特許第5912612号(P5912612)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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5912612カッティング装置、カッティング方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5912612
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】カッティング装置、カッティング方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/70 20060101AFI20160414BHJP
【FI】
   B41J11/70
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-24495(P2012-24495)
(22)【出願日】2012年2月7日
(65)【公開番号】特開2013-159079(P2013-159079A)
(43)【公開日】2013年8月19日
【審査請求日】2014年12月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000137823
【氏名又は名称】株式会社ミマキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】原山 健次
【審査官】 田中 尋
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/013190(WO,A1)
【文献】 特開2011−177950(JP,A)
【文献】 特開2011−051192(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/00−11/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に、画像と、当該画像の印刷及びカッティングの位置合わせのための基準マークとを印刷する印刷手段と、
媒体に印刷された上記基準マークの位置を検出するマーク位置検出手段と、
上記マーク位置検出手段が検出した上記基準マークの位置に基づいて、媒体のカッティング位置を設定するカッティング位置設定手段と、
上記カッティング位置設定手段が設定したカッティング位置において、媒体をカッティングするカッティング手段と、
印刷手段が印刷する画像及び上記基準マークの印刷位置を設定する印刷位置設定手段と、
(a)上記印刷手段に、媒体に上記基準マークを印刷させ、
(b)印刷された上記基準マークを上記マーク位置検出手段に検出させ、
(c)検出された上記基準マークの位置に基づいて、上記カッティング位置設定手段に上記カッティング位置を設定させ、
(d)設定された上記カッティング位置において、上記カッティング手段に媒体をカッティングさせ、
(e)上記印刷位置設定手段に、カッティングされた媒体に印刷する画像の印刷位置を設定させた後、
(f)設定された印刷位置において、上記印刷手段に上記画像を印刷させる、制御手段と
を備えており、
媒体上に複数の画像を印刷するとき、当該複数の画像と、当該複数の画像の位置をそれぞれ表す基準マークとを、予め定められた印刷領域毎にグループ化するグループ化手段をさらに備え、
上記制御手段は、上記グループ化手段によってグループ化されたグループ内において上記(a)〜(f)の制御を行い、上記(a)〜(f)の制御をグループの数だけ繰り返すことを特徴とするカッティング装置。
【請求項2】
上記制御手段は、上記カッティング手段に媒体をカッティングさせた後、上記マーク位置検出手段に上記基準マークの位置を検出させ、検出された上記基準マーク位置に基づいて上記印刷位置設定手段に上記画像の印刷位置を設定させ、上記印刷手段に、設定された印刷位置に上記画像を印刷させることを特徴とする請求項1に記載のカッティング装置。
【請求項3】
画像の印刷及びカッティングの位置合わせのための基準マークを媒体に印刷する第1印刷工程と、
印刷された上記基準マークの位置を検出するマーク位置検出工程と、
検出された上記基準マークの位置に基づいて、媒体のカッティング位置を設定するカッティング位置設定工程と、
設定されたカッティング位置において、媒体をカッティングするカッティング工程と、
カッティングされた媒体に印刷する画像の印刷位置を設定する印刷位置設定工程と、
カッティングされた媒体に上記画像を印刷する第2印刷工程と、
を包含し、
上記第1印刷工程の前に、複数の画像と、当該複数の画像の位置をそれぞれ表す基準マークとを、予め定められた印刷領域毎にグループ化し、
上記グループ化されたグループ内において上記第1印刷工程、上記マーク位置検出工程、上記カッティング位置設定工程、上記カッティング工程、上記印刷位置設定工程及び上記第2印刷工程をグループの数だけ繰り返すことを特徴とするカッティング方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のカッティング装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に印刷及びカッティング加工するカッティング装置及びカッティング方法、並びに当該装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
媒体に印刷及びカッティング加工するためのカッティング装置として、特許文献1に記載のカッティング装置が知られている。特許文献1に記載のカッティング装置は、カッティング加工の基準マークを、画像と共に媒体に印刷し、カッティング前に基準マークを読み取ってカッティング位置を決定した後、媒体をカッティングすることによって、カッティング加工の精度を上げている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−51192号公報(2011年3月17日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように、画像が印刷された媒体をカッティングする場合、印刷画像を十分に乾燥させてからカッティングしないと、インクの膜がよれたり、剥がれたりすることによって、印刷画像が汚染されることがある。特に、一連の加工を繰り返し、大量の加工物を得る場合には、印刷画像の乾燥待ちによるタイムロスが問題となる。また、印刷画像が十分に乾燥していない媒体をカッティングすることによって、カッタ移動時の抵抗が変動し、カッティング加工の精度が落ちる場合がある。
【0005】
したがって、大量の加工物を生産する場合であっても、加工精度を低下させることなく、加工物を高速で生産することが可能なカッティング装置及びカッティング方法が求められている。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、加工精度を低下させることなく、加工物を高速で生産することが可能なカッティング装置及びカッティング方法、並びに当該装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係るカッティング装置は、媒体に、画像と、当該画像の印刷及びカッティングの位置合わせのための基準マークとを印刷する印刷手段と、媒体に印刷された上記基準マークの位置を検出するマーク位置検出手段と、上記マーク位置検出手段が検出した上記基準マークの位置に基づいて、媒体のカッティング位置を設定するカッティング位置設定手段と、上記カッティング位置設定手段が設定したカッティング位置において、媒体をカッティングするカッティング手段と、印刷手段が印刷する画像及び上記基準マークの印刷位置を設定する印刷位置設定手段と、(a)上記印刷手段に、媒体に上記基準マークを印刷させ、(b)印刷された上記基準マークを上記マーク位置検出手段に検出させ、(c)検出された上記基準マークの位置に基づいて、上記カッティング位置設定手段に上記カッティング位置を設定させ、(d)設定された上記カッティング位置において、上記カッティング手段に媒体をカッティングさせた後、(e)上記印刷位置設定手段に、カッティングされた媒体に印刷する画像の印刷位置を設定させた後、
(f)設定された印刷位置において、上記印刷手段に上記画像を印刷させる、制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成によれば、印刷及びカッティングの位置合わせのための基準マークを媒体に印刷した後に、基準マークの位置に基づいて媒体をカッティングし、カッティングした媒体に画像を印刷するので、カッティング前に画像を描画したインクが乾燥するのを待つ必要がない。このように、基準マークに基づいて加工を行うことにより印刷及びカッティングの精度を保ちつつ、インクの乾燥時間を短縮することにより加工時間を短縮することができるので、加工精度を低下させることなく、加工物を高速で生産することが可能である。
【0009】
本発明に係るカッティング装置において、媒体上に複数の画像を印刷するとき、当該複数の画像と、当該複数の画像の位置をそれぞれ表す基準マークとを、予め定められた印刷領域毎にグループ化するグループ化手段をさらに備え、上記制御手段は、上記グループ化手段によってグループ化されたグループ内において上記(a)〜(e)の制御を行い、上記(a)〜(e)の制御をグループの数だけ繰り返すことが好ましい。
【0010】
上記の構成によれば、印刷する画像が複数存在する場合に、所定の数の画像毎に、基準マークの印刷、カッティング、及び画像の印刷をこの順に繰返し行うので、印刷及びカッティング加工を行う領域が大きくても、加工精度を確保しながら、加工することができる。したがって、一度に大きな領域の印刷及びカッティング加工するときのように、印刷開始位置の誤差や、位置合わせ精度の悪化等の問題が生じるおそれがない。
【0011】
本発明に係るカッティング装置は、上記制御手段は、上記カッティング手段に媒体をカッティングさせた後、上記マーク位置検出手段に上記基準マークの位置を検出させ、検出された上記基準マーク位置に基づいて上記印刷位置設定手段に上記画像の印刷位置を設定させ、上記印刷手段に、設定された印刷位置に上記画像を印刷させることが好ましい。
【0012】
上記の構成によれば、カッティング加工後に画像を印刷するときにも、基準マークを読んでこれに基づいて印刷することによって、基準マークの検出時間はかかるが、印刷精度が向上する。したがって、高い印刷精度が要求されるような部分だけ、カッティング加工後にも基準マークを検出して画像を印刷すればよい。
【0013】
本発明に係るカッティング方法は、画像の印刷及びカッティングの位置合わせのための基準マークを媒体に印刷する第1印刷工程と、印刷された上記基準マークの位置を検出するマーク位置検出工程と、検出された上記基準マークの位置に基づいて、媒体のカッティング位置を設定するカッティング位置設定工程と、設定されたカッティング位置において、媒体をカッティングするカッティング工程と、カッティングされた媒体に印刷する画像の印刷位置を設定する印刷位置設定工程と、カッティングされた媒体に上記画像を印刷する第2印刷工程とを包含することを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、上記カッティング装置と同様の効果を奏する。
【0015】
また、上記カッティング装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、そのようなプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、媒体に印刷された、画像の位置を表す基準マークに基づいて媒体をカッティングした後に、カッティングされた媒体に画像を印刷するので、カッティング前に画像を描画したインクを乾燥させる必要がないため、加工精度を低下させることなく、加工物を高速で生産することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係るカッティング装置を示す模式図である。
図2】メディアに印刷される画像及び基準マークの例を説明する説明図である。
図3】本発明の一実施形態に係るカッティング装置の構成を示す模式図である。
図4】本発明の一実施形態に係るカッティング装置の動作の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔カッティング装置〕
本発明に係るカッティング装置について、図1〜4を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカッティング装置を示す模式図であり、図2は、メディアに印刷される画像及び基準マーク位置の例を説明する説明図である。また、図3は、本発明の一実施形態に係るカッティング装置構成を示す模式図であり、図4は、本発明の一実施形態に係るカッティング装置の動作の一例を示すフロー図である。図1に示すように、本実施形態に係るカッティング装置1は、印刷ユニット10及びカッティングユニット20を備えており、メディア(媒体)3を印刷及びカッティング加工する装置である。
【0019】
(印刷ユニット10)
印刷ユニット10は、印刷キャリッジ11、及び印刷キャリッジ11内に収容されたプリンタヘッド12を備えている。印刷ユニット10を用いて、プリンタヘッド12の底面に設けられたノズル(図示せず)から、メディア3に対してインクを吐出することによって、メディア3に描画する。プリンタヘッド12は、例えばマゼンダ、イエロー、シアン、ブラック等の各色のインクを吐出するものから構成される。プリンタヘッド12の色の数は、図1に示すような4つに限定されない。
【0020】
(カッティングユニット20)
カッティングユニット20は、カッティングキャリッジ21、カッタホルダ22、カッタ23、及び受発光部24を備えている。カッタホルダ22、カッタ23、及び受発光部24は、カッティングキャリッジ21内に収容されている。カッティングユニット20を用いて、受発光部24の検出結果に基づいて設定されたカッティング位置において、カッタホルダ22の下端部に取り付けられたカッタ23によりメディア3をカッティングする。カッタホルダ22は、カッタ23をメディア3に近づけたり遠ざけたりするように、矢印方向に上下移動する。
【0021】
印刷キャリッジ11及びカッティングキャリッジ21は、メディア3に対して平行なガイドレール30に、ガイドレール30に沿って移動可能に取り付けられている。印刷キャリッジ11及びカッティングキャリッジ21を駆動する駆動キャリッジ41が、ガイドレール30に平行な駆動ベルト40に、駆動ベルト40に沿って移動可能に取り付けられている。駆動キャリッジ41は、ガイドレール30に取り付けられた印刷キャリッジ11とカッティングキャリッジ21との間に位置するように、駆動ベルト40に取り付けられている。
【0022】
駆動キャリッジ41の側面には、駆動キャリッジ41と印刷キャリッジ11とを分離可能に連結する連結機構42と、駆動キャリッジ41とカッティングキャリッジ21とを分離可能に連結する連結機構43とが形成されている。連結機構42及び43としては、係止孔に係合突起を係合させて連結する構成、磁力により連結する構成等を用いることができる。駆動キャリッジ41を、印刷キャリッジ11又はカッティングキャリッジ21と連結させた状態で駆動キャリッジ41をモータ等により駆動することによって、印刷キャリッジ11及びカッティングキャリッジ21を、ガイドレール30に沿って移動させる。
【0023】
カッティング装置1においては、プラテン2に載置したメディア3を、ピンチローラ4と送りローラ(図示せず)との間に挟んだ状態で、モータ等により送りローラを回転させることによって、メディア3を前後方向(印刷キャリッジ11及びカッティングキャリッジ21の移動方向に交差する方向)に搬送する。メディア3を前後方向に搬送することによって、所望位置を加工する。メディア3の加工は、印刷キャリッジ11及びカッティングキャリッジ21を左右方向(メディア3の搬送方向に交差する方向)に走査させることによって行う。
【0024】
メディア3として、紙、布地等のシート状の媒体であれば、好適に加工することが可能である。また、メディア3は、シート状の媒体がロールに巻かれた状態で供給され、ロールから順次巻き出して加工に供してもよいし、プラテン2に載置可能な大きさに予めカッティングされたメディア3を、加工開始時にプラテン2に載置し、加工完了後にプラテン2から取り除いてもよい。
【0025】
カッティング装置1は、図2に示すように、メディア3に画像A1と、画像の印刷及びカッティングの位置合わせのためのトンボ(基準マーク)T1〜T4とを印刷する。トンボT1〜T4は、画像A1の周囲に、画像A1を囲むように印刷される。このトンボを目印にして、印刷位置又はカッティング位置の位置合わせを行うことによって、精度よく加工することができる。メディア3において、画像A1は、画像A1の外周よりもわずかに内側に示されたカッティング線a1においてカッティングされる。図2に示すように、複数の画像が印刷及びカッティングされる場合、複数の画像のそれぞれの周囲に、トンボが印刷される。
【0026】
トンボは、トンボT1及びT4のように、左右方向の位置を表す直線(前後方向に延びる直線)と前後方向の位置を表す直線(左右方向に延びる直線)とが、基準位置t1又はt4において交差するL字型であってもよく、トンボT2及びT3のように、左右方向の位置を表す基準位置t2又はt3から延びる、前後方向の位置を表す直線であってもよい。また、前後方向の位置を表す基準位置から延びる、左右方向の位置を表す直線であってもよい。
【0027】
次に、図3を参照して、カッティング装置1の印刷及びカッティング加工の制御系統について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るカッティング装置の構成を示す模式図である。図3に示すように、カッティング装置1は、制御系統として、制御部(制御手段)50、印刷位置設定部(印刷位置設定手段)51、印刷部(印刷手段)52、マーク位置検出部(マーク位置検出手段)53、カッティング位置設定部(カッティング位置設定手段)54、及びカッティング部(カッティング手段)55を主に備えている。また、カッティング装置1は、グループ化部(グループ化手段)56を備えていてもよい。
【0028】
(印刷部52)
印刷部52は、印刷ユニット10を用いて、画像とトンボとをメディア3に印刷する。例えば、駆動キャリッジ41と印刷キャリッジ11とを連結し、予め入力された画像及びトンボの情報に基づいて、印刷キャリッジ11をメディア3上で走査させ、かつメディア3を搬送させながら、プリンタヘッド12からメディア3に対してインクを吐出し、描画する。印刷部52は、印刷位置設定部51から供給された印刷用位置データを受領し、当該データに基づいてメディア3に描画する。
【0029】
(マーク位置検出部53)
マーク位置検出部53は、メディア3に印刷されたトンボの位置を検出し、検出したトンボの位置を表すデータをカッティング位置設定部54に供給する。例えば、駆動キャリッジ41とカッティングキャリッジ21とを連結し、カッティングキャリッジ21を左右に移動させながら、またはメディア3を前後に搬送しながら、受発光部24により、トンボを検出する。
【0030】
例えば、受発光部24は、メディア3に向けて出射した検査光がメディア3において反射し、当該反射光を受光するように構成されている。ここで、トンボが印刷されていない位置に照射された検査光は、メディア3において反射し、反射光の強度が高いが、トンボが印刷された位置に照射された検査光はメディア3において反射せず、反射光の強度が弱い。したがって、受発光部24において受光する反射光の強度の違いにより、トンボが検出される。このとき、マーク位置検出部53が検出した反射光の強度情報がカッティング位置設定部54に供給される。
【0031】
図2に示す画像N2の周囲に印刷されたトンボT1を例として、トンボの前後左右の位置の検出を説明すると、カッティングキャリッジ21を固定し、メディア3を搬送させることによって、左右方向に延びる直線h1を検出した後に、メディア3を固定し、カッティングキャリッジ21を走査させることによって、前後方向に延びる直線v1を検出する。
【0032】
(カッティング位置設定部54)
カッティング位置設定部54は、マーク位置検出部53が検出したトンボの位置に基づいて、メディア3のカッティング位置を設定する。カッティング位置設定部54は、例えば、マーク位置検出部53からの反射光の強度情報を受領し、メディア3のカッティング位置を設定する。
【0033】
例えば、上述したように検出した直線h1と直線v1とから、直線h1と直線v1とが交差する基準位置t1を算出し、同様に基準位置t2〜t4を算出した後、これらの基準位置t1〜t4に基づいて、基準位置t1〜t4に対するカッティング位置が算出される。そして、メディア3に対して、どの位置をカッティングするのかを表すカッティング用位置データを作成し、当該データを、トンボの位置に基づいて補正された画像データと共にカッティング部55に供給する。
【0034】
(カッティング部55)
カッティング部55は、カッティングユニット20を用いて、設定されたカッティング位置において、メディア3をカッティングする。例えば、受領したカッティング用位置データに基づいて、駆動キャリッジ41によりカッティングキャリッジ21を移動させ、メディア3を搬送させることによって、カッタ23をカッティング位置上に移動させる。そして、補正された画像データに基づいて、カッタ23をメディア3に食い込ませることによって、画像の輪郭に沿ってメディア3をカッティングする。
【0035】
(印刷位置設定部51)
印刷位置設定部51は、予め入力された画像及びトンボの情報に基づいて、画像及びトンボの印刷位置を設定する。例えば、メディアに対して、どの位置に印刷するのかを表す印刷用位置データを作成し、当該データを印刷部52に供給する。また、印刷位置設定部51は、マーク位置検出部53が検出したトンボの位置に基づいて、どの位置に画像を印刷するのかを表す印刷用位置データを作成してもよい。このとき、印刷位置設定部51は、マーク位置検出部53が検出したトンボの位置に基づいて、基準位置を算出し、算出した基準位置に基づいて、基準位置に対する印刷位置が算出されると共に、画像データが補正される。
【0036】
さらに、印刷位置設定部51は、予め入力された画像及びトンボの情報に基づいて、画像及びトンボの印刷位置を設定し、トンボの印刷及びメディア3のカッティングの後に、マーク位置検出部53が検出したトンボの位置に基づいて、予め設定していた画像の印刷位置と画像データとを補正し、カッティング後のメディア3への画像の印刷位置を表す印刷用位置データを作成してもよい。
【0037】
(グループ化部56)
グループ化部56は、メディア3上に複数の画像を印刷するとき、当該複数の画像と、当該複数の画像のそれぞれに対する印刷及びカッティングの位置合わせのためトンボとを、予め定められた印刷領域毎にグループ化する。例えば、図2に示すように、メディア3に印刷する画像が複数あるとき、印刷領域a内の画像A1及び画像A2、並びにこれらのトンボをグループ1とし、印刷領域b内の画像B1及び画像B2、並びにこれらのトンボをグループ2とし、同様に、印刷領域nまでグループ化する。
【0038】
(制御部50)
制御部50は、上述した各部による処理を制御する。制御部50は、(a)印刷部52に、メディア3にトンボを印刷させ、(b)印刷されたトンボをマーク位置検出部53に検出させ、(c)検出されたトンボの位置に対応させて、カッティング位置設定部54にカッティング位置を設定させ、(d)設定されたカッティング位置において、カッティング部55にメディア3をカッティングさせ、(e)印刷位置設定部51に、カッティングされた媒体に印刷する画像の印刷位置を設定させた後、(f)印刷部52に、画像を印刷させる。
【0039】
また、制御部50は、メディア3に印刷する画像が複数あるとき、グループ化部56に複数の画像をグループ化させ、グループ化部56によってグループ化されたグループ内において、上記(a)〜(f)の制御を行い、上記(a)〜(f)の制御をグループの数だけ繰り返す。
【0040】
例えば、制御部50は、グループ化部56に、図2に示す画像及びトンボを上述したようにグループ化させた後、印刷部52にグループ1の印刷領域a内の全てのトンボを印刷させ、印刷されたトンボをマーク位置検出部53に検出させ、検出結果に基づいてカッティング位置設定部54に印刷領域a内のカッティング位置を設定させ、カッティング位置に従って、カッティング部55にカッティング線a1及びa2に沿って印刷領域a内をカッティングさせ、印刷位置設定部51に印刷領域aに印刷する画像の印刷位置を設定させた後、印刷部52に、カッティングされた印刷領域a内に画像A1及びA2を印刷させる。次に、制御部50は、グループ2の印刷領域bについて同様の処理を行った後、印刷領域nのグループまで同様の処理を繰り返す。
【0041】
さらに、制御部50は、印刷位置設定部51に、予め入力された画像及びトンボの情報に基づいて、画像及びトンボの印刷位置を設定させる。ここで、制御部50は、カッティング部55に媒体をカッティングさせた後、マーク位置検出部53にトンボを検出させ、検出されたトンボの位置に基づいて、印刷位置設定部51に画像の印刷位置及び画像データを補正させ、カッティング後のメディア3への画像の印刷位置を設定させてもよい。そして、制御部50は、印刷部52に、印刷位置設定部51が設定した印刷位置に画像を印刷させる。
【0042】
(処理フロー)
カッティング装置1による、印刷及びカッティング加工処理の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るカッティング装置の動作の一例を示すフロー図である。なお、以下に説明する印刷及びカッティング加工処理の流れにおいて、特に明示しない限り、各処理は制御部50に制御される。
【0043】
図示しない入力部において、ユーザから加工を開始することを表す入力を受け付けたとき、処理を開始し(ステップS1)、印刷部52は、メディア3にトンボを印刷する(ステップS2)。ここで、ステップS2の前に、印刷位置設定部51が、ユーザから予め入力された画像及びトンボの情報に基づいて、画像及びトンボの印刷位置を設定し、ステップS1において、設定された印刷位置に印刷部52がトンボを印刷してもよい。
【0044】
次に、ステップS3において、マーク位置検出部53が、印刷されたトンボを検出し、検出したトンボの位置を表すデータをカッティング位置設定部54に供給する。トンボの位置を表すデータを受領したカッティング位置設定部54は、当該データに基づいて、メディア3のカッティング位置を設定する(ステップS4)。カッティング位置設定部54は、カッティング位置を設定してカッティング用位置データを作成し、当該データをカッティング部55に供給する。
【0045】
カッティング用位置データを受領したカッティング部55は、設定されたカッティング位置においてメディア3をカッティングする(ステップS5)。次に、ステップS6において、印刷位置設定部51は、カッティングされたメディア3に印刷する画像の印刷位置を設定する。そして、ステップS7において、印刷部52は、設定された印刷位置において、カッティングされたメディア3に、予め入力された画像の情報に基づいて、画像を印刷し、処理を終了する(ステップS8)。
【0046】
従来のカッティング装置において、トンボと画像とをメディアに印刷した後に、トンボの位置に基づいてカッティング加工する場合、印刷された画像の外周より内側をカッティングするため、メディアに印刷された画像が乾燥するのを待ってからカッティングする必要がある。しかしながら、カッティング装置1においては、メディア3にトンボを印刷した後に、トンボの位置に基づいてカッティングし、カッティングしたメディア3に画像を印刷するので、カッティング前に画像を描画したインクが乾燥するのを待つ必要がない。したがって、加工完了時点で、加工したメディア3をプラテン2から取り除き、別のメディアをプラテン2にセットすることで、次の加工を始めることが可能である。
【0047】
また、メディア3がロールメディアであっても、巻き取られる媒体に付着しない程度に画像が乾燥していれば印刷画像を汚染することなく巻き取ることができるので、画像印刷後にカット加工可能になるまで待機するよりも加工時間を短縮することが可能であり、スループットを向上させることができる。さらに、印刷画像上をカッタ23が走ることがないため、カッタ23移動時の抵抗が変動せず、加工精度を向上させることができる。
【0048】
なお、ステップS5とステップS6との間に、マーク位置検出部53は、カッティングされたメディア3のトンボの位置を検出して、そのデータを印刷位置設定部51に供給し、トンボの位置を表すデータを受領した印刷位置設定部51は、当該データに基づいて、画像の印刷位置及び画像データを補正してもよい。印刷位置設定部51は、印刷位置を補正して、カッティング後のメディア3への画像の印刷位置を表す印刷用位置データを作成し、当該データを、補正された画像データと共に印刷部に供給する。印刷部52は、補正された印刷用位置データ及び画像データに基づいて、画像を印刷してもよい。
【0049】
カッティング加工後に画像を印刷するときにも、トンボを読んでこれに基づいて印刷することによって、トンボの検出時間はかかるが、印刷精度が向上する。したがって、高い印刷精度が要求されるような部分だけ、カッティング加工後にトンボを検出して画像を印刷すればよい。
【0050】
また、メディア3上に複数の画像を印刷するとき、ステップS2の前に、グループ化部56は、複数の画像と、当該複数の画像のそれぞれに対するトンボとを、予め定められた印刷領域毎にグループ化してもよい。そして、最初のグループについて、ステップS2〜S6の処理を行った後、次のグループにおいて同様の処理を繰返し、全てのグループについて同様の処理を繰り返す。
【0051】
すなわち、ステップS1とステップS2との間に、全てのグループについて処理を行ったか否かを判断するステップを設け、処理を行ったと判断する場合には、処理を終了し(ステップS7)、処理を行っていないと判断する場合には、ステップS2に戻って、ステップ6までの処理を行った後、全てのグループについて処理を行ったか否かを判断するステップに戻ってもよい。
【0052】
複数の画像が存在する場合、全てのトンボを印刷してカッティングした後に、全ての画像を印刷すると、印刷開始位置の誤差が大きくなり、特に印刷後半での位置合わせ精度が悪化するおそれがある。カッティング装置1においては、複数の画像が存在する時には、所定の数の画像毎に、トンボの印刷、カッティング加工、及び画像印刷をこの順に繰返し行うので、印刷及びカッティング加工を行う領域が大きくても、加工精度を確保しながら、加工することができる。例えば、加工したい図柄を、メディア3上にn×m列に整列して配置した場合等に、2列毎、3列毎に区分して、トンボの印刷、カッティング加工及び画像印刷の処理を、この順に繰返し行えばよい。
【0053】
なお、カッティング装置1は、ステップS4において、カッティング位置設定部54がカッティング位置を設定した後、当該カッティング位置においてカッティング部55がメディア3をカッティングするときのカッティング線と、印刷する画像とが重なることを検知するカッティング線重複検知部(図示せず)を備えていてもよい。そして、カッティング線重複検知部において、カッティング線と画像とが重なることが検知されたときに、カッティング部55が、画像の印刷前にメディア3をカッティングする。カッティング線重複検知部において、カッティング線と画像とが重ならないことが検知されたときには、ステップS5とステップS6とを入れ替えて、印刷部52が画像印刷を先に行い、画像が印刷されたメディア3を、カッティング部55がカッティングしてもよい。
【0054】
(付記事項)
カッティング装置1は、メディア3に、画像と、当該画像の印刷及びカッティングの位置合わせのためのトンボとを印刷する印刷部52と、メディア3に印刷されたトンボの位置を検出するマーク位置検出部53と、上記マーク位置検出部53が検出したトンボの位置に基づいて、メディア3のカッティング位置を設定するカッティング位置設定部54と、上記カッティング位置設定部54が設定したカッティング位置において、メディア3をカッティングするカッティング部55と、(a)印刷部52に、メディア3にトンボを印刷させ、(b)印刷されたトンボを上記マーク位置検出部53に検出させ、(c)検出されたトンボの位置に基づいて、上記カッティング位置設定部54に上記カッティング位置を設定させ、(d)設定された上記カッティング位置において、上記カッティング部55に媒体をカッティングさせた後、(e)印刷位置設定部51に、カッティングされたメディア3に印刷する画像の印刷位置を設定させた後、(f)設定された印刷位置において、印刷部52に画像を印刷させる、制御部50とを備えている。
【0055】
上記の構成によれば、印刷及びカッティングの位置合わせのためのトンボを媒体に印刷した後に、トンボの位置に基づいてメディア3をカッティングし、カッティングしたメディア3に画像を印刷するので、カッティング前に画像を描画したインクが乾燥するのを待つ必要がない。このように、トンボに基づいて加工を行うことにより印刷及びカッティングの精度を保ちつつ、インクの乾燥時間を短縮することにより加工時間を短縮することができるので、加工精度を低下させることなく、加工物を高速で生産することが可能である。
【0056】
カッティング装置1において、メディア3上に複数の画像を印刷するとき、当該複数の画像と、当該複数の画像の位置をそれぞれ表すトンボとを、予め定められた印刷領域毎にグループ化するグループ化部56をさらに備え、上記制御部50は、上記グループ化部56によってグループ化されたグループ内において上記(a)〜(f)の制御を行い、上記(a)〜(f)の制御をグループの数だけ繰り返す。
【0057】
上記の構成によれば、印刷する画像が複数存在する場合に、所定の数の画像毎に、トンボの印刷、カッティング、及び画像の印刷をこの順に繰返し行うので、印刷及びカッティング加工を行う領域が大きくても、加工精度を確保しながら、加工することができる。したがって、大きな領域に一度に多くの印刷及びカッティング加工するときのように、印刷開始位置の誤差や、位置合わせ精度の悪化等の問題が生じるおそれがない。
【0058】
カッティング装置1は、上記制御部50は、上記カッティング部55にメディア3をカッティングさせた後、上記マーク位置検出部53に上記トンボの位置を検出させ、検出された上記トンボの位置に基づいて上記印刷位置設定部51に上記画像の印刷位置を設定させ、上記印刷部52に、設定された印刷位置に上記画像を印刷させる。
【0059】
上記の構成によれば、カッティング加工後に画像を印刷するときにも、トンボを読んでこれに基づいて印刷することによって、トンボの検出時間はかかるが、印刷精度が向上する。したがって、高い印刷精度が要求されるような部分だけ、カッティング加工後にトンボを検出して画像を印刷すればよい。
【0060】
本発明に係るカッティング方法は、画像の印刷及びカッティングの位置合わせのためのトンボをメディア3に印刷する第1印刷工程と、印刷されたトンボの位置を検出するマーク位置検出工程と、検出されたトンボの位置に基づいて、メディア3のカッティング位置を設定するカッティング位置設定工程と、設定されたカッティング位置において、メディア3をカッティングするカッティング工程と、カッティングされた媒体に印刷する画像の印刷位置を設定する印刷位置設定工程と、カッティングされたメディア3に上記画像を印刷する第2印刷工程とを包含する。
【0061】
上記の構成によれば、上記カッティング装置1と同様の効果を奏する。
【0062】
また、上記カッティング装置1が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、そのようなプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【0063】
〔カッティング方法、プログラム、記録媒体〕
本発明に係るカッティング方法は、画像の印刷及びカッティングの位置合わせのための基準マークを媒体に印刷する第1印刷工程と、印刷された上記基準マークの位置を検出するマーク位置検出工程と、検出された上記基準マークの位置に基づいて、印刷媒体のカッティング位置を設定するカッティング位置設定工程と、設定されたカッティング位置において、媒体をカッティングするカッティング工程と、カッティングされた媒体に上記画像を印刷する第2印刷工程とを包含することを特徴としている。
【0064】
すなわち、本発明に係るカッティング方法の一実施形態は、上述したカッティング装置1により実現されるものであるため、本発明に係るカッティング方法の一実施形態の説明は、上述したカッティング装置1の説明に準じる。
【0065】
また、本発明に係るプログラムは、カッティング装置1が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラムであり、本発明に係る記録媒体は、当該プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。したがって、本発明に係るプログラム及び記録媒体の一実施形態の説明の詳細は、上述したカッティング装置1の説明に準じる。
【0066】
(付記事項)
上述したカッティング装置1の備える制御部50は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0067】
後者の場合、上記装置は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである上記各装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体を、上記装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0068】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0069】
また、上記各装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0070】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された文献の全てが参考として援用される。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、種々のメディアを加工する加工装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 カッティング装置
3 メディア(媒体)
10 印刷ユニット
20 カッティングユニット
50 制御部(制御手段)
51 印刷位置設定部(印刷位置設定手段)
52 印刷部(印刷手段)
53 マーク位置検出部(マーク位置検出手段)
54 カッティング位置設定部(カッティング位置設定手段)
55 カッティング部(カッティング手段)
56 グループ化部(グループ化手段)
図1
図2
図3
図4