(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
OFDMベースエアインタフェース技術が前記ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークにおいて使用され、CDMAベースエアインタフェース技術が前記ワイドエリアネットワークにおいて使用される、請求項1に記載の方法。
OFDMベースエアインタフェース技術が前記ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークおよび前記ワイドエリアネットワークの両方で使用され、パラメータはトーンスペース、シンボル時間および/またはサイクリックプリフィックスに関する、請求項1に記載の方法。
前記第2のパラメータ・セットは、前記第1のパラメータ・セットより短いシンボル時間、短いサイクリックプリフィックスおよび/または大きいトーンスペースを含む、請求項3に記載の方法。
ワイドエリアネットワークを識別することと、前記識別されたワイドエリアネットワークの関数としてピア・ツー・ピアネットワークに使用されるパラメータデータにアクセスすることとに関する命令を保有するメモリと、
前記メモリに保有されている前記命令を実行するように構成されている、前記メモリに結合されているプロセッサと
をさらに具備する、請求項5に記載の無線通信装置。
前記メモリが、前記ワイドエリアネットワークと関連した署名信号を受信し、前記署名信号に基づいて前記ワイドエリアネットワークのエアインタフェースで使用されている少なくとも1つのWANパラメータの値を推定する命令をさらに保有する、請求項6に記載の無線通信装置。
前記メモリが、ワイドエリアネットワークの複数のエアインタフェース技術に対応する前記ピア・ツー・ピアネットワークの複数のパラメータ・データ・セットを含むルックアップテーブルをさらに保有する、請求項8に記載の無線通信装置。
前記ワイドエリアネットワークおよび前記ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワーク上で通信するために共有帯域幅を利用する手段をさらに備える、請求項5に記載の無線通信装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、図面を参照して様々な実施形態を説明する。全体を通して、類似の要素を指すのに類似の番号を使用する。以下の記述では、1つまたは複数の実施形態の充分な理解を可能にするために、説明として、多数の具体的詳細を示す。しかしながら、かかる実施形態が、これらの具体的詳細なしでも実施され得ることも明らかである。別の例では、1つまたは複数の実施形態の記述を容易にするために、周知の構造および装置をブロック図の形で示す。
【0016】
本願で使用する場合、「コンポーネント(component)」、「モジュール(module)」、「システム(system)」などの語は、コンピュータ関連のエンティティ、すなわち、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかとして参照する意図である。たとえば、コンポーネントは、それだけに限らないが、プロセッサ上で走るプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができる。例として、コンピュータ装置上で走るアプリケーションもコンピュータ装置もコンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントを1つのプロセスおよび/または実行スレッド内に置くこともでき、コンポーネントが1台のコンピュータ上に集中していてもよく、かつ/または2つ以上のコンピュータの間で分散されていてもよい。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を格納している様々なコンピュータ可読媒体から実行することもできる。各コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システム内の別のコンポーネントと、かつ/またはインターネットなどのネットワークを介し、信号によって別のシステムと情報をやりとりする1つのコンポーネントからのデータなど)を有する信号などに従うローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスによってやりとりを行ってもよい。
【0017】
さらに、本明細書では、無線端末との関連で様々な実施形態を説明する。また、無線端末を、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル機器、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、ユーザ機器、またはユーザ装置(UE)と呼ぶこともできる。無線端末は、携帯電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、WLL(無線ローカルループ(wireless local loop))局、PDA(携帯情報端末(personal digital assistant))、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、コンピュータ装置、または無線モデムに接続された他の処理装置とすることができる。さらに、本明細書では、基地局と関連させて様々な実施形態を説明する。基地局は、(1つまたは複数の)無線端末とのやりとりに利用されてもよく、また、アクセスポイント、ノードB、または別の何らかの専門用語として参照されることもある。
【0018】
さらに、本明細書で説明する様々な態様または特徴は、標準のプログラミング技法および/または工学的技法を使った方法、装置、または製造品として実施されてもよい。「製造品」という語は、本明細書で使用する場合、任意のコンピュータ可読機器、搬送波、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体には、それだけに限らないが、磁気記憶装置(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気帯など)、光ディスク(コンパクトディスク(CD)、ディジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(EPROM、カード、スティック、キードライブなど)が含まれ得る。加えて、本明細書で説明する様々な記憶媒体は、情報を格納する1つまたは複数の装置および/または他の機械可読媒体を表すこともできる。「機械可読媒体」という語には、それだけに限らないが、(1つまたは複数の)命令および/またはデータを格納し、含み、かつ/または搬送することのできる無線チャネルおよび他の様々な媒体が含まれ得る。
【0019】
次に
図1を参照すると、無線通信システム100が、ここに表されている種々の実施形態に従って図示されている。システム100は、1つ以上のセクタにおいて、無線通信信号を相互に、および/または1つ以上の無線端末104に対して受信、送信、反復などする基地局102(例えば、アクセスポイント)および/または任意の数の異種基地局(図示せず)を備えてもよい。基地局102は送信機チェーンおよび受信機チェーンを備えることができ、これらの各々は、当業者には理解されるように、信号の送受信と関連した複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ、・・・)を備えることができる。無線端末104は、例えば、無線通信システム100で通信するためのセルラ電話機、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピュータデバイス、衛星無線、GPS、PDAおよび/または他の適切なデバイスであってもよい。
【0020】
システム100は、(複数の)基地局102および/または(複数の)無線端末104間で通信するための種々のタイプのネットワークをサポート可能である。例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN)(例えば、セルラネットワーク)がシステム100を利用してもよい。本例に加えて、無線端末104は、ワイドエリアインフラストラクチャネットワークを利用することによって、基地局102(および/または任意の異種基地局)にデータを転送し、および/またはこれからデータを取得してもよい。もう1つの例によると、ローカルエリアピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークはシステム100によってサポートされてもよく、従って、無線端末104(例えば、ピア)はピア・ツー・ピアアーキテクチャを介して相互に通信してもよく、この場合無線端末104は、基地局102を経由せずに別の無線端末104に直接信号を送信してもよい。
【0021】
異なるタイプのネットワークによって実行される通信は共通の無線スペクトルで実行されてもよく、従って異なるタイプのネットワークを介してデータを転送するために帯域幅が共有されてもよい。無線スペクトルの共有部分は、例えば、ワイドエリアネットワークによって主に使用されてもよい。さらに、スペクトルの一部がワイドエリアネットワークによって利用されない場合には、ピア・ツー・ピア通信が無線スペクトルの共有部分を介して日和見的に行われてもよい。従って、スペクトル利用に係る非効率は、ワイドエリアネットワークに関連する不使用帯域幅がローカルエリアピア・ツー・ピア通信に用いられ得るため、緩和され得る。代替的または付加的に、干渉管理または緩和技術が使用されてもよいため、スペクトルの共有部分はワイドエリアネットワークおよびローカルエリアピア・ツー・ピア通信によって同時に使用可能であり、帯域幅のスペクトル再使用効率を高めることができる。
【0022】
システム100によってサポートされている異なるタイプのネットワークは、データ転送に関してトーンスペース、シンボル時間およびサイクリックプリフィックスなどの異なるパラメータを利用してもよい。さらに、例えば、第1のタイプのネットワーク(例えば、ピア・ツー・ピアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、・・・)と関連して用いられるパラメータは、第2のタイプのネットワーク(例えば、ワイドエリアネットワーク、ピア・ツー・ピアネットワーク、・・・)に利用されるパラメータの関数であってもよい。ワイドエリアネットワークで用いられているエアインタフェース技術はこのような環境で動作するように設計されてもよい。例えば、エアインタフェースは直交周波数分割多重化(OFDM)ベースであってもよい。従って、トーンスペース、シンボル時間およびサイクリックプリフィックスなどのシステムパラメータは、エアインタフェースが高い移動性および長い遅延広がりに対してロバストであるように選択されてもよい。さらに、移動性は低いかもしれないし、また遅延広がりが短いかもしれないので、ピア・ツー・ピア通信の動作環境は異なり得る。さらに、ピアは(例えば、ピア・ツー・ピアアーキテクチャにおいて)信号を同時に送受信できないような、半二重モードで動作してもよい。従って、ピア・ツー・ピアネットワークのパラメータの選択は、両ネットワークが同一スペクトルで動作可能であっても、ワイドエリアネットワークのパラメータとは異なってもよい。例えば、ピア・ツー・ピア通信では、トーンスペースは、シンボル時間の短縮を可能にするためにより大きくてもよく、これによってピアは受信モードと送信モードの迅速な切り替えが可能となる。他方、ピア・ツー・ピア通信では、トーンスペースは低い移動性ゆえにより小さくてもよく、これによってシンボル時間を長くして、サイクリックプリフィックスによる相対的オーバーヘッドを削減することができる。加えて、サイクリックプリフィックスは、ピア・ツー・ピアネットワークにおけるオーバーヘッドを削減するためにより短くてもよい。ピア・ツー・ピアネットワークのシステムパラメータの値が所定の方式でワイドエリアネットワークのシステムパラメータの値から導出可能であるため、ピアは、ワイドエリアネットワークにおける信号に基づいて自身とピア・ツー・ピア通信とを同期させることができる。従って、パラメータは異なってもよい。さらに、ピア・ツー・ピアネットワークで使用されているエアインタフェース技術はまたワイドエリアネットワークで使用されるものと異なってもよい。例えば、ワイドエリアネットワークはCDMAベースエアインタフェース技術(例えば、CDMA−2000、EV−DO、UMTSワイドバンドCDMA、HSPA、・・・)やTDMAベースエアインタフェース技術(例えば、GSM、GPRS、EDGE、・・・)を使用してもよいのに対して、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークはOFDMベースエアインタフェース技術を使用してもよい。
【0023】
次に
図2に戻ると、共通無線スペクトル内で別個のネットワークを介する通信を可能にするシステム200が図示されている。システム200は、WANコミュニケーター204およびピア・ツー・ピアコミュニケーター206をさらに含む無線端末202を含んでもよい。WANコミュニケーター204によって無線端末202は、第1のパラメータ・セット(例えば、WANパラメータ)を利用してワイドエリアネットワーク上でデータを送信および/または受信することができる。一例によると、WANコミュニケーター204は、任意のタイプのワイドエリアネットワーク(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、第三世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、WiMax、Flash−OFDM、・・・)を介する通信を容易にすることができる。例として、WANコミュニケーター204は、無線端末202と基地局(図示せず)間の通信を可能にする。
【0024】
さらに、ピア・ツー・ピアコミュニケーター206は、第2のパラメータ・セット(例えば、P2Pパラメータ)を使ってピア・ツー・ピアネットワーク上での情報の送信および/または取得(例えば、(複数の)ピアへのデータの送信および/またはこれからのデータの受信)を可能にする。さらに、ワイドエリアネットワーク上で通信するためにWANコミュニケーター204によって利用されているスペクトル(例えば、帯域幅)はピア・ツー・ピアネットワーク上で通信するためにピア・ツー・ピアコミュニケーター206と共有されてもよく、従って、各々が無線スペクトルの異なる部分を用いる複数のネットワークを利用可能な従来の技術とは反対に、請求の主題は、異種ネットワークアーキテクチャによる通信を実行するために共通の帯域幅(例えば、同一スペクトル)を利用する。例として、ピア・ツー・ピアコミュニケーター206は、無線端末202と別の無線端末(図示せず)間の直接通信を可能にする。
【0025】
WANコミュニケーター204によって利用されるWANパラメータはピア・ツー・ピアコミュニケーター206によって用いられているP2Pパラメータとは異なってもよい。例えば、WANおよびP2Pネットワークの両方がOFDMベースエアインタフェース技術を使用すると仮定すると、この場合、WANパラメータおよびP2Pパラメータはトーンスペース、シンボル時間、サイクリックプリフィックスなどに関連してもよい。さらに、各タイプのネットワークと関連して利用されているパラメータは、このようなネットワークを介する通信を最適化するように選択されてもよい。例として、トーンスペースは移動性に基づいて判断されてもよいが、これは、移動性は周波数シフトを招くドップラー効果をもたらすことがあるためである。従って、送信機によって生成された特定のトーンの周波数は、トーンが(例えば、ドップラー効果に基づいて)受信機で取得されるときに異なる周波数にシフトされることがある。従って、トーンスペースは、予想されるドップラーよりもかなり大きく選択されてよい。別の例によると、特定のタイプのネットワークのサイクリックプリフィックスは予想される遅延広がりよりもかなり大きく定められてよく、これはネットワークによってカバーされているエリア(例えば、信号が伝搬するネットワークに関連づけられる地理的エリア)の関数であってもよい。遅延広がりは、送信機と受信機間の異種経路(例えば、マルチパス)を介する伝搬が原因でわずかに異なる時間に受信機に到着する信号の多重コピーに関する。従って、遅延広がりは、伝搬が生じるエリアの関数である。
【0026】
図3を参照すると、種々の態様に従った例示的周波数スペクトル300が図示されている。描かれているように、横軸302は周波数を表している。特定のキャリア周波数304の使用可能な帯域幅の総量が(例えば、トーンスペースΔで)K個の等間隔トーンに分割されてもよく、ここでKは任意の整数であってもよい。これらのトーンは0〜K−1にインデックス化されてもよい。例えば、トーン0 306、トーン1 308、トーン2 310およびトーンK 312が図示されているが、請求の主題はこのように制限されない。
【0027】
トーンスペースΔは、通信が生じるネットワークのタイプに対応する一意のパラメータであってもよく、従って、ローカルピア・ツー・ピアネットワークと比較して異なるトーンスペースがワイドエリアネットワークに利用されてもよい。さらに、各特定のタイプのワイドエリアネットワークは対応するトーンスペースと関連付けられてもよい(例えば、Flash−OFDMはトーンスペース11.25kHzを利用してもよく、3GPP2はトーンスペース9.6kHzを用いてもよい、・・・)。さらに、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークのトーンスペースは、共通帯域幅を共有する特定のタイプのワイドエリアネットワークと関連したトーンスペースの関数であってもよい(例えば、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークは、ワイドエリアネットワークによってカバーされている地理的エリアの少なくとも一部の中で実行されてもよい)。従って、一例によると、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークが所与のスペクトルにおいて3GPP2と共存する場合、(例えば、トーンスペースを含む)ピア・ツー・ピアネットワークのパラメータは3GPP2のパラメータ(例えば、トーンスペース)の関数であってもよい。
【0028】
トーンスペースは移動性に左右されてもよい。例えば、移動性はドップラー効果をもたらすこともあり、これは周波数シフトを招く。従って、トーン0 306は対応する周波数で送信されるかもしれないが、しかしながら、受信機で取得されるとき、トーン0 306は異なる周波数にシフトされているかもしれない。予想されるドップラーシフトよりかなり大きいトーンスペースが選択されてもよい。一例によると、トーンスペースは予想ドップラーより約100倍大きくてもよい。ゆえに、予想されるドップラーシフトが(例えば、WANについて)100Hzの場合、トーンスペースは10kHzオーダーであってもよい。しかしながら、請求の主題は上記例に制限されないことが理解されるべきである。さらに、ローカルエリアピア・ツー・ピア環境について、移動性はワイドエリアネットワークと比較して低いかもしれなないので、従ってドップラーはより小さいかもしれない。よって、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークにはより小さいトーンスペースが用いられてもよい。
【0029】
図4を参照すると、ここに説明されている種々の態様に従って転送可能な例示的シンボル400が図示されている。図示されているように、横軸402は時間を表している。シンボル400は(例えば、OFDM環境において)正弦波であってもよい。シンボル400T
SYMはサイクリックプリフィックス404と、(IFFT窓としても知られている)データを搬送可能な部分406とを含んでいる。部分406の長さは普通1/Δに等しく、ここでΔはトーンスペースである。サイクリックプリフィックス404の期間T
CPは予想される遅延広がりよりも大きくてもよい。さらに、T
CPおよびT
SYMは対応するネットワークについて選択されたパラメータであってもよい。
【0030】
マルチパス伝搬は遅延広がりをもたらすことがある。例えば、単一の送信信号は2つ以上の経路によって受信機に到達することもある。本例によると、信号のコピーは異種経路と関連した異なる時間に取得されるかもしれない。遅延広がりは、特定のネットワーク内で信号が伝搬するエリアのサイズに相関することもある。例によると、(例えば、広い地理的エリアと関連付けられてもよい)ワイドエリアネットワークにおいて、遅延広がりは約2〜3μsであり、従ってサイクリックプリフィックス(例えば、T
CP)は約10μsであってもよい。さらに、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークについては、遅延広がりは(例えば、より狭い地理的エリアと関連付けられているため)より小さいかもしれず、例えば、遅延広がりは数ナノ秒オーダーであるかもしれない。従って、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークと関連したサイクリックプリフィックス(例えば、T
CP)は約1μsであってもよい。
【0031】
サイクリックプリフィックス404はシンボル400内のオーバーヘッドである。例えば、ワイドエリアネットワークにおいて、シンボル400の10%がオーバーヘッドであるかもしれない(例えば、T
CPは10μsであるかもしれないし、T
SYMは100μsであるかもしれない)。さらに、ローカルエリアネットワークについて、トーンスペース(Δ)はワイドエリアネットワークのトーンスペースと比較して小さくてもよく、そのためFFTウィンドウ(例えば、T
SYM)が増大されてもよく、これはオーバーヘッドを削減する。
【0032】
(例えば、シンボル時間を増加させかつトーンスペースを削減することによる)オーバーヘッドの削減は、後述される、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークにおけるもう1つの設計制約に対して平衡化されてもよい。ピアは、ピア・ツー・ピアネットワークで同時に送受信する性能を欠いていることもある。例えば、ピア探索は、ピアがランダムな時間位置で署名信号を送信してもよいように実行されてもよい。従って、ピアのうちの1つがこの署名信号を送信するとき、(複数の)異種ピアによって送信された(複数の)署名信号を受信する能力を欠いているかもしれない。従って、シンボル時間T
SYMが増大すると、異種ピアがシンボルを同時送信する可能性は増大し、一方のピアがもう一方のピアによって送信された信号を逃してしまう可能性が大きくなる。ゆえに(例えば、ピア探索時に利用される)ピア・ツー・ピアネットワークのシンボル時間は、異なるピアからの送信の重複の可能性を緩和するために、ワイドエリアネットワークに利用されるよりN倍短くてもよい(ここでNは任意の実数でよい)(例えば、Nは8であってもよい)。
【0033】
次に
図5を参照すると、ワイドエリアネットワークおよびピア・ツー・ピアネットワークを介する通信を可能にするために共有スペクトルを利用するシステム500が図示されている。システム500は、WANコミュニケーター204およびピア・ツー・ピアコミュニケーター206をさらに備えてもよい無線端末202を含んでおり、これらはそれぞれワイドエリアネットワークおよびピア・ツー・ピアネットワークを介するデータの送信および/受信を可能にする。WANコミュニケーター204によって無線端末202は任意のタイプのワイドエリアネットワーク(例えば、3GPP LTE、3GPP2 EV−DO、CDMA−2000、UMTS W−CDMA、GSM、EDGE、WiMax、Flash−OFDM、・・・)を介して通信できる。例えば、WANコミュニケーター204は、ワイドエリアネットワーク上でデータを取得および/または送信するために直交周波数分割多重−時分割複信(OFDM−TDD)モードを利用してもよい(例えば、第1の時間セットにおけるアップリンクトラヒック、別の時間セットにおけるダウンリンクトラヒック、・・・)。さらに、ピア・ツー・ピアコミュニケーター206によって無線端末202は(複数の)異なるピア(例えば、(複数の)異なる無線端末(図示せず))と通信することができる。一例によると、ピア・ツー・ピアネットワーク内で動作するためにピア・ツー・ピアコミュニケーター206を利用する場合、無線端末202は、ピアからの信号を同時に送信および受信できなくてもよい。本例に加えて、(複数の)異なるピアが無線端末202と比較して実質的に同じ時間で送信する可能性を最小化するP2Pパラメータ(例えば、ショートシンボル時間、・・・)が利用されてもよく、従って、無線端末202は、(複数の)異種ピアから転送されたこのようなデータを逃さないだろうと思われる。
【0034】
ピア・ツー・ピアコミュニケーター206はさらにWAN識別器502およびP2Pパラメータ選択器504を含んでもよい。WAN識別器502は、スペクトル帯域幅がピア・ツー・ピア通信のために無線端末202で使用可能であるか否かを判断してもよい。さらに、WAN識別器502は、スペクトル帯域幅を現在使用しているワイドエリアネットワークのタイプ、例えばWANで使用されている具体的なエアインタフェース技術を検出してもよい。本例によると、WAN識別器502は、ワイドエリアネットワークが、LTE、3GPP、3GPP2、UMTS、WiMax、Flash−OFDMなどのタイプのワイドエリアネットワークのうちの1つであることを確認することができる。別の例によると、WAN識別器502はさらに、使用可能なワイドエリアネットワークに関連したシステムパラメータ(例えば、WANパラメータ)を検出可能である。WAN識別器502はピア・ツー・ピアコミュニケーター206に含まれているものとして描かれているが、WANコミュニケーター204がWAN識別器502を含んでもよいこと、および/またはWAN識別器502がWANコミュニケーター204およびピア・ツー・ピアコミュニケーター206とは別個のものであってもよいことは想定されている。P2Pパラメータ選択器504は、ワイドエリアネットワークによって使用されている識別されたエアインタフェース技術の関数(例えば、WAN識別器502によって判断された使用可能なワイドエリアネットワークのタイプ)としてピア・ツー・ピアネットワークで利用されるパラメータデータ(例えばP2Pパラメータ)および関連システムパラメータにアクセスしてもよい。P2Pパラメータはその後、ピア・ツー・ピアネットワーク上でデータを送信および/または受信するために用いられてもよい。
【0035】
さらに、無線端末202はメモリ506およびプロセッサ508を含んでもよい。メモリ506は、P2Pパラメータおよび/または種々のタイプのワイドエリアネットワークに対応するWANパラメータを特定する(複数の)ルックアップテーブルを保有してもよい。さらに、メモリ506は、ワイドエリアネットワークの識別を判断すること、ワイドエリアネットワークと関連したパラメータを検出すること、ピア・ツー・ピアネットワークと共に用いるパラメータを識別することおよび/または導出することなどに関連する命令を保有してもよい。さらに、プロセッサ508は、ここに説明されている命令および/または機能を実行してもよい。
【0036】
一例によると、無線端末202はワイドエリアネットワークに参加してもよい。WAN識別器502はワイドエリアネットワークの識別を判断してもよい。付加的または代替的に、WAN識別器502はワイドエリアネットワークに関する情報(例えば、WANパラメータ)を検知してもよい。さらに、P2Pパラメータ選択器504は、P2Pパラメータ(例えば、トーンスペース、シンボル時間、サイクリックプリフィックス、・・・)を選択してローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークを介する通信に用いるために、メモリ506に保有されているルックアップテーブルを利用してもよい。例えば、メモリ506に記憶されているルックアップテーブルは、識別されたワイドエリアネットワークのタイプに相関するP2Pパラメータのうちの1つ以上の値を特定してもよい。従って、ワイドエリアネットワークの識別に基づいて、P2Pパラメータ選択器504は、同一スペクトルで用いられるP2Pパラメータを判断するためにルックアップテーブルや所定の式を用いてもよい。
【0037】
さらなる図例によると、ピア・ツー・ピアコミュニケーター206はローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークによって用いられるパラメータを算出可能である。WAN識別器502は、ピア・ツー・ピアネットワークと同じスペクトルにおいてワイドエリアネットワークに用いられるパラメータ(例えば、WANパラメータ)を判断可能である。例えば、WAN識別器502は、ビーコン、PN(擬似ランダム)シーケンス信号、パイロット信号または(例えば、基地局(図示せず)によって送信された)他のブロードキャスト信号を検出可能であり、これらは、ワイドエリアネットワークと関連した署名信号であってもよい。さらに、WAN識別器502は、ワイドエリアネットワークと関連したWANパラメータを推定するためにブロードキャスト信号を分析してもよい。別の例によると、WAN識別器502はワイドエリアネットワーク(例えば、使用されるエアインタフェース技術)のタイプを識別して、メモリ506に保有されているルックアップテーブルからこれと関連したWANパラメータを見つけ出してもよい。しかしながら、請求の主題は上記例に制限されないことが理解されるべきである。その後、P2Pパラメータ選択器504はワイドエリアネットワークのパラメータ(例えば、WANパラメータ)の関数としてピア・ツー・ピアネットワークのパラメータ(例えば、P2Pパラメータ)を導出してもよい。従って、P2Pパラメータ選択器504は、同一スペクトルのワイドエリアネットワークで使用するための最適WANパラメータの情報に基づいてP2Pパラメータの選択を最適化してもよい。
【0038】
ピア・ツー・ピアネットワークが所与のスペクトルにおいてワイドエリアネットワークと共存している場合、P2PパラメータはWANパラメータの関数であってもよい。一例によると、P2Pパラメータ選択器504はこのような関数に基づいてP2Pパラメータを生成してもよい。さらなる例によると、WANパラメータに相関するP2Pパラメータを記述する情報が、メモリ506に保有されている(複数の)ルックアップテーブルに含まれてもよい。一例によると、WANおよびP2Pネットワークの両方がOFDMベースエアインタフェース技術を使用すると仮定する。P2Pパラメータは、Δ
P2P=f(Δ
WAN)となるように選択されてもよく、ここでΔ
P2Pはピア・ツー・ピアネットワークのトーンスペースであり、Δ
WANはワイドエリアネットワークのトーンスペースである。例えば、Δ
P2P=NΔ
WANであり、ここでNは実数である。一実施形態では、N>1である(例えば、N=2、4、8、10、12、16、・・・)。別の実施形態では、N<1である(例えば、N=1/2、1/4、1/8、1/10、1/12、1/16、・・・)。さらに、サイクリックプリフィックスの長さはT
CP_P2P=g(T
CP_WAN)となるように選択される(例えば、T
CP_P2P=1/K・T
CP_WANであり、ここでK=2、4、8、10、12、16など)。一実施形態では、K=Nである。従って、例えば、ピア・ツー・ピアネットワークに利用されるトーンスペースはワイドエリアネットワークに用いられるトーンスペースよりN倍大きくてよく、またピア・ツー・ピアネットワークのシンボル時間はワイドエリアネットワークのシンボル時間よりN倍短くてもよい。関数fまたはgはWANによって使用されている具体的なエアインタフェースに左右され得る点に注目されたい。例えば、関数fまたはgは、WANが3GPP LTEエアインタフェース技術を使用している場合、またはWANがWiMaxエアインタフェース技術を使用している場合、両技術がOFDMに基づいているとしても、異なる場合がある。さらに、一例によると、P2PネットワークはOFDMベースエアインタフェース技術を使用するがWANネットワークは、UMTS W−CDMAなどのCDMAベースエアインタフェース技術を使用すると仮定する。P2PパラメータはΔ
P2P=h(FC
WAN)となるように選択されてもよく、ここでFC
WANはUMTS W−CDMAで使用されているシステムパラメータを表すことができる(例えば、CDMAチップレート)。
【0039】
図6〜8を参照すると、ワイドエリアネットワークとローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークとの間の帯域幅の共有に関する方法が図示されている。説明の簡略化のために、本方法は一連の動作として示されかつ説明されているが、1つ以上の実施形態に従って一部の動作がここに示されかつ説明されているものと異なる順序で、および/または他の動作と同時に生じることもあるため、本方法がこの動作順序によって制限されない点が理解および認識されるべきである。例えば、方法は代替的に、例えば状態図において一連の相関状態またはイベントとして表されてもよい点を当業者は理解および認識するであろう。さらに、1つ以上の実施形態に従った方法を実現するために、図示されている全ての動作が必ずしも必要でないことがある。
【0040】
図6を参照すると、ワイドエリアネットワークとローカルエリアピア・ツー・ピアネットワーク間の帯域幅の共有を容易にする方法600が図示されている。602において、第1のパラメータ・セットが無線スペクトルにおいてワイドエリアネットワークに用いられてもよい。例えば、このパラメータはOFDMベースエアインタフェース技術のトーンスペース、シンボル時間、サイクリックプリフィックスなどや、CDMAベースエアインタフェース技術のCDMAチップレートに関連してもよい。さらに、異なるタイプのワイドエリアネットワーク(例えば、LTE、3GPP、3GPP2、UMTS,WiMax、Flash−OFDM、・・・)は各々、対応するパラメータ・セットと関連付けられてもよい。さらに、第1のパラメータ・セットはワイドエリアネットワーク上でデータを送信および/または受信するために利用されてもよい。604において、第2のパラメータ・セットが同一無線スペクトルにおいてローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークに用いられてもよい。第2のパラメータ・セットはローカルエリアピア・ツー・ピアネットワーク上でデータを送信および/または取得するために利用されてもよい。加えて、第2のセット中のパラメータは第1のセット中のパラメータの関数であってもよい。さらに、(例えば、ライセンススペクトル内の)共通の周波数帯域がワイドエリアネットワークおよびローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークによって用いられ、例えば、ピア・ツー・ピアネットワークは、ワイドエリアネットワークによって利用されていないか、十分に利用されていない場合に共有無線スペクトルを日和見的に用いてもよい。ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークによって利用される第2のパラメータ・セットは、ワイドエリアネットワークによって用いられる第1のパラメータ・セットと比較して短いシンボル時間、短いサイクリックプリフィックスおよび/または大きいトーンスペースを含んでもよい。
【0041】
次に
図7を参照すると、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークを介する通信に使用されるパラメータの識別を容易にする方法700が図示されている。702において、ワイドエリアネットワークが識別されてもよい。例えば、ワイドエリアネットワークに関する情報が検知されてもよい。さらなる例によると、ワイドエリアネットワークと関連したビーコン信号が受信されてもよく、このビーコン信号は使用可能性、ワイドエリアネットワークのエアインタフェース技術のタイプおよび/または使用されているシステムパラメータを示してもよい。704において、ピア・ツー・ピアネットワークに使用されるパラメータデータが、識別されたワイドエリアネットワークの関数としてアクセスされてもよい。一例によると、パラメータデータはメモリに保有されているルックアップテーブルから取得されてもよい。別の例によると、パラメータデータは、ワイドエリアネットワークに対応する異なるパラメータデータに基づいて算出されてもよい。その後、パラメータデータは、ピア・ツー・ピアネットワーク上でデータを送信および/または受信するために用いられてもよい。さらなる例によると、ピア・ツー・ピアネットワークパラメータは、半二重の第1のピアが、第1のピア自身が送信している間に第2のピアによって送信された信号を逃す可能性を削減し得る。
【0042】
図8を参照すると、ピア・ツー・ピアネットワークのパラメータの算出を容易にする方法800が図示されている。802において、ピア・ツー・ピアネットワークと同じスペクトルでワイドエリアネットワークに用いられているパラメータが判断されてもよい。例えば、ワイドエリアネットワークと関連した署名信号が受信されてもよく、またこれと関連したパラメータが識別されてもよい。別の例によると、ワイドエリアネットワークのパラメータは、ワイドエリアネットワークのタイプに基づいてルックアップテーブルから見つけ出されてもよい。804において、ピア・ツー・ピアネットワークのパラメータがワイドエリアネットワークのパラメータの関数として導出されてもよい。一例によると、ピア・ツー・ピアネットワークのトーンスペースはワイドエリアネットワークのトーンスペースよりN倍大きいこともあるのに対して、ピア・ツー・ピアネットワークのシンボル時間はワイドエリアネットワークのシンボル時間よりN倍短いこともあり、本例について、Nは任意の実数であってもよい(例えば、Nは8であってもよい)。
【0043】
ここに説明されている1つ以上の態様に従って、ワイドエリアネットワークおよびローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークを介する通信の無線スペクトルの共有に関して推論が可能である点が認識されるであろう。ここで使用されているように、用語「推論する」や「推論」は概して、イベントおよび/またはデータを介して捕捉されるような1セットの観察からシステム、環境および/またはユーザの状態について判断または推論するプロセスのことである。具体的な状況や動作を識別するために推論が用いられてもよく、あるいは、例えば状態の確率分布を生成することができる。推論は確率的なもの、よく、つまりデータおよびイベントの検討に基づいた対象状態の確率分布の計算であってもよい。推論はまた、1セットのイベントおよび/またはデータからより高いレベルのイベントを構成するために用いられる技術を参照し得る。このような推論は、イベントが時間的に近接して相関されてもされなくても、またイベントおよびデータが1つまたは複数のイベントおよびデータソースを源に発していてもいなくても、1セットの観察イベントおよび/または記憶イベントデータから新たなイベントや動作の構築をもたらす。
【0044】
一例によると、上記1つ以上の方法は、ピア・ツー・ピアネットワークを介する通信と関連して利用するパラメータの判断について推論することを含むことができる。別の例によると、共有スペクトルがピア・ツー・ピアネットワーク上でのデータ転送に利用可能な時間の識別に関して推論されてもよい。上記例は本質的に事例的なものであり、また実行可能な推論数や、ここに説明されている種々の実施形態および/または方法と関連してこのような推論がなされる方法を制限することを意図していない点が理解されるであろう。
【0045】
図9に、複数のセル、すなわち、セルI902、セルM904を含む様々な態様に従って実施される通信システムの例900を示す。隣接するセル902、904は、セル境界領域968で示すようにわずかに重なり合い、これによって、隣接するセル内の基地局によって送信される信号間の信号干渉の可能性が生じることに留意されたい。システム900の各セル902、904は、3つのセクタを含む。また、様々な態様によれば、複数のセクタに細分化されていないセル(N=1)、2つのセクタを有するセル(N=2)、および3を上回るセクタを有するセル(N>3)も可能である。セル902は、第1のセクタ、セクタI 910、第2のセクタ、セクタII 912、および第3のセクタ、セクタIII 914を含む。各セクタ910、912、914は、2つのセクタ境界領域を有し、各境界領域は2つの隣接するセクタ間で共有されている。
【0046】
セクタ境界領域は、隣接するセクタ内の基地局によって送信される信号間での信号干渉の可能性をもたらす。ライン916は、セクタI 910とセクタII 912の間のセクタ境界領域を表し、ライン918は、セクタII 912とセクタIII 914の間のセクタ境界領域を表し、ライン920は、セクタIII 914とセクタI 910の間のセクタ境界領域を表す。同様に、セルM904は第1のセクタ、セクタI 922、第2のセクタ、セクタII 924、および第3のセクタ、セクタIII 926を含む。ライン928はセクタI 922とセクタII 924の間のセクタ境界領域を表し、ライン930は、セクタII 924とセクタIII 926の間のセクタ境界領域を表し、ライン932は、セクタIII 926とセクタI 922の間の境界領域を表す。セルI 902は、基地局(BS)、基地局I 906と、各セクタ910、912、914内の複数のエンドノード(EN)(例えば、無線端末)を含む。セクタI 910は、それぞれ、無線リンク940、942を介してBS906に結合されたEN(1)936およびEN(X)938を含み、セクタII 912は、それぞれ、無線リンク948、950を介してBS906に結合されたEN(1’)944およびEN(X’)946を含み、セクタIII914は、それぞれ、無線リンク956、958を介してBS906に結合されたEN(1”)952およびEN(X”)954を含む。同様に、セルM904は、基地局M 908と、各セクタ922、924、926内の複数のエンドノード(EN)を含む。セクタI 922は、それぞれ、無線リンク940’、942’を介してBSM 908に結合されたEN(1)936'およびEN(X)938'を含み、セクタII924は、それぞれ、無線リンク948’、950’を介してBSM 908に結合されたEN(1’)944’およびEN(X’)946’を含み、セクタ3926は、それぞれ、無線リンク956’、958’を介してBS908に結合されたEN(1”)952’およびEN(X”)954’を含む。
【0047】
また、システム900は、それぞれ、ネットワークリンク962、964を介してBSI 906とBSM 908に結合されているネットワークノード960も含む。また、ネットワークノード960は、ネットワークリンク966を介して他のネットワークノード、例えば、他の基地局、AAAサーバノード、中間ノード、ルータなどおよびインターネットにも結合されている。ネットワークリンク962、964、966は、例えば、光ファイバケーブルなどとすることができる。EN(1)936などの各エンドノードは、送信機と受信機を含む無線端末とすることができる。EN(1)936などの無線端末は、システム900の至る所に移動してもよく、無線リンクを介して、ENが現在位置しているセル内の基地局とやりとりしてもよい。EN(1)936などの無線端末(WT)は、BS906などの基地局、および/またはネットワークノード960を介して、システム900内またはシステム900外の別のWTなどのピアノードと通信してもよい。EN(1)936などのWTは、携帯電話機、無線モデムを備えるPDAなどといった移動体通信機器とすることができる。個々の基地局は、ストリップ−シンボル周期の間に、残りのシンボル周期、例えば非ストリップ−シンボル周期などの間に、トーンを割り振り、トーンホッピングを決定するのに用いられる方法とは異なる方法を使ってトーンサブセット割り振りを行う。無線端末は、トーンサブセット割り振りの方法を、基地局から受け取られる情報、例えば、基地局スロープ(slope)ID、セクタID情報などと共に使って、特定のストリップ−シンボル周期にデータおよび情報を受け取るのに用いることのできるトーンを求める。様々な態様に従って、個々のトーンにわたってセクタ間およびセル間干渉を拡散させるようにトーンサブセット割り振りシーケンスが構築される。
【0048】
また、通信システム900によって、ローカルエリアピア・ツー・ピア通信がサポートされてもよい。例えば、共通スペクトルが、ローカルエリアピア・ツー・ピア通信と、ワイドエアリアネットワーク(セルラインフラストラクチャネットワークなど)を介した通信の両方に利用されてもよい。無線端末は、ピア・ツー・ピアネットワーク970、972、974などのローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークを介して別のピアと通信し得る。3つのピア・ツー・ピアネットワーク970〜974が図示されているが、任意の数、サイズ、形状などのピア・ツー・ピアネットワークがサポートされてもよいことを理解すべきである。例えば、各ピア・ツー・ピアネットワーク970〜974は、無線端末間で直接の信号の転送をサポートしてもよい。さらに、各ピア・ツー・ピアネットワーク970〜974は、同様の地理的領域内(相互の有効範囲内など)に無線端末を含んでいてもよい。例えば、EN(1)936は、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワーク970を介してEN(X)938とやりとりしてもよい。しかしながら、各無線端末は、共通のピア・ツー・ピアネットワークに含まれるために、同じセクタおよび/またはセルに関連付けられる必要はないことを理解すべきである。さらに、ピア・ツー・ピアネットワークは、重なり合ってもよい(例えば、EN(X’)946は、ピア・ツー・ピアネットワーク972と974を利用してもよい)。加えて、無線端末は、ピア・ツー・ピアネットワークによってサポートされなくてもよい。無線端末は、かかるネットワークが(例えば、同時に、または順次)重なり合うワイドエアリアネットワークおよび/またはピア・ツー・ピアネットワークを用いてもよい。さらに、無線端末は、かかるネットワークをシームレスに切り換え、または同時に利用してもよい。したがって、無線端末は、送信時であれ受信時であれ、ネットワークの1つまたは複数を選択的に用いて通信を最適化し得る。
【0049】
図10に、様々な態様による基地局の例1000を示す。基地局1000は、トーンサブセット割り振りシーケンスを実施し、セルの個々の異なる種類のセクタに異なるトーンサブセット割り振りシーケンスが生成される。基地局1000は、
図9のシステム900の基地局906、908のいずれか1つとして使用され得る。基地局1000は、バス1009によって相互に結合されている受信機1002、送信機1004、CPUなどのプロセッサ1006、入力/出力インタフェース1008およびメモリ1010を含み、バス1009を介して各種要素1002、1004、1006、1008、および1010がデータと情報を交換し得る。
【0050】
受信機1002に結合されたセクタ化アンテナ1003は、基地局のセル内の各セクタからの無線端末送信から、データおよびチャネルレポートなどの他の信号を受け取るのに使用される。送信機1004に結合されたセクタ化アンテナ1005は、基地局のセルの各セクタ内の無線端末1100(
図11参照)に、データおよび制御信号、パイロット信号、ビーコン信号などといった他の信号を送信するのに使用される。様々な態様において、基地局1000は、複数の受信機1002および複数の送信機1004、例えば、各セクタの個別受信機1002や各セクタの個別送信機1004などを用いてもよい。プロセッサ1006は、汎用の中央処理装置(CPU)などとすることができる。プロセッサ1006は、メモリ1010に格納された1つまたは複数のルーチン1018の指示の下で基地局1000の動作を制御し、方法を実施する。入出力インタフェース1008は、他のネットワークノードへの接続を提供し、基地局1000を他の基地局、アクセスルータ、AAAサーバノードなど、他のネットワーク、およびインターネットに結合する。メモリ1010は、ルーチン1018およびデータ/情報1020を含む。
【0051】
データ/情報1020は、データ1036と、ダウンリンクストリップ−シンボル時間情報1040およびダウンリンクトーン情報1042を含むトーンサブセット割り振りシーケンス情報1038と、複数のWT情報セット(WT1情報1046およびWTN情報1060)を含む無線端末(WT)データ/情報1044を含む。WT情報セットの各々、例えばWT1情報1046は、データ1048、端末ID1050、セクタID1052、アップリンクチャネル情報1054、ダウンリンクチャネル情報1056、およびモード情報1058を含む。
【0052】
ルーチン1018は、通信ルーチン1022および基地局制御ルーチン1024を含む。基地局制御ルーチン1024は、スケジューラモジュール1026と、ストリップ−シンボル周期のトーンサブセット割り振りルーチン1030、非ストリップ−シンボル周期など残りのシンボル周期の他のダウンリンクトーン割り振りホッピングルーチン1032、およびビーコンルーチン1034とを含むシグナリングルーチン1028を含む。
【0053】
データ1036は、WTへの送信前に符号化のために送信機1004の符号器1014に送られる送信すべきデータと、受信に続いて受信機1002の復号器1012によって処理されているWTからの受信データとを含む。ダウンリンクストリップ−シンボル時間情報1040は、スーパースロット、ビーコンスロット、ウルトラスロット構造情報などのフレーム同期構造情報と、所与のシンボル周期がストリップ−シンボル周期であるかどうか、およびそうである場合、ストリップ−シンボル周期のインデックス、ならびにストリップ−シンボルが、基地局によって使用されるトーンサブセット割り振りシーケンスを切り詰めるリセット点であるかどうかを指定する情報とを含む。ダウンリンクトーン情報1042は、基地局1000に割り当てられた搬送波周波数、トーンの数と周波数、およびストリップ−シンボル周期に割り振られるべきトーンサブセットの組を含む情報、ならびに、スロープ、スロープインデックス、セクタの種類といった他のセルおよびセクタに特有の値を含む。
【0054】
データ1048は、WT1 1100がピアノードから受け取っているデータ、WT1 1100がピアノードに送信しようとするデータ、およびダウンリンクチャネル品質レポートフィードバック情報を含み得る。端末ID1050は、基地局1000による割り当てIDであり、WT1 1100を識別する。セクタID1052は、WT1 1100が動作しているセクタを識別する情報を含む。セクタID1052は、例えば、セクタの種類を判定するのに使用することができる。アップリンクチャネル情報1054は、WT1 1100が、例えば、データのためのアップリンクトラヒックチャネルセグメント、要求、電力制御、タイミング制御などのための専用アップリンク制御チャネルを使用するために、スケジューラ1026によって割り振られているチャネルセグメントを識別する情報を含む。WT1 1100に割り当てられる各アップリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各論理トーンは、アップリンクホッピングシーケンスの後に続く。ダウンリンクチャネル情報1056は、ユーザデータ用のダウンリンクトラヒックチャネルセグメントなど、WT1 1100にデータおよび/または情報を搬送するためにスケジューラ1026によって割り振られているチャネルセグメントを識別する情報を含む。WT1 1100に割り振られる各ダウンリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各論理トーンはダウンリンクホッピングシーケンスの後に続く。モード情報1058は、休眠、ホールド、オンなど、WT1 1100の動作状態を識別する情報を含む。
【0055】
通信ルーチン1022は、基地局1000を、様々な通信動作を実行し、様々な通信プロトコルを実施するように制御する。基地局制御ルーチン1024は、基地局1000を、信号の生成および受信、スケジューリングといった基本的な基地局機能タスクを実行し、ストリップ−シンボル周期の間のトーンサブセット割り振りシーケンスを使った無線端末への信号送信を含むいくつかの態様の方法ステップを実施するよう制御するのに使用される。
【0056】
シグナリングルーチン1028は、受信機1002の復号器1012を用いた動作と、送信機1004の符号器1014を用いた動作を制御する。シグナリングルーチン1028は、送信データ1036と制御情報の生成を制御する役割を果たす。トーンサブセット割り振りルーチン1030は、この態様の方法を使用し、ダウンリンクストリップ−シンボル時間情報1040およびセクタID1052を含むデータ/情報1020を使用して、ストリップ−シンボル周期で使用すべきトーンサブセットを構築する。ダウンリンクトーンサブセット割り振りシーケンスは、セル内のセクタの種類ごとに異なり、隣接するセル間でも異なる。WT1100は、ダウンリンクトーンサブセット割り振りシーケンスに従ってストリップ−シンボル周期において信号を受信する。基地局1000は、同じダウンリンクトーンサブセット割り振りシーケンスを、送信信号を生成するために使用する。他のダウンリンクトーン割り振りホッピングルーチン1032は、ストリップ−シンボル周期以外のシンボル周期に、ダウンリンクトーン情報1042と、ダウンリンクチャネル情報1056を含む情報を使って、ダウンリンクトーンホッピングシーケンスを構築する。ダウンリンクデータトーンホッピングシーケンスは、セルの各セクタにまたがって同期される。ビーコンルーチン1034は、ビーコン信号、例えば、1つまたは少数のトーンに集中する比較的高電力の信号などの送信を制御し、この信号は、同期目的で、例えば、ダウンリンク信号のフレームタイミング構造、ひいては、ウルトラスロット境界に対するトーンサブセット割り振りシーケンスの同期を取るのに使用され得る。
【0057】
図11に、
図9のシステム900の、EN(1)936などの無線端末(エンドノード、モバイル機器など)のいずれか1つとして使用され得る無線端末(エンドノード、モバイル機器など)1100の例を示す。無線端末1100は、トーンサブセット割り振りシーケンスを実施する。無線端末1100は、バス1110によって相互に結合されている、復号器1112を含む受信機1102、符号器1114を含む送信機1104、プロセッサ1106、およびメモリ1108を含み、各種要素1102、1104、1106、1108は、バス1110を介してデータと情報を交換することができる。基地局1000から信号を受信するのに使用されるアンテナ1103が、受信機1102に結合されている。基地局1000などに信号を送信するのに使用されるアンテナ1105が、送信機1104に結合されている。
【0058】
プロセッサ1106(CPUなど)は、無線端末1100の動作を制御し、ルーチン1120を実行し、メモリ1108内のデータ/情報1122を使用して方法を実施する。
【0059】
データ/情報1122は、ユーザデータ1134、ユーザ情報1136、トーンサブセット割り振りシーケンス情報1150、およびルックアップテーブル1156を含む。ユーザデータ1134は、ピアノードに向けられたデータであって、送信機1104による基地局1000への送信前に符号化のために符号器1114に送られるデータと、受信機1102において復号器1112によって処理されている基地局1000から受信したデータを含み得る。ユーザ情報1136は、アップリンクチャネル情報1138、ダウンリンクチャネル情報1140、端末ID情報1142、基地局ID情報1144、セクタID情報1146、およびモード情報1148を含む。アップリンクチャネル情報1138は、無線端末1100が基地局1000に送信するときに使用するために基地局1000によって割り当てられているアップリンクチャネルセグメントを識別する情報を含む。アップリンクチャネルは、アップリンクトラヒックチャネルと、要求チャネル、電力制御チャネル、タイミング制御チャネルなどの専用アップリンク制御チャネルを含んでいてもよい。各アップリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各トーンはアップリンクトーンホッピングシーケンスの後に続く。アップリンクホッピングシーケンスは、セルのセクタの種類ごとに異なり、隣接するセル間でも異なる。ダウンリンクチャネル情報1140は、基地局1000がWT1100にデータ/情報を送信するときに使用するために、基地局1000によってWT1100に割り当てられているダウンリンクチャネルセグメントを識別する情報を含む。ダウンリンクチャネルは、ダウンリンクトラヒックチャネルおよび割り当てチャネルを含んでいてもよく、各ダウンリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各論理トーンは、セルの各セクタの間で同期されるダウンリンクホッピングシーケンスの後に続く。
【0060】
また、ユーザ情報1136は、基地局1000に割り当てられる識別である端末ID情報1142と、WTが通信を確立している特定の基地局1000を識別する基地局ID情報1144と、WT1100が現在位置しているセルの特定のセクタを識別するセクタID情報1146も含む。基地局ID1144は、セルスロープ値を提供し、セクタID情報1146は、セクタインデックスの種類を提供する。セルスロープ値とセクタインデックスの種類は、トーンホッピングシーケンスを導出するのに使用され得る。やはりユーザ情報1136に含まれるモード情報1148は、WT1100が休眠モードか、ホールドモードか、それともオンモードかを識別する。
【0061】
トーンサブセット割り振りシーケンス情報1150は、ダウンリンクストリップ−シンボル時間情報1152と、ダウンリンクトーン情報1154を含む。ダウンリンクストリップ−シンボル時間情報1152は、スーパースロット、ビーコンスロット、ウルトラスロット構造情報などといったフレーム同期構造情報と、所与のシンボル周期がストリップ−シンボル周期であるかどうか、およびそうである場合、ストリップ−シンボル周期のインデックス、ならびにストリップ−シンボルが、基地局によって使用されるトーンサブセット割り振りシーケンスを切り詰めるリセット点であるかどうかを指定する情報とを含む。ダウンリンクトーン情報1154は、基地局1000に割り当てられた搬送波周波数、トーンの数と周波数、ストリップ−シンボル周期に割り振られるべきトーンサブセットの組を含む情報と、スロープ、スロープインデックス、セクタの種類などといった他のセルおよびセクタ特有の値とを含む。
【0062】
ルーチン1120は通信ルーチン1124と、無線端末制御ルーチン1126と、WAN通信ルーチン1128と、P2P通信ルーチン1130と、WAN識別子ルーチン1132とを含んでいる。通信ルーチン1124は、WT1100によって使用されている種々の通信プロトコルを制御する。無線端末制御ルーチン1126は、受信機1102および送信機1104の制御を含む基本的な無線端末1100の機能性を制御する。WAN通信ルーチン1128は、ワイドエリアネットワーク(例えば、セルラネットワーク)での基地局1000(および/または任意の異なる基地局)との通信を制御する。例えば、WAN通信ルーチン1128は、ワイドエリアネットワークを介する通信に関する第1のパラメータ・セットの推定を可能にする。P2P通信ルーチン1130は、ローカルエリアピア・ツー・ピアネットワークを介する(複数の)ピア(例えば、異なる無線端末)との通信を制御する。例えば、P2P通信ルーチン1130は、ピア・ツー・ピア通信に用いられるパラメータ(例えば、トーンスペース、サイクリックプリフィックス、シンボル時間、・・・)を識別可能である。P2P通信ルーチン1130は、ルックアップテーブル1156などからこの第2のパラメータ・セットの導出およびアクセスを可能にする。WAN識別子ルーチン1132は、WANエアインタフェース技術のタイプの識別を制御する。
【0063】
図12を参照すると、ワイドエリアネットワークおよびローカルエリアピア・ツー・ピアネットワーク上での通信を可能にするシステム1200が図示されている。例えば、システム1200は、無線端末内に少なくとも部分的に存し得る。システム1200は機能ブロックを含むものとして表されており、これらは、プロセッサ、ソフトウェアまたはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックであってもよい点が理解されるべきである。システム1200は、連動して動作可能な電気的コンポーネントの論理グルーピング1202を含んでいる。例えば、論理グルーピング1202は、ワイドエリアネットワークを識別するための電気的コンポーネント1204を含んでもよい。例えば、受信ビーコン信号は、ワイドエリアネットワークが使用可能であること、ワイドエリアネットワークのタイプ、ワイドエリアネットワークと関連したパラメータなどを判断するために分析されてもよい。さらに、論理グルーピング1202は、識別されたワイドエリアネットワークの関数としてピア・ツー・ピアネットワークに使用されるパラメータにアクセスするための電気的コンポーネント1206を備えてもよい。ピア・ツー・ピアネットワークは、ワイドエリアネットワークと共有される帯域幅を利用してもよい。一例によると、ピア・ツー・ピアネットワークに用いられるパラメータが(例えば、ワイドエリアネットワークのタイプ、ワイドエリアネットワークに対応するパラメータ、・・・に基づいて)導出可能である。さらなる例によると、ピア・ツー・ピアネットワークパラメータはルックアップテーブルから識別されてもよい。加えて、システム1200は、電気的コンポーネント1204および1206と関連した機能を実行するための命令を保有するメモリ1208を含んでもよい。メモリ1208の外部にあるものとして示されているが、電気的コンポーネント1204および1206のうちの1つ以上がメモリ1208内に存在してもよい点は理解されるべきである。
【0064】
本明細書で説明する実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはこれらの任意の組み合わせとして実施され得ることを理解すべきである。ハードウェア実装では、処理装置が、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理回路(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはこれらの組み合わせの内部で実施されてもよい。
【0065】
実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントとして実施されるとき、記憶コンポーネントなどの機械可読媒体に格納されてもよい。コードセグメントとは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、もしくは、命令、データ構造、またはプログラム文の任意の組み合わせを表し得る。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容を渡し、かつ/または受け取ることによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されてもよい。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ受け渡し、トークン受け渡し、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な手段を使って受け渡され、転送され、または送信されてもよい。
【0066】
ソフトウェア実装では、本明細書で説明する技術が、本明細書で説明する諸機能を実行するモジュール(手順、関数など)を用いて実施されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納され、プロセッサによって実行されてもよい。メモリユニットは、プロセッサ内部に実装されても、プロセッサの外部に実装されてもよく、プロセッサの外部に実装される場合、メモリは、当分野で知られている様々な手段によって、通信的にプロセッサに結合され得る。
【0067】
以上の説明は、1つまたは複数の実施形態の例を含んでいる。当然ながら、前述の実施形態を説明するために、想定されるあらゆる構成要素または方法の組み合わせを記述することは不可能であるが、様々な実施形態の多くの別の組み合わせおよび置換が可能であることを、通常の当業者は理解するであろう。したがって、前述の実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれるかかるすべての変更、改変および変形に及ぶものである。さらに、「含む(includes)」という語は、詳細な説明または特許請求の範囲において使用される限りにおいて、「備える(comprising)」という語が、請求項において移行語として用いられるときに解釈されるのと同様に包含することが意図されている。