特許第5912116号(P5912116)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5912116非圧縮動画データパケットを生成する方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5912116
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】非圧縮動画データパケットを生成する方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/234 20110101AFI20160414BHJP
   H04N 21/2389 20110101ALI20160414BHJP
【FI】
   H04N21/234
   H04N21/2389
【請求項の数】14
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-525821(P2013-525821)
(86)(22)【出願日】2011年8月23日
(65)【公表番号】特表2013-539636(P2013-539636A)
(43)【公表日】2013年10月24日
(86)【国際出願番号】KR2011006197
(87)【国際公開番号】WO2012026729
(87)【国際公開日】20120301
【審査請求日】2014年8月22日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0131665
(32)【優先日】2010年12月21日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】61/377,209
(32)【優先日】2010年8月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】キム,ホ−ドン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヘ−ヨン
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ヒョク−チュン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ドン−シク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ス−ヨン
【審査官】 堀井 啓明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0238286(US,A1)
【文献】 特表2004−531916(JP,A)
【文献】 国際公開第02/049314(WO,A1)
【文献】 特開2007−325101(JP,A)
【文献】 特開2007−311928(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非圧縮動画データを含むパケットを生成する方法において、
前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成する段階と、
前記非圧縮動画データがプラナーフォーマットであるか、統合フォーマットであるかを示す第1フォーマット情報を生成する段階と、
前記色成分ビット情報、前記第1フォーマット情報及び前記非圧縮動画データを含むパケットを生成する段階と、を含むことを特徴とするパケット生成方法。
【請求項2】
前記色成分ビット情報の色成分別ビット数は、複数の所定ビット値のうち一つの値を選択的に持つように構成されることを特徴とする請求項1に記載のパケット生成方法。
【請求項3】
前記色成分ビット情報の色成分別ビット数は、6ビット、8ビット、10ビット、12ビット、14ビットのうち一つの値を選択的に持つように構成されることを特徴とする請求項2に記載のパケット生成方法。
【請求項4】
前記色成分別ビット数は、
前記色成分それぞれが同じビット数を持つように設定されるか、または相異なるビット数を持つように設定されることを特徴とする請求項2に記載のパケット生成方法。
【請求項5】
前記パケット生成方法は、
前記色成分ビット情報及び前記非圧縮動画データを含むパケットを伝送する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のパケット生成方法。
【請求項6】
非圧縮動画データを含むパケットを生成する装置において、
前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成する情報生成部と、
前記非圧縮動画データがプラナーフォーマットであるか、統合フォーマットであるかを示す第1フォーマット情報を生成する段階と、
前記色成分ビット情報、前記第1フォーマット情報及び前記非圧縮動画データを含むパケットを生成するパケット生成部と、を備えることを特徴とするパケット生成装置。
【請求項7】
前記色成分ビット情報の色成分別ビット数は、複数の所定ビット値のうち一つの値を選択的に持つように構成されることを特徴とする請求項6に記載のパケット生成装置。
【請求項8】
前記色成分ビット情報の色成分別ビット数は、6ビット、8ビット、10ビット、12ビット、14ビットのうち一つの値を選択的に持つように構成されることを特徴とする請求項7に記載のパケット生成装置。
【請求項9】
前記色成分別ビット数は、
前記色成分それぞれが同じビット数を持つように設定されるか、または相異なるビット数を持つように設定されることを特徴とする請求項7に記載のパケット生成装置。
【請求項10】
請求項1に記載の方法を行わせるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
非圧縮動画データを含むパケットを生成する方法において、
色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つを生成する段階と、
前記非圧縮動画データがプラナーフォーマットであるか、統合フォーマットであるかを示す第1フォーマット情報を生成する段階と、
前記非圧縮動画データ及び前記第1フォーマット情報と、前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報のうち少なくとも一つを含むパケットを生成する段階と、を含むが、
前記色成分ビット情報は、前記パケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示し、
前記ピクセルビット情報は、前記パケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルのビット数を示すことを特徴とするパケット生成方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法を行わせるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
非圧縮動画データを含むパケットを処理する方法において、
非圧縮動画データと、前記非圧縮動画データがプラナーフォーマットであるか統合フォーマットであるかを示す第1フォーマット情報と、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つを含むパケットを受信する段階と、
前記第1フォーマット情報と、前記色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つによって前記受信されたパケットを処理する段階と、を含
前記色成分ビット情報は、前記パケットに含まれた非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示し、
前記ピクセルビット情報は、前記パケットに含まれた非圧縮動画データのピクセルのビット数を示すことを特徴とするパケット処理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法を行わせるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非圧縮動画データパケットを生成する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の発達につれて、狭い帯域幅を介して圧縮動画データを伝送する代りに広い帯域幅を介して非圧縮動画データを伝送可能になった。非圧縮動画データを伝送する伝送デバイスは、非圧縮動画データを数のパケットに分割して伝送するが、その非圧縮動画データについてのパケットには、そのパケットに含まれた非圧縮動画データに関する情報を示すヘッダを含ませることで、その非圧縮動画データが含まれたパケットを受信した受信デバイスがそのパケットを処理可能にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、非圧縮動画データパケットを生成する方法及びその装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態による非圧縮動画データを含むパケットを生成する方法は、前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成する段階と、前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を生成する段階と、前記色成分ビット情報及び前記非圧縮動画データを含むパケットを生成する段階と、を含む。
【0005】
望ましくは、前記パケットは、前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報を含むヘッダをさらに備える。
【0006】
望ましくは、前記色成分ビット情報の色成分別ビット数は、複数の所定ビット値のうち一つの値を持つように構成され、前記ピクセルビット情報は、前記ピクセルのビット数が複数の所定ビット値のうち一つの値を持つように構成される。
【0007】
望ましくは、前記色成分ビット情報は、前記ピクセルの色成分別ビット数は、6ビット、8ビット、10ビット、12ビット、14ビットのうち一つの値を持つように構成され、前記ピクセルビット情報は、前記ピクセルのビット数は、18ビット、24ビット、30ビット、36ビット、42ビットのうち一つの値を持つように構成される。
【0008】
望ましくは、前記ピクセルの色成分別ビット数は、前記ピクセルの色成分それぞれが同じビット数を持つように設定されるか、または相異なるビット数を持つように設定される。
【0009】
望ましくは、前記パケットは、前記非圧縮動画データがピクセルそれぞれから同じ色成分を抽出し、同じ色成分同士で取り集めて配列されるプラナーフォーマット(planar format)を持つか、または前記ピクセルの色成分をピクセル単位で取り集めて配列される統合フォーマット(packed format)を持つかを示す第1フォーマット情報、前記非圧縮動画データがRGBフォーマット、YCbCrフォーマット及びYCoCgフォーマットのうちいかなるフォーマットを持つかを示す第2フォーマット情報、前記非圧縮動画データがYCbCrフォーマットまたはYCoCgフォーマットを持つ場合、4:4:4サンプリングパターン、4:2:2サンプリングパターン及び4:2:0サンプリングパターンのうちいかなるサンプリングパターンを持つかを示すサンプリングパターン情報、及び前記パケットに前記非圧縮動画データの色成分のうち一つの色成分のみ含まれた場合、前記パケットにいかなる色成分が含まれているかを示す色成分識別情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0010】
望ましくは、前記パケットは、前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報のうち少なくとも一つと、前記第1フォーマット情報、前記第2フォーマット情報、前記サンプリングパターン情報及び前記色成分識別情報のうち少なくとも一つを含む成分構成フィールドをさらに備える。
【0011】
望ましくは、前記パケットは、前記第1フォーマット情報、前記第2フォーマット情報、前記サンプリングパターン情報及び前記色成分識別情報のうち少なくとも一つを含む成分構成フィールド及び前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報のうち少なくとも一つを含む色深度フィールドをさらに備える。また、前記目的を達成するための本発明の他の実施形態による非圧縮動画データを含むパケットを生成する装置は、前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成し、前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を生成する情報生成部と、前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報のうち少なくとも一つ及び前記非圧縮動画データを含むパケットを生成するパケット生成部と、を備える。
【0012】
また、本発明のさらに他の実施形態は、前記目的を達成するために、非圧縮動画データを含むパケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成する段階と、前記パケットに含まれる前記非圧縮動画データのピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を生成する段階と、前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報のうち少なくとも一つ及び前記非圧縮動画データを含むパケットを生成する段階と、を含む非圧縮動画データパケット生成方法を行わせるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0013】
また、本発明のさらに他の実施形態は、非圧縮動画データを含むパケットの生成方法において、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つを生成する段階と、前記非圧縮動画データと、前記色成分ビット情報及び前記ピクセルビット情報のうち少なくとも一つとを含むパケットを生成する段階と、を含むが、前記色成分ビット情報は、前記パケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示し、前記ピクセルビット情報は、前記パケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルのビット数を示す。
【0014】
また、本発明のさらに他の実施形態は、非圧縮動画データを含むパケットを処理する方法において、非圧縮動画データと、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つとを含むパケットを受信する段階と、前記色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つによって前記受信されたパケットを処理する段階と、を含むが、前記色成分ビット情報は、前記パケットに含まれた非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示し、前記ピクセルビット情報は、前記パケットに含まれた非圧縮動画データのピクセルのビット数を示す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケット生成方法を説明するために示すフローチャートである。
図2】本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケットのヘッダを説明するために示す図面である。
図3】本発明の第2実施形態による成分構成フィールドを説明するために示す図面である。
図4】本発明の第3実施形態による成分構成フィールドを説明するために示す図面である。
図5】本発明の第4実施形態による成分構成フィールドを説明するために示す図面である。
図6】本発明の第2実施形態による非圧縮動画データパケットのヘッダを説明するために示す図面である。
図7】本発明の第2実施形態による色深度フィールドを説明するために示す図面である。
図8】本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケット生成装置を説明するために示す図面である。
図9】本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケットを伝送する方法を説明するために示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケット生成方法を説明するために示すフローチャートである。段階110では、非圧縮動画データパケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成する。段階120では、その非圧縮動画データパケットに含まれる非圧縮動画データを構成するピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を生成する。段階130では、その色成分ビット情報及びそのピクセルビット情報のうち少なくとも一つ及び非圧縮動画データを含むパケットを生成する。
【0018】
本発明の一実施形態は、このように非圧縮動画データパケットを生成する時、そのパケットに含まれる非圧縮動画データに関する色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つを非圧縮動画データパケットに含ませることで、従来に非圧縮動画データパケットを伝送する途中で、パケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数やそのピクセルのビット数を変更すれば、その変更された非圧縮動画データを含むパケットを受信した受信デバイスがその受信されたパケットを処理できなかったという問題点を解決可能になる。
【0019】
一方、他の実施形態では、色成分ビット情報及びピクセルビット情報は非圧縮動画データパケットのヘッダに含まれる。以下、図2及び図6を参照して、非圧縮動画データパケットのヘッダの構造について説明する。
【0020】
図2は、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケットのヘッダを説明するために示す図面である。図2を参照すれば、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケットのヘッダ200は、動画フレーム番号フィールド210、スライス番号フィールド212、成分構成フィールド214、値類型フィールド216、ブロックモードフィールド218、ピクセル位置フィールド220及びビットプレーンマップフィールド222を含む。動画フレーム番号フィールド210は、非圧縮動画データパケットに含まれた非圧縮動画データが属する動画フレームの番号を示す。
【0021】
スライス番号フィールド212は、非圧縮動画データパケットに含まれた非圧縮動画データが属する動画フレームが複数のスライスに分割された場合に、その複数のスライスのうち、非圧縮動画データパケットに含まれている非圧縮動画データが属するスライスの番号を示す。
【0022】
成分構成フィールド214は、非圧縮動画データパケットに含まれた非圧縮動画データのフォーマットを示す。
【0023】
図2では、本発明の第1実施形態による成分構成フィールド214が示されているが、図2の成分構成フィールド214は、次のような4個の下位フィールドを含む。
【0024】
第1の下位フィールド214aは、非圧縮動画データがピクセルそれぞれから色成分を抽出し、抽出された色成分のうち同じ色成分同士で取り集めて配列するプラナーフォーマット(planar format)を持つか、あるいは、ピクセルの色成分をピクセル単位で取り集めて配列する統合フォーマット(packed format)を持つかを示す第1フォーマット情報を含む。
【0025】
例えば、第1の下位フィールド214aの値が0に設定されれば、プラナーフォーマットを示し、1に設定されれば、統合フォーマットを示す。
【0026】
第2の下位フィールド214bは、非圧縮動画データがRGBフォーマット、YCbCrフォーマット及びYCoCgフォーマットのうちいかなるフォーマットを持つかを示す第2フォーマット情報を含む。
【0027】
例えば、第2の下位フィールド214bの値が0b00に設定されれば、RGBフォーマットを示し、0b01に設定されれば、YCbCrフォーマットを示し、0b10に設定されれば、YCoCgフォーマットを示す。
【0028】
第3の下位フィールド214cは、非圧縮動画データがYCbCRフォーマットまたはYCoCgフォーマットを持つ場合、4:4:4サンプリングパターン、4:2:2サンプリングパターン及び4:2:0サンプリングパターンのうちいかなるサンプリングパターンを持つかを示すサンプリングパターン情報を含む。
【0029】
例えば、第3の下位フィールド214cの値が0b00に設定されれば、4:4:4サンプリングパターンを示し、0b01に設定されれば、4:2:2サンプリングパターンを示し、0b10に設定されれば、4:2:0サンプリングパターンを示す。
【0030】
第4の下位フィールド214dは、非圧縮動画データパケットに非圧縮動画データの色成分のうち一つの色成分のみ含まれた場合、その非圧縮動画データパケットにいかなる色成分が含まれているかを示す色成分識別情報を含む。
【0031】
例えば、第4の下位フィールド214dはビット5ないしビット7に該当するが、ビット5の値が1に設定されれば、色成分RまたはYを示し、ビット6の値が1に設定されれば、色成分G、CbまたはCoを示し、ビット7の値が1に設定されれば、色成分B、CrまたはCgを示す。
【0032】
一方、他の実施形態では、成分構成フィールド214が他のフィールドをさらに含むが、これについては、図3ないし図5を参照して後述する。
【0033】
値類型フィールド216は、非圧縮動画データパケットに含まれた非圧縮動画データのピクセル値がピクセルの原本値であるか、またはエントロピーコーディングが適用された、あるいは適用されていない原本値間の差値であるかに関する情報を示す。
【0034】
ブロックモードフィールド218は、非圧縮動画データパケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルが所定数のピクセルで構成されるブロックに含まれる時、そのブロックのモードを示す。
【0035】
例えば、ブロックモードが1×1である場合には、一つのブロックに1個のピクセルが含まれ、ブロックモードが2×2である場合には、一つのブロックに4個のピクセルが含まれる。
【0036】
ピクセル位置フィールド220は、非圧縮動画データのピクセルがブロックそれぞれでいかなる位置に存在するかを示す。ビットプレーンマップフィールド222は、いかなるビットプレーンが非圧縮動画データパケットに含まれているかどうかを示す。
【0037】
図3は、本発明の第2実施形態による成分構成フィールドを説明するために示す図面である。図3を参照すれば、本発明の第2実施形態による成分構成フィールド214は、第1の下位フィールド214aないし第6の下位フィールド214fを含む。ここで、第1の下位フィールド214aないし第4の下位フィールド214dは、図2の成分構成フィールド214の第1の下位フィールド214aないし第4の下位フィールド214dと同一であるので、説明を略する。
【0038】
第5の下位フィールド214eは、非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を含む。例えば、第5の下位フィールド214eの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルの色成分別ビット数が6ビットであることを示し、0b001に設定されれば、8ビットであることを示し、0b010に設定されれば、10ビットであることを示し、0b011に設定されれば、12ビットであることを示し、0b100に設定されれば、14ビットであることを示す。
【0039】
図3の第5の下位フィールド214eでは、非圧縮動画データピクセルの色成分それぞれが同じビット数を持つように構成されている。例えば、第5の下位フィールド214eで、非圧縮動画データピクセルの色成分別ビット数が6ビットに設定されれば、ピクセルの色成分それぞれを表現するために6ビットずつ使われる。
【0040】
第6の下位フィールド214fは、未来の使用または他の情報のためにあけておいた予約フィールドである。
【0041】
図4は、本発明の第3実施形態による成分構成フィールドを説明するために示す図面である。図4を参照すれば、本発明の第3実施形態による成分構成フィールド214は、第1の下位フィールド214aないし第8の下位フィールド214fを含む。
【0042】
ここで、第1の下位フィールド214aないし第4の下位フィールド214dは、図2の成分構成フィールド214の第1の下位フィールド214aないし第4の下位フィールド214dと同一であり、第8の下位フィールド214fは、図3の成分構成フィールド214の第6の下位フィールド214fと同一であるので、説明を略する。
【0043】
第5の下位フィールド214hは、色成分RまたはYを表現するために必要なビット数を示す。例えば、第5の下位フィールド214hの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルの色成分RまたはYを表現するためのビット数が6ビットであることを示し、0b001に設定されれば、8ビットであることを示し、0b010に設定されれば、10ビットであることを示し、0b011に設定されれば、12ビットであることを示し、0b100に設定されれば、14ビットであることを示す。
【0044】
第6の下位フィールド214iは、色成分G、CbまたはCoを表現するために必要なビット数を示す。例えば、第6の下位フィールド214iの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルの色成分G、CbまたはCoを表現するためのビット数が6ビットであることを示し、0b001に設定されれば、8ビットであることを示し、0b010に設定されれば、10ビットであることを示し、0b011に設定されれば、12ビットであることを示し、0b100に設定されれば、14ビットであることを示す。
【0045】
第7の下位フィールド214jは、色成分B、CrまたはCgを表現するために必要なビット数を示す。
【0046】
例えば、第6の下位フィールド214jの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルの色成分B、CrまたはCgを表現するためのビット数が6ビットであることを示し、0b001に設定されれば、8ビットであることを示し、0b010に設定されれば、10ビットであることを示し、0b011に設定されれば、12ビットであることを示し、0b100に設定されれば、14ビットであることを示す。
【0047】
図4の第5の下位フィールド214hないし第7の下位フィールド214jでは、非圧縮動画データピクセルの色成分それぞれが同じビット数を持つか、または相異なるビット数を持つように構成されている。例えば、第5の下位フィールド214h、第6の下位フィールド214i、第7の下位フィールド214jがいずれも6ビットを示すように設定されても、それぞれ6ビット、8ビット、12ビットを示すように設定されてもよい。
【0048】
図5は、本発明の第4実施形態による成分構成フィールドを説明するために示す図面である。図5を参照すれば、本発明の第4実施形態による成分構成フィールド214は、第1の下位フィールド214aないし第6の下位フィールド214fを含む。ここで、第1の下位フィールド214aないし第4の下位フィールド214dは、図2の成分構成フィールド214の第1の下位フィールド214aないし第4の下位フィールド214dと同一であり、第6の下位フィールド214fは図3の成分構成フィールド214の第6の下位フィールド214fと同一であるので、説明を略する。
【0049】
第5の下位フィールド214gは、非圧縮動画データを構成するピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を含む。例えば、第5の下位フィールド214gの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルのビット数が18ビットであることを示し、0b001に設定されれば、24ビットであることを示し、0b010に設定されれば、30ビットであることを示し、0b011に設定されれば、36ビットであることを示し、0b100に設定されれば、42ビットであることを示す。
【0050】
図6は、本発明の第2実施形態による非圧縮動画データパケットのヘッダを説明するために示す図面である。図6を参照すれば、本発明の第2実施形態による非圧縮動画データパケットのヘッダ600は、動画フレーム番号フィールド610、スライス番号フィールド612、成分構成フィールド614、色深度フィールド615、値類型フィールド616、ブロックモードフィールド618、ピクセル位置フィールド620及びビットプレーンマップフィールド622を含む。
【0051】
ここで、動画フレーム番号フィールド610、スライス番号フィールド612、成分構成フィールド614、値類型フィールド616、ブロックモードフィールド618、ピクセル位置フィールド620及びビットプレーンマップフィールド622は、図2の動画フレーム番号フィールド210、スライス番号フィールド212、成分構成フィールド214、値類型フィールド216、ブロックモードフィールド218、ピクセル位置フィールド220及びビットプレーンマップフィールド222と同一であるので、説明を略する。
【0052】
色深度フィールド615は、非圧縮動画データの色深度に関する情報を示す。図6では、本発明の第1実施形態による色深度フィールド615が示されているが、図6の成分構成フィールド615は、次のような2個の下位フィールドを含む。
【0053】
第1の下位フィールド615aは、非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を含む。例えば、第1の下位フィールド615aの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルの色成分別ビット数が6ビットであることを示し、0b001に設定されれば、8ビットであることを示し、0b010に設定されれば、10ビットであることを示し、0b011に設定されれば、12ビットであることを示し、0b100に設定されれば、14ビットであることを示す。
【0054】
第2の下位フィールド615bは、未来の使用のためにあけておいた予約フィールドである。
【0055】
一方、他の実施形態では色深度フィールド615が他の構造を持つことがあるが、これについては、図7を参照して後述する。
【0056】
図7は、本発明の第2実施形態による色深度フィールドを説明するために示す図面である。図7を参照すれば、本発明の第2実施形態による色深度フィールド615は、第1の下位フィールド615c及び第2の下位フィールド615bを含む。
【0057】
第1の下位フィールド615cは、非圧縮動画データを構成するピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を含む。例えば、第1の下位フィールド615cの値が0b000に設定されれば、非圧縮動画データピクセルのビット数が18ビットであることを示し、0b001に設定されれば、24ビットであることを示し、0b010に設定されれば、30ビットであることを示し、0b011に設定されれば、36ビットであることを示し、0b100に設定されれば、42ビットであることを示す。
【0058】
図8は、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケット生成装置を説明するために示す図面である。図8を参照すれば、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケット生成装置は、情報生成部810及びパケット生成部820を備える。情報生成部810は、非圧縮動画データパケットに含まれる非圧縮動画データのピクセルの色成分別ビット数を示す色成分ビット情報を生成し、その非圧縮動画データを構成するピクセルのビット数を示すピクセルビット情報を生成する。
【0059】
パケット生成部820は、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つと非圧縮動画データを含む非圧縮動画データパケットを生成する。この時、パケット生成部820が生成した非圧縮動画データパケットは、非圧縮動画データがピクセルそれぞれから同じ色成分を抽出し、同じ色成分同士で取り集めて配列されるプラナーフォーマットを持つか、または前記ピクセルの色成分をピクセル単位で取り集めて配列される統合フォーマットを持つかを示す第1フォーマット情報、非圧縮動画データがRGBフォーマット、YCbCrフォーマット及びYCoCgフォーマットのうちいかなるフォーマットを持つかを示す第2フォーマット情報、非圧縮動画データがYCbCrフォーマットまたはYCoCgフォーマットを持つ場合、4:4:4サンプリングパターン、4:2:2サンプリングパターン及び4:2:0サンプリングパターンのうちいかなるサンプリングパターンを持つかを示すサンプリングパターン情報、及び非圧縮動画データパケットに非圧縮動画データの色成分のうち一つの色成分のみ含まれた場合、そのパケットにいかなる色成分が含まれているかを示す色成分識別情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0060】
他の実施形態で、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケット生成装置は、パケット生成部820が生成した非圧縮動画データパケットを伝送するための伝送部(図示せず)をさらに備える。
【0061】
図9は、本発明の第1実施形態による非圧縮動画データパケットを伝送する方法を説明するために示すフローチャートである。
【0062】
第1段階では、第1デバイス910が、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つを含む非圧縮動画データパケットを第2デバイス920に伝送する。
【0063】
第2段階では、第2デバイス920が、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つに基づいて、受信された非圧縮動画データパケットを処理する。
【0064】
第3段階では、第1デバイス910が、色成分ビット情報及びピクセルビット情報のうち少なくとも一つを変更する。
【0065】
第4段階では、第1デバイス910が、変更された色成分ビット情報及び変更されたピクセルビット情報のうち少なくとも一つを含む非圧縮動画データパケットを第2デバイス920に伝送する。
【0066】
第5段階では、第2デバイス920が、変更された色成分ビット情報及び変更されたピクセルビット情報のうち少なくとも一つに基づいて、受信された非圧縮動画データパケットを処理する。
【0067】
一方、前述した本発明の実施形態は、コンピュータで行われるプログラムで作成でき、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現される。
【0068】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)を含む。
【0069】
これまで本発明についてその望ましい実施形態を中心として説明した。
【0070】
当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態に具現されるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるすべての差異は本発明に含まれていると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9