(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の回路は、前記外部デバイスが標準ダウンストリームポート(SDP)、充電ダウンストリームポート(CDP)、または専用充電ポート(DCP)であることを検出することができる、請求項4に記載の電子回路。
前記複数の電気的構成は、少なくとも、第1の電圧レベルに関連付けられた第1の電気的構成と、第2の電圧レベルに関連付けられた第2の電気的構成とを含み、前記電力バス上の前記電圧は、前記第1の電気的構成が前記信号バス上でアサートされたことに応答して前記第1の電圧レベルであり、前記電力バス上の前記電圧は、前記第2の電気的構成が前記信号バス上でアサートされたことに応答して前記第2の電圧レベルである、請求項1に記載の電子回路。
前記信号バス上で第2の電気的構成をアサートすることと、それに応じて、前記第2の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい第2の電圧レベルで、前記外部デバイスから、前記電力バス上で電圧を受け取ることとをさらに備える、請求項12に記載の方法。
前記外部デバイスが選択可能な電圧レベルを出力する能力があることを検出することは、前記信号バス上でアサートされた電気的構成の第1の所定のシーケンスを検出することを含む、請求項12に記載の方法。
前記外部デバイスが複数の電圧レベルのうちの1つを出力する能力があることを検出することは、前記外部デバイスがDCPであることを検出することと、次いで、前記外部デバイスが複数の電圧レベルのうちの1つを出力する能力があることを示す所定の電気的構成を検出することをさらに備える、
請求項16に記載の方法。
前記検出回路は、前記外部デバイスがDCPであると検出したことに続いて、前記外部デバイスが選択可能な電圧を出力する能力があることを検出することができる、請求項23に記載の回路。
前記第3の手段はさらに、前記信号バス上で第2の電気的構成をアサートするためのものであり、それに応答して、前記第1の手段は、前記第2の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい第2の電圧レベルで、前記外部デバイスから、前記電力バス上で電圧を受け取る、請求項25に記載の回路。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0017] 以下の説明では、説明のために、本開示の完全な理解を与える目的で、多数の例および特定の詳細が示される。しかしながら、特許請求の範囲で明記されている本開示が、これらの例の特徴のうちのいくつかまたはすべてを、単独で、または、以下で説明される他の特徴と組み合わせて含みうること、および、本明細書で説明されるこれらの特徴および概念の変更例または等価物をさらに含みうることは当業者には明らかになるであろう。
【0010】
[0018]
図1は、本開示の実施形態に係る、回路100を示す。回路100は、スマートフォン、コンピュータタブレット、等のポータブルデバイス10に含まれうる。ポータブルデバイス10は、ポータブルデバイスに動力を供給する(power)ためのバッテリ12を含みうる。いくつかの実施形態では、バッテリ12は、回路100が充電しうる再充電可能なバッテリでありうる。バッテリ12は、単セル構成(single cell configuration)でありうるか、またはマルチセルスタック(multi-cell stack)でありうる。
【0011】
[0019] ポータブルデバイス10は、外部デバイス14に接続されうる。いくつかの実施形態では、外部デバイス14は、ウォールアダプタのような交流(AC)アダプタでありうる。他の実施形態では、外部デバイス14は、ポータブルデバイスに電力を供給することができる電子デバイスでありうる。例えば、外部デバイス14は、それ自体のバッテリパックから、または、AC電源(AC supply)に接続されることによって、電力を供給するラップトップコンピュータでありうる。
【0012】
[0020] ポータブルデバイス10および外部デバイス14は、それぞれのコネクタ22および24を有しうる。ケーブル26は、ポータブルデバイス10および外部デバイス14を電気的に接続しうる。
【0013】
[0021] いくつかの実施形態では、回路100は、充電回路102、検出回路104、制御回路106、および構成回路108を含みうる。回路100は、ケーブル26内の電力線への電気接続のための電力バス114を含みうる。回路100は、ケーブル26内の信号線への電気接続のための複数の信号バスラインを備える信号バス112をさらに含みうる。信号バス112を構成する信号バスラインの数は、実施形態ごとに変化しうる。例えば、USB仕様に基づく設計は、2つの信号バスラインD+およびD−を定義するが、別の設計は、2つよりも多くの信号バスラインを用いうる。
【0014】
[0022] いくつかの実施形態では、充電回路102は、外部デバイス14によって供給される電圧からの電力を伝達(transfer)して、バッテリ12を、例えば、結合102aを介して、充電するために、電力バス114に接続されうる。充電回路102は、例えば、スイッチング充電器設計のようなあらゆる既知の設計でありうる。いくつかの実施形態では、結合102aは、バッテリ12が接続可能なバッテリ端子を備えうる。他の実施形態では、充電回路102は、バッテリ以外の任意の負荷(load)に接続されうる。さらに他の実施形態では、充電回路102は、負荷とバッテリ(例えば、バッテリ12)の両方に接続されうる。
【0015】
[0023] 検出回路104は、信号バスを構成する信号バスライン上で様々な電気的構成を検出するために信号バス112に接続されうる。外部デバイス14は、検出回路104が信号バス112上で検出しうる電気的構成をケーブル26の信号線上でアサートしうる。いくつかの実施形態では、検出回路104は、信号バス112上で電気的構成を検出するために、電圧比較器、電流センサ、等を備えうる。
【0016】
[0024] 信号バス112の信号バスライン上でアサートされた電気的構成は、1つまたは複数の信号バスライン上でアサートされた1つの電圧レベル(接地電位(ground potential)を含む)、または、いくつかの信号バスライン上でアサートされた多数の電圧レベルでありうる。電気的構成はまた、それぞれ信号バスラインのうちの1つまたは複数に流入する1つまたは複数の電流でありうる。いくつかの実施形態では、電気的構成は、信号バスラインのうちの1つまたは複数を抵抗器(あるいは、キャパシタまたはインダクタのような他の受動デバイス)に接続することによって、あるいは、信号バスラインのうちの1つまたは複数をまとめて接続することによってアサートされうる。いくつかの実施形態では、電気的構成は、電圧、電流フロー、および/または抵抗器(または、他の受動デバイス)の組み合わせを使用してアサートされうる。
【0017】
[0025] いくつかの実施形態では、信号バス112の信号バスライン上でアサートされる電気的構成は性質上アナログである。他の実施形態では、電気的構成は、信号バス112を通して、または、それによって通信されることができる。例えば、電気的構成は、信号バス112の信号バスラインがデジタル情報を通信する場合には性質上デジタルでありうる。本開示の残りの部分では電気的構成が主にアナログ信号として記載されているが、当業者は、この電気的構成が、信号バス112上で様々な方法でアサートまたは検出されうることを認識するであろう。
【0018】
[0026] 上述したように、電気的構成は、ケーブル26を介して信号バスに電気的に接続された外部デバイス14によって信号バス112の信号バスライン上でアサートされうる。同様に、電気的構成は、構成回路108によって信号バスライン上でアサートされうる。いくつかの実施形態では、例えば、構成回路108は、信号バス112を構成する信号バスラインのうちの1つまたは複数上で電圧レベルおよび/または電流レベルのいくつかの組み合わせをアサートするために、電圧源、電流源、スイッチ(例えば、MOSスイッチ)、受動デバイス(例えば、抵抗器)、等を含みうる。
【0019】
[0027] 制御回路106は、検出回路104から1つまたは複数の信号104aを受け取るために接続されうる。信号104aは、外部デバイス14によって信号バス112上でアサートされた検出済みの電気的構成を示しうる。制御回路106は、信号バス112上で特定の電気的構成をアサートする目的で構成回路108に1つまたは複数の制御信号106aを供給するために接続されうる。
【0020】
[0028] ポータブルデバイス10は、デバイスエレクトロニクス(負荷)101をさらに備えうる。例えば、ポータブルデバイス10がコンピュータタブレットである場合、デバイスエレクトロニクス101は、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、等の構成要素を備えうる。デバイスエレクトロニクス101は、回路100によって受け取られた電力を引き出す(draw)ために、コネクタ114aを介して電力バス114に接続されうる。
【0021】
[0029] 外部デバイス14は、電圧セレクタ122および電力部124に加えて、外部デバイスを構成する他の電子回路(示されない)を含みうる。例えば、外部デバイス14は、ラップトップコンピュータでありうるか、または、外部デバイスは、電源(power supply)(例えば、ACアダプタ)等でありうる。電力回路124は、ケーブル26を介してポータブルデバイス10に伝える(deliver)ことができるいくつかの選択可能な電圧レベルのうちの1つで電圧を供給しうる。例えば、外部デバイス14は、ケーブル26内の電力線に接続される電力バス134を含みうる。電圧セレクタ122は、電力部124によって生成された電圧を電力バス134に接続しうる。いくつかの実施形態では、電圧セレクタ122は、ケーブル26を介して信号バス112に電気的に接続されうる、複数の信号バスラインを備える信号バス132に接続されうる。より詳細に以下で説明されるように、電圧セレクタ122は、信号バス132上で電気的構成を検出または感知し、検出された電気的構成に対応する電圧レベルを出力するように電力部124を制御するかそうでなければシグナリングしうる。電圧セレクタ122は、信号バス132上で電気的構成を検出または感知するために、デジタル論理、アナログ回路、またはデジタルおよびアナログ構成要素の組み合わせを備えうる。
【0022】
[0030] 当業者は、本開示に係る実施形態が任意の電子デバイスを含みうることを認識するであろう。より一般の実施形態では、ポータブルデバイス10は任意の電子デバイスであり得、回路100は充電回路102を省略しうる。
図1Aを参照すると、例えば、電子デバイス10’は、必ずしもバッテリを充電するための回路を含むとは限らない、本開示に係る回路100’を備えうる。例えば、電子デバイス10’は、バッテリを使用しない可能性があるか、そうでなければ再充電可能なバッテリを提供しないため、バッテリ充電回路を省略しうる。
図1にあるように、電子デバイス10’内のデバイスエレクトロニクス101は、電力バス114上の電圧によって動力が供給されうる。
【0023】
[0031] 別の例として、
図1Bは、電子デバイス10”が、電力バス114上で受け取られる電圧を、例えば、接続116を使用して、別の電子デバイス10aに供給しうる実施形態を示す。いくつかの実施形態では、電子的構成要素101”は、電力バス114と接続116との間の電気接続でありうる。他の実施形態では、電子的構成要素101”は、電力バス114によって動力が供給される電子デバイス10”のためのデバイスエレクトロニクスを含みうる。
【0024】
[0032]
図2は、本開示の原理に係る、外部デバイスと連携した回路100の動作を例示する。ブロック202では、回路100が、外部デバイス(例えば、
図1の14)へのアタッチメント(接続、attachment)を検出しうる。例えば、回路100は、外部デバイス14によって供給される、電力バス114上での電圧の有無を検出するために回路(示されない)を含みうる。
【0025】
[0033] ブロック204では、回路100は、どの種類の外部デバイスが回路にアタッチ(接続、attach)されているかを決定しうる。例えば、外部デバイス14は、単一の出力電圧を供給する従来の電源でありうる。本開示にしたがって、回路は、いくつかの選択可能な電圧レベルのうちのいずれか1つで電圧を供給する能力がある外部デバイスにアタッチされうる。
【0026】
[0034] いくつかの実施形態では、外部デバイス14は、それがどの種類のデバイスであるかを示すために信号バス132上で電気的構成をアサートしうる。例示するためだけに、信号バス132は、2つの信号バスラインを備えるものと想定する。2つの信号バスライン上の電気的構成は、信号バスラインのうちの2つの間に抵抗器を接続すること、および、所定の(predetermined)直流(DC)電圧レベルをもう一方の信号バスラインに印加することによって、外部デバイス14によってアサートされうる(例えば、電圧セレクタ122を使用して)。別の電気的構成は、2つの異なるDC電圧レベルを、信号バスラインの各々に対して印加すること、等を伴いうる。
【0027】
[0035] 検出回路104は、信号バス112を構成する信号バスラインを感知することによって、外部デバイスによってアサートされた特定の電気的構成を感知しうる。検出回路104によって感知された電気的構成に基づいて、信号(1つ以上)104aは、回路100にアタッチされている外部デバイスの種類を示すために、制御回路106に供給されうる。本開示にしたがって、ブロック206において、外部デバイス14が第1の種類である(例えば、選択可能な電圧レベルを有する)ことを、ブロック204において感知された電気的構成が示す場合、以下で説明されるように、追加の処理が行われうる。外部デバイス14が第1の種類でない場合、回路100は、それが、単一の電圧レベルを出力する能力のある外部デバイスにアタッチされているとの想定のもとで動作し、ブロック208において、外部デバイスから電圧を受け取りうる。結果的に、ブロック208において、回路100によって受け取られる電圧が、バッテリ(例えば、
図1の26)を充電するために、または、負荷(例えば、101)に電力を供給するために使用されうる。
【0028】
[0036] ブロック206において、外部デバイス14が、外部デバイスが多数の選択可能な出力電圧レベルをサポートする第1の種類であると決定された場合、本開示の原理にしたがって、回路100は、ブロック212において、いくつかの既定の(predefined)電気的構成の中から1つの電気的構成を信号バス112上でアサートするために、構成回路108を使用しうる。いくつかの実施形態では、例えば、回路100は、適切なバッテリ充電のために異なる電圧レベルを有する異なる種類のバッテリ12をサポートしうる。例えば、いくつかのバッテリは、5ボルトで充電され得、他のバッテリは、9ボルト、12ボルト、20ボルト、等を必要としうる。同様に、異なるタイプの負荷101は、異なる電圧レベルで動作しうる。結果的に、制御回路106は、規定の(specified)電圧レベルに対応する電気的構成を信号バス112上でアサートするように構成回路108を動作させるために信号106aを発生させうる。
【0029】
[0037] 既定の電気的構成の各々は、既定の電圧レベルに関連付けられうる。この点を例示するためだけに、以下の例を検討されたい。信号バス112は2つの信号バスラインを備えるものと想定する。これらの信号バスライン上でアサートされうる第1の電気的構成は、一方のライン上で1.5Vを、他方のライン上で3Vをアサートすることを含みうる。この構成は、例えば、10Vの電圧レベルに関連付けられうる。第2の電気的構成は、第1および第2の信号バスラインを短絡させることであり得、この構成は、例えば、15V等の電圧レベルに関連付けられうる。
【0030】
[0038] 回路100が10Vを必要とする場合、構成回路108は、信号バス112上で第1の電気的構成をアサートしうる。同様に、回路100が15Vを必要とする場合、構成回路108は、信号バス112上で第2の電気的構成をアサートしうる。本開示の原理にしたがって、回路100は、外部デバイスが検出しうる信号バスライン上で適切な電気的構成をアサートすることによって、外部デバイスが多数の出力をサポートすることができるときにどの電圧レベルで出力するのかを外部デバイス14に対して明示(specify)しうる。当然ながら、これらの電圧レベルは、一例を例示するためのものにすぎず、特定の電圧レベルは、実装、工業仕様の遵守、等に依存するだろう。
【0031】
[0039] いくつかの実施形態では、信号バス112上でアサートされる電気的構成は、ブロック210aにおいて、外部デバイス14によって検出され得、これに応じて、外部デバイスは、検出された電気的構成に対応する電圧レベルを出力するようにそれ自体を再構成しうる。ブロック212において、回路100は、規定の電圧レベルで外部デバイス14から電圧を受け取りうる。例えば、回路100は、受け取った電圧を使用して、バッテリ(例えば、
図1の26)を充電するか、または、負荷(例えば、
図1の101)に電力を供給しうる。
【0032】
[0040] 本開示の原理に係る特定の実施形態は、
図3に描写されているようなUSB(Universal Serial Bus)インターフェース(例えば、USB仕様リビジョン2.0)に組み込まれうる。より具体的には、
図3に描写されている実施形態は、USBバッテリ充電仕様リビジョン1.2(BC1.2)に基づく回路100の実施形態を含みうる。デバイスの大多数はBC1.2に準拠しており、よって、この実施形態は、製造および設置ユーザベース(installed user base)の観点から望ましい利益を有しうる。結果的に、いくつかの実施形態では、回路100は、BC1.2に準拠して動作しうるため、既存のデバイスと互換性があり、製造が容易であり(回路の大半がすでに設計されているため)、本開示の利益を供給するデバイスを提供する。
【0033】
[0041] ポータブルデバイス302は、外部デバイス304にアタッチしうる。ポータブルデバイス302は、USBインターフェースを組み込んだ任意の電子デバイス、例えば、モバイル通信デバイス、デジタルカメラ、コンピュータタブレット、等でありうる。同様に、外部デバイス304は、USBインターフェースを組み込んでおり、かつ、ポータブルデバイス302に電力を供給することができる任意の電子デバイスであり得、それには、電源、バッテリ充電器、およびコンピュータのような他の電子デバイス等が含まれる。
【0034】
[0042] ポータブルデバイス302および外部デバイス304を機械的および電気的に接続するケーブル(例えば、
図1のケーブル26)は、VBUSと呼ばれる電力線、信号バスラインD+およびD−、接地線(ground line)を含む4つのワイヤを備えうる。これらの4つのワイヤは、標準的なUSB AプラグおよびUSB Bプラグ(例えば、
図1のコネクタ22および24)に見られる。ゆえに、VBUSは、
図1に示される電力バス114および134の例を構成する。D+およびD−ラインは、
図1に示される信号バス112および132を備える信号線の例を表す。
【0035】
[0043] いくつかの実施形態では、ポータブルデバイス302は、VBUS上でアサートされた電圧を電圧レベルV
OTG_SESSN_VLDと比較するための比較器を含みうる。比較器は、例えば、VBUS上の電圧レベルがV
OTG_SESSN_VLDを超えたとき外部デバイス304へのアタッチメントがなされていると決定するために使用されうる。
【0036】
[0044] ポータブルデバイス302は、それぞれ信号DCH_DETおよびCHG_DETを生成する検出回路312a、312bを含みうる。
図1に示されている検出回路104に関連して上で説明されたように、
図3の検出回路312a、312bは、以下でより詳細に説明されるように、D+およびD−ライン上で異なる電気的構成を検出しうる。
【0037】
[0045] 構成回路322aは、電圧源V
DP_SRC、V
DP_UP&抵抗器R
DP_UP、V
LGC_HI&電流源I
DP_SRC、およびI
DP_SINK、ならびにD+ラインへの選択接続のためのそれらのそれぞれのスイッチを含みうる。追加の構成回路322bはまた、V
DM_UP、V
DM_SRC、R
DM_DWN、I
DM_SINK、およびD−ラインへの選択接続のためのそれらのそれぞれのスイッチを含みうる。
図1に示されている構成回路108に関連して上で説明されたように、
図3の構成回路322a、322bは、以下でより詳細に説明されるように、D+およびD−ライン上の異なる電気的構成をアサートしうる。
【0038】
[0046] 本開示にしたがって、外部デバイス304は、選択可能な電圧レベルで出力電圧を有する電源314を含みうる。例えば、選択可能な電圧レベルは、5V、9V、12V、および20Vでありうる。当然ながら、より低いまたはより高いレベルが提供され得ること、異なるレベルが出力され得ること、等がある。外部デバイス304は、D+およびD−ライン上で電圧レベルおよび電流フロー(例えば、抵抗器R
DAT_LKGおよびR
DM_DWNを通る)を検出するための比較器324a、324b、324c、および324dをさらに含みうる。電圧レベルおよび電流フローは、ポータブルデバイス302によってD+およびD−ライン上でアサート可能な異なる電気的構成を定義する。
図3に示される基準レベルは1Vの電圧レベルを使用するが、他の実施形態では、この基準レベルが他の電圧レベルでありうることは認識されるだろう。
【0039】
[0047] 以下で説明されるように、外部デバイス304はまた、抵抗器R
DAT_LKGおよびR
DM_DWNを使用してD+およびD−ライン上で異なる電気的構成をアサートしうる。いくつかの実施形態では、D+ライン上のノイズによる誤判定の(false positive)検出を回避するために、グリッチフィルタ334が提供されうる。
【0040】
[0048] 外部デバイス304(
図3)の実例となる例は、従来VBUS上で供給されている5Vに加えて、9V、12V、および20Vの電圧レベルを供給することができる、
図4に示される電源400(例えば、ウォールアダプタ)である。高電力の一次側404を低電力の二次側402から電気的に隔離するために変圧器が使用され得、これは、外部環境とインターフェース接続しうる。二次側402は、D+およびD−ラインのための接続を有するインターフェースICを含みうる。インターフェースICは、例えば、
図3に示される比較器324a−324dのような検出回路を含みうる。いくつかの実施形態では、インターフェースICは、AC/DC制御ICへと統合されうる。一次側404は、VBUS上で、選択可能な出力電圧レベルを供給しうる。例えば、一次側404は、二次側402に結合された電力部412を含みうる。
図4に示される特定の例では、二次側402の方に送出LED(transmitting LED)を備える光結合(optical coupling)414は、電力部412側の受領LED(receiving LED)に光信号(optical signal)を送って、電力部の出力を制御しうる。
【0041】
[0049] インターフェースICは、D+およびD−ライン上でアサートされる特定の電気的構成を検出および復号することができる回路および論理(示されない)を含みうる。例えば、光信号の周波数を制御することによって、送出LEDによって生成される光信号を、抵抗器ネットワーク402aを介して、制御するために、9V、12V、および20Vのスイッチがアクティブ化されうる。次に、光信号は、受領LEDによって受け取られ、電力部412内のコントローラによって感知されうる。コントローラは、受領LEDによって感知された光信号に基づく電圧レベルを有するVBUS上の電圧を発生させうる。当然ながら、抵抗器ネットワーク402aおよび光LEDの使用が単なる実例となるものであること、および、他の実施形態では、二次側402が、光シグナリング以外のあらゆる既知のシグナリング技法を使用して一次側404と通信しうること、例えば、デジタル信号が二次側から一次側に送られうること、は認識されるだろう。
【0042】
[0050] 外部デバイス304はそれ自体が電源である必要はないが、多数の出力電圧レベルを供給するように構成された任意の電子デバイスでありうることは認識されるだろう。例えば、いくつかの実施形態では、外部デバイス304は、電圧セレクタ402を組み込んでおり、かつ、選択可能な出力電圧レベルを有する動力源を含むラップトップコンピュータでありうる。
【0043】
[0051]
図5は、ポータブルデバイス302(
図3)が外部デバイスにアタッチするときの、本開示に係る処理を例示する。上で説明されたように、いくつかの実施形態では、ポータブルデバイス302は、そこにおいてポータブルデバイス302が外部デバイス上のポートにアタッチされているとみなされるBC1.2にしたがって動作しうる。以降、「外部デバイス」および「ポート」という用語は、同時におよび/または交互に使用されうる。以下で述べられる電圧レベルについての典型的な値は、BC1.2にしたがって設定されうる。
図7は、例えば、BC1.2に示される電圧値のテーブルを示す。
【0044】
[0052] ループ502において、ポータブルデバイス302は、アタッチメントイベントを検出しうる。例えば、外部デバイスは、VBUS上で電圧を出力しうる。BC1.2にしたがって、ポータブルデバイス302が、所定の時間期間の間、VBUS上で、V
OTG_SESSN_VLDよりも高い電圧レベルを検出した場合、ポータブルデバイス302は、外部デバイスへのアタッチメントが生じていると決定しうる。
【0045】
[0053] ブロック504において、ポータブルデバイス302は、外部デバイスが、専用充電ポート(DCP)であるか否かを決定しうる。ブロック506において、DCPが検出された場合、処理はブロック508へと進み、そうでない場合、標準的なダウンストリームポート(SDP)または充電ダウンストリームポート(CDP)が検出されている。DCP、SDP、およびCDPは、BC1.2で定義されているポートタイプである。
【0046】
[0054] BC1.2にしたがって、ブロック504は、一次検出ステップおよび二次検出ステップを含みうる。ポータブルデバイス302は、D+ライン上で電気的構成(すなわち、電圧レベル)をアサートすることと、D−ライン上でアサートされた電気的構成(すなわち、電圧レベル)を感知することとによって、この外部デバイスがSDPであるかどうかを検出するための一次検出を行いうる。SDPが検出された場合、ブロック506のNOブランチが選択され(taken)、ポータブルデバイス302は、SDPの検出にしたがって進みうる。外部デバイスがSDPではないと決定された場合、ポータブルデバイス302は、D−ライン上で電気的構成をアサートすることと、D+ライン上で電気的構成を感知することとによって、外部デバイスがDCPまたはCDPであるかを検出するために二次検出を行いうる。CDPが検出された場合、ブロック506のNOブランチが選択され、ポータブルデバイス302は、CDPの検出にしたがって進みうる。
【0047】
[0055] CDPが検出されなかった場合、いくつかの実施形態では、処理はブロック508に進む。他の実施形態では、ブロック508に進む前に、ポータブルデバイス302は、専有でありうるか、他の規格に準拠しうるか、そうでなければBC1.2と互換性のないアタッチされているデバイスを検出するためにブロック504において追加の検出ステップを行いうる。例えば、アップル(登録商標)の電力アダプタは、典型的に、BC1.2に準拠せず、ラップトップ製造業者は、専有回路を使用する電力アダプタを製造(produce)しうる。BC1.2以外のポートが検出されない場合、処理は、ブロック508に進みうる。
【0048】
[0056] 続いて
図5について、処理がブロック508に到達する場合、ポータブルデバイス302は、それがDCPにアタッチされていると決定している。本開示に係る外部デバイス(例えば、
図3の304)は、この点でDCPに電気的に類似しているようにみえる。すなわち、外部デバイスは、例えば、
図3に示されているようなD+ラインとD−ラインとの間に接続されているスイッチを使用して、D+およびD−ラインをまとめて短絡させる。従来のDCPは典型的に、5Vを出力するように規定されている。比較すると、本開示に係る外部デバイスは、5Vレベルに加えて、いくつかのより高い電圧レベル(例えば、9V、12V、20V、等)のうちのいずれか1つを出力しうる。結果的に、本開示に係る外部デバイスは、高電圧DCP(HVDCP)と呼ばれうる。本開示の原理にしたがって、ポータブルデバイス302は、従来のDCPである外部デバイスを、HVDCPと区別するために追加の検出を行いうる。ゆえに、いくつかの実施形態では、ポータブルデバイス302は、ブロック508において、D+ライン上で電圧レベルV
DP_SRCをアサートしうる。
【0049】
[0057] 外部デバイスが従来のDCPである場合、D+とD−との間での短絡は維持されるだろう。結果として、ブロック510において、ポータブルデバイス302は、D−でアサートされた電圧レベルが、V
DAT_REFよりも高いことを感知し、従来のDCPがアタッチされていることを検出するだろう。
【0050】
[0058] 外部デバイスがHVDCP(例えば、
図3の304)である場合、本開示にしたがって、HVDCPは、D+ラインとD−ラインとの間の短絡を開放することによって、V
DP_SRCでアサートされているD+ラインに応答するだろう。結果的に、ブロック510において、ポータブルデバイス302は、V
DAT_REF以下である、D−でアサートされた電圧レベルを感知し、それは、HVDCPがアタッチされていることを示しうる。ブロック512において、ポータブルデバイス302が、VBUS上で電圧を検出し続けた場合、それは、外部デバイスが依然としてアタッチされていること、およびその外部デバイスがHVDCPであること、をポータブルデバイスに示すのに役立つ。
【0051】
[0059] この点で、ポータブルデバイス302は、HVDCPから受け取るべき動作電圧を選択しうる。ブロック514において、5Vの動作が望まれる場合、ポータブルデバイス302は、ブロック514aにおいて、D+およびD−ライン上で以下の電気的構成をアサートしうる:D+上でV
DP_SRCおよびD−上で接地電位。同様に、ブロック516において、9Vの動作が望まれる場合、ポータブルデバイスは、ブロック516aにおいて、D+およびD−ライン上で以下の電気的構成をアサートしうる:D+上でV
DP_UPおよびD−上でV
DM_SRC。ブロック518において、12Vの動作が望まれる場合、ポータブルデバイスは、ブロック518aにおいて、D+およびD−ライン上で以下の電気的構成をアサートしうる:D+上でV
DP_SRCおよびD−上でV
DM_SRC。ブロック516において20Vの動作が望まれる場合、ポータブルデバイスは、ブロック516aにおいて、D+およびD−ライン上で以下の電気的構成をアサートしうる:D+上でV
DP_UPおよびD−上でV
DM_UP。
【0052】
[0060] 当然ながら、電圧レベルのあらゆる適切な組み合わせが異なる動作電圧に関連付けられうることは認識されうる。いくつかの実施形態では、電圧レベルをアサートする代わりに、異なる電流フローがD+およびD−ライン上でアサートされうることはさらに認識されうる。より一般には、異なる電圧レベルと電流フローの組み合わせがD+およびD−ライン上でアサートされうる。
【0053】
[0061] 続いて
図5について、いくつかの実施形態では、ブロック522において、電圧レベルが依然としてVBUS上にある場合、処理はブロック514にループバック(loop back)しうる。このループは、ポータブルデバイス302が、必要に応じて動作電圧を動的に変更することを可能にし、それは、ポータブルデバイス302における高度な動作の柔軟性を提供する。ゆえに、例えば、時間t
1において、ポータブルデバイス302は、VBUS上で第1の電圧レベルを受け取るために、D+およびD−ライン上で第1の電気的構成をアサートしうる。該HVDCPを(再度アタッチする必要なく)後続の時間t
2において、ポータブルデバイス302は、VBUS上で第2の電圧レベルを受け取るために、D+およびD−ライン上で第2の電気的構成をアサートしうる。
【0054】
[0062] ここで
図6を参照すると、本開示に係る外部デバイス(例えば、
図3の304)、すなわちHVDCP、での処理が以下で説明されるだろう。ブロック602において、HVDCPは、DCPとして、検出のためにそれ自体を初期化しうる。例えば、HVDCPは、VBUS上で5Vをアサートし、D+およびD−ラインを短絡させうる。加えて、D+ラインは、BC1.2にしたがって抵抗器R
DAT_LKG(約500Kオーム)を使用してプルダウン(pull down)される。この状態では、HVDCPは、電気的に、DCPのようにみえる。HVDCPは、D+ラインがV
DAT_REFを超えるまで、ループ604に入る。
【0055】
[0063] HVDCPがポータブルデバイス302にアタッチされているとき、ポータブルデバイスは、上述したその検出シーケンスを進むだろう。ポータブルデバイス302がVBUS上で異なる電圧レベルを受け入れることができる場合、ポータブルデバイスは、HVDCPがブロック606および608で検出するであろうV
DP_SRCをD+ライン上でアサートすること(
図5のブロック508)によって、この事実をHVDCPに示すことができる。
【0056】
[0064] ブロック606および608において、HVDCPがグリッチフィルタ334(
図3)を使用してD+ラインを感知している間、HVDCPのタイマ(示されない)が開始されうる。グリッチフィルタ334は、ポータブルデバイス302が異なる電圧レベルを受け入れることを示す誤判定のインジケーション(false positive indication)を回避することによって、安全対策(measure of safety)を提供しうる。ブロック610において、タイムアウトの後にD+ラインがV
DAT_REFよりも高くあり続ける場合、これは、ポータブルデバイス302が動作電圧レベルを受け取ることができ、HVDCPを探し求めている(look for)ことをHVDCPに示しうる。結果的に、ブロック612において、HVDCPは、D+ラインとD−ラインとの間の短絡を開放し、抵抗器R
DM_DWNを通してD−ラインをプルダウンして、ポータブルデバイス302に、それがHVDCPにアタッチされていることを示しうる。
【0057】
[0065] ブロック614において、HVDCPが、D−ラインがV
DAT_REFよりも高い電気的構成を感知する場合、ブロック614aにおいて、HVDCPは、VBUS上で5Vを出力するであろう。ブロック616において、HVDCPが、D+ラインがV
DAT_REFよりも高い電気的構成を感知する場合、ブロック616aにおいて、HVDCPは、VBUS上で12Vを出力するであろう。同様に、ブロック618において、HVDCPが、D−ラインがV
SEL_REFよりも高い電気的構成を感知する場合、ブロック618aにおいて、HVDCPは、VBUS上で20Vを出力するであろう。それ以外の場合、ブロック620において、HVDCPは、VBUS上で9Vを出力するであろう。いくつかの実施形態では、V
SEL_REFは、2V±0.2Vに設定されうる。
【0058】
[0066] D+ラインがV
DAT_REFよりも高いままであることをチェックするために処理はブロック622へと進む。そうである場合、処理はブロック614にループバックし、それは、HVDCPが、その出力電圧を異なるレベルに変更することを可能にする。
【0059】
[0067] ポータブルデバイス302とHVDCPとの間の前述の処理が、
図8に示されるフローチャートで概略されうる。802において、HVDCPは、ポータブルデバイスにアタッチされうる。HVDCPは、VBUS上で5Vを出力することと、そのD+およびD−ラインを短絡させることとによって、DCPのようにみえるように初期に構成される。804において、ポータブルデバイスは、BC1.2にしたがって検出を行う。806において、ポータブルデバイスはDCPを検出し、ゆえに、BC1.2にしたがって検出プロセスの完了をマーキングする。次に、ポータブルデバイスは、アタッチされているDCPがHVDCPであるかどうかを確かめるために、本開示の原理にしたがってD+ライン上でV
DP_SRCをアサートする。ブロック808において、HVDCPは、ポータブルデバイスが多数の電圧レベルを受け取る能力があることを示すV
DP_SRCを探し求めるためにD+ラインを感知する。810において、HVDCPは、D+とD−との間の短絡を開放し、R
DM_DWNをオンにして、HVDCPがアタッチされていることをポータブルデバイスに知らせる。812において、ポータブルデバイスは、所望の電圧レベルに対応する電気的構成をD+およびD−上でアサートする。814において、HVDCPは、所望の電圧レベルを出力する。
【0060】
[0068] 本開示の有利な態様は、既存のデバイスとの下位互換性が維持されることである。例えば、本開示の原理に係るポータブルデバイスは、上記
図5よび6で略述された処理にしたがって、HVDCPを認識し、それで動作するだろう。さらに、本開示の原理に係るポータブルデバイスは、
図5のブロック502、504、および506にしたがって(per)、SDP、CDP、DCPのようなHVDCP以外のデバイス(non-HVDCP device)、および、いくつかの実施形態では、BC1.2以外のポート(non-BC1.2 port)(例えば、アップル(登録商標)電力アダプタ)を認識し、それで動作するだろう。HVDCP側からみると、HVDCPは、上記
図5および6で略説された処理にしたがって、本開示のポータブルデバイスで動作するだろう。さらに、HVDCPは、
図6のループ602−604のおかげで、従来のポータブルデバイスで動作するだろう。従来のポータブルデバイスがDCP検出後にD+信号線上でV
DP_SRCをアサートしないため、HVDCPにおける処理は、ブロック604からNOブランチを選択するだろう。
【0061】
[0069] 上の説明は、特定の実施形態の態様がどのように実現されうるかについての例とともに、本発明の様々な実施形態を例示する。上の例は、唯一の実施形態であるとみなされるべきではなく、以下の特許請求の範囲によって定義される特定の実施形態の柔軟性および利点を例示するために提示されている。上の開示と以下の特許請求の範囲に基づいて、他の配列、実施形態、実現、および等価物が、特許請求の範囲で定義される本開示の適用範囲から逸脱することなく、用いられうる。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
電子回路であって、
外部デバイスに接続可能な電力バスと、
前記外部デバイスに接続可能な信号バスと、
前記信号バス上の所定の電気的構成に応答して、それ上で複数の電気的構成の中から1つの電気的構成をアサートするために前記信号バスに接続された回路と、ここで、前記電気的構成の各々は電圧レベルに関連付けられる、
を備え、
ここにおいて、前記電力バスは、前記回路によって前記信号バス上でアサートされた前記電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい電圧レベルで前記外部デバイスから電圧を受け取る、
電子回路。
[C2]
前記所定の電気的構成は、前記外部デバイスによって前記信号バス上でアサートされる、C1に記載の電子回路。
[C3]
前記所定の電気的構成は、前記外部デバイスが選択可能な電圧レベルを出力する能力があることを前記回路に知らせる、C1に記載の電子回路。
[C4]
前記信号バスに接続された前記回路は、前記信号バス上で電気的構成を検出するための第1の回路を備える、C1に記載の電子回路。
[C5]
前記第1の回路は、前記外部デバイスが標準ダウンストリームポート(SDP)、充電ダウンストリームポート(CDP)、または専用充電ポート(DCP)であることを検出することができる、C4に記載の電子回路。
[C6]
前記信号バス上で電気的構成をアサートするための第2の回路をさらに備える、C4に記載の電子回路。
[C7]
前記信号バスは、複数の信号線を備える、C1に記載の電子回路。
[C8]
前記電力バスに接続されたVBUSピンと、
前記信号バスに接続されたD+ピンと、
前記信号バスに接続されたD−ピンと、
を有するコネクタをさらに備える、C1に記載の電子回路。
[C9]
前記複数の電気的構成は、少なくとも、第1の電圧レベルに関連付けられた第1の電気的構成と、第2の電圧レベルに関連付けられた第2の電気的構成とを含み、前記電力バス上の前記電圧は、前記第1の電気的構成が前記信号線上でアサートされたことに応答して前記第1の電圧レベルであり、前記電力バス上の前記電圧は、前記第2の電気的構成が前記信号線上でアサートされたことに応答して前記第2の電圧レベルである、C1に記載の電子回路。
[C10]
バッテリに接続可能なバッテリ端子と、
前記電力バスおよび前記バッテリ端子への接続を有する充電回路と、
をさらに備え、それによって、前記充電回路に接続されたバッテリは、前記電力バス上で前記電圧によって充電されることができる、C1に記載の電子回路。
[C11]
前記所定の電気的構成は、前記信号バス上で感知されるか、または、前記信号バスを通して通信される、C1に記載の電子回路。
[C12]
回路内の方法であって、
前記回路の電力バスおよび信号バスが外部デバイスに接続されているときを検出することと、
前記外部デバイスが、選択可能な電圧レベルを出力する能力があることを検出することと、
前記信号バス上で、複数の電気的構成の中から第1の電気的構成をアサートすることと、ここで、前記電気的構成の各々は電圧レベルに関連付けられる、
前記第1の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい第1の電圧レベルで、前記外部デバイスから、前記電力バス上で電圧を受け取ることと
を備える方法。
[C13]
前記信号バス上で第2の電気的構成をアサートすることと、それに応じて、前記第2の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい第2の電圧レベルで、前記外部デバイスから、前記電力バス上で電圧を受け取ることとをさらに備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記外部デバイスが選択可能な電圧レベルを出力する能力がある場合、前記複数の電気的構成の中の1つの電気的構成がアサートされる、C12に記載の方法。
[C15]
前記外部デバイスが選択可能な電圧レベルを出力する能力があることを検出することは、前記信号バス上でアサートされた電気的構成の第1の所定のシーケンスを検出することを含む、C12に記載の方法。
[C16]
前記外部デバイスが複数の電圧レベルのうちの1つを出力する能力があることを検出することは、
前記外部デバイスがSDPであるかどうかを識別するために一次検出シーケンスを行うことと、
前記外部デバイスがCDPまたはDCPであるかどうかを識別するために二次検出シーケンスを行うことと
を備える、
C12に記載の方法。
[C17]
前記外部デバイスが複数の電圧レベルのうちの1つを出力する能力があることを検出することは、前記外部デバイスがDCPであることを検出することと、次いで、前記外部デバイスが複数の電圧レベルのうちの1つを出力する能力があることを示す所定の電気的構成を検出することをさらに備える、
C16に記載の方法。
[C18]
デバイスエレクトロニクスを備える電子デバイス内の回路であって、
前記回路は、
外部デバイスに接続可能な電力バスと、
前記外部デバイスに接続可能な信号バスと
前記信号バス上で電気的構成を検出するために前記信号バスに接続された検出回路と、
前記検出回路によって前記信号バス上で検出された電気的構成に応答して、前記信号バス上で電気的構成をアサートするための構成回路と
を備え、
ここにおいて、前記電力バス上の、前記外部デバイスからの電圧の電圧レベルは、前記構成回路によって前記信号バス上でアサートされた前記電気的構成に依存して変化する、
回路。
[C19]
前記ポータブルデバイスに電力を供給するためにバッテリに接続可能なバッテリ端子と、
前記電力バスにおよび前記バッテリ端子に接続された充電回路と
をさらに備える、C18に記載の回路。
[C20]
制御回路をさらに備え、前記制御回路は、
前記信号バス上で検出された電気的構成を示す信号を前記検出回路から受け取り、
所定の電気的構成が前記検出回路によって前記信号バス上で検出されたとき、前記信号バス上で電気的構成をアサートするように前記構成回路を制御するために前記構成回路に信号を供給する
ように構成される、
C18に記載の回路。
[C21]
前記信号バスは複数の信号線を備える、C18に記載の回路。
[C22]
少なくとも、前記電力バスに接続されたVBUSピンと、前記信号バスに接続されたD+ピンと、前記信号バスに接続されたD−ピンと
を備えるコネクタをさらに備える、C18に記載の回路。
[C23]
前記検出回路は、前記外部デバイスが、SDP、CDP、またはDCPであることを検出することができる、C18に記載の回路。
[C24]
前記検出回路は、前記外部デバイスがDCPであると検出したことに続いて、前記外部デバイスが選択可能な電圧を出力する能力があることを検出することができる、C23に記載の回路。
[C25]
回路であって、
外部デバイスから電圧を受け取るための第1の手段と、
前記回路と前記外部デバイスとの間で電気接続を確立するための第2の手段と、
前記信号バス上で、複数の電気的構成の中から第1の電気的構成をアサートするための第3の手段と、ここで、前記電気的構成の各々は電圧レベルに関連付けられる、
を備え、
ここにおいて、前記第1の手段は、前記第1の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい第1の電圧レベルで、前記外部デバイスから、前記電力バス上で電圧を受け取る、
回路。
[C26]
前記外部デバイスが、選択可能な電圧レベルを出力する能力があることを検出するための第4の手段をさらに備え、ここにおいて、前記第3の手段は、前記第4の手段に応じて、前記第1の電気的構成をアサートする、C25に記載の回路。
[C27]
前記第4の手段は、前記外部デバイスがDCPであることを検出し、次いで、前記DCPが、選択可能な電圧レベルを出力する能力があることを検出する、C26に記載の回路。
[C28]
前記信号バス上でアサートされた電気的構成を検出するための第4の手段をさらに備え、ここにおいて、前記第3の手段は、前記第4の手段が前記信号バス上で所定の電気的構成を検出したときに続いて前記第2の手段上で前記第1の電気的構成をアサートする、C25に記載の回路。
[C29]
前記第3の手段はさらに、前記信号バス上で第2の電気的構成をアサートするためのものであり、それに応答して、前記第1の手段は、前記第2の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルに略等しい第2の電圧レベルで、前記外部デバイスから、前記電力バス上で電圧を受け取る、C25に記載の回路。
[C30]
前記第1の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルは、前記第2の電気的構成に関連付けられた前記電圧レベルとは異なる、C29に記載の回路。