(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
炎症性疾患、閉塞性気道疾患、アレルギー、HIV−介在レトロウイルス感染、心血管障害、神経炎症、神経障害、疼痛、プリオン介在疾患及びアミロイド介在障害から選択される疾患の予防又は治療のための;及び免疫応答の調節のための医薬の製造のための、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
炎症性疾患、閉塞性気道疾患、アレルギー、HIV−介在レトロウイルス感染、心血管障害、神経炎症、神経障害、疼痛、プリオン介在疾患及びアミロイド介在障害から選択される疾患の予防又は治療のための;及び免疫応答の調節のための、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【発明の概要】
【0005】
本発明の種々の態様を以下に記述する:
1) 本発明は、式(I)の化合物及びそのような化合物の塩(特に薬学的に許容される塩)に関する:
【化1】
式中、
Wは−CH
2CH
2−又は−CH=CH−を表し;
Yは結合又は(C
1−C
4)アルカンジイル基を表し;
R
1はアリール−又はヘテロアリール−基を表し、これらの基は独立に未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基は、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ、(C
1−C
2)フルオロアルキル及び(C
1−C
2)フルオロアルコキシからなる群より独立に選択され;
R
2は、
− 未置換であるか又は1個のR
3R
4N−CH
2−若しくはヘテロシクリル−メチルにより置換された(C
3−C
6)シクロアルキル;又は
− (C
2−C
6)アルキルであって、
−− 未置換であるか;
−− 1個の置換基により置換され、当該置換基が−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6、(C
1−C
4)アルコキシ又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換され;又は
−− 1又は2個のヒドロキシにより置換された;
上記の(C
2−C
6)アルキル;又は
− 1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)
アルキル)であって、当該置換基が、
−− 1個の−NR
3R
4により置換された(C
3−C
6)シクロアルキル;
−− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換されたヘテロシクリル;又は
−− アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より独立に選択される上記アリール−又はヘテロアリール−基;
である上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル);又は
− 1個のヘテロシクリルにより置換された(C
3−C
5)フルオロアルキルであって、当該ヘテロシクリルが未置換であるか、又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換された、上記の(C
3−C
5)フルオロアルキル;又は
− ヘテロシクリルであって、未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル又はベンジルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換された上記のヘテロシクリル;
を表し;
R
3及びR
4は、互いに独立に、水素又は(C
1−C
3)アルキルを表し;そして
R
5及びR
6は、互いに独立に、水素又はメチルを表すか;又は
R
5とR
6は、それらを保持する窒素原子と一緒にピロリジン又はピペリジン環を形成する。
【0006】
疑義を避けるために、態様1)に従う式(I)の化合物の配置は、置換基R
1−Y−NH−C(O)−が基Wに対して相対的に近傍にあり(endo−位)、その一方、置換基R
2−O−C(O)−がシクロプロピル−部分に対して相対的に近傍にある(exo−位)ような配置である。
【0007】
式Iは、式I
St1及び式I
St2の化合物並びにそれらの混合物を含む。
【0009】
疑義を避けるために、式(I)の化合物及びそれらの化学的前駆体は、下記の例と同様に呼称される:
構造
【化3】
の純粋な立体異性体は、(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドと称される;
構造
【化4】
の純粋な立体異性体は、(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル
2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]と称され;そして構造
【化5】
の純粋な立体異性体は、(1R,4S,5R,6R)−[ピペリジン−4−イルメチル
5−((4−ブロモフェニル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタ[2]エン−7,1’−シクロプロパン]−6−カルボキシレート]と称される。
【0010】
態様1)に従う式(I)の化合物は、1又は2以上の不斉炭素原子などの、1又は2以上のキラル又は不斉中心を含んでいてもよい。二重結合の置換基は、特に明記しない限り、(Z)−又は(E)−配置で存在してもよい。従って、式(I)の化合物は、立体異性体の混合物として、又は好ましくは純粋な立体異性体として存在してもよい。立体異性体の混合物は当業者に知られた方法で分離してもよい。
【0011】
以下の段落では、本発明の化合物の種々の化学的部分の定義をしており、他の表現によりなされた定義が、より広い又はより狭い定義を与えない限り、当該定義は、本明細書及び請求項を通じて、一律に適用されることを意図している。
【0012】
「アルキル」という用語は、単独で使用される場合も、又は組み合わせて使用される場合も、1〜6個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。「(C
x−C
y)アルキル」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、本明細書で定義したアルキル基を意味する。例えば、(C
1−C
6)アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含む。アルキル基の代表的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルの異性体及びヘキシルの異性体を含む。アルキル基は、未置換であっても又は明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0013】
(C
1−C
4)アルキル基が、アリール−、ヘテロアリール−又はヘテロシクリル−基に対する置換基である場合には、「(C
1−C
4)アルキル」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
4)アルキル基を意味する。当該基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルである。好ましくはメチル、エチル及びイソ−ブチルであり、そして最も好ましくはメチルである。
【0014】
「R
2」が「(C
2−C
6)アルキルであって、未置換であるか;1個の置換基により置換され、当該置換基は−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6、(C
1−C
4)アルコキシ又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルは未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルによ
り置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換され;又は1若しくは2個のヒドロキシにより置換された;上記の(C
2−C
6)アルキル」を表す場合には、「(C
2−C
6)アルキル」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
2−C
6)アルキル基を意味する。当該基の例は、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルの異性体及びヘキシルの異性体である。好ましくはエチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、2,2−ジメチル−プロパ−1−イル、3−メチル−ブタ−1−イル、3,3−ジメチル−ブタ−1−イル、ペンタ−1−イル、ペンタ−2−イル、4−メチル−ペンタ−2−イル及びヘキサ−1−イルである。最も好ましくはエチル、n−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、2,2−ジメチル−プロパ−1−イル及びペンタ−1−イル(そして特に、エチル及びn−プロピル)である。
【0015】
「R
2」が「1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキルであって、当該置換基が、1個の−NR
3R
4により置換された(C
3−C
6)シクロアルキル;未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換されたヘテロシクリル;又はアリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より独立に選択される上記アリール−又はヘテロアリール−基;である上記の(C
1−C
6)アルキル」を表す場合には、「(C
1−C
6)アルキル」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
6)アルキル基を意味する。当該基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルの異性体及びヘキシルの異性体である。好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル及びn−ペンチルである。より好ましくはn−ブチル及びn−ペンチルであり、そして最も好ましくはn−ブチルである。別の好ましい態様において、(C
1−C
6)アルキルという用語はメチルを意味する。
【0016】
「R
3」が「(C
1−C
3)アルキル」を表す場合には、この用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
3)アルキル基を意味する。当該基の例は、メチル、エチル、n−プロピル及びイソ−プロピルである。好ましくはメチル、エチル及びn−プロピルである。最も好ましくはメチル及びエチルである。
【0017】
「R
4」が「(C
1−C
3)アルキル」を表す場合には、この用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
3)アルキル基を意味する。当該基の例は、メチル、エチル、n−プロピル及びイソ−プロピルである。好ましくはメチル、エチル及びn−プロピルである。最も好ましくはメチル及びエチルである。
【0018】
Yにおいて使用される「(C
1−C
2)アルカンジイル基」という用語は、残基R
1及び式(I)に示す分子の残りの部分のアミド−窒素原子に結合する、1から2個の炭素原子を含む炭素鎖を意味する。それぞれの2つの残基は、アルカンジイル基の同じ炭素原子に結合しても、異なる炭素原子に結合してもよい。(C
1−C
2)アルカンジイル基の好ましい例は、メタンジイル、エタン−1,1−ジイル及びエタン−1,2−ジイルである。より好ましくは、メタンジイル及びエタン−1,2−ジイルである。最も好ましくはメタンジイルである。
【0019】
「(C
3−C
6)シクロアルキル」という用語は、単独でも、組み合わせにおいても、3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。(C
3−C
6)シクロアル
キル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。(C
3−C
6)シクロアルキル基は、未置換であっても、明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0020】
「R
2」が「(C
3−C
6)シクロアルキル」を表す場合には、この用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
3−C
6)シクロアルキル基を意味する。当該基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。最も好ましくはシクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【0021】
「R
2」が「1個の(C
3−C
6)シクロアルキルにより置換された(C
1−C
6)アルキル」を表す場合には、「(C
3−C
6)シクロアルキル」という用語は上記の基を意味する。好ましくはシクロプロピル及びシクロヘキシルである。
【0022】
「アルコキシ」という用語は、単独で使用する場合も、組み合わせて使用する場合も、アルキル基が本明細書で定義した通りである、アルキル−O−基を意味する。「(C
x−C
y)アルコキシ」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、本明細書で定義したアルコキシ基を意味する。例えば、(C
1−C
4)アルコキシ基は1〜4個の炭素原子を含む。アルコキシ基の代表的な例はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシを含む。アルコキシ基は未置換であっても、明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0023】
(C
1−C
4)アルコキシ基がアリール−又はヘテロアリール−基に対する置換基である場合には、「(C
1−C
4)アルコキシ」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
4)アルコキシ基を意味する。当該基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシである。好ましくはメトキシ、エトキシ及びイソ−プロポキシである。最も好ましくはメトキシである。
【0024】
「R
2」が「1個の(C
1−C
4)アルコキシにより置換された(C
2−C
6)アルキル」を表す場合には、「(C
1−C
4)アルコキシ」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
4)アルコキシ基を意味する。当該基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシである。好ましくはメトキシ及びエトキシであり、そして最も好ましくはメトキシである。
【0025】
「R
2」が「(C
2−C
6)アルキルであって、1個の置換基により置換され、当該置換基が1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシである上記の(C
2−C
6)アルキル」を表す場合には、「(C
1−C
4)アルコキシ」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
4)アルコキシ基を意味する。当該基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシである。好ましくはメトキシ及びエトキシであり、そして最も好ましくはエトキシである。
【0026】
「(C
x−C
y)フルオロアルキル」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、1又はそれ以上の(そして多分にすべての)水素原子がフッ素で置換された、xからy個の炭素原子を含む、本明細書の前記部分で定義したアルキル基を意味する。フルオロアルキル基は未置換であっても、明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0027】
(C
1−C
2)フルオロアルキル基がアリール−又はヘテロアリール−基に対する置換基である場合には、「(C
1−C
2)フルオロアルキル」という用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
1−C
2)フルオロアルキル基を意味する。当該基の例は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル及び2,2,2−トリフルオロエチルである。好ましくはトリフルオロメチル及び2,2,2−トリフルオロエチルである。最も好ましくはトリフルオロメチルである。
【0028】
「R
2」が「(C
3−C
5)フルオロアルキル」を表す場合には、この用語は、本明細書の前記部分で定義した(C
3−C
5)フルオロアルキル基を意味する。当該基の例は、2−フルオロ−プロピル、2,2−ジフルオロ−プロピル、2−フルオロ−ブチル、2,2−ジフルオロ−ブチル、3−フルオロ−ブチル、3,3−ジフルオロ−ブチル、2−フルオロ−ペンチル、2,2−ジフルオロ−ペンチル、3−フルオロ−ペンチル、3,3−ジフルオロ−ペンチル、4−フルオロ−ペンチル及び4,4−ジフルオロ−ペンチルである。好ましくは3−フルオロ−ブチル、3,3−ジフルオロ−ブチル及び4,4−ジフルオロ−ペンチルである。より好ましくは、3−フルオロ−ブチル及び3,3−ジフルオロ−ブチルである。最も好ましくは3−フルオロ−ブチルである。
【0029】
「(C
x−C
y)フルオロアルコキシ」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、1又はそれ以上の(そして多分にすべての)水素原子がフッ素で置換された、xからy個の炭素原子を含む、本明細書の前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。例えば、(C
1−C
2)フルオロアルコキシ基は1〜2個の炭素原子を含み、1〜5個の水素原子がフッ素で置換されている。フルオロアルコキシ基の代表的な例は、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ及び2,2,2−トリフルオロエトキシを含む。好ましくは、トリフルオロメトキシ及びジフルオロメトキシ等の(C
1)フルオロアルコキシ基である。最も好ましくはトリフルオロメトキシである。
【0030】
ハロゲンという用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
【0031】
ハロゲンがアリール−又はヘテロアリール−基に対する置換基である場合には、この用語は、好ましくはフルオロ、クロロ又はブロモを、そして最も好ましくはクロロ又はブロモを意味する。
【0032】
ハロゲンがヘテロシクリル−基に対する置換基である場合には、この用語は、最も好ましくはフルオロを意味する。
【0033】
「アリール」という用語は、単独で使用する場合も、組み合わせて使用する場合も、フェニル又はナフチル基を意味する。好ましくはフェニル基である。アリール基は未置換であっても、明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0034】
R
1が「アリール」を表す場合には、この用語は、上記の基(好ましくは、フェニル)であって、これらの基が独立に未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、そして最も好ましくは、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ、(C
1−C
2)フルオロアルキル及び(C
1−C
2)フルオロアルコキシからなる群より独立に選択される、上記の基を意味する。好ましくは、置換基は、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから(より好ましくは、フルオロ、ブロモ、メトキシ及びトリフルオロメチルから、そして最も好ましくは、フルオロ及びブロモから)なる群より独立に選択される。そのようなアリール基の例は、4−メトキシ−フェニル、4−トリフルオロメチル−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、4−ブロモ−フェニ
ル、4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル、4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル及び4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル(そして好ましくは、4−ブロモフェニル及び4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)である。
【0035】
R
2が「1個のアリール基により置換された(C
1−C
6)アルキル」を表す場合には、「アリール」という用語は、上記の基(好ましくは、フェニル)であって、これらの基が独立に未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか又は1個の置換基により置換され、そして最も好ましくは、1個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より独立に選択される、上記の基を意味する。好ましくは、置換基は、ハロゲン、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2から(より好ましくは、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2から、そして最も好ましくは、−CH
2NH
2から)なる群より独立に選択される。そのようなアリール基の例は、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−アミノメチル−フェニル、4−アミノメチル−フェニル及び4−スルファモイル−フェニル(好ましくは、3−アミノメチル−フェニル、4−アミノメチル−フェニル及び4−スルファモイル−フェニル、そして最も好ましくは3−アミノメチル−フェニル)である。
【0036】
「ヘテロアリール」という用語は、単独で使用する場合も、組み合わせて使用する場合も、酸素、窒素及び硫黄からなる群より独立に選択された1、2又は3個のヘテロ原子を含む(好ましくは、酸素及び窒素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む)、5〜10員の単環式又は二環式芳香環を意味する。そのようなヘテロアリール基の例は、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾリル、ベンゾ[2,1,3]チアジアゾリル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル及びフタラジニルである。ヘテロアリール基は未置換であっても、明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0037】
R
1が「ヘテロアリール」を表す場合には、この用語は上記の基を意味する。R
1において用いられる好ましいヘテロアリール基は、フラニル(特にフラン−2−イル)、オキサゾリル(特にオキサゾール−2−イル及びオキサゾール−5−イル)、イソキサゾリル(特にイソキサゾール−3−イル)、オキサジアゾリル(特に[1,2,5]オキサジアゾリル)、チエニル(特にチオフェン−2−イル及びチオフェン−3−イル)、チアゾリル(特にチアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル及びチアゾール−5−イル)、チアジアゾリル(特に[1,2,4]チアジアゾール−5−イル及び[1,3,4]チアジアゾール−5−イル)、イミダゾリル(特にイミダゾール−1−イル及びイミダゾール−2−イル)、ピリジル(特にピリジン−2−イル及びピリジン−3−イル)、ピリミジル(特にピリミジン−5−イル)、ピラジニル(特にピラジン−2−イル)、インドリル(特にインドール−1−イル及びインドール−5−イル)、ベンズイミダゾリル(特にベンズイミダゾール−2−イル)、ベンズオキサゾリル(特にベンズオキサゾール−6−イル)、ベンゾチアゾリル(特にベンゾチアゾール−2−イル及びベンゾチアゾール−5−イル)、ベンゾイソチアゾリル(特にベンゾイソチアゾール−5−イル)及びベンゾ[2,1,3]オキサジアゾリル(特にベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール−4−イル)である。より好ましいヘテロアリール基は、フラニル(特にフラン−2−イル)、イソキサゾリル(特にイソキサゾール−3−イル)、チアゾリル(特にチアゾール−2−イル)、
ピリジル(特にピリジン−2−イル及びピリジン−3−イル)、ピラジニル(特にピラジン−2−イル)及びベンゾチアゾリル(特にベンゾチアゾール−5−イル)である。最も好ましくはイソキサゾリル(特にイソキサゾール−3−イル)及びピリジル(特にピリジン−3−イル)である。R
1において用いられる上記のヘテロアリール基は、未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか又は1個の置換基により置換され)、当該置換基は、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ、(C
1−C
2)フルオロアルキル及び(C
1−C
2)フルオロアルコキシからなる群より独立に選択される。好ましくは、置換基は、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル及び(C
1−C
2)フルオロアルキルからなる群より独立に選択される。最も好ましくは、置換基はハロゲン及びメチルから独立に選択される。R
1において用いられる、そのような未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換されたヘテロアリール基の例は、5−メチル−イソキサゾール−3−イル及び6−ブロモ−ピリジン−3−イルである。さらなる例は3−メチル−イソキサゾール−5−イルである。
【0038】
R
2が「1個のヘテロアリール基により置換された(C
1−C
6)アルキル」を表す場合には、「ヘテロアリール」という用語は上記の基を意味する。好ましいヘテロアリールは、フラニル(特にフラン−3−イル)、イソキサゾリル(特にイソキサゾール−4−イル)、チアゾリル(特にチアゾール−4−イル)、イミダゾリル(特にイミダゾール−1−イル及びイミダゾール−2−イル)、ピラゾリル(特にピラゾール−1−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル及びピラゾール−5−イル)、トリアゾリル(特に[1,2,4]トリアゾール−1−イル)、ピリジル(特にピリジン−2−イル及びピリジン−3−イル)、インドリル(特にインドール−3−イル)及びベンズイミダゾリル(特にベンズイミダゾール−2−イル)である。上記のヘテロアリール基は未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基は、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より独立に選択される。好ましくは、置換基は、(C
1−C
4)アルキルからなる群より独立に選択される。
【0039】
「ヘテロシクリル」という用語は、単独で使用する場合も、組み合わせて使用する場合も、窒素原子に隣接する1又は2個のメチレン基が任意にカルボニル基により置換された、硫黄、酸素及び窒素(好ましくは、酸素及び窒素)からなる群より独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む、4〜7員の(特に4〜6員の)飽和単環を意味する。そのようなヘテロシクリル基の例は、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、イミダゾリジノニル、オキサゾリジニル、オキサゾリジノニル、ジオキソラニル、チアゾリジニル、チアゾリジノニル、ピペリジニル、ピペリドニル、ピペラジニル、ピペラジノニル、ピペラジン−ジオニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、モルフォリニル、モルフォリノニル、チオモルフォリニル、チオモルフォリノニル、ジオキサニル、1,4−ジアゼパニル及び1,4−ジアゼパノニルである。好ましい例は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリジノニル、ピペリジニル、ピペリドニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、モルフォリニル、ジオキサニル及び1,4−ジアゼパニルである。ヘテロシクリル基は未置換であっても、明示的に定義するように置換されていてもよい。
【0040】
R
2が「1個ヘテロシクリル−メチルにより置換された(C
3−C
6)シクロアルキル」を表す場合には、「ヘテロシクリル」という用語は上記の基を意味する。好ましいヘテロシクリル基は、アゼチジニル(特にアゼチジン−1−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル)及びピペリジニル(特にピペリジン−1−イル)である。最も好ましくはピロリジニル(特にピロリジン−1−イル)である。
【0041】
R
2が「ヘテロシクリル」を表す場合には、この用語は上記の基を意味する。R
2において用いられる好ましいヘテロシクリル基は、アゼチジニル(特にアゼチジン−3−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−3−イル)、ピペリジニル(特にピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イル)及びテトラヒドロ−2H−ピラニル(特にテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)である。最も好ましくはピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イルである。上記のヘテロシクリル基は未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
6)アルキル若しくはベンジルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換される。そのようなヘテロシクリル基の例は、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチル−ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−ピペリジン−4−イル及び1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジン−4−イルである。さらなる例は1−ベンジル−ピペリジン−4−イル、3−フルオロ−ピペリジン−4−イル及び3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イルである。
【0042】
R
2が「1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
6)アルキル」を表す場合には、「ヘテロシクリル」という用語は上記の基を意味する。好ましいヘテロシクリル基は、アゼチジニル(特にアゼチジン−1−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル及びピロリジン−2−イル)、ピロリジノニル(特にピロリジン−2−オン−1−イル)、テトラヒドロフラニル(特にテトラヒドロフラン−2−イル)、イミダゾリジノニル(特にイミダゾリジン−2−オン−1−イル)、1,3−ジオキソラニル(特に1,3−ジオキソラン−4−イル)、ピペリジニル(特にピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イル)、ピペラジニル(特にピペラジン−1−イル)、モルフォリニル(特にモルフォリン−4−イル)、ジオキサニル(特に1,4−ジオキサン−2−イル)及び1,4−ジアゼパニル(特に1,4−ジアゼパン−1−イル)である。より好ましくはアゼチジニル(特にアゼチジン−1−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル及びピロリジン−2−イル)、テトラヒドロフラニル(特にテトラヒドロフラン−2−イル)、イミダゾリジノニル(特にイミダゾリジン−2−オン−1−イル)、1,3−ジオキソラニル(特に1,3−ジオキソラン−4−イル)、ピペリジニル(特にピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イル)、ピペラジニル(特にピペラジン−1−イル)、モルフォリニル(特にモルフォリン−4−イル)及び1,4−ジアゼパニル(特に1,4−ジアゼパン−1−イル)である。なおより好ましくは、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル)、ピペリジニル(特にピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イル)及びピペラジニル(特にピペラジン−1−イル)である。最も好ましくは、ピペリジニル(特にピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イル)である。上記のヘテロシクリル基は未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換される。そのようなヘテロシクリル基の例は、ピロリジン−2−オン−1−イル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチル−ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イルである。さらなる例はピロリジン−1−イル、3−フルオロ−ピロリジン−1−イル、3−フルオロ−ピペリジン−4−イル、4−フルオロ−ピペリジン−4−イル、3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル及びピペラジン−1−イルである。
【0043】
R
2が「(C
2−C
6)アルキルであって、1個の置換基により置換され、当該置換基が1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシである上記の(C
2−C
6)アルキル」を表す場合には、「ヘテロシクリル」という用語は上記の基を意味す
る。好ましいヘテロシクリル基は、アゼチジニル(特にアゼチジン−1−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル)及びピペリジニル(特にピペリジン−1−イル)である。最も好ましくはピロリジン−1−イルである。上記のヘテロシクリル基は未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換される。そのようなヘテロシクリル基の例は、ピロリジン−1−イル及び3−フルオロ−ピロリジン−1−イル(特にピロリジン−1−イル及び(S)−3−フルオロ−ピロリジン−1−イル)である。さらなる例は3,3−ジ−フルオロ−ピロリジン−1−イルである。
【0044】
R
2が「1個のヘテロシクリルにより置換された(C
3−C
5)フルオロアルキル」を表す場合には、「ヘテロシクリル」という用語は上記の基を意味する。好ましいヘテロシクリル基は、アゼチジニル(特にアゼチジン−1−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル及びピロリジン−2−イル)、ピロリジノニル(特にピロリジン−2−オン−1−イル)、テトラヒドロフラニル(特にテトラヒドロフラン−2−イル)、イミダゾリジノニル(特にイミダゾリジン−2−オン−1−イル)、ピペリジニル(特にピペリジン−1−イル、ピペリジン−3−イル及びピペリジン−4−イル)、ピペラジニル(特にピペラジン−1−イル)、モルフォリニル(特にモルフォリン−4−イル)、ジオキサニル(特に1,4−ジオキサン−2−イル)及び1,4−ジアゼパニル(特に1,4−ジアゼパン−1−イル)である。より好ましいヘテロシクリル基は、アゼチジニル(特にアゼチジン−1−イル)、ピロリジニル(特にピロリジン−1−イル)及びピペリジニル(特にピペリジン−1−イル)である。最も好ましくはピロリジン−1−イルである。上記のヘテロシクリル基は、未置換であるか、又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン(特にフルオロ)及び(C
1−C
4)アルキル(特にメチル)から独立に選択される1又若しくは2個の置換基により独立に置換される。例えばピロリジン−1−イルである。
【0045】
2) 本発明のさらなる態様は、
Wが−CH
2CH
2−又は−CH=CH−(好ましくは−CH
2CH
2−)を表し;
Yが結合又はメタンジイル基を表し;
R
1がアリール−又はヘテロアリール−基を表し、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ及び(C
1−C
2)フルオロアルキルから(好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから)なる群より独立に選択され;
R
2が、
− 未置換であるか又は1個のR
3R
4N−CH
2−若しくはヘテロシクリル−メチルにより置換された(C
3−C
6)シクロアルキル;又は
− (C
2−C
6)アルキルであって、
−− 未置換であるか;
−− 1個の置換基により置換され、当該置換基が−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6、(C
1−C
4)アルコキシ又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換され;又は
−− 1又は2個のヒドロキシにより置換された;
上記の(C
2−C
6)アルキル;又は
− 1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、当該置換基が、
−− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換さ
れ、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により置換されたヘテロシクリル;又は−− アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基がハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より(好ましくは、(C
1−C
4)アルキル及び−CH
2NH
2から)独立に選択される上記のアリール−又はヘテロアリール−基;
である上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル);又は
− 1個のヘテロシクリルにより置換された(C
3−C
5)フルオロアルキルであって、当該ヘテロシクリルが、未置換であるか、又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換された上記の(C
3−C
5)フルオロアルキル;又は
− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル又はベンジルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換されたヘテロシクリル;
を表し;
R
3及びR
4が、互いに独立に、水素又は(C
1−C
3)アルキルを表し;そして
R
5及びR
6が、互いに独立に、水素又はメチルを表すか;又は
R
5とR
6が、それらを保持する窒素原子と一緒にピロリジン又はピペリジン環を形成する、
態様1)に従う架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0046】
3) 本発明のさらなる態様は、
Wが−CH
2CH
2−又は−CH=CH−(好ましくは−CH
2CH
2−)を表し;
Yが結合又はメタンジイル基を表し;
R
1がアリール−又はヘテロアリール−基を表し、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ及び(C
1−C
2)フルオロアルキルからなる群より(好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから)独立に選択され;
R
2が、
− 独立に未置換であるか又は1個のR
3R
4N−CH
2−若しくはヘテロシクリル−メチルにより置換されたシクロペンチル又はシクロヘキシル;又は
− (C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル)であって、1個の置換基により置換され、当該置換基が−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された(好ましくは、未置換であるか又は1個のフルオロにより置換された)上記の(C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル);又は
− 1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、当該置換基が、
−− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により置換され、かつ/又は、1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換されたヘテロシクリル;又は
−− アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C
1−C
4)アルキル及び−CH
2NH
2(好ましくは−CH
2NH
2)からなる群より独立に選択される上記のアリール−又はヘテロアリール−基;
である上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル);又は
− 1個のヘテロシクリルにより置換された(C
3−C
5)フルオロアルキルであって、当該ヘテロシクリルが、未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された、上記の(C
3−C
5)フルオロアルキル;又は
− 未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換されたヘテロシクリル;
を表し;
R
3が水素又は(C
1−C
3)アルキル(好ましくは水素又はメチル)を表し;
R
4が(C
1−C
3)アルキル(好ましくはメチル)を表し;そして
R
5及びR
6が、互いに独立に、水素又はメチルを表すか;又は
R
5とR
6が、それらを保持する窒素原子と一緒にピロリジン又はピペリジン環を形成する、
態様1)に従う架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0047】
4) 本発明のさらなる態様は、
Wが−CH
2CH
2−を表す;
態様1)〜3)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0048】
5) 本発明のさらなる態様は、
Wが−CH=CH−を表す;
態様1)〜3)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0049】
6) 本発明のさらなる態様は、
Yが結合又はメタンジイル基を表す;
態様1)〜5)のいずれか1つに従う架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0050】
7) 本発明のさらなる態様は、
Yが結合を表す;
態様1)〜5)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0051】
8) 本発明のさらなる態様は、
Yが(C
1−C
2)アルカンジイル基(好ましくはメタンジイル基)を表す;
態様1)〜5)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0052】
9) 本発明のさらなる態様は、
Yがエタン−1,2−ジイル基を表す;
態様1)又は4)〜5)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0053】
10) 本発明のさらなる態様は、
R
1が、アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、(C
1−C
4)アルコキシ及び(C
1−C
2)フルオロアルキルからなる群より(好ましくはフルオロ、クロロ、ブロ
モ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから)独立に選択される上記のアリール−又はヘテロアリール−基を表す;
態様1)〜9)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0054】
11) 本発明のさらなる態様は、
R
1が、アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、ハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルからなる群より(好ましくはブロモ及びメチルから)独立に選択される上記のアリール−又はヘテロアリール−基を表す;
態様1)〜9)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0055】
12) 本発明のさらなる態様は、
R
1がフェニル基を表し、当該基が、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルコキシ及び(C
1−C
2)フルオロアルキルからなる群より(好ましくは、フルオロ、ブロモ、メトキシ及びトリフルオロメチルから)独立に選択される;
態様1)〜9)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0056】
13) 本発明のさらなる態様は、
R
1がヘテロアリール−基を表し、当該基が未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル及び(C
1−C
2)フルオロアルキルからなる群より(好ましくはクロロ、ブロモ、メチル及びトリフルオロメチルから)独立に選択される;
態様1)〜9)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0057】
14) 本発明のさらなる態様は、
当該ヘテロアリール−基が、イソキサゾリル、チアゾリル、ピリジル及びピラジニルから選択される;
態様13)に従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0058】
15) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、
− 未置換であるか又は1個のR
3R
4N−CH
2−若しくはヘテロシクリル−メチルにより置換された(C
3−C
6)シクロアルキル;又は
− (C
2−C
6)アルキルであって、
−− 未置換であるか;
−− 1個の置換基により置換され、当該置換基が、−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6、(C
1−C
4)アルコキシ又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキル(好ましくはハロゲン)から独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換され;又は
−− 1又は2個のヒドロキシにより置換された;
上記の(C
2−C
6)アルキル;又は
− 1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)
アルキル)であって、当該置換基が、
−− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換されたヘテロシクリル;又は
−− アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より(好ましくは(C
1−C
4)アルキル及び−CH
2NH
2から)独立に選択される上記のアリール−又はヘテロアリール−基;
である上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル);又は
− (C
3−C
5)フルオロアルキルであって、1個のヘテロシクリルにより置換され、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1又若しくは2個の置換基により独立に置換された上記の(C
3−C
5)フルオロアルキル;又は
− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル又はベンジルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換されたヘテロシクリル;
を表す;
態様1)、2)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0059】
16) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、
− 独立に、未置換であるか又は1個のR
3R
4N−CH
2−若しくはヘテロシクリル−メチルにより置換されたシクロペンチル又はシクロヘキシル;又は
− (C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル)であって、1個の置換基により置換され、当該置換基が−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された(好ましくは、未置換であるか又は1個のフルオロにより置換された)上記の(C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル);又は
− 1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、当該置換基が、
−− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により置換され、かつ/又は、1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換されたヘテロシクリル;又は
−− アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C
1−C
4)アルキル及び−CH
2NH
2からなる群より独立に選択される(好ましくは−CH
2NH
2である)上記のアリール−又はヘテロアリール−基;
である上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル);又は
− (C
3−C
5)フルオロアルキルであって、1個のヘテロシクリルにより置換され、当該ヘテロシクリルが未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された上記の(C
3−C
5)フルオロアルキル;又は
− 未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換されたヘテロシクリル;
を表す;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体
及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0060】
17) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、
− 1個のR
3R
4N−CH
2−により置換されたシクロヘキシル;又は
− (C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル)であって、1個の置換基により置換され、当該置換基が、−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された(好ましくは、未置換であるか又は1個のフルオロにより置換された)上記の(C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル);又は
− 1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個のメチルにより置換され、かつ/又は、1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル);又は
− (C
3−C
5)フルオロアルキルであって、1個のヘテロシクリルにより置換され、当該ヘテロシクリルが未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された上記の(C
3−C
5)フルオロアルキル;又は
− 未置換のヘテロシクリル;
を表す;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0061】
18) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、
− (C
2−C
6)アルキル(好ましくは、エチル又はn−プロピル)であって、
−− 1個の(C
1−C
4)アルコキシ(好ましくはメトキシ)により置換され;又は
−− 2個のヒドロキシにより置換された;
上記の(C
2−C
6)アルキル(好ましくは、エチル又はn−プロピル);又は
− 1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくはメチル)であって、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1個の炭素原子において1若しくは2個の(好ましくは2個の)(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により置換された上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくはメチル);又は
− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により置換され、かつ/又は、1若しくは2個の(好ましくは2個の)炭素原子において1若しくは2個の(好ましくは2個の)(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により独立に置換されたヘテロシクリル;
を表す;
態様1)、2)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0062】
19) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、未置換であるか又は1個のR
3R
4N−CH
2−若しくはヘテロシクリル−メチルにより置換された(好ましくは、1個のR
3R
4N−CH
2−又はヘテロシクリル−メチルにより置換された)(C
3−C
6)シクロアルキル(好ましくは、シクロペンチル又はシクロヘキシル);
を表す;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0063】
20) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、(C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル)であって、
− 未置換であるか;
− 1個の置換基により置換され、当該置換基が、−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6、(C
1−C
4)アルコキシ又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換され;又は
− 1又は2個のヒドロキシにより置換された;
上記の(C
2−C
6)アルキル(好ましくは(C
2−C
5)アルキル)を表す;
態様1)、2)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0064】
21) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、(C
2−C
6)アルキルであって、1個の置換基により置換され、当該置換基が、−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6、(C
1−C
4)アルコキシ又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された(好ましくは、未置換であるか又は1個のフルオロにより置換された)上記の(C
2−C
6)アルキルを表し;好ましくは、(C
2−C
5)アルキルであって、1個の置換基により置換され、当該置換基が、−NR
3R
4、−C(O)NR
5R
6又は1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
4)アルコキシであり、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は1個の炭素原子において1個のフルオロにより置換された上記の(C
2−C
5)アルキルである;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0065】
22) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、1個の置換基により置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、当該置換基が、
− 1個の−NR
3R
4により置換された(C
3−C
6)シクロアルキル;
− 未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換されたヘテロシクリル;又は
− アリール−又はヘテロアリール−基であって、これらの基が独立に未置換であるか、1、2又は3個の置換基により置換され、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より独立に選択される上記のアリール−又はヘテロアリール−基;
である上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)を表す;
態様1)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0066】
23) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選
択される1又は2個の置換基により独立に置換された上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)を表す;
態様1)、2)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0067】
24) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、1個のヘテロシクリルにより置換された(C
1−C
5)アルキルであって、当該ヘテロシクリルが未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル(好ましくはメチル)により置換され、かつ/又は、1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された上記の(C
1−C
5)アルキルを表す;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0068】
25) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)であって、1個のアリール−又はヘテロアリール−基により置換され、これらの基が独立に未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され(好ましくは、1個の置換基により置換され)、当該置換基が、ハロゲン、(C
1−C
4)アルキル、−CH
2NH
2及び−SO
2NH
2からなる群より(好ましくは(C
1−C
4)アルキル及び−CH
2NH
2から)独立に選択される上記の(C
1−C
6)アルキル(好ましくは(C
1−C
5)アルキル)を表す;態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0069】
26) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、(C
3−C
5)フルオロアルキルであって、1個のヘテロシクリルにより置換され、当該ヘテロシクリルが、未置換であるか又は1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により置換された、当該(C
3−C
5)フルオロアルキルを表す;態様1)、2)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0070】
27) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、(C
3−C
5)フルオロアルキルであって、1個のヘテロシクリルにより置換され、当該ヘテロシクリルが、未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換された、当該(C
3−C
5)フルオロアルキルを表す;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0071】
28) 本発明のさらなる態様は、
(C
3−C
5)フルオロアルキルが、3−フルオロブチル(好ましい)又は3,3−ジフルオロブチルを意味する;
態様26)又は27)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0072】
29) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、未置換であるか又は窒素原子において1個の(C
1−C
4)アルキル若しくはベンジルにより置換され、かつ/又は、1若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により置換されたヘテロシクリルを表す;
態様1)、2)又は4)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0073】
30) 本発明のさらなる態様は、
R
2が、未置換であるか(好ましい)又は1個の炭素原子において1若しくは2個のフルオロにより置換されたヘテロシクリルを表す;
態様1)〜14)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0074】
31) 本発明のさらなる態様は、
R
3が、水素又は(C
1−C
3)アルキル(好ましくは水素又はメチル)を表す;
態様1)〜30)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0075】
32) 本発明のさらなる態様は、
R
4が、(C
1−C
3)アルキル(好ましくはメチル)を表す;
態様1)〜31)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0076】
33) 本発明のさらなる態様は、
R
5及びR
6が、互いに独立に、水素又はメチルを表す;
態様1)〜32)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0077】
34) 本発明のさらなる態様は、
R
5とR
6が、それらを保持する窒素原子と一緒にピロリジン又はピペリジン環を形成する;
態様1)〜32)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0078】
35) 本発明のさらなる態様は、
「ヘテロシクリル」という用語が、ピロリジニル又はピペリジニル(好ましくはピペリジニル)を意味する;
態様1)〜34)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0079】
36) 本発明のさらなる態様は、
立体中心の絶対配置が上記式I
St1に示す通りである;
態様1)〜35)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0080】
37) 本発明のさらなる態様は、
立体中心の絶対配置が上記式I
St2に示す通りである;
態様1)〜35)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
【0081】
38) 本発明のさらなる態様は、
R
2が未置換の(C
2−C
6)アルキルではない;
態様1)、2)、4)〜15)、20)又は31)〜37)に従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に
関する。
【0082】
39) 本発明のさらなる態様は、下記の化合物を除く、態様1)、2)、4)〜15)、20)又は31)〜37)のいずれか1つに従う、架橋スピロ[2.4]ヘプタンエステル誘導体及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する:
(5R
*)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;
(5R
*)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;
(5R
*)−N
5−(5−メチル−チアゾール−2−イル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;
(5R
*)−N
5−(4−ブロモフェニル−メチル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;
(5R
*)−N
5−(5−ブロモ−チアゾール−2−イル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;
(5R
*)−N
5−(4−メチル−オキサゾール−2−イル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;
(5R
*)−N
5−(4,5−ジメチル−チアゾール−2−イル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド;及び
(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−エトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド。
【0083】
40) 態様1)に定義した式(I)の好ましい化合物は、以下の化合物からなる群より選択される:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S
*)−2,3−ジヒドロキシプロピル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチルピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−メトキシエチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−3−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(ピペリジン−2−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イルメチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(R)−ピロリジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチルピロリジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチルピロリジン−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−3−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イルメチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(R)−ピロリジン−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(ピペリジン−2−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−ジメチルアミノプロパ−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチル−ピペリジン−2−イルメチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[アゼチジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−ジメチルアミノプロパ−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチル−ピペリジン−2−イルメチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−ジメチルアミノエタ−2−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]((1S,2R,3R,4R)−[1−Dimethylaminoeth−2−yl 2−(((5−methylisoxazol−3−yl)methyl)carbamoyl)spiro[bicyclo[2.2.1]heptane−7,1’−cyclopropane]−3−carboxylate]);
(1S,2R,3R,4R)−[イソブチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[シクロペンチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[プロピル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル
2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル
2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル
2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];及び
(1R,4S,5R,6R)−[ピペリジン−4−イルメチル 5−((4−ブロモフェニル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタ[2]エン−7,1’−シクロプロパン]−6−カルボキシレート];
又はそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)。上記のいずれの化合物についても、具体的に帰属されていない立体中心は、絶対(R)−配置にあっても、又は絶対(S)−配置にあってもよいこと、そして具体的に帰属されていない二重結合は、(E)−配置にあってもよく、又は(Z)−配置にあってもよいことが理解されるべきである。
【0084】
41) 態様1)に定義した式(I)のさらなる好ましい化合物は、以下の化合物からなる群より選択される:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[3−(アミノメチル)ベンジル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];(1S,2R,3R,4R)−[(ピペリジン−4−イル)メチル 2−((4−ブロモフェニル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1
’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−4−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ブチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[4−(ピロリジン−1−イル)ブチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];(1S,2R,3R,4R)−[(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[cis−(3−フルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(3−アミノ−3−オキソプロピル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル
2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(4−ピロリジノ−4−オキソブチル) 2−((6−
ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(3−アミノ−3−オキソプロピル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[1−ベンジル−ピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル))ペンタ−2−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
(1S,2R,3R,4R)−[(4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル))ペンタ−1−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート];
又はそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)。上記のいずれの化合物についても、具体的に帰属されていない立体中心は、絶対(R)−配置にあっても、又は絶対(S)−配置にあってもよいこと、そして具体的に帰属されていない二重結合は、(E)−配置にあってもよく、又は(Z)−配置にあってもよいことが理解されるべきである。
【0085】
本発明はまた、同位体標識された、特に
2H(デューテリウム)標識された式(I)の化合物をも含み、当該同位体標識された化合物は、1又は2以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然において通常見出される原子量と異なる原子量を有する原子によってそれぞれ置き換えられていることを除いては、式(I)の化合物と同一である。同位体標識された、特に
2H(デューテリウム)標識された式(I)の化合物、及びその塩は、本発明の範囲に含まれる。水素をより重い同位体
2H(デューテリウム)に置換することによ
り代謝安定性が増大するため、例えば、in−vivoでの半減期が長くなり、あるいは、必要用量を減らすことができ、又は、チトクロームP450酵素の阻害が軽減され得るため、例えば、安全性プロファイルが改善される。本発明の1つの態様においては、式(I)の化合物は同位体標識されていないか、又は、それらは1若しくは2以上のデューテリウム原子によってのみ標識されている。副態様においては、式Iの化合物は全く同位体標識されていない。同位体標識された式Iの化合物は、適切な試薬又は出発物質の適宜な同位体種を用いることを除いては、下記の方法と同様に製造してもよい。
【0086】
「薬学的に許容される塩」という用語は、無毒性の無機若しくは有機酸及び/又は塩基付加塩を意味する。文献、例えば、「Salt selection for basic drugs」、Int. J. Pharm.(1986)、33、201−217。
【0087】
化合物、塩、医薬組成物、疾患等に対して複数形が使用される場合には、単数の化合物、塩等をも意味することが意図されている。
【0088】
態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、医薬としての使用に適切である。特に、式(I)の化合物はALX受容体及び/又はFPRL2を調節し、すなわち、ALX受容体アゴニスト及び/又はFPRL2アゴニストとして作用し、炎症性疾患、閉塞性気道疾患、アレルギー、HIV−介在レトロウイルス感染、心血管障害、神経炎症、神経障害、疼痛、プリオン介在疾患及びアミロイド介在障害(特に、アルツハイマー病)等のALX受容体及び/又はFPRL2の活性化に反応する疾患の予防又は治療に有用である;加えて、これらは、免疫反応(特に、免疫化によって惹起される免疫反応)の調節に有用である。特に、式(I)の化合物は、炎症性疾患、閉塞性気道疾患、アレルギー、心血管障害、神経炎症、神経障害、疼痛、プリオン介在疾患及びアミロイド介在障害(特に、アルツハイマー病)等の疾患の予防又は治療に有用である。
【0089】
特に、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギーから選択される疾患の予防又は治療に適切である。
【0090】
炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギーは、下記の群の疾患及び障害の1つ、幾つか又はすべてを含むが、これらに限定されるものではない:
1) 急性肺障害(ALI);成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS);慢性気管支炎若しくはそれに関連する呼吸困難を含む慢性閉塞性肺(pulmonary)、気道又は肺(lung)疾患(COPD,COAD又はCOLD);肺気腫;及び他の薬物治療、特に他の吸入薬物治療に起因する気道過敏性の悪化。特に、炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギーは、COPD,COAD及びCOLDを含む。
【0091】
2) さらに、炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギーは、いかなるタイプの、又はいかなる病因による気管支炎をも包含する。
【0092】
3) さらに、炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギーは、いかなるタイプの、又はいかなる病因による気管支拡張症及び塵肺症をも包含する。
【0093】
4) さらに、炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギーは、内因性(非アレルギー性)喘息若しくは外因性(アレルギー性)喘息、軽度の喘息、中等度の喘息、重症喘息、気管支炎性喘息、運動誘発喘息、職業性喘息及び細菌感染に続いて誘発される喘息を含む、いかなるタイプの、又はいかなる病因による喘息をも包含する。
【0094】
5) さらなる態様において、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、特に炎症性疾患の予防又は治療に適切である。炎症性疾患は、下記の群の疾患及び障害の1つ、幾つか又はすべてを含む:
5a) 特に、炎症性疾患は、好中球関連障害、特に、過剰−好中球増多症を含む、気道及び/又は肺に影響を与えるような気道の好中球関連障害を含む。さらに、好中球関連障害はまた、歯周炎、糸球体腎炎、嚢胞性線維症をも含む。
【0095】
5b) さらに、炎症性疾患は、乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ヘルペス状皮膚炎、硬皮症、過敏性血管炎、じんましん、紅斑性狼瘡及び表皮剥離等の皮膚疾患を含む。
【0096】
5c) さらに、炎症性疾患はまた、炎症相を有する疾患又は状態にも関連する。炎症相を有する疾患又は状態は、ぶどう膜炎(前部、中間部及び後部)、ベーチェット症候群に伴うぶどう膜炎、結膜炎、角膜乾燥症、シェーグレン症候群に伴う角膜乾燥症及び春季カタル(そして特に、結膜炎、角膜乾燥症及び春季カタル)等の眼に影響を与える疾患及び状態;鼻炎及びアレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を与える疾患(そして特にアレルギー性鼻炎);並びに全身性紅斑性狼瘡、強直性せきつい炎、ベーチェット症候群、シェーグレン症候群、多発性軟骨炎、ウェゲナー肉芽腫症、膠原病、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブンス・ジョンソン症候群、突発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎及びクローン病)、バセドウ病眼症、慢性過敏性肺炎、原発性胆汁性肝硬変、角膜乾燥症及び春季カタル、間質性肺線維症、乾癬性関節炎及び糸球体腎炎等の自己免疫反応が関連し、又は自己免疫相若しくは自己免疫的な病因を有する炎症性疾患(そして特に、全身性紅斑性狼瘡、多発性軟骨炎、ウェゲナー肉芽腫症、膠原病、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブンス・ジョンソン症候群、突発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎及びクローン病)、バセドウ病眼症、慢性過敏性肺炎、原発性胆汁性肝硬変、角膜乾燥症及び春季カタル、間質性肺線維症、乾癬性関節炎及び糸球体腎炎);を含むが、これらに限定されるものではない。
【0097】
5d) さらに、自己免疫反応が関連し、又は自己免疫相若しくは自己免疫的な病因を有する炎症性疾患は、間接リウマチ、橋本病及びI又はII型糖尿病を含む。
【0098】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、臓器又は組織移植拒絶の予防又は治療、例えば、心臓、肺、心肺、肝臓、腎臓、膵臓、皮膚又は角膜の被移植者の治療並びに、特に、急性又は慢性の自家−及び異種移植拒絶の治療において又はインスリン産生細胞、例えば膵島細胞の移植において、骨髄移植に続いて時々起るような移植片対宿主病の予防に適している。
【0099】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、HIV−介在レトロウイルス感染の予防又は治療に適切である。
【0100】
HIV−介在レトロウイルス感染は、GUN−4v、GUN−7wt、AG204、AG206、AG208、HCM305、HCM308、HCM342、mSTD104及びHCM309等のHIV−1及びHIV−2株によって引き起こされる疾患及び障害の群の1つ、幾つか又はすべてを含むが、これらに限定されるものではない。
【0101】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、心血管障害の予防又は治療に適切である。
【0102】
心血管障害は、(心臓を含む)心血管系統の1又は2以上の病的状態及び依存性組織の
疾患を意味する。心血管系統の病的状態及び依存性組織の疾患は、突発性心筋症、糖尿病性心筋症を含む代謝性心筋症、アルコール性心筋症、薬剤誘発性心筋症、虚血性心筋症及び高血圧性心筋症等の心筋の障害(心筋症又は心筋炎);大動脈、冠動脈、頸動脈、脳動脈、腎動脈、腸骨動脈、大腿動脈、膝窩動脈等の主要血管のアテローム性疾患(大血管性疾患);網膜細動脈、糸球体細動脈、神経栄養血管、心細動脈、及び目、腎臓、心臓及び中枢及び末梢神経系の関連する毛細血管等の細血管の中毒性、薬剤誘発性及び(高血圧性及び/又は糖尿病性疾患を含む)代謝疾患(微小血管障害);並びに大動脈、冠動脈、頸動脈、脳動脈、腎動脈、腸骨動脈、大腿動脈、膝窩動脈等の主要血管のアテローム病変のプラーク破裂を含むが、これらに限定されるものではない。
【0103】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、神経炎症の予防又は治療に適切である。神経炎症は、細胞情報伝達分子の産生、グリア(glia、glial)の活性化経路及び反応の活性化、炎症促進性サイトカイン又はケモカイン、アストロサイトの活性化経路及び反応の活性化、ミクログリアの活性化経路及び反応の活性化、一酸化窒素合成酵素の産生及び一酸化窒素の蓄積、急性期タンパク質、シナプトフィジン及びシナプス後肥厚部タンパク95(PSD−95)の喪失、補体カスケードの構成要素、シナプス機能の喪失又は減少、プロテインキナーゼ活性(例えば、細胞死関連プロテインキナーゼ活性)、行動障害、細胞損傷(例えば、神経細胞損傷)、細胞死(例えば、神経細胞死)及び/又はアミロイド班のアミロイドβ沈着等の酸化ストレス関連反応を意味する。
【0104】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、神経障害の予防又は治療に適切である。
【0105】
特に、神経障害は、てんかん、発作、脳虚血、脳性麻痺、再発型多発性硬化症、進行型多発性硬化症、視神経脊髄炎、臨床的に孤発した症候群(clinically isolated syndrome)、アルパース病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、老年認知症、レビー小体型認知症、レット症候群、脊髄外傷、外傷性脳損傷、三叉神経痛、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、ギラン−バレー症候群、舌咽神経痛、ベル麻痺、重症筋無力症、筋ジストロフィー、進行型筋萎縮症、進行型延髄遺伝性筋萎縮症、ヘルニア性、破裂性若しくは脱出性椎間板症候群、頸椎症、神経叢疾患、胸郭出口破壊症候群、末梢神経障害、軽度の認知機能低下、認知機能低下、アルツハイマー病、パーキンソン病及びハンチントン舞踏病(そして特に、てんかん、発作、脳虚血、脳性麻痺、再発型多発性硬化症、進行型多発性硬化症、アルパース病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、老年認知症、レビー小体型認知症、レット症候群、脊髄外傷、外傷性脳損傷、三叉神経痛、舌咽神経痛、ベル麻痺、重症筋無力症、筋ジストロフィー、進行型筋萎縮症、進行型延髄遺伝性筋萎縮症、ヘルニア性、破裂性若しくは脱出性椎間板症候群、頸椎症、神経叢疾患、胸郭出口破壊症候群、末梢神経障害、軽度の認知機能低下、認知機能低下、アルツハイマー病、パーキンソン病及びハンチントン舞踏病)を含むが、これらに限定されるものではない。
【0106】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、疼痛の予防又は治療に適切である。疼痛は、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、有痛性糖尿病性多発神経障害、卒中後痛、切断後痛、骨髄障害性若しくは神経根性疼痛、非定形顔面痛及びカウザルギー様症候群等の状態を例とする神経因性疼痛を含むが、これらに限定されるものではない。
【0107】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、プリオン介在疾患の予防又は治療に適切である。プリオン介在疾患は、伝達性海綿状脳症(TSEs)としても知られており、クールー、ゲルストマン・ストロイ
スラー・シャインカー症候群(GSS)、致死性家族性不眠症(FFI)及びクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)を含むが、これらに限定されるものではない。
【0108】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、アミロイド介在障害の治療に適切である。アミロイド介在障害は、アミロイド又はアミロイド様タンパク質により引き起こされ、又はこれらと関連する疾患又は障害と定義される。アミロイド又はアミロイド様タンパク質により引き起こされ、又はこれらと関連する疾患又は障害は、軽度の認知障害(MCI)等の認知記憶能力の喪失により特徴づけられる疾患又は状態を含む、アルツハイマー病(AD);レビー小体型認知症;ダウン症;アミロイドーシスを伴う脳内出血を含むが、これらに限定されるものではない。別の態様においては、アミロイド又はアミロイド様タンパク質により引き起こされ、又はこれらと関連する疾患又は障害は、進行性核上性麻痺、アミロイド軽鎖アミロイド症、家族性アミロイドニューロパチー、多発性硬化症、クロイツフェルト・ヤコブ病、パーキンソン病、HIV−関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、封入体筋炎(IBM)、成人発症型糖尿病及び老人性心アミロイドーシス(そして特に、アミロイド又はアミロイド様タンパク質により引き起こされ、又はこれらと関連する疾患又は障害は、進行性核上性麻痺、多発性硬化症、クロイツフェルト・ヤコブ病、パーキンソン病、HIV−関連痴呆、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、封入体筋炎(IBM)、成人発症型糖尿病及び老人性心アミロイドーシス)を含む。
【0109】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、免疫応答の調節に適切である。
【0110】
免疫応答の調節は、少なくとも1つの抗原と少なくとも1つの態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の組成物を対象に投与することを含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの場合においては、抗原含有組成物を最初に投与し、次いで、少なくとも1つの態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の組成物を投与する。他の場合においては、抗原含有組成物が最後に投与される。異なる組成物の投与は、同時に行ってもよく、連続的に行ってもよく、又は異なる時間に行ってもよい。これらの方法及び組成物は、治療的及び予防的免疫化(すなわち、獲得及び/又は自然免疫反応の意図的な誘発、増強(enhancement)、強化(intensification)又は調節)のために供されるものである。特記すべき利点は、以下の1又は2以上を含む:
1) 抗原を単独で投与した場合と比較した、態様1)〜41)に従う少なくとも1つの式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩及び抗原の投与に続く免疫反応の促進;
2) 少量の抗原(例えば、毒素又は病原体)、又は通常強い免疫反応を惹起しない抗原に対する感受性の増強;及び
3) より効果的な抗腫瘍治療。
【0111】
さらに、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、嚢胞性線維症、肺線維症、肺高血圧、創傷治癒、糖尿病性腎症、移植組織における炎症の減少、病原微生物により引き起こされる炎症性疾患の予防又は治療に適切である。
【0112】
特に、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、下記の群の疾患及び障害の1つ、幾つか又はすべてから選択される疾患の予防又は治療に適切である:
1) 急性肺障害(ALI);成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS);慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎及びそれに伴う呼吸困難を含む気道又は肺疾患(COPD、COAD
又はCOLD)、並びに内因性(非アレルギー性)喘息及び外因性(アレルギー性)喘息、軽度の喘息、中等度の喘息、重症喘息、気管支炎性喘息、運動誘発喘息、職業性喘息及び細菌感染に続いて誘発される喘息を含む、いかなるタイプの、又はいかなる病因によるかを問わない喘息;等の炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギー(そして特に、急性肺障害(ALI);成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS);並びに内因性(非アレルギー性)喘息及び外因性(アレルギー性)喘息、軽度の喘息、中等度の喘息、重症喘息、気管支炎性喘息、運動誘発喘息、職業性喘息及び細菌感染に続いて誘発される喘息を含む、いかなるタイプの、又はいかなる病因によるかを問わない喘息;等の炎症性疾患、閉塞性気道疾患及びアレルギー);
2) 好中球関連障害、特に、過剰−好中球増多症を含む、気道及び/又は肺に影響を与えるような気道の好中球関連障害;歯周炎;糸球体腎炎;嚢胞性線維症;等の炎症性疾患及び乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ヘルペス状皮膚炎、硬皮症、過敏性血管炎、じんましん、紅斑性狼瘡及び表皮剥離;等の皮膚病;
3) 結膜炎、角膜乾燥症及び春季カタル等の眼に影響を与える疾患及び状態;自己免疫反応が関連し、又は自己免疫相若しくは自己免疫的な病因を有する炎症性疾患;並びに自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎及びクローン病);等の炎症相を有する疾患;
4) GUN−4v、GUN−7wt、AG204、AG206、AG208、HCM305、HCM308、HCM342、mSTD104及びHCM309等のHIV−1及びHIV−2株によって引き起こされる疾患及び障害等のHIV−介在レトロウイルス感染;
5) 細胞情報伝達分子の産生、グリア(glia、glial)の活性化経路及び反応の活性化、炎症促進性サイトカイン又はケモカイン、アストロサイトの活性化経路及び反応の活性化、ミクログリアの活性化経路及び反応の活性化、アミロイド班のアミロイドβ沈着等の酸化ストレス関連反応に関連する神経炎症;
6) 発作、脳虚血、アルツハイマー病及びパーキンソン病等の神経障害;
7) 伝達性海綿状脳症(TSEs)としても知られている、クールー、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群(GSS)、致死性家族性不眠症(FFI)及びクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)等のプリオン介在疾患;
8) アミロイド介在障害;
9) 嚢胞性線維症、創傷治癒及び病原微生物により引き起こされる炎症性疾患。
【0113】
本発明はまた、上記の疾患の治療及び/又は予防のための医薬組成物の製造のための態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物の使用に関する。
【0114】
本発明はまた、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物の薬学的に許容される塩並びに医薬組成物及び製剤に関する。
【0115】
本発明に従う医薬組成物は、活性成分として、態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物の少なくとも1つ(又は、その薬学的に許容される塩)を、そして任意に、担体及び/又は希釈剤及び/又はアジュバントを含む。
【0116】
態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、たとえば(特に経口等の)経腸又は(局所的適用又は吸入を含む)非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。
【0117】
医薬組成物の製造は、いずれの当業者によく知られた様式で(例えば、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、21st Edition(2005)、Part 5、「Pharmaceutical Manufacturing」[Lippincott Williams & W
ilkinsにより出版]を見よ。)、記述された式(I)の化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な治療上適合性のある固体又は液体の担体材料、及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、製剤投与形態とすることにより遂行することができる。
【0118】
本発明はまた、薬学的に活性な量の態様1)〜41)のいずれか1つに従う式(I)の化合物を患者に投与することを含む、本明細書に言及した疾患又は障害の予防又は治療方法に関する。
【0119】
本明細書における、式I、I
ST1又はI
ST2の化合物に対するいかなる言及も、適宜かつ文脈に応じて、そのような化合物の塩(そして特に、薬学的に許容される塩)にも言及しているものと理解されるべきである。式Iの化合物に対して示した好適性は、当然のことながら、式I
ST1の化合物に、そして式I
ST2の化合物に、並びに、式Iの、式I
ST1の、又は式I
ST2の化合物の塩及び薬学的に許容される塩にも準用される。同様のことが、医薬としてのこれらの化合物に、これらの化合物を活性成分として含む医薬組成物に、又は疾患の治療のための医薬の製造のためのこれらの化合物の使用に適用される。
【0120】
温度に関して使用されていない場合には、数値「X」の前に置かれる「約」(あるいは「およそ」)という用語は、本出願において、X−10%XからX+10%Xの間、好ましくはX−5%XからX+5%Xの間を表す。温度の特定の場合には、温度「Y」の前に置かれる「約」(あるいは「およそ」)という用語は、この出願において、Y−10℃からY+10℃の間、好ましくはY−5℃からY+5℃の間を表す。さらに、ここで使用される「室温」(rt)という用語は、約25℃の温度を意味する。
【0121】
数値の範囲を記述するために「間」という単語が使用される場合は常に、示された範囲の末端の点は明示的にその範囲に含まれることが理解されるべきである。これは、例えば、温度範囲が40℃と80℃の間であると記述される場合、末端の点である40℃と80℃はその範囲に含まれることを意味し;あるいは、可変数が1と4の間の整数であると定義される場合、可変数は整数の1、2、3又は4であることを意味する。
【0122】
式(I)の化合物は、以下の方法によって、実施例に示された方法によって、又は類似の方法によって製造することができる。最適反応条件は、使用する具体的反応物又は溶媒によって変わるが、このような条件は、当業者により、ルーチンの最適化手順によって決定することができる。
【0123】
別段の記載がない限り、包括的な基、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、W及びYは、式(I)に定義した通りである。使用される他の略語は実験の部に定義する。
【0124】
アルコールのメタンスルホニルクロリドとの反応により、使用する反応条件に応じて、各塩化物又は各メシレート誘導体が形成される;そのような反応条件にわずかに変更を加えるだけで、当該反応の結果に影響を与えるかもしれないことは、当該技術分野においてよく知られている;通常は、塩化物及びメシレートの両反応物は共に、下記の反応における求電子試薬として有用であることが理解されるべきである。
【0125】
幾つかの場合においては、包括的な基、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、W及びYは、下記のスキームに図示した製法に適合しないため、保護基(PG)の使用が必要となるだろう。保護基の使用は、技術分野においてよく知られている(例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis」、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Wiley−Interscience、199
9を見よ。)。この議論の目的のために、そのような必要な保護基が適切に導入されているものと仮定する。
【0126】
A. 最終化合物の合成
以下のセクションA.a)〜A.e)に、式(I)の化合物を製造するための一般的方法を記載する。
【0127】
A.a) 式(I)の化合物は、DIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、rtから約60℃の範囲の温度にて、CH
2Cl
2又はTHF/DMF等の適宜な溶媒中で、EDC/HOBt又はDCC/HOAt又はPyBOP又はHATU等の標準的なカップリング条件を用いて、適宜なアルコールR
2OHとの反応により、構造1のカルボン酸から製造することができる。あるいは、式(I)の化合物は、DCE/ピリジン(1:1)等の適宜な溶媒中、POCl
3を用いて、構造1のカルボン酸を適宜なアルコールR
2OHとカップリングすることにより製造することができる。あるいは、式(I)の化合物は、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介して、構造1のカルボン酸を適宜なアルコールR
2OHとカップリングすることにより製造することができる。
【0129】
A.b) あるいは、式(I)の化合物は、DIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、rt付近の温度にて、CH
2Cl
2等の適宜な溶媒中で、EDC/HOBt又はDCC/HOAt等の標準的なアミドカップリング条件を用いて、適宜なアミン、R
1−Y−NH
2を用い、構造3のカルボン酸から製造してもよい。あるいは、式(I)の化合物は、DCE/ピリジン(1:1)等の適宜な溶媒中、POCl
3を用いて、構造3のカルボン酸を適宜なアミン、R
1−Y−NH
2とカップリングすることにより製造することができる。あるいは、式(I)の化合物は、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介して、構造3のカルボン酸を適宜なアミン、R
1−Y−NH
2とカップリングすることにより製造することができる。
【0131】
A.c) あるいは、R
2が第一又は第二アミノ基を含む式(I)の化合物は、ジオキサン及びCH
2Cl
2等の溶媒混合物中、rt付近の温度にて、HCl等の酸を用いて、一般的方法A.a)又はA.b)に従って製造したN−tert−ブトキシカルボニル保護アミン等の対応する保護アミンを脱保護することにより製造してもよい。
【0132】
A.d) あるいは、R
2がアミド基(−C(O)NR
5R
6)を含む式(I)の化合物は、一般的方法A.a)又はA.b)に従って製造した対応するエステルをけん化し、次いで、THF等の適宜な溶媒中、約0℃〜rtの範囲の温度にて、例えばEt
3N等の塩基及びクロロギ酸エチルを用い、得られたカルボン酸を混成無水物を介して活性化し、そして適宜なアミン、R
5R
6NHとさらに反応させることにより製造してもよい。
【0133】
A.e) あるいは、Wが−CH
2CH
2−を表す式(I)の化合物は、酢酸エチル等の適宜な溶媒中、rt付近の温度にて、H
2及びPtO
2等の触媒を用いて二重結合を還元することにより、Wが−CH=CH−を表す式(I)の化合物から製造することができる。
【0134】
B. 中間体の合成
B1. スピロ化合物の合成
【0135】
【化8】
R
7は(C
1−C
2)アルキルを表す。
【0136】
構造1の化合物は、水とTHF又はEtOH等の有機溶媒の混合物等の溶媒中にて、LiOH又はNaOH等の塩基を用いて、構造2の化合物のエステル部分をけん化することにより得ることができる。
【0137】
Wが−CH=CH−を表す構造2の化合物は、下記のシークェンスにより製造すること
ができる(スキーム1を見よ。):a) MeOH等の適宜な溶媒中において、スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエン(J.W.Coeら、Org.Lett.2004、6、1589に従って製造)と市販の(E)−2−ブテン二酸モノエチルエステルの間のDiels−Alder反応を行い、endo及びexo生成物の混合物を得る;b) NaHCO
3等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の溶媒中、rt付近の温度にて、KIとI
2を用いたヨードラクトン化を行い、異性体の分離を可能にする(ヨードラクトン1(エステル)及びヨードラクトン2(カルボン酸));c) AcOH等の溶媒中、約65℃の温度における、過剰量の亜鉛を用いた、得られたヨードラクトン1のレトロ−ヨードラクトン化;及びd) DIPEA、Et
3N又はピリジン等の塩基の存在下、そしてCH
2Cl
2、THF又はアセトン等の適宜な溶媒中における、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介した、又はDIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の適宜な溶媒中において、EDC/HOBt等の標準的なアミドカップリング条件を用いたカルボン酸の活性化を介した、得られたカルボン酸の適宜なアミンR
1−Y−NH
2を用いたアミドカップリング。
【0138】
Wが−CH
2−CH
2−を表す構造2の化合物は、下記のシークェンスにより製造することができる(スキーム1を見よ。):a) MeOH等の適宜な溶媒中において、スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエンと市販の(E)−2−ブテン二酸モノエチルエステルの間のDiels−Alder反応を行い、endo及びexo生成物の混合物を得る;b) NaHCO
3等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の溶媒中、rt付近の温度にて、KIとI
2を用いたヨードラクトン化を行い、異性体の分離を可能にする(ヨードラクトン1(エステル)及びヨードラクトン2(カルボン酸));c) AcOH等の溶媒中、約65℃の温度における、過剰量の亜鉛を用いた、得られたヨードラクトン1のレトロ−ヨードラクトン化;d) Pd/Cの存在下、THF等の適宜な溶媒中における、シクロヘキセンを用いた、又は、THF等の適宜な溶媒中における、H
2及びPd/C等の触媒を用いた二重結合の還元;及びe) DIPEA、Et
3N又はピリジン等の塩基の存在下、そしてCH
2Cl
2、THF又はアセトン等の適宜な溶媒中における、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介した、又はDIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の適宜な溶媒中において、EDC/HOBt等の標準的なアミドカップリング条件を用いたカルボン酸の活性化を介した、得られたカルボン酸の適宜なアミンR
1−Y−NH
2を用いたアミドカップリング。
【0139】
Wが−CH=CH−を表す構造3の化合物は、下記のシークェンスにより製造することができる(スキーム1を見よ。):a) DIPEA等の塩基の存在下、そしてCH
2Cl
2等の適宜な溶媒中における、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介した、又はDIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、CH
2Cl
2又はTHF/DMF等の適宜な溶媒中において、EDC/HOBt又はHATU等の標準的なカップリング条件を用いたカルボン酸の活性化を介した、適宜なアルコールR
2OHを用いたヨードラクトン2のカップリング(R
2が第一又は第二アミン官能基を含む場合には、例えばN−tert−ブトキシカルボニル保護アミンとして保護することが必要かもしれない。);及びb) AcOH等の溶媒中、約65℃の温度における、過剰量の亜鉛を用いた、得られたヨードラクトン3のレトロ−ヨードラクトン化。
【0140】
Wが−CH
2−CH
2−を表す構造3の化合物は、例えば、Pd/Cの存在下、EtOH等の適宜な溶媒中で、水素を用いて、又は、Pd/Cの存在下、THF等の適宜な溶媒中、シクロヘキセンを用いて、Wが−CH=CH−を表す構造3の化合物の二重結合の還元により製造することができる(スキーム1を見よ)。
【0141】
【化9】
R
7は(C
1−C
2)アルキルを表し、Rは(S)−CH(Me)COOR
7を表す。
【0142】
光学的に純粋な構造1の化合物は、水とTHF又はEtOH等の有機溶媒の混合物のような溶媒中で、LiOH又はNaOH等の塩基を用いて、光学的に純粋な構造2の化合物のエステル部分をけん化することにより得ることができる。
【0143】
Wが−CH=CH−を表す光学的に純粋な構造2の化合物は、下記のシークェンスにより製造することができる(スキーム2を見よ。):a) ヘキサン等の適宜な溶媒中における、スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエンと市販の(E)−1,2−ビス−[((1S)−1−エトキシカルボニル−エトキシ)−カルボニル]−エテンの間のDiels
−Alder反応;得られた中間体の立体中心の帰属は、シクロペンタジエンと(E)−1,2−ビス−[((1S)−1−エトキシカルボニル−エトキシ)−カルボニル]−エテンの間のDiels−Alder反応を記述する文献(G.Helmchenら、Angew.Chem.Int.Ed.1987、26、1143)の参照に基づいて行った;b) THFと水の混合物等の適宜な溶媒中における、LiOH等の塩基を用いた、エステル部分のけん化;c) NaHCO
3等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の溶媒中、rt付近の温度にて、KIとI
2を用いたヨードラクトン化を行い、光学的に純粋なヨードラクトン2を得る;d) MeOH等の適宜な溶媒中においてTMSCH
2N
2等の標準的な条件を用いた、又は(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成及びMeOHとのさらなる反応を介した、得られたカルボン酸のエステル化;e) AcOH等の溶媒中、約65℃の温度における、過剰量の亜鉛を用いた、得られたヨードラクトンエステルのレトロ−ヨードラクトン化;及びf) DIPEA、Et
3N又はピリジン等の塩基の存在下、そしてCH
2Cl
2、THF又はアセトン等の適宜な溶媒中における、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介した、又はDIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の適宜な溶媒中において、EDC/HOBt等の標準的なアミドカップリング条件を用いたカルボン酸の活性化を介した、得られたカルボン酸の適宜なアミンR
1−Y−NH
2を用いたアミドカップリング。
【0144】
Wが−CH
2−CH
2−を表す光学的に純粋な構造2の化合物は、下記のシークェンスにより製造することができる(スキーム2を見よ。):a) MeOH等の適宜な溶媒中においてTMSCH
2N
2等の標準的な条件を用いた、又は(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成及びMeOHとのさらなる反応を介した、光学的に純粋なヨードラクトン2のエステル化により、光学的に純粋なヨードラクトン1を得る;b) AcOH等の溶媒中、約65℃の温度における、過剰量の亜鉛を用いた、得られたヨードラクトンエステルのレトロ−ヨードラクトン化;c) Pd/Cの存在下、THF等の適宜な溶媒中における、シクロヘキセンを用いた、又は、THF等の適宜な溶媒中における、H
2及びPd/C等の触媒を用いた二重結合の還元;及びd) DIPEA、Et
3N又はピリジン等の塩基の存在下、そしてCH
2Cl
2、THF又はアセトン等の適宜な溶媒中における、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介した、又は、DIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の適宜な溶媒中において、EDC/HOBt等の標準的なアミドカップリング条件を用いたカルボン酸の活性化を介した、得られたカルボン酸の適宜なアミンR
1−Y−NH
2を用いたアミドカップリング。
【0145】
Wが−CH=CH−を表す光学的に純粋な構造3の化合物は、下記のシークェンスにより製造することができる(スキーム2を見よ。):a) DIPEA等の塩基の存在下、そしてCH
2Cl
2等の適宜な溶媒中における、(トルエン又はCH
2Cl
2等の溶媒中、塩化オキサリル及び触媒量のDMF等の標準的な条件を用いた)塩化アシルの形成を介した、又はDIPEA又はDMAP又は両者の組み合わせ等の塩基の存在下、CH
2Cl
2又はTHF/DMF等の適宜な溶媒中において、EDC/HOBt又はHATU等の標準的なアミドカップリング条件を用いたカルボン酸の活性化を介した、適宜なアルコールR
2OHを用いた光学的に純粋なヨードラクトン2のカップリング(R
2が第一又は第二アミン官能基を含む場合には、例えばN−tert−ブトキシカルボニル保護アミンとして保護することが必要かもしれない。);及びb) AcOH等の溶媒中、約65℃の温度における、過剰量の亜鉛を用いた、得られた光学的に純粋なヨードラクトン3のレトロ−ヨードラクトン化。
【0146】
Wが−CH
2−CH
2−を表す光学的に純粋な構造3の化合物は、例えば、Pd/Cの存在下、EtOH等の適宜な溶媒中で、水素を用いて、又は、Pd/Cの存在下、THF等の適宜な溶媒中、シクロヘキセンを用いて、Wが−CH=CH−を表す光学的に純粋な構造3の化合物の二重結合の還元により製造することができる(スキーム2を見よ)。
【0147】
一般に、光学的に純粋な構造1の化合物は、光学的に純粋なヨードラクトン1又は2を出発物質として、構造1の化合物のラセミ体の合成と同様に、又はエナンチオマーの混合物のキラルHPLCによる精製により得ることができる。
【0148】
B2. アミンR
1−Y−NH
2の合成
式R
1−Y−NH
2のアミンは、市販されていない場合には、例えば、下記のシークェンスにより製造してもよい:a) Et
3N及びDMAP等の塩基の存在下、CH
2Cl
2等の適宜な溶媒中における、例えばMsClを用いた、アルコールR
1−Y−OH(式中、Yは(C
1−C
2)アルカンジイル基を表す。)の対応するメシレート又はクロリドへの変換;b) DMF等の溶媒中、約80℃の温度における、例えばNaN
3を用いた、そのメシレート又はクロリドの対応するアジドへの変換;c) THF等の溶媒中、約60℃の温度における、Ph
3P及び水を用いた、あるいは、MeOH等の適宜な溶媒中、Pd/C等の金属触媒を用いた水素化による、アジド部分の還元。
【0149】
あるいは、式R
1−Y−NH
2のアミンは、THF等の適宜な溶媒中、BH
3等の適宜な還元剤を用いて、対応するニトリルの還元により製造してもよい。
【0150】
あるいは、式R
1−Y−NH
2のアミンは、実験の部に記載した方法又はそれらの組み合わせ及び報告されている方法と同様に製造してもよい。
【0151】
B3. アルコールR
2−OHの合成
式R
2−OHのアルコールは、市販されていない場合には、適宜な還元剤を用いて、対応する酸又はエステルの還元により製造してもよい。
【0152】
式R
2−OHのアルコール(式中、R
2は、1個のR
3R
4N−CH
2−又はヘテロシクリル−メチルにより置換された(C
3−C
6)シクロアルキルを表す。)は、市販されていない場合には、例えば、適宜なアミンR
3R
4NH又は複素環化合物を用いた適宜なハライドのアルキル化により、又は、適宜なジオールの選択的保護/活性化及び続く適宜なアミンR
3R
4NH又は複素環化合物を用いたアルキル化により製造してもい。
【0153】
同様に、式R
2−OHのアルコール(式中、R
2は、1個の(C
1−C
4)アルコキシにより置換され、当該(C
1−C
4)アルコキシが1個のヘテロシクリルにより置換された(C
2−C
6)アルキルを表す。)は、市販されていない場合には、例えば、適宜な複素環化合物を用いた適宜なハライドのアルキル化により、又は、適宜なジオールの選択的保護/活性化及び続く適宜な複素環化合物を用いたアルキル化により製造してもい。
【0154】
同様に、式R
2−OHのアルコール(式中、R
2は、(C
1−C
6)アルキルであって、1個の−NR
3R
4により置換された(C
3−C
6)シクロアルキルにより、又は、1個のヘテロシクリルにより置換された上記の(C
1−C
6)アルキルを表す。)は、市販されていない場合には、例えば、適宜なアミンR
3R
4NH又は複素環化合物を用いた適宜なハライドのアルキル化により、又は、適宜なジオールの選択的保護/活性化及び続く適宜なアミンR
3R
4NH又は複素環化合物を用いたアルキル化により製造してもい。
【0155】
式R
2−OHのアルコール(式中、R
2は、(C
3−C
5)フルオロアルキルであって、1個のヘテロシクリルにより置換され、当該ヘテロシクリルが、未置換であるか又は1
若しくは2個の炭素原子においてハロゲン及び(C
1−C
4)アルキルから独立に選択される1若しくは2個の置換基により独立に置換された上記の(C
3−C
5)フルオロアルキルを表す。)は、市販されていない場合には、例えば、下記のシークェンスにより製造してもよい:a) 3〜5個の炭素原子を含むアルカノールのヒドロキシ基をベンジル基等の適宜な保護基により選択的に保護し、まず、ハロゲン又は−OHでさらに置換し、次に−OH基又はオキソ基でさらに置換する;b) 適宜な複素環化合物を用いた適宜なハライドのアルキル化又は適宜なアルコールの選択的な活性化及び続く適宜な複素環化合物を用いたアルキル化;及びc) ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド等の適宜な試薬を用いたヒドロキシ基の置換によるフッ素の導入、又は、オキソ基のビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド等の適宜な試薬との反応によるジフルオロ部分の導入。
【0156】
あるいは、アルコールR
2−OHは、、実験の部に記載した方法又はそれらの組み合わせ及び報告されている方法と同様に製造してもよい。
【0157】
式(I)の化合物がエナンチオマーの混合物の形態で得られる場合には常に、エナンチオマーは、当業者に知られた方法、例えばジアステレオマー塩の形成及び分離、又はRegis Whelk−O1(R,R)(10μm)カラム、Daicel ChiralCel OD−H(5−10μm)カラム、又はDaicel ChiralPak IA(10μm)若しくはAD−H(5μm)カラム等のキラル固定相上のHPLC、を用いて分離することができる。キラルHPLCの典型的な条件は、0.8から150mL/分の流速における、溶出液A(EtOH。Et
3N、ジエチルアミン等のアミンの存在下又は非存在下で)及び溶出液B(ヘキサン)の無勾配混合物である。
【0158】
例えば、光学的に純粋な構造2の化合物は、エナンチオマーの混合物のキラルHPLCによる分離により得てもよい;例えば、(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−エトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドは、(5R
*)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R
*)−6−エトキシカルボニル−(4S
*,7R
*)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドのキラルHPLCによる分離により得てもよい。好ましくは、そのような分離は、EtOHとヘキサン(15/85)を溶出液として用いて、Daicel ChiralPak AD−Hカラムを用いて行われる。
【0159】
実験の部
(この項において、及び明細書の上記の部分において使用される)略語:
Ac アセチル
AcCN アセトニトリル
AcOH 酢酸
AIBN アゾ−ビス−(イソブチロニトリル)
aq. 水性
atm 雰囲気
9−BBN 9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
Boc tert−ブトキシカルボニル
bp 沸点
ca. 約
COAD 慢性閉塞性気道疾患
COLD 慢性閉塞性肺疾患
COPD 慢性閉塞性肺疾患
DAD ダイオードアレイ検出器
DC 樹状細胞
DCC N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCE 1,2−ジクロロエタン
DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−N,N−ジメチルアミノピリジン
DMEM ダルベッコ修正イーグル培地
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルフォキシド
EA 酢酸エチル
EC
50 半数効果濃度
EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−
エチル−カルボジイミド
ELSD 蒸発光散乱検出器
eq. 当量
ES+ 電子スプレー、陽イオン化
Et エチル
エーテル又はEt
2O ジエチルエーテル
Et
3N トリエチルアミン
EtOH エタノール
FA ギ酸
FAD 家族性常染色体優性遺伝
FC シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー
FLIPR 蛍光イメージングプレートリーダー
FPRL1 ホルミルペプチド受容体like−1
FPRL2 ホルミルペプチド受容体like−2
h 時間
HATU 2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−
1,1,3,3−テトラメチルウロニウム
ヘキサフルオロホスフェート
HEPES 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−
ピペラジンエタンスルホン酸
hept ヘプタン
HIV ヒト免疫不全ウイルス
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HOAt 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析
lem 発光波長
lex 励起波長
LPS リポ多糖
Me メチル
MeOH メタノール
min 分
mM ミリモル
μM マイクロモル
mRNA 伝令リボ核酸
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
MS 質量分析
Ms メタンスルホニル
nm ナノメーター
nM ナノモル
NMR 核磁気共鳴
org. 有機
PG 保護基
PyBOP ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−
ホスフォニウム−ヘキサフルオロ−ホスフェート
rf 保持係数
rpm 分当たりの回転数
rt 室温
sat. 飽和
tBu tert−ブチル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
t
R 保持時間
UV 紫外線
Vis 可視
【0160】
I−化学
全般。すべての温度は摂氏温度(℃)で示す。別段の記載が無い限り、反応はrtで行う。
【0161】
ポリマー支持炭酸水素塩として、Polymer LaboratoriesのPL−HCO
3を使用した。
【0162】
分析用薄層クロマトグラフィー(TLC)は、0.2mmプレート:Merck、Silica gel 60 F
254を用いて行った。分取用薄層クロマトグラフィー(TLC)は、0.2又は0.5mmプレート:Merck、Silica gel 60 F
254を用いて行った。検出は、UV、又はKMnO
4(3g)、K
2CO
3(20g)、NaOH5%(3mL)及びH
2O(300mL)の溶液を用い、次いで加熱することにより行った。
【0163】
フラッシュカラムクロマトグラフィー(FC)及びろ過は、Silica gel 60 Merck(0.063−0.200mm)又はMacherey−Nagel シリカゲル(0.063−0.200mm)を用いて行った:溶出は、EA、Et
2O、hept、ヘキサン、CH
2Cl
2、CHCl
3、MeOH、NH
4OH又はこれらの混合物を用いて行った。
【0164】
MPLCは、international sorbent technologyの、isolute(登録商標) SPE Flash SI IIカラムを用い、溶出は、EA、Et
2O、hept、ヘキサン、CH
2Cl
2、CHCl
3、MeOH、NH
4OH又はこれらの混合物を用いて行った。
【0165】
LC−MS−条件01(別段の記載が無い限り):分析用:Agilent 1100
Binary Pump及びDADを備えたThermo Finnigan MSQ
Surveyor MS。カラム:Agilent TechnologiesのZorbax SB−AQ 5μm、4.6x50mm ID。溶出液:A:H
2O+0.04%TFA;B:AcCN;勾配:1分に渡り5%Bから95%Bへ。流速:4.50mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD+MS、t
Rはmin.で示す。
【0166】
LC−MS−条件02(別段の記載が無い限り):分析用:Agilent 1100
Binary Pump及びDADを備えたThermo Finnigan MSQ
Plus MS。カラム:Agilent TechnologiesのZorbax
SB−AQ 5μm、4.6x50mm ID。溶出液:A:H
2O+0.04%TFA;B:AcCN;勾配:1分に渡り5%Bから95%Bへ。流速:4.50mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD及びMS、t
Rはmin.で示す。
【0167】
LC−MS−条件07(別段の記載が無い限り):分析用。ポンプ:Dionex HPG−3200RS、MS:Thermo MSQ Plus、DAD:Dionex DAD−3000RS、ELSD:Sedere Sedex 85。カラム:Dionex TCC−3200コンパートメント内で温度制御された、WatersのXbridge C18 2.5μM、4.6x30mm ID。溶出液:A:H
2O+0.04%TFA;B:AcCN。方法:勾配:1.00分に渡り5%Bから95%Bへ。流速:4.5mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD、及びMS、t
Rはmin.で示す。
【0168】
LC−MS−条件8(別段の記載が無い限り):分析用。ポンプ:Dionex HPG−3200RS、MS:Thermo MSQ Plus、DAD:Dionex DAD−3000RS、ELSD:Sedere Sedex 85。カラム:Dionex TCC−3200コンパートメント内で温度制御された、Agilent TechnologiesのZorbax SB−AQ 3.5μm、4.6x50mm ID。溶出液:A:H
2O+0.04%TFA;B:AcCN。方法:勾配:1.00分に渡り5%Bから95%Bへ。流速:4.5mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD、及びMS、t
Rはmin.で示す。
【0169】
LC−MS−条件FA(別段の記載が無い限り):分析用。ポンプ:Waters Acquity Binary Solvent Manager、MS:Waters SQ Detector、DAD:Acquity UPLC PDA Detector、ELSD:Acquity UPLC ELSD。カラム:Acquity UPLC Column Manager内で60℃にて温度制御された、WatersのAcquity UPLC CSH C18 1.7μm 2.1x50mm ID。溶出液:A:H
2O+0.05%FA;B:AcCN+0.04%FA。方法:勾配:2.00分に渡り2%Bから98%Bへ。流速:1.2mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD、及びMS、t
Rはmin.で示す。
【0170】
LC−MS−条件TFA(別段の記載が無い限り):分析用。ポンプ:Waters Acquity Binary Solvent Manager、MS:Waters
SQ Detector、DAD:Acquity UPLC PDA Detector,、ELSD:Acquity UPLC ELSD。カラム:Acquity UPLC Column Manager内で60℃にて温度制御された、WatersのAcquity UPLC BEH C18 1.7μm 2.1x50mm ID。溶出液:A:H
2O+0.05%TFA;B:AcCN+0.045%FA。方法:勾配:2.00分に渡り2%Bから98%Bへ。流速:1.2mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD、及びMS、t
Rはmin.で示す。
【0171】
HPLC分取用:WatersのX−Bridge C18 5μm、50x19mm
ID。溶出液:A:H
2O+0.5%NH
4OH;B:AcCN;勾配:5分に渡り10%Bから90%Bへ。流速:40.0mL/min。検出:UV/Vis及び/又はELSD、及びMS、t
Rはmin.で示す。
【0172】
キラルHPLC、分析用:a)Regis Whelkカラム、4.6x250mm、10μm。溶出液A:EtOH+0.05%Et
3N。溶出液B:ヘキサン。流速:1mL/min。b)ChiralPak AD、4.6x250mm、5μm。溶出液A:EtOH+0.05%Et
3N。溶出液B:ヘキサン。流速:1mL/min。c)ChiralCel OD、4.6x250mm、10μm。溶出液A:EtOH+0.1%Et
3N。溶出液B:ヘキサン。流速:0.8mL/min。検出:UV/Vis、t
Rはmin.で示す。
【0173】
キラルHPLC、分取用:a)Regis Whelk 01カラム、50x250mm。流速:100mL/min。b)ChiralPak AD、20x250mm。流速:10mL/min。c)ChiralCel OD、20μm、50mmx250mm。流速:100mL/min。検出:UV/Vis、t
Rはmin.で示す。
【0174】
NMR:Bruker Avance 400(400MHz);Varian Mercury 300(300MHz);化学シフトは、使用する溶媒と関連して、ppmで示す;多重度:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、p=五重項、hex=六重項、hept=七重項、m=多重項、br=広域、結合定数はHzで示す。
【実施例】
【0175】
以下の実施例は本発明を説明するものであり、その範囲を限定するものではまったくない。
【0176】
一般的手順一般的手順A:エステルの形成(1)
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、カルボン酸(1.0eq.)のCH
2Cl
2中の溶液(0.2M)に、アルコール(1.0−2.0eq.)、EDC
.HCl(2.0−4.0eq.)、HOBt(1.2−2.4eq.)及びDIPEA(3.0−6.0eq.)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrtにて攪拌した。次いで水を添加し、層を分離し、そして有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。必要に応じてFC又はHPLCにより残渣を精製して、所望の化合物を得た。
【0177】
一般的手順B:エステルの形成(2)
ガラスバイアル中、不活性雰囲気下(N
2)、アルコール(1.2eq.)に、カルボン酸(1.0eq.)のCH
2Cl
2中の溶液(0.1M)、EDC.HCl(1.1−1.3eq.)及びDMAP(1.0−1.2eq.)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrt又は40℃にて攪拌した。PL−HCO
3を添加し、そして混合物をrtにて2h攪拌し、ろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。必要に応じてHPLCにより残渣を精製して、所望の化合物を得た。
【0178】
一般的手順C:エステルの形成(3)
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、カルボン酸(1.0eq.)、アルコール(2.0eq.)及びHATU(2.0eq.)の、THF/DMF、4:1(HATU0.2mmol当たり1mL)中の混合物に、DIPEA(3.0−6.0eq.)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrt又は60℃にて攪拌した。次いで水を添加し、そして混合物をEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(brine)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。必要に応じてFC又はHPLCにより残渣を精製して、所望の化合物を得た。
【0179】
一般的手順D:Boc脱保護:
ガラスバイアル中、不活性雰囲気下(N
2)、Boc−保護アミン(1.0eq.)のCH
2Cl
2中の溶液を、ジオキサン中の4N HCl(10eq.)で処理し、そして反応混合物を、反応が完結するまで0℃又はrtにて攪拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、そして必要に応じて残渣をFC又はHPLCにより精製して、所望の化合物を得た。
【0180】
一般的手順E:ジオキソランの脱保護:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、ジオキソラン−保護ジオール(1.0eq.)のTHF/H
2O(1:1、0.06M)中の溶液を、AcOH(28.0eq.)で処理し、そして反応混合物を、反応が完結するまで60℃にて攪拌した。反応混合物をrtに冷却し、飽和NaHCO
3水溶液とEAの間で分画した。層を分離し、そして水層をEA(2×)で抽出した。次いで、合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮し、そして必要に応じて残渣をFC又はHPLCにより精製して、所望の化合物を得た。
【0181】
一般的手順F:二重結合の還元
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、アルケン(1.0eq.)とPtO
2(0.1〜0.2eq.)の乾燥EA中の懸濁液を、反応が完結するまでH
2気圧下でrtにて攪拌した。次いで、混合物をろ過し、EAで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。必要に応じて粗製の残渣をFC又はHPLCにより精製して、所望の化合物を得た。
【0182】
中間体の合成
スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエン:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(18.0g、78mmol)の、50%NaOH水溶液(1.2L)中の混合物を、45℃に加熱した。シクロペンタジエン(シクロペンタジエン二量体の180℃におけるクラッキングにより形成、140mL、1.70mol)の、1,2−ジクロロエタン(122mL、1.55mol)中の冷溶液を、内部温度を55℃未満に保ちながら、攪拌したNaOH溶液に添加した。添加完了後(ca.1.75h)、反応混合物を50℃にて2h攪拌し、そしてrtに冷ました。層を分離し、有機層を1M NaOHで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、そしてろ過した。粗製の茶色の液体を減圧下で蒸留し(85−95mbar)、そして表題化合物を無色の液体として得た(80mbarにおいてbp=45−50℃)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ6.58(m、2H)、6.19(m、2H)、1.71(s、4H)。
【0183】
2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、ピロリジン(0.35mL、4.22mmol)と2−(2−クロロエトキシ)エタノール(0.45mL、4.22mmol)の、乾燥トルエン(7mL)中の溶液に、K
2CO
3(3.21g、23.20mmol)、次いでKI(70mg、0.42mmol)をrtにて添加した。反応混合物を還流下にて15h攪拌した。混合物をろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、粗製の2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを黄色のオイルとして得た。TLC:rf(90:10:0.5、CH
2Cl
2−MeOH−NH
4OH)=0.17。
【0184】
(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(S)−3−フルオロピリジン塩酸塩(250mg、1.99mmol)と2−(2−クロロ
エトキシ)エタノール(0.21mL、1.99mmol)の、乾燥トルエン(7mL)中の溶液に、K
2CO
3(1.51g、10.95mmol)、次いでKI(33mg、0.20mmol)をrtにて添加した。反応混合物を還流下にて15h攪拌した。混合物をろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、粗製の(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを黄色のオイルとして得た。TLC:rf(90:10:0.5、CH
2Cl
2−MeOH−NH
4OH)=0.23。
【0185】
Diels Alder反応−(5R,6R)−5,6−ビス−[(1−(1S)−エトキシカルボニル)−エトキシ−カルボニル]−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]の形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(E)−1,2−ビス−[((1S)−1−エトキシカルボニル)−エトキシ−カルボニル]−エテン(7.40g、22.7mmol)のn−ヘキサン(76mL)中の溶液に、スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエン(3.14g、34.0mmol)をrtにて添加した。反応混合物をこの温度で一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、そして粗製の残渣をFC(hept/EA、9:1)で精製した。表題化合物を薄黄色のオイルとして得た。TLC:rf(9:1、hept−EA)=0.25。LC−MS−条件02:t
R=1.12min;[M+H]
+=409.00。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ6.44(dd、J=5.5、3.0Hz、1H)、6.32(dd、J=5.5、2.8Hz、1H)、5.12(q、J=7.1Hz、1H)、5.06(q、J=7.1Hz、1H)、4.28−4.14(m、4H)、3.76(app.t、J=4.0Hz、1H)、2.92(d、J=4.8Hz、1H)、2.86(m、1H)、2.80(m、1H)、1.55−1.47(m、6H)、1.29(t、J=7.3Hz、3H)、1.29(t、J=7.3Hz、3H)、0.70(m、1H)、0.56−0.44(m、3H)。
【0186】
けん化−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R,6R)−5,6−ビス−カルボン酸の形成:
(5R,6R)−5,6−ビス−[(1−(1S)−エトキシカルボニル)−エトキシ−カルボニル]−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン](9.51g、23.28mmol)のTHF/H
2O(1:1、232mL)中の溶液に、LiOH(3.91g、93.13mmol)を添加した。反応混合物をrtにて一晩攪拌した。1N HCを添加して、反応混合物のpHをpH=3に調整し、層を分離し、そして水層をEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(CH
2Cl
2/MeOH、9:1)で精製して、表題化合物を無色のオイルとして得た。TLC:rf(9:1、CH
2Cl
2/MeOH)=0.31。LC−MS−条件02:t
R=0.72min;[M+AcCN+H]
+=250.18。
【0187】
ヨードラクトン化−光学的に純粋なヨードラクトン2の形成:
【化10】
(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R,6R)−5,6−ビス−カルボン酸(5.60g、22.32mmol)のCH
2Cl
2(3
3mL)中の溶液に、NaHCO
3(2.06g、24.56mmol)、水(100mL)、KI(1.37g、82.60mmol)及びI
2(6.80g、26.79mmol)を添加した。反応混合物をrtにて3h攪拌した。反応を飽和Na
2S
2O
3水溶液の添加によりクェンチした。層を分離し、そして水層をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製のフォームをFC(EA)により精製し、光学的に純粋なヨードラクトン2を白色の固体として得た。TLC:rf(EA)=0.33。
【0188】
エステル化−光学的に純粋なヨードラクトン1(R
7=Me)の形成:
【化11】
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、光学的に純粋なヨードラクトン2(5.00g、14.96mmol)の乾燥MeOH(75mL)中の溶液に、TMSCH
2N
2(ヘキサン中2.0M、37.0mL、74.83mmol)を添加した。反応混合物をrtにて一晩攪拌し、減圧下で濃縮し、そしてFC(hept−EA、4:1)で精製して、光学的に純粋なヨードラクトン1(R
7=Me)を白色の固体として得た。TLC:rf(hept-EA、4:1)=0.18。
【0189】
レトロ−ヨードラクトン化−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸の形成:磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、光学的に純粋なヨードラクトン1(R
7=Me)(2.86g、8.21mmol)の酢酸(29mL)中の溶液に、亜鉛粉末(8.06g、123.23mmol)を添加した。反応混合物を65℃にて4h攪拌し、rtに冷却し、ろ過し、そして水とEAの間で分画した。層を分離し、そして水層をEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、1:1)で精製し、そして表題化合物を無色のオイルとして得た。TLC:rf(1:1、hept-EA)=0.41。
【0190】
(4−ブロモ−アニリンとの)アミドカップリング−(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドの形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸(2.00g、9.00mmol)の乾燥CH
2Cl
2(25mL)中の溶液に、数滴のDMF及び塩化オキサリル(0.84mL、10.00mmol)を添加した。反応混合物をrtにて30分攪拌した。4−ブロモ−アニリン(2.32g、13.50mmol)の乾燥CH
2Cl
2(12.5mL)中の溶液、次いでDIPEA(6.2mL、36.00mmol)をrtにて添加した。反応混合物をrtにて30min攪拌し、EAで希釈し、そしてaq.1N HCl、飽和NaHCO
3水溶液及び塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、3:2)で精製し、そして表題化合物を白色の固体として得た。TLC:rf(3:2、hept−EA)=0.57。LC−MS−条件02:t
R=1.05min;[M+H]
+=376.30。
【0191】
(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド(3.30g、8.77mmol)のTHF(35mL)中の溶液に、1N NaOH水溶液(17mL、17.00mmol)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrtにて攪拌した。次いで、混合物をaq.1N HCl中に注ぎ、そしてEA(3×)で抽出した。次いで、混合物をaq.1N HCl中に注ぎ、そしてEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体として得た。LC−MS−条件01:t
R=0.92min;[M+H]
+=361.90。
【0192】
二重結合の還元−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸の形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸(220mg、0.99mmol)、Pd/C10%(44mg)及びシクロヘキセン(0.20mL、1.98mmol)の、乾燥THF(2.5mL)中の脱酸素懸濁液を、還流下にて2h攪拌した。反応混合物をセライトを通してろ過し、そしてフィルターケークをTHFで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、そして表題化合物を白色の固体として得た。TLC:rf(2:3、hept−EA)=0.48。
【0193】
(4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミンとの)アミドカップリング−(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドの形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸(160mg、0.71mmol)の乾燥CH
2Cl
2(4mL)中の溶液に、3滴のDMF及び塩化オキサリル(0.07mL、0.81mmol)を添加した。反応混合物をrtにて60分攪拌し、そして減圧下で濃縮した。
【0194】
4−ブロモ−2−フルオロベンジルアミン塩酸塩(171mg、0.71mmol)のピリジン(0.84mL)中の懸濁液に、塩化アシルのアセトン中の溶液(4mL)を添加した。反応混合物をrtにて1h攪拌し、EAで希釈し、そして、aq.1N HCl、飽和NaHCO
3水溶液及び塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色のオイルとして得た。LC−MS−条件02:t
R=1.06min;[M+H]
+=410.67。
【0195】
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド(290mg、0.71mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、1N NaOH水溶液(2.8mL、2.80mmol)を添加した。反応混合物を、反
応が完結するまでrtにて攪拌した。次いで、混合物をaq.1N HCl中に注ぎ、そしてEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を白色のフォームとして得た。LC−MS−条件01:t
R=0.93min;[M+H]
+=395.95。
【0196】
(5−アミノ−2−ブロモ−ピリジンとの)アミドカップリング−(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド(pyrid)−5−イル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドの形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸(2.55g、11.37mmol)の乾燥CH
2Cl
2(60mL)中の溶液に、10滴のDMF及び塩化オキサリル(1.20mL、13.65mmol)を添加した。反応混合物をrtにて60分攪拌し、そして減圧下で濃縮した。
【0197】
5−アミノ−2−ブロモ−ピリジン(1.97g、11.37mmol)のピリジン(2.75mL)中の懸濁液に、塩化アシルのアセトン中の溶液(60mL)を添加した。反応混合物をrtにて30分攪拌し、EAで希釈し、そして、aq.1N HCl、飽和NaHCO
3水溶液及び塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、1:0から1:1へ)で精製し、そして表題化合物を白色の固体として得た。TLC:rf(2:1、hept-EA)=0.44。LC−MS−条件07:t
R=0.84min;[M+H]
+=379.04。
【0198】
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド(3.81g、10.05mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、2N NaOH水溶液(20mL、40.00mmol)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrtにて攪拌した。次いで、混合物をaq.1N HCl中に注ぎ、そしてEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。LC−MS−条件07:t
R=0.72min;[M+H]
+=365.22。
【0199】
((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メタンアミンとの)アミドカップリング−(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドの形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸(1.75g、7.79mmol)の乾燥CH
2Cl
2(30mL)中の溶液に、5滴のDMF及び塩化オキサリル(0.82mL、9.34mmol)を添加した。反応混合物をrtにて60分攪拌し、そして減圧下で濃縮した。
【0200】
(5−メチルイソキサゾール−3−イル)メタンアミン(0.90g、7.79mmol)のピリジン(1.9mL)中の懸濁液に、塩化アシルのアセトン中の溶液(30mL
)を添加した。反応混合物をrtにて30分攪拌し、EAで希釈し、そして、aq.1N
HCl、飽和NaHCO
3水溶液及び塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、5:1)で精製し、そして表題化合物を灰白色の固体として得た。TLC:rf(1:1、hept-EA)=0.38。LC−MS−条件07 t
R=0.70min;[M+H]
+=319.12。
【0201】
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド(1.95g、6.12mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、2N NaOH水溶液(15mL、30.00mmol)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrtにて攪拌した。次いで、混合物をaq.1N HCl中に注ぎ、そしてEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を薄黄色の固体として得た。LC−MS−条件07:t
R=0.59min;[M+H]
+=305.05。
【0202】
((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メタンアミンとの)アミドカップリング−(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミドの形成:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−(5R)−5−カルボン酸(3.64g、16.00mmol)の乾燥CH
2Cl
2(20mL)中の溶液に、6滴のDMF及び塩化オキサリル(1.64mL、19.00mmol)を添加した。反応混合物をrtにて120分攪拌し、そして減圧下で濃縮した。
【0203】
(3−メチルイソキサゾール−5−イル)メタンアミン(2.40g、21.00mmol)のピリジン(3.9mL)中の懸濁液に、塩化アシルのアセトン中の溶液(11mL)を添加した。反応混合物をrtにて2h攪拌し、EAで希釈し、そして、aq.1N
HCl、飽和NaHCO
3水溶液及び塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、9:1から1:1へ)で精製し、そして表題化合物を薄黄色の固体として得た。LC−MS−条件08:t
R=0.77min;[M+H]
+=319.04。
【0204】
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−メトキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド(3.91g、12.28mmol)のTHF(78mL)中の溶液に、2N NaOH水溶液(43mL、86.00mmol)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrtにて攪拌した。次いで、混合物をEt
2Oで洗浄し、aq.2N HCl中に注ぎ、そしてEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を白色のフォームとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.67min;[M+H]
+=305.01。
【0205】
2−(2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、3,3−ジフルオロピロリジン塩酸塩(258mg、1.74mmol)と2−(2−クロロエトキシ)エタノール(3.77mL、34.83mmol)の、乾燥トルエン(10mL)中の溶液に、K
2CO
3(1.32g、9.58mmol)とKI(29mg、0.17mmol)を添加した。反応混合物を還流下にて2d攪拌した。混合物をrtに冷却し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(CH
2Cl
2/MeOH/NH
4OH、1:0:0から98:2:0.5へ)で精製し、そして表題化合物を薄黄色のオイルとして得た。
【0206】
tert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(177mg、0.57mmol)の乾燥THF(5.8mL)中の溶液に、DIBAL−H(THF中の1.0M溶液、1.15mL、1.15mmol)を0℃にて添加した。反応混合物をrtにて2h攪拌した。混合物を0℃に冷却し、H
2O(0.23mL)及び2N NaOH水溶液(0.45mL)で連続的に処理した。混合物をrtにて20min攪拌し、セライトを通してろ過し、EAで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、1:1から1:2へ)で精製し、そして表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.74min;[M−CH
3+H]
+=251.34。
【0207】
tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチリデン)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(462mg、1.51mmol)とPd/C(10%、70mg)の、乾燥EtOH(8mL)中の懸濁液を、反応が完結するまでH
2気圧下でrtにて攪拌した。次いで、混合物をろ過し、EA/EtOHで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、1:0から1:1へ)で精製し、そして表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.89min;[M−CH
3+H]
+=293.29。
【0208】
tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチリデン)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.40g、10.00mmol)の乾燥CH
2Cl
2(50mL)中の氷冷溶液に、Dess−Martinペルヨージナンの溶液(CH
2Cl
2中の15%溶液を50mL、24.00mmol)を添加した。反応混合物を、反応が完結するまでrtにて攪拌した。飽和NaHCO
3水溶液(50mL)、次いで10%Na
2SO
3水溶液(50mL)を添加した。混合物をrtにて1h攪拌し、層を分離し、そして水層をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をCH
2Cl
2(30mL)中に再溶解し、そしてモレキュラー・シーヴの存在下で24h攪拌し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、tert−ブチル
3,3−ジフルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレートを黄色の固体として得た。
【0209】
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、NaH(45mg、1.12mmol、ヘプタンで洗浄したオイル中の60%分散液)に、トリエチルホスホノアセテート(262mg、1.17mmol)の乾燥THF(10mL)中の溶液を0℃にて添加した。反応混合物を0℃にて30min攪拌した。モレキュラー・シーヴ、次いでtert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(220mg、0.93mmol)のTHF(5mL)中の溶液を添加した。反応混合物を、0℃にて30min、そしてrtにて1h攪拌した。次いで水を添加し、そして混合物をEA(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色のオイル(E及びZ異性体の混合物)として得た。LC−MS−条件08:t
R=0.88及び0.93min;[M−CH
3+H]
+=291.27。
【0210】
tert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、3,3−ジフルオロピペリジン−4−オール(700mg、5.10mmol)の乾燥CH
2Cl
2(50mL)中の溶液に、Boc
2O(1.11g、5.10mmol)を添加した。反応混合物をrtにて2h攪拌した。次いで水を添加し、層を分離し、そして水層をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体として得た。LC−MS−条件08:t
R=0.69min;[M−CH
3+H]
+=223.30。
【0211】
3,3−ジフルオロピペリジン−4−オール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4−オール(1.73g、7.62mmol)とPd(OH)
2(20%Pd、107mg)の、乾燥EtOH(50mL)中の懸濁液を、反応が完結するまでH
2気圧下でrtにて攪拌した。次いで、混合物をろ過し、EA/EtOHで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、表題化合物をベージュ色の固体として得た。
【0212】
1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4−オール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4,4−ジオール(WO2008/121687及びWO2005/040120)(2.88g、11.85mmol)の乾燥MeOH(58mL)中の溶液に、NaBH
4(672mg、17.76mmol)を0℃にて少しずつ添加した。反応混合物を0℃にて15min攪拌した。次いで、0.1M NaHCO
3水溶液(5mL)を添加し、混合物を5minさらに攪拌し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、2:1から1:1へ)で精製し、そして表題化合物をベージュ色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.42min;[M+H]
+=228.32。
【0213】
cis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチリデン)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(WO2010/056633)(2.17g、7.55mmol)及びPd/C(10%Pd、217mg)の、乾燥EtOH(7mL)中の懸濁液を、反応が完結するまでH
2気圧下でrtにて攪拌した。次いで、混合物をろ過し、EA/EtOHで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、6:1)で精製して、cis−tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートを薄黄色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.86min;[M−CH
3+H]
+=275.32。
【0214】
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(348mg、1.20mmol)の乾燥THF(9mL)中の氷冷溶液に、DIBAL−H(トルエン中の1M溶液を2.41mL、2.41mmol)を添加した。反応混合物をrtにて2h攪拌した。DIBAL−H(トルエン中の1M溶液を0.60mL、0.60mmol)を再び添加し、そして反応混合物をrtにて1hさらに攪拌した後、0℃に冷却した。水(0.15mL)、次いで2N NaOH水溶液(0.30mL)を添加した。混合物を20min攪拌し、セライトを通してろ過し、EAで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、7:3から1:1へ)で精製して、表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.69min;[M−CH
3+H]
+=233.35。
【0215】
トランス−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 3−フルオロ−4−メチレンピペリジン−1−カルボキシレート(545mg、2.53mmol)のTHF(17mL)中の溶液に、9−BBNの0.5M溶液(12.7mL)を0℃にて滴下した。得られた溶液をrtにて16h攪拌した。NaOAcの5M水溶液(1.7mL)、次いでH
2O
230%(1.7mL)を添加し、そして混合物をrtにて14h攪拌した。次いで、混合物を、EAと飽和NaHCO
3水溶液の間で分画した。水層をEAで抽出し、そして合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をFC(ヘキサン−EA、3:2)で精製して、cis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを無色のオイルとして、そしてトランス−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを無色のオイルとして得た。LC−MS−条件8:t
R=0.65min;[M−CH
3+H]
+=220.35及びt
R=0.68min;[M−CH
3+H]
+=220.36。
【0216】
tert−ブチル 3−フルオロ−4−メチレンピペリジン−1−カルボキシレート:磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.68g、4.60mmol)の乾燥THF(30mL)中の懸濁液に、カリウム tert−ブトキシド(544mg、4.60mmol)をrtにて添加した。反応混合物をrtにて30min攪拌した。次いで、tert−ブチル 3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、2.30mmol)の乾燥THF(10mL)中の溶液を添加し、そして得られた懸濁液をrtにて16h攪拌した。次いで、10%NaHSO
3水溶液を添加し、混合物をEAで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をFC(ヘキサン−EA、19:1)で精製して、表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.84min;[M−CH
3+H]
+=201.33。
【0217】
tert−ブチル 3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(5.00g、25.09mmol)の乾燥DMF(25mL)中の溶液に、クロロトリメチルシラン(5.77mL、45.17mmol)、次いでEt
3N(8.38mL、60.23mmol)をr
tにて添加した。反応混合物を80℃にて24h攪拌した。次いで、混合物をrtに冷却し、ヘキサンで希釈し、そして飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。層を分離し、そして有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をFC(ヘキサン−EA、9:1)で精製して、tert−ブチル 4−((トリメチルシリル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを無色のオイルとして得た。
【0218】
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 4−((トリメチルシリル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(5.30g、19.53mmol)の乾燥アセトニトリル(25mL)中の溶液に、Selectfluor(登録商標)(8.01g、21.48mmol)をrtにて添加した。反応混合物をrtにて2h乾燥し、次いでEA中に注ぎ、そして1%NaHCO
3水溶液と塩水で連続的に洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をFC(ヘキサン−EA、4:1)で精製して、表題化合物を薄黄色の固体として得た。LC−MS−条件08:t
R=0.55min。
【0219】
tert−ブチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、tert−ブチル 1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート(2.50g、11.72mmol)の乾燥CH
2Cl
2(20mL)中の氷冷溶液に、HF.ピリジン(1.00mL、8.20mmol)を添加した。混合物を0℃にて1h攪拌し、次いでさらにHF.ピリジン(0.50mL、4.10mmol)を添加し、そして混合物をを0℃にて1hさらに攪拌した。次にアイス−水(100mL)、次いで2N NaOH水溶液を中性のpHに達するまで添加した。層を分離し、そして水層をCH
2Cl
2(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をFC(hept−EA、1:0から1:1へ)で精製して、表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.66min。
【0220】
4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル)ペンタン−2−オール及び4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル)ペンタン−1−オール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、2,2−ジフルオロ−1−(ピロリジン−1−イル)ペンタ−4−エン−1−オン(260mg、1.37mmol)の乾燥THF(15mL)中の溶液に、BH
3−THF(THF中の1M溶液を6.6mL、6.60mmol)をrtにて添加した。反応混合物を還流下にて18h攪拌し、rtに冷却し、そして減圧下で濃縮した。残渣をMeOH中に再溶解(ゆっくりと添加)し、そして減圧下で濃縮した(2×)。次いで、得られたオイルをTHF(5mL)中に再溶解し、2N NaOH水溶液(0.8mL)と30%H
2O
2水溶液(0.8mL)で処理した。混合物をrtにて2h攪拌した。次いで水を添加し、層を分離し、そして水層をEAで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、1:1から3:7へ)で精製して、4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル)ペンタン−2−オールを無色のオイルとして、そして4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル)ペンタン−1−オールを黄色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.38min;[M+H]
+=194.39及びt
R=0.51min;[M+H]
+=194.38。
【0221】
2,2−ジフルオロ−1−(ピロリジン−1−イル)ペンタ−4−エン−1−オン:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン(600mg、2.63mmol)の乾燥トルエン(18mL)中の溶液に、アリルトリブチルスズ(0.84mL、2.63mmol)とAIBN(9mg、0.05mmol)をrtにて添加した。反応混合物を100℃にて1h攪拌した。次いで、AIBN(9mg、0.05mmol)を再び添加し、そして反応混合物を100℃にて30hさらに攪拌した。溶媒を減圧下で除き、そして粗製の残渣をFC(10%KFを含むSiO
2、hept−EA、1:0から4:1へ)で精製して、表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.73min;[M+H]
+=190.30。
【0222】
2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−1−(ピロリジン−1−イル)エタノン:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、ブロモジフルオロ酢酸エチル(0.88mL、6.89mmol)をピロリジン(0.58mL、6.89mmol)にrtにて滴下した。反応混合物を、50℃にて2h、そしてrtにて18h攪拌した。次いで、混合物をシリカを通してろ過し、そして表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.70min;[M+H]
+=228.01。
【0223】
(S)−4−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ブタノール:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、4−ブロモ−1−ブタノール(187mg、1.20mmol)、(S)−3−フルオロピロリジン(186mg、1.44mmol)及びK
2CO
3(392mg、1.56mmol)の、CH
3CN(8mL)中の懸濁液を、マイクロ波照射下で100℃に25min加熱した。次いで混合物をろ過し、そして溶媒を減圧下で除いて、表題化合物を無色のオイルとして得た。
【0224】
4−ヒドロキシ−1−(ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、4−ベンジルオキシ酪酸(246mg、1.27mmol)、ピロリジン(0.13mL、1.52mmol)、EDC.HCl(493mg、2.53mmol)、HOBt(262mg、1.90mL)及びDIPEA(0.65mL、3.80mmol)の、CH
2Cl
2(10mL)中の溶液を、反応が完結するまでrtにて加熱した。水を添加し、層を分離し、そして水層をCH
2Cl
2(2×)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の残渣をFC(hept−EA、1:0から0:1へ)で精製して、4−(ベンジルオキシ)−1−(ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オンを無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.77min;[M+H]
+=247.95。
【0225】
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、4−(ベンジルオキシ)−1−(ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン(284mg、1.15mmol)とPd/C(10%Pd、122mg)の、乾燥MeOH(10mL)中の懸濁液を、反応が完結するまでH
2気圧下でrtにて攪拌した。次いで、混合物をろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、表題化合物を無色のオイルとして得た。LC−MS−条件08:t
R=0.41min;[M+H]
+=158.07。
【0226】
3−ヒドロキシプロパンアミド:
磁気攪拌棒を備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて、不活性雰囲気下(N
2)、エチル 3−アミノ−3−オキソプロパノエート(1.00g、7.25mmol)のEtOH(40mL)中の氷冷溶液に、NaBH
4(1.02g、26.42mmol)を添加した。反応混合物をrtにて24h攪拌し、ろ過し、そしてろ液を、H
2Oを0℃にてゆ
っくりと添加することによりクェンチした。混合物をrtにて15min攪拌し、減圧下で濃縮し、そしてトルエンと共に共蒸発させた(3×)。粗製の残渣を2−ブタノン中に懸濁し、そして固形物ろ過した。この操作を2回繰り返して、表題化合物を薄黄色のオイルとして得た。
【0227】
実施例の製造
実施例1:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.63min;[M+H]
+=462.20。
【0228】
実施例2:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.61min;[M+H]
+=448.20。
【0229】
実施例3:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.52min;[M+H]
+=402.30。
【0230】
実施例4:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イルメチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.70min;[M+H]
+=493.20。
【0231】
実施例5:
(1S,2R,3R,4R)−[(S
*)−2,3−ジヒドロキシプロピル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S
*)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノールを出発物質として、一般的手順A、次いでEに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.82min;[M+H]
+=439.10。
【0232】
実施例6:
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチルピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び1−メチルピペリジン−4−オールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.61min;[M+H]
+=462.20。
【0233】
実施例7:
(1S,2R,3R,4R)−[2−メトキシエチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−メトキシエタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件FA:t
R=1.03min;[M+H]
+=423.10。
【0234】
実施例8:
(1S,2R,3R,4R)−[1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−オールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.68min;[M+H]
+=518.20。
【0235】
実施例9:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.60min;[M+H]
+=448.20。
【0236】
実施例10:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−3−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボ
キサミド及びtert−ブチル 3−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.66min;[M+H]
+=476.20。
【0237】
実施例11:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(ピペリジン−2−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−tert−ブチル 2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.65min;[M+H]
+=476.20。
【0238】
実施例12:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イルメチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.62min;[M+H]
+=462.20。
【0239】
実施例13:
(1S,2R,3R,4R)−[(R)−ピロリジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.59min;[M+H]
+=434.20。
【0240】
実施例14:
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチルピロリジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び1−メチルピロリジン−3−オールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.60min;[M+H]
+=448.20。
【0241】
実施例15:
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチルピロリジン−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び1−メチルピロリジン−3−オールを出発物質として、一
般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.49min;[M+H]
+=388.00。
【0242】
実施例16:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.50min;[M+H]
+=388.30。
【0243】
実施例17:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−3−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.55min;[M+H]
+=416.30。
【0244】
実施例18:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−3−イルメチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.52min;[M+H]
+=402.30。
【0245】
実施例19:
(1S,2R,3R,4R)−[(R)−ピロリジン−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(R)−tert−ブチル 3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.49min;[M+H]
+=374.30。
【0246】
実施例20:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(ピペリジン−2−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−tert−ブチル 2−(2−ヒドロキシエチル
)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.55min;[M+H]
+=416.30。
【0247】
実施例21:
(1S,2R,3R,4R)−[1−ジメチルアミノプロパ−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.61min;[M+H]
+=450.20。
【0248】
実施例22:
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチル−ピペリジン−2−イルメチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(1−メチルピペリジン−2−イル)メタノールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.63min;[M+H]
+=476.20。
【0249】
実施例23:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オンを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.95min;[M+H]
+=476.10。
【0250】
実施例24:
(1S,2R,3R,4R)−[アゼチジン−3−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順B、次いでDに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.59min;[M+H]
+=420.20。
【0251】
実施例25:
(1S,2R,3R,4R)−[1−ジメチルアミノプロパ−3−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オールを出発物質
として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.50min;[M+H]
+=390.30。
【0252】
実施例26:
(1S,2R,3R,4R)−[1−メチル−ピペリジン−2−イルメチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(1−メチルピペリジン−2−イル)メタノールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.52min;[M+H]
+=416.30。
【0253】
実施例27:
(1S,2R,3R,4R)−[1−ジメチルアミノエタ−2−イル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−(ジメチルアミノ)エタン−1−オールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=0.48min;[M+H]
+=376.30。
【0254】
実施例28:
(1S,2R,3R,4R)−[イソブチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−メチルプロパン−1−オールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=1.06min;[M+H]
+=361.30。
【0255】
実施例29:
(1S,2R,3R,4R)−[シクロペンチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びシクロペンタノールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=1.07min;[M+H]
+=373.30。
【0256】
実施例30:
(1S,2R,3R,4R)−[プロピル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びプロパノールを出発物質として、一般的手順Bに従って。LC−MS−条件FA:t
R=1.00min;[M+H]
+=347.30。
【0257】
実施例31:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル
2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.66min;[M+H]
+=505.92。
【0258】
実施例32:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル
2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.73min;[M+H]
+=536.85。
【0259】
実施例33:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル
2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.55min;[M+H]
+=446.22。
【0260】
実施例34:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.55min;[M+H]
+=464.29。
【0261】
実施例35:
(1R,4S,5R,6R)−[ピペリジン−4−イルメチル 5−((4−ブロモフェニル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタ[2]エン−7,1’−シクロプロパン]−6−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エテニレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
を出発物質として、一般的手順A、次いでDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.68min;[M+H]
+=459.10。
【0262】
実施例36:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.68min;[M+H]
+=476.12。
【0263】
実施例37:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]二塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル− 4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件TFA:t
R=0.67min;[M+H]
+=477.20。
【0264】
実施例38:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.70min;[M+H]
+=494.35。
【0265】
実施例39:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.63min;[M+H]
+=434.28。
【0266】
実施例40:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボ
ニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(WO2010/081859)を出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件TFA:t
R=0.80min;[M+H]
+=494.30。
【0267】
実施例41:
(1S,2R,3R,4R)−[(ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.64min;[M+H]
+=461.94。
【0268】
実施例42:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.64min;[M+H]
+=464.40。
【0269】
実施例43:
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びトランス−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.62min;[M+H]
+=420.36。
【0270】
実施例44:
(1S,2R,3R,4R)−[(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.61min;[M+H]
+=420.37。
【0271】
実施例45:
(1S,2R,3R,4R)−[3−(アミノメチル)ベンジル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3−(ヒドロキシメチル)ベンジルカーバメートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.73min;[M+H]
+=484.14。
【0272】
実施例46:
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びトランス−tert−ブチル 3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(WO2011/061679)を出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.61min;[M+H]
+=406.33。
【0273】
実施例47:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.56min;[M+H]
+=416.17。
【0274】
実施例48:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.65min;[M+H]
+=524.10。
【0275】
実施例49:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.64min;[M+H]
+=434.27。
【0276】
実施例50:
(1S,2R,3R,4R)−[(ピペリジン−4−イル)メチル 2−((4−ブロモフェニル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−フェニル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A、F及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.74min;[M+H]
+=460.94。
【0277】
実施例51:
(1S,2R,3R,4R)−[(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.62min;[M+H]
+=420.34。
【0278】
実施例52:
(1S,2R,3R,4R)−[(ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.61min;[M+H]
+=402.14。
【0279】
実施例53:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−4−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ブチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−4−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ブタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.73min;[M+H]
+=508.12。
【0280】
実施例54:
(1S,2R,3R,4R)−[4−(ピロリジン−1−イル)ブチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び4−(ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オールを出発物質として、一般
的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.74min;[M+H]
+=490.15。
【0281】
実施例55:
(1S,2R,3R,4R)−[(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.70min;[M+H]
+=480.34。
【0282】
実施例56:
(1S,2R,3R,4R)−[(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.71min;[M+H]
+=484.31。
【0283】
実施例57:
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びトランス−tert−ブチル 3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(WO2009/054941)を出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.68min;[M+H]
+=466.22。
【0284】
実施例58:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.65min;[M+H]
+=434.28。
【0285】
実施例59:
(1S,2R,3R,4R)−[(4−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタ
ン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.63min;[M+H]
+=420.36。
【0286】
実施例60:
(1S,2R,3R,4R)−[ピペリジン−4−イル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.69min;[M+H]
+=479.09。
【0287】
実施例61:
(1S,2R,3R,4R)−[(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.63min;[M+H]
+=424.32。
【0288】
実施例62:
(1S,2R,3R,4R)−[cis−(3−フルオロ−ピペリジン−4−イル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(WO2011/061679)を出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.60min;[M+H]
+=406.34。
【0289】
実施例63:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル 2−(((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((5−メチルイソキサゾール−3−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル− 4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.47min;[M+H]
+=417.00。
【0290】
実施例64:
(1S,2R,3R,4R)−[(cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボ
ニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.69min;[M+H]
+=480.37。
【0291】
実施例65:
(1S,2R,3R,4R)−[(3−アミノ−3−オキソプロピル) 2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び3−ヒドロキシプロパンアミドを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.65min;[M+H]
+=376.24。
【0292】
実施例66:
(1S,2R,3R,4R)−[(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル
2−(((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−((3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.65min;[M+H]
+=452.39。
【0293】
実施例67:
(1S,2R,3R,4R)−[(4−ピロリジノ−4−オキソブチル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び4−ヒドロキシ−1−(ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オンを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.89min;[M+H]
+=504.17。
【0294】
実施例68:
(1S,2R,3R,4R)−[(3−アミノ−3−オキソプロピル) 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び3−ヒドロキシプロパンアミドを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.67min;[M+H]
+=435.84。
【0295】
実施例69:
(1S,2R,3R,4R)−[(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシ
レート]:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び(S)−2−(2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.71min;[M+H]
+=555.08。
【0296】
実施例70:
(1S,2R,3R,4R)−[(トランス−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル)メチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びトランス−tert−ブチル 3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.70min;[M+H]
+=480.35。
【0297】
実施例71:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]二塩酸塩:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル− 4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件TFA:t
R=0.76min;[M+H]
+=508.30。
【0298】
実施例72:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロベンジル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]塩酸塩:
(5R)−N
5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル−メチル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件07:t
R=0.73min;[M+H]
+=507.13。
【0299】
実施例73:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イル)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びtert−ブチル 3,3−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.72min;[M+H]
+=512.33。
【0300】
実施例74:
(1S,2R,3R,4R)−[cis−3−フルオロ−ピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプ
タン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及びcis−tert−ブチル 3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを出発物質として、一般的手順A及びDに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.68min;[M+H]
+=466.22。
【0301】
実施例75:
(1S,2R,3R,4R)−[2−(2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エチル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び2−(2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エトキシ)エタノールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件TFA:t
R=0.81min;[M+Na]
+=564.10。
【0302】
実施例76:
(1S,2R,3R,4R)−[1−ベンジル−ピペリジン−4−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び1−ベンジルピペリジン−4−オールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.79min;[M+H]
+=538.38。
【0303】
実施例77:
(1S,2R,3R,4R)−[(4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル))ペンタ−2−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル)ペンタン−2−オールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.75min;[M+H]
+=540.35。
【0304】
実施例78:
(1S,2R,3R,4R)−[(4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル))ペンタ−1−イル 2−((6−ブロモピリジン−3−イル)カルバモイル)スピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7,1’−シクロプロパン]−3−カルボキシレート]:
(5R)−N
5−(2−ブロモ−ピリド−5−イル)−(6R)−6−ヒドロキシカルボニル−(4S,7R)−[4,7−エチレン−スピロ[2.4]ヘプタン]−5−カルボキサミド及び4,4−ジフルオロ−5−(ピロリジン−1−イル)ペンタン−1−オールを出発物質として、一般的手順Aに従って。LC−MS−条件08:t
R=0.75min;[M+H]
+=540.36。
【0305】
II. 生物学的アッセイ
In vitro アッセイ
式(I)の化合物のALX受容体及びFPRL2のアゴニスト活性を、下記の実験法に従って測定する。
【0306】
実験方法:
細胞内カルシウムの測定:
リコンビナントヒトALX受容体及びG−タンパク質Gα16(HEK293−hALXR−Gα16)発現細胞を、Growing Medium(GM)中で、80%の培養密度になるまで培養した。細胞解離バッファー(Invitrogen、13151−014)を用いて、細胞を培養皿からはがし、そしてRTにて5min、アッセイバッファー(AB)(同量のハンクス平衡塩溶液(Hank’s BSS)(Gibco、14065−049)と、Phemol Redを含まないDMEM(Gibco、11880−028))中にて1’000rpmで遠心して集めた。5%のCO
2下、1μMのFluo−4(AM)(Invitrogen、F14202)及び20mMのHEPES(Gibco、15630−056)を添加したAB中で、37℃にて60minインキュベートした後、細胞を洗浄し、そしてABに再懸濁した。次に、それらを、384−穴のFLIPRアッセイプレート(Greiner、781091)上に、1穴当たり70μl、50’000個を播種し、そして1’000rpmで1min遠心して沈殿させた。被検化合物の保存溶液はDMSO中に10mMの濃度で調製し、ABで段階希釈することにより活性用量反応曲線に必要な濃度とした。対照アゴニストとしては、WKYMVm(Phoenix Peptides)を用いた。FLIPR384又はFLIPR Tetra装置(Molecular Devices)は製造元の標準使用説明書に従って操作し、DMSO中に10mMの濃度で溶解し、所望の最終濃度を得るために実験に先立ってアッセイバッファーで希釈した被検化合物を4μl添加した。被検化合物添加の前後における蛍光の変化を、lex=488nm、lem=540nmにてモニターした。化合物添加後の、ベースレベルを超える発光強度のピーク値を、ベースラインを差し引いた後に出力した。値は、ベースラインの値(ABの添加)を差し引いた後、ハイレベルコントロール(WKYMVm化合物、10nMの最終濃度)に基づいて調整した。
【0307】
例示化合物のアゴニスト活性を表1に示す。
【0308】
【表1】
【0309】
【表2】