(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野にて通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様な相違した形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限られない。
【0019】
図面においては、多様な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。明細書全体を通じて類似な部分については同一図面符号を付けた。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする場合、これは他の部分の「直上に」ある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。反対に、ある部分が他の部分の「直上に」あるとする場合には中間に他の部分がないことを意味する。
【0020】
まず、
図1及び
図2を参照して、本発明の一実施例による液晶表示装置について説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施例による液晶表示装置のブロック図であり、
図2は、本発明の一実施例による液晶表示装置の一つの画素に対する等価回路図である。
【0022】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による液晶表示装置は、液晶表示板組立体(liquid crystal panel assembly)300、ゲート駆動部(gate driver)400、及びデータ駆動部(data driver)500を含む。
【0023】
液晶表示板組立体300は等価回路に見れば、複数の信号線(signal line)(G1−Gn、D1−Dm)と、これに連結されており、ほぼ行列形態に配列された複数の画素(pixel)(PX)を含む。反面、
図2に示した構造に見れば、液晶表示板組立体300は、互いに対向する下部表示板100と上部表示板200、そしてその間に入っている液晶層3を含む。
【0024】
信号線(G1−Gn、D1−Dm)は下部表示板100に備えられており、ゲート信号(“走査信号”とも言う)を伝達する複数のゲート線(G1−Gn)と、データ電圧を伝達する複数のデータ線(D1−Dm)を含む。
【0025】
各画素(PX)、例えば、i番目(i=1、2、…、n)ゲート線(Gi)とj番目(j=1、2、…、m)データ線(Dj)に連結された画素(PX)は、信号線(Gi、Dj)に連結されたスイッチング素子(Q)とこれに連結された液晶キャパシタ(liquid crystal capacitor)(Clc)及びストレージキャパシタ(storage capacitor)(Cst)を含む。ストレージキャパシタ(Cst)は必要に応じて省略することができる。
【0026】
スイッチング素子(Q)は下部表示板100に備えられている薄膜トランジスタなどの三端子素子として、その制御端子はゲート線(Gi)に連結されており、入力端子はデータ線(Dj)に連結されており、出力端子は液晶キャパシタ(Clc)及びストレージキャパシタ(Cst)に連結されている。
【0027】
液晶キャパシタ(Clc)は、下部表示板100の画素電極191と上部表示板200に複数の画素(PX)に亘って形成されている対向電極270を二つの端子にし、二つの電極191、270の間の液晶層3は誘電体として機能する。
【0028】
液晶キャパシタ(Clc)の補助的な役割を果たすストレージキャパシタ(Cst)は、下部表示板100に備えられた別個の信号線(図示せず)と画素電極191が絶縁体を介して重なって形成され、この別個の信号線には共通電圧Vcomなどの定められた電圧が印加されることができる。しかし、ストレージキャパシタ(Cst)は、画素電極191が絶縁体を媒介として真上の前段ゲート線(Gi−1)と重なって形成されることができる。
【0029】
一方、色表示を実現するためには、各画素(PX)が基本色(primary color)のうちの一つを固有に表示するか(空間分割)、各画素(PX)が時間に伴って交互に基本色を表示するように(時間分割)して、これら基本色の空間的、時間的合によって所望の色が認識されるようにする。基本色の例としては、赤色、緑色、青色など三原色を挙げられる。
図2は空間分割の一例であって、各画素(PX)が画素電極191に対応する上部表示板200の領域に基本色のうちの一つを示す色フィルター230を備えることを示している。
図2とは違って、色フィルター230は下部表示板100の画素電極191の上または下に置くこともできる。
【0030】
液晶表示板組立体300には少なくとも一つの偏光子(図示せず)が備えられることができる。
【0031】
再び
図1を参照すれば、データ駆動部500は液晶表示板組立体300のデータ線(D1−Dm)に連結されており、データ電圧をデータ線(D1−Dm)に印加する。
【0032】
ゲート駆動部400は液晶表示板組立体300のゲート線(G1−Gn)に連結されており、スイッチング素子(Q)を導通させられるゲートオン電圧(Von)とゲートオフさせられるゲートオフ電圧(Voff)の組み合わせからなるゲート信号をゲート線(G1−Gn)に印加する。
【0033】
それでは、
図1及び
図2に示した液晶表示装置の一例について、
図3、
図4、及び
図5を参照して詳細に説明する。
【0034】
図3は、本発明の一実施例による液晶表示装置の一つの画素に対する配置図であり、
図4は、
図3の液晶表示装置のIV−IV線による断面図であり、
図5は、
図3の液晶表示装置のV−V線による断面図の一例である。
【0035】
本発明の一実施例による液晶表示装置は、互いに対向する下部表示板100と上部表示板200、及びこれら二つの表示板100、200の間に入っている液晶層3を含む。
【0036】
まず、下部表示板100について説明する。
【0037】
絶縁基板110の上にゲート電極(gate electrode)124を含む複数のゲート線121が形成されている。ゲート線121はゲート信号を伝達し、主に横方向に延びている。
【0038】
ゲート線121の上にはゲート絶縁膜(gate insulating layer)140が形成されており、ゲート絶縁膜140の上には、水素化非晶質または多結晶シリコンなどで形成することができる複数の島型半導体154が形成されている。
【0039】
半導体154の上には複数対の島型抵抗性接触部材(ohmic contact)163、165が形成されている。島型抵抗性接触部材163、165はリンなどのn型不純物が高濃度にドーピングされているn
+水素化非晶質シリコンなどの物質で形成されたり、シリサイド(silicide)で形成されることができる。
【0040】
抵抗性接触部材163、165及びゲート絶縁膜140の上には複数のデータ線(data line)171と複数のドレイン電極(draine lectrode)175が形成されている。
【0041】
データ線171はデータ信号を伝達し、主に縦方向に延びてゲート線121と交差する。データ線171はゲート電極124に向かって延びて、U字型に曲がったソース電極(source electrode)173を含む。
【0042】
ドレイン電極175は、縦部(図面符号175で示された部分)、横部176、及び拡張部177を含む。縦部はゲート電極124を中心にソース電極173と対向し、横部176は縦部と垂直に交差し、ゲート線121と並んで横に延びており、拡張部177は横部176の一側端部に位置し、他の層との接触のために面積が広い。
【0043】
ゲート電極124、ソース電極173、及びドレイン電極175は、半導体154と共に薄膜トランジスタ(thin−film−transistor、TFT)(Q)を構成し、薄膜トランジスタのチャンネル(channel)はソース電極173とドレイン電極175の間の半導体154に形成される。
【0044】
抵抗性接触部材163、165はその下の半導体154とその上のデータ線171とドレイン電極175の間にだけ存在し、これらの間の接触抵抗を低くする。半導体154には、ソース電極173とドレイン電極175の間を始めとして、データ線171及びドレイン電極175で遮らずに露出された部分がある。
【0045】
データ線171、ドレイン電極175、及び露出された半導体154部分の上には、無機絶縁物または有機絶縁物などからなる保護膜180が形成されている。保護膜180には、ドレイン電極175の拡張部177を露出する複数の接触孔(contact hole)185が形成されている。また、
図5を参照すれば、保護膜180の上面には複数の凹凸が形成されている部分があるが、凹凸の形状に対する説明は後の画素電極191の説明部分ですることにする。
【0046】
保護膜180の上にはITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)などの透明な導電物質やアルミニウム、銀、クロムまたはその合金などの反射性金属からなる複数の画素電極(pixel electrode)191が形成されている。
【0047】
画素電極191の全体的な形状は四角形であり、横幹部193、横幹部193と直交する縦幹部192、複数の微細枝部194、及び下端の突出部197を含む。画素電極191は横幹部193及び縦幹部192によって四つの副領域に分けられる。微細枝部194は横幹部193及び縦幹部192から斜めに延びており、その延びる方向はゲート線121または横幹部193とほぼ45度または135度の角を成すことができる。また、隣接する二つの副領域の微細枝部194は互いに直交することができる。
【0048】
図3及び
図5に示した実施例によれば、画素電極191の微細枝部194は互いに物理的に連結されている。つまり、画素電極191は保護膜180の凹凸状に形成された複数の凹凸を有しており、
図5を参照すれば、微細枝部194は凸部分に相当し、微細枝部194の間の領域は凹部分に相当する。ここで、凹とは、
図3の面に対して垂直方向に凹む方向であり、
図5に対しては下の方向を意味する。また、凸とは、
図3の面から突出する方向であり、
図5に対しては上の方向を意味する。これにより、画素電極191の横幹部193及び縦幹部192も凸状に膨らんでいるように形成されることができる。しかし、これとは反対に、
図3に示された微細枝部194の部分と共に横幹部193及び縦幹部192は凹むように形成され、微細枝部194の間の領域は凸状に膨らむように形成されることもできる。
【0049】
画素電極191の微細枝部194を形成する凸部分の側面が基板110面に対して成す角(α)は、
図5ではほとんど直角に示されているがこれに限定されず、10度以上100度以下であることができる。
【0050】
微細枝部194の幅または凸部分の幅(Wb)と、微細枝部194の間の領域の幅または凹部分の幅(Wa)は2μm以上6μm以下であることができる。したがって、一つの凹凸、つまり、隣接する凹部分と凸部分の総幅(Wp)は4μm以上12μm以下であることができる。また、画素電極191の凹部分と凸部分の高さの差(dH)は、液晶層3のセルギャップ(D)のほぼ20%以下であることができ、または0.1μm以上0.6μm以下であることができる。この時、液晶層3のセルギャップ(D)は1μm以上10μm以下であることができる。
【0051】
画素電極191は、下端の突出部197で接触孔185を通してドレイン電極175に連結されており、ドレイン電極175からデータ電圧の印加を受ける。
【0052】
画素電極191の上には配向膜11が形成されている。
【0053】
次に、上部表示板200について説明する。
【0054】
絶縁基板210の上に遮光部材(light blocking member)220が形成されている。遮光部材220は、画素電極191の間の光漏れを防止し、画素電極191と対向する開口領域を定義する開口部225を含む。
【0055】
基板210及び遮光部材220の上には複数の色フィルター230が形成されている。色フィルター230は遮光部材220で囲まれた領域内に大部分存在し、画素電極191列、つまり、
図3で縦方向に沿って長く延びて形成されている。各色フィルター230は、赤色、緑色、及び青色の三原色など基本色(primary color)のうちの一つを表示することができる。
【0056】
色フィルター230及び遮光部材220の上には蓋膜(over coat)250が形成されていることができ、蓋膜250の上には、画素電極191と対向する対向電極270が基板の全面に形成されている。対向電極270は複数の画素電極191、例えば、全ての画素電極191と対向できるように共通に形成されていることができる。対向電極270の表面は実質的に平坦していることができる。
【0057】
対向電極270の上には配向膜21が塗布されている。
【0058】
二つの配向膜11、21は垂直配向膜であることができる。
【0059】
下部表示板100と上部表示板200の間に入っている液晶層3は、負の誘電率異方性を有する液晶分子31を含むことができる。液晶分子31は、電場がない状態で概してその長軸が二つの表示板100、200の表面に対して垂直を成すように配向されていることができる。しかし、画素電極191の凸部分(
図5の実施例では微細枝部194)の周縁辺に隣接する位置の液晶分子31は、凸部分の周縁辺の傾斜によって凹部分側に傾いていることができる。
【0060】
また、液晶分子31は、微細枝部194の長さ方向に実質的に平行な方向にプレチルト(pretilt)を成して初期配向されていることができる。ここで、長さ方向に平行な方向にプレチルトしているとは、
図3において、微細枝部194に沿って切断した断面において、複数の液晶分子31が、概ね同一の方向のプレチルト角を有しながら、微細枝部194の長さ方向に沿って配列されていることを言う。このような場合、液晶層3は、液晶分子31以外に液晶分子31のプレチルトを決定する重合体をさらに含むこともできる。液晶分子31がプレチルトを有するように初期配向する方法については後述する。
【0061】
以下では、本発明の一実施例による液晶表示装置の動作について、前述の
図3乃至
図5と共に
図6を参照して説明する。
【0062】
図6は、
図3の液晶表示装置で液晶層に電場を印加することによる液晶分子の配列変化を示した図であって、
図3の液晶表示装置をV−V線に沿って切断した断面図として示したものである。
【0063】
ゲート線121にゲート信号を印加すると、ゲート線121に連結された薄膜トランジスタのスイッチング素子(Q)が導通する。そうすると、データ線171に印加されたデータ電圧が導通したスイッチング素子(Q)を通して当該画素電極191に印加される。データ電圧の印加を受けた画素電極191は一定の電圧の印加を受けた対向電極270と共に液晶層3に電場を生成する。そうすると、液晶層3の液晶分子31は電場に応答してその長軸が電場の方向に垂直を成すように方向を変えようとする。液晶分子31が傾いた程度に応じて液晶層3に入る入射光の偏光の変化の程度が変わり、このような偏光の変化は偏光子によって透過率変化に示し、これを通して液晶表示装置は映像を表示する。
【0064】
一方、画素電極191の凹凸の凸部分(
図5及び
図6の実施例では微細枝部194)の周縁辺は、電場を歪曲させて画素電極の凸部分の周縁辺に垂直な水平成分を形成し、液晶分子31の傾斜方向は水平成分によって決定される方向に決定される。ここで、凸部分の周縁辺は、凸部分の
図5中の面に垂直な方向の辺であり、凸部分の周縁辺に垂直な水平成分とは、
図5中の左右方向の成分である。したがって、液晶分子31は、最初は画素電極191の凸部分の辺に垂直な方向に傾こうとするが、隣接する凸部分のそれぞれ辺による電場の水平成分の方向が互いに反対であり、凸部分の間の間隔が狭いため、互いに反対方向に傾こうとする液晶分子31が共に凸部分の長さ方向に平行な方向に傾くようになる(例えば
図6(b)、(c)参照)。
【0065】
さらに、液晶分子31は、電圧の印加前に既に画素電極191の凹凸の凸部分の周縁辺の傾斜に沿って凹部分側に傾いているので(例えば
図6(a)参照)、電圧の印加により凸部分の辺に垂直な方向へもっと傾こうとする(例えば
図6(b)参照)。また、液晶分子31が凸部分、つまり、微細枝部194の長さ方向にプレチルトを成している場合、前記のように二段階にわたって凸部分(微細枝部194)の長さ方向に傾くのではなく、一段階でプレチルトを成す方向に直ちに傾くようになる(例えば
図6(c)参照)。これによって液晶表示装置の応答速度を向上させることができる。
【0066】
一つの画素電極191は微細枝部194の長さ方向が互いに異なる四つの副領域を含むので、液晶分子31が傾く方向はほぼ4方向となり、液晶分子31の配向方向が異なる四つのドメインが液晶層3に形成される。このように液晶分子が傾く方向を多様にすれば液晶表示装置の基準視野角が大きくなる。このように液晶分子31の傾斜方向を制御する画素電極191の横幹部193、縦幹部192、及び微細枝部194などを液晶方向制御部という。
【0067】
画素電極191と対向電極270は液晶キャパシタ(Clc)を成して、スイッチング素子(Q)がゲートオフされた後にも印加された電圧を維持する。
【0068】
1水平周期(“1H”とも言う)を単位にして、このような過程を繰り返すことによって、全てのゲート線121に対して順次にゲート信号を印加し、全ての画素電極191にデータ電圧を印加して1フレーム(frame)の映像を表示する。
【0069】
1フレームが終われば次のフレームが始まり、各画素電極191に印加されるデータ電圧の極性が直前フレームでの極性と反対となるように、データ駆動部500に印加される反転信号(RVS)の状態が制御されることができる(“フレーム反転”)。
【0070】
図6には示されていないが、前述の実施例での色フィルター230、蓋膜250、そして配向膜11、21などがさらに含まれていることができる。
【0071】
このように本実施例によれば、画素電極191の液晶方向制御部192、193、194の凹凸形状に応じて液晶層3の液晶分子31が傾斜を成すようになり、液晶分子31の応答速度を向上させることができる。また、画素電極191の微細枝部194の間の領域を全て除去せずに凹部分として形成することによって、液晶層3で二つの表示板100、200に垂直な電場成分が強化され、これによって液晶分子31の応答速度が向上し、液晶表示装置の透過率を高めることができる。
【0072】
また、前述の通り、凹凸状に形成された画素電極191の液晶方向制御部192、193、194の幅または凹部分と凸部分の高さの差などを設定すれば液晶層3の液晶分子31の応答速度がより向上し、液晶表示装置の透過率が向上する。
【0073】
それでは、液晶分子31がプレチルトを有するように初期配向する方法の一例について説明する。
【0074】
まず、紫外線などの光による重合反応(polymerization)によって硬化する単量体(monomer)などのプレ重合体(prepolymer)を液晶物質と共に二つの表示板100、200の間に注入する。プレ重合体は、紫外線などの光によって重合反応をする反応性メソゲン(reactive mesogen)であることができる。
【0075】
次に、前述の液晶表示装置の動作の通り、画素電極191にデータ電圧を印加し、上部表示板200の対向電極270に一定の電圧を印加して、二つの表示板100、200の間の液晶層3に電場を生成する。そうすると、液晶層3の液晶分子31はその電場に応答して前述の通りに二段階にわたって画素電極191の凸部分、つまり、微細枝部194の長さ方向に平行な方向に傾き、一つの画素(PX)で液晶分子31が傾く方向は総四方向となる。
【0076】
液晶層3に電場を生成した後で紫外線などの光を照射すると、プレ重合体が重合反応をして液晶層3内に形成されたり、表示板100、200の配向膜11、21の表面に接して形成される重合体が形成される。このような液晶層3内に形成される重合体または液晶分子と配向膜11、21の間に形成される重合体により、液晶分子31は電極191、270に電圧を加えていない状態でも微細枝部194の長さ方向にプレチルトを有するように配向方向が決められる。そのプレチルトは好ましくは基板の表面から88〜89.9度を有するようにするが、ほぼ85度以上であればコントラスト比の損失を最小化し、液晶の電界に対する応答速度を改善することに効果を上げられる。
【0077】
次に、前述の
図1乃至
図6と共に
図7乃至
図13を各々参照して、本発明の多様な他の実施例による液晶表示装置について順次に説明する。前述の実施例と同一な構成要素については同一図面符号を付与し、同一な説明は省略する。
【0078】
図7、
図8、
図9、
図10、
図11、
図12、そして
図13は、各々、
図3の液晶表示装置をV−V線に沿って切断して示した断面図の一例である。
図7乃至
図13で示されていないが、前の実施例で説明した色フィルター230、蓋膜250、または配向膜11、21などをさらに含むことができる。
【0079】
まず、
図7を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図3乃至
図5に示した実施例と大部分同一であるが、画素電極191と配向膜11の間に絶縁膜188がさらに形成されている。絶縁膜188は画素電極191の凹凸の上に形成されてその表面を平坦に整えることができる。しかし、このような絶縁膜188の平坦化により、液晶分子31は図示したものとは違って、画素電極191の凸部分の周縁辺の傾斜に起因しては凹部分側に傾いていないことがある。しかし、液晶層3の液晶分子31がプレチルトされている場合は
図7に示したように、液晶層3の液晶分子31は凸部分、つまり、微細枝部194の周縁辺の周囲で凹部分側に傾いていることができる。つまり、本実施例では、液晶分子31は、凸部分の周縁辺の傾斜によって凹部分側に傾いていない場合でも、プレチルトにより凹部分側に傾いている。
【0080】
次の
図8を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図3乃至
図5に示した実施例と大部分同一であるが、画素電極191の凹凸構造が異なる。
【0081】
保護膜180の凹凸構造及び液晶層3の液晶分子の傾いた形態は前述の
図3乃至
図5の実施例と同一であるが、画素電極191が微細枝部194の間の領域のうちの少なくとも一部で除去されており、除去された部分はスリット部分(Sa)を成す。つまり、画素電極191の凹部分は一つおきに一つずつ形成されており、各微細枝部194を基準にした側に隣接する微細枝部194の間の領域は除去されており、他の一側に隣接する微細枝部194の間の領域は残されている。
【0082】
図3乃至
図5の通りに、凸部分の幅(Wb)と凹部分の幅(Wa)は2μm以上6μm以下であることができ、一つに連結された二つの凸部分とその間の凹部分からなる部分の幅(Wc)は6μm以上18μm以下であることができる。したがって、一つのスリット部分(Sa)とこれと隣接する二つの凸部分及びその間の凹部分の全体の幅は8μm以上24μm以下であることができる。
【0083】
次の
図9を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図8に示した実施例と大部分同一であるが、画素電極191と配向膜11の間に平坦化のための絶縁膜188がさらに形成されている。前述の
図7の実施例での絶縁膜188の特徴及び効果が本実施例にも適用される。
【0084】
次の
図10を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図8に示した実施例と反対の形に画素電極191の凹凸構造が形成されている。
【0085】
つまり、画素電極191が微細枝部194の領域のうちの少なくとも一部で除去されており、除去されたの部分はスリット部分(Sb)を成す。言い換えると、画素電極191の凸部分は一つおきに一つずつ除去されており、各微細枝部194の間の領域を基準に一側に隣接する微細枝部194は除去されており、他の一側に隣接する微細枝部194は残されている。
【0086】
図3乃至
図5のように、凸部分の幅(Wb)と凹部分の幅(Wa)は2μm以上6μm以下であることができ、一つに連結された二つの凹部分とその間の凸部分からなる部分の幅(Wd)は6μm以上18μm以下であることができる。したがって、一つのスリット部分(Sb)とこれと隣接する二つの凹部分及びその間の凸部分の全体の幅は8μm以上24μm以下であることができる。
【0087】
次の
図11を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図10に示した実施例と大部分同一であるが、画素電極191と配向膜11の間に平坦化のための絶縁膜188がさらに形成されている。前述の
図7の実施例での絶縁膜188の特徴及び効果が本実施例にも適用される。
【0088】
次の
図12を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図3乃至
図5に示した実施例と大部分同一であるが、保護膜180及び画素電極191の凹凸構造が異なる。
【0089】
画素電極191の微細枝部194は、凸部分と凹部分が交互に配置された凹凸形状を有する。つまり、隣接する微細枝部194の凹凸形状が互いに反対となって、凸部分からなる微細枝部194と凹部分からなる微細枝部194が交互に配置される。また、隣接する微細枝部194の間の領域は凸部分と凹部分の中間高さを有する平坦部分として形成される。
【0090】
次の
図13を参照すれば、本実施例による液晶表示装置は
図12に示した実施例と大部分同一であるが、画素電極191と配向膜11の間に平坦化のための絶縁膜188がさらに形成されている。前述の
図7の実施例での絶縁膜188の特徴及び液晶層3の液晶分子31の配列などの効果が本実施例にも適用される。
【0091】
図7乃至
図13に示した各々の実施例において、画素電極191の微細枝部194と隣接する微細枝部194の間の領域の凹凸は互いに変わることができる。また、画素電極191の横幹部193及び縦幹部192の凹凸形状は微細枝部194と同一であるかまたは微細枝部194の間の領域と同一であることができる。
【0092】
図7乃至
図13に示した各々の実施例には前述の
図3乃至
図6の実施例の液晶層3のセルギャップ、画素電極191の凹凸部分の幅及び高さ、動作などのような多様な特徴及び効果が適用される。
【0093】
それでは、
図1の液晶表示装置の他の例について、前述の
図4乃至
図13と共に
図14A、
図14B、及び
図15を参照して説明する。前述の実施例と同一な構成要素については同一図面符号を付与し、同一な説明は省略する。
【0094】
図14Aは、本発明の他の実施例による液晶表示装置の一つの画素に対する配置図であり、
図14Bは、
図14Aの液晶表示装置のXIVB−XIVB線による断面図であり、
図15は、
図14Aに示した液晶表示装置の一つの画素に対する等価回路図である。
【0095】
本実施例による液晶表示装置は、互いに対向する下部表示板100と上部表示板200、これら二つの表示板100、200の間に入っている液晶層3を含む。
【0096】
まず、上部表示板200について説明すれば、絶縁基板110の上に共通電極270が形成されており、共通電極270の上には上部配向膜21が形成されている。上部配向膜21は垂直配向膜であることができる。
【0097】
液晶層3は陰の誘電率異方性を有し、液晶層3の液晶分子は、電場がない状態でその長軸が二つの表示板100、200の表面に対して垂直を成すように配向されている。
【0098】
次に、下部表示板100について説明する。
【0099】
また他の絶縁基板110の上に複数のゲート線121、複数の減圧ゲート線123、及び複数の維持電極線125を含む複数のゲート導電体が形成されている。
【0100】
ゲート線121及び減圧ゲート線123は主に横方向に延びており、ゲート信号を伝達する。ゲート線121は上下に突出した第1ゲート電極124h及び第2ゲート電極124lを含み、減圧ゲート線123は、
図14A中においてはゲート線121の下に配置されているゲート線であり、上に突出した第3ゲート電極124cを含む。第1ゲート電極124h及び第2ゲート電極124lは互いに連結されて一つの突出部を成す。
【0101】
維持電極線125も主に横方向に延びており、共通電圧Vcomなどの定められた電圧を伝達する。維持電極線125は上下に突出した維持電極129、ゲート線121とほぼ垂直に下に延びた一対の縦部128、及び一対の縦部128の端部を互いに連結する横部127を含む。横部127は下へ拡張された容量電極126を含む。
【0102】
ゲート導電体121、123、125の上にはゲート絶縁膜(図示せず)が形成されている。
【0103】
ゲート絶縁膜の上には非晶質または結晶質ケイ素などからなる複数の線状半導体(図示せず)が形成されている。線状半導体は主に縦方向に延びており、第1及び第2ゲート電極124h、124lに向かって延びて出ており、互いに連結されている第1及び第2半導体154h、154l、そして第2半導体154lに連結された第3半導体154cを含む。
【0104】
線状半導体の上には複数対の抵抗性接触部材(図示せず)が形成されている。
【0105】
抵抗性接触部材の上には複数のデータ線171、複数の第1ドレイン電極175h、複数の第2ドレイン電極175l、そして複数の第3ドレイン電極175cを含むデータ導電体が形成されている。
【0106】
データ線171はデータ信号を伝達し、主に縦方向に延びてゲート線121及び減圧ゲート線123と交差する。各データ線171は第1ゲート電極124h及び第2ゲート電極124lに向かって延びて、共に‘横になったS字’形態を有する第1ソース電極173h及び第2ソース電極173lを含む。
【0107】
第1ドレイン電極175h、第2ドレイン電極175l、及び第3ドレイン電極175cは広い一側端部と棒状の他側端部を含む。第1ドレイン電極175h及び第2ドレイン電極175lの棒状端部は第1ソース電極173h及び第2ソース電極173lで一部囲まれている。第2ドレイン電極175lの広い一側端部は再び伸びて‘U’字形態に曲がった第3ソース電極173cを成す。第3ドレイン電極175cの広い端部177cは容量電極126と重なって減圧キャパシタ(Cstd)を構成し、棒状端部は第3ソース電極173cで一部囲まれている。
【0108】
第1/第2/第3ゲート電極124h/124l/124c、第1/第2/第3ソース電極173h/173l/173c、及び第1/第2/第3ドレイン電極175h/175l/175cは、第1/第2/第3半導体154h/154l/154cと共に一つの第1/第2/第3薄膜トランジスタ(Qh/Ql/Qc)を構成する。
【0109】
半導体154h、154l、154cを含む線状半導体は、ソース電極173h、173l、173cとドレイン電極175h、175l、175cの間のチャンネル領域を除いては、データ導電体171、175h、175l、175c及びその下部の抵抗性接触部材と実質的に同一な平面パターンを有することができる。
【0110】
データ導電体171、175h、175l、175c及び露出された半導体154h、154l、154c部分の上には、窒化ケイ素または酸化ケイ素などの無機絶縁物からなる下部保護膜180aが形成されている。
【0111】
下部保護膜180aの上には色フィルター230が位置することができる。色フィルター230は、第1薄膜トランジスタ(Qh)、第2薄膜トランジスタ(Ql)、及び第3薄膜トランジスタ(Qc)などが位置する所を除いた大部分の領域に位置する。しかし、隣接するデータ線171の間に沿って縦方向に長く延びることもできる。しかし、色フィルター230は上部表示板200に形成されていることもできる。
【0112】
色フィルター230が位置しない領域及び色フィルター230の一部の上には遮光部材220が位置する。遮光部材220はゲート線121及び減圧ゲート線123に沿って延びて上下に拡張されており、第1薄膜トランジスタ(Qh)、第2薄膜トランジスタ(Ql)、及び第3薄膜トランジスタ(Qc)などが位置する領域を覆う第1遮光部材220aと、データ線171に沿って延びている第2遮光部材220bを含む。
【0113】
色フィルター230及び遮光部材220の上には上部保護膜180bが形成されていることができる。
【0114】
下部保護膜180a、遮光部材220、及び上部保護膜180bには、第1ドレイン電極175hの広い端部と第2ドレイン電極175lの広い端部を各々露出する複数の第1接触孔185h及び複数の第2接触孔185lが形成されている。
【0115】
上部保護膜180bの上には、第1副画素電極191h及び第2副画素電極191lを含む画素電極が形成されている。第1副画素電極191hと第2副画素電極191lはゲート線121及び減圧ゲート線123を介して互いに分離されて各々上と下に配置され、列方向に隣接する。第2副画素電極191lの高さは、第1副画素電極191hの高さより高く、例えば、第2副画素電極191lの面積は、第1副画素電極191hのほぼ1倍乃至3倍であることができる。
【0116】
第1及び第2副画素電極191h、191lの各々は前述の
図3に示した実施例の画素電極191と概して同一なパターンを有する。しかし、本実施例で第1副画素電極191hは外郭を囲む外郭幹部をさらに含み、第2副画素電極191lは上端及び下端に位置する横部及び第1副画素電極191hの左右に位置する左右縦部193lbをさらに含む。左右縦部193lbはデータ線171と第1副画素電極191hの間の容量性結合、つまり、カップリングを防止することができる。
【0117】
前述の
図3の実施例と同様に、第1及び第2副画素電極191h、191lの横幹部、縦幹部、及びこれらから延びる微細枝部などは液晶方向制御部という。
【0118】
第1副画素電極191h及び第2副画素電極191lは第1接触孔185h及び第2接触孔185lを通して、各々第1ドレイン電極175h及び第2ドレイン電極175lからデータ電圧の印加を受ける。データ電圧が印加された第1副画素電極191h及び第2副画素電極191lは上部表示板の共通電極と共に電場を生成することによって、二つの電極の間の液晶層の液晶分子の方向を決定する。電場がない状態で二つの電極の表面に対して垂直を成すように配向されていた液晶層の液晶分子は二つの電極の表面に対して水平の方向に向かって横になり、液晶分子の横になる程度によって液晶層を通過する光の輝度が変わる。
【0119】
本実施例の微細枝部、つまり、液晶方向制御部の断面形状及び液晶層の液晶分子の動作などに関する説明は前述の実施例と同一であるのでここでは省略する。例えば、
図14Aの液晶表示装置のV−V線による断面図は
図5乃至
図13の断面図と同一である。しかし、
図5で上部表示板200に位置する色フィルター230は下部表示板100に位置することができる。
【0120】
第1副画素電極191hと共通電極はその間の液晶層と共に第1液晶キャパシタ(Clch)を構成し、第2副画素電極191lと共通電極はその間の液晶層と共に第2液晶キャパシタ(Clcl)を構成して、第1及び第2薄膜トランジスタ(Qh、Ql)がゲートオフされた後にも印加された電圧を維持する。
【0121】
第1及び第2副画素電極191h、191lは維持電極129を始めとする維持電極線125と重なって第1及び第2ストレージキャパシタ(Csth、Cstl)を構成し、第1及び第2ストレージキャパシタ(Csth、Cstl)は各々第1及び第2液晶キャパシタ(Clch、Clcl)の電圧維持能力を強化する。
【0122】
容量電極126と第3ドレイン電極175cの拡張部177cはゲート絶縁膜と半導体層を介して互いに重なって減圧キャパシタ(Cstd)を構成する。しかし、容量電極126と第3ドレイン電極175cの拡張部177cの間に配置されている半導体層は除去されることもできる。
【0123】
画素電極191の上には下部配向膜11が形成されており、下部配向膜11は垂直配向膜であることができる。
【0124】
それでは、
図15を参照して
図14A及び
図14Bに示した液晶表示装置の回路図的構造及び動作について説明する。
【0125】
本発明の一実施例による液晶表示装置は、ゲート線121、維持電極線125、減圧ゲート線123、そしてデータ線171を含む信号線とこれに連結された画素(PX)を含む。
【0126】
画素(PX)は、第1副画素(PXh)、第2副画素(PXl)、及び減圧部(Cd)を含む。
【0127】
第1副画素(PXh)は第1スイッチング素子(Qh)、第1液晶キャパシタ(Clch)、及び第1ストレージキャパシタ(Csth)を含み、第2副画素(PXl)は第2スイッチング素子(Ql)、第2液晶キャパシタ(Clcl)、及び第2ストレージキャパシタ(Cstl)を含み、減圧部(Cd)は第3スイッチング素子(Qc)及び減圧キャパシタ(Cstd)を含む。
【0128】
第1及び第2スイッチング素子(Qh、Ql)は下部表示板に備えられている薄膜トランジスタなどの三端子素子として、その制御端子はゲート線121に連結されており、入力端子はデータ線171に連結されており、出力端子は第1及び第2液晶キャパシタ(Clch、Clcl)と第1及び第2ストレージキャパシタ(Csth、Cstl)に各々連結されている。
【0129】
第3スイッチング素子(Qc)もまた下部表示板に備えられている薄膜トランジスタなどの三端子素子として、制御端子は減圧ゲート線123に連結されており、入力端子は第2液晶キャパシタ(Clcl)に連結されており、出力端子は減圧キャパシタ(Cstd)に連結されている。
【0130】
第1及び第2液晶キャパシタ(Clch、Clcl)は、各々第1及び第2スイッチング素子(Qh、Ql)に連結された第1及び第2副画素電極191h、191lと上部表示板の共通電極が重なって構成される。第1及び第2ストレージキャパシタ(Csth、Cstl)は、維持電極129を始めとする維持電極線125と第1及び第2副画素電極191h、191lが重なって構成される。
【0131】
減圧キャパシタ(Cstd)は第3スイッチング素子(Qc)の出力端子と維持電極線125に連結されており、下部表示板に備えられた維持電極線125と第3スイッチング素子(Qc)の出力端子が絶縁体を介して重なって構成される。
【0133】
まず、ゲート線121にゲートオン電圧(Von)が印加されれば、これに連結された第1及び第2薄膜トランジスタ(Qh、Ql)が導通する。
【0134】
これにより、データ線171のデータ電圧は導通した第1及び第2スイッチング素子(Qh、Ql)を通して第1及び第2副画素電極191h、191lに同一に印加される。第1及び第2液晶キャパシタ(Clch、Clcl)は共通電極270の共通電圧Vcomと第1及び第2副画素電極191h、191lの電圧の差の分充電されるので、第1液晶キャパシタ(Clch)の充電電圧と第2液晶キャパシタ(Clcl)の充電電圧も互いに同一である。この時、減圧ゲート線123にはゲートオフ電圧(Voff)が印加される。
【0135】
次に、ゲート線121にゲートオフ電圧(Voff)が印加されると同時に減圧ゲート線123にゲートオン電圧(Von)が印加されれば、ゲート線121に連結された第1及び第2スイッチング素子(Qh、Ql)はゲートオフされ、第3スイッチング素子(Qc)は導通する。これにより、第2スイッチング素子(Ql)の出力端子に連結された第2副画素電極191lの電荷が減圧キャパシタ(Cstd)に流れ、第2液晶キャパシタ(Clcl)の電圧が下降する。
【0136】
本実施例による液晶表示装置がフレーム反転で駆動され、現在のフレームでデータ線171に共通電圧Vcomを基準に極性が陽(+)であるデータ電圧が印加されることを例に挙げて説明すれば、直前フレームが終わった後に減圧キャパシタ(Cstd)には陰(−)の電荷が集まっているようになる。現在のフレームで第3スイッチング素子(Qc)が導通すれば、第2副画素電極191lの陽(+)の電荷が第3スイッチング素子(Qc)を通して減圧キャパシタ(Cstd)に流れ込んで、減圧キャパシタ(Cstd)には陽(+)の電荷が集まるようになり、第2液晶キャパシタ(Clcl)の電圧は下降する。次のフレームでは反対に、第2副画素電極191lに陰(−)の電荷が充電された状態で第3スイッチング素子(Qc)が導通することにより、第2副画素電極191lの陰(−)の電荷が減圧キャパシタ(Cstd)に流れ込んで減圧キャパシタ(Cstd)には陰(−)の電荷が集まるようになり、第2液晶キャパシタ(Clcl)の電圧はまた下降する。
【0137】
このように本実施例によれば、データ電圧の極性に関係なく第2液晶キャパシタ(Clcl)の充電電圧を第1液晶キャパシタ(Clch)の充電電圧より常に低くすることができる。したがって、第1及び第2液晶キャパシタ(Clch、Clcl)の充電電圧を異なるようにして液晶表示装置の側面視認性を向上することができる。
【0138】
本実施例とは違って、第1及び第2副画素電極191h、191lの第1及び第2スイッチング素子(Qh、Ql)は、各々互いに異なるデータ線を通して一つの映像情報から得られた互いに異なるデータ電圧の印加を受けたり、各々互いに異なるゲート線に連結されて、互いに異なる時間帯に一つの映像情報から得られた互いに異なるデータ電圧の印加を受けることもできる。または第1副画素電極191hだけがスイッチング素子を通してデータ電圧の印加を受け、第2副画素電極191lは第1副画素電極191hとの容量性結合を通して相対的に低い電圧の印加を受けることもできる。このような多様な実施例の場合、第3スイッチング素子(Qc)及び減圧キャパシタ(Cstd)などは省略されることができる。
【0139】
以下では、
図1及び
図2に示した液晶表示装置のまた他の例について
図16、
図17、
図18、
図19、及び
図20を参照して説明する。前述の実施例と同一な構成要素については同一図面符号を付与し、同一な説明は省略する。
【0140】
図16は、本発明の一実施例による液晶表示装置の一つの画素に対する配置図であり、
図17は、
図16の液晶表示装置をXVII−XVII線に沿って切断して示した断面図であり、
図18は、
図16の液晶表示装置をXVIII−XVIII線に沿って切断して示した断面図の一例であり、
図19は、
図16の液晶表示装置で液晶層に電場を印加することによる液晶分子の配列変化を示した図として、
図16の液晶表示装置をXVIII−XVIII線にに沿って切断して示した断面図として示したものであり、
図20は、
図16の液晶表示装置のXVIII−XVIII線による断面図の一例である。
【0141】
本発明の一実施例による液晶表示装置も、互いに対向する下部表示板100と上部表示板200及びこれら二つの表示板100、200の間に入っている液晶層3を含む。
【0142】
まず、下部表示板100について説明すれば、絶縁基板110の上にゲート電極124を含む複数のゲート線121が形成されており、その上にゲート絶縁膜140が形成されている。ゲート絶縁膜140の上には複数の島型半導体154が形成されており、その上には複数対の島型抵抗性接触部材163、165が形成されている。抵抗性接触部材163、165及びゲート絶縁膜140の上にはソース電極173を含む複数のデータ線171と複数のドレイン電極175が形成されている。ドレイン電極175は、ソース電極173で囲まれた棒状端部と異なる層との接触のために面積が広い拡張部177を含む。データ線171、ドレイン電極175、及び露出された半導体154部分の上には、ドレイン電極175の拡張部177を露出する複数の接触孔185を含む保護膜180が形成されている。
【0143】
ゲート電極124、ソース電極173、及びドレイン電極175は半導体154と共に薄膜トランジスタ(Q)を構成する。
【0144】
一方、前述の実施例とは違って、保護膜180の上面には複数の凹部分が形成されていることができる。
【0145】
保護膜180の上には複数の画素電極191が形成されている。
【0146】
画素電極191の全体的なパターンは四角形であり、画素電極191は複数の切開部91、92、93、94及び複数の液晶方向制御部81、82、83、84を含む。切開部91〜94及び液晶方向制御部81〜84は画素電極191を二等分する横中心線に対してほとんど反転対称を成している。
【0147】
切開部91〜94もまた一種の液晶方向制御部である。
【0148】
切開部91は、画素電極191の左側辺の中央部分に形成されている。
【0149】
切開部92は横部及び一対の斜線部を含む。一対の斜線部はゲート線121に対して約45°の角度を成して互いにほぼ垂直に延びている。
【0150】
切開部93及び切開部94は画素電極191の横中心線を基準に各々上部及び下部に位置し、切開部92の斜線部とほとんど並んで延びている。
【0151】
切開部92、93、94を構成する辺には三角形パターンなどの切欠90が形成されていることができる。この切欠90は
図16に示したこととは違うように凹むように形成されることもでき、三角形以外の形状を有することもでき、切開部92−93を切断する形態となることもできる。
【0152】
図18を参照すれば、切開部91〜94の幅(We)は6μm以上14μm以下であることができる。液晶方向制御部81は画素電極191の切開部91と切開部92の間に配置されており、切開部91、92に実質的に平行に延びた一対の斜線部及び一対の縦部を含む。縦部は斜線部の各端部から画素電極191の辺に沿って延びつつ、斜線部と鈍角を成す。
【0153】
液晶方向制御部82は画素電極191の切開部92と切開部93、94との間に配置されており、切開部92の斜線部及び切開部93、94に実質的に平行に延びた一対の斜線部、一対の斜線部を連結する縦部、そして一対の横部を含む。横部は斜線部の各端部から画素電極191の上下横辺に沿って延びつつ、斜線部と鈍角を成す。
【0154】
液晶方向制御部83及び液晶方向制御部84は画素電極191の横中心線を基準に各々上部及び下部に位置し、各各画素電極191の横辺及び縦辺に沿って延びる縦部及び横部を含む。
【0155】
特に、本実施例による液晶方向制御部81、82の斜線部は複数の間隙80a、80bによって複数の小部分に分けられている。間隙80aと間隙80bは液晶方向制御部81、82の斜線部を横切って多様な部分に分割し、斜線部に沿って一定の間隔をおいて交互に配置されており、二つの間隙80a、80bの延長方向あるいは長さ方向は互いに異なることができる。例えば、間隙80aの延長方向は概してゲート線121の延長方向に概ね垂直に交わっており、間隙80bの延長方向は概してゲート線121の延長方向に概ね平行であることができる。しかし、これに限定されず、液晶方向制御部81、82の斜線部は二つ以上の互いに異なる方向に延長された二つ以上の間隙によって分割されることもできる。
【0156】
このような液晶方向制御部81、82の間隙80a、80bの個数は、切開部92〜94に形成された切欠90の個数より多いこともできる。
【0157】
また、液晶方向制御部81、82の斜線部は複数の間隙80a、80bの代わりに切開部92〜93の切欠90のように形成されることもできる。つまり、液晶方向制御部81、82は間隙によって分れられず、三角形などの形に凹んだり凸の模様の切欠を含むこともできる。
【0158】
図16及び18を参照すれば、画素電極191の液晶方向制御部81〜84は保護膜180の凹部分に沿って凹むように形成されることができる。液晶方向制御部81〜94の断面構造で、側面が基板110の面に対して成す角(β)は10度以上100度以下であることができる。また、液晶方向制御部81−84の幅(Wg)は2μm以上6μm以下であることができ、切開部91−94と液晶方向制御部81−84の間の距離(Wf)は17μm以上27μm以下であることができる。
図16に示した通り、液晶方向制御部81、82の間隙80a、80bの幅(Wn)は2μm以上6μm以下であることができる。
【0159】
一方、画素電極191の液晶方向制御部81〜84の深さは0.1μm以上0.6μm以下であることができる。
【0160】
画素電極191は切開部91〜94及び液晶方向制御部81〜84によって複数の副領域に分割される。副領域の数は画素電極191の大きさ、画素電極191の横辺と縦辺の長さの比、液晶層3の種類や特性など設計要素によって変わることができ、切開部91−94及び液晶方向制御部81−84の傾いた方向も変わることができる。
【0161】
画素電極191の上には配向膜11が形成されている。
【0162】
次に、上部表示板200について説明すれば、絶縁基板210の上に遮光部材220及び色フィルター230が形成されており、その上には蓋膜250が形成されている。蓋膜250の上には画素電極191と対向する対向電極270が基板の全面に形成されており、その上に配向膜21が塗布されている。
【0163】
下部表示板100と上部表示板200の間に入っている液晶層3は陰の誘電率異方性を有する液晶分子31を含むことができる。液晶分子31は電場がない状態で概してその長軸が二つの表示板100、200の表面に対して垂直を成すように配向されていることができる。しかし、画素電極191の液晶方向制御部81〜84近所の液晶分子31は、凹んだ液晶方向制御部81〜84の周縁辺の傾斜に沿って液晶方向制御部81〜84の内側方向に傾いていることができる。
【0164】
また、液晶分子31は、画素電極191の切開部91〜94及び液晶方向制御部81〜84の延長方向に実質的に垂直な方向にプリチルトを成して初期配向されていることもできる。このような場合、液晶層3は液晶分子31以外に液晶分子31のプレチルトを決める重合体をさらに含むこともできる。液晶分子31のプレチルトを成すために、前述の
図3乃至
図6の実施例のプレチルト形成方法を利用することができる。
【0166】
データ電圧の印加を受けた画素電極191が一定の電圧の印加を受けた対向電極270と共に表示板100、200の表面にほとんど垂直な電場を液晶層3に生成する。画素電極191の切開部91〜94及び液晶方向制御部81〜84は電場を歪曲して液晶分子の傾斜方向を決定する水平成分を形成する。電場の水平成分は切開部91〜94及び液晶方向制御部81〜84の延長方向にほぼ垂直であり、液晶分子31はその長軸が電場の方向に垂直を成すように方向を変えようとするので、
図16に示した実施例において液晶分子31が傾く方向はほぼ4方向となり、液晶分子31の傾く方向が各々一定の四種類のドメインを形成するようになる。液晶方向制御部81〜84に隣接する液晶分子31は液晶方向制御部81〜84でのプレチルトによってその方向に傾くようになり、切開部91〜94近くの液晶分子31は切開部91〜94によって歪曲された電場成分によって、隣接する切開部91〜94を基準に外側方向に傾く。
【0167】
特に、液晶方向制御部81〜84に形成された間隙80a、80bは液晶方向制御部81〜84に隣接する部分での弱いフリンジフィールド(fringe field)によって生じ得る不安定なテクスチャーを制御して、透過率を一層高めることができる。
【0168】
画素電極191と対向電極270は液晶キャパシタ(Clc)を構成して、スイッチング素子(Q)がゲートオフされた後にも印加された電圧を維持する。
【0169】
1水平周期を単位にして全てのゲート線121に対して順次にゲート信号を印加し、全ての画素電極191にデータ電圧を印加して、1フレームの映像を表示する。
【0170】
図18及び
図19の実施例では示されていないが、
図17でのように色フィルター230、蓋膜250、そして配向膜11、21などが含まれていることができる。
【0171】
このように本実施例によれば、画素電極191に交互に配置された切開部91−94と液晶方向制御部81〜84は液晶層3の液晶分子31が傾く方向を多様にし、これによって液晶表示装置の基準視野角が大きくなることができる。また、液晶方向制御部81−84での電場の垂直成分が強化されて、液晶分子31の応答速度が向上し、液晶表示装置の透過率を高めることができる。
【0172】
図20を参照すれば、
図16の液晶表示装置で液晶方向制御部81〜84及びその下部の保護膜180は凹形状でなく膨らむように形成されることもできる。この場合、液晶分子31の液晶方向制御部81〜84で傾いた方向は前の実施例と反対になる。
【0173】
また、
図16ないし
図20に示した実施例で、画素電極191と配向膜11の間に平坦化のための絶縁膜(図示せず)がさらに形成されており、前述の
図7の実施例での絶縁膜188の特徴及び効果が本実施例での平坦化のための絶縁膜にも適用される。
【0174】
本発明の実施例のように、画素電極の液晶方向制御部の凹凸形状によって液晶層の液晶分子が傾斜を成すので液晶分子の応答速度を向上させることができ、液晶表示装置の透過率を高めることができる。また、液晶層の液晶分子の傾く方向を多様に調節して視野角を大きくすることができる。
【0175】
また、凹凸状に形成された画素電極の液晶方向制御部の幅または凹部分と凸部分の高さの差などを本発明の実施例のように設定すれば、液晶層の液晶分子の応答速度及び透過率がより向上することができる。
【0176】
以上、本発明の望ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるわけではなく、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態もまた本発明の権利範囲に属する。