特許第5916087号(P5916087)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5916087
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月11日
(54)【発明の名称】電線配索装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20160422BHJP
   H02G 11/00 20060101ALI20160422BHJP
【FI】
   B60R16/02 620A
   H02G11/00
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-1906(P2012-1906)
(22)【出願日】2012年1月10日
(65)【公開番号】特開2013-141843(P2013-141843A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2014年12月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100110733
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥野 正司
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】関野 司
(72)【発明者】
【氏名】加藤 伸次
(72)【発明者】
【氏名】近藤 忍
(72)【発明者】
【氏名】青木 一弘
(72)【発明者】
【氏名】中島 正広
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 優介
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−057132(JP,A)
【文献】 特開2006−042456(JP,A)
【文献】 特開平11−292451(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/02
H02G 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が車両用スライドシートに接続され、他端が車体側の機器に接続された電線と、
前記スライドシートの下方に配置され、前記電線の余長部分を収容したケースと、
前記ケースにスライド可能に取り付けられ、内側に前記電線を通して該電線を前記ケース内から前記スライドシート側に導く合成樹脂製のプロテクタと、を有する電線配索装置において、
前記ケースが、前記スライドシートのスライド方向に延びた箱状に形成され、かつ、その上部に前記スライド方向に延びた開口部が形成され、
前記プロテクタが、前記ケース内に配置されるとともに該ケースの幅方向に延びた第1筒部と、該第1筒部に連なり前記ケースの幅方向端部において直角に屈曲した屈曲筒部と、該屈曲筒部に連なり前記開口部を通されて前記ケース外に導出された第2筒部と、を有し、
前記屈曲筒部の外面に、前記ケースの内面に向かって突出した異物掃き出し部が設けられ、
前記異物掃き出し部が前記ケース内に進入した異物に衝突した際に前記異物掃き出し部が前記屈曲筒部よりも破損し易いように形成されており、
前記異物掃き出し部が、前記屈曲筒部における前記スライド方向両端部に設けられている
ことを特徴とする電線配索装置。
【請求項2】
前記異物掃き出し部が板状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電線配索装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体とスライドシートとに亘って電線を配索する電線配索装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等のスライドシートには、乗員が着座しているか否かを検出する着座センサや、シートベルトを装着しているか否かを検出するシートベルトセンサ等の電子機器が取り付けられている。このため、スライドシートが設けられた車両には、スライドシートに取り付けられた前記電子機器と車体側に設けられた制御装置等の電子機器とを接続するために、車体とスライドシートとに亘って電線を配索する種々の電線配索装置が用いられてきた。
【0003】
図5は、従来の電線配索装置の断面図である(特許文献1,2を参照。)。この電線配索装置201は、スライドシート(不図示)に取り付けられた電子機器と車体202側に設けられた制御装置とを接続する電線230と、前記スライドシートの下方に配置され、電線230の余長部分を収容したケース205と、ケース205の内部に設けられたレール211と、ケース205及びレール211にスライド可能に取り付けられ、内側に電線230を通して該電線230をケース205内から前記スライドシート側に導く合成樹脂製のプロテクタ206と、ケース205に取り付けられる一対のモール207a,207bと、前記スライドシートに取り付けられるブラケット231と、一端部232aがプロテクタ206に取り付けられ、他端部232bがブラケット231に取り付けられた紐232と、を有している。
【0004】
上記ケース205は、前記スライドシートのスライド方向に延びた箱状に形成されている。このケース205には、電線230の余長部分をU字状に曲げた状態で収容する余長収容部250が設けられている。また、ケース205の上部には、前記スライド方向に延びた開口部251が形成されている。
【0005】
上記電線230は、複数本設けられており、1つに束ねられて外周にテープなどが巻かれている。この電線230は、ケース205の一端部に設けられた電線導出口(不図示)から上記余長収容部250内に引き込まれ、上記開口部251を通されてケース205外に導出されている。
【0006】
上記レール211は、前記スライドシートのスライド方向に延びた角筒状に形成されており、上部にスリットが設けられている。
【0007】
上記プロテクタ206は、電線230の余長収容部250に位置付けられている部分を把持する固定部214と、固定部214に連なりL字の筒状に形成された電線収容部215と、電線収容部215の外表面に設けられ、レール211内にスライド可能に収容された摺動部213と、を有している。このプロテクタ206は、紐232によりブラケット231すなわちスライドシートから引っ張られることで、スライドシートと連動してスライドする。
【0008】
上記電線収容部215は、固定部214からケース205の幅方向に延び、ケース205の幅方向端部において直角に屈曲し、そこからケース205の高さ方向に延びている。また、電線収容部215の上部(固定部214から離れた側の部分)は開口部251を通されてケース205外に導出されている。この電線収容部215は、固定部214により把持された電線230をその内側に通してスライドシート側に導く。
【0009】
上記一対のモール207a,207bは、それぞれ、合成樹脂で構成されており、ケース205に取り付けられる本体部216と、本体部216から立設し、ケース205の開口部251を覆う弾性変形自在な覆い片217と、を有している。これら一対のモール207a,207bの覆い片217は、開口部251を覆うことによってケース205内に異物が進入することを防止する。
【0010】
また、一対のモール207a,207bの本体部216間の間隔すなわち開口部251の幅Daは、プロテクタ206の屈曲した角部とケース205内面との間隔Dcより小さく形成されている。このため、もし異物が開口部251を通ってケース205内に進入したとしても、この異物はプロテクタ206の角部とケース205内面との間のスペースSに位置付けられることとなり、前記異物がプロテクタ206に当接してプロテクタ206の移動を妨げることを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2006−42455号公報
【特許文献2】特開2006−35962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、図5に示した従来の電線配索装置201においては、上述したスペースSに位置付けられた異物をケースの端部に移動させることができず、該異物を回収することが非常に困難であるという問題があった。さらに、従来の電線配索装置201においては、鍵、コイン、ボールペンなど、薄板形状や棒形状の異物がケース205内に進入した場合、この異物が上述したスペースSに収まりきらずプロテクタ206とケース205との間に詰まってしまうことがあり、プロテクタ206の移動を妨げてしまうことがあるという問題があった。
【0013】
したがって、本発明は、ケース内に進入した異物をケースの端部に移動させることができる電線配索装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、一端が車両用スライドシートに接続され、他端が車体側の機器に接続された電線と、前記スライドシートの下方に配置され、前記電線の余長部分を収容したケースと、前記ケースにスライド可能に取り付けられ、内側に前記電線を通して該電線を前記ケース内から前記スライドシート側に導く合成樹脂製のプロテクタと、を有する電線配索装置において、前記ケースが、前記スライドシートのスライド方向に延びた箱状に形成され、かつ、その上部に前記スライド方向に延びた開口部が形成され、前記プロテクタが、前記ケース内に配置されるとともに該ケースの幅方向に延びた第1筒部と、該第1筒部に連なり前記ケースの幅方向端部において直角に屈曲した屈曲筒部と、該屈曲筒部に連なり前記開口部を通されて前記ケース外に導出された第2筒部と、を有し、前記屈曲筒部の外面に、前記ケースの内面に向かって突出した異物掃き出し部が設けられ、前記異物掃き出し部が前記ケース内に進入した異物に衝突した際に前記異物掃き出し部が前記屈曲筒部よりも破損し易いように形成されており、前記異物掃き出し部が、前記屈曲筒部における前記スライド方向両端部に設けられていることを特徴とする電線配索装置である。
【0015】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記異物掃き出し部が板状に形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1,2に記載された発明によれば、前記屈曲筒部の外面に、前記ケースの内面に向かって突出した異物掃き出し部が設けられているので、プロテクタがスライドすることでケース内に進入した異物をケースの端部に移動させることができる。また、前記異物掃き出し部が前記ケース内に進入した異物に衝突した際に前記異物掃き出し部が前記屈曲筒部よりも破損し易いように形成されているので、万一前記異物が屈曲筒部とケースとの間に詰まってしまった場合に、前記異物掃き出し部のみが折れることで、前記屈曲筒部の破損を回避することができる。
【0018】
また、請求項に記載された発明によれば、前記異物掃き出し部が、前記屈曲筒部における前記スライド方向両端部に設けられているので、異物が屈曲筒部とケースとの間に進入することを確実に防止できる。また、一方の異物掃き出し部が破損したとしても、他方の異物掃き出し部によって異物を移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施の形態にかかる電線配索装置を示す斜視図である。
図2図1に示されたケースの内部構造を説明する説明図である。
図3図1中のA−A線に沿った断面図である。
図4図1に示されたプロテクタの斜視図である。
図5】従来の電線配索装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施の形態にかかる電線配索装置を図1〜4を用いて説明する。
【0021】
図1に示す本発明の「電線配索装置1」は、車両用スライドシートに取り付けられた電子機器と車体側に設けられた電子機器とを接続するために車体とスライドシートとに亘って電線を配索する装置である。また、本実施形態では、「電線配索装置1」は、自動車に適用される。
【0022】
上記電線配索装置1は、図1,2に示すように、一端がスライドシートの電子機器に接続され、他端が車体側の制御装置に接続された電線10と、電線10を保護するコルゲートチューブ11と、前記スライドシートの下方に配置され、電線10の余長部分を収容したケース2と、ケース2の内部に設けられたレール6と、ケース2及びレール6にスライド可能に取り付けられ、内側に電線10を通して該電線10をケース2内から前記スライドシート側に導く合成樹脂製のプロテクタ3と、ケース2に取り付けられる一対のモール8a,8bと、前記スライドシートに取り付けられるブラケット9と、ケース2の内部に設けられた異物排出部材7と、を有している。
【0023】
上記ケース2は、金属板にプレス加工が施されて形成されたアッパーケース4及びロアケース5が重ね合わされ、ボルト固定されて得られるものである。このケース2は、前記スライドシートのスライド方向に延びた箱状に形成されている。図1中の矢印Kは、スライドシートのスライド方向を表している。図1中の符号2aは、ケース2の長手方向の一端部を示しており、符号2bは、ケース2の長手方向の他端部を示している。このケース2には、電線10の余長部分をU字状に曲げた状態で収容する余長収容部21が設けられている。また、ケース2の上部には、前記スライド方向に延びた開口部20が形成されている。また、ケース2の他端部2bには、前記余長収容部21と連通した電線導出口23が設けられている。
【0024】
上記アッパーケース4は、前記スライド方向に延びた板状に形成されている。上記ロアケース5は、図2、3に示すように、アッパーケース4と対向する底壁51と、底壁51の幅方向一端部(図3の左側)から斜め上方向に立設し、アッパーケース4の幅方向一端部と重ね合わされた側壁52と、底壁51の幅方向他端部(図3の右側)から上方に向かって垂直に立設し、アッパーケース4の幅方向他端部と間隔を空けた垂直側壁53と、を有している。また、アッパーケース4の幅方向他端部と垂直側壁53との間の空間が、上記開口部20を構成している。このように、開口部20は、ケース2の幅方向他端部に形成されている。
【0025】
上記電線10は、導電性の芯線が絶縁外皮で覆われた周知の被覆電線である。この電線10は、複数本設けられており、1つに束ねられ、コルゲートチューブ11で覆われている。この電線10は、ケース2の電線導出口23から余長収容部21内に引き込まれ、開口部20を通されてケース2外に導出されている。
【0026】
上記レール6は、前記スライド方向に延びた角筒状に形成されており、上部にスリット61が設けられている。このレール6は、ロアケース5の底壁51に固定されている。また、レール6は、ロアケース5の側壁52及び垂直側壁53と間隔を空けて配置されている。また、上記余長収容部21は、ケース2内のレール6よりも側壁52側の空間を言う。
【0027】
上記プロテクタ3は、合成樹脂製の2つの部品が組み付けられて構成されている。このプロテクタ3は、図2〜4に示すように、電線10の余長収容部21に位置付けられている部分を把持する固定部34と、固定部34に連なりL字の筒状に形成された電線収容部30と、電線収容部30の外表面に設けられ、レール6内にスライド可能に収容された摺動部35と、異物掃き出し部36と、を有している。このプロテクタ3は、後述するブラケット9すなわちスライドシートから引っ張られることで、スライドシートと連動してスライドする。
【0028】
上記固定部34は、図3,4に示すように、互いの間にコルゲートチューブ11を挟む一対の挟持片34a,34bと、一対の挟持片34a,34bの一端部同士を連結したヒンジ部34cと、一対の挟持片34a,34bの他端部同士を固定する係止部34dと、を有している。この固定部34は、コルゲートチューブ11を挟むことによって電線10を把持する。また、電線10のうち固定部34よりもスライドシート側に位置する部分は、コルゲートチューブ11で覆われていない。
【0029】
上記電線収容部30は、ケース2内に配置されるとともに該ケース2の幅方向に延びた第1筒部31と、該第1筒部31に連なりケース2の幅方向他端部において直角に屈曲した屈曲筒部32と、該屈曲筒部32に連なり開口部20を通されてケース2外に導出された第2筒部33と、を有している。この電線収容部30は、固定部34により把持されたコルゲートチューブ11の端部から導出された電線10をその内側に通してスライドシート側に導く。また、上記摺動部35は、第1筒部31の外表面に設けられている。
【0030】
上記異物掃き出し部36は、屈曲筒部32の外面から底壁51及び垂直側壁53の内面、すなわちロアケース5の幅方向他端部の角部、に向かって突出している。この異物掃き出し部36は、開口部20からケース2内に進入した異物を押してケース2の一端部2aまたは他端部2bに移動させるためのものであり、プロテクタ3がスライドすることで前記異物を移動させる。
【0031】
本電線配索装置1は、電線収容部30をL字状に形成している事や、摺動部35を第1筒部31の外表面、すなわち第1筒部31の下側、に設けている事などから、屈曲筒部32とロアケース5の幅方向他端部の角部との間にデッドスペース22ができる(図3参照)。なお、図5で説明した従来の電線配索装置201では、このデッドスペース(スペースS)に位置付けられた異物を回収することが非常に困難であったが、本電線配索装置1では、上記異物掃き出し部36によってデッドスペース22に位置付けられた異物をケース2の一端部2aまたは他端部2bに移動させることができ、この異物を回収することが可能となる。
【0032】
さらに、上記異物掃き出し部36は、ケース2内に進入した異物に衝突した際に屈曲筒部32よりも破損し易いように形成されている。本実施形態では、異物掃き出し部36は、薄い板状に形成されている。このことから、万一異物が屈曲筒部32とケース2との間に詰まってしまった場合に、異物掃き出し部36のみが折れることで、屈曲筒部32の破損、すなわちプロテクタ3の本体部分の破損、を回避することができる。
【0033】
さらに、上記異物掃き出し部36は、屈曲筒部32における前記スライド方向両端部に設けられている。すなわち、異物掃き出し部36が2つ設けられている。このことから、ケース2内に進入した異物が屈曲筒部32とケース2との間に進入することを確実に防止できる。よって、異物が屈曲筒部32とケース2との間に詰まることを防止できる。また、一方の異物掃き出し部36が破損したとしても、他方の異物掃き出し部36によって異物をケース2の一端部2aまたは他端部2bに移動させることができる。
【0034】
上記一対のモール8a,8bは、それぞれ、合成樹脂で構成されており、ケース2に取り付けられる本体部80と、本体部80から立設し、ケース2の開口部20を覆う弾性変形自在な覆い片81と、を有している。これら一対のモール8a,8bの覆い片81は、開口部20を覆うことによってケース2内に異物が進入することを防止する。
【0035】
上記ブラケット9は、図1に示すように、スライドシートに固定されるスライドシート固定部91と、枠状に形成され、内側にプロテクタ3の第2筒部33を位置付けるプロテクタ保持部92と、を有している。このブラケット9は、スライドシートがスライドすると、プロテクタ保持部92によってプロテクタ3の第2筒部33を引っ張る。このことによって、プロテクタ3がスライドシートと連動してスライドする。
【0036】
上記異物排出部材7は、ケース2の一端部2aかつケース2内におけるレール6と垂直側壁53との間に配置されている。この異物排出部材7は、プロテクタ3によってケース2の一端部2aに移動された異物を開口部20からケース2外に排出するためのものである。この異物排出部材7は、ケース2の他端部2b側から一端部2a側に向かうにしたがって底壁51から離れる方向に傾斜した傾斜面を有している。プロテクタ3によってケース2の一端部2aに移動された異物は、プロテクタ3にさらに押されることによって異物排出部材7の前記傾斜面を登り、開口部20からケース2外に排出される。
【0037】
なお、プロテクタ3によってケース2の他端部2bに移動された異物は、ケース2の他端部2bに設けられた貫通孔(不図示)からケース2外に排出される。
【0038】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 電線配索装置
2 ケース
3 プロテクタ
10 電線
20 開口部
31 第1筒部
32 屈曲筒部
33 第2筒部
36 異物掃き出し部
図1
図2
図3
図4
図5