特許第5911907号(P5911907)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インダストリー−アカデミック コーポレーション ファウンデーション,ヨンセイ ユニバーシティの特許一覧

<>
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000002
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000003
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000004
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000005
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000006
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000007
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000008
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000009
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000010
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000011
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000012
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000013
  • 特許5911907-時間増幅器及びその制御方法 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5911907
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】時間増幅器及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G04F 10/04 20060101AFI20160414BHJP
   H03K 5/26 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   G04F10/04 Z
   H03K5/26 P
【請求項の数】30
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-86468(P2014-86468)
(22)【出願日】2014年4月18日
(65)【公開番号】特開2014-211439(P2014-211439A)
(43)【公開日】2014年11月13日
【審査請求日】2014年4月18日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0043589
(32)【優先日】2013年4月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514098816
【氏名又は名称】インダストリー−アカデミック コーポレーション ファウンデーション,ヨンセイ ユニバーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ション,ドーヒュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,イエオミュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,タエ ウック
【審査官】 藤田 憲二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−070172(JP,A)
【文献】 特開2002−330039(JP,A)
【文献】 特開2001−244797(JP,A)
【文献】 特開平04−175007(JP,A)
【文献】 特開平09−321614(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04F 10/04
H03K 5/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの入力間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供するSRラッチと、
前記SRラッチの電源端に連結されて前記SRラッチの動作を決定する動作決定部と、
を含む時間増幅器であって、
前記動作決定部は、
前記SRラッチの電源入力端に連結され、時間増幅器の利得を決定する第1の動作決定部と、及び
前記SRラッチの電源出力端に連結され、前記時間増幅器の入力値と出力値間の線形性が維持される前記時間増幅器の入力範囲を決定する第2の動作決定部と、
のうち少なくとも1つを含む時間増幅器
【請求項2】
前記SRラッチは、
NAND演算を遂行する第1のNANDゲート及び第2のNANDゲートを含む請求項1に記載の時間増幅器。
【請求項3】
前記SRラッチは、
NOR演算を遂行する第1のNORゲート及び第2のNORゲートを含む請求項1に記載の時間増幅器。
【請求項4】
前記第1の動作決定部は、
ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源入力を決定するトランジスターを含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項5】
前記第1の動作決定部は、
ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源入力を決定する電流ミラーを含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項6】
前記第1の動作決定部は、
抵抗値にしたがって前記SRラッチの電源入力を決定する可変抵抗を含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項7】
前記第2の動作決定部は、
ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源出力を決定する電流ミラーを含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項8】
前記第2の動作決定部は、
ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源出力を決定するトランジスターを含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項9】
前記第2の動作決定部は、
抵抗値にしたがって前記SRラッチの電源出力を決定する可変抵抗を含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項10】
前記時間増幅器の利得を計算する利得計算部と、
前記利得が既設定された目標利得に到達するように前記第1の動作決定部を制御する第1の制御部と、
をさらに含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項11】
前記利得計算部は、
前記時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差及び前記時間増幅器の2つの出力信号の間の時間差を検出し、
前記2つの出力信号の間の時間差を前記2つの入力信号の間の時間差に分けて前記利得を計算する請求項10に記載の時間増幅器。
【請求項12】
前記第1の制御部は、
前記利得が前記目標利得より小さい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を増加させ、
前記利得が前記目標利得より大きい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を減少させる請求項10に記載の時間増幅器。
【請求項13】
前記時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差を検出する時間差検出部と、
前記2つの入力信号の間の時間差が既設定された限界時間差より大きい場合、前記限界時間差が大きくなるように前記第2の動作決定部を制御する第2の制御部と、
をさらに含む請求項に記載の時間増幅器。
【請求項14】
前記第2の制御部は、
前記2つの入力信号の間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記電流ミラーのバイアス電圧を減少させる請求項13に記載の時間増幅器。
【請求項15】
第1の入力信号を既設定された時間ぐらい遅延させて第1の遅延入力信号を出力する第1の遅延部と、
第2の入力信号を既設定された時間ぐらい遅延させて第2の遅延入力信号を出力する第2の遅延部と、
前記第1の遅延入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供する第1のSRラッチと、
前記第1の入力信号と前記第2の遅延入力信号との間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供する第2のSRラッチと、
前記第1のSRラッチの電源端に連結されて前記第1のSRラッチの動作を決定する第1のSRラッチ動作決定部と、
前記第2のSRラッチの電源端に連結されて前記第2のSRラッチの動作を決定する第2のSRラッチ動作決定部と、
前記第1のSRラッチの出力をXOR演算して第1の出力信号を出力する第1のXORゲートと、
前記第2のSRラッチの出力をXOR演算して第2の出力信号を出力する第2のXORゲートと、
を含む時間増幅器であって、
前記第1のSRラッチ動作決定部は、
前記第1のSRラッチの電源入力端に連結され、時間増幅器の利得を決定する第1の動作決定部と、及び
前記第1のSRラッチの電源出力端に連結され、前記時間増幅器の入力値と出力値間の線形性が維持される前記時間増幅器の入力範囲を決定する第2の動作決定部と、
のうち少なくとも1つを含み、
前記第2のSRラッチ動作決定部は、
前記第2のSRラッチの電源入力端に連結され、時間増幅器の利得を決定する第3の動作決定部と、及び
前記第2のSRラッチの電源出力端に連結され、前記時間増幅器の入力値と出力値間の線形性が維持される前記時間増幅器の入力範囲を決定する第4の動作決定部と、
のうち少なくとも1つを含む時間増幅器
【請求項16】
前記第1の動作決定部及び前記第3動作決定部の各々は、
ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがってSRラッチの電源入力を決定するトランジスターを含む請求項15に記載の時間増幅器。
【請求項17】
前記第2の動作決定部及び前記第4動作決定部の各々は、
ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがってSRラッチの電源出力を決定する電流ミラーを含む請求項15に記載の時間増幅器。
【請求項18】
前記時間増幅器の利得を計算する利得計算部と、
前記利得が既設定された目標利得に到達するように前記第1の動作決定部及び前記第3動作決定部を制御する第1の制御部と、
をさらに含む請求項16に記載の時間増幅器。
【請求項19】
前記利得計算部は、
前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差及び前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との間の時間差を検出し、
前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との間の時間差を前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差に分けて前記利得を計算する請求項18に記載の時間増幅器。
【請求項20】
前記第1の制御部は、
前記利得が前記目標利得より小さい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を増加させ、
前記利得が前記目標利得より大きい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を減少させる請求項18に記載の時間増幅器。
【請求項21】
前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差を検出する時間差検出部と、
前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差が既設定された限界時間差より大きい場合、前記限界時間差が大きくなるように前記第2の動作決定部及び前記第4動作決定部を制御する第2の制御部と、
をさらに含む請求項17に記載の時間増幅器。
【請求項22】
前記第2の制御部は、
前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記電流ミラーのバイアス電圧を減少させる請求項21に記載の時間増幅器。
【請求項23】
時間増幅器の利得を計算する段階と、
前記利得を既設定された目標利得と比較する段階と、
前記利得が前記目標利得と異なる場合、前記時間増幅器に含まれたSRラッチの電源を調節する段階と、
を含む時間増幅器の制御方法。
【請求項24】
前記時間増幅器の利得を計算する段階は、
前記時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差及び前記時間増幅器の2つの出力信号の間の時間差を検出する段階と、
前記2つの出力信号の間の時間差を前記2つの入力信号の間の時間差に分ける段階と、
を含む請求項23に記載の時間増幅器の制御方法。
【請求項25】
前記SRラッチの電源を調節する段階は、
前記SRラッチの電源入力端に連結されたトランジスターのバイアス電圧を調節する段階を含む請求項23に記載の時間増幅器の制御方法。
【請求項26】
前記トランジスターのバイアス電圧を調節する段階は、
前記利得が前記目標利得より小さい場合、前記バイアス電圧を増加させる段階と、
前記利得が前記目標利得より大きい場合、前記バイアス電圧を減少させる段階と、
を含む請求項25に記載の時間増幅器の制御方法。
【請求項27】
時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差を検出する段階と、
前記2つの入力信号の間の時間差を既設定された限界時間差と比較する段階と、
前記2つの入力信号の間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記時間増幅器に含まれたSRラッチの電源を調節する段階と、
を含む時間増幅器の制御方法。
【請求項28】
前記SRラッチの電源を調節する段階は、
前記SRラッチの電源出力端に連結された電流ミラーのバイアス電圧を調節する段階を含む請求項27に記載の時間増幅器の制御方法。
【請求項29】
前記電流ミラーのバイアス電圧を調節する段階は、
前記2つの入力信号の間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記バイアス電圧を減少させる段階を含む請求項28に記載の時間増幅器の制御方法。
【請求項30】
コンピューターで読み出すことができる記録媒体であって
請求項23乃至29のいずれかに記載の時間増幅器の制御方法を実行するプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は時間増幅器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CMOS Technology Scalingはデジタル回路の性能向上と高い集積度による小型化等の多い肯定的な面を伴うが、アナログ回路設計者は段々さらに低くなるVDDによって回路設計に難しいさを経ている。これに対する代案として、電圧に情報を載せて(ADC:Analog to Digital Converter)で情報を獲得する既存方式で時間に情報を載せて(TDC:Time to Digital Converter)を利用して情報を獲得する方式が最近に登場する始まった。このようなTDCは時間増幅器(time amplifier)ブロックを包含でき、前記時間増幅器はTDCの解像度に大きいな影響を及ぶ。
従来の時間増幅器は基本的にトランジスターの準安定性(metastability)を利用する。トランジスターの準安定性状態はトランジスターのゲートに電圧が十分に印加されなくて発生されるので、一般的なデジタル回路では避けなければならない現象である。準安定性状態でトランジスターの電流は非線形関数である指数関数の形態を示す。したがって、従来の時間増幅器がトランジスターの準安定性状態を利用して2つの入力信号の間の時間差(入力値)を増幅させる場合、トランジスターの非線形的な動作特性によって使用可能である入力値の範囲が相当に制限される。また、このような非線形的な動作特性によって従来の時間増幅器は入力範囲が広くなれば、該当入力範囲内で時間増幅利得を一定に維持することが非常に難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2011−0118458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、利得と入力範囲とを調節することができる時間増幅器及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、利得と入力範囲とを互いに独立的に調節することができる時間増幅器及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態による時間増幅器は、2つの入力間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供するSRラッチと、前記SRラッチの電源端に連結されて前記SRラッチの動作を決定する動作決定部と、を包含することができる。
【0006】
前記SRラッチは、NAND演算を遂行する第1のNANDゲート及び第2のNANDゲートを包含することができる。
【0007】
前記SRラッチは、NOR演算を遂行する第1のNORゲート及び第2のNORゲートを包含することができる。
【0008】
前記動作決定部は、前記SRラッチの電源入力端に連結された第1の動作決定部を包含することができる。
【0009】
前記第1の動作決定部は、ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源入力を決定するトランジスターを包含することができる。
【0010】
前記第1の動作決定部は、ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源入力を決定する電流ミラーを包含することができる。
【0011】
前記第1の動作決定部は、抵抗値にしたがって前記SRラッチの電源入力を決定する可変抵抗を包含することができる。
【0012】
前記動作決定部は、前記SRラッチの電源出力端に連結された第2の動作決定部を包含することができる。
【0013】
前記第2の動作決定部は、ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源出力を決定する電流ミラーを包含することができる。
【0014】
前記第2の動作決定部は、ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがって前記SRラッチの電源出力を決定するトランジスターを包含することができる。
【0015】
前記第2の動作決定部は、抵抗値にしたがって前記SRラッチの電源出力を決定する可変抵抗を包含することができる。
【0016】
前記時間増幅器は、前記時間増幅器の利得を計算する利得計算部と、前記利得が既設定された目標利得に到達するように前記第1の動作決定部を制御する第1の制御部と、をさらに包含することができる。
【0017】
前記利得計算部は、前記時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差及び前記時間増幅器の2つの出力信号の間の時間差を検出し、前記2つの出力信号の間の時間差を前記2つの入力信号の間の時間差に分けて前記利得を計算することができる。
【0018】
前記第1の制御部は、前記利得が前記目標利得より小さい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を増加させ、前記利得が前記目標利得より大きい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を減少させ得る。
【0019】
前記時間増幅器は、前記時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差を検出する時間差検出部と、前記2つの入力信号の間の時間差が既設定された限界時間差より大きい場合、前記限界時間差が大きくなるように前記第2の動作決定部を制御する第2の制御部と、をさらに包含することができる。
【0020】
前記第2の制御部は、前記2つの入力信号の間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記電流ミラーのバイアス電圧を減少させ得る。
【0021】
本発明の一実施形態による時間増幅器は、第1の入力信号を既設定された時間ぐらい遅延させて第1の遅延入力信号を出力する第1の遅延部と、第2の入力信号を既設定された時間ぐらい遅延させて第2の遅延入力信号を出力する第2の遅延部と、前記第1の遅延入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供する第1のSRラッチと、前記第1の入力信号と前記第2の遅延入力信号との間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供する第2のSRラッチと、前記第1のSRラッチの電源端に連結されて前記第1のSRラッチの動作を決定する第1のSRラッチ動作決定部と、前記第2のSRラッチの電源端に連結されて前記第2のSRラッチの動作を決定する第2のSRラッチ動作決定部と、前記第1のSRラッチの出力をXOR演算して第1の出力信号を出力する第1のXORゲートと、前記第2のSRラッチの出力をXOR演算して第2の出力信号を出力する第2のXORゲートと、を包含することができる。
【0022】
前記第1のSRラッチ動作決定部は、前記第1のSRラッチの電源入力端に連結された第1の動作決定部を含み、前記第2のSRラッチ動作決定部は、前記第2のSRラッチの電源入力端に連結された第3動作決定部を包含することができる。
【0023】
前記第1の動作決定部及び前記第3動作決定部の各々は、ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがってSRラッチの電源入力を決定するトランジスターを包含することができる。
【0024】
前記第1のSRラッチ動作決定部は、前記第1のSRラッチの電源出力端に連結された第2の動作決定部を含み、前記第2のSRラッチ動作決定部は、前記第2のSRラッチの電源出力端に連結された第4動作決定部を包含することができる。
【0025】
前記第2の動作決定部及び前記第4動作決定部の各々は、ゲートに印加されるバイアス電圧にしたがってSRラッチの電源出力を決定する電流ミラーを包含することができる。
【0026】
前記時間増幅器は、前記時間増幅器の利得を計算する利得計算部と、前記利得が既設定された目標利得に到達するように前記第1の動作決定部及び前記第3動作決定部を制御する第1の制御部とをさらに包含することができる。
【0027】
前記利得計算部は、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差及び前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との間の時間差を検出し、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との間の時間差を前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差とに分けて前記利得を計算することができる。
【0028】
前記第1の制御部は、前記利得が前記目標利得より小さい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を増加させ、前記利得が前記目標利得より大きい場合、前記トランジスターのバイアス電圧を減少させ得る。
【0029】
前記時間増幅器は、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差を検出する時間差検出部と、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差が既設定された限界時間差より大きい場合、前記限界時間差が大きくなるように前記第2の動作決定部及び前記第4動作決定部を制御する第2の制御部と、をさらに包含することができる。
【0030】
前記第2の制御部は、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記電流ミラーのバイアス電圧を減少させ得る。
【0031】
本発明の一実施形態による時間増幅器の制御方法は、時間増幅器の利得を計算する段階と、前記利得を既設定された目標利得と比較する段階と、前記利得が前記目標利得と異なる場合、前記時間増幅器に含まれたSRラッチの電源を調節する段階と、を包含することができる。
【0032】
前記時間増幅器の利得を計算する段階は、前記時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差及び前記時間増幅器の2つの出力信号の間の時間差を検出する段階と、前記2つの出力信号の間の時間差を前記2つの入力信号の間の時間差に分ける段階と、を包含することができる。
【0033】
前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチの電源入力端に連結されたトランジスターのバイアス電圧を調節する段階を包含することができる。
【0034】
前記トランジスターのバイアス電圧を調節する段階は、前記利得が前記目標利得より小さい場合、前記バイアス電圧を増加させる段階と、前記利得が前記目標利得より大きい場合、前記バイアス電圧を減少させる段階と、を包含することができる。
【0035】
本発明の一実施形態による時間増幅器の制御方法は、時間増幅器の2つの入力信号の間の時間差を検出する段階と、前記2つの入力信号の間の時間差を既設定された限界時間差と比較する段階と、前記2つの入力信号の間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記時間増幅器に含まれたSRラッチの電源を調節する段階と、を包含することができる。
【0036】
前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチの電源出力端に連結された電流ミラーのバイアス電圧を調節する段階を包含することができる。
【0037】
前記電流ミラーのバイアス電圧を調節する段階は、前記2つの入力信号の間の時間差が前記限界時間差より大きい場合、前記バイアス電圧を減少させる段階を包含することができる。
【0038】
本発明の一実施形態による時間増幅器の制御方法は、コンピューターで実行され得るプログラムとして具現されて、コンピューターで読み出され得る記録媒体に記録されることができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明の実施形態によれば、時間増幅器の利得と入力範囲とを調節することができる。
本発明の実施形態によれば、時間増幅器の利得と入力範囲とを互いに独立的に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明の一実施形態による時間増幅器の回路図である。
図2】本発明の一実施形態による動作決定部が図示された時間増幅器の回路図である。
図3】本発明の他の実施形態によるSRラッチの回路図である。
図4】本発明の一実施形態による動作決定部が連結されたSRラッチの回路図である。
図5】本発明の他の実施形態による第1の動作決定部が連結されたSRラッチの回路図である。
図6】本発明のその他の実施形態による第1の動作決定部が連結されたSRラッチの回路図である。
図7】本発明の他の実施形態による第2の動作決定部が連結されたSRラッチの回路図である。
図8】本発明のその他の実施形態による第2の動作決定部が連結されたSRラッチの回路図である。
図9】本発明の他の実施形態による時間増幅器の回路図である。
図10】本発明のその他の実施形態による時間増幅器の回路図である。
図11】本発明の一実施形態による時間増幅器の制御方法を説明するフローチャートである。
図12】本発明の一実施形態による利得計算過程を説明するフローチャートである。
図13】本発明の他の実施形態による時間増幅器の制御方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の他の長所及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すれば、明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されることではなく、互に異なる多様な形態に具現でき、単なる本実施形態は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されることであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0042】
もし、定義されなかったとしも、ここで使用されるすべての用語(技術或いは科学用語を包含)はこの発明が属する従来技術で普遍的な技術によって一般的に収容されることと同一の意味を有する。一般的な辞書によって定義された用語は関連された技術及び/或いは本出願の本文に意味することと同一な意味を有することと解釈され得り、そしてここで明確に定義された表現ではなくても概念化されるか、或いは過度に形式的に解釈されないべきである。
【0043】
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するためのことであり、本発明を制限しようとすることではない。本明細書で単数形は文句で特別に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される‘含む’及び/又はこの動詞の多様な活用形、例えば‘包含’‘包含する’、‘含み’、‘包含し’等は言及された造成、成分、構成要素、段階、動作及び/又は素子は1つ以上の他の造成、成分、構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。本明細書で‘及び/又は’という用語は羅列された構成の各々又はこれらの多様な組合を示す。
【0044】
一方、本明細書の全体で使用される‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’等の用語は少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味することができる。例えば、ソフトウェア、FPGA、又はASICのようなハードウェア構成要素を意味することができる。しかし、‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’等がソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’はアドレッシングすることができる格納媒体として構成されることも得り、1つ又はその以上のプロセッサーを再生させるように構成されることもあり得る。
【0045】
したがって、一例として‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’はソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’内で提供される機能とはさらに小さい数の構成要素及び‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’に結合されるか、或いは追加的な構成要素と‘〜部’、‘〜器’、‘〜ブロック’、‘〜モジュール’とにさらに分離され得る。
【0046】
本発明の実施形態は、時間増幅器に含まれたSRラッチの電源を調節して前記時間増幅器の利得及び入力範囲の中で少なくとも1つを調節することができる。また、本発明の実施形態は、時間増幅器の利得と入力範囲とを全て調節するする場合、利得と入力範囲とが互いに影響を及ばず、独立的に調節されるようにする。
【0047】
以下、本明細書に添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0048】
図1は本発明の一実施形態による時間増幅器の回路図である。
【0049】
図1に示したように、前記時間増幅器100はSRラッチ121、122を包含することができる。
【0050】
前記SRラッチ121、122はSRラッチに入力される2つの入力間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供することができる。前記SRラッチ121、122が出力を提供するタイミングはSRラッチを構成するトランジスターの準安定性による2つの入力間の時間差にしたがって決定され得る。
【0051】
また、前記時間増幅器100は前記SRラッチ121、122の電源端に連結されて、SRラッチの動作を決定する動作決定部を包含することができる。
【0052】
図2は本発明の一実施形態による動作決定部が図示された時間増幅器100の回路図である。
【0053】
図2に示したように、前記時間増幅器100はSRラッチ121、122の電源端に連結されてSRラッチの動作を決定する動作決定部131、132、133、134を包含することができる。
【0054】
図1及び図2に図示された時間増幅器100をより具体的に説明すれば、前記時間増幅器100は第1の遅延部111、第2の遅延部112、第1のSRラッチ121、第2のSRラッチ122、第1のSRラッチ動作決定部131、132、第2のSRラッチ動作決定部133、134、第1のXORゲート141、及び第2のXORゲート142を包含することができる。
【0055】
前記第1の遅延部111は第1の入力信号IN1を既設定された時間Toffぐらい遅延させて、第1の遅延入力信号を出力することができる。前記第2の遅延部112は第2の入力信号IN2を既設定された時間Toffぐらい遅延させて、第2の遅延入力信号を出力することができる。
【0056】
前記第1の遅延部111及び前記第2の遅延部112の各々は少なくとも1つのバッファを包含することができる。前記バッファの個数は前記時間Toffにしたがって決定され得る。
【0057】
前記第1のSRラッチ121は前記第1の遅延入力信号と前記第2の入力信号IN2との間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供することができる。前記第2のSRラッチ122は前記第1の入力信号IN1と前記第2の遅延入力信号との間の時間差にしたがって決定されたタイミングに出力を提供することができる。
【0058】
図1及び図2に図示されたSRラッチ121、122は2つのNANDゲート、即ちNAND演算を遂行する第1のNANDゲート1211、1221及び第2のNANDゲート1212、1222を含んで構成されるが、実施形態にしたがって前記SRラッチは図3に示したように2つのNORゲート、即ちNOR演算を遂行する第1のNORゲート1231及び第2のNORゲート1232を含んで構成されることもあり得る。
【0059】
前記動作決定部131、132、133、134はSRラッチ121、122の電源端に連結されて前記SRラッチの動作を決定することができる。例えば、第1のSRラッチ動作決定部131、132は第1のSRラッチ121の電源端に連結されて前記第1のSRラッチの動作を決定することができ、第2のSRラッチ動作決定部133、134は第2のSRラッチ122の電源端に連結されて前記第2のSRラッチの動作を決定することができる。
【0060】
本発明の一実施形態によれば、前記動作決定部はSRラッチの電源入力端に連結された第1の動作決定部を包含することができる。例えば、前記第1のSRラッチ動作決定部は第1のSRラッチ121の電源入力端に連結された第1の動作決定部131を包含することができる。また、前記第2のSRラッチ動作決定部は第2のSRラッチ122の電源入力端に連結された第3動作決定部133を包含することができる。
【0061】
一実施形態によれば、図2に示したように、前記第1の動作決定部131及び前記第3動作決定部133の各々はトランジスターを包含することができる。前記トランジスターはゲートに印加されるバイアス電圧VheadにしたがってSRラッチ121、122の電源入力を決定することができる。
【0062】
図4は本発明の一実施形態による第1の動作決定部131が連結された第1のSRラッチ121の回路図である。
【0063】
本発明の一実施形態は、前記トランジスターのゲートに印加されるバイアス電圧Vheadを調節することによって時間増幅器100の利得を調節することができる。言い換えれば、本発明の一実施形態による時間増幅器100の利得は前記バイアス電圧Vheadによって決定され得る。
【0064】
一実施形態によれば、前記バイアス電圧Vheadが高くなるほど、時間増幅器100の利得が大きくなり得る。反対に、前記バイアス電圧Vheadが低くなるほど、時間増幅器100の利得が小さくなり得る。
【0065】
本発明の他の実施形態によれば、前記第1の動作決定部131及び前記第3動作決定部133の各々は電流ミラーを包含することができる。
【0066】
図5は本発明の他の実施形態による第1の動作決定部131が連結された第1のSRラッチ121の回路図である。
【0067】
図5に示したように、本発明の他の実施形態によれば、第1の動作決定部131は電流ミラーを包含することができる。前記電流ミラーはゲートに印加されるバイアス電圧VheadにしたがってSRラッチ121の電源入力を決定することができる。
【0068】
この実施形態によれば、本発明は電流ミラーのバイアス電圧Vheadを調節することによって時間増幅器100の利得を調節することができる。
【0069】
本発明のその他の実施形態によれば、前記第1の動作決定部131及び前記第3動作決定部133の各々は可変抵抗を包含することができる。
【0070】
図6は本発明のその他の実施形態による第1の動作決定部131が連結された第1のSRラッチ121の回路図である。
【0071】
図6に示したように、本発明のその他の実施形態によれば、第1の動作決定部131は可変抵抗を包含することができる。前記可変抵抗は抵抗値にしたがってSRラッチ121の電源入力を決定することができる。
【0072】
この実施形態によれば、本発明は可変抵抗の抵抗値を調節することによって時間増幅器100の利得を調節することができる。
【0073】
前述したように、本発明の実施形態は時間増幅器100に含まれたSRラッチ121、122の電源入力端に動作決定部131、133を連結し、前記動作決定部を通じて前記SRラッチの電源を調節することによって前記時間増幅器の利得を調節することができる。
【0074】
本発明の一実施形態によれば、前記動作決定部はSRラッチの電源出力端に連結された第2の動作決定部を包含することができる。例えば、図2を参照すれば、第1のSRラッチ動作決定部は第1のSRラッチ121の電源出力端に連結された第2の動作決定部132を包含することができる。また、第2のSRラッチ動作決定部は第2のSRラッチ122の電源出力端に連結された第4動作決定部134を包含することができる。
【0075】
一実施形態によれば、前記第2の動作決定部132及び前記第4動作決定部134の各々は電流ミラーを包含することができる。
【0076】
例えば、図2及び図4に示したように、前記第2の動作決定部132及び前記第4動作決定部134の各々は電流ミラーを包含でき、前記電流ミラーはゲートに印加されるバイアス電圧VfootにしたがってSRラッチ121、122の電源出力を決定することができる。
【0077】
この実施形態によれば、本発明は前記電流ミラーのバイアス電圧Vfootを調節することによって時間増幅器100の使用可能である入力範囲を調節することができる。
【0078】
ここで、時間増幅器の使用可能である入力範囲は、前記時間増幅器が一定な利得を維持できる入力値の範囲を示し、該当入力範囲で前記時間増幅器の入力値(2つの入力信号の間の時間差)と出力値(2つの出力信号の間の時間差)とは線型性を維持することができる。しかし、該当入力範囲を外れる入力値に対して、前記時間増幅器の利得は変更されて入力値に対する出力値は非線形性を有するようになる。
【0079】
この実施形態によれば、本発明は前記電流ミラーのバイアス電圧Vfootを調節することによって時間増幅器100の入力値に対する出力値の線型性が保障される入力値範囲を調節することができ、その結果、時間増幅器100の使用可能である入力範囲を調節することができるようになる。言い換えれば、本発明の一実施形態による時間増幅器100の使用可能である入力範囲は前記バイアス電圧Vfootによって決定され得る。
【0080】
一実施形態によれば、前記バイアス電圧Vfootが低くなるほど、時間増幅器100の線型性が向上されて使用可能である入力範囲が広くなり得る。反対に、前記バイアス電圧Vfootが高くなるほど、時間増幅器100の線型性が低下されて使用可能である入力範囲が狭くなり得る。
【0081】
本発明の他の実施形態によれば、前記第2の動作決定部132及び前記第4動作決定部134の各々はトランジスターを包含することができる。
【0082】
図7は本発明の他の実施形態による第2の動作決定部132が連結された第1のSRラッチ121の回路図である。
【0083】
図7に示したように、本発明の他の実施形態によれば、第2の動作決定部132はトランジスターを包含することができる。前記トランジスターはゲートに印加されるバイアス電圧VfootにしたがってSRラッチ121の電源出力を決定することができる。
【0084】
この実施形態によれば、本発明はトランジスターのバイアス電圧Vfootを調節することによって時間増幅器100の使用可能である入力範囲を調節することができる。
【0085】
本発明のその他の実施形態によれば、前記第2の動作決定部132及び前記第4動作決定部134の各々は可変抵抗を包含することができる。
【0086】
図8は本発明のその他の実施形態による第2の動作決定部132が連結された第1のSRラッチ121の回路図である。
【0087】
図8に示したように、本発明のその他の実施形態によれば、第2の動作決定部132は可変抵抗を包含することができる。前記可変抵抗は抵抗値にしたがってSRラッチ121の電源出力を決定することができる。
【0088】
この実施形態によれば、本発明は可変抵抗の抵抗値を調節することによって時間増幅器100の使用可能である入力範囲を調節することができる。
【0089】
前述したように、本発明の実施形態は時間増幅器100に含まれたSRラッチ121、122の電源出力端に動作決定部132、134を連結し、前記動作決定部を通じて前記SRラッチの電源を調節することによって前記時間増幅器の線型性及びそれにしたがう使用可能である入力範囲を調節することができる。
【0090】
図9は本発明の他の実施形態による時間増幅器100の回路図である。
【0091】
図9に示したように、本発明の他の実施形態による時間増幅器100は利得計算部151及び第1の制御部161をさらに包含することができる。
前記利得計算部151は時間増幅器100の利得を計算することができる。前記第1の制御部161は前記計算された利得が既設定された目標利得に到達するようにSRラッチ121、122の電源入力端に連結された動作決定部(即ち、第1の動作決定部131及び第3動作決定部133)を制御することができる。
【0092】
一実施形態によれば、前記利得計算部151は時間増幅器100の2つの入力信号IN1、IN2の間の時間差TIN、及び時間増幅器100の2つの出力信号OUT1、OUT2の間の時間差TOUTを検出することができる。その後、前記利得計算部151は前記2つの出力信号の間の時間差TOUTを前記2つの入力信号の間の時間差TINに分けて時間増幅器100の利得を計算することができる。
【0093】
一実施形態によれば、前記第1の制御部161は前記利得が目標利得より小さい場合、SRラッチ121、122の電源入力端に連結された動作連結部131、133、例えば図2に図示されたトランジスターのバイアス電圧Vheadを増加させて、時間増幅器100の利得を高くすることができる。
【0094】
また、前記第1の制御部161は前記利得が目標利得より大きい場合、SRラッチ121、122の電源入力端に連結された動作連結部131、133、例えば図2に図示されたトランジスターのバイアス電圧Vheadを減少させて、時間増幅器100の利得を低くすることができる。
【0095】
図10は本発明のその他の実施形態による時間増幅器100の回路図である。
【0096】
図10に示したように、本発明のその他の実施形態による時間増幅器100は時間差検出部152及び第2の制御部162をさらに包含することができる。
【0097】
前記時間差検出部152は時間増幅器100の2つの入力信号IN1、IN2の間の時間差TINを検出することができる。前記第2の制御部162は前記2つの入力信号の間の時間差TINが既設定された限界時間差より大きい場合、前記限界時間差が大きくなるようにSRラッチ121、122の電源出力端に連結された動作決定部(即ち、第2の動作決定部132及び第4動作決定部134)を制御することができる。
【0098】
ここで、前記限界時間差は時間増幅器100の入力値に対する出力値の線型性が保障される入力値の最大値を示す。前記時間増幅器100の入力値が限界時間差より小さいか、或いは同一であれば、前記入力値は時間増幅器100の使用可能である入力範囲内に含まれて予め定まれた利得ぐらい増幅されることができる。しかし、前記時間増幅器100の入力値が限界時間差より大きくなれば、前記入力値は時間増幅器100の使用可能である入力範囲を外れて予め定まれた利得と異なる利得に増幅されることができる。
【0099】
一実施形態によれば、前記第2の制御部162は前記2つの入力信号の間の時間差TINが限界時間差より大きい場合、SRラッチ121、122の電源出力端に連結された動作決定部、例えば図2に図示された電流ミラーのバイアス電圧Vfootを減少させて、時間増幅器100の使用可能である入力範囲を延ばすことができる。
【0100】
このように、時間増幅器100の使用可能である入力範囲が広くなることによって限界時間差が大きくなり、2つの入力信号の間の時間差TINが前記限界時間差より小さいか、或いは同一になれば、望む利得を得られる。
【0101】
一実施形態によれば、前記第1の制御部161及び前記第2の制御部162は一体に構成されて1つの制御部として具現されることもあり得る。
【0102】
図11は本発明の一実施形態による時間増幅器の制御方法を説明するフローチャートである。
【0103】
図11に示したように、本発明の一実施形態によれば、時間増幅器の制御方法200は時間増幅器100の利得を計算する段階(S210)、前記計算された利得を既設定された目標利得と比較する段階(S221、S222)、及び前記計算された利得が前記目標利得と異なる場合、前記時間増幅器100に含まれたSRラッチの電源を調節する段階(S231,232)を包含することができる。
【0104】
図12は本発明の一実施形態による利得計算過程を説明するフローチャートである。
【0105】
図12に示したように、前記時間増幅器100の利得を計算する段階(S210)は、前記時間増幅器100の2つの入力信号の間の時間差TIN及び前記時間増幅器100の2つの出力信号の間の時間差TOUTを検出する段階(S211)、及び前記2つの出力信号の間の時間差TOUTを前記2つの入力信号の間の時間差TINとに分ける段階(S212)を包含することができる。
【0106】
一実施形態によれば、前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチ121、122の電源入力端に連結されたトランジスターのバイアス電圧Vheadを調節する段階を包含することができる。
【0107】
前記トランジスターのバイアス電圧Vheadを調節する段階は、前記計算された利得が目標利得より小さい場合(S221ではい)、前記バイアス電圧Vheadを増加させる段階(S231)、及び前記計算された利得が目標利得より大きい場合(S222ではい)、前記バイアス電圧Vheadを減少させる段階(S232)を包含することができる。
【0108】
他の実施形態によれば、前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチ121、122の電源入力端に連結された電流ミラーのバイアス電圧Vheadを調節する段階を包含することができる。
【0109】
その他の実施形態によれば、前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチ121、122の電源入力端に連結された可変抵抗の抵抗値を調節する段階を包含することができる。
【0110】
図13は本発明の他の実施形態による時間増幅器の制御方法を説明するフローチャートである。
【0111】
図13に示したように、本発明の他の実施形態によれば、時間増幅器の制御方法300は時間増幅器100の2つの入力信号IN1、IN2の間の時間差TINを検出する段階(S310)、前記2つの入力信号の間の時間差TINを既設定された限界時間差と比較する段階(S320)、及び前記2つの入力信号の間の時間差TINが前記限界時間差より大きい場合(S320ではい)、前記時間増幅器100に含まれたSRラッチ121、122の電源を調節する段階を包含することができる。
一実施形態によれば、前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチ121、122の電源出力端に連結された電流ミラーのバイアス電圧Vfootを調節する段階を包含することができる。
【0112】
前記電流ミラーのバイアス電圧Vfootを調節する段階は、前記2つの入力信号の間の時間差TINが前記限界時間差より大きい場合、前記バイアス電圧Vfootを減少させる段階(S330)を包含することができる。
【0113】
他の実施形態によれば、前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチ121、122の電源出力端に連結されたトランジスターのバイアス電圧Vfootを調節する段階を包含することができる。
【0114】
その他の実施形態によれば、前記SRラッチの電源を調節する段階は、前記SRラッチ121、122の電源出力端に連結された可変抵抗の抵抗値を調節する段階を包含することができる。
【0115】
前述した本発明の実施形態による時間増幅器の制御方法は、コンピューターで実行されるためのプログラムに製作されてコンピューターが読み出すことができる記録媒体に格納され得る。前記コンピューターが読み出すことができる記録媒体はコンピューターシステムによって読み出すことができるデータが格納されるすべての種類の格納装置を含む。コンピューターが読み出すことができる記録媒体の例としてはROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置等がある。
【0116】
以上、時間増幅器のSRラッチに提供される電源を調節することによって前記時間増幅器の利得又は入力範囲を調節することができる時間増幅器及びその制御方法が説明された。
【0117】
本発明の実施形態によれば、必要によって時間増幅器の利得又は入力範囲を調節することができ、利得と入力範囲との全てを調節する場合、各々を独立的に調節することができるので、優れた性能の時間増幅器を具現することができる。
【符号の説明】
【0118】
100・・・時間増幅器
111・・・第1の遅延部
112・・・第2の遅延部
121・・・第1のSRラッチ
122・・・第2のSRラッチ
131・・・第1の動作決定部
132・・・第2の動作決定部
133・・・第3動作決定部
134・・・第4動作決定部
141・・・第1のXORゲート
142・・・第2のXORゲート
151・・・利得計算部
152・・・時間差検出部
161・・・第1の制御部
162・・・第2の制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13