特許第5918087号(P5918087)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5918087
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月18日
(54)【発明の名称】縦型ブラインド
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/36 20060101AFI20160428BHJP
【FI】
   E06B9/36 A
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-193468(P2012-193468)
(22)【出願日】2012年9月3日
(65)【公開番号】特開2014-47586(P2014-47586A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2015年5月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134958
【氏名又は名称】株式会社ニチベイ
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(74)【代理人】
【識別番号】100097250
【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子
(72)【発明者】
【氏名】大塚 英希
【審査官】 渋谷 知子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−255139(JP,A)
【文献】 特開2011−117147(JP,A)
【文献】 米国特許第4214622(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドレール(10)内を移動可能な複数のキャリア(12)の各々からルーバ(14)を吊下支持し、複数のキャリアの中に他のキャリアを牽引するマスタキャリア(12A)が設けられ、ヘッドレール内には、マスタキャリアを移動させるための開閉用コード(16)が無端状に配回しされ、開閉用コードはヘッドレールの一端部において折り返されると共にヘッドレールの他端部からその一部が垂下されてキャリアの移動を操作する操作部を構成する縦型ブラインドにおいて、
ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分をヘッドレールの一端部に対して接離する方向に移動可能とし、その移動により、ヘッドレールの他端部から垂下して操作部を構成する開閉用コードの垂下長さが調整されるようにしたことを特徴とする縦型ブラインド。
【請求項2】
ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分はガイド部に巻回されており、ガイド部がヘッドレールの一端部に対して接離する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の縦型ブラインド。
【請求項3】
ガイド部は、ヘッドレールを形成する板に沿ってヘッドレールの長手方向に平行に移動可能であり、開閉用コードはヘッドレールの一端部においてヘッドレールの他端部側へ向かって一旦転回された後、ガイド部に巻回されることを特徴とする請求項2記載の縦型ブラインド。
【請求項4】
前記ガイド部は、ヘッドレールを形成する板を摺動可能であることを特徴とする請求項3記載の縦型ブラインド。
【請求項5】
ガイド部をその移動範囲での途中位置または端部位置で拘束可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の縦型ブラインド。
【請求項6】
ガイド部に所定以上の力を加えることによって、拘束可能な位置での拘束を解除可能であることを特徴とする請求項5記載の縦型ブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部の長さを調整可能となった縦型ブラインドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の縦型ブラインドとしては、特許文献1に示されるものが知られている。この縦型ブラインドは、ヘッドレール内に設けられる複数のキャリアの中に他のキャリアを牽引するためのマスタキャリアが設けられており、ヘッドレール内には該マスタキャリアを移動させるための開閉用コードが配回しされると共に開閉用コードの一部がヘッドレールの一端部から垂下されて操作部となっており、開閉用コードの一端に設けられた連結部がヘッドレールの下面に形成された開口部から引き出し可能な位置においてマスタキャリアに係止されるものである。
【0003】
これによれば、ヘッドレールの下面の開口部から連結部を引き出して、連結部の開閉用コードにおける位置を変更し、開閉用コードを切断して開閉用コード自体の長さを変更することによって開閉用コードの長さの調整を行うことができ、結果としてヘッドレールから垂下されて操作部となる開閉用コードの長さが短くなり、適度な長さに調整することができ、居住者が操作部に引っ掛ったりすることも防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−255139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような開閉用コード自体の長さの調整は、開閉用コードを切断する必要があるため、一度操作部の長さを短くすると元には戻せないという問題がある。
【0006】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、開閉用コード自体の長さを変更することなく、操作部の長さを調整することが可能な縦型ブラインドを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ヘッドレール内を移動可能な複数のキャリアの各々からルーバを吊下支持し、複数のキャリアの中に他のキャリアを牽引するマスタキャリアが設けられて、ヘッドレール内には、マスタキャリアを移動させるための開閉用コードが無端状に配回しされ、開閉用コードはヘッドレールの一端部において折り返されると共にヘッドレールの他端部からその一部が垂下されてキャリアの移動を操作する操作部を構成する縦型ブラインドにおいて、
ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分をヘッドレールの一端部に対して接離する方向に移動可能とし、その移動により、ヘッドレールの他端部から垂下して操作部を構成する開閉用コードの垂下長さが調整されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分はガイド部に巻回されており、ガイド部がヘッドレールの一端部に対して接離する方向に移動可能であることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、ガイド部は、ヘッドレールを形成する板に沿ってヘッドレールの長手方向に平行に移動可能であり、開閉用コードはヘッドレールの一端部においてヘッドレールの他端部側へ向かって一旦転回された後、ガイド部に巻回されることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ガイド部は、ヘッドレールを形成する板を摺動可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の発明において、ガイド部をその移動範囲での途中位置または端部位置で拘束可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、ガイド部に所定以上の力を加えることによって、拘束可能な位置での拘束を解除可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分をヘッドレールの一端部に対して接離する方向に移動させることにより、ヘッドレールの他端部から垂下して操作部を構成する開閉用コードの垂下長さを調整することができるため、調整作業が容易であり、操作部の垂下長さを長短自在とすることができる。
【0014】
ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分が巻回されるガイド部を移動させることで、簡単な操作で、ヘッドレールの一端部において折り返されている開閉用コードの部分を移動させることができる。
【0015】
ガイド部がヘッドレールを形成する板に沿ってヘッドレールの長手方向に平行に移動可能とすることにより、ヘッドレール一端部の見栄えを良好にすることができる。
【0016】
ガイド部がヘッドレールを形成する板を摺動可能とすることにより、ヘッドレール内の空間を利用してヘッドレール内にガイド部の一部及びガイド部を転回する開閉用コードを配置することができるとともに、転回時における開閉用コードにかかる負荷を軽減することができる。
【0017】
ガイド部をその移動範囲での途中位置または端部位置で拘束することにより、ヘッドレールの他端部から垂下して操作部を構成する開閉用コードの垂下長さを所望の長さに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態に係る縦型ブラインドを示す正面図であり、ヘッドレールの内部を表すとともに、ガイド部がヘッドレールの一端部に最も接近した位置にある状態を示す。
図2】ガイド部がヘッドレールの一端部に最も接近した状態のときの縦型ブラインドであり、(a)はエンドキャップからカバーを取り外した状態のヘッドレールの一端部側の側面図であり、(b)はヘッドレール内部のキャリアを表した側断面図であり、(c)はヘッドレールの他端部側の側面図である。
図3】第1の実施形態に係る縦型ブラインドを示す正面図であり、ヘッドレールの内部を表すとともに、ガイド部がヘッドレールの一端部から最も離隔した位置にある状態を示す。
図4】ガイド部がヘッドレールの一端部から最も離隔した位置にある状態の縦型ブラインドであり、(a)はエンドキャップからカバーを取り外した状態のヘッドレールの一端部側の側面図であり、(b)はエンドキャップからカバーを取り外した状態のヘッドレールの一端部側の側断面図であり、(c)はヘッドレールの他端部側の側面図である。
図5】第1の実施形態に係る縦型ブラインドのルーバが閉じた状態の正面図であり、(a)はガイド部がヘッドレールの一端部に最も接近した位置にある状態を示し、(b)はガイド部がヘッドレールの一端部から最も離隔した位置にある状態を示す。
図6図5(a)において、ルーバを開いた状態を示す正面図である。
図7】第2の実施形態の縦型ブラインドのヘッドレールの内部を示す平面図であり、(a)はガイド部がヘッドレールの一端部に最も接近した位置にある状態を示し、(b)はガイド部がヘッドレールの一端部から最も離隔した位置にある状態のときを示す。
図8】第2の実施形態の縦型ブラインドのヘッドレールの一端部付近を表す正面図である。
図9】第2の実施形態に係る縦型ブラインドのルーバを閉じた状態を示す正面図であり、(a)はガイド部がヘッドレールの一端部に最も接近した位置にある状態を示し、(b)はガイド部がヘッドレールの一端部から最も離隔した位置にある状態を示す。
図10図9(a)において、ルーバを開いた状態を示す正面図である。
図11】第3の実施形態の縦型ブラインドのヘッドレールの一端側付近の内部を示す正面図である。
図12図11の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、図示していない窓枠等にブラケット11によって固定されるヘッドレール10内に、長手方向にスライド移動可能に複数のキャリア12が配列されており、各キャリア12からは、フック13を介してルーバ14が吊下げられている。
【0021】
ヘッドレール10の一端部には開閉用コード16が挿通する一対の挿通孔18aを内部に備えたエンドキャップ18が設けられており、ヘッドレール10の他端部には開閉用コード16を転回させるローラ20aを内部に備えたコントロールボックス20が設けられている。
【0022】
複数のキャリア12の中で端部(図1中左端部)のキャリアは、マスタキャリア12Aとなっており、マスタキャリア12Aにはヘッドレール10内を無端状に配回しされる開閉用コード16の両端部が連結されている。
【0023】
即ち、開閉用コード16の一端部は、ヘッドレール10内において、マスタキャリア12Aに連結されており、開閉用コード16の他端部は、図2(a)に示すように、ヘッドレール10の一端部のエンドキャップ18の一方の挿通孔18aから導出されて下方向きに転回され、後述のガイド部34に巻回されて、エンドキャップ18の他方の挿通孔18aで再び水平方向に転回されてヘッドレール10内に導入される。ヘッドレール10内に導入された後に、開閉用コード16の他端部はマスタキャリア12Aの図示していない挿通孔、及び図2(b)に示す各キャリア12の一方の挿通孔12aをそれぞれ挿通して、ヘッドレール10の他端部のローラ20aにより下方向に転回されて、図2(c)に示すように、ヘッドレール10から垂下し、折り返されて再びヘッドレール10内に導入される。ヘッドレール10内に導入された開閉用コード16の他端部は、ローラ20aにより水平方向に転回されて、図2(b)に示すように、各キャリア12の他方の挿通孔12bを挿通してマスタキャリア12Aに連結される。
【0024】
開閉用コード16のヘッドレール10の他端部から垂下した部分は開閉操作部16aを構成し、この開閉操作部16aを操作することによりキャリア12及びルーバ14の移動を外部で操作することができる。
【0025】
エンドキャップ18の側端部にはこれの全面を覆うカバー18bが取付けられており、カバー18bにより一対の挿通孔18a及び一対の挿通孔18aから外部に導出された開閉用コード16が覆われる。
【0026】
ヘッドレール10の一端部には、開閉操作部16aの長さを調整するための調整手段30が設けられる。調整手段30は、エンドキャップ18から下方に垂下して支持される直方体状のガイドケース31を有し、図2に示すように、ガイドケース31の一方の側面には上下方向に延びる案内溝32が形成されており、案内溝32の上下方向途中位置には、溝幅が狭くなった係止部32aが複数個所(図の例では3個所)設けられている。
【0027】
ガイドケース31には、ガイド部34が上下方向に移動可能に収容される。ガイド部34は、略円柱形状をなしており、前記案内溝32に摺動可能に嵌り合いかつ係止部32aに係止可能な摺動部34aと、ガイドケース31の内部にあって摺動部34aよりも拡径されて開閉用コード16が約半周巻回される巻回部34bと、ガイドケース31の外部にあって摺動部よりも拡径された摘みボタン状の調整操作部34dと、を備える。
【0028】
摺動部34aの軸径寸法は係止部32aの幅寸法よりもやや大きく、これにより、係止部32aに当接することによりガイド部34の移動が拘束されるが、外部から所定以上の操作力を加えることにより係止部32aを乗り越えて移動することが可能となっている。
【0029】
調整操作部34dは案内溝32の幅よりも軸径寸法が大きく、これにより、調整操作部34dが案内溝32を通ってガイドケース31内に没入することが防止されている。なお、ガイド部34は一体部品としていたが、これに限るものではなく、例えば、調整操作部34dとその他の部位とが別部品で構成されてもよい。
【0030】
ヘッドレール10の他端部のコントロールボックス20には、図示していない駆動ギア機構が内蔵されており、駆動ギア機構は、ヘッドレール10内で回転可能に軸支された回転ロッド26と連結されている。回転ロッド26は、ヘッドレール10内をレール長手方向に延びており、各キャリア12に内蔵される回転伝達機構12cとかみ合いながら各キャリア12を挿通している。駆動ギア機構には操作棒28が連結されており、操作棒28はヘッドレール10から垂下される。この操作棒28を操作して、駆動ギア機構から回転ロッド26に回転を伝達すると、各キャリア12の回転伝達機構12cを介してフック13が回転し、ルーバ14を回転させることができるようになっている。これにより、図5に示すようにルーバ14をヘッドレール10のレール長手方向とほぼ平行な状態に回転させて、ルーバ14を閉じた状態にしたり、図6に示すようにルーバ14をヘッドレール10のレール長手方向に対して直交する状態に回転させて、ルーバ14を開いた状態にしたりすることができる。
【0031】
以上のように構成される縦型ブラインドにおいては、図1図2図5(a)に示すように、ガイド部34が案内溝32の上端位置にある状態から、調整操作部34dを案内溝32aに沿って下方向に移動させるように操作すると、摺動部34aが案内溝32を下方向に摺動し、巻回部34bに巻回されている開閉用コード16が、ガイド部34に引っ張られてエンドキャップ18の一対の挿通孔18aを通ってヘッドレール10の一端部から引き出されて離隔されていく。引き出された開閉用コード16はガイドケース31内に収容されて外部には露出されない。ガイド部34の摺動部34aが係止部32aの位置まで移動すると、摺動部34aは係止部32aに係止されるが、係止部32aから受ける抵抗力に抗して調整操作部34dをさらに下方に移動させると、摺動部34aは係止部32aを乗り越えることができ、図3図4図5(b)に示すように、摺動部34aを最大、案内溝32の下端位置まで摺動させることが可能である。
【0032】
このように巻回部34bに巻回されている開閉用コード16がヘッドレール10の一端部から離隔されると、ヘッドレール10の他端部側から垂下している開閉操作部16aを構成している開閉用コード16がヘッドレール10内に引き込まれて、開閉操作部16aの長さが短くなる。
【0033】
調整操作部34dは必ずしも案内溝32の下端部まで摺動させる必要はなく、摺動部34aが所望の位置の係止部32aを乗り越えた時点で調整操作部34dの下方向または上方向の操作を停止することにより、ガイド部34を所望の係止部32aに係止させてその移動を拘束することができる。これにより、ガイド部34を係止させる係止部32aの位置によって、ヘッドレール10内へ引き込まれる開閉操作部16aを構成する開閉用コード16の長さを変更することができ、開閉操作部16aを操作部として適した所望の長さに容易に調整することができる。
【0034】
ガイド部34の以上の操作は、縦型ブラインドの初期設定時に開閉操作部16aを所望の長さとするために1回行い、その後は、所望の長さの変更の特段の要求がない限り、ガイド部34の位置は固定として使用することが考えられるが、開閉操作部16aの操作の度にガイド部34を操作することも考えられる。前者の場合には、係止部32aによる係止力が縦型ブラインドの開閉操作時に開閉用コード16に作用する力よりも大きいものとするとよい。後者の場合、縦型ブラインドのルーバ14の操作を行わないときには、開閉操作部16aの長さが短くなるようにガイド部34を操作し、これによって、ヘッドレール10から露出する開閉操作部16aに物や人、動物が引っ掛ったりすることを防止する。また、ルーバ14の操作を行うときには、調整操作部34dを案内溝32に沿って上方向に移動させるように操作するか、または、開閉操作部16aを直接下方向に引き下げる。すると、摺動部34aは係止部32aを乗り越えて、図1図2(a)、図5(a)に示すように、摺動部34aを最大、案内溝32の上端位置まで摺動させることができる。こうして巻回部34bに巻回されている開閉用コード16がヘッドレール10の一端部へと接近すると、ヘッドレール10の他端部側から垂下している開閉操作部16aを構成する開閉用コード16が図1及び図2(c)に示すように、ヘッドレール10から引き出されて長さが長くなる。これによって、操作をし易いものとすることができる。
【0035】
このように、調整操作部34dを上下方向に移動させることにより、開閉操作部16aの長さを任意の長さに調整することができるため、調整作業を容易に行うことができる。または、縦型ブラインドのルーバの操作時には使用がしやすく、ルーバの非操作時には、安全な開閉操作部16aの長さとすることができる。
【0036】
(第2実施形態)
図7ないし図10に基づいて、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一/同様の部材/部品には同一符号を付して、その構成及び作用に関しては詳細説明を省略する。
【0037】
第2の実施形態においては、調整手段30のガイドケース31及びガイド部34は第1の実施形態と同様の構成を有しているが、図8ないし図10に示すように、ガイドケース31は、案内溝32がヘッドレール10を構成する正面板または背面板のうちの一方の板面(なお、本実施形態においては正面板とする)に平行に且つレール長手方向に平行に延びるようにヘッドレール10に設けられており、よって調整操作部34dは案内溝32に沿ってレール長手方向に平行に移動可能となっている。
【0038】
また、図7(a)及び(b)に示すように、ヘッドレール10の一端部に設けられたエンドキャップ18内には、開閉用コード16の配回しを案内する4本の案内ローラ40a、40b、40c、40dのうちの2本の案内ローラ40a、40dが配設され、ガイドケース31内には案内ローラ40b、40cが配設される。
【0039】
図7(a)及び(b)に示すように、開閉用コード16は、一端部がマスタキャリア12Aに連結され、他端部がヘッドレール10の一端部方向に配回されて、第1案内ローラ40aによって前方向に転回され、この後、ヘッドレール10からガイドケース31内に導入され、ガイドケース31内の第2案内ローラ40bによってヘッドレール10及びガイドケース31のそれぞれの他端部方向(図7中右方向)に転回された後、ガイド部34の巻回部34bに巻回されて、ガイドケース31の一端部方向(図7中左方向)に再び配回され、この後、第3案内ローラ40cによって後方向に転回されて、ガイドケース31からヘッドレール10内に導入された後、第4案内ローラ40dによってヘッドレール10の他端部方向に転回されて、マスタキャリア12Aの挿通孔に挿通される。この後は第1の実施形態と同様に配回される。
【0040】
このように構成される第2の実施形態においても、図7(a)及び図9(a)に示すように、ガイド部34がガイドケース31の一端部に最も接近した位置、即ち、巻回部34bに巻回されている開閉用コード16がヘッドレール10の一端部に最も接近した位置にある状態においては、ヘッドレール10の他端部から導出される開閉用コード16によって構成される開閉操作部16aの長さは最も長くなっている。
【0041】
このような状態から、調整操作部34dを操作してガイド部34をガイドケース31の他端部方向に、即ち、巻回部34bに巻回されている開閉用コード16がヘッドレール10の一端部から離隔するように、案内溝32に沿って移動させると、ヘッドレール10の他端部から導出される開閉用コード16によって構成される開閉操作部16aの長さは短くなっていく(図9(b))。
【0042】
摺動部34aを所望の係止部32aに係止させることにより、ガイド部34の移動を拘束して、開閉操作部16aを操作部として適した所望の長さに容易に調整することができる。
【0043】
また、操作棒28を回転操作することにより、第1の実施形態と同様に、ルーバ14を回転させて、図9(a)、(b)に示すように、ルーバ14を閉じた状態にしたり、図10に示すように、ルーバ14を開いた状態にしたりすることができる。
【0044】
この第2の実施形態によれば、ヘッドレール10の一端部から調整手段30が垂下されないために、見栄えを良好にすることができ、また、ガイド部34の支持をヘッドレール10によって確実に行うことができる。
【0045】
なお、この第2の実施形態では、案内溝32がヘッドレール10の正面板面に平行になるように、ヘッドレール10に対して調整手段30を設けていたが、これに限定されるものではなく、ヘッドレール10の天板、背面板または底面板に平行になるように調整手段を設けることも可能である。
【0046】
(第3実施形態)
図11及び図12に基づいて第3の実施形態を説明する。なお、前実施形態と同一/同様の部材/部品には同一符号を付して、その構成及び作用に関しては詳細説明を省略する。
【0047】
第3の実施形態においては、調整手段30は、ヘッドレール10の天板10b部分に一体化されており、ヘッドレール10の天板10bにレール長手方向に案内溝32が形成されている。案内溝32には、図示はしていないが、第1及び第2の実施形態と同様に係止部が形成される。また、ガイド部34は第1及び第2の実施形態と同様に摺動部34a及び巻回部34bを有しており、また、ガイド部34の端部にはレバー状の調整操作部34dが設けられている。調整操作部34dはヘッドレール10の天板10bより上方に位置し、かつ前方に突出しており、この調整操作部34dを握ってスライドさせることにより案内溝32に沿ってガイド部34を移動させることができる。なお、調整操作部34dの突出方向はヘッドレール10の後方でもよい。
【0048】
また、ヘッドレール10の一端部には第2の実施形態のようにエンドキャップ18が設けられており、エンドキャップ18内には開閉用コード16の配回しを案内する2本の案内ローラ52a、52bが設けられる。
【0049】
図11及び図12に示すように、開閉用コード16は、一端部がマスタキャリア12Aに連結され、他端部がヘッドレール10の一端部方向に配回されて、第1案内ローラ52aによって上方向に転回される。この後、第2案内ローラ52bによってヘッドレール10の他端部方向(図11及び図12中右方向)に転回された後、ガイド部34の巻回部34bに巻回されて、ヘッドレール10の一端部方向(図11及び図12中左方向)に再び配回される。この後、第2案内ローラ52bによって下方向に転回されて、第1案内ローラ52aによってヘッドレール10の他端部方向に転回されて、マスタキャリア12Aの挿通孔に挿通される。この後は第1及び第2の実施形態と同様に配回される。
【0050】
この第3の実施形態においては、レバー状の調整操作部34dを持ってこれをヘッドレール10の長手方向にスライドさせて、ガイド部34を案内溝32に沿って移動させることで、第1及び第2の実施形態と同様に作用させることができ、また、ガイド部34の支持をヘッドレール10によって確実に行うことができる。
【0051】
この第3の実施形態によれば、調整手段30がヘッドレール10に組み込まれており、ガイド部34の一部及びガイド部34の巻回部34bを巻回する開閉用コード16をヘッドレール10内に配置することができるため、見栄えを良くすることができる。
【0052】
なお、この第3の実施形態では、案内溝32をヘッドレール10の天板10bに形成するように、ヘッドレール10に対して調整手段30を一体的に組み込んでいたが、これに限定されるものではなく、案内溝32をヘッドレール10を構成する正面板、背面板または底面板に形成するようにして、調整手段30をヘッドレール10に対して一体的に組み込むことも可能である。
【0053】
また、第1ないし第3の実施形態において、ガイド部34を任意の位置に拘束する手段として案内溝32に設けた係止部32aとしたが、これに限定されるものではなく、ねじ等の固定手段を用いて、ガイド部34を固定するようにしてもよい。
【0054】
また、第1ないし第3の実施形態においては、ガイド部34を用いて開閉用コード16を案内溝32に沿って案内していたが、これに限定されるものではなく、調整手段30に互いに離間し且つヘッドレール10の一端部からの距離が異なる複数の係止部を設け、該係止部に開閉用コード16を直接的にまたは間接的に係止できる構成としてもよく、ヘッドレール10の一端部から導出される開閉用コード16を直接的または間接的にヘッドレール10の一端部から引き出して、所望の係止部に係止することで、ヘッドレールの他端部から垂下する開閉用コードの垂下長さを調整するようにしてもよい。
【0055】
また、第1ないし第3の実施形態において、調整手段30をヘッドレール10に対して着脱自在なものとし、既設の縦型ブラインドのヘッドレールに対して後から取り付けられるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
10 ヘッドレール
10b 天板
12 キャリア
12A マスタキャリア
14 ルーバ
16 開閉用コード
34 ガイド部
図1
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