(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5917263
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月11日
(54)【発明の名称】電動歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
A46B 13/02 20060101AFI20160422BHJP
A61C 17/22 20060101ALI20160422BHJP
【FI】
A46B13/02
A61C17/22
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-99026(P2012-99026)
(22)【出願日】2012年4月24日
(65)【公開番号】特開2013-226202(P2013-226202A)
(43)【公開日】2013年11月7日
【審査請求日】2015年4月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】511181588
【氏名又は名称】月野 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100098154
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100092864
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100178342
【弁理士】
【氏名又は名称】土田 新
(72)【発明者】
【氏名】月野 光雄
【審査官】
大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】
特開平04−244109(JP,A)
【文献】
特開昭53−021655(JP,A)
【文献】
特開平08−000358(JP,A)
【文献】
特開平07−031511(JP,A)
【文献】
実開昭62−126127(JP,U)
【文献】
特開平11−244049(JP,A)
【文献】
実開平06−064523(JP,U)
【文献】
特開2003−245130(JP,A)
【文献】
特開2008−212200(JP,A)
【文献】
特開2011−130971(JP,A)
【文献】
特開2011−156408(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 13/02
A61C 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ手段のON操作で電池から電力を供給してブラシ駆動手段を作動させ、ブラシ体を駆動させて歯磨きを行う電動歯ブラシにおいて、前記電池を内装した歯ブラシ本体と該歯ブラシ本体に連結され先端側にブラシ体を有し基端側にスイッチアームを有したブラシ柄を備えており、前記スイッチ手段は、前記ブラシ柄先端側の揺動動作に伴う前記スイッチアームの動作でON/OFF状態が切り替わる構成であって前記歯ブラシ本体内部に配置されており、前記ブラシ柄の先端側を直立位置から後方に押圧して前記歯ブラシ本体に対し所定角度以上傾倒させることでON状態になるとともにその角度で所定の固定力を発揮して固定され、前記ブラシ柄先端側を前方に押圧して前記直立位置に戻すことでOFF状態になるとともにその角度で所定の固定力を発揮する電動歯ブラシであって、前記スイッチ手段は、所定角度で連続した2つの押圧面がシーソー式に揺動するON/OFF切替え部材を有した切替えスイッチを備えており、前記ブラシ柄基端側で長手方向に延設された前記スイッチアーム先端側に突出・退縮動作可能な状態で設けられて所定の弾性体で突出方向に付勢されてなる摺動部材が、前記ブラシ柄の揺動動作に伴う前記スイッチアームの動作に応じてその先端部分を前記2つの押圧面に対し交互に当接し押圧しながらシーソー式にON/OFF切替えを行うことを特徴とする電動歯ブラシ。
【請求項2】
前記ブラシ柄は、前記ブラシ体を有した先端側の所定部分が着脱可能とされており、前記部分を取り外すことで内部に配設した筆状の歯間ブラシが露出する、ことを特徴とする請求項1に記載した電動歯ブラシ。
【請求項3】
少なくとも前記ブラシ柄を収納しながら前記歯ブラシ本体と一体となる収納ケースが付帯されており、前記ブラシ柄を直立位置として前記収納ケースに収めて一体となった状態で、前記ブラシ柄の揺動範囲が規制されて電源OFF状態が維持される、ことを特徴とする請求項1または2に記載した電動歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばモータや超音波発信器などのような電力機器によりブラシ体を駆動させて歯磨きを行う電動歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
電動歯ブラシは、電源スイッチをONにしてモータや超音波発振子等のブラシ駆動手段に電力を供給しながら先端側のブラシ体を駆動させて使用するものであるが、その電源スイッチとしては、本体ケース側面上に設けた押ボタン式のものが周知であり、また、実開平5−60324号公報に記載されているもののように、本体側面上でスライド操作部材をスライド移動させてON/OFF操作を行う方式も知られている。
【0003】
しかし、これらの電源スイッチは、押ボタンやスライド操作部材が本体ケース表面に露出して配置されている態様であるため、操作部分に歯磨き剤が侵入して固着しやすく、その操作性を損なってしまうケースが多い。また、斯かる電源スイッチは、電動歯ブラシのコンパクト化及び意匠性を確保するために、本体側面からの突出量を最小限に抑えて小型化されたものが多く、指先の動きが低下した使用者にとってはON/OFF操作が困難なものとなりやすい。
【0004】
これに対し、特開平7−31511号公報には、ブラシ柄の基端側が歯ブラシ本体側に連結している部分にスイッチ手段を設けて、ブラシ体を歯に押し付けて荷重している間は電源ON状態になる電動歯ブラシが提案されている。このように、歯ブラシ本体側面にスイッチ操作部分が露出しない構成としたことにより、電源スイッチに歯磨き剤が固着して操作性を損なうことを回避でき、また、ブラシ体を歯に押し付ける歯磨き動作自体がスイッチ操作になるため、指先でON/OFF操作を行う必要がないものとなる。
【0005】
しかしながら、この電動歯ブラシは、スイッチONの状態を含めてブラシ柄の先端側が常に容易に揺動可能となっていることから、歯に対するブラシ体の押し付け力を調整しにくい。即ち、強く磨きたい部分で押し付け力を上げようとしても力はそのまま伝わりにくく、また、痛みがある部分などで押し付け力を弱めようとすると今度はスイッチOFFになってしまう等、歯磨き動作の自在性において難点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平5−60324号公報
【特許文献2】特開平7−31511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、歯磨き動作の自在性を損なうことなく電源スイッチの良好な操作性を確保することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、スイッチ手段のON操作で電池から電力を供給してブラシ駆動手段を作動させ、ブラシ体を駆動させて歯磨きを行う電動歯ブラシにおいて、前記電池を内装した歯ブラシ本体と該歯ブラシ本体に連結され先端側にブラシ体を有し基端側にスイッチアームを有したブラシ柄を備えており、前記スイッチ手段は、前記ブラシ柄先端側の揺動動作に伴う前記スイッチアームの動作でON/OFF状態が切り替わる構成であって前記歯ブラシ本体内部に配置されており、前記ブラシ柄の先端側を直立位置から後方に押圧して前記歯ブラシ本体に対し所定角度以上傾倒させることでON状態になるとともにその角度で所定の固定力を発揮して固定され、前記ブラシ柄先端側を前方に押圧して前記直立位置に戻すことでOFF状態になるとともにその角度で所定の固定力を発揮する、ことを特徴とする。
【0009】
このように、ブラシ柄基端側にスイッチ手段を設けてこれを直立位置から所定角度以上後方に傾倒させることでONになるとともにその角度で固定力を発揮するようにしたことにより、スイッチON後はブラシ柄先端側の揺動を阻止して、歯磨き動作の自在性が確保されやすいものとなり、所定の押圧力を前方側へ加えブラシ柄の角度を元の直立状態に戻すことでOFFにすることができるため、ON/OFF操作が極めて容易なものとなる。
【0010】
また、そのスイッチ手段は、所定角度で連続した2つの押圧面がシーソー式に揺動するON/OFF切替え部材を有した切替えスイッチを備えており、ブラシ柄基端側でその長手方向に延設されたスイッチアーム先端側に突出・退縮可能な状態で設けられて所定の弾性体で突出方向に付勢されてなる摺動部材が、ブラシ柄の揺動動作伴うスイッチアームの動作に応じてその先端部分を前記2つの押圧面に対し交互に当接し押圧しながらシーソー式にON/OFF切替えを行うものとすれば、ON/OFFの切替えが確実に行われるとともに各状態で所定の固定力を発揮して安定しやすいものとなる。
【0011】
さらに、上述した電動歯ブラシにおいて、そのブラシ柄は、そのブラシ体を有した先端側の所定部分が着脱可能とされており、その部分を取り外すことで内部に配設した筆状の歯間ブラシが露出することを特徴としたものとすれば、消耗しやすいブラシ体側の部分のみ交換可能として、メンテナンスが容易になることに加え歯間掃除も行えるものとなる。
【0012】
さらにまた、上述した電動歯ブラシには、少なくともブラシ柄を収納しながら歯ブラシ本体と一体となる収納ケースが付帯されており、ブラシ柄を収納ケースに収めて一体となった状態では、ブラシ柄の揺動範囲が規制されて電源OFF状態が維持されることを特徴としたものとすれば、電動歯ブラシの不使用時に意図せずに作動してしまうことを回避することができる。
【発明の効果】
【0013】
ブラシ柄を所定角度以上後方に傾倒させることでスイッチONとなりその角度で固定力を発揮するものとした本発明によると、歯磨き動作の自在性を損なうことなく電源スイッチの良好な操作性を確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】(A)は本発明における実施の形態である電動歯ブラシの非作動時の状態を示す部分縦断面図、(B)は(A)の電動歯ブラシの作動時の状態を示す部分縦断面図である。
【
図2】(A)は、
図1の電動歯ブラシにおけるスイッチ手段の詳細な構成を示す拡大した部分縦断面図、(B)は(A)の応用例を示す拡大した部分縦断面図である。
【
図3】
図1の電動歯ブラシにおけるブラシ柄のブラシ体側所定部分を外した状態を示す分解図である。
【
図4】
図1の電動歯ブラシにおけるブラシ柄の基端側の構成の応用例を示す部分側面図である。
【
図5】ブラシ駆動手段を超音波発振子とした場合のブラシ柄を示す部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。尚、本発明において、電動歯ブラシには音波振動式、往復動式、回転式、旋回式のほか、超音波振動式のものも含まれる。また、以下の説明において、ブラシ駆動手段の配置状態やこれに繋がる配線については周知のものであるため、その詳細な図示と説明は省略する。
【0016】
図1は、本実施の形態の電動歯ブラシ1を示しており、(A)は非作動時、(B)は作動時(使用時)の状態を示している。この電動歯ブラシ1はスイッチ手段をON操作することで、内装した電池50の電力を使用しながらモータ205を作動させ、ブラシ柄20のうち特に先端側のブラシ体201を振動させて使用する、いわゆる音波振動式のものである。
【0017】
本実施の形態においては、そのスイッチ手段が、先端側にブラシ体201を有し基端側にスイッチアーム303を有したブラシ柄20の揺動動作に連動してON/OFFが切替わる構成とされて歯ブラシ本体10内部に配置され、ブラシ柄20の先端側を後方に押圧して歯ブラシ本体10に対し所定角度(本実施の形態では8°)以上傾倒させることでON状態になり、その角度で所定の固定力が発揮されて安定するようになっており、この点が本発明における特徴部分となっている。
【0018】
具体的には、ブラシ柄20の基端面から棒状のスイッチアーム303が長手方向(軸線方向)に延設され、このスイッチアーム303の基端側が、歯ブラシ本体10の先端側部分で軸204により軸支されてブラシ柄20が先端側を揺動可能な状態で歯ブラシ本体10に連結されており、そのスイッチアーム303の先端側が、ボタン式のスイッチ301と組み合わされて切替えスイッチを構成するシーソー体302の押圧面(上面)に当接したものとなっており、これらでスイッチ部30を構成している。
【0019】
そのスイッチアーム303は、ブラシ柄30基端面から延設されたアーム体303aと、先端側にローラー状の当接体303cを有して基端側開口部からアーム体303aを挿入させた有底筒状の摺動部材303bと、アーム体303aを挿通させた状態で摺動部材303bを先端方向に押圧するように介装したコイルバネ303eとからなり、その摺動部材303bが、先端側の当接体303cをON/OFF切替え部材であるシーソー体302の連続した2つの押圧面に対し、交互に当接・押圧しながらシーソー式にスイッチ301のON/OFF切替えを行うものとされている。
【0020】
図1(A)は非作動時の状態であるが、通常はブラシ柄20が一点鎖線で示す収納ケース102に収納されて保管されるものであり、その状態でブラシ柄20は歯ブラシ本体10のケーシング101に対し真っ直ぐの角度で固定される。このとき、スイッチ部30のシーソー体302はOFFの位置であり、スイッチアーム303先端側の当接体303cが、右側の水平位置となった押圧面に当接しながらコイルスプリング303eの付勢力で押圧しており、収納ケース102を外した場合でもブラシ柄20先端側の揺動動作に対して所定の固定力を発揮する。尚、本実施の形態では、前記シーソー体302が磁性体により形成されているとともに、前記スイッチ301と対向に磁石304が配置されており、OFFの位置でシーソー体302が磁石304に吸着して固定を確実なものとしており、携行時などにON状態になることがない。
【0021】
図1(B)を参照して、この電動歯ブラシ1を使用する場合には、収納ケース102を外し、ブラシ柄20の先端側を指で所定角度以上傾倒させるか、或いはブラシ体201を歯に押し付けて所定角度以上後方に傾倒させることにより、スイッチアーム303先端側の当接体303cが図中左側に移動してシーソー体302を左側に倒しながら他方の押圧面に移動して、スイッチ301をON状態にし、モータ205を作動させる。
【0022】
これにより、ブラシ柄20先端側のブラシ体201は駆動開始して音波振動を行いながら、歯磨き動作において優れたな清掃機能を発揮する。このように、スイッチ部30が歯ブラシ本体10の内部にあることで、その部分に歯磨き剤が固着する心配のないものとなり、また、指先の繊細な動作を要することなく容易にスイッチON操作ができることから、電源スイッチの操作性において極めて優れたものとなっている。
【0023】
また、その際、ブラシ柄20基端側のスイッチアーム303は、先端側の摺動部材303bがコイルスプリング303eで付勢されてシーソー体302の押圧面を押圧していることから、ブラシ柄20の歯ブラシ本体10に対する角度がある程度固定されたものとなっており、歯磨き動作における圧力レベルでは先端側が殆ど揺動しないため、歯磨き動作の自在性を損なわないものとしている。
【0024】
図2(A)は、前述した電動歯ブラシ1のスイッチ部30の詳細な構成を示している。この例では、摺動部材303b先端側に設けた当接体303cが、軸支により回転動作可能とされたローラーであり、シーソー体302上面で押圧面上を移動する際に摩擦抵抗が生じにくいものとなっている。また、シーソー体302の中央側に移動して反対側に倒す際に最も強い力が必要となることから、電源スイッチのON及びOFF状態で適度な固定力を発揮するため、ブラシ体201に僅かな圧力が加わった程度では切替わらないものとしている。
【0025】
図2(B)は、(A)の応用例としてのスイッチ部31を示しており、摺動体313bが筒状のアーム体313aの内部で摺動する方式のスイッチアーム313となっており、このようにしても前述と同様の機能を発揮することができる。尚、前述した当接体303c,313cは、ローラー式以外にコロ式、或いは先端のみを球面又は曲面とした非回転式のものであっても良い。
【0026】
図3は、ブラシ柄20の詳細な構成を説明するための分解図を示している。本実施の形態では、ブラシ柄20においてブラシ体201を有した先端側から所定範囲が取り外し可能なディスポーザル部20bとされており、ブラシ体201が消耗した時点でモータ205を内装したブラシ柄本体部20aから取り外し、新しい部品と交換できるようになっている。
【0027】
また、ディスポーザブル部20bの内部は空洞とされており、その部分にブラシ柄本体部20aのモータケース208が挿入されるようになっているが、そのモータケース208の先端面からは筆状の歯間ブラシ207が延設されており、ディスポーザブル部20bを外すことでこれが露出するようになっている。そのため、歯磨き動作のみではなく歯間掃除も行えるようになっており、殊に、その歯間ブラシ207先端側が音波振動することで優れた歯間清掃効果を発揮する点で有用性の高いものである。
【0028】
図4は、上述した総ての態様の電動歯ブラシに共通したスイッチアームの応用例としてのブラシ柄21を示しており、そのスイッチアームにおいて当接体をシーソー体に弾性的に押圧させるための方式として、コイルスプリングを用いる代わりにスイッチアーム403自体を可撓性樹脂で作成して湾曲した弾性変形部403eを設けたものとしている。また、その当接体403cは、前述のようなローラー式ではなく先端面が摩擦の少ない態様とされている。このように極めて簡易な構成であっても、前述と同様の機能を発揮することができ、コストの低廉化を容易なものとしている。
【0029】
図5は、上述した総ての態様の電動歯ブラシに共通したブラシ駆動手段の応用例としてのブラシ柄22を示しており、モータ205の代わりに超音波発振子216をブラシ体221の根本側に備えて超音波歯ブラシを構成したものである。この場合も、ブラシ柄22の基端側では前述と同様のスイッチ手段が配設され、前述と同様のスイッチ電源の操作性において優れたものとしながら、超音波歯ブラシとしての動作の自在性に優れたものとなっている。
【0030】
尚、上述した総ての態様の電動歯ブラシに共通して、ブラシ柄と歯ブラシ本体の接続部分において、内側のスイッチ部に歯磨き中の水や歯磨き剤が侵入しにくくするためのパッキン材等のシール手段を配設しておくことが、電源スイッチの操作性を良好に維持する観点から推奨される。
【0031】
以上、述べたように、本発明により歯磨き動作の自在性を損なうことなく、電源スイッチの良好な操作性を確保できるようになった。
【符号の説明】
【0032】
1 電動歯ブラシ、10 歯ブラシ本体、20,21,22 ブラシ柄、30,31 スイッチ部、50 電池、102 収納ケース、201,211,221 ブラシ体、205 モータ、207 歯間ブラシ、216 超音波発振子、301 スイッチ、302 シーソー体、303,313,403 スイッチアーム、303a,313a アーム体、303b,313b 摺動部材、303c,313c,403c 当接体、303e,313e コイルスプリング