(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5912168
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年5月25日
(54)【発明の名称】ダニ取り器
(51)【国際特許分類】
A01M 1/10 20060101AFI20160516BHJP
【FI】
A01M1/10 A
【請求項の数】3
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-267350(P2014-267350)
(22)【出願日】2014年12月26日
【審査請求日】2015年3月13日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000246354
【氏名又は名称】有▲吉▼ 一夫
(72)【発明者】
【氏名】有▲吉▼ 一夫
【審査官】
坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特許第5499213(JP,B1)
【文献】
特開2000−14304(JP,A)
【文献】
特開平7−327573(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダニ取り器を透明のプラスチックで、断面が多角形の筒状で片側の開口部を塞いで形成すると共に該多角形の一面を底に決め、該底に対する上面とこれに接する両側面に、ダニが
蓋を被せ、蓋には凹み状のダニ入口を取り付け、該ダニ入口の先端に小孔を開け、ダニ入口の裏側には小孔を囲むビニール等の袋を貼り付け、該袋にはダニが通るだけの細孔を数ヶ所開け、蓋とダニ入口の外面には、ダニが這い上りやすい和紙または布地を貼り付け、ダニ取り付け器の上面には、上面を示す〔上面〕の文字を記したダニ取り器。
【請求項2】
蓋を平面に形成し、該蓋に小孔を開け、蓋の裏側には小孔を囲むビニール等の袋を貼り付け、袋にはダニが通るだけの細孔を数ヶ所開け、蓋の外面には、ダニが這い上りやすい和紙又は布地を貼り付けた請求項1記載のダニ取り器。
【請求項3】
ダニ取り器を透明のプラスチックに代えて、柔軟性のビニールで形成した請求項1記載のダニ取り器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家屋、ホテル等の宿泊所、集会所等の居住環境のダニを年中駆除できるようにしたダニ取り器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ダニの駆除は、室内にガスを充満する方法、電気掃除機で強制的に除去する方法、薬品で誘殺する方法があるが、一時的で、薬品による方法は、使用期限があると共に高価の割には、効果ははっきりしない。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、居住環境の適所に配置するだけで、ダニを年中、確実に駆除できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そして、本発明は、上記目的を達成するため、第1の課題解決手段の
図1から
図3は、本発明の主体をなすダニ取り器を、透明のプラスチックか柔軟性のビニールで、
断面が多角形の筒状で片側の開口部を塞いで形成すると共に該多角形の一面を底に決め、該底に対する上面と、これに接する両側面の上部に、ダニが通らない程度の通気孔を無数開け、また、ダニ取り器の開口部には蓋を被せ、蓋には凹み状のダニ入口を取り付け、
該ダニ入口の先端に小穴を開け、
ダニ入口の裏側には小孔を囲むビニール等の袋を貼り付け、該袋にはダニが通るだけの細孔を数ヶ所開け、蓋とダニ入口の
外面には、ダニが這い上りやすい和紙または布地を貼り付け、ダニ取り器の上面には、上面を示す〔上面〕の字を記したものである。
【0005】
第2の課題解決手段の
図4から
図6は、蓋を平面に形成し、該蓋には小孔を開け、
蓋の裏側には小孔を囲むビニール等の袋を貼り付け、
袋にはダニが通るだけの細孔を数ヶ所開け、蓋の
外面にはダニが這い上りやすい和紙または布地を貼り付けたものである。
【0006】
以上において、小孔にビニール等の袋を
貼り付けたが、場合により
貼り付けなくよい。
【発明の効果】
【0007】
第1の課題解決手段の
図1から
図3は、ダニ取り器にダニが好む餌を入れて蓋を被せ、適所に配置すれば、無数の通気孔から出る匂いに誘われたダニは、ダニ入口の小孔から入って餌に群がる。このとき、無数の通気孔は匂いを発散すると共に空気が流入するので、ダニにとっては居住性がよく、絶好のすみかとなり、外え出ようとしない。例え、出ようとしても、ダニ入口の裏側は平滑ですべって這えず、袋も細孔であるので、ダニは外へ出られない。
また、捕集したダニは、蓋を外して中身を捨て、餌を入れ換えれば、何回も使用できるが、使い捨てにし、その都度新品を使うようにしてもよい。
なお、本発明は使用期限がある薬品等を使用しないので半永久的に使用することができる。また、ダニ取り器の上面に〔上面〕の字を記入したので、該上面を上にして迷わず置くことができる。
【0008】
第2の課題解決手段の
図4から
図6は、ダニ入口を平面に形成したので、製作しやすい効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1の課題解決手段の
図1から
図3の1はダニ取り器で、透明のプラスチックか柔軟性のビニールで、
断面が多角形の筒状で片側の開口部を塞いで形成している。2は、通気孔で、
多角形の一面を底に決めたとき、該底に対する上面と、これに接する両側面の上部に、ダニが通らない程度の通気孔2を無数開けている。3はダニ取り器の開口部に被せた蓋、4はダニ入口4で蓋3に凹み状に取り付けている。5はダニ入口4に開けた小孔で、ダニ入口4の裏側には小孔5を囲むビニール等の袋6を貼り付けている
7はダニが通るだけの細孔で、袋6に数ヶ所開けている。また、蓋3とダニ入口4の外面には、ダニが這い上りやすい和紙または布地8を貼り付けている。
また、ダニ取り器1の上面には〔上面〕の字を記入したので、ダニ取り器1を配置するとき、迷わずに〔上面〕を上にして置くことができるようにしている。
【0011】
第2の課題解決手段の
図4から
図6の3は平面に形成した蓋で、小孔5を開けている。
6は小孔5を囲むビニール袋で蓋3の裏側に貼り付けている。7はダニが通るだけの細孔で、袋6に数ヶ所開けている。8はダニが這い上がりやすい和紙または布地で、蓋3
の外面に貼り付けている。
【符号の説明】
【0012】
1 ダニ取り器
2 通気孔
3 蓋
4 ダニ入口
5 小孔
6 袋
7 細孔
8 和紙または布地
【要約】
【課題】従来ダニの駆除は、室内にガスを充満する方法、電気掃除機で強制的に除去する方法、薬品で誘殺する方法があるが、一時的で、薬品による方法は、使用期限があると共に高価の割には、効果ははっきりしない。
【解決手段】無数の通気孔を開けたダニ取り器を形成し、該ダニ取り付け器の蓋にダニ入口を取り付けて構成した。
これにより、本発明にダニが好む餌を入れて蓋を被せ、居住環境の適所に配置するだけで、ダニを年中確実に捕集することができる。
また、捕集したダニは、蓋を外して中身を捨て、餌を入れ替えれば、何回も使用できるが、使い捨てにし、その都度新品を使用するようにしてもよい。
【選択図】
図1