(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ機などの遊技機においては、打球位置から発射され入賞口やアウト口に入った遊技球は、下方の球集合部に一旦流下したのちに、揚送装置によって上方に搬送され、再度打球位置に送られる。そして、遊技球は、揚送装置によって上方に搬送される際に、汚れ除去装置によって、表面に付着した汚れを除去される。このような汚れ除去装置として、一般に、ベルト方式の汚れ除去装置や、ペレット方式の汚れ除去装置が用いられている。ベルト方式の汚れ除去装置は、搬送ベルトと、球磨き用の布ベルトとを対面させて配置し、搬送ベルトの作動により遊技球を布ベルトに押し付けて上方に搬送しながら汚れを拭き取るように構成されている。
【0003】
また、ペレット方式の汚れ除去装置は、送り筒と、送り筒の内部に配置された螺旋体と備えており、送り筒の内部に遊技球と研磨ペレットとを入れ、螺旋体をモータの作動で回転させることにより、遊技球をペレットで研磨しながら送り筒内を上昇させるように構成されている。しかしながら、これらの汚れ除去装置は、ともに大型であるため、広い設置スペースが必要になるという問題がある。このため、小型の汚れ除去装置を備えた封入球式遊技機も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この封入球式遊技機は、螺旋状の溝が形成されたスクリュー状の揚送部材の回転によって遊技球を上方に搬送する揚送装置と、揚送部材の後方に配置され上昇する遊技球を磨く帯状の布からなる球磨き部材を含む球磨き装置とを備えている。また、球磨き装置には、未使用の球磨き部材を保持する保持部と、保持部から繰り出される球磨き部材を遊技球側に対向させた状態に支持する球磨き部と、使用済の球磨き部を巻き取るための巻き取りリールとが備わっている。そして、遊技球は、揚送装置によって揚送される間に、球磨き装置によって、磨かれ、遊技球を磨く球磨き部材は、順次保持部から巻取りリールに巻き取られる。
【発明の概要】
【0006】
しかしながら、この封入球式遊技機が備える球磨き装置では、未使用の球磨き部材を保持する保持部、球磨き部材を支持する球磨き部および使用済の球磨き部を巻き取るための巻き取りリールなどの種々の部材が必要な上に、巻き取りリールを回転させるための駆動装置も必要である。このため、球磨き装置の構造が複雑になるとともに部材点数が多くなり、高価につくという問題が生じる。また、球磨き部材の交換作業が煩雑になるという問題もある。
【0007】
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、構造が単純で部材点数を少なくすることにより安価につき、さらに、交換作業等の取り扱いが容易になる汚れ除去装置を提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明に係る汚れ除去装置の構成上の特徴は、遊技球(B)を打球位置に搬送する搬送機構(15)の一部を構成し、遊技球に付着した汚れを除去する汚れ除去装置(20)において、螺旋状溝(28a)が外周面に形成された棒状回転体からなり、軸周り方向に回転することにより遊技球を搬送するスクリュー(28)と、スクリューによって搬送される遊技球が搬送路(36)に沿うように支持する支持部(23)と、スクリューによって搬送される遊技球に接触して遊技球を研磨するとともに、遊技球の移動に応じて中心軸を中心に回転する円板体からなる回転研磨部(32)とを備え
、回転研磨部の中心軸に直交する面をスクリューの外周面に対向させてその面に研磨面を形成し、中心軸の延びる方向から搬送路が離れた位置になるようにしたことにある。
【0009】
本発明に係る汚れ除去装置には、遊技球を搬送するスクリューと、遊技球が搬送路に沿って移動するように支持する支持部と、遊技球を研磨する回転研磨部とが備わっている。そして、回転研磨部は、スクリューとの間に、遊技球を通過させながら遊技球を研磨する回転可能な円板体で構成されている。このため、スクリューを回転させることにより遊技球を搬送路に沿って搬送できると同時に、遊技球の表面に付着する汚れを回転研磨部で除去できる。その際、回転研磨部は、遊技球に接触して遊技球の汚れを除去しながら遊技球の移動に応じて中心軸を中心に回転する。
【0010】
このように、遊技球と接触することによって回転研磨部が回転移動するため、回転研磨部を回転移動させるための駆動装置を設ける必要がなくなり、これによって、汚れ除去装置の構造が単純になるとともに部材点数が少なくなる。この結果、低コスト化が可能になる。また、回転研磨部における遊技球を研磨する部分が遊技球の移動に応じて変化するため、遊技球を研磨する部分の面積が大きくなる。すなわち、研磨部が一定の位置にある場合には、研磨部における複数の遊技球が接触する部分は同じ部分になるが、回転研磨部が回転移動することによって、各遊技球が接触する部分が異なるようになり、その分、回転研磨部における遊技球が接触する部分の面積が大きくなる。このため、回転研磨部の寿命が長くなる。
【0011】
また、回転研磨部は、表面に研磨布が貼り付けられた回転体で構成したり、表面が粗面に形成された回転体で構成したりすることができる。この場合、回転研磨部は、一定期間の使用後に、取り替えるようにしてもよいが、その他に、使用に応じて研磨面が削り落とされるものを用いたり、操作により研磨面を削り落としたりすることのできるものを用いることもできる。これによると、回転研磨部を、メンテナンスなして消耗するまで使用できる。さらに、回転研磨部に付着した汚れが、所定量を超えたときに、回転研磨部から下方に落下していくようにしてもよい。これによっても、メンテナンスなしで汚れ除去装置の連続使用が可能になる。
【0013】
本発明によると、遊技球は、スクリューによって搬送される際に、回転研磨部の研磨面の外周側から中心近傍に接触し、さらに研磨面の外周側に接触しながら研磨面から離れていくようになる。その際、回転研磨部は遊技球の移動に応じて回転するため、研磨面における複数の遊技球が接触する部分は、中心近傍を除いた殆どの部分になる。
【0014】
例えば、従来の布ベルトを用いた汚れ除去装置のように、遊技球の搬送方向と布ベルトの送り方向とが同じ方向になる場合には、布ベルトは線状に遊技球と接触して、その接触面積は小さなものになり無駄な部分が多くなるが、本発明では、回転研磨部の研磨面の面積が小さい場合であっても研磨面の殆どの部分を研磨用に利用できるようになる。このため、研磨面の無駄をなくして効率のよい研磨が行えるようになる。
【0015】
本発明に係る汚れ除去装置のさらに他の構成上の特徴は、回転研磨部をスクリューによって搬送される遊技球に対して押圧する押圧手段(34)を設けたことにある。本発明によると、スクリューによって搬送される遊技球に回転研磨部を押し付けるようになるため、遊技球の表面に付着する汚れを効果的に除去することができる。この場合の押圧手段としては、例えば、ばね部材を用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1および
図2は、同実施形態に係る汚れ除去装置20を備えた封入球式のパチンコ機10の概略を示している。
図1は、パチンコ機10の正面側から見た内部を示し、
図2は、パチンコ機10の裏面側から見た内部を示しており、以下、本明細書では、左右、前後および上下の各方向は、
図1に基づいて記載する。パチンコ機10は、矩形の外枠11と、外枠11に回転自在に取り付けられた内枠12と、内枠12に取り付けられた遊技盤13とを備えており、外枠11の前部には、ガラス板を備えた前扉(図示せず)が上下に延びる一方の縁部を中心として回転可能に取り付けられている。遊技盤13の中央には円形の遊技領域13aが形成され、遊技領域13aには、入賞口(図示せず)やアウト口14などが設けられている。また、前扉の前面下部に、操作ハンドルが設けられている。
【0018】
このパチンコ機10の内枠12の下部には裏面から正面にかけて搬送機構15が設けられており、汚れ除去装置20は、搬送機構15に組み込まれている。搬送機構15は、内枠12の裏面に形成された集球樋16と、汚れ除去装置20と、内枠12の裏面から正面にかけて形成された球通路17とで構成されている。集球樋16は、内枠12の裏面で左側から右側に向かって(
図2では左右が逆)やや下り傾斜になって延びる樋状の通路で構成されている。遊技領域13aの入賞口やアウト口14に入った遊技球B(
図6参照)は、内枠12の裏面に移動してこの集球樋16の内部に落下する。そして、集球樋16に入った遊技球Bは、集球樋16の右下側の端部に向かって順次流れていく。
【0019】
集球樋16の右下側の端部の右側には、汚れ除去装置20が設置されており、集球樋16は、この汚れ除去装置20に連通している。汚れ除去装置20は、左下から右上に傾斜して延びており、遊技球Bを上方に搬送する揚送機能と、遊技球Bの表面に付着する汚れを除去する汚れ除去機能とを備えている。この汚れ除去装置20は、
図3ないし
図5に示したように、モータ21とケース部材22とを備えており、ケース部材22の内部には、
図6ないし
図9に示したように、スクリュー28と、研磨部30とが設置されている。なお、汚れ除去装置20は傾斜して配置されているが、以下、汚れ除去装置20の説明では、モータ21の位置を下方として、左右、前後および上下の各方向は、
図4のモータ21の位置に基づいて記載する。
【0020】
モータ21は、汚れ除去装置20における下部に配置されており、略円柱状に形成されたモータ本体21aの上面から、
図6に示したように、回転軸21bを右方に突出させて構成されている。また、モータ本体21aの上面における右側部分と左側部分とからは、それぞれ中央にねじ挿通穴が形成された略三角形の固定片21c,21dがモータ本体21aの上面に平行して外部側に向かって突出している。そして、固定片21c,21dと、ねじ(図示せず)とを介して、モータ本体21aの上面に、ケース部材22が連結されている。
【0021】
ケース部材22は、ともに凹部を備えた表面側部材と裏面側部材とを周縁部を合わせて組み付けて形成されており、スクリュー収容部23と、球入口部25と、球出口部26と、研磨部収容部27とを備えている。スクリュー収容部23は、モータ21の上面から上方に延びており、左側面の下部、右側面の上部および後面における上下方向の中央よりもやや下方から上端近傍の部分にかけての細長い部分が開口した箱状に形成されている。このスクリュー収容部23の前面は、
図4に示したように、幅方向の中央が両側よりも前方に突出したかまぼこ形の曲面に形成されている。
【0022】
また、スクリュー収容部23の右側部における上部には、長方形の板状に形成された取付片23aがスクリュー収容部23の長手方向に沿って形成されている。そして、取付片23aの裏面の外部側両角部と、スクリュー収容部23の左側部の上下に、四角形の角部に位置するようにして筒状のねじ係合部23b,23c,23d,23eが形成されている。また、スクリュー収容部23の上端面の中央に軸穴が形成され、この軸穴に円筒状の支持部材22aが取り付けられている。
【0023】
スクリュー収容部23の下部は固定部24で構成されている。固定部24は、後部を除いた部分がスクリュー収容部23の他の部分よりも外部側に突出しており、これによってスクリュー収容部23は段違いに形成されている。また、固定部24の下端面の中央に、固定部24の内部と外部とを連通する穴部を備えた筒状の軸挿通穴部22bが形成されている。そして、固定部24の左右両側における固定片21c,21dに対向する部分にそれぞれ筒状のねじ係合部24b,24cが形成されている。
【0024】
球入口部25は、スクリュー収容部23の左側面下側の開放部分から左側に延びる略三角形の箱状に形成されており、前面が開口している。この前面の開口部25aの周縁部は、前部における左側部分が切り欠かれて段違いに形成されており、この切欠き部25bを介して開口部25aは集球樋16に連通している。球出口部26は、スクリュー収容部23の右側面の上部の開放部分から右側に延びる略四角形の箱状に形成されており、前面が開口している。この前面の開口部26aは遊技球Bを1個通すことのできる大きさに設定されている。
【0025】
研磨部収容部27は、前面が開口した円形の箱状に形成されており、スクリュー収容部23の後面上部側に設置されている。この研磨部収容部27は、スクリュー収容部23の後面における球入口部25と球出口部26との間に、球入口部25と球出口部26との間の長さを直径とするように設置されており、右側の半分近くをスクリュー収容部23の右側部よりも右側に突出させ、左側部分の一部をスクリュー収容部23の左側部よりも僅かに左側に突出させている。また、研磨部収容部27の内部には、
図7に示したように、研磨部収容部27の裏面部27aの中央から研磨部収容部27の内部に向かって突出する円筒状のガイド筒27bが形成されている。
【0026】
そして、研磨部収容部27の開口縁部には、中央にねじ挿通穴が形成された略三角形の固定片27c,27d,27e,27fが等間隔で形成されており、各固定片27c,27d,27e,27fは、研磨部収容部27の開口縁部から外側に向かって突出している。この固定片27c,27d,27e,27fを、ねじ係合部23b,23c,23d,23eに合わせ、ねじ(図示せず)を固定片27c,27d,27e,27fのねじ挿通穴に通してねじ係合部23b,23c,23d,23eに係合させることにより、研磨部収容部27は、スクリュー収容部23に固定されている。
【0027】
また、研磨部収容部27の内部には、後述する研磨部30および押圧ばね35が設置されている。このように構成されたケース部材22は、スクリュー収容部23の軸挿通穴部22b内に、回転軸21bを挿通させ、ねじ係合部24b,24cを、それぞれ固定片21c,21dに合わせた状態で、ねじ(図示せず)を固定片21c,21dのねじ挿通穴に通し、ねじ係合部24b,24cに係合させることにより、モータ21に組み付けられている。
【0028】
スクリュー28は、
図6および
図9に示したように、外周面に螺旋状溝28aが形成された中空の棒状回転体で構成されており、弾性および防振性を有するとともに耐摩耗性を備えた硬質スポンジからなっている。このスクリュー28の下端部には、モータ21の回転軸21bを挿入させて固定できる筒状固定穴部28bが形成され、上端部にはケース部材22の上端に取り付けられた支持部材22aに回転可能に支持される軸穴28cが形成されている。そして、スクリュー28は、筒状固定穴部28bを回転軸21bに連結し、軸穴28cの周縁部を支持部材22aに支持させて、回転軸21bに連結されており、モータ21の作動により、回転軸21bが回転すると、スクリュー28は回転軸21bと一体となって回転する。
【0029】
スクリュー28の外周面に形成された螺旋状溝28aは、
図9の下部側から見た状態で、時計回り方向に回転しながらモータ21側から上方に延びている。この状態で、スクリュー28の反時計回り方向を遊技球Bを上方に搬送する正転とし、スクリュー28の時計回り方向を逆転とする。また、螺旋状溝28aの幅は、遊技球Bの直径と略同じに設定されており、螺旋状溝28aの断面形状は、遊技球Bの曲面と略同じ曲率の円弧状に形成されている。
【0030】
このように構成されたスクリュー28は、スクリュー収容部23内に配置されており、スクリュー収容部23の後部側部分とスクリュー28との間には、遊技球Bが通過できる隙間が形成されているが、スクリュー収容部23の他の部分とスクリュー28との間は僅かな隙間が形成されているだけで、遊技球Bは通過できない。このため、スクリュー28の回転により、遊技球Bはスクリュー収容部23の後部側部分が延びる方向に真っ直ぐに移動する。このスクリュー収容部23の後部側部分で、本発明に係る支持部が構成される。
【0031】
研磨部30は、スクリュー28の外周面の後方上部に対して進退可能な状態で、研磨部収容部27の内部に設置されており、研磨部本体31と、研磨布32とで構成されている。研磨部本体31は、中央に前後に貫通する穴部が形成された略円板状の部材で構成されており、中央裏面側にばね支持部31aが形成され、中央前面にストッパ用凹部31bが形成されている。ばね支持部31aは、研磨部本体31の中央に形成された穴部の外周側に形成された円形の溝部と、穴部と溝部との間に位置し後方に突出した円筒部とで構成されている。ばね支持部31aの穴部には、研磨部収容部27のガイド筒27bが挿通しており、これによって、研磨部本体31は、研磨部収容部27に対して回転可能な状態でガイド筒27bに支持されている。
【0032】
ストッパ用凹部31bは、研磨部本体31の穴部の前端に連通し穴部よりも直径が大きくなった穴で構成されており、ストッパ用凹部31bと穴部とで段違いの穴が構成されている。ガイド筒27bの前端は、このストッパ用凹部31b内まで延びている。研磨布32は、研磨部本体31の前面に貼り付けられた円形の布で構成されており、遊技球Bに接触することにより、遊技球Bの表面に付着する汚れを遊技球Bから除去することができる。この研磨布32は、フェルトなどの不織布で構成されており、本発明に係る回転研磨部を構成する。そして、研磨布32の表面で本発明に係る研磨面が構成される。
【0033】
このように構成された研磨部30には、押圧ばね34が組み付けられている。押圧ばね34は、本発明における押圧手段を構成するものでコイルばねからなっている。押圧ばね34は、ばね支持部31aの円筒部の外周面を覆った状態で研磨部本体31に組み付けられており、押圧ばね34の前部は、ばね支持部31aの溝部内に差し込まれることによってばね支持部31aに係合し、押圧ばね34の後端部は、研磨部収容部27の裏面部27aに当接している。この押圧ばね34によって、研磨部30はスクリュー収容部23の内部側に付勢されている。
【0034】
また、ガイド筒27b前端開口には、フランジ部35aを備えたストッパ35が取り付けられている。ストッパ35のフランジ部35aは、ストッパ用凹部31b内の後壁(底面)に当接することによって、研磨部30の前進位置を規制する。このため、研磨部30は、押圧ばね34が伸長してフランジ部35aがストッパ用凹部31bの後壁に当接したときの前方位置と、押圧により押圧ばね34が最短長さまで収縮したときの後方位置との間で移動可能になる。
【0035】
また、研磨布32の一部は、スクリュー収容部23の後面に形成された開口に対向しており、研磨部30が回転することにより、その開口に対向する部分が変化する。そして、スクリュー収容部23の後面における開口を除いた上下の部分および研磨布32における開口に対向する部分と、スクリュー28の螺旋状溝28aとの間に搬送路36(
図6参照)が形成されており、スクリュー28は、モータ21の作動により回転して、球入口部25の開口部25aからケース部材22内に入ってくる遊技球Bを搬送路36に沿って上方に移動させる。そして、上方に移動した遊技球Bは、球出口部26の開口部26aからケース部材22の外部に出て行く。なお、螺旋状溝28aの凹部と研磨布32との間隔は、押圧ばね34によって、遊技球Bが1個通過できる長さに調整される。
【0036】
球通路17は、内枠12の裏面における汚れ除去装置20の球出口部26から内枠12の表面に貫通する穴部17aと、内枠12の正面で、穴部17aから左側に向かってやや下方に傾斜して延びる傾斜部17bとで構成されている。そして、内枠12の前面における傾斜部17bの左端側に、打球装置40が設置されている。この打球装置40は、プランジャ式ソレノイド41、弾発部および球発射部などで構成されており、球発射部の上方には、打撃された遊技球Bを、遊技領域13a内に導くガイドレール42が設けられている。このため、汚れ除去装置20の上方に送り出された遊技球Bは、球通路17を通過して、球発射部に送られ、打球装置40の作動により、遊技領域13a内に発射される。この打球装置40は操作ハンドルの回転操作により作動する。
【0037】
また、パチンコ機10には、入賞口やアウト口14に入った遊技球Bを検出するセンサが備わっている。さらに、パチンコ機10、またはパチンコ機10の近傍には、入賞口に入った遊技球Bに基づく景品球の数を加算したり、入賞口とアウト口14とに入った遊技球Bの数を減算したりする加減算装置や、加減算装置が算出した値を記憶する記憶装置およびその値を表示する数値表示装置等も設けられている。すなわち、この封入球式のパチンコ機10では、入賞に基づく景品球を払い出すことなく景品球の数を加算していくとともに、その数から使用した遊技球Bの数を減算して記憶し、その記憶した数の範囲内で遊技球Bを発射して遊技が行われる。
【0038】
このように構成されたパチンコ機10を使用する場合には、まず、汚れ除去装置20の作動により、所定量の遊技球Bが、集球樋16から球通路17に向けて搬送される。その際、遊技球Bは、集球樋16を無整列の状態で流れ、球入口部25からケース部材22の内部に入っていく。そして、遊技球Bは、スクリュー28の下部に到達したところで、1個ずつ搬送路36内に入っていき、
図10に示したように、スクリュー28の回転によって、一列になって、搬送路36を斜め上方(
図10では右方向)に向かって移動していく。
【0039】
そして、遊技球Bが、研磨布32に到達すると、研磨布32によって表面の汚れを除去される。このとき、遊技球Bは、押圧ばね34によって付勢される研磨部30の研磨布32に圧接しながら移動するため、遊技球Bの表面に付着する汚れは、効率よく除去される。また、遊技球Bとの接触により、研磨部30は、
図11に示したように回転する。なお、
図11における遊技球Bに記入した矢印は、遊技球Bの移動方向と、遊技球Bから研磨布32に伝わる力の方向とを示し、研磨布32に記入した矢印は、研磨布32の回転方向を示している。
【0040】
このような研磨布32との接触により、汚れが除去された遊技球Bは、搬送路36の上部を通過して、順次球通路17に流れて行く。また、研磨部30は、ゆっくりと回転して、順次送られてくる遊技球Bとの接触部分を徐々に変えていく。そして、所定量の遊技球Bが、球通路17内に溜まったところで、操作ハンドルを操作して、打球装置40を作動させることにより、球通路17から球発射部に送られる遊技球Bが1個ずつ遊技盤13の遊技領域13aに放出される。
【0041】
これによって、遊技球Bは、遊技領域13aの入賞口またはアウト口14に入る。入賞口に入った入賞球やアウト口14に入ったアウト球は、それぞれ所定の通路を通って集球樋16に落下する。また、加減算装置は、入賞口に入った入賞球をセンサが検出すると景品球の数を加算し、その値は、数値表示装置に表示される。その際、入賞口やアウト口14に入った遊技球Bの数は、減算される。すなわち、加減算装置は、センサの検出に応じて常時加減算を行っており、それによって算出された値は、数値表示装置に表示され、実物の景品球が払い出されることはない。
【0042】
このため、パチンコ機10内では、一定数の遊技球Bが循環するようになる。そして、遊技球Bは、汚れ除去装置20を通過するたびに表面に付着した汚れ、例えば、タバコの煙、油、埃などが除去される。また、研磨布32に付いた汚れは、定期的に、研磨布32の表面部分を削り取ったり、研磨布32を研磨部本体31から剥がして新たな研磨布32を研磨部本体31に貼り付けたりすることにより除去する。なお、研磨布32に付いた汚れが、所定量以上溜まると、下方に落下するため、放置しておくこともできる。これによると、汚れ除去装置20の手入れは殆ど不要になり、落下した汚れを除去するために、パチンコ機10の内部を定期的に掃除するだけですむ。
【0043】
以上のように、本実施形態に係る汚れ除去装置20には、遊技球Bを搬送するスクリュー28と、遊技球Bが搬送路36に沿って移動するように支持するスクリュー収容部23と、遊技球Bを研磨する研磨部30とが備わっている。そして、研磨部30は、スクリュー28との間に、遊技球Bを通過させながら遊技球Bを研磨する研磨布32を有する回転可能な部材で構成されている。このため、スクリュー28を回転させることにより遊技球Bを搬送路36に沿って搬送できると同時に、遊技球Bの表面に付着する汚れを研磨布32で除去できる。その際、研磨部30は、遊技球Bの移動に応じて回転する。
【0044】
このように、搬送される遊技球Bと接触することによって研磨部30が回転するため、研磨部30を移動させるための駆動装置を設ける必要がなくなり、これによって、汚れ除去装置20の構造が単純になるとともに部材点数が少なくなる。この結果、安価につくようになる。また、研磨布32における遊技球Bを研磨する部分が研磨部30の回転によって変化するため、遊技球Bを研磨する部分が研磨布32の表面の大部分になる。このため、研磨布32の寿命が長くなる。さらに、研磨布32を遊技球Bに対して押圧する押圧ばね34を設けたため、遊技球Bの表面に付着する汚れを効果的に除去することができる。
【0045】
また、本発明に係る汚れ除去装置は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更することができる。例えば、前述した実施形態では、スクリュー28を、防振性を備えた材料で構成しているが、これに代えて、スクリュー28の筒状固定穴部28bや、スクリュー収容部23の支持部材22aを防振ゴムで構成して、スクリュー28の回転によって生じる振動が、パチンコ機10の本体側に伝わることを防止してもよい。さらに、研磨布32として、繰り返し遊技球Bに接触することにより擦り減っていくものや、表面を削り落とすことにより新たな研磨面を形成できるものを用いることもできる。
【0046】
また、消しゴムのように、研磨部の表面を粗面で構成し、表面が擦り減っていくと新たな粗面が露出するようにしてもよい。さらに、研磨面に付着した汚れが、所定量を超えたときに、研磨面から下方に落下していくようにしてもよい。また、前述した実施形態では、汚れ除去装置20を封入球式のパチンコ機10の内部に組み込んでいるが、この汚れ除去装置20は、従来の島設備に備わっている球送り装置に組み込むこともできる。さらに、本発明に係る汚れ除去装置のそれ以外の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することが可能である。