(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基材シートと繊維結束体との間に介在シート片が設けられており、介在シート片の外周縁が繊維結束体を構成する繊維の自由端の届く範囲よりも内側に位置している、請求項1から4のいずれかに記載の清掃部材。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
本発明の清掃部材について図面を用いて詳細に説明する。まず、本発明の第1の実施形態における清掃部材について説明する。
【0012】
[清掃部材1の構成]
本発明の第1の実施形態における清掃部材1は、
図1A,
図1B,
図1Cの清掃部材1aの例に示すように、シート構造体4を備えて構成される。なお、清掃部材1において、支持柄27の挿入方向(矢印E方向)に沿った方向を前後方向とし、挿入方向において手前側を背面側とし奥方側を正面側とする。また、清掃部材1の断面について、矢印E方向を法線方向とする平面に沿って清掃部材を切断した場合に認められる断面を清掃部材の縦断面とする。
図1の例では、挿入方向は基材シート3の長手方向に一致している。
【0013】
(シート構造体4)
シート構造体4は、少なくとも1つの繊維結束体2を基材シート3に接合して形成され、
図1Aから1Cに示す例では、4つの繊維結束体2を基材シート3に接合されて結束体接合部11を形成して構成されている。シート構造体4は、基材シート3の外周面上に繊維結束体2を接合している。また、このシート構造体4においては、清掃部材1の平面視上、繊維結束体2の繊維接合部10の長手方向が基材シート3の長手方向に直交する方向になるように、繊維結束体2が配置されている。清掃部材1の平面視上とは、基材シート3の長手方向を法線方向とする平面に沿った方向に清掃部材1を見た場合の状態を示すものとする。
【0014】
シート構造体4には、支持柄挿入部6が形成されている。ここに、支持柄挿入部6は、シート構造体4を支持する後述の支持柄を所定方向に挿入可能な挿入空間部7を有する部分である。
【0015】
(基材シート3)
基材シート3は、清掃部材1に繊維結束体2の配置された状態を安定的に形成可能な構造体であり、柔軟に変形可能な薄肉のシート原材9を備えて形成されている。基材シート3は、外観上、両端の開口した筒状に形成された筒状体をなすとともに、その筒状体の長手方向を法線として筒状体の縦断面を見た場合に縦断面円形状をなして形成されており、さらに、その筒状体の内部の筒内空間に空間部8を形成している。さらに、基材シート3の外観形状は、一方端面5aから他方端面5bに向かって縦断面の外径をほぼ一定に保った筒状になっている。
【0016】
(基材シート3の材質)
基材シート3を構成する筒状体は、シート原材9の材質でもあり、後述のシート原材9として使用可能な材質であれば特に限定されるものではない。
【0017】
(基材シート3の調製)
基材シート3は、例えばシート原材9を丸めることなどによりシート原材9を適宜筒状にして筒状体とするとともに、所定位置でシート原材9同士を接合して接合部12を形成することで調製される。
【0018】
(シート原材9)
シート原材9の形状は、矩形状のものを用いることができるが、これに限定されず基材シート3の形状や基材シート3の形成方法に応じて適宜選択可能であり、具体的に、円形、長円形、楕円形などのものを用いることも可能である。
【0019】
また、シート原材9は、基材シート3の筒状構造を形成可能であり且つ基材シート3の外周面上に繊維結束体2を接合した状態を形成可能なシート材であれば特に限定されず、紙、織布、合成樹脂シート、不織布などのシート材が好適に用いられる。このうち不織布が軽量性、強度、耐久性、接着性の観点から特に好適に用いられる。
【0020】
シート原材9として使用可能な不織布としては、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等を用いることができるが、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布が好ましい。不織布を構成する繊維としては、天然繊維、合成繊維、複合繊維のいずれでも良い。不織布は、坪量20〜100g/m
2程度のものが好ましい。
【0021】
シート原材9は一枚のシート材で構成されても、複数枚のシート材を重ね合わせてなるものでもよいし、積層して互いに接合一体化してなるものでもよい。また、シート原材9は、性質の異なる複数の部分を有して構成されるものであってもよい。例えば、シート原材9は、不織布などのシート材を2つ以上別体で準備するとともにこれらを横並び(面方向に)に並べて互いに端部同士を繋げて構成されてよい。このとき互いに端部同士を繋げる方法としては、端部同士を接着剤で接着する方法、縫製により接合する方法などを適宜採用可能である。
【0022】
(空間部8)
基材シート3の空間部8は、上記したように基材シート3をなす筒状体の内部空間に形成されており、また、基材シート3の一方の端面5(5a)から他方の端面5(5b)に向かって基材シート3の長手方向に沿ってのびる空間をなしており、基材シート3の両方の端面5,5側で開いて外部と連通した状態となっている。
【0023】
空間部8の大きさは、特に限定されるものではないが、支持柄挿入部6の挿入空間部7の大きさよりも大きいことが好ましい。ここに、空間部8の大きさ及び挿入空間部7の大きさとは、それぞれ、空間部8を形成する基材シート3のシート原材9面と、支持柄挿入部6のシート片13面とを、ともに張った状態で、空間部8と挿入空間部7とが潰れていない状態を想定した場合に特定される空間部8の体積及び挿入空間部7の体積であるものとする。
【0024】
空間部8の大きさが、支持柄挿入部6の挿入空間部7の大きさよりも大きいことで、被清掃面が狭い領域に形成されている場合における清掃のみならず被清掃面が広い領域に広がっている場合にあっても、その領域を効率的に清掃することが容易となり、効率的な清掃を実施可能な範囲の広げられた清掃部材1を得ることができる。すなわち、狭い領域の清掃時には、清掃部材1を被清掃面に押し付けることなく清掃を行い、一方、広い領域の清掃時には、被清掃面に向かって清掃部材1を押し付けることで、その押し付け方向に沿って空間部8が潰れるとともに清掃面に沿って空間部8が広がり、繊維結束体2と被清掃面との接触面積が拡大することとなって、より広い範囲の清掃を行うことが可能となる。
【0025】
(接合部12)
接合部12は、
図1の例では、基材シート3を構成するシート原材9の一端縁とその一端縁よりもやや内側の位置との間にある領域(
図3においては領域R)に形成され、且つ、基材シート3たる筒状体の長手方向に沿ってのびる帯線状に形成されている。清掃部材1において、接合部12の形成位置や形状は、
図1の例に限られず、基材シート3の形状や形成方法に応じて適宜設定される。具体的に、接合部12の形状について、曲線状、破線状、点状、細線状、波形状など、適宜形状に形成されてよい。
【0026】
接合部12の形成方法としては、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。この方法では、接合部12は、接着剤をシート原材9の所定位置に塗布して形成される接着剤部15を介してシート原材9同士を接合した構造部分として形成される。また、この場合、使用される接着剤としては、二液硬化型接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、エラストマー系接着剤、熱硬化樹脂系接着剤、瞬間接着型接着剤、ホットメルト型接着剤等を用いることでことができる。接着剤は、加熱・冷却による迅速な接着作業が可能である観点からはホットメルト型接着剤が好ましい。また、シート原材9が不織布である場合、不織布内部への浸透性の良さの観点からは溶液型またはエマルジョン型の、熱可塑性樹脂系接着剤またはエラストマー系接着剤が好ましい。
【0027】
上記した接着剤による接合方法は接合部12の形成方法の一例であり、その他にも、接合部12の形成方法として、ヒートシールを用いた接合方法超音波シールによる接合方法を挙げることができる。
【0028】
ヒートシールを用いた接合方法は、シート原材9同士を接合しようとする対象部分を加熱し、その被加熱部分にてシート原材9同士を融着するという方法であり、従前より公然知られたヒートシール機を用いて実現可能である。
【0029】
超音波シールによる接合方法は、シート原材9同士を互いに接合しようとする対象部分に対して微細な超音波振動と圧力を加えることによってその対象部分を瞬時に溶融し、シート原材9同士を対象部分で接合する方法であり、従前より公然知られた超音波シール機を用いて実現可能である。
【0030】
(繊維結束体2)
繊維結束体2は、多数の繊維を束ねてシート状に形成されており、このような繊維結束体2としてはこれを構成する各繊維がばらけない程度に纏められて繊維接合部10を形成したものを用いることができる。この繊維結束体2には、繊維接合部10のほかに、必要に応じて部分的に融着、接着等により繊維同士が相互に更に接合されていても良い。
【0031】
繊維結束体2は、
図2に示すように、多数の長繊維21を、シート状に並置して束ねて得られる長繊維束ね体20を、間隔をおいて(適宜間隔ごとに)長繊維の流れ方向と交差する方向(例えば、長繊維の長手方向と直交する方向)に接合して長繊維接合部22を形成した後、隣り合う長繊維接合部22と長繊維接合部22の中間部を切断する等の方法で具体的に得ることができる。このとき、切断された繊維は、繊維結束体2を構成する繊維をなし、長繊維接合部22は、繊維結束体2を構成する繊維接合部10をなす。また、この繊維結束体2の例においては、繊維接合部10は、繊維の流れ方向中央位置に形成される。
【0032】
繊維結束体2を構成する繊維としては、例えば綿、毛等の天然繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアクリル等の合成繊維、芯鞘型繊維、海島型繊維、サイドバイサイド型繊維等の複合繊維等が用いられるが、繊維相互を部分的に熱融着して結合する場合には、芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維が、鞘を構成するポリエチレンの優れた熱融着性と、芯を構成するポリプロピレンの腰の強さとを併せ持つため好ましい。繊維結束体2を構成する繊維は0.01mm〜0.3mm径程度の太さのものが使用されることが適度に埃を絡め取ることができて好ましい。また、繊維結束体2は、繊維の材質、太さ、色等が同一のもののみで構成されていても、これらの異なる2種類以上の繊維で構成されていても良い。このとき、1つの繊維結束体2において、全体的に、複数種類の繊維が混ざった状態が形成されていてもよいし、所定の種類の繊維で構成された部分とその種類とは異なる種類の繊維で構成された部分とが領域的に分かれた状態が形成されていてもよい。例えば、1つの繊維結束体2において、青色の繊維と黄色の繊維とが全体に混ざった状態が形成されていてもよいし、青色の繊維で構成された部分と黄色の繊維で構成された部分とが領域的に分かれて形成されていてもよい。繊維結束体2において、領域的に色の異なる繊維で構成された複数の部分が形成されている場合、まだら模様などの模様を形成した繊維結束体2を得ることができ、意匠性を向上させることができる。
【0033】
繊維結束体2は、これを構成する繊維の流れ方向に折り曲げられてなるものを用いてもよい。このように折り曲げによって屈曲部位を形成した繊維結束体2は、例えば、繊維結束体2を構成する繊維の流れ方向を直交する方向且つ繊維結束体2のほぼ中央位置に軸をとり、その軸のまわりに繊維の流れ方向に繊維結束体2を折り曲げ、その折り曲げられた部位を屈曲部位となすことによって、具体的に実現できる。
【0034】
(繊維結束体2の組み合わせ)
基材シート3には、複数の繊維結束体2が設けられてよいが、その場合、複数の繊維結束体2として、互いに同じ材質の繊維で構成されたものが用いられてもよいし、複数の繊維結束体2の一部に、異なる材質の繊維で構成されたものが用いられてもよく、更には、複数の繊維結束体2が互いに異なる材質の繊維で構成されていてもよい。また、複数の繊維結束体2としては、性質の異なる繊維からなるものが組み合わせて用いられてもよい。例えば、基材シート3の外周面上に、吸水性を有する繊維で構成される繊維結束体2と、帯電性を有する繊維で構成される繊維結束体2とが設けられてもよい。この場合、被清掃面に付着した液状の汚れを、吸水性を有する繊維で構成される繊維結束体2で拭いとらせることができ、さらに、被清掃面に付着した細かな埃を、帯電性を有する繊維で構成される繊維結束体2で静電気的に吸い付けてふき取らせることができるようになり、清掃能力により優れた清掃部材1を調製することが可能となる。
【0035】
複数の繊維結束体2として、互いに同じ色種で構成されたものが用いられてもよいし、異なる色種で構成されたものが用いられてもよい。例えば、白色の繊維結束体2と、青色の繊維結束体が、基材シート3外面側に交互に配置されてよい。また、繊維結束体2の色種について繊維結束体2の全てが互いに異なっていてもよい。例えば、基材シート3外面側に繊維結束体2が4つ配置されている場合に、赤色、青色、白色、黄色を呈するものが用いられてもよい。このような場合、意匠性に一層優れた清掃部材1を効率的に得ることができる。
【0036】
また、基材シート3に繊維結束体2が複数設けられる場合、細い繊維からなる繊維結束体2と、これより太い繊維からなる繊維結束体2を組み合わせて用いると、腰の強い太い繊維が埃を掻き出し、掻き出された埃を細い繊維が取り込むように機能するため、より細かな埃から或る程度大きな埃までも十分に絡め取ることができて効果的な清掃を行うことができる。ここに、細い繊維としては、0.01mm〜0.05mm径のものが好ましい。また太い繊維としては、上記細い繊維よりも太ければ良いが、0.06mm〜0.3mm径の太さのものが好ましい。
【0037】
(結束体接合部11)
清掃部材1においては、繊維結束体2と基材シート3とが互いに接合された部分として結束体接合部11が形成されている。結束体接合部11は、繊維結束体2を構成する繊維の流れ方向(長手方向)と交差する方向に形成される。
図1の例では、結束体接合部11は、線状に形成されるが、これに限定されない。結束体接合部11の形状は、破線状、曲線状など適宜選択可能である。
【0038】
(結束体接合部11の形成)
結束体接合部11は、繊維結束体2と基材シート3との少なくとも一方の所定位置に接着剤を塗布して形成された接着剤部を介して、繊維結束体2と基材シート3とを接着することで形成される部分として具体的に形成することができる。なお、ここに示す結束体接合部11の形成方法は、一例であってこれに限定されるものではない。例えば、結束体接合部11の形成方法は、熱融着にて繊維結束体2と基材シート3の両者を直接接着する方法など、接合部12の形成方法に適用可能な方法を用いられてもよい。
【0039】
また、結束体接合部11の形成方法の実施は、シート原材9から基材シート3の調製を実施する前後いずれであってもよいし、同時であってもよい。
【0040】
(支持柄挿入部6)
清掃部材1には、基材シート3に支持柄挿入部6が形成される。
図1の例においては、支持柄挿入部6は、基材シート3の所定位置にシート片13を向かい合わせて配置し、シート片13の所定部分を基材シート3に接合してシート片接合部14を形成することで、形成される。なお、支持柄挿入部6は、支持柄挿入部6を除いた部分と異なる色を有していてもよい。例えば、
図1の例では、支持柄挿入部6は、基材シート3をなすシート原材9のうち挿入空間部7を構成することになる部分及びシート片13で構成される部分であり、清掃部材1においてそれ以外の部分が、支持柄挿入部6を除いた部分となる。このような場合、支持柄挿入部6が目立って、挿入空間部7に支持柄27を挿入することが一層容易となる。
【0041】
(シート片13)
シート片13は、
図1に示すような短冊状に形成されるものに限定されず、基材シート3の形状や支持柄挿入部6の形状などに応じて適宜選択可能である。また、シート片13の材質は、基材シート3に接合可能なものであれば特に限定されず、具体的に不織布など、基材シート3を構成するシート原材9として使用可能な材質を挙げることができる。
【0042】
(シート片接合部14)
清掃部材1においては、シート片13と基材シート3とが互いに接合された部分としてシート片接合部14が形成される。
図1の例では、シート片接合部14は、シート片13の両側縁、及び、シート片の中央の3箇所に、それぞれシート片13の長手方向に沿ってのびる線状に形成される。ただし、このシート片接合部14は一例であり、形成位置や数や形状などを限定されるものではなく、支持柄挿入部6の挿入空間部7に挿入しようとする支持柄の形状などに基づき適宜選択可能である。例えば、シート片接合部14の形状は、
図6Bに示すような破線状でもよいし、その他にも、点線状、曲線状など適宜選択可能である。
【0043】
(シート片接合部14の形成)
シート片接合部14は、シート片13と基材シート3との少なくとも一方の所定位置に接着剤を塗布して形成された接着剤部を介して、シート片13と基材シート3とを接着することで具体的に形成することができる。なお、ここに示すシート片接合部14の形成方法は、一例であってこれに限定されるものではない。例えば、シート片接合部14の形成方法は、結束体接合部11や接合部12の形成方法に適用可能な方法を適宜用いられてよい。
【0044】
また、シート片接合部14の形成方法を実施するタイミングについては、結束体接合部11の形成方法の実施と同様に、シート原材9から基材シート3の調製を実施する前後いずれであってもよいし、同時であってもよい。
【0045】
(挿入空間部7)
支持柄挿入部6の形成に伴い、挿入空間部7が形成される。挿入空間部7は、支持柄を挿入可能な形状に形成される。上記のように基材シート3にシート片13を接合する場合では、シート片13と基材シート3との間に空間が形成されており、この空間が挿入空間部7をなす。ここでは、挿入空間部7は、支持柄27の挿入方向(
図1A、
図15において矢印Eで示す方向)に貫通した空間として形成されている。具体的には、挿入空間部7は、基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって基材シート3の長手方向に沿ってのびており、一方端面5a及び他方端面5bの両端面側で開いて貫通した空間となっている。挿入空間部7が貫通した空間となっている場合、一方端面5a側からも他方端面5b側からも支持柄27を挿入することが可能となる。
【0046】
(挿入空間部7の形成部位と大きさ)
清掃部材1においては、基材シート3の空間部8と支持柄挿入部6の挿入空間部7とが、分かれて形成されている。すなわち、挿入空間部7は、空間部8から区画された空間部分として形成される。
図1の例では、基材シート3をなす筒状体の筒内空間がシート片13で2種類に区画され、区画された一方の空間が支持柄挿入部6の挿入空間部7をなし、他方の空間が空間部8をなしている。また、この
図1の例においては、基材シート3の空間部8と支持柄挿入部6の挿入空間部7とが、シート片13を介して分かれている状態となっている。
【0047】
挿入空間部7の大きさは、少なくとも支持柄を挿入可能な程度の大きさが確保されていればよい。
【0048】
[清掃部材1の製造]
清掃部材1は、例えば、
図3A,
図3Bに示すようにして具体的に製造することができる。
図3A,
図3Bは、
図1に示す清掃部材1の製造方法の実施に使用されるシート構造体原体の一例を説明するための図である。
【0049】
清掃部材1を製造するにあたり、まず、シート原材9を準備するとともに、繊維接合部10を形成した繊維結束体2を準備し、
図3Aに示すように、シート原材9面上に繊維結束体2を接合して結束体接合部11を形成する。さらに、シート原材9面上にシート片13を接合してシート片接合部14を形成し、シート構造体原体17(17a)を形成する。
【0050】
次に、シート原材9の面のうち一方面16(16b)の一方端縁側に接着剤を塗布して接着剤部15を形成し、接着剤部15をシート原材9のうち他方面16(16a)上でシート原材9の他方端側の領域Rに向かい合わせるように、シート構造体原体17aのシート原材9を矢印P1方向に巻くことでシート原材9を含めたシート構造体原体17aの全体を丸める。そして、シート原材9の領域Rの位置で、接着剤部15を介してシート原材9の一方面16bと他方面16aを向き合わせるとともにシート原材9同士が接合されて接合部12が形成される。こうして、シート構造体原体17aがシート構造体4をなし、清掃部材1を製造することができる。
【0051】
[清掃部材1の使用]
本発明における清掃部材1は、清掃時に被清掃面の塵や埃の拭い取りに使用可能である。また、本発明の清掃部材1によれば、基材シート3の外周面上に繊維結束体2を設けているので、基材シート3の全周面上に繊維の存在する状態を形成してふんわりとした状態を形成することが容易となる。また、この清掃部材1では、シート原材9の寸法を調製することで基材シート3として縦断面の大きなものを調整することが容易であり、繊維結束体2を構成する繊維の嵩を高めることに頼らずとも清掃部材1全体として嵩高なものを得ることができる。したがって、広い領域を被清掃面とされる場合にも、そのような広い領域を清掃すること可能な清掃部材1を容易に得ることができる。しかも、繊維結束体2を構成する繊維の長さを全体的に長くする必要性を抑制し、さらに、繊維結束体2を構成する繊維の密度を全体的に高めて繊維結束体2を嵩高にする必要性を抑制しつつも、広い領域を清掃すること可能な清掃部材1を得ることができる。
【0052】
[清掃部材1の折り畳み構造体46]
本発明の清掃部材1を持ち運ぶ際、清掃部材1は、上記に示すように基材シート3の内周面を外方向に張った状態で持ち運ばれてよいが、折り畳み構造体46とされた状態にて持ち運ばれてもよい。
【0053】
(折り畳み構造体46)
折り畳み構造体46は、清掃部材1の折り畳み構造体であり、
図21Aに示すように、シート構造体4を折り畳んで折り畳み部47を形成するとともに、基材シート3を扁平にしてなるものである。また、この清掃部材1の折り畳み構造体46では、シート構造体4の基材シート3の内面同士を互いに近接させて向き合わされて向合い面60(60a,60b)が形成されている。そして、折り畳み構造体46において、基材シート3を扁平にするとは、シート構造体4を折り畳む前よりも基材シート3の内面同士を互いにより近接した状態とされることを示す。また、このとき、外観上、清掃部材1のうち繊維結束体2の存在する部分を嵩低にした状態が形成されている。ここに、嵩低にするとは、折り畳まれる前の清掃部材1における繊維結束体2の存在する部分の嵩を基準にした場合に、向合い面60,60の互いに向き合う方向に沿った方向の嵩高さについて、繊維結束体2の存在する部分における清掃部材1の見かけ上の嵩が低められていることを示す。
【0054】
(折り畳み部47)
折り畳み構造体46では、シート構造体4の所定位置で想定される折り曲げ軸J(
図1において一点鎖線にて示す(符号J))のまわりにシート構造体4を適宜折り曲げることで折り畳み部47が形成される。折り畳み部47は、支持柄27を支持柄挿入部6に挿入した際に基材シート3に膨らみを持たせるように形成されていれば、その形成パターンや形成位置等を特に限定されるものではない。具体的に
図21Aの例に示すような折り畳み部47(47a)の形成された折り畳み構造体46では、支持柄27が支持柄挿入部6に挿入されると、清掃部材1の外観視上、基材シート3に膨らみがもたらされる。また、支持柄27を支持柄挿入部6に挿入した際に清掃部材1のうち繊維結束体2の存在する部分が嵩高になる。ここにいう嵩高になるとは、向合い面60,60の互いに向き合う方向に沿った方向の清掃部材1の嵩高さについて、支持柄27を支持柄挿入部6に挿入する前よりも繊維結束体2の存在する部分における清掃部材1の見かけ上の嵩が高められることを示す。
【0055】
折り畳み部47は、
図21Aに示すように、その突端49をシート構造体4の外周面側に位置させるように形成されている。
【0056】
折り畳み部47が形成された際には、向合い面60が形成される。例えば、
図1に示すようなシート構造体4を、
図21Aに示すように清掃部材1の外方側から内側に向かって矢印D1方向に押圧して空間部8が細められた状態とされるとともに基材シート3が外観上扁平になり、シート構造体4の折り畳まれた状態が形成される。このとき、シート構造体4の所定位置に想定される2つの折り曲げ軸J(J1、J2)のまわりにシート構造体4がそれぞれ内向き(シート基材3の内面側方向;
図21Aでは矢印V1、V2)に折り曲げられて折り畳み部47(47a、47b)が形成され、基材シート3の内面側に向合い面60(60a,60b)が形成される。なお、この向合い面60a,60bは、折り畳み部47(47a、47b)で境界を接している。向合い面60a,60bは、折り畳み部47以外の位置において互いに非接触の状態であってもよいし、当接してもよい。向合い面60a,60bが折り畳み部47以外の位置において互いに当接する場合には、空間部8は潰された状態となる。
【0057】
(折り畳み部47の形状)
なお、上記の折り畳み部47は、折り曲げ軸Jの周りにシート構造体4を一回折り曲げて形成されるが、これは一例である。例えば、折り畳み部47は、その突端49をシート構造体4の基材シート3をなす筒状体の内面側に位置させるようなパターンに形成されてもよい。このような折り畳み部47は、突端49とされる予定の部分を、シート構造体4の内側に折り込むようにシート構造体4を折り畳みつつ、清掃部材1の外方側から内側に向かって押圧して基材シート3が外観上扁平になるようにシート構造体4が折り畳まれることで形成することができる。この場合、折り畳み部47はガゼット構造を有する部分とされうる。
【0058】
(折り畳み部47の形成位置)
また、折り畳み部47の形成位置についてみるに、折り畳み部47は、清掃部材1の支持柄挿入部6の構成に応じて適宜選択された位置に形成可能である。
【0059】
例えば
図21Aの例に示す折り畳み部47には、少なくとも想定される折り曲げ軸J(J1)に沿った軸線が支持柄挿入部6の端部48に交差するような位置に形成されているもの(
図21Aでは折り畳み部47a)が存在している。具体的には、
図1Bに示すように支持柄挿入部6を構成するシート片13と基材シート3とを接合するシート片接合部14のうち隣り合う挿入空間部7の間に形成された1つのシート片接合部14上に且つそのシート片接合部14に沿って折り曲げ軸J1を想定し、その折り曲げ軸J1まわりにシート構造体4を折り曲げることで折り畳み部47(47a)が形成される。なお、このことは、折り畳み部47の形成位置を上記の位置のみに限定するものではない。例えば、支持柄挿入部6の端部48に交差しつつもシート片接合部14から外れた位置に折り曲げ軸Jを想定してそのまわりにシート構造体4が折り畳まれることで、折り畳み部47が形成されてもよい。
【0060】
また、支持柄挿入部7が、
図4Bに示すように別体で準備された複数のシート片13を基材シート13に接合して複数の挿入空間部7を形成して構成されている場合、折り畳み部47が、基材シート13面に沿って個々の挿入空間部7の間にある所定位置に折り曲げ軸Jを想定してその折り曲げ軸Jまわりにシート構造体4を折り曲げて形成されてよい。この場合には、折り畳み部47を形成するにあたり想定される折り曲げ軸Jは、支持柄挿入部6の端部48に対して交差していなくてもよい。
【0061】
(折り畳み部47の形成数)
折り畳み部47は、少なくとも2つ形成される。
図21Aの折り畳み構造体46では、扁平状にされた基材シート3の突端を折り畳み部47の突端49とするように、互いに向かい合う位置に2つの折り畳み部47(47a、47b)が形成されている。
【0062】
折り畳み部47のうちの一方(折り畳み部47a)が、支持柄27を支持柄挿入部6に挿入した際に基材シート3に膨らみを持たせるように形成されていれば、折り畳み部47のうちの他方(折り畳み部47b)については、その形成位置が特に限定されるものではない。清掃部材1において接合部12と非接合部との間で基材シート3のコシや厚みに相違が認められる場合には、シート構造体4の折り畳みの実施容易性の点で、
図21に示すように、折り畳み部47bは、接合部12と非接合部との境界位置61でシート構造体4が折り曲げられて形成されている部分であることが好ましい。これは、シート構造体4を矢印D1方向に押圧した場合に折り曲げ軸J2となる部分と境界位置61とを一致させているように清掃部材1が構成されていることで、具体的に実現できる。なお、このことは、折り畳み部47bが接合部12と非接合部との境界位置61以外の位置に形成されることを、排除するものではない。
【0063】
(折り畳み構造体46への支持柄27の挿入)
折り畳み構造体46では、基材シート3が扁平となっており、空間部8は細められた状態又は潰された状態となっていたが、折り畳み構造体46の支持柄挿入部6に支持柄27が挿入されるに伴い、
図21Bに示すように、基材シート3の筒内空間が矢印D2方向に押し広げられてシート構造体4の基材シート3の扁平状態が解除されて基材シート3の筒内空間に空間部8の広がりが回復して基材シート3に膨らみがもたらされ、折り畳み状態の解除された清掃部材1が形成される。すなわち、折り畳み構造体46の支持柄挿入部6に支持柄27が挿入されると、清掃部材1は、支持柄27の挿入前の折り畳み状態に比べて立体的な状態を回復する。
【0064】
(折り畳み構造体46に挿入可能な支持柄27)
折り畳み構造体46に挿入される支持柄27の構成についてみるに、支持柄27は、特に限定されるものではない。すなわち、折り畳み構造体46に挿入されうる支持柄27は、
図21Bに示すように、固定部28が二股に分かれて2本の支持棒28a、28bを有するものに限らず、1本の支持棒を有するものであってもよいし、3本、4本の支持棒を有してそれぞれ三つ又、四つ又に分かれた構造を有するものであってもよい。また、支持棒の形状についても、丸棒状、角棒状のほか、適宜形状に形成されたものであってよい。
【0065】
[清掃部材1の他例]
清掃部材1は、上記に示すようなシート構造体4を備えたものに限定されず、シート構造体4を構成する繊維結束体2等の各部を、次に示すように構成したものであってもよい。
【0066】
(繊維結束体2の他例)
シート構造体4において、繊維結束体2は、繊維接合部10を繊維の流れ方向中央位置に形成している場合に限定されない。
図8Aに示すように繊維結束体2は、繊維接合部10を繊維の流れ方向中央位置から側方にずれた位置に形成されていてもよい。すなわち、繊維接合部10から繊維の一方端(一方の自由端)までの距離をW1、他方端(他方の自由端)までの距離をW2とした場合に、W1とW2とが異なる値であってよい。なお、シート構造体4において、W1>W2である場合、繊維結束体2のうちW1を与えるほうの繊維の部分が、シート構造体4においてより外側に配置されるように、繊維結束体2の配置がなされることが好ましい。この場合、W1の値を調整することで、清掃時における基材シート3の端面5部分の露出をより効率的に抑制できる。さらに、この場合、シート構造体4において基材シート3の端面5部分に対応する部分に柔軟な繊維の存在した状態を維持しやすくなって、その部分の柔軟性を向上させることができる。
【0067】
なお、シート構造体4においては繊維結束体2で基材シート3の端面5が隠れていてもよいが、基材シート3の端面5部分の露出抑制を実現することについては、
図8Bに示すように、基材シート3の端面5bが繊維結束体2の自由端よりも内側に位置するように基材シート3の寸法が調整されることによっても実現することができる。
【0068】
(繊維結束体2の配置の他例)
シート構造体4において、繊維結束体2の配置は、上記に示すものに限定されない。
図7Aに示すように、繊維結束体2の繊維接合部10の長手方向が基材シート3の長手方向に沿った方向になるように、繊維結束体が配置されていてもよい。また、
図7Bに示すように、繊維結束体2の繊維接合部10の長手方向が基材シート3の長手方向を斜めに横切る方向になるように、繊維結束体2が配置されていてもよい。
【0069】
(介在シート片26)
シート構造体4において、繊維結束体2は、基材シート3の外周面に直接接合されている場合に限定されず、
図14A、
図14Bに示すような介在シート片26を介して間接的に基材シート3の外周面に接合されていてもよい。介在シート片26は、繊維結束体2及び基材シート3の両方に対して接合可能な材質で構成されているシートであれば特に限定されない。具体的には、介在シート片26は、シート原材9として使用可能なシート材から適宜選択されてよい。
【0070】
介在シート片26を備えたシート構造体4は、次のようにして得ることができる。すなわち、
図19Bに示すように繊維結束体2に介在シート片26を予め接合して結束体介在シート片間接合部42を形成して合片41となす。次に、その合片41をシート原材9に接合して、介在シート片26を介して繊維結束体2を間接的にシート原材9に接合した状態を形成する。ここに、繊維結束体2と介在シート片26との接合方法、及び、介在シート片26とシート原材9との接合方法は、接合部12を形成する方法と同様の方法を適宜選択可能である。また、介在シート片26とシート原材9との接合部分の形状は、適宜選択可能であり、線状、点状等特に限定されない。さらに、介在シート片26はシート原材9に一面に接合されてよいし、部分的に接合されてもよい。こうして、合片41をシート原材9に適宜接合し、更に必要に応じてシート片13をシート原材9に接合してシート構造体原体となした後、シート構造体原体を適宜丸めるとともに接合部12を形成してシート構造体4を調製する。そして、このようにシート構造体4が調製されることで清掃部材1が得られる。
【0071】
なお、介在シート片26の形状は、繊維結束体2の形状に応じて適宜選択可能である。
図14の例では介在シート片26は、短冊状に形成される。また、介在シート片26の大きさは、適宜選択可能であるが、
図19Bに示すように、合片41の平面視上、繊維結束体2を構成する繊維の自由端の届く範囲(繊維可動範囲K)よりも内側に介在シート片26の外周縁を位置させることが可能である範囲の大きさであることが好ましい。この場合、清掃部材1において、繊維結束体2を構成する繊維の自由端よりも外側に介在シート片26を露出させた状態が必要以上に生じる虞を、抑制することができる。ここに、繊維可動範囲Kは、繊維結束体2の幅方向と長手方向について、それぞれ長手方向の繊維可動範囲K1と幅方向の繊維可動範囲K2とで構成される。繊維可動範囲K1は、合片41の平面視上、繊維接合部10の接合端の位置X(X1,X2)を基準にそれぞれの接合端の位置X1、X2から更に繊維結束体2の長手方向(
図19Bでは、繊維接合部10の延びる方向)に沿った外側の範囲であって、繊維結束体2を構成する繊維の自由端の届く範囲である。繊維可動範囲K2は、合片41の平面視上、繊維結束体2を構成する繊維の自由端の届く範囲であって、繊維接合部10の両接合端の間(X1とX2の間)の範囲であり、且つ、繊維結束体2の幅方向に沿って外側の範囲である。
【0072】
介在シート片26を繊維可動範囲Kよりも内側に介在シート片26の外縁を位置させることは、具体的に次のように実現可能である。
図19Aに示すように、介在シート片原材35を準備して、これに繊維結束体2を接合した合片原体36を調製する。このとき、合片原体36には、繊維結束体2と介在シート原材35との接合部分に結束体介在シート片原材間接合部37が形成される。合片原体36において、介在シート片原材35の所定位置にミシン目38を設ける。さらにミシン目38で介在シート片原材35を千切ること等の手段により、介在シート片原材35におけるミシン目38よりも外側部分が取り除かれる。このとき、介在シート片原材35が介在シート片26をなし、結束体介在シート片原材間接合部37が結束体介在シート片間接合部42をなして、合片41が調製される。なお、ミシン目38の位置は、介在シート片26の周縁を、結束体介在シート片間接合部42よりも外側位置とするとともに、繊維可動範囲Kの輪郭位置より内側に位置させるように選択される。合片41が調整された後については、上記に示したように合片をシート原材9に設けたシート構造体原体を調製して、さらにそのシート構造体原体を用いて清掃部材1を調製することができる。なお、ミシン目38としては、
図19Aでは、繊維結束体2の長手方向及び幅方向の両方向についてそれぞれの方向に沿ってのびるものを設けられているが、これに限定されず、少なくとも一方向に沿ってのびるものを設けられていればよい。
【0073】
(基材シート3の他例)
シート構造体4において、基材シート3は、シート原材9の一方面16bと他方面16aを向き合わせてシート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して接合部12を形成されることで形成される場合に限定されず、
図4Dに示すようにシート原材9の一方面16b同士を向き合わせてシート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して接合部12を形成されることで形成されてよい。また、基材シート3は、
図4Eに示すようにシート原材9の他方面16a同士を向き合わせてシート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して接合部12を形成されることで形成されてもよい。
【0074】
さらに、基材シート3は、シート原材9の端縁側の自由端部同士を接合して接合部12を形成されることで形成される場合に限定されない。基材シート3は、
図4Cに示すように、シート原材9の端縁側の自由端部とシート原材9の中央寄りの所定部分とが向き合わされて接合して接合部12を形成されることで、形成されてもよい。
図4Cの例では、シート原材9の一端縁側の自由端部分における他方面16a側を、シート原材9の他方面16aの中央寄りの所定部分に向かい合わせて接合して接合部12(12a)が形成され、シート原材9の他端縁側の自由端部分における一方面16b側を、シート原材9の一方面16bの中央寄りの所定部分に向かい合わせて接合して接合部12(12b)が形成されている。そして、基材シート3には、シート原材9の他方面16aを内面側に向けて形成された空間部分23(23a)と、シート原材9の一方面16bを内面側に向けて形成された空間部分23(23b)とが形成されており、シート原材9の一方面16bを内面側に向けて形成された空間部分23(23b)側の内面にシート片13が取り付けられて挿入空間部7が形成され、支持柄挿入部6が形成される。このとき、空間部分23bから支持柄挿入部6を構成する部分を差し引いた残空間34と、空間部分23aとで構成される空間群として、空間部8が形成される。
【0075】
また、基材シート3は、
図20C、
図20Dに示すように、筒状体として、平行四辺形状のシート原材9を斜めに巻いて筒状に形成された構造体を備えるものであってもよい。このような基材シート3を備えた清掃部材1は次のようにして得ることができる。
図20Aに示すように、長方形状のシート原材9の一方面に繊維結束体2を接合して接合構造体44を得る。この接合構造体44のうちシート原材9の短辺をなす2側縁側の所定部分を、接合構造体44の長手方向を斜め方向に横断する方向に切断して、
図20Bに示すように、平面視上、ほぼ平行四辺形状の被切断接合体45を得るとともに、平行四辺形状のシート原材9が形成される。さらに、被切断接合体45の短辺に沿った方向に対して直交する方向に沿った軸(
図20B中では符号Mで示す)まわりに、この被切断接合体45を巻くことで筒状構造体となす。このとき、シート原材9の側端面同士の向き合う部分で互いに接合して接合部12を形成しておくと、筒状構造体の形状は安定する。そして、筒状構造体の所定位置、例えば
図20Dに示すような筒状構造体の内面等の所定位置にシート材13を接合して、シート構造体4が形成され、清掃部材1が得られる。なお、この場合においても、繊維結束体2は、複数配置されてよいし、また繊維結束体2の長手方向をシート原材9の長手方向を横断する方向とするように配置されてもよい。
【0076】
(支持柄挿入部6の他例)
支持柄挿入部6は、
図1の例に示すような1つのシート片13と基材シート3とが接合して形成されている場合に限定されない。
図4A,4Bに示すように、複数のシート片13が基材シート3に接合されて、それぞれのシート片13と基材シート3とで挿入空間部7を形成して、これらの個々に形成された挿入空間部7を合わせて支持柄挿入部6が形成されていてもよい。
【0077】
また、
図1では、支持柄挿入部6は、2つの挿入空間部7で形成されているが、1つの挿入空間部7で形成されてよいし、
図4Bに示すように、3つの挿入空間部7で形成されてよく、さらには4つ以上の挿入空間部7で構成されてもよい(図示しない)。
【0078】
また、シート片13は、
図1の例に示すような基材シート3の内周面側の所定位置に接合される場合に限定されず、
図4Fに示すように、基材シート3の外周面側の所定位置に接合されてシート片接合部14を形成してもよい。この場合、支持部挿入部7が基材シートの外周面側に形成され、挿入空間部6は、基材シート3を介して空間部8と分かれて形成される。また、この場合において、繊維結束体2は、
図4Fに示すようにシート片13の外側露出面を覆うように配置されてもよいし、シート片13の配置部分を避けて配置されてもよい。
【0079】
(挿入空間部7の他例)
挿入空間部7は、上記したような支持柄27の挿入方向に貫通した空間として形成されている場合に限定されない。すなわち、挿入空間部7は、基材シート3の一方端面5a及び他方端面5bの両端面側で開いて一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって貫通した空間として形成されている場合、に限定されない。挿入空間部7は、
図6A、
図6Bに示すように基材シート3の一方端面5a、他方端面5bのいずれか一方側で閉じた空間(貫通していない空間)として形成されてもよい。このような空間は、挿入方向である挿入空間部7ののびる方向(基材シート3の一方端面5aから他方端面5bに向かう方向)を横切るように支持柄挿入部6に横断接合部24を形成することで形成することができる。
図6Aの例では、シート材13と基材シート3とを他方端面5bの位置よりやや内側所定位置にて互いに接合することで横断接合部24を線状に形成している。このように、清掃部材1において挿入空間部7が貫通していない空間となっている場合、一方端面側5a又は他方端面側5bから支持柄27を挿入したときに支持柄27の先端が逆側に突き抜けてしまう虞がより確実に防止される。
【0080】
(基材シート3を構成するシート原材9の他例)
シート構造体4においては、基材シート3は、1つのシート原材9を用いて形成される場合に限定されず、後述の第2の実施形態と同様に、複数のシート原材9を用いて形成されてもよい。
【0081】
(基材シート3の縦断面形状の他例)
シート構造体4について、基材シート3が両方の端面5(5a、5b)側の開口した縦断面円形状をなしている場合について説明したがこれに限定されない。基材シート3の縦断面形状は適宜選択可能である。ここに、基材シート3の縦断面形状とは、基材シート3の長手方向に沿った方向に法線を有する平面で基材シート3を切断した状態を想定したときに認められる基材シート3の断面の形状を示す。このような基材シート3の縦断面形状については、
図1の例のような断面円形状に限定されず、具体的には、基材シート3は、楕円形状や、
図13A、
図13B、
図13Cに示すような円形を複数合わせた形状などといった、異形断面形状を有してもよい。異形断面形状とは、断面円形状を除く断面形状を示すものとする。
【0082】
なお、
図13A、
図13Bに示すようなシート構造体4は、
図1の清掃部材1aの例に示すようなシート構造体4を用いて調製することができる。すなわち、
図1に示すようなシート構造体4に対して、基材シート3の筒内空間側の異なる2箇所を選択して、その2箇所で基材シート3の長手方向に沿って線状に接合して接合部12(12c)をさらに形成する。これにより、
図13A、
図13Bに示すようなシート構造体4が形成される。なお、このとき、空間部8は、空間部分23cと空間部分23dにて構成される空間群として形成されることとなる。また、
図13Cに示すようなシート構造体4については、接合部12cのみならず、
図13Bに示すようなシート構造体4に対して基材シート3の筒内空間側の異なる2箇所を選択して、その2箇所で基材シート3の長手方向に沿って線状に接合して接合部12(12d)をさらに形成することで調製することができる。この場合、空間部8は、空間部分23c、空間部分23d、及び空間部分23eにて構成される空間群として形成されることとなる。
【0083】
シート構造体4が、基材シート3を上記したように
図13Aから13Cに示すような異形断面形状を有するものとされていることで、被清掃面との接触状態を多様化することができる。
【0084】
(基材シート3の外観形状の他例)
シート構造体4において、基材シート3の外観形状は、一方端面5aから他方端面5bに向かって縦断面の外径をほぼ一定に保った筒状としつつ両端面5側を開口させている場合に限定されず、基材シート3は、
図9Aから
図9Cの例に示すように基材シート3における他方端面5b側位置の縦断面の少なくとも一部の開口を潰して少なくとも一部を閉じた状態にしてなる形状を呈していてもよい。
図9の例に示すようなシート構造体4では、基材シート3は、他方端面5b側の少なくとも一部を閉じて他方端面5b側に潰し部18を形成している。
【0085】
図9に示すシート構造体4は、
図1に示すようなシート構造体4を用いて具体的に調製可能である。すなわち、
図1に示すシート構造体4を調製したのち、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置とシート片13上の所定位置とからなる2箇所を選択して潰し対象箇所となし、その2箇所の潰し対象箇所を互いに点状に接合して端部接合部25を形成する。このとき基材シート3の縦断面形状が、端部接合部25の位置とその周囲で潰れた状態となり、基材シート3の他方端面5b側を潰した状態が形成されて潰し部18が形成される。このとき、清掃部材1は、
図9Bに示すように、所定方向からその一側面を見た場合に基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって先細になるような形状を呈する。ただし、この例について、上記所定方向に対して基材シート3の長手方向を軸として90度回転させた方向から清掃部材1を見た場合には、
図9Aに示すように、基材シート3の一方端面5aの位置から他方端面5bの位置に向かって拡がるような形状を呈している。なお、端部接合部25は、複数形成されてよい。また、端部接合部25が基材シート3の中央位置やその近傍に形成された場合には、シート構造体4は基材シート3の端面5位置から中央に向かって狭くなるような形状を呈しうる。
【0086】
端部接合部25を形成するための複数の潰し対象箇所としては、基材シート3をなす筒状体の内面側のみから複数箇所が選択されてもよい。この場合、潰し対象箇所として、シート片13上の所定位置からは選択されないことになる。
【0087】
(潰し部18の他例)
潰し部18は、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置として異なる2箇所の潰し対象箇所を点状に接合して端部接合部25を形成することで、形成される場合に限定されない。潰し部18は、
図10A,
図10Bに示すような端部接合部25を形成することで形成されていてもよい。すなわち、端部接合部25は、
図10A,
図10Bに示すように、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置として異なる3箇所(
図10A)、4箇所(
図10B)、あるいはそれ以上の箇所を潰し対象箇所として選択するとともにこれらの潰し対象箇所を互いに点状に接合して形成されていてもよい。なお、説明の便宜上、
図10A,
図10Bでは、シート片13及び繊維結束体の記載を省略し、基材シート3についても端面5bの部分を抽出して記載する。
【0088】
(端部接合部25の他例)
また、端部接合部25は、基材シート3をなす筒状体の内面側であり且つ他方端面5b側の所定位置として異なる複数箇所を点状に接合して形成される場合に限定されない。端部接合部25は、
図9Dに示すように、基材シート3の他方端面5b側において基材シート3相互間を線状に接合することで形成されていてもよい。また、このとき、
図11に示すように、端部接合部25の位置にプリーツが形成されてもよい。すなわち、
図11に示す基材シート3では、線状に端部接合部25が形成されるという構成に、他方端面5b側が折り畳まれてプリーツが形成されるという構成が加わることで基材シート3の他方端面5b側を一層効果的に潰した状態が形成されており、潰し部18が、基材シート3の他方端面5b側にて窄められた形状を呈して形成されることとなる。
【0089】
清掃部材1が、シート構造体4の基材シート3に潰し部18を形成していることで、清掃部材1の潰し部18側を清掃部材1の先端側として、清掃部材1を先端に向かって先細形状とすることが可能となり、清掃部材1の先端を狭いスペースに滑り込ませることが容易となり、狭いスペースの清掃を容易とすることができる。
【0090】
清掃部材1は、シート構造体4において、基材シート3に、
図12A,
図12B示すような切れ込み部31を設けて多数の短冊状部32を形成した構成を備えたものであってもよい。
【0091】
(切れ込み部31)
切れ込み部31は、
図12の例では、基材シート3の一方端面5a側と他方端面5b側を延長して延出部33を形成し、延出部33の延出先端から基端に向かって多数の切れ込みを加えて形成される。また、これにより、隣り合う切れ込み部31,31に挟まれた部分として短冊状部32が形成される。このとき、
図12Bに示すように、支持柄挿入部6を避けて切れ込みを加えることが好ましい。支持柄挿入部6内にも切れ込み部31が加えられてしまうと、支持柄挿入部6内にも短冊状部32が形成されることになるが、その場合に短冊状部32が支持柄27を挿入することを邪魔してしまう虞がある。
【0092】
なお、
図12A、
図12Bの例では、基材シート3の一方端面5a側と他方端面5b側の両方に延出部33を形成するとともに切れ込み部31が形成されているが、延出部33と切れ込み部31のいずれの構成についてみても、基材シート3の一方端面5a側と他方端面5b側の少なくともいずれか一方に形成されていればよい。また、
図12は一例であり、延出部33の基端からさらに基材シート3の内側に入り込んだ位置まで形成されてもよいし、延出部33の形成を行わずに基材シート3に切れ込みが形成されて切れ込み部31の形成が行われてもよい。
【0093】
清掃部材1は、シート構造体4において、基材シート3に多数の短冊状部32を形成した構成を備えていると、繊維結束体2のみならず、その短冊状部32にて塵や埃を絡め取ることの可能なものとなり、清掃能力の一層優れたものとなることが可能となる。なお、
図12の例では延長部33が繊維結束体2の繊維先端の届く位置よりも更に外側に突出した部分を形成し、且つ、少なくともその部分に短冊状部32が形成されているため、短冊状部32が繊維結束体2の繊維で隠れた状態となりにくく、短冊状部32でより確実に塵や埃の絡め取らせることが可能である。
【0094】
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態においては、支持柄挿入部6が、シート片13と基材シート3とが接合して形成されるという構成が備えられた形態であったが、清掃部材1はこのような形態に示されるものに限定されない。
【0095】
本発明の実施形態は、清掃部材1を、
図5の清掃部材1bの例に示すように構成した形態であってもよい。この形態を、第2の実施形態とよぶ。すなわち、第2の実施形態において、清掃部材1には、
図5に示す清掃部材1(1b)のように、基材シート3同士の接合状態の形成によって、向かい合う基材シート3の間で挿入空間部7をなす空間が形成して、これらの挿入空間部7で支持柄挿入部6が形成されていてもよい。なお、第2の実施形態における清掃部材1は、第1の実施形態と同様にシート構造体4を備えてなるものであり、また、支持柄挿入部6を上記のように形成する構成を除くその他の繊維結束体2や基材シート3などの各構成について、第1の実施形態と同様に構成されてよい。
【0096】
図5の清掃部材1bは、次のようにシート構造体4を形成して調製することができるものである。まず、繊維結束体2をシート原材9に適宜接合したシート構造体原体を準備し、シート構造体原体におけるシート原材9の中央よりも側端縁側の所定部分で定められる側方部19のうち2つの側方部19a,19bを選択してこれらの側方部19a,19bを内側に向けつつシート原材9を筒状体となし、内側に向けられた側方部19a,19bをそれぞれ筒状体の内面に向かい合わせるように互いに逆向きに丸めて側方部19a,19bそれぞれに囲まれた2つの空間部分を形成する。そして、側方部19a,19bを互いに接合するとともに、側方部19a,19bの自由端部分をそれぞれ筒状体の内面に接合して、接合部12を形成する。このとき、シート原材9は基材シート3をなすとともに、基材シート3の所定位置での基材シート3同士の接合状態が形成され、上記した2つの空間部分が挿入空間部7,7をなし、支持柄挿入部6が形成される。また、このとき支持柄挿入部6の外側に空間部8が形成されることとなる。なお、接合部12の形成については、例えば、予め接合部12の形成される箇所に接着剤を塗布して接着剤部15を形成することで実現可能である。このことは、
図5の清掃部材1のみならず、清掃部材1の全ての実施形態についての接合部12の形成に関しても同様である。
【0097】
なお、
図5の清掃部材1の例に示すシート構造体4では、シート原材9の所定の2つの側方部19a,19bを内側に向けつつ筒状体となしてシート構造体4の形成が行われたが、シート原材9の所定の2つの側方部19a,19bを外側に向けつつ筒状体となすことでシート構造体4の形成が行われてもよい。
【0098】
また第2の実施形態における清掃部材1として
図5に示す清掃部材1bは、一例であり、すなわち、清掃部材1は、上記
図5の例に限定されない。例えば、清掃部材1は、
図17Aから
図17Dに例示されたような清掃部材であってもよい。
図17Aから
図17Dに示す清掃部材についても、基材シート3同士の接合状態の形成によって、向かい合う基材シート3の間で挿入空間部7をなす空間が形成して、これらの挿入空間部7で支持柄挿入部6が形成されている。
【0099】
図17に示す清掃部材について、例えば、
図17Cの清掃部材1は、次のようにシート構造体4を形成して調製することができるものである。
図16Bに示すように、繊維結束体2をシート原材9に適宜接合したシート構造体原体17(17b)を準備する。シート構造体原体17bには、予め接合部12の形成される箇所として選択される所定箇所に接着剤を塗布して接着剤部15を形成しておく。シート構造体原体17bにおけるシート原材9の所定の2つの側方部19a,19bを内側に向けつつそれぞれ矢印P3、P4方向にシート原材9を巻いて筒状体となし、内側に向けられた側方部19a,19bのうち自由端部分をそれぞれ筒状体の内面に向かい合わせるように互いに逆むきに曲げて筒状体の内面とそれぞれ端縁側の所定部分をなす側方部19a,19bで構成された2つの空間部分を形成する。そして、向かい合う側方部19a,19bをその自由端部分よりややシート原材9の中央寄りの部分にて互いに複数個所(
図17Cに示す例では3箇所)で互いに間隔をあけて接合するとともに、側方部19a,19bの自由端部分を、それぞれ筒状体の内面に接合して、接合部12を形成する。このとき、シート原材9は基材シート3をなすとともに、基材シート3の所定位置での基材シート3同士の接合状態が形成され、上記した2つの空間部分で構成される空間群が空間部8をなし、向かい合う側方部19a,19bとの間にあって両者を接合する接合部12のうち隣り合う接合部12,12間に形成された2つの空間部分が、挿入空間部7,7をなし、これらの挿入空間部7,7で支持柄挿入部6が形成される。
【0100】
また、
図17Dの清掃部材1は、次のようにシート構造体4を形成して調製することができるものである。
図16Aに示すように、繊維結束体2をシート原材9に適宜接合したシート構造体原体17bを準備する。シート構造体原体17bには、予め接合部12の形成される箇所に接着剤を塗布して接着剤部15を形成しておく。シート構造体原体17bにおけるシート原材9の所定の1つの側方部19aと他方の側方部19bとを重ね合わせるように側方部19bを矢印P2方向にシート原材9を巻いて筒状体となし、向かい合う側方部19a,19bを互いに複数個所(
図17Dに示す例では3箇所)で互いに間隔をあけて接合して、接合部12を形成する。このとき、シート原材9は基材シート3をなすとともに、基材シート3の所定位置での基材シート3同士の接合状態が形成され、側方部19a,19bとの間にあって隣り合う接合部12,12間に形成された2つの空間部分が、挿入空間部7,7をなし、これらの挿入空間部7,7で支持柄挿入部6が形成される。また、このとき支持柄挿入部6の外側に空間部8が形成されることとなる。
【0101】
なお、シート構造体4においては、基材シート3は、1つのシート原材9を用いて形成される場合に限定されず、
図17A、17Bに示すように複数のシート原材9を用いて形成されてもよい。
【0102】
[清掃具30]
清掃部材1は、次に示すように支持柄27に取付けられて、
図15に示すような清掃具30として使用される。なお、
図15の例に示す清掃具30は、ハンディモップである。
【0103】
支持柄27は、
図15Aに示すように、清掃部材1を固定する固定部28を構成する支持棒28a、28bと、グリップ部29とから構成される。支持棒28a、28bは、外部応力を受けると応力負荷を受けていない時の位置に戻ろうとして互いに離れる方向にも近づく方向にもバネ状に弾性的に広がりあるいは狭まろうとする。
【0104】
清掃具30は、
図15A、
図15Bに示すように、清掃部材1の支持柄挿入部6の挿入空間部7に支持柄27の支持棒28a、28bを挿入することで得られる。なお、
図15A中、支持柄27を挿入する方向については、矢印Eで示す。
【0105】
なお、清掃具30は、挿入空間部7に支持棒28a、28bを挿入した後、容易に支持柄27から清掃部材1が脱離しないように、挿入空間部7と支持棒28a、28bの形状及び寸法を調整されていることが好ましい。
【0106】
また、支持柄27は、2つの支持棒28a、28bを有する固定部28を備えて形成されているが、これに限定されない。支持柄27は、清掃部材1の支持柄挿入部6に応じて適宜形状に形成されている固定部28を備えたものであればよい。例えば、支持柄挿入部6が1つの挿入空間部7を有して構成されている場合に、支持柄27として支持棒28を1つ有するものが用いられてよい。このとき、固定部28の支持棒の形状は適宜選択されてよく、円棒状や舌片状等、適宜形状に形成されているものでよい。また、支持柄27は、グリップ部29の端から放射状に広がるように3つ以上の支持棒を備えるものであってもよい。このような支持棒27を用いると、清掃部材1の基材シート3に筒状の状態を確実に維持させることができる。
【0107】
[清掃具30の使用]
清掃具30によれば、
図18Aに示すように、被清掃面40に繊維結束体2を当接させつつ被清掃面40の面方向に沿って移動させることで繊維結束体2にて被清掃面40に付着した塵や埃を絡めとらせることができる。また、清掃具30によれば、支持柄挿入部7と被清掃面との間に空間部8が存在するように繊維結束体2を当接させつつ、
図18Bに示すように繊維結束体2を被清掃面40に押し付けることで、清掃部材1の空間部8を押し付け方向(矢印N方向)に押し潰すとともに空間部8を被清掃面の面に沿った方向に広げ、繊維結束体2と被清掃面との接触面積を広げることができる。このため、清掃部材1が清掃具30に備えられることで、被清掃面となる領域が広い領域である場合にあっても、十分に清掃を行うことができる。