(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5910668
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】光源ユニット及び照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20160414BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20160414BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20160414BHJP
【FI】
F21S2/00 216
F21V19/00 450
F21Y101:02
【請求項の数】5
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-113999(P2014-113999)
(22)【出願日】2014年6月2日
(62)【分割の表示】特願2010-221457(P2010-221457)の分割
【原出願日】2010年9月30日
(65)【公開番号】特開2014-157839(P2014-157839A)
(43)【公開日】2014年8月28日
【審査請求日】2014年6月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112210
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108431
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 加奈子
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(72)【発明者】
【氏名】田邊 浩義
(72)【発明者】
【氏名】石井 健吾
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 裕子
【審査官】
當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−055830(JP,A)
【文献】
特開2005−216495(JP,A)
【文献】
実開昭62−019768(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21S 6/00
F21S 8/00
F21V 14/02
F21V 19/00−02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットに取り付けられ、給電される口金部と、
この口金部に接続され、回転可能な回転子と、
この回転子に接続され、前記口金部と電気的に接続される支持部と、
この支持部の一端側に回転可能に取り付けられるとともに、電気的に接続される発光部と、
を備え、
前記発光部は、平面部と、前記ソケットの方向によらず、自身の自重によって前記平面部が下方を向くように回動可能に前記支持部に取り付けられる回転支持部を有し、
前記支持部は、前記回転支持部の一方を介して前記口金部のネジ山部と前記発光部とを電気的に接続する第1の支持部と、前記回転支持部の他方を介して前記口金部の凸部と前記発光部とを電気的に接続する第2の支持部とを有することを特徴とする電球形の光源ユニット。
【請求項2】
前記発光部は、前記回転支持部より離れた前記平面部が下方を向くことを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記発光部は、前記平面部にLEDが実装されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記平面部は、前記LEDが実装される基板を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光源ユニット。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットが取り付けられるソケットと、
を備えることを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電球形の光源ユニットの技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
灯体を自由自在に回転させて、発光ダイオードからの光の照射方向が所望に調整可能とする技術がある。(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−251444号公報(段落「0045」〜段落「0052」、
図1参照。)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザーが照射方向を可変する必要があり、手間がかかっていた。
また、球体の表面に近い部分にLEDが実装されるため、LEDが実装できる数が限られるため、複数のLEDを実装して高出力の光出力を得ることが難しく、複数のLEDを実装するにはLED電球の形状が大きくなるという課題があった。
【0005】
本発明は、照明器具のソケットの位置によらず、本来の配光に近づける小型の電球形の光源ユニットを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願における
電球形の光源ユニットは、ソケットに取り付けられ、給電される口金部と、この口金部に接続され、回転可能な回転子と、この回転子に接続され、前記口金部と電気的に接続される支持部と、この支持部の一端側に回転可能に取り付けられるとともに、電気的に接続される発光部と、を備え、前記発光部は、平面部と、前記ソケットの方向によらず、自身の自重によって前記平面部が下方を向くように回動可能に前記支持部に取り付けられる回転支持部を有し、前記支持部は、前記回転支持部の一方を介して前記口金部のネジ山部と前記発光部とを電気的に接続する第1の支持部と、前記回転支持部の他方を介して前記口金部の凸部と前記発光部とを電気的に接続する第2の支持部とを有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、照明器具のソケットの位置に対応して発光面を回転させることができ、本来の配光に近づけることができるとともに、外形形状を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1の電球形の光源ユニットを示す斜視図である。
【
図2】実施の形態1の電球形の光源ユニットを示す分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1の電球形の光源ユニットを示す側面図である。
【
図4】実施の形態1の電球形の光源ユニットを示す側面図である。
【
図5】実施の形態1の電球形の光源ユニットを示す側面図である。
【
図6】実施の形態1の電球形の光源ユニットを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態を示す電球形の光源ユニットの斜視図であり、
図2は、
図1に示す電球形の光源ユニットの分解斜視図であり、
図3は、
図1に示す電球形の光源ユニットの側面図であり、
図4は、
図1に示す電球形の光源ユニットの下面図である。
【0010】
電球形の光源ユニット1は、ソケットに取り付けられる口金部2と、この口金部2に回転可能に取り付けられる回転子3と、回転子3に取り付けられる支持部4と、LED5が実装される基板を有する発光部6と、支持部4に発光部6を回転可能に取り付けるとともに、支持部4と発光部6を電気的に接続するネジ7と、発光部6を覆うカバー8を備える。
【0011】
口金部2は、ソケットにねじ込まれ、電気的に接触するネジ山部21と、ネジ山部21の一方側から突出し、ソケットに電気的に接触する凸部22と、ネジ山部21の他方側に回転子3を回転可能に取り付ける回転軸受け部23を有する。
【0012】
回転子3は、回転軸受け部23に回転可能に係着する回転軸部31を有する。
【0013】
支持部4は、一方側がネジ山部21に電気的に接触するとともに、他方側に軸穴4a1を有する第1の支持部4aと、一方側が凸部22に電気的に接触するとともに、他方側に軸穴4b1を有する第2の支持部4bを有する。
【0014】
発光部6は、円筒形状をなし、円形部61aまたは円形部61bの中心線の両端側かつ側壁の中央部よりも一方側に備えられる軸受け穴62を備え、軸受け穴62よりも離れた円形部61aにLED5が取り付けられる。
【0015】
カバー8は、半円球状の透明な第1のカバー8aと、口金部2が挿入される穴部8b1を有し、半円球状の透明な第2のカバー8bを備える。
【0016】
次に、この電球形の光源ユニット1の使用状態について説明する。
図5及び
図6は、
図1に示す電球形の光源ユニットの使用状態を示す図である。
【0017】
図5は、斜め方向に配置されるソケットに、電球形の光源ユニットを取り付けた状態を示している。
【0018】
このとき、軸受け穴62が一方側に偏った位置にあるので、発光部6の自重によって、回転子3および発光部6は回転する。
【0019】
したがって、LED5が取り付けられる円形部61aが下面方向に向く。
【0020】
図6は、真上方向に配置されるソケットに、電球形の光源ユニットを取り付けた状態を示している。
【0021】
このとき、軸受け穴62が一方側に偏った位置にあるので、発光部6の自重によって、回転子3および発光部6は回転する。
【0022】
したがって、LED5が取り付けられる円形部61aが下面方向に向く。
【0023】
このように、電球形の光源ユニット1が取り付けるソケットの方向によらず、LED5が取り付けられる円形部61aが下面方向を向くように、回転子3および発光部6が回転するので、電球形の光源ユニット1が発光する光を本来の配光に近づけることができる。
【符号の説明】
【0024】
1 光源ユニット、2 口金部、3 回転子、4 支持部、5 LED、6 発光部、7 ネジ、8 カバー、21 ネジ山部、22 凸部、23 回転軸受け部、31 回転軸部、4a、4b 支持部、4a1、4b1 軸穴、61a、61b 円形部、62 軸受け穴、8a 第1のカバー、8b 第2のカバー、8b1 穴部。