特許第5918270号(P5918270)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特許5918270ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置
<>
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000002
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000003
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000004
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000005
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000006
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000007
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000008
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000009
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000010
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000011
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000012
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000013
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000014
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000015
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000016
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000017
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000018
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000019
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000020
  • 特許5918270-ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5918270
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月18日
(54)【発明の名称】ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/436 20110101AFI20160428BHJP
【FI】
   H04N21/436
【請求項の数】18
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-549368(P2013-549368)
(86)(22)【出願日】2012年1月13日
(65)【公表番号】特表2014-507862(P2014-507862A)
(43)【公表日】2014年3月27日
(86)【国際出願番号】KR2012000341
(87)【国際公開番号】WO2012096546
(87)【国際公開日】20120719
【審査請求日】2015年1月13日
(31)【優先権主張番号】61/432,779
(32)【優先日】2011年1月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルマ,ロチャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ルーク
【審査官】 矢野 光治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−004155(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0154386(US,A1)
【文献】 特開2007−325096(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピアツーピア(peer-to-peer)ネットワークで、シンクデバイスとソースデバイスの通信を行う方法において、
前記ソースデバイスから受信するAVデータを制御するためのユーザの入力を前記シンクデバイスで受信するステップと、
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージを前記シンクデバイスで生成するステップと、
前記シンクデバイスが、前記メッセージを、前記ソースデバイスと前記シンクデバイスとのリンクを通じて、前記ソースデバイスへ伝送するステップと、を含み、
前記AVデータを制御することは、前記シンクデバイスにおける前記AVデータの表示を前記ソースデバイスで制御することであり、
前記AVデータを制御するためのメッセージは、ユーザインタフェース装置のタイプに関する情報を含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記ソースデバイスに提供するステップと、
前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を伝送するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記パラメータ情報は、RTSP(Real Time Service Protocol)メッセージ内に含まれることを特徴とする請求項2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記提供するステップ及び伝送するステップは、性能交渉手順で行われることを特徴とする請求項2に記載の通信方法。
【請求項5】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、座標、ズームの倍率、スクロール量、回転量及びアスキーコードのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項6】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、ユーザインターフェース装置(Human Interface Device)のインターフェースタイプを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項7】
ピアツーピア(peer-to-peer)ネットワークで、ソースデバイスとシンクデバイスの通信を行う方法において、
ユーザの入力に基づいて、シンクデバイスで生成されるメッセージを、前記シンクデバイスから受信するステップと、
前記受信されたメッセージに基づいて、前記ソースデバイスで前記シンクデバイスのAVデータの表示を制御するステップと、を含み、
前記メッセージは、前記ソースデバイスと前記シンクデバイスとのリンクを通じて受信され
前記シンクデバイスで生成されるメッセージは、ユーザインタフェース装置のタイプに関する情報を含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項8】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記シンクデバイスに要請するステップと、
前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を受信するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の通信方法。
【請求項9】
前記パラメータ情報は、RTSP(Real Time Service Protocol)内に含まれることを特徴とする請求項に記載の通信方法。
【請求項10】
ピアツーピア(peer-to-peer)ネットワークで通信を行うシンクデバイスにおいて、
ースデバイスから受信するAVデータを制御するためのユーザの入力を前記シンクデバイスで受信するユーザ入力受信部と、
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージを前記シンクデバイスで生成するメッセージ生成部と、
前記シンクデバイスが、前記メッセージを、前記ソースデバイスと前記シンクデバイスとのリンクを通じて、前記ソースデバイスへ伝送するメッセージ送信部と、を備え
前記AVデータを制御することは、前記シンクデバイスにおける前記AVデータの表示を前記ソースデバイスで制御することであり、
前記AVデータを制御するためのメッセージは、ユーザインタフェース装置のタイプに関する情報を含む、
ことを特徴とする通信デバイス。
【請求項11】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記ソースデバイスに提供する性能情報提供部と、
前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を伝送するパラメータ情報伝送部と、をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記パラメータ情報は、RTSP(Real Time Service Protocol)メッセージ内に含まれることを特徴とする請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項13】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、座標、ズームの倍率、スクロール量、回転量及びアスキーコードのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項10に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、ユーザインターフェース装置(Human Interface Device)のインターフェースタイプを含むことを特徴とする請求項10に記載の通信デバイス。
【請求項15】
ピアツーピア(peer-to-peer)ネットワークで通信を行うソースデバイスにおいて、
ユーザの入力に基づいて、シンクデバイスで生成されるメッセージを、前記シンクデバイスから受信するメッセージ受信部と、
前記受信されたメッセージに基づいて、前記ソースデバイスで前記シンクデバイスのAVデータの表示を制御するデータ制御部と、を備え、
前記メッセージは、前記ソースデバイスと前記シンクデバイスとのリンクを通じて受信され
前記シンクデバイスで生成されるメッセージは、ユーザインタフェース装置のタイプに関する情報を含む、
ことを特徴とする通信デバイス。
【請求項16】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記シンクデバイスに要請する性能情報要請部と、
前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を受信するパラメータ情報受信部と、をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の通信デバイス。
【請求項17】
前記パラメータ情報は、RTSP(Real Time Service Protocol)内に含まれることを特徴とする請求項16に記載の通信デバイス。
【請求項18】
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法を具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイファイダイレクト通信方式におけるシンクデバイスからソースデバイスにユーザの入力を送信するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイファイダイレクト通信方式は、既存のワイファイ方式とは異なり、ワイファイデバイスが、ホームネットワーク、オフィスネットワーク及びホットスポットネットワークに参与せずとも、互いにピアツーピア(peer-to-peer)で連結可能な技術であって、ワイファイ連合により提案された。
【0003】
従来のワイファイダイレクト通信方式では、単純にAVデータをディスプレイする装置に過ぎないシンクデバイスは、AVデータを制御するためのユーザの入力を受信できなかった。したがって、ユーザがAVデータを制御するためには、ソースデバイスに命令語を入力しなければならなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ソースデバイスからシンクデバイスへ伝送するAVデータを制御するためのユーザの入力を、常にソースデバイスに入力しなければならない不都合を解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、ワイファイダイレクト通信方式を使用するソースデバイスとシンクデバイスにおいて、AVデータを制御するためのユーザの入力をシンクデバイスで受信し、受信したユーザの入力をソースデバイスへ伝送する。
【発明の効果】
【0006】
ワイファイダイレクトネットワーク内のシンクデバイスで、AVデータを制御するためのユーザの入力を直接受信し、受信されたユーザの入力をソースデバイスへ伝送することによって、AVデータを制御するための命令語をソースデバイスに入力しなければならない不都合を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態によるシンクデバイスとソースデバイスの通信方式を説明するための概念図である。
図2】本発明の一実施形態によるシンクデバイスとソースデバイスの通信を行う手順を示すフローチャートである。
図3】本発明の他の実施形態によるソースデバイスとシンクデバイスの通信を行う手順を示すフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態によるソースデバイスとシンクデバイスの構造を示すブロック図である。
図5】本発明の一実施形態によるシンクデバイスからソースデバイスへ伝送されるメッセージの構造を示す図面である。
図6】本発明の一実施形態による入力カテゴリーを説明するためのテーブルである。
図7】本発明の一実施形態による一般的な入力ボディのフォーマットを示す図面である。
図8】本発明の一実施形態による一般的な入力カテゴリーのユーザ入力の種類を説明するためのテーブルである。
図9】本発明の一実施形態によるユーザのマウス入力による情報エレメントのフォーマットを示す図面である。
図10】本発明の一実施形態によるユーザのキーボード入力による情報エレメントのフォーマットを示す図面である。
図11】本発明の一実施形態によるユーザのズーム入力による情報エレメントのフォーマットを示す図面である。
図12】本発明の一実施形態によるユーザのスクロール入力による情報エレメントのフォーマットを示す図面である。
図13】本発明の一実施形態によるユーザの回転入力による情報エレメントのフォーマットを示す図面である。
図14】本発明の一実施形態によるユーザインターフェース装置クラス(Human Interface Device Class: HIDC)のボディフォーマットを示す図面である。
図15】本発明の一実施形態によるユーザインターフェース装置(Human Interface Device: HID)のインターフェースタイプを説明するためのテーブルである。
図16】本発明の一実施形態によるHIDのタイプを説明するためのテーブルである。
図17】本発明の一実施形態によるソースデバイスとシンクデバイスの通信信号のフローチャートである。
図18】本発明の一実施形態によるWFD(Wi-Fi Display)情報要素のフォーマットを示す図面である。
図19】本発明の一実施形態によるWFDサブエレメントのフォーマットを示す図面である。
図20】本発明の一実施形態によるWFDサブエレメントIDを説明するためのテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態は、ワイファイダイレクトネットワークで、シンクデバイスとソースデバイスの通信を行う方法において、AVデータを制御するためのユーザの入力を受信するステップと、前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージを生成するステップと、前記メッセージを、ワイファイダイレクトリンクを通じて、ソースデバイスへ伝送するステップと、を含む。
【0009】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記ソースデバイスに提供するステップと、前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を伝送するステップと、をさらに含むことが望ましい。
【0010】
前記パラメータ情報は、RTSP(Real Time Service Protocol)メッセージ内に含まれることが望ましい。
【0011】
前記提供するステップ及び伝送するステップは、性能交渉手順で行われることが望ましい。
【0012】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、座標、ズームの倍率、スクロール量、回転量及びアスキーコードのうち少なくとも一つを含むことが望ましい。
【0013】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、ユーザインターフェース装置(Human Interface Device: HID)のインターフェースタイプを含むことが望ましい。
【0014】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、HIDのタイプを含むことが望ましい。
【0015】
本発明の一実施形態は、ワイファイダイレクトネットワークで、ソースデバイスとシンクデバイスの通信を行う方法において、ユーザの入力に基づいて、シンクデバイスで生成されるメッセージを、前記シンクデバイスから受信するステップと、前記受信されたメッセージに基づいて、前記ソースデバイスでAVデータを制御するステップと、を含み、前記メッセージは、ワイファイダイレクトリンクを通じて受信される。
【0016】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記シンクデバイスに要請するステップと、前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を受信するステップと、をさらに含むことが望ましい。
【0017】
前記パラメータ情報は、RTSP内に含まれることが望ましい。
【0018】
本発明の一実施形態は、ワイファイダイレクトネットワークで通信を行うシンクデバイスにおいて、AVデータを制御するためのユーザの入力を受信するユーザ入力受信部と、前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージを生成するメッセージ生成部と、前記メッセージを、ワイファイダイレクトリンクを通じて、ソースデバイスへ伝送するメッセージ送信部と、を備える。
【0019】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記ソースデバイスに提供する性能情報提供部と、前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を伝送するパラメータ情報伝送部と、をさらに備えることが望ましい。
【0020】
前記パラメータ情報は、RTSPメッセージ内に含まれることが望ましい。
【0021】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、座標、ズームの倍率、スクロール量、回転量及びアスキーコードのうち少なくとも一つを含むことが望ましい。
【0022】
前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、HIDのインターフェースタイプを含むことが望ましい。前記ユーザの入力に基づいて、前記AVデータを制御するためのメッセージは、HIDのタイプを含むことが望ましい。
【0023】
本発明の一実施形態として、ワイファイダイレクトネットワークで通信を行うソースデバイスにおいて、ユーザの入力に基づいて、シンクデバイスで生成されるメッセージを、前記シンクデバイスから受信するメッセージ受信部と、前記受信されたメッセージに基づいて、前記ソースデバイスでAVデータを制御するデータ制御部と、を備え、前記メッセージは、ワイファイダイレクトリンクを通じて受信される。
【0024】
前記シンクデバイスが前記ソースデバイスに、前記メッセージを生成して提供するか否かに係る情報を、前記シンクデバイスに要請する性能情報要請部と、前記メッセージを処理するために必要なパラメータ情報を受信するパラメータ情報受信部と、をさらに備えることが望ましい。前記パラメータ情報は、RTSP内に含まれることが望ましい。
【0025】
以下、添付された図面を参照して、本発明による望ましい実施形態を詳細に説明する。図面において、同じ参照符号は、同じ構成要素を指し、図面上で、各構成要素の大きさは、説明の明瞭性のために誇張されている。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態によるワイファイダイレクト通信方式を説明するための概念図である。
【0027】
以下、WFD(Wi-Fi Display)とは、通信方式であって、ディスプレイデバイス間のワイファイダイレクト通信規格に基づいて通信する方式を意味する。
【0028】
ソースデバイスは、データを提供するデバイスであり、シンクデバイスは、データを受信するデバイスである。ワイファイダイレクト通信方式において、ソースデバイスとシンクデバイスは、性能交渉段階でデバイスの性能によって決定される。特に、本発明のシンクデバイスは、AVデータをディスプレイするデバイスに該当する。
【0029】
本発明の一実施形態として、シンクデバイスは、AVデータを制御するためのユーザの入力を受信し、シンクデバイスが受信したユーザの入力に係る情報を、ソースデバイスへ伝送する方式を通じて、シンクデバイスに直接ユーザがAVデータを制御するための命令語を入力可能にする。
【0030】
また、シンクデバイスは、ユーザ入力バックチャネル(User Input Back Channel: UIBC)を通じて、ソースデバイスに、ユーザから受信された入力に係る情報を提供する。
【0031】
AVデータを制御するためのユーザの入力に係る情報としては、マウスを通じる入力(座標)、キーボードを通じる入力、ズーム入力、スクロール入力及び回転入力のような多様な形態が存在する。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態による、ワイファイダイレクトネットワークで、シンクデバイスとソースデバイスの通信を行う手順を示すフローチャートである。
【0033】
ステップ201において、シンクデバイスは、ユーザから、AVデータを制御するためのユーザの入力を受信する。ユーザの入力を受信する前に、シンクデバイスは、ユーザの入力を受信し、受信したユーザの入力をソースデバイスへ伝送する機能を支援するか否かに係る情報を送信する。また、ソースデバイスへユーザの入力を伝送する機能を支援するか否かに係る情報と共に、ユーザの入力を処理するために必要なパラメータ情報を伝送する。
【0034】
UIBCを通じて、ソースデバイスへユーザの入力を伝送する機能と、ユーザの入力を処理するために必要なパラメータ情報を伝送するステップは、性能交渉手順またはサービスディスカバリー手順で行われる。また、パラメータ情報は、RTSP内に含まれる。
【0035】
ステップ202において、シンクデバイスは、ユーザの入力に基づいて、メッセージを生成する。ユーザの入力に基づいて、メッセージを生成する時、図5の構造によって生成し、これは、図5で詳細に説明する。
【0036】
ユーザの入力に基づいたメッセージを生成する時、HIDのインターフェースタイプ情報が含まれ、HIDのタイプ情報が含まれる。これは、図15及び図16で後述する。
【0037】
ステップ203において、シンクデバイスは、メッセージを、ワイファイダイレクトリンクを通じて、ソースデバイスへ伝送する。ソースデバイスとシンクデバイスは、WFD方式を通じて通信しているので、ソースデバイスとシンクデバイスは、ワイファイダイレクトリンクを通じて連結されている。また、シンクデバイスは、ソースデバイスとシンクデバイスとの間に設定されたUIBCを通じて、ソースデバイスに、ユーザから受信された入力に係る情報をメッセージの形態で提供する。
【0038】
図3は、本発明の他の実施形態による、ワイファイダイレクトネットワークで、ソースデバイスとシンクデバイスの通信を行う手順を示すフローチャートである。
【0039】
ステップ301において、ソースデバイスは、ユーザの入力に基づいて、シンクデバイスで生成されるメッセージを受信する。メッセージを受信する前に、ソースデバイスは、ユーザの入力を受信し、ソースデバイスへ伝送する機能を支援するか否かに係る情報を、シンクデバイスに要請する。ソースデバイスへユーザの入力を伝送する機能を支援するか否かに係る要請に対する応答として、ユーザの入力を処理するために必要なパラメータ情報を受信する。
【0040】
ソースデバイスへユーザの入力を伝送する機能を支援するか否かに係る要請と、ユーザの入力を処理するために必要なパラメータ情報を受信するステップは、性能交渉手順またはサービスディスカバリー手順で行われる。また、パラメータ情報は、RTSP内に含まれる。
【0041】
ステップ302において、ソースデバイスは、受信されたメッセージに基づいて、AVデータを制御する。マウス、タッチパッド及びタッチパネルのようなポインタを通じて入力する装置を通じて、AVデータを制御するか、またはキーボードのようにアスキーコード値を入力し、ズーム倍率量、スクロール量及び回転量を入力して、AVデータを制御する。また、AVデータは、シンクデバイスにストリーミングしており、ストリーミング中であるAVデータを制御するためのズーム倍率、スクロール量及び回転量を入力して、ソースデバイスからシンクデバイスへ伝送されるAVデータを制御する。
【0042】
図4は、本発明の一実施形態による、ソースデバイスとシンクデバイスの構造を示すブロック図である。
【0043】
ソースデバイス401は、性能情報要請部402、パラメータ情報受信部403、メッセージ受信部404及びデータ制御部405を備える。性能情報要請部402では、ワイファイダイレクトリンクにより連結されたシンクデバイス411が、ユーザの入力を受信し、ユーザの入力をソースデバイス401へ伝送する機能を提供するか否かに係る情報を要請する。ユーザの入力を受信して、ソースデバイス401へ伝送する機能を提供するか否かに係る情報には、ソースデバイス401とシンクデバイス411との間に設定されたUIBCを通じて、ソースデバイスが受信したユーザの入力を、シンクデバイスへ伝送する機能を提供するか否かに係る情報を含む。
【0044】
パラメータ情報受信部403は、ユーザの入力に基づいて生成されたメッセージを処理するためのパラメータを、シンクデバイス411から受信する。
【0045】
メッセージ受信部404では、ユーザの入力に基づいて、シンクデバイス411で生成されたメッセージを受信する。データ制御部405では、シンクデバイス411から受信されたユーザの入力に基づいて生成されたメッセージに基づいて、AVデータを制御する。シンクデバイス411は、性能情報提供部412、パラメータ情報送信部413、ユーザ入力受信部414、メッセージ生成部415及びメッセージ送信部416を備える。
【0046】
性能情報提供部412は、ソースデバイス401の要請に対する応答として、ワイファイダイレクトリンクにより連結されたシンクデバイス411が、ユーザの入力を受信し、ユーザの入力をソースデバイスへ伝送する機能を提供するか否かに係る情報を伝送する。パラメータ情報送信部413は、ユーザの入力に基づいて生成されたメッセージをソースデバイス401で処理するために必要なパラメータを、ソースデバイス401へ伝送する。
【0047】
ユーザ入力受信部414は、AVデータを制御するためにユーザの入力を受信される。メッセージ生成部415は、ユーザの入力をソースデバイス401へ伝送するために、ユーザの入力に基づいて、メッセージを生成する。メッセージ送信部416は、ユーザの入力に基づいて生成されたメッセージを、ソースデバイス401へ伝送する。
【0048】
図5は、本発明の一実施形態によるシンクデバイスからソースデバイスへ伝送されるメッセージの構造を示す。
【0049】
図示した例において、バージョンフィールドは、プロトコルのバージョンを表し、2ビットの大きさを有する。
【0050】
Tフィールドは、タイムスタンプの略字であって、タイムスタンプフィールドの存在如何を表し、1ビットの大きさを有する。タイムスタンプフィールドは選択的であり、Tが0である場合、タイムスタンプフィールドが存在しないことを表し、Tが1である場合、タイムスタンプフィールドが存在することを表す。
【0051】
予約フィールドは、以後に必要な場合に備えて存在するフィールドであり、8ビットの大きさを有する。いずれも0で表示される。長さフィールドは、全体のメッセージの長さを表し、8ビットの大きさを有する。入力カテゴリーフィールドは、メッセージを通じて伝達される入力カテゴリーを表示し、4ビットの大きさを有する。入力カテゴリーは、一般的な入力、またはHIDに係る入力に分けられる。入力カテゴリーについての詳細な説明は、図6で後述する。
【0052】
タイムスタンプフィールドは、選択的なフィールドであって、ユーザの入力が適用されてディスプレイされるフレームのRTP(Real Time Protocol)のタイムスタンプを表示する。タイムスタンプフィールドは、16ビットの大きさを有する。
【0053】
入力ボディフィールドは、ユーザの入力に係る情報を含むフィールドに該当する。入力ボディフィールドには、一般的な入力、またはHID入力についての内容が挿入される。
【0054】
図6は、本発明の一実施形態による入力カテゴリーを説明するための図面である。
【0055】
本実施形態の入力カテゴリーは、図5で説明したように、一般的な入力に係る情報、またはユーザインターフェースデバイスクラス(Human Interface Device Class: HIDC)に係る情報に分けられる。入力カテゴリーが0で表示される場合、図5のメッセージは、一般的な入力に係る情報エレメントを含み、入力カテゴリーが1で表示される場合、HIDCに係る情報エレメントを含む。
【0056】
一般的な入力は、マウス、タッチパッドのような動き、クリック、タッチ、ズーム倍率、スクロール量及び回転量のような情報を含む。
【0057】
ユーザインターフェースデバイス情報エレメントは、シンクデバイスと連結されたユーザの装置が、どの規格を通じて連結されたか(HIDインターフェースタイプ)、及びシンクデバイスとユーザのどの入力装置とが連結されたか(HIDタイプ)に係る情報を含む。
【0058】
図7は、本発明の一実施形態による一般的な入力ボディのフォーマットを示す。
【0059】
本実施形態の一般的な入力ボディのフォーマットは、Generic IE ID、長さ及びDescribeを含む。
【0060】
Generic IE IDフィールドは、一般的な入力カテゴリーで、ユーザの入力の種類を区分するためのフィールドである。これは、図8で詳細に説明する。
【0061】
長さフィールドは、全体のフィールドの長さを表す。2オクテットの大きさを有する。Describeフィールドは、ユーザの入力の実際の内容を表す。すなわち、ポインタの座標、個数、ズームの倍率、スクロール、回転量など、ユーザの入力の実際の内容が表示される。Describeフィールドに記載される内容については、図9ないし図13で詳細に説明する。
【0062】
図8は、本発明の一実施形態による一般的な入力カテゴリーのユーザの入力の種類を説明するための図面である。
【0063】
図示した例は、入力ボディフォーマットのGeneric IE IDフィールドに記載されるユーザの入力の種類についての内容である。
【0064】
Downの場合、マウスボタンまたはキーを押す動作を意味し、Upの場合、マウスボタンまたはキーを離す動作を意味する。マウスの左側ボタンまたは右側ボタンのクリック、マウスまたはタッチパッドの動き、ズーム、スクロール、回転など、多様な形態のユーザの入力に対して、当該メッセージを伝送する。また、Generic IE IDは、具現によって省略可能である。
【0065】
図9は、本発明の一実施形態によるユーザのマウス入力による情報エレメントを説明するための図面である。
【0066】
図示した例は、AVデータを制御するために、マウスを通じてユーザの入力を受信する場合に該当し、図9の内容は、図7の一般的な入力ボディのDescribeフィールドに記載される。
【0067】
ポインタ数字フィールドは、ポインタの数字を表す。本発明において、ポインタは、一つ以上が存在する。マウスの場合、ポインタが一つであるが、タッチパッドの場合、マルチタッチを支援するので、ポインタが二つ以上となる。したがって、ポインタが複数個である場合、For構文を使用して、各ポインタについての情報を記載する。For構文の内容は、当業者にとって広く知られているので、詳細な内容は省略する。
【0068】
ポインタIDフィールドは、ポインタが複数個である場合、各ポインタの区分のためのIDを表す。X座標及びY座標フィールドは、各ポインタのX座標及びY座標を表示する。これは、ビデオストリームの解像度の決定程度によって正規化される。
【0069】
図10は、本発明の一実施形態によるユーザのキーボード入力による情報エレメントを説明するための図面である。
【0070】
図示した例は、AVデータを制御するために、キーボードを通じてユーザの入力を受信する場合に該当し、図10の内容は、図7の一般的な入力ボディのDescribeフィールドに記載される。
【0071】
ショートカットキーのように二つのキーを一回で入力されなければならない場合があるので、総二つのKey Codeフィールドを有する。各Key codeフィールドは、2オクテットの大きさを有し、アスキーコードにより入力キーを表示する。一般的に、アスキーコードは、1バイト以下の大きさで表示され、残りの1バイトの場合、その後アスキーコードの変化に互換可能に予約されたバイトに該当する。
【0072】
また、入力されたキーが一つである場合には、Key CodeIIフィールドは、0で表示される。
【0073】
図11は、本発明の一実施形態によるユーザのズーム入力による情報エレメントを説明するための図面である。
【0074】
図示した例において、X座標及びY座標フィールドは、ズーム動作のために参照されるX座標及びY座標を表示する。参照されるX座標及びY座標は、ビデオストリームの解像度の決定程度によって正規化される。
【0075】
図示した例において、ズーム倍率の整数部フィールドは、ズーム動作の拡大倍率の整数部分を表す。例えば、ズーム倍率が2.5倍である場合、整数部分である2をズーム倍率の整数部に表示する。また、ズーム動作は、拡大のみによって行われるので、符号無し整数のみを表示する。
【0076】
図示した例において、ズーム倍率の小数部フィールドは、ズーム動作の拡大倍率の小数部分を表す。例えば、ズーム倍率が2.5倍である場合、小数部分である0.5をズーム倍率の小数部に表示する。
【0077】
図12は、本発明の一実施形態によるユーザのスクロール入力による情報エレメントを説明するための図面である。
【0078】
図示した例において、スクロール量フィールドは、解像度によって、スクロールによって変化するピクセルの数字に対して表示する。
【0079】
また、スクロール動作は、水平及び垂直に可能であり、方向性(左右または上下)が存在するので、符号付き整数型で表示する。一実施形態として、負の整数である場合、右側または上方へのスクロール動作を表示し、正の整数である場合、左側または下方へのスクロール動作を表示する。
【0080】
図13は、本発明の一実施形態によるユーザの回転入力による情報エレメントを説明するための図面である。
【0081】
図示した例において、回転量の整数部フィールドは、回転量の整数部分を表す。回転量は、ラジアン単位で表示される。回転動作も、方向性(時計回り方向または逆時計回り方向)が存在するので、符号付き整数型で表示する。一実施形態として、負の整数である場合、時計回り方向への回転を表示し、正の整数である場合、逆時計回り方向への回転を表示する。
【0082】
また、図示した例において、回転量の小数部フィールドは、ズーム動作の拡大倍率の小数部分を表す。
【0083】
図14は、本発明の一実施形態によるHIDCのボディフォーマットを示す。
【0084】
図示した例において、HIDCのボディフォーマットは、HID Interface Type、HID Type、Usage、Length及びHIDC valueフィールドを含む。
【0085】
HID Interface Typeフィールドは、HIDインターフェースの連結タイプについて表す。HID Interface Typeは、図15で詳細に説明する。HID Typeフィールドは、HIDの種類について表す。HID Typeフィールドは、図16で詳細に説明する。
【0086】
Usageフィールドは、HIDC Valueに係るフィールドであって、HIDC ValueがHID入力報告に使われるか、HID報告についての説明として使われるかのようなHIDC Valueフィールドに記載された内容の用途について表示する。Lengthフィールドは、全体のメッセージの長さを表示し、2オクテットの大きさを有する。HIDC Valueフィールドは、HID入力報告についての内容、またはHID入力についての説明を表示し、可変的な大きさを有する。
【0087】
図15は、本発明の一実施形態によるHIDのインターフェースタイプを説明するための図面である。図示した例において、各値によって、シンクデバイスとHID装置の連結タイプについて示す。連結タイプは、各値によって、赤外線、USB(Universal Serial Bus)、ブルートゥース、ジグビー及びワイファイの連結形態を有する。各インターフェースの連結タイプについての説明は、当業者にとって自明な事項であるので、詳細な説明は省略する。
【0088】
また、以後の新たに使われる連結形態の場合、5−254の値にマッチングさせて使用し、Vendor Specific HID Interfaceの場合、製造社が連結形態を定義していない新たな連結形態を定義して使用する。
【0089】
図16は、本発明の一実施形態によるHIDのタイプを説明するための図面である。図示した例において、HIDのタイプについて示す。すなわち、シンクデバイスと連結される入力デバイスの種類について示す。HIDの種類としては、キーボード及びマウスがあり、タッチパッドまたはタッチパネルの場合、シングルタッチまたはマルチタッチが存在し、ジョイスティック、カメラ、ジェスチャー及びリモートコントローラが存在する。
【0090】
また、以後の新たな入力装置の場合、5−254の値にマッチングさせて使用する。
【0091】
図17は、本発明の一実施形態によるソースデバイスとシンクデバイスの通信の信号のフローチャートである。
【0092】
ステップ1701において、ソースデバイスは、シンクデバイスに、UIBC性能を支援するか否かに係る情報を要請する。UIBCは、シンクデバイスがユーザから受信した入力に係る情報をソースデバイスへ伝送するために、ワイファイダイレクトに基づいて設定したユーザの入力を伝送するためのチャネルに該当する。
【0093】
ステップ1702において、シンクデバイスは、ソースデバイスのUIBC性能を支援するか否かに係る情報の要請に対する応答として、UIBC性能を支援するか否かに係る情報を伝送する。ステップ1703において、ユーザから座標に係る入力を受信した場合、図5のフォーマットによって、メッセージを生成して伝送する。ステップ1704において、シンクデバイスのユーザの入力に基づいて生成されたメッセージの伝送についての応答として、ソースデバイスは、メッセージ受信確認信号をシンクデバイスへ伝送する。
【0094】
ステップ1705は、ステップ1703と類似しており、ユーザからテキストデータに係る入力を受信した場合を示す。ステップ1706において、ステップ1704と同様に、ソースデバイスが、メッセージ受信についての応答として、メッセージ受信確認信号を伝送する。各ステップでユーザの入力メッセージに含まれるデータは、前述したように、回転量及びズームの倍率のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0095】
図18は、本発明の一実施形態によるWFD情報エレメントを示す図面である。
【0096】
WFD情報エレメントは、デバイスのタイプ及び状態のような基本的な情報を受信するフレームのフォーマットを表す。プローブ要請フレームまたはプロブ応答フレームも、WFD情報エレメントのフォーマットによって作成される。ソースデバイスとシンクデバイスとの間に、シンクデバイスがユーザから受信した入力に係る情報を受信して、ソースデバイスへ伝送する機能(例えば、UIBC)を支援するか否かに係る情報を要請し、伝送する場合、WFD情報エレメントを使用して伝達する。
【0097】
図示した例において、WFD IEは、エレメントID、長さ、OUI(Organization Unique Identifier)、OUIタイプ及びWFDサブエレメントフィールドを含む。エレメントID、長さ、OUI及びOUIタイプフィールドそれぞれの大きさは、1,1,3及び1オクテットであり、WFDサブエレメントフィールドの大きさは、可変的である。
【0098】
本実施形態のエレメントIDフィールドは、製造社がIEEE 802.11標準で定義していない機能を作ることを所望する時に使用するフィールドであり、Lengthフィールドの場合、WFD情報エレメントの全長を表す。
【0099】
本実施形態のOUIフィールドは、各製造社を区分するために定義した固有の識別子に該当する。OUIタイプフィールドは、WFD情報エレメントのバージョンを表す。
【0100】
本実施形態のWFDサブエレメントフィールドは、単純にWFD情報エレメントに記載される内容のみでは不足しているので、詳細なデバイス情報を表す内容が含まれ、WFDサブエレメントに含まれる内容は、図19で詳細に説明する。
【0101】
本発明のWFD情報エレメントのうち一部は、具現によって省略してもよい。
【0102】
図19は、本発明の一実施形態によるWFDサブエレメントの一般的なフォーマットを示す図面である。
【0103】
図示した例において、WFDサブエレメントは、サブエレメントID、長さ及びサブエレメントボディフィールドを含む。サブエレメントID及び長さフィールドの大きさは、それぞれ1オクテットであり、サブエレメントボディフィールドの大きさは、可変的である。
【0104】
本実施形態のサブエレメントIDは、WFDサブエレメントのタイプを表示する。これは、図20で詳細に説明する。本実施形態の長さフィールドは、WFDサブエレメントの全長を表す。
【0105】
本実施形態のサブエレメントボディフィールドは、サブエレメントの具体的な内容について表示する。本発明のWFDサブエレメントのうち一部は、具現によって省略してもよい。
【0106】
図20は、本発明の一実施形態によるWFDサブエレメントIDを説明するための図面である。
【0107】
本実施形態のWFDデバイス情報は、WFDデバイスについての情報を意味する。本発明におけるシンクデバイスでユーザの入力を受信して、ソースデバイスへ伝送する性能、またはUIBC性能に係る情報も、WFDデバイス情報フィールド内に含まれる。
【0108】
本実施形態のStatusは、デバイスの状態情報を表し、本実施形態のDisplay EDIDは、デバイスのディスプレイ情報を伝達するためのデータの形式を表す。また、本実施形態のCoupled Sink Informationは、他のデバイスと連結されているかについて表す。
【0109】
残りのサブエレメントIDは、Codec、装置性能及びアドレスについての内容であって、当業者が容易に把握可能な内容に該当するので、詳細な説明は省略する。サブエレメントIDのうち一部は、具現によって省略してもよい。
【0110】
以上、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲は、これに限定されず、多様な変形及び均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲により決まらなければならない。
【0111】
また、本発明によるシステムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に、コンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読み取られるデータが保存される全ての種類の記録装置を含む。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、磁気記録媒体(例えば、ROM(Read Only Memory)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的読み取り媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)及びキャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような記録媒体を含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存されて実行される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20