特許第5917246号(P5917246)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5917246
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月11日
(54)【発明の名称】ワイヤストッパー
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/46 20060101AFI20160422BHJP
【FI】
   G02B6/46 321
   G02B6/46 337
【請求項の数】1
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-88066(P2012-88066)
(22)【出願日】2012年4月9日
(65)【公開番号】特開2013-218089(P2013-218089A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2015年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】599052004
【氏名又は名称】株式会社コスミックエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100086092
【弁理士】
【氏名又は名称】合志 元延
(72)【発明者】
【氏名】金井 正純
(72)【発明者】
【氏名】野中 治
【審査官】 里村 利光
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−309730(JP,A)
【文献】 実公昭54−017114(JP,Y1)
【文献】 米国特許第04624519(US,A)
【文献】 米国特許第05533911(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/00
G02B 6/46
H02G 1/00−1/10
H02G 3/22−3/40
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤ端部について先端の手前に添設配置され、もって該ワイヤ端部に作用する張力を抑制して、ワイヤ引張事故を防止するストッパーであって、
該ストッパーは、該ワイヤ端部が挿通される溝部を備えており、該溝部には、湾曲が形成されており、
該ワイヤ端部に張力が瞬間的に作用すると、該ストッパーの溝部の湾曲と該ワイヤ端部間の接触摩擦により、瞬時にブレーキ力が生成され、もって該ワイヤ端部は、作用する張力が抑制されて該ストッパーに係止ロックされるのに対し、
該ワイヤ端部に張力が瞬間的に作用しない常時は、該ワイヤ端部は、該ストッパーの溝部を自在に抜き差し,通過移動可能となっており、
該ストッパーは、ベースブロック部分と、該ベースブロック部分の外表面側の一対のコーナーブロック部分と、からなっており、
該ベースブロック部分にて該溝部の底が形成され、両該コーナーブロック部分にて該溝部のサイド壁が形成され、
両該コーナーブロック部分は平板状をなしており、一方側の該コーナーブロック部分は、平板状をなす該ベースブロック部分に固定されており、他方側の該コーナーブロック部分は、該ベースブロック部分に軸にて取付けられ、もって該軸を支点として揺動可能となっており、
他方側の該コーナーブロック部分は、揺動により、一方側の該コーナーブロック部分に対し、標準位置と偏在位置とに変位可能であり、該標準位置では、略均等溝幅の該溝部を形成するのに対し、該偏在位置では、広狭不均等溝幅の該溝部を形成すると共に、狭い方で該ワイヤ端部を挟み込み係止ロック可能となっており、
該標準位置への位置決め手段が、他方側の該コーナーブロック部分と該ベースブロック部分間に設けられていること、を特徴とするワイヤストッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤストッパーに関する。例えば、ケーブル引張事故を防止するケーブルストッパー、その他のワイヤ引張事故を防止するワイヤストッパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
《技術的背景》
例えば各種機器には、ケーブルがコネクタにて接続されているが、このように接続されたケーブルの端部については、何らかの事情により不意に過大な外力が加わって引張られ、もって瞬間的に張力が作用することがある。
そして、このような張力に基づき、ケーブル引張事故が発生することが多々あり、問題となっていた。
例えば、先端のコネクタ部分が破損,抜け落ち,脱落等する事故を始め、これに伴い、電源ケーブル脱落による電源喪失事故や、通信ケーブル脱落による通信中断事故や、機器側コネクタ近辺のシャーシ等の破損,損傷事故、更には、高価な機器自体の破損,損傷,故障事故、等々のケーブル引張事故が発生する、という問題が指摘されていた。
例えば、電話回線やLANに多用されているモジュラージャックや、光ファイバーに使用されているコネクタ(SC,LC)等は、耐力の低い樹脂製のものも多く、破損,抜け落ち,脱落等の事故発生が、多々報告されている。
【0003】
《従来技術》
このようなケーブル引張事故対策としては、従来、例えば次のような対処方法が採用されていた。
まず、図5の(1)図に示したように、ケーブルクランプ1が使用されていた。すなわち、ケーブルAの端部Bや途中の要所要所を、ケーブルクランプ1に挿通,保持すると共に、ケーブルクランプ1が、機器のシャーシ等にネジ止め固定されていた。
又、図5の(2)図に示したように、結束バンド2も使用されていた。すなわち、ケーブルAの端部Bや途中の要所を、結束バンド2に挿通,保持すると共に、結束バンド2が、取付部材3を介し機器のシャーシ等に、ネジ止め固定や溶接固定されていた。
更に、ロック付の頑丈な金属製コネクタを、使用することも行われていた。例えば、ケーブル側の金属製コネクタと機器側の金属製コネクタについて、対応する雄ネジと雌ネジを螺刻し、もって両者間が螺着接続されていた。
又、機器側,受側のコネクタに、抜け防止手段を付設したものも使用されていた。例えば、ケーブル側のコネクタの接続後、機器側のコネクタに付設された抜け防止手段を、ロック位置へと回動操作し、もって両者間が固定接続されていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
《問題点》
ところで、このような従来技術については、使用上,操作上,作業上,構造上等の難点が指摘されていた。
すなわち、ケーブルクランプ1や結束バンド2を使用する従来技術については、ケーブル端部Bの取付け取外し操作,抜き差し操作が容易でなく、面倒で手間がかかり煩わしい、という問題が指摘されていた。
更に、ケーブルクランプ1や結束バンド2のネジ止め固定作業,溶接固定作業も、面倒で手間がかかる、との指摘もあった。
又、ロック付コネクタや抜け防止手段付コネクタについても、ケーブル端部Bの取付け取外し操作,抜き差し操作が面倒であり、手間がかかり煩わしい、という問題が指摘されていた。
更に、コネクタに螺刻されたネジや、コネクタに付設された抜け防止手段等が、使用に伴い故障,損傷し易い、という指摘もあった。
【0005】
《本発明について》
本発明のワイヤストッパーは、このような実情に鑑み、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、ケーブルその他のワイヤ引張事故が、防止されると共に、第2に、構成が簡単であり、第3に、操作も容易であり、第4に、しかも各種ワイヤに広く適用可能な、ワイヤストッパーを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲の請求項1に記載したように、次のとおりである。
本発明のワイヤストッパーは、ワイヤ端部について先端の手前に添設配置され、もって該ワイヤ端部に作用する張力を抑制して、ワイヤ引張事故を防止する。
該ストッパーは、該ワイヤ端部が挿通される溝部を備えており、該溝部には、湾曲が形成されている。
【0007】
そして、該ワイヤ端部に張力が瞬間的に作用すると、該ストッパーの溝部の湾曲と該ワイヤ端部間の接触摩擦により、瞬時にブレーキ力が生成され、もって該ワイヤ端部は、作用する張力が抑制されて該ストッパーに係止ロックされる。
これに対し、該ワイヤ端部に張力が瞬間的に作用しない常時は、該ワイヤ端部は、該ストッパーの溝部を自在に抜き差し,通過移動可能となっている。
【0008】
該ストッパーは、ベースブロック部分と、該ベースブロック部分の外表面側の一対のコーナーブロック部分と、からなっている。
そして、該ベースブロック部分にて該溝部の底が形成され、両該コーナーブロック部分にて該溝部のサイド壁が形成される。
両該コーナーブロック部分は平板状をなしている。そして、一方側の該コーナーブロック部分は、平板状をなす該ベースブロック部分に固定されている。他方側の該コーナーブロック部分は、該ベースブロック部分に軸にて取付けられ、もって該軸を支点として揺動可能となっている。
もって、他方側の該コーナーブロック部分は、揺動により、一方側の該コーナーブロック部分に対し、標準位置と偏在位置とに変位可能である。該標準位置では、略均等幅の該溝部を形成するのに対し、該偏在位置では、広狭不均等幅の該溝部を形成すると共に、狭い方で、該ワイヤ端部を挟み込み係止ロック可能となっている。
そして、該標準位置への位置決め手段が、他方側の該コーナーブロック部分と該ベースブロック部分間に設けられていること、を特徴とする。
【0009】
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)ストッパーは、溝部にワイヤ端部を挿通させることにより、ワイヤ端部に添設配置される。
(2)ストッパーは、ベースブロック部分と、一対のコーナーブロック部分とから、構成される。そして、他方側のコーナーブロック部分が揺動可能なので、位置決め手段にて、溝部の溝幅を略均等幅に位置決めしておくと、上述した挿通がスムーズ化する。
(3)さて、ストッパーの溝部内に挿通されたワイヤ端部は、瞬間的張力が作用しない常時では、溝部内を自在に抜き差し,通過可能である。
(4)これに対し、ワイヤに過大な外力が加わり、ワイヤ端部に瞬間的張力が作用すると、ワイヤ端部は、ストッパーの溝部の湾曲に接触すると共に強力に押し付けられ、もって大きな摩擦力が生じ、ブレーキ力が瞬時に生成される。これに加え、ワイヤ端部を溝部入口側で挟み込むようになっているので、一段と強力なブレーキ力が生成される。
(5)このようにして、ワイヤ端部がストッパーにて係止ロックされるので、ワイヤ引張事故は防止される。
(6)なお、ワイヤ端部が先端手前にループ等の余剰部分を備えている場合は、その繰り出し事故も防止される。
(7)ところで、このストッパーは、湾曲が形成された溝部を備えた基本構成よりなり、構成が簡単である。
(8)又、このストッパーは、溝部にワイヤ端部を挿通させるだけで取付操作が完了し、取外し操作も溝部から挿脱させるだけでよい等、操作が容易である。
(9)更に、このストッパーは、使用対象となるワイヤ端部の径に見合った溝幅と溝深さを備えた溝部を、湾曲付で用意するだけで、各種のワイヤ端部に使用可能である。もって、ケーブル端部を始め、広く各種のワイヤ端部に適用可能である。
(10)さてそこで、本発明のワイヤストッパーは、次の効果を発揮する。
【発明の効果】
【0010】
《第1の効果》
第1に、ケーブルその他のワイヤ引張事故が、防止される。すなわち、本発明のワイヤストッパーでは、ケーブル端部等のワイヤ端部に瞬間的張力が作用すると、瞬時にブレーキ力が生成されて、ワイヤ端部が係止ロックされる。
そこで、ワイヤ引張事故が未然に防止される。機器等に接続されたケーブルにあっては、ケーブル引張事故が防止される。
例えばケーブルについて、コネクタ部分が破損,抜け落ち,脱落等する事故や、これに伴う、電源ケーブル脱落による電源喪失事故や、通信ケーブル脱落による通信中断事故や、機器側コネクタ近辺のシャーシ等の破損,損傷事故、更には、高価な機器自体の破損,損傷,故障事故、等々のケーブル引張事故が防止される。
過大な張力が加わった場合、ケーブルが破断することはあっても、ケーブル引張事故は防止される。又、従来多発していた電話回線やLANのモジュラージャックの破損事故や、光ファイバーコネクタ(SC,LC)の破損,抜け落ち,脱落等のケーブル引張事故も防止される。
更に、ケーブル引張事故等のワイヤ引張事故の一環として、余剰繰り出し事故も防止される。すなわち、ケーブル端部その他のワイヤ端部が、先端の手前にループや束ね等の余剰部分を備えている場合は、ワイヤストッパーによる係止ロックに基づき、余剰部分が繰り出されてしまう事故も防止される。
【0011】
《第2の効果》
第2に、構成が簡単であり、コスト面に優れると共に故障等の虞もない。すなわち、本発明のワイヤストッパーは、湾曲が形成された溝部を備えた基本構成、そして、ベースブロック部分と一対のコーナーブロック部分とを、備えた構成よりなる。更には、他方のコーナーブロック部分をベースブロック部分に、位置決め手段付で軸にて取付けた構成よりなる。
このように、このワイヤストッパーは、構成が簡単である。ネジ,スプリング,電源等を使用する訳でもなく、複雑な構成を要することもない。
もって、製造コストが安価であると共に、使用に際しても故障や損傷の虞もない。例えば、前述したこの種従来技術のロック付コネクタ,抜け防止手段付コネクタのように、使用に伴い故障や損傷が多発するようなこともない。
更に、小型化,コンパクト化が容易であり、例えばハンディカメラ,ショルダーカメラ,その他の携帯用機器にも、邪魔にならず付設使用可能である。
【0012】
《第3の効果》
第3に、操作も容易である。すなわち、本発明のワイヤストッパーは、上述したように構成が簡単であり、溝部にワイヤ端部を挿通するだけで取付け操作が完了し、取外し操作もケーブル端部を挿脱するだけでよい。
特にストッパーは、ベースブロック部分と一対のコーナーブロック部分とから構成されており、他方側のコーナーブロック部分が揺動可能なので、位置決め手段にて、溝部の溝幅を略均等幅に位置決めしておくと、上述した挿通がスムーズ化する。
このように、使用に際して操作が容易であり、ワイヤ端部を簡単に抜き差し可能である。前述したこの種従来技術、例えばケーブルクランプ,結束バンド,ロック付コネクタ,抜け防止手段付コネクタ等々に比し、取付け取外し操作,抜き差し操作が、簡単容易であり、面倒な手間を要すこともなく、煩わしさは軽減される。
【0013】
《第4の効果》
第4に、しかも各種ワイヤに広く適用可能である。すなわち、本発明のワイヤストッパーは、使用対象となるワイヤに見合った溝部を採用することにより、ワイヤの種類を問わず、広く各種ワイヤに適用可能である。例えば、ケーブルその他の電線,金属線,針金,ロープ,縄,紐,その他各種のワイヤを、使用対象とすることができる。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るワイヤストッパーについて、発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図,(2)図は斜視図である。 そして(1)図は、ケーブルが挿入されていない状態を示し、(2)図は、ケーブルが挿入されている状態を示す。(3)図は、本発明には属さない参考例を示し、ケーブルが挿入されている状態を示す。
図2】同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図,(2)図は斜視図であり、ケーブルが挿入されていない状態を示す。そして(1)図は、コーナーブロックが標準位置にある場合、(2)図は、偏在位置にある場合を示す。 (3)図,(4)図は平面図であり、ケーブルが挿入されている状態を示す。そして(3)図は、コーナーブロックが標準位置にある場合、(4)図は、偏在位置にある場合を示す。
図3】同発明を実施するための形態の説明に供し、標準位置への位置決め手段を備えた実施例を示す。そして、(1)図,(2)図は、位置決め実施状態を示し、(1)図は、要部の横断面図、(2)図は、要部の縦断面図である。又、(3)図,(4)図は、位置決め解除状態を示し、(3)図は、要部の横断面図、(4)図は、要部の縦断面図である。
図4】同発明を実施するための形態の説明に供し、他の例を示し、(1)図は、他の例(その1)の側面説明図、(2)図は、他の例(その2)の正面説明図である。
図5】この種従来例の説明に供し、(1)図はケーブルクランプ、(2)図は結束バンドを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
《本発明の要部》
まず、本発明のワイヤストッパー4(以下単にストッパー4という)について、図1図2を参照して、その要部を説明する。
このストッパー4は、ケーブルAのケーブル端部B、その他のワイヤCのワイヤ端部Dについて、先端Eの手前に添設配置される。もって、ワイヤ端部Dに作用する張力を抑制して、ワイヤ引張事故を防止する。
そしてストッパー4は、ワイヤ端部Dが挿通される溝部5を備えており、溝部5には、湾曲6が形成されている。
そこで、ワイヤ端部Dに張力が瞬間的に作用すると、ストッパー4の溝部5の湾曲6とワイヤ端部D間の接触摩擦により、瞬時にブレーキ力が生成される。もってワイヤ端部Dは、作用する張力が抑制されて、ストッパー4に係止ロックされる。
これに対し、ワイヤ端部Dに張力が瞬間的に作用しない常時は、ワイヤ端部Dは、ストッパー4の溝部5を自在に抜き差し,通過移動可能となっている。
本発明の要部については、以上のとおり。以下、本発明について更に詳述する。
【0016】
《ワイヤCについて》
まず図1図2を参照して、本発明のストッパー4の使用対象であるワイヤCについて、説明する。
図示のワイヤCは、光ファイバーケーブルを始め、その他各種の通信ケーブルや電力ケーブル、等々のケーブルAよりなる。そして、そのケーブル端部Bの先端Eに、コネクタFが設けられ、もって機器(図示せず)側のコネクタに接続されている。
しかし、本発明が使用対象とするワイヤCは、図示のケーブルAに限定されるものではなく、その他各種のワイヤCについても使用可能である。例えば、ケーブルA以外の電線を始め、金属線,針金,金属製ロープ,麻製ロープ,その他の材質のロープ,更には縄,紐等も、本明細書においては、ワイヤCの用語に包含される。
以下、図示例に基づき、ケーブルAそしてケーブル端部Bを、使用対象として説明するが、勿論、その他の各種ワイヤCそしてワイヤ端部Dも、同様に使用対象となり、同様に適用される。
ワイヤCについては、以上のとおり。
【0017】
《溝部5について》
次に図1図2を参照して、ストッパー4の溝部5について、説明する。ストッパー4は、ケーブル端部Bを挿通する溝部5を備えており、溝部5には、アール状カーブつまり湾曲6が、形成されている。
図示例の湾曲6は略S字状をなし、溝部5について全体的に形成されているが、溝部5の形状や湾曲6の形成箇所については、このような図示例以外にも、各種可能である。
例えば、略U字状,V字状,W字状,凹凸状(クランク状),三角波状(ジグザク山切り状)、等々の溝部5形状が可能である。又、湾曲6についても、溝部5全体について形成されるケースと共に、方向転換点のみに部分的に形成されるケースも考えられる。
又、湾曲6は、図示例では溝部5について2個形成されているが、溝部5について1個以上形成されればよい。湾曲6の数が多いほど、ケーブル端部Bに対するブレーキ力は向上する反面、ケーブル端部Bの溝部5へのセット操作,抜き差し操作が面倒化する。
溝部5の湾曲6の許容曲げアールに関しては、例えば、使用対象のケーブルAの硬度,フレキシブル度,曲げ強度や、信号伝達用のケーブルAの場合は伝達信号の減衰度、等が考慮され、曲げ過ぎない様に配慮される。
【0018】
溝部5の溝幅については、次の通り。溝幅は、使用対象のケーブルAの径寸法を越えた値であればよく、図示によらず、例えば径寸法の1.5倍程度の溝幅に設定される。なお、溝幅が径寸法より広くなる程、ブレーキ力生成までの時間が遅延することになるが、1秒未満程度の問題に過ぎない。
溝部5の溝深さについても、上述した溝幅に準じるが、例えば径寸法の1.5倍〜2倍等、やや深目の溝深さに設定される。
溝部5の長さ距離寸法については、自在に可能であるが、長い程、溝部5へのケーブル端部Bの取付け取外しに、時間を要するようになる。(この点において、図1は本発明には属さない参考例である)
溝部5については、以上のとおり。
【0019】
図1について》
次に図1を参照して、本発明のストッパー4について、説明する。図1のストッパー4は、機器側のシャーシに取付けられるベースブロック7と、ベースブロック7の外表面側の一対のコーナーブロック8,9とからなり、これらが一体形成されている(この点において、図1は本発明には属さない参考例である)。
そして、ベースブロック7にて溝部5の底壁が形成され、両コーナーブロック8,9にて溝部5のサイド壁が形成される。
これらについて、更に詳述する。まずストッパー4は、金属製,樹脂製,その他の材質よりなり、略平板状をなすベースブロック7の一方面(例えば下面)が、使用対象の例えば機器側のシャーシに対し、固定又は可動に取付けられる。
そして、ベースブロック7の他方面(例えば上面)に、一対のコーナーブロック8,9が一体成形されている(この点において、図1は本発明には属さない参考例である)。一方側のコーナーブロック8と他方側のコーナーブロック9間には、間隙が存しており、この間隙が溝部5となる。
【0020】
そして、このような図1のストッパー4において、溝部5に挿通されたケーブル端部Bに、瞬間的張力が作用すると、次のようになる。
まず、図1の(2)図中に示したように、矢示方向にケーブル端部Bが引張られ、その横幅方向に若干移動して、ストッパー4の溝部5の両湾曲6(一方側のコーナーブロック8にて形成された湾曲6と、他方側のコーナーブロック9にて形成された湾曲6)に、接触する。
そして、ケーブル端部Bが、両湾曲6に対しそれぞれ強力に押し付けられ、もってケーブル端部Bと両湾曲6間に、それぞれ大きな摩擦力が生じて、瞬間にブレーキ力が生成される。そこでケーブル端部Bは、作用した瞬間的張力が抑制されて、ストッパー4に係止ロックされる。
これに対し、ケーブル端部Bに瞬間的張力が作用しない常時では、ケーブル端部Bは、ストッパー4の溝部5を抜き差し,通過移動可能である。例えば、張力が瞬間的でなく緩やかに作用した場合も、ケーブル端部Bは、溝部5内を自在に通過し通り抜けることが可能である。
なお図1の(3)図は、本発明のストッパー4のような湾曲6が形成されていない、参考例10の溝部10’を示す。
この参考例10の溝部10’は、直線状をなしており、ケーブル端部Bに瞬間的張力が作用した場合も、本発明のようにブレーキ力は生成されず、緩やかに張力が作用した場合と同様に、ケーブル端部Bが、溝部10’内を通過し通り抜けてしまうことになる。
図1については、以上のとおり。
【0021】
図2について》
次に図2を参照して、本発明のストッパー4について、説明する。図2のストッパー4も、上述した図1と同様に、ベースブロック7と一対のコーナーブロック8,9とを備えているが、ベースブロック7と他方側のコーナーブロック9との関係が、図1とは相違している。
すなわち、図2のストッパー4において、両コーナーブロック8,9は平板状をなしており、一方側のコーナーブロック8は、平板状をなすベースブロック7に固定されており、他方側のコーナーブロック9は、ベースブロック7に軸11にて取付けられ、もって軸11を支点として揺動可能となっている。
もって、他方側のコーナーブロック9は、揺動により、一方側のコーナーブロック8に対し、標準位置Gと偏在位置Hとに変位可能である。標準位置Gでは、略均等溝幅の溝部5が形成されるのに対し、偏在位置Hでは、広狭不均等溝幅の溝部5が形成されると共に、狭い方でケーブル端部Bを挟み込み係止ロック可能となる。
【0022】
このような図2のストッパー4について、更に詳述する。まず、平板状をなすベースブロック7や一方側のコーナーブロック8については、図1について前述した所に準じる。ベースブロック7と一方側のコーナーブロック8とは、一体成形しても可であり、本明細書では、一体成形も固定の意味する所に包含される。
これに対し、平板状をなす他方側のコーナーブロック9は、ベースブロック7の他方面(一方面は機器側のシャーシに取付けられている)に対し、軸11にて取付けられ、摺動可能に摺接している。
軸11の取付位置については、ケーブル端部Bの挟み込み係止ロックとの関係から、図示例では溝部5の入口側12寄りとなっているが、図示例によらず溝部5の出口側13寄りでも一応可であり、更に、入口側12と出口側13との中間位置も可能である。
【0023】
他方側のコーナーブロック9は、前述したように、一方側のコーナーブロック8と共に、溝部5のサイド壁を形成する。そして、軸11を支点とした揺動により、ベースブロック7上を摺動し、もって一方側のコーナーブロック8に対し、標準位置Gと偏在位置Hとに変位可能である。
図2の(1)図,(3)図に示した標準位置Gでは、溝部5の溝幅が、入口側12から出口側13にかけ略均等化する。これに対し、図2の(2)図,(4)図に示した偏在位置Hでは、溝部5の溝幅が、入口側12から出口側13にかけて相反し、広狭不均等化する。図示例では、入口側12が狭くなり、出口側13が広くなる。
もって、ケーブル端部Bが溝部5に挿通されている場合は、狭い方でケーブル端部Bを、挟み込み係止ロック可能となる(図2の(4)図を参照)。
【0024】
このような図2のストッパー4において、溝部5に挿通されたケーブル端部Bに、瞬間的張力が作用すると、次のようになる。
まず、ケーブル端部Bが引張られて横幅方向に若干移動して、ストッパー4の溝部5の両湾曲6(一方側のコーナーブロック8にて形成された湾曲6と、他方側のコーナーブロック9にて形成された湾曲6)に、接触する。
そして、ケーブル端部Bが、両湾曲6に対しそれぞれ強力に押し付けられ、もって、ケーブル端部Bと両湾曲6間にそれぞれ大きな摩擦力が生じ、瞬時にブレーキ力が生成される(この点は前述した図1と同様)。
これと共に、他方側のコーナーブロック9の湾曲6に接触したケーブル端部B、つまり溝部5の出口側13の湾曲6に接触したケーブル端部Bは、コーナーブロック9を押動する。そこで、コーナーブロック9は、軸11を支点として反時計方向に揺動する。
もって、図2の(4)図に示したように、溝部5の溝幅が広狭不均等化する。すなわち、溝部5の入口側12においては、揺動により偏在位置Hをとった他方側のコーナーブロック9が、一方側のコーナーブロック8に接近し、もって狭くなった入口側12にて、ケーブル端部Bを挟み込む。
【0025】
このように、図2のストッパー4では、ケーブル端部Bに瞬間的張力が作用した場合、湾曲6との接触摩擦によるブレーキ力(前述した図1と同様のブレーキ力)に加え、上述した挟み込みがプラスされることにより、強力なブレーキ力(第1例のブレーキ力より強力なブレーキ力)が、得られる。もって、ケーブル端部Bが一段と効果的に、係止ロックされるようになる。
これに対し、ケーブル端部Bに瞬間的張力が作用しない常時では、ケーブル端部Bは、ストッパー4の溝部5を抜き差し,通過移動可能である。張力が緩やかに作用した場合も同様に、ケーブル端部Bは、溝部5内を自在に通り抜け可能である(この点は、前述した図1の場合と同様)。
図2については、以上のとおり。
【0026】
図3について》
次に図3を参照して、本発明のストッパー4の実施例について、説明する。この図3のストッパー4では、上述した図2のストッパー4の構成に付加して、標準位置Gへの位置決め手段14が、他方側のコーナーブロック9とベースブロック7間に、軸11の取付け位置から離れた位置にて、設けられている。
このような実施例の位置決め手段14について、更に詳述する。図示例の位置決め手段14は、次の縦穴15,スプリング16,球体17,構造18,凹部19等を、備えている。
すなわち、ベースブロック7について他方側のコーナーブロック9との対向面に設けられた縦穴15と、縦穴15内に弾発圧縮状態で挿着されたスプリング16と、スプリング16の先端に取付けられた球体17と、他方側のコーナーブロック9についてベースブロック7との対抗面に設けられた横溝18と、横溝18に連設された位置決め凹部19と、から構成されている。
そして、他方側のコーナーブロック9の揺動に伴い、ベースブロック7側の球体17が、コーナーブロック9側の横溝18内を、移動可能な関係となっている。もって、図3の(1)図,(2)図に示した位置決め状態と、図3の(3)図,(4)図に示した位置決め解除状態とに、変位可能となっている。
【0027】
まず、図3の(1)図,(2)図に示した位置決め状態では、ベースブロック7側の球体17が、コーナーブロック9側の位置決め凹部19内に、嵌入され緩くロックされる。
これに伴い、コーナーブロック9が、標準位置Gにてベースブロック7に対し位置決めされ、この位置決めにより、溝部5の溝幅が、略均等幅に保持される関係となる。
これに対し、図3の(3)図,(4)図に示した位置決め解除状態では、球体17が、位置決め凹部19内に嵌入されることなく、横溝18内をフリーな状態で自在に移動可能となる。
そして、このような位置決め解除状態に伴い、コーナーブロック9が、ベースブロック7に対し軸11を支点として自由に揺動可能な関係となる。つまりコーナーブロック9は、標準位置Gと偏在位置H間をフリーに揺動可能となる。
【0028】
位置決め手段14について、位置決め状態か位置決め解除状態かの設定は、手動操作でコーナーブロック9を移動させることにより、実施される。そして位置決め状態は、セット時つまりケーブル端部Bをストッパー4の溝部5に挿通する、取付け操作時に利用される。
すなわちセット時に、もしも溝部5の溝幅が広狭不均等となっていると、つまり他方側のコーナーブロック9が偏在位置Hをとると、溝部5へのケーブル端部Bの挿通が、スムーズに行われなくなることが予想される。
これに対し、溝部5の溝幅を略均等の位置決め状態としておくと、つまりコーナーブロック9を標準位置Gに保持しておくと、セットアップがスムーズ化する。
勿論、セット時以降は位置決め解除状態としておくことにより、ストッパー4が、本来の係止ロック作用を発揮可能となる。
図3については、以上のとおり。
【0029】
《ループJ等が存する場合について》
次に、図1の(2)図を参照して、ループJ等の余剰部分Kが存する場合について、説明しておく。
ケーブル端部Bは、先端のコネクタFの手前に、例えばストック用,予備用として、ループJや束ね等の余剰部分Kを備えていることが、多々ある。勿論、前述した図1の(2)図に示した例のみならず、図2の(3)図,(4)図に示した例、その他の例、図3の(1)図,(3)図に示した例のケーブル端部Bについても、同様である。
この場合、ストッパー4は、ケーブル端部Bに対し余剰部分Kの手前にて添設配置される。そして、ケーブル端部Bに作用する瞬間的な張力を抑制して、余剰部分Kの繰り出しを防止することになる。
すなわち前述したように、ストッパー4の溝部5に挿通されたケーブル端部Bに、張力が瞬間的に作用すると、湾曲6との接触摩擦によるブレーキ力が生成されて、ケーブル端部Bがストッパー4にて係止ロックされる。
これに伴い、ケーブル端部Bに余剰部分Kが存していた場合は、その繰り出しが阻止される。余剰部分Kが瞬間的張力に基づき、ストッパー4の入口側12そして出口側13を経由して、不用意に繰り出されてしまうことは、確実に防止される。
ループJ等が存する場合については、以上のとおり。
【0030】
《作用等》
本発明のストッパー4は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)ストッパー4は、ケーブル端部Bについて、先端EのコネクタFの手前に、添設配置される。
すなわちセットに際しては、ケーブル端部Bを、ストッパー4の溝部5に挿通する。もって、取付け操作が完了し、ストッパー4が、ケーブル端部Bに添設配置される(図1の(2)図,図2の(3)図,図3の(1)図等を参照)。
なお、ケーブル端部Bのストッパー4の溝部5への挿通は、通常は、溝部5上からケーブル端部Bを押し込むことにより行われる。又、ケーブル端部Bが溝部5に挿通された後、溝部5に蓋をするようにしてもよい。
【0031】
(2)ストッパー4は、ベースブロック7と一対のコーナーブロック8,9とから構成されるが、図2のように、コーナーブロック9が揺動可能である。そこで図3の実施例のように、位置決め手段14にて、溝部5の溝幅を略均等幅に位置決めしておくと、上述したセットがスムーズ化する。
つまり、コーナーブロック9が標準位置Gをとるようにしておくと、ケーブル端部Bのストッパー4溝部5への挿通が、容易化する(図3の(1)図,(2)図を参照)。
これに対し、もしもコーナーブロック9が偏在位置Hにあり、溝部5の溝幅が広狭不均等となっていると(図3の(3)図,(4)図を参照)、ケーブル端部Bのストッパー4溝部5への挿通が、スムーズに行いにくく、セットが容易でなくなる。
【0032】
(3)さて、ケーブルAそしてケーブル端部Bに、瞬間的張力が作用しない常時については、次のとおり(図1の(2)図,図2の(3)図,図3の(1)図等を参照)。
ケーブル端部Bは、挿通されたストッパー4の溝部5内を、抜き差し,通過移動自在である。ケーブル端部Bに例え張力が作用しても、それが瞬間的ではなく緩やかに作用した場合についても、同様である。従って、例えばループJ等の余剰部分Kの長さ調整等も、緩やかに引張ることにより可能となる(図1の(2)図を参照)。
又、他方側のコーナーブロック9が標準位置Gをとる場合に限らず、偏在位置Hをとって溝部5の湾曲6に単に接触する場合も、瞬間的張力が作用しない限り、同様である。単に接触する程度では、摩擦力は発生せず、ブレーキ力も生成されない。
【0033】
(4)これに対し、ケーブルAに引張力等の過大な外力が加わり、もってケーブル端部Bに、瞬間的張力が作用した場合については、次のとおり(図1の(2)図,図2の(4)図,図3の(3)図等を参照)。
ケーブルAに不意に衝撃荷重が加わり、もって過大な力で瞬間的に引張られたケーブル端部Bは、ストッパー4の溝部5の湾曲6に接触すると共に、その張力に基づき強力に湾曲6に押し付けられる。もって、ケーブル端部Bと湾曲6間に大きな摩擦力が生じ、ブレーキ力が瞬時に生成される。
これに加え、前述した図2図3のように、ケーブル端部Bを、ストッパー4の溝部5の入口側12で挟み込むので、より強力なブレーキ力が生成される。
【0034】
(5)このようにしてケーブル端部Bは、瞬間的に張力が作用した場合は、ストッパー4にて係止ロックされる。
ケーブル端部Bは、瞬時に張力が抑制されて係止ロックされるので、各種のケーブルA引張事故発生が、未然に防止されるようになる。
【0035】
(6)なお、ケーブル端部Bがその先端Eの手前に、ループJや束ね等の余剰部分Kを備えている場合は(図1の(2)図を参照)、その繰り出し事故も回避される。
すなわち、瞬間的張力が作用した場合、上述したようにケーブル端部Bは、その余剰部分Kの手前で、ストッパー4にて係止ロックされる。もって、ケーブル端部Bの余剰部分Kが、不必要に繰り出されてしまうことは、回避される。
【0036】
(7)さて、このように係止ロック作用を発揮するストッパー4は、例えば略S字状,その他に湾曲6が形成された溝部5を、備えた基本構成よりなる。
そしてストッパー4は、溝部5の底壁を形成するベースブロック7と、溝部5の両サイド壁を形成する一対のコーナーブロック8,9とを、備えた構成よりなる。更には、一方のコーナーブロック8をベースブロック7に固定し、他方のコーナーブロック9をベースブロック7に軸11にて取付けた構成よりなる。
このようにストッパー4は、構成が簡単である。
【0037】
(8)又、このストッパー4は、ケーブル端部Bの抜き差し,取付け取外しも容易である。
すなわち、ケーブル端部Bをストッパー4の溝部5に挿通させるだけで、取付け操作が完了し、取外し操作も、ケーブル端部Bを溝部5から挿脱させるだけでよい。その際、ケーブル端部Bに対し、必要に応じ張力を緩やかに加えることによっても、これらの操作がサポートされる。
【0038】
(9)更に、このストッパー4は、このようなケーブルAのケーブル端部Bに止まらず、その他の各種ワイヤCのワイヤ端部Dに対しても、同様に適用可能である。各種のワイヤ端部Dも、ケーブル端部Bについて以上説明した所に準じ、使用対象となる。
ストッパー4として、使用対象となるワイヤ端部Dの径に見合った溝幅と溝深さの溝部5を、湾曲6付で用意するだけで、各種のワイヤ端部Dに適用可能である。
本発明の作用等については、以上の通り。
【0039】
《他の例について》
ここで、本発明のストッパー4について、その他の適用例を、図4を参照して説明しておく。
以上説明した図1図3の例では、本発明をケーブルAのケーブル端部Bについて適用したが、勿論、本発明はこれに限定されるものではなく、各種のワイヤCのワイヤ端部Dについて、適用可能である。例えば、次のような適用例が可能である。
【0040】
まず、図4の(1)図に示した例のストッパー4について、説明する。
この例のワイヤCは、緊急避難用ロープよりなり、ワイヤ端部Dその他の全体が、常時は2階等の上層階の例えばベランダ20に、束ねられたり巻回配備されている。
そして、そのワイヤ端部Dに予めストッパー4が、添設配置されている(ワイヤ端部Dが、ストッパー4の溝部5に挿通されている)が、これによらず、ワイヤCの使用時に添設配置するようにしてもよい。
緊急時には、このようなワイヤCを、余剰部分Kをベランダ20等に残しつつ、地上との間で吊下げた後、避難者Lがこれを伝って地上へと脱出する。その際、ストッパー4は、例えばベランダ20の手摺等に取付けられている。
さて、避難者Lが吊下げられたワイヤCに捉まって吊下がると、その体重にてワイヤCに荷重がかかり、ワイヤ端部Dに瞬間的張力が作用する。すると前述に準じ、接触摩擦により瞬間にブレーキ力が生成され、ワイヤ端部Dがストッパー4に係止ロックされる。
従って、ワイヤ端部Dのベランダ20等に残った先端E側の余剰部分Kが、ワイヤCに捉まった避難者Lの体重に起因して、繰り出されてしまうことは阻止され、ワイヤCのずり下がりは発生しない。
もって、脱出途中の避難者Lが、墜落の危険にさらされる事故は、防止される。避難者Lは、ベランダ20の手摺等に取付けられたストッパー4を支点とし、上下不動のワイヤCに捉まり、ワイヤCを伝って安全に地上へと、降下,脱出することができる。
【0041】
次に、図4の(2)図に示した例のストッパー4について、説明する。
この例のワイヤCは、洗濯物Mを吊下げて乾かすためのロープよりなり、ポール21間に張架される。ワイヤCの先端E側のワイヤ端部Dは、余剰部分Kとなって地面等に束ねられている。
さて、このようなワイヤ端部Dに、ストッパー4を添設配置する(ワイヤ端部Dを、ストッパー4の溝部5に挿通する)と共に、ストッパー4を例えばポール21上部に取付ける。
そして、水分を含み重量が嵩む洗濯物Mが、このワイヤCに吊下げて干されると、その重みでワイヤCに吊下げ荷重がかかり、ワイヤ端部Dに瞬間的張力が作用するが、前述に準じ、ワイヤ端部Dがストッパー4にて係止ロックされる。
従って、ワイヤ端部Dの残った先端E側の余剰部分Kが、繰り出されてしまうことは防止される。水分を含み重量が嵩む干したての洗濯物Mの荷重により、ワイヤCの余剰部分Kが繰り出されてしまうことはなく、張架されたワイヤCが洗濯物Mと共に、地上等へと垂れ下がり落下するような事故は、回避される。
洗濯物Mは、所期の通り、テンションがかかった状態で張架されたワイヤCに、吊下げられて干される。
他の例については、以上のとおり。
【符号の説明】
【0042】
1 ケーブルクランプ
2 結束バンド
3 取付部材
4 ストッパー(ワイヤストッパー)
5 溝部
6 湾曲
7 ベースブロック
8 一方側のコーナーブロック
9 他方側のコーナーブロック
10 参考例
10’溝部
11 軸
12 入口側
13 出口側
14 位置決め手段
15 縦穴
16 スプリング
17 球体
18 横溝
19 位置決め凹部
20 ベランダ
21 ポール
A ケーブル
B ケーブル端部
C ワイヤ
D ワイヤ端部
E 先端
F コネクタ
G 標準位置
H 偏在位置
J ループ
K 余剰部分
L 避難者
M 洗濯物
図1
図2
図3
図4
図5