特許第5913601号(P5913601)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビューワークス カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000002
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000003
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000004
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000005
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000006
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000007
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000008
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000009
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000010
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000011
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000012
  • 特許5913601-X線映像撮影装置 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5913601
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】X線映像撮影装置
(51)【国際特許分類】
   G01T 1/20 20060101AFI20160414BHJP
   A61B 6/00 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   G01T1/20 F
   A61B6/00 300S
   G01T1/20 E
   G01T1/20 G
   G01T1/20 J
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-535670(P2014-535670)
(86)(22)【出願日】2012年10月30日
(65)【公表番号】特表2014-535046(P2014-535046A)
(43)【公表日】2014年12月25日
(86)【国際出願番号】KR2012008992
(87)【国際公開番号】WO2014042310
(87)【国際公開日】20140320
【審査請求日】2013年11月29日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0100639
(32)【優先日】2012年9月11日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513303186
【氏名又は名称】ビューワークス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100161274
【弁理士】
【氏名又は名称】土居 史明
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(72)【発明者】
【氏名】スン、ヨン ハク
(72)【発明者】
【氏名】キム、テ ギュン
【審査官】 鳥居 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−100807(JP,A)
【文献】 特開2012−110565(JP,A)
【文献】 特開2007−258149(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1126582(KR,B1)
【文献】 特開平10−137229(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0028381(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01T 1/20
G01T 1/24
A61B 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線発生装置から照射されるX線を可視光に変換するシンチレーターパネル;
マトリックス状に配列された複数のピクセルを含み、前記シンチレーターパネルによって変換された前記可視光の光量に比例する電荷を前記複数のピクセルに充電するイメージ検出部;
前記イメージ検出部の特定ラインを選択し、選択された前記ラインのピクセルに駆動信号を印加するゲート駆動部;
前記X線発生装置から照射されたX線を検出し、自動露出要請信号を生成する自動露出要請信号生成部;及び
前記自動露出要請信号生成部から前記自動露出要請信号が受信されると、前記自動露出要請信号の有効性を検証し、前記自動露出要請信号が有効な信号であると判断されると、前記駆動信号の状態に応じて露出動作の開始を制御する制御部;を含み、
前記自動露出要請信号生成部は、前記イメージ検出部の中央及びコーナーに対応する位置に複数設置されており、
前記制御部は、前記自動露出要請信号が基準時間にわたって持続的に入力され、且つ、前記複数の自動露出要請信号生成部から基準個数以上の自動露出要請信号が同時に入力される場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断するように構成されていることを特徴とする、X線映像撮影装置。
【請求項2】
外部から加えられる振動を感知する振動センサーをさらに含み、
前記制御部は、前記振動センサーから入力される振動が基準振動以下である場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする、請求項1に記載のX線映像撮影装置。
【請求項3】
前記自動露出要請信号生成部は、
前記X線発生装置から照射されるX線を可視光に変換する光変換部;
前記光変換部によって変換された可視光を検出して電気信号に変換する光検出部;
前記光検出部によって変換された電気信号を増幅する増幅部;及び
前記増幅部によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換し、前記自動露出要請信号を生成するトリガー変換回路;を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のX線映像撮影装置。
【請求項4】
前記自動露出要請信号生成部は、
前記増幅部によって増幅された電気信号が閾電圧以下に維持されるように前記増幅部のオフセットを補正するオフセット補正部をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のX線映像撮影装置。
【請求項5】
前記自動露出要請信号生成部は、
前記シンチレーターパネルによって変換された可視光を検出して電気信号に変換する光検出部;
前記光検出部によって変換された電気信号を増幅する増幅部;及び
前記増幅部によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換し、前記自動露出要請信号を生成するトリガー変換回路;を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のX線映像撮影装置。
【請求項6】
前記自動露出要請信号生成部は、
前記X線発生装置から照射されるX線を検出して電気信号に変換するX線検出部;
前記X線検出部によって変換された電気信号を増幅する増幅部;及び
前記増幅部によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換し、前記自動露出要請信号を生成するトリガー変換回路;を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のX線映像撮影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線映像撮影装置及びその方法に関し、より詳細には、X線発生装置から照射されるX線を検出することによって生成された自動露出要請信号に従ってX線映像を撮影する場合において、自動露出要請信号の有効性を検証することによってX線撮影動作の信頼度を向上させるようにしたX線映像撮影装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、X線診断装置は、X線を生成して被検体に照射するX線発生装置(X―ray Generator)と、被検体を透過したX線の映像を撮影するX線映像撮影装置(X―ray Detector)とで構成される。
【0003】
このようなX線診断装置のX線映像撮影装置は、内部イメージセンサーに溜まる暗電流をライン単位で除去するフラッシュ動作、X線発生装置から照射されるX線を吸収する露出動作、及びX線映像撮影装置でX線照射によって生成された電荷を読んでイメージデータに出力するリードアウト動作を順次行う。
【0004】
このとき、X線映像撮影装置は、フラッシュ動作中にX線発生装置から露出要請信号を受信すると、進行中のフラッシュ動作を全体の領域にわたって完了した後、X線発生装置に露出準備が完了したことを知らせる露出準備信号を送信して露出動作を進行する。
【0005】
このように、X線発生装置とX線映像撮影装置との間に互いの状態信号をハンドシェイクするトリガー方式をアクティブライントリガー(Active Line Trigger)方式という。
【0006】
このようなアクティブライントリガー方式のX線発生装置を使用する場合、X線映像撮影装置は、露出要請信号の受信時点と露出準備信号の送信時点との間の時間にフラッシュ動作を完了し得るので、良質のイメージデータを取得することができる。
【0007】
しかし、X線映像撮影装置に露出要請信号のみを送った後でX線を照射するパッシブライントリガー(Passive Line Trigger)方式又はX線映像撮影装置に露出要請信号を送らずにX線を照射するノン―ライントリガー(Non―Line Trigger)方式のX線発生装置を使用する場合、X線映像撮影装置のフラッシュ動作から露出動作に転換されるのに時間がかかるので、照射されたX線の一部を消失することになり、良質のイメージデータを取得することができない。
【0008】
また、X線の消失量を減少させるために、X線映像撮影装置で一部領域のラインに対するフラッシュ動作が完了していない状態で露出動作を行うと、出力で生成されるイメージデータにライン単位の劣化現象が発生するという問題がある。
【0009】
したがって、このような問題を解決するために、X線発生装置から照射されるX線を検出し、自主的にX線照射を知らせるための自動露出要請信号を生成し、非同期方式でX線が照射されるインターフェース環境でX線の消失を最小化することによって良質のデータを取得できる方式が提案された。
【0010】
このような方式において、自動露出要請信号を生成する回路には、光検出部又はX線検出部で低いレベルの信号が感知される場合にも自動露出要請信号を生成できるように増幅回路が備えられる。
【0011】
しかし、インパルスなどの雑音信号も増幅され、意図しない自動露出要請信号が生成され得るという問題がある。
【0012】
また、X線映像撮影装置が使用される環境で急激な温度変化によってトリガー信号を生成する回路を構成する各素子の状態が変化し、オフセットが変更されることによって、意図しない自動露出要請信号が生成され得るという問題がある。
【0013】
さらに、X線映像撮影装置においては、移動や検査のために患者との摩擦又は接触が頻繁に行われるが、このような摩擦や接触によって発生する振動によって光検出部又はX線検出部の状態が変化するため、意図しない自動露出要請信号が生成され得るという問題がある。
【0014】
一方、X線映像撮影装置は、X線撮影後に再撮影のための準備時間を確保できるときのみに、次のX線撮影時に良質の映像を取得することができる。したがって、アクティブライントリガー方式のX線映像撮影装置では一定時間の再撮影準備時間を確保している。
【0015】
しかし、ノン―ライントリガー方式のX線映像撮影装置を使用する場合、X線映像撮影装置の状態とは関係なくX線照射が行われ得るという問題がある。
【0016】
すなわち、X線映像撮影装置のイメージ検出部がまだ安定化されていない状態で次のX線撮影のための照射が非常に短い時間内に行われる場合、X線映像撮影装置が有効な自動露出要請信号を生成できないか、良質のX線映像を取得できない場合が発生し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、上述した問題を改善するためになされたもので、意図せず生成された自動露出要請信号によってX線映像が撮影されることを防止し、X線撮影動作及び撮影されたX線映像の信頼度を向上させ得るX線映像撮影装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、イメージ検出部に印加されるバイアス電圧を調節し、ゲート駆動部及びリードアウト部を高速で制御し、イメージ検出部を迅速に安定させることによって、再撮影のための準備時間を短縮し、X線の消失を防止できるようにするX線映像撮影装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の一側面に係るX線映像撮影装置は、X線発生装置から照射されるX線を可視光に変換するシンチレーターパネル;マトリックス状に配列された複数のピクセルを含み、前記シンチレーターパネルによって変換された前記可視光の光量に比例する電荷を前記複数のピクセルに充電するイメージ検出部;前記イメージ検出部の特定ラインを選択し、選択された前記ラインのピクセルに駆動信号を印加するゲート駆動部;前記X線発生装置から照射されたX線を検出し、自動露出要請信号を生成する自動露出要請信号生成部;及び前記自動露出要請信号生成部から前記自動露出要請信号が受信されると、前記自動露出要請信号の有効性を検証し、前記自動露出要請信号が有効な信号であると判断されると、前記駆動信号の状態に応じて露出動作時点を制御する制御部;を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明は、外部から加えられる振動を感知する振動センサーをさらに含み、前記制御部は、前記振動センサーから入力される振動が基準振動以下である場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【0021】
本発明において、前記制御部は、前記自動露出要請信号が基準時間にわたって持続的に入力される場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【0022】
本発明において、前記自動露出要請信号生成部は、前記X線発生装置から照射されるX線を可視光に変換する光変換部;前記光変換部によって変換された可視光を検出して電気信号に変換する光検出部;前記光検出部によって変換された電気信号を増幅する増幅部;及び前記増幅部によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換し、前記自動露出要請信号を生成するトリガー変換回路;を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明において、前記自動露出要請信号生成部は、前記シンチレーターパネルによって変換された可視光を検出して電気信号に変換する光検出部;前記光検出部によって変換された電気信号を増幅する増幅部;及び前記増幅部によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換し、前記自動露出要請信号を生成するトリガー変換回路;を含むことを特徴とする。
【0024】
本発明において、前記自動露出要請信号生成部は、前記X線発生装置から照射されるX線を検出して電気信号に変換するX線検出部;前記X線検出部によって変換された電気信号を増幅する増幅部;及び前記増幅部によって増幅された電気信号をデジタル信号に変換し、前記自動露出要請信号を生成するトリガー変換回路;を含むことを特徴とする。
【0025】
本発明において、前記自動露出要請信号生成部は、前記増幅部によって増幅された電気信号が閾電圧以下に維持されるように前記増幅部のオフセットを補正するオフセット補正部をさらに含むことを特徴とする。
【0026】
本発明において、前記自動露出要請信号生成部は、前記イメージ検出部の中央又はコーナーに対応する位置に複数設置されることを特徴とする。
【0027】
本発明において、前記制御部は、前記複数の自動露出要請信号生成部から基準個数以上の自動露出要請信号が入力される場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【0028】
本発明の他の側面に係るX線映像撮影装置は、ハウジングケース内でイメージセンサー部と電子回路基板との間に設置される第1のプレート;及び前記第1のプレートを前記ハウジングケースの底面に設置された第2のプレートに支持させるプレート支持台;を含み、自動露出要請信号生成部が内部支持台によって前記第1のプレートに固定されることを特徴とする。
【0029】
本発明の更に他の側面に係るX線映像撮影方法は、自動露出要請信号生成部がX線発生装置から照射されるX線を検出し、自動露出要請信号を生成する段階;制御部が前記自動露出要請信号生成部から受信される前記自動露出要請信号の有効性を検証する段階;及び前記自動露出要請信号が有効な信号であると判断される場合、前記制御部が前記自動露出要請信号によって露出動作を制御する段階;を含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の前記自動露出要請信号の有効性を検証する段階において、前記制御部は、振動センサーから入力される振動が基準振動以下である場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【0031】
本発明の前記自動露出要請信号の有効性を検証する段階において、前記制御部は、前記自動露出要請信号が基準時間にわたって持続的に入力される場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【0032】
本発明の前記自動露出要請信号の有効性を検証する段階において、前記制御部は、前記複数の自動露出要請信号生成部から基準個数以上の自動露出要請信号が同時に入力される場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【0033】
本発明の前記自動露出要請信号の有効性を検証する段階において、前記制御部は、振動センサーから入力される振動が基準振動以下で、複数の自動露出要請信号生成部から基準個数以上の自動露出要請信号が同時に入力されて基準時間以上持続される場合に前記自動露出要請信号を有効な信号と判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明によると、X線発生装置から照射されるX線を検出し、自体的に生成した自動露出要請信号を用いてX線映像を撮影する場合において、自動露出要請信号の有効性を検証し、振動や温度変化又は雑音などによって意図しない自動露出要請信号が生成されることを防止することができる。
【0035】
また、本発明によると、イメージ検出部に印加されるバイアス電圧を調節し、ゲート駆動部及びリードアウト部を高速で制御し、イメージ検出部を迅速に安定させることによって再撮影のための準備時間を短縮できるので、非常に速い時間内に再撮影が行われる場合にも有効な自動露出要請信号を生成することができる。
【0036】
このように、本発明は、意図しない自動露出要請信号が生成されることを防止し、再撮影のための準備時間を短縮し、X線映像撮影装置のX線撮影動作及び撮影されたX線映像の信頼度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置の構成を示したブロック図である。
図2】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置においてゲート選択及びリードアウトを行う構成を示した図である。
図3】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置を階層的に示した図である。
図4】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置内で自動露出要請信号生成部が設置される位置を上面から眺めた図である。
図5】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部の構成を示した第1の例示図である。
図6】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部の構成を示した第2の例示図である。
図7】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部の構成を示した第3の例示図である。
図8】本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部を固定させるための構造を示した例示図である。
図9】本発明の一実施例に係るX線映像撮影方法の動作の流れを示したフローチャートである。
図10】本発明の他の実施例に係るX線映像撮影方法の動作の流れを示したフローチャートである。
図11】本発明の更に他の実施例に係るX線映像撮影方法の動作の流れを示したフローチャートである。
図12】本発明の一実施例に係るX線撮影方法においてイメージ検出部に印加されるバイアス電圧を調節し、ゲート駆動部及びリードアウト部を高速で制御することによって高速フラッシュ動作を行う過程を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下では、本発明に係るX線映像撮影装置及びその方法を添付の各図面を参照して詳細に説明する。このような過程で図面に示した各線の太さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性を考慮して便宜上誇張して図示する場合がある。また、後述する用語は、本発明での機能を考慮して使用された用語であって、これは、使用者、運用者の意図又は慣例によって変わり得る。したがって、このような用語は、本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈されるべきであろう。
【0039】
図1は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置の構成を示したブロック図で、図2は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置においてゲート選択及びリードアウトを行う構成を示した図である。
【0040】
X線映像撮影装置20は、被検体40を透過したX線を検出し、被検体40のX線イメージデータを取得する。
【0041】
図1図2に示したように、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置は、イメージセンサー部21、電子回路基板26及び自動露出要請信号生成部30を含む。
【0042】
イメージセンサー部21は、シンチレーターパネル22、イメージ検出部23、ゲート駆動部24及びリードアウト部25を含む。
【0043】
シンチレーターパネル22は、X線発生装置10から照射されるX線を可視光に変換する。
【0044】
イメージ検出部23は、シンチレーターパネル22によって変換された可視光を検出する。図2に示したように、イメージ検出部23は、マトリックス状に配列された複数のピクセルを含み、検出された可視光の光量に比例する電荷を各ピクセルに充電する。
【0045】
ゲート駆動部24は、イメージ検出部23の特定ラインを順次選択し、その選択されたラインに駆動信号を印加し、制御部27によってその動作が制御される。
【0046】
ゲート駆動部24によって特定ラインに駆動信号が印加されると、後述するリードアウト部25で該当するラインのピクセルに充電された電荷値を読むことができる。ここで、ゲート駆動部24が印加する駆動信号は、ラインの各ピクセルに連結されたTFT素子をオンにする電圧信号であり得る。
【0047】
リードアウト部25は、ゲート駆動部24によってイメージ検出部23の特定ラインに駆動信号が印加されると、該当するラインの各ピクセルに充電された電荷値を読む。
【0048】
このとき、フラッシュ動作を行う場合、リードアウト部25は、各ピクセルの電荷値を読まずに捨てることによって、イメージ検出部23の各ピクセルに溜まった暗電流を除去することができる。
【0049】
その一方、リードアウト動作を行う場合、リードアウト部25は、各ピクセルの電荷値を読んで電圧形態のアナログデータを取得し、これをデジタルデータに変換して制御部27に伝達することができる。
【0050】
そうすると、制御部27では、リードアウト部25から伝達されたデジタルデータをライン単位で組み合わせ、これをデータ通信部28を介してPC(図示せず)に伝送する。
【0051】
図3は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置を階層的に示した図で、図4は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置内で自動露出要請信号生成部が設置される位置を上面から眺めた図である。
【0052】
自動露出要請信号生成部30は、X線発生装置10から照射されるX線を検出し、X線照射を知らせるためのトリガー信号として自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成し、これを制御部27に伝達する。
【0053】
自動露出要請信号生成部30は、X線映像撮影装置10の内部に設置することができ、図3に示したように、X線が照射される方向を基準にシンチレーターパネル22とイメージ検出部23とを含むイメージセンサー部21の下面に設置することができる。
【0054】
また、自動露出要請信号生成部30は、制御部27及びデータ通信部28が設置される電子回路基板26上に設置することもできる。
【0055】
結果的に、自動露出要請信号生成部30は、シンチレーターパネル22とイメージ検出部23を通過したX線を検出し、自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成することができる。
【0056】
このように自動露出要請信号生成部30をX線映像撮影装置20の内部に含ませることによって、別途のインターフェース装備を用いず一つのシステムに具現可能であるので使用者の便宜性を向上させることができ、X線照射範囲とは関係なくX線を検出することができる。
【0057】
一方、図4に示したように、自動露出要請信号生成部30は、シンチレーターパネル22とイメージ検出部23を含むイメージセンサー部21の中央及びコーナーに対応する位置に複数設置することもできる。
【0058】
このように自動露出要請信号生成部30をX線映像撮影装置20の多くの位置に複数設置すると、被検体40によって中央部分のX線透過量が減少するとしても、被検体40の影響を受けないコーナー部分に設置された自動露出要請信号生成部30により自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成できるという利点がある。
【0059】
一方、本実施例では、自動露出要請信号生成部30がイメージ検出部23の中央部分及びコーナー部分に対応する位置に設置される場合を例に挙げたが、自動露出要請信号生成部30の設置位置及び設置個数は設計者の意図及び用途に応じて多様に選択することができる。
【0060】
図5は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部の構成を示した第1の例示図である。
【0061】
図5に示したように、自動露出要請信号生成部30は、光変換部31、光検出部32、増幅部33、トリガー変換回路34及びオフセット補正部36を含むことができる。
【0062】
光変換部31は、光検出部32の前面に付着するように設置され、X線発生装置10から照射されるX線を可視光に変換する。このとき、光変換部31は、シンチレーターなどのX線を可視光に変換できる多様な物質であり得る。
【0063】
光検出部32は、光変換部31によって変換された可視光を検出して電気信号に変換する。光検出部32は、フォトダイオードなどの可視光を検出できる多様な素子であり得る。
【0064】
このとき、光検出部32の表面及び電気信号が移動するリード部分をシールド処理し、雑音信号の流入を最小化することができる。
【0065】
増幅部33は、光検出部32によって変換された電気信号を増幅させてトリガー変換回路34に伝達し、トリガー変換回路34は、増幅部33で増幅された信号をデジタル信号に変換することによって、X線照射を知らせるためのトリガー信号として機能する自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成して制御部27に伝達する。
【0066】
本発明は、このように照射されるX線を検出し、トリガー信号として機能する自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成することによって、ライントリガー方式をサポートしないノン―ライントリガー方式のX線発生装置10を使用する場合にも良質のX線映像を撮影することができる。
【0067】
一方、本発明の一実施例に係る自動露出要請信号生成部30は、閾閾電圧を設定し、光検出部32によって変換される電気信号の有効性を判断することができる。したがって、X線が照射されて反応する場合を除いた通常の待機状態では、増幅部33を経た信号が閾閾電圧以下に維持されるようにオフセットが調整されている。
【0068】
しかし、X線映像撮影装置20が使用される実際の環境で急激な温度変化が頻繁に発生し得るので、自動露出要請信号生成部30を構成する各種電子素子の状態が変化し、その結果、オフセットの変更をもたらす。
【0069】
したがって、オフセット補正部36は、X線が照射されない通常の待機状態で増幅部33の出力信号が閾閾電圧以下の値を維持するように増幅部33のオフセットを補正する。
【0070】
このようなオフセット補正部36によると、X線映像撮影装置20が使用される環境で急激な温度変化によってオフセットが変更されることによって意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成されることを防止することができる。
【0071】
図6は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部の構成を示した第2の例示図で、図7は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部の構成を示した第3の例示図である。
【0072】
一方、図6に示したように、自動露出要請信号生成部30は光変換部31を含まない場合もある。
【0073】
すなわち、自動露出要請信号生成部30は、X線発生装置10から照射されたX線を吸収したシンチレーターパネル22から放出された可視光を光検出部32によって直接検出し、自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成することもできる。
【0074】
また、図7に示したように、自動露出要請信号生成部30は、光変換部31と光検出部32の構成の代わりに、照射されるX線を直接検出するX線検出部35を含むことができる。
【0075】
すなわち、自動露出要請信号生成部30は、シンチレーターパネル22とイメージ検出部23を通過したX線をX線検出部35によって検出し、自動露出要請信号(auto_exp_req)を生成することもできる。このとき、X線検出部35は、X線を検出できる多様な素子を全て含む。
【0076】
このとき、上述した実施例と同様に、X線検出部35の表面及び電気信号が移動するリード部分をシールド処理し、雑音信号の流入を最小化することもできる。
【0077】
一方、再び図1を参照すると、電子回路基板26は、電子回路モジュールが設置される基板であって、制御部27、データ通信部28及び振動センサー29を含む。
【0078】
振動センサー29は、外部からX線映像撮影装置20に加えられる振動を感知して制御部27に伝達する。一方、本実施例において、振動センサー29が電子回路基板26に設置される場合を例に挙げたが、振動センサー29は、自動露出要請信号生成部30が実装される位置に設置することもできる。
【0079】
制御部27は、ゲート駆動部24及びリードアウト部25を制御し、X線発生装置10から照射されるX線映像イメージデータを取得するための全体的な動作を制御する。すなわち、制御部27は、X線映像撮影装置20のフラッシュ動作、露出動作及びリードアウト動作の全般的な進行を制御する。
【0080】
特に、制御部27は、自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信されると、自動露出要請信号(auto_exp_req)の有効性を検証し、自動露出要請信号(auto_exp_req)が有効な信号であると判断されると、ゲート駆動部24によって駆動信号が印加されたラインのフラッシュ動作が完了した後に露出動作を行わせる。
【0081】
制御部27は、多様な方法によって自動露出要請信号(auto_exp_req)の有効性を検証することができる。ここで、有効性とは、自動露出要請信号生成部30から受信された自動露出要請信号(auto_exp_req)がX線照射によって生成された正常な自動露出要請信号(auto_exp_req)であるか否かを意味する。
【0082】
第一に、制御部27は、振動センサー29から入力される振動が予め設定された基準振動以下である場合のみに自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断することができる。
【0083】
ここで、基準振動は、X線が照射されていないにもかかわらず、自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成され得る程度に大きい振動であるか否かを判断するための基準であって、設計者の意図と適用される製品の仕様に応じて多様に設定することができる。
【0084】
このような方法によると、X線映像撮影装置20と患者との摩擦や接触によって発生する振動のために光検出部又はX線検出部の状態が変わることによって意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成されることを防止することができる。
【0085】
第二に、制御部27は、自動露出要請信号(auto_exp_req)が基準時間にわたって持続的に入力される場合に自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断することができる。
【0086】
ここで、基準時間は、自動露出要請信号(auto_exp_req)をインパルスなどの雑音信号と区別するための時間であって、設計者の意図と適用される製品の仕様に応じて多様に設定することができる。
【0087】
このような方法によると、インパルスなどの雑音信号が増幅されることによって意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成されることを防止することができる。
【0088】
第三に、自動露出要請信号生成部30が複数である場合、制御部27は、複数の自動露出要請信号生成部30から予め設定した基準個数以上の自動露出要請信号(auto_exp_req)が同時に受信される場合のみに自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断することができる。
【0089】
ここで、基準個数は、実際にX線照射によって生成される自動露出要請信号(auto_exp_req)の最小値を示し、自動露出要請信号生成部30の設置位置や設置個数などに応じて多様に設定することができる。
【0090】
以下では、制御部27が自動露出要請信号(auto_exp_req)の有効性を検証する具体的な過程を図9ないし図11を参照して説明する。
【0091】
一方、フラッシュ動作を行う場合、制御部27は、ゲート駆動部24及びリードアウト部25を高速で制御し、イメージ検出部23を構成する各ピクセルのTFT素子に印加されるバイアス電圧を調節することによって高速のフラッシュ動作を行わせることができる。以下では、このような具体的な動作について図12を参照して説明する。
【0092】
データ通信部28は、制御部27がリードアウト動作に際してライン単位で組み合わせたイメージデータをPC(図示せず)に伝送する。
【0093】
図8は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置において自動露出要請信号生成部を固定させるための構造を示した例示図である。
【0094】
一方、本発明の一実施例に係るX線映像撮影装置20の内部構造は、図8に示したように構成することができる。
【0095】
図8に示したように、X線映像撮影装置20のハウジングケース内のイメージセンサー部21と電子回路基板26との間に第1のプレート60が挿入され、第1のプレート60は、プレート支持台62を用いて底に設置された第2のプレート63に固定される。
【0096】
自動露出要請信号生成部30は、内部支持台61を介して第1のプレート60に固定することにより電子回路基板26上に設置することができる。
【0097】
このように自動露出要請信号生成部30を第1のプレート60に固定支持させると、外部からX線映像撮影装置20に振動や衝撃が加えられたとしても、自動露出要請信号生成部30に伝達される振動を最小化することができる。
【0098】
図9は、本発明の一実施例に係るX線映像撮影方法の動作の流れを示したフローチャートである。
【0099】
図9に示したように、制御部27は、ゲート駆動部24とリードアウト部25を制御してイメージ検出部23の特定ラインを順次選択し、該当するラインに溜まった暗電流を除去するフラッシュ動作を行う(S100)。
【0100】
その後、制御部27は、自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信されるか否かを確認する(S110)。
【0101】
自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信される場合、制御部27は、振動センサー29から加えられる振動を確認する(S120)。
【0102】
続いて、制御部27は、振動センサー29から入力された振動が予め設定された基準振動以下であるか否かを判断する(S130)。
【0103】
振動センサー29から入力された振動が予め設定された基準振動以下である場合、振動によって意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成される場合ではないと見なされるので、制御部27は、自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断する。
【0104】
その一方、振動センサー29から入力された振動が予め設定された基準振動を超える場合、振動によって生成された自動露出要請信号(auto_exp_req)に該当すると見なされるので、制御部27は、露出動作を行わずにフラッシュ動作を行う段階(S100)に回帰する。
【0105】
自動露出要請信号(auto_exp_req)が有効な信号であると判断される場合、制御部27は、ゲート駆動部24によって選択されたラインのピクセルに駆動信号が印加されてフラッシュ動作を遂行中であるか否かを確認する(S140)。すなわち、制御部27は、選択されたラインに印加される駆動信号が活性化状態であるか否かを確認する。
【0106】
その後、選択されたラインのピクセルに駆動信号が印加されてフラッシュ動作を遂行中であると判断されると、制御部27は、選択されたラインに対するフラッシュ動作が終了するか否かを判断する(S150)。
【0107】
その後、制御部27は、選択されたラインに対するフラッシュ動作が終了すると、露出準備を完了して露出動作を行う(S160)。
【0108】
すなわち、制御部27は、選択されたラインのピクセルに駆動信号が印加されてフラッシュ動作を遂行中であると、直ぐ駆動信号の印加を終了して露出動作準備を完了するのではなく、選択されたラインに対するフラッシュ動作が完了した後で露出動作準備を完了する。
【0109】
このような方法によると、X線映像撮影装置20と患者との摩擦や接触によって発生する振動のために光検出部又はX線検出部の状態が変ったとしても意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成されることを防止することができる。
【0110】
図10は、本発明の他の実施例に係るX線映像撮影方法の動作の流れを示したフローチャートで、図9に示した実施例との相違点を中心に説明する。
【0111】
図10に示したように、制御部27は、ゲート駆動部24とリードアウト部25を制御してイメージ検出部23の特定ラインを順次選択し、該当するラインに溜まった暗電流を除去するフラッシュ動作を行う(S200)。
【0112】
その後、制御部27は、自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信されるか否かを確認する(S210)。
【0113】
自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信される場合、制御部27は、自動露出要請信号(auto_exp_req)が予め設定された基準時間にわたって持続的に入力されるか否かを確認する(S220)。
【0114】
自動露出要請信号(auto_exp_req)が基準時間にわたって持続的に入力される場合、雑音によって意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成される場合ではないと見なされるので、制御部27は、自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断する。
【0115】
その一方、自動露出要請信号(auto_exp_req)が基準時間にわたって持続的に入力されない場合、雑音によって生成された自動露出要請信号(auto_exp_req)に該当すると見なされるので、制御部27は、露出動作を行わずにフラッシュ動作を行う段階(S100)に回帰する。
【0116】
自動露出要請信号(auto_exp_req)が有効な信号であると判断される場合、制御部27がフラッシュ動作を遂行中であるか否かを確認し、フラッシュ動作が終了した後で露出準備を完了する過程(S230、S240、S250)は、上述した実施例のS140、S150、S160と同一であるので、それについての詳細な説明は省略する。
【0117】
このような方法によると、インパルスなどの雑音信号が増幅されながら意図しない自動露出要請信号(auto_exp_req)が生成されることを防止することができる。
【0118】
図11は、本発明の更に他の実施例に係るX線映像撮影方法の動作の流れを示したフローチャートで、自動露出要請信号生成部30が複数である場合に適用することができる。
【0119】
図11に示したように、制御部27は、ゲート駆動部24とリードアウト部25を制御してイメージ検出部23の特定ラインを順次選択し、該当するラインに溜まった暗電流を除去するフラッシュ動作を行う(S300)。
【0120】
その後、制御部27は、自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信されるか否かを確認し(S310)、複数の自動露出要請信号生成部30から予め設定された基準個数以上の自動露出要請信号(auto_exp_req)が同時に受信されるか否かを判断する(S320)。
【0121】
ここで、同時に受信されることは、物理的に完全に同一の時間に受信される場合のみを意味するのではなく、同一の原因によって同一の時間に受信されると見なされる誤差範囲内の差を有する場合も含む。
【0122】
基準個数以上の自動露出要請信号(auto_exp_req)が同時に入力される場合、制御部27は、自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断する。
【0123】
その一方、基準個数未満の自動露出要請信号(auto_exp_req)が入力されたり、基準個数以上の自動露出要請信号(auto_exp_req)が同時に入力されない場合、有効な自動露出要請信号(auto_exp_req)ではないと見なされるので、制御部27は、露出動作を行わずにフラッシュ動作を行う段階(S100)に回帰する。
【0124】
自動露出要請信号(auto_exp_req)が有効な信号と判断される場合、制御部27がフラッシュ動作を遂行中であるか否かを確認し、フラッシュ動作が終了した後で露出準備を完了する過程(S330、S340、S350)は、上述した実施例のS140、S150、S160と同一であるので、それについての詳細な説明は省略する。
【0125】
一方、図9ないし図11において、振動センサー29から入力される振動、自動露出要請信号(auto_exp_req)の受信が持続される時間及び複数の自動露出要請信号生成部30から受信される自動露出要請信号(auto_exp_req)の個数を用いた有効性判断基準は選択的に組み合わせることができる。
【0126】
例えば、制御部27は、振動センサー29から入力される振動が基準振動以下で、自動露出要請信号(auto_exp_req)が基準時間にわたって持続的に入力され、複数の自動露出要請信号生成部30から基準個数以上の自動露出要請信号(auto_exp_req)が同時に入力される場合に自動露出要請信号(auto_exp_req)を有効な信号と判断することができる。
【0127】
図12は、本発明の一実施例に係るX線撮影方法においてイメージ検出部に印加されるバイアス電圧を調節し、ゲート駆動部及びリードアウト部を高速で制御することによって高速フラッシュ動作を行う過程を説明するためのフローチャートである。
【0128】
図12に示したように、制御部27は、ゲート駆動部24とリードアウト部25を制御してイメージ検出部23の特定ラインを順次選択し、該当するラインに溜まった暗電流を除去するフラッシュ動作を行う(S400)。
【0129】
その後、制御部27は、自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信されるか否かを確認する(S410)。
【0130】
自動露出要請信号生成部30から自動露出要請信号(auto_exp_req)が受信される場合、制御部27は、有効な自動露出要請信号(auto_exp_req)であるか否かを判断する(S420)。このとき、自動露出要請信号(auto_exp_req)の有効性判断は、図9ないし図11を参照して説明した方法によって行うことができる。
【0131】
自動露出要請信号(auto_exp_req)が有効な信号であると判断される場合、制御部27は、ゲート駆動部24によって選択されたラインのピクセルに駆動信号が印加されてフラッシュ動作を遂行中であるか否かを確認する(S430)。すなわち、制御部27は、選択されたラインに印加される駆動信号が活性化状態であるか否かを確認する。
【0132】
その後、選択されたラインのピクセルに駆動信号が印加されてフラッシュ動作を遂行中であると判断されると、制御部27は、選択されたラインに対するフラッシュ動作が終了するか否かを判断する(S440)。
【0133】
その後、制御部27は、選択されたラインに対するフラッシュ動作が終了すると、露出準備を完了し(S450)、露出及びリードアウト動作を行う(S460、S470)。
【0134】
上述したように露出動作が行われる場合、X線発生装置10から照射されたX線は可視光に変換され、光量に比例する電荷がイメージ検出部23を構成する各ピクセルのTFT素子に充電される。
【0135】
その後、リードアウト動作が行われる場合、各ピクセルのTFT素子に充電された電荷値をライン単位で順次読むことによって、X線映像に対するアナログデータが取得される。
【0136】
このようにリードアウト動作が完了した後、制御部27は、ゲート駆動部24及びリードアウト部25を高速で制御し、イメージ検出部23を構成する各ピクセルのTFT素子に印加されるバイアス電圧を調節しながら高速のフラッシュ動作を行う(S480)。
【0137】
より具体的に説明すると、制御部27は、リードアウトが終了する時点でイメージ検出部23を構成するTFT素子に印加されるバイアス電圧とゲート駆動部24及びリードアウト部25に印加される駆動信号を予め定められた制御パターンによって印加し、高速のフラッシュ動作を行うことができる。
【0138】
ここで、制御パターンとは、高速のフラッシュ動作を行わせるバイアス電圧及び駆動信号の調節パターンを示し、バイアス電圧を多くの形態の勾配で陰電圧から陽電圧に転換させ、再び陽電圧から陰電圧に転換させるパターンであり得る。
【0139】
しかし、制御パターンは、設計者の意図及び適用される製品の仕様に応じてフラッシュ動作の速度を調節できるその他の多様なパターンと定義することもできる。
【0140】
このように高速のフラッシュ動作が行われると、イメージ検出部23の状態を迅速に安定化させることができ、再撮影のための準備時間を短縮できるので、速い時間内に再撮影が行われる場合にも有効な自動露出要請信号を生成することができる。
【0141】
このように本発明に係るX線映像撮影装置及びその方法によると、X線発生装置から照射されるX線を検出し、自体的に生成した自動露出要請信号を用いてX線映像を撮影する場合において、自動露出要請信号の有効性を検証し、その結果、振動や温度変化又は雑音などによって意図しない自動露出要請信号が生成されることを防止することができる。
【0142】
また、意図しない自動露出要請信号が生成されることを防止できるので、X線映像撮影装置のX線撮影動作及び撮影されたX線映像の信頼度を向上させることができる。
【0143】
本発明は、図面に示した実施例を参考にして説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解するだろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12