特許第5911282号(P5911282)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5911282表示装置用ウィンドウ部材及びこれを含む表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5911282
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】表示装置用ウィンドウ部材及びこれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20160414BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20160414BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   G09F9/00 313
   G09F9/00 366A
   G02F1/1333
   G06F3/041 450
【請求項の数】30
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2011-268783(P2011-268783)
(22)【出願日】2011年12月8日
(65)【公開番号】特開2013-57920(P2013-57920A)
(43)【公開日】2013年3月28日
【審査請求日】2014年11月21日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0090912
(32)【優先日】2011年9月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(72)【発明者】
【氏名】趙 大韓
【審査官】 角田 光法
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−193071(JP,A)
【文献】 特開2010−091599(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0273530(US,A1)
【文献】 特開2000−334079(JP,A)
【文献】 特開平07−306648(JP,A)
【文献】 特開2011−159055(JP,A)
【文献】 特開2007−068173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F1/00−5/04
B60K35/00−37/06
G02F1/133−1/1334
1/1339−1/1341
1/1347
G06F1/00
1/16−1/18
3/033−3/039
G09F9/00
H04M1/02−1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域及び前記表示領域の少なくとも一部分に隣接する非表示領域が画定されたベース部材と、
前記ベース部材の一面の上に前記非表示領域の少なくとも一部分に対応するように配置され、少なくとも1つの開口部が具備された遮光層と、
前記遮光層が配置された前記ベース部材の一面の上に前記開口部に対応するように配置され、前記開口部に向かう入射光の一部を透過させるフィルター層と、を含み、
前記フィルター層は、
前記入射光を遮断する複数の第1粒子と、
前記入射光を透過させる複数の第2粒子とを含む、表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項2】
前記複数の第1粒子は前記遮光層と実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項3】
前記複数の第1粒子はブラックカラーを有し、
前記複数の第1粒子と前記複数の第2粒子との重量比は8:1乃至12:1であることを特徴とする請求項に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項4】
前記複数の第1粒子はホワイトカラーを有し、
前記複数の第1粒子と前記複数の第2粒子との重量比は1.5:1乃至2.5:1であることを特徴とする請求項に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項5】
前記ベース部材と前記遮光層との間に配置されたカラー層をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項6】
前記複数の第1粒子は前記カラー層と実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項7】
前記フィルター層が配置された前記ベース部材の一面の上に前記フィルター層に対応するように配置され、前記入射光にカラーを与えるカラー層をさらに含む請求項1に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項8】
前記ベース部材は強化ガラス又は強化プラスチックで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項9】
前記遮光層は前記ベース部材の一面に直接形成され、前記非表示領域全ての部分に対応するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項10】
映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルを収納するハウジングと、
前記表示パネルの上に配置されたタッチパネルと、
前記タッチパネルの上に配置されたウィンドウ部材と、を含み、
前記ウィンドウ部材は、
前記映像が透過される表示領域及び前記表示領域の少なくとも一部分に隣接する非表示領域が画定されたベース部材と、
前記ベース部材の下面の上に前記非表示領域の少なくとも一部分に対応するように配置され、少なくとも1つの開口部が具備された遮光層と、
前記ベース部材の下面の上に前記開口部に対応するように配置され、前記開口部に向かう入射光の一部を透過させるフィルター層と、を含み、
前記フィルター層は、
前記入射光を遮断する複数の第1粒子と、
前記入射光を透過させる複数の第2粒子と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項11】
前記ハウジングに収納され、前記入射光を提供する光源部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記光源部は、
元の光を生成する発光素子と、
前記元の光を受信し、前記元の光の経路を変更して前記入射光を提供する導光板と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記複数の第1粒子は前記遮光層と実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
前記ベース部材と前記フィルター層との間に配置されたカラー層をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項15】
前記複数の第1粒子は前記カラー層と実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記フィルター層が配置された前記ベース部材の一面の上に前記フィルター層に対応するように配置され、前記入射光にカラーを与えるカラー層をさらに含む請求項10に記載の表示装置。
【請求項17】
前記ベース部材は強化ガラス又は強化プラスチックで構成されたことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項18】
前記遮光層は前記ベース部材の下面に直接形成され、前記非表示領域全ての部分に対応するように配置されたことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項19】
表示領域及び前記表示領域に隣接する非表示領域が画定されたベース部材と、
前記ベース部材の一面の上に前記非表示領域と重なるように配置され、開口部が具備された遮光層と、
前記開口部を充填し、前記開口部に向かう入射光の一部を透過させるように構成されたフィルター層と、を含み、
前記フィルター層が、
前記入射光の前記一部分とは別の部分を遮断するように構成された複数の第1粒子と、
前記入射光の前記一部分を透過させるように構成された複数の第2粒子と、を含む、表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項20】
前記フィルター層及び前記開口部が実質的に同一の形状を有し、前記フィルター層及び前記遮光層が同一の層の上に配置されたことを特徴とする請求項19に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項21】
前記フィルター層が、
前記開口部と同一の形状を有し、前記開口部を充填する第1の部分と、
前記第1の部分と接続され、前記遮光層と重なる第2の部分と、を含むことを特徴とする請求項19に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項22】
前記第1粒子及び前記遮光層が実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項19に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項23】
前記ベース部材と前記遮光層との間に配置されたカラー層をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項24】
前記第1粒子及び前記カラー層が実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項23に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項25】
前記フィルター層の上に前記フィルター層と重なるように配置され、前記入射光のカラーを変更するように構成されたカラー層をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の表示装置用ウィンドウ部材。
【請求項26】
映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの上に配置されたタッチパネルと、
前記タッチパネルの上に配置されたウィンドウ部材と、
前記ウィンドウ部材に入射光を提供するように構成された光源部と、を含み、
前記ウィンドウ部材は、
前記映像が透過される表示領域及び前記表示領域に隣接する非表示領域が画定されたベース部材と、
前記ベース部材の下面の上に前記非表示領域と重なるように配置され、開口部が具備された遮光層と、
前記開口部を充填し、入射光の一部を透過させるように構成されたフィルター層と、を含み、
前記フィルター層が、
前記入射光の前記一部分とは別の部分を遮断する複数の第1粒子と、
前記入射光の前記一部分を透過させる複数の第2粒子と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項27】
前記第1粒子及び前記遮光層が実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記ベース部材と前記フィルター層との間に配置されたカラー層をさらに含むことを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【請求項29】
前記第1粒子及び前記カラー層が実質的に同一のカラーを有することを特徴とする請求項28に記載の表示装置。
【請求項30】
前記フィルター層の上に前記フィルター層と重なるように配置され、前記入射光のカラーを変更するように構成されたカラー層をさらに含むことを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置用ウィンドウ部材及びこれを含む表示装置に関し、より詳細には入力アイコンが具備された表示装置用ウィンドウ部材及びこれを含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ、携帯電話機、ナビゲーション、コンピューターモニター、ゲーム機等のような多様な表示装置が開発されている。
【0003】
前記表示装置はボリューム調節、メニュー選択等様々な機能を設定するために複数のボタンを具備する。従来の表示装置は前記ボタンの各々が独立的に前記表示装置に装着されていた。最近では、前記ボタンを統合するために前記表示装置はタッチパネルを装着している。
【0004】
前記タッチパネルを含む表示装置はウィンドウ部材に各機能を示す複数の入力アイコンを具備する。使用者は前記入力アイコンの中で目的とする機能を示す入力アイコンを選択して表示装置を前記目的とする機能に合うように作動させる。
【0005】
従来の表示装置は表示装置の作動の可否に関係なく前記入力アイコンが使用者に認識される。例えば、表示装置がオフされている場合でも使用者は前記入力アイコンを認識できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2010−0032269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は特定なモードのみで入力アイコンが使用者に認識される表示装置用ウィンドウ部材及びこれを含む表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態による表示装置用ウィンドウ部材は表示領域及び前記表示領域の少なくとも一部に隣接する非表示領域が画定されたベース部材、少なくとも1つの開口部が具備された遮光層、及び前記開口部に向かう入射光の一部を透過させるフィルター層を含む。前記遮光層は前記ベース部材の一面の上に前記非表示領域の少なくとも一部に対応するように配置され、前記フィルター層は前記遮光層が配置された前記ベース部材の一面の上に前記開口部に対応するように配置される。
【0009】
本発明の一実施形態による表示装置は映像を表示する表示パネル、前記表示パネルを収納するハウジング、前記表示パネルの上に配置されたタッチパネル、及び前記タッチパネルの上に配置された前記ウィンドウ部材を含む。
【0010】
前記フィルター層は前記入射光を遮断する複数の第1粒子及び前記入射光を透過させる複数の第2粒子を包含できる。
【0011】
前記複数の第1粒子は前記遮光層と実質的に同一なカラーを有することができる。また、前記複数の第1粒子はブラックカラーを有し、前記複数の第1粒子と前記複数の第2粒子との重量比は8:1乃至12:1であり得る。代案的に、前記複数の第1粒子はホワイトカラーを有し、前記複数の第1粒子と前記複数の第2粒子との重量比は1.5:1乃至2.5:1であり得る。
【0012】
前記ウィンドウ部材は前記フィルター層が配置された前記ベース部材の一面の上に前記フィルター層に対応するように配置され、前記開口部に向かう入射光に第1カラーを与える第1カラー層をさらに包含できる。
【0013】
前記ウィンドウ部材は前記ベース部材と前記遮光層との間に配置された第2カラー層をさらに包含できる。
【0014】
前記複数の第1粒子は前記第2カラー層と実質的に同一なカラーを有することができる。
【0015】
前記ベース部材は強化ガラス又は強化プラスチックで構成され得、前記遮光層は前記ベース部材の一面に直接形成され、前記非表示領域の全てに対応するように配置され得る。
【0016】
前記表示装置は前記入射光を提供する光源部をさらに包含できる。ここで、前記光源部は元の光を生成する発光素子及び前記発光素子で生成された前記元の光を受信して前記入射光を提供する導光板を包含できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一実施形態による表示装置用ウィンドウ部材は入力アイコンを具備する。前記入力アイコンは遮光層に具備された開口部によって画定される。前記ウィンドウ部材は前記開口部の上に配置されるフィルター層を具備して入射光の光量の中で一部のみを透過させる。
本発明の一実施形態による表示装置は前記ウィンドウ部材を含む。前記入力アイコンは特定なモードのみで使用者に認識される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態による表示装置の分解斜視図である。
図2図1に図示された表示装置のブロック図である。
図3図1に図示された表示装置が第1モードで動作する時に現れるウィンドウ部材を示した斜視図である。
図4図3のI−I’に沿って切断した断面図である。
図5図1に図示された表示装置が第2モードで動作する時に現れるウィンドウ部材を示した斜視図である。
図6図5のII−II’に沿って切断した断面図である。
図7図6のAA領域を拡大して示した断面図である。
図8】本発明の他の実施形態による表示装置の一部を示した断面図である。
図9】本発明のその他の実施形態による表示装置の一部を示した断面図である。
図10】本発明のその他の実施形態による表示装置の一部を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるので、特定実施形態を図面に例示し、本明細書中で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとすることでなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物または代替物を含むこととして理解しなければならない。
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の一実施形態による表示装置の分解斜視図であり、図2図1に図示された表示装置のブロック図である。
本発明の一実施形態による表示装置は表示パネル100、前記表示パネル100を収納するハウジング200、前記表示パネル100の上に配置されたタッチパネル300及び前記タッチパネル300の上に配置されたウィンドウ部材400を含む。
【0021】
図1乃至図2において、本発明の一実施形態による表示装置は携帯電話機を例示的に図示している。しかし、本発明による表示装置は携帯電話機に限定されず、テレビ、ナビゲーション、コンピューターモニター、ゲーム機等多様な情報提供装置を含む。
【0022】
前記表示パネル100は映像を表示する。前記表示パネルは特別に限定されるものではなく、例えば、有機発光表示パネル(organic light emitting display panel)、液晶表示パネル(liquid crystal display panel)、プラズマ表示装置(plasma display panel)、電気泳動表示パネル(electrophoretic display panel)、及びエレクトロ・ウェッティング表示パネル(electrowetting display panel)等の多様な表示パネルを包含できる。
【0023】
前記ハウジング200は前記表示パネル100を収納する。図1で1つの部材に構成されたハウジングを例示的に図示している。しかし、前記ハウジング200は2つ以上の部材が結合されて構成されることもあり得る。以下、1つの部材で構成されたハウジングを例示的に説明する。
【0024】
前記ハウジング200は前記表示パネル100以外に複数の能動素子(図示せず)及び/又は複数の受動素子(図示せず)が実装された回路基板PCBをさらに収納する。また、表示装置の種類にしたがってバッテリーのような電源部(図示せず)をさらに収納することができる。
【0025】
前記タッチパネル300は前記表示装置の入力手段としてタッチした地点の座標情報を算出する。前記タッチパネル300としては、抵抗式タッチパネル又は静電容量式タッチパネル等が採用できる。
【0026】
前記抵抗式タッチパネルとしては、互に離隔されて配置された2つの抵抗膜を具備するアナログ抵抗式タッチパネル又は第1抵抗パターン及び前記第1抵抗パターンと互に離隔されて配置された第2抵抗パターンを具備するデジタル抵抗式タッチパネルが採用できる。前記抵抗式タッチパネルは前記2つの抵抗膜が外圧によって接触するか、或いは、前記第1抵抗パターンと前記第2抵抗パターンとが外圧によって接触するとき、出力される電圧を検出して接触された地点の座標情報を算出する。
【0027】
前記静電容量式タッチパネルは第1センシングパターン及び前記第1センシングパターンと絶縁され、交差されるように配置された第2センシングパターンを具備する。入力手段が前記静電容量式タッチパネルに接触するとき、前記第1センシングパターン及び前記第2センシングパターンに発生する静電容量の変化を検出し、前記静電容量の変化に基づいて接触された地点の座標情報を算出する。
【0028】
前記ウィンドウ部材400は前記タッチパネル300の上に配置され、前記ハウジング200に結合されて前記ハウジング200と共に表示装置の外面を構成する。この時、前記タッチパネル300は前記ウィンドウ部材400に結合され得る。
【0029】
前記ウィンドウ部材400は平面の上に前記表示パネル100で生成された映像が表示される表示領域ARと前記表示領域ARの少なくとも一部に隣接する非表示領域NARを含む。
【0030】
前記非表示領域NARでは前記映像が表示されない。また、前記非表示領域NARの中で少なくとも一部が入力アイコン領域NAR−Iとして定義される。前記入力アイコン領域NAR−Iは後述のように、遮光層420の開口部420−OPが配置された領域である。
【0031】
前記表示装置は前記ハウジング200に収納されて前記入力アイコン領域NAR−Iに光を提供する光源500をさらに含む。前記光源500は前記表示装置が特定のモードで作動するときのみに前記入力アイコン領域NAR−Iへ前記光を提供する。
【0032】
以下、図2を参照して本発明の一実施形態による表示装置の作動方法を説明する。一方、図2に図示された制御部DCPは図1を参照して説明した回路基板PCBに実装された能動素子で構成される。前記能動素子は前記表示パネル100に映像信号を提供するマイクロプロセッサーを含む。また前記能動素子は前記タッチパネル300に外部入力が発生したとき、外部入力が発生した地点の座標を計算するマイクロプロセッサーを含む。
【0033】
電源ボタン(図示せず)等を通じて前記制御部DCPに作動開示信号ISが入力されれば、前記制御部DCPは外部から入力された電源Vdを通じて前記表示パネル100、タッチパネル300等を作動させる。メモリー(図示せず)に格納されているか、或いは外部で入力された映像信号IDを前記表示パネル100へ提供し、前記表示パネル100は前記映像信号IDに基づいて映像を生成する。
【0034】
前記制御部DCPは光源動作信号LSを前記光源500へ出力する。前記光源動作信号LSは前記タッチパネル300から受信した座標情報信号TSに基づいて生成され得る。
【0035】
本実施形態で前記制御部DCPへ前記光源動作信号LSが印加されないとき、表示装置の作動モードを第1モードとして定義し、前記制御部DCPへ前記光源動作信号LSが印加されたとき、表示装置の作動モードを第2モードとして定義する。
【0036】
図3図1に図示された表示装置が前記第1モードで動作する時に現れるウィンドウ部材を示した斜視図であり、図4図3のI−I’に沿って切断した断面図である。また、図5図1に図示された表示装置が前記第2モードで動作する時に現れるウィンドウ部材を示した斜視図であり、図6図5のII−II’に沿って切断した断面図である。図7図6のAA領域を拡大して示した断面図である。
【0037】
以下、図3乃至図7を参照して前記ウィンドウ部材400についてより詳細に説明する。
前記ウィンドウ部材400はベース部材410、少なくとも1つの開口部420−OPが具備された遮光層420、及びフィルター層430を含む。
前記ベース部材410は透明な板形状の部材として平面の上に前記映像が通過する表示領域ARと前記表示領域ARとの少なくとも一部に隣接する非表示領域NARを含む。
【0038】
図3及び図5に図示されたように、前記表示領域ARは前記非表示領域NARによって囲まれることができる。しかし、これに限定されず、前記非表示領域NARは平面の上に前記表示領域ARを介して2つの領域で分割され得る。
【0039】
前記ベース部材410としてはガラスが採用でき、通常のガラスより硬度が高い強化ガラスが採用されることが望ましい。また、プラスチックが採用でき、プラスチックの中でもポリカーボネートのような透明な強化プラスチックが採用されることが望ましい。
【0040】
前記遮光層420は前記ベース部材410の一面の上に配置され、前記非表示領域NARの少なくとも一部に対応するように配置される。前記遮光層420は前記ベース部材410の他面の上から入射される光を吸収するか、或いは反射させる。
【0041】
前記遮光層420は少なくとも1つの開口部420−OPを具備する。図3及び図5は2つの開口部420−OPが具備された遮光層420を含むウィンドウ部材400を例示的に図示している。また、前記遮光層420が前記非表示領域NARの全ての部分に対応するように配置されたことを例示的に図示している。
【0042】
前記開口部420−OPは平面の上に多様な形状を有することができる。前記開口部420−OPの平面の上に受話器、矢印のような特定の機能を暗示する形状や、文字の形状を有し得る。前記開口部420−OPは使用者に入力アイコンで認識される。
【0043】
前記フィルター層430は前記遮光層420が配置された前記ベース部材410の一面の上に前記開口部420−OPに対応するように配置される。前記フィルター層430は前記光源500で生成された後、前記開口部420−OPに向かって入射される光(以下、内部光)の一部を透過させる。
【0044】
前記フィルター層430は前記開口部420−OPに充填される。前記ベース部材410の一面の上に直接形成された遮光層420の一部分にフィルター層430を構成する物質を塗布し、乾燥させて前記ベース部材410の一面の上に前記フィルター層430を形成する。前記フィルター層430を前記ベース部材410に形成する方法によって前記フィルター層430は前記開口部420−OPのみでなく前記遮光層420の一面の上にも形成され得る。
【0045】
前記フィルター層430は前記開口部420−OPに向かって入射される光を遮断する複数の第1粒子430B(図7参照)と前記入射光を透過させる複数の第2粒子430P(図7参照)とを含む。それ以外にも前記フィルター層430は界面活性剤、粘着剤等のような添加剤をさらに包含できる。
【0046】
図4に図示されたように、前記開口部420−OPに向かって前記内部光が入射されなければ、図3に図示されたように前記開口部420−OPは使用者に外部から認識されない。前記開口部420−OPに向かって外部から入射される光(以下、外部光)は前記フィルター層430によって大部分反射される。前記外部光の中で一部が前記フィルター層430を通過しても前記外部光の光量は前記内部光の光量に比べて非常に小さいので前記開口部420−OPは外部から認識されない。
【0047】
前記第1粒子430Bのカラーが前記遮光層420のカラーと実質的に同一であるとき、前記開口部420−OPは外部から認識されない。但し、本発明の一実施形態による前記ウィンドウ部材400は、前記第1粒子430Bのカラーと前記遮光層420のカラーとが必ず同一であることを要求しない。
【0048】
例えば、前記遮光層420はブラック、ホワイト、レッド、グリーン、ブラウンカラー等を有し得、前記第1粒子430Bは前記遮光層420のカラーと明度又は彩度は異なっても同一な色相を有するカラーを有することができる。また、前記遮光層420のカラーがブラックであり、前記第1粒子430Bのカラーがブラウン又はネイビー(Navy)カラーを有するとしても上述した効果が示される。
【0049】
図6に図示されたように、前記開口部420−OPに向かって前記内部光が入射されれば、図5に図示されたように前記開口部420−OPは入力アイコンとして外部から認識される。
【0050】
図7に図示されたように、前記第1粒子430Bは前記内部光を遮断するが、実質的に透明な前記第2粒子430Pは前記内部光を通過させる。
【0051】
前記光源500で生成する光の光量が一定である時、前記フィルター層430を通過して前記ベース部材410の上へ出射される前記内部光の光量は前記第1粒子430Bと前記第2粒子との比率にしたがって決定される。
【0052】
前記フィルター層430が過多な量の前記第2粒子430Pを包含すれば、前記外部光の透過率が高くなるので、前記内部光が生成しない場合でも前記開口部420−OPが入力アイコンとして使用者に認識され得る。
【0053】
一例として、前記第1粒子430Bがブラックカラーを有する場合、前記フィルター層430に含まれる前記第1粒子430Bと前記第2粒子430Pとの重量比は8:1乃至12:1であり得る。前記比率に従う前記ブラックカラーの前記第1粒子430Bを含む前記フィルター層430は、内部光の光量の中で約0.1%乃至0.27%を透過させる。
【0054】
但し、上述した範囲は前記第1粒子430Bがブラックカラーを有する場合を示しているが、前記第1粒子430Bのカラーに従って前記第1粒子430Bと前記第2粒子430Pとの比率は変更できる。
【0055】
他の例で前記第1粒子430Bがホワイトカラーを有する場合、前記第1粒子430Bと前記第2粒子430Pとの重量比は1.5:1乃至2.5:1であることが望ましい。前記比率に従う前記ホワイトカラーの前記第1粒子430Bを含む前記フィルター層430は内部光の約0.3%乃至1.2%を透過させる。
【0056】
図8は本発明の他の実施形態による表示装置の一部を示した断面図である。図8を参照して本実施形態による表示装置を説明する。但し、図1乃至図7に図示された同一な構成要素に対しては同一の参照符号を付し、具体的な説明を省略する。
【0057】
本実施形態による表示装置に含まれる光源500は発光素子510と導光板520とを含む。前記導光板520は前記開口部420−OP又は前記入力アイコン領域NAR−Iに対応するように前記遮光層420の下側に配置され、前記発光素子510は前記導光板520の一側に配置される。
【0058】
前記発光素子510は発光ダイオードが採用される。前記発光ダイオードは外部から印加された駆動電圧に応答して光(以下、元の光:originating light)を生成する。前記発光ダイオードは半導体素子に消費電力が小さく、光度が優れ、寿命が長い。このような発光ダイオードはパッケージの形態に印刷回路基板(図示せず)に実装されて前記ハウジング200内に収納される。
【0059】
前記導光板520は前記元の光を受信して前記元の光の経路を変更して前記開口部420−OPに向かって出射する。前記導光板520は前記開口部420−OPに均一な光を提供する。
【0060】
前記導光板520は方形プレート形状からなり得る。前記導光板520は機械的強度及び耐熱性が優れた透明な材料で構成される。例えば、ポリカーボネート及びアクリル樹脂の中のいずれか1つで構成され得る。
【0061】
前記導光板520は前記発光素子と隣接する側面521、前記側面521の一端から延長された出射面522及び前記出射面522と平行であり、前記側面521の他端から延長された反射面523を含む。
【0062】
前記側面521を通じて前記導光板520の内部に入射された光は前記出射面522を通過して外部へ出射されるか、或いは、前記反射面523によって反射された後、前記出射面522を通過して出射される。
【0063】
図9は本発明のその他の実施形態による表示装置の一部を示した断面図である。図9を参照して本実施形態による表示装置を説明する。但し、図1乃至図7に図示された同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付し、具体的な説明を省略する。
【0064】
本実施形態による表示装置に含まれた前記ウィンドウ部材400は第1カラー層440をさらに含む。
【0065】
前記第1カラー層440は前記フィルター層430が配置された前記ベース部材410の一面の上に前記フィルター層430に対応するように配置される。前記第1カラー層440は前記開口部420−OPに向かって入射された内部光に第1カラーを与える。
【0066】
一例として、前記第1カラー層440がレッドカラーを有する場合、前記第1カラー層440を通過した内部光はレッドカラーを有する。以後、前記フィルター層430を通過して外部へレッドカラーの光を提供する。
【0067】
他の例として、前記光源500で生成された光がブルーカラーを有し、前記第1カラー層440がイエローカラーを有する場合、実質的に白色であるカラーの光を前記開口部420−OPへ提供できる。
【0068】
図10は本発明のその他の実施形態による表示装置の一部を示した断面図である。図10を参照して本実施形態による表示装置を説明する。但し、図1乃至図7に図示された同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付し、具体的な説明を省略する。
【0069】
本実施形態による表示装置に含まれたウィンドウ部材400はベース部材410と前記遮光層420との間に配置された第2カラー層450をさらに含む。前記第2カラー層はホワイトカラーであるか、或いは、レッドカラー、グリーンカラー等のような有彩色を有する。
【0070】
前記第2カラー層450は平面の上で前記遮光層420に対応する形状を有する。具体的に前記第2カラー層450は前記ベース部材410の一面の上に前記非表示領域NARに対応するように配置される。前記遮光層420は前記第2カラー層450の上に前記第2カラー層450に対応するように配置される。即ち、図9に図示されたように、ベース部材410の一面に前記第2カラー層450と前記遮光層420とが順次的に積層される。
【0071】
使用者は前記ベース部材410に直接形成された前記第2カラー層450のカラーを認識する。前記第2カラー層450は外部光を1次的に遮断し、前記遮光層420は前記第2カラー層450を透過した外部光を2次的に遮断する。
【0072】
前記第2カラー層450をさらに含む前記ウィンドウ部材400は前記フィルター層430に含まれた前記第1粒子430Bが前記第2カラー層450と実質的に同一のカラーを有する。
【0073】
図9に図示していないが、前記第2カラー層450は前記遮光層420に具備された開口部420−OPに対応する開口部を具備することもあり得る。この時、前記フィルター層430は前記第2カラー層450の開口部まで充填される。
【0074】
一方、本発明は記載された実施形態に限定されることでなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しないで多様に修正及び変形ができることはこの技術分野で通常の知識を有する者には明確である。したがって、そのような変形形態又は修正例は本発明の特許請求の範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0075】
100 表示パネル
200 ハウジング
300 タッチパネル
400 ウィンドウ部材
410 ベース部材
420 遮光層
430 フィルター層
440 第1カラー層
450 第2カラー層
500 光源
DCP 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10