特許第5909589号(P5909589)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グリー株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000002
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000003
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000004
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000005
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000006
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000007
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000008
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000009
  • 特許5909589-プログラム、制御方法及びサーバ装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5909589
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】プログラム、制御方法及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/79 20140101AFI20160412BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20160412BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20160412BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20160412BHJP
【FI】
   A63F13/79 520
   A63F13/35
   A63F13/533
   A63F13/792
【請求項の数】12
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-194170(P2015-194170)
(22)【出願日】2015年9月30日
(62)【分割の表示】特願2014-259315(P2014-259315)の分割
【原出願日】2014年12月22日
【審査請求日】2015年9月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 大和
(72)【発明者】
【氏名】朱 震
【審査官】 大熊 靖夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−200719(JP,A)
【文献】 特開2003−030366(JP,A)
【文献】 特開2004−248815(JP,A)
【文献】 特開2003−126554(JP,A)
【文献】 特開2014−188328(JP,A)
【文献】 電波人間のレンタル,電波人間のRPG BLOG,ジニアス・ソノリティ株式会社,2013年 7月29日,[2015年3月2日検索],URL,http://blog.denpamen.com/2013/07/post-165.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00−13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを提供するコンピュータに、
ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶部に記憶するステップと、
第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、
表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、
前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、所定期間、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させるステップと、
を実行させ
前記第2のユーザが保有するゲーム媒体は、他の複数のユーザが同時に使用可能であるプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記パラメータは、前記ゲーム媒体のステータス情報のパラメータを含む、プログラム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のプログラムにおいて、
前記決定ステップは、前記ゲーム媒体の使用可能期間中に、追加の対価の支払により前記パラメータ、前記ゲーム媒体の使用可能期間、又は前記ゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用可能な回数の少なくとも1つを変更する、プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
対価の支払により、前記選択可能に表示されるゲーム媒体の数は増加する、プログラム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記ゲーム媒体選択画面上に表示される、パラメータが決定されたゲーム媒体の数は所定数以下である、プログラム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記対価の内容は、対価ゲーム媒体の種類又は数量の少なくとも一方を含む、プログラム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記対価は、前記第1のユーザ又は前記第2のユーザにより決定される、プログラム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記第1のユーザによって支払われた対価の少なくとも一部は、前記第2のユーザに付与される、プログラム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記表示ステップは、前記対価の内容に基づいて前記ゲーム媒体をソート又はフィルタリングする、プログラム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記表示させるステップでは、前記第2のユーザがゲームをプレイしているとき、または最新のゲーム開始時刻から所定期間内であるときに、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させる、プログラム。
【請求項11】
ゲーム媒体を用いるゲームの制御方法において、
記憶部により、ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶するステップと、
表示制御部により、第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、
パラメータ制御部により、表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、
前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、所定期間、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させるステップと、
を有し、
前記第2のユーザが保有するゲーム媒体は、他の複数のユーザが同時に使用可能である制御方法。
【請求項12】
ゲームを提供するサーバ装置において、
ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶する記憶部と、
第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示制御部と、
表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定するパラメータ制御部と、
を有し、
前記表示制御部はさらに、前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、所定期間、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させ、
前記第2のユーザが保有するゲーム媒体は、他の複数のユーザが同時に使用可能であるサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、制御方法及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クエストにおいて他のユーザのリーダーカードキャラクタを借りてレイドボスと呼ばれる敵キャラクタと戦闘を行うゲームが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−147664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のゲームでは、借りる対象のキャラクタのパラメータを、借りる側のユーザが制御する余地がなかった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、協力プレイ(キャラクタ等のゲーム媒体を借りてゲームを進行すること)を改善することでユーザ間の協力プレイを活発化させることができるプログラム、制御方法及びサーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係るプログラムは、
ゲームを提供するコンピュータに、
ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶部に記憶するステップと、
第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、
表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、
前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、所定期間、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させるステップと、
を実行させ
前記第2のユーザが保有するゲーム媒体は、他の複数のユーザが同時に使用可能である。
【0007】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記パラメータは、前記ゲーム媒体のステータス情報のパラメータを含むことが好ましい。
【0008】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記決定ステップは、前記ゲーム媒体の使用可能期間中に、追加の対価の支払により前記パラメータ、前記ゲーム媒体の使用可能期間、又は前記ゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用可能な回数の少なくとも1つを変更することが好ましい。
【0009】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
対価の支払により、前記選択可能に表示されるゲーム媒体の数は増加することが好ましい。
【0010】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記ゲーム媒体選択画面上に表示される、パラメータが決定されたゲーム媒体の数は所定数以下であることが好ましい。
【0011】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記対価の内容は、対価ゲーム媒体の種類又は数量の少なくとも一方を含むことが好ましい。
【0012】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記対価は、前記第1のユーザ又は前記第2のユーザにより決定されることが好ましい。
【0013】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記第1のユーザによって支払われた対価の少なくとも一部は、前記第2のユーザに付与されることが好ましい。
【0014】
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記表示ステップは、前記対価の内容に基づいて前記ゲーム媒体をソート又はフィルタリングすることが好ましい。
また、上記課題を解決するために本発明に係るプログラムにおいて、
前記表示させるステップでは、前記第2のユーザがゲームをプレイしているとき、または最新のゲーム開始時刻から所定期間内であるときに、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させる、プログラム。
【0015】
更に、上記課題を解決するために本発明に係る制御方法は、
ゲーム媒体を用いるゲームの制御方法において、
記憶部により、ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶するステップと、
表示制御部により、第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、
パラメータ制御部により、表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、
前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、所定期間、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させるステップと、
を有し、
前記第2のユーザが保有するゲーム媒体は、他の複数のユーザが同時に使用可能である。
【0016】
更に、上記課題を解決するために本発明に係るサーバ装置は、
ゲームを提供するサーバ装置において、
ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶する記憶部と、
第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示制御部と、
表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定するパラメータ制御部と、
を有し、
前記表示制御部はさらに、前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、所定期間、前記第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させ、
前記第2のユーザが保有するゲーム媒体は、他の複数のユーザが同時に使用可能である
【発明の効果】
【0017】
本発明におけるプログラム、制御方法及びサーバ装置によれば、協力プレイ(キャラクタ等のゲーム媒体を借りてゲームを進行すること)を改善することでユーザ間の協力プレイを活発化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係るサーバ装置及び端末装置の機能ブロック図である。
図2】(a)は図1のサーバ装置が有する関連ユーザDBを示す図である。(b)は図1のサーバ装置が有する保有ゲーム媒体DBを示す図である。
図3図1の端末装置がゲーム媒体の選択時に表示する画像を示す図である。
図4図1の端末装置がゲーム媒体の選択後に表示する画像を示す図である。
図5図1の端末装置がパターンの選択時に表示する画像を示す図である。
図6図1のサーバ装置が有する使用ゲーム媒体DBを示す図である。
図7図1の端末装置がゲーム媒体を表示したときの画像を示す図である。
図8図1のゲームシステムの動作フローを示す図である。
図9図8の続きの動作フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るサーバ装置1及び端末装置2の機能ブロック図である。ゲームシステムにおいて、ネットワークを介してサーバ装置1と端末装置2が通信する。サーバ装置1及び端末装置2の数は限定されない。端末装置2は、携帯型の端末であっても、設置型の端末であってもよい。
【0021】
サーバ装置1は、制御部11、通信部12、検索部13、表示制御部14、パラメータ制御部15、支払処理部16及び記憶部17を有する。本発明に係るサーバ装置1の各機能を説明するが、サーバ装置1が備える他の機能を排除することを意図したものではないことに留意されたい。
【0022】
制御部11は、サーバ装置1の各種動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。
【0023】
通信部12は、端末装置2との間で情報を送受信するインタフェースである。通信部12は、有線又は無線の少なくとも一方により通信を行う。
【0024】
検索部13は例えば、後述する記憶部17を参照して、第1のユーザ(端末装置2のユーザ)に関連付けられた第2のユーザ(フレンドユーザ等)を検索し、また、当該第2のユーザが保有するゲーム媒体を検索する。
【0025】
表示制御部14は例えば、検索されたゲーム媒体に関する情報(ゲーム媒体、当該ゲーム媒体を使用するために支払うべき対価及び選択可否等)を端末装置2に表示させ且つその表示態様を制御することができる。
【0026】
パラメータ制御部15は、表示制御部14により表示されたゲーム媒体のうち第1のユーザによって選択されたゲーム媒体を使用するための対価の支払を第1のユーザから受付けて、当該対価に基づいてゲーム媒体に関するパラメータを決定する。
【0027】
ゲーム媒体に関するパラメータとは、ゲーム媒体のステータス情報のパラメータ(例えば攻撃力、防御力、属性、スキルの有効若しくは無効)、ゲーム媒体の選択可能期間、ゲーム媒体の使用可能期間、ゲーム媒体をゲームにおいて使用可能な回数(例えば1クエスト中でキャラクタとしてのゲーム媒体が助っ人として登場可能な回数)の少なくとも1つを含む。選択可能期間とは、使用したいゲーム媒体を選択可能な期間であり、使用可能期間とは、選択後、選択したゲーム媒体を使用可能な期間である。
【0028】
支払処理部16は、パラメータ制御部15が対価の支払を受付けたとき、支払処理を行う。
【0029】
記憶部17は例えば半導体メモリ、磁気メモリ等であり、各種DB及びサーバ装置1を動作させるためのプログラム等を記憶するとともにワークメモリとしても機能する。記憶部17が備える各DBは、サーバ装置1の外部に格納されて、必要なときにサーバ装置1からアクセスされてもよい。記憶部17は、関連ユーザDB17a、保有ゲーム媒体DB17b及び使用ゲーム媒体DB17cを有する。
【0030】
端末装置2は、制御部21、表示部22、通信部23及び入力検出部24を備える。本発明に係る端末装置2の各機能を説明するが、端末装置2が備える他の機能を排除することを意図したものではないことに留意されたい。
【0031】
制御部21は、端末装置2の各種動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。
【0032】
表示部22は例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイである。表示部22はタッチパネルで構成されてもよく、この場合、表示部22は種々のゲーム画面を表示するとともに、ユーザの操作によるユーザ入力を受付けるインタフェースとして機能する。表示部22は、サーバ装置1の外部から接続されて用いられてもよい。
【0033】
通信部23は、サーバ装置1との間で情報を送受信するインタフェースである。通信部23は、有線又は無線の少なくとも一方により通信を行う。
【0034】
入力検出部24は、機械式の押しボタン又はタッチセンサを含む任意の入力デバイスである。入力検出部24は、入力操作を検出する。入力操作とは、押下、タッチ、タップ、接触、近接等の操作である。
【0035】
[ゲームシステムの概要]
本実施形態に係るゲームシステムの概要は次の通りである。
【0036】
ゲームとは、サーバ装置1が提供する対戦、クエスト、ミッション等を指す。ゲーム媒体とは、ゲームにおいて使用される電子データであり、例えば、カード、アイテム、キャラクタ、アバタ、ゲーム内仮想通貨等を含む。また、ゲーム媒体は、ゲームの進行に応じ、ユーザによって、ゲーム内で、取得、保有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、及び/又は贈与等され得る電子データであるが、ゲーム媒体の利用態様は本明細書で明示されるものには限られない。ゲーム媒体が固有に有するステータス情報は、ゲーム媒体の攻撃力及び防御力等の戦闘力、ゲーム媒体の攻撃手段及び防御手段等の戦闘手段、ゲーム媒体のコスト、ゲーム媒体のスキル情報、ゲーム媒体のアバタに関する情報、ゲーム媒体の属性、ゲーム媒体の希少度を示す指標等である。
【0037】
本実施形態に係るサーバ装置1が提供するゲームシステムの全体の流れの概要を説明する。端末装置2がサーバ装置1にログインすると、端末装置2を用いる第1のユーザはゲーム(例えばクエスト)を選択する。ゲームが選択されたことを検出した検索部13は、第1のユーザに関連付けられた第2のユーザを検索し、第2のユーザが保有するゲーム媒体(本実施形態では助っ人キャラクタ)を検索する。表示制御部14はゲーム媒体を表示部22に表示させ、第1のユーザに、ゲーム媒体の選択を求める。このとき表示制御部14は、第2のユーザをも表示部22に表示させて選択を求めてもよい。また表示制御部14は、第1のユーザに関連付けられていないユーザ(ゲストユーザ等)が保有するゲーム媒体を表示部22に表示させて選択を求めてもよい。第1のユーザがゲーム媒体を選択したことを検出すると、制御部11は、当該選択されたゲーム媒体を一時的に第1のユーザに保有させ、第1のユーザによって選択されたゲームを端末装置2に提供する。この結果第1のユーザは、ゲーム媒体を使用可能期間内に使用して、選択したゲームを行うことができる。詳細は後述する。
【0038】
ユーザは、対戦(他のユーザとの対戦や、ゲームシステムが操作するキャラクタとの対戦)又はクエスト等を通じてゲーム媒体のステータス情報を変更することができる。例えば、ユーザは、所定の対戦やクエストにおいて取得したゲーム媒体を既に保有しているゲーム媒体と合成することによって、ゲーム媒体が有する攻撃力、防御力及びスキル等のパラメータを強化することができる。また、ユーザは、所定の対戦やクエストにおいて獲得することのできる報酬(例えば、経験値等)によっても、ゲーム媒体が有する攻撃力、防御力及びスキル等のパラメータを強化することができる。
【0039】
また、ユーザは、ゲーム内で用いる道具の電子データとしてアイテムを取得する。ユーザは、アイテムを用いてゲーム媒体のステータス情報を変更してもよい。例えば、ユーザは、アイテムを用いて、ゲーム媒体の有する攻撃力、防御力及びスキル等のパラメータを強化する。
【0040】
ゲームシステムは例えば毎日所定時間になると、所定の敵キャラクタ、他のユーザ、及び/又は、他のユーザのグループとの対戦イベントを実施してもよい。例えば、複数のユーザは、ユーザの選択又は、ゲームシステムの選択により決定されるグループに属して、レイドボスを倒すことを目的として対戦に参加する。また、複数のユーザは、ユーザの選択又は、ゲームシステムの選択により決定されるグループに属して、グループ間で互いに対戦を行ってもよい。
【0041】
[ゲームシステムの詳細]
以下で、本発明の実施形態に係るサーバ装置1が実行する制御方法を詳細に説明する。
【0042】
第1のユーザUID001はサーバ装置1にログインする。ログイン後、第1のユーザがゲームを選択したことを検出すると、サーバ装置1の検索部13は、図2(a)に示す関連ユーザDB17aを参照して第1のユーザに関連付けられた第2のユーザを検索する。
【0043】
次いで検索部13は、図2(b)に示す保有ゲーム媒体DB17bを参照して、当該第2のユーザが保有するゲーム媒体を検索する。保有ゲーム媒体DB17bは、ユーザと、当該ユーザが保有するゲーム媒体とを関連付けて記憶する。
【0044】
表示制御部14は検索された、第2のユーザUID002が保有するゲーム媒体に関する情報を、端末装置2に表示させる。代替例として表示制御部14は、端末装置2から取得したクエリ(例えば、ゲーム媒体のステータス情報のパラメータ)に基づいて検索部13が検索したゲーム媒体に関する情報を端末装置2に表示させてもよい。
【0045】
ゲーム媒体をサーバ装置1から取得した端末装置2は、図3に示すゲーム媒体選択画面(本実施形態では助っ人キャラクタ選択画面)に示すように表示部22において当該ゲーム媒体(本実施形態ではキャラクタ)に関する情報を表示する。本実施形態において対価はゲーム媒体であり、対価ゲーム媒体とも呼ぶ。本実施形態において選択可否は、当該ゲーム媒体を保有する第2のユーザがログインしているとき又は最新のログイン時刻から所定期間内であるときに「可」で、そうでないときに「不可」とする。しかしながら代替例として、選択可否は、当該ゲーム媒体を保有する第2のユーザが当該ゲーム媒体を使用のために提供することを承諾しているときに「可」で、そうでないときに「不可」であってもよい。対価の内容は、対価ゲーム媒体の種類(例えばゲーム内通貨又はアイテム)又は数量の少なくとも一方を含む。
【0046】
対価の内容は、ゲーム媒体を保有する第2のユーザが決定してもよいし、ゲーム媒体を使用する第1のユーザが決定してもよい。代替例として、特定のゲーム媒体の使用を希望するユーザが複数いるとき、オークションを行い、複数のユーザのうち誰が当該ゲーム媒体を使用するかを決定してもよい。
【0047】
図3に示すように、表示制御部14は、ゲーム媒体を、当該ゲーム媒体を保有する第2のユーザのログイン時刻が新しいほど表示部22の上方に表示してもよいし、当該ゲーム媒体のステータス情報のパラメータが高いほど表示部22の上方に表示してもよい。
【0048】
またこのとき、表示制御部14は、選択可能なゲーム媒体の表示を制御(ソート(並び替え)又はフィルタリング)してもよい。具体的には表示制御部14は、対価の内容に基づいて表示を制御してもよいし、対価を支払うことによってステータス情報のパラメータが変化するか否かに基づいて表示を制御してもよい。図3には、領域R1を操作することによりゲーム媒体をソートできる場合を示す。また表示制御部14は、対価の支払を受付けたとき、表示部22が表示する選択可能なゲーム媒体の数を増加させてもよい。
【0049】
第1のユーザは、領域R2を選択することにより、表示されたゲーム媒体を選択する。入力検出部24が当該選択を受付けると、表示部22は、当該選択されたゲーム媒体のステータス情報及び対価を図4に示すように表示する。図4に示すように、表示部22は対価に対応付けられた項目として、ステータス情報及びスキルのパターン1を表示する。
【0050】
複数の項目は、表示部22において選択可能に表示される。すなわち、第1のユーザは、端末装置2の画面(入力検出部24)を操作することにより、当該ゲーム媒体の1以上の別の項目のパターンを表示させることができる。例えば第1のユーザが図4において画面をスライド又は「パターン2」の領域を選択すると、表示部22は図5に示すようにパターン2を表示する。
【0051】
対価の内容は、第1のユーザによって選択された項目に応じて決定される。すなわち、図5に示すように対価が120コインである場合、図4に示したパラメータ(本実施形態では攻撃力)が120%(1.2倍)になりスキルが有効になった状態で第1のユーザは当該ゲーム媒体を用いることができる。また、対価が80コインである場合、図4に示したパラメータが80%(0.8倍)になりスキルが無効になった状態で第1のユーザは当該ゲーム媒体を用いることができるようにしてもよい。また、パラメータが、1クエスト中で助っ人として登場可能な回数を含むとき、対価に応じて登場回数が増減してもよい。例えば、第1のユーザが1クエスト中で5回の対戦を行う場合において、対価が80コインである場合に1回の対戦、対価が100コインである場合に3回の対戦、又は対価が120コインである場合に5回の対戦に、助っ人として登場可能である。
【0052】
第1のユーザは、領域R3を選択することにより複数のパターンのうちいずれか1つを選択可能である。入力検出部24は第1のユーザから選択を受付けると、選択されたパターンの情報(本実施形態ではパターン2)をサーバ装置1に出力する。
【0053】
パラメータ制御部15は、第1のユーザが選択したゲーム媒体をゲームにおいてパターン2で使用するための対価の支払を当該第1のユーザから受付けて、対価に基づいてゲーム媒体に関するパラメータを決定する。
【0054】
また、サーバ装置1のパラメータ制御部15は、図6に示す使用ゲーム媒体DB17cに、ユーザと、当該ユーザが使用する使用ゲーム媒体、使用可能期間及びステータスと、を対応付けて記憶する。
【0055】
パターンの情報(本実施形態ではパターン2)を取得したサーバ装置1の支払処理部16は、対価の支払処理を行う。この結果、第1のユーザは第2のユーザに対して120コインを支払い、第1のユーザは使用ゲーム媒体DB17cに記憶された通りのパターンでゲーム媒体を使用してゲームを行うことができる。ゲームにおいて第1のユーザが獲得した経験値等のパラメータは、使用したゲーム媒体に付与されてもよい。また、支払処理部16は、支払われた対価の少なくとも一部をゲーム媒体の保有者に付与してもよいし、その全てを誰にも付与せず消滅させてもよい。
【0056】
上記実施形態においては、ある1つのゲーム媒体を同時に使用できるユーザは、ゲーム媒体を保有するユーザ以外に1名であるが、同時に使用できるユーザは複数名であってもよい。例えば、第1のユーザと第3のユーザとは同時に、第2のユーザが保有するゲーム媒体を使用することができる。このとき第1のユーザ及び第3のユーザが使用するゲーム媒体は、第2のユーザが保有するゲーム媒体の複製であってもよい。第1のユーザ及び第3のユーザが使用する複製ゲーム媒体は、第2のユーザが保有するゲーム媒体に含まれるものとして説明する。代替例として、ある1つのゲーム媒体を同時に使用できるユーザは、ゲーム媒体を保有するユーザを含めて1名であってもよい。
【0057】
第1のユーザは、使用可能期間中に、当該ゲーム媒体のパラメータを変更したいと考えることがある。例えば第1のユーザは、当該ゲーム媒体の使用可能期間を延長したいと考えることがある。そこで第1のユーザは、追加の対価の支払により使用可能期間を延長可能である。具体的には端末装置2は、ユーザ操作に基づいて延長申請をサーバ装置1に出力する。延長申請を取得したサーバ装置1のパラメータ制御部15は、延長申請に含まれる延長期間にしたがって使用可能期間を延長する。代替例としてサーバ装置1は、延長申請の対象であるゲーム媒体を保有する第2のユーザに対して延長してもよいか否かを問い合わせ、承諾されたときにのみ延長を許可してもよい。別の代替例として、追加の対価の支払いにより、第1のユーザは使用可能期間以外のパラメータを変更可能であってもよい。
【0058】
パラメータ制御部15は、対価の支払によって変化したパラメータを、使用可能期間の満了後に元に戻す。第1のユーザが、複製ゲーム媒体を使用していた場合、パラメータ制御部15は、使用可能期間の満了後に当該複製ゲーム媒体を消去する。
【0059】
上記実施形態においては、第1のユーザは、第1のユーザに関連付けられた第2のユーザのうちログインしているユーザが保有するゲーム媒体を、ゲーム媒体選択画面において選択する。しかしながら代替例として、第1のユーザは、任意のユーザが保有ゲーム媒体を任意に掲示可能な電子掲示板でゲーム媒体を選択してもよい。電子掲示板は、表示制御部14によって表示部22に表示される。当該任意のユーザは、第1のユーザとの関連付けの有無に関わらず、自身が保有するゲーム媒体を、他のユーザによる使用のために当該電子掲示板に掲示することができる。表示部22が表示する電子掲示板が掲示する情報は任意であり、例えば使用対象のゲーム媒体、当該ゲーム媒体を使用するために支払うべき対価等である。電子掲示板は、ゲーム媒体選択画面と同様、選択可能なゲーム媒体の表示を制御可能であってもよい。
【0060】
第1のユーザは、特定のゲーム媒体を必要なときに選択可能としておきたいと考えることがある。そこで、第1のユーザは、対価を支払うことにより、ゲームの選択後のゲーム媒体選択画面に表示される特定のゲーム媒体を所定期間選択可能とすることができる。具体的には、第1のユーザは、ゲーム媒体選択画面又は電子掲示板においてゲーム媒体を指定して対価を支払う。第1のユーザが支払った対価を支払処理部16が支払処理すると、表示制御部14は、ゲーム媒体選択画面において当該ゲーム媒体が3日間選択可能となるように、すなわち選択可能期間が「3日間」となるように制御する。この結果、表示制御部14は、パラメータ(選択可能期間)が決定されたゲーム媒体(所定期間選択可能となったゲーム媒体)を含む複数のゲーム媒体を、表示部22が表示するゲーム媒体選択画面上に選択可能に表示させる。このとき表示制御部14は、パラメータが決定されたゲーム媒体のうち当該ゲーム媒体選択画面上に表示されるゲーム媒体の数を所定数以下に限定してもよい。図7に示すように、表示部22は、選択可能期間において、パラメータが決定されたゲーム媒体(図7において、キャラクタ名の右に(fix)との表示があるキャラクタ)をゲーム媒体選択画面の上方に表示する。このとき、表示部22は、上方に表示させた各ゲーム媒体に対応させて、パラメータが決定されたゲーム媒体であることを示す表示(例えば、fixとの文字)、又は選択可能期間満了までの残り時間を表示してもよい。
【0061】
選択可能期間は、「常時」となるように制御されてもよい。このように選択可能期間が常時であるゲーム媒体を常駐ゲーム媒体と呼ぶ。
【0062】
[動作フロー]
図8及び図9は、本発明の実施形態に係るゲームシステムの動作フローを示す図である。
【0063】
端末装置2はユーザ操作により、例えばユーザID及びパスワードを入力してサーバ装置1にログインする(ステップS1)。サーバ装置1は記憶部17を参照して、ログインしたユーザ(第1のユーザ)の関連ユーザ(第2のユーザ)及び当該第2のユーザが保有するゲーム媒体を検索する(ステップS2)。次いでサーバ装置1は検索したゲーム媒体に関する情報を端末装置2に出力して表示させる(ステップS3)。
【0064】
端末装置2はステップS3で取得したゲーム媒体に関する情報を表示し(ステップS4)、ゲーム媒体の選択を第1のユーザから受付ける(ステップS5)。また端末装置2は、選択されたゲーム媒体のパターンを表示し(ステップS6)、パターンの選択を第1のユーザから受付ける(ステップS7)。
【0065】
端末装置2は選択されたパターンの情報をサーバ装置1に出力する(ステップS8)。次いでサーバ装置1は、当該パターンによりゲーム媒体を使用するための対価の支払を受付けて支払処理し(ステップS9)、当該パターンによりゲーム媒体に関するパラメータを決定及び記憶する(ステップS10)。サーバ装置1は、決定されたパラメータでゲーム媒体を使用可能な状態で、端末装置2にゲームを提供する(ステップS11)。
【0066】
端末装置2は任意の時点でサーバ装置1に使用可能期間の延長申請を出力可能である(ステップS12)。当該申請を取得したサーバ装置1は対価の支払を受付け、支払処理を行う(ステップS13)。次いでサーバ装置1は使用可能期間を延長する(ステップS14)。
【0067】
サーバ装置1は使用可能期間が満了したか否かを判定し(ステップS15)、満了したと判定したとき(ステップS15のYes)、ステップS10で決定されたパラメータを元に戻す。この結果、第1のユーザはゲーム媒体を使用できなくなる(ステップS16)。ステップS15でNoのとき、サーバ装置1はステップS15を繰り返す。
【0068】
端末装置2は任意の時点で、特定のゲーム媒体についてサーバ装置1に常駐申請を行うことができる(ステップS17)。当該申請は、常駐申請ではなく、所定期間選択可能とすることの申請であってもよい。当該申請を取得したサーバ装置1は対価の支払を受付け、支払処理を行う(ステップS18)。次いでサーバ装置1は当該ゲーム媒体について常駐処理を行う(ステップS19)。この結果、サーバ装置1は、端末装置2が表示するゲーム媒体選択画面上に当該ゲーム媒体が常駐した(常時表示された)状態の表示画像を出力し(ステップS20)、端末装置2は、常駐した状態の画像を表示する(ステップS21)。
【0069】
[変形例]
変形例として、ベースの対価とオプションの対価とを分けて対価を支払う構成であってもよい。すなわち、第1のユーザは、ゲーム媒体を使用するためにベースの対価を支払う。次いで第1のユーザは、選択可能なオプション項目のうち、任意の数のオプション項目を選択し、選択したオプション項目に対応するオプションの対価を追加的に支払う。
【0070】
オプション項目とオプションの対価とは次のように対応付けられている。例えば、「攻撃力+10」に対して「10コイン」が対応付けられ、「スキル有効」に対して「20コイン」が対応付けられ、「助っ人として登場可能な対戦回数+2」に対して「アイテム5個」が対応付けられている。
【0071】
支払の結果、ゲーム媒体に関するパラメータは選択されたオプションに応じて変化し、第1のユーザは、パラメータが変化した状態のゲーム媒体を用いてゲームを進行することができる。
【0072】
本実施形態によれば、第1のユーザの端末装置2に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させ、第1のユーザが選択したゲーム媒体を使用するための対価の支払を第1のユーザから受付けて、対価に基づいてゲーム媒体に関するパラメータを決定する。このため例えば、クエストを開始する際に特定のキャラクタを選択したいときに、第2のユーザのログイン状況によってリスト上にキャラクタが表示されず選択できないおそれがなくなる。すなわち、第2のユーザのゲーム媒体を制御できる。また第1のユーザは例えば、ゲーム媒体のパラメータを、第2のユーザのプレイ状況に影響を受けずに、制御することができる。したがって、協力プレイを改善し、ユーザ間の協力プレイを活発化させることができる。
【0073】
更に、ゲーム媒体を使用することの対価はゲームシステムから付与されるのではなく、ゲーム媒体を使用する第1のユーザから付与される。このため、希少なアイテムを対価として採用しても、ゲームシステム全体における希少なアイテムの総数が増えるわけではないため、希少なアイテムの価値が下落するおそれがない。
【0074】
また本実施形態によれば、表示制御部14は複数の項目を選択可能に端末装置2に表示させ、対価の内容は、第1のユーザによって選択された項目に応じて決定される。このため、第1のユーザはゲーム媒体のパターンを決定することが可能となり、もって第2のユーザのゲーム媒体を制御することができる。
【0075】
また本実施形態によれば、パラメータは、ゲーム媒体のステータス情報のパラメータ、ゲーム媒体の選択可能期間、ゲーム媒体の使用可能期間又はゲーム媒体をゲームにおいて使用可能な回数の少なくとも1つを含む。このため、第1のユーザは様々な種類のパラメータを制御することができる。
【0076】
また本実施形態によれば、パラメータはゲーム媒体の使用可能期間を含み、ゲーム媒体の使用可能期間中に、追加の対価の支払により前記パラメータは延長される。このため第1のユーザは例えば、使用を継続したい有用なゲーム媒体の使用を延長し、もってゲームを有利に進行させることができる。
【0077】
また本実施形態によれば、表示制御部14は、端末装置2が表示するゲーム媒体選択画面上に、パラメータが決定されたゲーム媒体を含む複数のゲーム媒体を選択可能に表示させ、選択されたゲーム媒体を用いてゲームを進行する。当該パラメータが決定された前記ゲーム媒体は、所定期間、表示部22が表示する前記ゲーム媒体選択画面上に表示される。すなわち、特定のゲーム媒体を必要なときに選択可能とすることができるため、第1のユーザはゲームを有利に進行させることができる。
【0078】
また本実施形態によれば、パラメータが決定されたゲーム媒体のうちゲーム媒体選択画面上に表示されるゲーム媒体の数は所定数以下である。このため、選択可能なゲーム媒体の全てが常駐ゲーム媒体ではなくなり、第1のユーザが新たなユーザ又は新たなゲーム媒体を発見することができる。もって、ゲームにおけるユーザ間の交流が活性化する。
【0079】
また本実施形態によれば、対価の内容は、対価ゲーム媒体の種類又は数量の少なくとも一方を含む。このため、対価のバリエーションが広がる。
【0080】
また本実施形態によれば、対価は、第1のユーザ又は第2のユーザにより決定される。このため、ユーザの希望及び状況に応じた柔軟な対価設定が可能となる。
【0081】
また本実施形態によれば、第1のユーザによって支払われた対価の少なくとも一部は、第2のユーザに付与される。このため第2のユーザにとっては、対価を得るために、保有するゲーム媒体を提供する動機が高まる。
【0082】
更に本実施形態によれば、対価の内容に基づいてゲーム媒体はソート又はフィルタリングされる。このため、第1のユーザは使用を希望するゲーム媒体を容易に発見することができる。
【0083】
本実施形態のように、サーバ装置1が、端末装置2とネットワークを介して接続される場合には、ゲーム又はゲーム内のイベントの進行画面を、サーバ装置1が生成したデータに基づき端末装置2が表示するウェブ表示画面とすることができる。この場合、その他のメニュー画面等を端末装置2にインストールされているネイティブアプリによって表示するネイティブ表示とする等によって、本発明に係るゲームを、サーバ装置1と端末装置2のそれぞれが処理の一部を担うハイブリッドゲームとすることもできる。
【0084】
これらの本発明に係るサーバ装置1又は端末装置2の少なくとも一方をコンピュータで構成した場合、各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの内部又は外部の記憶部に格納しておき、当該コンピュータの中央演算処理装置(CPU)によってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。また、このようなプログラムは、例えばDVD又はCD−ROMなどの可搬型記録媒体の販売、譲渡、貸与等により流通させることができるほか、そのようなプログラムを、例えばネットワーク上にあるサーバの記憶部に記憶しておき、ネットワークを介してサーバから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、流通させることができる。また、そのようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に記憶することができる。また、このプログラムの別の実施態様として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、更に、このコンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。
【0085】
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部やステップ等を1つ組み合わせること、或いは分割することが可能である。以下に、本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
ゲームを提供するコンピュータに、
ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶部に記憶するステップと、
第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、
表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、
を実行させるプログラム。
[2]
上記[1]に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
複数の項目を選択可能に表示させるステップを更に実行させ、
前記対価の内容は、前記第1のユーザによって選択された項目に応じて決定される、プログラム。
[3]
上記[1]又は[2]に記載のプログラムにおいて、
前記パラメータは、前記ゲーム媒体のステータス情報のパラメータ、前記ゲーム媒体の選択可能期間、前記ゲーム媒体の使用可能期間、又は前記ゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用可能な回数の少なくとも1つを含む、プログラム。
[4]
上記[3]に記載のプログラムにおいて、
前記パラメータは前記ゲーム媒体の使用可能期間を含み、
前記決定ステップは、前記使用可能期間中に、追加の対価の支払により前記パラメータを変更する、プログラム。
[5]
上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記端末装置が表示するゲーム媒体選択画面上に、前記パラメータが決定された前記ゲーム媒体を含む複数のゲーム媒体を選択可能に表示させるステップと、
選択されたゲーム媒体を用いてゲームを進行するステップと、
を更に実行させ、
前記パラメータが決定された前記ゲーム媒体は、所定期間、前記ゲーム媒体選択画面上に表示される、プログラム。
[6]
上記[5]に記載のプログラムにおいて、
前記パラメータが決定された前記ゲーム媒体のうち前記ゲーム媒体選択画面上に表示されるゲーム媒体の数は所定数以下である、プログラム。
[7]
上記[1]〜[6]のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記対価の内容は、対価ゲーム媒体の種類又は数量の少なくとも一方を含む、プログラム。
[8]
上記[1]〜[7]のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記対価は、前記第1のユーザ又は前記第2のユーザにより決定される、プログラム。
[9]
上記[1]〜[8]のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記第1のユーザによって支払われた対価の少なくとも一部は、前記第2のユーザに付与される、プログラム。
[10]
上記[1]〜[9]のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記表示ステップは、前記対価の内容に基づいて前記ゲーム媒体をソート又はフィルタリングする、プログラム。
[11]
ゲーム媒体を用いるゲームの制御方法において、
記憶部により、ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶するステップと、
表示制御部により、第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、
パラメータ制御部により、表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、
を有する制御方法。
[12]
ゲームを提供するサーバ装置において、
ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶する記憶部と、
第1のユーザの端末装置に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示制御部と、
表示されたゲーム媒体のうち前記第1のユーザが選択したゲーム媒体を前記ゲームにおいて使用するための対価の支払を前記第1のユーザから受付けて、前記対価に基づいて前記ゲーム媒体に関するパラメータを決定するパラメータ制御部と、
を有するサーバ装置。
【符号の説明】
【0086】
1 サーバ装置
11 制御部
12 通信部
13 検索部
14 表示制御部
15 パラメータ制御部
16 支払処理部
17 記憶部
17a 関連ユーザDB
17b 保有ゲーム媒体DB
17c 使用ゲーム媒体DB
2 端末装置
21 制御部
22 表示部
23 通信部
24 入力検出部
【要約】      (修正有)
【課題】協力プレイ(キャラクタ等のゲーム媒体を借りてゲームを進行すること)を改善することでユーザ間の協力プレイを活発化させるプログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、ゲームを提供するコンピュータ1に、ゲーム媒体をユーザに関連付けて記憶部17に記憶するステップと、第1のユーザの端末装置2に、第2のユーザが保有するゲーム媒体に関する情報を表示させる表示ステップと、表示されたゲーム媒体のうち第1のユーザが選択したゲーム媒体をゲームにおいて使用するための対価の支払を第1のユーザから受付けて、対価に基づいてゲーム媒体に関するパラメータを決定する決定ステップと、端末装置2が表示するゲーム媒体選択画面上に、常時、第2のユーザが保有する複数のゲーム媒体を選択可能に表示させるステップと、を実行させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9