特許第5912635号(P5912635)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5912635
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】ホテルパン類用ラック
(51)【国際特許分類】
   A47B 81/04 20060101AFI20160414BHJP
   A47L 19/04 20060101ALI20160414BHJP
   A47B 87/02 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   A47B81/04 B
   A47L19/04
   A47B87/02
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-32764(P2012-32764)
(22)【出願日】2012年2月17日
(65)【公開番号】特開2013-169215(P2013-169215A)
(43)【公開日】2013年9月2日
【審査請求日】2014年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】593112207
【氏名又は名称】北陸アルミニウム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】塩崎 泰博
(72)【発明者】
【氏名】茅野 昭二
【審査官】 西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05332105(US,A)
【文献】 特開2012−019954(JP,A)
【文献】 実公昭30−000065(JP,Y1)
【文献】 登録実用新案第3013606(JP,U)
【文献】 特開2007−130126(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3128251(JP,U)
【文献】 米国特許第04821885(US,A)
【文献】 米国特許第05012934(US,A)
【文献】 米国特許第02338290(US,A)
【文献】 特開平11−151196(JP,A)
【文献】 特開平11−192197(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3036417(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 81/04
A47B 81/00
A47B 87/02
A47L 19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠部材と脚フレームとを備え、
脚フレームは枠部材を略水平に支持し、
枠部材は当該枠部材と一体又は別体に、左右一対の載置フレームを有し、
左右一対の載置フレームはホテルパン類を起立状態に、且つ、左右一対の載置フレーム間に架け渡すように載置保持するための載置溝を有し、
載置溝はホテルパン類のつば部を差し込むためのものであり、
前記ホテルパン類は、方形の凹部と、当該凹部の上部から略水平に延在するつば部を有し、前記つば部は先端側外周部に凹部の底部側に一段下がった段差状の折り曲げ部を有し、
前記載置溝は溝の切り込み角度を垂直方向に対して所定の角度傾斜させて形成してあるとともに、溝の幅寸法は前記ホテルパン類のつば部の厚み相当又はそれよりも僅かに大きい寸法に設定され、且つ両側の溝壁のうち一方のみの上部を切り欠いた拡幅部になっており、
ホテルパン類の内側がやや斜め下方に向く方向のみに起立載置可能であることを特徴とするホテルパン類用ラック。
【請求項2】
前記左右一対の載置フレームの間であって、略平行に載置サブフレームを設けることで複数の大きさのホテルパン類を起立載置可能にしたことを特徴とする請求項1記載のホテルパン類用ラック。
【請求項3】
前記脚フレームの上部にラックを段重ね可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のホテルパン類用ラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホテル,レストラン及び食堂等にて広く用いられているホテルパン及びこのホテルパンに類似する容器用のラックに関する。
【背景技術】
【0002】
ホテル,レストラン及び食堂等においては、スチームコンベンション,スチームコンベンションオーブン等、過熱蒸気と組み合せて、蒸す,焼く,煮る,炊く,炒める等の多機能の調理器が普及しつつある。
また、オーブン,ウォーマーグリル等においても大型のものが普及している。
このような調理において食材を入れる,食材を調理する,バイキング等においてそのまま料理を入れる等の目的にてホテルパン類が使用されている。
ここでホテルパン類と表現したのは、ホテルパンとして国際規格化されている商品のみならず、方形の凹部の周囲につば部を有するガストロノームパン,バット,コンテナ等の容器も本発明に係るラックの対象とする趣旨である。
【0003】
これまでホテルパン類のラックとしては横置きのものが広く使用されており、洗浄後に乾燥等する縦置きのラックがなかった。
例えば、特許文献1にX字状に開閉し、食器を立て掛ける食器乾かし器を開示し、特許文献2に水切りザルを載せた水切りスタンドを開示するが、いずれもホテルパン類に適用できるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭58−171669号公報
【特許文献2】特開平8−140768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ホテルパン類を縦置きで収納できるラックの提供を目的とする。
また、軽量で持ち運びやすく、スタッキング(段重ね)が可能なホテルパン類用ラックの提供も目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るホテルパン類用ラックは、枠部材と脚フレームとを備え、脚フレームは枠部材を略水平に支持し、枠部材は当該枠部材と一体又は別体に、左右一対の載置フレームを有し、左右一対の載置フレームはホテルパン類を起立状態に、且つ、左右一対の載置フレーム間に架け渡すように載置保持するための載置溝を有し、載置溝はホテルパン類のつば部を差し込むためのものであり、前記ホテルパン類は、方形の凹部と、当該凹部の上部から略水平に延在するつば部を有し、前記つば部は先端側外周部に凹部の底部側に一段下がった段差状の折り曲げ部を有し、前記載置溝は溝の切り込み角度を垂直方向に対して所定の角度傾斜させて形成してあるとともに、溝の幅寸法は前記ホテルパン類のつば部の厚み相当又はそれよりも僅かに大きい寸法に設定され、且つ両側の溝壁のうち一方のみの上部を切り欠いた拡幅部になっており、ホテルパン類の内側がやや斜め下方に向く方向のみに起立載置可能であることを特徴とする。
【0007】
ホテルパン類としたのは上述したとおり、方形の凹部の周囲につば部を有する容器を対象とする趣旨であり、ステンレス製,樹脂製等の材質にも制限がない。
ホテルパンは外形寸法が530mm×325mmのものを1/1サイズとし、2/1サイズ(650×530),2/3サイズ(353×325),1/2サイズ(325×265),L1/2サイズ(530×163)、以下1/3,1/4,1/6,1/9,1/12サイズ等、規格化されている。
これらのホテルパン類は平面視で方形の凹部の上部から略水平に延在するつば部と、このつば部の先端側外周部が段状に一段下がるように折り曲げた折り曲げ部を有する。
そこで本発明に係るラックは、このつば部を利用して縦置きにしたものである。
【0008】
本発明で枠部材とは左右一対に載置フレームを形成するためのものであり、4本のバー部材を方形又はH字形状等に溶接等にて連結した枠状になっている。
載置フレームは4本のバー部材のうち、対向する2本のバー部材に一体的に形成してもよく、この対向するバー部材に別のフレーム部材を溶接等にて連結することで形成してもよい。
脚フレームはホテルパンを起立状態に縦置きし、水切り乾燥しやすいように枠部材(載置フレーム)を略水平に支持するためのものであり、上記枠部材のうち載置フレームを形成又は連結したバー部材以外の残りの対向するバー部材にそれぞれ脚フレームを連結するのが好ましい。
この場合に脚フレームの形状を略逆U字形状にし、枠部材の前後それぞれのバー部材に沿って左右方向に連結するのが好ましい。
このように前後一対の脚フレームを対向して設けると、略逆U字形状の下端が脚先部になり、上部が持ち運び時に掴みやすくなる。
【0009】
なお、本明細書では載置フレームに沿った両端方向を前後方向と表現し、この載置フレームと直交する方向(対向方向)を左右方向と表現する。
本発明で枠部材,載置フレーム及び脚フレームの材質に制限はない。
例えば、アルミ,ステンレス,鉄製等が例として挙げられる。
これらの部材をアルミニウム合金の押出材を用いて、溶接接合する工法を採用してもよく、このような工法を採用すると、軽量で持ち運びやすく、錆にくい特徴を有し、溶接接合であれば、例えばビス等で連結した場合等に生じるビスの緩みといったトラブルがない。
【0010】
ホテルパン類には上記のように大小複数のサイズがあることから、左右一対の載置フレームの間であって、略平行に載置サブフレームを設けることで複数の大きさのホテルパン類を起立載置可能にしてもよい。
また、載置溝は溝の切り込み角度を垂直方向に対して所定の角度傾斜させてあり、ホテルパン類の内側がやや斜め下方に向くように起立載置するものであってもよい。
さらには、左右一対の載置フレームに形成した載置溝は溝開口部に開口幅が広くなった溝拡幅部を有することで、ホテルパン類のつば部を差し込みやすくしてもよい。
ホテルパン類のつば部は先端部に段差の浅い折り返し部を有するので、この載置溝につば部の表面が掛止するが、裏面が掛止しない厚みに設定するとホテルパン類を一定の方向にのみ縦置き可能にすることもできる。
【0011】
本発明は脚フレームの上部に別のラックを段重ね(スタッキング)可能にすることもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るラックはホテルパン類を縦置きに収納できるので、水切りがよくホテルパン類の保管の省スペース化を図るのにも有効である。
また、載置フレームの間に載置サブフレームを設けると、大小異なるホテルパン類を同時に収納することもできる。
さらには、脚フレームを用いて持ち運びが容易で段重ねもでき、台車に載せて運ぶこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るラックの構造例を示す。(a)はラックに3種類の大きさのホテルパンを縦置きした状態を示し、(b)は部分拡大図を示す。
図2】ホテルパンを載置していない状態を示し、(a)は全体図、(b)は部分拡大図を示す。
図3】(a),(b)はホテルパンの凹部(内側)が斜め下側に向くように、つば部を載置溝に差し込む状態を示し、(c)は載置溝の平面視を示す。(d),(e)はホテルパンの凹部が斜め上側に向くように逆にしてつば部を載置溝に差し込んだ状態を示し、(f)はその時の載置溝の平面視を示す。
図4】ラックを2段に重ねた状態を示す。
図5】ラックを3段に重ねた状態を示す。
図6】ラックのスタッキング構造例を示す。(a)はスタッキング金具で固定する前、(b)はその固定後を示す。
図7】スタッキングの手順を示す。(a)は上側のラックの脚フレーム上面に上側のラックのスタッキング用フレームを重ねた状態、(b)はスタッキング金具のL字部を弾性変形させた状態、(c)はスタッキング金具で固定した状態を示す。
図8】ラックの下部と上部の前後方向、寸法関係を示す。(a)はラックの前後方向の断面図、(b)はスタッキングした状態の部分拡大図を示す。
図9】2段にラックを積み重ねた状態の断面図を示す。
図10】ホテルパンの表面(凹部)から見た状態を示す。(a)は全体図、(b)は部分拡大図を示す。
図11】ラックを台車に載せた状態を示す。
図12】ホテルパンの例を示す。(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は部分断面図を示す。
図13】略コ字形状のスタッキング金具の例を示し、(a)は斜視図、(b)〜(d)は固定操作の流れを示す。
図14】略コ字形状のスタッキング金具で段重ねした状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係るラック10の構造例を以下、図面に基づいて説明するが本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0015】
ホテルパン1は図12に示すように、食材や料理を入れる平面視で方形の凹部1dの上面側であって、周囲に水平方向に延在したつば部1aを全長にわたって有する。
ステンレスを用いて製作したものが多いが、近年樹脂成形したものもある。
つば部1aの先端側は段状になるように一段下がった折り曲げ部1bを有する。
従って、つば部1aの表面と一段下がった折り曲げ部1bをプレス等にて成形したことにより、つば部1aの裏面には、くぼみ部1cが形成されているものが多い。
【0016】
大きさの異なるホテルパン1,2,3をラック10に起立状態に縦置きした例を図1に示し、ラックのみの状態を図2に示す。
ラック10は前後方向の2本のバー部材11a,11bと左右のバー部材11c,11dを枠形状に溶接した枠部材11を製作し、本実施例では左右のバー部材11c,11dに断面略コ字形状の載置フレーム13,13を溶接にて連結した。
左右一対の載置フレーム13,13の間には、断面L字形状の載置サブフレーム14,14を載置フレーム13と平行に設けた。
なお、本実施例はホテルパンのサイズ1/1,2/3,1/2,L1/2,1/3及び1/4に対応でき、1/2サイズ等の小さいサイズのホテルパンは2列に載置できるように載置サブフレーム14を2本設けた例になっているが、載置サブフレームの本数は対象とするホテルパンのサイズの種類に応じて間隔や本数が選定される。
左右の載置フレーム13は、内部が前後方向にわたって中空部を形成するように幅寸法wの断面略コ字形状になっている。
この幅寸法wの間に、縦置きするホテルパンのつば部1aが位置するように載置溝13aを複数有する。
載置溝13aの構造例を図3に示す。
ホテルパン1aの凹部1dが斜め下方に向いた状態に縦置きすると水切りがよくなる。
そこで、載置フレーム13の上端からの切り込み角度を垂直に対してθ=5〜15°傾け、溝の底部の幅寸法dを段状の折り曲げ部1bを形成したつば部1aの厚み相当、あるいは僅かに大きい寸法にした。
なお、載置溝13aの開口部側は、上部の溝幅を広くした溝拡幅部13bを形成することで、ホテルパンのつば部1aを差し込みやすくしてある。
左右一対の載置フレーム13,13の載置溝13aをこのように設計したことにより、図3(b)に側面視及び図3(c)に平面視を示すように載置溝13aの間につば部1aの表面側と折り曲げ部1bの裏面側とが挟まれるように差し込まれるので、ホテルパンは所定の角度で縦置きされる。
本実施例では斜めに切り込んだ溝壁のうち、図3にて左側に位置する下側の溝壁のみを切り欠いて拡幅したことにより、次の効果がある。
図3(d)〜(f)に示すようにホテルパン1の凹部1dが斜め上を向くようにつば部1aを差し込むと、ホテルパンのつば部1aの裏面側のくぼみ部1cが溝の壁に引っ掛からず、倒れ込むように作用する。
これにより、ホテルパンは表面の凹部がやや斜め下方に向く、正常な状態にのみ縦置きできる。
なお、載置サブフレーム14の載置溝14aは、小さなサイズからなるホテルパンの片方のつば部を差し込むようにすればよいので、断面L字形状の例になっている。
これにより、ホテルパンの裏面から見た図1、及びホテルパンの表面から見た図10に示すように、大きいサイズのホテルパン1は左右一対の載置フレーム13,13間に架け渡すように起立状態に縦置きでき、小さなサイズのホテルパン2,3は、載置フレーム13と載置サブフレーム14との間に架け渡すようにして縦置きできる。
【0017】
枠部材11の前後方向のバー部材11a,11bに略逆U字形状の脚フレーム12,12をそれぞれ溶接にて連結してある。
前後方向一対の脚フレーム12,12は、上部の中央部間を連結フレーム16にて連結してある。
このように、一対の脚フレーム12,12の間を連結フレーム16にて連結すると、ラックの剛性が向上し、好ましいが、連結する位置は、脚フレームの上部の中央部間に限定されない。
また、脚フレーム12と例えば、枠部材11等との間に補強部材を取り付け、ラックの剛性を確保することで、上記連結フレーム16がない構造でも良い。
脚フレーム12は、下端に脚先12a,12aを有し、上部が水平になった段重ね部12bを有する逆U字形状で、脚先12a,12aの間に下側のラックの段重ね部12bが納まるように上部の左右方向幅が下端よりも狭くなっている。
これにより、図4に二段重ね状態、図5に三段重ね状態を示すようにスタッキングできる。
【0018】
本実施例では、スタッキング状態を固定できるようにスタッキング金具を取り付けた例になっている。
図7及び図8に示すように、脚フレーム12の下部にスタッキング用フレーム15を水平方向に連結し、このスタッキング用フレーム15に樹脂製の保護カバー15aを取り付けてある。
この保護カバーは必ずしも必要でないが、保護カバー15aを取り付けることでスタッキング金具によるキズがつきにくくなる。
図4に示すように下側のラック10bの段重ね部12bに上側のラック10aのスタッキング用フレーム15を重ねる。
この状態を図7(a)に示す。
この状態を連結フレーム16の両端部に軸着したスタッキング金具17を用いて固定する。
スタッキング金具17は弾性変形するL字形状の本体部17aの一方を軸着部17bで連結フレーム16に軸着し、他端にはL字形状の内側に折り曲げた引っ掛け部17cを有する。
これにより図7(b),(c)に示すように、スタッキング金具17をスタッキングフレーム15の内側に回動させることで固定できる。
本実施例では、図8に示すように両側の脚フレーム12の脚先部の間隔Lよりも上端の間隔Lの方が少し大きくなるように設計することで、図8(b)に示すように段重ねした際に枠部材11のバー部材11a、11bが脚フレーム12,12の上端内側と干渉しないようになっている。
この状態を図9に示す。
【0019】
本発明に係るラックは図11に示すように、キャスター21等を有する台車20に載せて使用することもできる。
また、本実施例では枠部材11,載置フレーム13,脚フレーム12,スタッキング用フレーム15,サブ載置フレーム14等の部材をアルミニウム合金押出材を用いて製作し、溶接にて連結した。
このようにすると、錆にくく軽量で持ち運びやすいラックになる。
【0020】
本発明において段重ねしたラック同士のスタッキング方法に限定はなく、上記実施例の他に、例えば図13(a)に示した略コ字形状の弾性材からなるスタッキング金具117を用いてもよい。
スタッキング金具117は断面略コ字形状の本体部117aを有し、この本体部の両端部にそれぞれ先端部を筒状に折り曲げて形成した係止部117bと操作部117cを設けてある。
このスタッキング金具117を用いて固定する手順を、図13(b)〜(d)に示し、スタッキング固定した状態を図14に示す。
スタッキング金具117の一方の係止部、図13(c)では上側の係止部117bをスタッキング用フレーム15の保護カバー15aに当てがうようにしつつ、下側の操作部117cを下側のラック10bの段重ね部12bの下側に沿って差し込む例である。
なお、図14は連結フレーム16の無い例を示したが、連結フレーム16を設け、この連結フレームと干渉しない左右に少しずれた位置で、このスタッキング金具117を用いてスタッキングしても良い。
【符号の説明】
【0021】
1 ホテルパン
2 ホテルパン
3 ホテルパン
10 ラック
11 枠部材
12 脚フレーム
13 載置フレーム
13a 載置溝
13b 溝拡幅部
14 載置サブフレーム
14a 載置溝
15 スタッキング用フレーム
15a 保護カバー
16 連結フレーム
17 スタッキング金具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14