特許第5913215号(P5913215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5913215
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】遠心分離容器のアッセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B04B 5/02 20060101AFI20160414BHJP
   G01N 1/00 20060101ALI20160414BHJP
   B01D 19/00 20060101ALI20160414BHJP
   B01L 3/00 20060101ALI20160414BHJP
   B65D 41/08 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   B04B5/02 Z
   G01N1/00 101H
   B01D19/00 102
   B01L3/00
   B65D41/08
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-142448(P2013-142448)
(22)【出願日】2013年7月8日
(65)【公開番号】特開2014-14817(P2014-14817A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2013年9月4日
(31)【優先権主張番号】10 2012 013 642.0
(32)【優先日】2012年7月9日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508248818
【氏名又は名称】サーモ エレクトロン エルエーデー ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100167025
【弁理士】
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100114591
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 英文
(72)【発明者】
【氏名】バルハウス ノーマン
【審査官】 増田 健司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0130263(US,A1)
【文献】 特表2012−513596(JP,A)
【文献】 特表2001−512967(JP,A)
【文献】 英国特許第2033257(GB,B)
【文献】 特開2006−175440(JP,A)
【文献】 実公昭46−22304(JP,Y1)
【文献】 特開2012−115829(JP,A)
【文献】 特開2007−151468(JP,A)
【文献】 特開2012−101138(JP,A)
【文献】 実公昭51−21760(JP,Y1)
【文献】 特開2001−162192(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B04B 5/02
B01D 19/00
B01L 3/00
B65D 41/08
G01N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠心分離機に用いる遠心分離容器のアッセンブリであって、
遠心分離される試料を保持する遠心分離容器と、
前記遠心分離容器を保持するアダプタと、
前記遠心分離容器のアッセンブリを前記遠心分離機のロータに取り付けるため、そこに収容された前記アダプタを保持する保持手段と、を含んで構成され、
前記遠心分離容器は、容器本体と、前記遠心分離される試料を前記容器に充填することができる密閉可能な開口とを有し、該密閉可能な開口は、閉鎖部材を用いることによって密閉され、
前記容器本体は、断面と、容器高さとを有し、該断面は、前記容器高さと直角に方向づけられ、
前記遠心分離容器のアッセンブリは、スイング型ロータに用いられるように構成され、
前記断面は、長円形断面の形状であり、
前記アダプタは、そこに収容された前記遠心分離容器の底部と側壁とを支持するように形成された壁によって規定される中空空間を有している、遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項2】
前記断面は楕円形である、請求項1に記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項3】
前記断面は、矩形面によって結合される2つの半円形面の形状である、請求項1に記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項4】
前記容器本体は、前記長円形断面を含んで構成される底部面を有する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項5】
前記容器本体は、前記長円形断面を有する中間部領域を有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項6】
前記容器本体は、側壁高さを有する側壁を含んで構成され、
前記長円形断面は、前記側壁高さ全体に亘って一定である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項7】
前記容器本体は、下方に向かって先細となる底部領域を含んで構成される、請求項1〜6のいずれか1つに記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項8】
記底部領域は、前記長円形断面の境界を定める側壁と一体となる、請求項7に記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項9】
前記遠心分離容器は、750mlから1000mlの容量を有している、請求項1〜8のいずれか1つに記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【請求項10】
前記容器本体はプラスチック材から成る、請求項1〜9のいずれか1つに記載の遠心分離容器のアッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心分離機に用いる遠心分離容器のアッセンブリに関し、遠心分離される試料を保持する遠心分離容器と、遠心分離容器を保持するアダプタと、遠心分離容器のアッセンブリを遠心分離機のロータに取り付けるためのアダプタを保持する保持手段と、を含んで構成される。遠心分離容器は、容器本体と、遠心分離される試料を前記容器に充填することができる密閉可能な開口を有する。
【背景技術】
【0002】
遠心分離容器、試料容器、及び遠心分離ボトルは、遠心分離機に用いる容器本体と閉鎖可能な開口を含んで構成される特殊な容器である。遠心分離機において、液体混合物は、例えば、高加速力の実行により分離される。この目的を達成するために、分離される混合物は、遠心分離容器に入れられ、その後、遠心分離容器内の遠心力により分離プロセスを実行させる方法で回転駆動される。この方法により、個々の液体を互いに、又は液体から固体粒子を分離することができる。高加速度のため、非常に大きな力が遠心分離容器とその内容物に作用するので、遠心分離容器は高度な機械的安定性を示さなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
遠心分離処理は、いくぶん時間がかかる。与えられたバッチ処理にかかる時間を低減させるために、可能な限り大容量の遠心分離容器を有することが望まれる。しかしながら、遠心分離中に生じる高加速力のために制限が課される。遠心分離器の損壊又は破壊を防ぐために、従来、円形断面及び750mlの容量を有するボトルが用いられていた。さらに、現在では、同じ容量の矩形容器が使用されており、それは、後に続く遠心分離のために、アダプタを使用せず、直接カップ又はボトル保持手段において使用することができる。このような遠心分離容器は、その角のため、より大きな容量を有するが、洗浄がより困難となる。遠心分離容器は、コストを抑えるため頻繁に何度も使用されるので、このことは欠点となる。しかしながら、洗浄に必要とされるさらなる努力によりコストが増加されるべきではない。このような矩形遠心分離容器のもう1つの欠点には、遠心分離後、試料の残留物が角に残り、そして、試料の収量が減少するという事実がある。
【0004】
本発明は、遠心分離中に高加速度に耐えることができ、それと同時に、洗浄の問題及び収量の減少を生じさせることなく大きな容量を有する遠心分離容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、遠心分離に用いる遠心分離容器のアッセンブリによって達成され、遠心分離容器のアッセンブリは、遠心分離される試料を保持する遠心分離容器と、遠心分離容器を保持するアダプタと、遠心分離容器のアッセンブリを遠心分離器のロータに取り付けるためのアダプタを保持する保持手段を含んで構成される。前記遠心分離容器は、容器本体と、遠心分離される試料を前記容器に充填することができる密閉可能な開口を有する。前記容器本体は、断面と容器高さを有し、前記容器高さは、前記断面と直角に方向づけられ、ここで、前記断面は、長円形断面の形状である。
【0006】
遠心分離容器は、遠心分離容器の容器高さと直角に方向づけられた断面を有し、ここで、断面は、長円形閉曲線によって境界を定められている。このように、本発明の遠心分離容器のアッセンブリは容器本体を含んで構成され、それは、少なくとも1つの場所で垂直か、又は遠心分離容器の容器高さに直角に方向づけられた長円形断面を有する。長円形断面は、例えば、矩形面によって結合された2つの半円形面からなる断面により幾何学的に形成することができる。あるいは、長円形断面は、特定の長円形閉曲線が楕円の形状をなしている楕円形状を有してよい。
【0007】
それから、遠心分離中に遠心分離容器を破壊し得る大きな力が生じるので、従来技術のように、及び従来において避けられてきたように、遠心分離容器の断面は回転対称性がない。本発明の遠心分離容器のアッセンブリの使用時に、これらの力を抑制することができる。その形状のため、より高い容器の高さを有するが同等の容量の遠心分離容器における場合よりも、より小さな力が遠心分離容器にて解放される。本発明の遠心分離容器のアッセンブリに用いられる遠心分離容器は、低い容器全体の高さを伴って大きな容積を有する容器の提供が可能になるという利点がある。このように、先の容器全体の高さが変わらないままなので、従来の遠心分離機を現在も使用することができる。さらに、本発明の遠心分離容器は、容器の底部領域に角がないので洗浄が容易であり、したがって、すぐに再使用できる。さらに、本遠心分離容器は、側壁又はボトルの首部に、分離の結果に影響を及ぼし得る角がない。
【0008】
遠心分離容器は、遠心分離される試料を容器に充填する開口を備えたボトル形状とすることができる。遠心分離の処理中、遠心分離容器は、例えば、蓋で密閉されるが、この場合、ねじ式のキャップを備えてよい。遠心分離容器は、例えば、プラスチック材から成る容器本体を有している。さらに、容器本体は、例えば、ブロー成形により単一ユニットとして製造することができる。さらに、遠心分離容器の蓋は、プラスチック材から作ることができる。
【0009】
長円形断面を示す底部面を有する遠心分離容器が提供される。これにより、遠心分離容器は洗浄が容易となり、試料が遠心分離容器の内部に残留しなくなるという利点を有する。
【0010】
本発明の遠心分離容器の1つの例示的な実施形態において、長円形断面を示す遠心分離容器の中間部領域が提供される。このために、特定の高さの側壁を有する遠心分離容器がさらに提供され、ここで、長円形断面は全体の高さに亘って一定のままである。すなわち、この垂直領域全体に亘って変化していない。このように、この領域において全ての角が取り除かれたので、遠心分離容器は洗浄が容易となる。例えば、側壁は遠心分離容器の中間部領域に配置される。
【0011】
本発明の遠心分離容器のさらなる例示的な実施形態において、円錐形底部領域を有する遠心分離容器が提供される。遠心分離容器を洗浄する処理の障害となり得る角がないため、このような領域は利点となる。円錐形底部領域は同様に、下方に向かって減少する長円形断面を有する。さらに、テーパ角度は、長円形の周囲に沿って変化し、その結果、あらゆる長円形の垂直壁に隣接する移行領域において角が形成されない。
【0012】
さらに、長円形断面の境界を定める側壁と一体となる円錐形底部領域が提供される。それから、遠心分離容器の円錐形底部領域及び中間部領域は、それぞれの場合に、長円形断面の形状とすることができる。
【0013】
実際に、およそ750mlからおよそ1000mlの容量を有する遠心分離容器が提供される。従来の遠心分離容器と比較すると、このことは、容量の増加を示しており、これは、遠心分離容器の内部における少なくとも1つの断面を長円形に設計することにより可能となる。これによって、従来の遠心分離容器と比較したときに、遠心分離容器の容器高さを変化させなくてよい。したがって、容量の増加という利点が得られる。長円形容器の容量は、例えば、容器全体の高さが同一な丸型ボトルの容量のおよそ3分の1の増加に等しい。このことは、これらの実施形態において、先の容器全体の高さが保たれながらも、本発明の遠心分離容器の容量は増加することを意味する。
【0014】
本発明の遠心分離容器のアッセンブリは、長円形遠心分離容器に加えて、容器を保持するアダプタと、アダプタを保持し、遠心分離のロータへの遠心分離容器のアッセンブリの締結を可能とする保持手段を含んで構成される。遠心分離容器のアッセンブリは、好ましくはスイング型ロータに用いられる。遠心分離容器のアッセンブリをロータに固定することは、例えば、ボルトによる締結などのあらゆる既知の及び好適な方法で可能となる。遠心分離ロータへの固定時に、遠心分離容器は好ましくは、長円形断面のより小さい側面が回転方向に向くように方向づけられる。すなわち、長円形断面のより長い軸が、ロータの円周方向に沿って方向づけられ、そして、例えばボルト等の固定手段は、好ましくは、長円形遠心分離容器の対向する複数の小側面に隣接する場所にて保持手段に取り付けられる。
【0015】
また、好ましくは、遠心分離容器を保持するアダプタは、長円形断面を有し、そして、少なくとも側壁の領域において外面を支持するように、遠心分離容器の外側輪郭に続いている。アダプタは、弾性プラスチック材などの弾性材から成ってよいが、これにより、遠心分離容器及び保持手段の形状に適合可能となり、そして、遠心力を少なくともある程度吸収し、遠心分離容器の衝撃を低減させる。
【0016】
保持手段は、既知の方法でアダプタを保持及び支持するようになっており、そして、アダプタにより支持された遠心分離容器を遠心分離のロータに固定するようになっている。保持手段は、好ましくは剛体材料から成り、アダプタの外壁を少なくとも部分的に囲み、及び支持する形状に適合される。
【0017】
本発明は、例示的な実施形態を参照して以下でより詳細に説明される。しかしながら、本発明は、これらの例示的な実施形態に限定されるものではなく、その結果、さらなる組合せ及び利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】遠心分離容器の第1の例示的な実施形態の側面図(図1a)とその平面図(図1b)である。
図2】遠心分離容器の第2の例示的な実施形態の側面図(図2a)とその平面図(図2b)である。
図3図1の第1の例示的な実施形態において遠心分離容器が組み立てられた状態を示す。
図4図3の第1の例示的な実施形態において遠心分離容器(図4a)、アダプタ(図4b)、及び遠心分離ホルダ(holder)(図4c)が分解された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、2つの視点から見た遠心分離容器30の第1の例示的な実施形態を示し、図1aは、遠心分離容器30の側面図、図1bは、遠心分離容器30の平面図を示す。遠心分離容器30は、ねじ式の蓋形状の閉鎖部材32を用いることによって密閉することができる開口を含んで構成される容器本体31を含む。このために、図1bに示すように、閉鎖部材32は円形断面のものとされる。また、容器高さは参照符号44によって表される。
【0020】
図1aは、開口に近接して位置する上部34と、中間部35と、底部36を含んで構成される容器本体31を示す。上部34は、第1の移行帯37を介して中間部35と連続的に一体となっており、中間部35は、第2の移行帯38を介して底部36と連続的に一体となっている。容器本体31は、上部34、中間部35、及び底部36において長円形断面39を有し、底部36は、中間部35より小さい周囲輪郭を有する。図1aにおいて、容器本体31は、壁高46を有する側壁45を含み、中間部35における長円形断面39は、壁高46全体に亘って一定である。
【0021】
閉鎖部材32の円形断面33、上部34の長円形断面39、及び中間部35の長円形断面は、図1bに示すような平面視で見ることができる。中間部35の長円形断面39より小さい底部36の長円形断面39は、図1bに示すように平面視では見えず、図1aにおいて示されている。図1bは、中心点42で交わる縦軸40と横軸41を示す。長円形断面39は、縦軸40と横軸41に対して鏡映対称に形成されている。長円形断面39は、矩形面43を用いることにより結合された2つの半円形面によって幾何学的に形成されている。
【0022】
図2は、遠心分離容器30の第2の例示的な実施形態を示し、図2aは、遠心分離容器30の側面図、図2bは、遠心分離容器30の底面図である。遠心分離容器30は、閉鎖部材32を用いることによって密閉することができる開口を含んで構成される容器本体31を含み、この場合、ねじ式の閉鎖部材32が用いられる。このためには、閉鎖部材32は円形断面33のものとされる。遠心分離容器の上部34は、第1の移行帯37を介して中間部35と連続的に一体となっている。中間部35は、第2の移行帯38を介して底部36と連続的に一体となっている。容器本体31は、その中間部35に長円形断面39を有している。この長円形断面39は、容器本体31の円形開口の形状である円形断面33を根幹として上部34に形成される。さらに、容器本体31の底部36は、中間部35での長円形断面39から下方に向かって先細となる円錐形状のものとされ、円錐形状の底部36が形成される。
【0023】
図2bは、容器本体31の底端部から見た円錐形底部領域を示し、底端部は先端47を含んで構成され、その中心は、中間部35における長円形断面39の中心点42と一致している。長円形断面39は、楕円形周囲と、図2bに示す縦軸40及び横軸41によって境界を定められている。
【0024】
図1に示す例示的な実施形態と比較して、図2に示す第2の例示的な実施形態は、平底面を有しておらず、その結果、図2に示す遠心分離容器は、例えば、支持開口を含んで構成され、円錐形部分を収容する支持収容装置内に置かれる。遠心分離容器30は、中間部35における最大幅の長円形断面39を用いることによって支持開口に保持される。同様な支持手段が、遠心分離処理そのもののために提供されてよく、支持手段はアダプタ50の形状とすることができる。
【0025】
要約すると、図1及び図2は、半円形面から成る長円形断面39を有するボトルの形状(図1)、又は楕円形状(図2)である遠心分離容器30の例示的な実施形態を示す。図1に示すように、容器本体31の平行な側壁45に隣接する正接の移行領域が、例示的な実施形態の底部36に存在している。図2に示す実施形態において、ボトル30の底部36は円錐形状である。錐体の角度はどの地点においても一定ではなく、ボトルの基本形状と共に変化し、その結果、錐体は容器本体31の先端47にて終結する。
【0026】
図1及び図2に示すどちらの実施形態も、角がないため、ボトル30は、試料をボトル30の底部36から容易に除去できるという利点を有する。どちらの実施形態においても、遠心分離容器30、すなわちボトルの容量、そして同時にサイズの最適化が本形状により可能となる。遠心分離容器30は、底部36及び上部34あるいはボトルの首部において、全く角を有していない。したがって、今、最小の全径で最大の体積を有するロータを開発することが可能となった。本発明の幾何学上の利点は、より小さなデバイスの寸法であり、角のある遠心分離容器と比較した場合の回転中のより小さな摩擦であり、したがって遠心分離容器30の容量を増やしつつ削減されたパワーの消費量である。
【0027】
図3は、図1に示すように、容器本体31及び閉鎖部材32を含んで構成される遠心分離容器30の第1の例示的な実施形態が組み立てられた状態を示す。この場合、遠心分離容器30は、遠心分離保持手段60への取り付けを可能とするアダプタ50によって収容される。遠心分離容器30は、アダプタ50を用いることによって遠心分離保持手段60に取り付けられて、遠心分離処理中に回転可能となる一方、アダプタ50は、その弾性特性のため、さらなる力を伝達することができる。保持手段60は、保持手段の小側面に位置する取付手段61にて遠心分離機のロータ(図示しない)に固定することができる。遠心分離機のスイング型ロータに固定されるときに、遠心分離容器30、アダプタ50及び保持手段60の小側面は、矢印Rで示される回転方向を向いており、遠心分離容器のアッセンブリは、その長側面を介して矢印Sの方向に揺動する。しかしながら、主に、保持手段60をその長側面で取り付けるために、配置を90度旋回することも可能であり、長側面は回転方向を向き、そして、遠心分離容器のアッセンブリは、その小側面に亘って揺動する。
【0028】
さらに、図4は、図3に示される例示的な実施形態の分解された状態を示し、このうち、図4aは、容器本体31と閉鎖部材32を含んで構成される遠心分離容器30、図4bは、アダプタ50、そして図4cは、遠心分離保持手段60を示す。アダプタ50と保持手段60は、カップ形状をしており、その内側輪郭は、そこに収容される部品の外側輪郭に対応する。すなわち、アダプタの中空空間を規定する壁が形成され、遠心分離容器30の底部と側壁を支持する一方、保持手段60の内部空間を規定する壁が、アダプタ50の底部及び側壁を取り囲んで支持する。したがって、比較的薄い壁を有する遠心分離容器30が、本発明の遠心分離容器のアッセンブリに支持可能である。
図1
図2
図3
図4