(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記過電圧検出および制御回路は第1の高電圧電流源と第1の抵抗器とを備え、前記第1の抵抗器は前記第1のトランジスタの前記ゲートと前記ソースとの間に電気的に接続され、前記第1の高電圧電流源は、過電圧状態が検出されないとき、前記第1の抵抗器を介して第1の電流を提供して前記第1のトランジスタをオンに維持するように構成されている、請求項1に記載の装置。
前記高電圧電流源は、n型横方向拡散金属酸化物半導体(NLDMOS)トランジスタを備え、前記NLDMOSトランジスタはn型タブとドレンとを含み、前記n型タブおよび前記ドレンは異なる電位で動作するように構成されている、請求項2に記載の装置。
前記高電圧電流源は、前記NLDMOSトランジスタの前記ドレンに電気的に接続されたアノードと、前記NLDMOSトランジスタの前記n型タブに電気的に接続されたカソードとを含む定電圧ダイオードを更に備える、請求項3に記載の装置。
前記不足電圧検出および制御回路は、第2の高電圧電流源と第2の抵抗器とを備え、前記第2の抵抗器は前記第2のトランジスタの前記ゲートと前記ソースとの間に電気的に接続され、前記第2の高電圧電流源は、過電圧状態が検出されないとき、前記第2の抵抗器を介して第2の電流を提供して前記第2のトランジスタをオンに維持するように構成されている、請求項2に記載の装置。
前記過電圧状態時に余剰バイアス電流を供給することにより前記故障保護トランジスタのターンオフを速めるように構成された過渡応答昇圧回路を更に備える、請求項8に記載の装置。
前記不足電圧検出および制御回路は、前記低電力供給電圧ピンの電圧を前記信号ピンの前記電圧と比較するように構成された第2のトランジスタ差動対を備える、請求項8に記載の装置。
前記故障保護制御回路は、前記高電力供給電圧ピンが浮遊状態のとき前記故障保護制御回路が動作するように、前記信号ピンから電力供給されている、請求項6に記載の装置。
前記第1のトランジスタはボディを更に備え、前記第2のトランジスタはボディを備え、前記第1のトランジスタの前記ソースと前記ボディとは、前記第2のトランジスタの前記ソースと前記ボディとに電気的に接続されている、請求項12に記載の装置。
前記第1のトランジスタは、前記第1のトランジスタの前記ドレンと前記ボディとの間に第1の寄生ダイオードを更に備え、前記第2のトランジスタは、前記第2のトランジスタの前記ドレンと前記ボディとの間に第2の寄生ダイオードを更に備え、前記故障保護制御回路は、前記過電圧状態が検出されたとき前記第1のトランジスタをオフにし、かつ前記第2のトランジスタをオンにするように構成され、前記故障保護制御回路は、前記不足電圧状態が検出されたとき前記第2のトランジスタをオンにし、かつ前記第1のトランジスタをオフにするように構成されている、請求項13に記載の装置。
前記故障保護制御回路のバイアスは、前記第1のトランジスタおよび第2のトランジスタの前記ソースのノードでの電流により提供されている、請求項17に記載の装置。
前記故障保護制御回路は、過電圧状態および不足電圧状態が検出されないとき、前記第1のトランジスタおよび第2のトランジスタをオンにするように更に構成されている、請求項17に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ある実施形態の以下の詳細な説明は、本発明の特定な実施形態に関する種々の説明を提供する。しかし、本発明は、特許請求の範囲により定義され伝えられる多数の異なる方法で具体化され得る。本明細書では、図面への参照を行うが、同様の参照番号は同一または機能上類似の要素を示す。
【0016】
ある実装では、増幅器は、増幅器を過電圧または不足電圧状態から保護するための故障保護回路を設けられる。故障保護回路は、増幅器の出力部と信号ピンとの間に電気的に直列に接続される第1の金属酸化物半導体(MOS)トランジスタと第2のMOSトランジスタとを含み得る。例えば、第1および第2のMOSトランジスタのソースは相互に接続でき、第1のMOSトランジスタのドレンは増幅器の出力部に接続でき、第2のMOSトランジスタのドレンは信号ピンに接続できる。故障保護制御回路を設けて、過電圧および不足電圧状態を検出し、検出された状態に基づいて故障保護回路の状況を制御することができる。例えば、正常動作状態時に、故障保護制御回路は、第1および第2のMOSトランジスタをオンにして、増幅器が信号ピンの電圧レベルを制御することを可能にする。しかし、故障保護制御回路は、過電圧状態が検出されたとき、第1のMOSトランジスタをオフにし第2のMOSトランジスタをオンにすることができ、不足圧状態が検出されたとき、第1のMOSトランジスタをオンにし第2のMOSトランジスタをオフにすることができる。
【0017】
ある実装では、第1および第2のMOSトランジスタは、p型横方向拡散金属酸化物半導体(PLDMOS)トランジスタ等の、p型トランジスタである。p型MOSトランジスタを使用することは、第1および第2のトランジスタに関する寄生ダイオード構成が信号ピンでの過電圧および不足電圧状態時に順方向バイアスになるのを防止するのに役立ち得る。ある実装では、チャージポンプを含ませて、第1および第2のP型MOSトランジスタのゲートを低電力または接地供給を下回る電圧レベルに駆動するのに役立ち得る。チャージポンプを含めることは、増幅器の出力部がレール間出力振幅等の、大きな出力振幅を有することを可能にし得る。しかし、第1および第2のMOSトランジスタがn型MOSトランジスタまたは空乏形MOSトランジスタである構成等の、他の方法で大きな出力振幅を有するように増幅器を構成できる。ある構成では、故障保護制御回路は、信号ピン経由で少なくとも部分的に電力供給され、それにより増幅器の電力供給ピンが誤接続、浮遊状態、またはそれらの組合せにあるときでも、故障保護が提供されることを可能にしている。
故障保護付ICを含む電子システムの実施例の概要
【0018】
図1は、電子増幅システム10の一実施形態の概略ブロック図である。電子増幅システム10は、集積回路(IC)1、信号処理ブロック2、およびインターフェース3を含む。IC1は、増幅器すなわちドライバ4、低電力供給電圧ピンすなわちV
1ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピンすなわちV
2ピン7、故障保護回路8、および故障保護制御回路9を含む。
【0019】
IC1を使用して、インターフェース3を用いて信号処理ブロック2と通信させることができる。例えば、信号ピン6での電圧レベルを制御することにより、インターフェース3を介してIC1から信号処理ブロック2に信号を送信するように増幅器4を使用することができる。図示の構成では、インターフェース3を介して高電力および低電力供給電圧をIC1に提供することにより増幅器4に電力供給するようにインターフェース3が用いられている。しかし、例えば、異なる配置のピンおよび/またはより多数または少数のピンを含む構成等の、他の実装も可能である。
【0020】
ある実装では、インターフェース3はレシオメトリック信号伝達インターフェースであり、増幅器4は信号ピン6の電圧レベルを、高電力および低電力供給電圧ピンV
2、V
1の電圧レベルにより画定される有効信号範囲内に制御するように構成される。レシオメトリック信号伝達インターフェースを用いるとき、有効信号範囲外となる信号は故障状態を示す可能性がある。
【0021】
IC1は故障保護回路8を含み、当該回路は信号ピン6での故障状態時に増幅器4を保護するように使用できる。例えば、故障保護制御回路9は、信号ピン6が過電圧状態または不足電圧状態にあるとき、故障保護回路8を高インピーダンス状況で動作させることができる。しかし、故障保護制御回路9は、正常動作状態時に故障保護回路8を低インピーダンス状況で動作させて、増幅器4が信号ピン6の電圧レベルを正常動作時に制御することを可能にすることができる。
【0022】
一実施形態では、IC1は圧力および/または温度を検出するように構成される自動車用センサICでもよく、信号処理ブロック2は自動車のエンジン制御ユニット(ECU)でもよく、インターフェース3はセンサICをECUに接続するために用いられるケーブルに関連する電気ハーネスでもよい。電子システムの一構成を説明したが、本明細書での教示は、例えば、ローカル相互接続ネットワーク(LIN)およびコントローラエリアネットワーク(CAN)プロトコルシステム、送電線システム、工業制御システム、電力管理システム、微小電気機械システム(MEMS)センサシステム、および/またはトランスデューサシステム等の、広汎な電子システムに適用可能である。
【0023】
故障保護回路8および故障保護制御回路9を電子増幅システム10との関連で示すが、故障保護回路8および故障保護制御回路9は、過電圧および不足電圧状態に曝される出力部を有する増幅器を含む多岐にわたるICおよび他の電子機器に使用できる。
ある故障保護実施形態の概要
【0024】
図2は、インターフェース増幅器ICすなわちIC40の一実施形態の回路図である。IC40は、低電力供給電圧ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピン7、増幅器14、第1の整流器15、第2の整流器16、故障保護回路18、および故障保護制御回路19を含む。
【0025】
故障保護回路18は、第1の故障保護PMOSトランジスタ27および第2の故障保護PMOSトランジスタ28を含む。第1の故障保護PMOSトランジスタ27は、増幅器14の出力部に電気的に接続されたドレンを含む。第1の故障保護PMOSトランジスタ27は、第2の故障保護PMOSトランジスタ28のボディおよびソースと故障保護制御ブロック19の第1の入力部とにノードN1で電気的に接続されるボディおよびソースとを更に含む。第1の故障保護PMOSトランジスタ27は、故障保護制御ブロック18の第1の出力部に電気的に接続されるゲートを更に含む。第2の故障保護PMOSトランジスタ28は、信号ピン6と故障保護制御ブロック19の第2の入力部とに電気的に接続されるドレンを更に含む。第2の故障保護PMOSトランジスタ28は、故障保護制御ブロック19の第2の出力部に電気的に接続されるゲートを更に含む。本明細書に使用され当該技術の当業者が理解するように、MOSトランジスタは、ポリシリコン等の、金属ではない材料で造られたゲートと、単にシリコン酸化物でのみならず高k誘電体等の、他の誘電体で実装された誘電領域とを有し得る。
【0026】
増幅器14は、ドライバNMOSトランジスタ21、ドライバPMOSトランジスタ22、および出力ドライバ制御ブロック25を含む。ドライバNMOSトランジスタ21は、低電力供給電圧ピン5に電気的に接続されるソースおよびボディと、出力ドライバ制御ブロック25の第1の出力部に電気的に接続されるゲートとを含む。ドライバPMOSトランジスタ22は、高電力供給電圧ピン7に電気的に接続されるソースおよびボディと、出力ドライバ制御ブロック25の第2の出力部に電気的に接続されるゲートとを含む。ドライバNMOSトランジスタ21は、ドライバPMOSトランジスタ22のドレンに増幅器14の出力部で電気的に接続されるドレンを更に含む。増幅器14の出力部は、故障保護回路18を介して信号ピン6に電気的に接続される。
図2に示されるように、増幅器14は、ドライバNMOSトランジスタ21のドレン−ボディ間接合部に関する第1の寄生ダイオード23と、ドライバPMOSトランジスタ22のドレン−ボディ間接合部に関する第2の寄生ダイオード24とを含み得る。
【0027】
増幅器14は、信号ピン6の電圧レベルを制御するように使用できる。例えば、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28が故障保護制御回路19によりオンにされたとき、増幅器14は出力ドライバ制御ブロック25を用いることにより信号ピン6の電圧レベルを制御することができ、ドライバPMOSトランジスタ22を用いて電流をソースし、および/またはドライバNMOSトランジスタ21を用いて電流をシンクすることができる。第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28は、増幅器14が信号パッド6へまたはそれから電流をシンクまたはソースしているときの電圧空き高が実質的な影響を受けないように、比較的低いオン状況R
DSを有するように充分に大型でなければならない。
【0028】
第1および第2の双方向阻止クランプ15、16は、信号パッド6の電圧振幅を制限するように使用できる。第1の双方向阻止クランプ15は、第1の阻止接合部33および第2の阻止接合部34を含む。第1の阻止接合部33は、低電力供給電圧ピン5に電気的に接続されるアノードと、第2の阻止接合部34に電気的に接続されるカソードとを含む。第2の阻止接合部34は、信号ピン6に電気的に接続されるアノードを更に含む。第2の双方向阻止クランプ16は、第3の阻止接合部35および第4の阻止接合部36を含む。第3の阻止接合部35は、信号ピン6に電気的に接続されるアノードと、第4の阻止接合部36のカソードに電気的に接続されるカソードとを含む。第4の阻止接合部36は、高電力供給電圧ピン7に電気的に接続されるアノードを更に含む。
【0029】
故障保護制御回路19は、増幅器14の出力部を信号パッド6での過電圧および不足電圧状態から保護するように、故障保護回路18の状況を制御するために使用できる。例えば、信号ピン6での過電圧または不足電圧状態時に第1および/または第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28をオフにすることは、
増幅器14の出力部と信号ピン6との間への
高インピーダンスの提供に役立ち得る。増幅器14の出力部での過電圧および/または不足電圧状態は、増幅器14の第1のおよび/または第2の寄生ダイオード23、24の順方向バイアスに関連する損傷に至る可能性があるので、信号ピン6での故障状態に関連する損傷から増幅器14を保護するように故障保護制御回路19を用いることができる。増幅器14の正常動作時に、増幅器14が信号ピン6の電圧レベルを制御できるように、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ18、19をオンにするように故障保護制御回路19を構成できる。
【0030】
信号ピン6での過電圧状態時に、故障保護制御回路19は、第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオンにしまたはオンを維持し、かつ第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオフにするように構成される。過電圧状態時に第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28をこのように制御することは、ドライバNMOSトランジスタ21およびドライバPMOSトランジスタ22前後の電圧およびこれらを介した電流を制限することにより、過電圧状態が増幅器14に損傷を及ぼすのを防止させることができる。加えて、過電圧状態時に第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオンにすることは、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28のボディの電圧レベルが信号ピン6の電圧レベルに比較的近くなることを可能にし、それにより過電圧状態時に第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28のドレン−ボディ間寄生ダイオードが順方向バイアスになることを防止するのに役立つ。例えば、故障保護回路18をこのように構成することは、過電圧状態時に第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオフにする方式に対して改善された性能を提供可能だが、当該方式では過電圧状態時に第2の故障保護PMOSトランジスタ28のドレン−ボディ間寄生ダイオードが活性化することになり得る。
【0031】
信号ピン6での不足電圧状態時に、故障保護制御回路19は、第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオンにしまたはオンに保つとともに第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオフにすることができ、増幅器14を過剰電圧および/または過剰電流状態から保護する上で役立つとともに第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28に関する寄生ダイオードが活性化するのを防止するのに役立つ。例えば、信号ピン6での不足電圧状態時に、第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオフにし第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオンにすることにより、増幅器14は第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28のボディの電位を不足電圧状態時に制御できる。不足電圧状態時には信号ピン6の電圧レベルは比較的低くできるので、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28をこのように構成することは、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28のドレン−ボディ間寄生ダイオードが不足電圧状態時に活性化するのを防止するのに役立つ。例えば、故障保護制御ブロック19を、不足電圧状態時に第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオフにし第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオンにするように構成することは、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28の両方が不足電圧状態時にオフにされる方式に対して改善された性能を提供できるが、当該方式では第1の故障保護PMOSトランジスタ27のドレン−ボディ間寄生ダイオードが不足電圧状態時に活性化することになり得る。
【0032】
一実施形態では、故障保護制御回路19は、過電圧検出および制御回路31および不足電圧検出および制御回路32を含む。正常動作時には、過電圧検出および制御回路31は第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオンにするように構成され、不足電圧検出および制御回路32は第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオンにするように構成される。加えて、過電圧検出および制御回路31は、第1の閾値電圧により、高電力供給電圧ピン7の電圧レベルを超過する信号ピン6の電圧レベルに関する過電圧状態を検出し、かつ過電圧状態が検出されたとき第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオフにするように構成される。更に、不足電圧検出および制御回路32は、第2の閾値電圧により、低電力供給電圧ピン5の電圧レベルを下回る信号ピン6の電圧レベルに関する不足電圧状態を検出し、かつ不足電圧状態が検出されたとき第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオフにするように構成される。一実施形態では、第1の閾値電圧は約1V〜約2Vの範囲内になるように選択され、第2の閾値電圧は約1V〜約2Vの範囲内になるように選択される。
【0033】
図2に示す故障保護回路18は、NMOSトランジスタではなくPMOSトランジスタを含む。
図7に関連して後述するように、NMOSトランジスタを代替的に用い得るが、NMOSトランジスタは信号ピン6の電圧レベルが低電力供給電圧ピンV
1の電圧レベルを下回ったときに活性化しまたは順方向バイアスになるドレン−基板間寄生ダイオードを含み得るので、PMOSトランジスタの使用は、NMOSトランジスタを用いるある種の方式に対して改善した性能を提供できる。第1および第2のPMOSトランジスタ27、28は前述したようにドレン−ボディ間寄生ダイオードを含み得るが、故障保護制御回路19は、信号ピン6での過電圧および不足電圧状態時に、第1および第2のPMOSトランジスタ27、28のゲートの電圧レベルを制御でき、ドレン−ボディ間寄生ダイオードが順方向バイアスになるのを防止できる。
【0034】
一実施形態では、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28は、p型横方向拡散金属酸化物半導体(LDMOS)デバイスである。第1および第2のPMOSトランジスタをLDMOSデバイスとして構成することは、第1および第2のPMOSトランジスタが故障状態時に耐え得る最大電圧を増大させる上での援助となり得る。
【0035】
図3は、過電圧検出および制御回路の一実施形態を含む増幅器インターフェースICすなわちIC60の回路図である。IC60は増幅器4、低電力供給電圧ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピン7、および故障保護回路18を含み、これらは
図1および2について前述したようにし得る。更に、IC60は、過電圧検出および制御回路41と不足電圧検出および制御回路32とを含む故障保護制御回路を含む。
【0036】
過電圧検出および制御回路41は、高電圧電流源42、第1〜第6抵抗器43〜48、第1および第2のNMOSトランジスタ51、52、および第1〜第4のPMOSトランジスタ53〜56を含む。本明細書で用いられる、「高電圧」は、約20V〜約100Vの範囲の電圧、例えば40V、に耐えるように構成される、例えば、トランジスタまたは他の回路を指し、一方「低電圧」は、約1V〜約6Vの範囲の電圧、例えば5V、に耐えるように構成される、トランジスタまたは他の回路を指す。高電圧電流源42は、第3の電圧供給源V
3に電気的に接続される第1の端子と、第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲート、第6の抵抗器48の第1の端、および第1のPMOSトランジスタ53のドレンに電気的に接続される第2の端子とを含む。第6の抵抗器48は、故障保護回路18のノードN
1に電気的に接続される第2の端を更に含む。第1のPMOSトランジスタ53は、ノードN
1に電気的に接続されるソースと、第3のPMOSトランジスタ55のドレン、第2のPMOSトランジスタ54のゲートおよびドレン、および第2のNMOSトランジスタ52のドレンに電気的に接続されるゲートとを更に含む。第2のPMOSトランジスタ54は、ノードN
1に電気的に接続されるソースを更に含む。第3のPMOSトランジスタ55は、ノードN
1に電気的に接続されるソースと、第4のPMOSトランジスタ56のゲートおよびドレンならびに第1のNMOSトランジスタ51のドレンに電気的に接続されるゲートとを更に含む。第4のPMOSトランジスタ56は、ノードN
1に電気的に接続されたソースを更に含む。
【0037】
第1のNMOSトランジスタ51は、第1の抵抗器43の第1の端と第2の抵抗器44の第1の端とに電気的に接続されるゲートを更に含む。第1のNMOSトランジスタ51は、第2のNMOSトランジスタ52のソースと第5の抵抗器47の第1の端とに電気的に接続されるソースを更に含む。第2の抵抗器44は、基準電圧V
REFに電気的に接続される第2の端を更に含み、当該電圧は高電力供給電圧ピン7から導出できる。第2の抵抗器43は、低電力供給電圧ピン5に電気的に接続される第2の端を更に含む。第5の抵抗器47は、第3の電圧供給源V
3に電気的に接続される第2の端を更に含む。第2のNMOSトランジスタ52は、第3の抵抗器45の第1の端と第4の抵抗器46の第1の端とに電気的に接続されるゲートを更に含む。第3の抵抗器45は、低電力供給電圧ピン5に電気的に接続される第2の端を更に含む。第4の抵抗器46は、ノードN
1に電気的に接続される第2の端を更に含む。
【0038】
過電圧検出および制御回路41は、過電圧状態が信号ピン6について検出されないとき、第1の故障保護PMOSトランジスタ27を有効化またはオンにする。しかし、過電圧状態が検出されたときは、過電圧検出および制御回路41は、第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオフにして、多量の電流が信号ピン6から増幅器4の出力部へ流入するのを防止できる。
【0039】
第1および第2のNMOSトランジスタ51、52を用いて、第1および第2の抵抗器43、44を含む第1の電圧分割器を用いて発生させた第1の電圧を、第3および第4の抵抗器45、46を含む第2の電圧分割器を用いて発生させた第2の電圧と比較させることができる。例えば、第1および第2の抵抗器43、44を用いて、基準電圧V
REFの電圧レベルに基づいて第1の電圧を発生させることができ、第3および第4の抵抗器45、46を用いて、信号ピン6の電圧レベルに基づいて第2の電圧を発生させることができる。基準電圧V
REFの電圧レベルと第1〜第4の抵抗器43〜46の抵抗とを選択することにより、過電圧検出および制御回路41を構成して、信号ピン6の公称動作電圧よ
り約1V〜約2V
高い電圧等の、所望の大きさの過電圧状態を検出することができる。第5の抵抗器47は、バイアス電流を第1および第2のNMOSトランジスタ51、52に提供でき、第5の抵抗器47の抵抗を選択して、第1および第2のNMOSトランジスタ51、52の所望の比較応答時間の達成に役立てることができる。
【0040】
一実施形態では、第3および第4の抵抗器45、46の抵抗は、約1メガΩより大きい直列合成抵抗等、比較的大きく選択される。第3および第4の抵抗器45、46の抵抗を比較的大きく構成することは、信号ピン6が約5Vのときの約10μA未満の漏洩電流仕様等の、信号ピン6の漏洩電流仕様を達成する上での援助となり得る。
【0041】
過電圧状態が信号ピン6について検出されたときは、第2のNMOSトランジスタ52を介した電流が第1のNMOSトランジスタ51を介した電流を超過している可能性があり、第2のNMOSトランジスタ52は、第1の故障保護PMOSトランジスタ27がオフになるように、第1および第2のPMOSトランジスタ53、54を用いて第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲート電圧を引き上げることができる。しかし、過電圧状態が検出されないときは、第1のNMOSトランジスタ51を介した電流が第2のNMOSトランジスタ52を介した電流を超過している可能性があり、第1のNMOSトランジスタ51は、第3および第4のPMOSトランジスタ55、56を用いて第1および第2のPMOSトランジスタ53、54をオフにすることができ、高電圧電流源42が第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲート電圧を引き下げることになる。例えば、第1および第2のPMOSトランジスタ53、54がオフになると、高電圧電流源42の電流は第6の抵抗器48を介して流れることができ、第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲート−ソース間電圧は第6の抵抗器48前後の電圧降下にほぼ等しくなり得る。
【0042】
第3および第4のPMOSトランジスタ55、56を含めることは、正常動作時に第1および第2のPMOSトランジスタ53、54を確実にオフにさせることにより、放置状態の漏洩電流を最小化するのに役立ち得る。一実施形態では、第1のPMOSトランジスタ53は比較的大型にサイズ調整されて、比較的早いスルーレートを第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲートに過電圧状態時に提供する。
【0043】
信号ピン6での過電圧状態時には、第2の故障保護PMOSトランジスタ28を、不足電圧検出および制御ブロック32によりオンにさせることができる。信号ピン6での過電圧状態時に第2の故障検出PMOSトランジスタ28をオンにすることにより、第2の故障保護PMOSトランジスタ28に関するドレン−ボディ間寄生ダイオードが、過電圧状態時に活性化するのを防止できる。
【0044】
図3Aに示す構成では、過電圧検出および制御回路41は信号ピン6を用いてバイアスまたは電力供給され、これにより高電力供給電圧ピン7が浮遊状態にあるときであっても過電圧検出および制御回路41が機能することが可能になる。加えて、過電圧検出および制御回路41をこのように構成することは、過電圧検出および制御回路41を過電圧状態の大きさに基づいて動的にバイアスさせる上での援助となり得る。例えば、信号ピン6の電圧レベルが正常動作状態を比較的小さな量だけ超過するときは、第2の故障保護PMOSトランジスタ28を介して過電圧検出および制御回路41に提供された信号ピン6からの電流は比較的小さい可能性がある。しかし、ISO−7637−3仕様書に規定された過渡事象が信号ピン6上に受信されるとき等、信号ピン6の電圧レベルが正常動作状態を比較的大きな量超過するとき、過電圧検出および制御回路41を比較的大きな電流でバイアスさせることができ、第1の故障保護PMOSトランジスタ27を比較的迅速にオフにできる。第1の故障保護PMOSトランジスタ27に関するゲート容量が比較的大きい可能性があるので、過電圧検出および制御回路41に提供される電流を動的に調節することは、電力消費を減少させる上での援助となり得る。
【0045】
第3の電圧供給源V
3は、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28のゲート電圧を制御するために使用される過電圧および不足電圧検出および制御回路41、32の構成部品に対する低電力供給電圧として使用できる。例えば、第3の電圧供給源V
3は、高電圧電流源42に対する低電力供給電圧として使用されており、過電圧状態が信号ピン6について検出されないときに第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲート電圧を制御するように使用される。第3の電圧供給源V
3の電圧レベルは、低電力供給電圧ピン5のそれ未満になるように選択できる。第3の電圧供給源V
3をこのように構成することは、第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28のゲート電圧を低電力供給電圧ピン5のそれを下回る電圧レベルに制御することを可能にすることにより、信号ピン6の出力電圧振幅を増大させることができる。
図3Aでは第3の電圧供給源V
3を含む構成を示しているが、第3の電圧供給源V
3は、信号ピン6で低減させた出力電圧振幅を有する構成および/または第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28が空乏形MOSトランジスタまたは他の電界効果トランジスタ(FET)である構成等の、ある実装では省略できる。
【0046】
図示の構成では、第3の電圧供給源V
3は、第5の抵抗器47に対する低電力供給電圧としても用いられる。第5の抵抗器47は、電力供給ピンが誤接続および/または浮遊状態にあるときであっても、バイアス電流に信号ピン6に関連する変化を提供するように使用でき、それにより故障状態検出を改善している。例えば、電力供給ピンが誤接続、浮遊状態、またはそれらの組合せにあるとき、信号ピン6の電圧レベルは高電力供給電圧ピン7を超えて上昇して、過電圧検出および制御回路41により検出され得る過電圧状態に至る可能性がある。
【0047】
図3Bは、不足電圧検出および制御回路の一実施形態を含む増幅器インターフェースICすなわちIC80の回路図である。IC80は、増幅器4、低電力供給電圧ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピン7、および故障保護回路18を含み、これらは前述したようにし得る。更に、IC80は、過電圧検出および制御回路31と不足電圧検出および制御回路62とを含む故障保護制御回路を含む。
【0048】
不足電圧検出および制御回路62は、高電圧電流源63、第1〜第3の抵抗器64〜66、第1および第2のNMOSトランジスタ71、72、および第1〜第4のPMOSトランジスタ73〜76を含む。高電圧電流源63は、第3の電圧供給源V
3に電気的に接続される第1の端子と、第2の故障保護PMOSトランジスタ28のゲート、第3の抵抗器66の第1の端、および第2のPMOSトランジスタ74のドレンに電気的に接続される第2の端子とを含む。第3の抵抗器66は、故障保護回路18のノードN
1に電気的に接続される第2の端を更に含む。第2のPMOSトランジスタ74は、ノードN
1に電気的に接続されるソースと、第4のPMOSトランジスタ76のドレン、第1のPMOSトランジスタ73のゲートとドレン、および第1のNMOSトランジスタ71のドレンに電気的に接続されるゲートとを更に含む。第1のPMOSトランジスタ73は、ノードN
1に電気的に接続されるソースを更に含む。第4のPMOSトランジスタ76は、ノードN
1に電気的に接続されるソースと、第3のPMOSトランジスタ75のゲートおよびドレンおよび第2のNMOSトランジスタ72のドレンに電気的に接続されるゲートとを更に含む。第3のPMOSトランジスタ75は、ノードN
1に電気的に接続されるソースを更に含む。第1のNMOSトランジスタ71は、低電力供給電圧ピン5に電気的に接続されるゲートと、第1の抵抗器64の第1の端および第2のNMOSトランジスタ72のソースに電気的に接続されるソースとを更に含む。第1の抵抗器64は、第3の供給電圧V
3に電気的に接続される第2の端を更に含む。第2のNMOSトランジスタ72は、第2の抵抗器65の第1の端に電気的に接続されるゲートを更に含む。第2の抵抗器65は、信号ピン6に電気的に接続される第2の端を更に含む。
【0049】
不足電圧検出および制御回路62は、不足電圧状態が信号ピン6について検出されないとき、第2の故障保護PMOSトランジスタ28を有効化またはオンにする。しかし、不足電圧状態が検出されたときは、不足電圧検出および制御回路62は、第2の故障保護PMOSトランジスタ28をオフにして、多量の電流が信号ピン6から増幅器4の出力部へ流入するのを防止できる。
【0050】
第1および第2のNMOSトランジスタ71、72を用いて、低電力供給電圧ピン5の電圧レベルに関する第1の電圧を、信号ピン6の電圧レベルに関する第2の電圧と比較させることができる。ある実装では、不足電圧検出および制御ブロック62は、信号ピン6の公称動作電圧より低い少なくとも約1V〜約2Vである電圧に関する不足電圧状態を検出するように構成される。
【0051】
不足電圧状態が検出されたときは、第1のNMOSトランジスタ71を介した電流が第2のNMOSトランジスタ72を介した電流を超過している可能性があり、第1のNMOSトランジスタ71は、第2の故障保護PMOSトランジスタ28がオフになるように、第1および第2のPMOSトランジスタ73、74を用いて第2の故障保護PMOSトランジスタ28のゲート電圧を引き上げることができる。しかし、不足電圧状態が検出されないときは、第2のNMOSトランジスタ72を介した電流が第1のNMOSトランジスタ71を介した電流を超過している可能性があり、第2のNMOSトランジスタ72は、第3および第4のPMOSトランジスタ75、76を用いて第1および第2のPMOSトランジスタ73、74をオフにすることができ、高電圧電流源63が第2の故障保護PMOSトランジスタ28のゲート電圧を引き下げることになる。例えば、第1および第2のPMOSトランジスタ73、74がオフになると、高電圧電流源63の電流は第3の抵抗器66を介して流れることができ、第2の故障保護PMOSトランジスタ28のゲート−ソース間電圧は第3の抵抗器66前後の電圧降下にほぼ等しくなり得る。
【0052】
信号ピン6での不足電圧状態時には、第1の故障保護PMOSトランジスタ27を過電圧検出および制御ブロック31によりオンにさせることができる。信号ピン6での不足電圧状態時に第1の故障保護PMOSトランジスタ27をオンにすることは、第1の故障保護PMOSトランジスタ27に関するドレン−ボディ間寄生ダイオードの不足電圧状態時での活性化を回避させる上での援助となり得る。
【0053】
図3Bに示すように、不足電圧検出および制御回路62は信号ピン6を用いて電力供給され、電力供給ピンが誤接続、浮遊状態、またはその組合せにあるときであっても不足電圧検出および制御回路62が機能することを可能にできる。加えて、不足電圧検出および制御回路62をこのように構成することは、不足電圧検出および制御回路62を不足電圧状態に応じて動的にバイアスさせる上での援助となり得る。
図3Bの不足電圧検出および制御回路62の更なる詳細は、
図3Aの過電圧検出および制御回路41について前述した事項と同様にできる。
【0054】
図4Aは、過電圧検出および制御回路の別の実施形態を含むIC100の回路図である。IC100は、増幅器4、低電力供給電圧ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピン7、故障保護回路18、不足電圧検出および制御ブロック32、過電圧検出および制御ブロック81、およびチャージポンプ82を含む。
【0055】
図4AのIC100は、
図4AのIC100がチャージポンプ82を更に含みかつ異なる実装の過電圧検出および制御ブロックを含むことを除いて、
図3AのIC60と類似している。
【0056】
チャージポンプ82は、低電力供給電圧ピン5の電圧レベルより小さい電圧レベルを有するチャージポンプ供給電圧V
CPを発生するように構成される負チャージポンプでよい。ある実装では、チャージポンプ82は、高電力および低電力供給電圧ピン5、6を用いて電力供給される。チャージポンプ82を含めることは、過電圧および不足電圧検出および制御回路81、32を第1および第2の故障保護PMOSトランジスタ27、28の電圧レベルを低電力供給電圧ピン5の電圧レベルを下回るように制御させることを可能にすることにより、信号パッド6の出力電圧振幅を増大させる上での援助となり得る。
【0057】
過電圧検出および制御回路81は、第1〜第6の抵抗器43〜48、第1および第2のNMOSトランジスタ51、52、および第1〜第4のPMOSトランジスタ53〜56を含み、これらは
図3Aについて前述したようにし得る。過電圧検出および制御回路81は、高電圧電流源83および過渡応答昇圧回路90を更に含む。過電圧検出および制御回路81は、信号ピン6を用いてバイアスまたは電力供給され、それにより高電力供給電圧ピン7および/または低電力供給電圧ピン5が誤接続、浮遊状態、またはその組合せにあるときでも故障保護を提供されることが可能になる。加えて、過電圧検出および制御回路81は、動的バイアスを用いて動作するように構成されている。例えば、過電圧検出および制御回路81に提供される電流は、過電圧状態の大きさに基づく。以下に更に説明するように、動的バイアスは過渡応答昇圧回路90を用いることにより改善できる。
【0058】
高電圧電流源83は、電流源84、n型LDMOS(NLDMOS)トランジスタ85、定電圧ダイオード86、および電流源制御ブロック87を含む。NLDMOSトランジスタ85は、バイアス電圧V
BIASに電気的に接続されるゲートと、ボディと、電流源84の第1の端子に電気的に接続されるソースとを含む。電流源84は、チャージポンプ電圧V
CPに電気的に接続される第2の端子を更に含む。NLDMOSトランジスタ85は、第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲートと、定電圧ダイオード86のアノードとに電気的に接続されるドレンを更に含む。加えて、NLDMOSトランジスタ85は、定電圧ダイオード86カソードと、電流源制御ブロック87の出力部とに電気的に接続されるn型分離領域すなわちタブを更に含む。
【0059】
NLDMOSトランジスタ85のn型タブは、n型埋込層(NBL)と、NLDMOSトランジスタ85のボディをデバイスが形成された基板から電気的に分離するように構成される1つ以上の高電圧ウェルとを含み得る。ある実装では、NLDMOSトランジスタ85のドレンをNLDMOSトランジスタ85のn型タブから電気的に分離するために深いpウェルが用いられ、それによりドレンおよびn型タブが異なる電位で動作することを可能にするのだが、このことはドレン電圧が基板電圧を下回るときn型タブと基板との間の寄生ダイオードがクランプするのを防止する上での援助となり得る。高電圧電流源83は電流源制御ブロック87を含み、これをNLDMOSトランジスタ85のn型タブの電位を制御するように使用して、高電圧電流源83の所望の性能特性を達成させることができる。
【0060】
NLDMOSトランジスタ85のドレンをNLDMOSトランジスタ85のn型タブから電気的に分離することによりドレンおよびn型タブが異なる電位で動作することが可能になるが、ドレンとn型タブとの間の絶縁破壊電圧は比較的低い。例えば、ドレンとn型タブとを分離するために深いpウェルを用いる場合、n型タブの電圧がドレンの電圧を、約10Vの電圧等、比較的小電圧超過するとき、ドレンと、深いpウェルと、n型タブに関するPNP寄生バイポーラトランジスタが絶縁破壊する可能性がある。ドレンとn型タブとの間の絶縁破壊によりNLDMOSトランジスタ85を損傷する可能性があるため、図示の構成には、NLDMOSトランジスタ85のドレンとn型タブとの間に配設される定電圧ダイオード86を含む。定電圧ダイオード86は、NLDMOSトランジスタ85のドレンとn型タブとの間の絶縁破壊電圧より小さい絶縁破壊電圧を有するように構成でき、それにより過渡信号伝達状態がNLDMOSトランジスタ85のドレンの電圧を超過するn型タブの電圧になるときにNLDMOSトランジスタ85が損傷されるのを防止する。
【0061】
過渡応答昇圧回路90は、第1および第2の昇圧NMOSトランジスタ91、92、第1および第2の昇圧PMOSトランジスタ93、94、第1および第2の昇圧抵抗器95、96、および昇圧定電圧ダイオード98を含む。第1の昇圧NMOSトランジスタ91は、チャージポンプ電圧V
CPに電気的に接続されるソースと、第2のNMOSトランジスタ52のソースに電気的に接続されるドレンとを含む。第1の昇圧NMOSトランジスタ91は、第2の昇圧NMOSトランジスタ92のゲートおよびドレンと、第1の昇圧PMOSトランジスタ93のドレンとに電気的に接続されるゲートを更に含む。第2の昇圧NMOSトランジスタ92は、チャージポンプ電圧V
CPに電気的に接続されるソースを更に含む。第1の昇圧PMOSトランジスタ93は、第1の昇圧抵抗器95の第1の端に電気的に接続されるソースと、第1の低電力供給電圧ピン5に電気的に接続されるゲートとを更に含む。第1の昇圧抵抗器95は、第2の昇圧抵抗器96の第1の端と昇圧定電圧ダイオード98のアノードとに電気的に接続される第2の端を更に含む。昇圧定電圧ダイオード98は、第2のNMOSトランジスタ52のゲートに電気的に接続されるカソードを更に含む。第2の昇圧抵抗器96は、第2の昇圧PMOSトランジスタ94のソースに電気的に接続される第2の端を更に含む。第2の昇圧PMOSトランジスタ94は、低電力供給電圧ピン5に電気的に接続されるゲートおよびドレンを更に含む。
【0062】
過渡応答昇圧回路90は、信号ピン6での過電圧状態に応じて過電圧検出および制御回路81の過渡応答時間を改善する上での援助となり得る。例えば、第2のNMOSトランジスタ52のゲート電圧が過電圧状態時に増大するとき、過渡応答昇圧回路90が活性化して第2のNMOSトランジスタ52のソース電圧を引き下げることができ、過電圧検出および制御回路81の過渡応答を迅速化できる。一実施形態では、過電圧検出および制御回路81は、過渡応答昇圧回路90を用いて第1の故障保護PMOSトランジスタ27のゲート電圧を、信号ピン6での過渡信号の立上り時間、例えばISO−7637−2仕様書に規定された過渡電気事象の約85V/μS未満の立上り時間、より速いスルーレートで、引き上げるように構成される。
【0063】
図4Bは、不足電圧検出および制御回路の別の実施形態を含むIC120の回路図である。IC120は、増幅器4、低電力供給電圧ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピン7、故障保護回路18、過電圧検出および制御回路31、チャージポンプ82、および不足電圧検出および制御回路102を含む。
【0064】
図4BのIC120は、
図4BのIC120がチャージポンプ82を更に含みかつ不足電圧検出および制御ブロックの異なる実装を含むことを除いて、
図3BのIC80と類似している。チャージポンプ82は、チャージポンプ供給電圧V
CPを発生させるように使用でき、これは
図4Aについて前述したようにし得る。
【0065】
不足電圧検出および制御回路102は、第1〜第3の抵抗器64〜66、第1および第2のNMOSトランジスタ71、72、および第1〜第4のPMOSトランジスタ73〜76を含み、これらは
図3Aについて前述したようにし得る。不足電圧検出および制御回路102は、高電圧電流源103および過渡応答昇圧回路110を更に含む。
【0066】
高電圧電流源103は、電流源104、NLDMOSトランジスタ105、定電圧ダイオード106、および電流源制御ブロック107を含む。NLDMOSトランジスタ105は、バイアス電圧V
BIASに電気的に接続されるゲートと、電流源104の第1の端子に電気的に接続されるボディおよびソースとを含む。電流源104は、チャージポンプ電圧V
CPに電気的に接続される第2の端子を更に含む。NLDMOSトランジスタ105は、第2の故障保護PMOSトランジスタ28のゲートと、定電圧ダイオード106のアノードとに電気的に接続されるドレンを更に含む。加えて、NLDMOSトランジスタ105は、定電圧ダイオード106のカソードと、電流源制御ブロック107の出力部とに電気的に接続されるn型タブを更に含む。
図4Bの高電圧電流源103の更なる詳細は、
図4Aの高電圧電流源83について前述した事項と同様とし得る。
【0067】
過渡応答昇圧回路110は、第1および第2の昇圧NMOSトランジスタ111、112、第1および第2の昇圧PMOSトランジスタ113、114、昇圧定電圧ダイオード118、第1および第2の昇圧ダイオード115、116、および昇圧電流源117を含む。第1の昇圧NMOSトランジスタ111は、チャージポンプ電圧V
CPに電気的に接続されるソースと、第1のNMOSトランジスタ71のソースに電気的に接続されるドレンとを含む。第1の昇圧NMOSトランジスタ111は、第2の昇圧NMOSトランジスタ112のゲートおよびドレンと、第1の昇圧PMOSトランジスタ113のドレンとに電気的に接続されるゲートを更に含む。第2の昇圧NMOSトランジスタ112は、チャージポンプ電圧V
CPに電気的に接続されるソースを更に含む。第1の昇圧PMOSトランジスタ113は、第2の昇圧PMOSトランジスタ114のゲートと、第2のNMOSトランジスタ72のゲートとに電気的に接続されるゲートを更に含む。第1の昇圧PMOSトランジスタ113は、第2の昇圧PMOSトランジスタ114のソースと、昇圧定電圧ダイオード118のカソードと、昇圧電流源117の第1の端子と、第1の昇圧ダイオード115のカソードと、第2の昇圧ダイオード116のアノードとに電気的に接続されるソースを更に含む。昇圧定電圧ダイオード118は、第2のNMOSトランジスタ72のゲートに電気的に接続されるアノードを更に含む。昇圧電流源117は、低電力供給電圧ピン5と、第1の昇圧ダイオード115のアノードと、第2の昇圧ダイオード116のカソードとに電気的に接続される第2の端子を更に含む。第2の昇圧PMOSトランジスタ114は、NLDMOSトランジスタ105のボディおよびソースと、電流源104の第1の端子とに電気的に接続されるドレンを更に含む。
【0068】
過渡応答昇圧回路110は、信号ピン6での不足電圧状態に応じて不足電圧検出および制御回路102の過渡応答時間を改善する上での援助となり得る。例えば、第2のNMOSトランジスタ72のゲート電圧が不足電圧状態に応じて減少するとき、過渡応答昇圧回路110は活性化して第1のNMOSトランジスタ71のソース電圧を引き下げて、不足電圧検出および制御回路102の過渡応答を速めることができる。一実施形態では、不足電圧検出および制御回路102は、過渡応答昇圧回路90を用いて第2の故障保護PMOSトランジスタ28のゲート電圧を、信号ピン6での過渡信号の立上り時間、例えばISO−7637−2仕様書に規定された過渡電気事象の約85V/μS未満の立上り時間、より速いスルーレートで、引き上げるように構成される。
【0069】
第1の昇圧ダイオード115は、ピン6と低電力供給電圧ピン5との間の昇圧定電圧ダイオードの有効ツェナー電圧を増大させることにより、信号ピン6の電圧レベルが比較的高いとき昇圧定電圧ダイオード118の漏洩電流を減少させるのに役立つように使用できる。昇圧電流源117が含まれていて、信号ピン6が低電力供給電圧ピン5の電圧レベルに近い低電圧を有するとき第2の昇圧PMOSトランジスタ114の漏洩電流を減少させる。例えば、昇圧電流源117を省いた場合、信号ピン6の電圧レベルが比較的低いとき、第2の昇圧PMOSトランジスタ114は閾値下領域で動作する可能性がある。更に、第1の昇圧ダイオード115に反平行に構成された第2の昇圧ダイオード116は、低電力および高電力供給電圧ピン5、7が誤接続、浮遊状態、またはその組合せにあるとき、昇圧電流源117の実装に用いているトランジスタを過大応力から保護するのに役立つように使用できる。例えば、第1および第2の昇圧ダイオード115、116は、不足電圧故障状態時であっても、昇圧電流源117前後の電圧の大きさを順方向電圧降下とほぼ等しく制限するように使用できる。
【0070】
図5は、漏洩電流対ピン電圧の一実施例のグラフ200である。グラフ200は、
図2のIC40の一実施形態の信号ピン6の漏洩電流対電圧のプロット201を含む。
図5に示すように、信号ピン6は、約−5V以上約5V以下の信号ピン6の作動電圧範囲に亘り10μA未満の漏洩電流を有するように構成できる。したがって、故障保護回路を、5Vの自動車レシオメトリック信号伝達仕様等の、低漏洩用途に使用できる。
【0071】
図6Aおよび6Bは、故障保護回路に対する過渡シミュレーションの2つの実施例のグラフである。
図6Aは、
図1の電子増幅システム10の一実施形態に対する過電圧過渡シミュレーションのグラフ210である。グラフ210は、過電圧状態を受信中のインターフェース3の一部分に対する電圧対時間の第1のプロット211と、インターフェース3の当該部分に対する電流対時間の対応第3のプロット213を含む。グラフ210は、IC1の信号ピン6に対する電圧対時間の第2のプロット212と、増幅器4の出力部に対する電流対時間の第4のプロット214とを更に含む。
図6Aに示すように、故障保護回路8および故障保護制御回路9は、増幅器4の出力部を信号ピン6の過電圧状態時に高レベルの電流から保護するように使用できる。
【0072】
図6Bは、
図1の電子増幅システム10の一実施形態に対する不足電圧過渡シミュレーションのグラフ220である。グラフ220は、不足電圧状態を受信するインターフェース3の一部分に対する電圧対時間の第1のプロット221と、インターフェース3の当該部分に対する電流対時間の第3のプロット223とを含む。グラフ220は、信号ピン6に対する電圧対時間の第2のプロット222と、増幅器4の出力部に対する電流対時間の第4のプロット224とを更に含む。
図6Bに示すように、故障保護回路8および故障保護制御回路9は、増幅器4の出力部を信号ピン6での不足電圧状態時に高レベルの電流から保護するように使用できる。
【0073】
図7は、IC250の別の実施形態の回路図である。IC250は、増幅器4、低電力供給電圧ピン5、信号ピン6、高電力供給電圧ピン7、故障保護制御回路9、および故障保護回路240を含む。
【0074】
図7のIC250は、IC250が異なる配置の故障保護回路を含むことを除いて、
図1のIC1と同様である。例えば、故障保護回路240は、第1の故障保護NMOSトランジスタ241および第2の故障保護NMOSトランジスタ242を含む。第1の故障保護NMOSトランジスタ241は、増幅器4の出力部に電気的に接続されるドレンおよびボディを含む。第1の故障保護NMOSトランジスタ241は、故障保護制御回路9の第1の出力部に電気的に接続されるゲートと、第2の故障保護NMOSトランジスタ242のソースに電気的に接続されるソースとを更に含む。第2の故障保護NMOSトランジスタ242は、故障保護制御回路9の第2の出力部に電気的に接続されるゲートと、信号ピン6に電気的に接続されるソースおよびボディとを更に含む。
【0075】
ある実装では、故障保護回路は、増幅器の出力部を信号ピンでの過電圧および不足電圧状態から保護するように、NMOSトランジスタを使用することができる。例えば、NMOSトランジスタを、n型基板を用いる構成でおよび/またはNMOSトランジスタのボディを基板から電気的に分離できる構成で使用できる。
【0076】
一実施形態では、第1および第2のNMOSトランジスタ241、242は、n型基板上に配設されたNLDMOSトランジスタ等の、n型LDMOS(NLDMOS)トランジスタである。増幅器4の正常動作時には、故障保護制御回路9は、増幅器4が信号ピン6の電圧レベルを制御できるように、第1および第2の故障保護NMOSトランジスタ241、242をオンにするように構成できる。加えて、信号ピン6の過電圧状態時には、故障保護制御回路9は、第1の故障保護NMOSトランジスタ241をオンにし、かつ第2の故障保護NMOSトランジスタ242をオフにするように構成できる。過電圧状態時に第1および第2の故障保護NMOSトランジスタ241、242をこのように制御することは、第1および第2の故障保護NMOSトランジスタ241、242のソース−ボディ間寄生ダイオードが過電圧状態時に順方向バイアスになるのを防止するのに役立ち得る。例えば、故障保護回路240をこのように構成することは、信号ピン6での過電圧状態時に第2の故障保護NMOSトランジスタ242がオフにされる方式に対して改善された性能を提供できるのだが、当該方式は第2の故障保護NMOSトランジスタ242のソース−ボディ間寄生ダイオードが過電圧状態時に活性化することになり得る。信号ピン6での不足電圧状態時には、故障保護制御回路9は第1の故障保護NMOSトランジスタ241をオフにし、かつ第2の故障保護NMOSトランジスタ242をオンにするが、このことは増幅器4を過度の電圧状態から保護するのに役立ち得る、とともに第1および第2の故障保護NMOSトランジスタ241、242のソース−ボディ間寄生ダイオードが導通することを防止するのに役立ち得る。NMOSトランジスタ241、242は、エンハンスメント形または空乏形のMOSトランジスタまたはFETで構わない。
用途
【0077】
上述の方式を用いるデバイスは、厳しい電気的環境で動作する種々の高性能電子デバイスおよびインターフェース用途に実装可能である。電子デバイスの実施例は、家庭用電化製品、家庭用電化製品の部品、電子試験設備、高堅牢な工業および自動車用途等を含み得るが、これらに限定されない。電子デバイスの実施例は、光ネットワークまたは他の通信ネットワークも含みえる。家庭用電化製品は、自動車、車両エンジン操縦コントローラ、変速機コントローラ、シートベルトコントローラ、アンチロック制動システムコントローラ、カムコーダ、カメラ、デジタルカメラ、携帯型メモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯機/乾燥機、コピー機、ファクシミリ装置、スキャナ、多機能周辺デバイス等を含み得るが、これらに限定されない。更に、電子デバイスは、半製品を含み、工業、医療および自動車用途のものを含む。
【0078】
以上の説明および特許請求の範囲は、要素または特長が共に「接続される」または「結合される」ものとして指す場合がある。本明細書に使用される場合、他に明確に述べない限り、「接続される」とは一要素/特長が直接的または間接的に別の要素/特長に接続されることを意味し、必ずしも機械的でなくても構わない。同様に、他に明確に述べない限り、「結合される」とは一要素/特長が直接的または間接的に別の要素/特長に結合されることを意味し、必ずしも機械的でなくても構わない。したがって、図に示した種々の概略図は要素および構成部品の実施例配置を示すが、(示された回路の機能性が悪影響を受けないことを前提に)実際の実施形態には追加の介在要素、デバイス、特長、または構成部品が存在しても構わない。
【0079】
本発明をある実施形態について説明したが、本明細書で明記した特長および利点の全ては提供しない実施形態を含めて、当業者にとって自明な他の実施形態も本発明の範囲内に入る。しかも、上述の種々の実施形態を組み合わせて更なる実施形態を提供することも可能である。加えて、一実施形態として示したある特長を他の実施形態に組み入れることもまた可能である。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ定義される。