【実施例】
【0021】
本発明の実施形態において、用語「モバイル端末機」は、メモリ手段及びマイクロプロセッサを搭載して演算能を備え、移動通信網または無線ネットワーク網を介したデータ通信機能を有し、ネットワーク上で固別に識別される固有識別情報を有するデジタル機器であれば、その種類に関係なく、本発明におけるモバイル端末機に該当する。ただし、以下では、説明及び理解の便宜のために、モバイル端末機として、スマートフォンを用いる実施形態に基づいて説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0022】
また、用語「キーワード広告」とは、ユーザが特定情報の検索などのために入力した質疑語(query language)を構成するキーワードを分析し、分析されたキーワードにマッチングされる広告を抽出し、抽出された広告を検索結果と共にユーザ端末機に提供する方式の広告露出方式を意味する。以下では、説明及び理解の便宜のために、検索広告に適用される形式のキーワード広告に基づいて説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、キーワードを利用して広告をマッチング及び提供する多様な広告システムが利用されてもよい。
【0023】
また、用語「イベント」とは、モバイル端末機上で生じる全てのアクション(例えば、情報の入力、情報の生成、機能の実行、情報の出力、状態の変化など)を包括する概念であり、発生条件に応じて、ユーザの操作によって発生するユーザ操作イベントと、あらかじめ設定された条件を満たすことによって発生する条件付きイベントとに区分される。
【0024】
第1実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムの構成及び機能
【0025】
図1は、本発明の一実施形態におけるイベント発生に基づく広告露出システムの概略的な構成を示すブロック図である。以下、
図1を参照して、本発明の第1実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムの構成及び機能について説明する。
【0026】
図1に示されているように、本発明の第1実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムは、一つ以上のモバイル端末機100aから100n、ネットワーク110、一つ以上のクライアント(広告主)端末機130aから130n、及びキーワード広告サーバ120を含んでもよい。
【0027】
本発明の一実施形態におけるモバイル端末機100a〜100nは、あらかじめ設定されたイベントが発生するか否かを判断し、あらかじめ設定されたイベントが発生した場合、発生したイベントがいかなるイベントであるかを検出し、生成されたイベント発生情報(すなわち、発生したイベントを識別するための情報)に対応するキーワードを、キーワード広告サーバ120に伝送するように構成される。また、本発明の一実施形態におけるモバイル端末機100a〜100nは、キーワード広告サーバ120から伝送されるキーワードに対応する広告を受信し、受信した広告をあらかじめ設定された特定領域上に露出させるように構成される。前述のような機能を遂行するための本発明の一実施形態におけるモバイル端末機100a〜100nには、以下で説明するような広告露出アプリケーション200(
図2)がインストールされる。モバイル端末機100a〜100nの詳細な構成及び機能については、
図2を参照して説明する。
【0028】
クライアント端末機130a〜130nは、クライアントの操作によって、ネットワーク110を介してキーワード広告サーバ120に接続し、特定の広告キーワードを購入してキーワード広告を申し込み、購入した広告キーワードを管理する機能を遂行する。このようなクライアント端末機130は、デスクトップ・コンピュータだけではなく、ノート型パソコン、ワークステーション、パームトップ(palmtop)・コンピュータ、個人用の携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ウェブパッド、スマートフォンを含む移動通信端末機のように、メモリ手段を具備し、マイクロプロセッサを搭載して演算能を備えるデジタル機器であれば、いかなるものでも本発明におけるクライアント端末機130に該当する。
【0029】
一方、本発明のいくつかの実施形態において、本発明におけるイベント発生に基づく広告露出のための別途の広告キーワードが販売されてもよい。このような場合、クライアントは、クライアント端末機130a〜130nを利用して、キーワード広告サーバ120に接続し、当該別途の広告キーワードを購入してイベント発生に基づく広告を申し込んでもよい。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、ネットワーク110は、有線及び無線のようなその通信様態を選ばずに構成され、短距離通信網(PAN:personal area network)、近距離通信網(LAN:local area network)、都市圏通信網(MAN:metropolitan area network)、広域通信網(WAN:wide area network)など、多様な通信網によって構成されてもよい。
【0031】
最後に、本発明の一実施形態におけるキーワード広告サーバ120は、クライアント端末機130a〜130nにクライアント・ページを提供し、キーワード広告のための広告キーワードを販売し、クライアント端末機130a〜130nから伝送される設定情報に基づき、特定クライアントが購入した広告キーワードを設定/管理する機能を遂行する。このようなキーワード広告サーバ120には、広告情報が保存されたデータベース(DB)122が接続されており、キーワード広告サーバ120は、モバイル端末機100a〜100nから伝送されるキーワードにマッチングされる広告情報を、データベース122から抽出し、モバイル端末機100a〜100nに提供する機能を遂行する。
【0032】
一方、前述のように、キーワード広告サーバ120で、イベント発生に基づく広告商品を別途に販売している場合、キーワード広告サーバ120は、イベント発生に基づく広告商品販売のための別途のページをクライアント端末機130に提供し、当該ページを介して、クライアントが購入したイベント発生に基づく広告露出用のキーワード及びマッチングされた広告を、データベース122に別途に保存して管理するように構成される。このような場合、キーワード広告サーバ120は、ネットワーク110を介して伝送されるキーワードが、一般検索広告のためのキーワードであるか、またはイベント発生に基づく広告露出のためのキーワード(以下、「イベント・キーワード」という。)であるかを区分し、当該区分結果に応じて、受信したキーワードにマッチングされる広告をデータベース122から抽出し、ネットワーク110を介して伝送するように構成される。従って、同一のキーワードを受信しても、検索語から抽出されたキーワードであるか、あるいはイベント発生によって抽出されたキーワードであるかによって、それぞれ異なる広告が提供されてもよい。
【0033】
また、キーワード広告サーバ120は、すでに公知となって利用されているキーワード広告サーバの構成及び機能をさらに含んでもよいが、それに関するこれ以上の詳細な説明は省略する。
【0034】
[第1実施例におけるモバイル端末機の構成及び機能]
【0035】
図2は、本発明の一実施形態におけるイベント発生に基づく広告露出を遂行するモバイル端末機の構成を示すブロック図である。以下、
図2を参照して、本発明の第1実施例におけるモバイル端末機の構成及び機能について詳細に説明する。
【0036】
図2に示されているような、本発明の第1実施例におけるモバイル端末機100は、スマートフォン、ラップトップ、パームトップ、PDAなどのIT(information technology)機器に、本発明における広告露出アプリケーション200がインストールされることによって構成される。以下では、説明及び理解の便宜のために、本発明における機能が、モバイル端末機上にインストールされた別途の広告露出アプリケーション200として実現され、広告露出アプリケーション200は、モバイル端末機のバックグラウンド上で実行され、イベント発生の検出及びイベント発生に基づくキーワード広告の露出を行うように構成される実施形態に基づいて説明するが、本発明における広告露出アプリケーション200は、別途のアプリケーションとして実現/インストール/実行されなくてもよく、特定の目的のアプリケーションのなかに、モジュールとして実現されてインストール及び実行されてもよい。従って、本発明は、広告露出アプリケーション200の実現/インストール/実行方式に限定されるものではなく、同一の機能を遂行する全てのハードウェア、ソフトウェア、及びハードウェアとソフトウェアとの組み合わせなどを含む。一方、このような広告露出アプリケーション200は、キーワード広告サーバ120(
図1)、及び/またはアプリケーション・ストアサーバのような任意のダウンロード・サーバ(図示せず)を介して、モバイル端末機100a〜100nに提供されてもよい。
【0037】
また、本発明における機能が、別途の広告露出アプリケーション200で実現される場合、広告露出アプリケーション200は、モバイル端末機100上にインストール/実行される一つ以上のアプリケーションと連動し、現在実行されているアプリケーション上でのユーザの操作によって発生したり、あるいはあらかじめ設定された条件を満たす場合に発生するイベントを検出したりするように構成される。また、本発明における広告露出アプリケーション200と連動する一つ以上のアプリケーションは、本発明における広告露出アプリケーション200の制御によって、広告露出アプリケーション200が出力する広告を露出させることができる広告露出領域を、静的及び/または動的に生成し、モバイル端末機100のディスプレイ上に、当該広告を露出させるように構成される。
【0038】
前述のような機能を遂行するために、本発明の第1実施例における広告露出アプリケーション200は、
図2に示されているように、イベント検出部202、キーワード抽出部204、広告露出部206を含んでもよい。
【0039】
本発明の一実施形態におけるイベント検出部202は、モバイル端末機100上で、あらかじめ設定された特定イベントが発生するか否かを判断し、特定イベントが発生した場合、発生したイベントを識別するためのイベント発生情報を生成する機能を遂行する。前述のように、このようなイベントとしては、ユーザの操作(例えば、選択、入力など)によって発生するユーザ操作イベントと、あらかじめ設定された特定条件(例えば、特定地域(地点)への到着、特定時刻の到達、特定状態への変更など)を満たす場合に発生する条件付きイベントであってもよい。
【0040】
例えば、地理情報提供アプリケーションが出力する地理情報画面を構成する特定コンポーネント(建物、道路、地下鉄の駅、バス乗り場のような地理的客体)に関するユーザの選択が、検出対象イベントとして設定されている場合、イベント検出部202は、地理情報画面上の特定の地理的客体が選択されたか否かをモニタリングし、特定の地理的客体が選択された場合、それに対応するイベント発生情報を生成して出力する。他の例として、特定地域(例えば、江南区)に到着することが検出対象イベントとして設定されている場合、イベント検出部202は、モバイル端末機100の位置をモニタリングして(例えば、GPS(global positioning system)情報やWiFi(wireless fidelity)情報などを活用してもよい)、モバイル端末機100の位置が特定地域に到着したと判断される場合、それに対応するイベント発生情報を生成して出力する。
【0041】
本発明におけるキーワード抽出部204は、イベント検出部202によって生成されたイベント発生情報に対応するキーワードを抽出する機能を遂行するように構成される。本発明の第1実施例における広告露出アプリケーション200は、多様な方式でイベント発生情報に対応するキーワードを抽出するように構成されてもよい。
【0042】
本発明における広告露出アプリケーション200は、複数のイベント発生情報と、当該複数のイベント発生情報にそれぞれ対応するキーワードとがマッピングされたマッピングテーブル208を含んで構成され、本発明における広告露出アプリケーション200は、マッピングテーブル208を参照して生成されたイベント発生情報に対応するキーワードを抽出するように構成され、仮に生成されたイベント発生情報に対応するキーワードがない場合は、別途のキーワードを抽出しないように構成される。
【0043】
他の方式として、本発明の第1実施例における広告露出アプリケーション200は、前述のようなマッピングテーブル208を含まず、本発明における広告露出アプリケーション200が、生成されたイベント発生情報を、所定のアルゴリズムによって処理し、キーワードを抽出するように構成されてもよい。例えば、モバイル端末機100で表示される画面を構成している特定客体の選択/再生などが、検出対象イベントとして設定されている場合、それに対応するイベント発生情報は、当該客体に関する固有識別情報を含んでもよい。このような場合、本発明における広告露出アプリケーション200は、あらかじめ設定された所定のアルゴリズムによって、イベント発生情報に含まれる当該客体の固有識別情報の少なくとも一部を抽出し、それをイベント発生情報に対応するキーワードとして抽出するように構成される。
【0044】
さらに他の方式として、本発明における広告露出アプリケーション200は、複数のイベント発生情報と、当該複数のイベント発生情報にそれぞれ対応するキーワードとがマッピングされたマッピングテーブル208を含んで構成されてもよい。そして、イベント発生情報が生成される場合、一次的にマッピングテーブル208を照会してキーワードを抽出し、イベント発生情報に対応するキーワードが、マッピングテーブル208に存在しない場合、2番目の方式と同様に、イベント発生情報に含まれる選択された客体の固有識別情報のうちの少なくとも一部を、キーワードとして抽出するように構成されてもよい。前述のような方式のうちのいずれか1つの方式により、イベント発生情報に対応するキーワードが抽出されれば、キーワード抽出部204は、抽出されたキーワードを広告露出部206に出力するように構成される。
【0045】
本発明における広告露出部206は、キーワード抽出部204によって抽出されたキーワードを、ネットワーク110を介して、キーワード広告サーバ120に伝送し、キーワード広告サーバ120から伝送される、発生したイベントにマッチングされる広告を受信し、あらかじめ設定された所定の広告露出領域(例えば、広告露出アプリケーション200と連動され、現在モバイル端末機100のディスプレイを介して画面を出力しているアプリケーションの広告露出領域)に出力する機能を遂行するように構成される。
【0046】
一方、前述のように、本発明におけるキーワード抽出部204は、イベント発生情報に対応するキーワードを抽出するために、マッピングテーブル208を利用してもよく、またはマッピングテーブル208を利用せず、イベント発生情報に含まれる選択された客体の識別情報を利用してもよく、またはマッピングテーブル208を一次的に利用し、二次的に選択された客体の識別情報を利用するように構成されてもよい。以下では、それぞれの実施形態別に、キーワード抽出過程について詳細に説明する。
【0047】
[1.マッピングテーブル208のみを利用してキーワードを抽出する実施形態]
【0048】
本発明の一実施形態におけるマッピングテーブル208は、モバイル端末機100上で発生しうる複数のイベントに関するイベント発生情報と、それぞれのイベント発生情報にマッチングされるキーワード(ここで、「キーワード」とは、前述のようなキーワード広告サーバ120において、広告のマッチングに利用されるキーワードを意味する。)をマッピングした情報が保存されているテーブルである。以下、本発明における広告露出アプリケーション200と連動する各種アプリケーションを例示することによって、本発明におけるイベント設定及びマッピングテーブル208の構成についてさらに詳細に説明する。
【0049】
[1−1)ユーザ操作イベント及びそれによるマッピングテーブル208の構成]
【0050】
ユーザ操作イベントの代表的な例として、モバイル端末機100にインストールされた特定アプリケーションの実行によって、モバイル端末機100のディスプレイ部上に出力される画面を構成するコンポーネントを、ユーザが選択する場合がある。以下、本発明における広告露出アプリケーション200と連動する具体的なアプリケーションを例示することによって、本発明におけるイベント発生に基づく広告露出について詳細に説明する。
【0051】
[1−1−1)地理情報提供アプリケーションと連動する場合]
【0052】
本発明における広告露出アプリケーション200は、ユーザのモバイル端末機100にインストールされた地理情報提供アプリケーションと連動する。前述のように、広告露出アプリケーション200の機能が、地理情報提供アプリケーション内で実現されるように構成されてもよいことは、言うまでもない。地理情報とは、地下鉄路線情報、バス路線情報、ナビゲーション情報、地図情報(例えば、デジタルマップ本体)のような地理的な情報を意味する。このような地理情報は、一般的に、地理情報アプリケーション(単一のアプリケーションであってもよく、またはそれぞれ異なる地理情報を提供する複数のアプリケーションであってもよい)によって、地理情報画面で構成され、モバイル端末機100のディスプレイ部を介して出力される。本発明における広告露出アプリケーション200は、このような地理情報画面を構成する地理的客体の全部または一部に関するユーザの選択を、モニタリング対象イベントとして設定されてもよく、それにより、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、地理情報画面上で、モニタリングの対象に設定された特定の地理的客体が、ユーザの操作によって選択されるか否かをモニタリングするように構成される。
【0053】
一方、地理情報提供アプリケーションが出力する地理情報画面上の地理的客体に関するユーザの選択が、モニタリング対象イベントとして設定される場合、当該地理的客体に対応するキーワードは、当該地理的客体の名称または住所の少なくとも一部を含んでもよい。下記表1は、地下鉄路線情報を提供する地理情報提供アプリケーションにおいて、地下鉄2号線路線情報中の各地下鉄駅をユーザの選択が可能な地理的客体とする地下鉄2号線路線情報画面について使用される、イベント情報−キーワード・マッピングテーブルの一例である。
【0054】
【表1】
【0055】
表1に示されているように、地下鉄2号線路線情報画面上で、「教大駅」に対応する地理的客体は、地理的客体#1に設定されており、その選択に対応するキーワードは、「教大」という地名にマッピングされている。同様に、「江南駅」に対応する地理的客体は、地理的客体#2に設定されており、その選択に対応するキーワードは、「江南」という地名にマッピングされている。同じように、地下鉄2号線を構成するそれぞれの駅のすべてまたは一部が地理的客体として設定され、それに対応するキーワードがマッピングされ、マッピングテーブル208が構成される。一方、実施形態を構成することにより、前述のように、キーワード広告サーバ120が、一般的なキーワード広告と、イベント発生に基づくキーワード広告とを区分するように構成される場合、イベントに対応するキーワードは、別途の識別子を利用して、識別が可能になるように設定される。例えば、表1の「江南」というキーワードは、イベント・キーワードであるか否かを識別するために、「e:江南」を設定され、キーワード広告サーバ120は、「e:江南」というキーワードが受信される場合、「e:」という識別子に基づいて、受信されたキーワードがイベント・キーワードであるか否かを識別し、識別子を除いた「江南」というイベント・キーワードにマッチングされるイベント・キーワード用広告を抽出し、モバイル端末機100に伝送するように構成される。
【0056】
一方、前述のようなマッピングテーブル208は、キーワード広告サーバ120で遂行されるキーワード広告に使用されるキーワードでなければならないので、キーワード広告サーバ120によって生成されることが好ましく、かつマッピングテーブル208は、リアルタイムでまたは周期的に、キーワード広告サーバ120からモバイル端末機100に伝送されて更新されるように構成されることが好ましい。
【0057】
表1のようなマッピングテーブル208が設定されている状態で、ユーザが、モバイル端末機100上で地理情報提供アプリケーションを駆動し、地下鉄2号線路線情報画面を見ている場合、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、地下鉄2号線路線情報画面上のモニタリング対象として設定された地理的客体が選択されるか否かを判断し、イベントが発生した場合、例えば、地理的客体#2が選択された場合、地理的客体#2が選択されたというイベント発生情報を生成し、キーワード抽出部204に出力する。
【0058】
キーワード抽出部204には、イベント検出部202から生成/出力されるイベント発生情報(地理的客体#2の選択)が入力され、キーワード抽出部204は、表1のようなマッピングテーブル208を参照して入力されたイベント発生情報にマッチングされるキーワードを抽出する。前述の例では、地理的客体#2の選択が、イベント発生情報であるので、キーワード抽出部204は、「江南」というキーワードを抽出し、広告露出部206に出力する。
【0059】
広告露出部206は、キーワード抽出部204から入力されるキーワード(江南)を、ネットワーク110を介して、キーワード広告サーバ120に伝送し、広告サーバ120から、キーワードにマッチングされる、すなわち、発生したイベントにマッチングされる広告情報を受信し、地理情報提供アプリケーションと連動して、地下鉄2号線路線情報画面上の所定の広告露出領域を介して、受信した広告を出力するように機能する。このとき、前述のように、地下鉄2号線路線情報画面上には、あらかじめ設定された広告露出領域が存在し、または広告を出力しなければならない場合(すなわち、発生したイベントにマッチングされる広告情報を受信した場合)、動的に広告露出領域が生成され、広告が出力されるように構成されてもよい。動的に広告露出領域が生成される実施形態の場合、ユーザの便宜性のために、地理情報画面上のあまり重要ではない領域(例えば、空白領域)を検出し、検出された領域上に、広告露出領域を生成する方式など、多様な技術が共に適用される。
【0060】
[1−1−2)コンテンツ提供アプリケーションと連動する場合]
【0061】
本発明における広告露出アプリケーション200は、ユーザのモバイル端末機100上に設置されたコンテンツ提供アプリケーションと連動する。前述のように、広告露出アプリケーション200の機能が、コンテンツ提供アプリケーション内で実現されるように構成されてもよいことは、言うまでもない。ここで、コンテンツとは、ニュース情報、映画情報、公演情報、旅行情報など、ネットワーク110を介してコンテンツ提供サーバ(図示せず)から、モバイル端末機100に提供される各種情報及びその内容物を総称する。一般的に、コンテンツ提供アプリケーションは、ユーザの操作によって、モバイル端末機100上で駆動される場合、ネットワーク110を介してコンテンツ提供サーバに接続し、コンテンツ提供サーバによって提供されるコンテンツ選択画面を、モバイル端末機100のディスプレイ部を介して出力し、ユーザの操作によって選択される特定コンテンツを、コンテンツ提供サーバに要請し、コンテンツ提供サーバから伝送されるコンテンツを受信し、ディスプレイ部を介して出力することによって、ユーザの所望のコンテンツを提供するように構成される。
【0062】
一般的に、コンテンツ提供サーバは、多数のコンテンツを提供するため、提供されるコンテンツを、所定の基準によってカテゴリ化し、カテゴリ別に利用可能なコンテンツリストを提供するように構成される。また、特定カテゴリの下に、サブカテゴリを設定してもよい。特に、多数かつ多種のコンテンツを提供するポータルサービスを提供する場合、このような所定のカテゴリを利用したコンテンツ選択画面を提供するのが一般的である。例えば、ニュース情報コンテンツの場合、ニュース情報は、「政治」、「社会」、「経済」、「生活/文化」、「世界」、「IT/科学」、「芸能」、「スポーツ」などのカテゴリに分類され、「経済」カテゴリの場合、「証券」、「不動産」などのサブカテゴリに分類され、「スポーツ」カテゴリの場合、「野球」、「海外野球」、「サッカー」、「海外サッカー」などのカテゴリに分類される。ユーザは、モバイル端末機100上に出力されるカテゴリ別に分類されたニュース情報リストが出力されるコンテンツ選択画面上で、自分が所望するコンテンツのタイトル(リスト上に表示された当該コンテンツを指示する表示)を選択することによって、所望のコンテンツを提供される。このような場合、コンテンツ提供サーバによって提供されるコンテンツ選択画面は、ユーザの選択が可能な特定カテゴリを選択するためのカテゴリ選択客体と、特定コンテンツを選択するためのコンテンツ選択客体とから構成される。コンテンツ選択客体の場合、コンテンツ提供サーバによって提供されるコンテンツリストが、動的に変化するので、マッピングテーブルをあらかじめ構成することが容易ではない。一方、コンテンツ選択画面上に表示されるカテゴリ選択客体の場合、カテゴリ分類基準自体を変更しない限り、ほとんど変更されないので、それに対応するマッピングテーブルを、事前に構成することができる。少なくとも、ユーザが選択するカテゴリの場合、ユーザの関心事項を一定程度反映するものであるので、本発明は、このような点に着眼し、コンテンツ選択画面上のカテゴリ選択客体の選択をイベントとして設定し、カテゴリ名称のうち少なくとも一部を、特定カテゴリ選択にマッチングされるキーワードとしてマッピングすることによって、ユーザあつらえ型(user−customized)広告を提供するように構成される。下記表2は、ニュース情報コンテンツを提供するコンテンツ提供アプリケーションにおいて、ニュース情報コンテンツ選択画面上に表示されるカテゴリ選択ボタンが、ユーザの選択が可能なカテゴリ選択客体として存在し、カテゴリ選択客体の選択が、イベントとして設定された例について使用されるイベント情報−キーワード・マッピングテーブルの一例である。カテゴリ選択客体に対応するキーワードは、カテゴリ名称の全部または一部を含んでもよい。
【0063】
【表2】
【0064】
また、表2に示されるように、「経済」というカテゴリに、「不動産」、「証券」というサブカテゴリが存在する場合、それに関するイベント情報−キーワード・マッピングがマッピングテーブルに追加される。例えば、「経済」カテゴリ下の「不動産」カテゴリ選択ボタンは、カテゴリ選択客体#(2−1)に設定され、それにマッチングされるキーワードは、「不動産」と設定され、「経済」カテゴリ下の「証券」カテゴリ選択ボタンは、カテゴリ選択客体#2−2に設定され、それにマッチングされるキーワードは、「証券」と設定される。
【0065】
表2のようなマッピングテーブル208が設定されている状態で、ユーザが、モバイル端末機100上でコンテンツ提供アプリケーションを駆動し、ニュース情報コンテンツ選択画面を見ている場合、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、ニュース情報コンテンツ選択画面上のモニタリング対象として設定されたコンテンツ・カテゴリ選択客体が選択されるか否かを判断し、イベントが発生する場合、例えば、カテゴリ選択客体#(2−2)が選択される場合、カテゴリ選択客体#(2−2)が選択されたというイベント発生情報を生成し、キーワード抽出部204に出力する。
【0066】
キーワード抽出部204は、イベント検出部202から生成/出力されるイベント発生情報(カテゴリ選択客体#(2−2)の選択)を入力され、表2のようなマッピングテーブル208を参照し、入力されたイベント発生情報にマッチングされるキーワードを抽出する。前述の例で、カテゴリ選択客体#(2−2)の選択が、イベント発生情報であるので、キーワード抽出部204は、「証券」というキーワードを抽出し、広告露出部206に出力する。
【0067】
広告露出部206は、キーワード抽出部204から入力されるキーワード(証券)を、ネットワーク110を介して、キーワード広告サーバ120に伝送し、広告サーバ120から、キーワードにマッチングされる、すなわち、発生したイベントにマッチングされる広告情報を受信し、コンテンツ提供アプリケーションと連動し、所定の広告露出領域を介して、受信された広告を出力する。
【0068】
一方、コンテンツ提供アプリケーションのうち、旅行情報コンテンツを提供する旅行情報コンテンツ提供アプリケーションの場合、前述のような地理情報提供アプリケーションでのイベント発生検出アルゴリズム、及び/またはコンテンツ提供アプリケーションでのイベント発生検出アルゴリズムが適用される。例えば、旅行情報コンテンツ提供アプリケーションが、旅行に関する地理情報を出力している場合、地理情報画面上の地理的客体が選択されたときに、イベントが発生したと判断され、旅行情報がカテゴリ化されて提供される場合、カテゴリ選択客体が選択されたときにイベントが発生したと判断される。
【0069】
他方、コンテンツ提供アプリケーションのうち、映画情報コンテンツを提供する映画情報コンテンツ提供アプリケーションの場合、前述のようなコンテンツ提供アプリケーションでのイベント発生検出アルゴリズム、及び/または後述するコンテンツ再生アプリケーションでのイベント発生検出アルゴリズムが適用される。例えば、映画情報がカテゴリ化されてリスティングされる場合、カテゴリ選択客体が選択されたときに、イベントが発生したと判断され、かつ/または画面上にリスティングされた特定映画情報が選択されたときに、イベントが発生したと判断されてもよい。ユーザの操作によって、特定映画情報が選択される場合、モバイル端末機100は、選択された映画情報(例えば、映画タイトルの少なくとも一部など)を、キーワード広告サーバ120に伝送し、キーワード広告サーバ120は、受信した映画情報にマッチングされる広告、または映画関連アプリケーション(例えば、CGVアプリケーション)の広告を、モバイル端末機100に伝送したり、あるいは映画情報コンテンツ提供アプリケーションのコンテンツを補完することができる他のアプリケーションまたはウェブページへのリンクを、広告として伝送したりしてもよい。
【0070】
[1−1−3)コンテンツ再生アプリケーションと連動する場合]
【0071】
本発明における広告露出アプリケーション200は、ユーザのモバイル端末機100上にインストールされたコンテンツ再生アプリケーションと連動する。前述のように、広告露出アプリケーション200の機能がコンテンツ再生アプリケーション内で実現されるように構成されてもよいことは、言うまでもない。コンテンツ再生アプリケーションとは、イメージ、動画、音楽などのマルチメディア・コンテンツを再生するためのアプリケーションであり、モバイル端末機100に保存されているマルチメディア・コンテンツ、及び/またはコンテンツ提供サーバ(図示せず)から伝送されるマルチメディア・コンテンツを再生する機能を遂行することができる。このようなコンテンツ再生アプリケーションの例として、美術作品鑑賞アプリケーション、映画鑑賞アプリケーション、音楽鑑賞アプリケーション、電子ブック鑑賞アプリケーションなどがある。
【0072】
コンテンツ再生アプリケーションに関するマッピングテーブルは、前述の方式と異なり、動的に生成される。例えば、再生コンテンツ選択画面を構成/出力する際に、指定された経路に保存されたマルチメディア・コンテンツのメタデータ、またはコンテンツ提供サーバから伝送されるマルチメディア・コンテンツのメタデータなどを参照し、再生コンテンツ選択画面を構成するコンテンツ選択客体と、それに対応するコンテンツの名称(タイトル)の少なくとも一部とを動的にマッピングすることによって、マッピングテーブルを生成してもよい。また、コンテンツ再生アプリケーションが指定された経路に存在するマルチメディア・コンテンツのみを限定的に再生する場合、マッピングテーブルは、前述のように、静的にサーバ側で生成されて提供される。
【0073】
下記表3は、電子ブックコンテンツを再生するコンテンツ再生アプリケーションにおいて、電子ブックコンテンツ選択画面上に表示されるコンテンツ選択ボタンが、ユーザの選択が可能なコンテンツ選択客体として存在し、コンテンツ選択客体の選択が、イベントとして設定された例について使用されるイベント情報−キーワード・マッピングテーブルの一例である。コンテンツ選択客体に対応するキーワードは、コンテンツ名称の全部または一部を含むか、あるいはコンテンツ著作者の名称(全部または一部)を含んでもよい。
【0074】
【表3】
【0075】
表3のようなマッピングテーブル208が設定されている状態で、ユーザが、モバイル端末機100上でコンテンツ再生アプリケーションを駆動し、再生コンテンツ選択画面を見ている場合、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、再生コンテンツ選択画面上のモニタリング対象として設定されたコンテンツ選択客体が選択されるか否かを判断し、イベントが発生した場合、例えば、コンテンツ選択客体#2が選択された場合、コンテンツ選択客体#2が選択されたというイベント発生情報を生成し、キーワード抽出部204に出力する。
【0076】
キーワード抽出部204は、イベント検出部202から生成/出力されるイベント発生情報(コンテンツ選択客体#2の選択)を入力され、表3のようなマッピングテーブル208を参照し、入力されたイベント発生情報にマッチングされるキーワードを抽出する。前述の例では、コンテンツ選択客体#2の選択がイベント発生情報であるので、キーワード抽出部204は、コンテンツ選択客体#2に対応するコンテンツの名称(タイトル)である「XXXX」というキーワードを抽出し、広告露出部206に出力する。
【0077】
広告露出部206は、キーワード抽出部204から入力されるキーワード(XXXX)を、ネットワーク110を介してキーワード広告サーバ120に伝送し、広告サーバ120からキーワードにマッチングされる、すなわち、発生したイベントにマッチングされる広告情報を受信し、コンテンツ再生アプリケーションと連動し、所定の広告露出領域を介して、受信した広告を出力する。
【0078】
以上、モバイル端末機100にインストールされて実行される何種類かのアプリケーションに基づいて例示的に説明したが、本発明は、それらに限定されるものではなく、多様なアプリケーション(または、アプリケーション内の特定機能)と連動して使用されてもよいことは、当業者に自明であろう。
【0079】
[1−2)条件付きイベント及びマッピングテーブルの構成]
【0080】
前述のように、条件付きイベントとは、あらかじめ設定された条件が充足される場合、自動的に発生するイベントを意味する。条件付きイベントの代表的な例として、モバイル端末機100が、あらかじめ設定された特定場所に進入する場合を条件にする条件付きイベント、モバイル端末機100上で、特定コンテンツの再生、または特定アプリケーションの実行が起こることを条件にする条件付きイベント、特定時刻(例えば、午後3時)に至ることを条件にする条件付きイベントなどがある。
【0081】
モバイル端末機100があらかじめ設定された特定場所に進入する場合を条件にする条件付きイベントの場合、それにマッチングされるキーワードは、当該特定場所の名称または住所の少なくとも一部を含んでいてもよい。また、モバイル端末機100上で、特定コンテンツの再生または特定アプリケーションの実行が、あらかじめ設定された条件を満たすことによって起こる条件付きイベントの場合、それにマッチングされるキーワードは、特定コンテンツまたはアプリケーションの名称の少なくとも一部を含んでいてもよい。一方、前述のようなコンテンツ再生アプリケーションの場合、再生されるコンテンツが自動的に変更される場合(例えば、イメージのスライドショー機能選択、または再生リストに基づく音楽コンテンツの連続再生など)、自動的に現在再生されているコンテンツに対応するキーワードが、キーワード広告サーバ120に伝送され、キーワード広告サーバ120から、現在再生されているコンテンツに対応するキーワード広告を受信して出力するように構成されてもよい。また、特定時刻に至ることを条件にする条件付きイベントの場合、特定時刻が、キーワードとしてマッピングされる。
【0082】
[2.選択された客体の識別情報に基づいて、キーワードを抽出する実施形態]
【0083】
一方、前述のように、本発明における広告露出アプリケーション200が、前述のようなマッピングテーブル208を含まず、生成されたイベント発生情報を、所定のアルゴリズムによって処理し、キーワードを抽出するように構成されてもよい。以下、本発明における広告露出アプリケーション200と連動する具体的なアプリケーションの例示を介して、イベント発生情報自体からキーワードを抽出し、それに基づいて、広告を露出させる実施形態について具体的に説明する。キーワードを抽出する方式を除けば、マッピングテーブル208を使用する実施形態と同一であるので、以下、キーワード抽出方式を中心に説明し、重複する内容の説明は省略する。
【0084】
[2−1)ユーザ操作イベント]
【0085】
ユーザ操作イベントの場合、本実施形態における広告露出アプリケーション200は、ユーザの操作によって選択される客体、または再生されるコンテンツの識別情報(名称、ファイル名、タイトルなど)を中心に、キーワードを抽出するように構成される。
【0086】
[2−1−1)地理情報提供アプリケーションと連動する場合]
【0087】
広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、地理情報画面上でモニタリング対象として設定された特定地理的客体が、ユーザの操作によって選択されるか否かをモニタリングするように構成される。
【0088】
ユーザが、モバイル端末機100上で地理情報提供アプリケーションを駆動し、地下鉄2号線路線情報画面を見ている場合、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、地下鉄2号線路線情報画面上のモニタリング対象として設定された地理的客体が選択されるか否かを判断し、イベントが発生した場合、例えば、「駅三駅」に当該地理的客体が選択された場合、「駅三駅」という地理的客体が選択されたというイベント発生情報を生成し、キーワード抽出部204に出力する。このとき、生成されるイベント発生情報は、選択された客体の識別情報(例えば、「駅三駅」に該当する地理的客体の名称として、「駅三駅」)を含んでもよい。すなわち、その場合、生成されるイベント発生情報は、「地下鉄2号線路線情報上で、『駅三駅』という客体が選択される」という内容を含むことになる。
【0089】
キーワード抽出部204は、イベント検出部202から生成/出力されるイベント発生情報を入力され、入力されたイベント発生情報を分析し、キーワードを抽出する。実施形態を実現することにより、キーワード抽出部204は、イベント発生情報に含まれた選択された客体の識別情報を基に、キーワードを抽出することができる。前述の例において、選択された客体が「駅三駅」という識別情報を有しているので、キーワード抽出部204は、「駅三駅」または、「駅三」というキーワードを抽出する。実施形態を構成することにより、キーワード抽出部204は、選択された客体の識別情報に関する形態素分析を遂行することができ、形態素分析結果によって、複数のキーワードが抽出される。複数のキーワードが抽出される場合、実施形態によって、抽出された複数のキーワード全部を出力することもでき、または抽出された複数のキーワードのうち一部を出力するように構成されてもよい。
【0090】
広告露出部206は、キーワード抽出部204から入力されるキーワード(駅三、駅三駅など)を、ネットワーク110を介してキーワード広告サーバ120に伝送し、広告サーバ120から、キーワードにマッチングされる、すなわち、発生したイベントにマッチングされる広告情報を受信し、地理情報提供アプリケーションと連動し、地下鉄2号線路線情報画面上の所定の広告露出領域を介して、受信された広告を出力するように機能する。
【0091】
[2−1−2)コンテンツ提供アプリケーションと連動される場合]
【0092】
本発明による広告露出アプリケーション200は、ユーザのモバイル端末機100上に設置されたコンテンツ提供アプリケーションと連動される。ユーザが、モバイル端末機100上で、コンテンツ提供アプリケーションを駆動し、ニュース情報コンテンツ選択画面を見ている場合、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、ニュース情報コンテンツ選択画面上のモニタリング対象に設定されたコンテンツ・カテゴリ選択客体が、選択されるか否かを判断する。そして、イベントが発生する場合、例えば、「不動産」という識別情報を有しているカテゴリ選択客体が選択される場合、「不動産」という識別情報を有するカテゴリ選択客体が選択されたというイベント発生情報を生成し、キーワード抽出部204に出力する。キーワード抽出部204は、イベント検出部202から生成/出力されるイベント発生情報を入力され、イベント発生情報を処理し、「不動産」というキーワードを抽出する。
【0093】
ニュース・コンテンツ提供アプリケーションと同様に、旅行情報コンテンツ提供アプリケーション、映画情報コンテンツ提供アプリケーションのようなコンテンツ提供アプリケーションの場合、ユーザが、コンテンツ選択画面上に表示される特定客体(カテゴリ選択客体またはコンテンツ客体)を選択する場合、選択された特定客体の識別情報(または識別情報の一部)がキーワードとして抽出される。
【0094】
[2−1−3)コンテンツ再生アプリケーションと連動する場合]
【0095】
ユーザが、モバイル端末機100上で、コンテンツ再生アプリケーションを駆動し、再生コンテンツ選択画面を見ている場合、広告露出アプリケーション200のイベント検出部202は、再生コンテンツ選択画面上のモニタリング対象に設定されたコンテンツ選択客体が選択されるか否かを判断し、イベントが発生した場合、例えば、「ロード・オブ・ザ・リング−1」というコンテンツ識別情報を有するコンテンツが、再生対象コンテンツに選択された場合、イベント検出部202は、選択されたコンテンツの識別情報、すなわち、「ロード・オブ・ザ・リング−1」というコンテンツ識別情報の少なくとも一部を含むイベント発生情報を生成し、キーワード抽出部204に出力する。このような再生対象コンテンツの識別情報は、再生対象コンテンツのファイル名及び/または再生対象コンテンツのメタ情報(またはメタ情報の一部)であってもよい。キーワード抽出部204は、イベント発生情報に含まれる再生対象コンテンツの識別情報を処理し、キーワードを抽出する。
【0096】
以上で説明したように、本発明における広告露出アプリケーション200は、別途のマッピングテーブル208を利用せず、ユーザのモバイル端末機100上に現在出力されている画面を構成している客体のうち、特定の客体がユーザの操作によって選択される場合、選択された客体の識別情報を、所定のアルゴリズムを利用して、抽出及び処理してキーワードを抽出するように構成される。
【0097】
[2−2)条件付きイベント]
【0098】
一方、前述のような条件付きイベントを処理する際において、本発明における広告露出アプリケーション200のキーワード抽出部204は、モニタリング対象として設定された条件付きイベントが発生するか否かを判断し、あらかじめ設定された条件が充足され、条件付きイベントが発生した場合、当該条件(またはその一部)をキーワードとして抽出するように構成される。例えば、特定場所に進入することを条件にする条件付きイベントが発生した場合、特定場所の識別情報(名称、住所など)がキーワードとして抽出され、特定コンテンツの再生、または特定アプリケーションの実行を条件にする条件付きイベントの場合、再生される特定コンテンツの識別情報、または実行されるアプリケーションの識別情報がキーワードとして抽出され、特定時刻(例えば、午後3時)に至ることを条件にする条件付きイベントの場合、特定時刻がキーワードとして抽出される。
【0099】
また、前述のようなコンテンツ再生アプリケーションの場合、再生されるコンテンツが自動的に変更される場合(例えば、イメージのスライドショー機能選択、または再生リストに基づく音楽コンテンツの連続再生など)、自動的に現在再生されているコンテンツに対応するキーワードが、キーワード広告サーバ120に伝送され、キーワード広告サーバ120から、現在再生されているコンテンツに対応するキーワード広告を受信して出力するように構成されてもよい。
【0100】
[3.マッピングテーブル208を一次的に利用して、二次的に選択された客体の識別情報を利用してキーワードを抽出する実施形態]
【0101】
このような実施形態の場合、本発明における広告露出アプリケーション200は、マッピングテーブル208を含んで構成され、イベント検出部202は、ユーザ操作イベントにおいて、ユーザの操作によって選択されるか、あるいは再生される客体の識別情報を含むイベント発生情報、または条件付きイベントにおいて充足された条件を含むイベント発生情報を生成するように構成される。キーワード抽出部204は、一次的にマッピングテーブル208を参照して発生したイベントに対応するキーワードを抽出し、対応するキーワードが、マッピングテーブル208に存在しない場合、二次的にイベント発生情報に含まれる客体識別情報または条件情報に基づいて、キーワードを抽出するように構成される。例えば、前述のようなニュース・コンテンツ提供アプリケーションの場合、コンテンツ選択画面を構成するカテゴリ選択客体に関するマッピングテーブル208だけが存在することがある。このような場合、ユーザがコンテンツ選択画面上で、特定カテゴリ選択客体を選択する場合、キーワード抽出部204は、マッピングテーブル208を参照してキーワードを抽出する。一方、ユーザが、コンテンツ選択画面上で、特定コンテンツを提供されるために、特定コンテンツ選択客体を選択する場合、キーワード抽出部204は、一次的にイベント発生情報とマッピングテーブル208とを参照し、キーワード抽出を試みるが、それに対応するキーワードが、マッピングテーブル208に存在しないので、キーワード抽出部204は、二次的にイベント発生情報に含まれる選択された客体の識別情報に基づいて、キーワードを抽出する。このような方式で、実施形態を実現する場合、カテゴリ自体は、ほとんど変化しないが、提供されるコンテンツが動的に変化するニュース・コンテンツ提供アプリケーション、映画情報提供アプリケーションなどのコンテンツ提供アプリケーション、美術作品鑑賞アプリケーション、映画鑑賞アプリケーション、音楽鑑賞アプリケーション、電子ブック鑑賞アプリケーションなどのコンテンツ再生アプリケーションにおいて、効率的なキーワード広告を遂行することができる効果を期待することができる。
【0102】
一方、このような実施形態において、本発明におけるキーワード抽出部204は、マッピングテーブルに基づく一次キーワード抽出と、選択された客体識別情報に基づく二次キーワード抽出とを選択的に遂行するように構成されてもよい。例えば、本発明におけるキーワード抽出部204は、キーワード抽出設定によって、一次キーワード抽出または二次キーワード抽出のうち、いずれか1つのキーワード抽出のみを遂行するように構成される。このような場合、キーワード抽出設定は、ネットワーク110を介して、キーワード広告サーバ120から伝送される設定情報によって設定され、またはユーザの操作によって設定されてもよい。他の例として、本発明におけるキーワード抽出部204は、一次キーワード抽出の場合には常時遂行し、二次キーワード抽出の場合には、あらかじめ設定された条件が満足される場合に限って遂行するように構成され、それと反対に、二次キーワード抽出を常時遂行し、一次キーワード抽出の場合は、あらかじめ設定された条件が満足される場合に限って遂行するように構成されてもよい。例えば、連動する特定アプリケーションの実行が条件に設定されている場合、前述のような地理情報提供アプリケーションが実行されているとき、一次キーワード抽出のみを遂行し、前述のようなコンテンツ情報提供アプリケーションまたはコンテンツ再生アプリケーションが実行されるとき、一次キーワード抽出と二次キーワード抽出とをいずれも遂行するように構成されてもよい。または、他の例として、特定時間帯には、一次キーワード抽出のみを遂行し、他の時間帯には、一次キーワード抽出と、二次キーワード抽出とをいずれも遂行するように構成されてもよい。すなわち、本発明におけるキーワード抽出部204が、特定条件によって、一次キーワード抽出及び/または二次キーワード抽出を遂行するように構成されてもよく、このような条件は、必要に応じて多様に構成されてもよく、特定実施形態に限定されるものではない。
【0103】
[第2実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムの構成及び機能]
【0104】
図3は、本発明の他の一実施形態におけるイベント発生に基づく広告露出システムの概略的な構成ブロック図である。
図1及び
図2に示された第1実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムと、
図3に示された第2実施例によるイベント発生に基づく広告露出システムは、全般的に類似した機能を遂行する。ただし、第2実施例の場合、第1実施例と異なり、発生したイベントにマッチングされるキーワードを、モバイル端末機100a〜100nで抽出せず、ネットワーク110上のキーワード抽出サーバ124で遂行するように構成される。従って、重複する構成及び機能に関する説明は省略し、差異を中心に、第2実施例について説明する。
【0105】
キーワード抽出機能を、キーワード抽出サーバ124が担当することになるので、第2実施例におけるモバイル端末機100a〜100nの広告露出アプリケーションは、第1実施例における広告露出アプリケーションのうち、キーワード抽出部204(
図2)及びマッピングテーブル208(
図2)が省略される。
【0106】
第2実施例におけるキーワード抽出サーバ124は、モバイル端末機100a〜100nから伝送されるイベント発生情報を受信し、イベント発生情報に基づいて発生したイベントに対応するキーワードを抽出する機能を遂行する。前述の第1実施例と同様に、このようなキーワード抽出は、3種類の方式のうちいずれか1つの方式で遂行される。i)第1に、本発明におけるキーワード抽出サーバ124は、データベース122に保存されているキーワード・マッピングテーブルを参照し、発生したイベントにマッチングされるキーワードを抽出するように構成される。ii)第2に、本発明におけるキーワード抽出サーバ124は、別途のマッピングテーブルを含まず、モバイル端末機100a〜100nから伝送されるイベント発生情報に含まれた選択/再生客体の識別情報または条件情報を処理し、キーワードを抽出するように構成されてもよい。iii)第3に、本発明におけるキーワード抽出サーバ124は、前述のように、一次的にマッピングテーブルを参照してキーワードを抽出し、二次的にイベント発生情報に含まれる選択/再生客体の識別情報または条件情報を処理し、キーワードを抽出するように構成されてもよい。前述のいずれか1つの方式によってキーワードが抽出されると、キーワード抽出サーバ124は、抽出されたキーワードを、キーワード広告サーバ120に伝送する。
【0107】
キーワード広告サーバ120は、キーワード抽出サーバ124から伝送されるモバイル端末機100a〜100nの識別情報及びキーワードを受信し、受信したキーワードにマッチングされる広告を、データベース122から抽出し、モバイル端末機100a〜100nの識別情報に基づいて、モバイル端末機100a〜100nに当該広告を伝送するように構成される。
【0108】
前述のようなキーワード抽出サーバ124と、キーワード広告サーバ120は、物理的及び/または論理的に分離して構成されもし、または物理的及び/または論理的に統合されて構成されてもよい。
【0109】
[第1実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムの動作過程の一例]
【0110】
図4は、本発明の一実施形態におけるイベント発生に基づく広告露出システムの動作過程を示したフローチャートである。以下、
図4を参照し、第1実施例によるイベント発生に基づく広告露出システムの動作過程について詳細に説明する。
【0111】
まず、モバイル端末機100a〜100nは、モバイル端末機上で、あらかじめ設定されたイベント(ユーザ操作イベント及び/または条件付きイベント)が発生するか否かを判断する(S400)。前述のように、本発明における広告露出機能が、別途の広告露出アプリケーション200で実現され、バックグラウンドで実行されている場合、持続的なイベント発生の有無が判断され、本発明における広告露出機能が、特定アプリケーションの一部機能として実現されている場合、その特定アプリケーションが実行されている場合に限り、イベント発生いかんが判断されるのである。
【0112】
判断の結果、イベントが発生した場合、モバイル端末機100a〜100nは、発生したイベントを識別するためのイベント発生情報を生成し(S402)、発生したイベントにマッチングされるキーワードを抽出する(S404)。このとき、前述のように、本発明におけるモバイル端末機100a〜100nは、i)モバイル端末機100a〜100nに保存されたマッピングテーブル208を参照し、発生したイベントにマッチングされるキーワードを抽出するか、あるいはii)イベント発生情報に含まれる選択/再生客体の識別情報、または条件情報に基づいて、キーワードを抽出するか、あるいはiii)一次的にマッピングテーブル208を参照してキーワードを抽出し、二次的に選択/再生客体の識別情報または条件情報に基づいて、キーワードを抽出してもよい。
【0113】
発生したイベントにマッチングされるキーワードが抽出されれば、モバイル端末機100a〜100nは、抽出されたキーワードを、ネットワーク110を介してキーワード広告サーバ120に伝送し(S406)、キーワード広告サーバ120は、モバイル端末機100a〜100nから伝送されるキーワードを受信し、それにマッチングされる広告情報をデータベース122から抽出する(S408)。一方、キーワードが複数のサブキーワードで構成されている場合、キーワード広告サーバ120は、キーワードを複数のサブキーワードに分離し、サブキーワードの優先順位、重要度などにより、適切な広告情報を抽出する。
【0114】
発生したイベントにマッチングされる広告情報が抽出されれば、キーワード広告サーバ120は、抽出された広告情報を、ネットワーク110を介して、モバイル端末機100a〜100nに伝送し(S410)、モバイル端末機100a〜100nは、それを受信し、あらかじめ設定された広告露出領域を介して受信された広告を出力する(S412)。
【0115】
[第2実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムの動作過程の一例]
【0116】
図5は、本発明の他の一実施形態におけるイベント発生に基づく広告露出システムの動作過程を示したフローチャートである。以下、
図5を参照し、第2実施例におけるイベント発生に基づく広告露出システムの動作過程について詳細に説明する。前述のように、本発明の第2実施例は、キーワード抽出機能をネットワーク上のキーワード抽出サーバ124で遂行するように構成されるという点において第1実施例と異なる。
【0117】
まず、モバイル端末機100a〜100nは、モバイル端末機上で、あらかじめ設定されたイベント(ユーザ操作イベント及び/または条件付きイベント)が発生するか否かを判断し(S500)、イベントが発生した場合、発生したイベントを識別するためのイベント発生情報を生成し(S502)、ネットワーク110を介して、キーワード抽出サーバ124に伝送する(S504)。
【0118】
キーワード抽出サーバ124は、イベント発生情報を受信し、受信したイベント発生情報に基づいて発生したイベントに対応するキーワードを抽出する(S506)。このとき、前述のように、本発明におけるキーワード抽出サーバ124は、i)キーワード抽出サーバ124に保存されたマッピングテーブル208を参照し、発生したイベントにマッチングされるキーワードを抽出するか、あるいはii)受信したイベント発生情報に含まれる選択/再生客体の識別情報または条件情報に基づいて、キーワードを抽出するか、あるいはiii)一次的にマッピングテーブル208を参照してキーワードを抽出し、二次的に選択/再生客体の識別情報または条件情報に基づいて、キーワードを抽出してもよい。
【0119】
発生したイベントにマッチングされるキーワードが抽出されれば、キーワード抽出サーバ124は、抽出されたキーワードを、キーワード広告サーバ120に伝送し(S508)、キーワード広告サーバ120は、受信したキーワードにマッチングされる広告情報を抽出し(S510)、それをネットワーク110を介して、モバイル端末機100a〜100nに伝送する(S512)。
【0120】
モバイル端末機100a〜100nは、キーワード広告サーバ120から伝送される発生したイベントにマッチングされる広告を受信し、あらかじめ設定された広告露出領域を介して、受信した広告を出力する(S514)。
【0121】
本発明における実施形態は、多様なコンピュータ手段を介して遂行されるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読取可能な媒体に記録される。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを、単独でまたは組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものや、コンピュータ・ソフトウェア当業者に公知であって使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、プロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD(compact disc)−ROM(read−only memory)、DVD(digital versatile disc)のような光記録媒体(optical media)、フロプティカル・ディスク(floptical disk)のような磁気光媒体(magneto−optical media)、及びROM(read−only memory)、RAM(random−access memory)、フラッシュメモリのようなプログラム命令を保存して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置、が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって設けられるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。前述のハードウェア装置は、本発明の動作を遂行するために、一つ以上のソフトウェア・モジュールとして作動するように構成されてもよく、その逆も同様である。
【0122】
以上、本発明では、具体的な構成要素のような特定の事項、限定された実施形態及び図面に基づいて説明したが、それらは、本発明のより全般的な理解の一助とするために提供されたものであり、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する分野における当業者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能であろう。
【0123】
従って、本発明の思想は、説明された実施形態に限って決まるものではなく、特許請求の範囲の記載だけではなく、当該特許請求の範囲の記載と均等であるか等価的な変形である全てのものは、本発明の思想の範疇に属するものである。