(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記極度内貸付の新規申請データ、前記極度内貸付の継続申請データ、および前記極度内貸付の返済申請データは、前記顧客端末を通じて設定された顧客側の1または複数の承認者によって承認された後、前記貸付システムに対して送信される、請求項1に記載の貸付システム。
前記入力フォーム内のデータ項目の表示/非表示は、前記顧客端末によって使用される場合および金融機関端末によって使用される場合に応じて制御され、かつ、選択されたメニューが極度内貸付の新規申請、既存の極度内貸付の継続および既存の極度内貸付の返済のいずれかなのかに応じて制御される、請求項1に記載の貸付システム。
前記極度内貸付の新規申請データ、前記極度内貸付の継続申請データまたは前記極度内貸付の返済申請データを受信したことに応答して、前記貸付システムの外部にある稟議システムに通信を行う認可依頼手段と、
前記稟議システムから前記申請データに対して認可するか否かの稟議結果のデータを受信する認可受信手段と
をさらに備えた、請求項1に記載の貸付システム。
前記自動実行判定手段によって自動実行可能と判定されたことに応じて、前記貸付システムは、前記極度内貸付の新規申請データおよび前記極度内貸付の継続申請データのそれぞれに対応するオペレーションを実行する、請求項1に記載の貸付システム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る貸付システム100を利用する前提となる、顧客と金融機関の間の特殊当座貸越の契約は、以下に示すやり方で行うことができる。なお、特殊当座貸越の契約を締結することに関しては、インターネットバンキングシステム等のシステムを利用して電子的に契約を締結するようにしてもよく、いずれかのやり方に限定されることはない。インターネットバンキングシステム等のシステムを利用する場合には、契約に関するデータは、そのシステム内に格納されてもよく、あるいはそのシステムから貸付システム100に対して送信され、貸付システム100内に格納されてもよい。
【0016】
金融機関のフロント部門の担当者は、顧客からの特殊当座貸越利用の申し入れを受け、稟議システム120にて当該顧客に対する特殊当座貸越の契約についての決裁を得る。フロント部門の担当者は、特殊当座貸越の契約書を作成の上、顧客に持参する。顧客は、契約書の内容を確認し、調印の上、フロント部門の担当者に渡す。フロント部門では顧客から受領した契約書のチェックが行われ、事務処理を行うミドルバック部門(取引内容や必要書類に不正や誤りがないかを監視するチェック部門や事務処理部門)に契約書が渡される。ミドルバック部門では、契約書の内容確認や印鑑照合などのチェックが行われ、その後、当該顧客が特殊当座貸越の契約を締結している顧客であることが金融機関システムに登録される。この後、顧客は、本発明に係る貸付システム100を利用できるようになる。本明細書において、金融機関システム(「銀行システム」と言ってもよい)は、金融機関で行われる業務(例えば、預金、貸付、為替業務など)において利用されるシステムの総称であり、勘定系システムやインターネットバンキングシステムなど各種システムを含むものである。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下の説明では、上記のようなやり方で特殊当座貸越の契約が顧客と金融機関の間で既に締結されており、有効に存在しているものとして説明を行う。締結された契約には、極度を含む貸付条件が含まれる。
【0018】
図1は、本発明に係る貸付システム100、顧客端末110および稟議システム120を備えるシステム全体の構成を説明する概要図である。
図1に示されているように、貸付システム100は、顧客端末110および稟議システム120とネットワーク経由で通信可能に接続されている。このネットワークは、既知のものであってよく、特に限定されることはない。貸付システム100および稟議システム120は、金融機関システムを構成するシステムである。
【0019】
貸付システム100は、顧客端末110との通信を介して、特殊当座貸越契約に基づく極度内貸付の新規申請、既存の極度内貸付の継続申請、および既存の極度内貸付の返済申請を処理することができる。以下、本明細書では、極度内貸付の新規申請は、顧客からの特殊当座貸越契約に基づく資金の新規借入請求のための申請を意味する。既存の極度内貸付の継続申請は、極度内貸付の新規申請により既に貸し付けられている資金の一部または全部に対して、従前の返済期日を所定期間延長するための申請を意味する。既存の極度内貸付の返済申請は、極度内貸付の新規申請により既に貸し付けられている資金を顧客から金融機関に対して返済するための申請をいう。
【0020】
顧客端末110は、金融機関から資金を借りる者(例えば、企業、公共団体など)が使用するコンピュータである。説明の便宜上、
図1では顧客端末110を一つだけしか示していないが、実際には金融機関と取引をする者の数だけ存在しうる。本明細書において「顧客端末」という用語には、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、タブレット型コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ユーザ機器(UE)、移動局、セルラ電話機、スマートフォン、あるいは有線または無線環境において動作可能な他の任意のタイプのデバイスが含まれ得るが、これらには限定されない。すなわち、顧客端末110は、通信ネットワークを介して貸付システム100に有線および/または無線でアクセスすることが可能な任意の種類の顧客デバイスとすることができる。
【0021】
稟議システム120は、金融機関内で決裁を得るための既知のシステムである。担当者(例えば、フロント部門の担当者)は、承認を得たい事柄を稟議システム120上で起案し、1または複数の決裁者は、起案された内容について承認するか否かの判断を下して稟議システム120に登録する。決裁が得られた稟議の内容は、稟議システム120内の稟議情報データベース(DB)に格納される。稟議情報DBに格納されたデータは、貸付システム100などの他のシステムからのアクセスに応じて参照可能であり、あるいは、稟議システム120は、稟議情報DBに格納されたデータを貸付システム100などの他のシステムに送信することができ、当該他のシステムは、受信したデータを自システム内部に格納して活用することができる。
【0022】
貸付システム100は、稟議システム120の稟議情報DBに格納されているデータを使用して、極度内貸付の新規申請を処理することができる。あるいは、貸付システム100は、稟議システム120の稟議情報DBに格納されているデータを受信して貸付システム100内に格納した上で、当該データを使用して、極度内貸付の新規申請を処理することができる。
【0023】
図2は、本発明に係る貸付システム100のシステム構成の概要を説明する図である。貸付システム100は、一般的なコンピュータと同様に、バス220などによって相互に接続された制御部201、主記憶部202、補助記憶部203、インターフェース(IF)部204および出力部205を備える。また、貸付システム100は、稟議情報DB206、入力フォームDB207、申込詳細DB208、貸付DB209、顧客DB210および自動実行条件DB211を備えることができる。
【0024】
制御部201は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、貸付システム100内の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部203に格納されている各種プログラムを主記憶部202に読み出して実行することができる。主記憶部202は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶することができる。補助記憶部203は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
【0025】
図2の実施形態では、制御部201、主記憶部202および補助記憶部203を同一のサーバコンピュータ内に設ける実施形態について説明したが、他の実施形態として、貸付システム100は、制御部201、主記憶部202および補助記憶部203を複数個使用することにより、複数のサーバコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成されることもできる。また、他の実施形態として、貸付システム100用の複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部203を共有する実施形態にすることも可能である。
【0026】
IF部204は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供することができる。出力部205は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供することができる。
【0027】
稟議情報DB206は、稟議システム120から受信した稟議情報を格納するデータベースである。当該稟議情報には、特殊当座貸越の契約についての稟議に含まれていた情報、例えば、顧客ID、担当店ID、顧客口座情報、稟議を識別するための案件番号、取扱開始日、契約極度額、回収期限、取扱期限、貸出期間、資金使途、入出金口座、元金支払方法、金利条件、利息徴求条件、などが含まれるが、これらのデータ項目に限定されることはない。また、当該稟議情報には、顧客から受信した極度内貸付の新規申請、既存の極度内貸付の継続申請、および既存の極度内貸付の返済申請について行われた稟議の情報も含めることが可能である。
【0028】
入力フォームDB207は、金融機関と顧客の間で締結された特殊当座貸越の契約に基づいて生成される入力フォームを格納するデータベースである。入力フォームDB207は、顧客が極度内貸付を新規請求する場合、既存の極度内貸付の継続申請をする場合、および既存の極度内貸付の返済申請をする場合などに利用する入力フォームも含むことができる。これらの入力フォームは、顧客および/または金融機関の者が必要な情報を入力するために利用されうる。入力フォームに含まれる情報は、特殊当座貸越の契約や当該契約に対応する稟議に含まれる条件に応じて異なりうる。入力フォームDB207は、顧客端末110のウェブブラウザなどのアプリケーションソフトを利用して参照のためにアクセス可能である。
【0029】
入力フォームは、入力フォームを利用するのが顧客側であるのか、あるいは金融機関側であるのか、または使用されるのが極度内貸付の新規申請の場合なのか、既存の極度内貸付の継続申請の場合なのか、もしくは既存の極度内貸付の返済申請の場合なのかに応じて、表示項目/入力可能項目を制御する1つの入力フォームとすることができる。他の実施形態として、入力フォームを利用するのが顧客側であるのか、あるいは金融機関側であるのか、または使用されるのが極度内貸付の新規申請の場合なのか、既存の極度内貸付の継続申請の場合なのか、もしくは既存の極度内貸付の返済申請の場合なのかに応じて、それぞれ入力フォームを用意しておくこともできる。
【0030】
申込詳細DB208は、入力フォームを介して入力されたデータ、すなわち、極度内貸付の新規申請データ、既存の極度内貸付の継続申請データ、および既存の極度内貸付の返済申請データを格納することができるデータベースである。申込詳細DB208に格納されているデータは、顧客の担当者によって入力されただけなのか、顧客の承認者によって承認されているのか、あるいは金融機関内の所定の部門のチェックが完了しているのかなどを示すステータス情報を含むことが可能である。
【0031】
貸付DB209は、顧客に対して実際に融資が行われる極度内貸付の情報を格納するデータベースである。顧客に対する貸付が行われる前のデータは申込詳細DB208に格納され、一旦、貸付が行われることになった場合には貸付DB209にデータが格納されることになる。
【0032】
顧客DB210は、様々な顧客情報、例えば、顧客内で指定されている承認者や承認ルート、承認者への通知用メールアドレス、などの情報を含むデータベースである。
【0033】
自動実行条件DB211は、金融機関内のミドルバック部門で人手による処理が必要か否かの判断基準となる情報を格納するデータベースである。本発明の一実施形態では、このような自動実行の条件をプログラム中に直接書いておくことにより自動実行の可否を判定することもできるし、あるいは、自動実行条件DB211のような情報格納部を用意して当該情報格納部を参照することにより自動実行の可否を判定するようにも構成可能である。
【0034】
図3は、特殊当座貸越の契約に基づく入力フォーム400を生成するための処理フローを説明する図である。当該処理フローは、貸付システム100によって任意のタイミングで行われる。
【0035】
S301にて、貸付システム100は、特殊当座貸越契約についての決裁済みの稟議情報を稟議情報DB206から読み出す。稟議情報DB206に格納されている決裁済みの稟議情報は、稟議システム120から受信した情報であり、貸付システム100と稟議システム120の間のデータ送受信は所定のタイミングで行われ、データが同期される。
【0036】
S302にて、貸付システム100は、読み出した稟議情報に基づいて特殊当座貸越における極度内貸付のための入力フォーム400を動的に生成する。当業者には周知のように、特殊当座貸越契約についての稟議情報には資金を必要とする顧客名、資金を貸し付ける取組予定日、融資額、返済期日などの、全ての案件に共通に含まれるデータ項目もあるが、顧客の業務や資金使途などを始めとして案件ごとに異なりうるデータ項目も存在する。また、特殊当座貸越契約に基づく極度内貸付については、金利として何を使用するか(例えば、短期プライムレート、TIBOR、市場金利のどれを使用するか)、利息徴求方法をどのようにするか(どのタイミングで、どうやって支払うか、など)など極度内貸付の申請ごとに変動するデータ項目もあり、また、極度内貸付の新規申請、継続申請および返済申請のそれぞれにおいて必要となるデータ項目もあり、あるいは顧客側でのみ利用されるデータ項目や金融機関側でのみ利用されるデータ項目もある。このため、本発明に係る貸付システム100では、定型的な入力画面を予め作成しておいて利用するのではなく、稟議情報DB206に格納されている稟議情報のデータに従って入力フォーム400を動的に生成することができる。上述したように、入力フォーム400は、必要に応じて入力フォーム上に表示するデータ項目を制御するように構成することができ、あるいは、利用される場面(新規申請、継続申請、返済申請)や利用者(顧客側、金融機関側)ごとに入力フォームを生成しておくこともできる。
【0037】
S303にて、貸付システム100は、S302にて生成された入力フォーム400を入力フォームDB207に格納する。格納された入力フォーム400は、金融機関内のミドルバック部門によってその内容がチェックされてもよい。入力フォーム400は、使用されるのが顧客側によってなのか、あるいは金融機関側によってなのかによってデータ項目の表示/非表示を制御することができる。この制御は、貸付システムを利用する前のユーザ認証によって、アクセスしてきたユーザが顧客端末および金融機関内の金融機関端末のいずれからアクセスしてきたのかを判別することによって行われることができる。また、貸付システム100は、入力フォーム400が使用されるのが、極度内貸付の新規申請、既存の極度内貸付の継続申請および既存の極度内貸付の返済申請のいずれかなのかを判断してデータ項目の表示/非表示を制御することができる。この制御は、ユーザによって選択されたメニューがいずれであるのかを判別することによって行われることができる。
【0038】
ここで、
図4を参照しながら、入力フォーム400の一例を説明する。
図4に示した入力フォーム400は、顧客側で極度内貸付の新規申請をする際に使用される入力フォームである。
【0039】
図4の入力フォーム400は、担当店、口座番号、顧客名称をヘッダー部分に含み、契約極度額、取扱開始日、契約の期限を契約情報欄に含み、請求金額、資金使途、元金支払方法の詳細、利息支払方法の詳細、支払日、基準金利の詳細を利用請求内容欄に含む。また、入力フォーム400は、顧客端末110を通じて設定可能な、顧客の内部での承認者および承認ルートの情報も含むことができる。入力フォーム400は、稟議内容や契約内容に制限されるデータ項目を有する。例えば、資金使途は、特殊当座貸越の契約を締結する際に顧客が申し出た資金使途に限定されることが可能である。なお、入力フォーム400上では非表示となっているが、顧客を識別するための顧客IDや関連する稟議を識別する案件番号は、当然に存在する。
【0040】
また、顧客の内部での承認者および承認ルートについては、顧客側が顧客端末110上で顧客DB210に格納されているデフォルトの承認者および承認ルートの情報を表示するようにしてもよく、またデフォルト表示された情報を顧客DB210に格納されている他の情報から選択できるように構成されてもよい。
【0041】
図5は、極度内貸付の新規申請を処理する際のフローを説明する図である。
【0042】
S501にて、顧客側の担当者によって操作される顧客端末110は、貸付システム100にアクセスし、顧客側の担当者の認証処理後、極度内貸付のための入力フォーム400を入力フォームDB207から読み出す。読み出された入力フォーム400は、顧客端末110のディスプレイなどに表示される。
【0043】
S502にて、顧客側の担当者は、顧客端末110に表示されている入力フォーム400上にて請求金額、資金使途、入金希望日、最終返済予定日、元金支払や利息支払の詳細条件などを入力し、
図4に例示した<承認者選択>欄にて顧客側の承認者が設定されている状態で(必要に応じて、承認者の変更・追加を行い)、承認依頼ボタンを押下する。貸付システム100は、当該入力フォーム400を通じて承認依頼をされた極度内貸付のデータを「(顧客内での)承認待ち」のデータとして申込詳細DB208に格納することができる。その後、貸付システム100は、設定された承認者に対して承認依頼データがあることを通知することができる。当該通知機能は、承認者が貸付システム100にログインした際に画面上に承認が必要なデータがあることを示すように構成されてもよく、あるいは他の周知の手段で構成されてもよく、特に限定されることはない。
【0044】
上記では、予め生成された入力フォーム400に対して顧客側の担当者が必要事項を入力した上で顧客内部の承認者に承認を依頼する実施形態について説明したが、本発明では他の実施形態も可能である。本発明の他の実施形態として、金融機関側のフロント部門の担当者が顧客との面談内容に応じて入力フォーム400に必要事項を入力した上で、貸付システム100は、必要事項が入力された入力フォーム400を顧客端末110に表示するようにしてもよい。あるいは、貸付システム100は、顧客側の担当者に対して案内通知を行ってもよく、案内通知の方法は特に限定されることはない。顧客側の担当者は、必要事項が入力された入力フォーム400の内容を確認(必要があれば、内容を修正)した上で、承認依頼ボタンを押下するようにしてもよい。かかる場合には、貸付システム100は、入力フォーム400上で顧客が修正可能な項目を制限することができる。
【0045】
S503にて、顧客側の1または複数の承認者は、担当者が承認依頼した内容について確認し、承認ボタンを押下する。貸付システム100は、承認ボタンが押下された極度内貸付の新規申請データを申込詳細DB208に格納することができる。本発明に係る貸付システム100では、承認できない内容が含まれている場合には顧客側の担当者に差し戻すことが可能である。
【0046】
図4に例示したように、入力フォーム400には、承認者の一覧および承認ルートが表示されており、それぞれの承認者の承認状況や承認した場合の承認日時の情報も表示されることが可能である。承認者が複数設定されている場合には、貸付システム100は、最初の承認者が承認した後、次の承認者に対して、承認すべきデータがあることを通知することができる(例えば、貸付システム100へのログイン時の通知、など)。顧客の最終承認者が承認ボタンを押下したことに応じて、貸付システム100は、当該入力フォーム400を通じて入力された極度内貸付の新規申請データを「申請済み」のデータとして申込詳細DB208に格納することができる。
【0047】
S504にて、貸付システム100は、ステータスが「申請済み」の新規申請データが格納されたことに応答して、稟議システム120に対して通知をすることができる。金融機関のフロント部門の担当者は、この通知に応答して稟議システム120から貸付システム100にアクセスし、申込詳細DB208から「申請済み」の極度内貸付の新規申請データを読み出す。金融機関のフロント部門の担当者は、読み出した新規申請データを使用して稟議システム120上で当該新規申請データの内容に対して認可を求める稟議データを作成し、フロント部門の承認者に対して認可依頼を行う。金融機関内では、極度内貸付の新規申請に対する稟議が稟議システム120を通じて行われ、当該新規申請に対して承認するか否かが判断される。すなわち、顧客側から送信された極度内貸付の新規申請に対して、極度内の貸付であれば自動的に融資を認めるのではなく、融資を実行しても良いかどうかの判断が当該新規申請データに基づいて金融機関内のフロント部門にて行われる。稟議システム120は、当該新規申請データに基づく融資を認可するかどうかの稟議結果を貸付システム100に送信することができる。
【0048】
S505にて、貸付システム100は、稟議システム120から受信した稟議結果に基づいて、極度内貸付の新規申請に対して認可されたか否かを判定する。認可された場合には、S506に処理が進み、一方、認可されなかった場合には、S507に処理が進む。
【0049】
S506にて、貸付システム100は、認可された極度内貸付の新規申請が自動実行可能なものか否かを自動実行条件DB211に格納されている情報などに基づいて判定することができる。ここで、極度内貸付の新規申請が自動実行可能とは、顧客から新規申請のあった極度内貸付に対して金融機関内での決裁が下りた後、ミドルバック部門での人手による事務処理を経ずに実行記帳などのオペレーションを行うことが可能なことを意味する。極度内貸付の新規申請の中には、資金使途などに応じてミドルバック部門が現物資料(例えば、現金・小切手・手形等の有価証券類や、通帳・証書・各種約定書等の顧客押捺書類等の重要物件)の確認をしなければならない申請も含まれるため、極度内貸付の新規申請の内容に応じて自動実行が可能かどうかの判定が行われる。
【0050】
S507にて、貸付システム100は、稟議システム120から受信した稟議結果が不承認だった場合に、当該申請をした担当者および承認者が顧客端末110を通じて貸付システム100にログインした際に極度内貸付の新規申請が承認されなかった旨の通知を顧客端末110のディスプレイなどに表示することができる。この通知機能は、他の周知の手段を利用して実装することも可能である。
【0051】
S508にて、貸付システム100は、自動実行可能な極度内貸付の新規申請内容に応じた資金を顧客の口座に対して振り込むための実行記帳などのオペレーションを行う。実行記帳とは、顧客から指定された入金希望日に顧客の口座に対して資金が入金されるためのオペレーション(言い換えれば、入金予約処理と言ってもよい)をいい、指定された入金希望日が到来するまでは実際に顧客口座への入金が行われることはない。実行記帳がなされた極度内貸付のデータは、顧客口座への入金後、貸付DB209に格納される。
【0052】
S509にて、貸付システム100は、ミドルバック部門の担当者に対してチェック対象となる極度内貸付の新規申請データがあることを通知することができる。通知されたミドルバック部門は、フロント部門などから送付される現物資料などに基づいて、当該極度内貸付の申請に対する与信条件が充足されていることを確認する。ミドルバック部門の担当者は、確認が完了した新規申請データに基づいて貸付システム100を通じて実行記帳を行い、実行記帳がなされた極度内貸付のデータは、顧客口座への入金後、貸付DB209に格納される。
【0053】
図6は、既存の極度内貸付の継続申請を処理する際のフローを説明する図である。
【0054】
S601にて、貸付システム100は、顧客端末110からの要求に応じて、貸付DB209から当該顧客に融資している現在の極度内貸付のリストを生成し、顧客端末110に表示することができる。顧客側の担当者は、当該リストの中から貸付の継続を希望する極度内貸付のデータを選択する。貸付システム100は、選択された極度内貸付データの入力フォーム400を顧客端末110に表示する。入力フォーム400には、貸付DB209から読み出されたデータが表示される。
【0055】
S602にて、顧客側の担当者は、貸付の継続を望む金額(貸付金額の一部または全部)、資金使途、最終返済予定日などの情報を顧客端末110上で入力フォーム400に入力し、承認依頼ボタンを押下する。貸付システム100は、当該入力フォーム400を通じて承認依頼をされた極度内貸付のデータを「(顧客内での)承認待ち」のデータとして申込詳細DB208に格納する。承認依頼ボタンが押下されたことに応答して、貸付システム100は、次に承認すべき承認者に対して承認依頼データがあることを通知することができる。この通知は、例えば、承認者が貸付システム100にログインした際に顧客端末110のディスプレイなどに表示されるように構成されてもよく、特に限定されない。
【0056】
上記では、顧客側の担当者が表示されているリストから所望の極度内貸付のデータを選択する実施形態について説明したが、本発明では他の実施形態も可能である。本発明の他の実施形態として、金融機関側のフロント部門の担当者が、顧客との面談内容に応じて貸付DB209から生成された、顧客に融資している現在の極度内貸付のリストから特定の極度内貸付のデータを選択し、必要事項を入力した上で、貸付システム100は、必要事項が入力された入力フォーム400を顧客端末110に表示するようにしてもよい。あるいは、貸付システム100は、顧客側の担当者に対して案内通知を行ってもよく、案内通知の方法は特に限定されることはない。顧客側の担当者は、必要事項が入力された入力フォーム400の内容を確認(必要があれば、内容を修正)した上で、承認依頼ボタンを押下するようにしてもよい。かかる場合には、貸付システム100は、入力フォーム400上で顧客が修正可能な項目を制限することができる。
【0057】
S603にて、顧客側の1または複数の承認者は、担当者が入力した内容について確認し、承認ボタンを押下する。入力フォーム400には、
図4に例示したものと同じような承認者の一覧および承認ルートが表示されることが可能であり、それぞれの承認者の承認状況や承認した場合の承認日時の情報も表示されることが可能である。承認者が複数設定されている場合には、貸付システム100は、最初の承認者が承認した後、次の承認者に対して、承認すべきデータがあることを通知することができる(例えば、貸付システム100へのログイン時の通知、など)。顧客の最終承認者が承認ボタンを押下したことに応じて、貸付システム100は、入力フォーム400を通じて極度内貸付の継続申請されたデータを「申請済み」のデータとして申込詳細DB208に格納することができる。
【0058】
S604にて、貸付システム100は、ステータスが「申請済み」の継続申請データが格納されたことに応答して、稟議システム120に対して通知をすることができる。金融機関のフロント部門の担当者は、この通知に応答して稟議システム120から貸付システム100にアクセスし、申込詳細DB208から「申請済み」の極度内貸付の継続申請データを読み出す。金融機関のフロント部門の担当者は、読み出した継続申請データを使用して稟議システム120上で当該継続申請の内容に対して認可を求める稟議データを作成し、フロント部門の承認者に対して認可依頼を行う。金融機関内では、極度内貸付の継続申請に対する稟議が稟議システム120を通じて行われ、当該継続申請に対して承認するか否かが判断される。すなわち、顧客側から送信された極度内貸付の継続申請に対して、自動的に融資の継続を認めるのではなく、融資の継続を認めても良いかどうかの判断が当該継続申請データに基づいて金融機関内のフロント部門にて行われる。稟議システム120は、当該継続申請データに基づく融資の継続を認可するかどうかの稟議結果を貸付システム100に送信することができる。
【0059】
S605にて、貸付システム100は、稟議システム120から受信した稟議結果に基づいて、極度内貸付の継続申請に対して認可されたか否かを判定する。認可された場合には、S606に処理が進み、一方、認可されなかった場合には、S607に処理が進む。
【0060】
S606にて、貸付システム100は、認可された極度内貸付の継続申請が自動実行可能なものか否かを自動実行条件DB211に格納されている情報などに基づいて判定することができる。ここで、極度内貸付の継続申請が自動実行可能とは、顧客から申請のあった極度内貸付の継続申請に対して金融機関内での決裁がなされた後、ミドルバック部門での人手による処理を経ずに実行記帳などのオペレーションを行うことが可能なことを意味する。資金使途などによっては、ミドルバック部門が現物資料の確認をしなければならない申請もあるため、極度内貸付の継続申請の内容に応じて自動実行が可能かどうかの判定が行われる。
【0061】
S607にて、貸付システム100は、稟議システム120から受信した稟議結果が不承認だった場合に、当該申請をした担当者および承認者が顧客端末110を通じて貸付システム100にログインした際に極度内貸付の継続申請が承認されなかった旨の通知を顧客端末110のディスプレイなどに表示することができる。この通知機能は、他の周知の手段を利用して実装することも可能である。
【0062】
S608にて、貸付システム100は、自動実行可能な極度内貸付の継続申請内容に応じた実行記帳などのオペレーションを行う。継続時に行われる実行記帳とは、既に融資されている資金の返済が伴わない場合には、従前の返済期日を新たな返済期日に単に変更する処理をいい、既に融資されている資金の一部の返済が伴う場合には、従前の返済期日に当該資金の一部を顧客口座から金融機関側の口座に振り替えるとともに、従前の返済期日を新たな返済期日に変更する処理をいう。
【0063】
S609にて、貸付システム100は、ミドルバック部門の担当者に対してチェック対象となる極度内貸付の継続申請データがあることを通知することができる。通知されたミドルバック部門は、フロント部門などから送付される現物資料や顧客から既に受領済みの現物資料などに基づいて、当該極度内貸付の継続申請に対する与信条件が充足されていることを確認する。ミドルバック部門の担当者は、確認が完了した継続申請データに基づいて貸付システム100を通じて実行記帳を行い、実行記帳がなされた極度内貸付のデータは、貸付DB209に格納される。
【0064】
図7は、既存の極度内貸付の返済申請を処理する際のフローを説明する図である。
【0065】
S701にて、貸付システム100は、金融機関のフロント部門の担当者による金融機関内端末からの要求に応じて、貸付DB209から当該顧客に融資している現在の極度内貸付のリストを生成し、金融機関内端末に表示する。金融機関内端末は、金融機関内に存在し、かつ貸付システム100にネットワーク経由でアクセス可能であれば、その機能が特に限定されることはない。金融機関のフロント部門の担当者は、当該リストの中から顧客が返済を希望する極度内貸付のデータを選択することができる。貸付システム100は、選択された極度内貸付データを貸付DB209から読み出し、読み出したデータを表示した入力フォーム400を金融機関内端末に表示することができる。
【0066】
S702にて、貸付システム100は、選択された極度内貸付データの入力フォーム400へのフロント部門の担当者による必要事項の入力が完了し、申込詳細DB208への格納が完了したことに応答して、必要事項が入力された入力フォーム400を顧客端末110に表示することができる。あるいは、貸付システム100は、案内通知を顧客側の担当者に送信してもよく、案内通知の方法は特に限定されることはない。
【0067】
S703にて、顧客側の担当者は、案内通知された入力フォーム400の内容を確認した上で、承認依頼ボタンを押下する。顧客側の1または複数の承認者は、承認依頼された内容について確認し、承認ボタンを押下する。入力フォーム400には、
図4に例示したものと同じような承認者の一覧および承認ルートが表示されることが可能であり、それぞれの承認者の承認状況や承認した場合の承認日時の情報も表示されることが可能である。承認者が複数設定されている場合には、貸付システム100は、最初の承認者が承認した後、次の承認者に対して、承認すべきデータがあることを通知することができる(例えば、貸付システム100へのログイン時の通知、など)。顧客の最終承認者が承認ボタンを押下したことに応じて、貸付システム100は、当該入力フォーム400を通じて入力された極度内貸付の返済申請データを「申請済み」のデータとして申込詳細DB208に格納することができる。
【0068】
S704にて、貸付システム100は、ステータスが「申請済み」の返済申請データが格納されたことに応答して、稟議システム120に対して通知をすることができる。金融機関のフロント部門の担当者は、稟議システム120から貸付システム100にアクセスし、申込詳細DB208から「申請済み」の極度内貸付の返済申請データを読み出す。金融機関のフロント部門の担当者は、読み出した返済申請データを使用して稟議システム120上で当該返済申請データの内容に対して認可を求める稟議データを作成し、フロント部門の承認者に対して認可依頼を行う。金融機関内では、極度内貸付の返済申請に対する稟議が稟議システム120を通じて行われ、当該返済申請に対して承認するか否かが判断される。すなわち、顧客側から送信された極度内貸付の返済申請に対して、自動的に融資の返済を認めるのではなく、返済を認めても良いかどうかの判断が当該返済申請データに基づいて金融機関内のフロント部門にて行われる。稟議システム120は、当該返済申請データに基づく融資の返済を認可するかどうかの稟議結果を貸付システム100に送信することができる。
【0069】
S705にて、貸付システム100は、稟議システム120から受信した稟議結果に基づいて、極度内貸付の返済申請に対して認可されたか否かを判定する。認可された場合には、S706に処理が進み、一方、認可されなかった場合には、S707に処理が進む。
【0070】
S706にて、貸付システム100は、ミドルバック部門の担当者に対してチェック対象となる極度内貸付の返済申請データがあることを通知することができる。通知されたミドルバック部門は、フロント部門などから送付される現物資料や顧客から既に受領済みの現物資料などに基づいて、当該極度内貸付の返済申請に対する与信条件が充足されていることを確認する。ミドルバック部門の担当者は、確認が完了した返済申請データに基づいて貸付システム100を通じて実行記帳を行う。この実行記帳は、顧客口座から金融機関側の口座に貸付金を振り替える回収オペレーションであり、回収オペレーションがなされた極度内貸付のデータは、貸付DB209に格納される。
【0071】
S707にて、貸付システム100は、稟議システム120から受信した稟議結果が不承認だった場合に、当該申請をした担当者および承認者が顧客端末110を通じて貸付システム100にログインした際に極度内貸付の返済申請が承認されなかった旨の通知を顧客端末110のディスプレイなどに表示することができる。この通知機能は、他の周知の手段を利用して実装することも可能である。
【0072】
図8は、本発明に係る貸付システム100の機能ブロック図である。貸付システム100は、入力フォーム生成部801、新規申請処理部802、継続申請処理部803、返済申請処理部804、自動実行判定部805、通知部806、認可依頼部807、および認可受信部808を備える。また、貸付システム100は、
図2を参照しながら説明した各種データベース、すなわち、稟議情報DB206、入力フォームDB207、申込詳細DB208、貸付DB209、顧客DB210および自動実行条件DB211を備える。稟議情報DB206、入力フォームDB207、申込詳細DB208、貸付DB209、顧客DB210および自動実行条件DB211は、上記で説明したデータベースと同一であるので詳細な説明は省略する。
【0073】
入力フォーム生成部801は、稟議情報DB206から読み出した特殊当座貸越契約についての稟議情報に基づいて極度内貸付のための入力フォーム400を動的に生成することができる。入力フォーム400内のデータ項目の表示/非表示は、顧客端末110によって使用される場合および金融機関内の端末によって使用される場合に応じて制御されうる。また、入力フォーム400内のデータ項目の表示/非表示は、顧客側あるいは金融機関側によって選択されたメニューが極度内貸付の新規申請、既存の極度内貸付の継続および既存の極度内貸付の返済のいずれかなのかに応じて制御されうる。
【0074】
新規申請処理部802は、入力フォーム400を通じて入力された極度内貸付の新規申請データを顧客端末110から受信して処理することができる。極度内貸付の新規申請データは、
図5の処理フローを参照して説明したように、特殊当座貸越契約に基づいて新規に極度内貸付を申請するための申請データである。
【0075】
継続申請処理部803は、入力フォーム400を通じて入力された極度内貸付の継続申請データを顧客端末110から受信して処理することができる。極度内貸付の継続申請データは、
図6の処理フローを参照して説明したように、既存の極度内貸付の貸付金額の一部または全部について従前の返済期日を所定期間延長するための申請データである。
【0076】
返済申請処理部804は、入力フォーム400を通じて入力された極度内貸付の返済申請データを顧客端末110から受信して処理することができる。極度内貸付の返済申請データは、貸付システム100によって貸付DB209から読み出されたデータであって、かつ顧客側の承認者による承認が済んだデータである。極度内貸付の返済申請データは、
図7の処理フローを参照して説明したように、既存の極度内貸付の貸付金を金融機関に返済するための申請データである。
【0077】
自動実行判定部805は、極度内貸付の新規申請データまたは極度内貸付の継続申請データに基づいて行われた稟議結果のデータに基づいて、後続の事務処理の自動実行可否を判定することができる。自動実行可否は、自動実行条件DB211に格納されている情報などを参照して行われることが可能である。稟議結果のデータは、稟議システム120から受信することができる。なお、自動実行判定部805によって自動実行可能と判定されたことに応じて、貸付システム100は、極度内貸付の新規申請データおよび極度内貸付の継続申請データのそれぞれに対応する所定のオペレーションを実行することができる。
【0078】
通知部806は、顧客側の1または複数の承認者に対して承認が必要な申請データがあることを通知することができる。当該通知は、承認者が貸付システム100にログインした際に顧客端末110上に表示することによって行うことができる。極度内貸付の新規申請データ、極度内貸付の継続申請データ、および極度内貸付の返済申請データは、顧客側の1または複数の承認者によって承認された後、貸付システム100に対して送信される(「(顧客による)申請済み」のデータとして申込詳細DB208に格納される)。
【0079】
認可依頼部807は、極度内貸付の新規申請データ、極度内貸付の継続申請データまたは極度内貸付の返済申請データを顧客端末110から受信したことに応答して、貸付システム100の外部にある稟議システム120に通知をすることができる。この通知に応答して、稟議システム120では、極度内貸付の新規申請、極度内貸付の継続申請または極度内貸付の返済申請を認可するかどうかの稟議が回付されることが可能である。
【0080】
認可受信部808は、稟議システム120から上記申請データに対して認可するか否かの稟議結果のデータを受信することができる。
【0081】
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を採用することが可能である。
【解決手段】特殊当座貸越契約についての稟議情報に基づいて極度内貸付のための入力フォームを生成する入力フォーム生成部801と、極度内貸付の新規申請データを顧客端末から受信して処理する新規申請処理部802と、極度内貸付の継続申請データを顧客端末から受信して処理する継続申請処理部803と、顧客の承認者による承認済みの極度内貸付の返済申請データを顧客端末から受信して処理する返済申請処理部804と、極度内貸付の新規申請データまたは極度内貸付の継続申請データに基づいて行われた稟議結果のデータに基づいて、事務処理の自動実行可否を判定する自動実行判定部805と、後続の事務処理の発生を示す通知を行う通知部806とを備える。