(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の第1および第2実施形態に係る供給装置について詳細に説明する。
【0020】
[第1実施形態]まず、
図1〜
図8を用いて第1実施形態に係る供給装置10の構成について説明する。
図1は、供給装置10の上面図である。
図2は、供給装置10の正面図である。
図3は、供給装置10を下流側から上流側を視た側面図である。
図4(A)は、先行支持部材17の斜視図であり、
図4(B)は、後続支持部材の斜視図である。
図5は、先行支持部材17および後続支持部材18の互いの間隔を調整する搬送面15a,16aの動きを示す概略図であり、同図(A)は、当該間隔が食パンXA1"3斤分"の状態を示し、同図(B)は、当該間隔が食パンXA1"2斤分"の状態を示す。
図6は、送出しユニット13の動きを示す上面図であり、同図(A)は、食パンXA1を搬送面15a,16a上から送り出す前の初期状態を示し、同図(B)は、食パンXA1を搬送面15a,16a上から送り出している途中の状態を示し、同図(C)は、食パンXA1を搬送面15a,16aから送り出した後の状態を示し、同図(D)は、初期状態に戻る途中の状態を示す。
図7は、送出しユニット13を示す上面図であり、同図(A)は、プッシャ24の幅を狭めた状態を示し、同図(B)は、プッシャ24の幅を広げた状態を示す。
図8は、保持ユニット14の動きを示す上面図であり、同図(A)は、食パンXA1の保持を解除した状態を示し、同図(B)は、食パンXA1を保持した状態を示す。なお、各図において、一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。
【0021】
図1〜
図8に示す供給装置10は、食パンXA1を製造するライン1で使用される。食パンXA1を製造するライン1は、生地をオーブン(図示省略)で焼き上げて1本当たり2,3斤程度の重さの食パンXA1を複数本まとめて焼成する工程と、複数本の食パンXA1を順次搬送しながらスライスすると同時に両端の耳をカットする工程と、スライスされた食パンXA1を所定の分量(例えば、1斤)に分割して包装機(図示省略)に供給する工程と、包装機において所定の分量の食パンXA1を1つの袋にまとめて包装する工程と、などを備えている。なお、本明細書では、供給装置10が食パンXA1を供給する場合を例に説明するが、本発明は、その他の食品や日用品などの各種物品を供給する場合に適用できる。また、本明細書では、包装機に向けて供給する場合を例に説明するが、本発明は、その他の各種装置に向けて供給する場合に適用できる。
【0022】
供給装置10は、バケットコンベア11を備えてなり、前工程から上流(
図1および
図2における右側)に送り込まれた食パンXA1を所定枚数ずつに分割して下流(
図1および
図2における左側)の供給位置PO1から後工程の包装機(図示省略)に送り出す。前工程から送り込まれる食パンXA1は、例えば、2,3斤程度の重さで、1斤当たり6枚〜8枚程度にスライスされている。この食パンXA1は、例えば、6枚〜8枚毎に後工程の包装機に送り出される。なお、供給位置PO1とは、食パンXA1を後工程の包装機に送り出す位置のことをいう。また、後述する待機位置PO2とは、供給位置PO1の上流側に隣接する位置であって、先行する所定枚数の食パンXA1を包装機に送り出している間に、後続する食パンXA1を待機させる位置のことをいう。
【0023】
具体的に、供給装置10は、バケットコンベア11と、位置決めプレート12a,12bと、送出しユニット13と、保持ユニット14と、制御ユニット(図示省略)と、を備えている。
【0024】
これら供給装置10の各部は、制御ユニットによって統括的に制御される。制御ユニットは、CPU、RAM、およびROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUは、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて各種機能を実現する。RAMは、CPUの作業領域として使用される。ROMは、CPUで実行される基本OSやプログラムを記憶する。
【0025】
図1〜
図5に示すバケットコンベア11は、上流から下流に向けて連続して配置された2列の走行プレート15,16と、食パンXA1に先行する位置で当該食パンXA1を下流側から支持する先行支持部材17と、食パンXA1に後続する位置で当該食パンXA1を上流側から支持する後続支持部材18と、食パンXA1を幅方向の両側から支持する一対のガイドバー19,20と、走行プレート15の動力源となるサーボモータ(図示省略)と、このサーボモータの動力を走行プレート15に伝達するチェーン(図示省略)およびスプロケット(図示省略)と、走行プレート16の動力源となるサーボモータ(図示省略)と、このサーボモータの動力を走行プレート16に伝達するチェーン(図示省略)およびスプロケット(図示省略)と、筐体21と、を備えている。
【0026】
走行プレート15,16は、搬送面15a,16aを構成する。搬送面15a,16aには、スライスされた複数枚の食パンXA1が流れ方向に並ぶように群をなして載置される。搬送面15aおよび16aは、一緒になって上流から下流に向けて間欠的に走行することで、載置された複数枚の食パンXA1を搬送し、当該複数枚の食パンXA1を所定枚数毎に順次供給位置PO1に位置させる。
【0027】
搬送面15aを有する走行プレート15は、何枚かに1枚(例えば、6枚に1枚)が、先行支持部材17と一体に構成されている。このため、先行支持部材17は、搬送面15aと一体に走行する。また、搬送面15a上に、複数の先行支持部材17が等間隔に配置されることとなる。先行支持部材17は、
図4(A)に示すように、直立に配置したプレートの上下両端部に棒状の部材を左右に張り出すようにして水平に固定されたもので、食パンXA1の高さよりも低く、食パンXA1の高さの半分程度の高さに設定されている。先行支持部材17の上下から張り出す棒状の部材同士の間は、後述する一対の位置決めプレート12bが干渉することを防止する空間として機能すると共に、一対のガイドバー19,20が干渉すること防止する空間として機能する。
【0028】
搬送面16aを有する走行プレート16は、何枚かに1枚(例えば、6枚に1枚)が、後続支持部材18と一体に構成されている。このため、後続支持部材18は、搬送面16aと一体に走行する。また、搬送面16a上に、複数の後続支持部材18が等間隔に配置されることとなる。後続支持部材18は、
図4(B)に示すように、先行支持部材17と同一形状であり、食パンXA1の高さよりも低く、食パンXA1の高さの半分程度の高さに設定されている。後続支持部材18の上下から張り出す棒状の部材同士の間は、後述する一対の位置決めプレート12bが干渉することを防止する空間として機能すると共に、一対のガイドバー19,20が干渉することを防止する空間として機能する。
【0029】
搬送面15aおよび16aは、独立した動力源を有しており、互いの間の位相差が変更可能になっている。この位相差は、図示を省略するハンドルの操作によって変更される。位相差を変更することで、搬送面15aに一体に構成されている先行支持部材17と、搬送面16aに一体に構成されている後続支持部材18と、の互いの間隔が調整される。すなわち、前工程から送り込まれる食パンXA1の長さに応じて、先行支持部材17と後続支持部材18との間隔を、
図5(A)に示すように食パンXA1"3斤分"に調整したり、
図5(B)に示すように食パンXA1"2斤分"に調整したりできる。このような搬送面15a,16aは、先行支持部材17および後続支持部材18と共に、食パンXA1を収容して搬送するバケットとして機能する。
【0030】
位置決めプレート12aは、先行支持部材17および後続支持部材18の走行経路の上方で、かつ、食パンXA1の上端よりも低い位置に配置されている。一対の位置決めプレート12bは、先行支持部材17および後続支持部材18の走行経路における位置決めプレート12aの下方において、先行支持部材17の上下からそれぞれ張り出した棒状の部材同士の間であって、かつ、後続支持部材18の上下からそれぞれ張り出した棒状の部材同士の間に、位置決めプレート12aと平行するように配置されている。これら一対の位置決めプレート12bは、それぞれ、L字型の形状を有している。具体的に、一対の位置決めプレート12bは、位置決めプレート12aと平行に配置されて食パンXA1が突き当たる面と、この面から下流方向に延びた面と、を備えている。これら一対の位置決めプレート12bは、下流側に延びた面で位置が固定される。そして、位置決めプレート12a,12bには、供給位置PO1に搬送された食パンXA1が突き当てられる。これにより、食パンXA1の位置決めをする。この位置決めプレート17は、供給位置PO1から送り出す食パンXA1の枚数に応じて、食パンXA1の流れ方向の位置を変更できるように構成されている。なお、位置決めプレート12a,12bは、図示を省略するネジなどによって、位置が固定される。
【0031】
図1〜
図3、
図6および
図7に示す送出しユニット13は、供給位置PO1に位置する所定枚数の食パンXA1を、搬送面15a,16aの停止中に、後工程の包装機(図示省略)に向けて送り出す。
【0032】
具体的に、送出しユニット13は、動力源となるモータ(図示省略)と、このモータの回転動力を往復運動に変換する往復滑り子機構23と、この往復滑り子機構23の往復運動を利用して食パンXA1を押送するプッシャ24と、を備えている。
【0033】
往復滑り子機構23は、基礎となるベース25と、このベース25に回転自在に取り付けられた円板26と、この円板26の偏心した位置に回転自在に延設されたアーム27と、このアーム27の先端に回転自在に連結されたスライダ28と、このスライダ28の軌道となる一対のレール29と、を備えている。円板26は、モータの回転動力によって回転する。アーム27は、円板26の回転に伴って移動する。スライダ28は、アーム27の移動に伴って、一対のレール29に沿って往復移動する。
【0034】
プッシャ24は、スライダ28に固定されている。このため、プッシャ24は、スライダ28と一体となって、搬送面15a,16a上を幅方向に、
図6(A)に示す初期位置と、
図6(C)に示す送出し位置と、の間で往復移動する。すなわち、
図6(A)→
図6(B)→
図6(C)→
図6(D)→
図6(A)→・・・の順に移動する。具体的に、
図3(A)に示す初期位置は、プッシャ24が搬送面15a,16aの幅方向の一方の側に退避した位置である。また、
図6(C)に示す送出し位置は、プッシャ24が搬送面15a,16aの上方を幅方向の他方に向けて横切った位置である。このようなプッシャ24は、供給位置PO1に位置する所定枚数の食パンXA1を、搬送面15a,16aの幅方向の一方から他方に押送する。
【0035】
プッシャ24は、押送する食パンXA1の枚数に応じて、幅を変更できる。具体的に、プッシャ24は、メインフレーム30と、引出し部31と、を備えている。メインフレーム30は、引出し部31を収容可能に構成されている。引出し部31は、幅方向(食パンXA1の流れ方向)にスライドする。すなわち、
図7(A)に示す狭幅位置と、
図7(B)に示す広幅位置と、の間で往復する。具体的に、
図7(A)に示す狭幅位置は、引出し部31の一部がメインフレーム30に収容されて残りが露呈する位置であり、プッシャ24の幅が食パンXA1"2斤分"になる。また、
図7(B)に示す広幅位置は、引出し部31の略全部が露呈する位置であり、プッシャ24の幅が食パンXA1"3斤分"になる。なお、引出し部31は、図示を省略するネジなどによって、メインフレーム30に対する位置が固定される。
【0036】
図1〜
図3および
図8に示す保持ユニット14は、待機位置PO2に位置する食パンXA1を、搬送面15a,16aの停止中に、供給位置PO1に位置する所定枚数の食パンXA1を送出しユニット13が送り出すことに先立って保持する。そして、保持ユニット14は、送出しユニット13が食パンXA1を送り出した後に、搬送面15a,16aが走行することに先立って、待機位置PO2で待機する食パンXA1の保持を解除する。
【0037】
具体的に、保持ユニット14は、待機位置PO2に位置する食パンXA1を幅方向の両側から挟持する一対の挟持部材33,34と、待機位置PO2に位置する食パンXA1の下流側に回り込む回込み支持部材35と、動力源となる2つのエアシリンダ36,37と、を備えている。
【0038】
一対の挟持部材33,34は、一対のガイドバー19,20の上方において、搬送面15a,16aの幅方向の両側に沿って配置されている。これら一対の挟持部材33は、それぞれ、下流側の端部が互いに向かって突出する挟持部33aを有している。これら一対の挟持部33aは、待機位置PO2の最も下流側に位置しており、待機位置PO2に位置する食パンXA1のうち、最も下流側に位置する1,2枚程度の食パンXA1を挟持する爪として機能する。そして、これら一対の挟持部材33,34は、別々のエアシリンダ36,37に固定されている。このため、一対の挟持部材33,34は、それぞれ、互いに近付いたり遠退いたりするように、バケットコンベア11の上方を往復移動する。すなわち、
図8(B)に示す保持位置と、
図8(A)に示す解除位置と、の間を往復移動する。具体的に、
図8(B)に示す保持位置は、一対の挟持部材33,34が互いに最も近付く位置であり、この位置では、一対の挟持部33a,34aで食パンXA1を挟持することになる。また、
図8(A)に示す解除位置は、一対の挟持部材33が互いに最も遠退く位置であり、この位置では、一対の挟持部33a,34aによる食パンXA1の挟持を解除することになる。
【0039】
回込み支持部材35は、搬送面15a,16aの幅方向の一方の側(送出しユニット13が配置された側)に配置された挟持部材33の下流側の端部に固定されている。このため、回込み支持部材35は、挟持部材33と一体に動く。すなわち、
図8(B)に示す回込み位置と、
図8(A)に示す解除位置と、の間を往復運動する。具体的に、
図8(B)に示す回込み位置は、回込み支持部材35が待機位置PO2の下流側に回り込む位置であり、搬送面15a,16aの上方である。また、
図8(A)に示す解除位置は、回込み支持部材35が搬送面15a,16aの上方から退避した位置であり、この位置では、回込み支持部材35による回込みが解除される。このような回込み支持部材35は、回込み位置に移動する際に、供給位置PO1に位置する食パンXA1のうち、最も上流側の1枚の食パンXA1を、搬送面15a,16aの幅方向の一方から他方に押しながら、待機位置PO2で待機する食パンXA1の下流側に回り込む。これにより、待機位置PO2で待機する食パンXA1が、回込み支持部材35によって下流側から支持される。
【0040】
次に、供給装置10の動作手順について、
図9〜
図15に基づいて説明する。
図9〜
図15は、供給装置10の動作を説明する図である。
図9は、動作開始時を示す。
図10は、
図9に示す動作の続きを示す。
図11〜
図15についても、同様、一つ前の図に示す動作の続きを示す。なお、供給装置10の上流には、前工程から順次食パンXA1が送り込まれるが、図面には、食パンXA1が送り込まれる回数を1回のみとして示し、当該図面の簡略化を図っている。
【0041】
スライスされた複数枚の食パンXA1が、前工程から供給装置10の上流に送り込まれると、その複数枚の食パンXA1は、
図9に示すように、停止中の搬送面15a,16aにおける先行支持部材17と後続支持部材18との間に載置される。食パンXA1が搬送面15a,16aに載置されると、その搬送面15a,16aが走行して食パンXA1を供給位置PO1に向けて搬送する。供給位置PO1に向けて搬送された食パンXA1は、
図10に示すように、位置決めプレート12a,12bに突き当たる。食パンXA1が位置決めプレート12a,12bに突き当たると、それと同時に、搬送面15a,16aは停止する。この時、先行する所定枚数の食パンXA1が供給位置PO1に位置し、後続する残りの食パンXA1が待機位置PO2に位置する。
【0042】
搬送面15a,16aが停止すると、
図11に示すように、保持ユニット14が、待機位置PO2に位置する食パンXA1を保持すると共に、供給位置PO1に位置する食パンXA1のうち、最も上流側の食パンXA1を、搬送面15a,16aの幅方向に押して、供給位置PO1に位置する食パンXA1を、待機位置PO2で待機する食パンXA1に対してずらす。その後、
図12に示すように、送出しユニット13が、供給位置PO1に位置する所定枚数の食パンXA1を、後工程の包装機(図示省略)へと続く図示しないベルトコンベアに向けて送り出す。
【0043】
供給位置PO1に位置する食パンXA1が送り出されると、
図13に示すように、送出しユニット13が、初期位置に退避する。そして、
図14に示すように、保持ユニット14が、待機位置PO2に位置する食パンXA1の保持を解除する。これと同時に、搬送面15a,16aが走行して食パンXA1の供給位置PO1に向けた搬送を再開する。
【0044】
供給位置PO1に向けて搬送された食パンXA1は、
図15に示すように、位置決めプレート12a,12bに突き当たる。食パンXA1が位置決めプレート12a,12bに突き当たると、それと同時に、搬送面15a,16aは停止する。この時、先行する所定枚数の食パンXA1が供給位置PO1に位置し、後続する残りの食パンXA1が待機位置PO2に位置する。その後、
図10〜
図15に示す動作を繰り返す。
【0045】
このように、供給装置10によれば、供給位置PO1に位置させる食パンXA1の枚数が、後工程の包装機(図示省略)に送り出す食パンXA1の分量になる。このため、供給位置PO1に位置させる食パンXA1の枚数を予め調整しておくことで、包装機に送り出す食パンXA1の分量を決定できる。すなわち、包装機に送り出す食パンXA1の分量を変更できる。即ち、1本の食パンXA1を任意の枚数ずつに分割して包装機に供給することができる。また、食パンXA1を送り出す際に、待機位置PO2で待機する後続の食パンXA1を保持ユニット14によって保持しているので、待機中の食パンXA1が倒れるなどの不具合を防止できる。
【0046】
そして、保持ユニット14が、待機位置PO2で待機する食パンXA1のうち、少なくとも最も下流側の食パンXA1を、幅方向の両側から挟持する一対の挟持部材33,34を備えているから、簡単な構成で、待機中の食パンXA1を保持できる。
【0047】
また、供給位置PO1に位置する食パンXA1を送出しユニット13が送り出すことに先立って、供給位置PO1に位置する食パンXA1のうち、少なくとも最も上流側の食パンXA1を回込み支持部材35が押してずらすので、供給位置PO1に位置する食パンXA1を、待機位置PO2で待機する食パンXA1から確実に切り離せる。これにより、送出しユニット13による食パンXA1の包装機(図示省略)への送出しを円滑に行える。また、回込み支持部材35が待機中の食パンXA1の下流側に回り込んで支持するので、待機中の当該食パンXA1を確実に保持できる。
【0048】
さらに、先行支持部材17および後続支持部材18が、搬送面15aおよび16aの間の位相差を変更することで、互いの間隔が調整可能であるので、上流で一時に送り込まれる食パンXA1の長さに変更がある場合であっても、先行支持部材17および後続支持部材18の互いの間隔を調整することで、簡単に対応できる。
【0049】
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨および技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0050】
すなわち、上記実施形態において、挟持部材33,34は、待機位置PO2に位置する食パンXA1のうち、最も下流側に位置する1,2枚程度の食パンXA1を挟持するが、本発明はこれに限定されず、待機位置PO2に位置する食パンXA1のうち、最も下流側に位置する1枚の食パンXA1を挟持することができれば、何枚の食パンXA1を挟持するようにしてもよい。例えば、待機位置PO2に位置する全ての食パンXA1を挟持するようにしてもよい。
【0051】
あるいは、上記実施形態において、回込み支持部材35は、供給位置PO1に位置する食パンXA1のうち、最も上流側に位置する1枚の食パンXA1を、搬送面15a,16aの幅方向に押すが、本発明はこれに限定されず、供給位置PO1に位置する食パンXA1のうち、最も上流側に位置する1枚の食パンXA1を押すことができれば、何枚の食パンXA1を押すようにしてもよい。例えば、供給位置PO1に位置する全ての食パンXA1を押すようにしてもよい。
【0052】
あるいは、上記実施形態において、スライダ28に固定された上流側のメインフレーム30に対して、下流側引出し部31が幅方向(食パンXA1の流れ方向)にスライドすることで、プッシャ24の幅を変更しているが、下流側の引出し部31をスライダ28に固定すると共に、上流側のメインフレーム30を幅方向(食パンXA1の流れ方向)にスライドすることで、プッシャ24の幅を変更してもよい。この場合、下流側の引出し部31が幅方向(食パンXA1の流れ方向)について固定されているので、プッシャ24の幅を変更した場合であっても、位置決めプレート12a,12bの位置を変更しなくてよい。
【0053】
あるいは、上記実施形態において、食パンXA1を後工程の包装機(図示省略)に向けて送り出す手段として、往復滑り子機構23の往復運動を利用して食パンXA1を押送する送出しユニット13を採用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、サイドフィンガーコンベアやオーバーヘッドコンベアを採用するようにしてもよい。
【0054】
[第2実施形態]次に、
図16を用いて第2実施形態に係る供給装置40の構成について説明する。
図16は、送出しユニット41を示す上面図である。なお、ここでは、第2実施形態に係る供給装置40の特徴部分のみを説明し、第1実施形態に係る供給装置40と同様の構成、作用および効果についての説明は省略する。
【0055】
第2実施形態に係る供給装置40は、送出しユニット13を備える代わりに、送出しユニット41を備えている点で、第1実施形態に係る供給装置10と異なる。
【0056】
図16に示す送出しユニット41は、サイドフィンガーコンベアを採用したものである。具体的に、送出しユニット41は、動力源となるモータ(図示省略)と、このモータの回転動力によって回転するスプロケット42,43と、これらスプロケット42,43の回転に伴って走行する環状のチェーン44と、このチェーン44に固定された複数(本実施形態では3つ)のサイドフィンガー45と、を備えている。サイドフィンガー45は、チェーン44の走行に伴って、搬送面15a,16aの上方を幅方向の一方から他方に向けて横切るように走行する。これにより、サイドフィンガー45は、供給位置PO1に位置する所定枚数の食パンXA1を、搬送面15a,16aの幅方向の一方から他方に押送する。なお、サイドフィンガー45は送り出す枚数によって長さを調整することができる。