特許第5909553号(P5909553)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5909553タイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、オブジェクト送信方法、オブジェクト表示装置、サーバ及び当該方法を実現するためのプログラムを記録した情報記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5909553
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】タイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、オブジェクト送信方法、オブジェクト表示装置、サーバ及び当該方法を実現するためのプログラムを記録した情報記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160412BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20160412BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   G06F3/048 654C
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-531009(P2014-531009)
(86)(22)【出願日】2013年9月20日
(86)【国際出願番号】JP2013075593
(87)【国際公開番号】WO2014046272
(87)【国際公開日】20140327
【審査請求日】2014年6月30日
【審判番号】不服2015-12263(P2015-12263/J1)
【審判請求日】2015年6月29日
(31)【優先権主張番号】特願2012-208758(P2012-208758)
(32)【優先日】2012年9月21日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 大和
(72)【発明者】
【氏名】大日田 貴司
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 太郎
(72)【発明者】
【氏名】東野 雅也
(72)【発明者】
【氏名】杉本 健二
(72)【発明者】
【氏名】澤村 まや
【合議体】
【審判長】 小曳 満昭
【審判官】 高瀬 勤
【審判官】 山澤 宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−211270(JP,A)
【文献】 特開2012−073986(JP,A)
【文献】 特開2003−304290(JP,A)
【文献】 特開2003−203084(JP,A)
【文献】 佐藤由紀子,“ Twitter、公式モバイルアプリでの広告ツイート表示を開始へ”,ITmedia ニュース,[online],アイティメディア株式会社,2012.02.29,[検索日:2013.12.03],インターネット<http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1202/29/news045.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F13/00
G06F3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置により
前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示し、
前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトは異なる第2のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示すること
を有するタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法。
【請求項2】
前記アクションをしたか否かの判断は、サーバに前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしたか否かを問い合わせることを含む、請求項1記載のオブジェクト表示方法。
【請求項3】
前記Webサービスの前記タイムライン領域において所定のイベントが発生した場合には、前記第1のオブジェクト又は前記第2のオブジェクトを一定期間非表示にすることをさらに具備する請求項1又は2記載のオブジェクト表示方法。
【請求項4】
前記ユーザにコミュニケーションユーザがいない場合には、前記ミュニケーションユーザを登録するための画面を表示することをさらに具備する請求項1乃至3いずれか一項記載のオブジェクト表示方法。
【請求項5】
前記第1のオブジェクトは、アプリケーションプログラムの告知又は広告である請求項1乃至4いずれか一項記載のオブジェクト表示方法。
【請求項6】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置により
記Webサービスの前記タイムライン領域に対してメッセージの書き込みが発生した場合には、前記タイムライン領域に表示されているメッセージ以外のオブジェクトを一定期間非表示にするタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法。
【請求項7】
サーバが、
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理する端末からの問い合わせを受信し、
前記受信した問い合わせに対して、前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記端末に送信し、前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトとは異なる第2のオブジェクトを前記端末に送信するオブジェクト送信方法。
【請求項8】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置において、
記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示し、前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトとは異なる第2のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示する表示部を有するオブジェクト表示装置。
【請求項9】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置において、
記Webサービスの前記タイムライン領域に対してメッセージの書き込みが発生した場合には、前記タイムライン領域に表示されているメッセージ以外のオブジェクトを一定期間非表示にする非表示部を有するオブジェクト表示装置。
【請求項10】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理する端末からの問い合わせを受信する受信部と、
前記受信した問い合わせに対して、前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記端末に送信し、前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトとは異なる第2のオブジェクトを前記端末に送信する送信部と
を有するサーバ。
【請求項11】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置に、
前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示させ
前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトは異なる第2のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示させる、オブジェクト表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
【請求項12】
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置により
記Webサービスの前記タイムライン領域に対してメッセージの書き込みが発生した場合には、前記タイムライン領域に表示されているメッセージ以外のオブジェクトを一定期間非表示にさせる、オブジェクト表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
【請求項13】
サーバに、
Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理する端末からの問い合わせを受信させ、
前記受信した問い合わせに対して、前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記端末に送信させ、前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトとは異なる第2のオブジェクトを前記端末に送信させる、オブジェクト送信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、オブジェクト送信方法、オブジェクト表示装置、サーバ及び当該方法を実現するためのプログラムを記録した情報記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
Twitter(登録商標)、フェイスブック(登録商標)などに代表されるSNS(ソーシャルネットワークサービス)では、タイムライン機能が提供されている。このタイムライン機能は、自分もしくはSNSなどのWebサービスでつながっている人のつぶやきなどのコミュニケーションメッセージが時系列に基づいて流れていく機能を提供するものである。
【0003】
タイムライン機能の表示方法は、新しいコミニュケーションメッセージから順に上から表示され、古いメッセージは順次下に流れていき、画面上から消えて目に触れなくなる。
【0004】
一方、ゲームの告知や広告などのオブジェクトに関しては、ユーザのコミニュケーションメッセージとは別に、固定の広告枠や告知枠を設置している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ソーシャルアドについてhttp://www.spphia-it.com/content/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E5%BA%83%E5%91%8A
【非特許文献2】バナー広告についてhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、ユーザのコミニュケーションメッセージとは別に、固定の広告枠や告知枠を設置し、ゲームの告知や広告などのオブジェクトを表示する場合、ユーザのリテンションが下がるという問題があった。
【0007】
また、従来の固定の広告枠や告知枠を設置する方法では、そのユーザインターフェイスの特性上、特に、スマートフォン、フィーチャフォンなどの携帯電話では、視認性が悪くなり、ビジネス上のCVRが低くなってしまうという問題があった。ここで、CVRとは、ウェブサイトへのアクセス数(=ページビュー)、またはユニークユーザーのうち、何割がコンバージョン(商品購入や資料請求などの、ウェブサイトから獲得できる最終成果)に至るかの割合を示す指標、である。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ユーザのリテンションを下げることなく、かつCVRを高めることができるWebサービスのタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、オブジェクト送信方法、オブジェクト表示装置、サーバ及び当該方法を実現するためのプログラムを記録した情報記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点によれば、Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置により、前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示し、前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトは異なる第2のオブジェクトを前記タイムライン領域に表示することを有するタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、である。
【0010】
本発明の第2の観点によれば、Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理するオブジェクト表示装置により、前記Webサービスの前記タイムライン領域に対してメッセージの書き込みが発生した場合には、前記タイムライン領域に表示されているメッセージ以外のオブジェクトを一定期間非表示にするタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、である。
【0011】
本発明の第3の観点によれば、サーバが、Webサービスにおけるユーザのメッセージを表示可能なタイムライン領域を管理する端末からの問い合わせを受信し、前記受信した問い合わせに対して、前記Webサービスの前記タイムライン領域上で所定期間内に前記ユーザがアクションをしていない場合には、第1のオブジェクトを前記端末に送信し、前記アクションをしている場合には、前記第1のオブジェクトとは異なる第2のオブジェクトを前記端末に送信するオブジェクト送信方法、である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザのリテンションを下げることなく、かつCVRを高めることができるWebサービスのタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法、オブジェクト送信方法、オブジェクト表示装置、サーバ及び当該方法を実現するためのプログラムを記録した情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係るタイムライン領域におけるオブジェクト表示を行なう情報機器が使用される環境を説明するための図である。
図2】本発明の実施形態のサーバ群2の構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施の形態に係るタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法を実現するための動作を行なうサーバ10の構成を示す図である。
図4】SNSプログラム22のデータベース22−1を示す図である。
図5】本発明の実施の形態に係る携帯電話(スマートフォン)4−1の構成を示す図である。
図6】クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3のデータベース47−2を示す図である。
図7】本実施の形態に係るオブジェクト表示方法を説明するためのフローチャートである。
図8】本実施の形態に係るオブジェクト表示方法のS5におけるタイムライン領域上で所定期間内にユーザがアクションをしたか否かの判断の一例を示すフローチャートである。
図9】本実施の形態に係るオブジェクト表示方法のクライアントサイドでS5における処理を説明するためのフローチャートである。
図10】タイムライン領域においてアプリケーション告知枠が表示されている場合に、タイムライン領域におけるユーザのコメントに対して書き込みを行なうなどのアクションを行なった場合の処理を説明するためのフローチャートである。
図11】本実施の形態に係るオブジェクト表示方法における携帯電話4−1の画面の一例を示す図である。
図12】タイムライン領域においてアプリケーション告知枠が表示されている場合に、タイムライン領域におけるユーザのコメントに対して書き込みを行なうなどのアクションを行なった場合の携帯電話4−1の画面を示す図である。
図13】タイムライン領域において表示されるアプリケーション告知枠がストリームの一部として流れた状態を説明するための携帯電話4−1の画面の一例を示す図である。
図14】タイムライン領域に広告を表示した携帯電話4−1の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るWebサービス(SNSサービスを含む。)のタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法について説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係るタイムライン領域におけるオブジェクト表示を行なう情報機器が使用される環境を説明するための図である。
【0016】
同図に示すように、インターネットなどのネットワーク1にはサーバ群2、本発明の実施の形態に係るオブジェクト表示を行なう情報機器である複数のコンピュータ3−1、3−2及び携帯電話4−1、4−2がアクセスポイント5或いは基地局6を介してネットワーク(例えば、インターネット)1に接続されている。
【0017】
サーバ群2は、1つのコンピュータで実現されても良いし、その機能毎に、例えば、Webサーバ、処理サーバ、データベースサーバなどの複数のコンピュータで構成されてもよく、本発明の実施の形態においては、その構成は問わない。
【0018】
コンピュータ3は、一般的なデスクトップコンピュータの他、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット型端末などを含む。
【0019】
携帯電話4は、スマートフォン、フィーチャー・フォン(feature phone)などを含み、例えば、アンドロイド(R)、iOS(R)などのOS上で動作する携帯電話である。
【0020】
図2は、本発明の実施形態のサーバ群2の構成の一例を示す図である。
【0021】
同図に示すように、例えば、サーバ群2は、フロントサーバ群2−1、データベースサーバ群2−2及びバッチサーバ群2−3で構成される。
【0022】
フロントサーバ群2−1は、クライアントとの通信リクエストを受けて即実行が可能な各種処理の実行出力の整形を担当する。例えば、Webサーバなどである。
【0023】
データベースサーバ群2−2は、例えば、ソーシャルネットワークサービス処理の中核をなす処理を行なう処理サーバである。
【0024】
バッチサーバ群2−3は、定期的にデータをデータベースサーバ群2−2から取得して、定期処理を施し、その結果をデータベースサーバ群2−2に記録する。
【0025】
本実施の形態では、説明を簡単にするために、1つのサーバ上で動作を行なう場合について説明するが、上述のように、サーバの構成はこれに限られるものではないことは言うまでもない。
【0026】
図3は、本発明の実施の形態に係るタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法を実現するための動作を行なうサーバ10の構成を示す図である。
【0027】
同図に示すように、サーバ10は、バス11にCPU12、通信部13、メモリ14、及び記憶装置15が接続されている。
【0028】
CPU12は、記憶装置15に記憶された本発明の実施の形態に係るサーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24と協働して、本発明の実施の形態に係るオブジェクト表示処理を行なう他、サーバ10全体の制御を司るものである。
【0029】
通信部13は、ネットワーク1を介したクライアントなどの外部装置との通信の制御を司る。
【0030】
メモリ14は、サーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24を実行する際に必要とされるワークエリアなどとして使用される。
【0031】
記憶装置15は、オブジェクト表示処理に必要とされるプログラム、データを格納するためのものであり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、光ディスクドライブ、DVD、MOなどの大容量記憶装置である。この記憶装置15には、OS(オペレーティングシステム)21、タイムライン機能を有するSNSプログラム22、SNSゲームプログラム23及びサーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24が格納されている。
【0032】
OS21は、サーバ10の基本的な機能を実現するためのプログラムである。
【0033】
タイムライン機能を有するSNSプログラム22は、例えば、Twitter(登録商標)、フェイスブック(登録商標)などのようなタイムライン機能を有するSNSプログラムである。
【0034】
タイムライン機能を有するSNSプログラム22は、データベース22−1を有する。データベース22−1は、図4に示すように、ユーザID31と、携帯電話のSNSのタイムライン領域においてユーザがアクションをした日時を示すアクション日時情報32、コミニュケーションユーザ(SNSの友達)33及びコミニュケーションユーザID34とが関連付けて記憶されている。タイムライン機能を有するSNSプログラム22が複数ある場合には、プログラム毎に、データベースを有する。
【0035】
ここで、ユーザのアクションとは、タイムライン領域上にコメントを書き込んだり、一言投稿をする場合などを含み、タイムライン領域における何らかのユーザアクションを意味する。
【0036】
SNSゲームプログラム23は、ソーシャルネットワーキングゲームを提供する。本実施の形態においては、タイムライン機能を有するSNSプログラム22、SNSゲームプログラム23及びサーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24は同一のプラットフォームにおいて提供される。
【0037】
サーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24は、本実施の形態に係るオブジェクト表示方法のサーバサイドの処理を司る。
【0038】
図5は、本発明の実施の形態に係る携帯電話(スマートフォン)4−1の構成を示す図である。
【0039】
同図に示すように、バス41にはCPU42、無線通信部43、メモリ44、電子コンパス45、カメラ46、記憶装置47、タッチパネルセンサ48、表示制御コントローラ49が接続されている。
【0040】
CPU42は、記憶装置47に記憶された本発明の実施の形態に係るクライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3と協働して、本発明の実施の形態に係るオブジェクト表示処理を行なう他、携帯電話4−1全体の制御を司るものである。
【0041】
無線通信部43は、ネットワーク1を介したサーバなどの外部装置との通信の制御を司る。また、無線通信部43は、無線LAN、ブルートゥース(登録商標)、WiFiなどの無線通信機能をも有する。
【0042】
メモリ44は、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3を実行する際に必要とされるワークエリアなどとして使用される。
【0043】
電子コンパス45は、地磁気センサを有し、方位を測定する。
【0044】
カメラ46は、撮像機能を有し、撮像した画像を記憶装置47に格納する。
【0045】
記憶装置47は、本実施の形態に係るオブジェクト表示処理に必要とされるプログラム、データを格納するためのものであり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、光ディスクドライブ、DVD、MOなどの大容量記憶装置である。この記憶装置47には、OS(オペレーティングシステム)47−1、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3のデータベース47−2、及びクライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3が格納されている。
【0046】
OS47−1は、携帯電話4−1の基本的な機能を実現するためのプログラムである。
【0047】
データベース47−2は、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3によって動作するオブジェクト表示処理で使用されるデータを管理する。
【0048】
データベース47−2には、図6に示すように、サーバ10から取得した携帯電話4−1のユーザID61、アクセス日時情報62、コミニュケーションユーザの有無63、コミニュケーションユーザID64が格納される。
【0049】
クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3は、本実施の形態に係るオブジェクト表示処理の全体を司るプログラムであり、後述するフローチャートの処理を実現する。また、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3は、サーバ10のタイムライン機能を有するSNSプログラム22から配信される情報をタイムライン領域に表示するタイムライン機能を有する。ここで、タイムライン領域とは、携帯電話4−1(クライアント)の表示部に表示される領域のうち、SNSのオブジェクト(メッセージ、アプリ広告枠、友達レコメンド枠、バナー広告など)が時系列に順次表示されていく領域である。なお、本実施の形態では、SNSのオブジェクトが時系列に順次表示される領域をタイムライン領域の例として説明しているが、タイムライン領域は、Webサービスのオブジェクトが時系列に順次表示される領域を含むものである。
【0050】
タッチパネルセンサ48は、携帯電話4−1の表示部50のタッチパネル51へのユーザアクションを検出するセンサである。
【0051】
表示制御コントローラ49は、表示部50の表示制御を行なう。
【0052】
次に、本実施の形態に係るオブジェクト表示方法について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
まず、携帯電話4−1のユーザがクライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3を起動すると(S1)、友達(コミニュケーションユーザ)がいるか否かの判断が行なわれる(S2)。このコミニュケーションユーザがいるか否かは、携帯電話4−1からサーバ10に問い合わせを行ない、サーバ10のサーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24がSNSプログラム22のデータベース22−1を検索し、該当するユーザIDのコミニュケーションユーザの有無の項目33を参照し、その結果を携帯電話4−1に返信する。携帯電話4−1は、サーバ10からのコミニュケーションユーザの有無の結果を受信する。
【0054】
なお、本実施の形態においては、サーバ10に問いあわせる場合について説明したが、携帯電話4−1のオブジェクト表示処理アプリケーションプログラムのデータベース47−2の該当するユーザIDのコミニュケーションユーザの有無の項目63を参照して判断しても良い。
【0055】
S2において、コミニュケーションユーザがいないと判断された場合には、コミニュケーションユーザの登録画面を表示し(S3)、次に、コミュニケーションユーザの登録が完了したか否かの判断を行なう(S4)。S4において、完了したと判断された場合には、S5の処理に移る。
【0056】
図11は、本実施の形態に係るオブジェクト表示方法における携帯電話4−1の画面の一例を示す図である。同図において、G1はコミニュケーションユーザの登録画面の一例である、G2は、登録後の初期画面の一例を示す図である。
【0057】
S5においては、携帯電話4−1のタイムライン領域上で所定期間内にユーザがアクションをしたか否かの判断が行なわれる。ここで、ユーザのアクションとは、タイムライン領域上にコメントを書き込んだり、一言投稿をする場合などを含み、タイムライン領域における何らかのユーザアクションを意味する。
【0058】
S5において、アクションをしたと判断された場合には、タイムライン領域上に友達レコメンド枠を表示し(S6)、S2の処理に戻る。アクションをしていないと判断された場合には、タイムライン領域上にお奨めアプリ枠を表示し(S7)、S2の処理に戻る。
【0059】
なお、友達レコメンド枠又はお奨めアプリ枠は、判断結果に応じて、その都度、サーバ10から取得しても良いし、携帯電話4−1に格納された以前にサーバ10から送られたものを使用しても良い。
【0060】
図11のG3はタイムライン領域上にお奨めアプリ枠を表示した画面の一例を示す図である、G4はタイムライン領域上に友達レコメンド枠を表示した画面の一例を示す図である。なお、画面G3に示すように、お奨めアプリ枠には、当該アプリケーションプログラムでプレイしている友達が表示されている。
【0061】
図8は、S5におけるタイムライン領域上で所定期間内にユーザがアクションをしたか否かの判断の一例を示すフローチャートである。
【0062】
同図に示すように、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3が、サーバ10に携帯電話4−1のタイムライン領域上で所定期間内にユーザがアクションをしたか否かを問い合わせる(S11)。
【0063】
サーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24がSNSプログラム11のデータベース22−1を検索し(S12)、所定期間内に当該ユーザがアクションをしたか否かの判断を行なう(S13)。具体的には、サーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24は、当該問い合わせをしたユーザのユーザID31に対応するアクション日時情報32を参照し、最後のアクション日時情報から所定期間を経過しているか否かに基づいて、所定期間内にユーザがアクションをしたか否かの判断を行なう。
【0064】
S13において、所定期間内にユーザがアクションをしていないと判断した場合には、所定期間内にユーザがアクションをしていない旨を携帯電話4−1に送信する(S14)。所定期間内にユーザがアクションをしたと判断した場合には、所定期間内にユーザがアクションをした旨を携帯電話4−1に送信する(S15)。
【0065】
その後、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3がサーバ10から問い合わせの結果を受信する(S16)。これにより、携帯電話4−1は所定期間内にアクションをしたか否かの判断を行なうことができる。
【0066】
図8の例においては、サーバ10が所定期間内にアクションをしたか否かを判断する場合について説明したが、クライアントサイドで判断を行なっても良い。
【0067】
図9は、クライアントサイドでS5における処理を説明するためのフローチャートである。
【0068】
同図に示すように、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3が、サーバ10に携帯電話4−1のアクション日時情報を問い合わせる(S21)。サーバサイドオブジェクト表示処理プログラム24は、アクション日時情報の問い合わせを受信すると、データベース22−1を検索し(S22)、当該問い合わせをしたユーザのユーザID61に対応する最新のアクション日時情報32を含む情報(ユーザID31、コミニュケーションユーザの有無33、コミニュケーションユーザID34)を送信する(S23)。
【0069】
その後、クライアントサイドオブジェクト表示処理プログラム47−3が、データベース47−2を検索し、所定期間内にユーザがアクションをしたか否かを決定する(S26)。
【0070】
具体的には、受信した最新のアクション日時情報32が示す日時から携帯電話4−1の最新のアクション日時情報62が示す日時から所定期間経過しているか否かにより決定する。
【0071】
次に、図12に示すように、タイムライン領域においてアプリケーション告知枠が表示されている場合に、タイムライン領域におけるユーザのコメントに対して書き込みを行なうなどのアクションを行なった場合の処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0072】
タイムライン領域において表示されているコミニュケーションメッセージに対して所定のイベントが発生したか否かの判断が行なわれる(S31)。ここで、所定のイベントとは、他人のコミニュケーションメッセージに対してコメントの書き込みを行なう、自己のメッセージの書き込みを行なうなどである。
【0073】
所定のイベントが発生したと判断された場合には、タイムライン領域上のアプリケーション枠又は友達レコメンド枠を一定期間非表示にする(S32)。図12は、アプリケーション告知枠が表示されている状態の画面と、コメントの書き込みを行なうことにより、アプリケーション告知枠が非表示になった状態の画面の一例を示す図である。
【0074】
次に、所定のイベントが発生してから一定期間が経過したか否かの判断が行なわれる(S33)。所定のイベントが発生してから一定期間が経過したと判断された場合には、タイムライン領域上のアプリケーション告知枠又は友達レコメンド枠を再表示し(S34)、S31の処理に戻る。
【0075】
なお、アプリケーション枠又は友達レコメンド枠もタイムライン領域に表示されるので、他人がコメントを投稿した場合などには、図13に示すように、従来とは異なり、アプリ告知枠もストリームの一部として下方向に流れていくことになる。
【0076】
また、本実施の形態では、アプリケーション枠又は友達レコメンド枠をタイムライン領域上に表示する場合について説明したがこれに限られるものではない。例えば、図14に示すように、ユーザの属性情報に基づくターゲッティング広告を表示しても良い。
【0077】
したがって、本実施の形態によれば、所定期間内にユーザがタイムライン領域においてアクションをしたか否かにより、タイムライン領域に異なるオブジェクトを表示することが可能である。これにより、ユーザのリテンションを下げることなく、かつCVRを高めることができるタイムライン領域におけるオブジェクト表示方法を提供することができる。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、SNSのタイムライン機能を事例にして説明を行ったが、SNS以外のWebサービスにおける時系列上のコミュニケーションメッセージであってもよい。
【0079】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【符号の説明】
【0080】
1…ネットワーク、2…サーバ群、3−1、3−2…コンピュータ、4−1、4−2…携帯電話、5、6…基地局、11…バス、12…CPU、13…通信部、14…メモリ、21…OS(オペレーティングシステム)、22…タイムライン機能を有するSNSプログラム、23…SNSゲームプログラム、24…サーバサイドオブジェクト表示処理プログラム、41…バス、42…CPU、43…無線通信部、44…メモリ、47−1…OS、47−2…クライアントサイドオブジェクト表示処理アプリケーションプログラムのデータベース、47−3…クライアントサイドオブジェクト表示処理アプリケーションプログラム。
図1
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