(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5913612
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】はめ込み可能な装置コンビネーション
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20160414BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-540334(P2014-540334)
(86)(22)【出願日】2012年9月14日
(65)【公表番号】特表2014-535142(P2014-535142A)
(43)【公表日】2014年12月25日
(86)【国際出願番号】EP2012003860
(87)【国際公開番号】WO2013071991
(87)【国際公開日】20130523
【審査請求日】2014年8月18日
(31)【優先権主張番号】102011118524.4
(32)【優先日】2011年11月15日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】509031497
【氏名又は名称】エレンベルガー ウント ペンスケン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルナー、クラウス
【審査官】
出野 智之
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−544127(JP,A)
【文献】
実開平06−007167(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0155746(US,A1)
【文献】
米国特許第06340306(US,B1)
【文献】
実開昭60−101392(JP,U)
【文献】
特開2009−193920(JP,A)
【文献】
特表2008−527729(JP,A)
【文献】
米国特許第06098284(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
はめ込みモジュール(2)のモジュールケーシング(5)に装置ソケット(3)へ向かう方向へ延びている係止アーム(8)が端部における係止フック(8a)と共に設けられた、過電流保護としてのはめ込みモジュールと、ソケット底部(4a)及び側方において側面に並ぶ複数のはめ込み面(4b,4c)を有する装置ソケット(3)とを備え、前記はめ込み面の間に前記はめ込みモジュール(2)が収容されている、はめ込み可能な装置コンビネーション(1)であって、前記はめ込み面のうち1つ(4b)に、前記はめ込みモジュール(2)の係止フック(8a)に係止可能で、かつ、押圧力を印加することで離脱可能な係止結合部(6)を形成するための、カウンタ係止部(10)のカウンタ係止フック(10b)が設けられている前記はめ込み可能な装置コンビネーションにおいて、
−前記はめ込みモジュール(2)における前記係止アーム(8)のケーシング側の結合部(11)と前記係止アームの前記係止フック(8a)との間に軸支点(12)が形成されていること、
−該軸支点(12)と前記係止アーム(8)の前記係止フック(8a)との間に振れ部分(8c)が形成され、又、前記軸支点(12)と前記係止アーム(8)のケーシング側の前記結合部(11)との間には前記係止アームにおける押圧力の印加(F)のための操作部分(8d)が形成され、それゆえ、前記係止アーム(8)の前記振れ部分(8c)が前記軸支点(12)周りに外方へ振れるとともに、前記係止フック(8a)が前記カウンタ係止部(10,10b)から外れること、
−前記装置ソケット(3)が、その前記ソケット底部(4a)を介してアクセス可能なソケット側の複数のコンタクト要素(15)を備えており、該コンタクト要素は、前記はめ込みモジュール(2)から底部側で突出するはめ込みモジュール側の複数のコンタクト要素(14)に対応し、ソケット側の前記コンタクト要素(15)が、前記はめ込み面(4b,4c)よりもソケット底部側でアクセス可能な端子にソケット内部で導電的に結合されていること
を特徴とするはめ込み可能な装置コンビネーション。
【請求項2】
軸支点(12)が、前記係止アーム(8)のケーシング側の前記結合部(11)と前記係止アームの前記係止フック(8a)との間に形成された部分(A)の、前記装置ソケット(3)に対向する下側の半部(a)において設けられていることを特徴とする請求項1記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項3】
点状又は線状の軸支点の形成のための、前記モジュールケーシング(5)に設けられた突出部(12)によって特徴付けられた請求項1又は2記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項4】
リンク式の軸支点の形成のための、一方では前記モジュールケーシング(5)に他方では前記係止アーム(8)に設けられた突出部(12)によって特徴付けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項5】
−前記係止フック(8a)が前記係止アーム(8)の内側(8b)において前記係止アームに設けられていること、及び
−前記カウンタ係止部(10)の前記カウンタ係止フック(10b)がモジュールケーシング(5)から離れるように整向されていること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項6】
前記係止アーム(8)が、ケーシング短辺側(5b)において、結合部側でケーシング空間部(9,9a)を形成しつつ前記モジュールケーシング(5)に設けられており、ソケット側の前記カウンタ係止部(10)が、係止結合部を形成しつつ前記ケーシング空間部へ突出していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項7】
前記係止アーム(8)が前記軸支点(12)の範囲においてオフセットされており、それゆえ、前記係止アーム(8)の前記振れ部分(8c)が前記係止アーム(8)の前記操作部分(8d)よりも前記モジュールケーシング(5)に対してより小さい距離にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項8】
前記はめ込みモジュール(2)と前記装置ソケット(3)の間のはめ込みコード化によって特徴付けられた請求項1〜7のいずれか1項に記載のはめ込み可能な装置コンビネーション(1)。
【請求項9】
−前記はめ込みモジュール(2)が、その前記装置ソケット(3)の前記各はめ込み面(4b,4c)間に形成されたはめ込み範囲(4)内で、片側が開放され、かつ、予定破断箇所(18)を形成しつつ設けられた、コード化のために個々に折り取られ得る複数のコード化要素(19)を有する複数のはめ込みポケット部(17)を備えていること、及び
−前記装置ソケット(3)が、前記ソケット底部(4a)から突出してはめ込みモジュール側の前記はめ込みポケット部(17)にはめ込まれ、かつ、はめ込みモジュール側の前記コード化要素(19)を収容する、コード化のためにロック可能な複数のコード化中空ピン(20)を備えること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のはめ込み可能な装置コンビネーション
(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、はめ込みモジュールと、装置ソケットとを備え、この装置ソケットのはめ込みモジュールへの係止のために、ケーシング側で、係止アームが端側に設けられた係止フックに結合されており、この係止フックが、圧力の印加によって離脱可能な係止結合部の形成のための装置ソケットのカウンタ係止部と相互に作用する、はめ込み可能な装置コンビネーションに関するものである。はめ込みモジュールは、特には過電流保護スイッチである。
【背景技術】
【0002】
国際公開第95/12905号には、はめ込みモジュールの互いに対向する側に設けられた複数の係止突起を有する、はめ込みモジュールとU字状の下部との間の係止結合部を有するはめ込み可能な装置コンビネーションが開示されている。上記係止突起は、外方へ突出しているとともに、下部におけるカウンタ係止部に係止可能となっている。各係止突起は、弾性的に内側へ変形可能かつヒンジ結合部を形成しつつ一体的にはめ込みモジュールケーシングへ取り付け可能なクリックアームにおけるはめ込みモジュールの側壁部に位置している。ヒンジ結合部は、U字状の下部の底部に対向するはめ込みモジュールの下側に位置している。クリックアームにおける操作突起への押圧により、係止結合を解除することが可能である。
【0003】
独国特許出願公開第102006033274号明細書には、過電圧保護要素を収容するはめ込みモジュールの収容のための、ソケット状かつU字状の下部を有するはめ込み可能な装置コンビネーションが開示されており、ここでも、同様にはめ込みモジュールの互いに対向する両端面側において、それぞれはめ込みモジュールにおける対応するアンダーカットされた係止凹部へ係合する係止突起を含む複数の係止手段が設けられている。はめ込みモジュール側の複数の係止突起はそれぞれ付勢下にあるヒンジ結合部に形成されており、係止結合は、はめ込みモジュールの端面側におけるヒンジ結合部への押圧により解除可能である。ソケット状の下部へ向けられた操作面への押圧力の印加により、ソケット状の下部の複数の係止凹部を有する両側の係止結合を解除するために、モジュールケーシングへ向けた係止突起の旋回が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第95/12905号
【特許文献2】独国特許出願公開第102006033274号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、わずかな手間で実現され、かつ、容易に操作可能な係止結合部を有するはめ込み可能な装置コンビネーションを提供することを基礎としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、本発明に基づき、請求項1の特徴によって達成される。好ましい形態及び発展形成は、各従属請求項の対象である。
【0007】
これについて、はめ込み可能な装置コンビネーションは、装置ソケットと、保護スイッチ要素を収容するはめ込みモジュールとを含んでおり、このはめ込みモジュールのモジュールケーシングにおいては、装置ソケットへの方向へ延びている係止アームが、端部側に設けられた係止フックに結合されている。特に好ましくは、単に唯一の係止アームが設けられている。その突出状の結合箇所は、装置ソケットから離間した上側のケーシング範囲において、モジュールケーシングの短辺側の1つに位置している。
【0008】
はめ込まれた装置コンビネーションにおいては、はめ込みモジュールがソケット底部に側方において側面で並ぶはめ込み面の間に収容されており、はめ込み面のうちいずれかにおいてのみ、はめ込みモジュールの係止フックに係止可能な、係止結合部を形成するためのカウンタ係止部が設けられている。ケーシング側の係止アームの結合部とこの係止アームの係止フックの間には軸支点が形成されており、その結果、この軸支点と係止フックとの間における係止アームの振れ部分と、軸支点と係止アームのケーシング側の結合部との間における、係止アームにおける押圧力の印加のための操作部分とが生じる。そのため、係止アームの振れ部分が軸支点周りに振れ、係止結合が解除される。
【0009】
軸支点は、側方でモジュールケーシングに設けられつつ係止アームの背面側に位置する突出部によって形成されている。この突出部は、特に一部材として係止アームに結合されることが可能である。場合によっては、モジュールケーシング及び係止アームに設けられた突出部によって旋回継手が形成される。一方、係止アームが素材結合式の結合なしに単に突出部上に載置されている場合には、ここに回転中心点あるいは線状の軸支点が形成される。
【0010】
好ましくはモジュールケーシングの上側において、かつ、そこで側方において設けられた係止アームは、軸支点を越えて延びており、その係止フックにおいてソケット側のカウンタ係止部(カウンタ係止フック)の後方あるいは下方で終わっている。このとき、好ましくは装置ソケットに対向する下側の半部において軸支点が設けられており、そのため、軸支点と係止フックの間の係止アームの振れ部分が、係止アームのケーシング側の結合部と軸支点の間に形成された係止アームの操作部分よりも短くなっている。はめ込みモジュール側の係止フックは、はめ込みモジュールのモジュールケーシングに対向する係止アームの内側又は後ろ側に位置しているとともに、モジュールケーシングの対応する側面へ向けて整向されている。ソケット側のカウンタ係止部のカウンタ係止面は、モジュールケーシングから離れるように外方へ延びている。
【0011】
係止アームは、対応するケーシング短辺側において、係止アームとケーシング短辺側の間にケーシング空間部が形成されるようにモジュールケーシングへ設けられている。このケーシング空間部及びそこで軸支点の下方に位置する、装置ソケットに対向する空間部分には、ソケット側のカウンタ係止部が係止結合部を形成しつつ突出している。これにより、好ましくは、係止アームも、又その係止フックも、ソケット側のカウンタ係止部との係止結合になく、又、はめ込まれた状態でも、又はめ込まれていない状態でも、はめ込みモジュールのモジュールケーシングの側面を越えて突出しないことが達成される。
【0012】
合目的な形態においては、軸支点の範囲における係止アームが、係止アームの振れ部分がモジュールケーシングあるいはその側面に対して係止アームの操作部分よりもよりわずかな間隔を有するようにオフセットされている。これにより、係止アームの外部輪郭及び係止結合部のはめ込みモジュールの外部輪郭への特に厳密な適合がもたらされる。
【0013】
装置ソケットはソケット内部において外部からアクセス可能な端子に導電的に結合可能な複数のコンタクト要素を備えており、これらコンタクト要素は、装置ソケットのソケット底部を越えてアクセス可能であるとともに、底部側ではめ込みモジュールから突出するコンタクト要素に対応する。例えば、5つのこのようなはめ込みコンタクト結合部が設けられている。
【0014】
好ましい発展形成においては、装置コンビネーションがはめ込みモジュールとケーシングソケットの間にはめ込みコードを備えている。このはめ込みコードは、適切には、はめ込みモジュール側の複数のはめ込みポケット部と、はめ込みモジュールのこれらはめ込みポケット部に形状結合式に係合するソケット側の複数のコード化中空ピンとによって形成されている。はめ込みポケット部は、予定破断箇所を形成しつつ設けられた好ましくはピン状の複数のコード化要素を備えており、これらコード化要素は、個々に折り取られ得るものである。装置ソケットのソケット底部から突出する、対応するソケット側のコード化中空ピンは、それぞれ1つの中空室を備えており、この中空室は、コード化の目的のためにロック可能となっている。このために、例えば準備されたコード化要素が個々のコード化中空ピンへはめ込まれることが可能である。場合によっては、適当なコード化要素がそれぞれのはめ込みポケット部から取り出されないはめ込みモジュールを、コード化された装置ソケットと組み合わせることができない。
【0015】
以下に、本発明の複数の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】装置ソケットとはめ込みモジュールを有するはめ込み可能な装置コンビネーションを側面図において示すものである。
【
図2】はめ込みモジュールと装置ソケットの間の唯一の係止箇所での
図1におけるII部分を拡大した縮尺で示す図である。
【
図3】形成された軸支点突出部を有する、係止アームの範囲で切断されたモジュールケーシングを備えたはめ込みモジュールを示す図である。
【
図4】
図3に基づく図示において、形成された旋回継手を有するはめ込みモジュールを示す図である。
【
図5】係止アームを見たはめ込みモジュールの側面図である。
【
図6】形成されたコード化中空ピンを有する、そのソケット底部を見た装置ソケットを示す図である。
【
図7】装置内部のコンタクト要素を見た、部分的な断面図における、
図1に基づくはめ込み可能な装置コンビネーションを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
互いに対応する部材には、全ての図において同一の符号が付されている。
【0018】
図1には、はめ込みモジュール2と、ソケット底部4aの側方で側面に並ぶ2つのはめ込み面4b及び4cを有するU字状のはめ込み範囲あるいははめ込み部分4を備えた装置ソケット3とを有する装置コンビネーション1が示されている。はめ込みモジュール2は、実質的に係合するようにはめ込み範囲4によって収容されているとともに、そのはめ込みシャフト(はめ込み範囲又ははめ込み部分)2aにおいて一方ではソケット底部4aと、他方では側面4b,4cに密接している。はめ込みモジュール2は、互いに対向する短辺側又はケーシング短辺側5a及び5bを有するモジュールケーシング5を備えている。
【0019】
両「短辺側」のうちの1つ5bにおいてのみ、はめ込みモジュール2と装置ソケット3の間に係止結合部6が存在し、これを用いて、はめ込みモジュール2が離脱可能に装置ソケット3に係止されている。装置ソケット3には、その底部側において、装置コンビネーションのDINレール取り付けのための保持輪郭部又はクリック輪郭部7a,7bが設けられている。
【0020】
係止結合部6は、
図2において、
図1のII部分として拡大された縮尺で示されている。はめ込みモジュール2は、そのケーシング短辺側5bにおいて、係止結合部6に関与する係止アーム8を備えており、この係止アームは、ケーシング短辺側5bに沿ってz方向において装置ソケット3へ向けて延びているとともに、自由端側において係止フック8aを備えている。この係止フック8aは、その不図示の係止面においてはモジュールケーシング5へ、このモジュールケーシングにおけるそのケーシング短辺側5bにおいては短辺側の、以下ではケーシング中間壁部又は5cとして表わされるものへ向けて整向されている。この内壁部5cとこれに対向する係止アーム8の背面側8bの間には、ケーシング空間部9(
図3及び
図4)の下側の空間部9aが形成されている。ケーシング空間部9のこの下側の空間部9aには、カウンタ係止部10が、その係止シャフト10aにおける自由端側で形成されたカウンタ係止フック10bにおいて突出している。
【0021】
カウンタ係止部10は、ソケット側で、はめ込み面4bの範囲において装置ソケット3に設けられているとともに、いわばはめ込み面4bの延長部においてz方向へ延びている。カウンタ係止部10のカウンタ係止フック10bは、ここでも不図示のカウンタ係止面と共にモジュールケーシング5から、従って、はめ込みモジュール2から離れるよう外方へx方向に延びている。はめ込みモジュール側の係止アーム8の係止フック8aは、装置ソケット3に対向する、係止アーム8の振れ部分8cの端部に位置している。
【0022】
図3〜
図5から比較して明らかに分かるように、はめ込みモジュール側の係止アーム8はケーシング短辺側5bにおいてモジュールケーシング5に設けられており、適当な係止アーム8の結合部あるいは結合箇所11が、ケーシング短辺側5bへ、はめ込みモジュール2のはめ込みシャフト2aとは反対側のモジュール上側2bの範囲において位置している。
【0023】
x方向及び係止アーム8へ向けて延びている突出部12が、はめ込みモジュール側の係止アーム8に沿って、モジュールケーシング5のケーシング短辺側5bの内壁部5cに設けられている。この突出部は、この突出部に作用する押圧力Fによる係止アーム8の下側の振れ部分8cの振れのための軸支点を形成している。このために、押圧力Fが、振れ部分8cにz方向へ接続されるはめ込みモジュール側の係止アーム8の操作部分8dに手動で作用される。
【0024】
従って、軸支点12は、係止アーム8の操作部分8dと振れ部分8cの間の移行範囲において位置している。振れ部分8cは、z方向あるいは係止アーム8の長手方向に見て、操作部分8dよりも短い。軸支点12は、係止アーム8のケーシング側の結合部11とその係止フック8aの間に形成され、かつ、装置ソケット3に対向する、長手部分Aの下側の半部a内に設けられている。
【0025】
図示のx方向に対して反対方向(−x)、すなわちはめ込みモジュール2あるいはそのモジュールケーシング5への図示の力作用Fにより、係止アーム8の振れ部分8cは、矢印13で示すように、軸支点12周りに反対方向(x)に外方へ向けて振れる。
【0026】
図3に基づく実施形態においては係止アーム8が突出部12に密接し、これにより点状又は線状の軸支点が形成されている一方、
図4に基づく実施形態においては、突出部12が、旋回継手状の軸支点を形成しつつ係止アーム8あるいはその背面側8bに素材結合式に結合されており、従って、この突出部12を介してモジュールケーシング5及びそこでその内壁部5cに結合されている。
【0027】
軸支点12は、
図3及び
図4による両実施形態において、係止アーム8あるいはその背面側8bとケーシング短辺側5bあるいはその内壁部5cの間に形成されたケーシング空間部9を、すでに
図2に基づいて説明した下側の空間範囲9aと上側の空間範囲9bに分離するものである。従って、この上側の空間範囲は、軸支点12と係止アーム8の結合箇所11の間でモジュールケーシング5へ延びている。従って、(−)x方向への操作部分8dへの押圧力Fの印加時には、この操作部分が上側の空間部9bへ退避あるいは進入する一方、これにより、係止アーム8の下側の振れ部分8cは、軸支点12周りに反対のx方向へ振れる。
【0028】
軸支点12の範囲では係止アーム8がオフセットされており、対応する、ウエストフィット湾曲輪郭部8eが形成されている。この湾曲輪郭部又はウエストフィット輪郭部8eにより、ケーシング空間部9の下側の空間部9aが上側のケーシング空間部9bに比してx方向に狭められている。従って、係止アーム8の振れ部分8cは、その操作部分8dに比して、ケーシング内壁部5cに対してより
小さい距離にある。
【0029】
はめ込みモジュール2は、底部側でモジュールケーシング5から突出する、モジュール側の複数のコンタクト要素14を備えている。これらコンタクト要素はソケット側の複数のコンタクト要素15に対応し、これらコンタクト要素15には、装置ソケット3のソケット底部4aにおけるはめ込み開口部16を介してアクセス可能となっている。
【0030】
図示し、記載された、はめ込み可能な装置コンビネーション1は、合目的にコード化されている。このために、一方でははめ込みモジュール2、及び他方では装置ソケット3が複数のコード化要素を備えている。はめ込みモジュール側では、z方向に延びており、かつ、予定破断箇所18を形成しつつ設けられたコード化ピン19を有するはめ込みポケット部17によって前記コード化要素が形成されている。ソケット側でソケット底部4aから突出するコード化中空ピン又はコード化ドーム20が、はめ込みモジュール側のはめ込みポケット部17に対応する。コード化中空ピン又はコード化ドームの中空室21は、はめ込みモジュール2のはめ込み過程において、装置ソケット3と共にはめ込みモジュール側のコード化ピン19を収容する。一方、同時に、コード化中空ピン20は、それぞれ対応するはめ込みモジュール側のはめ込みポケット部17によって収容される。
【0031】
コード化のために、コード化中空ピン20の個々の中空室21は、あらかじめ調整されたロックピン22によってロックされている。それゆえ、対応する箇所においてコード化ピン19が折り取られていないはめ込みモジュール2は、適切にコード化された装置ソケット3と組み合わせることはできない。
【0032】
図7には、
図1による図示に対して、はめ込みモジュール2と装置ソケット3の間のはめ込み範囲において切断されたケーシングを有する後ろ側の図示における装置コンビネーション1が示されている。はめ込みモジュール側のコンタクト要素14とソケット側のコンタクト要素15の間の接触部が装置ソケット3のソケットケーシング23の内部にあることが分かる。装置コンビネーション1の後ろ側の図示に基づき、はめ込みモジュール2と装置ソケット3の間の唯一の係止結合部6が今や左の図面側にある。モジュールケーシング5の内部には、コンタクト要素14のいずれかと導電的に結合されたバイメタル又はバイメタルストリップ24が、過電流の場合における熱的な作動装置として存在する。
【0033】
従って、当該はめ込みモジュールのモジュールケーシングから手動作動装置25が突出しているはめ込みモジュール2は、過電流保護スイッチである。
【符号の説明】
【0034】
1 装置コンビネーション
2 はめ込みモジュール
2a はめ込みシャフト
2b モジュール上側
3 装置ソケット
4 はめ込み範囲/はめ込み部分
4a ソケット底部
4b,4c はめ込み面
5 モジュールケーシング
5a,5b ケーシング短辺側
5c ケーシング中間壁部/ケーシング内壁部
6 係止結合部
7a,7b 保持輪郭部/クリック輪郭部
8 係止アーム
8a 係止フック
8b 背面側
8c 振れ部分
8d 操作部分
8e 底部輪郭部/ウエストフィット輪郭部
9 ケーシング空間部
9a 下側の空間部
9b 上側の空間部
10 カウンタ係止部
10a 係止シャフト
10b カウンタ係止フック
11 結合部/結合箇所
12 突出部/軸支点
13 方向矢印
14 モジュール側のコンタクト要素
15 ソケット側のコンタクト要素
16 はめ込み開口部
17 はめ込みポケット部
18 予定破断箇所
19 コード化ピン
20 コード化中空ピン/コード化ドーム
21 中空室
22 ロックピン
23 ソケットケーシング
24 バイメタル/バイメタルストリップ
25 手動作動装置
A 長手部分
a 半部
F 押圧力