒化物系半導体層302、第1半導体層305〜第4半導体層340、および上部窒化物系半導体層360を形成するにあたり、基板物質と窒化物系半導体物質との間の結晶格子の差に起因して窒化物系半導体層内に発生する貫通転位の形成を抑制することができる。これにより、上述の垂直型窒化物系トランジスタの構造において、貫通転位を介したソース電極とドレイン電極との間の、所望しないリーク電流の発生を抑制することができる。
【0232】
図70〜
図78は、本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
図70を参照すれば、基板301上に窒化物シードパターン415を形成する。次に、窒化物シードパターン415の間を埋め込むように、基板301上に窒化物バッファ層420を形成する。窒化物バッファ層420上に窒化物側面成長用マスクパターン430を形成する。次に、窒化物側面成長用マスクパターン430を用いて、窒化物バッファ層420から高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層302を形成する。
【0233】
上述の窒化物シードパターン415、窒化物バッファ層420、窒化物側面成長用マスクパターン430、および下部窒化物系半導体層302の構成および形成方法は、
図53〜
図57に関連して上述した実施形態におけるそれぞれの構成および形成方法と実質的に同一である。
【0234】
上述のように、窒化物シードパターン415を用いる窒化物バッファ層420の側面成長、および窒化物側面成長用マスクパターン430を用いる下部窒化物系半導体層302の側面成長により、下部窒化物系半導体層302の内部の貫通転位の密度を従来に比べて減少させることができる。
【0235】
図70を参照すれば、下部窒化物系半導体層302上に、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層305と、第2型にドーピングされた窒化物系第2半導体層320と、高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層1510とを順次形成する。一実施形態において、下部窒化物系半導体層302は高濃度にドーピングされたn型のGaN層、第1半導体層305は下部窒化物系半導体層302に対して相対的に低濃度にドーピングされたn型のGaN層、第2半導体層320はp型のGaN層、上部窒化物系半導体層1510は高濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。下部窒化物系半導体層302および上部窒化物系半導体層1510は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされてよく、第1半導体層302および第2半導体層305は、約1E16〜1E19/cm
3のドーピング濃度にドーピングされてよい。
【0236】
図71を参照すれば、上部窒化物系半導体層1510から第1半導体層305の内部に至る第1トレンチ64を形成する。第1トレンチ64は、上部窒化物系半導体層1510、第2半導体層320、および第1半導体層305の一部分を選択的にエッチングすることにより形成されてよい。第1トレンチ64の側壁部は、第1トレンチ64の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第1トレンチ64の側壁部は、第1トレンチ64の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。
【0237】
図72を参照すれば、第1トレンチ64を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第3半導体層1522を形成する。かくして、第2半導体層320は、第1半導体層305、上部窒化物系半導体層1510、および第3半導体層1522によって取り囲まれるように配置されてよい。図示のように、第3半導体層1522は、上部窒化物系半導体層1510の表面と同一の高さ水準を有するように平坦化できる。
【0238】
図73を参照すれば、第3半導体層1522を選択的にエッチングして、第2トレンチ74を形成する。第2トレンチ74は、第1トレンチ64の内部に形成されてよい。より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ74は、第1トレンチ64の側壁部から第3半導体層1522が所定の厚さt3、t4だけ残存するように、第3半導体層1522を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。
【0239】
第2トレンチ74の側壁部に残存する第3半導体層1522は、後続の工程により、窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第3半導体層1522の厚さは、第2半導体層320とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。
【0240】
図74を参照すれば、第2トレンチ74の内部、第3半導体層1522、および上部窒化物系半導体層1510上にゲート誘電膜373を形成する。ゲート誘電膜373は、第2トレンチ74の側壁および底面に沿って形成されてよい。
【0241】
次に、第2トレンチ74の内部および第2トレンチ74の外部のゲート誘電膜373上にゲート導電層を形成してパターニングすることにより、ゲート電極374を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ74の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0242】
図75を参照すれば、ゲート誘電膜373およびゲート電極374上に層間絶縁層378を形成する。次に、前記層間絶縁層378、ゲート誘電膜373、および上部窒化物系半導体層1510を選択的にエッチングして、第2半導体層320を部分的に露出させる第3トレンチ84を形成することができる。第3トレンチ84は、ソース電極380を形成するためのソースコンタクト84として機能することができる。
【0243】
図76を参照すれば、ソースコンタクト84の内部および層間絶縁層378の間にソース電極380を形成する。ソース電極380は、上部窒化物系半導体層1510とオーミックコンタクトをなすことができる。
【0244】
図77を参照すれば、接合部材912を用いて、ソース電極380の上部にヒートシンク910を配置させる。また、基板301を、窒化物シードパターン415および窒化物バッファ層420と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0245】
基板301が分離されることにより、露出する窒化物シードパターン415および窒化物バッファ層420上にドレイン電極390を形成する。ドレイン電極390は、窒化物バッファ層420とオーミックコンタクトを形成することができる。ドレイン電極390は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0246】
いくつかの他の実施形態によれば、
図76に関連して上述したソース電極380を形成する工程を行った後に、
図78に示されるように、基板301上で、第1半導体層305、第2半導体層320などを選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層302を露出させることができる。次に、下部窒化物系半導体層302上にドレイン電極392を形成することができる。加えて、ソース電極380の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0247】
図79〜
図93は、本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。以下、説明する実施形態において、窒化物系半導体層は、一例として、AlxInyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1)のような窒化物半導体を含むことができる。前記窒化物系半導体層は、一例として、金属有機化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)、分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)、水素化気相蒸着エピタキシ(Hydride Vapor Phase Epitaxy)などのような方法を用いるエピ成長法によって形成することができる。
【0248】
図79を参照すれば、基板505上に、高濃度の第1型にドーピングされた下部窒化物系半導体層510と、第1型にドーピングされた窒化物系第1半導体層521とを順次形成する。基板505は、一例として、シリコン基板、サファイア基板、炭化シリコン(SiC)基板、AlN基板などのような基板であってよいが、必ずしもこれに限定されず、窒化物系半導体物質層を成長させる要件を満足する限り、他の基板も可能である。
【0249】
前記第1型とは、n型またはp型のドーピング形態を意味する。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。上述のドーピングは、前記窒化物系半導体層の製造工程を行う途中に、ドーピングガスを反応器内に提供することにより行われてよい。一実施形態によれば、下部窒化物系半導体層510として高濃度のn型ドーピングされたGaN層、第1半導体層521としてn型ドーピングされたGaN層が形成されてよい。
【0250】
下部窒化物系半導体層510が基板505上で形成される時、基板505と下部窒化物系半導体層510をなす物質の格子定数の差に起因して結晶欠陥である貫通転位512が下部窒化物系半導体層510の内部に形成される。貫通転位512は、基板505に対して上下方向に形成される。貫通転位512は、第1半導体層521が下部窒化物系半導体層510上に形成される時、下部窒化物系半導体層510の内部に延びる。エピ成長法を適用する限り、下部層の結晶構造に沿って上部層が形成されるからである。
【0251】
図79をさらに参照すれば、第1半導体層上にマスク層530を形成する。マスク層530は、一例として、酸化物、窒化物、酸窒化物、またはこれらの2以上を含む物質で形成することができる。マスク層530は、具体的な例として、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、またはシリコン酸窒化膜であってよい。マスク層530は、上述の材料膜を単独または複層の積層構造で形成することができる。
【0252】
マスク層530は、非晶質形態の結晶構造を有するように形成されてよく、一例として、化学気相蒸着法、蒸発法、コーティング法などのような方法を適用して形成することができる。また、マスク層530は、第1半導体層521と互いに異なる組成および構成原子を有することにより、第1半導体層521内の貫通転位512がマスク層530の内部に延びなくて済む。
【0253】
図80を参照すれば、マスク層530を選択的にエッチングして、窒化物側面成長用マスクパターン535を形成する。上述のエッチング法は、異方性エッチング法または等方性エッチング法を適用することができる。
【0254】
図81を参照すれば、窒化物側面成長用マスクパターン535を用いて、第1半導体層521から第1型にドーピングされた窒化物系第2半導体層522を成長させる。次に、第2半導体層522上に第2型にドーピングされた窒化物系第3半導体層523を形成する。
【0255】
第1半導体層521、第2半導体層522、および第3半導体層523は、ドーピングタイプが異なるだけで、同一の窒化物を含むことができる。第1型がn型の場合、第2型はp型を意味することができ、第1型がp型の場合、第2型がn型であってよい。一例として、n型にドーピングされる場合、ドーパントは、シリコン(Si)が適用可能であり、p型にドーピングされる場合、ドーパントは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)などが適用可能である。
【0256】
一実施形態において、下部窒化物系半導体層510として高濃度のn型ドーピングされたGaN層、第1半導体層521としてn型ドーピングされたGaN層、第2半導体層522としてp型ドーピングされたGaN層、第3半導体層523としてn型ドーピングされたGaN層が形成されてよい。
【0257】
第2半導体層522は、第1半導体層521から上下方向および左右方向にエピ成長することができる。エピ成長工程中に上述のp型ドーパントが注入されてよい。
【0258】
第2半導体層522が第1半導体層521から成長する時、第1半導体層521内の貫通転位512も共に延びて、第2半導体層522内に形成される。ただし、窒化物側面成長用マスクパターン535の上部に形成される第2半導体層522の内部には、貫通転位512の密度が相対的に低くなり得る。なぜなら、窒化物側面成長用マスクパターン535の上部では、第1半導体層521から直接窒化物半導体層が成長せず、第1半導体層521から上下方向に直接成長していた第1半導体層521の一部分が窒化物側面成長用マスクパターン535の側面方向に方向を切り替えて成長することにより、窒化物側面成長用マスクパターン535の上部に第2半導体層522の部分が形成されるからである。側面成長する窒化物層は、下部層の結晶構造に沿わないことから、下部層の貫通転位が延びなくて済む。
【0259】
第2半導体層522内の貫通転位の密度が低いことから、第2半導体層522からエピ成長する第3半導体層523内の貫通転位の密度も低くなり得る。
【0260】
図82を参照すれば、第3半導体層523から第1半導体層521の内部に至る第1トレンチ16を形成する。第1トレンチ16は、第3半導体層523、第2半導体層522、窒化物側面成長用マスクパターン535、および第1半導体層521を選択的にエッチングすることにより形成することができる。第1トレンチ16の側壁部は、第1トレンチ16の底面と垂直をなすように形成されてよい。
【0261】
別の例として、第1トレンチ16の側壁部は、第1トレンチ16の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0262】
図83を参照すれば、第1トレンチ16を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層524を形成する。第4半導体層524は、第1トレンチ16を埋め込むように形成されると同時に、第3半導体層523上に積層されるように形成されてよい。
【0263】
次に、第4半導体層524よりも高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層540を形成することができる。一実施形態において、第4半導体層524は、約1E17〜1E19/cm
3のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよく、上部窒化物系半導体層540は、約1E19/cm
3以上のドーピング濃度にドーピングされたn型のGaN層であってよい。かくして、第3半導体層523は、第2半導体層522、および第4半導体層524によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0264】
図84を参照すれば、上部窒化物系半導体層540および第4半導体層524を選択的にエッチングして、第2トレンチ26を形成する。第2トレンチ26は、第1トレンチ16の内部に形成されてよい。
【0265】
より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ26は、第1トレンチ16の側壁部から第4半導体層524が所定の厚さt1、t2だけ残存するように、第4半導体層524を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。
【0266】
残存する第4半導体層524の一部分は、後続の工程により、垂直型窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第4半導体層524の厚さは、第3半導体層523とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。図示のように、第2トレンチ26の底面は、第1トレンチ16の底面と同一水準の深さであってよいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ26の底面が第1トレンチ16の底面より深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0267】
第2トレンチ26の側壁部は、第2トレンチ26の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第2トレンチ26の側壁部は、第2トレンチ26の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0268】
図85を参照すれば、第2トレンチ26の間の上部窒化物系半導体層540、第4半導体層524を選択的にエッチングして、第2半導体層522を部分的に露出させる第3トレンチ36を形成する。第3トレンチ36の側壁部は、第3トレンチ36の底面と垂直をなすように形成されてよい。別の例として、第3トレンチ36の側壁部は、第3トレンチ36の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。第3トレンチ36は、後述のソース電極570を形成するためのソースコンタクト36として機能することができる。
【0269】
図86を参照すれば、第2トレンチ26および第3トレンチ36の内部および上部窒化物系半導体層540上にゲート誘電膜552を形成する。図示のように、ゲート誘電膜552が第2トレンチ26の側壁に沿って形成され、第3トレンチ36の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0270】
ゲート誘電膜552は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。ゲート誘電膜552を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0271】
図87を参照すれば、第2トレンチ26の内部および第2トレンチ26の外部のゲート誘電膜552上にゲート導電層を形成してパターニングすることにより、ゲート電極554を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ26の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0272】
ゲート電極554は、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、炭素(C)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、またはこれらの組み合わせを含むドーパントがドーピングされたp型GaN半導体を含むことができる。他の例として、ゲート電極554は、ニッケル(Ni)、金(Au)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができる。ゲート電極554を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0273】
図88を参照すれば、ゲート誘電膜552およびゲート電極554上に層間絶縁膜560を形成する。層間絶縁膜560は、一例として、酸化物、窒化物、または酸窒化物を含むことができる。層間絶縁膜560を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0274】
図89を参照すれば、層間絶縁膜560およびゲート誘電膜552を選択的にエッチングして、層間絶縁層562およびゲート誘電層553を形成する。また、前記選択的エッチング過程で、第3トレンチ36の内部のゲート誘電膜552が除去されることにより、第3トレンチ36が露出する。第3トレンチ36は、少なくとも第4半導体層524から下部方向に形成されて、第3半導体層523を露出させることができる。第3トレンチ36は、後述のように、ソース電極570を形成するためのソースコンタクト36として機能することができる。
【0275】
図90を参照すれば、ソースコンタクト36の内部および層間絶縁層562の間にソース電極570を形成する。ソース電極570は、第4半導体層524または上部窒化物系半導体層540とオーミックコンタクトをなすことができる。ソース電極570は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ソース電極570を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。
【0276】
図91を参照すれば、ソース電極570の上部にヒートシンク910を配置させる。ヒートシンク910は、垂直型窒化物系トランジスタの内部で発生する熱を外部に伝導させる機能を果たす。ヒートシンク910は、一例として、熱伝導率の良い金属のような材質からなる構造物であってよい。ヒートシンク910は、接合部材912を用いて、ソース電極570の上部に付着することができる。接合部材912は、一例として、熱伝導率の良いソルダーまたは金属ペーストを含むことができるが、必ずしもこれに限定されず、公知の他の物質を含むことができる。
【0277】
図91をさらに参照すれば、基板505を、下部窒化物系半導体層510と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0278】
図92を参照すれば、基板505が分離されることにより、露出する下部窒化物系半導体層510上にドレイン電極580を形成する。ドレイン電極580は、下部窒化物系半導体層510とオーミックコンタクトを形成することができる。
【0279】
ドレイン電極580は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。ドレイン電極580を形成する方法は、一例として、化学気相蒸着法、スパッタリング、原子層蒸着法、蒸発法などを適用することができる。上述の工程により、本発明の一実施形態にかかる窒化物系トランジスタを製造することができる。
【0280】
図93のように、いくつかの他の実施形態によれば、
図90に関連して上述したソース電極570を形成する工程を行った後に、基板505上で、第1半導体層521、第2半導体層522、窒化物側面成長用マスクパターン535、第3半導体層523、第4半導体層524、上部窒化物系半導体層540を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層510を露出させることができる。
【0281】
次に、下部窒化物系半導体層510上にドレイン電極582を形成することができる。加えて、ソース電極570の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0282】
以下では、
図92を参照して、本発明の実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの駆動方法を説明する。まず、動作待機状態で、第3半導体層523とゲート電極554との間に位置する第4半導体層524に空乏領域1410が形成される。ソース電極570とドレイン電極580との間に駆動電圧が印加されても、空乏領域1410が電荷の移動を妨げることにより、ソース電極570とドレイン電極580との間で電荷の伝導は発生しない。
【0283】
ゲート電極554に閾値電圧以上の電圧が印加されると、空乏領域1410が除去され、第4半導体層524内に上下方向のチャネル層が形成される。一実施形態として、第4半導体層524がn型ドーピングされたGaN層を含み、第3半導体層523がp型ドーピングされたGaN層を含む場合、ゲート電極554に印加される前記電圧によって、第4半導体層524に電子が伝導可能な上下方向のチャネル層が形成できる。
【0284】
前記電子は、ソース電極570から上部窒化物系半導体層540に伝導された後に、下部方向に位置する前記チャネル層、第1半導体層521、および下部窒化物系半導体層510を通過してドレイン電極580に伝導可能である。本実施形態では、ゲート電極554によって制御されるチャネル層を上下方向に構成するが、チャネル層をn型ドーピングされたGaN層に形成することにより、チャネル層における電荷移動度を増加させることができる。
【0285】
図94〜
図104は、本発明の一実施形態にかかる垂直型窒化物系トランジスタの製造方法を概略的に示す断面図である。
図94を参照すれば、
図81に関連して上述した基板構造物を用意する。すなわち、基板505上に、下部窒化物系半導体層510、第1半導体層521、第2半導体層522、および第3半導体層523が積層される。第2半導体層522は、窒化物側面成長用マスクパターン535を用いて、第1半導体層521からエピ成長することができる。
【0286】
図95を参照すれば、第3半導体層523上に高濃度の第1型にドーピングされた上部窒化物系半導体層1540を形成する。一実施形態において、下部窒化物系半導体層510として高濃度のn型ドーピングされたGaN層、第1半導体層521としてn型ドーピングされたGaN層、第2半導体層522としてp型ドーピングされたGaN層、第3半導体層523としてn型ドーピングされたGaN層、上部窒化物系半導体層1540として高濃度のn型ドーピングされたGaN層が形成されてよい。
【0287】
図96を参照すれば、上部窒化物系半導体層1540から第1半導体層521の内部に至る第1トレンチ46を形成する。第1トレンチ46は、上部窒化物系半導体層1540、第3半導体層523、第2半導体層522、窒化物側面成長用マスクパターン535、および第1半導体層521を選択的にエッチングすることにより形成することができる。第1トレンチ46の側壁部は、第1トレンチ46の底面と垂直をなすように形成されてよい。
【0288】
別の例として、第1トレンチ46の側壁部は、第1トレンチ46の底面と所定の角度で傾斜をなすように形成されてよい。この時、傾斜角はエッチング工程によって異なるが、GaNの格子面に沿って約30〜90度未満の角度を有することができる。より詳細には、ドライエッチングまたはウェットエッチングした時、約60〜70度の傾斜を有することができる。
【0289】
図97を参照すれば、第1トレンチ46を埋め込む、第1型にドーピングされた窒化物系第4半導体層1550を形成する。第4半導体層1550は、第1トレンチ46を埋め込み、上部窒化物系半導体層1540と同一の表面を有するように平坦化できる。かくして、第3半導体層523は、第2半導体層522、上部窒化物系半導体層1540、および第4半導体層1550によって取り囲まれるように配置されてよい。
【0290】
図98を参照すれば、第4半導体層1550を選択的にエッチングして、第2トレンチ56を形成する。第2トレンチ56は、第1トレンチ46の内部に形成されてよい。より具体的な一実施形態によれば、第2トレンチ56は、第1トレンチ46の側壁部から第4半導体層1550が所定の厚さt3、t4だけ残存(すなわち、図面における第4半導体層の部分1552)するように、第4半導体層1550を選択的にエッチングする工程を行うことにより形成されてよい。
【0291】
残存する第4半導体層1550の一部分1552は、後続の工程により、垂直型窒化物系トランジスタのチャネル層として機能することができる。したがって、残存する第4半導体層1552の厚さは、第3半導体層523とゲート電極との間に形成される空乏領域の幅を考慮して決定可能である。図示のように、第2トレンチ56の底面は、第1トレンチ46の底面と同一水準の深さであってよいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2トレンチ56の底面が第1トレンチ46の底面より深く、または浅くなるように形成されてもよい。
【0292】
図99を参照すれば、第2トレンチ56の内部、第4半導体層1552、および上部窒化物系半導体層1540上にゲート誘電膜553を形成する。ゲート誘電膜553は、第2トレンチ56の側壁および底面に沿って形成されてよい。
【0293】
次に、第2トレンチ56の内部および第2トレンチ56の外部のゲート誘電膜553上にゲート導電層を形成してパターニングすることにより、ゲート電極554を形成することができる。この時、前記ゲート導電層は、第2トレンチ56の内部を埋め込むように形成されてよい。
【0294】
図100を参照すれば、ゲート誘電膜553およびゲート電極554上に層間絶縁層562を形成する。次に、前記層間絶縁層562、ゲート誘電膜553、および上部窒化物系半導体層1540を選択的にエッチングして、第3半導体層523を部分的に露出させる第3トレンチ66を形成することができる。第3トレンチ66は、ソース電極570を形成するためのソースコンタクト66として機能することができる。
【0295】
図101を参照すれば、ソースコンタクト66の内部および層間絶縁層562の間にソース電極570を形成する。ソース電極570は、上部窒化物系半導体層1540とオーミックコンタクトをなすことができる。
【0296】
図102を参照すれば、接合部材912を用いて、ソース電極570の上部にヒートシンク910を配置させる。
【0297】
次に、基板505を、下部窒化物系半導体層510と互いに分離させる。前記分離させる方法は、一例として、レーザリフトオフ(laser lift off)工程を適用することができる。
【0298】
図103を参照すれば、基板505が分離されることにより、露出する下部窒化物系半導体層510上にドレイン電極580を形成する。ドレイン電極580は、下部窒化物系半導体層510とオーミックコンタクトを形成することができる。ドレイン電極580は、一例として、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0299】
図104のように、いくつかの他の実施形態によれば、
図101に関連して上述したソース電極570を形成する工程を行った後に、基板505上で、第1半導体層521、第2半導体層522、第3半導体層523、窒化物側面成長用マスクパターン535を選択的にエッチングして、下部窒化物系半導体層510を露出させることができる。
【0300】
次に、下部窒化物系半導体層510上にドレイン電極582を形成することができる。加えて、ソース電極570の上部にヒートシンクを追加的に配置させてもよい。
【0301】
以上、図面および実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本出願の技術的思想を逸脱しない範囲内で本出願に開示された実施形態を多様に修正および変更可能であることを理解することができる。