特許第5911906号(P5911906)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5911906
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】走行玩具用シュータ
(51)【国際特許分類】
   A63H 17/26 20060101AFI20160414BHJP
   A63H 18/06 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   A63H17/26 C
   A63H18/06
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-79248(P2014-79248)
(22)【出願日】2014年4月8日
(65)【公開番号】特開2015-198768(P2015-198768A)
(43)【公開日】2015年11月12日
【審査請求日】2016年1月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】氏田 治久
【審査官】 鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−187589(JP,U)
【文献】 実用新案登録第3186923(JP,Y2)
【文献】 実開昭58−051792(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 17/26
A63H 18/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行玩具が載置可能に構成され、且つ、水平方向に延在する軸を中心に傾動可能に並設された複数の走行玩具載置板と、
前記複数の走行玩具載置板の並設方向に移動可能に設けられた動作体と、
前記動作体が前記複数の走行玩具載置板の並設方向に移動した際に、前記動作体によって作動され、前記複数の走行玩具載置板を順次に傾動させて、各走行玩具載置板に載置された前記走行玩具を当該走行玩具載置板から発射させる走行玩具載置板傾動機構と、
を備えたことを特徴とする走行玩具用シュータ。
【請求項2】
前記走行玩具載置板傾動機構は、前記走行玩具載置板に形成した第1の摺接部と、前記動作体に配設した第2の摺接部とによって構成され、前記動作体の移動に伴って前記第2の摺接部を前記第1の摺接部に摺接させ、前記第1の摺接部と前記第2の摺接部との摺接力によって、前記走行玩具載置板を傾動させることを特徴とする請求項1に記載の走行玩具用シュータ。
【請求項3】
前記動作体は動力源を有し、この動力源の動力によって、第1の位置から第2の位置まで移動可能に構成され、前記第1の位置から前記第2の位置まで移動する間に、前記複数の走行玩具載置板を順次に傾動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走行玩具用シュータ。
【請求項4】
前記動力源はばねであり、前記ばねは、前記動作体を前記第2の位置から前記第1の位置まで移動させることによって蓄圧されることを特徴とする請求項3に記載の走行玩具用シュータ。
【請求項5】
前記動作体を前記第1の位置で係止する動作体係止手段と、前記動作体係止手段による前記動作体の係止を解除する動作体係止解除手段とを備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の走行玩具用シュータ。
【請求項6】
ケースに組み付けられていることを特徴とする請求項5に記載の走行玩具用シュータ。
【請求項7】
前記ケースは結合可能に構成され、一の前記ケースに構成された前記動作体が前記第1の位置から前記第2の位置に至った際に、当該動作体によって、他の前記ケースの動作体係止解除手段が作動されるように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の走行玩具用シュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行玩具用シュータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
走行玩具用シュータとしては、水平方向に延在する軸を中心に回動可能に支持された走行玩具載置板を先端部が基端部よりも上方となるように位置させた状態で、その走行玩具載置板の上に走行玩具を載置し、その走行玩具載置板を前記軸を中心に回動させてその先端部が基端部よりも下方に位置するように傾動させることによって、走行玩具を発射させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−13895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示された走行玩具用シュータは、載置板の先端部の操作片を手で直接的に操作することによって走行玩具載置板を傾動させるものとなっているため、当該載置板に載置されている走行玩具しか発射できず、複数の走行玩具を載置した場合には一斉に走行させる他はなかった。
【0005】
本発明の目的は、変化に富んだ遊戯が行える走行玩具用シュータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
走行玩具が載置可能に構成され、且つ、水平方向に延在する軸を中心に傾動可能に並設された複数の走行玩具載置板と、
前記複数の走行玩具載置板の並設方向に移動可能に設けられた動作体と、
前記動作体が前記複数の走行玩具載置板の並設方向に移動した際に、前記動作体によって作動され、前記複数の走行玩具載置板を順次に傾動させて、各走行玩具載置板に載置された前記走行玩具を当該走行玩具載置板から発射させる走行玩具載置板傾動機構と、
を備えたことを特徴とする走行玩具用シュータである。
【0007】
請求項2に記載の走行玩具用シュータは、請求項1に記載の走行玩具用シュータにおいて、前記走行玩具載置板傾動機構は、前記走行玩具載置板に形成した第1の摺接部と、前記動作体に配設した第2の摺接部とによって構成され、前記動作体の移動に伴って前記第2の摺接部を前記第1の摺接部に摺接させ、前記第1の摺接部と前記第2の摺接部との摺接力によって、前記走行玩具載置板を傾動させることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の走行玩具用シュータは、請求項1又は請求項2に記載の走行玩具用シュータにおいて、前記動作体は動力源を有し、この動力源の動力によって、第1の位置から第2の位置まで移動可能に構成され、前記第1の位置から前記第2の位置まで移動する間に、前記複数の走行玩具載置板を順次に傾動させることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の走行玩具用シュータは、請求項3に記載の走行玩具用シュータにおいて、前記動力源はばねであり、前記ばねは、前記動作体を前記第2の位置から前記第1の位置まで移動させることによって蓄圧されることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の走行玩具用シュータは、請求項4に記載の走行玩具用シュータにおいて、前記動作体を前記第1の位置で係止する動作体係止手段と、前記動作体係止手段による前記動作体の係止を解除する動作体係止解除手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の走行玩具用シュータは、請求項5に記載の走行玩具用シュータにおいて、ケースに組み付けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の走行玩具用シュータは、請求項6に記載の走行玩具用シュータにおいて、前記ケースは結合可能に構成され、一の前記ケースに構成された前記動作体が前記第1の位置から前記第2の位置に至った際に、当該動作体によって、他の前記ケースの動作体係止解除手段が作動されるように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1又は請求項2に記載の走行玩具用シュータによれば、動作体が複数の走行玩具載置板の並設方向に移動した際に、複数の走行玩具載置板が順次に傾動して、各走行玩具載置板に載置された走行玩具を当該走行玩具載置板から発射させるので、変化に富んだ遊びをすることができる。
【0014】
請求項3又は請求項4に記載の走行玩具用シュータによれば、動作体が動力源を有するので、動作体が第1の位置から第2の位置まで自らの動力によって動作し、複数の走行玩具を順次に発射させることができる。
【0015】
請求項5に記載の走行玩具用シュータによれば、動作体を第1の位置に待機させておき、所望する時に走行玩具を発射させることができる。
【0016】
請求項6に記載の走行玩具用シュータによれば、走行玩具用シュータがケースに組み付けられているので、片付けも容易である。
【0017】
請求項7の走行玩具用シュータによれば、走行玩具用シュータを結合することによってより多数の走行玩具を順次に発射させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態の走行玩具用シュータの扉を閉塞した状態を示した斜視図である。
図2】実施形態の走行玩具用シュータを操作している状態を示した斜視図である。
図3】実施形態の走行玩具用シュータを後方から見た斜視図である。
図4】実施形態の走行玩具用シュータのゼンマイばねの巻上げ構造及び動作体案内機構を示した斜視図である。
図5】実施形態の走行玩具用シュータの動作体係止機構を示した断面図で、(A)は係止解除状態を示し、(B)は係止状態を示している。
図6】実施形態の走行玩具用シュータの動作体側の摺接部を示した斜視図である。
図7】実施形態の走行玩具用シュータの動作体側の摺接部と走行玩具載置板側の摺接部とを示した斜視図である。
図8】実施形態の走行玩具用シュータを結合した状態を示したもので、(A)は横に結合した状態を示し、(B)は背中合わせに結合した状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
<全体>
1.構成について
図1に示すように、走行玩具用シュータ1は、蓋12を閉じた状態では、全体が直方体形状を呈している。この走行玩具用シュータ1は、走行玩具1A(図2参照)を発射させる機能と、走行玩具1Aを収容する収容ケースとしての機能を併せ持っている。しかし、走行玩具用シュータ1の全体的な形状は直方体形状に限定されず、円柱形状その他の形状であってもよいことは勿論である。
また、この走行玩具用シュータ1の適用対象としている走行玩具1Aは手押し式の自動車玩具である。しかし、走行玩具1は手押し式の自動車玩具に限定されず、鉄道車両玩具その他の走行玩具であってもよい。
さらに、この走行玩具用シュータ1は、内部に4台の走行玩具1Aを収容可能となっている。そして、この走行玩具用シュータ1は前面に蓋12を有しており、この蓋12は、開放した状態で、その裏面が走路板を構成する。
【0021】
2.動作の概略について
次に、動作の概略を図2及び図3に基づいて説明する。
蓋12を開放した状態で、走行玩具用シュータ1の上面にある動作体21を操作ボタン29側の第1の位置まで手で移動させる。すると、動作体21はその第1の位置で係止される。
その後、操作ボタン29を押下すると、動作体21の係止が解除され、動作体21が操作ボタン29から離間した方向の第2の位置まで移動する。
そして、動作体21の移動に伴って、操作ボタン29側から順番に1台ずつ計4台の走行玩具1Aが走行玩具用シュータ1から走路板を介して外部に発射(排出)される。
また、動作体21の第2の位置にスロープ5を設けておき、動作体21を操作ボタン29側の第1の位置まで手で移動させた後、動作体21の移動域に走行玩具1Aを載せておけば、動作体21に押圧されて当該走行玩具1Aはスロープ5から外部に発射される。
【0022】
<細部>
1.ケース2について
走行玩具用シュータ1は、直方体形で内部が空洞となっており且つ前面が開放されたケース2を備えている。このケース2の内部には走行玩具収容部10が形成されている。この走行玩具収容部10は、3つの隔壁14によって、走行玩具収容部10の幅方向で4つの部屋15に区切られている。そして、4つの部屋15には、それぞれ、走行玩具載置板11(11a,11b,11c,11d)が1つずつ配置されている。
【0023】
2.走行玩具載置板11について
各走行玩具載置板11は、前後方向の中間部が幅方向に延在する軸11B(図7参照)によって傾動可能に支持されている。各走行玩具載置板11は奥側の一端に背板11A(図6及び図7参照)を有している。そして、各走行玩具載置板11は、常態で、上面が水平又は奥側に向けて僅かながら下り勾配を有するように設置されている。ここで「奥側」とはケース2の開口部とは反対側を言う。
【0024】
3.蓋12について
蓋12は、第1の板12a,第2の板12b及び第3の板12cから構成されている。
第1の板12aは、基端側が幅方向に延在する軸(不図示)によってケース2に回動可能に支持されている。また、第2の板12bは、第1の板12aに対してテレスコープ式に収容可能に支持され、第1の板12aに対して出没可能となっている。さらに、第3の板12cは、基端側が幅方向に延在する軸(不図示)によって第2の板12bに回動可能に支持されている。
この蓋12は、図2に示す開放状態では、走路板を構成する。一方、図2に示す開放状態から、第2の板12bをケース2側に移動させて第1の板12aに収容し、第2の板12bを収容した第1の板12aと第3の板12cとを同時に上方に回動させて起立状態にするとともに、第3の板12cの走路板の上面側が外方となるように第3の板12cを回動させることによって、蓋12が構成される。この蓋12によってケース2の開口を閉塞する。
また、ケース2には、開口の上縁に蓋12の係止具13が設けられている。そして、この係止具13によって蓋12を係止することで、蓋12は閉塞状態に保持される。
【0025】
4.動作体21について
動作体21には、図4に示すように、ゼンマイばね(不図示)を含むゼンマイユニット22が設けられている。また、動作体21には、ゼンマイユニット22のゼンマイばねに連係された歯車列24が設けられている。符号24aは、この歯車列24において入出力歯車となっている。なお、動力源としてゼンマイばねに代えてモータを設けてもよいし、手動で動作体21を移動させる構造であってもよい。
【0026】
5.ゼンマイばねの巻上げ構造
図4に示すように、ケース2の底面奥側には、ケース2の幅方向に延在するように直線状のラック23が配設されている。このラック23は上記入出力歯車24aとの間でラック・ピニオン機構を構成している。
そして、動作体21を、操作ボタン29から離間した第2の位置から操作ボタン29側の第1の位置に移動させると、それに伴って、ラック23に噛合する入出力歯車24aがラック23上を転動する。これによって、ゼンマイユニット22のゼンマイばねが巻き上げられて畜圧される。
一方、ゼンマイユニット22のゼンマイばねが巻き上げられた状態で動作体21をフリーにすると、畜圧されたゼンマイばねの動力によって、動作体21が第2の位置側に移動し、それに伴って、ラック23に噛合する入出力歯車24aがラック23上を転動する。これによって、ゼンマイユニット22のゼンマイばねが解旋される。
【0027】
6.動作体21の案内機構について
図4に示すように、ケース2の底面奥側には、ケース2の幅方向に延在するように直線状のレール25が配設されている。動作体21の下側には、このレール25の断面形状と相補的な凹部(不図示)が形成されている。この動作体21の凹部はレール25に嵌り合っている。
そして、動作体21は、このレール25に案内されてケース2の幅方向に移動可能となっている。
【0028】
7.動作体係止機構について
図4に示すように、ケース2の底面奥側には、ケース2の幅方向に延在するようにシーソ板27が配設されている。このシーソ板27は、図5(A)及び図5(B)に示すように、中間部の軸27aを中心に回動可能に構成されている。このシーソ板27の操作ボタン29側の一端は操作ボタン29の下側に潜り込んでいる。このシーソ板27は、自重によって、操作ボタン29側のアームが他方側のアームに対して常態で浮上した形となっている。なお、シーソ板27は、自重によらずに、或いは自重に加えて、スプリング等の付勢手段によって操作ボタン29側のアームが他方側のアームに対して常態で浮上するように構成してもよい。
シーソ板27には、操作ボタン29側のアームの操作ボタン29から離間した位置に係止爪27bが付設されている。
一方、動作体21には一側面に突起28が付設されている。この突起28は、動作体21の第1の位置側への移動に伴って、係止爪27bの斜面に摺接可能となっている。
そして、動作体21が操作ボタン29から離間した位置(第2の位置)から操作ボタン29側の第1の位置に向けて移動して係止爪27bの箇所に至ると、動作体21の突起28が係止爪27bの斜面に摺接し、操作ボタン29側のアームを押下させる。その後、動作体21の突起28が係止爪27bの箇所を通過すると、突起28と係止爪27bの摺接がなくなるので、操作ボタン29側のアームが重力作用によって上昇する。その結果、係止爪27bが動作体21の突起28に係止する位置まで上昇する。
【0029】
8.動作体係止解除機構について
図5(A)及び図5(B)に示すように、操作ボタン29には、シーソ板27の操作ボタン29側のアームの上縁に当接する突起29aが内側に向けて付設されている。この操作ボタン29は、突起29aがシーソ板27の操作ボタン29側のアームの上縁に当接することで、上方に付勢されている。なお、操作ボタン29自体がスプリング等の付勢手段によって上方に付勢されていてもよい。
そして、この操作ボタン29を押下したとき、突起29aがシーソ板27の操作ボタン29側のアームを押圧して下降させ、係止爪27bによる、動作体21の突起28の係止を解除する。これによって、畜圧されたゼンマイばねの動力で動作体21が操作ボタン29から離間する方向(第2の位置方向)に移動する。
【0030】
9.走行玩具載置板11の傾動機構
この走行玩具用シュータ1には、動作体21が操作ボタン29から離間する方向(第2の位置方向)に移動する際に、走行玩具載置板11を傾動させる傾動機構が設けられている。
すなわち、動作体21には、図6及び図7に示すように、上記突起28が形成された側面とは反対側の側面にカム機構の一方を構成する摺接部31aが付設されている。この摺接部31aは、上下方向に延在する軸31bを中心に回動可能に構成され、この軸31bに巻装されたトーションばね(不図示)によって先端部が動作体21から離間する方向に付勢されている。
一方、走行玩具載置板11の背板11Aには、傾斜面から成る摺接部32aが形成されている。
そして、動作体21が第1の位置から第2の位置まで移動する際に、摺接部31aが摺接部32aに摺接し、その摺接力によって、走行玩具載置板11の後端部を押し上げて傾動させるように構成されている。この走行玩具載置板11の傾動によって、当該走行玩具載置板11に載置されていた走行玩具1Aが発射される。
なお、動作体21の摺接部31aは、動作体21が第2の位置から第1の位置に戻るときには、上記トーションばねの付勢力に抗して、走行玩具載置板11の後面に倣って回動する。
【0031】
10.走行玩具用シュータ1同士の結合構造
(1)走行玩具用シュータ1を横に並べて結合するための構造
図1及び図2に示すように、走行玩具用シュータ1のケース2の一側面には前後に突起3aが付設されている。一方、ケース2の反対側の一側面には、上記突起3aが嵌合する穴(不図示)が形成されている。
そして、走行玩具用シュータ1は、上記突起3aと上記穴とを嵌合させることによって、図8(A)に示すように、走行玩具用シュータ1が横に並べられた形で結合される。
なお、この場合の結合構造は、これに限定されない。例えば、マグネットによって、走行玩具用シュータ1を互いに結合してもよいし、一方の走行玩具用シュータ1の突起を他方の走行玩具用シュータ1の挟持部で弾性的に挟持することによって、走行玩具用シュータ1同士を結合するようにしてもよい。
【0032】
(2)走行玩具用シュータ1を背中合わせに結合するための構造
図3に示すように、走行玩具用シュータ1のケース2の後面には突起3c及び穴3dの組が付設されている。
そして、走行玩具用シュータ1は、上記突起3cと上記穴3dとを嵌合させることによって、図8(B)に示すように、走行玩具用シュータ1が背中合わせに並べられた形で結合される。
なお、この場合の結合構造は、これに限定されない。例えば、マグネットによって、走行玩具用シュータ1を互いに結合してもよいし、一方の走行玩具用シュータ1の突起を他方の走行玩具用シュータ1の挟持部で弾性的に挟持することによって、走行玩具用シュータ1同士を結合するようにしてもよい。
【0033】
11. 走行玩具用シュータ1間の動力結合構造
(1)走行玩具用シュータ1を横に並べた場合の動力結合構造
操作ボタン29には、図5(A)及び図5(B)に示すように、突起29bがケース2の幅方向外方に向けて付設されている。この突起29bの上面は外方に向けて下り勾配を有している。この突起29bはケース2の側面外方に突出して設けられている。一方、走行玩具用シュータ1のケース2には、図1及び図3に示すように、操作ボタン29側とは反対側の面に孔3eが形成されている。また、動作体21には、図5(A)及び図5(B)に示すように、操作ボタン29側とは反対側の面に突起21aが付設されている。
そして、上記孔3eには、走行玩具用シュータ1同士を結合した際、隣接された走行玩具用シュータ1の操作ボタン29の突起29bが受容可能となっている。この状態で、一方の走行玩具用シュータ1の動作体21が第2の位置まで移動すると、当該動作体21の突起21aが当該一方の走行玩具用シュータ1の第2の位置側に結合された他の走行玩具用シュータ1の操作ボタン29の突起29bの斜面に摺接する。これによって、当該他の走行玩具用シュータ1の操作ボタン29が下降し、当該他の走行玩具用シュータ1の動作体21の係止が解除される。
本実施形態では、このような構成となっているため、走行玩具用シュータ1を横に並べた状態で結合した際、一方の走行玩具用シュータ1の操作ボタン29を押下すれば、まず、一方の走行玩具用シュータ1に収容されている走行玩具1Aが順番に発射された後、他方の走行玩具1Aの操作ボタン29が自動的に押下され、他方の走行玩具用シュータ1にある走行玩具1Aが順番に発射される。
【0034】
(2)走行玩具用シュータ1を背中合わせに並べた場合の動力結合構造
上述したように、操作ボタン29には、図8(A)に示すように突起29cがケース2の後方に向けて突出して設けられている。この突起29cの上面には走行玩具用シュータ1の第2の位置側に向けて下り勾配を有している。この突起29cはケース2の後面から突出して設けられている。一方、走行玩具用シュータ1のケース2の後面には、図3に示すように、操作ボタン29側とは反対側の面に孔3fが形成されている。
そして、上記孔3fには、走行玩具用シュータ1同士を背中合わせで結合した際、隣接された走行玩具用シュータ1の操作ボタン29の突起29cが受容可能となっている。この状態で、一方の走行玩具用シュータ1の動作体21が第2の位置まで移動すると、当該動作体21の突起28が他の走行玩具用シュータ1の操作ボタン29の突起29cの斜面に摺接する。これによって、当該他の走行玩具用シュータ1の操作ボタン29が下降し、当該他の走行玩具用シュータ1の動作体21の係止が解除される。
本実施形態では、このような構成となっているため、走行玩具用シュータ1を背中合わせに結合した際、一方の走行玩具用シュータ1の操作ボタン29を押下すれば、まず、一方の走行玩具用シュータ1にある走行玩具1Aが順番に発射された後、他方の走行玩具1Aの操作ボタン29が自動的に押下され、他方の走行玩具用シュータ1にある走行玩具1Aが順番に発射される。
【0035】
<効果>
このように構成された走行玩具用シュータ1によれば次のような効果が得られる。
第1に、動作体21が複数の走行玩具載置板11の並設方向に移動した際に、複数の走行玩具載置板11が順次に傾動して、各走行玩具載置板11に載置された走行玩具1Aを当該走行玩具載置板11から発射させるので、変化に富んだ遊びをすることができる。
【0036】
第2に、動作体21が動力源を有するので、動作体21が第1の位置から第2の位置まで自らの動力によって動作し、複数の走行玩具1Aを順次に発射させることができる。
【0037】
第3に、動作体21が第1の位置で係止できるので、第1の位置で動作体21を係止させることで待機させておき、所望する時に走行玩具1Aを発射させることができる。
【0038】
第4に、走行玩具用シュータ1がケース2に組み付けられているので、片付けも容易である。
【0039】
第5に、走行玩具用シュータ1を結合することによってより多数の走行玩具1Aを順次に発射させることができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
上記の動力結合構造においては動作体21の一部と操作ボタン29の一部との摺接によって隣接する走行玩具用シュータ1の動作体21の係止を解除するように構成したが、例えば、操作ボタン29に代えて操作レバーを使用する場合には、動作体21の突き当たりによって操作レバーを動作させて隣接する走行玩具用シュータ1の動作体21の係止を解除してもよい。要は、動作体21が第2の位置に到達した際に、操作部(操作ボタン29等)の動作を通じて間接的に、或いは直接的に動作体係止解除機構が作動するように構成することである。
【符号の説明】
【0041】
1 走行玩具用シュータ
2 ケース
10 走行玩具収容部
11a〜11d 走行玩具載置板
12 扉
12a 第1の板
12b 第2の板
12c 第3の板
21 動作体
31a,32a 摺接部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8