【文献】
Intel Corporation,On CSI-RS configuration/reconfiguration,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #66 R1-112221,[online],2011年 8月16日,p1-p2,[検索日 2015.07.24],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_66/Docs/R1-112221.zip
【文献】
NEC Group,CQI definition for CoMP TDD system,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #68bis R1-121332,[online],2012年 3月20日,pages 1-5,[検索日 2016.03.03] 本願の優先日の後に公開された文献,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121332.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
移動データサービスの定常的増加および新型アプリケーションの登場にあわせ、3GPP(3rd Generation Partnership Project:第3世代移動体通信システム標準化プロジェクト)組織体は、LTE(Long-Term Evolution)仕様書およびLTE−A(LTE-Advanced)仕様書を開発した。次世代携帯通信基準であることから、LTE又はLTE−AのシステムはFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)モードおよびTDD(Time Division Duplex:時間分割複信)モードのどちらでも稼動することができる。FDDモードでは、アップリンクとダウンリンクがデータ伝達のために一対の周波数スペクトルを使用する。一方、TDDモードでは、アップリンクとダウンリンクが同一の周波数を共有しながら、異なるタイムスロットを占有する。従って、TDDのシステムはチャネルの相関関係を有し、ダウンリンクの無線チャネル情報をアップリンクのチャネルからの情報により取得することができる。
【0003】
COMP(Coordinated Multi-Point、複数点協調通信)は、LTE−Aシステムにおいて、セルの端部にあるUE(User Equipment、ユーザ端末)のパフォーマンスを改善するため最も重要な技術の一つである。現在のLTE−Aの設計では、四つのシナリオが定義されている。そのうちシナリオ4では、マクロセルがマクロeNB(enhanced Node B)のほかに、複数のRRH(Remote Radio Header)も通信点として含むことが定義されており、これらもマクロeNBと同一のセルID(IDentifier)を共有する。
【0004】
加えて、低電力で稼動するRRHを備えたヘテロジーニアスネットワーク(HetNet)は、送信機と受信機との間の通信距離を短くすることによりセルにおけるスループットをさらに改善することができる。しかしながら、通信範囲が狭くなるため、RRH同士のセル内部での干渉も増加し、そのため特にセルの端部にあるUEにおいてパフォーマンスが低下する。このようなケースでは、COMPはRRH間でのデータ伝送をマクロeNBに協調させることができ、そのためセルの端部のUEのパフォーマンスについても保証することができると考えられている。
【0005】
図1は、従来技術でのシナリオ4におけるシステム構造の概要図を示したものであり、COMPシナリオの典型例を示したものでもある。
図1に示されたように、実線の楕円で示されたマクロセルの中には、一つのマクロeNBと、マクロeNBに光ファイバーで接続された四つのRRH(例としてRRH0、RRH1、RRH2およびRRH3)と、四つのUE(例としてUE0、UE1、UE2およびUE3)が存在する。マクロセル内では、UE0はRRH0に接続しており、UE1は同時にRRH1およびRRH2に接続することが可能であり、RRH1とRRH2はUE1の協調セットを構成している。UE2は、UE2の協調セットを構成するRRH3とマクロeNBに接続することが可能である。UE3は、直接マクロeNBに接続される。従って、このようなシナリオでは、一つのUEは単一の通信点もしくは協調セットにある複数の通信点に接続することができるが、これらの通信点は全て同一のセルIDを共有している。
【0006】
3GPPのTS(Technical Specification)36.213では、UEによるチャネルの計測とeNBによるスケジューリングに関する手続が定義されており、それを示すことを目的として、
図2Aにその手続の概要を示す。示されたように、ステップS201では、UEはCQI(Channel Quality Information、チャネル品質情報)を、eNBから特定のRE(Resource Element)によって送信されたCRS(Cell specific Reference Signal、セル固有参照信号)に基づいて計測する。TDDシステムおよび通信モード7、8あるいは9では、PMI(Precoding Matrix Indicator)/RI(Ranking Indicator)レポートが使用できない場合、UEはCRSに基づいてCQIを計算することによりチャネル計測を実行する。CRSは事前に定義された信号であり、送信機と受信機との両方にとって既知のものであるため、UEはダウンリンクチャネルのCQIを、受信したCRSに基づいて導出することができる。その後ステップS202において、UEは計測したCQIをeNBへの応答情報として、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel、物理アップリンク制御チャネル)を介して定期的に、あるいはPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel、物理アップリンク共有チャネル)を介して不定期に報告する。報告されたCQIを受信した後、ステップS203で、eNBは、受信したCQIに基づいて、UEを各TTI(Transmission Time Interval)にスケジュールする。典型的なスケジュール方法としては、例えば、MaxC/I法、ラウンドロビン、PF(Proportional Fairness)法をはじめ、この分野において既知の技術も含まれるが、単純化するためここでは詳細には述べない。その後、eNBはパケットをUEに送信するために、RB(Resource Blocks)をスケジュール結果に基づいてUEに割り当てる。
【0007】
図2Bは、3GPPのTS36.211に従い、二つのアンテナポートと通常のCP(Cyclic Prefix)のダウンリンクのセル固有参照信号のマッピング図を概念的に示すものである。この図では、各ブロックがRE(Resource Element)を示し、また二つのポート間での干渉を防ぐために、アンテナポート1で使用されているREはアンテナポート0での通信では使用されず、また逆も同様であることが、
図2Bで示されている。
【0008】
しかしながら、上述したシナリオ4のように全ての通信点が同一のセルIDを共有するシナリオでは、このような解決策は適切でない。このようなシナリオでは、全ての通信点が同一のCRSを送信するため、UEがマクロセルの内部にある異なる通信点を区別することが全くできなくなる。これにより、計算されたCQIが過大評価され、報告されたCQIによって通信エラーが発生することにつながり、これは特にセル端部のUEにおいて顕著である。
【0009】
ほかにも、「CQIを伝達するための方法および装置」とタイトル付けられた、出願人情報産業部電信研究院(CATR)により中国特許庁(CSJPO)に2011年8月16日に出願された中国特許出願201110234923.Xにおいて、UEによるチャネル計測とCQIの再計算手続が開示されており、これを図解するための
図3Aにおいてこの概要が示されている。
図3Aに示されたように、ステップS301で、UEはCSI−RS(Channel State Information Reference Signals、チャネル状態情報参照信号)を複数の通信点から受信するが、各通信点は異なるCSI−RSをUEに対して送信する。ステップS302において、UEは受信したCSI−RSに基づいて各通信点のCQIを計測する。とりわけ、計測されたCQIには、そのUEのメイン通信点のCQIと、そのUEの複数協調通信点のCQIが含まれる。特に、メイン通信点のCQIはSINR(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)であり、他の協調通信点のCQIは、メイン通信点への相対CQIである。ステップS303で、UEは計測したCQIをeNBに報告する。次に、ステップS304で、eNBは報告されたCQIに基づいてCQIを再計算する。特にeNBは、最初に、UEのチャネルマトリクスをステップS302で計測された相対CQIの補助によって調整する。次にeNBは、メイン通信点のCQIに基づいてノイズおよび干渉を計算する。最後にeNBは、COMP内で一緒にスケジュールされたUEの数を考慮に入れてCQIを再計算する。
【0010】
図3Bは、八つのアンテナポートに、CSI構成番号0で、3GPP TS36.211の条件下での標準CPにおけるCSI−RSのマッピング図の概略を示すものであり、CRS構成は簡略化のために省略されている。示したように、いずれのアンテナポートも、二つのREだけがCSI−RSを送信するために用いられる。従って、
図2Bおよび
図3Bから、CSI−RSがCRSに比べて時間の面でも周波数の面でも希薄であり、干渉計測の精度が粗いことが明らかである。
【0011】
一方で、開示された解決策では、CQIは複数の通信点からの異なるCQI−RSに基づいて計測され、報告されるべき多数のCQIが存在する。従って、アップリンクのオーバヘッドが顕著に増加する。加えて、CSI−RSそのものがさらなるダウンリンクオーバヘッドを生じる。
【0012】
さらに、より重要なことに、現在の基準(3GPPのTS36.213)においては、PMI/RIレポートがなされない場合にはUEがCRSに基づいてCQIを計算することが要求されているが、上記の解決策では一切サポートされていない。加えて、CSI−RSを導入することはUEを変更することにあたり、従って現在利用できるUE、例えばCQIをCRSに基づいて計測するUEなどと共存できるものではない。
【0013】
従って、この分野においては新しいCQI概算スキームが緊急に必要とされている。
【発明を実施するための形態】
【0041】
ここから、チャネル品質情報を概算するための方法、装置、基地局およびネットワーク中央演算デバイスを、添付された図面の参照を伴う実施形態を通じて詳細に説明する。これらの実施形態は、この分野の通常の知識を有する者が、本発明をより理解し実装することを可能とするためにのみ示されたものであり、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定しようと意図するものではないことに注意が必要である。
【0042】
最初に言及しておくと、この発明は、方法の各工程を実行するための特定の順番に従って図示される。しかしながら、これらの方法は必ずしも図示された順番に厳密に従って実行なくともよく、逆向きの順番や、あるいは同時に、各方法工程の特性に応じて実行される。他にも、単数として表示された工程、動作部、デバイスやオブジェクトやその他のものについても、複数であることを排除するものではない。
【0043】
ここから、最初に
図4を参照し、本発明の実施形態に係るCQIを概算する方法について説明する。
【0044】
図4に示したように、最初のステップS401に、CQIがマクロeNBに受信される。本発明では、CQIはUEによってCRSに基づいて計測され、計測されたCQIが例えばマクロeNBに報告される。計測処理は、3GPP TS 36.213において定義された例と厳密に一致し、そのために本発明に係る解決策はUEの修正を必要とせず、現在利用可能であるUEと互換性を有するものである。しかしながら、上述のとおり、マクロセル内の全通信点が同一のCRSをUEに送信するため、UEは異なる通信点を区別することができない。これは、計算されたCQIが過大評価され、また報告されたCQIが通信エラーを引き起こし、特にセル端部のUEにおいてこれらが顕著である。従って、例えばマクロeNBや他の適合する装置によって、報告されたCQIが調整又は再計算されることを要する。
【0045】
次に、ステップS402において、複数の通信点(N)のチャネルマトリクス情報が、ビーム形成情報を計算するための基礎情報として取得される。本発明の実施形態においては、UEはSRS(Sounding Reference Signals、サウンディング参照信号)をマクロセル内の各通信点に送信し、各通信点はアップリンクSRSのチャネル応答を計測する。次に、通信点は計測したチャネルマトリクス情報をマクロeNBに報告する。ここで、複数の通信点からのチャネルマトリクス情報が受信される。TDDシステムでは、アップリンクおよびダウンリンクチャネルは同一の周波数を共有し、異なるタイムスロットを占有する。そのため、TDDシステムはチャネルの相互関係があり、アップリンクチャネルから得られた情報からダウンリンクチャネルの情報を得ることができる。これは、ダウンリンクチャネルのビーム形成情報がアップリンクチャネルのチャネルマトリクス情報から計算できることを意味する。
【0046】
本発明の望ましい実施形態では、マクロeNBは複数の通信点から、複数の通信点における受信パワー情報をさらに取得してもよい。このようなケースでは、チャネルマトリクス情報は、協調する複数の通信点のうち一つの通信点での受信パワーからみた相対的な受信パワー情報に基づいてさらに標準化されたものであってもよい。複数点協調通信においては、eNBはUEから複数点協調通信における協調セット内のそれぞれの通信点へのチャネルに対応する複数のチャネルマトリクスを受信し、各通信点は異なる受信パワーを有する。そのため、各チャネルマトリクスは、協調セット内の一つの通信点との比によって標準化されていることが望ましい。
【0047】
協調セットは、どのような適切な方法によって定義されてもよい。例えば、本発明の実施形態の一つでは、特定の地理的範囲内に配置された通信点を協調セットとして定義してもよい。本発明の他の実施形態では、複数点協調通信の協調セットは複数の通信点の受信パワー情報に基づいて定義される。特に、受信パワーの違いが予め定められた閾値範囲内の通信点のみを協調セットを形成する通信点として選択することにより、パワーの差を限定することが可能である。加えて、協調セットのサイズを限定することも可能であり、例えば、協調セットに含まれる通信点の数の最大値を予めMと限定し、いうなれば、最大でMの予め定められた閾値条件を満たす通信点が協調セットに含まれる通信点として選択されてもよい。
【0048】
従って、複数点協調通信のために、チャネルマトリクスは標準化され、また以下の例のような連結チャネルマトリクスを形成してもよい。
【数1】
ここでiはUEを示す指標である。H
i,lは、UEiの協調セット内の通信点lに対するチャネルのマトリクスを示す。P
i,0は、UEiから標準化参照通信点として選ばれ、協調セット内における任意の一つの通信点である通信点0の受信パワーを示す。UEiへ接続する通信点が標準化参照通信点として選択されることが望ましい。接続通信点は、協調セットの中にある複数の通信点からから受信パワー情報に基づいて選択された通信点であってよく、例えば受信パワー情報が最大となる通信点が接続通信点として採用されてもよい。
【0049】
その後、単一セル通信および複数点協調通信のビーム形成情報が取得されたチャネルマトリクス情報に基づいて計算されてもよい。特に、単一セル通信のビーム形成マトリクス
W
i,0およびビーム形成ゲインσ
2i,0はUEから単一通信点へのチャネルマトリクス情報に基づいて計算されてもよく、複数点協調通信のビーム形成マトリクスW
iおよびビーム形成ゲインσ
2iはUEから複数の協調通信点それぞれへのチャネルマトリクス情報、例えば数式1で与えられる連結チャネルマトリクスに基づいて計算されてもよい。
【0050】
ビーム形成情報は、ビーム形成マトリクス情報とビーム形成利得情報を含んでいてもよく、これらはチャネルマトリクス情報から固有値抽出を実行することにより取得されてもよい。
【0051】
本発明の実施形態においては、固有値はSVD(Singular Value Decomposition)法によって抽出されてもよい。この実施形態においては、m×kのチャネルマトリクスH(n)は以下のように表現される。
【数2】
ここでUはm×mの行列を表し、Vはk×kの行列を表し、Λはm×kの行列を表す。UとVはいずれもユニタリ行列であり、例えば、行列の各行が単位長を持っており互いに直交しており、そのためUU^{T}=IおよびVV^{T}=Iが成立する。Λは対角行列であり、対角線上の各要素が負ではなく、階数が最上位の要素が前面に配置される。これは次のように表示される。
【数3】
ここでδ
1、δ
2…はこの行列の特異値であり、δ
12、δ
22…はビーム形成利得に対応する固有値である。Vはビーム形成マトリクスに対応するユニタリ行列である。
【0052】
従って、行列ΛおよびVは数式2に基づいて行列変換により導出できること、さらにビーム形成利得に対応する各固有値はΛからさらに取得できることは非常に明確である。このような方法で、ビーム形成マトリクスおよびビーム形成利得がチャネルマトリクス情報に基づいて計算される。
【0053】
加えて、ビーム形成マトリクス情報およびビーム形成利得情報はEVD(Eigen Value Decomposition)法あるいはいかなる他の適切な手法を用いることによっても取得される。単純化のため、EVDに関する処理の詳細についてはここでは検討しない。
【0054】
図4に参照を戻すと、ステップS404で、単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報が、チャネル品質情報、チャネルマトリクス情報、ビーム形成情報に基づいて概算される。ここでは、本発明の実施形態に係る単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報を概算する特に代表的な実施例について
図5を参照して説明する。
【0055】
図5に示されたように、最初にステップS501で、チャネル品質情報、チャネルマトリクス情報、および複数の通信点のアンテナ仮想化マトリクス情報に基づいてマクロセルの外部からのノイズおよび干渉が概算される。
【0056】
マクロセルにあるUEは、マクロセル外部からのノイズおよび干渉を受ける。このマクロセル外部からのノイズおよび干渉は、受信したチャネル品質情報、取得されたチャネルマトリクス情報、および複数の通信点のアンテナ仮想化マトリクス情報から概算することができる。CQIおよびSINRはその間にマッピングにおける相関があることが知られており、そのために報告されたCQIがCQI−SINRマッピング曲線に基づいてSINRに変換されてもよい。そして、マクロセル外部からのノイズおよび干渉I
out,iは以下の例で与えられる。
【数4】
ここでH
iはUEiのチャネルマトリクスを示し、
【数5】
は通信点jのアンテナ仮想化マトリクスを示す。SINRは報告されたCQIから変換される。アンテナ仮想化マトリクスは無線通信システムにおいて事前に定められたパラメータである。異なる通信機器メーカーが異なるアンテナ仮想化マトリクスを使用することはあるが、特定のメーカーは与えられたアンテナ仮想化マトリクスを使用するものとする。従って、アンテナ仮想化マトリクスは利用可能となる。
【0057】
次に、ステップS502において、マクロセル内部から単一セル通信および複数点協調通信へのノイズおよび干渉が、チャネルマトリクス情報およびビーム形成マトリクス情報に基づいて概算される。
【0058】
マクロセル内部では、単一セル通信では、UEは他の通信点からのノイズおよび干渉を受信する。このノイズおよび干渉I
in,i,0は以下の例により概算される。
【数6】
ここで、
【数7】
は、通信点jに用いられるビーム形成マトリクスである。
【0059】
同様に、複数点協調通信においては、UEは同一の協調セットにない通信点からのノイズおよび干渉を受ける。このノイズおよび干渉I
in,i,lは以下の数式の例によって概算される。
【数8】
ここで、
【数9】
も通信点jに用いられるビーム形成マトリクスである。
【0060】
この後、ステップS503において、ビーム形成利得情報、マクロセル外部からのノイズおよび干渉、マクロセル内部から単一セル通信および複数点協調通信へのノイズおよび干渉に基づいて、単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報が計算される。
【0061】
マクロセル外部からのノイズおよび干渉、マクロセル内部から単一セル通信および複数点協調通信へのノイズおよび干渉が取得された後、単一セル通信および複数点協調通信のCQIが順に再計算される。
【0062】
本発明の実施形態においては、単一セル通信では、SINRは例えば以下によって概算できる。
【数10】
【0063】
複数点協調通信では、SINRは例えば以下によって概算できる。
【数11】
【0064】
上述されたように、CQIとSINRは互いにマッピングの相関性がある。従って、変換されたSINRを対応するCQIとしてマッピングされてもよい。
【0065】
このようにすることで、CQIを概算することができ、COMP利得がオーバヘッドを生じることなく、さらに重要なことに、現在利用可能なUEに手を加えることなく取得でき、これは現在のUE実装と互換性があることを意味する。
【0066】
ここから、本発明のもう一つの実施形態に係るチャネル品質情報を概算する方法のフローチャートの概要を示す
図6を参照し、本発明の他の実施形態について詳細に説明する。
【0067】
図6に示されたように、ステップS601からS604までのオペレーションは
図4に示されたステップS401からS404までのものと一致する。しかし、
図6に示された方法は、ステップS605に示された単一セル通信および複数点協調通信について概算されたチャネル品質情報に基づいてUEをスケジュールする処理と、ステップS606に示された、複数通信点にスケジュール結果を送信する処理とをさらに含む。このようにすることで、変調されたCQIに基づいてスケジュール処理が実行され、各通信点がスケジュール結果に基づいてパケットを送信することが可能となる。
【0068】
さらに、スケジュール処理中に、eNBは実際のビーム形成情報、特にビーム形成マトリクス情報を学習することができ、そのために、ステップS607に示されるように、UEをスケジュールする処理中に取得されたビーム形成情報に基づいて単一セル通信および複数点協調通信のチャネル形成情報を再概算することが可能となる。特に、マクロセル内部から単一セル通信および複数点協調通信へのノイズおよび干渉はスケジュール処理中に取得されたビーム形成情報に基づいて再計算することが可能であり、従って単一セル通信および複数点協調通信のSINRが再度計算されたマクロセル内部のノイズおよび干渉に基づいて再び概算されることが可能である。このようにすることで、CQIがより正確になり、通信エラーの可能性をさらに減少させることができる。
【0069】
さらに、ステップS608に示されたようにUEから通信結果の応答に応じてさらに単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報を修正することも可能である。ACK(ACKnowledgement、肯定応答)あるいはNACK(Negative ACKnowledgement、否定応答)といった通信結果への応答として、調整因子がCQIを修正するために用いられる。例えば、もしNACKが戻された場合、これはCQIが過大評価されていることを意味し、倍率あるいは固定値を示す調整因子によってCQIを減少させてもよい。ACKが戻された場合、これはCQIが過小評価されている可能性を意味し、倍率あるいは固定値を示す調整因子によってCQIを増加させてもよい。このようにして、より正確なCQIがさらに取得される。
【0070】
本発明の効果を示すため、発明者は本発明の実施形態におけるシミュレーションを実行した。以下の表は、シミュレーションの条件あるいはシミュレーションのシナリオを示す。
表1:シミュレーション条件
【表1】
【0071】
上述のシミュレーションの仮定では、以下の表2に示されるシミュレーション結果が得られる。
表2:シミュレーション結果
【表2】
【0072】
テーブル2において、スキーム1「SU−MIMO w/o CQI調整」は、本発明の背景技術において
図2Aを参照して説明された解決策を示している。スキーム2「SU−MIMO w/ CQI調整」は、単一セル通信のCQIだけが本発明によって概算された解決策を示している。スキーム3「COMP」は、本発明の背景技術において
図3Aを参照して説明された解決策を示している。スキーム4「COMP w/ CQI調整」は、単一セル通信と複数点協調通信との両方のCQIが本発明によって概算された解決策を示している。上記のテーブルから、スキーム1との比較においてスキーム2はセル全体の平均で3.5%の改善が見られ、セル端部でのスループットは25%改善していることが見て取れる。スキーム3でのセル平均のスループットは−6.7%減少したが、セル端部でのスループットは52.7%増加している。スキーム4では、セル平均のスループットが6.5%減少したが、セル端部でのスループットはより大きな改善(69.4%)を達成している。
【0073】
さらに、CSI−RSスキームに基づくオーバヘッドと比較すると、CRSスキームに基づくオーバヘッドは減少している。以下において、オーバヘッド分析の過程を示す。
オーバヘッド分析:
TDD(構成1:DSUUDDSUUD)
全てのREが、一つあたりRB/10msで稼動=12サブキャリア×14OFDM標識×6サブフレーム =1008RE/10ms
PDCCH(標準)=12サブキャリア×3OFDM標識×4サブフレーム=144RE/10ms
PDCCH(特別)=12サブキャリア×2OFDM標識×2サブフレーム=48RE/10ms
CRS=12RE×6サブフレーム=72RE/10ms
DMRS=12RE×6サブフレーム=72RE/10ms
CSI−RS(マクロ)=16RE/10ms:CSI−RS(LPN)=4RE/10ms
CRSスキームでのオーバヘッド=(144+48+72+72)/1008=0.3333
CSI−RSスキームでのオーバヘッド=(144+48+72+72+16+4×4)/1008=0.3651(+9.5%)
【0074】
これらから、上記のオーバヘッド分析からは、CSI−RSスキームに基づくオーバヘッドはCRSスキームに基づくものに比べて9.5%多いことがわかる。
【0075】
従って、本発明の実施形態によれば、本発明の背景技術で言及されたシナリオ4に特に適したCQI概算の解決策が提供される。それに加えて、複数点協調利得を、オーバヘッドを発生させることなく、さらに、現在利用可能なUEとの互換な形で実現できる。
【0076】
加えて、本発明はチャネル品質情報を算出する装置も提供する。ここから、
図7から9を参照して装置について説明する。
【0077】
図7に示されたように、チャネル品質情報を概算する装置700は、チャネル品質情報受信ユニット701、チャネルマトリクス情報取得ユニット702、ビーム形成情報計算ユニット703およびチャネル品質情報概算ユニット704を備える。装置700においては、チャネル品質情報受信ユニット701が、UEがセル固有参照信号に基づいて計測したチャネル品質情報を受信するように構成される。チャネルマトリクス情報取得ユニット702は、複数通信点のチャネルマトリクス情報を取得するように構成される。ビーム形成情報計算ユニット703は単一セル通信および複数点協調通信におけるビーム形成情報をチャネルマトリクス情報に基づいて計算するように構成される。そしてチャネル品質情報概算ユニット704は、単一セル通信および複数点協調通信におけるチャネル品質情報をチャネル品質情報、チャネルマトリクス情報、およびビーム形成情報に基づいて概算するように構成される。
【0078】
本発明の実施形態においては、ビーム形成情報はビーム形成マトリクス情報とビーム形成利得情報とを備えてもよく、また
図8において示されたように、チャネル品質情報概算ユニット704は外部ノイズおよび干渉概算ユニット7041、内部ノイズおよび干渉概算ユニット7042、およびチャネル品質情報計算ユニット7043を備えてもよい。ユニット704では、外部ノイズおよび干渉概算ユニット7041が、チャネル品質情報、チャネルマトリクス情報、および複数の通信点へのアンテナ仮想化マトリクス情報に基づいてマクロセル外部からのノイズおよび干渉を概算するように構成されている。内部ノイズおよび干渉概算ユニット7042が、チャネルマトリクス情報およびビーム形成マトリクス情報に基づいてマクロセル内部から単一セル通信および複数点協調通信へのノイズおよび干渉を概算するように構成されている。チャネル品質情報計算ユニット7043は、ビーム形成利得情報、マクロセル外部からのノイズおよび干渉、単一セル通信および複数点協調通信のマクロセル内部からのノイズおよび干渉に基づいて、単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報を計算するように構成されている。
【0079】
本発明の他の実施形態においては、装置700はさらに、複数の通信点の受信パワー情報を取得するように構成された受信パワー取得ユニット(図示されていない)を備える。このような場合、チャネルマトリクス情報は複数点協調通信における一つの通信点の受信パワーに比例する受信パワー情報に基づいて標準化されたチャネルマトリクスを含むものであってもよい。
【0080】
さらなる本発明の実施形態においては、複数の通信点のうち一つの通信点は受信パワー情報に基づいて複数の通信点から選択されたUEへの接続点であってもよい。
【0081】
本発明のさらに異なる実施形態においては、装置700はさらにUEに複数点協調通信の協調セットを決定するように構成された協調セット決定ユニット(図示されていない)を備えるものであってもよい。
【0082】
本発明のさらにまた異なる実施形態においては、UEの協調セットは複数の通信点の受信パワー情報に基づいて決定されてもよい。
【0083】
本発明の他の実施形態においては、チャネルマトリクス情報取得ユニット702は、複数の通信点からのチャネルマトリクス情報を受信し、チャネルマトリクス情報はUEから送信されたサウンディング参照信号に基づいて複数の通信点に計測されたものであってもよい。
【0084】
さらなる本発明の実施形態においては、装置700は、
図9に示されたように、スケジュールユニット705と結果送信ユニット706をさらに備えるものであってもよい。スケジュールユニット705は、単一セル通信および複数点協調通信のために概算されたチャネル品質情報に基づいてUEをスケジュールするように構成されている。そして結果送信ユニット706は、複数の通信点にスケジュール結果を送信するように構成されている。
【0085】
本発明のさらに異なる実施形態においては、装置700は、
図9に示されるようにチャネル品質情報再概算ユニット707を備えてもよい。チャネル品質情報再概算ユニット707は、単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報を、UEをスケジュールしている間に取得されたビーム形成情報に基づいて再び概算するように構成されている。
【0086】
本発明のさらにまた異なる実施形態において、装置700は、
図9に示されるように、チャネル品質情報修正ユニット708を備えるものであってもよい。チャネル品質情報修正ユニット708は、UEから応答された通信結果に応じ、単一セル通信および複数点協調通信のチャネル品質情報を調整因子によって修正するように構成されている。
【0087】
加えて本発明は、ここまで述べられた本発明の実施形態のいずれかに係る装置700を備える基地局をさらに提供する。
【0088】
加えて本発明は、ここまで述べられた本発明の実施形態のいずれかに係る装置700を備えるネットワーク中央演算デバイスをさらに提供する。
【0089】
他にも、
図7から9を参照して装置700に含まれる個々のユニットによる処理は、実質的に先に述べられた個々の方法の工程に相当することに注意を要する。従って、装置700内の各ユニットによる詳細な処理については、先に述べられた
図4から6に参照される本発明の方法を参照してほしい。
【0090】
ここまで述べられた本発明の実施形態において、マクロeNBがCQIを概算する装置として記述されている。しかしながら、CQIを概算する装置として機能を提供するのはいかなるネットワーク中央演算デバイスであってもよいことは、この分野における通常の技術を有するものは十分理解できることに注意すべきである。
【0091】
それに加えて、ここまでの記載においては、チャネルマトリクスは、協調セットの中の一つの通信点との比によって標準化されていることに注意を要する。しかしながら、上述したとおり、これは望ましい解決策であるが、標準化をせずにこの手法を実行することも可能である。
【0092】
さらに本発明は、特に望ましい実施形態については添付の図面を参照しつつ説明された。しかしながら、本発明の範囲は図示され、あるいは提供された特定の実施形態に限定されるものではなく、さまざまな変形が本発明の範囲内において行われうるものである。
【0093】
さらに、本発明の実施形態はソフトウェア、ハードウェアあるいはこれらの組み合わせによっても実装されうるものである。ハードウェア部分は特別なロジックを用いて実装されてもよい。ソフトウェア部分はメモリーに記録されて、マイクロプロセッサーや専用に設計されたハードウェア等の適切な指示実行システムによって実行される。上述の方法およびシステムは、コンピュータ実行可能な指示および/又はプロセッサに含まれる制御命令を用いて実装することができ、例えばこのような命令は、磁気ディスク、CD(Compact Disk)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)などの移動可能な記録媒体、あるいはROM(Read Only Memory)のファームウェアなどのプログラム可能なメモリー、あるいは光学又は電気的信号媒体によって提供されうることは、技術分野における通常の知識を有するものには理解できるものである。本発明の実施形態の装置およびその構成要素は例えば超大規模集積回路あるいはゲートアレイなどのハードウェア回路、論理チップやトランジスタといった半導体、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラム可能なハードウェア装置、PLD(Programmable Logical Device)によって実装され、あるいはさまざまな種類のプロセッサで実行されるソフトウェアによって実装され、あるいは上述のハードウェア回路やソフトウェアの結合(例えばファームウェア)によっても実装可能である。
【0094】
本発明は、ここまで検討された実施形態を参照することにより説明されたが、本発明は開示された実施形態に限定されないと認識されるべきである。それどころか本発明は、添付されたクレームの精神と範囲に属するさまざまな変形や等価な配合に及ぶことを意図する。添付されたクレームの範囲は最も広く解釈され、こういった変形および等価な構造および機能の全てに及ぶものである。
【0095】
(付記1)
チャネル品質情報を概算する方法であって、
マクロセルが複数の通信点を含み、
セル固有の参照信号に基づきユーザ端末に計測されたチャネル品質情報を受信することと、
前記複数の通信点のチャネルマトリクス情報を取得することと、
単一セル通信および複数点協調通信におけるビーム形成情報を前記チャネルマトリクス情報に基づいて計算することと、
前記チャネル品質情報、前記チャネルマトリクス情報および前記ビーム形成情報に基づいて、前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報を概算することと、
を含む方法。
【0096】
(付記2)
前記ビーム形成情報は、ビーム形成マトリクス情報とビーム形成利得情報を含み、
前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報を概算することは、
前記マクロセルの外部からのノイズおよび干渉を、前記チャネル品質情報、前記チャネルマトリクス情報、および前記複数の通信点のアンテナ仮想化マトリクス情報に基づいて概算することと、
前記マクロセルの内部から前記単一セル通信および前記複数点協調通信へのノイズおよび干渉を、前記チャネルマトリクス情報および前記ビーム形成マトリクス情報に基づいて概算することと、
前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報を、前記ビーム形成利得情報、前記マクロセルの外部からのノイズおよび干渉、および前記マクロセルの内部から前記単一セル通信および前記複数点協調通信へのノイズおよび干渉に基づいて計算することと、を含む、
付記1の方法。
【0097】
(付記3)
前記複数の通信点における受信パワー情報を取得することをさらに含み、
前記チャネルマトリクス情報は、前記複数点協調通信の複数の通信点のうち一つの通信点での受信パワーに比例する受信パワー情報に基づいて標準化されたチャネルマトリクスを含む、
付記2の方法。
【0098】
(付記4)
前記複数の通信点のうち前記一つの通信点は、前記受信パワー情報に基づいて前記複数の通信点から選択された、前記ユーザ端末への接続点である、
付記3の方法。
【0099】
(付記5)
前記複数点協調通信の前記ユーザ端末の協調セットを決定することをさらに含む、
付記1の方法。
【0100】
(付記6)
前記ユーザ端末の前記協調セットは、前記複数の通信点の受信パワー情報に基づいて決定される、
付記5の方法。
【0101】
(付記7)
前記複数の通信点のチャネルマトリクス情報を取得することは、前記複数の通信点からの前記チャネルマトリクス情報を受信することを含み、
前記チャネルマトリクス情報は、前記ユーザ端末から送信されたサウンディング参照信号に基づいて前記複数の通信点に計測される、
付記1の方法。
【0102】
(付記8)
概算された前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報に基づいて前記ユーザ端末をスケジュールすることと、
前記複数の通信点にスケジュール結果を送信することと、をさらに含む、
付記1の方法。
【0103】
(付記9)
前記ユーザ端末をスケジュールしている間に取得された前記ビーム形成情報に基づいて、前記単一セル通信および前記複数点協調通信の前記チャネル品質情報を再び概算することをさらに備える、
付記8の方法。
【0104】
(付記10)
前記ユーザ端末から応答された通信結果に応じ、前記単一セル通信および前記複数点協調通信の前記チャネル品質情報を調整因子によって修正することをさらに備える、
付記1の方法。
【0105】
(付記11)
チャネル品質情報を概算する装置であって、
マクロセルが複数の通信点を含み、
セル固有の参照信号に基づきユーザ端末に計測されたチャネル品質情報を受信するチャネル品質情報受信部と、
前記複数の通信点のチャネルマトリクス情報を取得するチャネルマトリクス情報取得部と、
単一セル通信および複数点協調通信におけるビーム形成情報を前記チャネルマトリクス情報に基づいて計算するビーム形成情報計算部と、
前記チャネル品質情報、前記チャネルマトリクス情報、および前記ビーム形成情報に基づいて、前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報を概算するチャネル品質情報概算部と、
を備える装置。
【0106】
(付記12)
前記ビーム形成情報は、ビーム形成マトリクス情報とビーム形成利得情報を含み、
前記チャネル品質情報概算部は、
前記マクロセルの外部からのノイズおよび干渉を、前記チャネル品質情報、前記チャネルマトリクス情報、および前記複数の通信点のアンテナ仮想化マトリクス情報に基づいて概算する外部ノイズおよび干渉概算部と、
前記マクロセルの内部から前記単一セル通信および前記複数点協調通信へのノイズおよび干渉を、前記チャネルマトリクス情報および前記ビーム形成マトリクス情報に基づいて概算する内部ノイズおよび干渉概算部と、
前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報を、前記ビーム形成利得情報、前記マクロセルの外部からのノイズおよび干渉、および前記マクロセルの内部から前記単一セル通信および前記複数点協調通信へのノイズおよび干渉に基づいて計算するチャネル品質情報計算部と、を備える、
付記11の装置。
【0107】
(付記13)
前記複数の通信点における受信パワー情報を取得する受信パワー情報取得部をさらに備え、
前記チャネルマトリクス情報は、前記複数点協調通信の複数の通信点のうち一つの通信点での受信パワーに比例する受信パワー情報に基づいて標準化されたチャネルマトリクスを含む、
付記12の装置。
【0108】
(付記14)
前記複数の通信点のうち前記一つの通信点は、前記受信パワー情報に基づいて前記複数の通信点から選択された、前記ユーザ端末への接続点である、
付記13の装置。
【0109】
(付記15)
前記複数点協調通信の前記ユーザ端末の協調セットを決定する協調セット決定部をさらに備える、
付記11の装置。
【0110】
(付記16)
前記ユーザ端末の前記協調セットは、前記複数の通信点の受信パワー情報に基づいて決定される、
付記15の装置。
【0111】
(付記17)
前記チャネルマトリクス情報取得部は、前記複数の通信点からの前記チャネルマトリクス情報を受信するように構成されており、
前記チャネルマトリクス情報は、前記ユーザ端末から送信されたサウンディング参照信号に基づいて前記複数の通信点に計測される、
付記11の装置。
【0112】
(付記18)
概算された前記単一セル通信および前記複数点協調通信のチャネル品質情報に基づいて前記ユーザ端末をスケジュールするスケジュール部と、
前記複数の通信点にスケジュール結果を送信する結果送信部と、をさらに備える、
付記11の装置。
【0113】
(付記19)
前記ユーザ端末をスケジュールしている間に取得された前記ビーム形成情報に基づいて、前記単一セル通信および前記複数点協調通信の前記チャネル品質情報を再び概算するチャネル品質情報再概算部をさらに備える、
付記18の装置。
【0114】
(付記20)
前記ユーザ端末から応答された通信結果に応じ、前記単一セル通信および前記複数点協調通信の前記チャネル品質情報を調整因子によって修正するチャネル品質情報調整部をさらに備える、
付記11の装置。
【0115】
(付記21)
付記11から20のいずれか一つの装置を備える基地局。
【0116】
(付記22)
付記11から20のいずれか一つの装置を備えるネットワーク中央演算デバイス。