【実施例1】
【0026】
まず、本実施例1に係る景品管理システムについて説明する。
図1は、本実施例に係る景品管理システムの構成図である。同図に示すように、景品管理システムは、遊技店A及び遊技店Bがネットワーク120を介して上位管理装置110と接続されたシステム構成を有する。
【0027】
上位管理装置110は、遊技店A及び遊技店Bに配設された複数の景品管理装置に対して設定データを一括して送信することで、該設定データに含まれる情報を通知する一括通知部115aと、各景品管理装置から受信該景品管理装置の設定更新データを管理する設定更新データ管理部115bとを有する。ここで、設定データとは、景品マスタや景品管理装置のソフトウエア等の景品管理に係る情報を含むデータである。
【0028】
遊技店Aは、会員管理装置50及び景品管理装置60aを含む各種装置が通信回線100に接続された遊技場システムを有する。景品管理装置60aは、上位管理装置110から通知された設定データに含まれる情報を店員に報知するとともに、該設定データに基づいて景品管理装置60aの設定を更新し、設定更新データを上位管理装置110に送信する設定更新部66cを有する。
【0029】
同様に、遊技店Bは、会員管理装置50及び景品管理装置60bを含む各種装置が通信回線100に接続された遊技場システムを有する。景品管理装置60bは、上位管理装置110から通知された設定データに含まれる情報を店員に報知するとともに、該設定データに基づいて景品管理装置60bの設定を更新し、設定更新データを上位管理装置110に送信する設定更新部66cを有する。
【0030】
次に、遊技店A及び遊技店Bの遊技場システムのシステム構成について説明する。遊技店A及び遊技店Bの遊技場システムは同一の構成を有するので、景品管理装置60a及び景品管理装置60bを景品管理装置60と総称して説明を行う。
【0031】
図2は、本実施例に係る遊技場システムのシステム構成を示す図である。同図に示すように、この遊技場システムでは、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60と、島端計数機80と、精算機90とが通信回線100を介して接続されている。なお、複数の遊技機20及び台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して通信回線100に接続されて遊技島を形成する。また、景品管理装置60にはリーダライタ70及び特殊景品払出装置75が接続されて景品カウンタに設置される。
【0032】
遊技機20は、パチンコ玉を遊技領域に打ち込んで遊技客がパチンコ遊技を行うパチンコ機等の装置である。台間カード処理機10は、遊技機20に対する玉貸し処理、遊技機20で獲得したパチンコ玉の計数処理、計数したパチンコ玉を持玉として再投出する処理、貯玉の再プレイ処理などを行う装置である。
【0033】
この台間カード処理機10には、遊技客が獲得した玉数を計数する各台計数機が設けられている。この各台計数機で計数された玉数は、持玉数として台間カード処理機10内部のメモリに記憶される。遊技客が所定の持玉払出操作を行うと、この持玉数から所定数が減算処理されるとともに、所定数の玉がノズルを介して遊技機20の上皿に投出される。
【0034】
また、遊技客が、所定のカード返却操作を行うと、台間カード処理機10内部のメモリに記憶した持玉数がカードに記憶されるとともに、該カードのカードID及び持玉数がカード管理装置40に通知され、その後にカードが排出される。このため、遊技客は、このカードを他の遊技機20に併設された台間カード処理機10に挿入して持玉払出操作を行うことで、他の遊技機で遊技を行うことができる。また、現金で遊技を開始する遊技客のために、台間カード処理機10には予め複数枚の一般カードが収納されている。
【0035】
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカード情報として管理する管理装置である。このカード情報は、プリペイド価値及び持玉数がカードIDに対応付けられた情報である。
【0036】
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカードID及び持玉数を含む更新依頼を受信したならばカード情報を更新し、台間カード処理機10からカードIDを含む問合せ依頼を受信したならば、該カードIDに対応する持玉数を台間カード処理機10に通知する。また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応する持玉数を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機90からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応するプリペイド価値を精算機90に対して通知する。
【0037】
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに対応づけて、会員の氏名及び住所等の会員データ並びに貯玉データ等を管理する。
【0038】
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、計数玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。具体的には、景品管理装置60は、景品の選択操作を受け付ける毎に、該景品の交換に必要な必要玉数を計数玉、貯玉又は持玉から減算処理する。また、特殊景品選択ボタンが押下操作されたならば、残りの玉数から交換可能な特殊景品の種類と個数を算定し、算定した種類と個数の特殊景品を選択して、対応する玉数を減算処理する。
【0039】
この景品管理装置60には、リーダライタ70及び特殊景品払出装置75が接続されている。リーダライタ70は、カードの挿入を受け付けた際に、該カードのカードIDを読み取る装置である。特殊景品払出装置75は、景品管理装置60からの指示に応答して、特殊景品を払い出す装置である。
【0040】
また、景品管理装置60は、通信回線100に接続された図示しないゲートウェイを介してネットワーク120と接続されている。ここで、景品管理装置60は、上位管理装置110により複数の遊技店の景品管理装置に係る情報を更新する場合に、人的労力を抑制しつつ遊技店での景品管理に係る情報を上位管理装置110が把握できるようにするための対策が講じられている。具体的には、景品管理装置60は、上位管理装置110から通知された景品管理に係る情報を一時記憶して店員に報知し、店員により所定の更新操作がなされた場合に、一時記憶した景品管理に係る情報に基づいて該景品管理装置の設定情報を更新処理し、上位管理装置110に対して設定更新情報を通知する。
【0041】
島端計数機80は、遊技島端等に設けられ、遊技客が獲得した玉数を計数し、計数値をカードに関連付けるか、レシートへ印字して発行する。この島端計数機80は、主に、各台計数機を有していない台間カード処理機に併設された遊技機20において獲得されたパチンコ玉を計数する際に利用される。精算機90は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに対応するプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0042】
次に、
図2に示した景品管理装置60及びリーダライタ70の外観構成について説明する。
図3は、
図2に示した景品管理装置60及びリーダライタ70の外観構成を示す図である。同図(a)には正面上方(景品カウンタの店員側)から見た景品管理装置60の斜視図を示し、同図(b)には景品管理装置60及びリーダライタ70の背面図(景品カウンタの遊技客側)を示している。
【0043】
図2(a)に示すように、景品管理装置60の前面には、店側表示部61、操作部62、レシート発行部63及びバーコードリーダ67が設けられている。ここでは、説明の便宜上図示省略したが、電源スイッチやメモリカード差込口なども設けられる。
【0044】
店員は、島端計数機80で発行されたレシートを遊技客から受け取ったならば、バーコードリーダ67でレシートに印字されたバーコードを読み取り、遊技客が獲得した玉数を特定する。また、リーダライタ70のカード挿入口73にカードが挿入された場合には、該カードに記憶された玉数を読み出して、遊技客が獲得した玉数を特定する。その後、特定した玉数を特殊景品又は一般景品に景品交換することになる。
【0045】
店側表示部61は、操作者である遊技店の店員用の表示部(兼、操作部)であり、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。この店側表示部61には、景品交換内容や操作ガイダンスなどが表示される。操作部62は、テンキー、専用キー及びモードキー等の複数のキーからなり、景品交換操作入力などを行う際に使用される。この操作部62には、設定データに基づく更新操作を受け付ける更新操作ボタンが含まれる。
【0046】
レシート発行部63は、登録リスト及び集計リスト等の各種レシートを発行処理する発行部であり、感熱式プリンタ等からなる。バーコードリーダ67は、レシートに印字されたバーコードを読み取って、情報内容を特定する。
【0047】
図2(b)に示すように、景品管理装置60の背面には、遊技客用の客側表示部64が設けられている。この客側表示部64は、蛍光表示管やタッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。遊技客は、この客側表示部64の表示内容を確認することにより、カードに対応付けられる現在玉数や端玉数を確認することができる。さらに、客側表示部64は、上位管理装置からイベント情報などを設定データとして通知された場合には、該イベント情報を表示することができる。
【0048】
また、この景品管理装置60にはリーダライタ70が接続されている。このリーダライタ70には、表示操作部71、かざし部72、カード挿入口73及び扉カギ74が設けられている。表示操作部71は、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなり、カードの読み取り状況等が表示される。なお、会員カードの場合には、この表示操作部71を用いて暗証番号が入力される。かざし部72は、非接触ICカード又はICチップ内蔵の携帯電話機との間で非接触でデータの授受を行うためのかざし部である。カード挿入口73は、会員カード及び一般カードを挿入する挿入口である。
【0049】
次に、
図2に示した景品管理装置60の内部構成について説明する。
図4は、
図2に示した景品管理装置60の内部構成を示す図である。同図に示すように、この景品管理装置60は、通信回線100、リーダライタ70及び特殊景品払出装置75に接続されている。
【0050】
景品管理装置60は、すでに説明した店側表示部61、操作部62、レシート発行部63及び客側表示部64と、記憶部65と、制御部66と、通信部68と、ネットワークインタフェース(ネットワークI/F)69を有する。通信部68は、景品管理装置60がリーダライタ70及び特殊景品払出装置75と通信するためのインタフェース部である。また、ネットワークI/F69は、通信回線100を介して他の装置と通信するためのインタフェース部である。記憶部65は、フラッシュメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、景品マスタデータ65a及び設定データ65bを記憶する。
【0051】
景品マスタデータ65aは、特殊景品及び一般景品の景品コードごとに景品交換に要する交換玉数を対応づけたデータである。また、設定データ65bは、上位管理装置110から通知された景品管理に係る情報を含むデータである。
【0052】
制御部66は、景品管理装置60を全体制御する制御部であり、景品管理部66a、景品選択処理部66b及び設定更新部66cを有する。景品管理部66aは、記憶部65に記憶した景品マスタデータ65aを用いて景品管理装置60の取扱対象となる特殊景品、一般景品の交換玉数等を管理する管理部である。なお、景品マスタデータ65aに景品の在庫データを登録すれば、この景品管理部66aにより景品の在庫管理を行うこともできる。
【0053】
景品選択処理部66bは、景品の選択処理を行う処理部である。具体的には、獲得玉数の範囲内で景品マスタデータ65aに基づいて特殊景品及び一般景品の景品交換処理を行う。
【0054】
設定更新部66cは、上位管理装置110から受信した設定データに基づいて店員に対する報知並びに景品管理装置60の設定更新を行い、設定更新データを上位管理装置110に送信する処理部である。具体的には、設定更新部66cは、報知部66c1、更新処理部66c2及び設定更新データ通知部66c3を有する。
【0055】
報知部66c1は、上位管理装置110から設定データを受信した際に該景品管理装置の操作者である店員に対して設定データに含まれる情報を報知する処理部である。更新処理部66c2は、上位管理装置110から受信した設定データを記憶部65に設定データ65bとして格納し、操作者による所定の更新操作がなされた場合に、記憶部65が記憶した設定データ65bに基づいて該景品管理装置60の設定情報を更新処理する処理部である。
【0056】
設定更新データ通知部66c3は、更新処理部66c2により更新処理された際に、上位管理装置110に対して設定更新データを送信する処理部である。上位管理装置110は、景品管理装置60から受信した設定更新データを管理することで、人的労力を抑制しつつ遊技店での景品管理に係る情報を上位管理装置110が把握することができる。
【0057】
次に、
図4に示した景品管理装置60の設定更新について説明する。
図5は、景品マスタの追加を行う場合の設定更新について説明する説明図である。同図に示すように、景品マスタデータ65a1は、景品コード、景品名、価格及び交換数を対応付けたデータである。
【0058】
景品コードは、景品を一意に識別する識別情報である。景品名は景品の名称であり、価格は景品の価格及び原価である。交換数は該景品との交換に必要な玉又はメダルの数であり、4円レートのパチンコ玉、1円レートのパチンコ玉及び20円レートのメダルの交換数を示している。
【0059】
図5に示した例では、景品コード「0001」には、景品名「大景品」、価格「5000」、原価「5020」、4円レート玉の交換数「1250」、1円レート玉の交換数「5000」及び20円メダルの交換数「250」が対応付けられている。また、景品コード「0005」には、景品名「雑貨」、価格「560」、原価「400」、4円レート玉の交換数「140」、1円レート玉の交換数「560」及び20円メダルの交換数「250」が対応付けられている。そして、景品コード「0006」には、景品名「菓子」、価格「300」、原価「200」、4円レート玉の交換数「75」、1円レート玉の交換数「300」及び20円メダル「15」が対応付けられている。
【0060】
図5に示した例では、設定データ65b1として景品マスタの追加用データが上位管理装置110から通知されている。設定データ65b1は、追加する景品の景品コード、景品名、価格及び交換数を有する。
【0061】
具体的には、設定データ65b1は、景品コード「0007」に対して、景品名「タバコ」、価格「400」、原価「380」、4円レート玉の交換数「100」、1円レート玉の交換数「400」及び20円メダルの交換数「20」を対応付けている。
【0062】
更新処理部66c2が景品マスタデータ65a1に基づいて設定データ65b1を更新処理すると、
図5の景品マスタデータ65a2に示すように、景品コード「0007」に関するデータが追加される。
【0063】
図6は、景品マスタの変更を行う場合の設定更新について説明する説明図である。同図に示す景品マスタデータ65a1は、
図5に示した景品マスタデータ65a1と同一である。一方、
図6に示した例では、設定データ65b2として景品マスタの変更用データが上位管理装置110から通知されている。設定データ65b2は、変更する景品の景品コード、景品名、価格及び交換数を有する。
【0064】
具体的には、設定データ65b2は、景品コード「0001」に対して、景品名「大景品」、価格「5000」、原価「5020」、4円レート玉の交換数「1500」、1円レート玉の交換数「6000」及び20円メダルの交換数「300」を対応付けている。
【0065】
更新処理部66c2が景品マスタデータ65a2に基づいて設定データ65b1を更新処理すると、
図6の景品マスタデータ65a3に示すように、景品コード「0001」に対応付けられた各項目が書き換えられる。なお、この実施例では、遊技媒体の景品への交換比率に変更が生じた場合の景品マスタの変更を例に説明するが、景品マスタに変更が生じるのは、このような交換比率に限定されるものではなく、景品単価を変更する場合にも景品マスタの変更が発生する。つまり、大景品の価格が5000円から6000円に値上げされた場合には、同様の変更が生じる。ただし、この場合は景品マスタデータ上の価格が6000円となる。(原価は例えば6030円。)
【0066】
かかる設定更新は、店員により所定の更新操作がなされた場合に実行することが好ましい。例えば、遊技店の営業時間中に特殊景品のマスタを変更すると、遊技客の遊技中に景品の交換数が変化することにより重大な顧客トラブルに繋がる恐れがあるため、閉店後や、開店前に店員が更新操作を行って設定を更新する。なお、マスタの追加については、設定データを受信した場合に自動的に実行する。マスタの追加は営業時間中に行っても問題が発生しないためである。このように更新内容(変更、追加又は削除)で更新タイミングが変わる以外に、交換対象景品によって変わるようにしてもよい。例えば、タイムサービス等によりある時間帯(例えば14時から16時など)に交換個数が変更されるような景品であればその時間が来れば自動更新がかかるようにしてもよい。
【0067】
また、遊技店が上位管理装置から景品マスタの更新に関する情報を入手したとしても、各遊技店におけるイベントの実施時期が異なるため、各遊技店は、自店のイベントの実施時期に合わせて更新操作を行って景品マスタを更新する。
【0068】
具体的には、報知部66c1は、上位管理装置110から設定データを受信した際に店側表示部61に対する表示出力やレシート発行部63によるレシート発行によって店員に対して設定データに含まれる情報を報知する。
【0069】
図7は、
図4に示した報知部66c1による報知について説明するための説明図である。
図7(a)は、景品マスタの追加を行う場合の報知の具体例を示している。設定データとして景品コード「0007」、景品名「タバコ」、価格「400」、原価「380」、4円レート玉の交換数「100」、1円レート玉の交換数「400」及び20円メダルの交換数「20」の景品マスタを追加するよう上位管理装置110から通知された場合には、更新処理部66c2により景品マスタの追加を行って、報知部66c1は「新規マスタが登録されました。内容を確認してください。」とのメッセージとともに追加する景品の情報を表示出力又はレシート発行する。
【0070】
図7(b)は、景品マスタの変更を行う場合の報知の具体例を示している。設定データとして景品コード「0001」の景品名「大景品」について、4円レート玉の交換数を1250玉から1500玉に変更し、1円レート玉の交換数を5000玉から6000玉に変更し、20円メダルの交換数を250枚から300枚に変更するよう上位管理装置110から通知された場合には、更新処理部66c2は、設定データを記憶部65に格納し、報知部66c1は「営業内容に重大な影響を及ぼす変更内容を受信しました。確認を行ってください。」とのメッセージとともに変更する景品の情報を表示出力又はレシート発行する。
【0071】
店員は、報知部66c1による報知内容を確認し、閉店後などその遊技店にとって適切なタイミングで更新操作を行う。更新処理部66c2は、店員により更新操作が行われると、記憶部65に格納した設定データに基づいて景品マスタを更新処理し、設定更新データ通知部66c3は、上位管理装置110に対して設定更新データを送信する。
【0072】
次に、
図1に示した上位管理装置110の内部構成について説明する。
図8は、
図1に示した上位管理装置110の内部構成を示す図である。同図に示すように、上位管理装置110は、表示部111と、入力部112と、ネットワークI/F113と、記憶部114と、制御部115とを有する。
【0073】
表示部111は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスであり、入力部112は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。また、ネットワークI/F113は、ネットワーク120を介して景品管理装置60と通信するためのインタフェース部である。記憶部114は、フラッシュメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、設定データ114a及び設定更新データベース114bを記憶する。
【0074】
設定データ114aは、景品管理装置60に送信する景品管理に係る情報を含むデータである。設定更新データベース114bは、景品管理装置60の設定更新データ通知部66c3より受信した設定更新データを格納したデータベースである。
【0075】
制御部115は、上位管理装置110を全体制御する制御部であり、一括通知部115a及び設定更新データ管理部115bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、一括通知部115a及び設定更新データ管理部115bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0076】
一括通知部115aは、記憶部114から設定データ114aを読み出して各遊技店の景品管理装置60に一括して送信する処理を行う。また、設定更新データ管理部115bは、各景品管理装置60から送信された設定更新データを設定更新データベース114bに格納して景品管理装置60の設定更新データを管理する。
【0077】
図9は、設定更新データベース114bについて説明するための説明図である。同図に示すように設定更新データベース114bは、景品管理装置を一意に識別する景品管理装置IDと、該景品管理装置の設置店舗と、該景品管理装置が設定更新を行った更新日時と、該景品管理装置に対して更新操作を行った店員の識別情報である店員IDとを対応付けたデータベースである。
【0078】
具体的には、景品管理装置ID「P001」の景品管理装置は、遊技店Aに設置され、2011年6月3日の9時15分に設定更新が行われ、更新操作を行った店員の店員IDは「M001001」である。また、景品管理装置ID「P002」の景品管理装置は、遊技店Aに設置され、2011年6月3日の9時20分に設定更新が行われ、更新操作を行った店員の店員IDは「M001001」である。
【0079】
同様に、景品管理装置ID「P003」の景品管理装置は、遊技店Aに設置され、2011年6月3日の9時13分に設定更新が行われ、更新操作を行った店員の店員IDは「M001002」である。また、景品管理装置ID「P004」の景品管理装置は、遊技店Bに設置され、2011年6月2日の23時41分に設定更新が行われ、更新操作を行った店員の店員IDは「M002001」である。そして、景品管理装置ID「P005」の景品管理装置は、遊技店Bに設置され、2011年6月2日の23時46分に設定更新が行われ、更新操作を行った店員の店員IDは「M002001」である。
【0080】
また、景品管理装置ID「P006」の景品管理装置は、遊技店Cに設置され、2011年6月6日に設定更新予定であり、設定更新予定を入力した店員の店員IDは「M003001」である。そして、景品管理装置ID「P007」の景品管理装置は、遊技店Cに設置され、2011年6月6日に設定更新予定であり、設定更新予定を入力した店員の店員IDは「M003002」である。
【0081】
このように、各景品管理装置からの設定更新データの通知に基づいて各景品管理装置が設定変更を行った日時を管理するので、上位管理装置110は、複数の遊技店の景品管理装置の景品管理に係る情報を更新する場合に、人的労力を抑制しつつ遊技店での更新状況を把握することができる。
【0082】
また、設定店舗の情報や店員IDを合わせて管理することで、より詳細に状況を把握することができる。例えば、同一の遊技店内で複数の管理装置のうちいずれかだけが更新され、更新状態の異なる景品管理装置が同時に稼働している場合には、該店舗において更新のミス若しくは不正が発生したと推定することができる。そして、各景品管理装置に対して更新操作を行った店員の店員IDにより、ミス若しくは不正に関係する店員を特定することができる。
【0083】
なお、
図9の遊技店Cのように、設定更新データは必ずしも設定更新の完了後に通知することに限定されるものではなく、設定更新の予定として通知してもよい。この場合には、実際に更新を行った後に改めて設定更新データを送信し、設定更新データベース114bに更新日時を登録すればよい。
【0084】
次に、
図1に示した景品管理システムの処理手順について説明する。
図10は、
図1に示した景品管理システムの処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、上位管理装置110は、まず各景品管理装置に送信する設定データを操作者の入力などに基づいて生成し(ステップS101)、生成した設定データを景品管理装置60a及び景品管理装置60bに送信する(ステップS102)。
【0085】
景品管理装置60aは、上位管理装置110から設定データを受信すると(ステップS111)、設定データを記憶部65に格納する(ステップS112)。景品管理装置60aの報知部66c1は、設定データの内容を表示出力(ステップS113)して、店員による更新操作を待つ。
【0086】
店員による更新操作を受け付けたならば(ステップS114;Yes)、更新処理部66c2が景品管理装置60aの設定を更新(ステップS115)し、設定更新データ通知部66c3が上位管理装置110に設定更新データを送信(ステップS116)して、景品管理装置60aは処理を終了する。
【0087】
同様に、景品管理装置60bは、上位管理装置110から設定データを受信すると(ステップS121)、設定データを記憶部65に格納する(ステップS122)。景品管理装置60bの報知部66c1は、設定データの内容を表示出力(ステップS123)して、店員による更新操作を待つ。
【0088】
店員による更新操作を受け付けたならば(ステップS124;Yes)、更新処理部66c2が景品管理装置60bの設定を更新(ステップS125)し、設定更新データ通知部66c3が上位管理装置110に設定更新データを送信(ステップS126)して、景品管理装置60bは処理を終了する。
【0089】
上位管理装置110は、景品管理装置60a及び景品管理装置60bから設定更新データを受信した(ステップS103)ならば、受信した設定更新データの内容を設定更新データベース114bに反映して(ステップS104)、処理を終了する。
【0090】
上述してきたように、本実施例1では、上位管理装置110が複数の景品管理装置60に対して設定データを一括して送信し、複数の景品管理装置60の各々が上位管理装置110から受信した設定データを記憶部65に一時記憶して、所定の更新操作がなされた場合に設定データに基づいて該景品管理装置の設定情報を更新処理し、上位管理装置110に対して設定更新データを送信して、上位管理装置110が設定更新データを管理するよう構成したので、上位管理装置110を用いて複数の遊技店の景品管理装置60に係る情報を更新する場合に、人的労力を抑制しつつ遊技店での景品管理に係る情報を上位管理装置で把握することができる。
【0091】
また、景品管理装置60は、上位管理装置110から設定データを受信した際に報知部66c1により表示出力若しくはレシート印字するので、該景品管理装置60の操作者に対して設定データを受信した事及びその内容を報知し、更新操作を促すことができる。
【0092】
また、景品管理装置60は、設定更新データ通知部66c3により更新操作を行った操作者の識別情報を含む設定更新データを上位管理装置110に対して送信するので、複数の景品管理装置60について更新操作を行った操作者を把握することができる。
【0093】
なお、本実施例1では説明の便宜上、2つの遊技店にそれぞれ1台の景品管理装置を設置した簡易的な構成を採用した場合について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく3以上の遊技店の各々に1又は複数の景品管理装置を設置した構成に適用することができる。また、上位管理装置110と景品管理装置60とを1対1に接続した構成にも適用可能である。
【0094】
また、上位管理装置110から設定データを送信する際に、設定更新に対する条件を設けてもよい。例えば、新商品の発売日やイベントの告知を行う日の前に予め設定データを通知しておき、条件として設定更新を行う日付を指定しておけば、新商品の発売日やイベントの告知日以降に設定更新が可能となる。この場合、店員が確認したことを認める「OK」操作を必要としておいてもよい。
【実施例2】
【0095】
上述した実施例1では、景品管理装置60が上位管理装置110から送信された設定データに基づいて設定変更を行う場合について説明したが、景品管理装置60の設定変更は、該景品管理装置60が設置された遊技店の店員によって行われることもある。このように遊技店側で景品管理装置60の設定変更を行った場合にも上位管理装置110は設定変更の内容を把握しておくことが望ましい。また、遊技店側で行われた設定変更を他の遊技店に反映可能とすることも望まれる。
【0096】
そこで、本実施例2では、上位管理装置110が遊技店側で行われた設定変更を管理し、他の景品管理装置に反映させる景品管理システムについて説明する。
図11は、本実施例2に係る景品管理システムの構成図である。同図に示すように、景品管理システムは、遊技店A及び遊技店Bがネットワーク120を介して上位管理装置110aと接続されたシステム構成を有する。
【0097】
上位管理装置110aは、一括通知部115a及び設定更新データ管理部115bに加え、情報通知部115cを有する。情報通知部115cは、複数の景品管理装置のいずれかから通知された指定更新データに示された景品管理に係る情報を他の景品管理装置に通知する処理部である。
【0098】
遊技店Aは、実施例1と同様に会員管理装置50及び景品管理装置60cを含む各種装置が通信回線100に接続された遊技場システムを有する。景品管理装置60cは、遊技店Aの店員からの操作入力により指定された景品管理に係る情報を指定設定データとして受け付けた場合に、指定設定データに基づいて該景品管理装置60cの設定情報を更新処理し、上位管理装置110aに対して指定更新データを送信する指定更新管理部66dを有する。
【0099】
遊技店Bは、実施例1と同様に、会員管理装置50及び景品管理装置60bを含む各種装置が通信回線100に接続された遊技場システムを有する。景品管理装置60bは、上位管理装置110aから送信された設定データに基づいて景品管理装置60bの設定を更新し、設定更新データを上位管理装置110に送信する設定更新部66cを有する。
【0100】
次に、
図11に示した景品管理装置60cの内部構成について説明する。
図12は、
図11に示した景品管理装置60cの内部構成を示す図である。景品管理装置60cは、制御部66が景品管理部66a、景品選択処理部66b及び設定更新部66cに加えて指定更新管理部66dを有する点が
図4に示した景品管理装置60と異なる。その他の構成及び動作は
図4に示した景品管理装置60と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0101】
指定更新管理部66dは、指定更新部66d1及び指定更新データ通知部66d2を有する。指定更新部66d1は、遊技店Aの店員からの操作入力により指定された景品管理に係る情報を指定設定データとして受け付けた場合に、指定設定データに基づいて該景品管理装置60cの設定情報を更新処理する処理部である。具体的には、指定更新部66d1は、店員が操作部62を操作して入力した情報を指定設定データとして受け付けて、景品管理装置60cの設定情報を更新処理する。
【0102】
指定更新データ通知部66d2は、指定更新部66d1により更新処理された際に、上位管理装置110aに対して指定更新データを送信する処理部である。上位管理装置110は、指定更新データ通知部66d2から受信した指定更新データに示された景品管理に係る情報に基づいて設定データを生成し、景品管理装置60bに送信する。景品管理装置60bの構成及び動作については実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0103】
次に、
図11に示した上位管理装置110aの内部構成について説明する。
図13は、
図11に示した上位管理装置110aの内部構成を示す図である。上位管理装置110aは、制御部115が一括通知部115a及び設定更新データ管理部115bに加えて情報通知部115cを有する点が
図8に示した上位管理装置110と異なる。その他の構成及び動作は
図8に示した上位管理装置110と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0104】
情報通知部115cは、指定更新データ通知部66d2から受信した指定更新データに示された景品管理に係る情報に基づいて設定データを生成し、他の景品管理装置に送信する。この時、指定更新データを送信した景品管理装置60c以外の全ての景品管理装置に設定データを送信してもよいが、指定更新データを送信した景品管理装置60cと同一地域の景品管理装置など、複数の景品管理装置の一部に選択的に設定データを送信するように構成してもよい。
【0105】
また、指定更新データに示された景品管理に係る情報が適切な内容であるか否かを上位管理装置110aが判定するようにしてもよい。指定更新データに示された景品管理に係る情報が、ミスや不正などによる不適切な値であれば、上位管理装置110aから景品管理装置60cに対して通知を行う。指定更新データに示された景品管理に係る情報が適切な内容であるか否かは、交換数が適切な範囲内であるか否かのように内容自体によって判定することができる。また、同一の遊技店内で複数の管理装置のうちいずれかだけが更新され、更新状態の異なる景品管理装置が同時に稼働している場合にも不適切な設定変更が行われたと判定することができる。
【0106】
次に、
図11に示した景品管理システムの処理手順について説明する。
図14は、
図11に示した景品管理システムの処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、景品管理装置60cは、店員からの操作入力により指定設定データを受け付けて(ステップS201)、指定更新部66d1による更新処理を行う(ステップS202)。指定更新データ通知部66d2は、指定更新部66d1による更新処理が行われたならば、更新の内容を含む指定更新データを上位管理装置110aに送信し(ステップS203)、景品管理装置60cは処理を終了する。
【0107】
上位管理装置110aは、景品管理装置60cから指定更新データを受信すると(ステップS211)、景品管理装置60cの設定変更を設定更新データベースに反映し(ステップS212)、指定更新データに基づいて設定データを生成し(ステップS212)、生成した設定データを景品管理装置60bに送信する(ステップS213)。
【0108】
景品管理装置60bは、上位管理装置110aから設定データを受信すると(ステップS221)、設定データを記憶部65に格納する(ステップS222)。景品管理装置60bの報知部66c1は、設定データの内容を表示出力(ステップS223)して、店員による更新操作を待つ。
【0109】
店員による更新操作を受け付けたならば(ステップS224;Yes)、更新処理部66c2が景品管理装置60bの設定を更新(ステップS225)し、設定更新データ通知部66c3が上位管理装置110に設定更新データを送信(ステップS226)して、景品管理装置60bは処理を終了する。
【0110】
上位管理装置110aは、景品管理装置60bから設定更新データを受信した(ステップS215)ならば、受信した設定更新データの内容を設定更新データベース114bに反映して(ステップS216)、処理を終了する。
【0111】
上述してきたように、本実施例2では、景品管理装置60cは、店員の操作入力により指定された景品管理に係る情報を受け付けた場合に、操作者の操作入力により指定された景品管理に係る情報に基づいて景品管理装置60cの設定情報を更新処理し、上位管理装置110aに対して指定更新データを送信するよう構成した。また、上位管理装置110aは、景品管理装置60cから送信された指定更新データに示された景品管理に係る情報に基づいて設定データを生成し、景品管理装置60bに通知するよう構成した。このため、遊技店側で景品管理装置60cの設定変更を行った場合にも上位管理装置110aは設定変更の内容を把握することができ、また、遊技店側で行われた設定変更を他の遊技店に反映させることができる。
【0112】
なお、本実施例2では説明の便宜上、遊技店側の設定変更を上位管理装置に通知する景品管理装置と他の景品管理装置の設定変更を反映する景品管理装置とをそれぞれ1台有する簡易的な構成を採用した場合について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく3以上の遊技店の各々に1又は複数の景品管理装置を設置した構成に適用することができる。
【0113】
また、遊技店側の設定変更を上位管理装置に通知する指定更新管理部66dは、複数の景品管理装置が備えることができる。すなわち、景品管理装置60cも、他の景品管理装置の設定変更の反映を行うことができる。
【実施例3】
【0114】
上述した実施例1及び実施例2では、上位管理装置110から受信した設定データに基づいて設定変更を行った際に各景品管理装置が上位管理装置110に設定更新データを送信する場合について説明した。しかし、複数の景品管理装置を同一の遊技店に設置するならば、営業時間中には店内の全ての景品管理装置に同一の設定を行っていることが必要である。このため、同一の遊技店に設置された複数の景品管理装置のいずれかを代表景品管理装置とし、代表景品管理装置が店内の他の景品管理装置の設定変更の状況を取りまとめて上位管理装置に通知を行うように構成してもよい。
【0115】
本実施例3は、代表景品管理装置が他の景品管理装置の設定変更の状況を取りまとめて上位管理装置に通知する構成について説明する。
図15は、本実施例3に係る景品管理システムの構成図である。同図に示すように、景品管理システムは、遊技店Dがネットワーク120を介して上位管理装置110と接続されたシステム構成を有する。
【0116】
遊技店Dは、景品管理装置60d、景品管理装置60e及び景品管理装置60fを有する。この景品管理装置60d、景品管理装置60e及び景品管理装置60fのうち、景品管理装置60dが代表景品管理装置である。
【0117】
上位管理装置110の一括通知部115aは、景品管理装置60d、景品管理装置60e及び景品管理装置60fにそれぞれ設定データを送信する。景品管理装置60e及び景品管理装置60fは、更新処理部66cにより設定データに基づいて設定更新を行い、設定更新データを代表景品管理装置である景品管理装置60dに送信する。
【0118】
景品管理装置60dは、更新処理部66cに加えて代表通知部66eを有する。代表通知部66eは、景品管理装置60e及び景品管理装置60fから受信した設定更新データと自装置の更新処理部66cによる更新状態とに基づいて代表更新データを生成し、上位管理装置110に送信する。
【0119】
上位管理装置110の設定更新データ管理部115bは、代表更新データによって遊技店Dに設置された景品管理装置60d、景品管理装置60e及び景品管理装置60fの更新状態を管理する。
【0120】
次に、
図15に示した景品管理装置60dの内部構成について説明する。なお、景品管理装置60e及び景品管理装置60fは、実施例1と同様の構成を有するので説明を省略する。
図16は、
図15に示した景品管理装置60dの内部構成を示す図である。景品管理装置60dは、制御部66が景品管理部66a、景品選択処理部66b及び設定更新部66cに加えて代表通知部66eを有し、記憶部65が代表更新データ65cを記憶する点が
図4に示した景品管理装置60と異なる。その他の構成及び動作は
図4に示した景品管理装置60と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0121】
代表通知部66eは、景品管理装置60e及び景品管理装置60fから受信した設定更新データと自装置の更新処理部66cによる更新状態とに基づいて代表更新データ65cを生成し、上位管理装置110に送信する処理部である。
【0122】
図17は、代表更新データの生成について説明する説明図である。景品管理装置60e及び景品管理装置60fは、景品管理装置ID、設置店舗、更新日時及び店員IDを対応付けた設定更新データを景品管理装置60dに送信する。また、景品管理装置60dの設定更新部66cが設定変更を行った場合にも同様の設定更新データが得られる。
【0123】
図17では、景品管理装置60dのIDが「P011」、更新日時が「2011/06/03 09:15」、店員IDが「M004001」である。また、景品管理装置60eのIDが「P012」、更新日時が「2011/06/03 09:20」、店員IDが「M004001」である。そして、景品管理装置60fのIDが「P013」、更新日時が「2011/06/04 09:13」、店員IDが「M004002」である。なお、設置店舗については全て「遊技店D」である。
【0124】
代表通知部66eは、設定更新データから設定管理装置ID、設置店舗、更新日時及び店員IDを対応付けた代表更新データ65cを作成し、記憶部65に格納する。代表更新データ65cの設定管理装置IDは、設定変更を行った景品管理装置のIDを全て含む。
図17の例では、「P011」、「P012」及び「P013」が含まれる。設置店舗は「遊技店D」であり、更新日時は、最後に更新を行った景品管理装置の更新日時であり、店員IDは、最後に更新操作を行った店員の店員IDである。
図17では、「P012」に対応付けられた更新日時及び店員IDが代表更新データ65cに使用されている。
【0125】
代表通知部66eは、設定更新データを受信する度に受信した内容に基づいて代表更新データ65cを書き換える。そして、自装置を含めて遊技店Dの全ての景品管理装置の設定変更が完了した場合に、代表更新データ65cを上位管理装置110に送信する。
【0126】
次に、
図15に示した景品管理システムの処理手順について説明する。
図18は、
図15に示した景品管理システムの処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、上位管理装置110は、まず各景品管理装置に通知する設定データを操作者の入力などに基づいて生成し(ステップS301)、生成した設定データを景品管理装置60d、景品管理装置60e及び景品管理装置60fに送信する(ステップS302)。なお、景品管理装置60eと景品管理装置60fの処理動作は同一であるので、景品管理装置60eを例に説明を行い、景品管理装置60fについては図示及び説明を省略する。
【0127】
景品管理装置60dは、上位管理装置110から設定データを受信すると(ステップS311)、設定データを記憶部65に格納する(ステップS312)。景品管理装置60aの報知部66c1は、設定データの内容を表示出力(ステップS313)して、店員による更新操作を待つ。店員による更新操作を受け付けたならば(ステップS314;Yes)、更新処理部66c2が景品管理装置60aの設定を更新(ステップS315)する。
【0128】
景品管理装置60eは、上位管理装置110から設定データを受信すると(ステップS321)、設定データを記憶部65に格納する(ステップS322)。景品管理装置60eの報知部66c1は、設定データの内容を表示出力(ステップS323)して、店員による更新操作を待つ。
【0129】
店員による更新操作を受け付けたならば(ステップS324;Yes)、更新処理部66c2が景品管理装置60bの設定を更新(ステップS325)し、設定更新データ通知部66c3が景品管理装置60dに設定更新データを送信(ステップS326)して、景品管理装置60eは処理を終了する。
【0130】
景品管理装置60dは、景品管理装置60eから設定更新データを受信したならば(ステップS316)、代表更新データ65cを生成し(ステップS317)、代表更新データ65cを上位管理装置110に送信(ステップS318)して、処理を終了する。
【0131】
上位管理装置110は、景品管理装置60dから代表更新データを受信した(ステップS303)ならば、受信した代表更新データの内容を設定更新データベース114bに反映して(ステップS304)、処理を終了する。
【0132】
上述してきたように、本実施例3では、同一の遊技店に設置された複数の景品管理装置のいずれかを代表景品管理装置とし、上位管理装置110は代表景品管理装置を含む複数の景品管理装置に対して設定データを一括して送信し、代表景品管理装置を含む複数の景品管理装置の各々が設定データの一時記憶と店員への報知を行うように構成した。そして、代表景品管理装置以外の景品管理装置は、所定の更新操作がなされた場合に設定データに基づいて該景品管理装置の設定情報を更新処理して代表景品管理装置に通知し、代表景品管理装置が遊技店内の複数の景品管理装置の設定変更の状況を取りまとめて上位管理装置に通知するように構成した。このため、上位管理装置110を用いて複数の遊技店の景品管理装置60に係る情報を更新する場合に、景品管理装置から上位装置への通信量を抑制しつつ遊技店での景品管理に係る情報を上位管理装置で把握することができる。
【0133】
なお、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、カード管理装置40と会員管理装置50は一体であっても良い。