特許第5913625号(P5913625)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5913625第1のハウジング及び第2のハウジング並びに極性を有する磁石を備えるコンピューター装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5913625
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】第1のハウジング及び第2のハウジング並びに極性を有する磁石を備えるコンピューター装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20160414BHJP
【FI】
   G06F1/16 312J
   G06F1/16 312F
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-544722(P2014-544722)
(86)(22)【出願日】2012年2月27日
(65)【公表番号】特表2015-507242(P2015-507242A)
(43)【公表日】2015年3月5日
(86)【国際出願番号】US2012026714
(87)【国際公開番号】WO2013085556
(87)【国際公開日】20130613
【審査請求日】2014年6月23日
(31)【優先権主張番号】61/566,841
(32)【優先日】2011年12月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100121061
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 清春
(72)【発明者】
【氏名】デルピエール・マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ウォルフ・ステースィ・エル
(72)【発明者】
【氏名】マッサーロ・ケヴィン・エル
(72)【発明者】
【氏名】コールケール・ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブス・スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】メハンドジスキー・ディミトレ
【審査官】 宮下 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−215265(JP,A)
【文献】 特開2010−277592(JP,A)
【文献】 特開2011−008608(JP,A)
【文献】 特開2004−047367(JP,A)
【文献】 特開2008−235073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューター装置であって、
極性を有する磁石を第1の面に有する第1のハウジングと、
前記第1の面にある開口と、
摺動式ラッチを有する第2のハウジングと、
前記摺動式ラッチに取り付けられている反対極性を有する磁石と、
前記開口をラッチ解除位置にあるラッチフックと位置合わせする位置合わせ機構と、
を備え、前記極性を有する磁石は、前記摺動式ラッチにある前記反対極性を有する磁石を引き付けて、前記摺動式ラッチをラッチ連結位置に移動させる、コンピューター装置。
【請求項2】
前記摺動式ラッチを前記磁石の力とは反対方向に付勢する付勢機構を更に備える、請求項1に記載のコンピューター装置。
【請求項3】
前記位置合わせ機構は、前記第1のハウジングにある第2の極性を有する磁石、及び、前記第2のハウジングにある第2の反対極性を有する磁石である、請求項1又は請求項2に記載のコンピューター装置。
【請求項4】
前記付勢機構はばね又は磁石である、請求項2、又は請求項2に従属する場合の請求項3に記載のコンピューター装置。
【請求項5】
前記第1のハウジング内にディスプレイを更に備える、請求項1〜4の何れか一項に記載のコンピューター装置。
【請求項6】
前記第2のハウジング内に入力装置を更に備える、請求項1〜の何れか一項に記載のコンピューター装置。
【請求項7】
前記第2のハウジングは、前記摺動式ラッチを支持するヒンジを更に備える、請求項1〜6の何れか一項に記載のコンピューター装置。
【請求項8】
前記第1のハウジング内の構成要素と前記第2のハウジング内の構成要素との間にデータインターフェースを更に備える、請求項1〜7の何れか一項に記載のコンピューター装置。
【請求項9】
前記データインターフェースは無線通信又は有線通信のうちの少なくとも一方である、請求項8に記載のコンピューター装置。
【請求項10】
コンピューター装置の第1のハウジングを前記コンピューター装置の第2のハウジングにラッチ連結する方法であって、
位置合わせ機構によって前記第1のハウジングを前記第2のハウジングと位置合わせすることと、前記第1のハウジングが、極性を有する磁石を第1の面に備え、前記第2のハウジングが、摺動式ラッチを備え、前記摺動式ラッチが、当該摺動式ラッチに取り付けられた反対極性を有する磁石を備えることと、
前記極性を有する磁石によって、前記摺動式ラッチ上の前記反対極性を有する磁石を引き付け、それによって、前記摺動式ラッチが前記第1のハウジングにある開口と位置合わせされる第1の位置から、前記摺動式ラッチにより前記第1のハウジングが前記第2のハウジングに取り付けられる第2の位置に前記摺動式ラッチを摺動させることと、
を含む、方法。
【請求項11】
付勢機構によって前記摺動式ラッチを前記第1の位置に付勢することを更に含み、前記付勢機構により前記摺動式ラッチに加えられる力が、前記摺動式ラッチを摺動させるために前記極性を有する磁石及び前記反対極性を有する磁石により加えられる力よりも小さい、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記付勢機構はばね又は磁石である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
コンピューター装置であって、
極性を有する磁石を第1の面に有する第1のハウジングと、
反対極性を有する磁石を含む第2のハウジングと、
前記第1のハウジングの前記第1の面と位置合わせする、前記第2のハウジングにある受け部と、
前記第1のハウジングを前記第2のハウジングに取り外し可能に連結する摺動式ラッチと
を備え、前記極性を有する磁石は、前記反対極性を有する磁石を引き付けて、該コンピューター装置の前記第1のハウジングを該コンピューター装置の前記第2のハウジングに位置合わせする、コンピューター装置。
【請求項14】
前記第1のハウジングに第2の極性を有する磁石と、前記摺動式ラッチに第2の反対極性を有する磁石とを更に備え、前記摺動式ラッチを第1の位置から第2の位置に移動させる、請求項13に記載のコンピューター装置。
【請求項15】
コンピューター装置の第1のハウジングを前記コンピューター装置の第2のハウジングにラッチ連結する方法であって、
位置合わせ機構によって前記第1のハウジングを前記第2のハウジングと位置合わせすることと、
磁力によって、前記第2のハウジングにあるラッチを、前記ラッチが前記第1のハウジングにある開口と位置合わせされる第1の位置から前記ラッチにより前記第1のハウジングが前記第2のハウジングに取り付けられる第2の位置へと摺動させることと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピューター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ポータブルコンピューター装置が、様々なサイズ、形状及び機能で販売されている。いくつかのポータブルコンピューターは、ディスプレイを唯一の入力装置として有するタブレットの形態である。他のポータブルコンピューターは、キーボードハウジングとディスプレイハウジングとをヒンジで連結したノートブックの形態である。
【発明の概要】
【0003】
本発明のいくつかの実施形態が以下の図面に関して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】一実施態様例によるラッチを有するコンピューター装置の図である。
図2】一実施態様例によるラッチを有するコンピューター装置の図である。
図3】一実施態様例による位置合わせ用の磁石を有するコンピューター装置の図である。
図4A】一実施態様例による、コンピューター装置のラッチの一部の図である。
図4B】一実施態様例による、コンピューター装置のラッチの一部の図である。
図4C】一実施態様例による、コンピューター装置のラッチの一部の図である。
図5】一実施態様例による、コンピューター装置のディスプレイ部品をコンピューター装置の基部にラッチ連結する方法のフローチャートである。
図6】一実施態様例による、コンピューター装置のディスプレイ部品をコンピューター装置の基部にラッチ連結する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
基部ハウジングから取り外し可能であるとともにタブレットとして用いることができるディスプレイハウジングを有するポータブルコンピューター装置により、消費者は、タブレットコンピューター及びノートブックコンピューターの双方を購入することなく、タブレットコンピューター及びノートブックコンピューターの利益を得ることができる。
【0006】
タブレットコンピューターを、分離可能な基部に取り外し可能に連結するために、ラッチ等の留め具が用いられる。ラッチは、2つのハウジング間の機械的レバーによって、ハウジングが連結されないときの第1の位置からハウジングが連結されるときの第2の位置へとラッチを移動させる機械的な装置(mechanical devices)とすることができる。機械的レバーは、2つのハウジングをともに押し付け、レバーがラッチをラッチ連結位置に移動させる力を必要とする。加えられる力が十分ではない場合、2つのハウジングは適切に連結されず、それにより、ラッチを意図的に外さなくてもハウジングが分離してしまうことがある。2つのハウジングを連結するときにハウジングに力を加えずに2つのハウジングをラッチ連結することができれば、ハウジングがラッチ連結されていることを保証することができる。
【0007】
磁石は、磁石の対向する両端に極を有する。磁石の一方の極は、別の磁石の反対の極を引き付けようとする一方、他の磁石の同じ極に反発する。対向する極はS及びNと称される。S極性磁石と称される磁石は、磁石のS極すなわちS側がコンピューター装置の外側に面しており、一方、磁石のN極がコンピューター装置の内側に面していることを意味する。N極性磁石と称される磁石は、磁石のN極すなわちN側がコンピューター装置の外側に面しており、一方、磁石のS極がコンピューター装置の内側に面していることを意味する。磁石は、例えば、セラミック磁石、フェライト磁石、レアアース磁石、又は別のタイプの磁石とし得る。
【0008】
一実施態様において、コンピューター装置が、極性を有する磁石を第1の面に有する第1のハウジングを備えることができる。第1のハウジングは、第1の面に開口を有することができる。第2のハウジングが摺動式ラッチを備えることができる。反対極性を有する磁石が摺動式ラッチに取り付けられている。位置合わせ機構によって、ラッチを有する開口をラッチ解除位置にあるフックと位置合わせすることができる。極性を有する磁石は、摺動式ラッチの反対極性を有する磁石を引き付け、摺動式ラッチをラッチ連結位置に移動させる。
【0009】
図面を参照すると、図1は、一実施態様例によるラッチを有するコンピューター装置である。コンピューター装置100は、極性を有する磁石110を第1の面107に有する第1のハウジング105を備えることができる。第1のハウジング105は、第1の面107に開口115を有することができる。第2のハウジング120が、受け部の後面130と受け部の前面125との間に摺動式ラッチ160を備えることができる。受け部は、第1のハウジング105が第2のハウジング120に受け入れられる部分である。摺動式ラッチの一部は第2のハウジングの内部にあり、通常はラッチフックのみが見えているため、図においては、摺動式ラッチが見えるように、ラッチ160を囲む点線170によって受け部の前面125を切り欠いて示している。反対極性を有する磁石140を摺動式ラッチ160に取り付けることができる。位置合わせ機構が、開口115をラッチ解除位置にあるラッチフック135と位置合わせすることができる。極性を有する磁石110は、摺動式ラッチ160の反対極性を有する磁石140を引き付け、摺動式ラッチ160をラッチ連結位置に移動させる。第1のハウジング105と第2のハウジング140との間に延びる点線は、ラッチ解除状態において、開口115とラッチフックとが位置合わせされているが、極性を有する磁石110は反対極性を有する磁石140と位置合わせされていないことを示す。一実施態様において、極性を有する磁石はS極性磁石であり反対極性を有する磁石はN極性磁石であるが、これらの磁石は反対にすることもできる。ハウジング及びラッチは、プラスチック、アルミニウム又は別の材料等の、非磁性(non-magnet)材料から作製し得る。第1のハウジング105が第2のハウジングから分離される場合、摺動式ラッチは第1の方向155に移動する。第1のハウジング105が第2のハウジング120に連結される場合、摺動式ラッチは第2の方向150に移動する。別の実施態様例において、摺動式ラッチは、第1のハウジングが第2のハウジングにヒンジによって連結されているノートブックに実装し得、ラッチは、ノートブックを閉鎖状態に維持し、第1のハウジングが第2のハウジングから、開放状態に枢動することを防ぐのに用いられる。別の実施態様において、摺動式ラッチは、コンピューター装置をポート、コネクタ、ドッキングステーション又は他の装置に接続するのに用い得る。
【0010】
図2は、一実施態様例によるラッチを有するコンピューター装置である。コンピューター装置200が、極性を有する磁石110を第1の面107に有する第1のハウジング105を備えることができる。第1のハウジング105は、第1の面107に開口115を有することができる。第2のハウジング120が、受け部の後面130と受け部の前面125との間に摺動式ラッチ160を備えることができる。一実施形態において、使用者は、受け部の前部125にある摺動式ボタン157を通して摺動式ラッチ460に更なる力を加えて、磁石の力に打ち勝って第1のハウジング105と第2のハウジング120とを分離させることができる。受け部は、第1のハウジング105が第2のハウジング120に受け入れられる部分である。反対極性を有する磁石140を、図1に示されている摺動式ラッチ160に取り付けることができる。位置合わせ機構が、開口115をラッチ解除位置にあるラッチフック135と位置合わせすることができる。極性を有する磁石110は、摺動式ラッチ160の反対極性を有する磁石140を引き付け、摺動式ラッチ160をラッチ連結位置に移動させる。
【0011】
ディスプレイ185を第1のハウジング105内に含むことができる。ディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、又は別のタイプのディスプレイとすることができる。ディスプレイは、静電容量式タッチ入力ディスプレイ若しくは抵抗膜式タッチ入力ディスプレイ、又は別のタイプのタッチ入力ディスプレイとすることができる。入力装置190が第2のハウジング120内にあることができる。入力装置は、キーボード、トラックパッド、タッチディスプレイ、又は別の入力装置とし得る。データインターフェース180が、第1のハウジング105内の構成要素と第2のハウジング120内の構成要素との間にあることができる。第1のハウジングが第2のハウジングから分離されているときにタブレットとなる場合、第1のハウジング内の構成要素は、プロセッサ、メモリ、送受信機、バッテリー、又は他の構成要素を含み得る。第2のハウジング120内の構成要素は、バッテリー、ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブ等のコンピューター可読記憶媒体を含み得る。データインターフェース180は、ユニバーサルシリアルバス接続等の有線通信とすることができるか、又はBluetooth接続等の無線通信とし得る。
【0012】
図3は、一実施態様例による位置合わせ用の磁石を有するコンピューター装置である。第1のハウジング305は、第2のハウジング320と位置合わせして2つのハウジングをともに連結しなければならない。位置合わせ機構は、第1のハウジング305にある位置合わせ用の極性を有する磁石365、及び、第2のハウジング320にある位置合わせ用の反対極性を有する磁石375とすることができる。位置合わせ用の極性を有する磁石365及び位置合わせ用の反対極性を有する磁石375は、第1のハウジング305の前部及び受け部の前部325にあり得るか、第1のハウジング305の後部及び受け部の後部330にあり得る。位置合わせ用の極性を有する磁石365は、第1のハウジング305の第1の面にもあり得、位置合わせ用の反対極性を有する磁石375は、受け部の前部325と後部330との間にあり得る。位置合わせ用の極性を有する磁石が例えばS極性磁石であり、位置合わせ用の反対極性を有する磁石がN極性磁石である場合、これらの磁石は互いに引き付け合い、第1のハウジング105を第2のハウジング320と位置合わせする。一実施形態において、前部325と後部330とを備える受け部は、ヒンジ395によって連結し、第1のハウジング305及び第2のハウジング320を互いに対して枢動させることができる。ヒンジ395は受け部において摺動式ラッチを支持し得る。
【0013】
図4A図4Cは、一実施態様例による、コンピューター装置のラッチの一部である。第1のハウジング405は、極性を有する磁石410s及び極性を有する磁石410nを備えることができる。説明のために、極性を有する磁石410sはS極性磁石とすることができ、極性を有する磁石410nはN極性磁石とすることができる。第1のハウジング405は、ラッチ架部416に延びる開口415を有することができる。第2のハウジング420は、ラッチフック435に取り付けられる摺動式ラッチ460を備えることができる。摺動式ラッチ460は付勢機構412に取り付けられる。付勢機構412における矢印の方向に付勢が生じる。付勢機構412が摺動式ラッチ460を磁石410s、410n、440s、440nの力とは反対方向に付勢することができる。付勢機構412はばねとすることができる。付勢機構は、磁石410n、410s、440n及び440sよりも弱い力をもたらす磁石とし得る。例えば、第1のハウジング405が第2のハウジング420に連結されるとき、付勢機構は摺動式ラッチ460に対して矢印の方向に1ニュートンの力をもたらし得る一方、磁石410n、410s、440n及び440sは摺動式ラッチに対して2ニュートンの力をもたらし得る。摺動式ラッチ460は反対極性を有する磁石440n及び反対極性を有する磁石440sを含むことができる。
【0014】
図4Aにおいて、第1のハウジング405は第2のハウジング420から分離され、付勢機構412は矢印の方向に摺動式ラッチを引っ張る。図4Bにおいて、第1のハウジング405は第2のハウジング420に連結されるが、磁石410s及び410nは、磁石440n及び440s、摺動式ラッチ460及びラッチフック435を付勢矢印の反対方向に引っ張っていない。図4Cにおいて、第1のハウジング405は第2のハウジング420にラッチ連結される。この理由は、磁石410n及び410sが、磁石440n及び440sを付勢機構412の付勢に打ち勝つのに十分な力で引き付け、ラッチフックをラッチ架部に係合させるためである。2対の磁石が説明のために示されているが、より多い対又はより少ない対の磁石が用いられ得る。
【0015】
第1のハウジング405を第2のハウジング420から取り外すのに、摺動式ラッチ460に対して矢印の方向に力を加え、付勢機構412が磁石410s、410n、440n及び440sの力に打ち勝つのを助けることができる。一実施形態において、使用者は、摺動式ラッチ460に対して、図2における受け部の前部125にある摺動式ボタン157を通して更なる力を加えることができる。摺動式ラッチ460に対して矢印の方向に、磁石410s、410n、440s及び440nの引力に打ち勝つレベルの力が加えられる場合、磁石410s、410n、440s及び440nは、図4Aに示されるように位置がずれ、磁石410s及び440sは互いに反発し、第1のハウジング405を第2のハウジング420から分離させる。
【0016】
図5は、一実施態様例による、コンピューター装置のディスプレイ部品をコンピューター装置の基部にラッチ連結する方法のフローチャートである。コンピューター装置のディスプレイ部材を基部にラッチ連結する方法は、505にて、第1のハウジングを第2のハウジングと、位置合わせ機構によって位置合わせすることを含むことができる。位置合わせ機構は磁石とし得るか、又は、位置合わせ機構は第1のハウジング又は第2のハウジングのいずれかにある柱状部材であり、第1のハウジング又は第2のハウジングのうちの他方にある柱状部材を収納する開口を有し得る。510にて、第2のハウジングにおいて、ラッチが第1のハウジングにある開口と位置合わせされる第1の位置から、ラッチにより第1のハウジングが第2のハウジングに取り付けられる第2の位置にラッチを摺動させ、第1のハウジングを第2のハウジングにラッチ連結することができる。
【0017】
図6は、一実施態様例による、コンピューター装置のディスプレイ部品をコンピューター装置の基部にラッチ連結する方法のフローチャートである。コンピューター装置のディスプレイ部品を基部にラッチ連結する方法は、602にてばねによって第1の位置に付勢することができるラッチを含むことができる。605にて、位置合わせ機構によって第1のハウジングを第2のハウジングと位置合わせすることができる。位置合わせ機構は磁石とし得るか、又は、位置合わせ機構は第1のハウジング又は第2のハウジングのいずれかにある柱状部材であり、第1のハウジング又は第2のハウジングのうちの他方にある柱状部材を収納する開口を有し得る。610にて、第2のハウジングにおいて、ラッチが第1のハウジングにある開口と位置合わせされる第1の位置から、ラッチにより第1のハウジングが第2のハウジングに取り付けられる第2の位置にラッチを摺動させ、第1のハウジングを第2のハウジングにラッチ連結することができる。615にて、第1のハウジングを第2のハウジングから取り外すのに、付勢機構によって加えられる力を増大させて、磁石の力に打ち勝つことができる。
【0018】
上述の説明では、本発明の理解を提供する数多くの詳細が記載されている。しかしながら、本発明はこれらの詳細なしに実施し得ることを当業者は理解するであろう。本発明は限定された数の実施形態に関して開示されているが、当業者は本発明から数多くの変更形態及び変形形態を理解するであろう。添付の特許請求の範囲は、そのような変更形態及び変形形態を本発明の真の趣旨及び範囲内に入るものとして包含することを意図する。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6