(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
化合物が、3−(4−フルオロ−フェニル)−5−(2−ピリジン−2−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾールである、請求項1又は4のいずれか1項記載の式Iの化合物。
化合物が、5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−チオフェン−2−イル−ベンゾ[c]イソオキサゾールである、請求項1又は6のいずれか1項記載の式Iの化合物。
統合失調症、強迫性人格障害、大うつ病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性症、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法により誘導される認知障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性的なストレス、アルコール、鎮静剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン、又はコカインを含む向神経活性薬の乱用の処置において使用するための、請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物、及び医薬的に許容される担体及び/又はアジュバントを含む、医薬組成物。
統合失調症、強迫性人格障害、大うつ病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性症、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法により誘導される認知障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性的なストレス、アルコール、鎮静剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン、又はコカインを含む向神経活性薬の乱用の処置において治療活性物質として使用するための、請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。
統合失調症、強迫性人格障害、大うつ病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性症、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法により誘導される認知障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性的なストレス、アルコール、鎮静剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン、又はコカインを含む向神経活性薬の乱用の治療的及び/又は予防的処置用医薬の製造のための、請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物の使用。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式
【化1】
(式中、
Ar
1/Ar
2は、フェニル、又は5若しくは6員のヘテロアリールであり;
R
1/R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CF
3、又は低級アルコキシであり;
n、mは、1又は2である)
の化合物、又は医薬的に許容される酸付加塩、ラセミ混合物若しくはその対応するエナンチオマー、及び/若しくはその光学異性体(化合物2,1−ベンゾイソオキサゾール,3−(4−クロロフェニル)−5−(1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−を除く)に関する。
【0002】
除外される化合物は、公開ライブラリにおいて見出される。
【0003】
ここで、本化合物は、神経幹細胞(NSC)からの神経発生を刺激することが示された。神経発生は、発達中の及び成人の脳で生じる。概念的には、神経発生のこのプロセスは、4つの工程:(i)NSCの増殖;(ii)NSCのニューロンの運命決定;(iii)新規ニューロンの生存及び成熟;及び(iv)新規ニューロンの神経ネットワークへの機能的統合に分けられ得る。
【0004】
成人の神経発生は、成人の脳で一生を通じて生じる発生プロセスであり、これにより、新規の機能的ニューロンが、成人の神経幹細胞から生じる。恒常的な成人の神経発生は、生理的条件下で、主に、2つの「神経発生」脳領域、1)海馬の歯状回中の顆粒細胞下帯(SGZ)(ここで、新規の歯状回顆粒細胞が生じる)、2)側脳室の脳室下帯(SVZ)(ここで、新規ニューロンが生じ、次に、吻側移動経路(RMS)を通って嗅球に遊走して、介在ニューロンになる)において生じる。
【0005】
広範にわたる証拠が、海馬の成人の神経発生は、認知及び感情の状態において重要な役割を果たすが、正確な機能は解らないままであることを示唆している。比較的少数の新たに生じた顆粒ニューロンは、歯状回内の多数の介在ニューロンを支配するので、包括的な脳機能に影響し得る(それぞれが、神経発生に依存したフィードバック阻害を導く、何百もの成熟顆粒細胞を阻害する)ことが示された。発火の低閾値と相まって、新たに生じたニューロンのトリガーは、前後の非常にわずかな変化に応答する。このプロセスの障害は、精神病に関連するパターン分離の欠損において、行動的に出現し得る。例えば、成人の海馬の神経発生は、認知及び情緒的能力、例えば、運動、濃縮された環境への暴露と相関し、典型的な抗うつ剤は、成人の海馬の神経発生、及び認知及び/又は感情の状態を付随して促進する一方、慢性的なストレス、うつ病、睡眠不足、及び老化は、成人の神経発生を低減し、否定的認知、及び/又は感情の状態と関連する(Neuron 70, May 26, 2011, pp 582-588及びpp 687-702;国際公開公報第2008/046072号)。興味深いことに、抗うつ剤は、海馬の成人の神経発生を促進し、ある種の行為に対するその作用は、神経発生の刺激を必要とする。他の成人のCNS領域における神経発生は、一般的には、正常な生理的条件下に極めて限定されていると信じられているが、損傷、例えば、脳卒中、及び中枢及び抹消性の脳損傷後に誘導され得る。
【0006】
それ故、成人の神経発生の刺激は、正常な老化、特に、統合失調症、強迫性人格障害、大うつ病、双極性障害、不安障害、てんかん、網膜変性症、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法により誘導される認知障害(「ケモブレイン」)、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴(Neuroscience, 167 (2010) 1216-1226;Nature Medicine, Vol. 11, number 3, (2005), 271-276)耳鳴、脊髄小脳失調症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、及び放射線療法に起因する障害、慢性的なストレス、又は向神経活性薬(例えば、アルコール、鎮静剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン、及びコカイン)の乱用を含む、様々な神経変性疾患及び精神神経疾患のための神経再生治療標的を表すと考えられている(米国特許第2012/0022096号)。
【0007】
故に、成人の神経発生の化学的刺激は、神経疾患及び精神神経障害の処置用の新規薬物を開発するための、新規再生手段及び機会を提示する。
【0008】
それ故、本発明の目的は、神経発生を調節する化合物を同定することであった。式Iの化合物は、この分野で有効であることが見出され、それ故、統合失調症、強迫性人格障害、大うつ病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性症、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法により誘導される認知障害(「ケモブレイン」)、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、及び放射線療法に起因する障害、慢性的なストレス、又は向神経活性薬(例えば、アルコール、鎮静剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン、及びコカイン)の乱用の処置のために用いられ得る。
【0009】
式Iの化合物の最も好ましい適応症は、アルツハイマー病、うつ病、不安障害、及び脳卒中である。
【0010】
本発明は、式Iの化合物、及びその医薬的に許容される塩、本発明が該当する場合、エナンチオマー又はジアステレオマーの混合物、又はそのエナンチオマー又はジアステレオマーとして純粋な形態、医薬活性物質としてのこれらの化合物、これらの製造方法、並びに神経発生に関連する障害、統合失調症、強迫性人格障害、大うつ病、双極性障害、不安障害、正常な老化、てんかん、網膜変性症、外傷性脳損傷、脊髄損傷、外傷後ストレス障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法により誘導される認知障害、ダウン症候群、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳失調症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、脳卒中、放射線療法、慢性的なストレス、向神経活性薬(例えば、アルコール、鎮静剤、メタンフェタミン、フェンシクリジン、及びコカイン)の乱用の治療又は予防における使用、及び式Iの化合物を含有する医薬組成物に関する。
【0011】
本明細書で用いられる一般的な用語の以下の定義は、問題の用語が、単独又は組み合わせて登場するかどうかに関わらず、当てはまる。
【0012】
本明細書で用いられる用語「低級アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐の炭素鎖を含む、飽和、すなわち、脂肪族炭化水素基を示す。「アルキル」の例は、メチル、エチル、n−プロピル、及びイソプロピルである。
【0013】
用語「アルコキシ」は、基−O−R’(式中、R’は、上で定義される低級アルキルである)を示す。
【0014】
用語「5若しくは6員のヘテロアリール」は、少なくとも1個のN、O、又はS−ヘテロ原子を含有する5若しくは6員の芳香環、例えば、ピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、チオフェニル、又はピラジニルを示す。好ましい5又は6員のヘテロアリールは、ピリジニル、又はチオフェニルである。
【0015】
用語「ハロゲン」は、塩素、臭素、フッ素、又はヨウ素を示す。
【0016】
用語「医薬的に許容される塩」又は「医薬的に許容される酸付加塩」は、無機酸及び有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタン−スルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩を包含する。
【0017】
本発明の1つの実施態様は、式
【化2】
(R
1/R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CF
3、又は低級アルコキシであり;
n、mは、1、又は2である)
の化合物、又は医薬的に許容される酸付加塩、ラセミ混合物、若しくはその対応するエナンチオマー、及び/若しくはその光学異性体(化合物2,1−ベンゾイソオキサゾール,3−(4−クロロフェニル)−5−(1−フェニル−1H−ピラゾール−5−イル)−を除く)である。
【0018】
以下の例は、式IAにより包含される:
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−ブロモ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−p−トリル−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−メトキシ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−メトキシ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(4−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(4−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(3−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(4−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(3−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−フェニル−5−(2−フェニル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
5−[2−(2−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(2−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール、又は
5−[2−(2−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール。
【0019】
更なる本発明の目的は、式
【化3】
(式中、
【化4】
は、ピリジン環(ここで、N−原子は、異なる位置にあってもよい)であり、
R
1/R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CF
3、又は低級アルコキシであり;
n、mは、1、又は2である)
の化合物、又は医薬的に許容される酸付加塩、ラセミ混合物若しくはその対応するエナンチオマー、及び/若しくはその光学異性体、例えば、化合物3−(4−フルオロ−フェニル)−5−(2−ピリジン−2−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾールである。
【0020】
更なる本発明の目的は、式
【化5】
(式中、
R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CF
3、又は低級アルコキシであり;
mは、1、又は2である)
の化合物、又は医薬的に許容される酸付加塩、ラセミ混合物若しくはその対応するエナンチオマー、及び/若しくはその光学異性体、例えば、以下の化合物5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−チオフェン−2−イル−ベンゾ[c]イソオキサゾールである。
【0021】
式Iの本化合物、及びその医薬的に許容される塩は、当該技術分野で知られた方法、例えば、以下に記載される方法により調製することができ、その方法は、式
【化6】
の化合物を、式
【化7】
の化合物と反応させて、式
【化8】
(式中、
Ar
1/Ar
2は、フェニル、又は5又は6員のヘテロアリールであり、R
1/R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CF
3、又は低級アルコキシであり、n、mは、1、又は2である)
の化合物とすること、そして
所望なら、得られた化合物を、医薬的に許容される酸付加塩に変換することを含む。
【0022】
本発明の式Iの化合物の調製は、連続又は収束合成経路において行われ得る。本発明の化合物の合成は、以下のスキーム1に示される。反応、及び得られた生成物の精製を行うのに必要な技術は、当業者に知られている。方法の以下の記載で用いられる置換基及び指数は、それに反する指示がなければ、本明細書に示される意味を有する。
【0023】
より詳細には、式Iの化合物は、以下に示される方法、実施例に示される方法、又は同様の方法により製造することができる。個々の反応工程に適切な反応条件は、当業者に知られている。反応順序は、スキーム1に示されるものに限定されないが、出発材料及びそれぞれの反応性に依存し、反応工程の順序は、自由に変えることができる。出発材料は、市販品であるか、又は以下に示される方法と同様の方法、明細書又は実施例で引用される参考文献に記載される方法、又は当該技術分野で知られた方法により、調製することができる。
【化9】
(式中、Ar
1、Ar
2、R
1、R
2、及びn及びmは、上述の通りである。)
【0024】
式1の化合物(E)−3−ジメチルアミノ−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノンは、市販品(CAS78089−99−3)である。
【0025】
式3の中間体化合物は、酢酸中の市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3]1の溶液から調製され、次に、フェニルヒドラジン2が加えられる。
【0026】
水酸化ナトリウムとMeOHの混合物に、式3の化合物及び市販の化合物4が加えられて、式Iの表題化合物が得られる。
【0027】
化合物の単離及び精製
本明細書に記載される化合物及び中間体の単離及び精製は、所望なら、任意の適切な分離又は精製方法、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、分取低圧又は高圧液体クロマトグラフィー、又はこれらの方法の組み合わせにより、達成され得る。適切な分離及び単離方法の具体的な説明は、後述の製造及び実施例を参照することによりもたらされ得る。しかしながら、もちろん、他の均等な分離又は単離方法も用いられ得る。式Iのキラル化合物のラセミ混合物は、キラルHPLCを用いて分離することができる。
【0028】
式Iの化合物の塩
式Iの化合物は塩基性であり、対応する酸付加塩に変換され得る。変換は、少なくと化学量論量の適切な酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など、及び有機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などとの処理により達成される。典型的には、遊離塩基は、不活性な有機溶媒、例えば、ジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノール、又はメタノールなど、及び同様の溶媒に加えられた酸に溶解される。温度は、0℃〜50℃に維持される。得られた塩沈殿物は、自然に、又はより低極性溶媒を用いて溶液からもたらされ得る。
【0029】
式Iの塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論的に均等な適切な塩基、例えば、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなどとの処理により、対応する遊離塩基に変換され得る。
【0030】
式Iの化合物、及びその医薬的に有用な付加塩は、有益な薬理学的特性を有する。具体的には、本発明の化合物は、神経性薬剤としての活性を有することが見出された。
【0031】
化合物は、本明細書において以下に示される試験に従い、調べられた。
【0032】
神経発生アッセイ
神経幹細胞増殖アッセイ
低分子の神経特性は、以前に記載(Chambers, S.M., et al., Highly efficient neural conversion of human ES and iPS cells by dual inhibition of SMAD signaling, Nature biotechnology, 2009. 27(3): p. 275-80.)された二重smad阻害を介してもたらされるヒト胚性幹細胞誘導神経幹細胞(NSC)の増殖に基づき、決定される。
【0033】
応答した化合物は、4日間インキュベーション後、ATPレベル(Promega:CellTiterGlo(商標))に基づき、細胞の増加により測定される。
【0034】
NSCは融解され、3継代に渡り拡大させる。14日目、NSCは、ポリオルニチン/ラミニンコート384ウェルプレート中に、細胞密度21000細胞/cm
2、培地量38μlで播種される。
【0035】
細胞播種の4時間後、化合物溶液が、容量2μlで加えられる。化合物のストック溶液(水、5% DMSO)を希釈して、8μM〜8nMの範囲の用量応答(11ポイント、希釈係数は2である)を得る。対照を実施して、細胞の神経特性を一貫して決定した。
【0036】
陰性(中立)対照は、細胞培地(終DMSO濃度:0.25%)である。
【0037】
陽性対照は、
1.細胞培地+100ng/ml FGF2(終DMSO濃度:0.1%)
2.細胞培地+20ng/ml EGF(終DMSO濃度:0.1%)
3.細胞培地+100ng/ml Wnt3a(終DMSO濃度:0.1%)。
【0038】
37℃、5% CO
2で4日間インキュベーション後、1ウェル毎のATP量が定量される。ATP濃度は、細胞数に比例する。ATPは、Promega CellTiterGlo(商標)キットを用いて定量される。CellTiterGlo(商標)試薬は、細胞溶解バッファー、熱安定性ルシフェラーゼ(UltraGlo(登録商標)組み換えルシフェラーゼ)、マグネシウム、及びルシフェリンを含有する。ルシフェリンは、ATPと反応し、オキシルシフェリン、AMP、及び光を生じる。発光シグナルは、ATP量に比例する。
【0039】
陰性(中立)対照の値は、それぞれのアッセイプレートについて、16個の陰性対照の平均をとり、決定される。神経性の化合物応答は、それぞれの化合物について、(化合物/陰性対照)×100として計算される。
【0040】
EC
150値は、用量応答曲線からそれぞれの試験化合物について決定される。EC
150は、対照(100%)の150%活性が達成される、化合物濃度である。
【0041】
好ましい化合物は、以下の表に示される通り、<2.8μMの範囲のEC
150(μM)を示す。
【表1】
【0042】
式(I)の化合物、及びその医薬的に許容される塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で用いられ得る。医薬製剤は、例えば、錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤、又は懸濁剤の形態で経口投与され得る。しかしながら、投与はまた、例えば、座薬の形態で経腸的に、又は例えば、注射溶液の形態で非経口的にもたらされ得る。
【0043】
式(I)の化合物、及びその医薬的に許容される塩は、医薬製剤の製造のため、医薬上不活性な無機又は有機担体と共に処理され得る。ラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などが、例えば、錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、及び硬ゼラチンカプセル剤用担体として用いられ得る。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体は、例えば、植物油、ワックス、脂質、半固形及び液体ポリオールなどであり、活性物質の性質によって、担体は不要であるが、軟ゼラチンカプセル剤の場合、通常必要とされる。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、ポリオール、スクロース、転化糖、グルコースなどである。アジュバント(例えば、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油など)は、式(I)の化合物の水溶性の塩の水性注射溶液用に用いられ得るが、概して必要ではない。座薬に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ワックス、脂質、半液体又は液体ポリオールなどである。
【0044】
加えて、医薬製剤は、保存剤、溶解剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味剤、浸透圧を変える塩、バッファー、マスキング剤、又は酸化防止剤を含有し得る。これらはまた、他の治療上有益な物質も含有し得る。
【0045】
上述の通り、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、及び治療上不活性な賦形剤を含有する医薬もまた、本発明の目的であり、同様に、かかる医薬の製造プロセスであって、1以上の式Iの化合物、又はその医薬的に許容される塩、所望なら、1以上の他の治療上有益な物質をガレノス投薬形態に、1以上の治療上不活性な担体と一緒にもたらすことを含むプロセスも、本発明の目的である。
【0046】
更に上述の通り、上で挙げられる疾患の予防及び/又は治療において有用な医薬の製造のための、式(I)の化合物の使用もまた、本発明の目的である。
【0047】
投薬量は、広範な制限内で変動することができ、もちろん、それぞれ特定の場合で個々の要件に適合される。一般的に、経口又は非経口投与に有効な投薬量は、0.01〜20mg/kg/日であり、投薬量0.1〜10mg/kg/日が、記載の適応症の全てに好ましい。従って、体重70kgの成人の1日投薬量は、1日当たり、0.7〜1400mg、好ましくは、1日当たり7〜700mgである。
【0048】
本発明の化合物を含む医薬組成物:
錠剤製剤(湿式造粒法)
項目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1. 式Iの化合物 5 25 100 500
2. ラクトース無水DTG 125 105 30 150
3. Sta−Rx1500 6 6 6 30
4. 微結晶セルロース 30 30 30 150
5. ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
計 167 167 167 831
製造方法
1. 項目1、2、3、及び4を混合し、精製水で造粒する
2. 粒を50℃で乾燥させる
3. 適切な粉砕装置を通して粒を圧縮する
4. 項目5を加え、3分間混合し、適切なプレス機で圧縮する
【0049】
カプセル製剤
項目 成分 mg/カプセル剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1. 式Iの化合物 5 25 100 500
2. 含水ラクトース 159 123 148 −−−
3. コーンスターチ 25 35 40 70
4. タルク 10 15 10 25
5. ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
計 200 200 300 600
製造方法
1. 項目1、2、及び3を、適切な混合機において30分間混合する
2. 項目4及び5を加え、3分間混合する
3. 適切なカプセルに充填する
【0050】
実施例部分
中間体
中間体A: 5−(4−ニトロ−フェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール
【化10】
酢酸(2ml)中の市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](100mg、454μmol)の撹拌溶液に、フェニルヒドラジン(55.7mg、50.7μl、499μmol)を加え、反応混合物を、2時間、室温で撹拌し、その後、還流条件下で15時間加熱した。その後、反応混合物を、蒸発させ、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー[ヘプタン/EtOAc(20〜80%)]により更に精製して、表題化合物を黄色の油状物(115mg、96%)、MS(ISP)m/z=266.3[(M+H)
+]として得た。
【0051】
中間体B: 1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化11】
表題化合物(薄茶色の油状物(629mg、98%)、MS(ISP)m/z=284.2[(M+H)
+])を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](0.5g、2.27mmol)、及び(2−フルオロ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0052】
中間体C: 1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化12】
表題化合物(薄茶色の固体(1.29g、67%)、MS(ISP)m/z=284.3[(M+H)
+]、融点135℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5mg、6.81mmol)、及び(4−フルオロ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0053】
中間体D: 1−(3−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化13】
表題化合物(薄茶色の固体(1.63g、85%)、MS(ISP)m/z=284.3[(M+H)
+]、融点132℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5g、6.81mmol)、及び(3−フルオロ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0054】
中間体E: 5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール
【化14】
表題化合物(橙色の固体(1.37g、72%)、MS(ISP)m/z=280.1[(M+H)
+]、融点121℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5g、6.81mmol)、及び(p−トリル)−ヒドラジンから調製した。
【0055】
中間体F: 5−(4−ニトロ−フェニル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール
【化15】
表題化合物(薄茶色の固体(1.72g、76%)、MS(ISP)m/z=334.2[(M+H)
+]、融点109℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5g、6.81mmol)、及び(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0056】
中間体G: 1−(4−メトキシ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化16】
表題化合物(薄茶色の固体(1.73g、86%)、MS(ISP)m/z=296.3[(M+H)
+]、融点137℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5g、6.81mmol)、及び(4−メトキシ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0057】
中間体H: 1−(4−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化17】
表題化合物(薄茶色の固体(1.17g、57%)、MS(ISP)m/z=300.2[(M+H)
+]、融点156℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5g、6.81mmol)、及び(4−クロロ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0058】
中間体I: 1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化18】
表題化合物(オフホワイト色の固体(1.63g、79%)、MS(ISP)m/z=300.2[(M+H)
+]、融点113.5℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](1.5g、6.81mmol)、及び(2,4−ジフルオロ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0059】
中間体K: 2−[5−(4−ニトロ−フェニル)−ピラゾール−1−イル]−ピリジン
【化19】
表題化合物(茶色の油状物(514mg、85%)、MS(ISP)m/z=267.2[(M+H)
+])を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](0.5g、2.27mmol)、及び2−ヒドラジニル−ピリジンから調製した。
【0060】
中間体L: 1−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール
【化20】
表題化合物(薄茶色の固体(0.65g、96%)、MS(ISP)m/z=300.2[(M+H)
+]、融点130℃)を、中間体1の一般的な方法に従い、市販の(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−プロペノン[CAS番号78089−99−3](0.5g、2.27mmol)、及び(2−クロロ−フェニル)−ヒドラジンから調製した。
【0061】
実施例1
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化21】
水酸化ナトリウム(282mg、7.06mmol)とMeOH(2.5ml)の混合物を、1時間、室温で撹拌し、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(200mg、706μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリル(143mg、127μl、1.06mmol)を加え、反応混合物を、2時間、60℃で撹拌した。反応混合物を、水(20ml)に注ぎ、ジエチルエーテル(2×40ml)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(30ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル95:5)、次に、結晶化(酢酸エチル/ヘプタン)により更に精製して、表題化合物を淡黄色の固体(184mg、70%)、MS(ISP)m/z=374.1[(M+H)
+]、融点171℃として得た。
【0062】
実施例2
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化22】
表題化合物(淡黄色の固体(73mg、55%)、MS(ISP)m/z=374.1[(M+H)
+]、融点186℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0063】
実施例3
5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化23】
表題化合物(薄緑色の固体(92mg、71%)、MS(ISP)m/z=370.1[(M+H)
+]、融点173℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(p−トリル)−アセトニトリルから調製した。
【0064】
実施例4
5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化24】
表題化合物(薄茶色の固体(88mg、59%)、MS(ISP)m/z=424.2[(M+H)
+]、融点156℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0065】
実施例5
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化25】
表題化合物(淡黄色の固体(96mg、70%)、MS(ISP)m/z=390.2[(M+H)
+]、融点191℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0066】
実施例6
5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化26】
表題化合物(淡黄色の固体(27mg、20%)、MS(ISP)m/z=386.3[(M+H)
+]、融点134℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−メトキシ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0067】
実施例7
3−(4−ブロモ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化27】
表題化合物(淡黄色の固体(108mg、71%)、MS(ISP)m/z=434.2[(M+H)
+]、融点202℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−ブロモ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0068】
実施例8
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化28】
表題化合物(淡黄色の固体(41mg、31%)、MS(ISP)m/z=374.1[(M+H)
+]、融点159℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0069】
実施例9
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(3−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化29】
表題化合物(淡灰色の固体(74mg、56%)、MS(ISP)m/z=374.1[(M+H)
+]、融点175℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(3−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体D)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0070】
実施例10
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化30】
表題化合物(淡黄色の固体(74mg、56%)、MS(ISP)m/z=374.1[(M+H)
+]、融点176℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0071】
実施例11
5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化31】
表題化合物(黄色の固体(28mg、22%)、MS(ISP)m/z=370.2[(M+H)
+]、融点158℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(p−トリル)−アセトニトリルから調製した。
【0072】
実施例12
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化32】
表題化合物(黄色の固体(81mg、59%)、MS(ISP)m/z=390.2[(M+H)
+]、融点188℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0073】
実施例13
5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化33】
表題化合物(黄色の固体(35mg、26%)、MS(ISP)m/z=386.3[(M+H)
+]、融点153℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−メトキシ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0074】
実施例14
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化34】
表題化合物(淡灰色の固体(50mg、38%)、MS(ISP)m/z=370.2[(M+H)
+]、融点173℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0075】
実施例15
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化35】
表題化合物(薄緑色の固体(95mg、72%)、MS(ISP)m/z=370.2[(M+H)
+]、融点207℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0076】
実施例16
3−p−トリル−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化36】
表題化合物(黄色の固体(35mg、27%)、MS(ISP)m/z=366.2[(M+H)
+]、融点190℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(p−トリル)−アセトニトリルから調製した。
【0077】
実施例17
5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化37】
表題化合物(黄色の固体(41mg、27%)、MS(ISP)m/z=420.2[(M+H)
+]、融点173℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0078】
実施例18
3−(4−クロロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化38】
表題化合物(薄緑色の固体(107mg、78%)、MS(ISP)m/z=386.2[(M+H)
+]、融点204℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0079】
実施例19
3−(4−メトキシ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化39】
表題化合物(薄茶色の固体(17mg、12%)、MS(ISP)m/z=382.4[(M+H)
+]、融点165℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−メトキシ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0080】
実施例20
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化40】
表題化合物(薄緑色の固体(51mg、39%)、MS(ISP)m/z=386.2[(M+H)
+]、融点179℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−メトキシ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体G)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0081】
実施例21
3−(3−フルオロ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化41】
表題化合物(薄緑色の固体(81mg、62%)、MS(ISP)m/z=386.2[(M+H)
+]、融点203℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−メトキシ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体G)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0082】
実施例22
5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化42】
表題化合物(薄緑色の固体(32mg、25%)、MS(ISP)m/z=382.3[(M+H)
+]、融点159℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−メトキシ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体G)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(p−トリル)−アセトニトリルから調製した。
【0083】
実施例23
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化43】
表題化合物(淡黄色の固体(85mg、63%)、MS(ISP)m/z=402.3[(M+H)
+]、融点177℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−メトキシ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体G)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0084】
実施例24
3−(4−メトキシ−フェニル)−5−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化44】
表題化合物(黄色の固体(7mg、5%)、MS(ISP)m/z=398.2[(M+H)
+]、融点133℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−メトキシ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体G)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−メトキシ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0085】
実施例25
5−[2−(4−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化45】
表題化合物(黄色の固体(28mg、22%)、MS(ISP)m/z=390.2[(M+H)
+]、融点154℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体H)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0086】
実施例26
5−[2−(4−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(3−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化46】
表題化合物(淡黄色の固体(46mg、35%)、MS(ISP)m/z=390.2[(M+H)
+]、融点184℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体H)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0087】
実施例27
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(4−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化47】
表題化合物(薄緑色の固体(111mg、82%)、MS(ISP)m/z=406.2[(M+H)
+]、融点222℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体H)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0088】
実施例28
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化48】
表題化合物(淡灰色の固体(22mg、17%)、MS(ISP)m/z=392.2[(M+H)
+]、融点149℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0089】
実施例29
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(3−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化49】
表題化合物(淡黄色の固体(85mg、65%)、MS(ISP)m/z=392.2[(M+H)
+]、融点165℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0090】
実施例30
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化50】
表題化合物(淡黄色の固体(13mg、10%)、MS(ISP)m/z=388.2[(M+H)
+]、融点147℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(p−トリル)−アセトニトリルから調製した。
【0091】
実施例31
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化51】
表題化合物(淡黄色の固体(18mg、12%)、MS(ISP)m/z=442.2[(M+H)
+]、融点159℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0092】
実施例32
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化52】
表題化合物(薄緑色の固体(71mg、53%)、MS(ISP)m/z=408.2[(M+H)
+]、融点155℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0093】
実施例33
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化53】
表題化合物(黄色の固体(21mg、16%)、MS(ISP)m/z=404.3[(M+H)
+]、融点165℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−メトキシ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0094】
実施例34
3−フェニル−5−(2−フェニル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化54】
表題化合物(淡灰色の固体(37mg、29%)、MS(ISP)m/z=338.3[(M+H)
+]、融点163℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール(中間体A)(100mg、353μmol)、及び市販の2−フェニル−アセトニトリルから調製した。
【0095】
実施例35
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−(2−ピリジン−2−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化55】
表題化合物(薄緑色の固体(65mg、49%)、MS(ISP)m/z=357.1[(M+H)
+]、融点175℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、2−[5−(4−ニトロ−フェニル)−ピラゾール−1−イル]−ピリジン(中間体K)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0096】
実施例36
3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化56】
表題化合物(黄色の固体(55mg、39%)、MS(ISP)m/z=404.3[(M+H)
+]、融点168℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体B)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセトニトリル(反応中、1個のフッ素のメトキシによる置換)から調製した。
【0097】
実施例37
3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化57】
表題化合物(黄色の固体(58mg、41%)、MS(ISP)m/z=404.4[(M+H)
+]、融点162℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセトニトリル(反応中、1個のフッ素のメトキシによる置換)から調製した。
【0098】
実施例38
3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化58】
表題化合物(淡黄色の固体(22mg、16%)、MS(ISP)m/z=388.3[(M+H)
+]、融点198℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセトニトリル(実施例39も参照)から調製した。
【0099】
実施例39
3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−(2−p−トリル−2H−ピラゾール−3−イル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化59】
表題化合物(黄色の固体(57mg、40%)、MS(ISP)m/z=400.3[(M+H)
+]、融点197℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、5−(4−ニトロ−フェニル)−1−p−トリル−1H−ピラゾール(中間体E)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセトニトリル(一部、反応中、1個のフッ素のメトキシによる置換、実施例38も参照)から調製した。
【0100】
実施例40
5−[2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化60】
表題化合物(黄色の固体(64mg、46%)、MS(ISP)m/z=422.3[(M+H)
+]、融点183℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体I)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アセトニトリル(反応中、1個のフッ素のメトキシによる置換)から調製した。
【0101】
実施例41
5−[2−(2−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化61】
表題化合物(緑色の固体(53mg、41%)、MS(ISP)m/z=390.2[(M+H)
+]、融点161℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体L)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0102】
実施例42
3−(4−クロロ−フェニル)−5−[2−(2−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化62】
表題化合物(灰色の固体(110mg、81%)、MS(ISP)m/z=406.2[(M+H)
+]、融点172℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体L)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(4−クロロ−フェニル)−アセトニトリルから調製した。
【0103】
実施例43
5−[2−(2−クロロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−p−トリル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化63】
表題化合物(薄緑色の固体(39mg、30%)、MS(ISP)m/z=386.2[(M+H)
+]、融点176℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体L)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(p−トリル)−アセトニトリルから調製した。
【0104】
実施例44
5−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−チオフェン−2−イル−ベンゾ[c]イソオキサゾール
【化64】
表題化合物(薄茶色の固体(13mg、10%)、MS(ISP)m/z=362.2[(M+H)
+]、融点154℃)を、実施例1の一般的な方法に従い、1−(4−フルオロ−フェニル)−5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール(中間体C)(100mg、353μmol)、及び市販の2−(チオフェン−2−イル)−アセトニトリルから調製した。