【実施例】
【0242】
本発明は、具体的な実施例を用いてより詳述される。次の実施例は、例証目的で提供され、本発明をいかなる様態でも限定するようには意図されない。当業者であれば、変更または修正して本質的に同一の結果が得ることができる様々な重要でないパラメータを容易に認識するであろう。実施例の化合物は、本発明に記載される少なくとも1つのアッセイに従って、JAK阻害剤であることが見出された。実施例全体を通じた点で、シクロブチル環の立体化学が、現在理解されているようにnOe実験Boc保護ピペラジン中間体の後に示されている(例えば、実施例1a、ステップ8の生成物)。
【0243】
実施例1a.3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化14】
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ステップ1.[2−ブロモ−1−(ブロモメチル)エトキシ](tert−ブチル)ジフェニルシラン
【化15】
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0℃まで冷却した塩化メチレン(DCM)(100mL)中の1,3−ジブロモ−2−プロパノール(20.00g、91.79mmol)の溶液に、1H−イミダゾール(6.56g、96.4mmol)、続いてtert−ブチルクロロジフェニルシラン(25.1mL、96.4mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(1.12g、9.18mmol)を添加した。反応物を、室温まで一晩加温しながら撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、水で洗浄し、水層を再度エーテルで1回抽出した。組み合わされた有機抽出物を、水、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(0〜15%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出する)により、所望の生成物を得た(42g、100%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.72−7.66(m,4H)、7.51−7.37(m,6H)、4.00−3.91(m,1H)、3.49−3.45(m,4H)、1.09(s,9H)。
【0244】
ステップ2.tert−ブチル{[3−(メチルスルフィニル)−3−(メチルチオ)シクロブチル]オキシ}ジフェニルシラン
【化16】
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−10℃のテトラヒドロフラン(90mL)中の(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メタン(27.70g、223.0mmol)の溶液に、ヘキサン中2.5M n−ブチルリチウム(89.2mL、223mmol)の溶液を滴加した。混合物を−10℃で2時間撹拌した。それを次いで−78℃まで冷却し、カニューレによって緩徐な様態で、−78℃に保たれたテトラヒドロフラン中の[2−ブロモ−1−(ブロモメチル)エトキシ](tert−ブチル)ジフェニルシラン(42g、93mmol、ステップ1から)の溶液(70mL、900mmol)に移した。混合物を、室温まで加温しながら2夜撹拌した。水を添加し、次いで生成物を3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出する)により、ジアステレオマーの混合物として、所望の生成物を得た(34.1g、88%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)、ジアステレオマー:δ7.74−7.58(m,8H)、7.48−7.31(m,10H)、4.52(tt,1H)、4.42(tt,1H)、3.05−1.99(m,8H)、2.47(s,3H)、2.42(s,3H)、2.13(s,3H)、2.00(s,3H)、1.05(s,9H)、1.02(s,9H)。
【0245】
ステップ3.3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブタノン
【化17】
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0℃まで冷却したエーテル(350mL)中のtert−ブチル{[3−(メチルスルフィニル)−3−(メチルチオ)シクロブチル]オキシ}ジフェニルシラン(17.05g、40.7mmol、ステップ2から)の溶液を、水(7mL)で事前希釈された、6M過塩素酸の水溶液(10mL)で処理した。浴を除去し、一晩撹拌した。混合物をpH7緩衝液中に注ぎ、生成物をジエチルエーテルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。反応を同じ規模で再度行い、2つのバッチを精製のために組み合わせた。0〜5%酢酸エチル/ヘキサンの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、所望の生成物を得た(15.7g、59%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.75−7.62(m,4H)、7.49−7.33(m,6H)、4.59(tt,1H)、3.22−3.03(m,4H)、1.07(s,9H)。
【0246】
ステップ4.(3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブチリデン)アセトニトリル
【化18】
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0℃のテトラヒドロフラン中1.0Mカリウムtert−ブトキシドの溶液(46.0mL、46.0mmol)に、ジエチルシアノメチルホスホン酸塩(7.8mL、48mmol)を添加した。浴を除去し、反応混合物を、室温まで1時間にわたって温めさせた。反応物を0℃まで再冷却し、テトラヒドロフラン(80mL)中の3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブタノン(15.7g、48.4mmol、ステップ3から)の溶液を添加した。添加の経過中、追加的なテトラヒドロフラン(50mL)を受フラスコ中に添加して、撹拌を促進した。ケトンを完全に添加すると、浴を除去し、反応物を室温まで到達させ、一晩撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性画分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。ヘキサン中0〜10%酢酸エチルの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(16.1g、96%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.74−7.58(m,4H)、7.49−7.34(m,6H)、5.13(dddd,1H)、4.34(tt,1H)、3.16−2.90(m,4H)、1.05(s,9H)。
【0247】
ステップ5.シスおよびトランス{3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化19】
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アセトニトリル(100mL)中の(3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブチリデン)アセトニトリル(16.1g、35.2mmol、ステップ4から)および4−(1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(11.1g、35.2mmol)(国際公開第2007/070514号、実施例65、ステップ2にあるように調製)の溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(5.3mL、35mmol)を添加した。反応物を3夜にわたって撹拌した。アセトニトリルを真空下で除去した。生成物が溶出し始めるまでヘキサン中25%酢酸エチル、次いでヘキサン中40〜66%酢酸エチルで溶出する、フラッシュクロマトグラフィーを使用して、ジアステレオマーの混合物として、所望の生成物を溶出した(17.4g、75%)。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)、ジアステレオマー(M=主要、min=副):δ8.86(s、1H M)、8.81(s、1H min)、8.37(s 1H、M)、8.30(s、1H M)、8.26(s、1H min)、8.25(s、1H min)、7.67−7.35(m、11H Mおよび11H min)、6.81(d、1H M)、6.73(d、1H min)、5.68(s、2H M)、5.66(s、2H min)、4.45(tt、1H min)、4.33(tt、1H M)、3.59−3.50(m、2H Mおよび2H min)、3.23(s、2H min)、3.11−3.00(m、2H min)、2.90(s、2H M)、2.88−2.80(m、4H M)、2.64−2.54(m、2H min)、1.08(s、9H min)、1.03(s、9H M)、0.97−0.88(m、2H Mおよび2H min)、−0.06(s、9H M)、−0.07(s、9H min);LCMS(M+H)
+:663.3。
【0248】
ステップ6.シスおよびトランス{3−ヒドロキシ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化20】
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エタノール(355mL)中の{3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(8.7g、13.1mmol、ステップ5からのジアステレオマーの混合物として)に、水中5.0M水酸化ナトリウム(90mL、450mmol)を添加した。反応物を5時間撹拌した。さらなる水を添加し、次いでエタノールを、回転蒸発を使用して除去した。混合物を次いで、酢酸エチルと水との間で分配した。水性部分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた有機抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。残渣をベンゼンで共沸させた。この反応を同じ規模で再度行い、双方の実行の粗生成物を精製のために組み合わせた。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、灰白色の泡状物質として、生成物を得た(9.3g、83%)。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)、ジアステレオマー(M=主要、min=副):δ8.84(s、1H Mおよび1H min)、8.41(s、1H min)、8.39(s、1H M)、8.31(s、1H min)、8.30(s、1H M)、7.40(d、1H Mおよび1H min)、6.80(d、1H Mおよび1H min)、5.67(s、2H Mおよび2H min)、4.60−4.44(m、1H Mおよび1H min)、3.59−3.46(m、2H Mおよび2H min)、3.25(s、2H min)、3.25−3.16(m、2H min)、3.08(s、2H M)、3.10−3.00(m、2H M)、2.84−2.73(m、2H M)、2.64−2.51(m、2H min)、0.97−0.87(m、2H Mおよび2H min)、−0.06(s、9H Mおよび9H min);LCMS(M+H)
+:425.0。
【0249】
ステップ7.{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化21】
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0℃の塩化メチレン(300mL)中の{3−ヒドロキシ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(9.3g、22mmol、ステップ6からのジアステレオマーの混合物として)の溶液に、デス−マーチン−ペルヨージナン(10.0g、24mmol)を添加した。2時間の反応時間後、混合物を1NのNaOH中に注ぎ、3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を更なる1NのNaOHで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、溶媒を真空下で除去した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、黄色の泡状物質として、生成物を得た。理論収量を、ステップ8で使用するために想定した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.85(s,1H)、8.50(s,1H)、8.35(s,1H)、7.42(d,1H)、6.80(d,1H)、5.68(s,2H)、4.11−4.00(m,2H)、3.74−3.61(m,2H)、3.59−3.50(m,2H)、3.31(s,2H)、0.96−0.88(m,2H)、−0.06(s,9H);LCMS(M+H)
+:423.0。
【0250】
ステップ8.tert−ブチル4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート、およびtert−ブチル4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート
【化22】
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J.Org.Chem.1985,50,pp.1927−1932に記載されるように、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.693g、11.0mmol)および二塩化亜鉛(0.752g、5.51mmol)をメタノール中に事前に組み合わせ、2時間撹拌した。{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(4.66g、11.0mmol、ステップ7から)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(4.11g、22.0mmol)を、メタノール(200mL)中に溶解させ、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウムおよび二塩化亜鉛の予混合溶液を添加した。反応物を4夜にわたって撹拌したまま放置した。メタノールを真空下で除去した。残渣を、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液との間で分配した。水層を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィー(Flash chromatograpy)により、ジアステレオマーの混合物として、生成物を得た。キラルHPLC(Chiralcel OJ−H、20×250mm、5uパッキング、12mL/分の流速での30%EtOH/70%ヘキサン、約31mg/注射の充填を用いる)を使用して、シスおよびトランスジアステレオマーを分離した。ピーク1、シス:(保持時間9.80分間):1.48g、23%;およびピーク2、トランス:(保持時間13.54分間):1.58g、24%。
【0251】
1H NMRピーク1(300MHz,CD
3OD):δ8.70(s,1H)、8.63(s,1H)、8.35(s,1h)、7.58(d,1H)、7.01(d,1H)、5.65(s,2H)、3.60−3.52(m,2H)、3.46−3.38(m,4H)、2.92(tt,1H)、2.83−2.72)m,2H)、2.72−2.60(m,2H)、2.40−2.29(m,4H)、1.44(s,9H)、0.90−0.82(m,2H)、−0.10(s,9H);LCMS(M+H)
+:593.4。
【0252】
1H NMRピーク2(400MHz,d
6−dmso):δ8.72(s,1H)、8.71(s,1H)、8.39(s,1H)、7.61(d,1H)、7.04(d,1H)、5.67(s,2H)、3.62−3.53(m,2H)、3.50−3.40(m,4H)、3.32(dd,2H)、3.11−3.01(m,2H)、2.89(tt,1H)、2.53−2.42(m,2H)、2.40−2.31(m,4H)、1.44(s,9H)、0.92−0.82(m,2H)、−0.09(s,9H);LCMS(M+H)
+:593.4。
【0253】
ステップ9.{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化23】
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1,4−ジオキサン(90mL)中のtert−ブチル4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート(1.48g、2.50mmol、ステップ8からのピーク1)の溶液に、水中4.0MのHCl(20mL、60mmol)を添加し、それを2夜にわたって撹拌した。反応混合物を、十分な量の飽和重炭酸ナトリウム中に注ぐと、塩基性となった。ジオキサンを真空下で除去した。生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。生成物を更に精製することなく使用した(1.18g、96%)。LCMS(M+H)
+:493.1。
【0254】
ステップ10.3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.080g、0.16mmol、ステップ9から)および3−ブロモ−5−フルオロベンズアルデヒド(0.046g、0.23mmol、Matrix Scientific)を、塩化メチレン(3mL)中に組み合わせ、10分後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.138g、0.649mmol)を添加した。反応を一晩継続した。1NのNaOHを混合物中に添加し、次いで生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を次いでN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中に溶解させ、シアン化亜鉛(0.114g、0.974mmol)を添加した。混合物を、窒素流を混合物に通して発泡させることによって10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.04g、0.03mmol)を添加し、反応槽を密封し、マイクロ波中で120℃まで30分間加熱した。混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水性画分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、TFA:DCMの1:1混合物(4mL)中で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をメタノール(4mL)中の0.3mLエチレンジアミンと共に一晩撹拌した。混合物を濾過し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として所望の生成物を得た(0.01g、10%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.66(s,1H)、8.65(s,1H)、8.37(s,1H)、7.57(dd,1H)、7.51(d,1H)、7.50−7.43(m,2H)、6.98(d,1H)、3.62(s,2H)、3.35(s,2H)、3.13−2.99(m,1H)、2.88−2.77(m,2H)、2.77−2.66(m,2H)、2.65−2.40(br,8H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−111.45(dd,1F);LCMS(M+H)
+:496.3。
【0255】
実施例1b.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(100mL)中のtert−ブチル4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート(1.58g、2.66mmol、実施例1a、ステップ8からのピーク2)の溶液に、水中4.0M塩化水素(20mL)を添加し、2夜にわたって一晩撹拌した。反応混合物を、十分な量の飽和重炭酸ナトリウム中に注ぐと、中和され、塩基性となった。ジオキサンを次いで、真空下で混合物から除去した。生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。生成物を更に精製することなく使用した(1.3g、100%)。LCMS(M+H)
+:493.1。
【0256】
ステップ2.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.047g、0.095mmol、ステップ1から)および3−ブロモ−5−フルオロベンズアルデヒド(0.027g、0.13mmol、Matrix Scientific)を、塩化メチレン(1mL)中で10分間撹拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.0809g、0.382mmol)を添加した。反応を一晩継続した。1NのNaOHを添加し、次いで生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中に溶解させ、シアン化亜鉛(0.12g、1.0mmol)を添加し、次いで混合物を、窒素流を10分間通すことによって脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.040g、0.035mmol)を添加した。反応物槽を密封し、マイクロ波中で30分間、120℃で加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。生成物を総計3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。残渣をトリフルオロ酢酸(TFA):DCMの1:1混合物(4mL)中で2時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。残渣次いで、4mLメタノール中の0.3mLエチレンジアミンと共に一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、10%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.72(s,1H)、8.67(s,1H)、8.40(s,1H)、7.57(dd,1H)、7.51(d,1H)、7.50−7.42(m,2H)、6.98(d,1H)、3.61(s,2H)、3.32(s,2H)、3.11−3.01(m,2H)、2.94(tt,1H)、2.63−2.36(m,10H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−111.43(dd,1F);LCMS(M+H)
+:496.3。
【0257】
実施例2a.3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−6−(ジメチルアミノ)−2−フルオロベンゾニトリル
【化28】
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塩化メチレン(1mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1a、ステップ9から)および6−(ジメチルアミノ)−2−フルオロ−3−ホルミルベンゾニトリル(0.018g、0.091mmol)の溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.052g、0.24mmol)を添加し、反応物を一晩撹拌した。反応混合物を、1NのNaOHと、ブラインと、DCMとの間で分配した。層を分離し、水層を更なる2回分のDCMで抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌することによって脱保護した。溶媒を次いで真空下で除去し、残渣を、0.3mLエチレンジアミンを含有するメタノール(1.5mL)の溶液中で撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.015g、40%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ9.50(s,1H)、8.81(s,1H)、8.34(s,1H)、8.28(s,1H)、7.36(dd,1H)、7.32(t,1H)、6.77(dd,1H)、6.57(d,1H)、3.50(s,2H)、3.12(s,2H)。3.08(s,6H)、2.87(tt,1H)、2.82−2.74(m,2H)、2.72−2.64(m,2H)、2.60−2.20(br m,8H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−112.00(d,1F);LCMS(M+H)
+:539.3。
【0258】
実施例2b.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−6−(ジメチルアミノ)−2−フルオロベンゾニトリル
【化29】
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実施例2aに関しての手順に従って、出発物質として{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1から)を使用して、遊離塩基として同じ収率で生成物を得た(0.015g、46%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.22(s,1H)、8.83(s,1H)、8.46(s,1H)、8.33(s,1H)、7.39(dd,1H)、7.35(t,1H)、6.79(dd,1H)、6.58(d,1H)、3.54(s,2H)、3.21(s,2H)、3.10(s,6H)、3.04−2.96(m,2H)、2.95−2.86(m,1H)、2.80−1.60(br m,10H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):−112.08(d,1F);δLCMS(M+H)
+:539.0。
【0259】
実施例3a.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボキサミド2.4倍(トリフルオロ酢酸)塩
【化30】
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{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.027g、0.055mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)を、テトラヒドロフラン(2mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(23μL、0.16mmol)、続いて4−フルオロ−1−イソシアネート−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(10mg、0.06mmol、Aldrich)を添加した。反応物を1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣をTFA/DCM 1:1と共に1時間撹拌し、続いて蒸発および脱保護が完了するまでMeOH中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行なった。HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を使用して、生成物を精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、2.4倍TFA塩として生成物を得た(10mg、22%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.33(br s,1H)、8.86(s,1H)、8.76(s,1H)、8.62(s,1H)、8.49(s,1H)、7.69(dd,1H)、7.63(dd,1H)、7.55(dd,1H)、7.47(dd,1H)、7.11(dd,1H)、5.24−2.78(m,15H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−59.88(s,3F)、−74.61(s,7.2F)、−114.58(dd,1F);LCMS(M+H)
+:568.3。
【0260】
実施例3b.4−{3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボキサミド2.3倍(トリフルオロ酢酸)塩
【化31】
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{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.015g、0.030mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を、テトラヒドロフラン(1mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(13μL、0.091mmol)、続いて4−フルオロ−1−イソシアネート−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(7mg、0.03mmol、Aldrich)を添加した。反応物を1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を1:1 DCM;TFAと共に1時間、次いでメタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌し、HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を使用して、生成物を精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、2.3倍トリフルオロ酢酸塩として生成物を得た(7mg、28%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.31(br s,1H)、8.97(s,1H)、8.75(s,1H)、8.60(s,1H)、8.51(s,1H)、7.68(dd,1H)、7.62(dd,1H)、7.58−7.50(m,1H)、7.45(dd,1H)、7.14(dd,1H)、5.57−2.73(m,15H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−59.91(s,3F)、−74.58(s,6.9F)、−114.62(dd,1F);LCMS(M+H)
+:568.2。
【0261】
実施例4a.{シス−3−(4−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
塩化メチレン(0.13mL)およびテトラヒドロフラン(0.38mL)中の、(2S)−2−メチルピロリジン(0.0142mL、0.142mmol)の混合物に、トリエチルアミン(0.099mL、0.710mmol)、続いてトルエン中1.89Mホスゲン(0.113mL、0.213mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、続いて蒸発および高真空処理(hyvac)を行って、過剰の試薬を除去した。再度トリエチルアミン(0.040mL、0.28mmol)、続いてアセトニトリル(0.4mL)およびテトラヒドロフラン(0.38mL)を添加した。この溶液に、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.035g、0.071mmol、実施例1a、ステップ9から)を添加し、反応物を一晩撹拌した。溶媒を次いで真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで蒸発させ、脱保護が完了するまでメタノール(1.5mL)中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz、d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.89−3.78(m,1H)、3.47(s,2H)、3.36−2.99(m,6H)、2.92(tt,1H)、2.71−2.53(m,4H)、2.42−2.19(m,4H)、2.06−1.95(m,1H)、1.86−1.71(m,1H)、1.69−1.48(m,1H)、1.43−1.26(m,1H)、1.06(d,3H);LCMS(M+H)
+:474.0。
【0262】
実施例4b.{トランス−3−(4−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化33】
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塩化メチレン(0.11mL)およびテトラヒドロフラン(0.32mL)中の(2S)−2−メチルピロリジン(0.0122mL、0.122mmol)の混合物に、トリエチルアミン(0.0849mL、0.609mmol)、続いてトルエン中1.89Mホスゲン(0.0966mL、0.183mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、続いて蒸発および高真空処理を行って、過剰の試薬を除去した。再度トリエチルアミン(0.0339mL、0.244mmol)、続いてアセトニトリル(0.3mL)およびテトラヒドロフラン(0.32mL)を添加した。この溶液に、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1から)を添加し、反応物を一晩撹拌した。溶媒を次いで真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで蒸発させ、脱保護が完了するまで、メタノール(1.5mL)中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.91−3.76(m,1H)、3.42(s,2H)、3.30−3.18(m,4H)、3.15−3.05(m,2H)、3.04−2.94(m,2H)、2.78(tt,1H)、2.41−2.18(m,6H)、2.06−1.94(m,1H)、1.83−1.70(m,1H)、1.67−1.49(m,1H)、1.42−1.26(m,1H)、1.06(d,3H);LCMS(M+H)
+:474.2。
【0263】
実施例5.{トランス−3−(4−{[(2S)−2−エチルピロリジン−1−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化34】
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トルエン中1.89Mホスゲン(0.0966mL、0.183mmol)を、塩化メチレン(0.11mL)およびテトラヒドロフラン(0.32mL)中のトリエチルアミン(0.0849mL、0.609mmol)の溶液に添加した。塩化メチレン(0.7mL)中の(2S)−2−エチルピロリジン塩酸塩(0.0165g、0.122mmol、Chemistry−−A European Journal,12(28),7398−7410;2006および国際公開第2005/103020号に記載されるように調製)の溶液を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を、アセトニトリルの溶液(0.5mL)中に添加した。反応物を一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで蒸発させ、脱保護が完了するまで、メタノール(1.5mL)中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.86−3.75(m,1H)、3.42(s,2H)、3.32−3.18(m,4H)、3.15−2.94(m,4H)、2.78(tt,1H)、2.41−2.18(m,6H)、2.03−1.90(m,1H)、1.83−1.72(m,1H)、1.67−1.49(m,2H)、1.46−1.31(m,1H)、1.30−1.15(m,1H)、0.77(t,3H);LCMS(M+H)
+:488.3。
【0264】
実施例6a.{シス−3−{4−[3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(0.270g、1.29mmol、Oakwood)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.636g、1.44mmol、Advanced ChemTech)の混合物に、トリエチルアミン(0.417mL、2.99mmol)を添加し、これを10分間撹拌し、続いてN,N−ジメチルホルムアミドの溶液中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.590g、1.20mmol、実施例1a、ステップ9から)の添加を行った。反応物を一晩撹拌した。追加のトリエチルアミン(1.2mL、8mmol)、3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(0.270g、1.29mmol)、およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.636g、1.44mmol)を、傍らでN,N−ジメチルホルムアミド(5mL、60mmol)中に組み合わせ、未完了の反応混合物をそれに添加した。数時間撹拌した後、この段階で完了した反応混合物を、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液との間で分配した。層を分離し、水性部分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、DCM(40mL)中の1:1 TFAと共に3時間撹拌することによって脱保護し、次いで溶媒を真空下で除去した。脱保護を、メタノール(20mL)中の過剰のエチレンジアミン(総計2.4mLを分割して添加)と共に撹拌することによって完了した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水性部分を3回抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーを使用して、生成物を精製した。ガラスとしての生成物をMeCN/H
2O中に再構成し、凍結させ、凍結乾燥させた(260mg、39%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.13(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.69−8.67(m,2H)、8.39(s,1H)、7.91(t,1H)、7.60(dd,1H)、7.06(dd,1H)、3.76−3.58(m,2H)、3.47(s,2H)、3.31−3.23(m,2H)、2.97(tt,1H)、2.70−2.55(m,4H)、2.47−2.20(m,4H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−64.52(d,3F)、−129.01(qd,1F);LCMS(M+H)
+:554.3。
【0265】
実施例6b.{トランス−3−{4−[3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(0.331g、1.58mmol、Oakwood)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.700g、1.58mmol、Advanced ChemTech)、およびトリエチルアミン(0.68mL、4.9mmol)の混合物を10分間予備撹拌し、続いてN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.600g、1.22mmol、実施例1b、ステップ1から)の添加を行った。反応物を一晩撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムと酢酸エチルとの間で分配した。層を分離し、水性部分を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、SEM保護中間体を得た。生成物を、塩化メチレン(5mL)中のトリフルオロ酢酸(5mL)と共に最初に4時間撹拌し、次いで蒸発、脱保護が完了するまで、続いてメタノール(10mL)中のエチレンジアミン(1.63mL、24.4mmol)と共に撹拌することによって脱保護した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性部分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。0〜10%MeOH/DCMの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーを使用して、生成物を精製した。そのようにして得た生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって再精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.2g、30%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.70(s,1H)、8.66(s,1H)、8.61(d,1H)、8.39(s,1H)、7.75(t,1H)、7.51(d,1H)、6.98(d,1H)、3.90−3.81(m,2H)、3.43−3.37(m,2H)、3.34(s,2H)、3.13−3.02(m,2H)、2.96(tt,1H)、2.58−2.46(m,4H)、2.46−2.38(m,2H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−67.40(d,3F)、−129.37(qd,1F);LCMS(M+H)
+:553.8。
【0266】
実施例7a.[シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(0.5mL)中の2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.015g、0.076mmol、国際公開第2006/067445号に記載されるようにApolloから得たメチルエステルの加水分解によって調製)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.023g、0.061mmol、Aldrich)、およびトリエチルアミン(0.021mL、0.15mmol)の溶液を予備撹拌し、次いでこれに、テトラヒドロフランの溶液(1mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9から)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いでそれを酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインを添加した。層を分離し、有機層を希釈HClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌することによって脱保護し、次いで溶媒を蒸発させ、脱保護を、メタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌することによって完了した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、9.22(d,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、8.00(d,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.72−3.63(m,2H)、3.47(s,2H)、3.39−3.32(m,2H)、2.97(tt,1H)、2.74−2.56(m,4H)、2.47−2.39(m,2H)、2.36−2.27(m,2H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−69.57(s,3F);LCMS(M+H)
+:537.2。
【0267】
実施例7b.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化38】
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テトラヒドロフラン(6mL)中の2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.225g、1.17mmol、国際公開第2006/067445号に記載されるようにApolloから得たメチルエステルの加水分解によって調製)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.29g、0.76mmol、Aldrich)、およびトリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)の混合物を15分間予備撹拌し、続いてテトラヒドロフラン(10mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.188g、0.380mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)の添加を行った。反応物を一晩撹拌した。THFを真空下で除去した。残渣を飽和重炭酸ナトリウムと酢酸エチルとの間で分配した。水性部分を総計3回抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーを使用して、SEM保護中間体を精製した。脱保護を、塩化メチレン(10mL)中のトリフルオロ酢酸(10mL)と共に2時間、最初に撹拌し、続いて真空下での溶媒の蒸発、次いでエチレンジアミン(0.5mL、7mmol)を含有するメタノール(6mL、200mmol)との撹拌を一晩行うことによって達成した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性部分を酢酸エチルで更に2回抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーを使用して、DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出しながら、生成物を精製した。生成物を分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)で再精製した。アセトニトリルを、所望の質量を含有する溶離液から、回転蒸発を介して除去し、次いで残りの水性溶液を、重炭酸ナトリウムの添加によって中和し、酢酸エチルで数回抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって再精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(99mg、48%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ9.13(d,1H)、8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.88(d,1H)、7.50(d,1H)、6.98(d,1H)、3.89−3.81(m,2H)、3.59−3.52(m,2H)、3.34(s,2H)、3.13−3.03(m,2H)、2.97(tt,1H)、2.59−2.42(m,6H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−72.43(s,3F);LCMS(M+H)
+:537.0。
【0268】
実施例8a.{シス−3−[4−(3,5−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化39】
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テトラヒドロフラン(4mL)中の3,5−ジフルオロベンゾイルクロリド(54mg、0.30mmol、Aldrich)および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.100g、0.203mmol、実施例1a、ステップ9から)の溶液に、トリエチルアミン(0.085mL、0.61mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌し、溶媒を真空下で除去した。生成物を次いで、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで蒸発させ、ヒドロキシメチルの除去が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌することにより、脱保護した。化合物を次いで、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(16mg、16%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.60(d,1H)、7.36(tt,1H)、7.20−7.13(m,2H)、7.06(d,1H)、3.67−3.56(br m,2H)、3.47(s,2H)、3.32−3.23(m,2H)、2.95(tt,1H)、2.70−2.55(m,4H)、2.43−2.24(m,4H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−109.01(dd,2F);LCMS(M+H)
+:503.2。
【0269】
実施例8b.{トランス−3−[4−(3,5−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化40】
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テトラヒドロフラン(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1から)の溶液に、トリエチルアミン(0.025mL、0.18mmol)、続いて3,5−ジフルオロベンゾイルクロリド(0.012mL、0.091mmol、Aldrich)を添加した。反応物を数時間撹拌し、次いで回転蒸発を介して濃縮した。生成物を次いで、1:1 TFA:DCMと共に1時間、最初に撹拌し、続いて蒸発およびメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護して、SEMの脱保護を完了した。化合物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(20mg、60%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(dd,1H)、7.36(tt,1H)、7.21−7.12(m,2H)、7.07(dd,1H)、3.72−3.56(m,2H)、3.43(s,2H)、3.37−3.25(m,2H)、3.08−2.94(m,2H)、2.83(tt,1H)、2.46−2.24(m,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−109.00(dd,2F);LCMS(M+H)
+:503.2。
【0270】
実施例9b.{トランス−3−{4−[(2−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化41】
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テトラヒドロフラン(0.6mL)中の2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(0.027g、0.15mmol、Matrix)、トリエチルアミン(0.041g、0.40mmol)、およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.046g、0.12mmol、Aldrich)の混合物を10分間撹拌し、続いてテトラヒドロフラン(0.6mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.050g、0.10mmol、実施例1b、ステップ1から)の添加を行った。反応物を3時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、混合物を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、続いて蒸発および、脱保護が完了するまで、メタノール中の0.2mLエチレンジアミンとの撹拌を行った。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(23mg、43%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.55(d,1H)、8.41(s,1H)、8.04(dd,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.77−3.57(m,2H)、3.42(s,2H)、3.27−3.16(m,2H)、3.08−2.94(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.45−2.23(m,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−128.62(d,1F);LCMS(M+H)
+:520.1/522.1。
【0271】
実施例10a.{シス−3−{4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化42】
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テトラヒドロフラン(0.6mL)中の2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(0.027g、0.15mmol、Matrix)、トリエチルアミン(0.041g、0.40mmol)、およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.046g、0.12mmol、Aldrich)の混合物を10分間撹拌し、続いてテトラヒドロフラン(0.6mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.050g、0.10mmol、実施例1a、ステップ9)の添加を行った。反応物を3時間撹拌し、それを、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を蒸発させて、清浄なSEM保護中間体を得た。これを55psiの水素下で、パラジウム炭素(0.011g、0.010mmol、10%、湿潤デグサタイプ)および重炭酸ナトリウム(0.0259g、0.304mmol)を含有する、エタノール(5mL)の脱気された混合物中で一晩水素化した。反応混合物を濾過し、エタノールですすぎ、溶媒を真空下で除去した。残渣を次いで、トルエンで1回共沸させた。脱保護を、1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いで脱保護が完了するまで、メタノール中の0.4mLエチレンジアミンと共に撹拌することによって達成した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、20%)
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.67(d,1H)、8.49(t,1H)、8.39(s,1h)、7.85(ddd,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.64(br,2H)、3.47(s,2H)、3.37−3.28(br,2H)、2.96(tt,1H)、2.69−2.56(m,4H)、2.41(br,2H)、2.32(br,2H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−126.62(dd,1F);LCMS(M+H)
+:486.4。
【0272】
実施例10b.{トランス−3−{4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルtris(トリフルオロ酢酸)塩
【化43】
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エタノール(5mL)中の{トランス−3−{4−[(2−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(18mg、0.035mmol、実施例9bから)の溶液に、重炭酸ナトリウム(0.0259g、0.304mmol)を添加し、混合物を脱気した。パラジウム炭素(0.011g、0.010mmol、炭素上10%、湿潤、デグサタイプ)を添加し、混合物を撹拌し、55psiの水素下で一晩振盪した。反応混合物を濾過し、メタノールですすぎ、蒸発させ、次いで分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、3倍TFA塩として生成物を得た(5mg、10%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.02(s,1H)、8.85(s,1H)、8.48(s,1H)、8.37(d,1H)、8.36(dd,1H)、8.34(s,1H)、7.44(ddd,1H)、7.40(d,1H)、6.81(dd,1H)、3.56(s,2H)、3.22(s,2H)、3.05−2.96(m,2H)、2.92(tt,1H)、2.66−2.25(m,10H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−74.75(s,9F)、−126.45(d,1F);LCMS(M+H)
+:486.2。
【0273】
実施例11a.{シス−3−{4−[2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチノイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化44】
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ステップ1.3−フルオロ−2−ビニルイソニコチン酸
【化45】
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N,N−ジメチルアセトアミド(9mL)および水(3mL)中の2−クロロ−3−フルオロイソニコチン酸(1.50g、8.55mmol、Matrix)、ビニルボロン酸ジブチル(2.82mL、12.8mmol、Aldrich)、および炭酸カリウム(1.42g、10.25mmol)の溶液を、窒素流を溶液に通して発泡させることによって20分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.59g、0.51mmol)を添加し、混合物を同様に更に10分間脱気した。反応物槽を密封し、マイクロ波中で25分間、135℃で加熱した。反応混合物を濾過し、0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、分取HPLC(UV検出法)を使用して精製した。この反応を同じ規模で再度実行し、双方の実行の生成物をプールした。溶媒を、所望の生成物を含有する溶離液から真空下で除去した(1.3g、46%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.45(d,1H)、7.69(dd,1H)、7.07(ddd,1H)、6.44(dd,1H)、5.65(dd,1H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−129.64(d,1F);LCMS(M+H)
+:167.9。
【0274】
ステップ2.メチル3−フルオロ−2−ビニルイソニコチン酸塩
【化46】
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0℃まで冷却したメタノール(20mL)中の3−フルオロ−2−ビニルイソニコチン酸(1.3g、7.8mmol、ステップ1から)の溶液に、エーテル中2.0Mトリメチルシリルジアゾメタン(21.6mL、44mmol)を滴加した。反応が完了したとき、酢酸を滴加して、過剰の試薬を反応停止処理し、溶媒の体積を真空下で低減した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとの間で分配した。水性部分を総計3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮し、生成物を更に精製することなく使用した(1.4g、100%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.47(d,1H)、7.62(dd,1H)、7.08(ddd,1H)、6.48(dd,1H)、5.65(dd,1H)、3.97(s,3H);LCMS(M+H)
+:182.0。
【0275】
ステップ3.メチル3−フルオロ−2−ホルミルイソニコチン酸塩
【化47】
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−78℃の塩化メチレン(100mL)中のメチル3−フルオロ−2−ビニルイソニコチン酸塩(1.4g、7.73mmol、ステップ2から)の溶液に、青色の過剰のオゾンが残存するまで、オゾンを通して発泡させた。.窒素を溶液に通して1分間発泡させて、過剰のオゾンをパージし、次いでトリフェニルホスフィン(3.9g、15mmol)を添加し、溶液を室温まで加温し、一晩撹拌した。化合物をシリカゲル上に乾式充填した。ヘキサン中40%酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより、灰白色の結晶質固体として生成物を得た(0.8g、57%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ10.27(s,1H)、8.73(d,1H)、8.01(dd,1H)、4.01(s,3H)。
【0276】
ステップ4.メチル2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチン酸塩
【化48】
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0℃の塩化メチレン(30mL)およびエタノール(0.06mL)中の、メチル3−フルオロ−2−ホルミルイソニコチン酸塩(0.80g、4.4mmol、ステップ3から)の溶液に、Deoxo−Fluor(登録商標)(Aldrich(3mL、20mmol)を添加した。反応をこの温度で2時間継続した。水を冷反応混合物中に添加した。生成物を3回分のDCMで抽出した。抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を更に精製することなく使用した(0.44g、49%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.59(d,1H)、7.92(dd,1H)、6.85(t,1H)、4.00(s,3H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3):δ−117.85(dd,2F)、−125.97(td,1F)。
【0277】
ステップ5.2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチン酸
【化49】
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テトラヒドロフラン(10mL)中のメチル2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチン酸塩(0.44g、2.1mmol、ステップ4から)の溶液に、水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.45g、11mmol)の溶液を添加した。反応物を2時間撹拌した。反応混合物をクエン酸の溶液の添加によって酸性化した。生成物を3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮して生成物を得、それをステップ6において更に精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.57(d,1H)、7.99(dd,1H)、6.96(t,1H)。
【0278】
ステップ6.{シス−3−{4−[2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチノイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化50】
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テトラヒドロフラン(1.5mL)中の2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチン酸(0.014g、0.076mmol、ステップ5から)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.023g、0.061mmol、Aldrich)、およびトリエチルアミン(0.027mL、0.19mmol)の予備撹拌した組み合わせに、固体として{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9)を添加した。反応物を一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、それを飽和重炭酸ナトリウムおよびブライン、続いて希釈HClで洗浄した。有機部分を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌することによって脱保護し、次いで溶媒を真空下で除去し、残渣をメタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に、脱保護が完了するまで撹拌すした。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.08(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.61(d,1H)、8.39(s,1H)、7.74(dd,1H)、7.60(d,1H)、7.19(t,1H)、7.05(d,1H)、3.67(br,2H)、3.47(s,2H)、3.28−3.20(m,2H)、2.97(tt,1H)、2.70−2.54(m,4H)、2.41(br,2H)、2.30(br,2H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−117.95(dd,2F)、−131.83−−131.97(m,1F);LCMS(M+H)
+:536.3。
【0279】
実施例11b.{トランス−3−{4−[2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチノイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(20mL)中の2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロイソニコチン酸(0.34g、1.8mmol、実施例11a、ステップ5から)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.72g、1.9mmol、Aldrich)、およびトリエチルアミン(0.81mL、5.8mmol)の混合物を、15分間予備撹拌し、次いでこれに、テトラヒドロフラン(30mL)の溶液中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.581g、1.18mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いでTHFを真空下で除去した。残渣を、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液との間で分配した。層を分離し、水溶液を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物をブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、SEM保護中間体を得た。脱保護を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで真空下での溶媒の除去、続いて、脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって達成した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.137g、22%)。
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.70(s,1H)、8.66(s,1H)、8.56(d,1H)、8.39(d,1H)、7.63(dd,1H)、7.50(d,1H)、6.97(d,1H)、6.94(t,1H)、3.85(dd,2H)、3.38(dd,2H)、3.34(s,2H)、3.10−3.02(m,2H)、2.95(tt,1H)、2.55−2.46(m,4H)、2.41(dd,2H);
19 F NMR(376MHz,CD
3OD):δ−119.68(ddd,2F)、−132.42(td,1F);LCMS(M+H)
+:536.0。
【0280】
実施例12a.3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化52】
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3−シアノ−5−フルオロ安息香酸(12mg、0.076mmol、Oakwood)を、実施例11aのステップ6に概説される手順によって、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)とカップリングして、遊離塩基として、3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−5−フルオロベンゾニトリルを得た(11mg、41%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.08(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、7.97(ddd,1H)、7.78(t,1H)、7.69(ddd,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.69−3.56(m,2H)、3.50−3.22(br m,4H)、2.96(tt,1H)、2.69−2.56(m,4H)、2.44−2.24(br m,4H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−109.87(t,1F);LCMS(M+H)
+:509.9。
【0281】
実施例12b.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化53】
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実施例11a、ステップ6の手順に従って、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)および3−シアノ−5−フルオロ安息香酸(0.015g、0.091mmol、Oakwood)を使用して、生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.97(ddd,1H)、7.78(s,1H)、7.69(ddd,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.71−3.57(m,2H)、3.42(s,2H)、3.35−3.25(m,2H)、3.07−2.94(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.46−2.24(m,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−109.86(t,1F);LCMS(M+H)
+:510.2。
【0282】
実施例13a.[シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化54】
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実施例11a、ステップ6に類似した手順によって、4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−カルボン酸(15mg、0.076mmol、SynQuest)、および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)を使用することにより、[シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル(10mg、38%)を得た。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.79(d,1H)、8.71(s,1H)、8.69(s,1H)、8.40(s,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、4.24−4.13(m,2H)、3.72−3.63(m,2H)、3.48(s,2H)、2.96(tt,1H)、2.71−2.56(m,4H)、2.48−2.39(m,4H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−62.71(s,3F);LCMS(M+H)
+:541.8。
【0283】
実施例13b.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化55】
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テトラヒドロフラン(0.5mL)中の4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−カルボン酸(0.021g、0.11mmol、SynQuest)、トリエチルアミン(0.038mL、0.27mmol)、およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.032g、0.085mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(0.5mL)のアリコート中溶液として{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.035g、0.071mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を添加した。反応物を、1NのNaOHと酢酸エチルとの間の分配によって後処理した。水性部分を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、続いて真空下での溶媒の除去、次いで、脱保護が完了するまで0.2mLメタノール中のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ8.82(s,1H)、8.77(d,1H)、8.68(s,1H)、8.42(s,1H)、7.59(d,1H)、7.07(d,1H)、4.27−4.16(m,2H)、3.75−3.66(m,2H)、3.43(s,2H)、3.07−2.97(m,2H)、2.85(tt,1H)、2.48−2.34(m,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−62.73(s,3F);LCMS(M+H)
+:542.2。
【0284】
実施例14a.[シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化56】
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実施例11a、ステップ6について記載される手順に従って、6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−カルボン酸(15mg、0.076mmol、Anichem)、および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)の溶液をカップリングし、精製して、遊離塩基として生成物を得た(7mg、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、9.30(s,1H)、9.20(s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.75−3.65(m,2H)、3.48(s,2H)、3.46−3.40(m,2H)、2.97(tt,1H)、2.72−2.55(m,4H)、2.48−2.39(m,2H)、2.37−2.29(m,2H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−66.71(s,3F);LCMS(M+H)
+:537.2。
【0285】
実施例14b.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化57】
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実施例11a、ステップ6について記載される手順に従って、6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−カルボン酸(12mg、0.061mmol、Anichem)、および{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)の溶液をカップリングし、精製して、遊離塩基として生成物を得た(6mg、30%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、9.30(s,1H)、9.20(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.77−3.68(m,2H)、3.50−3.44(m,2H)、3.43(s,2H)、3.08−2.95(m,2H)、2.85(tt,1H)、2.48−2.29(m,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−66.71(s,3F);LCMS(M+H)
+:536.8。
【0286】
実施例15a.{シス−3−[4−(3,4−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化58】
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テトラヒドロフラン(1mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)の溶液に、トリエチルアミン(0.025mL、0.18mmol)、続いて3,4−ジフルオロベンゾイルクロリド(0.011mL、0.091mmol、Aldrich)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いで溶媒を真空下で除去した。粗生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで真空下での溶媒の除去、続いてメタノール中の過剰のエチレンジアミン(0.2mL)との撹拌を2時間行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.60(d,1H)、7.56−7.47(m,2H)、7.29−7.24(m,1H)、7.06(d,1H)、3.61(br,2H)、3.47(s,2H)、3.40−3.26(br,2H)、2.95(tt,1H)、2.69−2.55(m,4H)、2.44−2.21(br m,4H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−137.34(dddd,1F)、−138.23(ddd,1F);LCMS(M+H)
+:503.1。
【0287】
実施例15b.{トランス−3−[4−(3,4−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
実施例15aの手順に従って、同じ規模で、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(実施例1b、ステップ1にあるように調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.56−7.46(m,2H)、7.29−7.24(m,1H)、7.07(d,1H)、3.63(br,2H)、3.42(s,2H)、3.40−3.27(br,2H)、3.05−2.97(m,2H)、2.83(tt,1H)、2.43−2.22(m,6H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−137.32(dddd,1F)、−138.22(ddd,1F);LCMS(M+H)
+:503.1。
【0288】
実施例16a.{シス−3−[4−(2−クロロ−3,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
塩化メチレン(1mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)および2−クロロ−3,6−ジフルオロベンズアルデヒド(0.016g、0.091mmol)の溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.052g、0.24mmol)を添加し、反応物を一晩撹拌した。反応混合物を、1NのNaOHと、ブラインと、DCMとの間で分配した。水性部分を3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌することによって脱保護した。溶媒を次いで真空下で除去し、脱保護が完了するまで、残渣をメタノール中の0.3mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.015g、47%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.68(s,2H)、8.38(s,1H)、7.60(d,1H)、7.44(ddd,1H)、7.30(ddd,1H)、7.05(d,1H)、3.61(s,2H)、3.45(s,2H)、2.87(tt,1H)、2.61−2.13(m,12H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−117.52−−117.64(m,1F)、−118.99(ddd,1F);LCMS(M+H)
+:523.2/525.2。
【0289】
実施例16b.{トランス−3−[4−(2−クロロ−3,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
実施例16aの手順に従って、同じ規模で、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.015g、47%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.80(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、7.59(d,1H)、7.45(td,1H)、7.30(td,1H)、7.06(d,1H)、3.62(s,2H)、3.40(s,2H)、3.50−2.92(m,2H)、2.74(tt,1H)、2.58−2.18(m,10H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−117.46−−117.65(m,1F)、−118.89−−119.07(m,1F);LCMS(M+H)
+:522.9。
【0290】
実施例17.{シス−3−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
実施例15aの手順に従って、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(17mg、0.076mmol、Aldrich)および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(11mg、40%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.83−7.79(m,1H)、7.68−7.64(m,1H)、7.63(br s,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.64(br,2H)、3.47(s,2H)、3.29(br,2H)、2.96(tt,1H)、2.68−2.56(m,4H)、2.41(br,2H)、2.30(br,2H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−61.61(s,3F)、−109.91(dd,1F);LCMS(M+H)
+:553.0。
【0291】
実施例18.{トランス−3−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル2.3倍(トリフルオロ酢酸)塩
【化63】
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アセトニトリル(0.5mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.033g、0.067mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)およびトリエチルアミン(0.0373mL、0.268mmol)の溶液に、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(0.018g、0.080mmol、Aldrich)を添加した。反応物を2時間撹拌し、次いでそれを、1NのNaOHと酢酸エチルとの間の分配によって後処理した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1:1 DCM:TFAと共に1時間撹拌し、続いて真空下での溶媒の除去、およびメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、2.3倍TFA塩として生成物を得た(0.01g、20%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.41(s,1H)、8.98(s,1H)、8.77(s,1H)、8.51(s,1H)、7.87(d,1H)、7.74−7.72(m,2H)、7.71(dd,1H)、7.16(dd,1H)、3.96−2.73(m,15H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−61.78(s,3F)、−74.59(s,6.9 F)、−113.97(br s,1F);LCMS(M+H)
+:553.3。
【0292】
実施例19.{トランス−3−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化64】
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塩化メチレン(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.035g、0.071mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)およびトリエチルアミン(0.030mL、0.21mmol)の溶液に、1−ピロリジンカルボニルクロリド(0.010mL、0.092mmol、Aldrich)を添加した。一晩撹拌した後、溶媒を真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで溶媒を再度蒸発させ、脱保護が完了するまで残渣をメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.38−3.10(m,8H)、3.06−2.93(m,2H)、2.78(tt,1H)、2.44−2.23(m,6H)、1.79−1.67(m,4H);LCMS(M+H)
+:460.0。
【0293】
実施例20a.{シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル}アセトニトリル
【化65】
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実施例11a、ステップ6の方法に従って、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.014g、0.076mmol、Matrix)および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.007g、20%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、8.24(t,1H)、8.01(dd,1H)、7.90(d,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.72−3.62(m,2H)、3.48(s,2H)、3.40−3.28(m,2H)、2.96(tt,1H)、2.70−2.55(m,4H)、2.47−2.39(m,2H)、2.36−2.25(m,2H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−66.96(s,3F);LCMS(M+H)
+:536.2。
【0294】
実施例20b.{トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル}アセトニトリル
【化66】
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実施例11aの方法に従って、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.012g、0.061mmol、Matrix)および{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.020g、0.040mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.006g、30%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.13(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、8.24(t,1H)、8.01(d,1H)、7.90(d,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.76−3.65(m,2H)、3.43(s,2H)、3.42−3.36(m,2H)、3.07−2.94(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.47−2.24(m,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−66.95(s,3F);LCMS(M+H)
+:535.9。
【0295】
実施例21a.{シス−3−(4−{[6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化67】
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ステップ1.メチル6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキシレート
【化68】
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0℃の少量のエタノール(0.1mL)を含有する塩化メチレン(35mL)中のメチル6−ホルミルピリジン−2−カルボキシレート(1.00g、6.06mmol)(ChemBridge Building Blocks)の溶液に、Deoxo−Fluor(登録商標)(4.46mL、24.2mmol、Aldrich)を添加した。3時間後、反応物を氷浴中で冷却し、水の添加によって反応停止処理した。生成物を3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮して、生成物を得、それを更に精製することなく使用した(1.1g、100%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.27−8.22(m,1H)、8.02(t,1H)、7.85(dd,1H)、6.75(t,1H)、4.03(s,3H);LCMS(M+H)
+:187.9。
【0296】
ステップ2.6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸
【化69】
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水(22mL)およびテトラヒドロフラン(20mL、250mmol)中のメチル6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキシレート(0.58g、3.1mmol、ステップ1から)の溶液に、水酸化リチウム、一水和物(0.65g、15mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌した。塩基性混合物をエーテルで抽出し、それを破棄した。混合物を次いで、1NのHClの添加によって酸性化し、溶媒の体積を真空下で低減した。生成物を、分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を回転蒸発によって蒸発させて、固体生成物を得た(0.35g、65%)。
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.27(ddd,1H)、8.17(dd,1H)、7.92(dd,1H)、6.78(t,1H);
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ−117.52(d,2F);LCMS(M+H)
+:173.9。
【0297】
ステップ3.{シス−3−(4−{[6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化70】
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実施例11a(ステップ6)の手順に従って、6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.016g、0.091mmol、ステップ2から)および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)を使用したが、カップリング後の後処理において、希釈HCl洗浄を省略したことを例外とする。精製により、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ8.66(s,1H)、8.64(s,1H)、8.37(s,1H)、8.11(dd,1H)、7.76(dd,1H)、7.51(d,1H)、6.98(d,1H)、6.73(t,1H)、3.86−3.77(m,2H)、3.60−3.49(m,2H)、3.34(s,2H)、3.01(tt,1H)、2.89−2.76(m,2H)、2.76−2.65(m,2H)、2.61−2.52(m,2H)、2.51−2.42(m,2H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−118.19(d,2F);LCMS(M+H)
+:517.9。
【0298】
実施例21b.{トランス−3−(4−{[6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化71】
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実施例11a(ステップ6)の手順に従って、6−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.016g、0.091mmol、実施例21a、ステップ2)および{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を使用したが、カップリング後の後処理において、希釈HCl洗浄を省略したことを例外とする。精製により、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.11(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、8.13(dd,1H)、7.79(d,1H)、7.75(d,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、6.98(t,1H)、3.73−3.66(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.37(m,2H)、3.05−2.96(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.46−2.27(m,6H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−116.20(d,2F);LCMS(M+H)
+:517.8。
【0299】
実施例22.{シス−3−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
実施例8bの手順に従って、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(25mg、0.051mmol、実施例1a、ステップ9から)および2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(23mg、0.101mmol)を使用した。精製により、遊離塩基として生成物を得た(15mg、54%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.10(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.88(ddd,1H)、7.77(ddd,1H)、7.60(d,1H)、7.50(dd,1H)、7.06(d,1H)、3.67(br,2H)、3.47(s,2H)、3.26−3.19(m,2H)、2.96(tt,1H)、2.69−2.54(m,4H)、2.40(br s,2H)、2.29(br s,2H);LCMS(M+H)
+:553.3。
【0300】
実施例23a.{シス−3−{4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1a、ステップ9にあるように調製)および5−フルオロニコチンアルデヒド(0.011g、0.085mmol)を、塩化メチレン(1mL)中に組み合わせ、10分後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.0516g、0.244mmol)を添加した。反応を一晩継続した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水性部分を酢酸エチルで更に2回抽出した。組み合わされた抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。残渣をTFA:DCM(4mL)の1:1混合物中で2時間、最初に撹拌し、続いて真空下での溶媒の除去、次いで2mLメタノール中の0.2mLエチレンジアミンとの一晩の撹拌を行うことによって脱保護した。溶液を濾過し、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.13(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.37(d,1H)、8.35(dd,1H)、8.33(s,1H)、8.27(s,1H)、7.43(ddd,1H)、7.37(dd,1H)、6.76(dd,1H)、3.54(s,2H)、3.13(s,2H)、2.89(tt,1H)、2.84−2.76(m,2H)、2.75−2.67(m,2H)、2.64−2.27(br,8H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−128.43(dd,1F);LCMS(M+H)
+:472.5。
【0301】
実施例23b.{トランス−3−{4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
実施例23aの手順に従って、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)および5−フルオロニコチンアルデヒド(0.011g、0.085mmol)を使用した。同じ方法による精製により、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.02(br s,1H)、8.85(s,1H)、8.48(s,1H)、8.37(d,1H)、8.36(dd,1H)、8.34(s,1H)、7.44(ddd,1H)、7.40(dd,1H)、6.81(dd,1H)、3.56(s,2H)、3.22(s,2H)、3.05−2.96(m,2H)、2.92(tt,1H)、2.68−2.22(m,10H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−128.41(dd,1F);LCMS(M+H)
+:472.5。
【0302】
実施例24a.{シス−3−{4−[(2−イソプロピルピリミジン−4−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
実施例21aのステップ3に従って、2−イソプロピルピリミジン−4−カルボン酸(0.013g、0.076mmol、ChemBridge)、および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1aにおける手順に従って調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.010g、38%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.13(br s,1H)、8.88(d,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、7.60(d,1H)、7.45(d,1H)、7.06(d,1H)、3.69−3.60(m,2H)、3.47(s,2H)、3.38−3.32(m,2H)、3.15(sept,1H)、2.96(tt,1H)、2.69−2.54(m,4H)、2.45−2.38(m,2H)、2.37−2.29(m,2H)、1.27(d,6H);LCMS(M+H)
+:511.4。
【0303】
実施例25.{トランス−3−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化76】
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ピペリジン(0.020mL、0.203mmol、Aldrich)を、塩化メチレン(0.18mL)およびアセトニトリル(0.5mL)中に溶解させ、トルエン中1.89Mホスゲン(0.161mL、0.304mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.177mL、1.01mmol)を導入した。反応混合物を1時間撹拌し、溶媒および過剰のホスゲンを真空下で除去した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.100mL、0.574mmol)を再度、続いてアセトニトリル(0.5mL)を添加した。この溶液に、アセトニトリル(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.050g、0.10mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いで溶媒および過剰の試薬を蒸発によって除去した。粗生成物を、1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで蒸発、続いて、脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.02g、40%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.17−3.05(m,8H)、3.04−2.94(m,2H)、2.79(tt,1H)、2.41−2.24(m,6H)、1.57−1.39(m,6H);LCMS(M+H)
+:474.1。
【0304】
実施例26.{シス−3−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化77】
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室温で15分間予備撹拌したテトラヒドロフラン(0.50mL)中の4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)安息香酸(17.0mg、0.0761mmol、JRD Fluorochem)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(23.2mg、0.0609mmol)、およびトリエチルアミン(42.4μL、0.304mmol)の混合物に、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(25mg、0.051mmol、実施例1aにあるように調製)を添加した。混合物を1時間撹拌し、それを酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を振盪し、層を分離した。有機層を水、0.1NのNaOH、および飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。残渣をDCM:TFAの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を1mLメタノールおよび0.2mLエチレンジアミン中に溶解させた。この溶液を1時間撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.012g、42%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.64(ddd,1H)、7.60(d,1H)、7.59(dd,1H)、7.51(ddd,1H)、7.05(d,1H)、3.61(br,2H)、3.47(s,2H)、2.95(tt,1H)、2.70−2.54(m,4H)、2.42−2.22(m,4H);LCMS(M+H)
+:569.3。
【0305】
実施例27.{シス−3−(4−{[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化78】
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ステップ1.2−ブロモ−3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン
【化79】
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N,N−ジメチルホルムアミド(2.9mL、38mmol)中の3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−オール(1.0g、5.5mmol、Matrix)および三臭化リン(1.6g、5.5mmol)の混合物を、130℃まで70分間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を、氷および重炭酸ナトリウム溶液の混合物上に注いだ(最終pH=8)。生成物をジエチルエーテルで抽出した。抽出物を水(2回)、続いてブラインで洗浄し、乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中0〜10%酢酸エチルの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、無色の油として生成物を得た(0.59g、44%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ8.53−8.50(m,1H)、7.66(dd,1H)。
【0306】
ステップ2.3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸
【化80】
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ヘキサン中2.5M n−ブチルリチウム(1.1mL、2.7mmol)を、−75℃のトルエン(3.0mL、29mmol)に添加した。トルエン(0.50mL)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.59g、2.4mmol、ステップ1から)の溶液を添加した。−75℃で1時間後、CO
2ガス(傍らでフラスコ中でのドライアイスの蒸発によって発生させ、表面下でカニューレを介して反応フラスコの中へと誘導)を、−75℃で15分間溶液に通して発泡させ、継続する間に、反応物は周囲温度まで温まった。溶媒を蒸発させた。残渣を4mLの水と混合し、この水性混合物をエーテル(2×2ml)で洗浄し、これらの抽出物を破棄した。水溶液を次いで、濃縮HClの添加によってpH1に酸性化した。結果として生じた薄黄色の沈殿物を、濾過(0.30g、59%)によって収集した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.78(s,1H)、7.93(d,1H);LCMS(M+H)
+:210.1。
【0307】
ステップ3.{シス−3−(4−{[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化81】
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実施例26の手順に従って、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(16mg、0.076mmol)、および{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(25mg、0.051mmol、実施例1aに記載されるように調製)をカップリングし、脱保護し、精製して、遊離塩基として生成物を得た(13mg、46%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.06(br s,1H)、8.91(s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.51(dd,1H)、8.39(s,1h)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.74−3.63(m,2H)、3.47(s,2H)、3.28−3.19(m,2H)、2.97(tt,1H)、2.70−2.54(m,4H)、2.46−2.35(m,2H)、2.33−2.21(m,2H);LCMS(M+H)
+:554.2。
【0308】
実施例24b.{トランス−3−{4−[(2−イソプロピルピリミジン−4−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化82】
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実施例21aのステップ3に従って、2−イソプロピルピリミジン−4−カルボン酸(0.010g、0.061mmol、ChemBridge)、および{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.020g、0.040mmol、実施例1b、ステップ1における手順に従って調製)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.008g、40%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.13(br s,1H)、8.88(d,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.45(d,1H)、7.07(d,1H)、3.72−3.64(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.35(m,2H)、3.15(sept,1H)、3.07−2.96(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.46−2.29(m,6H);LCMS(M+H)
+:511.4。
【0309】
実施例9a.{シス−3−{4−[(2−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化83】
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テトラヒドロフラン(0.6mL)中の2−クロロ−5−フルオロニコチン酸(0.027g、0.15mmol、Matrix)、トリエチルアミン(0.041g、0.40mmol)、およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.046g、0.12mmol、Aldrich)の混合物を10分間撹拌し、続いてテトラヒドロフラン(0.6mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.050g、0.10mmol、実施例1aにあるように調製)の添加を行った。溶媒を真空下で除去し、残渣を1:1 TFA:DCMの溶液中で1時間撹拌し、蒸発させ、次いで、脱保護が完了するまで、メタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(22mg、42%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1h)、8.55(d,1H)、8.39(s,1H)、8.04(dd,1H)、7.60(d,1H)、7.06(d,1H)、3.77−3.52(m,2H)、3.47(s,2H)、3.25−3.15(m,2H)、2.96(tt,1H)、2.75−2.56(m,4H)、2.48−2.21(m,4H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−128.61(d,1H);LCMS(M+H)
+:520.1/522.1。
【0310】
実施例28.{シス−3−{4−[4−クロロベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化84】
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実施例8bの手順に従って、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(25mg、0.051mmol、実施例1a、ステップ9から)および4−クロロ安息香酸クロリド(17.8mg、0.101mmol)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(15mg、59%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.13(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.60(s,1H)、7.53−7.47(m,2H)、7.45−7.39(m,2H)、7.06(d,1H)、3.61(br,2H)、3.47(s,2H)、3.36−3.23(br,2H)、2.95(tt,1H)、2.70−2.53(m,4H)、2.45−2.20(m,4H);LCMS(M+H)
+:501.2/503.2。
【0311】
実施例29.{シス−3−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル2.3倍(トリフルオロ酢酸)塩
【化85】
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アセトニトリル(0.5mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.033g、0.067mmol、実施例1aにあるように調製)およびトリエチルアミン(0.0373mL、0.268mmol)の溶液に、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(0.018g、0.080mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌した。反応混合物を1NのNaOHと酢酸エチルとの間で分配した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1:1 DCM:TFAの溶液中で1時間撹拌し、次いで蒸発、および脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、2.3倍TFA塩として生成物を得た。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.35(s,1H)、8.80(s,1H)、8.70(s,1H)、8.42(s,1H)、7.81(d,1H)、7.72−7.65(m,2H)、7.64(dd,1H)、7.07(dd,1H)、3.91−2.73(br m,15H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−61.77(s,3F)、−74.60(s,6.9 F)、−113.98(br s,1F);LCMS(M+H)
+:553.2。
【0312】
実施例30.[シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル−d1
【化86】
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ステップ1.tert−ブチル4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート−d1およびtert−ブチル4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート−d1
【化87】
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【0313】
シアノ(三水和物)ホウ酸ナトリウム(1−)−d3(0.02g、0.2mmol、Aldrich)および二塩化亜鉛(0.02g、0.1mmol)を、少量のメタノール中に事前に組み合わせ、それを2時間撹拌した。{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.100g、0.237mmol、実施例1a、ステップ7)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.0882g、0.473mmol)を、メタノール(4mL、100mmol)中に組み合わせ、15分間撹拌して溶解させた。シアノ(三水和物)ホウ酸ナトリウム(1−)−d3および二塩化亜鉛の混合物を次いで添加した。反応を4時間継続した。メタノールを真空下で除去した。残渣を酢酸エチル中に再構成し、この溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。塩基性水溶液を更なる5回分の酢酸エチルで抽出し、それを元の有機層と組み合わせた。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シスおよびトランス異性体を、キラルHPLC(Chiralcel OJ−H、20×250mm、5uパッキング、12mL/分の流速で30%EtOH/70%ヘキサン)によって分離した。ピーク1、シス−:保持時間10.58分間、55mg(39%)。ピーク2、トランス−:保持時間14.95分間、51mg(36%)。
【0314】
1H NMRピーク1、シス、(300MHz,CDCl
3):δ8.83(s,1H)、8.37(s,1H)、8.28(s,1H)、7.39(d,1H)、6.79(d,1H)、5.66(s,2H)、3.53(dd,2H)、3.45−3.38(m,4H)、3.12(s,2H)、2.78(d,2H)、2.67(d,2H)、2.35−2.26(m,4H)、1.45(s,9H)、0.91(dd,2H)、−0.07(s,9H);LCMS(M+H)
+:594.1。
【0315】
1H NMRピーク2、トランス、(300MHz,CDCl
3):δ8.84(s,1H)、8.46(s,1H)、8.32(s,1H)、7.40(d,1H)、6.81(d,1H)、5.67(s,2H)、3.54(dd,2H)、3.50−3.43(m,4H)、3.21(s,2H)、3.02(d,2H)、2.51(d,2H)、2.40−2.31(m,4H)、1.45(s,9H)、0.91(dd,2H)、−0.07(s,9H);LCMS(M+H)
+:594.0。
【0316】
ステップ2.{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル−d1
【化88】
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1,4−ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート−d1(0.083g、0.14mmol、ピーク1、ステップ1の方法に従って調製)の溶液に、水中4.0M塩化水素(0.7mL、3mmol)を添加し、脱保護反応物を2夜にわたって撹拌した。反応混合物を次いで、十分な飽和重炭酸ナトリウム溶液中に注いで、混合物を塩基性にし、これを酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を得、それを更に精製することなく使用した(0.07g、100%)。LCMS(M+H)
+:494.0。
【0317】
実施例30のステップ3.[シス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル−d1
【化89】
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テトラヒドロフラン(1mL)中の2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.049g、0.25mmol、国際公開第2006/067445号に記載されるようにApolloから入手可能なエステルの加水分解によって調製)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.085g、0.22mmol、Aldrich)、およびトリエチルアミン(0.10mL、0.75mmol)の混合物を5分間予備撹拌し、続いてテトラヒドロフラン(4mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル−d1(0.07g、0.15mmol、ステップ2から)の添加を行った。反応物を一晩撹拌した。THFを真空下で除去し、残渣を、飽和重炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルとの間で分配した。層を分離し、水溶液を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーを使用して、SEM保護中間体を精製した。この生成物を、塩化メチレン(2mL)中のトリフルオロ酢酸(2mL)と共に2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣をメタノール(4mL)中に再構成し、エチレンジアミン(0.2mL、3mmol)を添加した。脱保護の第2ステップを一晩継続した。反応物を水と酢酸エチルとの間の分配によって後処理し、水性部分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.010g、12%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ9.13(d,1H)、8.66(s,1H)、8.63(s,1H)、8.37(s,1H)、7.88(d,1H)、7.51(d,1H)、6.98(d,1H)、3.82(dd,2H)、3.53(dd,2H)、3.34(s,2H)、2.81(dd,2H)、2.69(dd,2H)、2.57(dd,2H)、2.49(dd,2H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−72.46(s,3F);LCMS(M+H)
+:537.8。
【0318】
実施例31.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル−d1
【化90】
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ステップ1.{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル−d1
【化91】
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実施例30、ステップ2の手順に従って、実施例30、ステップ1で生成されたピーク2:tert−ブチル4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート−d1(0.076g、0.13mmol)を使用して、トランス−生成物を得、それを更に精製することなく使用した(47mg、74%)。LCMS(M+H)
+:494.0。
【0319】
ステップ2.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル−d1
【化92】
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実施例30、ステップ3に従って、ステップ1の生成物、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル−d1(0.047g、0.095mmol)を、2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.046g、0.24mmol、国際公開第2006/067445号に記載されるようにApolloから入手可能なエステルの加水分解によって調製)とカップリングした(10mg、20%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ9.13(d,1H)、8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.88(d,1H)、7.51(d,1H)、6.98(d,1H)、3.94−3.79(m,2H)、3.64−3.50(m,2H)、3.34(s,2H)、3.07(d,2H)、2.64−2.43(m,6H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−72.45(s,3F);LCMS(M+H)
+:537.8。
【0320】
実施例32.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1から)を、アセトニトリル(1mL)および塩化メチレン(0.5mL)中に溶解させた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.57mmol)、続いてN,N−ジメチル塩化カルバモイル(25μL、0.27mmol、Aldrich)を添加した。1.5時間の反応時間後、溶媒を真空下で除去した。粗生成物を1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌し、次いで蒸発させ、脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミン(0.2mL)と共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.012g、45%)。
1H NMR(300MHz,d
6−dmso):δ12.10(s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.16−3.07(m,4H)、3.05−2.94(m,2H)、2.78(tt,1H)、2.71(s,6H)、2.40−2.24(m,6H);LCMS(M+H)
+:434.2。
【0321】
実施例33.{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロベンゾイル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化94】
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ステップ1.メチル3−フルオロ−5−安息香酸メチル
【化95】
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アセトン(40mL)中の3−フルオロ−5−メチル安息香酸(1.50g、9.73mmol、Oakwood)の溶液に、炭酸カリウム(1.34g、9.73mmol)、続いてヨウ化メチル(0.73mL、12mmol)を添加した。反応混合物を65℃まで1時間加熱し、加熱を中断し、一晩撹拌し、次いで加熱をその温度で更に2時間再開した。追加のヨウ化メチル(0.5mL、8mmol)を添加し、加熱を6時間継続した。固体を濾過によって除去し、アセトンを真空下で除去した。残渣を1NのNaOHと酢酸エチルとの間で分配した。水性部分を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。そのようにして得た生成物を更に精製することなく使用した(1.64g、100%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.66−7.63(m,1H)、7.51(d,1H)、7.10−7.04(m,1H)、3.91(s,3H)、2.40(s,3H)。
【0322】
ステップ2.メチル3−(ブロモメチル)−5−フルオロ安息香酸
【化96】
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炭素テトラクロリド(20mL)中のメチル3−フルオロ−5−安息香酸メチル(1.64g、9.75mmol、ステップ1から)およびN−ブロモスクシンイミド(2.05g、11.5mmol)の溶液に、過酸化ベンゾイル(0.1g、0.6mmol)を添加し、混合物を4時間加熱還流させた。反応物を次いで、室温まで冷却し、濾過し、DCMで希釈した。溶液を、チオ硫酸ナトリウム、1NのNaOH、水、およびブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。ヘキサン中0〜20%酢酸エチルの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、部分的に精製された生成物を得た。最も清浄な画分を、ステップ3におけるアミンでの置換に使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.87−7.85(m,1H)、7.68−7.62(m,1H)、7.31(ddd,1H)、4.47(s,2H)、3.93(s,3H)。
【0323】
ステップ3.メチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロ安息香酸
【化97】
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THF中2.0Mジメチルアミン(3.24mL、6.48mmol)の溶液に、塩化メチレン(2mL)およびメチル3−(ブロモメチル)−5−フルオロ安息香酸(0.200g、0.810mmolステップ2から)を添加した。反応物を、60℃に保たれた油浴中の密封反応槽中で2時間加熱した。溶媒および過剰の試薬を真空下で除去し、残渣を、幾らかのNH
4OH(50mg、29%)を含有する、DCM中0〜20%MeOHの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーに共した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.80−7.77(m,1H)、7.62(ddd,1H)、7.29(ddd,1H)、3.90(s,3H)、3.53(s,2H)、2.29(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3):δ−113.10(t,1F);LCMS(M+H)
+:212.1。
【0324】
ステップ4.3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロ安息香酸
【化98】
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メチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロ安息香酸(0.040g、0.19mmol、ステップ3から)を、テトラヒドロフラン(3mL)中に溶解させ、水(1mL)中に溶解させた水酸化リチウム一水和物(0.0954g、2.27mmol)を添加した。反応物を3時間撹拌した。粗反応混合物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を、回転蒸発を使用して蒸発させて、生成物を得(22mg、59%)、それをステップ5で直接使用した。LCMS(M+H)
+:198.1。
【0325】
ステップ5.{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロベンゾイル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化99】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL、19mmol)およびトリエチルアミン(0.06mL、0.4mmol)中の、3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロ安息香酸(0.018g、0.091mmol、ステップ4から)の混合物に、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.028g、0.073mmol)を添加した。5分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(1.5mL、18mmol)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1から)を添加し、反応物を3時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いで脱保護が完了するまでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(15mg、45%)。
1H NMR(500MHz、CD
3OD):δ8.69(s,1H)、8.66(s,1H)、8.38(s,1H)、7.49(d,1H)、7.22−7.19(m,1H)、7.18(s,1H)、7.09(ddd,1H)、6.96(d,1H)、3.87−3.72(br s,2H)、3.51(s,2H)、3.52−3.43(br s,2H)、3.33(s,2H)、3.10−3.03(m,2H)2.95(tt,1H)、2.55−2.34(m,6H)、2.24(s,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−113.45(dd,1F);LCMS(M+H)
+:542.3。
【0326】
実施例34.{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロベンジル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化100】
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ステップ1.{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェニル}メタノール
【化101】
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氷浴中、0℃のエーテル(4mL)中のメチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロ安息香酸(0.14g、0.66mmol、実施例33、ステップ3)の溶液に、THF中1.0M水素化アルミニウムリチウム(1.32mL、1.32mmol)を滴加した。反応物を室温まで温めさせ、1.5時間撹拌した。反応混合物を氷浴中で再冷却し、メタノール、続いて1NのNaOHを添加して、反応物を反応停止処理した。生成物を、3回分の酢酸エチルで反応混合物から抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮して、生成物を得、それを更に精製することなく使用した(0.100g、82%)。
1H NMR(300MHz、CD
3OD):δ7.13−6.94(m,3H)、4.59(s,2H)、3.47(s,2H)、2.24(s,6H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD):δ−116.41(t,1F);LCMS(M+H)
+:184.0。
【0327】
ステップ2.3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロベンズアルデヒド
【化102】
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クロロホルム(3mL)中の{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェニル}メタノール(0.100g、0.546mmol、ステップ1から)の溶液に、酸化マンガン(IV)(0.145g、1.42mmol)を添加し、混合物を、80℃に保たれた油浴中で7時間加熱した。反応混合物を濾過し、大量のCHCl
3ですすぎ、溶媒を真空下で濾液から除去した。およそ50%のアルデヒドおよび50%の未反応のアルコールを含有する反応の生成物を、ステップ3で更に精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ9.99(d,1H)、7.78(dd,1H)、7.67(ddd,1H)、7.52(ddd,1H)、4.28(s,2H)、2.84(s,6H);LCMS(M+H)
+:182.0。
【0328】
ステップ3.{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロベンジル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化103】
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塩化メチレン(1mL、20mmol)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1)および3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロベンズアルデヒド(0.022g、0.12mmol、ステップ2から)の溶液を、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.0645g、0.304mmol)で処理し、一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去した。SEM保護中間体をメタノール中に再構成し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を回転蒸発に共して、溶媒を除去した。脱保護するために、生成物を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に30分間撹拌した。脱保護された生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するH
2O/MeCNの勾配で溶出する、C18)によって精製した。所望の質量を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(8mg、20%)。
1H NMR(500MHz、CD
3OD):δ8.69(s,1H)、8.66(s,1H)、8.38(s,1H)、7.49(d,1H)、7.10(s,1H)、7.02(ddd,1H)、6.98(ddd,1H)、6.96(d,1H)、3.55(s,2H)、3.46(s,2H)、3.31(s,2H)、3.08−3.01(m,2H)、2.93(tt,1H)、2.61−2.40(m,10H)、2.23(s,6H);
19F NMR(282MHz,d
6−dmso):δ−115.07(t,1F);LCMS(M+H)
+:528.3。
【0329】
実施例35.{トランス−3−[4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(30.0mg、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を、塩化メチレン(0.50mL)中に溶解させ、次いでトリエチルアミン(17μL、0.12mmol)およびエタンスルホニルクロリド(7.5μL、0.079mmol)を添加した。反応物を1時間撹拌し、混合物を濃縮した。残渣を1:1 TFA/DCM中で1時間撹拌し、次いでそれを濃縮し、1mLメタノール中に溶解させ、0.2mLエチレンジアミンを添加した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(15mg、54%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.10(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.23−3.16(m,4H)、3.06(q,2H)、3.06−2.96(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.43−2.29(m,6H)、1.21(t,3H);LCMS(M+H)
+:455.3。
【0330】
実施例36.{トランス−3−[4−(シクロプロピルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化105】
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化合物を、実施例35にあるように、シクロプロパンスルホニルクロリド(8.1μL、0.079mmol)を使用して調製した。(10.2mg、36%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.26−3.16(m,4H)、3.06−2.97(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.61(tt,1H)、2.44−2.30(m,6H)、1.03−0.88(m,4H);LCMS(M+H)
+:467.1。
【0331】
実施例37.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N,N−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
化合物を、実施例35にあるように、ジメチルスルファモイルクロリド(8.5μL、0.079mmol)を使用して調製した。(13mg、45%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.21−3.15(m,4H)、3.05−2.96(m,2H)、2.83(tt,1H)、2.76(s,6H)、2.40−2.29(m,6H);LCMS(M+H)
+:470.0。
【0332】
実施例38.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−エチル−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を、塩化メチレン(0.50mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(0.0339mL、0.244mmol)およびエチル(メチル)カルバミン酸クロリド(14.8mg、0.122mmol、Toronto Research Chemicals)を添加した。反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、次いで蒸発させ、脱保護が完了するまでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(15.4mg、56%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.08(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.14−3.05(m,6H)、3.04−2.95(m,2H)、2.78(tt,1H)、2.70(s,3H)、2.40−2.25(m,6H)、1.03(t,3H);LCMS(M+H)
+:448.2。
【0333】
実施例39.{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化108】
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リチウム3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(23.1mg、0.0913mmol、米国特許第2010/197924号)を、テトラヒドロフラン(0.67mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(33.9μL、0.244mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(32.4mg、0.0852mmol)を添加し、15分間撹拌した後、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(30.0mg、0.0609mmol、実施例1b、ステップ1にあるように調製)を添加した。反応を2時間継続した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、振盪し、層を分離した。有機層を水、0.1NのNaOH、および飽和NaCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をDCM:TFAの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。残渣を1mLメタノール中に溶解させ、0.2mLのエチレンジアミンを添加した。脱保護が完了するまで反応物を撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(20mg、56%)。
1H NMR(400MHz,d
6−dmso):δ12.08(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.71(s,1H)、7.62(s,1H)、7.60(d,1H)、7.59(s,1H)、7.07(d,1H)、3.67(br s,2H)、3.51(s,2H)、3.43(s,2H)、3.40−3.27(m,4H)、3.05−2.96(m,2H)、2.84(tt,1H)、2.46−2.23(m,6H)、2.15(s,6H);
19F NMR(376MHz,d
6−dmso):δ−61.48(s,3F);LCMS(M+H)
+:592.3。
【0334】
実施例40.{シス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化109】
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ステップ1.(3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブチリデン)アセトニトリル
0℃のテトラヒドロフラン中1.0Mカリウムtert−ブトキシド(5.95mL、5.95mmol)の溶液に、ジエチルシアノメチルホスホン酸塩(1.05g、5.95mmol)を添加した。浴を除去し、反応室温まで1時間温めさせた。反応物を0℃まで冷却し、THF(10mL)中の3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブタノン(1.95g、6.01mmol)の溶液を添加した。完全に添加すると、浴を除去し、反応物を室温まで温めさせ、一晩撹拌した。反応液を水および酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムで精製して、油として所望の生成物を得た(2.07g、90%)。LCMS(M+H)
+:348.2。
【0335】
ステップ2.{3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
アセトニトリル(10mL)中の(3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブチリデン)アセトニトリル(1.859g、4.065mmol)および4−(1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.28g、4.06mmol)の溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.61mL、4.1mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルカラムにより精製して、油として生成物を得た(2.7g、79%)。LCMS(M+H)
+:663.3。
【0336】
ステップ3.{3−ヒドロキシ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
エタノール(120mL)中の{3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(2.85g、4.30mmol)に、水中5.0M水酸化ナトリウム(29mL、150mmol)を添加した。反応物を3時間撹拌し、水で希釈した。エタノールを減圧下で除去した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わせた有機溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、0〜10%MeOH/DCMの勾配で溶出するシリカゲルカラムにより精製して、灰白色の泡状物質として生成物を得た(1.62g、88%)。LCMS(M+H)
+:425.2。
【0337】
ステップ4.{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
0℃のDCM(50mL)中の{3−ヒドロキシ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(1.62g、3.82mmol)の溶液に、デス−マーチン−ペルヨージナン(2.1g、5.0mmol)を添加した。2時間撹拌した後、反応液をエーテルおよび飽和NaHCO
3溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、蒸発させた。粗物質を、精製することなく次のステップで使用した。LCMS(M+H)
+:423.2。
【0338】
ステップ5.tert−ブチル4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
THF(20.mL)中のトリフェニルホスフィン(1.75g、6.66mmol)および3−ブロモ−5−フルオロフェノール(795mg、4.16mmol)およびtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(922mg、4.58mmol)の混合物に、0℃のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(1.53g、6.66mmol)(DBAD)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣をメタノール中に溶解させ、分取LCMS(0.15%NH
4OHを含有するACN/H
2Oの勾配で溶出する、C18カラム)によって精製して、所望の生成物を得た(1.09g、70%)。LCMS(M+Na)
+:396.0,398.0。
【0339】
ステップ6.tert−ブチル4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
マイクロ波バイアルに、THF(3.5mL)中のtert−ブチル4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(215mg、0.574mmol)、炭酸セシウム(562mg、1.72mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(130mg、0.27mmol)、[(ジメチルアミノ)メチル](トリフルオロ)ホウ酸カリウム(1−)(114mg、0.689mmol)、酢酸パラジウム(30.7mg、0.137mmol)、および5.05Mの水を添加した。管を密封し、排気し、N
2(3回)を再充填した。密封管を次いで、80℃で20時間加熱した。反応物を水および酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで1回抽出した。組み合わされた有機溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、分取LCMS(0.1%TFAを含有するACN/H
2Oの勾配で溶出する、C18カラム)により精製して、所望の生成物を得た(180mg、89%)。LCMS(M+H)
+:353.2。
【0340】
ステップ7.1−[3−フルオロ−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N,N−ジメチルメタンアミンジヒドロクロリド
DCM(2.4mL)中のtert−ブチル4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.51mmol)の溶液に、ジオキサン中4.0M塩化水素(1.0mL、4.1mmol)を添加した。反応液を室温で6時間撹拌した。溶媒を除去して、白色の固体として所望の生成物を得た(145mg、87%)。LCMS(M+H)
+:253.1。
【0341】
ステップ8.{シス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
メタノール(2mL)中の二塩化亜鉛(14.8mg、0.109mmol)の溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(13.7mg、0.218mmol)を添加した。2時間撹拌した後、メタノール(0.50mL)中の{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(91.9mg、0.217mmol)および1−[3−フルオロ−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N,N−ジメチルメタンアミン(78mg、0.31mmol)の溶液を、反応バイアルに添加した。結果として生じた混合物を一晩、室温で撹拌した。混合物をメタノールで希釈し、分取LCMS(0.15%NH
4OHを含有するACN/H
2Oの勾配で溶出する、C18カラム)により精製して、2つの異性体を得た。
【0342】
異性体1(1番目に溶出):LCMS(M+H)
+:659.4。
【0343】
異性体2(2番目に溶出):LCMS(M+H)
+:659.4。
【0344】
ステップ9.{シス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
DCM(0.5mL)中の{シス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(前のステップからの異性体1)(23.1mg、0.0350mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を添加した。反応液を1時間撹拌した。溶媒を次いで除去し、残渣をメタノール(1.0mL)中に溶解させ、エチレンジアミン(100.μL、1.50mmol)を添加した。反応液を2時間撹拌し、メタノールで希釈し、分取LCMS(0.15%NH
4OHを含有するACN/H
2Oの勾配で溶出する、C18カラム)により精製して、白色の固体として所望の生成物を得た。
【0345】
異性体1(1番目に溶出):
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.67(d,1H)、8.66(s,1H)、8.37(s,1H)、7.51(d,1H)、7.00(d,1H)、6.74(s,1H)、6.63(m,2H)、4.46(m,1H)、3.42(s,2H)、3.35(s,2H)、3.00(m,1H)、2.85−2.66(m,6H)、2.36(m,2H)、2.23(s,6H)、2.04(m,2H)、1.81(m,2H);LCMS(M+H)
+:529.3。
【0346】
トランス異性体を、出発物質として{トランス−3−(4−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−フルオロフェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(前のステップからの異性体2)を使用して、同じ様式で調製した。
【0347】
異性体2(2番目に溶出):
1H NMR(400MHz、CD
3OD):δ8.74(s,1H)、8.67(s,1H)、8.41(s,1H)、7.51(d,1H)、6.99(d,1H)、6.73(s,1H)、6.63(m,2H)、4.44(m,1H)、3.41(s,2H)、3.31(s,2H)、3.10(m,2H)、2.95(m,1H)、2.71(m,2H)、2.47(m,2H)、2.31(m,2H)、2.23(s,6H)、2.04(m,2H)、1.80(m,2H);LCMS(M+H)
+:529.3。
【0348】
実施例41.{シス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.tert−ブチル4−(3−フルオロ−5−ホルミルフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
−78℃のTHF(9.0mL)中のtert−ブチル4−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.666g、1.78mmol)の溶液に、ヘキサン中2.5M n−ブチルリチウム(0.78mL、2.0mmol)を添加した。溶液を同じ温度で30分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(1.4mL、18mmol)を反応フラスコに添加した。反応液を室温まで温めさせ、一晩撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。組み合わされた有機溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をメタノールで希釈し、分取LCMS(0.15%NH
4OHを含有するACN/H
2Oの勾配で溶出する、C18カラム)により精製して、油として所望の生成物を得た(75mg、13%)。LCMS(M+H−100)
+:224.1。
【0349】
ステップ2.tert−ブチル4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩
DCM(1.3mL)中の(2S)−2−メチルピロリジン(30μL、0.30mmol)およびtert−ブチル4−(3−フルオロ−5−ホルミルフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(90.0mg、0.278mmol)の混合物に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(13mg、0.032mmol)の樹脂を添加した。結果として生じた混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、追加のDCMでの洗浄を行い、濃縮した。残渣を、分取LCMS(0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含有するアセトニトリル(ACN)/H
2Oの勾配で溶出する、C18カラム)によって精製して、所望の生成物を得た(98mg、70%)。LCMS(M+H)
+:393.2。
【0350】
ステップ3.(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩を使用して調製した。LCMS(M+H)
+:293.1。
【0351】
ステップ4.{シス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:699.5。
【0352】
ステップ5.{シス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{シス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、および{トランス−3−[4−(3−フルオロ−5−{[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]メチル}フェノキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。
【0353】
異性体1(1番目に溶出):
1H NMR(500MHz,CD
3CN):δ10.41(bs,1H)、8.68(s,1H)、8.34(s,1H)、8.27(s,1H)、7.43(d,1H)、6.82(d,1H)、6.70(s,1H)、6.65(m,1H)、6.54(m,1H)、4.35(m,1H)、3.92(d,1H)、3.20(s,2H)、3.09(d,1H)、2.90−2.82(m,2H)、2.74−2.62(m,5H)、2.40(m,1H)、2.21(m,3H)、2.07(m,1H)、1.92(m,3H)、1.66(m,4H)、1.38(m,1H)、1.09(d,3H);LCMS(M+H)
+:569.3。
【0354】
異性体2(2番目に溶出):
1H NMR(500MHz,CD
3CN):δ10.18(bs,1H)、8.74(s,1H)、8.56(s,1H)、8.37(s,1H)、7.43(d,1H)、6.90(d,1H)、6.73(s,1H)、6.64(m,1H)、6.56(m,1H)、4.36(m,1H)、3.94(d,1H)、3.22(s,2H)、3.08(d,1H)、2.96(m,2H)、2.82(m,2H)、2.64(m,2H)、2.40(m,3H)、2.35−2.08(m,4H)、2.04(m,1H)、1.91(m,1H)、1.64(m,4H)、1.38(m,1H)、1.07(d,3H);LCMS(M+H)
+:569.3。
【0355】
実施例42.3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例136の方法に従って、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(40.0mg、0.0812mmol、実施例1aのステップ9から)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(12.3mg、28%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.80(dd,1H)、7.77(dd,1H)、7.62(dd,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、3.63(br m,2H)、3.47(s,4H)、3.29(br m,2H)、2.96(tt,J=7.5,7.6Hz,1H)、2.68−2.52(m,4H)、2.40(br m,2H)、2.30(br m,J=5.6Hz,2H)、2.15(s,6H);LCMS(M+H)
+:549.2。
【0356】
実施例43.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA.メチル3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸塩
塩化メチレン(20mL)中のメチル3−ブロモ−5−ホルミル安息香酸塩(1.8g、7.4mmol、国際公開第2003/048111号に記載されるように、5−ブロモイソフタル酸ジメチル(Alfa Aesar)から出発して調製)の溶液に、テトラヒドロフラン中2.0Mジメチルアミン(7.4mL、15mmol)の溶液を添加し、反応物を15分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(4.7g、22mmol)を次いで添加し、結果として生じた混合物を一晩撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、結果として生じた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、薄黄色の油として生成物を得た(1.87g、93%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.08−8.03(m,1H)、7.90−7.87(m,1H)、7.70−7.67(m,1H)、3.91(s,3H)、3.42(s,2H)、2.24(s,6H);LCMS(M+H)
+:272.0,274.0。
【0357】
ステップB.{3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}メタノール
ヘキサン中1.0Mジイソブチルアルミニウムヒドリド(6.2mL、6.2mmol)を、−78℃のテトラヒドロフラン(10mL)中のメチル3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸塩(0.50g、1.8mmol、ステップAから)の溶液に滴加した。2時間撹拌した後、混合物を飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液で反応停止処理し、それを室温まで温めさせた。酢酸エチルを添加し、混合物を次いで二相性溶液が形成されるまで撹拌した。酢酸エチル層を水(3回)、続いてブラインで洗浄し、それを硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、薄黄色の油を得た(0.41g、93%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.41(dd,J=1.7Hz,1H)、7.37(dd,J=1.8Hz,1H)、7.24(dd,J=1.4,0.7Hz,1H)、4.65(s,2H)、3.37(s,2H)、2.22(s,6H)。LCMS(M+H)
+:244.0,246.0。
【0358】
ステップC.3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンズアルデヒド
酸化マンガン(IV)(0.71g、8.2mmol)を、トルエン(10mL)中の{3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}メタノール(0.40g、1.6mmol、ステップBから)の溶液に添加した。混合物を105℃まで2時間加熱し、次いでそれを室温まで冷却し、それを濾過し、濃縮して、薄黄色の油を得た(0.31g、80%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ9.95(s,1H)、7.90(dd,J=1.7Hz,1H)、7.82−7.69(m,2H)、3.46(s,2H)、2.25(s,6H)。
LCMS(M+H)
+:241.9,243.9。
【0359】
ステップD.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
塩化メチレン(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(40.mg、0.081mmol、実施例1bのステップ1から)および3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンズアルデヒド(39.3mg、0.162mmol、ステップCから)の溶液を、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(86.0mg、0.406mmol)で処理し、それを2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を水、0.1NのNaOH、および飽和NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中に溶解させ、シアン化亜鉛(57mg、0.48mmol)を添加した。反応混合物を、窒素流を混合物に通して発泡させることによって10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19mg、0.016mmol)を添加した。反応物をマイクロ波中で120℃まで30分間加熱した。反応物を、水と酢酸エチルとの間の分配によって後処理した。酢酸エチル層を水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を次いで1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、メタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に30分間撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(12mg、28%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.11(br s,1H)、8.81(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.63−7.58(m,3H)、7.57(s,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.52(s,2H)、3.42(s,2H)、3.41(s,2H)、3.04−2.95(m,2H)、2.77(tt,J=7.1,7.2Hz,1H)、2.47−2.17(m,10H)、2.13(s,6H);LCMS(M+H)
+:535.3。
【0360】
実施例44.3−[(4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)メチル]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
【化113】
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表題化合物を、実施例43、ステップDの手順によって、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(40.mg、0.081mmol、実施例1aのステップ9から)および3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンズアルデヒド(39.3mg、0.162mmol、実施例43、ステップC)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(14.5mg、33%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.11(br s,1H)、8.68(s,2H)、8.38(s,1H)、7.62−7.58(m,3H)、7.56(s,1H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、3.50(s,2H)、3.46(s,3H)、3.42(s,2H)、2.90(tt,J=7.5,7.6Hz,1H)、2.67−2.53(m,4H)、2.47−2.16(m,8H)、2.13(s,6H);LCMS(M+H)
+:535.2。
【0361】
実施例45.{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化114】
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ステップA.1−[3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,N−ジメチルメタンアミン
塩化メチレン(10mL)中の3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.0g、7.9mmol、Combi−blocks)の溶液に、テトラヒドロフラン中2.0Mジメチルアミン(7.9mL、16mmol)の溶液を添加し、反応物を15分間室温で撹拌した。反応物を次いで、0℃まで冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.5g、12mmol)を添加した。結果として生じた混合物を室温まで加温し、それを24時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、結果として生じた混合物を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中10〜40%酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製により、無色の油として生成物を得た(1.58g、71%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.68(s,1H)、7.65(s,1H)、7.57−7.46(m,1H)、3.45(s,2H)、2.25(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−63.10(s);LCMS(M+H)
+:282.0,284.0。
【0362】
ステップB.3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
ヘキサン中2.5M n−ブチルリチウム(0.47mL、1.2mmol)を、−78℃のTHF(6.0mL)中の1−[3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,N−ジメチルメタンアミン(0.30g、1.1mmol、ステップAから)の溶液に滴加した。この温度で20分間撹拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(160μL、2.1mmol)を滴加した。−78℃で50分間の総反応時間後、反応物を、水中1.0M塩化水素(2.1mL、2.1mmol)で反応停止処理した。室温まで加温した後、混合物を更なる水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで処理して、pH7を達成し、次いで酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。組み合わされた抽出物を水(3回)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、脱臭素副生成物と一緒に所望の4:1混合物である、薄黄色の油を得、それを更に精製することなく使用した(0.2g、60%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ10.06(d,J=0.9Hz,1H)、8.03(s,2H)、7.87(s,1H)、3.55(s,2H)、2.27(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−63.15(s);LCMS(M+H)
+:232.1。
【0363】
ステップC.{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
塩化メチレン(DCM)(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)および3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.0352g、0.122mmol、ステップBから)の溶液を、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.0645g、0.304mmol)で処理し、一晩撹拌した。混合物を0.1NのNaOHで反応停止処理し、DCMで抽出した。組み合わされた有機抽出物を3回分の水、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に30分間撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(21.4mg、61%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.55−7.47(m,3H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、3.56(s,2H)、3.46(s,2H)、3.41(s,2H)、3.04−2.93(m,2H)、2.77(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.48−2.18(m,10H)、2.14(s,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−61.25(s);LCMS(M+H)
+:578.3。
【0364】
実施例46.{シス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化115】
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表題化合物を、実施例45の方法によって、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1aのステップ9から)および3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.0352g、0.122mmol、実施例45、ステップBから)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(29.4mg、84%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.14(br s,1H)、8.69(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、7.60(d,J=3.5Hz,1H)、7.54−7.46(m,3H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、3.54(s,2H)、3.46(s,4H)、2.89(tt,J=7.8,8.0Hz,1H)、2.64−2.16(m,12H)、2.13(s,6H)。
19F NMR(376MHz,dmso)δ−61.25(s);LCMS(M+H)
+:578.2。
【0365】
実施例47.{トランス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化116】
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ステップA.エチル6−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
酢酸(12mL)中のエチル6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(2.00g、8.54mmol、国際公開第2007/090748号に記載されるように調製)の溶液を、臭素(1.36g、8.54mmol)で処理し、反応物を密封バイアル中、80℃まで30分間加熱し、その時点で、臭素の色は消散した。酢酸を真空下で除去し、続いてトルエン中での残渣の溶解、および真空下での溶媒の除去を行った。混合物(未反応の出発物質および過臭素化(overbrominated)生成物を含有する)中の所望の構成成分の重量パーセントを、NMRによって決定し、混合物を、更に精製することなく使用した(1.62g、61%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.32(s,1H)、4.60(s,2H)、4.54(q,2H)、1.46(t,3H);LCMS(M+H)
+:313.0,315.0
【0366】
ステップB.エチル6−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
エチル6−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(1.62g、5.17mmol、ステップAから)を、アセトニトリル(15mL)中に溶解させ、酢酸ナトリウム(2.8g、34mmol)を添加した。混合物を80℃まで4時間加熱し、次いで、室温で一晩放置させた。アセトニトリルを真空下で除去した。残渣を水と酢酸エチルとの間で分配し、水層を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。0〜60%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、精製された生成物を得た(0.95g、63%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.15(s,1H)、5.36(s,2H)、4.53(q,2H)、2.25(s,3H)、1.46(t,3H);LCMS(M+H)
+:293.0。
【0367】
ステップC.6−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
0℃のテトラヒドロフラン(8.7mL)中のエチル6−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.95g、3.2mmol、ステップBから)の溶液を、水(1.3mL)中の水酸化リチウム、一水和物(140mg、3.2mmol)で処理した。反応物を15分間撹拌し、次いでそれを、依然として氷浴中にある間に、1NのHClで処理して、pH約4にした。THFを真空下で混合物から除去した。生成物を最初に酢酸エチルで、次いでCHCl
3中の複数回分の10%iPrOHで抽出し、必要に応じてpHの周期的調整を含めた。抽出物を組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の油を得、それを更に精製することなく使用した(0.86g、100%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ8.25(s,1H)、5.35(s,2H)、2.23(s,3H);LCMS(M+H)
+:265.0。
【0368】
ステップD.{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
トリエチルアミン(3.5mL、25mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(3.11g、7.02mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(50.mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(3.01g、6.11mmol、実施例1bのステップ1から)および6−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(1.91g、7.23mmol、ステップCから)の溶液に添加した。1時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。水性部分を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を、0〜5%MeOH/酢酸エチルの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、4.5gの茶色の油を得た。油を、テトラヒドロフラン(50.0mL)中に溶解させ、水中水酸化リチウム、一水和物(0.31g、7.3mmol)の溶液(12mL、670mmol)を添加した。30分間撹拌した後、1NのHClを使用して、pHを7に調整した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わされた有機抽出物を水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、薄黄色の固体として生成物を得た(3.24g、76%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.84(s,1H)、8.46(s,1H)、8.32(s,1H)、7.97(s,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、6.81(d,J=3.7Hz,1H)、5.67(s,2H)、4.91(s,2H)、3.92−3.78(m,2H)、3.71−3.57(m,2H)、3.59−3.43(m,2H)、3.34(br s,1H)、3.20(s,2H)、3.12−2.83(m,3H)、2.55−2.36(m,6H)、0.99−0.84(m,2H)、−0.06(s,9H)。
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−70.74(s);LCMS(M+H)
+:697.3。
【0369】
ステップE.{トランス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
塩化メチレン(1.5mL)中のメタンスルホニルクロリド(22μL、0.28mmol)の溶液を、塩化メチレン(7.1mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.15g、0.22mmol、ステップDから)およびトリエチルアミン(0.060mL、0.43mmol)の混合物に添加した。15分間撹拌した後、エチルアミン(0.5mL、9mmol)を添加した。1時間後、溶媒を真空下で除去し、残渣をTFA/DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで再度濃縮した。残渣を10ml MeOH中に再溶解させ、0.5mlエチレンジアミンを添加した。脱保護を完了した後、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(37mg、28%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.96(s,1H)、7.60(dd,J=3.6,2.3Hz,1H)、7.07(dd,J=3.6,1.7Hz,1H)、3.95(s,2H)、3.77−3.63(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.35(m,2H)、3.06−2.95(m,2H)、2.85(tt,J=7.3,7.3Hz,1H)、2.58(q,J=7.1Hz,2H)、2.47−2.40(m,2H)、2.40−2.33(m,2H)、2.33−2.25(m,2H)、1.04(t,J=7.1Hz,3H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.43(s);LCMS(M+H)
+:594.3
【0370】
実施例48.6−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
【化117】
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6−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸を、実施例47、ステップDに記載される加水分解反応の副生成物として生成した。この生成物は、その反応混合物から、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製することが可能であった。生成物を、1:1TFA:DCMと共に1時間撹拌し、続いて蒸発およびメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護した。脱保護を完了した後、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して再度精製し、凍結乾燥させて、生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、8.21(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、3.91−3.77(m,2H)、3.61−3.46(m,2H)、3.35(s,2H)、3.14−3.02(m,2H)、3.03−2.88(m,1H)、2.63−2.36(m,6H);LCMS(M+H)
+:581.2
【0371】
実施例49.{トランス−3−(4−{[6−(アゼチジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化118】
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ステップA.エチル6−(アゼチジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
アゼチジン(0.62mL、9.2mmol、Aldrich)を、塩化メチレン(39mL)中のエチル6−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(1.76g、4.16mmol、実施例47、ステップAに概説される様態で調製)の溶液に添加し、反応物を20分間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を、DCM中0〜5%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、生成物を得た(0.74g、61%);LCMS(M+H)
+:290.0。
【0372】
ステップB .6−(アゼチジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸ジヒドロクロリド
水酸化リチウム、一水和物(108mg、2.57mmol)を、テトラヒドロフラン(6.0mL)および水(1.5mL)中のエチル6−(アゼチジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.34g、1.2mmol、ステップAから)の混合物に添加した。15分後、THFを真空下で除去し、混合物を、水中1.0M塩化水素(5.3mL、5.3mmol)、およびアセトニトリル(7.0mL)で処理した。混合物を次いで濾過し、濃縮して、黄色の固体として生成物を得た。LCMS(M+H)
+:262.1。
【0373】
ステップC.{トランス−3−(4−{[6−(アゼチジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(20.0mg、0.0406mmol、実施例1bのステップ1から)を、15分間予備撹拌したDCM(0.4mL)およびTHF(0.45mL)中の、6−(アゼチジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸ジヒドロクロリド(27mg、0.061mmol、ステップBから)、トリエチルアミン(33.9μL、0.244mmol)、およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(21.6mg、0.0568mmol)の混合物に添加した。一晩撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈し、水、0.1NのNaOH、およびブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1:1 DCM/TFAと共に1時間撹拌し、真空下での溶媒の除去、およびMeOH(1mL)中のエチレンジアミン(0.1mL)との撹拌を行うことによって脱保護した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(6.2mg、25%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.82(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.82(s,2H)、3.75−3.64(m,2H)、3.43(s,2H)、3.39−3.35(m,2H)、3.28(t,J=7.0Hz,4H)、3.06−2.96(m,2H)、2.85(tt,J=7.0,7.4Hz,1H)、2.47−2.40(m,2H)、2.40−2.33(m,2H)、2.33−2.26(m,2H)、2.04(p,J=7.1Hz,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.49(s);LCMS(M+H)
+:606.2。
【0374】
実施例50.{トランス−3−(4−{[6−[(メチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化119】
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メタンスルホニルクロリド(0.006mL、0.08mmol)を、塩化メチレン(1mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.043mmol、実施例47、ステップDから)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.025g、0.19mmol)の溶液に添加した。LCMSによって決定してメシル酸塩形成が完了したとき、エタノール中10.6Mメチルアミン(0.20mL、2.2mmol)を添加した(エタノール中33重量%、Aldrich)。総計2時間撹拌した後、溶媒および過剰の試薬を真空下で除去した。脱保護するために、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。2時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣をメタノール(1mL)中に溶解させ、エチレンジアミン(0.2mL、3mmol)を添加した。30分後、脱保護が完了し、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(5mg、20%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.88(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、4.00(s,2H)、3.89−3.79(m,2H)、3.58−3.50(m,2H)、3.34(s,2H)、3.13−3.02(m,2H)、2.97(tt,J=7.0,7.1Hz,1H)、2.58−2.43(m,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−72.35(s);LCMS(M+H)
+:580.2。
【0375】
実施例51.{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化120】
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{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(実施例47、ステップDにあるように調製)を、1:1 TFA/DCMと共に1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を次いで、メタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に一晩撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.08(s,1H)、8.84(s,1H)、8.50(s,1H)、8.33(s,1H)、7.96(s,1H)、7.38(dd,J=3.7,2.1Hz,1H)、6.82(dd,J=3.7,1.8Hz,1H)、4.93(d,J=4.6Hz,2H)、3.87(br m,2H)、3.68(br m,2H)、3.22(s,2H)、3.14−2.88(m,3H)、2.80(t,J=5.6Hz,1H)、2.66−2.27(m,6H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−70.77(s);LCMS(M+H)
+:551.2
【0376】
実施例52.{トランス−3−(4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化121】
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トリエチルアミン(0.16mL、1.1mmol)およびメタンスルホニルクロリド(58μL、0.75mmol)を、塩化メチレン(19mL、3.0E2mmol)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.4g、0.6mmol、実施例47、ステップDにあるように調製)の溶液に順次添加した。15分後、THF中2.0Mジメチルアミン(2.87mL、5.74mmol、Aldrich)を添加した。2時間後、混合物を濃縮し、残渣をTFA/DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで再度濃縮した。残渣を10mL MeOH中に再溶解させ、1.0mLのエチレンジアミンを添加した。完全な脱保護後、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有する20〜38%MeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18、を介して精製し、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(134mg、38%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.94(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、3.92−3.77(m,4H)、3.64−3.45(m,2H)、3.35(s,2H)、3.16−3.02(m,2H)、2.97(tt,J=7.1,7.3Hz,1H)、2.62−2.41(m,6H)、2.40(s,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−72.31(s);LCMS(M+H)
+:594.2
【0377】
実施例53.{トランス−3−(4−{[6−(ピロリジン−1−イルメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化122】
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メタンスルホニルクロリド(0.022mL、0.29mmol)を、DCM(3mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.100g、0.144mmol、実施例47、ステップDにあるように調製)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.083g、0.64mmol)の溶液に添加した。LCMSによって決定してメシル酸塩形成が完了したとき、ピロリジン(0.120mL、1.44mmol、Aldrich)を添加した。反応物を40時間撹拌した。反応物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性部分を酢酸エチルで更に2回抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を1:1 TFA:DCMと共に2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、メタノール(3mL)およびエチレンジアミン(0.7mL、10mmol)で置き換え、脱保護を30分間撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて再度、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、凍結乾燥後、遊離塩基として生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.93(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.94(s,2H)、3.89−3.77(m,2H)、3.59−3.46(m,2H)、3.34(s,2H)、3.13−3.03(m,2H)、2.97(tt,J=7.0,7.2Hz,1H)、2.72−2.61(m,4H)、2.62−2.40(m,6H)、1.91−1.71(m,4H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−72.31(s);LCMS(M+H)
+:620.3
【0378】
実施例54.{トランス−3−(4−{[6−(アミノメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化123】
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トリエチルアミン(0.012mL、0.089mmol)およびメタンスルホニルクロリド(4.5μL、0.058mmol)を、塩化メチレン(1.5mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(31mg、0.044mmol、実施例47、ステップDにあるように調製)の溶液に添加した。15分後、混合物を真空下で濃縮し、メタノール中7.0Mアンモニア(0.6mL、4mmol)を添加した。2時間後、溶媒および過剰の試薬を真空下で除去し、残渣をTFA/DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで再度濃縮した。結果として生じた残渣を、0.2mLのエチレンジアミンを含有する1mL MeOH中で撹拌することによって、脱保護を完了した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(2.6mg、10%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、8.03(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.94(s,2H)、3.79−3.65(m,2H)、3.43(s,2H)、3.40−3.36(m,2H)、3.09−2.96(m,2H)、2.84(tt,J=7.3,7.4Hz,1H)、2.47−2.24(m,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.42(s);LCMS(M+H)
+:566.3。
【0379】
実施例55.{トランス−3−(4−{[6−[(イソプロピルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化124】
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トリエチルアミン(0.012mL、0.089mmol)およびメタンスルホニルクロリド(4.5μL、0.058mmol)を、塩化メチレン(1.5mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(31mg、0.044mmol、実施例47、ステップDにあるように調製)の溶液に添加した。15分後、2−プロパンアミン(37.9μL、0.445mmol、Aldrich)を添加した。一晩撹拌した後、溶媒および過剰の試薬を真空下で除去した。残渣をTFA/DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで再度濃縮した。残渣を1mL MeOH中に再溶解させ、0.2mLのエチレンジアミンを添加した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(4.3mg、16%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.14(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.99(s,1H)、7.61(d,J=3.6Hz,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、3.94(s,2H)、3.78−3.63(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.37(m,2H)、3.07−2.96(m,2H)、2.84(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.74(hept,J=6.7,6.3Hz,1H)、2.48−2.40(m,2H)、2.40−2.32(m,2H)、2.32−2.21(m,2H)、1.00(d,J=6.2Hz,6H);LCMS(M+H)
+:608.3。
【0380】
実施例56.{トランス−3−(4−{[6−[(シクロブチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化125】
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表題化合物を、トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(31mg、0.044mmol、実施例47、ステップDにあるように調製)から出発し、シクロブタンアミン(40μL、0.4mmol、Aldrich)を使用するが、アミンの添加後に40℃で一晩の撹拌を伴う、実施例55の修正によって調製して、遊離塩基として生成物を得た(9.0mg、33%)。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.95(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.86(s,2H)、3.76−3.60(m,2H)、3.26−3.10(m,1H)、3.43(s,2H)、3.40−3.35(m,2H)、3.10−2.93(m,2H)、2.84(tt,J=6.7,6.5Hz,1H)、2.75(br s,1H)、2.46−2.20(m,6H)、2.14−1.94(m,2H)、1.80−1.38(m,4H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−69.43(s);LCMS(M+H)
+:620.2。
【0381】
実施例57.{トランス−3−(4−{[6−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化126】
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表題化合物を、実施例56にあるように、{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(81mg、0.12mmol、実施例47、ステップDにあるように調製)で出発し、tert−ブチルアミン(100μL、1mmol、Aldrich)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(19.5mg、26%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、8.02(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.92(s,2H)、3.73−3.60(m,2H)、3.43(s,2H)、3.40−3.35(m,2H)、3.07−2.94(m,2H)、2.84(tt,J=7.1,7.2Hz,1H)、2.46−2.40(m,2H)、2.40−2.33(m,3H)、2.33−2.25(m,2H)、1.07(s,9H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.41(s);LCMS(M+H)
+:622.2。
【0382】
実施例58.{トランス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化127】
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ステップA.エチル6−イソプロピル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
エタノール(85mL、1400mmol)中の2,2,2−トリフルオロエタンイミドアミド(7.08g、53.7mmol、Matrix)の溶液に、エチル(3Z)−4−ヒドロキシ−5−メチル−2−オキソヘキサ−3−エノエート(10.00g、53.70mmol、Alfa Aesar)を添加した。混合物を次いで、氷浴中で冷却し、エタノール中の塩化水素の溶液(84mL、HClガスをエタノールに通して10分間発泡させることによって調製)を添加した。反応物を室温まで温めさせ、一晩撹拌した。混合物を重炭酸ナトリウムの飽和溶液に滴加した。完全な中和が達成された後、エタノールを真空下で除去した。生成物を3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、0〜25%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(9.14g、65%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.02(s,1H)、4.52(q,J=7.1Hz,2H)、3.22(hept,J=6.9Hz,1H)、1.45(t,J=7.1Hz,3H)、1.38(d,J=6.9Hz,6H);LCMS(M+H)
+:263.1
【0383】
ステップB.6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
テトラヒドロフラン(40mL)中のエチル6−イソプロピル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(2.00g、7.63mmol、ステップAから)の溶液を、−40℃に保たれたTHF中1.0Mカリウムtert−ブトキシド(22.9mL、22.9mmol)に添加した。この温度で45分間撹拌した後、酸素を、酸素を含有するバルーンに取り付けられたシリンジを介して、反応液の表面下に導入した。反応温度を−40〜−30℃の間に維持しながら、酸素を、表面下に周期的に(排出口の追加および除去によって)20分間発泡させた。反応物を次いで、酸素を溶液に通して周期的に発泡させながら、室温に緩徐に到達させた。−30摂氏度の温度近くで、反応物は、紫からオレンジの色に変わった。反応物を酸素の雰囲気下で一晩維持し、その時点で反応物を水で反応停止処理し、硫酸ナトリウム(2g、20mmol)を添加した。水酸化リチウム、一水和物(0.928g、22.1mmol)もまた添加し、反応物を一晩撹拌した。濃縮HClを反応物中に滴加して、3〜4の間のpHを達成した。層を分離し、THF層を、その後の2回の酢酸エチル抽出への添加のために確保した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いでMeOHと2回共沸させて、黄色のシロップを得、それを更に精製することなく使用した(1.7g、62%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.51(s,1H)、1.57(s,6H);LCMS(M+H)
+:251.0
【0384】
ステップC.{トランス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(1.145g、2.324mmol、実施例1bのステップ1から)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(1214mg、2.746mmol)、およびトリエチルアミン(1.6mL、11mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(60mL、700mmol)中の6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.572g、2.29mmol、ステップBから)の溶液に添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配し、水溶液を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。SEM保護生成物を、DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を、TFA:DCM(1:1)と共に1時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。結果として生じた残渣メタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に、脱保護が完了するまで撹拌した。溶液を濾過し、pH10(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)、次いでpH2(MeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C180.1%TFAを含有する)での、順次の分取HPLC−MS実行を介して精製した。凍結乾燥後、生成物を、酢酸エチル中への溶解、飽和重炭酸ナトリウムでの洗浄、次いで更なる2回分の酢酸エチルでの塩基性水層の抽出によって遊離塩基化した。組み合わされた抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。扱いが容易な固体を得るために、試料をMeCNおよびH
2O中に再溶解させ、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として所望の化合物を得た(0.18g、13%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ9.77(s,1H)、8.85(s,1H)、8.48(s,1H)、8.34(s,1H)、8.05(s,1H)、7.40(dd,J=3.8,1.6Hz,1H)、6.81(d,J=3.4Hz,1H)、3.91−3.76(m,2H)、3.72−3.57(m,2H)、3.21(s,2H)、3.11−3.01(m,2H)、2.97(tt,J=6.4,7.2Hz,1H)、2.60−2.37(m,6H)、1.62(s,6H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−70.70(s);LCMS(M+H)
+:595.1
【0385】
実施例59.{シス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化128】
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6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.010g、0.040mmol、実施例58、ステップB)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL、10mmol)中に溶解させ、これに、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.020g、0.040mmol、実施例1aのステップ9から)、続いてベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(21.2mg、0.0480mmol)、およびトリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、水性部分を更に2回抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を、TFA:DCM(1:1)と共に1時間撹拌し、続いて蒸発およびメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を脱保護が完了するまで行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、40%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、8.06(s,1H)、7.60(dd,J=3.6,2.3Hz,1H)、7.06(dd,J=3.6,1.8Hz,1H)、5.78(s,1H)、3.76−3.62(m,2H)、3.47(s,2H)、3.41−3.24(m,2H)、2.97(br m,1H)、2.62(br m,4H)、2.44(br m,2H)、2.32(br m,2H)、1.47(s,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.40(s);LCMS(M+H)
+:595.2
【0386】
実施例60.{トランス−3−(4−{[6−(メトキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化129】
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ステップA.6−(メトキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
炭酸カリウム(1.2g、8.7mmol)を、メタノール(10mL)中のエチル6−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.65g、1.2mmol、実施例47、ステップAに概説される様式で調製)の溶液に添加した。2時間撹拌した後、反応物を次いで1NのHClで処理してpH4を達成し、それを水で希釈し、クロロホルム中、6回分の10%イソプロパノールで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、油として生成物を得、それを更に精製することなく使用した(0.25g、88%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.48(s,1H)、4.74(s,2H)、3.58(s,3H);LCMS(M+H)
+:237.1。
【0387】
ステップB.{トランス−3−(4−{[6−(メトキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
トリエチルアミン(36μL、0.26mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(34.5mg、0.0779mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(0.64mL、8.3mmol)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(32mg、0.065mmol、実施例1bのステップ1から)および6−(メトキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(18mg、0.078mmol、ステップAから)の溶液に添加した。1時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈し、水(3回)、次いでブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗混合物をTFA:DCMの1:1混合物中で1時間撹拌し、次いでそれを濃縮した。残渣を1.0mL MeOH中に溶解させ、200μlエチレンジアミンを添加した。脱保護が完了したとき、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基として生成物を得た(5.0mg、13%)。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.87(s,1H)、7.60(d,J=3.5Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、4.68(s,2H)、3.77−3.58(m,2H)、3.46−3.36(m,7H)、3.11−2.94(m,2H)、2.85(tt,J=7.1,7.2Hz,1H)、2.46−2.24(m,6H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−69.49(s);LCMS(M+H)
+:581.3
【0388】
実施例61.{トランス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化130】
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ステップA.エチル−4−シクロブチル−4−ヒドロキシ−2−オキソブタ−3−エノエート
エタノール(4.39mL、75.2mmol)を、氷浴中で保たれたフラスコ中の水素化ナトリウム(0.607g、15.2mmol、鉱物油中60%)の懸濁液に滴加した。完全な添加の10分後、1−シクロブチルエタノン(1.5mL、14mmol、Aldrich)およびシュウ酸ジエチル(2.01g、13.8mmol、Aldrich)の混合物を滴加した。一晩撹拌した後、水中4.0M硫酸(0.00759L、30.4mmol)を添加した。生成物をジエチルエーテル中に抽出した。組み合わされた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。物質をステップBで更に精製することなく使用した。
【0389】
ステップB.エチル6−シクロブチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート
エタノール(22mL、370mmol)中の2,2,2−トリフルオロエタンイミドアミド(1.80g、13.6mmol、Matrix)の溶液に、少量のエタノール中のエチル(3Z)−4−シクロブチル−4−ヒドロキシ−2−オキソブタ−3−エノエート(2.7g、14mmol、ステップAから)の溶液を添加した。溶液を氷浴中で冷却し、エタノール中の塩化水素の溶液(21mL、360mmol、HClガスをエタノールに通して10分間発泡させることによって調製)を添加した。反応物を室温まで温めさせ、一晩撹拌した。混合物を重炭酸ナトリウムの飽和溶液に緩徐に添加した。追加の固体炭酸カリウムを添加した。中和が完了した後、エタノールを真空下で除去した。生成物を3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。生成物を、0〜25%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油を得た(1.8g、48%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.98(s,1H)、4.51(q,J=7.1Hz,2H)、3.81(p,J=8.6Hz,1H)、2.48−2.33(m,4H)、2.21−2.08(m,1H)、2.03−1.93(m,1H)、1.45(t,J=7.1Hz,3H);LCMS(M+H)
+:275.1
【0390】
ステップC.6−(1−ブロモシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
臭素(0.13mL、2.6mmol)を、酢酸(2.0mL)中のエチル6−シクロブチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.65g、2.4mmol、ステップBから)の溶液に添加し、反応物を80℃まで1時間加熱した。混合物を濃縮し、結果として生じた油を、THF(8.0mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。水(2.0mL)中の水酸化リチウム、一水和物(0.20g、4.7mmol)の溶液を添加した。20分間撹拌した後、1NのHClを添加してpH4を達成した。追加の水を導入し、生成物を、クロロホルム中、6回分の10%イソプロパノールで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を得、それを更に精製することなく使用した(0.64g、80%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ8.27(s,1H)、3.17−2.97(m,2H)、2.92−2.71(m,2H)、2.34(dtt,J=10.9,9.1,6.9Hz,1H)、1.84(dtt,J=11.0,8.6,5.6Hz,1H);LCMS(M+H)
+:324.9,326.7。
【0391】
ステップD.{トランス−3−(4−{[6−(1−ブロモシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
トリエチルアミン(0.14mL、0.97mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.129g、0.292mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.4mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.12g、0.24mmol、実施例1bのステップ1から)および6−(1−ブロモシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.095g、0.29mmol、ステップCから)の溶液に添加した。1時間の反応時間後、混合物をEtOAcで希釈し、水(3回)、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。EtOAc中0〜5%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、油として生成物を得た(0.068g、35%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.85(s,1H)、8.47(s,1H)、8.33(s,1H)、8.04(s,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、6.81(d,J=3.7Hz,1H)、5.68(s,2H)、3.91−3.80(m,2H)、3.75−3.63(m,2H)、3.59−3.48(m,2H)、3.21(s,2H)、3.20−1.85(m,15H)、1.05−0.74(m,2H)、−0.06(s,9H);LCMS(M+H)
+:799.3,801.2。
【0392】
ステップE.{トランス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
アジ化ナトリウム(16mg、0.24mmol)を、ジメチルスルホキシド(0.42mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(1−ブロモシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.065g、0.081mmol、ステップDから)の溶液に添加した。4時間撹拌した後、反応物を酢酸エチルとブラインとの間の分配によって後処理した。EtOAc層を追加のブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。結果として生じた生成物を、THF(1.8mL)および水(0.4mL)中に溶解させ、THF中1.0Mトリメチルホスフィン(0.098mL、0.098mmol)を滴加した。20分間後、溶媒を真空下で除去し、残渣を、DCM中0〜5%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、油として生成物を得た(14mg、24%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.85(s,1H)、8.46(s,1H)、8.33(s,1H)、8.03(s,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、6.81(d,J=3.7Hz,1H)、5.68(s,2H)、3.93−3.79(m,2H)、3.72−3.57(m,2H)、3.21(s,2H)、3.12−2.79(m,3H)、2.75−2.57(m,2H)、2.56−2.37(m,6H)、2.30−2.10(m,3H)、2.05−1.90(m,1H)、1.01−0.77(m,2H)、−0.06(s,9H);LCMS(M+H)
+:736.3。
【0393】
ステップF.{トランス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
{トランス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(14mg、0.019mmol、ステップEから)を、TFA:DCMの1:1混合物と共に1時間撹拌し、次いで溶媒を真空下で除去した。残渣を0.5mL MeOH中に溶解させ、0.1mLのエチレンジアミンを添加した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基として生成物を得た(3.5mg、30%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、8.06(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.78−3.63(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.31(m,2H)、3.08−2.94(m,2H)、2.84(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.59−2.51(m,2H)、2.46−2.24(m,6H)、2.14−1.97(m,3H)、1.92−1.77(m,1H)。
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.41(s);LCMS(M+H)
+:606.2。
【0394】
実施例62.{シス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化131】
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表題化合物を、実施例61の方法によって、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(実施例1aのステップ9から)を使用して調製した。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.68(s,1H)、8.66(s,1H)、8.38(s,1H)、8.05(s,0H)、7.94(s,0H)、7.58(d,J=3.5Hz,1H)、7.04(d,J=3.6Hz,1H)、3.76−3.57(m,2H)、3.45(s,2H)、3.40−3.19(m,2H)、2.95(tt,J=7.6,7.9Hz,1H)、2.72−2.45(m,7H)、2.44−2.34(m,2H)、2.34−2.24(m,2H)、2.13−1.91(m,1H)、1.95−1.68(m,1H)、1.32−1.18(m,1H)、1.18−1.05(m,1H);LCMS(M+H)
+:606.2。
【0395】
実施例63.{トランス−3−(4−{[6−[1−(ジメチルアミノ)シクロブチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化132】
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{トランス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(15mg、0.020mmol、実施例61、ステップE)を、メタノール(0.86mL、21mmol)中に溶解させ、酢酸(0.013mL、0.22mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.7mg、0.12mmol)、および水中37重量%ホルムアルデヒド(5.4mg、0.066mmol、Sigma−Aldrich)を添加した。20分間後、混合物を濃縮した。残渣をTFA:DCM(1:1)の溶液中で1時間撹拌し、再度濃縮した。残渣を0.5mL MeOH中に溶解させ、そこに100μLエチレンジアミンを添加し、脱保護が完了するまで撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基として生成物を得た(5.3mg、40%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.89(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.84−3.61(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.36(m,2H)、3.07−2.97(m,2H)、2.85(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.48−2.19(m,10H)、1.96(s,6H)、1.88−1.73(m,1H)、1.65−1.49(m,1H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.52(s);LCMS(M+H)
+:634.2。
【0396】
実施例64.{シス−3−(4−{[6−[1−(ジメチルアミノ)シクロブチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化133】
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表題化合物を、実施例63の様式で、実施例62(22mg、0.030mmol)の生成物で出発して調製して、精製された生成物を得た(7.4mg、33%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.17(br s,1H)、8.68(s,1H)、8.66(s,1H)、8.38(s,1H)、7.88(s,1H)、7.58(d,J=3.6Hz,1H)、7.04(d,J=3.6Hz,1H)、3.72−3.60(m,2H)、3.45(s,2H)、3.41−3.00(m,2H)、2.95(tt,J=7.4,7.6Hz,1H)、2.76−2.16(m,12H)、1.94(s,6H)、1.86−1.68(m,1H)、1.64−1.46(m,1H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.53(s)、−73.86(s);LCMS(M+H)
+:597.0
【0397】
実施例65.{トランス−3−(4−{[4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化134】
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ステップA.6−(トリフルオロメチル)−4−ビニルピリジン−2−カルボン酸
トルエン(4.2mL)中の4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.50g、1.8mmol、Anichem)、(2−エテニル)トリ−n−ブチルすず(919μL、3.14mmol、Aldrich)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(428mg、0.370mmol、Strem)の混合物を、溶液を通した窒素流によって15分間脱気した。トリエチルアミン(774μL、5.56mmol)を添加し、混合物を80℃まで2時間加熱した。周囲温度まで冷却した後、水および1NのNaOHを添加し、生成物を4回分の酢酸エチルで抽出した。水層を次いで1NのHClで処理して、4〜5の間のpHを達成し、それをクロロホルム中、6回分の10%イソプロパノールで抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、それをステップBで更に精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.40(d,J=1.3Hz,1H)、7.88(d,J=1.5Hz,1H)、6.82(dd,J=17.6,10.9Hz,1H)、6.23(d,J=17.4Hz,1H)、5.78(d,J=10.9Hz,1H);LCMS(M+H)
+:218.1。
【0398】
ステップB.4−ホルミル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸
6−(トリフルオロメチル)−4−ビニルピリジン−2−カルボン酸(0.30g、0.69mmol、粗生成物ステップAから)を、1,4−ジオキサン(20.mL)および水(5.0mL)中に溶解させ、次いで過ヨウ素酸ナトリウム(0.44g、2.1mmol、Aldrich)、続いて水中4重量%の四酸化オスミウム(0.152mL、0.0240mmol、Aldrich)を添加した。反応物を一晩撹拌した。チオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を30分間撹拌した。1NのHClを添加して、pHを4〜5の間に調整し、生成物を、CHCl
3中、10回分の10%イソプロパノールで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、部分的に精製された生成物を得た(94mg、ステップAおよびBにわたって収率20%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ10.25(s,1H)、8.83(d,J=0.8Hz,1H)、8.38(d,J=1.3Hz,1H)。
【0399】
ステップC.{トランス−3−(4−{[4−ホルミル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
トリエチルアミン(0.095mL、0.68mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(0.14g、0.31mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.7mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.15g、0.31mmol、実施例1bのステップ1から)および4−ホルミル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(90mg、0.2mmol、ステップBから)の溶液に添加した。30分間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈し、それを水(3回)、続いてブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、薄黄色の固体として生成物を得た(52mg、24%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ10.17(s,1H)、8.85(s,1H)、8.47(s,1H)、8.38(s,1H)、8.33(s,1H)、8.15(d,J=1.3Hz,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、6.81(d,J=3.7Hz,1H)、5.68(s,2H)、3.96−3.81(m,2H)、3.79−3.59(m,2H)、3.59−3.49(m,2H)、3.21(s,2H)、3.09−3.01(m,2H)、2.97(tt,J=6.3,6.7Hz,1H)、2.57−2.38(m,6H)、0.95−0.86(m,2H)、−0.06(s,9H);LCMS(M+H)
+:694.2。
【0400】
ステップD.{トランス−3−(4−{[4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
THF中2.0Mジメチルアミン(130μL、0.26mmol、Aldrich)、およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(27mg、0.129mmol)を、塩化メチレン(1.0mL)中の{トランス−3−(4−{[4−ホルミル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(15mg、0.022mmol、ステップCから)の溶液に添加し、反応物を一晩撹拌した。混合物を濃縮し、次いで溶媒をイソプロピルアルコール(0.50mL)で置き換えた。これに続いて、THF中2.0Mジメチルアミン(22μL、0.043mmol)、および過剰のナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの添加を行った。24時間撹拌した後、0.1NのNaOHを添加し、生成物をEtOAcで抽出した。組み合わされた抽出物を水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をDCM:TFAの1:1混合物中で1時間撹拌し、それを濃縮し、次いでそれを1mLメタノール中に再溶解させ、そこに0.15mLエチレンジアミンをその後添加した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基として生成物を得た(2.0mg、16%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.89(d,J=1.3Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(d,J=3.6Hz,1H)、3.91−3.81(m,2H)、3.64(s,2H)、3.60−3.55(m,2H)、3.35(s,2H)、3.11−3.04(m,2H)、2.97(tt,J=6.9,7.1Hz,1H)、2.62−2.38(m,6H)、2.28(s,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−71.39(s);LCMS(M+H)
+:593.2
【0401】
実施例66.{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
実施例66を、実施例65、ステップDの反応における副生成物として得、それを、HPLC精製中に、その実施例に上で説明されるように単離した(2.5mg、20%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.72(s,1H)、8.67(s,1H)、8.40(s,1H)、7.88(d,J=1.4Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(d,J=3.6Hz,1H)、4.78(s,2H)、3.92−3.73(m,2H)、3.63−3.49(m,2H)、3.35(s,2H)、3.15−3.02(m,2H)、2.97(tt,J=6.7,6.9Hz,1H)、2.64−2.36(m,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−69.84(s);LCMS(M+H)
+:566.2。
【0402】
実施例67.{トランス−3−(4−{[4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化136】
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トリエチルアミン(6.0μL、0.043mmol)およびメタンスルホニルクロリド(2.2μL、0.028mmol)を、塩化メチレン(0.75mL)中の{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(15mg、0.022mmol、実施例68、ステップAに記載されるように調製)の溶液に添加した。15分後、溶媒を真空下で除去し、メタノール中7.0Mアンモニア(0.3mL、2mmol、Aldrich)を導入した。3.5時間後、混合物を濃縮し、残渣をTFA:DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで再度濃縮した。残渣を1mL MeOH中に再溶解させ、0.2mLエチレンジアミンを次いで添加した。脱保護が完了したとき、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基として生成物を得た(2.0mg、16%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.95−7.87(m,1H)、7.82(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.96(s,2H)、3.92−3.80(m,2H)、3.61−3.53(m,2H)、3.35(s,2H)、3.14−3.02(m,2H)、2.97(tt,J=6.9,7.0Hz,1H)、2.61−2.40(m,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−69.78(s);LCMS(M+H)
+:565.3
【0403】
実施例68.{トランス−3−(4−{[4−[(メチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA.{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.7mg、0.046mmol)を、エタノール(0.50mL)中の{トランス−3−(4−{[4−ホルミル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(32mg、0.046mmol、実施例65、ステップC)の溶液に添加した。30分後、反応物を水で希釈し、生成物をEtOAcで抽出した。組み合わされた抽出物を水(3回)、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、ほぼ理論収量の生成物を得、ステップBで更に精製することなく使用した。LCMS(M+H)
+:696.3。
【0404】
ステップB.{トランス−3−(4−{[4−[(メチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
トリエチルアミン(4.8μL、0.034mmol)およびメタンスルホニルクロリド(1.7μL、0.022mmol)を、塩化メチレン(0.60mL)中の{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(12mg、0.017mmol、ステップBから)の溶液に添加した。15分後、溶媒を真空下で除去し、エタノール中メチルアミン33重量%(50mg、0.5mmol、Aldrich)を添加した。反応を1.5時間継続し、次いで溶媒を再度真空下で除去した。粗生成物を、TFA:DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで再度濃縮した。残渣を1mLのMeOH中に再溶解させ、0.2mLエチレンジアミンを添加した。LCMSによって脱保護が完了したと決定されたとき、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基として生成物を得た(3.9mg、39%)。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.11(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.93(d,J=1.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.81(s,2H)、3.76−3.63(m,2H)、3.43(s,2H)、3.41−3.36(m,2H)、3.08−2.94(m,2H)、2.84(tt,J=7.0,7.0Hz,1H)、2.45−2.27(m,6H)、2.26(s,3H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−66.83(s);LCMS(M+H)
+:579.2
【0405】
実施例69.{トランス−3−(4−{[6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA.6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
水素化ナトリウム(0.032g、0.80mmol、鉱物油中60%)およびヨウ化メチル(0.031mL、0.50mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL、10mmol)中の6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.050g、0.20mmol、実施例58、ステップB)の溶液に添加した。一晩撹拌した後、水および水酸化リチウム一水和物(0.050g、1.2mmol)を反応物中に添加した。1.5時間撹拌した後、反応物を1NのHClの添加によって酸性化して、3〜4の間のpHを達成した。生成物を酢酸エチル(3回)で抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を溶解させ、MeOHで2回、回転蒸発させて(rotovapped)、生成物を得、それを更に精製することなく使用した(0.045g、85%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.35(s,1H)、3.29(s,3H)、1.56(s,6H);LCMS(M+H)
+:265.1
【0406】
ステップB.{トランス−3−(4−{[6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.045g、0.17mmol、ステップAから)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.0852g、0.173mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(90.4mg、0.204mmol)、およびトリエチルアミン(0.12mL、0.85mmol)を順次添加した。一晩撹拌した後、反応物を酢酸エチルとブラインとの間の分配によって後処理し、水層を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を、TFA:DCM 1:1と共に1時間撹拌し、蒸発およびメタノール中の過剰のエチレンジアミンとの撹拌を一晩行うことによって脱保護した。溶液を濾過し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.03g、30%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ9.68(s,1H)、8.84(s,1H)、8.48(s,1H)、8.34(s,1H)、8.06(s,1H)、7.40(dd,J=3.7,2.2Hz,1H)、6.81(dd,J=3.7,1.8Hz,1H)、3.95−3.71(m,2H)、3.71−3.55(m,1H)、3.29(s,3H)、3.21(s,2H)、3.10−2.87(m,3H)、2.57−2.30(m,6H)、1.56(s,6H);LCMS(M+H)
+:609.3
【0407】
実施例70.{トランス−3−(4−{[6−[1−(メチルアミノ)シクロブチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化140】
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エタノール(0.30mL)中の1H−ベンゾトリアゾール−1−メタノール(3.0mg、0.020mmol、Aldrich)に、{トランス−3−(4−{[6−(1−アミノシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(15mg、0.020mmol、実施例61、ステップE)を添加した。溶液を78℃まで、密封バイアル中で1時間加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を真空下で除去し、残渣をテトラヒドロフラン(0.60mL)中に溶解させた。テトラヒドロホウ酸ナトリウム(4.6mg、0.12mmol)を添加し、混合物を40分間撹拌した後、溶媒を再度真空下で除去した。残渣を2.0mLのDCM中に再溶解させ、0.40mLのTFAを滴加した。1.5時間撹拌した後、混合物を回転蒸発によって濃縮した。これに続いて、残渣を、MeOH(1.0mL)中のエチレンジアミン(0.10mL)と共に撹拌した。脱保護が完了したとき、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基を得た(2.0mg、16%)。LCMS(M+H)
+:620.4
【0408】
実施例71.2−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル
【化141】
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ステップA.4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸
4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.150g、0.556mmol、Anichem)およびシアン化亜鉛(0.39g、3.3mmol)を、N−メチルピロリジノン(2mL)中に混合し、混合物を、窒素流を混合物に通して発泡させることによって10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.096g、0.083mmol)を添加し、脱気を5分間継続し、次いで反応物を密封し、マイクロ波中で160℃の温度まで15分間加熱した。混合物を濾過し、分取HPLC(0.1%TFAを含有する18.8〜40.9%MeCN/H
2Oの勾配で、1〜6分間にわたって60mL/分で、C18 SunFire 30×100mm、5μm粒径を通して溶出する)によって、UV検出法を使用して精製した。生成物は、5.25分時点で溶出した。
【0409】
ステップB.2−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル
4−シアノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.025g、0.12mmol、ステップAから)を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中に溶解させ、これに、N,N−ジメチルホルムアミド(1.7mL)中溶液としての{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.0579g、0.117mmol、実施例1bのステップ1から)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(61.4mg、0.139mmol)、およびトリエチルアミン(0.081mL、0.58mmol)を順次添加した。一晩撹拌した後、反応物を酢酸エチルとブラインとの間の分配によって後処理した。層を分離し、水溶液を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。SEM保護中間体を、ヘサン中最大100%EtOAc、次いでDCM中10〜15%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。得られた物質の3分の1を、TFA:DCM 1:1と共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に30分間撹拌した。溶液を次いで濾過し、精製し、それを、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(5mg、20%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、8.33(d,J=1.3Hz,1H)、8.26(d,J=1.1Hz,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、3.89−3.80(m,2H)、3.62−3.53(m,2H)、3.35(s,2H)、3.12−3.03(m,2H)、2.97(tt,J=7.1,7.3Hz,1H)、2.67−2.29(m,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−70.18(s);LCMS(M+H)
+:561.0
【0410】
実施例72.{トランス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化142】
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ステップA.6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸
水(1mL)およびtert−ブチルアルコール(1mL)中のエチル6−シクロブチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボキシレート(0.200g、0.729mmol、実施例61、ステップB)の溶液に、過マンガン酸カリウム(0.23g、1.4mmol)、続いてすぐに炭酸ナトリウム(0.15g、1.4mmol)を添加した。一晩撹拌した後、混合物を濾過した。結果として生じた混合物を、3日間の期間にわたって空気に曝露して放置し、その時間の間に茶色の沈殿物が形成された。混合物を再度濾過し、それを、分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、蒸発させて、ほんの少量のTFAが存在する生成物を得た(0.01g、5%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.41(s,1H)、2.75−2.46(m,2H)、2.44−2.15(m,2H)、2.18−1.77(m,2H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD)δ−72.09(s);LCMS(M+H)
+:263.0
【0411】
ステップB.{トランス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.010g、0.038mmol、ステップAから)および{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.019g、0.038mmol、実施例1bのステップ1から)に、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(20.2mg、0.0458mmol)およびトリエチルアミン(0.026mL、0.19mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。層を分離し、水溶液を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。脱保護を、1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発、次いでメタノール中のエチレンジアミン(0.2mL)と共に脱保護が完了するまで撹拌することによって行った。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(15mg、65%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.83(s,1H)、8.84(s,1H)、8.48(s,1H)、8.34(s,1H)、8.09(s,1H)、7.40(dd,J=3.7,2.3Hz,1H)、6.81(dd,J=3.7,1.8Hz,1H)、3.92−3.75(m,2H)、3.70−3.64(m,2H)、3.64(s,1H)、3.21(s,2H)、3.10−3.01(m,2H)、2.98(tt,J=6.7,6.7Hz,1H)、2.69−2.57(m,2H)、2.57−2.37(m,8H)、2.20−1.93(m,2H)。
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−70.72(s);LCMS(M+H)
+:607.2
【0412】
実施例73.{トランス−3−(4−{[4−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化143】
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実施例71の手順に従ったが、脱保護中に、エチレンジアミンとの撹拌を、30分間ではなく一晩継続するという修正を伴った。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.11(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、8.28(d,J=1.4Hz,1H)、8.21(d,J=1.1Hz,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.46(s,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.89(t,J=10.1Hz,2H)、3.77−3.61(m,2H)、3.49(t,J=10.4Hz,2H)、3.44−3.36(m,4H)、3.07−2.96(m,2H)、2.84(tt,J=6.8,7.0Hz,1H)、2.47−2.14(m,6H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−67.02(s);LCMS(M+H)
+:604.3
【0413】
実施例74.{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化144】
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ステップA.メチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)安息香酸塩
反応バイアルに、メチル3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)安息香酸塩(1.2g、4.9mmol、国際公開第2003/048111号に記載されるように、5−ブロモイソフタル酸ジメチルから調製、Alfa Aesar)、炭酸セシウム(4.79g、14.7mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(280mg、0.59mmol、Aldrich)、[(ジメチルアミノ)メチル](トリフルオロ)ホウ酸カリウム(1−)(0.970g、5.88mmol、Aldrich)、酢酸パラジウム(66mg、0.29mmol)、およびTHF:H
2O(10:1、30mL)を添加した。反応混合物を、窒素流で10分間パージすることによって脱気した。バイアルを密封し、80℃で17時間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を水で2回洗浄した。組み合わされた水性部分を次いでNaClで飽和し、生成物を8回分のDCMで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色の油として生成物を得た(0.37g、34%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ7.94(s,1H)、7.88(s,1H)、7.56(s,1H)、4.74(s,2H)、3.91(s,3H)、3.46(s,2H)、2.24(s,6H);LCMS(M+H)
+:224.1。
【0414】
ステップB.メチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−ホルミル安息香酸塩
酸化マンガン(IV)(0.72g、8.3mmol)を、トルエン(15mL)中のメチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)安息香酸塩(0.37g、1.6mmol、ステップAから)に添加した。混合物を105℃まで2時間加熱し、次いでそれを室温まで冷却し、濾過した。溶媒を、真空下で濾液から除去して、無色の油として生成物を得た(0.30g、82%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ10.07(s,1H)、8.43(dd,1H)、8.25(dd,1H)、8.05(dd,1H)、3.96(s,3H)、3.54(s,2H)、2.26(s,6H);LCMS(M+H)
+:222.1。
【0415】
ステップC.メチル3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸塩
メチル3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−ホルミル安息香酸塩(99mg、0.45mmol、ステップBから)を、エタノール(5μL、0.09mmol)を含有するdeoxoFluor(登録商標)(495μL、2.69mmol)中で24時間撹拌した。混合物を、氷冷飽和NaHCO
3溶液中への滴加によって反応停止処理した。生成物を、DCMを使用した抽出によって単離した。有機抽出物を水で2回、ブラインで1回洗浄し、それを硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、薄黄色の油として生成物を得、それを更に精製することなく使用した(0.046g、30%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ8.09(s,2H)、7.69(s,1H)、6.68(t,1H)、3.94(s,3H)、3.36(s,2H)、2.25(s,6H);LCMS(M+H)
+:244.1。
【0416】
ステップD.3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸
水(0.7mL)中の水酸化リチウム、一水和物(65.2mg、1.55mmol)を、テトラヒドロフラン(2mL)中のメチル3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸塩(45mg、0.13mmol、ステップCから)の溶液に添加した。3.5時間撹拌すると、混合物を1NのHClで処理して、pHを7に調整し、次いでTHFを回転蒸発によって除去した。アセトニトリルを添加して、1:1 ACN:水混合物を作製し、混合物を濾過し、濾液を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、白色の固体として生成物を得た(0.030g、100%)。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ7.95(s,2H)、7.50(s,1H)、7.05(t,1H)、3.44(s,2H)、2.15(s,6H);LCMS(M+H)
+:230.1。
【0417】
ステップE.{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾイル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸(14.0mg、0.0609mmol、ステップDから)を、THF(0.56mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(28.3μL、0.203mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(21.2mg、0.0558mmol)を添加し、混合物を15分間撹拌した。{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(25.0mg、0.0507mmol、実施例1bのステップ1から)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を水、0.1NのNaOH、および飽和NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM:TFAの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、再度濃縮し、次いで脱保護が完了するまでメタノール(1mL)中のエチレンジアミン(0.2mL)と共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基を得た(11.8mg、40%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.5Hz,1H)、7.58(s,1H)、7.45(s,2H)、7.26−6.77(m,2H)、3.66(br m,2H)、3.47(s,2H)、3.43(s,2H)、3.34(br m,2H)、3.07−2.89(m,2H)、2.83(tt,J=7.3,7.4Hz,1H)、2.43−2.21(m,6H)、2.15(s,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−107.70(d,J=55.9Hz);LCMS(M+H)
+:574.3。
【0418】
実施例75.{トランス−3−(4−{[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化145】
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ステップA.2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(20.0g、110mmol、Synquest)を、テトラヒドロフラン(400mL)中に溶解させ、次いでTHF中1.0Mリチウムクロリド−クロロ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)マグネシウム(1:1)(132mL、132mmol、Aldrich)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、それを次いで、−78℃まで冷却し、67gの固体ドライアイスをフラスコ中に添加した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、その後、室温まで緩徐に温めさせた。室温に到達すると、反応物を水で反応停止処理し、それを1NのNaOH中に注ぎ、ジエチルエーテルで洗浄した。水相を次いで濃縮HClでpH約1に酸性化し、ジエチルエーテルで抽出した。組み合わされた抽出物を水、次いで飽和NaClで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、カルボン酸の1.2:1位置異性体混合物を得た(11.65g、47%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.43(dd,J=7.9,0.8Hz,1H)、8.17(d,J=1.1Hz,1H)、8.11(dd,J=1.1,0.6Hz,1H)、7.71(d,J=7.9Hz,1H)。
【0419】
ステップB.2−[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]プロパン−2−オール(単離された所望の異性体)
氷浴中で冷却したテトラヒドロフラン(10mL)中の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(0.45g、2.0mmol)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(0.55g、2.4mmol)(ステップAからの混合物として)の溶液に、トリエチルアミン(0.64mL、4.6mmol)、続いてクロロぎ酸イソブチル(0.60mL、4.6mmol、Aldrich)を添加した。反応物を30分間撹拌し、次いでそれを、セライトのパッドを通して、それもまた氷浴中で冷却したテトラヒドロフラン(5mL)中のジエチルエーテル中3.0M臭化メチルマグネシウム(4.0mL、12mmol、Aldrich)を含有する、フラスコの中へと濾過した。セライトパッドを更なる10mLのTHFですすいだ。室温まで加温した後、更なる1回分のジエチルエーテル中3.0M臭化メチルマグネシウム(4.0mL、12mmol)を、反応混合物に添加した。LCMSによって反応が完了したと決定されたとき、飽和塩化アンモニウム溶液を、反応物に添加した。20分間撹拌した後、混合物を分液漏斗に移し、それを酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。0〜30%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(0.28g、58%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.70(d,J=1.4Hz,1H)、7.63(d,J=1.2Hz,1H)、1.60(s,6H);LCMS(M+H)
+:240.1,242.1。
【0420】
ステップC.4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボニトリル
N−メチルピロリジノン(4mL)中の2−[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]プロパン−2−オール(0.230g、0.960mmol、ステップBから)およびシアン化亜鉛(0.676g、5.76mmol)の溶液を、窒素流を溶液に通して発泡させることによって10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.22g、0.19mmol)を添加し、同様に更に5分間脱気した。バイアルを密封し、マイクロ波中で140℃まで10分間加熱した。反応混合物を、水と酢酸エチルとの間で分配し、抽出し(3回)、組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させることによって後処理した 乾燥した抽出物を次いで濾過し、濃縮した。0〜25%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(110mg、50%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.00(d、J=1.5Hz、1H)、7.99(d、J=1.6Hz、1H)、1.62(s、6H);
19F NMR(282MHz、CDCl
3)δ−68.39(s);LCMS(M+H)
+:231.1。
【0421】
ステップD.4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸
エタノール(4mL)中の4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボニトリル(0.088g、0.38mmol、ステップCから)の溶液に、水中1.0M水酸化ナトリウム(1.5mL、1.5mmol)を添加し、反応物を90℃まで20分間加熱した。室温まで冷却すると、反応物を1NのHClの添加によって酸性化して、pH5を達成し、エタノールを真空下で除去した。残りの水性混合物を酢酸エチル(3回)で抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮して、生成物を得、更に精製することなく使用した(80mg、84%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.43(d,J=1.6Hz,1H)、8.10(d,J=1.6Hz,1H)、1.57(s,6H);
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−69.39(s);LCMS(M+H)
+:250.1。
【0422】
ステップE.{トランス−3−(4−{[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.0498g、0.200mmol、ステップDから)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解させ、これに、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.100g、0.203mmol、実施例1bのステップ1から)、続いてベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(106.1mg、0.2398mmol)およびトリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いでそれを酢酸エチルとブラインとの間で分配した。水性部分を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、TFA:DCM 1:1と共に1時間撹拌し、次いで蒸発させ、脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基を得た(62mg、52%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ9.79(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.48(s,1H)、8.34(s,1H)、8.00(d,J=1.5Hz,1H)、7.87(d,J=1.6Hz,1H)、7.39(d,J=3.7Hz,1H)、6.81(d,J=3.6Hz,1H)、3.93−3.80(m,2H)、3.77−3.64(m,2H)、3.22(s,2H)、3.13−2.87(m,3H)、2.58−2.35(m,6H)、1.61(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.19(s);LCMS(M+H)
+:594.3。
【0423】
実施例76.{トランス−3−(4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化146】
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ステップA.[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メタノールおよび[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メタノール
氷浴中で冷却したテトラヒドロフラン(20mL)中の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(0.90g、4.0mmol)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(1.1g、4.9mmol)(実施例75、ステップAで調製された位置異性体の混合物)の溶液に、トリエチルアミン(1.3mL、9.2mmol)、続いてクロロぎ酸イソブチル(1.2mL、9.2mmol、Aldrich)を添加した。反応物を30分間撹拌し、次いでそれを、セライトのショートパッド(short pad)を通して、それもまた氷浴中で冷却した水(10mL)中のテトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.0g、26mmol)を含有する、フラスコの中へと濾過した。追加のTHF(10mL)を使用して、セライトを通して反応フラスコの中へとすすいだ。室温まで加温した後、水を添加し、層を分離した。THF層を確保し、水溶液を3回分の酢酸エチルで抽出し、それを元のTHF有機層と組み合わせた。組み合わされた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。理論収量を想定し、生成物を、更に精製することなく、位置異性体の混合物として使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.11(dq,J=7.8,0.9Hz,1H)、7.68(d,J=7.8Hz,1H)、7.61(s,1H)、7.55(s,1H)、4.85(s,2H)、4.83(s,2H);LCMS(M+H)
+:212.0。
【0424】
ステップB.2−クロロ−4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(単離された所望の異性体)
N,N−ジメチルホルムアミド(8.6mL)中の[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メタノール(0.84g、4.0mmol)および[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メタノール(0.84g、4.0mmol)(ステップAからの位置異性体の混合物として)の溶液に、炭酸カリウム(3.3g、24mmol)、続いてヨウ化メチル(0.99mL、16mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。追加のDMF(10mL)、ヨウ化メチル(2.0mL、32mmol)、および炭酸カリウム(3.3g、24mmol)を添加し、反応物を72時間撹拌した。水を反応物中に添加し、生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。0〜25%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、少量の所望されない異性体で汚染された、所望の異性体の単離が可能となった。所望の異性体:
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.56(s,1H)、7.50(s,1H)、4.53(dd,2H)、3.48(s,3H)。
【0425】
ステップC.4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボニトリル
N−メチルピロリジノン(8mL)中の2−クロロ−4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.5g、2mmol、ステップBから)およびシアン化亜鉛(1.56g、13.3mmol)の溶液を、窒素流を溶液に通して発泡させることによって10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.51g、0.44mmol)を添加し、混合物を同様に5分間脱気した。反応バイアルを密封し、マイクロ波中で140℃まで10分間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性部分を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物を、水、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。0〜30%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、精製された生成物を得た(0.36g、80%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.87−7.83(m,2H)、4.60(dd,J=0.9Hz,2H)、3.51(s,3H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−68.55(s);LCMS(M+H)
+:217.1。
【0426】
ステップD.4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸
エタノール(20mL)中の4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボニトリル(0.36g、1.7mmol、ステップCから)の溶液に、水中1.0M水酸化ナトリウム(6.5mL、6.5mmol)を添加し、反応物を、90℃に保たれた油浴中で4時間加熱した。室温まで冷却すると、1NのHClを添加してpH2を達成し、生成物を酢酸エチル(3回)で抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮して、結晶質固体を得、それを更に精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.29(s,1H)、7.95(s,1H)、4.66(s,2H)、3.49(s,3H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD)δ−69.56(s);LCMS(M+H)
+:236.0。
【0427】
ステップE.{トランス−3−(4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.0470g、0.200mmol、ステップDから)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中に溶解させ、これに、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.100g、0.203mmol、実施例1bのステップ1から)、続いてベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(106.1mg、0.2398mmol)およびトリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。水性部分を酢酸エチルで更に2回抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、TFA:DCM 1:1と共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いで脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基を得た(49mg、42%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ10.14(br s,1H)、8.85(s,1H)、8.48(s,1H)、8.34(s,1H)、7.84(s,1H)、7.74(d,J=1.4Hz,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、6.81(d,J=3.6Hz,1H)、4.57(s,2H)、3.94−3.80(m,2H)、3.76−3.61(m,2H)、3.48(s,3H)、3.22(s,2H)、3.12−2.80(m,3H)、2.60−2.34(m,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.34(s);LCMS(M+H)
+:580.3。
【0428】
実施例77.{シス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化147】
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ステップA.{3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(ジアステレオマーの混合物)
【化148】
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アセトニトリル(10mL、200mmol)中の(3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}シクロブチリデン)アセトニトリル(4.0g、8.7mmol、実施例1aのステップ4から)および4−(1H−ピラゾール−4−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.50g、4.77mmol、米国特許第20090181959号)の溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを添加した(0.68mL、4.6mmol)。反応物を一晩撹拌した。更なる1回分の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.7mL、5mmol)を添加し、反応を更に72時間継続させた。アセトニトリルを真空下で除去した。0%〜30%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーを使用して、ジアステレオマーの混合物として得た生成物を精製した(2g、60%)。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.33(d、J=5.0Hz、1H主要)、8.29(d、J=5.0Hz、1H副)、8.06(s、1H主要)、8.03(s、1H主要)、8.00(s、1H副)、7.93(s、1H副)、7.70−7.31(m、10H主要および10H副)、7.19(d、J=5.0Hz、1H主要)、7.11(d、J=5.0Hz、1H副)、6.74(d、J=3.6Hz、1H主要)、6.63(d、J=3.7Hz、1H副)、5.71(s、2H主要)、5.69(s、2H副)、4.49−4.39(m、1H副)、4.33(tt、J=7.0、7.0Hz、1H主要)、3.67−3.45(m、2H主要および2H副)、3.22(s、2H副)、3.11−2.95(m、2H副)、2.92−2.77(m、6H主要)、2.65−2.50(m、2H副)、1.08(s、9H副)、1.03(s、9H主要)、0.98−0.80(m、2H主要および2H副)、−0.06(s、9H主要)、−0.08(s、9H副);LCMS(M+H)
+:662.1。
【0429】
ステップB.{3−ヒドロキシ−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(ジアステレオマーの混合物)
【化149】
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{3−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(2.0g、3.0mmol、ステップAからのジアステレオマーの混合物)エタノール(82mL)に、水中5.0M水酸化ナトリウム(9mL、50mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、エタノールを真空下で除去した。水性混合物を酢酸エチル(3回)で抽出した。組み合わされた有機抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。ジアステレオマーの混合物としての生成物を、ステップCで更に精製することなく使用した。LCMS(M+H)
+:424.2。
【0430】
ステップC.{3−オキソ−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化150】
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塩化メチレン(40mL)中の{3−ヒドロキシ−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(1.3g、3.1mmol、ステップBからのジアステレオマーの混合物)の溶液に、デス−マーチン−ペルヨージナン(1.63g、3.84mmol)を添加した。1時間15分撹拌した後、反応混合物を1NのNaOH中に注ぎ、3回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を1NのNaOH、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、溶媒を真空下で除去した。0〜30%EtOAc/ヘキサンの最初の勾配、次いで最大100%EtOAcの迅速な勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(1.1g、85%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.34(d,J=5.0Hz,1H)、8.14(s,1H)、8.11(s,1H)、7.42(d,J=3.7Hz,1H)、7.18(d,J=5.0Hz,1H)、6.71(d,J=3.7Hz,1H)、5.71(s,2H)、4.10−3.97(m,2H)、3.74−3.61(m,2H)、3.61−3.47(m,2H)、3.28(s,2H)、0.98−0.86(m,2H)、−0.07(s,9H);LCMS(M+H)
+:422.2。
【0431】
ステップD.tert−ブチル4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート(単離された各ジアステレオマー )
【化151】
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二塩化亜鉛(0.210g、1.54mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.194g、3.08mmol)を、メタノール(6.5mL)中に組み合わせ(JOC 1985,50,1927−1932に見出される手順に従って)、2時間撹拌した。還元性混合物が生成された後、{3−オキソ−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(1.10g、2.61mmol、ステップCから)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(1.15g、6.17mmol、Aldrich)を、メタノール(30mL)中に組み合わせ、次いで二塩化亜鉛およびシアノ水素化ホウ素ナトリウムの組み合わせによって生成された還元性溶液を添加した。反応物を一晩撹拌した。メタノールを真空下で除去した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、溶液を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、ジアステレオマーの混合物として生成物を得た(1.27g、82%):
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.32(d,J=5.1Hz,1H)、8.31(d,J=5.0Hz,1H)、8.12(s,1H)、8.08(s,1H)、8.04(s,1H)、8.04(s,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、7.40(d,J=3.7Hz,1H)、7.19(d,J=5.1Hz,1H)、7.17(d,J=5.8Hz,1H)、6.73(d,J=3.1Hz,1H)、6.71(d,1H)、5.71(s,4H)、3.59−3.50(m,4H)、3.45(m,8H)、3.19(s,2H)、3.11(s,2H)、3.07−2.95(m,2H)、2.94−2.60(m,6H)、2.53−2.39(m,2H)、2.33(m,8H)、1.61(s,18H)、0.99−0.73(m,4H)、−0.07(d,J=0.7Hz,18H)。
【0432】
キラルHPLCを使用して、シスおよびトランス異性体を分離した:CHIRALPAK IAカラム、14mL/分で30%EtOH/ヘキサン、約75mg/注射、ピーク1保持時間:9.725分間;ピーク2保持時間:12.804分間。
【0433】
ステップE.{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化152】
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tert−ブチル 4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート(0.7g、1mmol、ステップDからのピーク1)を、1,4−ジオキサン(14mL)中に溶解させ、ジオキサン中4.0M塩化水素(10mL、40mmol)を添加した。72時間撹拌した後、水(10mL)を添加し、不均一な混合物は溶液となり、反応が次いで続行した。5時間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液中に注いで中和し、ジオキサンを真空下で除去した。水性混合物を酢酸エチル(4回)で抽出し、組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。(0.56g、93%)。LCMS(M+H)
+:492.1。
【0434】
ステップF.{シス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸(0.0125g、0.0501mmol、実施例58、ステップB)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中に溶解させ、これに、{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、ステップDのピーク1に由来する、ステップEから)、続いてベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(26.57mg、0.06008mmol)およびトリエチルアミン(0.035mL、0.25mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配し、水性部分を酢酸エチルで更に2回抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、TFA:DCM 1:1と共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール(5mL)中のエチレンジアミン(1.5mL)と共に一晩撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基を得た(5mg、20%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.05(s,1H)、8.30(d,J=5.0Hz,1H)、8.06(s,1H)、8.05(s,2H)、7.37(d,J=3.5Hz,1H)、7.18(d,J=5.1Hz,1H)、6.72(d,J=3.6Hz,1H)、3.90−3.78(m,2H)、3.69−3.58(m,2H)、3.12(s,2H)、2.94(tt,J=7.2,7.7Hz,1H)、2.88−2.78(m,2H)、2.78−2.63(m,2H)、2.57−2.50(m,2H)、2.50−2.41(m,2H)、1.62(s,6H)。
19F NMR(282MHz、cdcl
3)δ−70.71(s);LCMS(M+H)
+:594.1。
【0435】
実施例78.{トランス−3−(4−{[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化153】
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表題化合物を、実施例77の様式で、ステップDからのピーク2で出発して調製して、遊離塩基として生成物を得た(5mg、20%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ10.00(s,1H)、8.31(d,J=5.0Hz,1H)、8.14(s,1H)、8.10(s,1H)、8.08(s,1H)、7.40(d,J=3.5Hz,1H)、7.19(d,J=5.0Hz,1H)、6.72(d,J=3.5Hz,1H)、3.97−3.83(m,2H)、3.76−3.51(m,2H)、3.19(s,2H)、3.11−3.00(m,2H)、2.98(tt,J=6.5,6.8Hz,1H)、2.59−2.39(m,6H)、1.62(s,6H);
19F NMR(282MHz,cdcl
3)δ−70.71(s);LCMS(M+H)
+:594.1。
【0436】
実施例79.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−イソプロピル−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化154】
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アセトニトリル(0.5mL)中のN−メチル−2−プロパンアミン(13.4μL、0.183mmol、Aldrich)に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.193mL、0.365mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0318mL、0.183mmol)を添加した。1時間撹拌した後、溶媒および過剰の試薬を真空下で除去した。残渣を1:1 MeCN:DCM中に再構成し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0318mL、0.183mmol)、続いて{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(12.8mg、46%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.06(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.90(hept,1H)、3.42(s,2H)、3.14−3.04(m,4H)、3.04−2.94(m,2H)、2.79(tt,J=7.2,7.3Hz,1H)、2.60(s,3H)、2.42−2.21(m,6H)、1.04(d,6H);LCMS(M+H)
+:462.3。
【0437】
実施例80.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−メチル−N−プロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化155】
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表題化合物を、実施例79の手順に従って、N−メチル−n−プロピルアミン(18.7μL、0.183mmol、Acros)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(13mg、46%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.10(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、3.42(s,2H)、3.10(m,4H)、3.06−2.92(m,4H)、2.78(tt,J=7.5,7.8Hz,1H)、2.72(s,3H)、2.40−2.18(m,6H)、1.54−1.38(m,2H)、0.79(t,3H);LCMS(M+H)
+:462.3。
【0438】
実施例81.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−エチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化156】
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{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(30.0mg、0.0609mmol、実施例1bのステップ1から)を、アセトニトリル(0.40mL)中に溶解させ、エタン、イソシアネート−(8.6mg、0.12mmol、Aldrich)を添加した。1時間撹拌した後、溶媒および過剰の試薬を真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌すると、やがて脱保護が完了した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(16.7mg、63%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.06(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,1H)、7.07(d,1H)、6.47(t,1H)、3.42(s,2H)、3.32−3.21(m,4H)、3.08−2.93(m,4H)、2.76(tt,J=7.3,7.3Hz,1H)、2.40−2.30(m,2H)、2.28−2.15(m,4H)、0.99(t,J=7.1Hz,3H);LCMS(M+H)
+:434.1。
【0439】
実施例82.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化157】
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アセトニトリル(0.5mL)中のN,N,N’−トリメチルプロパン−1,3−ジアミン(0.0212g、0.183mmol、Alfa Aesar)に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.193mL、0.365mmol)を添加した。1時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去した。残渣を、1:1 MeCN:DCMおよび{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)中に溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(64μL、0.36mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、それをEtOAcで抽出した。抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いで脱保護が完了するまでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製し、凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(10.3mg、34%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.10(s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.5Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.42(s,2H)、3.14−2.93(m,8H)、2.77(tt,J=7.4,7.5Hz,1H)、2.73(s,3H)、2.40−2.23(m,6H)、2.13(t,J=7.0Hz,2H)、2.09(s,6H)、1.58(p,J=7.0Hz,2H);LCMS(M+H)
+:505.2。
【0440】
実施例83.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロプロピル−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化158】
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表題化合物を、実施例79の方法によって、N−メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(0.0196g、0.183mmol、Accela ChemBio,Inc.)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(21.8mg、78%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ11.98(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.42(s,2H)、3.26−3.17(m,4H)、3.04−2.94(m,2H)、2.78(tt,J=7.3,7.4Hz,1H)、2.70(s,3H)、2.57(tt,J=6.9,3.7Hz,1H)、2.39−2.31(m,2H)、2.31−2.22(m,4H)、0.63(td,J=6.9,4.9Hz,2H)、0.50−0.44(m,2H);LCMS(M+H)
+:460.3。
【0441】
実施例84.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−カルボキサミド
【化159】
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表題化合物を、実施例79の方法によって、2,2,2−トリフルオロ−N−メチルエタンアミン塩酸塩(0.0273g、0.183mmol、Matrix Scientific)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(11.5mg、38%)。
1H NMR(376MHz,dmso)δ12.11(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、4.04(q,J=9.8Hz,2H)、3.42(s,2H)、3.24−3.11(m,4H)、3.04−2.96(m,2H)、2.94(s,3H)、2.79(tt,J=7.3,7.3Hz,1H)、2.40−2.26(m,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−70.04(t,J=9.7Hz);LCMS(M+H)
+:502.2。
【0442】
実施例85.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−イソプロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化160】
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塩化メチレン(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26μL、0.15mmol)、続いて2−イソシアネートプロパン(7μL、0.07mmol、Aldrich)を添加し、反応物を2時間撹拌した。TFA(1mL)を添加し、反応物を1時間撹拌し、次いで蒸発させた。残渣をメタノール(1.8mL)中に再溶解させ、エチレンジアミン(0.2mL)を添加した。30分間撹拌した後、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製し、溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(9mg、30%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.50(d,J=3.7Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.94−3.78(m,1H)、3.49−3.37(m,4H)、3.33(s,2H)、3.14−3.00(m,2H)、2.97−2.85(m,1H)、2.57−2.43(m,2H)、2.43−2.31(m,4H)、1.12(d,J=6.7Hz,6H);LCMS(M+H)
+:448.1。
【0443】
実施例86.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン−1−カルボキサミド
【化161】
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Phoxime(登録商標)樹脂(0.19g、Aldrich)を含有するバイアルに、塩化メチレン(2.5mL)中のトランス−4−アミノシクロヘキサノール(56mg、0.49mmol、Aldrich)を添加した。反応物を一晩撹拌した。樹脂を濾過によって収集し、DCMで、次いでMeOHで洗浄した。収集した樹脂を反応バイアルに戻し、1,2−ジクロロエタン(2mL)で膨張させた。塩化メチレン(1mL)中溶液としての{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.040g、0.081mmol、実施例1bのステップ1から)、続いてトルエン(5mL)を添加した。バイアルを密封し、80℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後、樹脂を濾過によって除去し、DCMおよびMeOHで洗浄し、濾液を蒸発させた。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いで脱保護が完了するまでメタノール(1.5mL)中のエチレンジアミン(0.2mL)と共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製し、溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(5mg、10%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.56−3.44(m,2H)、3.44−3.37(m,4H)、3.33(s,2H)、3.13−3.02(m,2H)、2.95−2.83(m,1H)、2.55−2.44(m,2H)、2.41−2.33(m,4H)、1.98−1.80(m,4H)、1.40−1.20(m,4H);LCMS(M+H)
+:504.4。
【0444】
実施例87.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例86の方法に従って、(3R)−テトラヒドロフラン−3−アミン4−ベンゼンスルホン酸メチル(0.13g、0.49mmol、Fluka)で出発して調製し、それを、DCM(2.5mL)中のトリエチルアミン(0.068mL、0.49mmol)と共に撹拌した後、結果として生じた混合物をPhoxime(登録商標)樹脂に添加した。精製して、遊離塩基として生成物を得た(5mg、10%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.51(d,J=3.7Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、4.34−4.17(m,1H)、3.98−3.81(m,2H)、3.76(td,J=8.3,6.1Hz,1H)、3.56(dd,J=9.1,4.3Hz,1H)、3.50−3.38(m,4H)、3.33(s,2H)、3.14−2.95(m,2H)、2.98−2.83(m,1H)、2.56−2.43(m,2H)、2.44−2.32(m,4H)、2.18(dq,J=14.8,7.4Hz,1H)、1.92−1.72(m,1H);LCMS(M+H)
+:476.2。
【0445】
実施例88.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−(2−ヒドロキシシクロペンチル)ピペラジン−1−カルボキサミド(ラセミ)
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例87の方法によって、塩化メチレン(2.5mL)中のトランス−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩(67mg、0.49mmol、ラセミ)およびトリエチルアミン(0.068mL、0.49mmol)の混合物を使用して調製した。ラセミ生成物を遊離塩基として得た(5mg、10%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.62(s,1H)、8.57(s,1H)、8.31(s,1H)、7.42(d,J=3.6Hz,1H)、6.89(d,J=3.7Hz,1H)、3.83(q,J=6.2Hz,1H)、3.74−3.63(m,1H)、3.39−3.30(m,4H)、3.23(s,2H)、3.04−2.90(m,2H)、2.86−2.71(m,1H)、2.45−2.36(m,2H)、2.36−2.25(m,4H)、2.05−1.89(m,1H)、1.89−1.77(m,1H)、1.67−1.51(m,2H)、1.51−1.25(m,2H);LCMS(M+H)
+:490.4。
【0446】
実施例89.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル]ピペラジン−1−カルボキサミド(生成された単一の鏡像異性体)
【化164】
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アセトニトリル(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.042mL、0.079mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.021mL、0.12mmol)を添加した。1時間撹拌した後、溶媒および過剰の試薬を真空下で除去した。残渣を塩化メチレン(0.2mL)および(1R,2S)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩(0.025g、0.18mmol、Fluka)中に再溶解させ、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.04mL、0.2mmol)を添加した。45分後、追加の(1R.2S)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩(0.025g、0.18mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.04mL、0.2mmol)を添加した。TFA(0.2mL)を添加し、反応物を3時間撹拌し、次いで溶媒を除去した。脱保護を、メタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌することによって完了し、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基を得た(13mg、44%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、4.07(td,J=4.5,2.0Hz,1H)、3.86(ddd,J=9.9,7.6,4.4Hz,1H)、3.49−3.42(m,4H)、3.34(s,2H)、3.11−3.03(m,2H)、2.91(tt,J=6.7,6.8Hz,1H)、2.55−2.45(m,2H)、2.44−2.36(m,4H)、1.96−1.71(m,3H)、1.71−1.48(m,3H);LCMS(M+H)
+:490.1。
【0447】
実施例90.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロペンチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化165】
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表題化合物を、実施例85の方法によって、イソシアネートシクロペンタン(8.2 uL、0.073mmol、Aldrich)を使用し、かつDIPEAを省略して調製して、遊離塩基として生成物を得た(13mg、45%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、4.07−3.86(m,2H)、3.48−3.37(m,4H)、3.32(s,2H)、3.13−2.99(m,2H)、2.91(tt,J=7.3,7.6Hz,1H)、2.56−2.43(m,2H)、2.44−2.29(m,4H)、1.99−1.76(m,2H)、1.80−1.62(m,2H)、1.62−1.47(m,2H)、1.48−1.27(m,2H);LCMS(M+H)
+:474.1。
【0448】
実施例91.{トランス−3−(4−{[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化166】
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(3S)−ピロリジン−3−オール(0.011g、0.12mmol、Aldrich)を、塩化メチレン(0.2mL)およびアセトニトリル(1mL)中に溶解させ、トルエン中1.89Mホスゲン(0.097mL、0.18mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.021mL、0.12mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、続いて溶媒および過剰の試薬の蒸発を行った。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.062mL、0.35mmol)を再度、続いてアセトニトリル(0.5mL)を添加し、塩化メチレン(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液を添加した。反応物を一晩撹拌した。TFA(1mL)を添加し、反応物を1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、メタノール(1.8mL)およびエチレンジアミン(0.2mL)で置き換えた。30分間撹拌した後、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基を得た(3mg、10%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.72(s,1H)、8.67(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(d,J=3.6Hz,1H)、4.41−4.29(m,1H)、3.70−3.50(m,2H)、3.45−3.15(m,8H)、3.14−3.00(m,2H)、2.93(tt,J=7.0,7.0Hz,1H)、2.56−2.32(m,6H)、2.04−1.68(m,2H);LCMS(M+H)
+:476.1。
【0449】
実施例92.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−(シクロプロピルメチル)ピペラジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩
【化167】
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アセトニトリル(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.021g、0.043mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.042mL、0.079mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.021mL、0.12mmol)を添加した。1時間撹拌した後、過剰の試薬溶媒を真空下で除去した。生成物を塩化メチレン(0.2mL)中に再構成し、1−シクロプロピルメタンアミン塩酸塩(80mg、0.74mmol、Aldrich)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.080mL、0.46mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いで窒素流下で蒸発させた。残渣をDCM中に再構成し、TFAを添加した(1:1)。1時間後、これら溶媒を蒸発させ、メタノール中のエチレンジアミン(0.2mL)で置き換えた。脱保護が完了したとき、生成物を、2回の順次の分取HPLC−MS実行(第1:0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18;続いて0.1%TFAを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、トリフルオロ酢酸塩として生成物を得た(6mg)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ9.02(s,1H)、8.87(s,1H)、8.53(s,1H)、7.80(d,J=3.7Hz,1H)、7.27(d,J=3.7Hz,1H)、3.93(tt,J=8.8,9.1Hz,1H)、3.73(br m,4H)、3.51−3.36(m,4H)、3.21(br m,4H)、3.07−2.90(m,4H)、0.98(dddd,J=14.9,8.1,7.2,3.7Hz,1H)、0.45(ddd,2H)、0.18(dt,J=6.0,4.5Hz,2H);LCMS(M+H)
+:460.2。
【0450】
実施例93.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化168】
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表題化合物を、実施例92の方法によって、(2R)−3−メチルブタン−2−アミン(0.05g、0.6mmol、Aldrich)を使用して調製し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製して、遊離塩基として生成物を得た(7mg、30%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.64−3.52(m,1H)、3.51−3.38(m,4H)、3.33(s,2H)、3.13−2.98(m,2H)、2.91(tt,J=7.3,7.5Hz,1H)、2.54−2.46(m,2H)、2.45−2.34(m,4H)、1.66(h,J=6.8Hz,1H)、1.07(d,J=6.7Hz,3H)、0.89(d,J=6.8Hz,3H)、0.88(d,J=6.8Hz,3H);LCMS(M+H)
+:476.3。
【0451】
実施例94.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−1,2−ジメチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化169】
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表題化合物を、実施例92の方法によって、(2S)−3−メチルブタン−2−アミン(0.05g、0.6mmol、Alfa Aesar)を使用して調製し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)によって精製して、遊離塩基として生成物を得た(7mg、30%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.58(tt,1H)、3.51−3.38(m,4H)、3.33(s,2H)、3.12−3.00(m,2H)、2.91(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.54−2.45(m,2H)、2.44−2.31(m,4H)、1.67(dq,J=13.4,6.6Hz,1H)、1.07(d,J=6.7Hz,3H)、0.89(d,J=6.8Hz,3H)、0.88(d,J=6.8Hz,3H);LCMS(M+H)
+:476.4。
【0452】
実施例95.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキサミド
【化170】
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表題化合物を、実施例92の手順に従って、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(0.05mL、0.5mmol、Alfa Aesar)を使用したときの副生成物として得た。シクロプロピルエチル置換基は、脱保護のTFAステップに対して不安定であった。副生成物を純粋な形態で、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して単離した(7mg、40%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.50(d,J=3.7Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.52−3.42(m,4H)、3.33(s,2H)、3.11−2.96(m,2H)、2.91(tt,J=7.0,7.1Hz,1H)、2.56−2.44(m,2H)、2.44−2.33(m,4H);LCMS(M+H)
+:406.1。
【0453】
実施例96.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化171】
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DCM(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.100g、0.203mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、TFA(1mL)を添加した。1時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去した。残渣を、MeOH(1.5mL)中に溶解させ、エチレンジアミン(0.5mL)を添加し、LCMSによって脱保護が完了したと決定されるまで撹拌を継続した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基として生成物を得た(0.030g、41%、M+H=363.2)。アセトニトリル(2mL)および塩化メチレン(2mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.015g、0.041mmol)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.022mL、0.041mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0072mL、0.041mmol)を添加した。15分間撹拌した後、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミン(0.023mL、0.24mmol、Alfa Aesar)を添加した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基を得た(8mg、40%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、3.48−3.39(m,4H)、3.33(s,2H)、3.21−3.10(m,1H)、3.11−3.02(m,2H)、2.92(tt,J=7.1,7.4Hz,1H)、2.54−2.45(m,2H)、2.44−2.34(m,4H)、1.19(d,J=6.7Hz,3H)、0.88(tdd,J=8.3,4.9,3.4Hz,1H)、0.51−0.43(m,1H)、0.43−0.35(m,1H)、0.28(ddd,J=9.8,4.9Hz,1H)、0.15(ddd,J=9.3,4.8Hz,1H);LCMS(M+H)
+:474.2。
【0454】
実施例97.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1R)−1−シクロプロピルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化172】
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実施例96の手順に従って、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.010g、0.027mmol、その実施例に記載されるように調製)および(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(0.010mL、0.11mmol、Alfa Aesar)を使用した。生成物を遊離塩基として得た(5mg、40%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.8Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.48−3.39(m,4H)、3.33(s,2H)、3.21−3.01(m,3H)、2.99−2.81(m,1H)、2.59−2.45(m,2H)、2.45−2.32(m,4H)、1.19(d,J=6.7Hz,3H)、1.03−0.65(m,1H)、0.59−0.33(m,2H)、0.34−0.22(m,1H)、0.22−0.09(m,1H);LCMS(M+H)
+:474.2。
【0455】
実施例98.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロプロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化173】
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アセトニトリル(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.032mL、0.061mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.011mL、0.061mmol)を添加した。塩化カルバモイルの形成が完了したとき、シクロプロピルアミン(0.010g、0.18mmol、TCI)を添加し、LCMS分析によって完了とされるまで反応物を撹拌した。溶媒を次いで蒸発させた。生成物を1:1 TFA:DCM中で1時間、次いで脱保護が完了するまでメタノール中のエチレンジアミン(0.2mL)中で撹拌することによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基を得た(5mg、20%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.70(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.50(d,J=3.7Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、3.46−3.38(m,4H)、3.33(s,2H)、3.13−3.00(m,2H)、2.90(tt,J=7.0,7.3Hz,1H)、2.59−2.43(m,3H)、2.43−2.31(m,4H)、0.69−0.60(m,2H)、0.48−0.39(m,2H);LCMS(M+H)
+:446.1。
【0456】
実施例99.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロブチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化174】
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表題化合物を、実施例98の方法に従って、シクロブタンアミン(0.013g、0.18mmol、Aldrich)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(5mg、20%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.66(s,1H)、8.64(s,1H)、8.36(s,1H)、7.50(d,J=3.7Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、4.22−4.12(m,1H)、3.45−3.37(m,4H)、3.34(s,2H)、2.94(tt,J=7.0,7.2Hz,1H)、2.85−2.73(m,2H)、2.73−2.58(m,2H)、2.47−2.30(m,4H)、2.23(dtt,J=8.7,7.3,2.8Hz,2H)、2.00−1.86(m,2H)、1.72−1.57(m,2H);LCMS(M+H)
+:460.1。
【0457】
実施例100.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−(2,2−ジメチルプロピル)ピペラジン−1−カルボキサミド
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.035mL、0.067mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.011mL、0.061mmol)を添加した。塩化カルバモイルの形成が完了したとき、ネオペンチルアミン(0.016g、0.18mmol、TCI)を添加した。尿素形成が完了したとき、溶媒を蒸発させた。粗生成物を次いで、1:1 DCM中TFAと共に1時間撹拌し、蒸発させ、脱保護が完了するまでメタノール中のエチレンジアミン(0.2mL)と共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基を得た(6mg、20%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、6.40(t,J=6.2Hz,1H)、3.49−3.41(m,4H)、3.33(s,2H)、3.11−3.02(m,2H)、2.99(d,2H)、2.91(tt,J=7.2,7.3Hz,1H)、2.55−2.44(m,2H)、2.44−2.30(m,4H)、0.86(s,9H);LCMS(M+H)
+:476.3。
【0458】
実施例101.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−イソブチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例100の手順に従って、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.020g、0.040mmol、実施例1bのステップ1から)、トルエン中1.89Mホスゲン(0.030mL、0.057mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0078mL、0.045mmol)、および2−メチル−1−プロパンアミン(9mg、0.12mmol、Aldrich)を使用して調製した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基として生成物を得た(5mg、30%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.72(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.49−3.41(m,4H)、3.33(s,2H)、3.11−3.02(m,2H)、2.95(d,J=7.1Hz,2H)、2.91(tt,J=7.1,7.4Hz,1H)、2.55−2.45(m,2H)、2.44−2.36(m,4H)、1.75(hept,J=6.5Hz,1H)、0.88(d,J=6.7Hz,6H);LCMS(M+H)
+:462.1。
【0459】
実施例102.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1R)−1−メチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例101の方法によって、(2R)−ブタン−2−アミン(9mg、0.12mmol、Aldrich)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(7mg、40%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.67(h,J=6.6Hz,1H)、3.47−3.39(m,4H)、3.33(s,2H)、3.12−3.01(m,2H)、2.90(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.55−2.43(m,2H)、2.43−2.34(m,4H)、1.53−1.38(m,2H)、1.10(d,J=6.6Hz,3H)、0.88(t,J=7.4Hz,3H);LCMS(M+H)
+:462.2。
【0460】
実施例103.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−1−メチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例101の方法によって、(2S)−ブタン−2−アミン(9mg、0.12mmol、Aldrich)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(7mg、40%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.68(hept,J=6.6,6.2Hz,1H)、3.50−3.40(m,4H)、3.33(s,2H)、3.13−3.00(m,2H)、2.90(tt,J=7.1,7.2Hz,1H)、2.55−2.44(m,2H)、2.42−2.35(m,4H)、1.54−1.36(m,2H)、1.10(d,J=6.6Hz,3H)、0.88(t,J=7.4Hz,3H);LCMS(M+H)
+:462.2。
【0461】
実施例104.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロブチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化179】
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塩化メチレン(2.0mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.040g、0.081mmol、実施例1aのステップ9から)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.0472mL、0.0893mmol)を添加した。15分後、シクロブタンアミン(0.029g、0.40mmol、Aldrich)を添加した。LCMSによって反応が完了とされたとき、TFA(1mL)を添加し、1時間撹拌した。溶媒を次いで蒸発させ、残渣をMeOH中に溶解させ、エチレンジアミン(0.2mL)を添加した。脱保護が完了したとき、反応物を、分取HPLC−MSを介して精製した(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18。生成物を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.65(s,1H)、8.63(s,1H)、8.36(s,1H)、7.50(d,J=3.7Hz,1H)、6.97(d,J=3.6Hz,1H)、4.23−4.08(m,1H)、3.45−3.36(m,4H)、3.33(s,2H)、2.94(tt,J=7.7,7.8Hz,1H)、2.83−2.74(m,2H)、2.73−2.56(m,2H)、2.44−2.30(m,4H)、2.28−2.13(m,2H)、2.00−1.85(m,2H)、1.72−1.55(m,2H)。
LCMS(M+H)
+:460.3。
【0462】
実施例105.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1R)−1−メチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化180】
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実施例104の手順に従って、(2R)−ブタン−2−アミン(30.mg、0.40mmol、Aldrich)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.66(s,1H)、8.64(s,1H)、8.37(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.7Hz,1H)、3.67(h,J=6.7Hz,1H)、3.46−3.37(m,4H)、3.34(s,2H)、2.95(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.80(ddd,J=9.9,6.9,2.9Hz,2H)、2.69(ddd,J=10.7,8.0,2.3Hz,2H)、2.48−2.33(m,4H)、1.56−1.34(m,2H)、1.10(d,J=6.6Hz,3H)、0.89(t,J=7.4Hz,3H);LCMS(M+H)
+:462.3。
【0463】
実施例106.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−1−メチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化181】
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実施例104の手順に従って、(2S)−ブタン−2−アミン(30.mg、0.40mmol、Aldrich)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.66(s,1H)、8.64(s,1H)、8.37(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.67(h,J=6.7Hz,1H)、3.47−3.37(m,4H)、3.34(s,2H)、2.95(tt,J=7.5,7.6Hz,1H)、2.80(ddd,J=9.8,7.1,2.6Hz,2H)、2.74−2.62(m,2H)、2.45−2.30(m,4H)、1.54−1.36(m,2H)、1.10(d,J=6.6Hz,3H)、0.89(t,J=7.4Hz,3H);LCMS(M+H)
+:462.2。
【0464】
実施例107.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロプロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化182】
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実施例104の手順に従って、シクロプロピルアミン(23mg、0.40mmol、TCI)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.005g、14%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.65(s,1H)、8.63(s,1H)、8.36(s,1H)、7.49(d,J=3.6Hz,1H)、6.96(d,J=3.7Hz,1H)、3.43−3.35(m,4H)、3.33(s,2H)、2.93(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.79(ddd,J=9.7,7.0,2.5Hz,2H)、2.72−2.62(m,2H)、2.52(tt,J=7.1,3.7Hz,1H)、2.42−2.34(m,4H)、0.64(td,J=6.9,4.9Hz,2H)、0.46−0.40(m,2H);LCMS(M+H)
+:446.1。
【0465】
実施例108.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−イソプロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化183】
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塩化メチレン(1mL)中の{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.040g、0.081mmol、実施例1aのステップ9から)の溶液に、2−イソシアネートプロパン(16μL、0.16mmol、Aldrich)を添加し、反応物を2時間撹拌した。メタノールを添加し、次いで溶媒を真空下で除去した。粗生成物を1:1 TFA:DCM中で1時間撹拌することによって脱保護し、続いて蒸発、および脱保護が完了するまでメタノール中のエチレンジアミン(0.2mL)との撹拌を行った。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。生成物を含有する溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基を得た(0.009g、20%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.65(s,1H)、8.64(s,1H)、8.36(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.97(d,J=3.6Hz,1H)、3.87(hept,J=6.7Hz,1H)、3.45−3.36(m,4H)、3.33(s,2H)、2.94(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.80(ddd,J=9.6,7.0,2.4Hz,2H)、2.73−2.59(m,2H)、2.44−2.36(m,4H)、1.12(d,J=6.6Hz,6H);LCMS(M+H)
+:448.2。
【0466】
実施例109.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−シクロペンチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化184】
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実施例108の手順に従って、イソシアネートシクロペンタン(18μL、0.16mmol、Aldrich)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(7mg、18%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.66(s,1H)、8.64(s,1H)、8.36(s,1H)、7.50(d,J=3.6Hz,1H)、6.97(d,J=3.6Hz,1H)、3.99(p,J=7.3Hz,1H)、3.45−3.38(m,4H)、3.33(s,2H)、2.94(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.80(ddd,J=9.6,7.0,2.6Hz,2H)、2.72−2.62(m,2H)、2.54−2.20(m,4H)、1.97−1.84(m,2H)、1.76−1.62(m,2H)、1.62−1.48(m,2H)、1.48−1.36(m,2H);LCMS(M+H)
+:474.2。
【0467】
実施例110.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化185】
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実施例104の手順に従って、(2R)−3−メチルブタン−2−アミン(0.045mL、0.40mmol、Aldrich)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(5mg、10%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.66(s,1H)、8.65(s,1H)、8.37(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(d,J=3.6Hz,1H)、6.11(d,J=8.5Hz,1H)、3.64−3.53(m,1H)、3.47−3.38(m,4H)、3.34(s,2H)、2.96(tt,J=7.5,7.5Hz,1H)、2.81(ddd,J=9.9,7.0,2.8Hz,2H)、2.75−2.63(m,2H)、2.46−2.36(m,4H)、1.67(h,J=6.8Hz,1H)、1.08(d,J=6.8Hz,3H)、0.89(d,J=6.8Hz,3H)、0.89(d,J=6.8Hz,3H);LCMS(M+H)
+:476.2。
【0468】
実施例111.4−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−1,2−ジメチルプロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化186】
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実施例104の手順に従って、(2S)−3−メチルブタン−2−アミン(0.035g、0.40mmol、Alfa Aesar)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(5mg、10%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.66(s,1H)、8.65(s,1H)、8.37(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(d,J=3.7Hz,1H)、6.11(d,J=8.4Hz,1H)、3.64−3.52(m,1H)、3.46−3.39(m,4H)、3.34(s,2H)、2.96(tt,J=7.2,7.2Hz,1H)、2.86−2.73(m,2H)、2.74−2.63(m,2H)、2.46−2.35(m,4H)、1.66(dq,J=13.6,6.8Hz,1H)、1.08(d,J=6.8Hz,3H)、0.89(d,J=6.7Hz,3H)、0.89(d,J=6.8Hz,3H);LCMS(M+H)
+:476.2。
【0469】
実施例112.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化187】
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実施例108の手順に従って、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)およびメチルイソシアン酸塩(3.98μL、0.0670mmol、Supelco)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(0.02g、80%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.39(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.48−3.38(m,4H)、3.33(s,2H)、3.14−3.00(m,2H)、2.90(tt,J=6.3,6.7Hz,1H)、2.70(s,3H)、2.58−2.43(m,2H)、2.43−2.33(m,4H);LCMS(M+H)
+:420.1。
【0470】
実施例113.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化188】
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塩化メチレン(1.0mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.040g、0.081mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、トルエン中1.89Mホスゲン(0.0472mL、0.0893mmol)を添加し、これを15分間撹拌した。この時間の間、塩化メチレン(1.0mL)中の(2R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン塩酸塩(0.024g、0.16mmol、Synquest)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.028mL、0.16mmol)の混合物を調製し、それを次いで出発物質およびホスゲンの混合物に添加した。反応バイアルを密封し、50℃の温度で1時間加熱し、次いで、室温で一晩放置した。メタノールを添加し、次いで溶媒を窒素流で蒸発乾固させた。残渣をMeCNおよび1NのNaOH中に再構成し、濾過し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。生成物を含有する溶離液を蒸発させた。生成物を、4mLのTFA:DCM(1:1)と共に2時間撹拌することによって脱保護した。溶媒を蒸発させ、残渣をメタノール中に溶解させた。エチレンジアミン(0.2mL)を添加した。1時間後、生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、遊離塩基として生成物を得た(1.2mg、3%)。LCMS(M+H)
+:502.1。
【0471】
実施例114.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化189】
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表題化合物を、実施例113の方法によって、(2S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−アミン塩酸塩(0.024g、0.16mmol、Synquest)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(1.9mg、5%)。LCMS(M+H)
+:502.0。
【0472】
実施例115.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[(1S)−1−(トリフルオロメチル)プロピル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化190】
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塩化メチレン(1mL)中の(2S)−1,1,1−トリフルオロブタン−2−アミン(0.050g、0.39mmol、Oakwood)の溶液に、ピリジン(32μL、0.39mmol)およびクロロぎ酸p−ニトロフェニル(0.087g、0.43mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性部分を更なる2回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。粗生成物を、1,4−ジオキサン(1mL)および{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.060g、0.12mmol、実施例1bのステップ1から)中に溶解させ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(42μL、0.24mmol)を次いで添加した。混合物を60℃まで1時間加熱し、次いで室温まで冷却した。ジオキサンを真空下で除去した。残渣を1:1 TFA:DCMと共に1時間、次いでや脱保護が完了するまでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、16%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.11(br s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、6.75(d,J=8.7Hz,1H)、4.42−4.09(m,1H)、3.42(s,2H)、3.41−3.35(m,4H)、3.06−2.93(m,2H)、2.78(tt,J=7.2,7.3Hz,1H)、2.42−2.31(m,2H)、2.31−2.20(m,4H)、1.76−1.48(m,2H)、0.87(t,J=7.3Hz,3H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−75.22(d,J=8.3Hz);LCMS(M+H)
+:516.3。
【0473】
実施例116.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[(2R)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化191】
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塩化メチレン(0.4mL)およびテトラヒドロフラン(0.1mL)中の(2R)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン(0.013g、0.091mmol、Aldrich)およびN,N−カルボニルジイミダゾール(0.015g、0.091mmol)の溶液を一晩撹拌した。テトラヒドロフラン(0.2mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.030g、0.061mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液を次いで添加した。撹拌を96時間、室温で継続した。反応物を次いで、70℃まで、密封バイアル中で一晩、次いで90℃まで3時間加熱した。冷却後、溶媒を真空下で除去し、残渣を、1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、続いて蒸発、および脱保護が完了するまでメタノール中の0.2mLエチレンジアミンとの撹拌を行うことによって脱保護した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。溶離液を凍結させ、凍結乾燥させて、遊離塩基として生成物を得た(2mg、6%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.12(s,1H)、8.84(s,1H)、8.47(s,1H)、8.33(s,1H)、7.39−7.33(m,1H)、6.85−6.74(m,1H)、5.07−4.67(m,1H)、3.65−1.74(m,21H);LCMS(M+H)
+:528.4。
【0474】
実施例117.[トランス−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(4−{[(2S)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化192】
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表題化合物を、実施例116について記載されるように、(2S)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン(0.013g、0.091mmol、Aldrich)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(3mg、9%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.38(s,1H)、8.84(s,1H)、8.47(s,1H)、8.33(s,1H)、7.38(dd,J=3.7,2.2Hz,1H)、6.81(dd,J=3.6,1.8Hz,1H)、4.99−4.90(m,1H)、3.64−3.45(m,2H)、3.43−3.30(m,4H)、3.23(s,2H)、3.12−2.83(m,3H)、2.61−2.23(m,6H)、2.24−2.07(m,1H)、2.06−1.88(m,2H)、1.88−1.74(m,1H);LCMS(M+H)
+:528.4。
【0475】
実施例118.N’−シアノ−4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキシイミドアミド
【化193】
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テトラヒドロフラン(0.5mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.025g、0.051mmol、実施例1bのステップ1から)に、シアノカルボンイミド酸ジフェニル(0.0121g、0.0507mmol、Aldrich)を添加した。一晩撹拌した後、THF中2.0Mジメチルアミン(0.5mL、1mmol、Aldrich)を添加し、反応物を2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗生成物を1:1 TFA:DCMと共に1時間撹拌し、溶媒を再度蒸発させ、残渣を、メタノール中のNH
4OHと共に一晩撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製し、遊離塩基として得た(2mg、9%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.7Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.53−3.42(m,4H)、3.35(s,2H)、3.11−3.02(m,2H)、2.99(s,6H)、2.99−2.91(m,1H)、2.57−2.44(m,6H);LCMS(M+H)
+:458.1。
【0476】
実施例119.{トランス−3−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化194】
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前のステップ(ステップD)における不完全なアミド形成からもたらされた不純物に起因して、表題化合物を、実施例47のステップEの間の副生成物として得た。副生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を使用して、3mgの量で単離した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ8.71(s,1H)、8.66(s,1H)、8.40(s,1H)、7.51(d,J=3.6Hz,1H)、6.98(d,J=3.6Hz,1H)、3.33(s,2H)、3.28−3.23(m,4H)、3.11−3.02(m,2H)、2.96(tt,J=7.1,7.1Hz,1H)、2.85(s,3H)、2.58−2.44(m,6H);LCMS(M+H)
+:441.0。
【0477】
実施例120.イソプロピル4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−カルボキシレート
【化195】
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塩化メチレン(1mL)中の{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.040g、0.081mmol、実施例1bのステップ1から)の溶液に、トリエチルアミン(0.023mL、0.16mmol)、続いてトルエン中1.0Mクロロぎ酸イソプロピル(0.097mL、0.097mmol、Aldrich)を添加した。反応物を2時間撹拌した。メタノールを反応物に添加し、次いで溶媒を真空下で除去した。粗生成物を1:1 TFA:DCMと共に1時間、次いで脱保護が完了するまでメタノール中の過剰のエチレンジアミンと共に撹拌した。生成物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、0.01gを得た(30%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.82(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.60(dd,J=3.6,2.3Hz,1H)、7.07(dd,J=3.6,1.6Hz,1H)、4.76(hept,1H)、3.42(s,2H)、3.38−3.32(m,4H)、3.06−2.94(m,2H)、2.83−2.71(m,1H)、2.40−2.30(m,2H)、2.30−2.17(m,4H)、1.17(d,J=6.2Hz,6H);LCMS(M+H)
+:449.2。
【0478】
実施例121.{シス−3−(4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された単一の異性体)
【化196】
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ステップA.[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メタノール
テトラヒドロホウ酸ナトリウム(74mg、2.0mmol)を、0℃のエタノール(17mL)中のエチル2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸塩(0.50g、2.0mmol、Anichem)の溶液に添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでそれを室温まで温めさせ、2時間撹拌させた。混合物を氷浴中で再冷却し、それを4.0mL、1NのHClの滴加によって反応停止処理した。pHを次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によって7に調整した。反応物を水で更に希釈し、次いでそれをEtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜40%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、油として生成物を得た(0.33g、79%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.61(s,1H)、7.56(s,1H)、4.84(d,J=5.2Hz,2H)、2.20(t,J=5.6Hz,1H);LCMS(M+H)
+:212.1。
【0479】
ステップB.2−クロロ−4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
N,N−ジメチルホルムアミド(0.65mL、8.4mmol)中の[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メタノール(130mg、0.614mmol、ステップAから)およびヨウ化メチル(42μL、0.68mmol)の溶液に、炭酸カリウム(250mg、1.8mmol)を添加した。混合物を密封し、室温で24時間撹拌した。追加のヨウ化メチル(42μL、0.68mmol)を添加した。混合物を再度24時間撹拌し、次いでそれを水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水(3回)、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜20%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、無色の油として生成物を得た(56mg、40%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.56(s,1H)、7.50(s,1H)、4.53(s,2H)、3.48(s,3H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.45(s);LCMS(M+H)
+:226.1。
【0480】
ステップC.tert−ブチル 4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(0.50mL)中の水素化ナトリウム(18mg、0.45mmol、鉱物油中60%)に、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(91mg、0.45mmol、Aldrich)を添加した。混合物を45分間撹拌し、続いてテトラヒドロフラン(0.30mL)中の2−クロロ−4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(51mg、0.23mmol、ステップBから)の添加を行った。バイアルを密封し、室温で一晩撹拌した。混合物を水で反応停止処理して希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中の0〜10%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、油として生成物を得た(42mg、48%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.19(s,1H)、6.85(s,1H)、5.26(tt,J=7.7,4.0Hz,1H)、4.46(s,2H)、3.73(dq,J=11.1,3.9Hz,2H)、3.44(s,3H)、3.32(ddd,J=13.6,8.3,3.7Hz,2H)、1.98(ddq,J=10.3,6.9,3.5Hz,2H)、1.73(ddt,J=16.0,7.5,3.6Hz,2H)、1.47(s,9H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.88(s);LCMS(M−tBu+H)
+:335.1。
【0481】
ステップD.4−(メトキシメチル)−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
塩化メチレン(1.0mL)中のtert−ブチル4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(40.mg、0.10mmol、ステップCから)の溶液に、ジオキサン中4.0M塩化水素(0.50mL、2.0mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を、DCM中に溶解させ、この溶液を飽和重炭酸ナトリウム、水(2回)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を得、それを更に精製することなく使用した(30mg、100%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.18(s,1H)、6.84(s,1H)、5.19(tt,J=8.4,3.6Hz,1H)、4.45(s,2H)、3.44(s,3H)、3.19−3.03(m,2H)、2.88−2.70(m,2H)、2.13−1.97(m,2H)、1.73−1.53(m,2H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−68.89(s);LCMS(M+H)
+:291.1。
【0482】
ステップE.{シス−3−(4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単一の異性体)
JOC 1985,50,1927−1932に見出される手順に従って、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.8mg、0.12mmol)および二塩化亜鉛(8.4mg、0.062mmol)を、メタノール(0.5mL)中に事前に組み合わせ、2時間撹拌した。これに続いて、メタノール(0.9mL、20mmol)中の{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(58mg、0.12mmol、実施例1aのステップ7から)および4−(メトキシメチル)−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(30.mg、0.10mmol、ステップDから)を撹拌して溶解させ、次いで二塩化亜鉛およびシアノ水素化ホウ素ナトリウムから生成された還元性溶液を添加した。反応物を一晩撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有する53.8%〜71.8%MeCN/H
2Oの勾配で、12分間にわたって60mL/分で溶出する、Waters XBridge C18、30×100mm)を介した精製により、2つのSEM保護異性体を得た:ピーク1、溶出された1番目のピーク(LCMS(M+H)
+:697.4)、13.6mg;ピーク2、溶出された2番目のピーク(LCMS(M+H)
+:697.4)、13.9mg。ピーク1を、1:1 TFA/DCMと共に1時間撹拌し、溶媒の除去、次いで脱保護が完了するまで0.10mLエチレンジアミンを含有する1.0mLのMeOH中での撹拌を行うことにより、脱保護した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基としてシス生成物を得た(6.7mg、11%)。ピーク1:シス、
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ10.67(s,1H)、8.80(s,1H)、8.28(s,1H)、8.24(s,1H)、7.35(dd,J=3.7,2.1Hz,1H)、7.24(s,1H)、7.16(s,1H)、6.82(s,1H)、6.75−6.68(m,1H)、5.17−5.10(m,1H)、4.43(s,2H)、3.42(s,3H)、3.12(s,2H)、2.90(tt,J=7.4,7.5Hz,1H)、2.83−2.71(m,4H)、2.66(br m,2H)、2.28(br m,J=11.1Hz,2H)、2.11−1.99(m,2H)、1.90−1.75(m,2H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−69.01(s);LCMS(M+H)
+:567.2。
【0483】
実施例122.{トランス−3−(4−{[4−(メトキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単一の異性体)
【化197】
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表題化合物を、実施例121、ステップEの方法によって、そのステップにおけるSEM保護中間体の分離からのピーク2を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(7.2mg、12%)。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ10.98(s,1H)、8.87(s,1H)、8.50(s,1H)、8.36(s,1H)、7.43(dd,J=3.7,2.0Hz,1H)、7.18(s,1H)、6.84(s,1H)、6.81(dd,J=3.6,1.6Hz,1H)、5.17−5.10(m,1H)、4.45(s,2H)、3.43(s,3H)、3.23(s,2H)、3.07−2.99(m,2H)、2.94(tt,J=6.8,6.9Hz,1H)、2.66(br m,2H)、2.53−2.41(m,2H)、2.27(br m,J=10.5Hz,2H)、2.13−2.03(m,2H)、1.88−1.75(m,2H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−68.93(s);LCMS(M+H)
+:567.2。
【0484】
実施例123.{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された単一の異性体)
【化198】
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ステップA.4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
0℃の塩化メチレン(1.0mL)中の[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]メタノール(142mg、0.671mmol、実施例121、ステップA)の溶液に、1H−イミダゾール(55mg、0.80mmol)、続いてtert−ブチルクロロジフェニルシラン(190μL、0.74mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(4mg、0.03mmol)を添加した。反応物を室温まで加温しながら64時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、それを水、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。ヘキサン中0〜4%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、白色の固体として生成物を得た(0.20g、66%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.70−7.58(m,4H)、7.55−7.34(m,8H)、4.77(s,2H)、1.12(s,9H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.49(s);LCMS(M+H)
+:450.1。
【0485】
ステップB.tert−ブチル 4−{[4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.0mL)中の水素化ナトリウム(36mg、0.89mmol、鉱物油中60%)に、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(0.18g、0.89mmol、Aldrich)を添加した。45分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(0.60mL)中の4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.20g、0.44mmol、ステップAから)を添加し、混合物を一晩撹拌した。反応物を水で反応停止処理して希釈し、エーテルで抽出した。抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜5%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、油として生成物を得た(0.19g、52%)。LCMS(M−tBu+H)
+:559.2
【0486】
ステップC.4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
1,4−ジオキサン(2.0mL)中のtert−ブチル4−{[4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(0.19g、0.23mmol、ステップBから)の溶液に、ジオキサン中4.0M塩化水素(0.50mL、2.0mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌した。追加のジオキサン中4.0M塩化水素(0.50mL、2.0mmol)を添加し、撹拌を2時間継続した。混合物を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウムを使用して、pHを7〜8の間に調整し、次いで生成物を2回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM中0〜15%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、油として生成物を得た(62mg、52%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.69−7.62(m,4H)、7.48−7.34(m,6H)、7.14−7.11(m,1H)、6.91(s,1H)、5.17(tt,J=8.7,4.0Hz,1H)、4.71(s,2H)、3.13(dt,J=12.7,4.5Hz,2H)、2.78(ddd,J=12.7,9.7,3.0Hz,2H)、2.07(dq,J=12.2,4.1Hz,2H)、1.67(dtd,J=13.0,9.4,3.9Hz,2H)、1.11(s,9H);LCMS(M+H)
+:515.2。
【0487】
ステップD.{3−(4−{[4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(シス−およびトランス−異性体の混合物)
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(8.8mg、0.14mmol)および二塩化亜鉛(9.5mg、0.070mmol)を、メタノール(0.56mL、14mmol)中に組み合わせ、2時間撹拌して、JOC 1985,50,1927−1932に参照される還元性溶液を生成した。その後、{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(66mg、0.14mmol、実施例1aのステップ7から)および4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(60.mg、0.12mmol、ステップCから)を、メタノール(2.0mL)中に組み合わせて溶解させ、次いで上記で生成された還元性混合物を添加した。反応物を一晩撹拌した。追加の0.3当量の予備撹拌したNaCNBH
3/ZnCl
2混合物を添加した。3時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈し、それを飽和重炭酸ナトリウム溶液、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜80%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、シス−およびトランス−異性体の混合物として生成物を得た(43mg、40%)。LCMS(M+2H)
2+:461.4。
【0488】
ステップE.{シス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルおよび{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された各ジアステレオマー)
エタノール(10.mL、180mmol)中の{3−(4−{[4−({[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.35g、0.38mmol、ステップDからのシス−およびトランス−異性体の混合物)に、水中5.0M水酸化ナトリウムを添加した(1.5mL、7.6mmol)。3時間撹拌した後、反応混合物をDCMとブラインとの間で分配した。水層を更なる1回分のDCMで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。DCM中0〜10%MeOHの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、異性体の混合物を得た(0.22g、76%)。異性体を、キラルHPLC(ヘキサン中45%EtOHで、18mL/分、約44mg/注射で溶出する、Phenomenex Lux−Cellulose 2カラム)によって分離した。ピーク1保持時間:6.0分間、ピーク2保持時間:10.2分間。
ピーク1、トランス異性体、83mg:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ8.84(s,1H)、8.47(s,1H)、8.33(s,1H)、7.40(d,J=3.7Hz,1H)、7.21(s,1H)、6.89(s,1H)、6.81(d,J=3.7Hz,1H)、5.68(s,2H)、5.15(br m,1H)、4.73(s,2H)、3.61−3.45(m,2H)、3.22(s,2H)、3.08−2.97(m,2H)、2.97−2.84(m,1H)、2.67(br m,2H)、2.48(br m,2H)、2.25(br m,2H)、2.07(br m,2H)、1.84(br m,2H)、0.98−0.84(m,2H)、−0.05(s,9H);LCMS(M+H)
+:683.4。
ピーク2、シス異性体、78mg:
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ8.83(s,1H)、8.39(s,1H)、8.29(s,1H)、7.39(d,J=3.7Hz,1H)、7.21(s,1H)、6.90(s,1H)、6.80(d,J=3.7Hz,1H)、5.67(s,2H)、5.20−5.06(m,1H)、4.73(s,2H)、3.64−3.46(m,2H)、3.14(s,2H)、2.90(tt,J=7.4,7.8Hz,1H)、2.84−2.76(m,2H)、2.75−2.52(m,4H)、2.28(br m,2H)、2.04(br m,2H)、1.81(br m,2H)、1.69(s,2H)、1.01−0.81(m,2H)、−0.06(s,9H);LCMS(M+H)
+:683.3。
【0489】
ステップF.{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(30.mg、0.044mmol、ステップEからのピーク1)を、塩化メチレン(3.0mL)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.0mL、39mmol)を添加した。1.5時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去した。残渣を、1.0mLメタノール中に溶解させ、0.10mLエチレンジアミンを添加した。LCMSによって決定して脱保護が完了したとき、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、遊離塩基として生成物を得た(18mg、75%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(dd,J=3.6,2.3Hz,1H)、7.37(s,1H)、7.08(dd,J=3.6,1.7Hz,1H)、6.99(s,1H)、5.57(t,J=5.8Hz,1H)、5.00(tt,J=8.5,4.2Hz,1H)、4.56(d,J=5.7Hz,2H)、3.42(s,2H)、3.09−2.93(m,2H)、2.81(tt,J=7.3,7.3Hz,1H)、2.65(br m,J=11.5Hz,2H)、2.41−2.28(m,2H)、2.17(br m,2H)、2.01(br m,2H)、1.69(br m,J=11.1Hz,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.39(s);LCMS(M+H)
+:553.2。
【0490】
実施例124.{シス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された単一の異性体)
【化199】
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実施例123、ステップFの手順に従って、実施例123、ステップEからのピーク2を使用して、遊離塩基として生成物を得た。LCMS(M+H)
+:553.2。
【0491】
実施例125.{トランス−3−(4−{[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された単一の異性体)
【化200】
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ステップA.2−[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]プロパン−2−オール
0℃のテトラヒドロフラン(5mL)中のエチル2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸塩(0.200g、0.789mmol、Anichem)の溶液に、ジエチルエーテル中3.0M臭化メチルマグネシウム(0.66mL、2.0mmol)を添加した。30分後、反応物を、飽和塩化アンモニウム溶液の添加によって反応停止処理し、3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。ステップBで更に精製することなく使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.70(d,J=1.4Hz,1H)、7.66−7.59(m,1H)、1.59(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.30(s);LCMS(M+H)
+:240.1。
【0492】
ステップB.2−[2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]プロパン−2−オール
Tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(0.95g、4.7mmol、Aldrich)を、テトラヒドロフラン(7mL、80mmol)中の水素化ナトリウム(0.19g、4.7mmol、鉱物油中60%)に添加した。4時間撹拌した後、追加のテトラヒドロフラン(5mL)を添加し、続いてテトラヒドロフラン(7mL)中溶液としての2−[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]プロパン−2−オール(0.189g、0.789mmol、ステップAから)を添加した。反応物を50℃まで4時間加熱し、次いで65℃まで上昇させ、一晩撹拌した。室温まで冷却すると、水を添加し、生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、デカントし、濃縮した。生成物を、分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製した。中間体Boc保護生成物:
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.33(s,1H)、6.97(s,1H)、5.29−5.21(m,1H)、3.71(ddd,J=13.7,6.9,3.8Hz,2H)、3.30(ddd,J=13.1,8.3,3.6Hz,2H)、2.64(s,1H)、1.99−1.91(m,2H)、1.77−1.65(m,2H)、1.55(s,6H)、1.45(s,9H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−68.72(s)。
【0493】
この生成物の一部分(87mg)を、ジオキサン中4.0M塩化水素(2mL、8mmol)を含有する1,4−ジオキサン(5mL)中で、一晩撹拌することによってBoc−脱保護した。反応混合物を十分な飽和重炭酸ナトリウム溶液中に注いで、混合物を塩基性にした。生成物を次いで、4回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。LCMS(M+H)
+:305.1。
【0494】
ステップC.{トランス−3−(4−{[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された単一の異性体)
メタノール中(1mL、20mmol)の二塩化亜鉛(0.017g、0.13mmol)に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.0161g、0.256mmol)を添加した。この溶液を2時間撹拌し、これを溶液Aと称す。次いで、2−[2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]プロパン−2−オール(0.078g、0.26mmol、ステップBから)および{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.108g、0.256mmol、実施例1aのステップ7から)を、メタノール(2mL)中に組み合わせて、溶液Bを形成した。数分後、溶液Aを溶液Bに添加し、反応物を40時間撹拌した。水を添加し、生成物を3回分の酢酸エチルで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、濃縮した。0〜10%MeOH/DCMの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、シスおよびトランス異性体の混合物としてSEM保護生成物を得た。キラルHPLCを使用して、異性体(Phenomenex Lux−Cellulose 2、30%EtOH/Hx、22mL/分、約22mg/注射)を分離した。1番目の異性体が溶出する保持時間(ピーク1):6.65分間、2番目の異性体が溶出する保持時間(ピーク2):11.45分間。ピーク1を1:1 TFA:DCMと共に1.5時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、次いで残渣を、メタノール中の0.7mLエチレンジアミンと共に2時間撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.56(s,1H)、8.84(s,1H)、8.49(s,1H)、8.34(s,1H)、7.38(dd,J=3.7,1.6Hz,1H)、7.33(d,J=1.4Hz,1H)、6.96(s,1H)、6.81(d,J=4.0Hz,1H)、5.16(ddd,J=11.2,7.4,3.6Hz,1H)、3.23(s,2H)、3.07−3.00(m,2H)、2.94(tt,J=6.8,7.0Hz,1H)、2.67(br m,2H)、2.52−2.40(m,2H)、2.26(br m,2H)、2.08(br m,2H)、1.85(br m,J=4.3Hz,3H)、1.56(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.72(s);LCMS(M+H)
+:581.3。
【0495】
実施例126.{シス−3−(4−{[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された単一の異性体)
【化201】
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表題化合物を、実施例125、ステップCに記載されるように、そのステップにおけるキラルHPLC実行からのピーク2を使用して調製した。
1H NMR(500MHz,CDCl
3)δ9.81(s,1H)、8.82(s,1H)、8.34(s,1H)、8.28(s,1H)、7.36(d,J=3.6Hz,1H)、7.33(d,J=1.3Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.77(d,J=3.6Hz,1H)、5.15(ddd,J=11.4,7.6,3.3Hz,1H)、3.14(s,2H)、2.92(tt,J=7.5,7.5Hz,1H)、2.84−2.58(m,6H)、2.30(br m,2H)、2.13−1.99(m,2H)、1.94−1.74(m,2H)、1.56(s,6H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.72(s);LCMS(M+H)
+:581.3。
【0496】
実施例127.{トランス−3−(4−{[4−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化202】
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N,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.6μL、0.044mmol)およびメタンスルホン酸無水物(methanesulphonic anhydride)(5.4mg、0.031mmol、Aldrich)を、塩化メチレン(0.30mL)中の{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(15mg、0.022mmol、実施例123、ステップEからのピーク1)の溶液に添加した。1時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、テトラヒドロフラン(0.20mL)およびtert−ブチルアミン(34μL、0.33mmol、Aldrich)を添加した。混合物をバイアル中に密封し、50℃まで2時間加熱した。溶媒および過剰のアミンを真空下で除去した。残渣をTFA/DCMの1:1混合物中で1時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、残渣を、脱保護が完了するまでエチレンジアミン(0.1mL)を含有するメタノール(1mL)中で撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(5.5mg、41%)。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.12(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.43(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.06(s,1H)、5.04−4.94(m,1H)、3.71(d,J=6.4Hz,2H)、3.42(s,2H)、3.08−2.96(m,2H)、2.81(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.63(br m,2H)、2.40−2.28(m,2H)、2.20−1.90(m,4H)、1.68(d,J=10.4Hz,2H)、1.05(s,9H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−67.26(s);LCMS(M+H)
+:608.4。
【0497】
実施例128.{シス−3−(4−{[4−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例127の手順に従って、{シス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(15mg、0.022mmol、実施例123、ステップEからのピーク2)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(6.3mg、47%)。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40−8.38(m,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.43(s,1H)、7.09−7.00(m,2H)、5.05−4.93(m,1H)、3.71(d,J=6.6Hz,2H)、3.47(s,2H)、2.93(tt,J=7.4,7.7Hz,1H)、2.70−2.55(m,4H)、2.25−1.89(m,6H)、1.77−1.52(m,2H)、1.05(s,9H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−67.25(s);LCMS(M+H)
+:608.4。
【0498】
実施例129.{トランス−3−(4−{[4−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例127の方法に従って、メタノール中7.0Mアンモニア(0.16mL、1.1mmol、Aldrich)を室温で一晩使用して調製した(7.7mg、64%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.43(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.04(s,1H)、5.06−4.92(m,1H)、3.74(s,2H)、3.42(s,2H)、3.07−2.93(m,2H)、2.81(tt,J=7.2,7.4Hz,1H)、2.65(br m,J=14.0Hz,2H)、2.40−2.29(m,2H)、2.16(br m,2H)、2.01(br m,2H)、1.77−1.52(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.26(s);LCMS(M+H)
+:551.8。
【0499】
実施例130.{トランス−3−(4−{[4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例127の方法に従って、THF中2.0Mジメチルアミン(0.11mL、0.22mmol、Aldrich)を室温で2時間使用して調製した(8.3mg、65%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.36(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(s,1H)、5.04−4.96(m,1H)、3.46(s,2H)、3.42(s,2H)、3.06−2.94(m,2H)、2.81(tt,J=7.3,7.4Hz,1H)、2.65(br m,2H)、2.42−2.21(m,2H)、2.22−2.07(m,8H)、2.00(br m,J=8.4Hz,2H)、1.75−1.63(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.35(s);LCMS(M+H)
+:580.3。
【0500】
実施例131.{トランス−3−(4−{[4−[(エチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例127の手順に従って、エチルアミン(0.124mL、2.20mmol、Aldrich)を室温で一晩使用して調製した(6.2mg、49%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.41(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.03(s,1H)、4.99(tt,J=8.0,3.2Hz,1H)、3.73(s,2H)、3.42(s,2H)、3.08−2.95(m,2H)、2.81(tt,J=7.4,7.5Hz,1H)、2.65(br m,J=12.8Hz,2H)、2.48(q,J=7.1Hz,2H)、2.40−2.31(m,2H)、2.17(br m,J=10.7Hz,2H)、2.00(br m,2H)、1.77−1.55(m,2H)、1.01(t,J=7.1Hz,3H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.29(s);LCMS(M+H)
+:580.3。
【0501】
実施例132.{トランス−3−(4−{[4−[(メチルアミノ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物を、実施例127の手順に従って、エタノール中33重量%メチルアミン(69mg、0.73mmol)を室温で一晩使用して調製した(4.7mg、57%)。
1H NMR(300MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.41(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.02(s,1H)、5.05−4.95(m,1H)、3.68(s,2H)、3.42(s,2H)、3.07−2.95(m,2H)、2.81(tt,J=7.3,7.5Hz,1H)、2.64(br m,2H)、2.41−2.30(m,2H)、2.23(s,3H)、2.21−2.09(m,2H)、2.01(br m,3H)、1.80−1.54(m,2H);
19F NMR(282MHz,dmso)δ−67.30(s);LCMS(M+H)
+:566.3。
【0502】
実施例133.2−[(1−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(単一の異性体)
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
ステップA.2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル
2−クロロ−4−ヨード−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.50g、1.5mmol、European Journal of Organic Chemistry,(18)3793−3798;2004に記載される方法に従って調製)およびシアン化銅(0.52g、5.8mmol)を、N−メチルピロリジノン(2mL)中に混合した。反応バイアルを密封し、マイクロ波中で120℃まで10分間加熱した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、それを濾過した。有機層を水(3回)、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。ヘキサン中0〜15%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、無色の油として生成物を得た(0.24g、64%)。
【0503】
ステップB.tert−ブチル 4−{[4−(アミノカルボニル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
Tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(0.37g、1.8mmol、Aldrich)を、テトラヒドロフラン(2.1mL)中の水素化ナトリウム(74mg、1.8mmol、鉱物油中60%)に添加した。45分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(1.3mL)中の2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(0.24g、0.93mmol、ステップAから)を導入した。一晩撹拌した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わされた抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜40%EtOAcの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(0.20g、44%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ7.58(d,J=1.2Hz,1H)、7.23(dd,J=1.3,0.6Hz,1H)、6.15(s,1H)、5.75(s,1H)、5.30(tt,J=7.7,3.8Hz,1H)、3.95−3.62(m,4H)、3.33(ddd,J=13.5,8.4,3.7Hz,2H)、3.02(ddd,J=13.3,9.8,3.4Hz,2H)、1.58(s,9H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.97(s);LCMS(M+Na)
+:412.0。
【0504】
ステップC.2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド
tert−ブチル4−{[4−(アミノカルボニル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.41mmol、ステップBから)を、1,4−ジオキサン(3.0mL、38mmol)中に溶解させ、ジオキサン中4.0M塩化水素(2.4mL、9.8mmol)で処理した。2.5時間後、混合物を水酸化アンモニウムで処理して、pH11を達成し、15mLのアセトニトリルを添加した。混合物を濾過し、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、生成物を得た(72mg、60%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ8.35(s,1H)、7.91(s,1H)、7.76(d,J=1.2Hz,1H)、7.49(s,1H)、5.05(tt,J=8.9,4.1Hz,1H)、2.95(dt,J=12.6,4.2Hz,2H)、2.57(ddd,J=12.7,10.0,2.9Hz,2H)、2.01−1.87(m,2H)、1.60−1.41(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.49(s);LCMS(M+H)
+:290.1。
【0505】
ステップD.2−[(1−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミドおよび2−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(単離された各ジアステレオマー)
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(21mg、0.34mmol)および二塩化亜鉛(23mg、0.17mmol)を、メタノール中(1.2mL)に組み合わせ、2時間撹拌した。別個に、{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.11g、0.27mmol、実施例1aのステップ7から)および2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(70.mg、0.24mmol、ステップCから)を、メタノール(3.4mL)中で撹拌して溶解させ、次いでZnCl
2およびNaCNBH
3を組み合わせた溶液を添加した。一晩撹拌した後、混合物を、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、次の2つの異性体を得た:ピーク1(溶出された1番目のピーク)は、シス−異性体(49mg、29%)であり、ピーク2(溶出した2番目のピーク)は、トランス−異性体(56mg、33%)であった。
ピーク1、シス−:
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.90(s,1H)、8.45(s,1H)、8.36(s,1H)、7.63(d,J=1.2Hz,1H)、7.46(d,J=3.7Hz,1H)、7.28(s,1H)、6.86(d,J=3.7Hz,1H)、6.17(s,1H)、5.80(s,1H)、5.73(s,2H)、5.29−5.19(m,1H)、3.72−3.44(m,2H)、3.21(s,2H)、3.06−2.49(m,7H)、2.48−2.22(m,2H)、2.24−2.01(m,2H)、1.99−1.80(m,2H)、1.08−0.87(m,2H)、0.00(s,9H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.97(s);LCMS(M+H)
+:696.1。ピーク2、トランス−:
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.85(s,1H)、8.48(s,1H)、8.33(s,1H)、7.57(d,J=1.2Hz,1H)、7.41(d,J=3.7Hz,1H)、7.22(s,1H)、6.82(d,J=3.7Hz,1H)、6.12(s,1H)、5.74(s,1H)、5.68(s,2H)、5.19(tt,J=7.5,3.9Hz,1H)、3.62−3.46(m,2H)、3.22(s,2H)、3.11−2.99(m,2H)、2.93(tt,J=6.4,7.0Hz,1H)、2.66(br m,2H)、2.57−2.41(m,2H)、2.27(br m,2H)、2.05(br m,2H)、1.93−1.76(m,2H)、1.01−0.77(m,2H)、−0.06(s,9H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.97(s);LCMS(M+H)
+:696.1。
【0506】
ステップE.2−[(1−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル
トリエチルアミン(16μL、0.11mmol)、続いてトリクロロ酢酸無水物(16μL、0.086mmol、Aldrich)を、0℃の塩化メチレン(1.5mL)中の2−[(1−{シス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(20.mg、0.029mmol、ステップDからのピーク1)の溶液に添加した。25分後、1.5mL TFAを反応物に添加した。1時間撹拌した後、TFAおよびDCMを真空下で除去した。残渣を、1.0mLメタノール中に溶解させ、0.20mLエチレンジアミンを添加した。脱保護を完了した後、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を使用して、遊離塩基として生成物を得た(13mg、83%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(s,1H)、8.00(s,1H)、7.78(s,1H)、7.60(d,J=3.5Hz,1H)、7.06(d,J=3.5Hz,1H)、5.04(tt,J=7.5,3.2Hz,1H)、3.47(s,2H)、2.94(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.75−2.55(m,6H)、2.19(br m,J=10.5Hz,2H)、2.01(br m,2H)、1.78−1.58(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.77(s);LCMS(M+H)
+:548.0。
【0507】
実施例134.2−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(調製された単一の異性体)
【化209】
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表題化合物を、実施例133、ステップEの手順に従って、2−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド(48mg、0.069mmol、実施例133、ステップDからのピーク2)を使用して調製して、遊離塩基として生成物を得た(29mg、77%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(d,J=0.6Hz,1H)、8.00(d,J=1.0Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、5.09−4.94(m,1H)、3.42(s,2H)、3.08−2.96(m,2H)、2.82(tt,J=7.4,7.4Hz,1H)、2.66(br m,J=12.3Hz,2H)、2.41−2.28(m,2H)、2.15(br m,J=10.8Hz,2H)、2.03(br m,2H)、1.81−1.52(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.78(s);LCMS(M+H)
+:548.0。
【0508】
実施例135.{シス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化210】
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リチウム3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(23.1mg、0.0913mmol、米国特許第2010/197924号)を、テトラヒドロフラン(0.67mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(33.9μL、0.244mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(32.4mg、0.0852mmol)を添加し、混合物を15分間撹拌した。{シス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(30.0mg、0.0609mmol、実施例1aのステップ9から)を次いで添加し、反応物を2時間撹拌した。酢酸エチルおよび水を添加し、層を分離した。有機層を水、0.1NのNaOH、および飽和NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM:TFAの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、再度濃縮した。メタノール(1mL)、続いて0.2mLのエチレンジアミンを添加した。、脱保護が完了するまで反応物を撹拌した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(20mg、40%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.14(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、7.71(br m,1H)、7.62(br m,1H)、7.61(d,J=3.6Hz,1H)、7.59(br m,1H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、3.64(br m,2H)、3.51(s,2H)、3.47(s,2H)、3.30(br m,2H)、2.95(tt,J=7.6,7.7Hz,1H)、2.69−2.54(m,4H)、2.40(br m,2H)、2.29(br m,2H)、2.15(s,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−61.46(s);LCMS(M+H)
+:592.3。
【0509】
実施例136.3−[(4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペラジン−1−イル)カルボニル]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
【化211】
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メチル3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸塩(0.30g、1.1mmol、実施例43、ステップAから)を、THF(20mL)および水(6mL)の混合物中の水酸化リチウム一水和物(0.555g、13.2mmol)と共に3時間撹拌することによって加水分解した。混合物を1NのHClの添加によって酸性化して、pH10を達成し、溶媒を真空下で除去した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)による精製により、0.26gの生成物(91%)を得た。加水分解によって得られた3−ブロモ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]安息香酸(31.4mg、0.122mmol)の一部分を、テトラヒドロフラン(0.90mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(45.3μL、0.325mmol)およびN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(43.2mg、0.114mmol)を添加した。混合物を15分間撹拌し、次いで{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(40.0mg、0.0812mmol、実施例1bのステップ1から)を添加した。反応物を2時間撹拌し、反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。層を分離し、有機層を水、0.1NのNaOH、および飽和NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中に溶解させ、シアン化亜鉛(57mg、0.49mmol)を添加した。反応混合物を、窒素流を混合物に通して発泡させることによって10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19mg、0.016mmol)を次いで添加した。反応物を120℃までマイクロ波中で30分間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。層の分離後、有機層を水で2回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をDCM:TFAの1:1混合物中で1時間撹拌し、次いで濃縮した。脱保護を完了するために、残渣をメタノール(1mL)中に再溶解させ、0.2mLのエチレンジアミンを添加し、脱保護が完了するまで撹拌した。2回の順次の分取HPLC−MS実行(最初に酸性方法(acidic method)を用いて、0.1%TFAを含有するMeCN/H
2Oの勾配を使用して溶出する、C18、次いで塩基性方法(basic method):0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製、続いて凍結乾燥により、遊離塩基として生成物を得た(14.1mg、31%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.80(dd,1H)、7.77(dd,1H)、7.62(dd,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、3.65(br m,2H)、3.46(s,2H)、3.43(s,2H)、3.31(br m,2H)、3.07−2.93(m,2H)、2.83(tt,J=7.2,7.3Hz,1H)、2.44−2.21(m,6H)、2.14(s,6H);LCMS(M+H)
+:549.2。
【0510】
実施例137.3−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.tert−ブチル4−[3−ブロモ−5−(メトキシカルボニル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例40、ステップ5の方法に従って、出発物質としてメチル3−ブロモ−5−ヒドロキシ安息香酸塩を使用して調製した。LCMS(M+H−100)
+:314.0,316.0。
【0511】
ステップ2.tert−ブチル4−[3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
THF(10mL)中のtert−ブチル4−[3−ブロモ−5−(メトキシカルボニル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート(520mg、1.2mmol)の溶液に、テトラヒドロホウ酸リチウム(27.3mg、1.26mmol)を添加した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を1NのHClで反応停止処理した。有機溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LCMS(M+Na)
+:408.1,410.1。
【0512】
ステップ3.tert−ブチル4−(3−ブロモ−5−ホルミルフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
0℃のDCM(20mL)中のtert−ブチル4−[3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.47g、1.2mmol)の溶液に、デス−マーチン−ペルヨージナン(0.67g、1.6mmol)を添加した。2時間撹拌した後、反応液を飽和NaHCO
3中に注ぎ、DCM(3回)で抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、デカントし、蒸発させて、所望の生成物を得、それを更に精製することなく使用した。
【0513】
ステップ4.tert−ブチル4−{3−ブロモ−5−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
エタノール(1.9mL)および水(0.6mL)中のtert−ブチル4−(3−ブロモ−5−ホルミルフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(205mg、0.533mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(40.8mg、0.587mmol)および酢酸ナトリウム(61.3mg、0.747mmol)を順次添加し、次いで結果として生じた溶液を1時間還流した。大部分の有機溶媒を真空下で除去し、溶液を水で希釈した。結果として生じた沈殿物を収集し、真空下で乾燥させて、白色の固体として所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:399.1,401.1。
【0514】
ステップ5.tert−ブチル4−(3−ブロモ−5−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
ピリジン(1.2mL)中のtert−ブチル4−{3−ブロモ−5−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(157mg、0.393mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.12mL、1.6mmol)を添加した。反応混合物を60℃で2時間加熱した。反応液を酢酸エチルおよび飽和CuSO
4溶液で希釈した。有機層をCuSO
4で2回、1NのHCl、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:381.1,383.1。
【0515】
ステップ6.tert−ブチル4−{3−シアノ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
この化合物を、実施例40、ステップ6の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−(3−ブロモ−5−シアノフェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:360.1。
【0516】
ステップ7.3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)ベンゾニトリル
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{3−シアノ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:260.1。
【0517】
ステップ8.3−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル、3−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)ベンゾニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:666.3
【0518】
ステップ9.3−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として3−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−5−[(ジメチルアミノ)メチル]ベンゾニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:536.3。
【0519】
実施例138.{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化213】
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ステップ1.メチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩
ジオキサン(50mL)中のメチル3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(6.72g、23.7mmol)、4,4,5,5,4’,4’,5’5’−オクタメチ−[2,2’]ビ[1,3,2]ジオキサボロライル(dioxaborolayl)](6.63、26.1mmol)、Pd(dppf)(0.58g、0.71mmol)、および酢酸カリウム(7.0g、71mmol)の混合物をN
2で脱気し、100℃で14時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、粗残渣を、シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。(7.2g、92%)。LCMS(M+H)
+:331.1。
【0520】
ステップ2.3−ヒドロキシ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
水(90mL)中の硫酸銅(II)五水和物(0.43g、1.7mmol)、o−フェナントロリン(0.62g、3.4mmol)、メチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩(5.70g、17.3mmol)、および水酸化カリウム(3.42g、51.8mmol)の混合物を、室温で空気に曝露して一晩撹拌した。反応物を6MのHClで酸性化し、酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチルで1回抽出した。組み合わされた有機溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、精製することなく次のステップで使用した。
【0521】
ステップ3.メチル3−ヒドロキシ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩
メタノール(110mL)中の3−ヒドロキシ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(3.56g、17.3mmol)の溶液に、ジオキサン中4.0M塩化水素(110mL、460mmol)を添加した。結果として生じた混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を濃縮した。残渣を、シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として所望の生成物を得た。
【0522】
ステップ4.tert−ブチル4−[3−(メトキシカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例40、ステップ5の方法に従って、出発物質としてメチル3−ヒドロキシ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸塩を使用して調製した。LCMS(M+H−100)
+:304.0。
【0523】
ステップ5.tert−ブチル4−[3−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例137、ステップ2(これは、LiBH
4還元である)の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−(メトキシカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H−56)
+:320.0。
【0524】
ステップ6.tert−ブチル4−[3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例137、ステップ3の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−(メトキシカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H−56)
+:318.0。
【0525】
ステップ7.tert−ブチル4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例41、ステップ2の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートおよびジメチルアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:403.2。
【0526】
ステップ8.N,N−ジメチル−1−[3−(ピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メタンアミン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:303.1。
【0527】
ステップ9.{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
この化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質としてN,N−ジメチル−1−[3−(ピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メタンアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:709.3。
【0528】
ステップ10.{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−{4−[3−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:579.2。
【0529】
実施例139.{トランス−3−{4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.tert−ブチル4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩
表題化合物を、実施例41、ステップ2の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートおよびジエチルアミンを使用して調製した。LCMS(M+H−100)
+:331.2。
【0530】
ステップ2.N N−エチル−N−[3−(ピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]エタンアミン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩を使用して調製した。LCMS(M+H)
+:331.2。
【0531】
ステップ3.{シス−3−{4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−{4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質としてN,N−エチル−N−[3−(ピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]エタンアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:737.3
【0532】
ステップ4.{トランス−3−{4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−{4−[3−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−イル}−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:607.3。
【0533】
実施例140.{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化215】
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ステップ1.tert−ブチル4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
この化合物を、実施例40、ステップ6の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−[3−ブロモ−5−(ジフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H−100)
+:331.2。
【0534】
ステップ2.1−[3−(ジフルオロメチル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N,N−ジメチルメタンアミン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:331.2。
【0535】
ステップ3.{シス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として1−[3−(ジフルオロメチル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N,N−ジメチルメタンアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:691.3。
【0536】
ステップ4.{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。
1H NMR(300MHz,DMSO):δ12.06(brs,1H)、8.77(s,1H)、8.63(s,1H)、8.36(s,1H)、7.54(d,1H)、6.94(m,5H)、4.40(m,1H)、3.31(m,4H)、3.95(m,2H)、2.73(m,2H)、2.55(m,2H)、2.27(m,2H)、2.05(m,8H)、1.91(m,2H)、1.59(m,2H);;LCMS(M+H)
+:561.3。
【0537】
実施例141.{トランス−3−[4−({6−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}オキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化216】
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ステップ1.tert−ブチル4−({6−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
DMF(0.7mL)中のtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(44.2mg、0.219mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(13.2mg、0.329mmol)を添加した。30分間撹拌した後、1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(45mg、0.22mmol)を反応バイアルに添加した。反応液を100℃で一晩加熱した。反応液をメタノールで希釈し、分取LCMSにより精製して、所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:370.1。
【0538】
ステップ2.1−[2−クロロ−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピリジン−4−イル]−N,N−ジメチルメタンアミン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−({6−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:270.1。
【0539】
ステップ3.{シス−3−[4−({6−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}オキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−[4−({6−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}オキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として1−[2−クロロ−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピリジン−4−イル]−N,N−ジメチルメタンアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:676.3
【0540】
ステップ4.{トランス−3−(4−{3−(ジフルオロメチル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−[4−({6−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}オキシ)ピペリジン−1−イル]−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO):δ;LCMS(M+H)
+:546.3。
【0541】
実施例142.{トランス−3−(4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.tert−ブチル4−{[6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
反応フラスコ中、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(2.02g、10.0mmol)および4,6−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(2.18g、10.0mmol)を、THF(19.7mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。水素化ナトリウム(0.603g、15.1mmol)を添加し、次いで混合物を30分間0℃で、および25℃で更に16時間撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、それを酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、生成物を得た。
【0542】
ステップ2.tert−ブチル4−{[2−(トリフルオロメチル)−6−ビニルピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
DMF(8.7mL)中のtert−ブチル4−{[6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(0.742g、1.94mmol)の溶液に、(2−エテニル)トリ−n−ブチルすず(0.682mL、2.33mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(112mg、0.0972mmol)を添加した。反応液を65℃で一晩撹拌した。反応液を酢酸エチルおよび飽和KF溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機溶液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムにより精製して、薄茶色の油として所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:374.2。
【0543】
ステップ3.tert−ブチル4−{[6−(1,2−ジヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
メタノール(7mL)およびtert−ブチルアルコール(5.2mL)中のtert−ブチル4−{[2−(トリフルオロメチル)−6−ビニルピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(614mg、1.64mmol)の溶液に、N−メチルモルホリンN−オキシド(212mg、1.81mmol)および水(5.2mL)を添加した。この溶液に、四酸化オスミウム(20.9mg、0.0822mmol)を次いで添加した。3時間撹拌した後、更なる1当量のN−メチルモルホリンN−オキシドを添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。溶液を濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:408.2。
【0544】
ステップ4.tert−ブチル4−{[6−ホルミル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
THF(10.mL)および水(6.0mL)中のtert−ブチル4−{[6−(1,2−ジヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(542mg、1.33mmol)の溶液に、酢酸(20.μL、0.35mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム(854mg、3.99mmol)を−5℃で添加した。30分間撹拌した後、反応混合物をエーテルおよび水で希釈した。水層を酢酸エチルで1回抽出し、組み合わされた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。有機溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルカラムにより精製して、無色の油として所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:376.1。
【0545】
ステップ5.tert−ブチル4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例41、ステップ2の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−ホルミル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートおよびジメチルアミンを使用して調製した。LCMS(M+H−100)
+:405.2。
【0546】
ステップ6.N,N−ジメチル−1−[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メタンアミン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:305.1。
【0547】
ステップ7.{シス−3−(4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質としてN,N−ジメチル−1−[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メタンアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:711.3
【0548】
ステップ8.{トランス−3−(4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{[6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。
1H NMR(400MHz、CD3OD):δ8.74(s,1H)、8.67(s,1H)、8.41(s,1H)、7.52(d,1H)、7.06(s,1H)、6.99(d,1H)、5.26(m,1H)、3.59(m,2H)、3.30(m,1H)、3.09(m,2H)、2.96(m,2H)、2.76(m,2H)、2.49(m,2H)、2.30(m,8H)、2.14(m,2H)、1.91(m,2H);LCMS(M+H)
+:581.3。
【0549】
実施例143.{トランス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.tert−ブチル4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
この化合物を、実施例41、ステップ2の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−ホルミル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートおよびエチルアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:405.2。
【0550】
ステップ2.N−{[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メチル}エタンアミン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:305.2。
【0551】
ステップ3.{シス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質としてN−{[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メチル}エタンアミンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:711.3。
【0552】
ステップ4.{トランス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{[6−[(エチルアミノ)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:581.3。
【0553】
実施例144.{トランス−3−(4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化219】
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ステップ1.tert−ブチル4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
この化合物を、実施例41、ステップ2の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−ホルミル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートおよびアゼチジン−3−オールを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:433.3。
【0554】
ステップ2.1−{[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メチル}アゼチジン−3−オール
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:333.1。
【0555】
ステップ3.{シス−3−(4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として1−{[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メチル}アゼチジン−3−オールを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:739.3。
【0556】
ステップ4.{トランス−3−(4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{[6−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:609.2。
【0557】
実施例145.{トランス−3−(4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化220】
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ステップ1.6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オン
メタノール(25mL)中の2,2,2−トリフルオロエタンイミドアミド(3.02g、22.9mmol)および3−オキソ酪酸、メチルエステル(2.60mL、24.0mmol)の溶液に、25重量%ナトリウムメトキシド(10.5mL、45.8mmol)を添加した。反応液を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去し、酢酸エチルおよび5MのHClで希釈した。水層を酢酸エチルで1回抽出した。有機溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として所望の生成物を得た。
【0558】
ステップ2.tert−ブチル4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例40、ステップ5の方法に従って、出発物質として6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:362.2。
【0559】
ステップ3.4−メチル−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジントリフルオロ酢酸塩
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:333.1。
【0560】
ステップ4.{シス−3−(4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として4−メチル−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジントリフルオロ酢酸塩を使用して調製した。LCMS(M+H)
+:668.3。
【0561】
ステップ5.{トランス−3−(4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{[6−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:538.2。
【0562】
実施例146{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化221】
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ステップ1.tert−ブチル4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
メタノール(2.0mL)中のtert−ブチル4−{[6−ホルミル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(202mg、0.538mmol)の溶液に、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(20.4mg、0.538mmol)を添加した。反応液を室温で4時間撹拌した。反応物を水で反応停止処理し、酢酸エチル(2回)で抽出した。有機溶液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムにより精製して、所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:378.2。
【0563】
ステップ2.[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メタノール
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:278.2。
【0564】
ステップ3.{シス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として[6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メタノールを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:684.3。
【0565】
ステップ4.{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:554.2。
【0566】
実施例147{トランス−3−(4−{[6−(アミノメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化222】
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ステップ1.[6−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メチルメタンスルホネート
DCM(1.0mL)中の{トランス−3−(4−{[6−(ヒドロキシメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(98.5mg、0.144mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(13.4μL、0.173mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(37.6μL、0.216mmol)を0℃で添加した。溶液を同じ温度で1時間撹拌した。反応液をDCMおよび水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、所望の生成物を得た。粗物質を、精製することなく次で使用した。LCMS(M+H)
+:762.2。
【0567】
ステップ2.{トランス−3−(4−{[6−(アミノメチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
6−[(1−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]メチルメタンスルホネート(23mg、0.030mmol)を充填したバイアルに、メタノール中7.0Mアンモニア(0.6mL、4mmol)を添加した。2時間、室温で撹拌した後、混合物を濃縮した。残渣を実施例40、ステップ9で使用された条件下で処理して、所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:553.2。
【0568】
実施例148〜150
下記の表における実施例を、実施例147を生成するための手順に類似した手順によって生成した。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
実施例151.{トランス−3−(4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1.4−メチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−ピラン−2−オン
0℃のクロロホルム(85mL)中のトリフルオロ酢酸無水物(10.63g、50.61mmol)および3,3−ジメチルアクリロイルクロリド(5.0g、42mmol)の溶液に、トリエチルアミン(12.91mL、92.60mmol)を添加した。結果として生じた反応混合物を同じ温度で1時間撹拌し、次いで室温まで一晩温めさせた。反応液を水(2回)、飽和重炭酸ナトリウム、水、およびブラインで洗浄し、次いでNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を次のステップで使用した。
【0570】
ステップ2.4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン
酢酸(330mL)中の粗4−メチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−ピラン−2−オン(28.8g、162mmol)の溶液に、酢酸アンモニウム(25.0g、324mmol)を添加した。反応液を120℃で週末にわたって加熱した。溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、パッドシリカゲルにより精製した。溶媒を除去した。固体を10:1ヘキサン/酢酸エチルで洗浄して、白色の固体として所望の生成物を得た。LCMS(M+H)
+:178.0。
【0571】
ステップ3.tert−ブチル4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
表題化合物を、実施例40、ステップ5の方法に従って、出発物質として4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オンを使用して調製した。LCMS(M+H−56)
+:305.1。
【0572】
ステップ4.4−メチル−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
この化合物を、実施例40、ステップ7の方法に従って、出発物質としてtert−ブチル4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレートを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:261.1。
【0573】
ステップ5.{シス−3−(4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル、{トランス−3−(4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
これらの化合物を、実施例40、ステップ8の方法に従って、出発物質として4−メチル−6−(ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリジンを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:667.3。
【0574】
ステップ6.{トランス−3−(4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
表題化合物を、実施例40、ステップ9の方法に従って、出発物質として{トランス−3−(4−{[4−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルを使用して調製した。LCMS(M+H)
+:537.2。
【0575】
実施例152.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]ピペラジン−1−カルボキサミド
【化224】
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ステップ1.3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)プロパノイルクロリド
3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)プロパン酸(4.63g、23.6mmol)および五塩化リン(5.21g、25.0mmol)を1分間撹拌し、固体はほとんど溶解した。混合物を2時間還流し、次いで室温まで冷却した。酸塩化物を、分留:油温度:100〜130C、蒸気温度:30〜35Cによって単離した。3.9gの無色の液体を収集した(収率77%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ4.45(m,1H)。
【0576】
ステップ2.1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−イソシアネートプロパン
0℃の、水(15mL、830mmol)中のアジ化ナトリウム(5.0g、77mmol)および1,3−ジメチル−ベンゼン(10.0mL、81.8mmol)に、1,3−ジメチル−ベンゼン(5mL、40mmol)中の3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)プロパノイルクロリド(1.0mL、7.6mmol)の溶液を1分間にわたって添加した。1時間後、氷浴を除去した。3時間、室温で撹拌した後、有機相を分離し、それを乾燥させて、キシレン中のアシルアジド中間体を得た。アジド溶液を70℃で1時間加熱して、キシレン中の溶液としてイソシアン酸塩を得た。
【0577】
ステップ3.4−(3−(シアノメチル)−3−(4−(7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロブチル)−N−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド
塩化メチレン(5mL、80mmol)中の{3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.10g、0.20mmol)の溶液に、添加した。m−キシレン中0.21M 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−イソシアネートプロパン(1.2mL、0.24mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(71μL、0.41mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。反応物を回転蒸発させ、酢酸エチルを添加し、飽和NH
4Cl(2回)、飽和NaHCO
3、および飽和NaClで洗浄した。抽出物を乾燥させ、溶媒を回転蒸発によって除去して、164mgのオレンジ色の油を得た。粗油を、40gシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによって、0〜8%MeOH/DCM、0〜0.8%NH
4Clの勾配を使用して精製した。生成物を82mgのガラスとして収集した(収率59%)。LCMS(M+1):586。
【0578】
ステップ4.4−{トランス−3−(シアノメチル)−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}−N−[2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]ピペラジン−1−カルボキサミド
3mLのDCMおよび3mLのTFA中の4−(3−(シアノメチル)−3−(4−(7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロブチル)−N−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキサミドの溶液を1時間撹拌した。溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣を、3mL MeOHおよび0.3mLエチレンジアミン中で0.5時間撹拌した。反応物をLCMS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2O勾配を用いて、5mL/分で溶出する、C18カラム)よって精製して、43mgの白色の固体を得た(収率64%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.12(Br,1H)、8.81(s,1H)、8.68(s,1H)、8.41(s,1H)、7.80(d,J=9.3Hz,1H)、7.59(d,J=3.6Hz,1H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、5.69(q,J=8.0Hz,1H)、3.46−3.39(m,5H)、3.05−2.95(m,2H)、2.78(t,J=7.3Hz,1H)、2.40−2.30(m,2H)、2.27(s,3H)。LCMS(M+1):556。
【0579】
実施例153.{トランス−3−(4−{[4−{[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]メチル}−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化225】
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この化合物を、実施例127の方法に従って、塩化メチレン(0.50mL)中の、{トランス−3−(4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(25mg、0.037mmol、実施例123、ステップEからのピーク1)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(13μL、0.073mmol)、およびメタンスルホン酸無水物(8.9mg、0.051mmol)を使用し、続いて50℃のテトラヒドロフラン(0.50mL)中の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(52μL、0.55mmol、Fluka)を1時間、続いて脱保護(1:1 TFA:DCMを最初に使用し、続いて蒸発、次いでメタノール(2mL)中のエチレンジアミン(0.4mL)を用いる)によって調製した。実施例127の条件下での精製により、遊離塩基として生成物を得た(11mg、48%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.42(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.06(s,1H)、5.04−4.91(m,1H)、4.58(t,J=5.5Hz,1H)、3.71(s,2H)、3.42(s,2H)、3.20(d,J=5.0Hz,2H)、3.10−2.93(m,2H)、2.81(tt,J=7.4,7.4Hz,1H)、2.70−2.57(br m,2H)、2.42−2.28(m,2H)、2.21−2.10(br m,2H)、2.06−1.95(br m,2H)、1.73−1.62(br m,2H)、0.95(s,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.25(s);LCMS(M+H)
+:624.3。
【0580】
実施例154.{トランス−3−(4−{[4−{[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチル}−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化226】
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この化合物を、実施例153に従って、置換ステップにおいてエタノールアミン(33μL、0.55mmol、Aldrich)を使用して調製した(14mg、64%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.42(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.04(s,1H)、5.22−4.61(m,1H)、4.50(t,J=5.4Hz,1H)、3.76(s,2H)、3.47−3.42(m,2H)、3.42(s,2H)、3.10−2.95(m,2H)、2.81(tt,J=7.4,7.5Hz,1H)、2.72−2.56(br m,2H)、2.55−2.50(m,2H)、2.41−2.23(m,2H)、2.22−2.08(br m,2H)、2.06−1.93(br m,2H)、1.75−1.60(br m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.28(s);LCMS(M+H)
+:596.3。
【0581】
実施例155.{トランス−3−(4−{[4−{[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル}−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化227】
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実施例153の手順に従って、3−アミノ−1−プロパノール(42μL、0.55mmol、Aldrich)を一晩、室温で使用した(13mg、58%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.42(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.03(s,1H)、5.13−4.67(m,1H)、4.41(br s,1H)、3.72(s,2H)、3.49−3.38(m,4H)、3.10−2.94(m,2H)、2.81(tt,J=7.51,7.52Hz,1H)、2.72−2.55(m,2H)、2.52−2.47(m,2H)、2.41−2.27(m,2H)、2.23−2.08(br m,2H)、2.07−1.94(br m,2H)、1.80−1.61(m,2H)、1.56(tt,J=6.6,6.7Hz,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.28(s);LCMS(M+H)
+:610.1。
【0582】
実施例156.{トランス−3−(4−{[4−(アゼチジン−1−イルメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化228】
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実施例153の手順に従って、アゼチジン(37μL、0.55mmol、Aldrich)を一晩、室温で使用した(9mg、40%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.31(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、6.94(s,1H)、5.21−4.67(m,1H)、3.59(s,2H)、3.42(s,2H)、3.16(t,J=7.0Hz,4H)、3.07−2.93(m,2H)、2.81(tt,J=7.4Hz,1H)、2.70−2.55(m,2H)、2.40−2.25(m,2H)、2.23−2.07(m,2H)、2.07−1.92(m,4H)、1.74−1.59(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.37(s);LCMS(M+H)
+:592.1。
【0583】
実施例157.{トランス−3−(4−{[4−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化229】
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実施例153の手順に従って、置換ステップにおいてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(64μL、0.37mmol)およびアゼチジン−3−オール塩酸塩(30mg、0.3mmol、Oakwood)を使用した。一晩、室温で撹拌した後、メタノール(0.20mL)を添加して、均一な溶液を得、それを更に2.5時間、室温で撹拌し、実施例153で与えられた脱保護および精製条件に従って処理して、遊離塩基として生成物を得た(9.7mg、44%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.81(s,1H)、8.67(s,1H)、8.40(s,1H)、7.59(d,J=3.6Hz,1H)、7.29(s,1H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、6.93(s,1H)、5.34(d,J=6.4Hz,1H)、5.05−4.77(m,1H)、4.19(h,J=6.1Hz,1H)、3.60(s,2H)、3.50(td,J=6.1,2.0Hz,2H)、3.40(s,2H)、3.06−2.92(m,2H)、2.86−2.71(m,3H)、2.68−2.53(m,2H)、2.38−2.22(m,2H)、2.22−2.07(br m,2H)、2.05−1.95(br m,2H)、1.75−1.48(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.36(s);LCMS(M+H)
+:608.2。
【0584】
実施例158.{トランス−3−(4−{[4−(ピロリジン−1−イルメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化230】
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実施例127の方法に従ったが、アミンでのメシル酸塩の置換を、メタノール(0.30mL)中のピロリジン(10μL、0.2mmol、Aldrich)により、室温で1時間行ったことを例外とした。脱保護を、その実施例に記載されるように行ったが、0.3mLのエチレンジアミンを使用した。生成物を、その実施例に記載される方法によって、遊離塩基として純粋な形態で得た(8.7mg、65%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.12(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.36(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.00(s,1H)、5.00(tt,J=7.6,3.8Hz,1H)、3.64(s,2H)、3.42(s,2H)、3.09−2.94(m,2H)、2.81(tt,J=7.4,7.4Hz,1H)、2.71−2.57(br m,2H)、2.47−2.40(m,4H)、2.38−2.27(m,2H)、2.23−2.08(br m,2H)、2.06−1.95(br m,2H)、1.81−1.49(m,6H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.32(s);LCMS(M+H)
+:606.1。
【0585】
実施例159.{トランス−3−(4−{[4−(モルホリン−4−イルメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化231】
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この化合物を、実施例158の方法に従って、置換ステップにおいてモルホリン(20μL、0.2mmol、Aldrich)を1時間、室温で使用して調製した(8.1mg、59%)。
1H NMR(400MHz、dmso)δ12.12(br s、1H)、8.83(s、1H)、8.69(s、1H)、8.42(s、1H)、7.60(d、J=3.6Hz、1H)、7.38(s、1H)、7.08(d、J=3.6Hz、1H)、7.02(s、1H)、5.00(tt、J=8.1、3.8Hz、1H)、3.58(dd、J=4.6Hz、4H)、3.55(s、2H)、3.41(s、2H)、3.08−2.92(m、2H)、2.81(tt、J=7.4、7.4Hz、1H)、2.71−2.57(br m、2H)、2.42−2.25(m、6H)、2.23−2.08(br m、2H)、2.07−1.94(br m、2H)、1.76−1.57(m、2H);
19F NMR(376MHz、dmso)δ−67.33(s);LCMS(M+H)
+:622.2。
【0586】
実施例160.{トランス−3−(4−{[4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化232】
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実施例158の方法に従ったが、アミンでのメシル酸塩の置換を、3,3−ジフルオロピロリジン塩酸塩(20mg、0.2mmol、Oakwood)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(30μL、0.2mmol)を室温で一晩使用して行ったことを例外とした(5.6mg、40%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.45−7.31(m,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.02(s,1H)、5.26−4.62(m,1H)、3.70(s,2H)、3.42(s,2H)、3.09−2.96(m,2H)、2.90(t,J=13.3Hz,2H)、2.81(tt,J=7.7,7.8Hz,1H)、2.72(t,J=7.0Hz,2H)、2.69−2.56(m,2H)、2.45−2.09(m,6H)、2.07−1.94(br m,2H)、1.77−1.58(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.35(s)、−91.48(p,J=14.4Hz);LCMS(M+H)
+:642.1。
【0587】
実施例161.{トランス−3−(4−{[4−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]メチル}−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
実施例158の方法に従ったが、アミンでのメシル酸塩の置換を、(2S)−ピロリジン−2−イルメタノール(20μL、0.2mmol、Aldrich)を室温で一晩使用して行ったことを例外とした(8.3mg、59%)。
1H NMR(500MHz,DMSO)δ12.09(br s,1H)、8.81(s,1H)、8.69(s,1H)、8.41(s,1H)、7.59(d,J=3.5Hz,1H)、7.39(s,1H)、7.06(d,J=3.6Hz,1H)、7.03(s,1H)、5.00(tt,J=8.4,3.9Hz,1H)、4.48(s,1H)、4.12(d,J=14.8Hz,1H)、3.45(d,J=15.0Hz,1H)、3.41(s,2H)、3.42−3.25(m,2H)、3.06−2.97(m,2H)、2.87−2.77(m,2H)、2.69−2.62(m,2H)、2.59(dddd,J=5.8,5.8,5.8,8.1Hz,1H)、2.41−2.31(m,2H)、2.22−2.09(m,3H)、2.08−1.95(m,2H)、1.83(dddd,J=8.1,8.1,8.3,12.2Hz,1H)、1.75−1.46(m,5H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.24(s);LCMS(M+H)
+:636.3。
【0588】
実施例162.{トランス−3−(4−{[4−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]メチル}−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
実施例158の方法に従ったが、アミンでのメシル酸塩の置換を、(2R)−ピロリジン−2−イルメタノール(20μL、0.2mmol、Aldrich)を室温で一晩使用して行ったことを例外とした(8.3mg、59%)。
1H NMR(400MHz dmso)δ12.14(br s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.39(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、7.03(s,1H)、5.04−4.94(m,1H)、4.52(t,J=5.4Hz,1H)、4.12(d,J=14.9Hz,1H)、3.52−3.22(m,5H)、3.09−2.92(m,2H)、2.86−2.73(m,2H)、2.70−2.53(m,3H)、2.42−2.27(m,2H)、2.22−2.09(m,3H)、2.06−1.87(m,2H)、1.82(dddd,J=8.0,8.0,8.4,11.9 Hz,1H)、1.77−1.37(m,5H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.24(s);LCMS(M+H)
+:636.3。
【0589】
実施例163.{トランス−3−(4−{[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]カルボニル}ピペラジン−1−イル)−1−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化235】
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4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸(0.0125g、0.0501mmol、実施例75、ステップDから)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中に溶解させ、これに、{トランス−3−ピペラジン−1−イル−1−[4−(1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(0.0250g、0.0508mmol、実施例77からのステップDのピーク2の処理によって、実施例77のステップEに見出される条件を用いて得られた)、続いてベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(26.57mg、0.06008mmol)およびトリエチルアミン(0.035mL、0.25mmol)を添加した。反応物を6時間撹拌し、それを酢酸エチルとブラインとの間の分配によって後処理した。水性部分を酢酸エチルで総計3回抽出した。組み合わされた抽出物を水で2回、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、TFA:DCM(1:1)と共に1時間撹拌し、蒸発させ、次いでメタノール中のエチレンジアミン(1.5mL)を一晩用いることによって脱保護した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)による精製により、遊離塩基として生成物を得た(0.01g、30%)。
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.53(d,J=0.7Hz,1H)、8.20(s,J=0.7Hz,1H)、8.15(d,J=5.2Hz,1H)、7.99(d,J=1.6Hz,1H)、7.97−7.92(m,1H)、7.43(d,J=3.6Hz,1H)、7.31(d,J=5.2Hz,1H)、6.82(d,J=3.6Hz,1H)、3.99−3.74(m,2H)、3.64−3.47(m,2H)、3.17−3.01(m,2H)、2.96(tt,J=6.7,7.0Hz,1H)、2.60−2.40(m,6H)、1.55(s,6H);
19F NMR(282MHz,CD
3OD)δ−69.03(s);LCMS(M+H)
+:593.1。
【0590】
実施例164.{シス−3−(4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルおよび{トランス−3−(4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された各ジアステレオマー)
【化236】
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ステップ1.メチル[6−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]酢酸塩
2,2,2−トリフルオロエタンイミドアミド(6.7g、50.mmol、Oakwood)を、メタノール中0.5Mナトリウムメトキシド(120mL、60.mmol)中に溶解させ、3−オキソ−ペンタン二酸ジメチルエステル(8.4mL、55mmol、Aldrich)を添加した。反応液を室温で72時間撹拌し、続いて50℃まで42時間の加熱を行った。溶媒を真空下で除去した。1NのHCl(50mL)を添加し、これはpH5をもたらした。一晩撹拌した後、4MのHCl(10mL)および酢酸エチルを添加し、層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した。組み合わされた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。勾配(溶媒A=ヘキサン、溶媒B=3%iPrOH/EtOAc)、溶媒A中0〜30%のBを40分間、および30%で20分間保持、60mL/分の流速で溶出する、120gシリカゲルカートリッジ上でのフラッシュクロマトグラフィー。生成物含有画分の蒸発時に得られた残渣を、DCMと混合し、結果として生じた白色の沈殿物(不純物)を濾過によって除去した。濾液を蒸発させ、結果として生じた残渣を、A中0〜20%のBを25分間、および20%Bで保持、60mL/分の流速の勾配で溶出する、120gシリカゲルカートリッジ上で再精製した(A=ヘキサン、溶媒B=iPrOH)。蒸発させて、油を得、それは放置すると結晶化した(5.2g、75%純粋)。物質の一部分を、分取HPLC−MS(0.1%TFAを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介して精製して、生成物を得、その後のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ6.76(s,1H)、3.76(s,3H)、3.75(s,2H)。
【0591】
ステップ2.tert−ブチル4−{[6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(2.0mL)中のtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(213mg、1.06mmol、Aldrich)に、トリフェニルホスフィン(0.284g、1.08mmol)、続いてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.215mL、1.09mmol)を添加した。10分後、メチル[6−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]酢酸塩(0.20g、0.85mmol、ステップ1から)を添加した。反応物を1時間撹拌し、溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中0〜20%EtOAcの勾配で溶出する、40gシリカゲルカートリッジ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、粘性の油として生成物を得た(127mg、25%)。LCMS(M+H)
+:420.0。
【0592】
ステップ3.tert−ブチル4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロホウ酸ナトリウム(32mg、0.83mmol)を、テトラヒドロフラン(2.0mL)中のtert−ブチル4−{[6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(125mg、0.209mmol、ステップ2から)の溶液に添加した。メタノール(0.21mL)を分割して添加した。2時間撹拌した後、混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液の添加によって反応停止処理した。反応物を追加の水で希釈し、生成物をEtOAcで抽出した。組み合わされた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜30%EtOAcの勾配で溶出する、12gシリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(26mg、32%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ6.74(s,1H)、5.35(tt,J=7.8,3.7Hz,1H)、4.07−3.96(m,2H)、3.81−3.61(m,2H)、3.31(ddd,J=13.5,8.4,3.7Hz,2H)、2.99(t,J=5.4Hz,2H)、2.03−1.92(m,2H)、1.79−1.68(m,2H)、1.47(s,9H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−71.37(s);LCMS(M+Na)
+:414.0。
【0593】
ステップ4.{シス−3−(4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルおよび{トランス−3−(4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された各ジアステレオマー)
tert−ブチル4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(26.0mg、0.0664mmol、ステップ3から)を、ジオキサン中4.0M塩化水素(0.50mL、2.0mmol)中に溶解させ、混合物を30分間撹拌した。混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によって中和し、それをDCM(6回)で抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.9mg、0.093mmol)および二塩化亜鉛(6.3mg、0.046mmol)をメタノール(0.34mL)中に組み合わせ、2時間撹拌した。これに続いて、上で生成された、脱保護されたピペリジン、および{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(34mg、0.080mmol、実施例1aのステップ7から)を、メタノール(0.95mL)中に混合し、撹拌して溶解させ、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウムおよび二塩化亜鉛の組み合わせによって生成された還元性混合物を添加した。反応物を一晩撹拌し、次いでそれをDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水相を更なる2回分のDCMで抽出し、組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、TFA:DCMの1:1混合物中に溶解させ、1時間撹拌し、次いで濃縮し、2.0mLメタノール中に再溶解させ、0.20mLエチレンジアミンを添加した。分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、シス−およびトランス−異性体の混合物として、収率32%で12mg生成物を得た。キラルHPLCを使用して、異性体を分離した(ヘキサン中45%EtOH、18mL/分、1注射当たり6mgで溶出する、Phenomenex Lux Cellulose−2、21.1×250mm)。トランス異性体であるピーク1は、8.84分時点で溶出した(4.6mg、全体的収率12%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.40(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.09(s,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、5.11(tt,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.74(t,J=5.2Hz,1H)、3.79−3.72(m,2H)、3.47(s,2H)、2.94(tt,J=7.7,7.8Hz,1H)、2.86(t,J=6.3Hz,2H)、2.71−2.54(m,6H)、2.28−2.10(m,2H)、2.07−1.89(m,2H)、1.81−1.59(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.87(s);LCMS(M+H)
+:568.0。シス異性体であるピーク2は、12.55分時点で溶出した(4.3mg、全体的収率11%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,1H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.13−6.99(m,2H)、5.10(tt,J=9.0,4.3Hz,1H)、4.74(t,J=5.3Hz,1H)、3.78−3.72(m,2H)、3.42(s,2H)、3.06−2.96(m,2H)、2.86(t,J=6.2Hz,2H)、2.81(tt,J=7.4,7.4Hz,1H)、2.70−2.55(m,2H)、2.40−2.30(m,2H)、2.26−2.12(m,2H)、2.08−1.96(m,2H)、1.79−1.63(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−69.87(s);LCMS(M+H)
+:568.0。
【0594】
実施例165.{シス−3−(4−{[4−[(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルおよび{トランス−3−(4−{[4−[(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された各ジアステレオマー)
【化237】
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ステップ1.tert−ブチル2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸塩
2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(20.00g、110.2mmol、Oakwood)を、テトラヒドロフラン(400mL)中に溶解させ、THF中1.0Mリチウムクロリド−クロロ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)マグネシウム(1:1)(132.2mL、132.2mmol、Aldrich)を25℃で添加した。反応物を25℃で1時間撹拌し、それを−78℃まで冷却し、テトラヒドロフラン(135mL)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(48.1g、220mmol、Aldrich)を添加した。反応物を室温まで温めさせ、分析LCMSによって決定して反応が完了した後、反応物を、飽和NH
4Cl溶液の添加によって反応停止処理し、生成物をEtOAcで抽出した。組み合わされた有機抽出物を1NのHCl、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去した。5%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、薄黄色の固体として所望の生成物を得た(14.0g、45%)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.07(d,J=1.2Hz,1H)、8.01(dq,J=1.1,0.6Hz,1H)、1.62(s,9H);
19F NMR(282MHz,CDCl
3)δ−68.43(s);LCMS(M+H)
+:282.0。
【0595】
ステップ2.tert−ブチル4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
0℃のテトラヒドロフラン(45mL)中の水素化ナトリウム(1.1g、28mmol、鉱物油中60%)の混合物に、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(5.8g、29mmol、Aldrich)を添加した。混合物を次いで、室温で50分間撹拌した。テトラヒドロフラン(15mL)中のtert−ブチル2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸塩(3.0g、11mmol、ステップ1から)の溶液を添加し、混合物を室温で3夜にわたって撹拌した。混合物を次いで、15mLの1NのNaOHの添加によって反応停止処理した。2時間撹拌した後、混合物を水で更に希釈し、2回分のジエチルエーテルで抽出した。水層を濃縮HClの添加によってpH6に酸性化し、固体塩化ナトリウムを添加して飽和させ、生成物をEtOAc(3回)で抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4.2gの黄色の固体を得た。固体をメタノール(100mL)中に溶解させ、0℃まで冷却した。エーテル中2.0Mトリメチルシリルジアゾメタンの溶液を十分な量で添加して、TLCおよび分析LCMSによって決定される、メチルエステルへの完全な変換を達成した。過剰の試薬を、酢酸の混合物への添加によって反応停止処理し、混合物は依然として0℃であった。飽和重炭酸ナトリウム溶液を導入して、7〜8の範囲のpHを達成し、ブラインもまた添加した。生成物を、1回分のEtOAc中に抽出し、この抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の固体を得た。テトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.2g、32mmol)を、0℃のエタノール(60.mL)中のこの生成物の溶液に添加し、反応混合物を室温まで温めさせ、3.5時間撹拌した。反応物を、飽和塩化アンモニウム溶液の添加によって反応停止処理した。混合物を水で更に希釈し、2回分のEtOAcで抽出した。組み合わされた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。アルコール生成物を、ヘキサン中0〜40%EtOAcの勾配で溶出する、シリカゲル(120g)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として生成物を得た(2.8g、70%)。LCMS(M+Na)
+:399.1。
【0596】
ステップ3.tert−ブチル4−{[4−[(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート
トリエチルアミン(220μL、1.6mmol)、次いでメタンスルホニルクロリド(82μL、1.1mmol)を、0℃の塩化メチレン(2mL)中のtert−ブチル4−{[4−(ヒドロキシメチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.53mmol、ステップ2から)の溶液に添加した。この温度で30分間撹拌した後、反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗メシル酸塩中間体を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中に溶解させ、オキサゾリジン−2−オン(230mg、2.6mmol)を添加した。混合物を0℃まで冷却し、水素化ナトリウム(53mg、1.3mmol、鉱物油中60%)を添加した。反応物を室温まで加温し、40分間撹拌し、次いでそれを水で反応停止処理し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0〜70%EtOAcの勾配で溶出する、フラッシュクロマトグラフィーにより、生成物を得た(95mg、40%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.14(s,1H)、6.79(s,1H)、5.27(tt,J=7.7,4.1Hz,1H)、4.44(s,2H)、4.44−4.38(m,2H)、3.80−3.68(m,2H)、3.58−3.47(m,2H)、3.31(ddd,J=13.6,8.5,3.6Hz,2H)、1.99(ddt,J=13.2,6.3,3.0Hz,2H)、1.78−1.67(m,2H)、1.47(s,9H);
19F NMR(376MHz,CDCl
3)δ−68.89(s);LCMS(M+Na)
+:468.0。
【0597】
ステップ4.{シス−3−(4−{[4−[(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルおよび{トランス−3−(4−{[4−[(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−イル)−1−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(単離された各ジアステレオマー)
tert−ブチル4−{[4−[(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ピペリジン−1−カルボキシレート(93mg、0.21mmol、ステップ3から)を、ジオキサン中4.0M塩化水素(1.6mL、6.3mmol)中に溶解させ、それを30分間撹拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、次いでクロロホルム(6回)で抽出した。組み合わされた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物および{3−オキソ−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル(97mg、0.23mmol、実施例1aのステップ7から)を、メタノール(3.0mL)中に混合し、撹拌して溶解させ、次いで50分間予備撹拌された、メタノール(1.1mL)中のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.29mmol)および二塩化亜鉛(20.mg、0.15mmol)の組み合わせから調製された溶液を添加した。3時間撹拌した後、SEM保護シス−およびトランス−中間体を精製し、分取HPLC−MS(12分間にわたって、0.15%NH
4OHを含有するH
2O中、45.7〜63.7%MeCNの勾配で溶出する、Waters XBridge、30×100mm)を介して別個に単離した。ピーク1保持時間:9.5分間、ピーク2保持時間:10.3分間。後蒸発溶媒、ピーク1およびピーク2の各々を、TFA:DCMの1:1混合物中で1時間撹拌し、蒸発、次いで分析LCMSによって決定して脱保護が完了するまで0.20mLエチレンジアミンを含有する2.0mLメタノールで撹拌することによって別個に脱保護した。脱保護されたピーク1の、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、シス−異性体を得た(16.8mg、収率13%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(br s,1H)、8.70(s,1H)、8.68(s,1H)、8.39(d,J=0.6Hz,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.36(d,J=0.6Hz,1H)、7.07(d,J=3.6Hz,1H)、7.00(s,1H)、5.02(ddd,J=11.6,7.5,3.4Hz,1H)、4.43(s,2H)、4.38−4.27(m,2H)、3.55−3.49(m,2H)、3.47(s,2H)、2.93(tt,J=7.5,7.6Hz,1H)、2.70−2.56(m,6H)、2.27−2.09(m,2H)、2.06−1.94(m,2H)、1.74−1.60(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.40(s);LCMS(M+H)
+:622.2。脱保護されたピーク2の、分取HPLC−MS(0.15%NH
4OHを含有するMeCN/H
2Oの勾配で溶出する、C18)を介した精製により、トランス−異性体を得た(21.6mg、収率17%)。
1H NMR(400MHz,dmso)δ12.13(s,2H)、8.83(s,1H)、8.69(s,1H)、8.42(s,1H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.36(s,1H)、7.08(d,J=3.6Hz,1H)、6.99(s,1H)、5.05−4.97(m,1H)、4.43(s,2H)、4.38−4.27(m,2H)、3.57−3.47(m,2H)、3.42(s,2H)、3.13−2.90(m,2H)、2.82(tt,J=7.4,7.5Hz,1H)、2.72−2.58(m,2H)、2.42−2.29(m,2H)、2.24−2.09(m,2H)、2.09−1.88(m,2H)、1.78−1.62(m,2H);
19F NMR(376MHz,dmso)δ−67.40(s);LCMS(M+H)
+:622.2。
【0598】
実施例A:体外JAKキナーゼアッセイ
本明細書の化合物を、JAK標的の阻害活性について、Park et al.,Analytical Biochemistry 1999,269,94−104に記載される、次の体外アッセイに従って試験した。N末端Hisタグを有するヒトJAK1(a.a.837−1142)およびJAK2(a.a.828−1132)の触媒ドメインを、昆虫細胞中のバキュロウイルスを使用して発現させ、精製した。JAK1およびJAK2の触媒活性を、ビオチン化ペプチドのリン酸化を測定することによってアッセイした。リン酸化されたペプチドを、均一時間分解蛍光測定(
homogennous
time
resolved
fluorescence、HTRF)によって検出した。化合物のIC
50を、100mM NaCl、5mM DTT、および0.1mg/mL(0.01%)BSAを含む、50mMトリス(pH7.8)緩衝液中、酵素ATPおよび500nMペプチドを含有する40マイクロリットルの反応物中の各キナーゼについて測定した。1mMのIC
50測定のためには、反応物中のATP濃度は1mMであった。反応を室温で1時間行い、次いでアッセイ緩衝液(Perkin Elmer,Boston,MA)中、20μL 45mM EDTA、300nM SA−APC、6nM Eu−Py20により停止した。Europium標識抗体への結合は、40分間にわたって起こり、HTRFシグナルをFusionプレートリーダー(Perkin Elmer,Boston,MA)上で測定した。実施例の化合物(1mMで)に関連するデータについては、表A〜Fを参照されたい。データは範囲として示され、ここで「+」は10nM未満であり、「++」は10nM〜25nMであり、「+++」は25nM超〜100nMであり、「++++」は100nM超である。25nM超〜100nMは、下限の終点が「25nM超に」あり、上限の終点が100nMにある、範囲を特定する。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【表3-1】
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【表3-2】
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【表3-3】
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【表3-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表4】
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【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-1】
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【表7-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-5】
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【0599】
実施例B:細胞アッセイ
成長のためにサイトカインおよび故にJAK/STATシグナル伝達に依存する癌細胞株を、1ウェル当たり(96ウェルプレート型)6000細胞で、RPMI 1640、10%FBS、および1nG/mLの適切なサイトカインにおいてプレートすることができる。化合物を、DMSO/培地(最終濃度0.2%DMSO)中の細胞に添加し、72時間、37℃、5%CO
2でインキュベートすることができる。細胞生存能に対する化合物の効果を、CellTiter−Glo Luminescent Cell Viability Assay(Promega)、続いてTopCount(Perkin Elmer,Boston,MA)定量化を使用して測定する。化合物の可能性のあるオフターゲット効果を、同じアッセイ読出しを用いた非JAK主導型細胞株を使用して、並行して測定する。全ての実験を、典型的に二重で行う。
【0600】
上記の細胞株を使用して、JAKキナーゼ、またはSTATタンパク質、Akt、Shp2、もしくはErk等の可能性のある下流基質のリン酸化に対する、化合物の効果を検査することもできる。これらの実験は、一晩のサイトカイン飢餓処理、続いて化合物での短時間のプレインキュベーション(2時間以下)、およびおよそ1時間以下のサイトカイン刺激に続いて行うことができる。タンパク質を次いで細胞から抽出し、ウエスタンブロッティングまたはELISAを含む、当業者に周知の技法によって、リン酸化タンパク質と総タンパク質との間で差異が生じ得る抗体を使用して分析する。これらの実験は、正常細胞または癌細胞を利用して、腫瘍細胞生存生物学に対するまたは炎症性疾患のメディエーターに対する、化合物の活性を調べるることができる。例えば、後者に関して、IL−6、IL−12、IL−23、またはIFN等のサイトカインを使用してJAK活性化を刺激して、STATタンパク質(複数可)のリン酸化、ならびに可能性として、IL−17等のタンパク質の転写プロフィール(アレイまたはqPCR技術によって評価)または生成および/もしくは分泌をもたらすことができる。これらのサイトカイン媒介型効果を阻害する化合物の能力は、当業者に一般的な技法を使用して測定することができる。
【0601】
本明細書の化合物はまた、突然変異体JAK、例えば、骨髄増殖性障害において見出されるJAK2V617F突然変異に対するそれらの効力および活性を評価するために設計された細胞モデルにおいて試験することもできる。これらの実験はしばしば、野生型または突然変異体JAKキナーゼが中で異所的に発現される、血液系譜のサイトカイン依存性細胞(例えば、BaF/3)を利用する(James,C.,et al.Nature 434:1144−1148、Staerk,J.,et al.JBC 280:41893−41899)。エンドポイントは、細胞生存、増殖、およびリン酸化JAK、STAT、Akt、またはErkタンパク質に対する化合物の効果を含む。
【0602】
本明細書のある種の化合物は、T細胞増殖を阻害するそれらの活性について評価することができる。かかるアッセイは、第2のサイトカイン(すなわちJAK)主導型増殖アッセイとして、また、免疫抑制または免疫活性化の阻害の単純化されたアッセイとして見なすことができる。以下は、かかる実験をどのように行うことができるかについての簡潔な概要である。末梢血単核細胞(PBMC)を、ヒト全血試料から、Ficoll Hypaque分離法を使用して調製し、T細胞(分画2000)を、PBMCから、水簸によって得ることができる。新鮮な単離ヒトT細胞を、細胞培養物(10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシンを補充した、RPMI 1640)中に、2×10
6細胞/mLの密度で、37℃で最大2日間維持することができる。IL−2刺激型細胞増殖分析のために、T細胞を最初に、フィトヘムアグルチニン(PHA)を用いて、10μg/mLの最終濃度で72時間処理する。PBSで1回洗浄した後、6000細胞/ウェルを96ウェルプレート中にプレートし、異なる濃度の化合物を用いて、培養培地中、100U/mLヒトIL−2(ProSpec−Tany TechnoGene;Rehovot,Israel)の存在下で処理する。プレートを37℃で72時間インキュベートし、増殖指数を、CellTiter−Glo Luminescent試薬を使用して、製造業者が推奨するプロトコル(Promega;Madison,WI)に従って評価する。
【0603】
実施例C:体内抗腫瘍の有効性
本明細書の化合物は、免疫欠陥を有するマウスのヒト腫瘍異種移植モデルにおいて評価することができる。例えば、INA−6形質細胞腫細胞株の腫瘍形成変異型を使用して、SCIDマウスに皮下接種することができる(Burger,R.,et al.Hematol J.2:42−53,2001)。腫瘍担持動物を次いで、薬物またはビヒクル処置群に無作為化することができ、異なる用量の化合物を、経口、腹腔内、または埋め込み型ポンプを使用する連続注入を含む、任意の数の通常経路によって投与することができる。腫瘍成長を、カリパスを使用して経時的に追跡する。更に、腫瘍試料を、処置の開始後いずれの時点でも、上述の分析(実施例B)のために採取して、JAK活性および下流シグナル伝達経路に対する化合物効果を評価することができる。更に、化合物(複数可)の選択性を、K562腫瘍モデル等の、他の既知のキナーゼ(例えば、Bcr−Abl)によって主導される異種移植腫瘍モデルを使用して評価することができる。
【0604】
実施例D:マウス皮膚接触遅延型過敏反応試験
本明細書の化合物はまた、それらの(JAK標的を阻害する)有効性について、T細胞主導型マウス遅延型過敏性試験モデルにおいて試験することもできる。マウス皮膚接触遅延型過敏(DTH)反応は、臨床接触性皮膚炎、および乾癬等の他の皮膚のTリンパ球媒介型免疫障害の有効モデルと見なされている(Immunol Today.1998 Jan;19(1):37−44)。マウスDTHは、免疫浸潤物、炎症性サイトカインの随伴する増加、およびケラチノサイト過剰増殖を含む、乾癬の多数の特性を共有する。更に、臨床において乾癬を治療する際に効果的である薬剤の多くのクラスもまた、マウスにおけるDTH反応の有効な阻害剤である(Agents Actions.1993 Jan;38(1−2):116−21)。
【0605】
0および1日目に、Balb/cマウスを、剪毛した腹部への、抗原2,4,ジニトロ−フルオロベンゼン(DNFB)の局所適用により感作する。5日目に、耳の厚さについて、技師用マイクロメーターを使用して測定する。この測定を記録し、ベースラインとして使用する。動物の耳の両方を次いで、0.2%の濃度で、総計20μLのDNFBの局所適用(10μLを内側耳介に、10μLを外側耳介に)によって攻撃する。攻撃の24〜72時間後、耳を再度測定する。試験化合物での処置を、感作および攻撃相全体を通じて(-1日目〜7日目)、または攻撃相の前およびその全体を通じて(通常は4日目〜7日目の午後)与える。試験化合物(異なる濃度での)の処置を、全身的または局所的(耳への処置の局所適用)のいずれかで施す。試験化合物の有効性は、処置なしの状況と比較した、耳介腫脹における低減によって示される。20%以上の低減を引き起こす化合物を効果的と見なした。幾つかの実験においては、マウスを攻撃するが、感作はしない(陰性対照)。
【0606】
試験化合物の阻害(JAK−STAT経路の活性化を阻害する)効果は、免疫組織化学分析によって確認することができる。JAK−STAT経路(複数可)の活性化は、機能的転写因子の形成および移行をもたらす。更に、免疫細胞の流入およびケラチノサイトの増殖の増加はまた、調査および定量化され得る、耳における固有の発現プロフィール変化も提供するはずである。ホルマリン固定されパラフィン包埋された耳切片(DTHモデルにおける攻撃相の後に採取)を、リン酸化STAT3(クローン58E12、Cell Signaling Technologies)と特異的に相互作用する抗体を使用する免疫組織化学分析に供する。マウス耳を、比較のためにDTHモデルにおいて、試験化合物、ビヒクル、もしくはデキサメタゾン(乾癬に対する臨床的に効果的な処置)で処置するか、またはいかなる処置も用いない。試験化合物およびデキサメタゾンは、定性的かつ定量的に同様の転写変化をもたらすことができ、試験化合物とデキサメタゾンの両方が、浸潤細胞の数を低減することができる。試験化合物の全身投与および局所投与の両方が、阻害効果、すなわち、浸潤細胞の数の低減および転写変化の阻害をもたらすことができる。
【0607】
実施例E:体内抗炎症活性
本明細書の化合物は、単一または複合炎症反応を再現するよう設計された齧歯類または非齧歯類モデルにおいて評価することができる。例えば、関節炎の齧歯類モデルを使用して、予防的または治療的に投薬された化合物の治療可能性を評価することができる。これらのモデルには、マウスまたはラットコラーゲン誘発型関節炎、ラットアジュバント誘発型関節炎、およびコラーゲン抗体誘発型関節炎が含まれるが、これらに限定されない。多発性硬化症、I型糖尿病、網膜ブドウ膜炎、甲状腺炎、重症筋無力症、免疫グロブリン腎症、心筋炎、気道感作(喘息)、狼瘡、または大腸炎を含むがこれらに限定されない自己免疫疾患もまた使用して、本明細書の化合物の治療可能性を評価し得る。これらのモデルは、研究者の中で定着しており、当業者に周知である(Current Protocols in Immunology,Vol 3.,Coligan,J.E.et al,Wiley Press.、Methods in Molecular Biology:Vol.225,Inflammation Protocols.,Winyard,P.G.and Willoughby,D.A.,Humana Press,2003.)。
【0608】
実施例F:ドライアイ、ブドウ膜炎、および結膜炎の治療のための動物モデル
薬剤は、ウサギコンカナバリンA(ConA)涙腺モデル、スコポラミンマウスモデル(皮下または経皮)、ボツリヌスマウス涙腺モデル、または眼球腺機能障害をもたらす幾つかの自然性齧歯類自己免疫モデル(例えば、NOD−SCID、MRL/lpr、またはNZB/NZW)(Barabino et al.,Experimental Eye Research 2004,79,613−621およびSchrader et al.,Developmental Opthalmology,Karger 2008,41,298−312、それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)のうちのいずれかを含むが、これらに限定されない、当業者に既知のドライアイの1つ以上の前臨床モデルにおいて評価し得る。これらのモデルにおけるエンドポイントは、眼球腺および眼(角膜等)の組織病理、ならびに場合によっては、涙液生成を測定する古典的なシルマー試験またはその修正版(Barabinoら)を含み得る。活性は、測定可能な疾患が存在する前または存在した後に開始し得る、多数の投与経路(例えば、全身的または局所的)を介して投薬することによって、評価することができる。
【0609】
薬剤は、当業者に既知のブドウ膜炎の1つ以上の前臨床モデルにおいて評価し得る。これらには、実験的自己免疫ブドウ膜炎(EAU)およびエンドトキシン誘発型ブドウ膜炎(EIU)のモデルが含まれるが、これらに限定されない。EAU実験は、ウサギ、ラット、またはマウスにおいて行ってもよく、受動免疫化または能動免疫化を伴い得る。例えば、幾つかの網膜抗原のうちのいずれかを使用して、動物を関連する免疫原に対して感作し得、その後、動物を、同一の抗原で眼部攻撃することができる。EIUモデルは、より急性であり、致死未満用量のリポ多糖類の局所投与または全身投与を伴う。EIUモデルおよびEAUモデルの両方のエンドポイントは、とりわけ、眼底検査、組織病理を含み得る。これらのモデルは、Smithらによって概説される(Immunology and Cell Biology 1998,76,497−512、それは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。活性は、測定可能な疾患が存在する前または存在した後に開始し得る、多数の投与経路(例えば、全身的または局所的)を介して投薬することによって、評価され得る。上に列挙された幾つかのモデルはまた、強膜炎/上強膜炎、脈絡膜炎、毛様体炎、または虹彩炎も発症し得、しがたってこれらの疾患の治療処置に対する化合物の活性の可能性を調査する際に有用である。
【0610】
薬剤はまた、当業者に既知の結膜炎の1つ以上の前臨床モデルにおいて評価され得る。これらには、モルモット、ラット、またはマウスを利用する齧歯類モデルを含むが、これらに限定されない。モルモットモデルには、受動免疫化もしくは能動免疫化および/または卵白アルブミンもしくはブタクサ等の抗原による免疫攻撃プロトコルを利用するモデルが含まれる(Groneberg,D.A.,et al.,Allergy 2003,58,1101−1113に概説され、それは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。ラットモデルおよびマウスモデルは、一般設計においてモルモットにおけるモデルと同様である(これもGronebergによって概説される)。活性は、測定可能な疾患が存在する前または存在した後に開始し得る、多数の投与経路(例えば、全身的または局所的)を介して投薬することによって、評価され得る。かかる研究のエンドポイントは、例えば、結膜等の眼組織の組織学的、免疫学的、生化学的、または分子アッセイを含み得る。
【0611】
実施例G:骨の体内保護
化合物は、当業者に既知の骨減少症、骨粗鬆症、または骨吸収の種々の前臨床モデルにおいて評価し得る。例えば、卵巣切除された齧歯類を使用して、骨再構築および/または密度の徴候およびマーカーに影響を及ぼす、化合物の能力を評価することができる(W.S.S.Jee and W.Yao,J Musculoskel.Nueron.Interact.,2001,1(3),193−207、それは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。代替的に、骨密度および骨構造を、療法(例えば、糖質コルチコイド)誘発型骨減少症のモデルにおける対照または化合物処置齧歯類において、評価することができる(Yao,et al.Arthritis and Rheumatism,2008,58(6),3485−3497、および同書58(11),1674−1686、それらの両方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。更に、骨吸収および密度に対する化合物の効果は、上述の関節炎の齧歯類モデルにおいて評価可能であり得る(実施例E)。全てのこれらのモデルに対するエンドポイントは、異なり得るが、しばしば、骨再構築の組織学的および放射線学的評価、ならびに免疫組織学(immunohisotology)および適切な生化学マーカーを含む。
【0612】
本明細書に記載されるものに加えて、本発明の種々の修正が、前述の説明から当業者に明らかとなろう。かかる修正もまた、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。本出願において引用される、全ての特許、特許出願、および刊行物を含む、各参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。