特許第5913699号(P5913699)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5913699
(24)【登録日】2016年4月8日
(45)【発行日】2016年4月27日
(54)【発明の名称】プラスチック袋およびその製袋機
(51)【国際特許分類】
   B31B 31/60 20060101AFI20160414BHJP
   B31B 1/64 20060101ALI20160414BHJP
   B31B 1/26 20060101ALI20160414BHJP
   B65D 33/01 20060101ALI20160414BHJP
   B65D 30/20 20060101ALI20160414BHJP
【FI】
   B31B31/60
   B31B1/64 321
   B31B1/26 321
   B65D33/01
   B65D30/20 C
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-146422(P2015-146422)
(22)【出願日】2015年7月24日
【審査請求日】2016年1月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000110192
【氏名又は名称】トタニ技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】戸谷 幹夫
【審査官】 山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−91807(JP,A)
【文献】 特開2003−300540(JP,A)
【文献】 特開2004−10055(JP,A)
【文献】 特開2005−153974(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0267539(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 31/60
B31B 1/26
B31B 1/64
B65D 30/20
B65D 33/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2層に重ね合わされた胴材と、前記胴材の両側縁に沿ってのび、両層の胴材間に折り込まれ、2つ折りされており、2つ折り内側縁および開放外側縁を有する一対のサイドガセット材とからなり、前記サイドガセット材の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられ、その折り曲げ線は前記サイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の底辺からなり、これによって前記サイドガセット材の三角フラップが形成され、前記サイドガセット材の2つ折り内側縁によって前記三角フラップの2つ折り斜辺が形成され、前記サイドガセット材の一端縁によって前記三角フラップの開放斜辺が形成され、前記胴材、サイドガセット材および三角フラップが前記胴材の両側縁に沿ってヒートシールされているプラスチック袋であって、
前記三角フラップの2つ折り斜辺または開放斜辺によって通気流路が形成され、前記通気流路によって気体が排出されるようにしたことを特徴とするプラスチック袋。
【請求項2】
前記三角フラップの開放斜辺が前記サイドガセット材の開放外側縁から間隔を置いて配置され、両者間において、前記胴材とサイドガセット材が互いにヒートシールされている請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項3】
前記三角フラップの開放斜辺が前記サイドガセット材の開放外側縁に整合する請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項4】
前記三角フラップの2つ折り斜辺に切欠きが形成され、前記切欠きによって前記通気流路が形成されている請求項1または2に記載のプラスチック袋。
【請求項5】
前記折り曲げ線が前記サイドガセット材の開放外側縁に対し45°よりも大きい角度をもって形成され、前記三角フラップの2つ折り斜辺と開放斜辺の交点付近において、前記三角フラップの開放斜辺によって前記通気流路が形成されている請求項1または2に記載のプラスチック袋。
【請求項6】
前記三角フラップの2つ折り斜辺と開放斜辺の交点付近において、前記三角フラップが部分的に切除され、その切除部分によって前記通気流路が形成されている請求項1または2に記載のプラスチック袋。
【請求項7】
前記三角フラップの開放斜辺に切欠きが形成され、前記切欠きによって前記通気流路が形成されている請求項1または2に記載のプラスチック袋。
【請求項8】
前記三角フラップの開放斜辺が前記サイドガセット材の開放外側縁から間隔を置いて配置され、前記胴材、サイドガセット材および三角フラップが前記胴材の両側縁に沿ってヒートシールされるとき、部分的に非シール部分が形成され、前記三角フラップの開放斜辺および前記非シール部分によって前記通気流路が形成されるようにした請求項1に記載のプラスチック袋。
【請求項9】
胴材を2層に重ね合わせ、長さ方向に間欠送りする送り機構と、
サイドガセット材をあらかじめ2つ折りし、前記胴材の間欠送り毎に、前記サイドガセット材を前記胴材に供給するとともに、前記サイドガセット材を一定長さにカットし、前記サイドガセット材が前記胴材の幅方向に配置され、両層の胴材間に挿入されるようにするサイドガセット材供給機構と、
前記サイドガセット材の供給後、または供給前、前記サイドガセット材の一端部分を2つ折りしたままで斜めに折り曲げ、その折り曲げ線は前記サイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の底辺からなり、これによってサイドガセット材の三角フラップが形成され、前記サイドガセット材の2つ折り内側縁によって前記三角フラップの2つ折り斜辺が形成され、前記サイドガセット材の一端縁によって前記三角フラップの開放斜辺が形成されるようにするサイドガセット材折り曲げ機構と、
前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材、サイドガセット材および三角フラップを前記胴材の幅方向にヒートシールするヒートシール装置と、
前記胴材の間欠送り毎に、前記胴材をその幅方向にカットするカッタとからなり、
前記胴材およびサイドガセット材によってプラスチック袋が製造され、そのプラスチック袋において、前記三角フラップの2つ折り斜辺または解放斜辺によって通気流路が形成され、前記通気流路によって気体が排出されるようにしたことを特徴とする製袋機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラスチック袋およびその製袋機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2に記載されているように、胴材およびサイドガセット材によってプラスチック袋を製造することは一般的である。特許文献1,2のプラスチック袋は一対のサイドガセット材を有し、胴材が2層に重ね合わされ、サイドガセット材は胴材の両側縁に沿ってのび、両層の胴材間に折り込まれ、2つ折りされる。したがって、サイドガセット材は2つ折り内側縁および開放外側縁を有する。
【0003】
さらに、特許文献1,2のプラスチック袋では、サイドガセット材の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられる。その折り曲げ線はサイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによってサイドガセット材の三角フラップが形成され、サイドガセット材の2つ折り内側縁によって三角フラップの2つ折り斜辺が形成され、サイドガセット材の一端縁によって三角フラップの開放斜辺が形成される。
【0004】
さらに、胴材、サイドガセット材および三角フラップが胴材の両側縁に沿ってヒートシールされる。これによって胴材とサイドガセット材が閉じられ、その部分に大きいシール強度をもたせることができる。したがって、サイドガセット材の一端部分に洩れは生じない。
【0005】
特許文献3に記載されているプラスチック袋もサイドガセット材の三角フラップを形成したものである。さらに、特許文献3のプラスチック袋では、三角フラップの平面部分に通気孔が形成され、通気孔によって気体が排出される。たとえば、通気孔によってエアが排出され、ガスが発生したとき、通気孔によってガスも排出される。この場合、特に、通気孔が小さいとき、虫や異物は通気孔から侵入しにくい。
【0006】
しかしながら、特許文献3のプラスチック袋のように、三角フラップの平面部分に通気孔を形成するには、プラスチック袋の製造工程において、サイドガセット材の供給前、パンチによってサイドガセット材を打ち抜き、サイドガセット材に通気孔を形成する必要がある。このため、製袋機の構成が複雑化され、コストが高いという問題があり、異なる方式によって気体が排出されるようにすることが要望されている。
【0007】
したがって、この発明は、サイドガセット材の三角フラップを形成したプラスチック袋において、従来とは異なる方式によって気体が排出されるようにすることを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第3733085号公報
【特許文献2】特許第3826124号公報
【特許文献3】特許第5631154号公報
【発明の概要】
【0009】
この発明によれば、一対のサイドガセット材が胴材と組み合わされ、胴材が2層に重ね合わされ、サイドガセット材は胴材の両側縁に沿ってのび、両層の胴材間に折り込まれ、2つ折りされる。したがって、サイドガセット材は2つ折り内側縁および開放外側縁を有する。さらに、サイドガセット材の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられる。その折り曲げ線はサイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによってサイドガセット材の三角フラップが形成され、サイドガセット材の2つ折り内側縁によって三角フラップの2つ折り斜辺が形成され、サイドガセット材の一端縁によって三角フラップの開放斜辺が形成される。さらに、胴材、サイドガセット材および三角フラップが胴材の両側縁に沿ってヒートシールされる。さらに、この発明によれば、三角フラップの2つ折り斜辺または開放斜辺によって通気流路が形成され、通気流路によって気体が排出される。
【0010】
好ましい実施例では、三角フラップの開放斜辺がサイドガセット材の開放外側縁から間隔を置いて配置され、両者間において、胴材とサイドガセット材が互いにヒートシールされる。
【0011】
三角フラップの開放斜辺をサイドガセット材の開放外側縁に整合させてもよい。
【0012】
さらに、三角フラップの2つ折り斜辺に切欠きが形成され、切欠きによって通気流路が形成される。
【0013】
他の実施例では、折り曲げ線がサイドガセット材の開放外側縁に対し45°よりも大きい角度をもって形成され、三角フラップの2つ折り斜辺と開放斜辺の交点付近において、三角フラップの開放斜辺によって通気流路が形成される。
【0014】
他の実施例では、三角フラップの2つ折り斜辺と開放斜辺の交点付近において、三角フラップが部分的に切除され、その切除部分によって通気流路が形成される。
【0015】
他の実施例では、三角フラップの開放斜辺に切欠きが形成され、切欠きによって通気流路が形成される。
【0016】
他の実施例では、三角フラップの開放斜辺がサイドガセット材の開放外側縁から間隔を置いて配置され、胴材、サイドガセット材および三角フラップが胴材の両側縁に沿ってヒートシールされるとき、部分的に非シール部分が形成される。そして、三角フラップの開放斜辺および非シール部分によって通気流路が形成される。
【0017】
さらに、この発明によれば、特別の構成の製袋機が新たに提供され、その製袋機では、胴材が2層に重ね合わされ、長さ方向に間欠送りされる。さらに、サイドガセット材があらかじめ2つ折りされ、胴材の間欠送り毎に、サイドガセット材が胴材に供給される。サイドガセット材は一定長さにカットされ、胴材の幅方向に配置され、両層の胴材間に挿入される。さらに、サイドガセット材の供給前、または供給後、サイドガセット材の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられる。その折り曲げ線はサイドガセット材の一端縁と2つ折り内側縁の交点を頂点とする三角形の斜辺からなる。これによってサイドガセット材の三角フラップが形成され、サイドガセット材の2つ折り内側縁によって三角フラップの2つ折り斜辺が形成され、サイドガセット材の一端縁によって三角フラップの開放斜辺が形成される。さらに、胴材の間欠送り毎に、胴材、サイドガセット材および三角フラップが胴材の幅方向にヒートシールされる。さらに、胴材の間欠送り毎に、胴材がその幅方向にカットされる。したがって、胴材およびサイドガセット材によってプラスチック袋が製造される。さらに、この発明によれば、そのプラスチック袋において、三角フラップの2つ折り斜辺または開放斜辺によって通気流路が形成され、通気流路によって気体が排出される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】Aはこの発明にかかるプラスチック袋の平面図、BはAのプラスチック袋の分解図である。
図2】Aは図1のサイドガセット材の説明図、BはAのサイドガセット材が折り曲げられた状態を示す説明図である。
図3】Aは図1の胴材、サイドガセット材および三角フラップの説明図、BはAの胴材、サイドガセット材および三角フラップの断面図である。
図4】Aは図1のプラスチック袋を製造する製袋機の側面図、BはAの胴材の平面図である。
図5】Aは他の実施例を示す説明図、Bは他の実施例を示す説明図、Cは他の実施例を示す説明図である。
図6】Aは他の実施例を示す説明図、Bは他の実施例を示す説明図、Cは他の実施例を示す説明図、Dは他の実施例を示す説明図である。
図7】Aは他の実施例を示す説明図、Bは他の実施例を示す説明図、Cは他の実施例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0020】
図1はこの発明にかかるプラスチック袋を示す。特許文献1,2のものと同様、このプラスチック袋は一対のサイドガセット材1を有し、胴材2が2層に重ね合わされ、サイドガセット材1は胴材2の両側縁3に沿ってのび、両層の胴材2間に折り込まれ、2つ折りされる。したがって、サイドガセット材1は2つ折り内側縁4および開放外側縁5を有する。さらに、図2に示すように、サイドガセット材1の一端部分が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられる。その折り曲げ線6はサイドガセット材1の一端縁7と2つ折り内側縁4の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによってサンドガセット材1の三角フラップ8が形成され、サイドガセット材1の2つ折り内側縁4によって三角フラップ8の2つ折り斜辺9が形成され、サイドガセット材1の一端縁7によって三角フラップ8の開放斜辺10が形成される。
【0021】
チャック11がプラスチック袋に組み込まれることも特許文献1,2のものと同様である。チャック11は胴材2の一端縁12に沿ってのびる。
【0022】
さらに、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ8が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされる。これによって胴材2とサイドガセット材1が閉じられ、その部分に大きいシール強度をもたせることができる。したがって、サイドガセット材1の一端部分に洩れは生じない。
【0023】
なお、この実施例では、胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされるとき、特許文献1,2のプラスチック袋と同様、胴材2とサイドガセット材1が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされ、胴材2と三角フラップ8が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされる。三角フラップ8とサイドガセット材1も胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされる。さらに、両層の胴材2が胴材2の一端縁12に沿ってヒートシールされ、他端縁13に沿ってヒートシールされる。したがって、ヒートシール部分14が胴材2の両側縁3に沿って形成され、一端縁12に沿って形成され、他端縁13に沿って形成される。三角フラップ8とサイドガセット材1が三角フラップ8の2つ折り斜辺9に沿ってヒートシールされ、ヒートシール部分15が三角フラップ3の2つ折り斜辺9に沿って形成されることも特許文献1,2のプラスチック袋と同様である。
【0024】
さらに、特許文献1,2のプラスチック袋と同様、胴材2およびサイドガセット材1として基材にシーラントをラミネートしたラミネートフィルムが使用され、シーラントによって胴材2の内面が形成され、基材によって胴材2の外面が形成される。さらに、2つ折りされた状態のサイドガセット材1において、シーラントによってサイドガセット材1の外面が形成され、基材によってサイドガセット材1の内面が形成される。したがって、シーラントによって胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ3をヒートシールすることができる。シーラントによって両層の胴材2をヒートシールすることもできる。
【0025】
さらに、このプラスチック袋では、三角フラップ8の2つ折り斜辺9または解放斜辺10によって通気流路が形成され、通気流路によって気体が排出される。
【0026】
この実施例では、図3に示すように、特許文献2に記載されているものと同様、三角フラップ8の開放斜辺10がサイドガセット材1の開放外側縁5に整合せず、サイドガセット材1の開放外側縁5から間隔Cを置いて配置される。そして、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ8が胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールされる。したがって、三角フラップ8の開放斜辺10とサイドガセット材1の開放外側縁5間において、胴材2とサイドガセット材1が互いにヒートシールされ、ヒートシール部分14によって三角フラップ8の開放斜辺10が閉じられる。
【0027】
さらに、三角フラップ8の2つ折り斜辺9に切欠き16が形成され、切欠き16によって通気流路が形成される。さらに、ヒートシール部分14が胴材2の両側縁3に沿って形成されるが、切欠き16はヒートシール部分14を外れ、三角フラップ8のヒートシールされていない領域に形成される。さらに、ヒートシール部分15が三角フラップ8の2つ折り斜辺9に沿って形成されるが、切欠き16はヒートシール部分15を超え、三角フラップ8のヒートシールされていない領域に達する。
【0028】
なお、サイドガセット材1は2つ折りされたもので、2層に重ね合わされる。したがって、三角フラップ8も2つ折りされたもので、2層に重ね合わされる。そして、この実施例では、2層の三角フラップ8において、それぞれ切欠き16が形成される。
【0029】
したがって、切欠き16によって通気流路が形成され、気体が排出される。たとえば、プラスチック袋内において、エアが切欠き16を通り、三角フラップ8内に導かれる。さらに、三角フラップ8内において、エアが三角フラップ8の折り曲げ線6を横切り、2つ折りされたサイドガセット材1間に導かれ、胴材2の両側縁3において、エアがサイドガセット材1から排出される。さらに、ガスが発生したとき、プラスチック袋内において、ガスが切欠き16を通り、三角フラップ8内に導かれる。したがって、胴材2の両側縁3において、ガスがサイドガセット材1から排出される。
【0030】
一方、虫や異物が通気流路から侵入するおそれがあるが、侵入するとき、三角フラップ8の折り曲げ線6によってそれが阻止される。さらに、切欠き16が形成されているのは斜めに折り曲げられた三角フラップ8の2つ折り斜辺9である。したがって、たとえ、切欠き16が大きくても、虫や異物は通気流路から侵入しにくい。
【0031】
このプラスチック袋の場合、特許文献3のプラスチック袋とは異なる方式によって気体が排出されることは明らかである。その製造工程において、特許文献3のプラスチック袋のように、パンチによってサイドガセット材を打ち抜き、サイドガセット材に通気孔を形成する必要はないことも明らかである。
【0032】
図4図1のプラスチック袋を製造する製袋機を示す。この製袋機では、特許文献1の製袋機と同様、送り機構に送りローラ17が使用され、胴材2が2層に重ね合わされ、長さ方向に送られる。さらに、サイドガセット材供給機構としてコンベヤベルトなどの機構が使用され、サイドガセット材1があらかじめ2つ折りされ、胴材2が2層に重ね合わされる前、胴材1の間欠送り毎に、サイドガセット材1が胴材2に供給される。さらに、この製袋機では、特許文献1の製袋機と同様、サイドガセット材1として図1のサイドガセット材の2倍の幅のものが使用され、これが長さ方向中心線18の両側で2つ折りされる。さらに、サイドガセット材1が一定長さにカットされ、その後、胴材2が2層に重ね合わされ、サイドガセット材1は胴材2の幅方向に配置され、その両層間に挿入される。これと同時に、チャック11が胴材2の両層間に導かれ、挿入される。
【0033】
さらに、サイドガセット材1の供給前、または供給後、サイドガセット材1の一端部分が2つ折りしたままで斜めに折り曲げられる。その折り曲げ線6はサイドガセット材1の一端縁7と2つ折り内側縁4の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。これによってサンドガセット材1の三角フラップ8が形成され、サイドガセット材1の2つ折り内側縁4によって三角フラップ8の2つ折り斜辺9が形成され、サイドガセット材1の一端縁7によって三角フラップ8の開放斜辺10が形成される。この製袋機では、特許文献1の製袋機と同様、三角板19およびへら20によってサイドガセット材1の一端部分が折り曲げられる。
【0034】
その後、胴材2がヒートシール装置21に導かれ、胴材2の間欠送り毎に、胴材2とチャック11がその長さ方向にヒートシールされる。その後、胴材2がヒートシール装置22に導かれ、胴材2の間欠送り毎に、両層の胴材2がその長さ方向にヒートシールされる。その後、胴材2の間欠送り毎に、胴材2がヒートシール装置23に導かれ、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ8が胴材2の幅方向にヒートシールされる。その位置はサイドガセット材1の長さ方向中心線18の位置である。その後、胴材2がカッタ24に導かれ、胴材2の間欠送り毎に、胴材2がその幅方向にカットされる。この実施例では、胴材2およびサイドガセット材1が胴材2の幅方向にカットされる。その位置はサイドガセット材1の長さ方向中心線18の位置である。
【0035】
したがって、胴材2およびサイドガセット材1によってプラスチック袋が製造される。そして、ヒートシール装置22によって両層の胴材2がヒートシールされるとき、ヒートシール部分14が胴材2の一端縁12に沿って形成され、カッタ24によって胴材2およびサイドガセット材1がカットされるとき、それによって胴材2の両側縁3が形成される。さらに、ヒートシール装置23によって胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ8がヒートシールされるとき、ヒートシール部分14が胴材2の両側縁3に沿って形成される。
【0036】
さらに、プラスチック袋の製造後、内容物がプラスチック袋に投入される。その後、ヒートシール装置によって両層の胴材2がヒートシールされ、ヒートシール部分14が胴材2の他端縁13に沿って形成される。
【0037】
さらに、この製袋機によってプラスチック袋が製造されるとき、そのプラスチック袋において、三角フラップ8の2つ折り斜辺9または開放斜辺10によって通気流路が形成される。たとえば、サイドガセット材1が胴材2に供給され、一定長さにカットされるが、カットされるとき、トムソン刃25によってサイドガセット材1がカットされ、トムソン刃25によって切欠き16が形成される。切欠き16の形成後、ヒートシール装置によって三角フラップ8とサイドガセット材1をヒートシールし、ヒートシール部分15を形成し、その後、サイドガセット材1が胴材2に供給されるようにすることもできる。したがって、プラスチック袋が製造されたとき、切欠き16によって通気流路が形成される。
【0038】
したがって、プラスチック袋の製造工程において、特許文献3のプラスチック袋のように、パンチによってサイドガセット材1を打ち抜き、サイドガセット材1に通気孔を形成する必要はない。トムソン刃25によってサイドガセット材1をカットし、トムソン刃25によって切欠き16を形成すればよく、製袋機の構成が簡略化され、コストは低い。
【0039】
なお、この実施例では、2層の三角フラップ8において、それぞれ切欠き16を形成したものを説明したが、必ずしもその必要はない。いずれか一方の層の三角フラップ8に切欠き16を形成することも考えられる。
【0040】
さらに、三角フラップ8の開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5から間隔Cを置いて配置したものを説明したが、必ずしもその必要はない。三角フラップ8の開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5に整合させてもよい(図5A)。
【0041】
この場合、ヒートシール部分14によって三角フラップ8の開放斜辺10は閉じられない。したがって、気体が三角フラップ8内に導かれたとき、胴材2の両側縁3において、気体がそのまま排出される。
【0042】
ただし、切欠き16が形成されているのは斜めに折り曲げられた三角フラップ8の2つ折り斜辺9である。したがって、虫や異物は通気流路から侵入しにくい。
【0043】
さらに、折り曲げ線6をサイドガセット材1の開放外側縁5に対し45°よりも大きい角度をもって形成すると、三角フラップ8の2つ折り斜辺9と開放斜辺10の交点付近において、開放斜辺10がヒートシール部分14を外れ、三角フラップ8のヒートシールされていない領域に達するようにすることができる(図5B)。したがって、三角フラップ8の開放斜辺10によって通気流路を形成し、通気流路によって気体を排出することができる。三角フラップ8の開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁3から間隔Cを置いて配置してもよい。
【0044】
この場合、気体が開放斜辺10を通り、三角フラップ8内に導かれ、排出される。三角フラップ8は斜めに折り曲げられ、虫や異物は侵入しにくい。
【0045】
このプラスチック袋を製造するには、図4の製袋機において、三角板19およびへら20によってサイドガセット材1の一端部分を折り曲げるとき、三角板19によって折り曲げ線6が形成され、その角度が調整されるようにすればよい。
【0046】
三角フラップ8の開放斜辺10がサイドガセット材1の開放外側縁5に達するようにしてもよい(図5C)。
【0047】
三角フラップ8の2つ折り斜辺9と開放斜辺10の交点付近において、三角フラップ8が部分的に切除され、その切除部分26によって通気流路が形成されるようにしてもよい(図6A)。切除部分26は直線状であってもよい。三角フラップ8の開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5から間隔Cを置いて配置してもよい。
【0048】
この場合、気体が切除部分26を通り、三角フラップ8内に導かれ、排出される。三角フラップ8は斜めに折り曲げられ、虫や異物は侵入しにくい。
【0049】
このプラスチック袋を製造するには、図4の製袋機において、トムソン刃25によってサイドガセット材1がカットされ、トムソン刃25によって切除部分26が形成されるようにすればよい。
【0050】
三角フラップ8の開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5に整合させてもよい(図6B)。
【0051】
切除部分26を階段状に形成し、開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5から間隔Cを置いて配置してもよい(図6C)。
【0052】
解放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5に整合させてもよい(図6D)。
【0053】
三角フラップ8の開放斜辺10に切欠き27を形成し、切欠き27を三角フラップ8のシールされていない領域に突出させる(図7A)。そして、切欠き27によって通気流路を形成し、通気流路によって気体を排出するようにしてもよい。開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5から間隔Cを置いて配置してもよい。
【0054】
この場合、気体が切欠き27を通り、三角フラップ8内に導かれ、排出される。
【0055】
このプラスチック袋を製造するには、図4の製袋機において、トムソン刃25によってサイドガセット材1がカットされ、トムソン刃25によって切欠き27が形成されるようにすればよい。
【0056】
解放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5に整合させてもよい(図7B)。
【0057】
さらに、三角フラップ8の開放斜辺10をサイドガセット材1の開放外側縁5から間隔Cを置いて配置し、胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ8を胴材2の両側縁3に沿ってヒートシールするとき、部分的に非シール部分28を形成する(図7C)。そして、三角フラップ8の開放斜辺10および非シール部分28によって通気流路を形成してもよい。
【0058】
この場合、非シール部分28において、気体が開放斜辺10を通り、排出される。
【0059】
このプラスチック袋を製造するには、図4の製袋機において、ヒートシール装置23によって胴材2、サイドガセット材1および三角フラップ8がヒートシールされ、非シール部分28が形成されるようにすればよい。
【符号の説明】
【0060】
1 サイドガセット材
2 胴材
3 両側縁
4 2つ折り内側縁
5 開放外側縁
6 折り曲げ線
7 一端縁
8 三角フラップ
9 2つ折り斜辺
10 開放斜辺
14 ヒートシール部分
16,27 切欠き
17 送りローラ
19 三角板
20 へら
22,23 ヒートシール装置
24 カッタ
25 トムソン刃
26 切除部分
28 非シール部分
【要約】      (修正有)
【課題】サイドガセット材の三角フラップを形成したプラスチック袋において、従来とは異なる方式によって気体が排出されるようにする。
【解決手段】三角フラップ8の2つ折り斜辺9または開放斜辺10によって通気流路が形成され、通気流路によって気体が排出される。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7