(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5917177
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月11日
(54)【発明の名称】表示部材用背面部材及び表示部材
(51)【国際特許分類】
G09F 13/18 20060101AFI20160422BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20160422BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20160422BHJP
【FI】
G09F13/18 D
F21S2/00 433
F21S2/00 435
F21S2/00 431
G09F9/00 324
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-22559(P2012-22559)
(22)【出願日】2012年2月3日
(65)【公開番号】特開2013-160917(P2013-160917A)
(43)【公開日】2013年8月19日
【審査請求日】2014年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000127857
【氏名又は名称】株式会社エス・ケー・ジー
(73)【特許権者】
【識別番号】304019399
【氏名又は名称】国立大学法人岐阜大学
(74)【代理人】
【識別番号】100129676
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼荒 新一
(74)【代理人】
【識別番号】100158067
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 基
(72)【発明者】
【氏名】三輪 實
(72)【発明者】
【氏名】武野 明義
(72)【発明者】
【氏名】横井 直
【審査官】
青山 玲理
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−257941(JP,A)
【文献】
特開2006−350113(JP,A)
【文献】
特開平06−082607(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3113287(JP,U)
【文献】
特開2008−021527(JP,A)
【文献】
特開平10−260314(JP,A)
【文献】
特開2002−258010(JP,A)
【文献】
特開平11−305698(JP,A)
【文献】
特開2010−147012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 13/00−13/46
F21S 2/00
F21V 8/00
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主面の一方の面に、一定方向及び前記一定方向に対して垂直方向にそれぞれ所定のピッチ間隔で設けられた複数の第1拡散ドットと、前記主面の他方の面に、前記第1拡散ドットの前記ピッチ間隔に対して1/4ピッチ〜3/4ピッチの長さ分前記一定方向及び前記垂直方向にそれぞれずらして配置されている複数の第2拡散ドットと、を有し、光源部の光を側面から入射されて主に主面から導出させる導光板と、
前記導光板の主面のうち少なくとも一方の主面又は他方の主面の一部又は全部に設けられ、前記導光板から照射される光の角度によって、選択的に変化する異方性光散乱を示す高分子フィルム、シート又は板状体からなる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体と、
を備え、
前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体の表面の垂直方向に対して30°の方向から視認した際に、可視光の透過度が1.0%以上60.0%以下であることを特徴とする表示部材用背面部材。
【請求項2】
前記第2拡散ドットは、前記第1拡散ドットの前記ピッチ間隔に対して、前記一定方向及び前記垂直方向に1/2ピッチの長さ分ずらして配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示部材用背面部材。
【請求項3】
前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、透明性を有する高分子フィルム、シート又は板状体であって、分子配向方向と略平行方向に縞状のクレーズ領域を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示部材用背面部材。
【請求項4】
前記クレーズ領域は、クレーズ間隔が1.0μm以上であることを特徴とする請求項3に記載の表示部材用背面部材。
【請求項5】
前記クレーズ領域は、クレーズ間隔が1.0μm未満であることを特徴とする請求項3に記載の表示部材用背面部材。
【請求項6】
前記高分子フィルム、シート又は板状体は、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート及びポリ乳酸の群から選択される1の高分子フィルム、シート又は板状体であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の表示部材用背面部材。
【請求項7】
前記高分子フィルム、シート又は板状体は、ゴムからなる粒子が混合されてなることを特徴とする請求項6に記載の表示部材用背面部材。
【請求項8】
前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、複数の前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体を積層されてなることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の表示部材用背面部材。
【請求項9】
複数の前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、それぞれのクレーズ領域の縞方向が異なることを特徴とする請求項8記載の表示部材用背面部材。
【請求項10】
前記導光板と前記異方性光散乱フィルム又はシートとの間には、乳半板が設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の表示部材用背面部材。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の表示部材用背面部材と、
前記導光板の側面に光を入射する光源部と、
前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体の表面に設けられ表示情報を有する表示板と、
を備えたことを特徴とする表示部材。
【請求項12】
請求項11に記載の表示部材において、
さらに反射板を備えていることを特徴とする表示部材。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の表示部材と、
前記表示部材を吊り下げる吊り下げ部材を有する保持部材と、
を備えたことを特徴とする表示部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部材用背面部材及び表示部材に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波加工用ホーンの矩形状の先端面にマトリクス状に拡散ドットが配列され、この超音波加工用ホーンの先端面を前記導光板用基板の一主面に押圧して、導光板用基板の一主面に先端面の拡散ドットを反映した反射ドットが形成されてなり、さらに、超音波加工用ホーンを導光板用基板に対して主面の面内で相対的に移動させて反射ドットの形成が繰り返され、導光板用基板の一主面の所定範囲に前記反射ドットが形成されてなり、前記反射ドットが前記導光板用基板の対向する両主面の両方にそれぞれ形成される導光板について提案されている。さらに、この導光板において、表面部凹パターン痕に対して裏面部凹パターン痕がX,Y方向ともに半ピッチ偏心して形成されている導光板が提案されている(特許文献1)。こうした導光板によれば、導光板の表面部側から視認できるX,Y方向での導光板に形成された凹パターン痕の密度は高くなるため、凹パターン痕による拡散光による光の明暗の差がそれぞれ小さくなるという効果を有する。こうした点では、本発明は有効なものである。
【0003】
しかし、導光板を表面部から視認した際に、光の明暗の差が確かに小さくなるものの、拡散ドットの存在位置が視認できるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−272483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ある一定の角度から視認した場合に、拡散ドットの明暗の差をさらに小さくするとともに、拡散ドットの存在位置をさらに認識しづらくする表示部材用背面部材を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の表示部材用背面部材は、
主面の一方の面に、一定方向及び前記一定方向に対して垂直方向にそれぞれ所定のピッチ間隔で設けられた複数の第1拡散ドットと、前記主面の他方の面に、前記第1拡散ドットの前記ピッチ間隔に対して1/4ピッチ〜3/4ピッチの長さ分前記一定方向及び前記垂直方向にそれぞれずらして配置されている複数の第2拡散ドットと、を有し、光源部の光を側面から入射されて主に主面から導出させる導光板と、
前記導光板の主面のうち少なくとも一方の主面又は他方の主面の一部又は全部に設けられ、前記導光板から照射される光の角度によって、選択的に変化する異方性光散乱を示す高分子フィルム、シート又は板状体からなる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
第1拡散ドット及び第2拡散ドットがそれぞれ異なる主面に1/4ピッチ〜3/4ピッチずらして配置されることによって、第1拡散ドットで拡散される光とこの第1拡散ドットの間に配置される第2拡散ドットで拡散される光とが両方視認されるため、一方の主面のみに拡散ドットが施された導光板と比較して、拡散ドットの密度が高くなることに加え、第1拡散ドット及び第2拡散ドットから拡散される光が互いに干渉することによって、第1拡散ドット及び第2拡散ドットのそれぞれの拡散ドットが個別に視認されるのを和らげることができる。また、第1拡散ドット及び第2拡散ドットの両方を設けることによって、拡散ドットの密度が高くなることから拡散ドットが存在しない領域が狭くなり、光の明暗の差を小さくすることができる。さらに、散乱性が選択的に変化する異方性光散乱を示す異方性光散乱フィルム、シート又は板状体が主面に設けられているので、選択した一定の方向から導光板に照射された光が効率よく散乱される。そのため、一定の方向から視認した場合には、あたかもすりガラスのように散乱した導光板の光を視認することになるため、拡散ドットの存在位置を看者にさらに認識しづらくすることができる。
【0009】
また、本発明の表示部材用背面部材において、前記第2拡散ドットは、前記第1拡散ドットの前記ピッチ間隔に対して、前記一定方向及び前記垂直方向に1/2ピッチずらして配置されていてもよい。かかる構成を採用することによって、第2拡散ドットが、隣接する四方の第1拡散ドットに対して、等距離の位置に配置され、拡散ドットの分散率が均一化するので主面全体の明るさが均一化し、拡散ドットによる明暗の差を認識しづらくすることができる。また、仮に明暗の差が認識可能であったとしても、規則的に配置されるので調和のとれた美観に優れた表示部材用背面部材とすることができる。
【0010】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、透明性を有する高分子フィルム、シート又は板状体であって、分子配向方向と略平行方向に縞状のクレーズ領域を有するものであってもよい。かかる構成を採用することによって、縞状のクレーズ領域に対して、あたかも偏光レンズ(実際には、必ずしも光が偏光するわけではないので、偏光レンズとは異なる。)のように、選択的に一定方向の光の入射角度に対して、一定の散乱性を有する表示部材用背面部材とすることができる。ここで、「クレーズ」とは、高分子材料において、フィブリルとボイドからなる初期破壊状態を指し、表面クレーズと内部クレーズの両方を含む。「クレーズ領域が縞状」とは、厚さ方向に貫通したクレーズが積層した構造をもつものをいう。縞状にクレーズ領域が存在すると、明暗の縞として観察することができ、暗部に観察されるのがクレーズ領域であり、クレーズが生じた領域はメソポーラスとなり光をよく散乱する。
【0011】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記クレーズ領域は、クレーズ間隔が1.0μm以上であってもよい。クレーズ領域のクレーズ間隔が、1.0μm以上であれば、正面方向に対する透過率が高く、入射角度が傾斜するにつれて異方性光散乱を示す。従って、表示部材用背面部材を斜めから視認する場合に、拡散ドットからの光を効率的に拡散することができ、効果的に拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる。
【0012】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体の表面に垂直の方向に対して、10°以上90°以下の方向から視認した際に、透過度が15.0%以上30.0%以下であってもよい。かかる範囲の異方性光散乱フィルム、シート又は板状体のクレーズ領域を選択することで、表示部材としての明るさと、クレーズによる散乱効果による拡散ドットの存在位置を視認しづらくする効果を両立することができる表示部材用背面部材とすることができる。
【0013】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記クレーズ領域は、クレーズ間隔が1.0μm未満であってもよい。かかる範囲にクレーズ間隔を設定することによって、光学的異方性が逆転し、正面方向に対する透過率が最も低くなる。従って、表示部材用背面部材を正面から視認する場合に効果的に拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる。
【0014】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記高分子フィルム、シート又は板状体は、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート及びポリ乳酸の群から選択される1の高分子フィルム、シート又は板状体であるとよい。かかる構成を採用することによって、表示部材用背面部材に最適な範囲のクレーズを容易に作製することができる前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体とすることができる。
【0015】
さらに、前記高分子フィルム、シート又は板状体は、ゴムからなる粒子又はゴムを含む粒子が混合されていてもよい。ゴムとしては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム等から適宜選択される。
【0016】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記導光板と前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体との間には、乳半板が設けられていてもよい。乳半板は、選択的に散乱性が変化する異方性光散乱は示さないものの、いずれの入射角度から入射された光であっても散乱性を有するので、導光板から照射された光を散乱することができ、さらに拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる。
【0017】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、複数の前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体を積層されているものであってもよい。複数の異方性光散乱フィルム、シート又は板状体を積層することによって、一定の方向に対して光透過性及び光散乱性を調整することができ、光源部の明るさ、視認する看者の表示部材用背面部材に対する角度及び距離等によって、適宜最適な光透過性及び光散乱性を選択することができる。
【0018】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、複数の前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体は、それぞれのクレーズ領域の縞方向が異なるものであってもよい。かかる構成を採用することによって、複数の前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体のそれぞれの縞方向によって、一定方向のみではなく、複数の方向に対して選択的に拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる。また、一定の方向に対しても、複数の前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体のそれぞれの縞方向を変更することによって、視認される光の明るさを変更させることができるとともに、拡散ドットの存在位置の看者への認識しづらさを変更することができる。
【0019】
さらに、本発明の表示部材用背面部材において、前記導光板と前記異方性光散乱フィルム又はシートとの間には、乳半板が設けられていてもよい。乳半板は、選択的に散乱性が変化する異方性光散乱は示さないものの、いずれの入射角度から入射された光であっても散乱性を有するので、導光板から照射された光を散乱することができ、さらに拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる。
【0020】
本発明の表示部材は、前記導光板の側面に光を入射する光源部と、
前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体の表面に設けられ表示情報を有する表示板と、
を備えたことを特徴とする。
【0021】
かかる表示部材とすることで、第1拡散ドット及び第2拡散ドットのそれぞれの拡散ドットが個別に視認されるのを和らげることができる表示部材とすることができる。また、視認する一定の方向を選択して、導光板から照射された光を散乱することができる。そのため、一定の方向から視認した場合には、あたかもスリガラスのように散乱した導光板の光を視認することになるため、拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる表示部材とすることができる。
【0022】
さらに、本発明の表示部材において、さらに反射板を備えていてもよい。反射板を設けることで、他方の主面に導出した光を反射させて一方の主面に光を照射させることができる。
【0023】
さらに、本発明の表示部材において、前記表示部材を吊り下げる吊り下げ部材を有する保持部材を備えていてもよい。
【0024】
かかる表示部材は、吊り下げ看板として使用することができ、下方から視認した場合に第1拡散ドット及び第2拡散ドットのそれぞれの拡散ドットが個別に視認されるのを和らげることができる表示部材とすることができる。また、下方から視認した際に、拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらさを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、第1実施形態にかかる表示部材200及び表示部材用背面部材100の構成の概略を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態にかかる表示部材200及び表示部材用背面部材100の構成の概略を示す断面図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態にかかる導光板20の一部拡大正面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態にかかる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の一例を示す顕微鏡写真である。
【
図5】
図5は、第1実施形態にかかる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の光の透過状態を模式的に表した斜視図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態にかかる表示部材200及び表示部材用背面部材100の構成の概略を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態にかかる表示部材200及び表示部材用背面部材100の構成の概略を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態にかかる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の重なり状態を示す図である。
【
図9】
図9は、実施例2から3に使用される異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで、上記で簡単に説明した図面に基づいて、本発明を実施するための形態を説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1から
図3を用いて、第1実施形態にかかる表示部材200の構成を詳しく説明する。ここで、
図1は、本発明の第1実施形態である表示部材200の構成の概略を示す分解斜視図であり、
図2は、表示部材200及び表示部材用背面部材100の構成の概略を示す断面図である。
図3は、導光板20の一部拡大図である。なお、表示部材用背面部材100は、表示部材200の一部であるので表示部材200を説明することによって、表示部材用背面部材100は同時に説明されている。
【0028】
第1実施形態にかかる表示部材200は、主として、光源部10と、表示部材用背面部材100と、表示板50と、反射板60と、これらを保持する保持部材70とを備えている。表示部材用背面部材100は、主として、導光板20、乳半板30、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40とを備えている。
【0029】
光源部10は、
図1及び
図2に示すように、基板11と、この基板11に所定の間隔で実装された複数の表面実装型の白色発光型LED12と、を備えており、導光板20の側面に配置されて導光板20の側面に光を照射する。
【0030】
導光板20は、略直方体の板状の高透過性を有するメチルメタクリレートやエチルメタクリレート等のメタクリル樹脂、メチルアクリレート、エチルアクリレート等のアクリル製樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレン等で形成される。導光板20は、
図2に示すように、主面21に拡散ドット22が形成されており、光源部10から側面20aに入射された光を拡散ドット22で拡散し、主に主面21から照射する。拡散ドット22は、一方の主面21aに形成される複数の第1拡散ドット22aと、他方の主面に形成される複数の第2拡散ドット22bとからなる。
【0031】
第1拡散ドット22aは、略四角錐形状に凹む凹部であり、四角錐の底面に相当する位置が導光板20の表面に位置するように設けられる。四角錐型の第1拡散ドット22aの各辺の長さは、0.6mm〜1.5mmに設けられ、第1拡散ドット22aの深さは、0.4mm〜0.8mmに設けられる。また、隣り合う第1拡散ドット22a間のピッチは、約1.5mm〜約8.0mmのピッチに設けられる。かかる範囲に設定することによって、導光板20に光を入射した際に、各ピッチの間に光によってぼんやりとした状態になり、第1拡散ドット22aが個別に視認しづらくすることができる。
【0032】
第2拡散ドット22bは、略四角錐形状に凹む凹部であり、四角錐の底面に相当する位置が導光板20の表面に位置するように設けられる。第2拡散ドット22bの各辺の長さは、第1拡散ドット22aと同様に、0.6mm〜1.5mmに設けられ、第2拡散ドット22bの深さは、0.4mm〜0.8mmに設けられる。また、隣り合う第2拡散ドット22b間のピッチは、第1拡散ドット22aのピッチと同様のピッチで形成される。
【0033】
第1拡散ドット22aと第2拡散ドット22bとの位置関係は、第1拡散ドット22aのピッチ間隔に対して1/4ピッチ〜3/4ピッチの長さ分前記一定方向及び前記垂直方向にそれぞれずらして配置されている。1例として第2拡散ドット22bを第1拡散ドット22aのピッチ間隔に対して1/2ピッチずらして配置された例を
図3に示す。1/2ピッチずらした場合は、
図3の一点鎖線αで示したように、隣接する第1拡散ドット22aで形成される四角の頂点の中心に第2拡散ドット22bが配置される関係になっている。なお、
図3において、実線で描かれた拡散ドットが第1拡散ドット22aであり、破線で描かれた拡散ドットが第2拡散ドット22bである。
【0034】
第1拡散ドット22a及び第2拡散ドット22bを作製する方法としては、先端面に四角錐型の拡散ドット22を反転させた形状を有するドットが縦横それぞれ4つずつマトリクス状に配置されている超音波加工ホーンを使用して、超音波加工によって形成される。すなわち、超音波加工用ホーンに超音波振動を印加し、導光板20の裏面に対して垂直に超音波加工用ホーンを押圧して、拡散ドットの形状が反映された形状の四角錐型の第1拡散ドット22a及び第2拡散ドット22bを形成する。
【0035】
乳半板30は、乳白色半透明の樹脂板であり、透過する光線を散乱させ、光源が透けて見える可能性を低減させたり、光源の光をより広い範囲に照射したりするために使用される。
【0036】
異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40は、厚さ10.0μmから100.0μmの高分子フィルムであり、1.0μm以上20.0μm以下の間隔を有するクレーズ領域を縞状に有している。高分子フィルムとしては、ポリメタクリル酸メチルのフィルム、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート及びポリ乳酸の群から選択される1の高分子フィルム、シート又は板状体であってもよい。また、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40は、単層フィルムであってもよいし、多層フィルムであってもよい。また、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40には、着色剤や安定剤等の種々の添加剤が添加してもよい。また、ゴム系の粒子を混合させてもよい。なお、「クレーズ41」とは、高分子材料において、フィブリルとボイドからなる初期破壊状態を指し、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40はこのクレーズ41が縞状に存在するものである。透過の顕微鏡写真では
図4に示すように、明暗の縞として観察することができ、暗部に観察されるのがクレーズであり、このクレーズが占める領域がクレーズ領域である。クレーズが生じた領域はメソポーラスとなり光をよく散乱する。そのため、
図5Aに示すように、縞状に形成されたクレーズの間に、略平行に入射する光(矢印)は透過し、
図5Bに示すように、斜めに入射する光(矢印)は、反射して散乱することになる。異方性光散乱フィルム、シート又は板状体としては、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の表面に垂直の方向に対して、0°の場合に、可視光の範囲で透過率が40%以上、30°の場合に10%以上60%以下、60°の場合に、20%以下のものを使用することが好ましい。かかる範囲の異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40を使用することで、30°以上の斜めから視認した場合に、個々の拡散ドットの表示部材としての明るさと、クレーズによる散乱効果による拡散ドットの存在位置を視認しづらくする効果を両立することができる。かかる機能を有する異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40としては、信越ポリマー株式会社製のVCFILM、住友化学株式会社製のLUMISTY、住友スリーエム株式会社製のDBEF等が上げられる。なお、
図5は、あくまで模式的に表した説明図であり、ここで縞状とは、完全な平行にクレーズが形成されているものではなく、
図4に示すように全体として略平行方向にクレーズが入っているものであればよい。
【0037】
表示板50は、
図1に示すように、文字、図形、記号及び模様等の表示情報が表された透過性の板である。裏面に配置された導光板20からの光によって、表示情報を明瞭に表すことができる。第1実施形態においては、
図1に例として「RESTAURANT」の文字が表示情報として記載されているものを示している。勿論、表示情報は、これに限定されるものではない。
【0038】
反射板60は、裏面側に拡散される光を表示板側へ反射するためのものであり、不透明白色のプラスチックの板材又はシートからなる。
【0039】
保持部材70は、光源部10を配置することができ、導光板20、乳半板30、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40、表示板50及び反射板60を重ねた状態で保持することができるものであり、光源部10の光を導光板20の側面に入射可能に保持固定するものであれば、特にその構成は限定するものではない。保持部材70の例として、
図2に示すように、断面がコの字状に形成されており、この断面コの字内に光源部10を取り付けたC型鋼71を取り付け可能とし、C型鋼71の下方に、導光板20、乳半板30、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40、表示板50及び反射板60を重ねた状態で固定可能な保持部材70が示されている。この保持部材70は、天井から吊り下げて使用することができるように吊り下げ部材72が設けられており、吊り下げ看板として使用することができるものである。
【0040】
以上のように各構成部品は、
図1に示すように、導光板20の一方の主面に、順に乳半板30、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40が重ねられて表示部材用背面部材100とされる。この表示部材用背面部材100の異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の表面にさらに表示板50が配置され、導光板20の他方の主面に反射板60が配置される。そして、導光板20の側面の光を入射可能なように光源部10を配置した状態で、保持部材70で固定配置されて表示部材200とされる。
【0041】
以上のように作製された表示部材200は、第1拡散ドット22a及び第2拡散ドット22bがそれぞれ異なる主面に1/2ピッチずらして配置すされることによって、それぞれの第1拡散ドット22aで拡散される光とこの第1拡散ドット22aの間に配置される第2拡散ドット22bの光とが視認されるため、一方の主面のみの拡散ドットが施された導光板20と比較して、拡散ドットの密度が高くなることに加え、第2拡散ドット22bが、隣接する四方の第1拡散ドット22aに対して、等距離の位置に配置され、拡散ドット22の分散率が均一化するので主面全体の明るさが均一化し、拡散ドットによる明暗の差を認識しづらくすることができる。また、第1拡散ドット22aと第2拡散ドット22bから拡散される光が互いに干渉することによって、第1拡散ドット22a及び第2拡散ドット22bのそれぞれの拡散ドットが個別に視認されるのを和らげることができる。正面から視認した場合には、導光板20の主面から拡散した光は乳半板30によって拡散され、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40によって若干散乱されるものの散乱率は低いので、それぞれの拡散ドット22の陰影が比較的はっきりと視認される。しかし、表示部材200の正面に対して10°以上90°以下の角度から視認すると、前記異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の表面に垂直の方向に対して、10°以上90°以下の方向から視認した際に、透過度が15.0%以上30.0%以下であるように選択的に光散乱性を示すので、拡散ドット22からの光が異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40によって高く散乱され、正面から視認した場合と比較して、拡散ドット22の存在位置を看者にさらに認識しづらくすることができる。
【0042】
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる表示部材200が
図6に示されている。
図6は、第2実施形態にかかる表示部材200の斜視図である。第2実施形態にかかる光源部10、導光板20、乳半板30、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40、表示板50及びこれらを保持する保持部材70のそれぞれの構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態にかかる表示部材200は、表裏の両面に表示機能を有する点が異なる。
【0043】
第2実施形態にかかる表示部材200は、導光板20の両方の主面に順に乳半板30、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40、表示板50が配置されて、導光板20の両側に3層ずつ有する合計7層に形成される。そして、導光板20の側面光を入射可能なように光源部10を配置した状態で、保持部材70で固定配置されて表示部材200とされる。
【0044】
こうして作製された表示部材200は、光源部10から入射された光を両側の主面から出射し、両主面に表示情報を有する表示部材として使用することができる。
【0045】
(第3実施形態)
第3実施形態にかかる表示部材200が
図7に示されている。
図7は、第3実施形態にかかる表示部材200の斜視図である。第3実施形態に表示部材200は、光源部10、導光板20、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40、表示板50及びこれらを保持する保持部材70を有している。第3実施形態にかかる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40は、厚さ1.0mmから5.0mmの厚さを有し、乳半板と同等の機能を有する乳白色のプラスチック板で作製したものを使用し、異方性光散乱としての機能と乳半としての機能の両方の機能を持たせたものを使用している。これにより、別途乳半板を別途設けなくとも、乳半板を有する表示部材200と同様の機能を有する表示部材200を提供することができる。
【0046】
なお、本発明は上述した第1実施形態〜第3実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0047】
上述した第1実施形態〜第3実施形態では、拡散ドット22として、略四角錐形状に凹む凹部としたが、これに限定するものではなく、拡散ドット22としては、半球状の凹部、円錐状の凹部等種々の形態を採用することができる。これによっても上述の効果と同様の効果を得ることができる。また、必ずしも凹部である必要はなく、スクリーン印刷等によって、拡散ドット22を盛り上がるように(凸状)に形成してもよい。
【0048】
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、拡散ドット22として、同一形状の四角錐型拡散ドットを設けるものとしたが、四角錐型拡散ドットの形状及び大きさは、同一であっても良いし、異なっていても良い。例えば、光源から遠ざかるにつれて、四角錐型拡散ドットの各辺を徐々に長くしたり、四角錐型拡散ドットの深さを徐々に深くしたりしても良い。こうすれば、光源から近く光が強い位置では屈曲される光量が小さくなり、光源から遠ざかるにつれて屈曲される光量が大きくなるため、上述した実施形態の効果に加えて、四角錐型拡散ドットの表面の明るさを均等に見せることができる。
【0049】
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、第1拡散ドット22aと第2拡散ドット22bとは、同一の形態のものを使用したが、第1拡散ドット22aと第2拡散ドット22bとは異なる形態のものを使用してもよい。また、第1拡散ドット22aと第2拡散ドット22bとの大きさも異なるものとしてもよい。
【0050】
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、第1拡散ドット22aと第2拡散ドット22bとは、それぞれ水平方向及び垂直方向に一定間隔で拡散ドットが形成されているものとしたが、この角度は限定するものではなく、例えば第1拡散ドット22aが45°の方向に一定間隔で拡散ドットが形成され、第2拡散ドット22bが−45°の方向に一定間隔で形成されているものや、第1拡散ドット22aが30°の方向に一定間隔で拡散ドットが形成され、第2拡散ドット22bが−60°の方向に一定間隔で形成されているものであってもよい。
【0051】
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40として、クレーズ間隔が1.0μm以上であるであるものと使用したが、クレーズ間隔が1.0μm以下のものであってもよい。かかる異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40を採用することによって、光がクレーズの隙間を透過することができなくなり、光学的異方性が逆転し、正面方向に対する透過率が最も低くなる。従って、表示部材用背面部材100を正面から視認する場合に効果的に拡散ドットの存在位置を看者に認識しづらくすることができる。
【0052】
また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40を1枚使用することとしたが、
図8Aに示すように複数の異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40を重ねて積層して使用してもよい。このような構成を採用することによって、より散乱率を向上させることができる。また複数の異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40を重ねて使用する際に、
図8Bに示すように、それぞれの異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40の縞方向が異なるように重ねてもかまわない。かかる構成を採用することによって、縞方向の角度によって、一定方向のみではなく、複数の方向に対して選択的に拡散ドット22の存在位置を看者に認識しづらくすることができる。また、一定の方向に対しても、視認される光の明るさを変更させることができるとともに、拡散ドット22の存在位置の看者への認識しづらさを変更することができる。
【0053】
以下、上述した第1実施形態によって説明した表示部材に使用される異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40及び表示部材用背面部材100の実施例について説明する。
【0054】
(実施例)
各実施例にかかる表示部材用背面部材100の組成は以下の通りである。第1実施例から第3実施例の全てにおいて、導光板20は、厚さが8.0mm、幅が2000mm、幅が500mmの略直方体の板状に形成された高透過性を有するメタクリル樹脂製の板を使用し、第1拡散ドット22a及び第2拡散ドット22bの各辺の長さが約0.6mm、深さが約0.4mmに形成されている四角錐型拡散ドットに形成されているものを使用した。また、第1拡散ドット22aは、導光板20に対して水平方向及び水平方向に垂直な方向に等間隔で2,0mmのピッチで配置されており、第2拡散ドット22bは、第1拡散ドット22aの前記ピッチ間隔に対して、前記一定方向及び前記垂直方向に1/2ピッチずらして配置されているものを使用した。
【0055】
乳半板30は、第1実施例から第3実施例の全てにおいて、厚さ2.0mmの透過率60%の半透明の乳白色の板を使用した。
【0056】
異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40は、実施例1〜実施例3のそれぞれに対応する異方性光散乱フィルム、シート又は板状体40をそれぞれ第1異方性光散乱フィルム、シート又は板状体〜第3異方性光散乱フィルム、シート又は板状体として厚さ25.0μmのポリメタクリル酸メチルのフィルムを使用し、各クレーズ間隔及びクレーズ幅は、以下の表1に示すものを使用した。第1異方性光散乱フィルム、シート又は板状体の顕微鏡写真は、
図4に示されたものと同様である。第2異方性光散乱フィルム、シート又は板状体及び第3異方性光散乱フィルム、シート又は板状体に対応する異方性光散乱フィルムの顕微鏡写真を
図9A、
図9Bに示す。
【表1】
【0057】
上記、実施例1から実施例3のそれぞれの表面に対する光の入射角−60°〜+60°までの10°刻みの白色光の透過率を以下に示す。450nmの透過率を測定した結果を表2に、550nmの透過率を測定した結果を表3に、及び650nmの透過率を測定した結果を表4にそれぞれします。
【表2】
【表3】
【表4】
【0058】
以上の第1異方性光散乱フィルム、シート又は板状体〜第3異方性光散乱フィルム、シート又は板状体を、それぞれ異方性光散乱フィルム、シート又は板状体、乳半板、導光板、乳半板及び異方性光散乱フィルムの順に6層積層した表示板をそれぞれ実施例1、実施例2及び実施例3とした。
【0059】
(比較例)
導光板のみの表示板を比較例1とし、導光板の両側に乳半板を積層した表示板を比較例2とした。
【0060】
以上の実施例及び比較例を使用し、対向する両側側面から、指向角120°で、光度が6000mcdのLEDを使用して、対向する両側側面から入射して、LED光源の入射位置から150mmの位置の点をカメラのファインダー中心となるように、かつ導光板とカメラの距離が300mmの位置となるように配置した状態で、それぞれ表示板の垂線に対して、角度を0°、15°及び30°と変えて撮影した。撮影した写真を400×700ピクセルにトリミングした上で、それぞれの各ピクセルのRGB値の標準偏差を解析した。その結果を表5に示す。角度0°の標準偏差がそれぞれRGBの左側の棒グラフ、15°が中央の棒グラフ、30°が右側の棒グラフを指す。
【表5】
【0061】
比較例1に対して、実施例1〜3は、0°、15°ともにRGB値の標準偏差が小さいため、ばらつきが小さく表面が均一に光っていることがわかる。30°の測定結果は、反射の影響が測定に影響し、実際の値をより大きく出てしまった。そのため、表示板を通過した光の測定結果としては不適切であると考えられる。
【0062】
一方、乳半板を用いた比較例2との比較に対しては、0°の場合には、比較例2に対してRGB値のばらつきが大きいのに対して、15°、30°の場合には、Aフィルムを除いて、乳半板を用いた比較例2よりも標準偏差が小さくなっており、角度を有している方が、表面が均一に光っていることがわかる。このように比較例と比較して、実施例1〜3は、正面に対して角度を有して視認した際には、表面がより均一に発光しているため、拡散ドットの存在位置が看者にとって認識しづらくなっていることがわかる。
【0063】
また、実施例1〜3のRGB値は、0°に対して15°の方が、標準偏差が小さくなり、表面が均一に光っていることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
上述した実施の形態で示すように、表示部材として利用することができる。
【符号の説明】
【0065】
10...光源部、11...基板、12...白色発光型LED、20...導光板、
20a...側面、21、21a、21b...主面、22...拡散ドット、
22a...第1拡散ドット、22b...第2拡散ドット、30...乳半板、
40...異方性光散乱フィルム、シート又は板状体、41...クレーズ、50...表示板、
60...反射板、70...保持部材、71...C型鋼、72...吊り下げ部材、
100...表示部材用背面部材、200...表示部材