【実施例】
【0146】
[00135] 以下の実施例は、本発明を例解するために示す。しかしながら、本発明は、
これらの実施例に記載される特定の条件又は詳細に限定されないことを理解されたい。本出願を通して、米国特許が含まれる公的に利用可能な文書へのありとあらゆる参考文献が参照により具体的に組み込まれる。
【0147】
[00136] 実施例1:新規GSNORピロール阻害剤を製造する一般的な方法と特定の
方法
[00137] 本実施例は、表1に図示するGSNOR阻害剤を製造するための「スキーム
」について記載する。特別な化合物に特定であるスキームもあれば、代表的な化合物を製造するための例示の方法が含まれる一般的なスキームもある。このスキームに続く方法では、選択スキームで使用した中間体の製造について記載する。
【0148】
[00138] スキーム1:構造1DがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的なス
キーム
【0149】
【化6】
【0150】
[00139] スキーム1の代表的な手順:3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−
フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロパン酸の合成。
【0151】
[00140] 工程1:(E)−3−フラン−2−イル−1−(4−メトキシ−フェニル)
−プロペノンの合成。2−フルアルデヒド(5.85g,60.92ミリモル)の溶液を4−メトキシアセトフェノン(8.5g,56.6ミリモル)のメタノール溶液(120mL)へ加えて、ナトリウムメトキシド(3.1g,56.6ミリモル)の添加を続けた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、溶媒の真空での除去を続けた。得られる混合物を水(130mL)で希釈して、酢酸エチル(350mL)で抽出した。水層を酢酸エチル(100mL)で再抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を真空で除去して、生成物:(E)−3−フラン−2−イル−1−(4−メトキシ−フェニル)−プロペノン(12.6g,97%)を橙色の固形物として得た。
【0152】
[00141] 工程2:1−(4−メトキシ−フェニル)−デカン−1,4,7−トリオン
の合成。(E)−3−フラン−2−イル−1−(4−メトキシ−フェニル)−プロペノン(12.6g,55.2ミリモル)のエタノール(237mL)溶液へ濃HCl(59mL)を加えた。この反応混合物を還流下に16時間加熱し、濃縮し、ジクロロメタン(250mL)で希釈して、得られる有機層を水(25mL)で洗浄した。相分離の後で、有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を真空で除去して粗製の混合物を得て、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−メトキシ−フェニル)−デカン−1,4,7−トリオン(6.89g,43%)を得た。
【0153】
[00142] 工程3:3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(
4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]プロパン酸エチルエステルの合成。1−(4−メトキシ−フェニル)−デカン−1,4,7−トリオン(350mg,1.2ミリモル)のエタノール(6mL)溶液へ4−アミノ−3−メチルベンズアミド(180mg,1.2ミリモル)を加えて、p−トルエンスルホン酸一水和物(23mg,0.12ミリモル)の添加を続けた。この反応混合物を還流下に16時間加熱し、溶媒を真空で除去して粗生成物を得て、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]プロパン酸エチルエステル(147mg,30%)を得た。
【0154】
[00143] 工程4:3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(
4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロパン酸の合成。3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1
H−ピロール−2−イル]プロパン酸エチルエステル(86mg,0.216ミリモル)をエタノール(4mL)に溶かした。このエタノール溶液へ水(0.5mL)を加えて、1N NaOH(0.51mL,0.51ミリモル)の添加を続けた。この反応混合物を室温で1時間、次いで45℃でさらに1時間撹拌した。溶媒の真空での除去後、残渣を水(6mL)で希釈して、酢酸エチル(2x6mL)で抽出した。水層のpHを1N HClで2へ調整してから、酢酸エチル(6mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を真空で除去して、3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロパン酸(68mg,85%)を生成物として得た。
【0155】
[00144] スキーム1A:代替条件
【0156】
【化7】
【0157】
[00145] スキーム1A代替条件の代表的な手順:3−[1−(4−カルバモイル−チ
アゾール−2−イル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸の合成。
【0158】
[00146] 工程3:3−[1−(4−カルバモイル−チアゾール−2−イル)−5−(
4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(1C,R1=4−カルバモイル−チアゾール−2−イル、R2=4−メトキシ−フェニル)の合成。7−(4−メトキシ−フェニル)−4,7−ジオキソ−ヘプタン酸エチルエステル(0.5ミリモル)(スキーム1を参照のこと)のエタノール(2mL)溶液へ上記アミン(1.5当量)とp−トルエンスルホン酸一水和物(0.5当量)を加えた。Biotage Microwave Initiator を150℃で1〜3時間使用して反応を実行した。溶媒を真空で除去して粗製の混合物を得て、これを分取用シリカゲルプレートによって精製して、最終生成物(70mg,38%)を得た。
【0159】
[00147] 工程4:3−[1−(4−カルバモイル−チアゾール−2−イル)−5−(
4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸(1D,R1=4−カルバモイル−チアゾール−2−イル、R2=4−メトキシ−フェニル)の合成。メタノール/THFの2:1混合物中の3−[1−(4−カルバモイル−チアゾール−2−イル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(0.15ミリモル)へ2M LiOH(0.30ミリモル)を加えた。この反応混合物を24時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残渣を水(2mL)で希釈して、エチルエーテルで抽出した。水層のpHを1N HClで2へ調整した。得られる懸濁液を濾過して;固形物を水で洗浄して乾燥させて、最終化合物を得た。収量:36mg,69%。
【0160】
[00148] スキーム2〜スキーム4:意図的に省略。
【0161】
[00149] スキーム5:構造5EがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的なス
キーム
【0162】
【化8】
【0163】
[00150] スキーム5の代表的な手順:3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−
イル)フェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(5E,Ar1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R=H)の合成。
【0164】
[00151] 工程1:1−(4−ブロモフェニル)−3−(フラン−2−イル)プロプ−
2−エン−1−オン(5A)の合成。4−ブロモフェニルエタノン(112.6g,570ミリモル)及びフラン−2−カルバルデヒド(58.5g,610ミリモル)のメタノール(1.5L)溶液へCH
3ONa(31g,570ミリモル)を10分にわたり加えて、この反応溶液を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃HClでpH=7へ中和して、溶媒を減圧で除去した。得られる残渣へEAと水を加えた。水層をEAで3回抽出した。合わせた層を塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)によって精製して、1−(4−ブロモフェニル)−3−(フラン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オン(5A)(90.2g,65%)を黄色の固形物として得た。
【0165】
[00152] 工程2:7−(4−ブロモフェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル
(5B)の合成。化合物:1−(4−ブロモフェニル)−3−(フラン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オン(5A)(20.0g,72.2ミリモル)のエタノール(160mL)溶液へHBr(水中48%,40mL)を加えた。得られる混合物を還流下に8時間撹拌してから、この反応溶液を真空で濃縮した。残渣へ飽和NaHCO
3をpH=7まで加えて、EAで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製して、7−(4−ブロモフェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(5B)(7.0g,28%)を黄色の固形物として得た。
【0166】
[00153] 工程3:3−(5−(4−ブロモフェニル)−1−(4−カルバモイル−2
−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルの合成。7−(4−ブロモフェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(5B)(3.41g,10ミリモル)及び4−アミノ−3−メチルベンズアミド(1.65g,11ミリモル)の50mLのエタノール溶液へTsOH・H
2O(570mg,3ミリモル)を加えた。この反応溶液を還流下に一晩撹拌してから、真空で濃縮した。得られる残渣を飽和NaHCO
3で中和して、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:PE=1:1)によって精製して、7−(4−ブロモフェニ
ル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(2.80g,61%)を青白色の固形物として得た。
【0167】
[00154] 工程4:3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−
1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルの合成。DMSO(50mL)中の7−(4−ブロモフェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(4.54g,10ミリモル)及びイミダゾール(2.04g,30ミリモル)の混合物へL−プロリン(0.345g,3ミリモル)、CuI(1.14g,6ミリモル)、及びK
2CO
3(2.76g,20ミリモル)を加えた。得られる混合物をN
2下に100℃で一晩撹拌し、室温へ冷やし、濾過して、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶かして、飽和NaHCO
3水溶液をpH=8.5まで加えた。この混合物を濾過して、得られる水層をEA(5回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1〜20:1)によって精製して、3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(1.6g,36%)を青白色の固形物として得た。
【0168】
[00155] 工程5:3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−
1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成。化合物:3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(22.0g,48.3ミリモル)のTHF/H
2O(v/v=1/1,220mL)溶液へLiOH・H
2O(4.15g,96.6ミリモル)を加えた。この反応溶液を室温で5時間撹拌した。THFを減圧で除去して、この水溶液を10% HClでpH=5へ酸性化した。固形物を濾過し、THF及び水[1:1(v/v)]より再結晶させて、3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(11.35g,55%)を黄色の固形物として得た。
【0169】
[00156] スキーム6:構造6HがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的なス
キーム
【0170】
【化9】
【0171】
[00157] スキーム6の代表的な手順:3−(5−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソ
ール−5−イル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成。
【0172】
[00158] 工程1:3−メチル−4−(1H−ピロール−1−イル)ベンズアミド(6
A)の合成。4−アミノ−3−メチルベンズアミド(100g,66.7ミリモル)のAcOH(300mL)溶液へ2,5−ジメトキシ−テトラヒドロフラン(106g,80ミリモル)を加えた。この混合物を80℃で約1.5時間撹拌してから、室温へ冷やした。Na
2CO
3の溶液を0℃で滴下して、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、石油エーテルで洗浄した。得られる固形物を濾過して乾燥させて、3−メチル−4−(1H−ピロール−1−イル)ベンズアミド(89.7g,収率67%)を青白色の固形物として得た。
【0173】
[00159] 工程2:4−(2−ホルミル−1H−ピロール−1−イル)−3−メチルベ
ンゾニトリル(6B)の合成。DMF(34mL)へPOCl
3(65g,427ミリモル)を0℃で30分間加えた。添加後、この混合物を室温で1.5時間撹拌してから、0℃へ冷やした。3−メチル−4−(1H−ピロール−1−イル)ベンズアミド(6A)(42.7g,213.5ミリモル)のDMF(150mL)溶液を0℃で加えて、得られる混合物を室温で20分間撹拌してから、80℃まで1時間加熱した。この溶液を室温へ冷やしてから、飽和Na
2CO
3を0℃でpH=8まで加えた。この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3と塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)によって精製して、4−(2−ホルミル−1H−ピロール−1−イル)−3−メチルベンゾニトリル(30.5g,収率68%)を黄色の固形物として得た。
【0174】
[00160] 工程3:3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール
−2−イル)アクリル酸エチル(6C)の合成。
【0175】
[00161] 方法A:トルエン中の4−(2−ホルミル−1H−ピロール−1−イル)−
3−メチルベンゾニトリル(15g,71.4ミリモル)及び(カルベトキシメチレン)−トリフェニルホスホラン(27.5g,78.6ミリモル)の混合物を100℃まで一晩加熱した。次いで、これを室温へ冷やし、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製して、3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)アクリル酸エチル(19.8g,98%)を黄色のオイルとして得た。
【0176】
[00162] 方法B:DMF(600mL)中の4−(2−ホルミル−1H−ピロール−
1−イル)−3−メチルベンゾニトリル(24.5g,116.7ミリモル)、DMAP(2.9g,23.3ミリモル)、及びマロン酸モノエチルカリウム(99.2g,583.3ミリモル)の混合物へAcOH(35.0g,583.3ミリモル)とピペリジン(29.8g,350ミリモル)を加えた。得られる混合物を80℃まで加熱して、48時間撹拌した。この反応混合物を冷却水へ注いで、酢酸エチル(800mLx3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3と塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製して、3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)アクリル酸エチル(21.8g,67%)を黄色のオイルとして得た。
【0177】
[00163] 工程4:3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール
−2−イル)プロパン酸エチル(6D)の合成。3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)アクリル酸エチル(6C)(8.0g,28.6ミリモル)のエタノール溶液へ10% Pd/C(0.8g)を加えた。この混合物を1気圧のH
2下に室温で30分間撹拌して、濾過した。得られる濾液を濃縮乾固させて、3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(7.5g)の粗生成物を得て、さらに精製せずに次の工程に使用した:LC-MS m/z 283.0 [M+H]
+,純度68%。
【0178】
[00164] 工程5:3−(5−ブロモ−1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1
H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(6E)の合成。3−(1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルのDMF溶液へNBS(4.76g,1当量)を0℃で45分間、少量ずつ加えた。添加後、この混合物を室温で30分間撹拌してから、水へ注いで、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=15:1)によって精製して、3−(5−ブロモ−1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルを白色の固形物として得た。
【0179】
[00165] 工程6:3−(5−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−
1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルの合成。3−(5−ブロモ−1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(400mg,0.665ミリモル)、3,4−メチレンジオキシルフェニルホウ酸(143mg,0.864ミリモル)、重炭酸ナトリウム(560mg,5.32ミリモル)の溶媒(4mL)懸濁液へPd(PPh
3)
4(60mg,0.199ミリモル)を加えた。この反応物を脱気して、加熱して5時間還流させた。TLCは、この反応が完了していることを示した。水(4mL)を加えて、この混合物を酢酸エチル(5mLx3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して蒸発させて茶褐色のオイルを得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−(5−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−
1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(308mg,69%)を無色のオイルとして得た。
【0180】
[00166] 工程7及び工程8:3−(5−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5
−イル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成。DMSO(1mL)中の3−(5−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(100mg,0.249ミリモル)及び炭酸カリウム(52mg,0.373ミリモル)の混合物へ30% H
2O
2水溶液(28.2mg,0.249ミリモル)を加えた。得られる混合物を室温で2時間撹拌した。TLCは、この反応が完了していることを示した。水(7mL)を加えると、白色の固形物が沈殿した。この懸濁液を遠心分離して、水相を捨てた。得られる固形物を真空で乾燥させて、アミド中間体(85mg,収率81%)を白色の固形物として得た。H
2O(0.6mL)及びTHF(0.6mL)中のこの中間体の混合物へLiOH・H
2O(10mg,0.238ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。THFを真空で蒸発させた。残渣を5%塩酸でpH=4へ酸性化し、遠心分離し、乾燥させて、3−(5−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(46mg,全体収率47%)を白色の固形物として得た。
【0181】
[00167] スキーム7〜スキーム8:意図的に省略。
【0182】
[00168] スキーム9a:構造9a−CがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般
的なスキーム
【0183】
【化10】
【0184】
[00169] スキーム9aの代表的な手順:3−(5−(4−(1H−ピラゾール−1−
イル)フェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成。
【0185】
[00170] 3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−ピラ
ゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(9a−B,Ar=1H−ピラゾール−1−イル)の合成。N,N−ジメチル−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(11mg,0.08ミリモル)をDMSOに溶かして、この溶液にアルゴンを通して2分間泡立てることによって脱気した。次いで、得られる溶液を3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−ヨード−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(8A)(これは、スキーム1の最初の3工程に従って製造した;R
2=4−ヨード−フェニル、及びR
1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル)(150mg,0.29ミリモル)、ピラゾール(500mg,7.5ミリモル)、ヨウ化銅(11mg,0.06ミリモル)、及び炭酸カリウム(86mg(0.61ミリモル)の混合物へ加えて、得られる反応混合物を、この溶液にアルゴンガスを通して2分間泡立てることによって再び脱気した。次いで、この反応混合物をマイクロ波照射へ120℃で30分間処した。次いで、この反応混合物を
水(10mL)へ加え、酢酸エチル(3x10mL)へ抽出した。この酢酸エチル抽出物を合わせ、水(5mL)に次いで塩水(5mL)で洗浄した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥させた。ジクロロメタンに次いでジクロロメタン中1%メタノールでのクロマトグラフィー(5gシリカ sep-pak カートリッジ)によって、純粋な中間体:3−[1[
(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−ピラゾール−1−イル)−1Hピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(26mg,20%)を得た。
【0186】
[00171] 3−(5−(4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−1−(4−
カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(9a−C,Ar=1H−ピラゾール−1−イル)の合成。3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−ピラゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(24mg,0.06ミリモル)をスキーム4の最終工程において上記に記載した手順を使用して加水分解して、表題化合物:3−[1[(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(4−ピラゾール−1−イル)−1Hピロール−2−イル]−プロピオン酸(18mg,75%)を得た。
【0187】
[00172] スキーム9b:構造9b−CがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般
的なスキーム
【0188】
【化11】
【0189】
[00173] スキーム9bの代表的な手順:3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル
−フェニル)−5−(5−イミダゾール−1−イル−チオフェン−2−イル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸の合成。
【0190】
[00174] 3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(5−イミ
ダゾール−1−イル−チオフェン−2−イル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステルの合成。3−(5−(5−ブロモチオフェン−2−イル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(これは、スキーム1の最初の3工程に従って製造した;R
2=5−ブロモチオフェン−2−イル、そしてR
1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル)より出発すること以外は、スキーム9aの工程1と同じプロトコールを使用して製造した。
【0191】
[00175] 3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(5−イミ
ダゾール−1−イル−チオフェン−2−イル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸の合成。3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(5−イミダゾール−1−イル−チオフェン−2−イル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステルをスキーム1の最終工程に記載の手順に従って加水分解して、表題化合物:3−[1−(4−カルバモイル−2−メチル−フェニル)−5−(5−イミダゾール−1−イル−チオフェン−2−イル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸を得た。
【0192】
[00176] スキーム10〜スキーム18:意図的に省略。
【0193】
スキーム19:構造19FがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的なスキーム
【0194】
【化12】
【0195】
[00177] スキーム19の代表的な手順:3−[5−ベンゾチアゾール−6−イル−1
−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸(19F,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)の合成。
【0196】
[00178] 塩化ベンゾチアゾール−6−カルボニル(19A,Ar2=ベンゾチアゾー
ル−6−イル)の合成。窒素雰囲気下に、ベンゾチアゾール−6−カルボン酸(1.014g,5.6ミリモル)を塩化メチレン(25mL)に溶かした。5滴のN,N−ジメチルホルムアミドを加えた。塩化オキサリル(0.5mL,5.6ミリモル)をゆっくり加えた。2時間後、この反応物を30℃まで16時間加熱した。この反応物を真空で濃縮して、塩化ベンゾチアゾール−6−カルボニル(1.665g,定量的、淡黄色の粉末)を得た。
【0197】
[00179] 7−(ベンゾチアゾール−6−カルボニル)−1,4−ジオキサ−スピロ[
4.5]デカン−8−オン(19B,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)の合成。窒素雰囲気下に、リチウムヘキサメチルジシラジド(2.4mL,2.4ミリモル)をTHF(5mL)と混合した。この反応物を−78℃へ冷やした。THF(2mL)に溶かした1,4−シクロヘキサン−ジオンモノエチレンアセタール(374mg,2.4ミリモル)を滴下漏斗よりゆっくり加えた。この反応物を−78℃で20分間撹拌した。次いでこれを、THF(5mL)に溶かした塩化ベンゾチアゾール−6−カルボニル(498mg,2.52ミリモル)を含有する、−78℃に冷やしたフラスコへカニューレ導入した。この添加の後で、この反応物を−78℃で1時間撹拌してから、そのまま室温へ温めた。12時間後、水(30mL)を加えて、酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。合わせた有機層を10%クエン酸(20mL)、水(20mL)、重炭酸ナトリウム水溶液(
bicarb)(20mL)、及び塩水(20mL)で洗浄した。次いで、これをNa
2SO
4で乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。この粗製材料をシリカゲルカラム(1:1 EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−(ベンゾチアゾール−6−カルボニル)−1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン−8−オン(271mg,35%,淡黄色の固形物)を得た。
【0198】
[00180] 3−[2−(3−ベンゾチアゾール−6−イル−3−オキソ−プロピル)−
[1,3]ジオキソラン−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(19C,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)の合成。窒素雰囲気下に、7−(ベンゾチアゾール−6−カルボニル)−1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン−8−オン(271mg,0.85ミリモル)をエタノール(1mL)に溶かした。2.43Mナトリウムエトキシド溶液(0.01mL,0.03ミリモル)を加えた。12時間後、反応物を真空で濃縮した。残渣を10mL EtOAc/5mL 10%クエン酸で希釈した。層が分離した。水層をEtOAc(3x3mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を水(5mL)と塩水(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。この粗製材料をシリカゲルカラム(40% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、3−[2−(3−ベンゾチアゾール−6−イル−3−オキソ−プロピル)−[1,3]ジオキソラン−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(100mg,38%,淡黄色のオイル)を得た。
【0199】
[00181] 7−ベンゾチアオール−6−イル−4,7−ジオキソ−ヘプタン酸エチルエ
ステル(19D,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)の合成。窒素雰囲気下に、3−[2−(3−ベンゾチアゾール−6−イル−3−オキソ−プロピル)−[1,3]ジオキソラン−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(19C)(100mg,0.28ミリモル)をTHF(1mL)に溶かした。3N HClを加えて、室温で撹拌した。12時間後、この反応物を水で希釈して、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過して真空で濃縮して、7−ベンゾチアオール−6−イル−4,7−ジオキソ−ヘプタン酸エチルエステル(52mg,58%,濃赤色の固形物;エチルエステルとして2/3、カルボン酸として1/3)を得た。
【0200】
[00182] 3−[5−ベンゾチアゾール−6−イル−1−(4−カルバモイル−2−メ
チルフェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(19E,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)の合成。窒素でパージした4mLバイアルにおいて、7−ベンゾチアゾール−6−イル−4,7−ジオキソ−ヘプタン酸エチルエステル(52mg,0.16ミリモル)を2mLのエタノールに溶かした。p−トルエンスルホン酸(9.9mg,0.05ミリモル)と4−アミノ−3−メチルベンズアミド(37mg,0.24ミリモル)を加えた。このバイアルにしっかり蓋をして、油浴において80℃まで加熱した。12時間後、この反応物を冷やして、真空で濃縮した。この粗製材料をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶かした。炭酸カリウム(44mg,0.32ミリモル)を加えた。次いで、ヨードエタン(0.01mL,0.17ミリモル)を加えた。この反応物を室温で12時間撹拌した。この反応物を水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄して、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。この粗生成物をシリカゲルカラム(5% IPA/CH
2Cl
2)によって精製して、3−[5−ベンゾチアゾール−6−イル−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(19E,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)(42mg,2工程で73%,赤色の固形物)を得た。
【0201】
[00183] 3−[5−ベンゾチアゾール−6−イル−1−(4−カルバモイル−2−メ
チルフェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸(19F,Ar2=ベンゾ
チアゾール−6−イル)の合成。3−[5−ベンゾチアゾール−6−イル−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル(19E)(42mg,0.10ミリモル)をスキーム4の最終工程において上記に記載の手順に従って加水分解して、表題化合物:3−[5−ベンゾチアゾール−6−イル−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル]−プロピオン酸(19F,Ar2=ベンゾチアゾール−6−イル)(23mg,59%,淡褐色の粉末)を得た。
【0202】
[00184] スキーム20:構造20CがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的
なスキーム
【0203】
【化13】
【0204】
[00185] スキーム20の代表的な手順:3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1
−イル)フェニル)−1−(2−メチル−4−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(20C,Ar2=4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニルの合成。
【0205】
[00186] 3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(4
−アミノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(20B,Ar2=4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)の合成。3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(20A,スキーム5に従って製造。Ar2=4−カルバモイル−2−メチルフェニル)(3.88g,9.37ミリモル)をNaOH水溶液(4.12g,103.09ミリモルを50mLに溶かす)へ加えた。次いで、11% NaClO水溶液(28.83g,42.17ミリモル)を滴下した。得られる混合物を0〜10℃に1時間、35℃に1時間、そして75℃に30分間保った。室温へ冷却後、この反応物を10%塩酸でpH=7.0へ酸性化し、濾過して、固形の不純物を除去した。この濾液を10%塩酸でpH=5.0へさらに酸性化すると、新たな沈殿が現れた。この沈殿を濾過して乾燥させて、(20B,Ar2=4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)(3.20g,88%)を灰色の粉末として得た。
【0206】
[00187] 3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(2
−メチル−4−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(20C,Ar2=4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)の合成。ピリジン(2mL)及びCH
3SO
2Cl/DCM(v/v=1/100,5mL)の溶液へ3−(5−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(20B)(250mg,0.74ミリモル)のピリジン(2mL)溶液を0℃で加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧で除去して、得られる固形物を10%塩酸でpH=5.0へ酸性化した。得られる沈殿を遠心分離によって単離し、水で濯ぎ、減圧で乾燥させて、(20C,Ar2=4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)(40mg,13%)
を茶褐色の粉末として得た。
【0207】
[00188] スキーム21〜スキーム32:意図的に省略。
【0208】
[00189] スキーム33:構造33CがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的
なスキーム
【0209】
【化14】
【0210】
[00190] スキーム33の代表的な手順:3−(1−(4−カルバモイル−2−メチル
フェニル)−5−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(33C,R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R2=4−クロロ、R3=メチル)の合成
[00191] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−クロロ
−2−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(33A,R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R2=4−クロロ)の合成。(1C)までのスキーム1(R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R2=4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)に従って製造した。
【0211】
[00192] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−クロロ
−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(33B,R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R2=4−クロロ、R3=メチル)の合成。3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(300mg,0.704ミリモル)をアセトンに溶かした。炭酸カリウム(146mg,1.056ミリモル)とヨウ化メチル(299mg,2.112ミリモル)を加えて、室温で一晩撹拌した。TLCがこの反応の完了していることを示したときに、この混合物を濾過し、真空で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(20mL)と水(5mL)の間で分配した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮して、(33B,R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R2=4−クロロ、R3=メチル)(295mg,収率95%)を黄色のオイルとして得た。
【0212】
[00193] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−クロロ
−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(33C,R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、R2=4−クロロ、R3=メチル)の合成。スキーム5の最終工程に従って、加水分解を完了させて、表題化合物を得た。
【0213】
[00194] スキーム34:構造34CがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的
なスキーム
【0214】
【化15】
【0215】
[00195] スキーム34の代表的な手順:3−(1−(4−カルバモイル−2−メチル
フェニル)−5−(4−(2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(34C,Ar1−X=4−ブロモフェニル、Ar2は、2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イルであり、R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル)の合成。
【0216】
[00196] 3−(5−(4−ブロモフェニル)−1−(4−カルバモイル−2−メチル
フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(34A,R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル、Ar1−X=4−ブロモフェニル)の合成。スキーム1、工程1〜3によって製造した。
【0217】
[00197] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−(2−
シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(34B,Ar1−X=4−ブロモフェニル、Ar2は、2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イルであり、R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル)の合成。NMP(4mL)中の(34A,Ar2=4−ブロモフェニル)(455mg,1.0ミリモル)及び2−シクロプロピル−1H−イミダゾール(合成については方法14を参照のこと)(324mg,3.0ミリモル、3.0当量)の混合物へ8−ヒドロキシキノリン(22mg,0.15ミリモル、0.15当量)、Cu
2O(282mg,0.1ミリモル)、K
2CO
3(166mg,1.2ミリモル)、及びPEG−2000(50mg)を加えた。得られる混合物をN
2下にマイクロ波で、128℃で6.0時間照射し、室温へ冷やして、THF(10mL)と水(10mL)で希釈した。この混合物を濾過して、得られる水層をEA(30mLx5)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH:CH
2Cl
2=1:15)によって精製して、所望の化合物(190mg,収率39%)を黄色の固形物として得た。
【0218】
[00198] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−(2−
シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(34C,Ar1−X=4−ブロモフェニル、Ar2は、2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−イルであり、R1=4−カルバモイル−2−メチルフェニル)の合成。スキーム5の最終工程に従って加水分解を完了させて、表題化合物を得た。
【0219】
[00199] スキーム35:意図的に省略。
【0220】
[00200] スキーム36:構造36DがあるGSNOR阻害剤を製造するための一般的
なスキーム
【0221】
【化16】
【0222】
[00201] スキーム36の代表的な手順:3−(1−(4−カルバモイル−2−メチル
フェニル)−5−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸。
【0223】
[00202] 4,7−ジオキソ−7−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フ
ェニル)ヘプタン酸エチルの合成。ジオキサン(5mL)中の7−(4−ブロモフェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(36A,ここでAr1−Br=4−ブロモフェニル、化合物5B,スキーム5も参照のこと)(1.50g,4.4ミリモル)及びオキサゾリジン−2−オン(575mg,6.6ミリモル)の混合物へL−プロリン(50mg,0.44ミリモル)、CuI(42mg,0.22ミリモル)、及びK
2CO
3(1.22g,8.8ミリモル)を加えた。得られる混合物をN
2下に110℃で48時間撹拌してから、蒸発させた。残渣をEA/水(40mL/40mL)で希釈した。この混合物を濾過して、得られる水層をEA(30mLx5)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なDCM〜DCM:MeOH=30:1)によって精製して、表題化合物(158mg,収率10%)を白色の固形物として得た。
【0224】
[00203] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−(2−
オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルの合成。4,7−ジオキソ−7−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)ヘプタン酸エチル(158mg,0.43ミリモル)及び4−アミノ−3−メチルベンズアミド(130mg,0.68ミリモル)のEtOH(1mL)溶液へZn(OTf)
2(313mg,0.86ミリモル)を加えた。この混合物をマイクロ波で120℃まで2時間加熱した。減圧での蒸発後、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)によって精製して、表題化合物(77mg,収率39%)を黄色の固形物として得た。
【0225】
[00204] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−(2−
オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成。3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(67mg,0.15ミリモル)のTHF/H
2O(1mL,v/v=1/1)溶液へ水酸化リチウム一水和物(7mg,0.15ミリモル)を加えた。この混合物を室温で6時間撹拌した。THFを真空で蒸発させた。残渣を5%塩酸でpH=5へ酸性化し、濃縮し、分取用TLCによって精製して、表題化合物(24mg,収率39%)を茶褐色の固形物として得た。
【0226】
[00205] スキーム36A:化合物36B型の中間体(上記のスキーム36)を作製す
るための代替条件。
【0227】
【化17】
【0228】
[00206] スキーム36Aの代表的な手順:7−(3−フルオロ−4−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)フェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(R=H)の合成。7−(3,4−ジフルオロフェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(351mg)をDMSO(3mL)中のイミダゾール(241mg)及びピリジン(395mg)で、マイクロ波加熱しながら150℃で7時間にわたり処理した。得られる混合物を水(12mL)で希釈して、EtOAc(20mLx3)で抽出した。溶媒の除去後、この混合物をEtOAcで溶出させるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物:7−(3−フルオロ−4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−4,7−ジオキソヘプタン酸エチル(279mg,68%)を淡褐色の固形物として得た。
【0229】
[00207] スキーム37〜スキーム38:意図的に省略。
【0230】
[00208] スキーム39:3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5
−(4−クロロ−2−(ジメチルアミノ)フェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成
【0231】
【化18】
【0232】
[00209] (39A)の合成。CH
3CN(5mL)中の(16−4)(方法16)(
200mg,0.419ミリモル)、NaBH
3CN(53mg,0.838ミリモル)、37% HCHO(1.5mL,2.095ミリモル)の混合物へAcOH(0.5mL)を加えた。室温で一晩撹拌後、この溶液を濃縮して水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(10mLx4)で抽出した。有機相を分離させて乾燥させ、分取用TLC(PE:EA=1:1)で精製して、(39b−A)(97mg,49%)を黄色のオイルとして得た。
【0233】
[00210] (39B)の合成。スキーム6の最後の2工程(工程7及び8)に記載の手
順に従って、最終生成物を分取用HPLCで精製した。
【0234】
[00211] スキーム40:3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5
−(4−クロロ−2−ホルムアミドフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸の合成
【0235】
【化19】
【0236】
[00212] 3−(5−(4−クロロ−2−ホルムアミドフェニル)−1−(4−シアノ
−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル(40A)の合成:Ac
2O(301mg,2.948ミリモル)及びHCO
2H(226mg,4.914ミリモル)の混合物を55℃で5分間撹拌した。この混合物を(16−4)(合成には方法16を参照のこと)(300mg,0.737ミリモル)のTHF(6mL)溶液へ加えて、55℃で10分間撹拌した。TLCは、この反応が完了していることを示した。揮発物質を減圧下に除去して、残渣をEA(50mL)に溶かし、飽和NaHCO
3(10mLx3)と塩水(10mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過して濃縮して、粗生成物(320mg,収率99%)を黄色の固形物として得て、これを次の工程に直接使用した。
【0237】
[00213] 3−(1−(4−カルバモイル−2−メチルフェニル)−5−(4−クロロ
−2−ホルムアミドフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸(40B)の合成:スキーム6の最後の工程(6F→6H)に記載の方法論を参照のこと。
【0238】
[00214] 以下の方法を使用して、「表」に注記される、上記の「スキーム」に使用す
る中間体を製造した。
【0239】
[00215] 方法1〜方法11:意図的に省略。
【0240】
[00216] 方法12:2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2
−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの合成
【0241】
【化20】
【0242】
[00217] 化合物(12−2)。(12−1)(12.3g,0.06ミリモル)、ビ
ス(ピナコラート)ジボロン(18.3g,0.072モル)、KOAc(11.75g,0.12ミリモル)、及びPd(dppf)
2Cl
2・DCM(2.0g,2.45ミリモル)のジオキサン/H
2O(v/v=9/1,100mL)溶液を80℃で一晩撹拌した。TLCは、この反応が完了していることを示した。この混合物を蒸発させて、茶褐
色のオイルを得た。水(60mL)を加えて、この混合物を酢酸エチル(60mLx3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)によって精製して、(12−2)(9.1g,60%)を黄色の固形物として得た。
【0243】
[00218] 方法13〜方法14:意図的に省略。
【0244】
[00219] 方法15:1−(4−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノンの合成
【0245】
【化21】
【0246】
[00220] 化合物(15−1)。ピリジン(200mL)及びジクロロメタン(100
mL)中の3−ブロモフェノール(50g,0.29モル)の撹拌懸濁液へ塩化アセチル(25mL,0.35モル)を0℃で滴下して、この混合物を室温で18時間撹拌した。LC−MSは、この反応が完了していることを示した。ピリジンとジクロロメタンを真空で蒸発させた。水(600mL)を加えて、塩酸でpH2に酸性化した。この反応混合物を酢酸エチル(500mLx3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=60:1)によって精製して、化合物(15−1)(46g,74%)を無色の液体として得た。
【0247】
[00221] 化合物(15−2)。化合物(15−1)(46g,0.0.21モル)及
び無水塩化アルミニウム粉末(57g,0.42モル)の撹拌懸濁液を160℃まで3時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、氷(200g)と水(800mL)を注いで、塩酸でpH7に調整した。この反応物を酢酸エチル(500mLx3)で抽出し、有機相を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=60:1)によって精製して、化合物(15−2)(35.1g,76%)を淡緑色の固形物として得た。
【0248】
[00222] 化合物(15−3)。化合物(15−2)(25g,0.12モル)及び炭
酸カリウム(24g,0.18モル)の無水DMF(20mL)懸濁液へMeI(22.6mL,0.23モル)を加えて、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは、この反応が完了していることを示した。次いで、水(300mL)を注いで、この混合物を酢酸エチル(200mLx3)で抽出して、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物(15−3)(26.1g,98%)を無色の固形物として得た。
【0249】
[00223] 方法16:3−(5−(2−アミノ−4−クロロフェニル)−1−(4−シ
アノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチルの合成
【0250】
【化22】
【0251】
[00224] 化合物(16−2)。(16−1)(6.50g,27.66ミリモル)及
びNiCl
2(7.80g,55.3ミリモル)のEtOH(50mL)溶液へNaBH
4(5.60g,138.3ミリモル)をゆっくり加えた。得られる混合物を0℃で2時間撹拌し、濾過して、減圧で濃縮した。残渣を酢酸エチル(200mL)で溶かし、水(50mLx3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=5:1)によって精製して、(16−2)(3.778g,収率67%)を黒ずんだ固形物として得た。
【0252】
[00225] 化合物(16−3)。(16−2)(3.778g,18.43ミリモル)
、ビス(ピナコラート)ジボロン(8.5g,33.17モル)、KOAc(3.2g,36.86ミリモル)、及びPd(dppf)
2Cl
2・DCM(500mg,0.92ミリモル)のDMSO(50mL)溶液を85℃で2.5時間撹拌した。TLCは、この反応が完了していることを示した。水(60mL)を加えて、この混合物を酢酸エチル(60mLx3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラム(PE:EA=10:1)によって精製して、(16−3)(5.0g,収率100%)を黄色の固形物として得た。
【0253】
[00226] 化合物(16−4)。(16−3)(7.0g,27.7ミリモル)、Na
2CO
3(11.75g,110.8ミリモル)、及び(6E)(3−(5−ブロモ−1−(4−シアノ−2−メチルフェニル)−1H−ピロール−2−イル)プロパン酸エチル、合成にはスキーム6を参照のこと)(10g,21.4ミリモル)のDMSO(30mL)溶液へPd(PPh
3)
4(3.0g,8.31ミリモル)を加えた。脱気して、窒素で再充填した後で、この反応混合物を80℃で一晩撹拌した。TLCは、この反応が完了していることを示した。室温へ冷却後、水(50mL)を加えて、酢酸エチル(50mLx4)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)によって精製して、(16−4)(3.10g,収率27%)を黄色の固形物として得た。
【0254】
[00227] 方法17:意図的に省略。
【0255】
[00228] 方法18:3−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,
2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノールの合成
【0256】
【化23】
【0257】
[00229] 化合物(18−2)。方法13の第一工程の記載と同じ手順に従って製造し
、(PE:EA=5:1)の異なる溶媒系を使用するカラム精製によって、収率35%の所望化合物を得た。
【0258】
[00230] 方法19:1−(5−ブロモチオフェン−3−イル)エタノンの合成
【0259】
【化24】
【0260】
[00231] 化合物(19−2)。3−アセチルチオフェン(2.52g,20ミリモル
、1.0当量)のHOAc(50mL)溶液へNaOAc(2.46g,30ミリモル、1.5当量)に続いて臭素(3.2g,20ミリモル、1.0当量)を30分にわたり滴下した。この混合物をそのまま室温で一晩撹拌した。水(150mL)を加えて、この反応混合物を2時間撹拌した。得られる固形物を濾過によって採取し、水(10mL)とPE(20mL)で濯ぎ、乾燥させて、(19−2)(1.52g,収率37%)を茶褐色の固形物として得た。
【0261】
[00232] 方法20〜方法22:意図的に省略。
【0262】
[00233] 方法23:N−(4−アミノフェニル)メタンスルホンアミド(23−3,
R=H)及びN−(4−アミノ−3−メチルフェニル)メタンスルホンアミド(23−3,R=CH
3)の合成
【0263】
【化25】
【0264】
[00234] 方法23の代表的な実施例:N−(4−アミノフェニル)メタンスルホンア
ミド(23−3,R=H)の合成。
【0265】
[00235] 化合物(23−2,R=H)。ピリジン(50mL)及びMsCl(15.
86g,139.13ミリモル)のDCM(150mL)溶液へ4−ニトロベンゼンアミン(16.0g,115.94ミリモル)のピリジン(100mL)溶液を0℃で加えた。この混合物を室温で4時間撹拌した。揮発物質を減圧で除去した。残渣を水(200mLx3)で濯ぎ、減圧で乾燥させて、表題化合物(23.20g,収率95%)を黄色の粉末として得た。
【0266】
[00236] 化合物(23−3,R=H)。(23−2,R=H)(23.0g,106
.48ミリモル)のMeOH(100mL)溶液へ10% Pd/C(3.0g)を加えて、N
2でパージした。次いで、HCO
2NH
4(67.0g,1.06モル)のMeOH(500mL)溶液を氷水浴下で5分の間徐々に加えた。添加後、この混合物を45℃へ温めて、一晩撹拌して濾過した。濾液を減圧で蒸発させて黄色の固形物を得て、これを
EA(500mLx3)で洗浄した。合わせた有機層を減圧で蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:2)によって精製して、N−(4−アミノフェニル)メタンスルホンアミド(9.80g,収率49%)を黄色の固形物として得た。
【0267】
[00237] 方法24:1−(3−クロロチオフェン−2−イル)エタノンの合成
【0268】
【化26】
【0269】
[00238] 化合物(24−1)。3−クロロチオフェン(4.80g,40.48ミリ
モル)のTHF(50mL)溶液へBuLi(ヘキサン中2.5N,17.9mL)を−30℃で加えた。添加後、この混合物を−10℃で30分間撹拌してから、−45℃へ冷やした。N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(55.0g,48.8ミリモル)を加えて、そのまま室温へ40分の間温めて、さらに20分間維持した。塩水(80mL)を加えてこの反応物を冷まし、EA(60mLx3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(24−1)(約80%純粋)(6.80g)を黄色のオイルとして得て、これを次の工程に直接使用した。
【0270】
[00239] 方法25:1−(3−ブロモ−5−メトキシチオフェン−2−イル)エタノ
ンの合成
【0271】
【化27】
【0272】
[00240] 化合物(25−1)。N,O−ジメチルヒドロアミン塩酸塩(100g,1
026ミリモル)のDCM(1000mL)懸濁液へトリエチルアミン(300mL,2052ミリモル)を0℃で加えた。この懸濁液へ塩化アセチルを0℃で2時間滴下した。添加が完了したときに、この混合物をそのまま室温へ温めて、2時間撹拌した。この混合物を塩水(1L)、1N HCl(500mL)、塩水(200mL)でそれぞれ洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して茶褐色のオイルを得て、これを蒸留によって精製して、(25−1)(65g,61%)を無色の液体として得た。
【0273】
[00241] 化合物(25−2)。チオフェン(84g,1.0モル)のクロロホルム(
34mL)溶液へ臭素を室温で3時間滴下した。添加が完了したときに、この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を50℃まで3時間加熱した。この反応混合物を1M NaOH(水溶液、100mL)、塩水(100mLx2)でそれぞれ洗浄した。有機相を
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮して淡黄色のオイルを得て、これをメタノール(100mL)中で固化させた。この固形物を濾過して真空で乾燥させて、(25−2)(89g,56%)を得た。
【0274】
[00242] 化合物(25−3)。(25−2)(9.5g,30ミリモル)を無水TH
F(100mL)に溶かして、−78℃へ冷やした。上記の溶液へn−BuLi(8mL,21ミリモル)を30分間滴下して、30分間撹拌した。(25−1)を−78℃で滴下し、30分間撹拌して、そのまま室温へ温めた後で、飽和塩化アンモニウムで冷ました。有機相を分離させて塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過して濃縮して黄色のオイルを得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶出:PE/EA=10/1)によって精製して、(25−3)(2.3g,28%)を黄色の固形物として得た。
【0275】
[00243] 化合物(25−4)。(25−3)(2.4g,8.5ミリモル)のメタノ
ール(35mL)溶液へオルトギ酸トリメチル(15mL)とTsOH(300mg,1.7ミリモル)を加えた。この溶液を加熱して10時間還流させた。メタノールを真空で蒸発させて、残渣をEA(300mL)と5%重炭酸ナトリウム(100mL)の間で分配した。有機相を分離させ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮して(25−4)(2.3g,82%)を黄色のオイルとして得て、これを次の工程に直接使用した。
【0276】
[00244] 化合物(25−5)。(25−4)(6.0g,18.3ミリモル)のDM
F(75mL)溶液へナトリウムメトキシド(9.9g,183ミリモル)、酸化第一銅(1.5g,18.3ミリモル)、及びヨウ化ナトリウム(2.8g,18.3ミリモル)を加えた。この混合物を100℃まで4時間加熱した。TLCがこの反応の完了していることを示したので、この反応物を塩水(250mL)で冷ました。固形物を濾過して、濾液を酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮して茶褐色のオイルを得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶出:PE/EA=3/1)によって精製して、(25−5)(1.2g,23%)を淡黄色のオイルとして得た。
【0277】
[00245] 化合物(25−6)。(25−5)(1.2g,4.29ミリモル)のDC
M(8mL)及び水(10mL)溶液へトリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。この反応混合物を室温で4時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム(10mL)を加えて、有機相を分離させ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮して茶褐色のオイルを得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶出:PE/EA=10/1)によって精製して、(25−6)(750g,74%)を淡黄色の固形物として得た。
【0278】
[00246] 方法26:意図的に省略。
【0279】
[00247] 方法27:4−アミノ−3−メチルベンゼンスルホンアミドの合成
【0280】
【化28】
【0281】
[00248] 化合物(27−2):(27−1)(20g,0.107モル)の80mL
のピリジン溶液へAc
2O(16ml,0.16モル)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、EtOH(40ml)を加えて、固形物を濾過によって単離して、EtOHで洗浄して、(27−2)(10.3g,収率56%)を茶褐色の固形物として得た。
【0282】
[00249] 化合物(27−3):1N NaOH(36ml)を含有するフラスコへ化
合物(27−2)(10g,43.6ミリモル)へ加えて、この混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去して、残渣をEtOHで洗浄した。(27−3)(8.8g,収率88%)を濾過によって青白色の固形物として単離した。
【0283】
[00250] 化合物(27−4):化合物(27−3)(16g,63.7ミリモル)と
DMF(20ml)をフラスコへ加えてから、SOCl
2(18.4g,155モル)を−30〜−40℃で滴下した。添加が完了したときに、この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この混合物を氷へゆっくり加えると、固形物が出現した。この固形物を濾過によって単離して乾燥させて、(27−4)(6.0g,収率38%)を青白色の固形物として得た。
【0284】
[00251] 化合物(27−5):50mLのNH
4OHへ(27−4)(6.0g,2
4.2ミリモル)の50mLのTHF溶液を0℃で滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧で除去して、残渣をEA(30mlx4)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、濃縮して、(27−5)(5.1g,収率93%)を青白色の固形物として得た。
【0285】
[00252] 化合物(27−6):(27−5)(5.1g,22.3ミリモル)、HC
l(2N,76.5ml)及びEtOH(100ml)の混合物を一晩還流させた。次いで、この混合物をNa
2CO
3(水溶液)でpH=8へ中和した。この混合物をEA(80mlx4)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、(27−6)(4.9g,収率100%)を青白色の固形物として得た。
【0286】
[00253] 方法28:1−(5−ブロモ−4−クロロチオフェン−2−イル)エタノン
(28−2)及び1−(4−クロロチオフェン−2−イル)エタノン(28−3)の合成
【0287】
【化29】
【0288】
[00254] 化合物(28−1)。3−クロロチオフェン(6.52g,55ミリモル)
のCHCl
3(30mL)及びAcOH(30mL)溶液へNBS(9.80g,55ミリモル)を加えた。この混合物を還流で1.5時間加熱してから、室温へ冷やした。水(70mL)を加えて、この混合物をCHCl
3(30mLx2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3(40mL)と塩水(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(28−1)(10.02g,定量的な収率)を茶褐色のオイルとして得て、これを次の工程に直接使用した。
【0289】
[00255] 1−(5−ブロモ−4−クロロチオフェン−2−イル)エタノン(28−2
)の合成。DCM(120mL)中の(28−1)(10.0g,50.6ミリモル)及びAlCl
3(8.09g,60.7ミリモル)の混合物へ塩化アセチル(4.76g,60.7ミリモル)を0℃で5分の間滴下した。添加後、この混合物を室温で一晩撹拌し、希塩酸(1.2N,150mL)と塩水(150mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1〜3/1)によって精製して、(28−2)(8.0mg,収率66%)を茶褐色の固形物として得た。
【0290】
[00256] 1−(4−クロロチオフェン−2−イル)エタノン(28−3)の合成。(
28−2)(3.20mg,13.36ミリモル)のEtOH(70mL)溶液へ10%
Pd/C(2.50g)とAcONa(1.10g,13.36ミリモル)を加えた。この反応混合物を水素雰囲気下に室温で3時間撹拌し、濾過して、濾液を濃縮した。得られる残渣をEA(100mL)に溶かし、飽和NaHCO
3(40mL)と塩水(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=30/1〜5/1)によって精製して、(28−3)(1.32g,収率62%)を黄色のオイルとして得た。
【0291】
[00257] 方法29〜方法32:意図的に省略。
【0292】
[00258] 方法33:N−(3−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1
,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ホルムアミドの合成
【0293】
【化30】
【0294】
[00259] 化合物(33−2)の合成:HCO
2H(644mg,14ミリモル)及び
Ac
2O(1.16g,11.4ミリモル)の混合物を55℃まで2時間加熱してから、室温へ冷やした。THF(1mL)とTHF(1mL)中の(33−1)(880mg,4.38ミリモル)を段階的に加えて、得られる混合物を室温で3時間、連続的に撹拌した。蒸発後、残渣をEA(5mLx3)で抽出した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶
液(10mL)と塩化ナトリウム(10mL)で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮して、(33−2)(845mg,収率85%)を液体として得て、これを次の工程に直接使用した。
【0295】
[00260] 化合物(33−3)の合成:(33−2)(845mg,4.38ミリモル
)、KOAc(726mg,7.4ミリモル)、B(pin)
2(1.41g,5.6ミリモル)、及びジオキサンの混合物へPd(dppf)
2Cl
2(20mg,0.02ミリモル)を加えた。脱気して、窒素で再充填した後で、この混合物を90℃で一晩還流させた。TLCは、この反応が完了していることを示した。水(10mL)を加えて、この混合物を酢酸エチル(10mLx3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=4:1)によって精製して、(33−3)(220mg,収率29%)を無色の固形物として得た。
【0296】
[00261] 方法34:意図的に省略。
【0297】
[00262] 方法35:4−アミノ−ベンゼンスルホンアミドの合成
方法27、4−アミノ−3−メチルベンゼンスルホンアミドの合成に記載の手順/スキームに従った。
【0298】
[00263] 方法36〜40:意図的に省略。
【0299】
[00264] 方法41:1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノンの合成。
【0300】
【化31】
【0301】
[00265] 化合物(41−2)。(41−1)(2.0g,13.32ミリモル)のア
セトン(25mL)溶液へNBS(2.37g,13.32ミリモル)と1M HCl水溶液(0.13mL,0.13ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌してから、減圧で濃縮乾固させた。残渣をPE(40mL)で溶かし、得られる沈殿を濾過して真空で乾燥させて、(41−2)(2.90g,収率95%)を白色の固形物として得た。
【0302】
[00266] 実施例2.GSNORアッセイ
[00267] 様々な化合物について、GSNOR活性を阻害するその能力を in vitro で
試験した。代表的な化合物とその対応するGSNOR活性について、上記の表1の前のパラグラフに記載する。GSNORの発現及び精製については、Biochemistry 2000, 39, 10720-10729 に記載されている。
【0303】
[00268] GSNORの発酵処理:100μg/mlのアンピシリンを含有する2XY
T培地中のGSNORグリセロールストックの穿刺物より、37℃で一晩のインキュベーション後にプレ培養物を増殖させた。次いで、アンピシリンを含有する新鮮な2XYT(4L)へ細胞を加えて、37℃で0.6〜0.9のOD(A
600)にまで増殖させた後で誘導した。20℃で一晩のインキュベーションにおいて、GSNOR発現を0.1%アラビノースで誘導した。
【0304】
[00269] GSNORの精製:大腸菌細胞ペーストを窒素キャビテーションによって溶
解させて、澄明化した溶解物をAKTA FPLC(アマーシャム・ファルマシア)でのNiアフィニティークロマトグラフィーによって精製した。このカラムを、20mMトリス(pH8.0)/250mM NaClにおいて0〜500mMのイミダゾールで溶出させた。Smt−GSNOR融合物を含有する溶出GSNOR画分をUlp−1で、4℃で一晩消化させて、アフィニティータグを外してから、同じ条件下にNiカラムで再処理した。GSNORをフロースルー画分に回収して、結晶解析のためには、20mMトリス(pH8.0)、1mM DTT、10μM ZnSO
4中のQ−セファロース及びヘパリンフロースルークロマトグラフィーによってさらに精製する。
【0305】
[00270] GSNORアッセイ:GSNO溶液と酵素/NADH溶液は、それぞれの日
に用時作製する。これらの溶液は、濾過して、そのまま室温へ温める。GSNO溶液:100mM NaPO
4(pH7.4)、0.480mM GSNO。396μLのGSNO溶液に続いて、DMSO中の試験化合物(又は、完全な反応対照ではDMSOのみ)の8μLをキュベットへ加えて、ピペット先端で混合する。試験すべき化合物は、100%
DMSO中10mMのストック濃度で作製する。2倍の系列希釈を100% DMSOで行う。アッセイ液中のDMSOの最終濃度が1%となるように、各希釈液の8μLをアッセイ液へ加える。試験する化合物の濃度は、100〜0.003μMの範囲に及ぶ。酵素/NADH溶液:100mM NaPO
4(pH7.4)、0.600mM NADH、1.0μg/mL GSNOレダクターゼ。396μLの酵素/NADH溶液を先のキュベットへ加えて、この反応を開始させる。キュベットを Cary 3E UV/可視分光光度計に入れて、340nm吸光度/分の変化を25℃で3分間記録する。アッセイは、各化合物濃度について同一3検体で行う。SigmaPlot の酵素反応速度分析モジュールでの標準曲線解析を使用して、各化合物のIC
50を計算する。
【0306】
[00271] 最終アッセイ条件:100mM NaPO
4(pH7.4)、0.240m
M GSNO、0.300mM NADH、0.5μg/mL GSNOレダクターゼ、及び1% DMSO。最終容量:800μL/キュベット。
【0307】
[00272] 実施例3.in vivo 動物モデルでのGSNOR阻害アッセイ
[00273] GSNOR阻害の影響を実証するために、GSNOレダクターゼと生体利用
可能なSNOによって影響を受けることがかつて示されたモデル(Que et al., Science,
2005)に類似した、マウス喘息モデルを使用した。Que et al. は、気管支反応性を示す野生型では、卵白アルブミン(OVA)チャレンジに続いてGSNORのレベルが上昇して、肺のSNOが枯渇することを実証した。Que et al. は、野生型マウスとは対照的に
、GSNORが遺伝的に欠失したマウスでは、肺のSNOが増加して、OVA誘発性の気道の過剰反応から保護されることを実証した。
【0308】
[00274] GSNORがGSNOR阻害剤によって薬理学的に阻害される場合に同様の
観察事実が顕現されるかどうかを決定する努力において、OVAマウスモデル(即ち、Que et al. の野生型モデル)を使用した。この試験では、OVA感作マウスに1mg/k
g、10mg/kg、又は30mg/kgの化合物1を静脈内投与して、24時間後に全身プレチスモグラフ(Buxco Research Systems,ノースカロライナ州ウィルミントン)に入れて、新鮮な空気を与えた。
【0309】
[00275] 次いで、被検動物を、気管支収縮剤、メタコリン(実験被検者における気管
支過敏反応の度合いを判定するのに通常使用される薬理剤)の増加投与量のエアゾール剤でチャレンジした。この試験では、増加濃度のメタコリンへマウスを曝露して、各用量を3分間提供して、その時間の間に読取りを行った。メタコリンの用量は、0mg/ml、
5mg/ml、20mg/ml、及び50mg/mlであった。気管支過敏反応性の度合いは、気道過敏反応性の無単位指標である「向上休止(Enhanced Pause)」(Penh)(Dohi et al., Lab Invest. 79(12):1559-1571, 1999)として測定した。
【0310】
[00276] 化合物1の投与は、上記の試験動物において、担体のみ投薬の動物と比較し
て、より低い気管支収縮反応をもたらした。これらの結果は、気管支収縮性のメタコリンチャレンジに対抗するのに利用可能な生理活性SNOのレベルの増加と矛盾しない。
【0311】
[00277] 実施例4.実験喘息におけるGSNORiの効力
[00278] 実験喘息モデル
[00279] 卵白アルブミン(OVA)誘発喘息のマウスモデルを使用して、GSNOR
阻害剤について、メタコリン(MCh)誘発性気管支収縮/気道過敏反応に対する効力をスクリーニングした。これは、ヒトの喘息に類似した急性アレルギー喘息の表現型を提示する、広く使用されていて、十分に特徴づけられたモデルである。MChでのチャレンジに先立ってGSNOR阻害剤を投与する予防プロトコールを使用して、GSNOR阻害剤の効力について評価した。全身プレチスモグラフィー(P
enh;Buxco)を使用して、
増加用量のMChでのチャレンジに応じた気管支収縮応答を評価した。肺炎症の尺度として気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤物の量も定量した。GSNOR阻害剤の効果を担体と陽性対照としてのコンビベント(吸入;IH)と比較した。
【0312】
[00280] 材料と方法
[00281] アレルゲン感作及びチャレンジのプロトコール
[00282] PBS中のOVA(500μg/ml)を等量の蒸留水中10%(w/v)
硫酸アルミニウムカリウムと混合して、10N NaOHを使用してpH6.5へ調整後、室温で60分間インキュベートした。750xgで5分間の遠心分離後、OVA/ミョウバンペレットを蒸留水中の元の容量へ再懸濁させた。0日目に、ミョウバンと複合させた100μg OVA(生理食塩水中500μg/mLの0.2mL)の腹腔内(IP)注射液をマウスに与えた。生理食塩水中のケタミン及びキシラジン(それぞれ、0.44及び6.3mg/mL)の0.2mL混合物のIP注射によってマウスを麻酔して、ボード上に背臥位で置いた。各動物の舌の裏側に250マイクログラム(2.5mg/mlの100μl)のOVA(8日目)と125μg(2.5mg/mlの50μl)のOVA(15、18、及び21日目)を入れた。
【0313】
[00283] 肺機能検査(Penh)
[00284] 有意識で自由に動き、自発的に呼吸するマウスにおける最後のOVAチャレ
ンジから24時間後に、Buxco チャンバ(ノースカロライナ州ウィルミントン)を使用する全身プレチスモグラフィーで、メタコリンへの in vivo 気道反応性を測定した。2分
間の超音波ネブライザーによって産生する、エアゾール化した生理食塩水又は増加用量のメタコリン(5、20、及び50mg/mL)でマウスをチャレンジした。気管支収縮の度合いは、同一マウスの気道抵抗性、インピーダンス、及び胸腔内圧の測定と相関する、無次元の計算値である向上休止(P
enh)として表した。それぞれの噴霧化チャレンジ後4分間のP
enh読取り値を取って、平均化した。P
enhは、以下のように計算した:P
enh=[(T
e/T
r−1)x(PEF/PIF)](ここでT
eは無効化時間であり、T
rは弛緩時間であり、PEFはピーク呼気流量であり、PIFはピーク吸気流量x0.67係数である)。最大値からユーザー定義の最大値百分率へ変化させるボックス圧力の時間が弛緩時間を表す。T
r測定は、最大ボックス圧力で始めて、40%で終える。
【0314】
[00285] BALF中の好酸球浸潤
[00286] 気道過敏反応性の測定の後で、マウスを心臓穿刺によって失血させてから、
両肺より、又は左肺を主気管支で結紮後に右肺より、BALFを採取した。0.05mLアリコートより全BALF細胞を計数し、残る体液を4℃、200xgで10分間遠心分離した。細胞ペレットを10% BSA含有生理食塩水に再懸濁させて、スライドガラス上に塗抹標本を作製した。好酸球を0.05%エオジン水溶液と蒸留水中5%アセトンで5分間染色し、蒸留水で濯いで、0.07%メチレンブルーで対比染色した。
【0315】
[00287] GSNOR阻害剤と対照
[00288] GSNOR阻害剤をリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)(pH7.4)にお
いて0.00005〜3mg/mLに及ぶ濃度で再構成した。GSNOR阻害剤をマウスへ単回用量(10mL/kg)として、静脈内(IV)又は経口ガバージュのいずれかにより投与した。投薬は、MChチャレンジの30分〜24時間前に実施した。GSNOR阻害剤の効果を、同じやり方で投薬したPBS担体と比較した。
【0316】
[00289] すべての試験において、陽性対照としてコンビベントを使用した。コンビベ
ント(ベーリンガー・インゲルハイム)は、その生成物が供給される吸入器デバイスを使用して肺へ投与されるが、マウスへの投与には、ピペット先端を使用して適用した。コンビベントは、MChチャレンジの48時間、24時間、及び1時間前に投与した。コンビベントのそれぞれのパフ(又は用量)は、18μgの臭化イパトロピウム(IpBr)と103μgの硫酸アルブテロール、又はほぼ0.9mg/kgのIpBrと5mg/kgのアルブテロールの用量を提供した。
【0317】
統計分析
[00290] ベースライン、生理食塩水、及び増加用量のMChチャレンジに対するP
e
nhの曲線下面積値を、GraphPad Prism 5.0(カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して計算して、それぞれの(IV又は経口投与)担体対照のパーセントとして表した。片側ANOVA,Dunnetts(JMP 8.0,SAS研究所、ノースカロライナ州キャリー)を使用して、各試験内の処置群とそれぞれの担体対照群の間の統計学的な差を計算した。処置群とそれぞれの担体対照群の間のp値が0.05未満であれば、有意差があるとみなした。
【0318】
[00291] 結果:
[00292]
化合物1の結果
[00293] 静脈内(IV)投与した化合物1は、メタコリン(MCh)誘発性の気管支
収縮及び肺炎症の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物1での有意な効力は、MChの24時間前での0.01mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、42.1±2.8%(p<0.0001)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、98%(p<0.0001)抑制された。化合物1での有意な効力はまた、0.1mg/kgの単回IV用量で、MCh前の早くも1時間(AUC=76.4±6.6;p=0.0082)から48時間まで(AUC=64.4±55;p=<0.0001)観察された。ED50(Penh応答の50%抑制を示す化合物1の濃度)は、0.011±0.003mg/kgであった。
【0319】
[00294]
化合物2の結果
[00295] 静脈内(IV)投与した化合物2は、メタコリン(MCh)誘発性気管支収
縮の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物2での有意な効力は、MChの24時間前での0.01、0.1、及び1mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、0.01、0.1、及び1mg/kgの化合物2で、それぞれ65.3±6.5%(p=0.0002);50.5±6.3%(p<0
.0001);及び41.7±5.2%(p<0.0001)であった。
【0320】
[00296]
化合物3の結果
[00297] 静脈内(IV)投与した化合物3は、メタコリン(MCh)誘発性の気管支
収縮及び肺炎症の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物3での有意な効力は、MChの24時間前での1mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、71.0±8.6%(p=0.0051)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、46%(p=0.0002)抑制された。
【0321】
[00298]
化合物6の結果
[00299] 静脈内(IV)投与した化合物6は、メタコリン(MCh)誘発性の気管支
収縮及び肺炎症の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物6での有意な効力は、MChの24時間前での1mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、65.3±5.9%(p=0.0001)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、92%(p<0.0001)抑制された。化合物6での有意な効力は、MChの24時間前での30mg/kgの単回経口用量でも観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、24.6±3.0%(p<0.0001)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、100%(p=0.0004)抑制された。
【0322】
[00300]
化合物7の結果
[00301] 静脈内(IV)投与した化合物7は、メタコリン(MCh)誘発性気管支収
縮の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物7での有意な効力は、MChの24時間前での0.1及び1mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、0.1及び1mg/kgの化合物7で、それぞれ56.1±2.2%(p<0.0001)と50.4±3.7%(p<0.0001)であった。
【0323】
[00302]
化合物26の結果
[00303] 静脈内(IV)又は経口投与した化合物26は、メタコリン(MCh)誘発
性の気管支収縮及び肺炎症の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物26での有意な効力は、MChの24時間前での0.1、1、及び10mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、0.1mg/kg、1mg/kg、及び10mg/kgの化合物26で、それぞれ64.2±7.6%(p=0.0007);60.2±7.9%(p=0.0002);及び40.7±2.4%(p<0.0001)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、0.1mg/kg、1mg/kg、及び10mg/kgの化合物116で、それぞれ79%(p=0.0064);100%(p=0.0007);及び100%(p=0.0007)抑制された。化合物26での有意な効力はまた、10mg/kgの単回IV用量で、MCh前の早くも30分(AUC=35.2±9.3;p<0.0001)で観察された。BALFへの好酸球浸潤は、94%(p<0.0001)抑制された。化合物26での有意な効力は、MChの24時間前での30mg/kgの単回経口用量でも観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、26.7±1.4%(p<0.0001)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、100%(p=0.0019)抑制された。
【0324】
[00304]
化合物33の結果
[00305] 静脈内投与した化合物33は、メタコリン(MCh)誘発性の気管支収縮及
び肺炎症の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物33での有意な効力は、MChの24時間前での1mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、72.9±8.7%(p=0.0089)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、61%(p<0.0001)抑制された。
【0325】
[00306]
化合物67の結果
[00307] 静脈内(IV)投与した化合物67は、メタコリン(MCh)誘発性の気管
支収縮及び肺炎症の減弱化によって認められるように、実験喘息に対して有効であった。化合物67での有意な効力は、MChの24時間前での1mg/kgの単回IV用量で観察された。担体対照(AUC=100%)のパーセントとして報告されるPenh応答についての曲線下面積(AUC)は、78.7±8.1%(p=0.0323)であった。気管支肺胞洗浄液(BALF)への好酸球浸潤は、63%(p<0.0001)抑制された。
【0326】
[00308] 当業者には、本発明の精神及び範囲より逸脱することなく、本発明の方法及
び組成物において様々な変更態様(modifications)及び変形態様(variations)を作製
することができることが明らかであろう。