特許第5918196号(P5918196)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5918196-ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド 図000008
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5918196
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月18日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20160428BHJP
【FI】
   A63B53/04 A
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-242482(P2013-242482)
(22)【出願日】2013年11月25日
(62)【分割の表示】特願2010-174290(P2010-174290)の分割
【原出願日】2005年9月12日
(65)【公開番号】特開2014-36894(P2014-36894A)
(43)【公開日】2014年2月27日
【審査請求日】2013年12月24日
(31)【優先権主張番号】11/125,327
(32)【優先日】2005年5月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514175900
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト セー. フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100114889
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】スタイツ ジョン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】タヴァレス ゲイリー ジー.
【審査官】 大熊 靖夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−062130(JP,A)
【文献】 特開2000−210398(JP,A)
【文献】 特開2003−245381(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/073930(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0094884(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0192467(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0160854(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも4.7インチのクラブヘッド全長寸法と少なくとも4.6インチのクラブヘッド全幅寸法とを有するクラブヘッド本体であって、クラブヘッド全長寸法に対するクラブヘッド全幅寸法の比が少なくとも0.96でありかつ1未満であるともに、クラブヘッド本体の体積が少なくとも410cm3でありかつ470cm3未満であり、かつクラブヘッド本体の重心を通る垂直周りの慣性モーメントIzzが460〜520kg-mm2である、クラブヘッド本体を含む、ウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
クラブヘッド本体が、1.1〜1.5インチの範囲の、クラブヘッド本体の重心の垂直高さとして定義される、CG-Z寸法を有する、請求項1記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
クラブヘッド本体が、フェース部材と、該フェース部材と係合したクラブヘッド本体要素であって、クラウン部材、ソール部材、および該クラウン部材と該ソール部材の間に配置されたリボン部材を含むクラブヘッド本体要素とを含む、請求項1または2記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
クラブヘッド本体が、該クラブヘッド本体の頂部、前部、ヒール部領域で外方に延びるシャフトを受け入れるためのホーゼル領域を含み、該クラブヘッド本体は複数ピース構造から製造されるとともに、該クラブヘッド本体の少なくともクラウン部分がチタン合金で構成されている、請求項1または2記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
クラブヘッド本体が、フェース部材と該フェース部材と係合したクラブヘッド本体要素とを含む、請求項1または2記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
クラブヘッド本体の重量が175〜225gの範囲である、請求項1記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
クラブヘッド本体の体積が460cm3未満である、請求項1〜6の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記比が少なくとも0.98である、請求項1〜7の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
前記ラブヘッド本体が前記クラブヘッド本体の重心を前記クラブヘッド本体の後部へ移動させるための特に意図されたウェイト領域を含まない、請求項1〜8の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記ゴルフクラブヘッド本体が少なくとも3.75インチの、前記クラブヘッド本体のホーゼル中心と最後尾位置との間の後方距離として定義された、寸法Aを有する、請求項1〜9の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記ゴルフクラブヘッド本体が0.75〜1.2インチの範囲の、ホーゼル中心軸とクラブヘッド本体の重心との間の後方距離として定義された、デルタY寸法を有する、請求項1〜10の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
前記ゴルフクラブヘッド本体が28°〜36°の範囲の重心角を有する、請求項1〜11の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
前記クラブヘッド本体の体積が少なくとも458cm3でありかつ470cm3未満である、請求項1〜6および8〜12の何れか1項記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は概して、たとえばドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドまたはユーティリティウッドなどの「ウッド型」ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドを含む、ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
様々なプレーヤー、すなわち非常に様々な年齢および技能レベルを有するプレーヤーが男女共にゴルフを楽しんでいる。ゴルフは、このような様々なプレーヤーが、たとえ直接的な競技であってもゴルフイベントに参加することができ(たとえば、スコアのハンディキャプや様々なティーボックスを使用したり、チーム形式で参加する)、しかもそのイベントまたは競技を楽しむことができるという点でいくらか異色のスポーツである。これらの要因に加えて、ゴルフのテレビ番組(たとえば、ゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフの歴史、および/またはその他のゴルフ番組)が増えたり、ゴルフプレーヤーの著名なスーパースターが現れたりしたために、近年米国でも他の国々でもゴルフ人口が増加している。近年、競技に参加する人の数およびゴルフコースの数が着実に増加している。
【0003】
あらゆる技能レベルのゴルファーが自分の技能を高め、ゴルフスコアを向上させ、次の技能「レベル」に到達しようとしている。あらゆる種類のゴルフ道具の製造業者がこのような要求に応え、最近、業界ではゴルフ道具が顕著に変更されかつ改良されている。たとえば、現在広範囲の様々なゴルフボールモデルが市販されており、特定のスイング速度および/またはプレーヤーのその他の特性または好みを補助するように設計されたボールがあり、たとえば、より遠くまでおよび/またはより真っ直ぐに飛ぶように設計されたボールや、より高いかまたはより平坦な軌跡を描くように設計されたボールや、(特にグリーンの周りで)より多くの回転、より高度な制御、および/またはより明確な感触を与えるように設計されたボールなどがある。ゴルフスコアの改善を助ける多数のスイング補助器具および/または指導補助器具も市販されている。
【0004】
ゴルフクラブは、プレイ中にゴルフボールを動かす唯一の道具であるため、近年の多くの技術研究および向上活動の主題となっている。たとえば、近年、市場ではパター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフト、およびグリップが改善されている。さらに、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性および/またはゴルフボールの特性を特定の使用者のスイング特性によりうまく一致させるために他の技術向上活動がなされている(たとえば、クラブフィッティング技術、ボール打ち上げ角度測定技術、ボール回転速度特性など)。
【0005】
最近の技術の進歩にもかかわらず、「ウッド型」ゴルフクラブ、特にドライバーは、ゴルファーによっては、常にうまく打つことは非常に困難である。したがって、ゴルフボールを飛ばすゴルファーの能力を向上させ、飛距離および/またはコントロールを改善し、ならびに/あるいはウッド型ゴルフクラブ、特にドライバーの使い勝手を向上させるさらなる技術の向上が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/192467号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
概要
以下に、本発明およびその様々な局面を基本的に理解するために本発明の各局面の概要を示す。一般に、本発明のいくつかの例示的な局面は、内部チャンバを規定するクラブヘッド本体を含み、クラブヘッド本体が、少なくとも4.5インチのクラブヘッド全長寸法および少なくとも4.2インチのクラブヘッド全幅寸法を有する、ゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドに関する。このクラブヘッドは、ホーゼル要素、シャフト挿入開口部、ならびに/あるいはシャフトを受け入れるおよび/またはクラブヘッド本体に係合させるその他の構成および/または手段、ならびに/あるいはクラブヘッドに係合したシャフトを含んでもよい。本発明による少なくともいくつかの例示的な構造では、クラブヘッド本体は、少なくとも4.6インチのクラブヘッド全長寸法を有してよく、クラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が少なくとも0.94、および/またはクラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が1以下でありうる。
【0008】
本発明の他の例示的な局面によるゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドは、内部チャンバを規定するクラブヘッド本体を含んでもよく、クラブヘッド本体は、少なくとも4.6インチの全長寸法を有し、かつクラブヘッド本体のクラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が1以下である。このクラブヘッドは、ホーゼル要素、シャフト挿入開口部、ならびに/あるいはシャフトを受け入れるおよび/またはクラブヘッド本体に係合させるその他の手段、ならびに/あるいはクラブヘッド本体に係合したシャフトを含んでもよい。このようなゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドでは、クラブヘッド本体は、少なくとも4.3インチ、少なくとも4.4インチ、少なくとも4.5インチ、または場合によっては少なくとも4.6インチのクラブヘッド全幅寸法を有しうる。
【0009】
添付の図面を考慮しながら以下の詳細な説明を参照することによって本発明およびそのある一定の利点についてより完全に理解することができる。
【0010】
添付の図面は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A図1Aは、本発明による例示的なゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を示す。
図1B図1Bは、本発明による例示的なゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を示す。
図1C図1Cは、本発明による例示的なゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を示す。
図2】様々な市販のゴルフクラブヘッド構造と比較した、本発明による例示的なゴルフクラブヘッドのゴルフクラブヘッド長および幅寸法を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
本発明による様々な例示的な構造についての以下の説明では、本発明の一部を形成し、本発明による様々な例示的なゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造の一例として示されている添付の図面を参照する。ある寸法、特徴、ならびに寸法および特徴の範囲が以下の説明において与えられるが、これらは図1A〜1Cに示されている例示的なゴルフクラブヘッド構造に関連するものである。しかし、当業者には、後述の図面、寸法、特徴、ならびに寸法および特徴の範囲が、本発明の少なくともいくつかの例によって使用されるかまたは示されうるゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドの構造および特徴を表すものに過ぎないことが理解されよう。クラブヘッドの実際の寸法および/または特徴は、実質的に変更することができ、それでも本発明の範囲内である。さらに、本発明の範囲から逸脱せずに、部品および構造の他の特定の構成を利用することができ、構造および機能上の修正を施すことができることを理解されたい。さらに、本発明では「頂部」、「底部」、「前部」、「後部」、「背部」、「側部」、「下側」、「上方」などの用語を使用して本発明の様々な例示的な特徴および要素について説明するが、これらの語は、たとえば、図示されている向きおよび/または代表的な用途における向きに基づいて、説明の都合上使用されているものである。本明細書において、本発明の範囲内に収めるうえで各構造の特定の三次元方向を必要とすると解釈すべきものは何もない。
【0013】
A. 本発明の例によるゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドの概略的な説明
一般に、上述のように、本発明の各局面は、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブなどに関する。本発明の少なくともいくつかの例によるゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドの一局面はクラブヘッド設計に関する。本発明による少なくともいくつかの例示的な構造によれば、ゴルフクラブヘッドは、全体的なクラブヘッド構造においてクラブヘッドの重心を後方のおよび/または低い位置に移動させる(たとえば、任意にクラブヘッドフェース部材からできるだけ遠くにおよび/またはクラブヘッドソール部材のできるだけ近くに移動させる)ように設計し、より使いやすい(たとえば、ボールをより容易に飛ばしたり、ボールをより遠くまで、またはより真っ直ぐに飛ばすのを助けたりすることなど)ゴルフクラブ構造を形成することができる。従来のクラブヘッド設計は、クラブヘッド構造の背部の方に位置する重り付き部材(weighted member)を使用してクラブヘッドの重心を背部の方へ移動している。これに対して、本発明の各局面は、たとえば、クラブヘッドの幅寸法を「伸ばす」かまたは拡大することによって、クラブヘッドの設計および/または形状を使用して、クラブヘッドの重心をクラブヘッドの背部の方へ移動する。このように重心を後方の低い位置に配置すると、プレーヤーがストローク時にボールを飛ばすのがより容易になることや、ストローク時にボールの位置でクラブヘッドフェースに真っ直ぐに当てるのがより容易になることなどのために使い勝手の向上が推進される。
【0014】
少なくともいくつかの例では、本発明によるクラブヘッド構造は、クラブヘッド内に含まれたおよび/またはクラブヘッドに取り付けられた別々のおよび/または互いに独立した重り付き部材を含まない。本発明による他の例示的なクラブヘッド構造では、クラブヘッド構造は、重心をクラブヘッドの背部の方へ移動させるための特定の重り付き領域を含まない。
【0015】
本発明の少なくともいくつかの例によるゴルフクラブヘッドは、内部チャンバを規定するクラブヘッド本体を含んでもよく、クラブヘッド本体は、少なくとも4.5インチのクラブヘッド全長寸法および少なくとも4.2インチのクラブヘッド全幅寸法を有する。クラブヘッドは、ホーゼル領域または要素のような、シャフトを受け入れるおよび/またはシャフトをクラブヘッド本体に係合させる構造および/または手段、シャフト端部を受け入れるクラブヘッド頂面(たとえば、クラウン部材)の開口部、機械的コネクタ系、または(たとえば、クラブヘッドの内部チャンバ内へ延びる)円筒形のシャフト受け入れスリーブなどをさらに含んでもよい。本発明の少なくともいくつかの例では、クラブヘッド本体は、少なくとも4.6インチのクラブヘッド全長寸法を有してよく、クラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が少なくとも0.94(たとえば、場合によっては少なくとも0.95、少なくとも0.96、少なくとも0.97、少なくとも0.98、またはそれ以上)、および/またはクラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が1以下でありうる。さらに、本発明の少なくともいくつかの例では、クラブヘッド本体は、クラブヘッド全長寸法が4.7インチ以上になるように、全幅寸法が4.6インチ以上になるように、および/または全体的なサイズが470cm3以下、または場合によっては460cm3以下になるように寸法を定めることができる。
【0016】
本発明の他の例によるゴルフクラブヘッドは、他の所望のクラブヘッド特性をもたらすクラブヘッド設計および/または形状を使用することができる。たとえば、本発明によるいくつかのクラブヘッド構造では、クラブヘッドは、クラブの深さまたは幅寸法に対してヘッドおよび/またはフェース長寸法が大きくなっており、したがって、スイング時にねじりに対してより安定し(すなわち、ねじりに対する抵抗が強くなり)、それによってより一定に、より確実に、および/またはより真っ直ぐにゴルフボールを飛ばすクラブヘッドが得られる。本発明のこれらの例示的な局面のうちの少なくともいくつかの局面によるゴルフクラブおよびゴルフクラブは、内部チャンバを規定するクラブヘッド本体を含んでもよく、クラブヘッド本体は、少なくとも4.6インチのクラブヘッド全長寸法を有し、クラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比は1以下(たとえば、場合によっては0.99以下、0.98以下、0.97以下など、および任意で0.94以上または場合によっては0.95以上)である。クラブヘッドは、ホーゼル領域または要素のような、シャフトを受け入れるおよび/またはシャフトをクラブヘッド本体に係合させる構造および/または手段、シャフト端部を受け入れるクラブヘッド頂面(たとえば、クラウン部材)の開口部、機械的コネクタ系、または(たとえば、クラブヘッドの内部チャンバ内へ延びる)円筒形のシャフト受け入れスリーブなどをさらに含んでもよい。このようなゴルフクラブヘッドのクラブヘッド全幅寸法は少なくとも4.3インチ、少なくとも4.4インチ、少なくとも4.5インチ、または場合によっては少なくとも4.6インチであってよい。上述の例と同様に、本発明の少なくともいくつかの例によるクラブヘッド本体は、クラブヘッド全長寸法が4.7インチ以上になるように、および/または全体的なクラブヘッド本体サイズが470cm3以下、または場合によっては460cm3以下になるように寸法を定めることができる。
【0017】
本発明の他の態様によれば、上述の種類のゴルフクラブヘッドをゴルフクラブ構造に含めることができる。このようなゴルフクラブ構造は、たとえば、(a)クラブヘッド全長寸法が少なくとも4.5インチであり、かつクラブヘッド全幅寸法が少なくとも4.2インチであるクラブヘッド本体を含む、クラブヘッドと、(b)クラブヘッドから延びているシャフト(たとえば、シャフトは鋼、黒鉛、または当技術分野で公知でありかつ使用されている従来の材料を含む他の所望の材料で作ることができる)とを含んでもよい。本発明の他の例によるゴルフクラブ構造は、(a)クラブヘッド全長寸法が少なくとも4.6インチであり、かつクラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が1以下であるクラブヘッド本体を含む、クラブヘッドと、(b)クラブヘッドから延びているシャフト(たとえば、上述のように、シャフトは鋼、黒鉛、またはその他の所望の材料で作ることができる)とを含んでもよい。本発明のこれらの局面の少なくともいくつかの例によるこれらの例示的なゴルフクラブ構造のゴルフクラブヘッドは、全長寸法および/または全幅寸法の特性、全幅寸法と全長寸法との比、クラブヘッド本体全体のサイズまたは体積のような、上述の様々な追加的なより具体的な特性のうちの1つまたは複数を有することができる。本発明の例によるゴルフクラブは、シャフトに取り付けられたグリップ要素、シャフトおよび/またはクラブヘッドに取り付けられたハンドル部材、ならびに/あるいは公知であり従来のゴルフクラブ構造に含まれる従来の特徴を含む他の特徴を含んでもよい。
【0018】
本発明の少なくともいくつかの例によるゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドの他の寸法上の特徴は、図1Aに示されているように、クラブの「インセット」寸法に関する(たとえば、シャフト106に平行に測定された、シャフトの中心線からクラブヘッド本体縁部までの距離)。本発明の少なくともいくつかの例によるこのインセット寸法は、少なくとも0.4インチ、場合によっていくつかの例では少なくとも0.5インチまたは少なくとも0.6インチであってよい。範囲については、インセット寸法は、いくつかの例では0.4インチ〜1.25インチの範囲、いくつかの例では0.4インチ〜1インチの範囲内、他のより具体的な例では0.5インチ〜0.75インチの範囲内であってよい。
【0019】
本発明の具体的な例について以下に詳しく説明する。読者は、これらの具体的な例が本発明の例を例示するためにのみ記載されており、本発明を制限すると解釈すべきものではないことを理解されたい。
【0020】
B. 本発明の具体的な例
図1A〜1Cは、本発明による例示的なゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造を示している。複数の図面に同じ符番が現れるとき、本明細書および図面では、全体にわたって同じまたは同様の部品を指すのにその符番が一貫して使用される。
【0021】
本発明によるゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造の例は、「ウッド型」ゴルフクラブ、およびたとえばドライバーおよびフェアウェイウッドやユーティリティまたはハイブリッド型クラブなどに通常使用されるクラブヘッドを構成することができる。このようなクラブヘッド構造は、たとえばソール部材、フェース部材、1つまたは複数の本体部材(たとえば、クラブヘッド本体を構成する材料のリボン)、および/またはクラウン部材を含む複数部材構成および構造を含んでもよい。もちろん、所望の場合、本発明から逸脱せずに、クラブヘッド構造の様々な部分を単一部材構成として互いに一体的に形成することができる(たとえば、本体部材をソールおよび/またはクラウン部材と一体に形成したり、フェース部材をソール、本体、および/またはクラウン部材と一体に形成したりすることなどができる)。任意で、所望の場合、本発明から逸脱せずに、クラブヘッド構造の様々な部分(ソール部材、クラウン部材、フェース部材、本体部材など)を個々に材料の複数の部材から形成することができる。本発明によるゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のより具体的な例および特徴について、図1A〜1Cに示されている例示的なゴルフクラブ構造に関連して説明する。
【0022】
図1A〜1Cは、本発明の一例によるゴルフクラブヘッド構造の詳細を含む、ゴルフクラブ100の一例を示している。特に、この例の全体的なゴルフクラブ構造100は、ゴルフクラブヘッド102、ホーゼル領域104、ホーゼル領域104に受け入れられたならびに/あるいはホーゼル領域104に挿入されたおよび/またはホーゼル領域104を通して挿入されたシャフト部材106、ならびにシャフト部材106に取り付けられたグリップまたはハンドル部材108を含んでいる。任意で、所望の場合、ホーゼル領域104を無くすことができ、シャフト部材106をヘッド部材102に直接挿入しおよび/またはその他の方法で(たとえば、クラブヘッド102に設けられた開口部を通して)取り付けることができる。
【0023】
シャフト部材106は、本発明から逸脱せずに、当技術分野で公知でありかつ使用されている従来の方法を含む、任意の適切なまたは所望の方法でクラブヘッド102に受け入れ、係合させ、および/または取り付けることができる。より具体的な例として、シャフト部材106をホーゼル部材104を介してクラブヘッド102に係合させるか、またはたとえば接着剤、セメント、溶接、はんだ、機械的コネクタ(ねじ、保持要素など)を介しクラブヘッド本体102内へ延びるシャフト受け入れスリーブまたは要素などを通してクラブヘッド構造102に直接係合させることができる。シャフト部材106は、黒鉛ベースの材料、複合材料、鋼材料(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、高分子材料、様々な材料の組み合わせのような、当技術分野で公知でありかつ使用されている従来の材料を含む、任意の適切なまたは所望の材料で作ることもできる。さらに、グリップまたはハンドル部材108は、当技術分野で公知でありかつ使用されている従来の方法、たとえば、接着剤またはセメントを使用すること、溶接続、はんだ、接着剤などを介すること、機械的コネクタ(ねじ、保持要素など)を介すること、および/または任意の他の所望の方法を含む、任意の適切なまたは所望の方法でシャフト部材106に取り付けおよび/または係合させる、ならびに/あるいはシャフト部材106から延びることができる。他の例として、所望の場合、グリップまたはハンドル部材108をシャフト部材106とともに単一部材構成として一体的に形成することができる。さらに、本発明から逸脱せずに、ゴム材料、皮革材料、コードまたはその他の織物材料が埋め込まれたゴムまたはその他の材料、高分子材料などを含む、任意の所望のグリップまたはハンドル部材材料を使用することができる。
【0024】
クラブヘッド102自体を、本発明から逸脱せずに、任意の適切なおよび/または所望の方法で、当技術分野で公知でありかつ知られている従来の材料を含む任意の適切なまたは所望の材料で構成することもできる。たとえば、図1A〜1Cに示されている例示的な構造では、クラブヘッド102は、ソール部材102a、フェース部材102b、少なくとも1つの本体部材102c、およびクラウン部材102dを含んでいる。本体部材102cは、フェース部材102bの一方の側から他方の側まで延び、(たとえば、クラブヘッド構造102全体が少なくとも部分的に(たとえば、シャフト部材106を挿入および/または固定することができる)中空の内部チャンバを規定するように)ゴルフクラブヘッド本体102の中央の周囲の少なくとも一部を形成する材料のバンドまたはリボン(たとえば、任意にU字形のバンドまたはリボン)として形成することができる。本発明から逸脱せずに、上述のクラブヘッド構造102の個々の部分のうちの任意の部分を複数の独立した部材で作り、および/またはこれらの個々の部分のうちの1つまたは複数の部分を、たとえば単一部材構成として一体的に形成すること(たとえば、ソールおよび/またはクラウン部材をクラブヘッド本体および/またはフェース部材の少なくとも一部で追加的に形成することなど)ができる。他の方法として、所望の場合、クラブヘッド構造102全体を単一部材で構成することや、またはフェース部材102bを一体的なクラブヘッド本体に取り付けることなどが可能である。
【0025】
クラブヘッド構造102を複数の部材で構成する場合にクラブヘッド構造102を構成する様々な個々の部品を、当技術分野で公知でありかつ使用されている従来の方法を含む任意の適切なまたは所望の方法で互いに係合させおよび/または保持することができる。たとえば、クラブヘッド構造102の様々な部品を接着剤、セメント、溶接、はんだ、またはその他の結合技術、機械的コネクタ(ねじ、ナット、ボルト、またはその他のコネクタなど)などによって(直接または中間部材を通して間接的に)互いに接合および/または固定することができる。所望の場合、クラブヘッド構造102の様々な部品の側縁部(たとえば、ソール部材102a、フェース部材102b、本体部材102c、および/またはクラウン部材102dが互いに接触し接合する縁部)は、1つまたは複数の隆起したリブ、タブ、または接合される向かい合う側縁部内または側縁部上に設けられた対応する溝、長穴、表面、または開口部内またはそれらの上に嵌まり込むその他の係合要素を含んでもよい。セメント、接着剤、機械的コネクタなどを上述の隆起したリブ/溝または他の接続構造と組み合わせて使用して、クラブヘッド構造102の様々な部品を互いに固定するのを助けることができる。
【0026】
本発明の少なくともいくつかの例では、所望の場合、クラブヘッド構造102の様々な部分を構成する材料は、クラウン部材102dから下向きにソール部材102aへ移動するにつれて密度を高くしおよび/または重量を増大させて、たとえばクラブヘッド構造102全体において重心をより低い位置に移動させるのを助けることができる。一例として、所望の場合、ソール部材102aは、鋼材料(ステンレス鋼材料を含む)、チタン合金、高分子材料などの群から選択される少なくとも1つの部材を含むかまたはそのような部材で構成することができる。様々なリボンまたは本体部材102cは、マグネシウム合金、チタン合金、アルミニウム合金、高分子材料、炭素繊維複合材料、ガラス繊維複合材料、その他の複合材料などの群から選択される少なくとも1つの部材を含むかまたはそのような部材で構成することができる。クラウン部材102dは、本発明の少なくともいくつかの例では、炭素繊維複合材料、ガラス繊維複合材料、その他の複合材料、チタン合金材料、炭素プリプレグ、高分子材料などの群から選択された少なくとも1つの部材を含むかまたはそのような部材で構成することができる。フェース部材102bは、本発明の少なくともいくつかの例では、チタン合金、鋼材料(ステンレス鋼材料を含む)、アルミニウム合金、高分子材料などの群から選択される少なくとも1つの部材を少なくとも部分的に含むかまたはそのような部材で少なくとも部分的に構成することができる。いくつかの例では、フェース部材102bは、ソール部材102aを構成するのと同じ材料で少なくとも部分的に構成することができる。クラブヘッド構造の様々な部分に含めることのできる高分子材料の例には、熱可塑性樹脂(たとえば、熱可塑性ポリウレタンのような、射出または吹き込み成形プロセスで使用するのに適した熱可塑性樹脂)、ナイロン、ポリエステルなどが含まれる。必要または所望に応じて、高分子材料には、たとえば強度に影響を与え、および/または重量または密度を制御する金属または金属合金構成要素をさらに含めてよい。もちろん、本発明から逸脱せずに、当技術分野で公知でありかつ使用されている従来の材料を含む、上記に具体的に示した材料以外の材料を、ゴルフクラブヘッド構造102の様々な部分に使用することができる。
【0027】
上記に指摘したように、本発明から逸脱せずに、本発明の例によるゴルフクラブヘッド構造の寸法および/またはその他の特徴を著しく変更することができるが、例示的なクラブヘッド構造102の様々な例示的な寸法および特徴が図1A〜1Cに示されている。本発明の例によるクラブヘッド構造102の寸法および/または特徴の例示的な範囲が以下の表1に記載されている。
【0028】
【表1】
【0029】
表1は、本発明によるゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のいくつかの特定の例によって、使用することのできる寸法のいくつかの一般的な範囲、および実現することのできる特徴のいくつかの一般的な範囲を記載したものである。表1に示されているすべての範囲内の寸法および特徴を有さなくても本発明の範囲内のゴルフクラブヘッドを実現することができる。
【0030】
以下の表2は、寸法および特徴の追加的なより特定の範囲を示しており、このうちの少なくともいくつかは、本発明による少なくともいくつかの例示的なゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造によって実現することができる。
【0031】
【表2】
【0032】
表2に示されている様々な範囲は例に過ぎない。表に示したこれらの範囲のすべてを満たす寸法または特徴を有さなくても、本発明の範囲内のゴルフクラブヘッドを実現することができる。
【0033】
表3は、本発明の特定の例による例示的なゴルフクラブヘッドおよび/またはゴルフクラブ構造のより具体的な寸法および特徴を示す。もちろん、これらの具体的な寸法および/または特徴を有さなくても本発明の範囲内のゴルフクラブヘッドを実現することができる。
【0034】
【表3】
【0035】
上記の様々な表には具体的な寸法、特徴、および/または寸法および特徴の範囲が記載されているが、当業者には、これらの寸法および範囲が本発明の少なくともいくつかの例で使用できる例であることが認識されよう。たとえば、クラブの種類、使用者の好み、使用者のスイング特性などに応じて、本発明から逸脱せずに、範囲ならびに特定の寸法および特徴の多数の変形態様を使用することができる。たとえば、表3に記載されている情報は、一般にドライバーとしての特徴を有するゴルフクラブヘッドに関する。たとえば、クラブが3番ウッド、5番ウッドなどとして設計されている場合には、他のロフト角、ヘッド重量、ライ角のような他の寸法を使用して、本発明から逸脱せずに、使用者の好みおよび/またはスイング特性に適合させたり、クラブの所望の打ち上げ角度、飛距離、および/またはその他の特性を実現したりすることなどができる。さらに、様々な異なるシャフト特性(剛性、たわみ点、キックポイントなど)を使用して、クラブおよびクラブヘッドの感触および特性を変更および制御するのをさらに可能にすることができる。
【0036】
上記に指摘したように、本発明の他の例によるゴルフクラブヘッドは、クラブヘッド設計および/または形状を使用して他の所望のクラブヘッド特性を実現することもできる。たとえば、本発明によるいくつかのクラブヘッド構造では、クラブヘッドは、クラブヘッドの深さまたは幅(たとえば、前後方向)に対して長くしたヘッドおよび/またはフェース長(たとえば、ヒール(heel)−トウ(toe)方向)を有し、したがって、ねじりに対してより安定し(すなわち、ねじりに対する抵抗が強くなり)、それによってより一定に、より確実に、および/またはより真っ直ぐにゴルフボールを飛ばすクラブヘッドが得られる。本発明のこれらの例示的な局面のうちの少なくともいくつかの局面によるゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブは、クラブヘッド全長寸法が少なくとも4.6インチであり、クラブヘッド全幅寸法とクラブヘッド全長寸法との比が1以下であるクラブヘッド本体を含んでもよい。このようなゴルフクラブヘッドでは、クラブヘッド全幅寸法は、少なくとも4.3インチ、少なくとも4.4インチ、少なくとも4.5インチ、または場合によっては少なくとも4.6インチであってよい。上述の例と同様に、本発明のこの局面の少なくともいくつかの例によるクラブヘッド本体は、クラブヘッド全長寸法が4.7インチ以上になるように、および/または全体的なクラブヘッド本体サイズが470cm3以下、または場合によっては460cm3以下になるように寸法を定めることができる。
【0037】
図2は、本発明の少なくともいくつかの例による例示的なゴルフクラブヘッドのヘッド全長寸法およびヘッド全幅寸法を他の市販のゴルフクラブヘッド構造と比較したチャートを示している。図2に示されているように、本発明の例示的な例によるゴルフクラブヘッド構造(たとえば、図1A〜1Cに示されている構造)は、図示の様々な市販のクラブヘッド構造よりも長いクラブヘッド長寸法およびより広いヘッド幅寸法を有している。グラフ内の上の斜め線は、クラブヘッド幅寸法とクラブヘッド長寸法との比が1に等しい線を表している(現在のゴルフ規則では、ゴルフクラブヘッドのトウ長は5インチ以下である必要があり、クラブヘッド長はクラブヘッド幅(すなわち、前後方向)よりも大きくなければならない)。下の斜め線は、クラブヘッド幅寸法とクラブヘッド長寸法との比が0.94に等しい線を表している。本発明の少なくともいくつかの例によるクラブヘッドは、クラブヘッド幅とクラブヘッド長との比が少なくとも0.94、少なくとも0.95、少なくとも0.96、少なくとも0.97、または場合によっては少なくとも0.98であってよい。
【0038】
もちろん、本発明から逸脱せずに、クラブヘッド構造全体および/またはゴルフクラブ構造全体に多数の修正を施すことができる。たとえば、クラブヘッド構造を構成する部品、クラブヘッド構造を作製する際に使用される材料、クラブヘッド構造を接合する方法などに多数の修正を施すことができる。さらに、ゴルフクラブ構造全体を構成する部品の厚さ、重量、形状、および/または物理的特性、これらの部品を互いに固定する方法、これらの部品に使用される材料などにも多数の修正を施すことができる。
【0039】
さらには、上記に指摘したように、たとえば、ドライバーまたはフェアウェイウッド、ユーティリティまたはハイブリッド型クラブなどの「ウッド型」ゴルフクラブおよび/またはゴルフクラブヘッドを含む、任意の種類のゴルフクラブ構造および/またはゴルフクラブヘッド構造に本発明の各局面を使用することができる。
【0040】
結論
本発明について、本発明を実施する現在好ましい態様を含む具体的な例に関して詳しく説明したが、当業者には、上述のシステムおよび方法の多数の変形態様および修正態様があることが理解されよう。したがって、本発明の要旨および範囲は、添付の特許請求の範囲の記載に従って広義に解釈すべきである。
図1A
図1B
図1C
図2