(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5916491
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月11日
(54)【発明の名称】回転電機
(51)【国際特許分類】
H02K 1/20 20060101AFI20160422BHJP
H02K 11/25 20160101ALI20160422BHJP
【FI】
H02K1/20 Z
H02K11/00 E
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-88882(P2012-88882)
(22)【出願日】2012年4月10日
(65)【公開番号】特開2013-219937(P2013-219937A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2015年1月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089082
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 脩
(72)【発明者】
【氏名】脇田 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】宮本 知彦
(72)【発明者】
【氏名】竹内 健登
(72)【発明者】
【氏名】池本 正幸
【審査官】
槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−030288(JP,A)
【文献】
特開2008−029127(JP,A)
【文献】
実開昭61−115938(JP,U)
【文献】
特開2007−267521(JP,A)
【文献】
特開2010−141962(JP,A)
【文献】
実開昭55−087170(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0140614(US,A1)
【文献】
特開2012−175861(JP,A)
【文献】
特開2012−244703(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/20
H02K 11/25
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液冷媒により液冷され得るコイルを有する回転電機において、
前記コイルの温度を測定する温度測定部に位置しその温度測定部の温度を検出する温度センサに、前記液冷媒が直接に接触することを抑制する断熱部材を配し、前記断熱部材は、前記温度センサを取り巻く部位には空気層を形成した回転電機。
【請求項2】
請求項1において、前記断熱部材は、高耐熱,耐油性を有する材料にて形成されている回転電機。
【請求項3】
請求項1または2において、前記断熱部材に前記温度センサが内蔵されている回転電機。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかにおいて、前記コイルを断面形状が方形形状のコイル線にて構成するとともに、そのコイルエンド部に設けた延在部を前記温度測定部とした回転電機。
【請求項5】
請求項1〜3の何れかにおいて、前記コイルを断面形状が方形形状のコイル線にて構成するとともに、そのコイルの中性わたり線に設けた延在部を前記温度測定部とした回転電機。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかにおいて、前記断熱部材に前記温度センサを前記温度測定部へと案内する案内部を設けた回転電機。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかにおいて、前記断熱部材に前記温度センサを前記温度測定部方向に付勢する付勢部材を設けた回転電機。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかにおいて、前記断熱部材に前記温度測定部からの抜けを防止する抜け止め部を設けた回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両や電気自動車の駆動装置に用いられる電動モータや、ジェネレータ等の回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハイブリッド車両や電気自動車の駆動装置には電動モータや、ジェネレータ等の回転電機が組み込まれている。このような回転電機においては使用時に大電流を流す必要があったり、エンジンの直近で使用されたりする等の理由により温度上昇においては不利な状況にある。即ち、ステータのコイルの温度が回転電機の各部温度の中で相当に高温となること、ステータのコイルの温度が所定のレベルを超えると、回転電機を構成する部品が熱劣化するおそれがある。
【0003】
そのため、ステータのコイルの冷却等を十分に行う必要があり、その冷却手段として、液冷方式が存在し、例えば、液冷媒としては、駆動装置の潤滑用の油を利用して、その油をコイルにかけて、コイルを冷却している。
【0004】
しかし、ステータのコイルに油をかけてステータのコイルへの冷却を施しても、ステータのコイルの温度が所定のレベルを超えて上昇してしまった場合に備え、ステータのコイルの温度を温度センサによって同時に監視し、温度上昇が発生したときには安全回路を作動させる等して適切に制御し安全性を確保することが重要である。
【0005】
例えば特許文献1が開示する技術では、温度センサであるサーミスタは、温度測定部なるステータのコイルエンド部と隣接するコイルエンド部との隙間に挿入されている。
【0006】
また、特許文献2が開示する技術では、固定子コアの固定子巻線の一部なる中性点端子に温度測定部なる金属製の伝熱部が設けられ、温度センサであるサーミスタはこの伝熱部に覆われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−86882号公報
【特許文献2】特開2008−131775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示される技術では、コイルの温度を測定する温度測定部なるコイルエンド部あるいは金属製の伝熱部のいずれも、コイルを冷却する油がかかる。従って、その温度測定部に位置して、コイルの温度を検出する温度センサ(例えば、サーミスタ)にも冷却の油が直接的又は間接的にかかり、温度センサは、油温の影響を受けてしまう構造である。
【0009】
即ち、特許文献1ではサーミスタは油温の影響が生じることになる。また特許文献2でも同様に、温度センサなるサーミスタが金属製の伝熱部に覆われていたとしても、油がかかった金属製の伝熱部の温度変化は速やかにサーミスタへ伝導され、油温の影響が生じることになる。
【0010】
この様な従来の構造では、例えば、実際のコイルの温度測定部の温度が200℃であっても、温度センサにも油がかかり、温度センサはその油温の影響を受けて、200℃よりも低い温度を検知することになる。結果として、コイルの温度を正しく検知できない課題があった。
【0011】
一方近年では、回転電機の性能向上を目的として、コイルをより密に巻く、あるいは、コイルを構成するコイル線は、断面形状が方形形状のものが使用とされている。具体的には、コイル線としては、エッジワイズコイル(Edge Width Coil)等の平角線が採用されており、断面形状が円形状の従来の一般的なコイル線よりも剛性が高いコイル線が採用されている。
【0012】
従って、コイルをより密に巻く場合や断面形状が方形形状のコイル線を用いる場合には、コイルエンド部間に温度センサを配置するスペースが確保できず、温度センサを配置できない課題があった。
【0013】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、特に
液冷媒により液冷され得るコイルの温度をより正確に検知でき得るようにした回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、請求項1に係る回転電機は、液冷媒により液冷され得るコイルの温度を測定する温度測定部に位置しその温度測定部の温度を検出する温度センサに、前記液冷媒が直接に接触することを抑制する断熱部材を配し
、前記断熱部材は、前記温度センサを取り巻く部位には空気層を形成したことを要旨とする。
【0015】
上記課題を解決するため、請求項2に係る回転電機は、請求項1において、前記断熱部材は、高耐熱,耐油性を有する材料にて形成されていることを要旨とする。
【0016】
上記課題を解決するため、請求項3に係る回転電機は、請求項1または2において、前記断熱部材に温度センサが内蔵されていることを要旨とする。
【0017】
上記課題を解決するため、請求項4に係る回転電機は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記コイルを断面形状が方形形状のコイル線にて構成するとともに、そのコイルエンド部に前記温度測定部を形成したことを要旨とする。
【0018】
上記課題を解決するため、請求項5に係る回転電機は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記コイルを断面形状が方形形状のコイル線にて構成するとともに、そのコイルの中性わたり線に前記温度測定部を形成したことを要旨とする。
【0020】
上記課題を解決するため、請求項
6に係る回転電機は、請求項1〜
5の何れかにおいて、前記断熱部材に前記温度センサを前記温度測定部へと案内する案内部を設けたことを要
旨とする。
【0021】
上記課題を解決するため、請求項
7に係る回転電機は、請求項1〜
6の何れかにおいて、前記断熱部材に前記温度センサを前記温度測定部方向に付勢する付勢部材を設けたことを要旨とする。
【0022】
上記課題を解決するため、請求項
8に係る回転電機は、請求項1〜
7の何れかにおいて、前記断熱部材に前記温度測定部からの抜けを防止する抜け止め部を設けたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0024】
請求項1に係る回転電機の発明によれば、液冷媒なる油等がかかる温度センサは、断熱部材にて、油温の影響を防止でき得る
とともに、断熱性が向上し、前記温度センサへの油温の影響をより少なくできるため、コイルの温度をより正確に検知できる。
【0025】
請求項2に係る回転電機の発明によれば、断熱部材の耐久性の向上も図ることができる。
【0026】
請求項3に係る回転電機の発明によれば、その断熱部材を温度測定部に配置すれば、温度測定部への温度センサの取り付けも同時に行うことができる。
【0027】
請求項4に係る回転電機の発明によれば、コイルを断面形状が方形形状なるコイル線にて形成した構成でも、温度センサを配置できる。
【0028】
請求項5に係る回転電機の発明によれば、請求項4に係る発明と同様に、コイルを断面形状が方形形状なるコイル線にて形成した構成でも、温度センサを配置できる。
【0030】
請求項
6に係る回転電機の発明によれば、その案内部にて、断熱部材を温度測定部に配置すれば、温度センサの温度測定部への取り付けの容易化を更に図ることができる。
【0031】
請求項
7に係る回転電機の発明によれば、温度センサは、温度測定部への熱的接触又は熱的密着性が優れるようになり、コイルの温度をより正確に検知できるようになる。
【0032】
請求項
8に係る回転電機の発明によれば、温度センサは、温度測定部からの抜けが防止されて、コイルの温度をより正確に検知することを継続できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の実施の形態に係る回転電機の構造を示す断面図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るステータのコイルの部分を拡大して示した平面図である。
【
図3】本発明の実施の形態における温度測定部の一例において、温度測定部に断熱部材を配する前の状態を示すも模式図である。
【
図4】本発明の実施の形態における温度測定部の他の例において、温度測定部に断熱部材を配する前の状態を示す模式図である。
【
図5】本発明の実施の形態における断熱部材の第1の例を示す模式図である。
【
図6】本発明の実施の形態における付勢部材の一例を示す断面図である。
【
図7】本発明の実施の形態における付勢部材の他の例を示す部分断面図である。
【
図8】本発明の実施の形態における断熱部材の第2の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明に係る実施形態を、図面を参照して以下に説明する。
図1は、回転電機10の回転軸に垂直な断面を示し、回転電機10は、回転軸であるシャフト11と、シャフト11に結合されるロータ12と、図示しないケースに固定されるステータ13とを含む。
【0036】
ステータ13は、たとえば電磁鋼板が積層されて形成されている。ステータ13には12ヵ所のティース部14が設けられる。ステータ13のティース部14には、断面形状が方形形状のコイル線にて集中巻きしたコイル15が配置されている。ステータ13の内部の空洞にはロータ12が回転自在に収容されている。
【0037】
ロータ12はたとえば電磁鋼板が積層されて形成され、この電磁鋼板に設けられた8個の空洞に永久磁石16が配置されている。コイル15に三相交流が加えられることにより、コイル15と永久磁石16との間に生ずる力によってロータ12はシャフト11の中心を回転軸として回転する。
【0038】
回転電機10は、図示しない冷却装置にて、コイル15に液冷媒なる油をかけてコイル15の温度上昇を抑制する。なお、回転電機10はモータである場合を説明したが、ロータが外力によって回転されることによってステータのコイルに電気を発生させるジェネレータであってもよい。
【0039】
コイル15は、ステータ13の12個のティースに装着される12個のコイルユニット15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15H,15I,15J,15K,15Lを有する。
【0040】
図2は、
図1におけるコイル15のより詳細な構成を示す平面図であり、特に、コイルユニット15Fとコイルユニット15Gの導線巻き終り端部と中性点渡り線17との結線部分を拡大して示す。コイルユニット15Fのコイルエンド部15F1から引き出された導線巻き終り端部15F2と、コイルユニット15Gのコイルエンド部15G1から引き出された導線巻き終り端部15G2とは、溶接される中性点渡り線17にて電気的に連結されていることは、一般周知である。
【0041】
次に、コイル15の温度を測定する温度測定部18の構成について説明する。コイル温度測定部18は、コイル15の温度を測定される個所であり、コイル15とは熱的に接触関係を有すれば足りるものである。
【0042】
従って、コイル15の温度測定部18は、コイルエンド部に設けた延在部又はコイルの中性点渡り線に設けた延在部とすることできる。このコイルエンド部に設けた延在部には、コイルユニットのコイルエンド部から引き出された導体部材、又は、各コイルユニットの導線端部なる例えば導線巻き始め部あるいは導線巻き終わり部から延在した延在部などが含まれる。
【0043】
一方、中性点渡り線に設けた延在部には、中性点渡り線の一部を引き出して形成した延在部、又は中性点渡り線とは別の導体部材を取り付けて形成した延在部などが含まれる。なお、温度測定部18は、1か所のみならず、必要に応じて増やすことは可能であり、その数も限定されるべきものではない。
【0044】
温度測定部18の一例として、コイル15のコイルユニット15Gのコイルエンド部15G1から引き出された導線巻き終わり端部15G2を延在させた延在部15G3を温度測定部18として形成した構成を模式図なる
図3に示す。なお、この延在部15G3は、導線巻き終わり端部15G2とは、別部材の導体を導線巻き終わり端部15G2に連結して形成することも可能である。
【0045】
又、温度測定部18の他の例として、中性点渡り線17に設けた延在部17Aを温度測定部18として形成した構成を模式図なる
図4に示す。この延在部17Aも中性点渡り線17自体にて形成又は中性点渡り線17とは別の導体を中性点渡り線17に連結して形成することも可能である。
【0046】
次に、コイル16の温度なる温度測定部18の温度を検出する温度センサ19の断熱構造を
図5に基づいて、説明する。温度センサ19は、温度測定部18の温度を検出するサーミスタ20を含み、そのサーミスタ20には、コイル15を冷却する油の油温の影響を受けないように断熱部材21が設けられている。
【0047】
その断熱部材21は、サーミスタ20を覆って、液冷媒なる油が温度センサ19に直接に接触することを抑制して断熱するもので、耐熱及び耐油に優れた材料で覆うのが好ましく、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、又は66ナイロンあるいは6ナイロン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の樹脂を使用できるものである。
【0048】
温度センサ19は、サーミスタ20を断熱部材21に内蔵してアセンブリとして構成できるもので、インサート成形にてサーミスタ20と断熱部材21とを一体的に形成できる。サーミスタ20が温度測定部18の温度を検出するために、サーミスタ20を温度測定部18に位置できるように、サーミスタ20を温度測定部18へと案内する案内部なるガイド溝22が断熱部材21の底面から内方へ、サーミスタ20の配置位置に向けて設けられている。
【0049】
即ち、サーミスタ20を温度測定部18に装着するには、断熱部材21のガイド溝22に、温度測定部18の先端を挿入し、そして温度測定部18をガイド溝22内方へと侵入させる。そして、温度測定部18と、断熱部材21内に配されたサーミスタ20とは、コイル15の温度を測定する所定の位置へと案内されて、サーミスタ20が、油温の影響を受けることなく、コイル15の温度を検出できる位置に装着できる。
【0050】
なお、温度測定部18の形状としては、断熱部材21に配したガイド溝22等のガイド手段に適合した形状が、装着性等においてより好ましいものである。
【0051】
更に、
図5、
図6に示す如く、コイル15の温度の検出精度の向上をめざして、サーミスタ20を温度測定部18との熱的接触を向上するために、サーミスタ20を温度測定部18方向へ付勢する付勢部材としてのばね機構23が断熱部材21の内部に設けられている。
【0052】
なお、ばね機構23の他、断熱部材21を形成する樹脂自体が、
図7に示す如く、サーミスタ20を温度測定部18方向へ付勢する程の弾性力を有するのであれば、その樹脂自体を付勢部材として利用可能である。
【0053】
又、断熱部材21は、
図5に示す如く、サーミスタ20を取り巻く部位には断熱層としての空気層を形成するために、ガイド溝22から外方向へ所定距離離れた位置には、断熱部材21の外表面とガイド溝22及びサーミスタ20との間に空気層を形成する溝部24がガイド溝22の長手方向と平行に設けられている。この空気層である溝部24の存在にて、サーミスタ20への断熱性が向上し、更に油温の影響を受けなくすることが可能となる。
【0054】
なお、この溝部24には、
図6に示す如く、適宜リブ部24Aを設けて断熱部材21の変形等に対する補強を施すことができるものである。
【0055】
サーミスタ20は、外部回路(図示略)とはリード線20Aにて電気的に接続されている。
【0056】
更には、断熱部材21には、
図8に示す如く、温度測定部18から温度センサ19が抜けるのを防止する抜け止め部25が形成されている。その抜け止め部25は、
図9に示す如く、コイル16側なる例えば中性点渡り線17の底面に中性点渡り線17の幅方向両側から弾撥的に係合する一対の係合爪25Aを有する。この抜け止め部25の存在にて、断熱部材21を有した温度センサ19は、温度測定部18に対する保持力が向上する。
【0057】
なお、
図2等において、コイル15の導線巻き終わり端部15F2,15G2等の巻線端部は、内周側から外周側に引出される例を示したが、例えば中性点渡り線17をステータ13の内周側に配置するような場合には、巻線端部はステータ13の外周側から内周側に向けて引出されても良いことは明らかである。
【0058】
又、
図2等において、コイル15は、集中巻きしたコイルの例を示したが、本発明は、集中巻きしたコイルの他、重ね巻きしたコイル、他の巻き方をしたコイルにも適用可能である。
【0059】
また、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組み合わせることが可能であることは、明らかである。
【符号の説明】
【0060】
10・・・回転電機、13・・・ステータ、15・・・コイル、15F1,15G1・・・コイルエンド部、15F2,15G2・・・導線巻き終わり端部、15G3・・・コイルエンド部の延在部(温度測定部)、17・・・中性点線渡り線、17A・・・中性点渡り線の延在部(温度測定部)、18・・・温度測定部、20・・・温度センサ(サーミスタ)、21・・・断熱部材、22・・・ガイド溝(案内部)、23・・・ばね機構(付勢部材)、24・・・溝部(空気層)、25・・・抜け止め部。