(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記エンクロージャ内の上記保育環境についての上記情報が、児の体温と、器内温についての設定温度または児の体温についての設定温度と、器内温と、保育器内の湿度と、保育器内の湿度についての設定湿度とを含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の保育器。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を閉鎖型保育器兼用の開放型保育器に適用した−実施例を、「1、保育器全体の概略的な構成」、「2、操作ユニット兼用の表示ユニットの構成」および「3、操作ユニット兼用の表示ユニットの動作」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
1、保育器全体の概略的な構成
【0014】
保育器1は、
図1および
図2に示すように、平面的に見てほぼ長方形状などの基台2と、この基台2のほぼ外周囲に沿って立設されているほぼ直方体形状などのエンクロージャ3とを備えている。そして、基台2上には、臥床架(図示せず)が配置されている。また、この臥床架上に配置されている児用のマット(図示せず)の上面には、必要に応じて薄いシーツ(図示せず)が敷かれてから、未熟児などの児が、上記児用マット上に横たわらされて、診察、処置、保育などを施される。さらに、エンクロージャ3は、全体としてほぼ透明であってよく、前側の壁部4、後側の壁部(図示せず)、頭側(換言すれば、基端部側)の壁部5および脚側(換言すれば、先端部側)の壁部6をそれぞれ備えている。そして、前側の壁部4、上記後側の壁部、頭側の壁部5および脚側の壁部6によって、平面的に見てほぼ長方形状などの周囲枠部が構成されている。また、前側の壁部4、上記後側の壁部、脚側の壁部6などは、フェンスまたは処置窓を構成しているので、児に対する診察、処置、保育などを任意の方向から施すことができるようにするために、ほぼ下方に向かって往回動することまたはほぼ下方に向ってほぼ直線的に往動することなどによって開放され得るように構成されている。さらに、前側の壁部4、上記後側の壁部などには、左右一対などの手入れ窓7が配置されていてよい。なお、上述のように、前側の壁部4、上記後側の壁部および脚側の壁部6が完全に開放されたときには、保育器1を蘇生処置用の装置としても用いることができる。
【0015】
図1および
図2に示す基台2は、ほぼ水平方向に延在するフレーム8に取り付け支持されている。そして、このフレーム8は、メイン支柱11に支持されている。また、このメイン支柱11は、それぞれが車輪12付きの合計で例えば4本の腕部を有する左右一対のベース13に取り付け支持されている。さらに、これら一対のベース13は、共通の連結部材9によって、互いに連結されている。そして、この連結部材9には、メイン支柱11が立設されている。また、
図1および
図2に示すメイン支柱11に取り付け支持されているフレーム8には、
図1に示すように互いにほぼ左右対称であってよい左右一対のサブ支柱14a、14bが、共通の連結部材22を介して、取り付け支持されている。そして、これら左右一対のサブ支柱14a、14bは、頭側の壁部5から外方側に遠ざかる方向に向かってエンクロージャ3から離間した状態でもって、頭側の壁部5よりもさらに外方側に配置されている。
【0016】
エンクロージャ3は、
図1および
図2に示すように、天面フード15をさらに備えている。そして、左右一対のサブ支柱14a、14bのうちの
図1における例えば左側の加熱器用サブ支柱14aには、
図1に示すように、加熱器16が支持軸17によって取り付け支持されている。また、
図1における例えば右側の天面フード用サブ支柱14bには、天面フード15が支持腕18によって取り付け支持されている。この場合、天面フード15は、ほぼ四角錐台形状などであってよく、また、その下面が開放された中空体であってよい。したがって、エンクロージャ3は、前記周囲枠部と、この周囲枠部の上端開口を選択的に覆うことができる天面フード15とを備えている。そして、
図1および
図2に示す閉鎖型の状態での保育器1においては、エンクロージャ3は、ごく小さいほぼ小屋形状に構成されている。なお、左右一対のベース13のうちの前側のベース13には、前後一対のフットスイッチ19a、19bが互いに隣接して配設されている。そして、操作者が前側のフットスイッチ19aを足などで押圧操作したときには、フレーム8がメイン支柱11に対して下降するので、このフレーム8に取り付けられている基台2などが同様に下降する。また、操作者が後側のフットスイッチ19bを足などで押圧操作したときには、フレーム8がメイン支柱11に対して上昇するので、このフレーム8に取り付けられている基台2などが同様に上昇する。
【0017】
図1および
図2に示す加熱器用サブ支柱14aおよび天面フード用サブ支柱14bのそれぞれは、固定支柱21および可動支柱(図示せず)から成っている。そして、左右一対のサブ支柱14a、14bの固定支柱21の下端部は、共通の連結部材22を介してフレーム8に取り付け支持されている。また、上記一対の可動支柱は、従動歯車、駆動用チェーン、駆動歯車、電動モータなどの昇降駆動機構(いずれも図示せず)によって、固定支柱21内を上下方向にそれぞれ往復駆動(換言すれば、昇降駆動であって、固定支柱21に対して伸縮可能に駆動)されるように構成されている。そして、天面フード15が上記可動支柱の上昇にともなって上昇位置まで移動したときには、保育器1は、開放型保育器として機能する。また、天面フード15が上記可動支柱の下降にともなって
図1および
図2に示すように下降位置まで移動したときには、保育器1は、閉鎖型保育器として機能する。さらに、この閉鎖型保育器として機能するときには、加熱器16は、その使用状態(この場合には、使用状態であっても少量の熱線しか放射されない。)においては、上記可動支柱の上昇にともなって上昇位置(図示せず)に留まり、その不使用状態においては、上記可動支柱の下降にともなって
図1および
図2に示す下降位置まで移動していてよい。なお、加熱器16およびその回動駆動機構のそれぞれの構成や加熱器16と天面フード15との相互の関係を含む保育器1の全体構成の詳細は、本発明の要旨ではないので、その詳細な図示および詳細な説明は、本文においては省略する。
【0018】
基台2の脚側の壁部6側には、
図1に示すように、開閉用ドア25が配設されている。そして、この開閉用ドア25は、加湿器としての加湿ユニット(図示せず)を保育器本体26の基台2に装着したり取り出したりするのに用いられる開口24を開閉することができる。また、天面フード15のほぼ平坦な天板部(換言すれば、平板部)27の外側面には、
図1および
図2に示すように、操作ユニット兼用の表示ユニット31(以下、本明細書においては、単に、「表示ユニット31」ともいう。)が天面フード15に対して着脱可能に取り付けられている。なお、表示ユニット31の構成および動作については、それぞれ後述する「2、操作ユニット兼用の表示ユニットの構成」および「3、操作ユニット兼用の表示ユニットの動作」の項において詳細に説明する。
【0019】
2、操作ユニット兼用の表示ユニットの構成
【0020】
表示ユニット31は、
図1〜
図3に示すように、操作ユニット本体兼用の表示ユニット本体32(以下、本明細書においては、単に、「表示ユニット本体32」ともいう。)と、この表示ユニット本体32を天面フード15に取り付けるための取り付け機構33とを備えている。そして、表示ユニット本体32は、
図3に示すように、操作パネル兼用の表示パネル34(以下、本明細書においては、単に、「操作/表示パネル34」ともいう。)と、この操作/表示パネル34の前面以外の部分をほぼ覆っている縁部材35とを備えている。また、縁部材35のほぼ下面には、それぞれほぼ平板形状であってよい左右一対の被取り付け部36a、36bが突設されている。
【0021】
図3に示す操作/表示パネル34のうちの縁部材35から露出している露出部分41には、それぞれが左右方向に延在している上下5列(換言すれば、上下5段)の表示部列42a〜42dまたは操作部列43が配置されている。この場合、1段目〜4段目の各種の表示部列42a〜42dは、保育器1の保育環境などの各種の情報を表示することができるように構成されている。すなわち、1段目の表示部列42aには、警報表示などの各種の図形などが必要に応じて表示される。具体的には、1段目の表示部列42aにおいては、表示部51は、警報音停止表示灯であって、警報音を停止させた状態になったときに点灯する。そして、表示部52は、体温プローブ警報表示灯であって、児の体温を検出するのに用いられる体温プローブ(換言すれば、体温センサ)91(
図9参照)の断線、ショートおよび/または未接続の場合に、点滅状態で点灯する。また、表示部53は、設定温度警報表示灯であって、児の体温の表示または保育器1内の温度(すなわち、器内温)が設定温度付近を超えた状態が続いた場合に点灯する。さらに、表示部54は、過温警報表示灯であって、器内温が設定温度付近を超えた場合に点滅する。そして、表示部55は、ファン警報表示灯であって、基台2内に配置されているファン92(
図9参照)および/またはその関連部分に不具合が生じた場合に点灯または点滅する。また、表示部56は、システム警報表示灯であって、CPU(すなわち、中央処理装置)59(
図9参照)が正常であるにもかかわらず、保育器1の各種のシステムに何らかのエラーが生じたときに点滅する。さらに、表示部57は、停電警報表示灯であって、動作電源およびその関連部分やCPUおよび制御基板に何らかの異常が生じたときに点滅する。そして、表示部58は、電源通電表示灯であって、商用電源から保育器1に通電されている状態で点灯する。
【0022】
図3に示す2段目の表示部列42bにおいては、表示部61は、体温表示であって、児の体温を検出するのに用いられる前記体温プローブから検出された体温を表示する。そして、表示部62は、設定温度表示であって、マニュアルコントロールのときには、器内温についての設定温度を表示し、サーボコントロールのときには、児の体温についての設定温度を表示する。また、表示部63は、器内温度表示であって、器内温を表示するとともに、器内温を測定するためのセンサーモジュールが正しく取り付けられていないときには点滅する。さらに、3段目の表示部列42cにおいては、表示部64〜67のそれぞれは、モード表示灯であって、詳細な説明を省略して簡略に説明すると、保育器1の各種の使用モード(換言すれば、運転モード)のうちのいずれかの使用モードを設定するときに点滅するとともに、この設定した使用モードで使用しているときには点灯する。そして、4段目の表示部列42dのうちの左半分における表示部71〜73のそれぞれは、警報表示灯であって、詳細な説明を省略して簡略に説明すると、前記加湿ユニットの使用状態に不都合な点が生じたときに、点灯または点滅する。また、4段目の表示部列42dのうちの右半分における表示部74は、器内湿度表示であって、保育器1内の湿度を表示する。さらに、上記右半分における表示部75は、設定湿度表示であって、保育器1内の湿度についての設定湿度を表示する。
【0023】
図3に示す5段目の操作部列43には、保育器1の保育環境などについての各種の運転状態を変更したり切り替えたりするのに用いられる各種のスイッチ操作部81〜87が配置されている。具体的には、5段目の操作部列43においては、操作部81は、湿度設定スイッチ操作部であって、このスイッチ操作部81を適当時間押し続けることによって、後述のスイッチ操作部85、86による湿度設定値の変更が可能になる。そして、操作部82は、オーバーライド設定スイッチ操作部であって、器内温設定操作中または体温設定操作中にこのスイッチ82を押すことによって、器内温または児の体温の設定範囲の上限を拡大することができる。また、操作部83は、サーボコントロールモード切替/設定スイッチ操作部であって、このスイッチ操作部83を適当時間押し続けることによって、体温設定値を変更することまたはマニュアルコントロールモードからサーボコントロールモードに変更することを行うことができる。さらに、操作部84は、マニュアルコントロールモード切替/設定スイッチ操作部であって、このスイッチ操作部84を適当時間押し続けることによって、器内温設定値を変更することまたはサーボコントロールモードからマニュアルコントロールモードに変更することを行うことができる。そして、操作部85は、設定値減少スイッチ操作部であって、スイッチ操作部81、83または84を適当時間押し続けてから、このスイッチ操作部85を押すことによって器内温、体温または湿度の設定値を減少させることができるとともに、このスイッチ操作部85を押し続けることによって器内温、体温または湿度の設定値を連続的に減少させることができる。また、操作部86は、設定値増加スイッチ操作部であって、スイッチ操作部81、83または84を適当時間押し続けてから、このスイッチ操作部86を押すことによって器内温、体温または湿度の設定値を増加させることができるとともに、このスイッチ操作部86を押し続けることによって器内温、体温または湿度の設定値を連続的に増加させることができる。さらに、操作部87は、警報音停止スイッチ操作部であって、警報の発報中にこのスイッチ操作部87を押したときに、警報音が停止して、既述の警報音停止表示灯51が点灯する。なお、操作部83、84に関連してそれぞれ上述したマニュアルコントロールおよびサーボコントロールについて説明を追加すると、マニュアルコントロールとは、器内温を或る設定値に設定した状態において保育器1内を加温制御することを意味している。そして、サーボコントロールとは、児の体温を或る設定値に設定した状態において、保育器1内を加温制御することを意味している。
【0024】
取り付け機構33は、
図3〜
図8に示すように、主要構成部材として、ベース部材101、吸盤部材102、操作レバー(換言すれば、操作部材または操作手段)103および支持部材104を備えている。そして、ベース部材101は、ベース部材本体105と軸受け部106とを備えている。また、このベース部材本体105は、ほぼ丸型のスープ皿を裏返しにした形状をほぼ有するとともに、吸盤部材102を保持している。さらに、軸受け部106は、ほぼ円柱形状のコップを引っくり返した形状を有するようにこのベース部材本体105と一体成形されるとともに、このベース部材本体105の軸心と外周囲との間にほぼ位置している。そして、吸盤部材102は、その下面が凹んでいるほぼ丸型の外側形状を有しかつゴムなどの弾性材料から成る吸盤本体107と、この吸盤本体107に一体的に結合されかつ硬質プラスチックなどの硬質材料から成る軸受け部108とを備えている。なお、この軸受け部108は、吸盤本体107に埋設されている鍔部111をその下端に有している。そして、軸受け部108は、吸盤本体107に埋設されるとともに、この吸盤本体107の上側面から上方に突出している。また、ベース部材101と吸盤部材102との間には、ベース部材101に対して吸盤部材102をほぼ下方に向かって弾性的に付勢するほぼ円錐台形状などのコイルばね113がばね手段(換言すれば、弾性付勢手段)として介装されている。さらに、このコイルばね113には、支持軸部108が貫通している。そして、この支持軸部108の上端部付近には、操作部材または操作手段としての操作レバー103の基端部付近が、軸支手段としての支軸114によって、回動可能に軸支されている。なお、操作レバー103の基端部付近には、カム部115が一体成形などにより一体的に突設されている。また、操作レバー103の先端部付近には、滑り止め用の突起部116が設けられている。
【0025】
ベース部材101の軸受け部106には、
図3〜
図8に示すように、支持部材104の被支軸部117が回動可能に軸支されている。具体的には、支持部材104は、ほぼ下方に突設されている被支軸部117を有している。そして、この被支軸部117は、軸受け部106の上面を貫通して下方に延在している。また、軸受け部106の上面と支持部材104との間には、被支軸部117に挿入されているワッシャ121が介装されている。さらに、被支軸部117には、その下端からワッシャ122、123、皿ばね124およびナット125が順次はめ込まれている。そして、被支軸部117の先端部に設けられている雄ねじ部にナット125がねじ込まれることによって、被支軸部117(ひいては、支持部材104)がベース部材101に対してほぼ水平方向に回動可能に支持されている。
【0026】
表示ユニット本体32の左右一対の被取り付け部36a、36bは、
図3〜
図5に示すように、支持軸としてのボルト126と左右一対の筒状部材127a、127bとをそれぞれ介して、取り付け機構33の支持部材104に支持されている。具体的には、支持部材104の取り付け孔131には、左側の筒状部材127aの右側の端部に設けられている径小部132と、右側の筒状部材127bの左側の端部に設けられている径小部133とが、左右両側からそれぞれ嵌合している。そして、ボルト126は、右側被取り付け部36b、右側筒状部材127b、支持部材104、左側筒状部材127aおよび左側被取り付け部36aをそれぞれ貫通して、延在している。なお、ボルト126の頭部と右側被取り付け部36bとの間には、この頭部側から皿ばね134および3枚のワッシャ135が順次はめ込まれている。そして、右側被取り付け部36bと右側筒状部材127bとの間には、ワッシャ136がはめ込まれている。また、左側筒状部材127aと左側被取り付け部36aとの間には、ワッシャ137がはめ込まれている。また、さらに、左側被取り付け部36aとボルト126の先端部との間には、左側被取り付け部36a側から2枚のワッシャ138および皿ばね139が順次はめ込まれている。さらに、ボルト126の先端部に設けられている雄ねじ部にナット141がねじ込まれることによって、左右一対の被取り付け部36a、36b(ひいては、表示ユニット本体32)は、支持部材104に対して起伏方向に回動可能に支持されている。なお、ボルト126の両端部には、左右一対のキャップ部材109a、109bがそれぞれ取り付けられている。そして、これら左右一対のキャップ部材109a、109bの両側面にそれぞれ形成されたリブが、ボルト126の頭部とナット141とにそれぞれ嵌合している。
【0027】
図9は、表示ユニット31(換言すれば、表示ユニット本体32)の動作に関連する電気系統がブロック図で概略的に示されている。なお、保育器本体26の基台2内には、CPU59と、
図9に示す被制御機器群142と、
図9に示すセンサ群143のうちの水位センサ144とのそれぞれが、配置されている。そして、保育器本体26のエンクロージャ3内には、
図9に示すセンサ群143のうちの温度センサ145、湿度センサ146、酸素センサ147および体温センサ91のそれぞれが、配置されている。また、被制御機器群142には、ヒータ151、ファン92および加湿器用ヒータ152のそれぞれが、含まれている。さらに、表示ユニット31(換言すれば、表示ユニット本体32)には、表示灯群153、設定値表示器群154、測定値表示器群155および操作スイッチ群156のそれぞれが、含まれている。なお、図示を省略したが、表示ユニット本体32は、基台2の内部に配置されているCPU59などの制御部に、電気コードで接続されるように構成されている。そして、この電気コードのためのコンセントは、表示ユニット本体32の背面と基台2の側面とにそれぞれ配設されている。
【0028】
図9に示すセンサ群143のそれぞれのセンサからの検出出力は、CPU59にそれぞれ入力されるように構成されている。そして、被制御機器群142のそれぞれの被制御機器には、CPU59からの制御信号が供給されるように構成されている。また、CPU59は、表示ユニット31のうちの表示灯群153および測定値表示器群155に制御信号をそれぞれ供給するとともに、設定値表示器群154および操作スイッチ群156から制御信号をそれぞれ供給される。
【0029】
図9に示す温度センサ145は、器内温を検出するように構成されている。そして、湿度センサ146は、エンクロージャ3内の湿度を検出するように構成されている。また、酸素センサ147は、エンクロージャ3内の酸素濃度を検出するように構成されている。さらに、水位センサ144は、加湿ユニット(図示せず)の加湿槽(図示せず)内の水位を検出するように構成されている。そして、体温センサ91は、エンクロージャ3内の児の体温を検出するように構成されている。また、ヒータ151は、エンクロージャ3に送り込まれる空気を加温するように構成されている。さらに、ファン92は、必要に応じて加温および加湿された空気をエンクロージャ3内に送り込むように構成されている。そして、加湿器用ヒータ152は、加湿ユニット(図示せず)内の蒸留水を加熱して蒸発させるように構成されている。また、表示灯群153は、
図3に示す表示部列42aの表示部51〜58、表示部列42cの表示部64〜67および表示部列42dの表示部71〜73をそれぞれ含んでいる。さらに、設定値表示器群154は、
図3に示す表示部列42bの表示部62および表示部列42dの表示部75をそれぞれ含んでいる。そして、測定値表示器群155は、
図3に示す表示部列42bの表示部61、63および表示部列42dの表示部74をそれぞれ含んでいる。また、操作スイッチ群156は、
図3に示す操作部列43の操作部81〜87をそれぞれ含んでいる。
【0030】
3、操作ユニット兼用の表示ユニットの動作
【0031】
図3および
図5に示す操作ユニット兼用の表示ユニット31を、
図1および
図2に示すように、例えば天面フード15の上側の平板部27に取り付ける場合には、つぎの(a)項〜(d)項に記載の取り付け操作を行えばよい。
【0032】
(a)まず、操作者は、表示ユニット31が
図6に示す初期状態に戻っていなければ、表示ユニット31を
図6に示す初期状態に戻す。具体的には、操作者は、操作レバー103を、支軸114を支点として、
図4における時計方向に復回動させて、
図6に示す復回動位置に持ち来す。この場合、吸盤部材102は、コイルばね113の復元力によって、
図6に示すように、ベース部材101から離間する方向に復動する。
【0033】
(b)ついで、操作者は、表示ユニット本体32を両手で持って、
図7に示すように、取り付け機構33を平板部27の上側面に押し付ける。この場合、吸盤本体107の下側面がほぼ平坦になるので、吸盤部材102と平板部27との相互の間隙がほとんど無くなる。
【0034】
(c)さらに、操作者が、表示ユニット本体32を両手で持ったままで、この表示ユニット本体32をほぼ下方に押すことによって、取り付け機構33を平板部27の上側面に押し付け続けると、取り付け機構33は、
図8に示す状態になる。この場合、ベース部材101の外周部分162の下側部が吸盤本体107の外周部分163の上側面を強く押しつけるので、この外周部分163の下側面が平板部27に強く押し付けられる。さらに、操作レバー103は、自重などによって、支軸114を支点として
図8における反時計方向に往回動することができる。
【0035】
(d)ついで、操作者が、
図8に示す状態において、支軸114を支点として操作レバー103を反時計方向に往回動させて、
図4に示す状態にすると、軸受け部108(ひいては、吸盤本体107のうちの外周部分163以外の中央部分)が、操作レバー103によって、上方に引き上げられる。このために、吸盤本体107と平板部27の中央部分との間には、ほぼ真空状態(換言すれば、負圧)の空間161が生じる。したがって、吸盤部材102(ひいては、表示ユニット31)は、その吸着力によって、平板部27に取り付け固定される。
【0036】
表示ユニット31を天面フード15の平板部27から取り外す場合には、つぎの(e)項および(f)項に記載の取り外し操作を行えばよい。
【0037】
(e)まず、操作者は、表示ユニット31の
図4に示す取り付け状態において、表示ユニット31を支えながら、操作レバー103を支軸114を支点として
図4における時計方向に復回動させて、
図8に示す状態に持ち来す。この場合、吸盤本体107の下側面と平板部27の上側部との間におけるほぼ真空状態の空間がほとんどなくなるので、吸盤本体107による平板部27への吸着力がほとんどなくなる。
【0038】
(f)ついで、操作者は、
図8に示す表示ユニット本体32を
図6に示すようにほぼ上方に持ち上げることによって、表示ユニット31を天面フード15から取り除くことができる。
【0039】
図1および
図2に示す閉鎖型保育器として使用されている状態において、表示ユニット本体32のための電源スイッチ(図示せず)をオンにした場合には、
図3に示す表示ユニット本体32の操作/表示パネル34には、保育器1のエンクロージャ3内の保育環境などについての各種の情報が表示される。例えば、
図3に示す操作/表示パネル34の表示部61には、児の体温が、表示部62には、器内温または児の体温についての設定温度が、また、表示部63には、器内温が、また、表示部74には、エンクロージャ3内の湿度が、さらに、表示部75には、保育器1内の湿度についての設定湿度がそれぞれ表示される。なお、前述の「2、操作ユニット兼用の表示ユニットの構成」の項において説明した機能を有している操作部81〜87のそれぞれは、その必要に応じて適当に操作される。また、前述の「2、操作ユニット兼用の表示ユニットの構成」の項において説明した機能を有している表示部51〜58、64〜67および71〜73のそれぞれは、その必要に応じて適当な表示を行う。
【0040】
以上、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
【0041】
例えば、上述の実施例においては、本発明を閉鎖型保育器兼用の開放型保育器に適用した。しかし、本発明は、閉鎖型保育器、開放型保育器などの他の保育器にも適用することができる。
【0042】
また、上述の実施例においては、取り付け機構33の吸盤部材102を天面フード15の天板部(換言すれば、平板部)27の外側面に取り付けるようにした。しかし、吸盤部材102を天面フード15の任意の傾斜板部164の外側面、前後および左右のうちのいずれかの壁部4〜6の外側面、基台2の前後および左右のうちのいずれかの壁部の外側面、連結部材22の前後および左右のうちのいずれかの壁部の外側面、サブ支柱14a、14bのうちのいずれかの固定支柱21のいずれかの側面部の外側面などの任意の面(好ましくは、ほぼ平坦な面)に取り付けたり、これら任意の面に取り付け箇所を変更したりすることができる。
【0043】
また、上述の実施例においては、操作/表示パネル34は、タッチパネルタイプの液晶表示パネルによって構成されてはいない。したがって、表示部51〜58、61〜63、64〜67および71〜75のそれぞれは、指などでタッチ(すなわち、接触)しても表示内容が変化しないように構成されている。また、操作部81〜87のそれぞれは、機械的なスイッチ操作部であって、指などで機械的な操作を行わなければ、スイッチ動作が行われない。しかし、操作/表示パネル34は、タッチパネルタイプの液晶表示パネルから構成されていてもよい。
【0044】
また、上述の実施例においては、表示ユニット31が単一の吸盤部材102を備えている。しかし、表示ユニット31は、複数の吸盤部材102を備えていてもよい。
【0045】
また、上述の実施例においては、操作手段103を吸盤部材102に軸支手段114によって往復回動可能に軸支している。しかし、操作手段103は、往復回動以外の往復動を行うように構成されていてもよく、例えば、カムとカムフォロアとを用いて往復動するように構成されていてもよい。