(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【技術分野】
【0001】
本発明は、GABA Aα5受容体に対する親和性及び選択性を有するトリアゾール化合物、その製造、それを含む医薬組成物、及びその医薬としての使用に関する。
【0002】
本発明は、式(I):
【化1】
(式中、A、X、Y、Z、R
1、R
2及びR
3は、下記及び特許請求の範囲に記載の通りである)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関する。
【0003】
主な抑制性神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、以下の2つの主な分類に分類される:(1)リガンド開口型イオンチャネルスーパーファミリーのメンバーであるGABA A受容体及び(2)Gタンパク質連結型受容体ファミリーのメンバーであるGABA B受容体。膜結合型ヘテロ五量体タンパク質ポリマーであるGABA A受容体複合体は、主にα、β、及びγサブユニットで構成されている。現在、GABA A受容体のサブユニットが合計21個クローニングされ、配列決定されている。哺乳類の脳細胞から得られるネイティブなGABA A受容体の生化学的機能、電気生理学的機能、及び薬理学的機能を最もよく模倣する組換えGABA A受容体を構築するためには、3種のサブユニット(α、β、及びγ)が必要である。αサブユニットとγサブユニットとの間にベンゾジアゼピン結合部位が存在するという強力な証拠が存在する。組換えGABA A受容体の中でも、α1β2γ2は、従来のI型ベンゾジアゼピン受容体(BzR)サブタイプの多くの作用を模倣するが、一方、α2β2γ2、α3β2γ2、及びα5β2γ2イオンチャネルは、II型BzRと呼ばれる(R.M. McKernan, P.J. Whiting, in Recombinant Cell Surface Receptors: Focal Point for Therapeutic Intervention, M.J. Browne (Ed.) (1997) Chapter 8:155-173, R.G. Landes Co., Austin, TX)。
【0004】
ベンゾジアゼピン受容体逆作動物質(インバースアゴニスト)であるβ−CCMは、モーリスの水迷路において空間学習を高めることが、McNamara and Skelton(Psychobiology, 1993, 21:101-108)により示されている。しかし、β−CCM及び他の従来のベンゾジアゼピン受容体逆作動物質は、痙攣誘発剤又は痙攣剤であるので、ヒトにおいて認知改善剤として使用することはできない。更に、これら化合物は、GABA A受容体サブユニット内では非選択的であるが、GABA Aα1及び/又はα2及び/又はα3受容体の結合部位において比較的活性の低いGABA Aα5受容体の部分逆作動物質又は完全逆作動物質を用いて、痙攣誘発活性が低いか又は痙攣誘発活性を有しない、認知改善に有用な薬剤を提供することができる。また、GABA Aα1及び/又はα2及び/又はα3受容体の結合部位において活性を有しない訳ではないが、α5含有サブユニットに対して機能的に選択的であるGABA Aα5逆作動物質を用いることも可能である。しかし、GABA Aα5サブユニットに対して選択的であり、そしてGABA Aα1、α2、及びα3受容体の結合部位において比較的活性の低い逆作動物質が好ましい。
【0005】
GABA Aα5サブユニットと中枢神経系の様々な疾患の処置との関係を立証する文献が刊行されている(Neuroscience Letts. (2005) 381:108-13, Neuropsychobiology (2001) 43(3):141-44, Amer. J. Med. Genetics (2004) 131B:51-9, Autism (2007) 11(2):135-47, Investigacion Clinica (2007) 48:529-41, Nature Neuroscience (2007) 10:411-13, Neuroscience Letts. (2008) 433: 22-7, Cell (2008) 135:549-60)。
【0006】
本発明の目的は、式Iで表される化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステル、上記化合物の調製、それを含有する医薬及びその製造、ならびにGABA Aα5受容体に関連する疾患の処置又は予防における上記化合物の使用である。本発明の化合物は、好ましくは、GABA Aα5の逆作動物質である。
【0007】
本発明の化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、GABA Aα5受容体に対して高い親和性及び選択性を有し、そして、認知改善剤として、あるいは急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害の処置又は予防のために、単独で又は他の医薬と組み合わせて用いてよい。
【0008】
特に明記しない限り、本明細書において使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書において記載されるものに類似しているか又は等価である任意の方法及び材料を、本発明の実施又は試験において使用することができるが、好適な方法及び材料を以下に記載する。
【0009】
特に指定しない限り、本願で用いる命名法は、IUPACの体系的命名法に基づく。
【0010】
特に指示しない限り、本明細書における構造中の炭素、酸素、硫黄、又は窒素の原子に出現する任意の空の結合価(open valency)は、水素原子の存在を示す。
【0011】
本明細書に記載する定義は、対象となる用語が単独で使用されるか組み合わせて使用されるかに関係なく適用される。本明細書に記載する定義は、例えば「ヘテロシクロアルキル−アリール」、「ハロアルキル−ヘテロアリール」、「アリール−アルキル−ヘテロシクロアルキル」又は「アルコキシ−アルキル」等の化学的に関連する組み合わせを形成するために付加してもよいと考えられる。組合せの最後のメンバーは、逆の順序で前記組合せの他のメンバーによって置換されるラジカルである。
【0012】
置換基の数を示す場合、用語「1以上の」は、1つの置換基から可能な限り最大数の置換基までの範囲を指す、すなわち、1つの水素の置換から最大全ての水素が置換基により置換される。
【0013】
用語「任意の」又は「場合により」は、その後に記載される事象又は状況が生じる可能性はあるが、生じる必要はなく、そしてその記載が、前記事象又は状況が生じる場合、及び前記事象又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
【0014】
用語「置換基」は、親分子における水素原子を置換する原子又は原子団を意味する。
【0015】
用語「置換されている」は、指定された基が1以上の置換基を有していることを意味する。任意の基が複数の置換基を有することができ、そして様々な可能な置換基が提供される場合、前記置換基は、独立して選択され、そして同じ置換基である必要はない。用語「非置換である」は、指定された基が置換基を有しないことを意味する。用語「場合により置換される」は、指定された基が非置換であるか、又は独立して可能な置換基の群から選択される1以上の置換基によって置換されていることを意味する。置換基の数を示す場合、用語「1以上の」は、1つの置換基から可能な限り最大数の置換基までの範囲を意味する、すなわち、1つの水素から最大全ての水素が置換基により置換される。
【0016】
用語「この発明の化合物」及び「本発明の化合物」は、式(I)で表される化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、溶媒和物及び塩(例えば、薬学的に許容しうる塩)を指す。
【0017】
用語「薬学的に許容しうるエステル」は、カルボキシ基がエステルに変換されている本発明の化合物の誘導体を意味する。アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ−アルキル、アミノ−アルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル、ヘテロアリール−アルキル及びアリル−アルキルエステルは、適切なエステルの例である。用語「薬学的に許容しうるエステル」は、更に、ヒドロキシ基が、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、又はp−トルエンスルホン酸等の無機酸又は有機酸を用いて対応するエステルに変換されており、そして、生体に対して無毒である本発明の化合物の誘導体を含む。
【0018】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、生物学的に又は他の点で不所望ではない塩を意味する。薬学的に許容しうる塩は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。
【0019】
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等の無機酸、ならびにギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸(maloneic acid)、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボニン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びサリチル酸(salicyclic acid)等の有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸のクラスから選択される有機酸と共に形成される薬学的に許容しうる塩を意味する。
【0020】
用語「薬学的に許容しうる塩基付加塩」は、有機塩基又は無機塩基と共に形成される薬学的に許容しうる塩を意味する。許容しうる無機塩基の例は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン及びアルミニウムの塩を含む。薬学的に許容しうる有機非毒性塩基に由来する塩は、一級、二級、及び三級のアミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、ならびにイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン及びポリアミン樹脂等の塩基性イオン交換樹脂を含む。
【0021】
用語「溶媒和物」は、結晶格子に組み込まれた化学量的量又は非化学量論的量の溶媒を有する結晶形を意味する。組み込まれた溶媒が水である場合、形成される溶媒和物は水和物である。組み込まれた溶媒がアルコールである場合、形成される溶媒和物はアルコラートである。
【0022】
用語「立体異性体」は、同一の分子結合性及び結合多重性を有するが、空間におけるその原子の配置が異なる化合物を意味する。
【0023】
用語「ハロ」、「ハロゲン」及び「ハロゲン化物」は、本明細書において互換的に使用され、そして、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。ハロの具体例は、フルオロ及びクロロである。
【0024】
用語「アルキル」は、1〜12個の炭素原子、具体的には1〜7個の炭素原子、より具体的には1〜4個の炭素原子を有する一価の直鎖状又は分子状の飽和炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルである。アルキルの具体例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル及びtert−ブチル、特にメチル及びイソプロピルである。
【0025】
用語「アルコキシ」は、式−O−R’(式中、R’はアルキル基である)で表される基を意味する。アルコキシ部分の例は、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ及びtert−ブトキシを含む。アルコキシの具体例は、メトキシ及びエトキシルを含む。
【0026】
用語「ハロアルキル」は、同一であるか又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によってアルキル基の水素原子の少なくとも1つが置換されているアルキル基を意味する。ハロアルキルの例は、モノフルオロ−、ジフルオロ−又はトリフルオロ−メチル、−エチル、又は−プロピル、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、又はトリフルオロメチルを含む。用語「ペルハロアルキル」は、アルキル基の全ての水素原子が、同一であるか又は異なるハロゲン原子によって置換されているアルキル基を意味する。
【0027】
用語「ヒドロキシアルキル」は、アルキル基の水素原子の少なくとも1つがヒドロキシ基によって置換されているアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキルの例は、ヒドロキシメチル、2.ヒドロキシエチル、2.ヒドロキシプロピル、3.ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2.ヒドロキシブチル、3.ヒドロキシブチル、4.ヒドロキシブチル、2,3.ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、2,3.ジヒドロキシブチル、3,4.ジヒドロキシブチル、又は2(ヒドロキシメチル)−3.ヒドロキシプロピルを含む。ヒドロキシアルキルの具体例は、ヒドロキシ−エチル及びヒドロキシ−tert−ブチル、特にヒドロキシ−tert−ブチルである。
【0028】
用語「ハロヒドロキシアルキル」は、アルキル基の水素原子の少なくとも1つがハロ基によって置換されており、そして、アルキル基の水素原子の少なくとも1つが更にヒドロキシ基によって置換されているアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキルの例は、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピルを含む。
【0029】
用語「シクロアルキル」は、3〜10個の環炭素原子を有する一価の飽和している単環式又は二環式の炭化水素基、特に、3〜8個の環炭素原子を有する一価飽和単環式炭化水素基を意味する。二環式とは、2つの炭素原子を共有する2つの飽和炭素環からなることを意味する、すなわち、2つの環を分離する架橋は、単結合又は1つもしくは2つの炭素原子の鎖のいずれかである。具体的なシクロアルキル基は、単環式である。単環式シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルである。二環式シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル又はアダマンタニルである。シクロアルキルの具体例は、シクロプロピルを含む。
【0030】
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基の水素原子の少なくとも1つがシクロアルキル基によって置換されているアルキル基を意味する。シクロアルキルアルキルの例は、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルプロピル及びシクロペンチルブチルを含む。シクロアルキルの具体例は、シクロプロピルメチルを含む。
【0031】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、N、O、及びSから選択される1個、2個、又は3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素である、4〜9個の環原子を有する一価の飽和又は部分的に不飽和の単環式又は二環式の環系を意味する。二環式とは、2つの環原子を共有する2つの環からなることを意味する、すなわち、2つの環を分離する架橋は、単結合又は1つもしくは2つの環原子の鎖のいずれかである。単環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル又はオキサゼパニルである。二環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、3−オキサ−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、又は3−チア−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニルである。部分的に不飽和のヘテロシクロアルキルの例は、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、ジヒドロ−オキサゾリル、テトラヒドロ−ピリジニル、又はジヒドロピラニルである。ヘテロシクロアルキルの具体例は、オキセタニル、メチルによって置換されているオキセタニル、テトラヒドロ−1,6−チオフェニル、1,1−ジオキソ−テトラヒドロ−1,6−チオフェニル、テトラヒドロ−ピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキソ−チオモルホリニル、及び2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニルを含む。ヘテロシクロアルキルの具体例は、メチルによって置換されているオキセタニル、テトラヒドロ−ピラニル及びモルホリニルを含む。
【0032】
用語「アリール」は、6〜10個の炭素環原子を含む一価の芳香族の炭素環式の単環式又は二環式の環系を意味する。アリール部分の例は、フェニル及びナフチルを含む。アリールの具体例は、フェニルを含む。
【0033】
用語「アリールオキシ」は、式−O−R’(式中、R’はアリールである)で表される基を意味する。アリールオキシの例は、フェノキシである。
【0034】
用語「ヘテロアリール」は、N、O、及びSから選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素である、5〜12個の環原子の一価の芳香族の複素環式の単環式又は二環式の環系を意味する。ヘテロアリール部分の例は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、アゼピニル、ジアゼピニル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、イソチアゾリル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、イソベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、カルバゾリル又はアクリジニルを含む。ヘテロアリールの具体例は、ピリジニルを含む。
【0035】
用語「アルキレン」は、1〜7個の炭素原子を有する直鎖状の飽和二価炭化水素基又は3〜7個の炭素原子を有する二価の分枝状の飽和二価炭化水素基を意味する。アルキレン基の例は、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ブチレン、2−エチルブチレン、ペンチレン、ヘキシレンを含む。アルキレンの具体例は、メチレンを含む。
【0036】
用語「アミノ」は、式−NR’R''(式中、R’及びR''は、独立して、水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである)で表される基を意味する。あるいは、R’及びR''は、これらが結合している窒素と共に、ヘテロシクロアルキルを形成してもよい。用語「一級アミノ」は、R’及びR''の両方が水素である基を意味する。用語「二級アミノ」は、R’が水素であり、そして、R''が水素ではない基を意味する。用語「三級アミノ」は、R’及びR''の両方が水素ではない基を意味する。具体的な二級アミン及び三級アミンは、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、フェニルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン及びジイソプロピルアミンである。アミノの具体例は、ジメチルアミンを含む。
【0037】
用語「医薬品活性成分」(又は「API」)は、特定の生物活性を有する医薬組成物中の化合物を意味する。
【0038】
用語「薬学的に許容しうる」は、一般に安全であり、無毒であり、生物学的にも他の点でも不所望ではなく、そして、獣医学的使用及びヒトの薬学的使用のために許容しうる医薬組成物の調製において有用である材料の性質を意味する。
【0039】
用語「薬学的に許容しうる賦形剤」は、医薬品の製剤化に使用される崩壊剤、結合剤、充填剤、溶媒、バッファ、等張化剤、安定剤、酸化防止剤、界面活性剤又は滑沢剤等の、治療活性を有さず、そして無毒である任意の成分を意味する。
【0040】
用語「医薬組成物」(又は「組成物」)は、それを必要としている哺乳類、例えばヒトに投与される、薬学的に許容しうる賦形剤と共に治療上有効な量の医薬品活性成分を含む混合物又は溶液を意味する。
【0041】
用語「阻害定数」(K
i)は、受容体に対する特定の阻害剤の絶対的な結合親和性を意味する。K
iは、競合結合分析を使用して測定され、そして、競合するリガンド(例えば、放射リガンド)が存在しない場合、前記特定の阻害剤が受容体の50%を占める濃度に等しい。K
i値は、対数的にpK
i値(−log K
i)に変換することができ、より高い値が指数関数的により大きな効力を有することを示す。
【0042】
用語「治療上有効な量」は、被験体に投与されたとき、(i)特定の疾患、状態又は障害を処置又は予防するか、(ii)特定の疾患、状態又は障害の1以上の症状を減弱、寛解、又は消失させるか、あるいは(iii)本明細書に記載する特定の疾患、状態又は障害の1以上の症状の発症を防ぐか又は遅らせる、本発明の化合物の量を意味する。治療上有効な量は、化合物、治療される病状、重篤度又は治療される疾患、被験者の年齢及び相対的な健康、投与の経路及び形態、主治医又は獣医師の判断、ならびに他の要因に応じて変化する。
【0043】
病状を「処置する」又は「処置」という用語は、(1)前記病状を予防する、すなわち、前記病状に罹患しているか又は罹患しやすい可能性がある被験体において前記病状の臨床症状を発現させない、(2)前記病状を阻害する、すなわち、前記病状又はその臨床症状の発現を防ぐ、あるいは(3)前記病状を緩和する、すなわち、前記病状又はその臨床症状を一時的に又は永続的に後退させることを含む。
【0044】
用語「被験体」は、脊椎動物を意味する。特定の実施形態では、脊椎動物は哺乳類である。哺乳類は、ヒト、チンパンジー及び他の類人猿等の非ヒト霊長類、ならびにサル種;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ及びブタ等の家畜;ウサギ、イヌ及びネコ等のペット;ラット、マウス及びモルモット等のげっ歯類を含む実験動物を含む。特定の実施形態では、哺乳類はヒトである。用語「被験体」は、特定の年齢又は性別を意味するものではない。
【0045】
発明の詳細な説明
具体的には、本発明は、式(I):
【化2】
(式中、
Aは、−CH
2−O−、−CH=CH−、又は−C≡C−であり;
Xは、N又はCHであり;
Yは、N又はCR
9であり;
Zは、N又はCR
10であり;
R
1、R
2は、アルキル、場合により1つのハロによって置換されているアリール、又は場合により1つのハロによって置換されているヘテロアリールであり、R
1及びR
2のうちの1つは、アルキルであり;
R
3は、ハロ、シアノ、ハロアルキル、−C(O)R
4、又は−C(O)NR
5R
6であり;
R
4は、H、ヒドロキシ、アルコキシ又はアリールオキシであり;
R
5は、H、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロヒドロキシアルキル、−(CH
2)
n−シクロアルキル、−(CH
2)
n−ヘテロシクロアルキル、又は−(CH
2)
n−NR
7R
8であり、前記シクロアルキル及び前記ヘテロシクロアルキルは、場合により1以上のハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、又はオキソによって置換されており;
R
6は、H、アルキルであるか、又はR
9もしくはR
10と共にアルキレンになるか;
あるいは、R
5及びR
6は、これらが結合している窒素と共に、場合により1以上のオキソによって置換されているヘテロシクロアルキルを形成し;
R
7、R
8は、独立して、H、アルキル又はアリールであり;
R
9、R
10は、Hであるか、又はR
9、R
10のうちの1つが、R
6と共にアルキレンになり;
nは、0〜6の整数である)
で表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関する。
【0046】
本発明の特定の実施形態は、式(I)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びその薬学的に許容しうるエステルである。
【0047】
本発明の具体的な実施形態は、式(I):
(式中、
Aは、−CH
2−O−、−CH=CH−、又は−C≡C−であり;
Xは、N又はCHであり;
Yは、N又はCR
9であり;
Zは、N又はCR
10であり;
R
1、R
2は、アルキル、場合により1つのハロによって置換されているアリール、又は場合により1つのハロによって置換されているヘテロアリールであり、R
1又はR
2のうちの1つは、アルキルであり;
R
3は、ハロ、−C(O)R
4、又は−C(O)NR
5R
6であり;
R
4は、アルコキシであり;
R
5は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロヒドロキシアルキル、−(CH
2)
n−シクロアルキル、−(CH
2)
n−ヘテロシクロアルキル、又は−(CH
2)
n−NR
7R
8であり、前記ヘテロシクロアルキルは、場合により1つ又は2つのアルキル又はオキソによって置換されており;
R
6は、Hであるか、又はR
9もしくはR
10と共にアルキレンになるか;
あるいは、R
5及びR
6は、これらが結合している窒素と共に、場合により1つ又は2つのオキソによって置換されているヘテロシクロアルキルを形成し;
R
7、R
8は、独立してアルキルであり;
R
9、R
10は、Hであるか、又はR
9、R
10のうちの1つが、R
6と共にアルキレンになり;
nは、0〜1の整数である)
で表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルに関する。
【0048】
更に、本明細書に開示される特定の残基A、X、Y、Z、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、又はR
10に関する全ての実施形態は、本明細書に開示される別の残基A、X、Y、Z、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、又はR
10に関する任意の他の実施形態と組み合わせてもよいことを理解されたい。
【0049】
本発明の特定の実施形態では、Aは、炭素原子を介してトリアゾール環に結合する。
【0050】
本発明の特定の実施形態では、Aは、−CH
2−O−である。
【0051】
本発明の特定の実施形態では、X又はYのうちの少なくとも1つは、Nである。
【0052】
本発明の特定の実施形態では、XはNであり、YはCR
9であり、そして、ZはCR
10であるか;又は、XはCHであり、YはNであり、そして、ZはCR
10であるか;又は、XはNであり、YはCR
9であり、そして、ZはNであるか;又は、XはNであり、YはNであり、そして、ZはCR
10である。
【0053】
本発明の特定の実施形態では、X、Y、及びZは、これらが結合している炭素原子と共に、ピラジニル、ピリダジニル、及びピリジニルから選択されるヘテロアリール、より具体的にはピラジニル及びピリジニルを形成する。
【0054】
本発明の特定の実施形態は、式(Ia):
【化3】
(式中、A、R
1、R
2、R
3、R
9及びR
10は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0055】
本発明の特定の実施形態は、式(Ib):
【化4】
(式中、A、R
1、R
2、R
3及びR
10は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0056】
本発明の特定の実施形態は、式(Ic):
【化5】
(式中、A、R
1、R
2、R
3及びR
10は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0057】
本発明の特定の実施形態は、式(Id):
【化6】
(式中、A、R
1、R
2、R
3及びR
9は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0058】
本発明の特定の実施形態は、式(I’):
【化7】
(式中、X、Y、Z、R
1、R
2及びR
3は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0059】
本発明の特定の実施形態は、式(I''):
【化8】
(式中、X、Y、Z、R
1、R
2及びR
3は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0060】
本発明の特定の実施形態は、式(I'''):
【化9】
(式中、X、Y、Z、R
1、R
2及びR
3は、上に定義した通りである)
で表される化合物に関する。
【0061】
本発明の特定の実施形態では、R
1及びR
2のうちの一方は、アルキルであり、そして、他方は、場合により1つのハロによって置換されているアリール又は場合により1つのハロによって置換されているヘテロアリールである。
【0062】
本発明の特定の実施形態では、R
1及びR
2のうちの一方は、メチル、エチル、又はブチルであり、そして、他方は、場合により1つのハロによって置換されているフェニル又は場合により1個のハロによって置換されているピリジニルである。
【0063】
本発明の特定の実施形態では、R
1及びR
2のうちの一方は、メチルであり、そして、他方は、フェニル、1つのフルオロによって置換されているフェニル、ピリジニル、又は1つのフルオロによって置換されているピリジニルである。
【0064】
本発明の特定の実施形態では、R
1及びR
2のうちの一方は、メチルであり、そして、他方は、フェニル、オルト位又はパラ位が1つのフルオロによって置換されているフェニル、ピリジニル、又は1つのフルオロによって置換されているピリジニルである。
【0065】
本発明の特定の実施形態では、R
1は、アルキルであり;そして、R
2は、アリール又は1つのハロによって置換されているアリールである。
【0066】
本発明の特定の実施形態では、R
1は、メチルであり;そして、R
2は、フェニル、又は最も具体的にはパラ位が1つのフルオロによって置換されているフェニルである。
【0067】
本発明の特定の実施形態では、R
1は、メチルであり;そして、R
2は、フェニル、2−フルオロ−フェニル、又は4−フルオロ−フェニルである。
【0068】
本発明の特定の実施形態では、R
2は、アルキルであり;そして、R
1は、アリール、1つのハロによって置換されているアリール、ヘテロアリール、又は1つのハロによって置換されているヘテロアリールである。
【0069】
本発明の特定の実施形態では、R
2は、メチルであり;そして、R
1は、フェニル、最も具体的にはパラ位が1つのフルオロによって置換されているフェニル、ピリジニル、又は1つのフルオロによって置換されているピリジニルである。
【0070】
本発明の特定の実施形態では、R
2は、メチルであり;そして、R
1は、フェニル、2−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、ピリジン−2−イル、又は5−フルオロ−ピリジン−2−イルである。
【0071】
本発明の特定の実施形態では、R
3は、ハロ、−C(O)R
4、又は−C(O)NR
5R
6である。
【0072】
本発明の特定の実施形態では、R
3は、Cl、−C(O)R
4、又は−C(O)NR
5R
6である。
【0073】
本発明の特定の実施形態では、R
3は、−C(O)NR
5R
6である。
【0074】
本発明の特定の実施形態では、R
3は、−C(O)R
4である。
【0075】
本発明の特定の実施形態では、R
4は、非置換アルコキシ、特にメトキシ又はエトキシルである。
【0076】
本発明の特定の実施形態では、R
3は、−C(O)R
4であり、そして、R
4は、アルコキシである。
【0077】
本発明の特定の実施形態では、R
5は、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ハロヒドロキシアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルによって置換されているヘテロシクロアルキル、又はNR
7R
8である。
【0078】
本発明の特定の実施形態では、R
5は、イソプロピル、トリフルオロ−エチル、ヒドロキシ−エチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル、シクロプロピル−メチル、シクロプロピル、メチル−オキセタニル、ジオキソ−テトラヒドロ−チオフェニル、テトラヒドロ−ピラニル、モルホリニル、又はN(CH
3)
2である。
【0079】
本発明の特定の実施形態では、R
6は、Hである。
【0080】
本発明の特定の実施形態では、R
5及びR
6は、これらが結合している窒素と共に、場合により1以上のオキソによって置換されているヘテロシクロアルキルを形成する。
【0081】
本発明の特定の実施形態では、R
5及びR
6は、これらが結合している窒素と共に、ジオキソ−チオモルホリニル及び2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタノ−6−イルを形成する。
【0082】
本発明の特定の実施形態では、R
7及びR
8は、両方ともアルキル、特にメチルである。
【0083】
本発明の特定の実施形態では、R
9は、Hである。
【0084】
本発明の特定の実施形態では、R
10は、Hである。
【0085】
本発明の特定の実施形態では、R
6は、R
10と共に、アルキレン、特にメチレンになる。
【0086】
本発明の特定の実施形態は、個々の化合物として実施例に記載する式(I)で表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びその薬学的に許容しうるエステルに関する。更に、下記具体例でみられる置換基は、本発明の別々の特定の実施形態を個々に構成する。
【0087】
本発明の式(I)で表される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物:
N−イソプロピル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
N−シクロプロピル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
N−シクロプロピルメチル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
N−(1,1−ジオキソ−テトラヒドロ−1,6−チオフェン−3−イル)−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ニコチンアミド;
N−(2−ヒドロキシ−エチル)−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ニコチンアミド;
6−((4−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−2−イソプロピル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン;
メチル6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート;
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ニコチンアミド;
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−イソプロピルニコチンアミド;
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(3−メチルオキセタン−3−イル)ニコチンアミド;
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−{6−[5−(2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−3−イル}−メタノン;
(6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メタノン;
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−モルホリノニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
N−イソプロピル−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
N−(2−ヒドロキシ−エチル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸N,N’−ジメチル−ヒドラジド;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ニコチンアミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド;
3−クロロ−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド;
3−クロロ−6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド;
5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド;
5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド;
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸メチルエステル;
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−N−イソプロピル−ニコチンアミド;
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−N−イソプロピル−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド;
メチル6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート;
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−イソプロピルニコチンアミド;
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ニコチンアミド;
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(3−メチルオキセタン−3−イル)ニコチンアミド;
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−モルホリノニコチンアミド;
N−シクロプロピル−6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチンアミド;
N−(シクロプロピルメチル)−6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチンアミド;
3−クロロ−6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(3−メチル−オキセタン−3−イル)−アミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド;
6−((1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−2−イソプロピル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン;
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド;
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド;
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド;
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド;
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(3−メチル−オキセタン−3−イル)−アミド;ならびに
その薬学的に許容しうる塩及びエステルである。
【0088】
本発明の式(I)で表される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物:
N−シクロプロピル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド;
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸N,N’−ジメチル−ヒドラジド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド;
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド;
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド;
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド;
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ニコチンアミド;
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(3−メチルオキセタン−3−イル)ニコチンアミド;
ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルである。
【0089】
本発明は、更に、上に定義した通りの式(I)で表される化合物の調製方法であって、
a) 式(II)で表される化合物と式(III)で表される化合物(式中、R
aはクロロ又はヒドロキシである)とを反応させて、式(I’)で表される化合物(式中、Aは、−CH
2−O−である)を得るか;
【化10】
あるいは
b) 式(IV)で表される化合物と式(V)で表される化合物とを反応させて、式(I'')で表される化合物(式中、Aは、−CH=CH−である)を得るか;
【化11】
あるいは
c) 式(VI)で表される化合物と式(VII)で表される化合物とを反応させて、式(I''')で表される化合物(式中、Aは、−CHoCH−である)
【化12】
(式中、X、Y、Z、R
1、R
2及びR
3は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の通りである)を得ることを含む。
【0090】
本発明は、更に、上記方法によって得ることができる上に定義した通りの式(I)で表される化合物に関する。
【0091】
式(I)で表される化合物は、以下に記載する通りの標準的な方法に従って調製することができる(式中、A、X、Y、Z、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5及びR
6は、特に明記しない限り、上記及び特許請求の範囲に記載の通りである)。
【0092】
式(I’)で表される本化合物(式中、Aは、−CH
2−O−であり、そして、R
2はアルキルである)及びその薬学的に許容しうる塩は、スキーム1、2及び3に従って調製することができる。
【0093】
【化13】
【0094】
第1の段階では、式(1)で表される化合物と式(2)で表される化合物(式中、iは、1〜7の整数、特に1である)とを、Cu(I)Iの存在下で、DMF等の適切な溶媒中で、DIPEA等の塩基の存在下で反応させて、式(3)で表される化合物を得、次いで、これをTHF水溶液等の適切な溶媒中にてTBAFで処理して、式(4)で表される化合物を得る。あるいは、式(1)で表される化合物を、アスコルビン酸の存在下で、超音波処理等の活性化条件下で、アジ化ナトリウム及び式IR
2で表される化合物と共にCu(I)Iで処理して、式(4)で表される化合物を得てもよい。次いで、式(4)で表される化合物を、THF等の適切な溶媒中にて、BuLi等の強塩基で処理し、次いで、DMFと反応させて、式(5)で表される化合物を得てよい。式(5)で表される化合物を、メタノール等の適切な溶媒中で、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤で処理して、式(6)で表される化合物を得る。
【0095】
【化14】
【0096】
別の例(スキーム2)では、式(7)で表される化合物(式中、Rはアルキルである)とトリフェニルホスフィンオキシド及びTf
2Oとを、トリエチルアミン等の塩基の存在下で、1,2−ジクロロエタン等の適切な溶媒中にて反応させて、式(8)で表される化合物を得る。あるいは、式(1)で表される化合物を、クロロギ酸エチルの存在下で、適切な溶媒中にて、BuLi等の強塩基で処理して、式(8)で表される化合物を得てもよい。式(8)で表される化合物と式(2)で表される化合物(式中、iは、1〜7の整数、特に1である)とを、ベンゼン等の適切な溶媒中で加熱しながら反応させて、式(9)で表される化合物を得てよい。式(9)で表される化合物を、THF水溶液等の適切な溶媒中にてTBAFで処理して、式(10)で表される化合物を得てよく、これを、THF等の適切な溶媒中にて水素化アルミニウムリチウム等の還元剤で処理して、式(6)で表される化合物を得てもよく、又は水素化ホウ素ナトリウムの存在下で、THFもしくは水等の適切な溶媒中にてクロロギ酸エチルで処理して、式(6)で表される化合物を得てもよい。
【0097】
【化15】
【0098】
スキーム3に従って、式(I’)で表される化合物(式中、Aは、−CH
2−O−であり、そして、R
2は、アルキルである)を得るために、式(6)で表される化合物と式(11)で表される化合物とを、水素化ナトリウム等の適切な塩基の存在下で、THF等の適切な溶媒中にて反応させてもよく、あるいは、式(6)で表される化合物と式(12)で表される化合物とを、トリフェニルホスフィン及びジエチルアゾジカルボキシレートの存在下で、THF等の適切な溶媒中にて反応させてもよい。
【0099】
式(I’)で表される本化合物(式中、Aは、−CH
2−O−であり、そして、R
1は、アルキルである)及びその薬学的に許容しうる塩は、スキーム4に従って調製することができる。
【0100】
【化16】
【0101】
式(13)で表される化合物を式(14)で表される化合物で処理して、式(15)で表される化合物を得、これを、メタノール等の適切な溶媒中にて水酸化カリウム等の塩基で処理して、式(16)で表される化合物を得てよい。式(16)で表される化合物は、その後の反応性において式(4)で表される化合物と等価であり、そして、上に、例えばスキーム1に示した通り操作してよい。
【0102】
式(I'')で表される本化合物(式中、Aは、−CH=CH−であり、そして、R
2は、アルキルである)及びその薬学的に許容しうる塩は、スキーム5に従って調製することができる。
【0103】
【化17】
【0104】
式(5)の化合物を、無水酢酸の存在下で無水酢酸中にて120℃で加熱しながら、式(17)で表される化合物で処理して、式(I'')で表される化合物を得てよい。
【0105】
式(I'')で表される本化合物(式中、Aは、−CH=CH−であり、そして、R
1は、アルキルである)及びその薬学的に許容しうる塩は、スキーム4、1、及び5に従って調製することができる。式(16)で表される化合物は、その後の反応性において式(4)で表される化合物と等価であり、そして、上に示した通り操作してよい。
【0106】
式(I''')で表される本化合物(式中、Aは、−CHoCH−であり、そして、R
2は、アルキルである)及びその薬学的に許容しうる塩は、スキーム6に従って調製することができる。
【0107】
【化18】
【0108】
式(5)で表される化合物をBestmann-Ohira試薬で処理して、式(18)で表される化合物を得、次いで、これを、Songashira反応条件下で式(19)で表される化合物と反応させて、式(I''')で表される化合物を得てよい。
【0109】
式(I''')で表される本化合物(式中、Aは、−CHoCH−であり、そして、R
1は、アルキルである)及びその薬学的に許容しうる塩は、スキーム4、1、及び6に従って調製することができる。式(16)で表される化合物は、その後の反応性において式(4)で表される化合物と等価であり、そして、上に示した通り操作してよい。
【0110】
スキーム7に従って、式(I)で表される化合物(式中、R
3=−C(O)NR
5R
6である)を、標準的な方法に従って、式(I)で表される化合物(式中、R
3=−C(O)R
4である)から調製することができる。
【0111】
【化19】
【0112】
その調製について実施例に記載されていない限り、式(I)で表される化合物及び全ての中間生成物は、上記方法又は類似の方法に従って調製することができる。出発物質は市販されているか、当技術分野において公知であるか、又は当技術分野において公知である方法もしくはそれに類似する方法によって調製することができる。
【0113】
また、本発明は、上記方法によって調製するとき、上に定義した通りの式(I)で表される化合物に関する。
【0114】
BuLi=n−ブチルリチウム
CDI=1,1’−カルボニルジイミダゾール
DCM=ジクロロメタン
DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基)
DMF=ジメチルホルムアミド
EDAC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド
HOBt=ヒドロキシベンゾトリアゾール
hv=高真空
on=一晩
r.t=室温
TBD=1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン
TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
Tf
2O=無水トリフルオロメタンスルホン酸
THF=テトラヒドロフラン
【0115】
別の実施形態は、本発明の化合物と治療上不活性の担体、希釈剤、又は賦形剤とを含む医薬組成物又は医薬、及び本発明の化合物を用いてこのような医薬組成物又は医薬を調製する方法を提供する。
【0116】
前記組成物は、優れた医療行為と矛盾しないように製剤化され、投薬され、そして、投与される。この状況において考慮すベき要因は、処置される具体的な障害、処置される具体的な哺乳類、個々の患者の臨床症状、障害の原因、剤の送達の部位、投与の方法、投与のスケジュール、及び医師に公知である他の要因を含む。
【0117】
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、鞘内、及び硬膜外、及び鼻腔内、ならびに必要に応じて局所処置のための病巣内投与を含む任意の適切な手段によって投与してよい。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下への投与を含む。
【0118】
本発明の化合物は、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、貼付剤等の任意の従来の投与形態で投与してよい。このような組成物は、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香料、浸透圧を変化させるための塩類、バッファ、マスキング剤、酸化防止剤等の医薬調製物において従来用いられている成分、及び更なる活性剤を含んでいてもよい。また、前記組成物は、他の治療上有益な物質を更に含んでいてもよい。
【0119】
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することにより調製される。適切な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、そして、例えば、Ansel H.C. et al., Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (2004) Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia; Gennaro A.R. et al., Remington: The Science and Practice of Pharmacy (2000) Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia;及びRowe R.C, Handbook of Pharmaceutical Excipients (2005) Pharmaceutical Press, Chicagoに詳細に記載されている。また、前記製剤は、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)を的確に提示したり、医薬製品(すなわち、医薬)の製造を補助したりするために、1以上のバッファ、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、酸化防止剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、芳香剤、香料、希釈剤及び他の公知の添加剤を含んでもよい。
【0120】
本発明の化合物を投与することができる投薬量は、広い範囲内で変動し得、無論、各特定の場合における個々の要件に適合する。一般的に、経口投与の場合、1人当たり約0.1〜1000mgの一般式(I)で表される化合物の日用量が適切であるはずであるが、必要に応じて上記上限を超過してもよい。
【0121】
適切な経口剤形の一例は、約100mg〜500mgの本発明の化合物と、約90〜30mgの無水乳糖、約5〜40mgのナトリウムクロスカルメロール、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムとを配合した錠剤である。まず、粉末化した成分を混合し、次いで、PVPの溶液と混合する。得られる組成物を、従来の設備を使用して乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、そして、錠剤状に圧縮してよい。
【0122】
エアゾール製剤の一例は、例えばリン酸バッファ等の適切なバッファ溶液に、例えば10〜100mgの本発明の化合物を溶解させ、必要に応じて、例えば塩化ナトリウム等の塩等の等張剤(tonicifier)を添加することにより調製することができる。その溶液は、例えば、0.2μmのフィルタを使用して濾過して、不純物及び夾雑物を除去してもよい。
【0123】
上記の通り、本発明の新規化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、有益な薬理学的特性を有し、そして、GABA Aα5受容体のリガンドであることが見出された。したがって、本発明の化合物は、α5サブユニットを含有するGABA A受容体のリガンドによって調節される疾患の処置又は予防のために、単独で又は他の医薬と組み合わせて使用することができる。これら疾患は、急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中、注意障害、ならびに認知改善の必要性を含むが、これらに限定されない。
【0124】
したがって、本発明は、また、上に定義した通りの化合物と、薬学的に許容しうる担体及び/又は佐剤とを含む医薬組成物に関する。
【0125】
本発明は、同様に、治療活性物質として使用するための上記化合物を含む。
【0126】
本発明は、同様に、GABA Aα5受容体に関連する疾患を処置又は予防するための治療活性物質として使用するための上記化合物を含む。
【0127】
本発明は、同様に、急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を処置又は予防するための、あるいは認知改善剤として使用するための、治療活性物質として使用するための上記化合物を含む。
【0128】
本発明は、同様に、急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を処置又は予防するための、あるいは認知改善剤として使用するための、上記化合物を含む。
【0129】
別の実施形態では、本発明は、GABA Aα5受容体に関連する疾患を処置又は予防するための方法に関する。
【0130】
別の実施形態では、本発明は、急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を処置又は予防するための、あるいは認知改善のための方法であって、上に定義した化合物をヒト又は動物に投与することを含む方法に関する。
【0131】
また、本発明は、GABA Aα5受容体に関連する疾患を処置又は予防するための、上に定義した化合物の使用を含む。
【0132】
また、本発明は、急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を処置又は予防するための、あるいは認知改善のための、上に定義した化合物の使用に関する。
【0133】
また、本発明は、GABA Aα5受容体に関連する疾患を処置又は予防するため、特に、急性及び/又は慢性の神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶欠損、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神病性障害、物質誘発性精神病性障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、不穏下肢症候群、認知不足障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、精神神経性症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を処置又は予防するための医薬を調製するため、あるいは認知改善剤を調製するための上記化合物の使用に関する。このような医薬は、上記化合物を含む。
【0134】
より具体的には、本発明は、皮質及び海馬における過度のGABA作動性阻害を生じさせる神経発生異常によって引き起こされるCNS症状の処置、予防、及び/又は進行遅延のための上記化合物の使用であって、前記CNS症状が、ダウン症候群における、自閉症における、神経繊維腫症I型における、又は卒中後の認知障害から選択される使用に関する。
【0135】
認知障害、アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知性の症状、ダウン症候群、及び神経繊維腫症I型の処置又は予防は、本発明の特定の実施形態である。
【0136】
本発明の特定の実施形態は、アルツハイマー病の処置又は予防を含む。
【0137】
本発明の特定の実施形態は、ダウン症候群の処置又は予防を含む。
【0138】
本発明の特定の実施形態は、神経繊維腫症I型の処置又は予防を含む。
【0139】
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されるであろう。しかし、それらは本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0140】
実施例1
N−イソプロピル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化20】
【0141】
a) 4−フェニル−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール
DMF(10mL)中のヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)懸濁液に、室温で、DIPEA(171μL、1.00mmol)及びフェニルアセチレン(110μL、1.00mmol)、次いで、トリメチル(トリアゾメチル)シラン(646mg、5.00mmol)を添加した。得られた反応混合物を、18時間室温で撹拌した。前記混合物を水:ブライン(1:1)に注ぎ、次いで、酢酸エチルで抽出した。次いで、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体として表題化合物(179mg、77%)を得た。MS: m/e = 231.0 [M]
+.
【0142】
b) 1−メチル−4−フェニル−1H−[1,2,3]トリアゾール
方法A:水(12.5mL)中のフェニルアセチレン(549μL、5.00mmol)、アジ化ナトリウム(325mg、5.00mmol)、ヨードメタン(311μL、5.00mmol)、ヨウ化銅(I)(190mg、1.00mmol)及びアスコルビン酸(176mg、1.00mmol)の混合物を、室温で6時間超音波処理した。次いで、前記混合物を酢酸エチル(25mL)で抽出し、そして、固体を濾取した。濾液の水層を酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(118mg、15%)を得た。MS: m/e = 160.1 [M+H]
+.
【0143】
方法B:4−フェニル−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール(153mg、0.66mmol)のTHF(11mL)溶液に、水(23μL、1.32mmol)を添加し、次いで、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、394μL、0.79mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を1時間0℃で撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ、次いで、THFを蒸発させた。次いで、水層を酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、薄茶色の固体として表題化合物(98mg、93%)を得た。MS: m/e = 160.1 [M+H]
+.
【0144】
c) 3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド
1−メチル−4−フェニル−1H−[1,2,3]トリアゾール(165mg、1.04mmol)のTHF(5.2mL)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、777μL、1.24mmol)を、アルゴン下で−75℃にて滴下した。得られたオレンジ色の溶液を−75℃で40分間撹拌し、次いで、DMF(104μL、1.35mmol)を−75℃で滴下し、そして、反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(131mg、68%)を得た。MS: m/e = 187.0 [M]
+.
【0145】
d) (3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール
方法A:3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド(102mg、0.545mmol)のMeOH(10mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(41mg、1.09mmol)を室温でアルゴン下にて添加し、そして、反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(85mg、82%)を得た。MS: m/e = 190.3 [M+H]
+.
【0146】
e) 6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル
(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール(189mg、1.0mmol)のTHF(3mL)溶液を、NaH(油中55%、48mg、1.1mmol)のTHF(1.5mL)懸濁液に0℃で滴下し、次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル6−クロロニコチネート(189mg、1.1mmol)のTHF(3mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を20時間室温で撹拌した。次いで、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(203mg、63%)を得た。MS: m/e = 325.2 [M+H]
+.
【0147】
f) N−イソプロピル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
イソプロピルアミン(95μL、1.11mmol)のジオキサン(5.5mL)溶液に、トリメチルアルミニウム(ヘプタン中2M、600μL、1.11mmol)を滴下した。得られた溶液を1時間室温で撹拌し、次いで、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル(90mg、0.28mmol)のジオキサン(2.8mL)溶液を添加し、そして、反応混合物を5時間90℃で撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を酒石酸ナトリウムカリウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させて、白色の固体として表題化合物(83mg、85%)を得た。MS: m/e = 352.3 [M+H]
+.
【0148】
実施例2
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
【化21】
【0149】
a) 6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(40mg、0.96mmol)の水(1.2mL)溶液を、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル(156mg、0.96mmol)のTHF(1.2mL)及びMeOH(0.3mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を2時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(129mg、86%)を得た。MS: m/e = 309.4 [M-H]
-.
【0150】
b) 6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.50mmol)及びTBTU(177mg、0.55mmol)のDMF(2.5mL)溶液に、DIPEA(428μL、2.50mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(56mg、0.55mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル、次いで、ジクロロメタン中5%のメタノール)によって精製して、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(43mg、22%)を得た。MS: m/e = 394.1 [M+H]
+.
【0151】
実施例3
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化22】
【0152】
実施例2bに記載の通り、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.5mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにN−アミノモルホリンを使用して表題化合物(165mg、84%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 395.2 [M+H]
+.
【0153】
実施例4
N−シクロプロピル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化23】
【0154】
実施例2bに記載の通り、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.5mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにシクロプロピルアミンを使用して表題化合物(167mg、96%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 350.3 [M+H]
+.
【0155】
実施例5
N−シクロプロピルメチル−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化24】
【0156】
実施例2bに記載の通り、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.5mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにアミノメチルシクロプロパンを使用して表題化合物(143mg、79%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 364.2 [M+H]
+.
【0157】
実施例6
N−(1,1−ジオキソ−テトラヒドロ−1,6−チオフェン−3−イル)−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化25】
【0158】
実施例2bに記載の通り、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.5mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに1,1−ジオキシドテトラヒドロチエン−3−イルアミンを使用して表題化合物(176mg、82%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 428.2 [M+H]
+.
【0159】
実施例7
6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ニコチンアミド
【化26】
【0160】
実施例2bに記載の通り、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.5mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2,2,2−トリフルオロエチルアミンを使用して表題化合物(127mg、58%)に変換し、更に酢酸エチルから再結晶化させた後に白色の固体として得た。MS: m/e = 392.1 [M+H]
+.
【0161】
実施例8
N−(2−ヒドロキシ−エチル)−6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化27】
実施例2bに記載の通り、6−(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(155mg、0.5mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにアミノエタノールを使用して表題化合物(103mg、58%)に変換し、更に酢酸エチルから再結晶化させた後に白色の固体として得た。MS: m/e = 354.2 [M+H]
+.
【0162】
実施例9
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル
【化28】
【0163】
a) (4−フルオロ−フェニル)−プロピン酸エチルエステル
Synthesis Communications (1989) 3:217-218と同様に調製。トリフェニルホスフィンオキシド(3.77g、14mmol)の1,2−ジクロロエタン(42mL)溶液に、無水トリフルオロメタンスルホン酸(2.25mL、14mmol)を0℃で滴下し、そして、灰色の懸濁液を15分間0℃で撹拌した。次いで、3−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(2.85g、14mmol)の1,2−ジクロロエタン(14mL)溶液を添加し、続いて、0℃のトリエチルアミン(3.78mL、28mmol)を滴下した。茶色の溶液を2.5時間還流させた。冷却した後、混合物を氷水に注ぎ、そして、有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜20%の酢酸エチル)によって精製して、黄色の固体として表題化合物(1.53g、59%)を得た。MS: m/e = 193.2 [M+H]
+.
【0164】
b) 5−(4−フルオロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
(4−フルオロ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステル(1.45g、7.55mmol)のベンゼン(25mL)溶液に、アジドメチル−トリメチル−シラン(1.17g、9.05mmol)を添加し、そして、反応混合物を72時間窒素下で還流させた。次のバッチのアジドメチル−トリメチル−シラン(0.29g、2.26mmol)を添加し、そして、還流を5時間続けた。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、黄色の油状物として表題化合物(1.0g、41%)を得た。MS: m/e = 322.2 [M+H]
+.
【0165】
c) [5−(4−フルオロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール
5−(4−フルオロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(880mg、2.74mmol)の無水THF(8.2mL)溶液に、0℃の水素化アルミニウムリチウム(119mg、3.15mmol)を少しずつ添加し、そして、反応混合物を1時間0℃で撹拌した。次いで、水(119μL)及びNaOH(15%、119μL)を添加し、続いて、水(357μL)を添加した。次いで、沈殿物を濾取し、そして、濾液を蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(649mg、85%)を得た。MS: m/e = 280.1 [M+H]
+.
【0166】
d) [5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール
[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(616mg、2.20mmol)のTHF(37mL)溶液に、水(79μL、4.41mmol)を添加し、次いで、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、2.65mL、2.65mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を15分間0℃で撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ、次いで、THFを蒸発させた。次いで、水層を酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(410mg、90%)を得た。MS: m/e = 208.0 [M+H]
+.
【0167】
e) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル
[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(380mg、2.02mmol)のTHF(5.5mL)溶液を、NaH(油中55%、88mg、2.02mmol)のTHF(2.7mL)懸濁液に0℃で滴下し、次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル6−クロロニコチネート(346mg、2.02mmol)のTHF(5.5mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(449mg、72%)を得た。MS: m/e = 343.1 [M+H]
+.
【化29】
【0168】
a) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(101mg、2.41mmol)の水(3mL)溶液を、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル(413mg、1.21mmol)のTHF(3mL)及びMeOH(0.6mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を1時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(380mg、96%)を得た。MS: m/e = 327.3 [M-H]
-.
【0169】
b) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(94mg、0.29mmol)及びTBTU(101mg、0.32mmol)のDMF(1.5mL)溶液に、DIPEA(245μL、1.43mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(56mg、0.55mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、メタノール/水から再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(82mg、70%)を得た。MS: m/e = 412.2 [M+H]
+.
【0170】
実施例11
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド
【化30】
【0171】
実施例10bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(94mg、0.29mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(69mg、65%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 370.2 [M+H]
+.
【0172】
実施例12
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド
【化31】
【0173】
実施例10bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(94mg、0.29mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して表題化合物(65mg、57%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 400.3 [M+H]
+.
【0174】
実施例13
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド
【化32】
【0175】
実施例10bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(68mg、0.21mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−メチル−オキセタンアミンを使用して表題化合物(21mg、26%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 398.2 [M+H]
+.
【0176】
実施例14
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化33】
【0177】
実施例10bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(68mg、0.21mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにn−アミノモルホリンを使用して表題化合物(65mg、76%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 413.2 [M+H]
+.
【0178】
実施例15
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ニコチンアミド
【化34】
【0179】
実施例10bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(68mg、0.21mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを使用して表題化合物(69mg、76%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 440.3 [M+H]
+.
【0180】
実施例16
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ニコチンアミド
【化35】
【0181】
実施例10bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(68mg、0.21mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにエタノールアミンを使用して表題化合物(55mg、72%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 372.1 [M+H]
+.
【0182】
実施例17
6−((4−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−2−イソプロピル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化36】
【0183】
[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(251mg、1.21mmol)のTHF(30mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で周囲温度の6−ヒドロキシ−2−イソプロピル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(232mg、1.21mmol)及びトリフェニルホスフィン(413mg、1.58mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(624μL、1.58mmol)を添加し、そして、反応混合物を室温で72時間撹拌した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中20〜50%の酢酸エチル)によって濃縮及び精製して、白色の固体として表題化合物(87mg、19%)を得た。MS: m/e = 382.2 [M+H]
+.
【0184】
実施例18
メチル6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート
【化37】
【0185】
a) 4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
実施例1aの方法Aに記載の通り、フェニルアセチレンの代りに2−フルオロフェニルアセチレンを用いて、オフホワイトの固体として表題化合物(20.6g、75%)を得た。MS: m/e = 178.1 [M+H]
+.
【0186】
b) 4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルバルデヒド
4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(1.44g、8.1mmol)のTHF(41mL)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、6.10mL、9.8mmol)を、アルゴン下で−75℃にて滴下した。得られたオレンジ色の溶液を−75℃で1時間撹拌し、次いで、DMF(0.82mL、10.6mmol)を−75℃で滴下し、そして、反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(1.45g、87%)を得た。MS: m/e = 206.0 [M]
+.
【0187】
c) (4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メタノール
4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルバルデヒド(411mg、2.0mmol)のMeOH(42mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(38mg、1.00mmol)を室温でアルゴン下にて添加し、そして、反応混合物を0.5時間かけて室温まで加温した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(360mg、87%)を得た。MS: m/e = 208.1 [M+H]
+.
【0188】
d) メチル6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート
(4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メタノール(100mg、0.48mmol)のTHF(1.4mL)溶液を、NaH(油中60%、21mg、0.53mmol)のTHF(0.7mL)懸濁液に0℃で滴下し、次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル6−クロロニコチネート(91mg、0.53mmol)のTHF(1mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、無色のガム状物として表題化合物(110mg、67%)を得た。MS: m/e = 343.1 [M+H]
+.
【0189】
実施例19
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ニコチンアミド
【化38】
【0190】
a) 6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(23mg、0.56mmol)の水(0.8mL)溶液を、メチル6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート(95mg、0.28mmol)のTHF(0.8mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を2時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(68mg、75%)を得た。MS: m/e = 327.1 [M-H]
-.
【0191】
b) 6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ニコチンアミド
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(98mg、0.3mmol)及びTBTU(105mg、0.33mmol)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(261μL、1.49mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(34μL、0.33mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(108mg、88%)を得た。MS: m/e = 412.3 [M+H]
+.
【0192】
実施例20
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−イソプロピルニコチンアミド
【化39】
【0193】
実施例19bに記載の通り、6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(98mg、0.3mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(94mg、85%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 370.1 [M+H]
+.
【0194】
実施例21
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(3−メチルオキセタン−3−イル)ニコチンアミド
【化40】
【0195】
実施例19bに記載の通り、6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(98mg、0.3mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−メチル−3−オキセタンアミンを使用して表題化合物(72mg、61%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 398.2 [M+H]
+.
【0196】
実施例22
(1,1−ジオキソ−1,6−チオモルホリン−4−イル)−{6−[5−(2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−3−イル}−メタノン
【化41】
【0197】
実施例19bに記載の通り、6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(98mg、0.3mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにチオモルホリン1,1−ジオキシドを使用して表題化合物(76mg、57%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 446.3 [M+H]
+.
【0198】
実施例23
(6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メタノン
【化42】
【0199】
実施例19bに記載の通り、6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(98mg、0.3mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−オキサ−6−アゾニア−スピロ[3.3]ヘプタンシュウ酸塩を使用して表題化合物(77mg、63%)に変換し、白色の泡状物として得た。MS: m/e = 410.3 [M+H]
+.
【0200】
実施例24
6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−モルホリノニコチンアミド
【化43】
【0201】
実施例19bに記載の通り、6−((4−(2−フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(98mg、0.3mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(89mg、72%)に変換し、白色の泡状物として得た。MS: m/e = 413.4 [M+H]
+.
【0202】
実施例25
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル
【化44】
【0203】
a) 2−エチニル−ピリジン
2−トリメチルシラニルエチニル−ピリジン(3.05g、14mmol)のMeOH(8.5mL)溶液を、水酸化カリウム溶液(1N、14mL)に滴下し、そして、反応混合物を1時間室温で撹拌し、次いで、HCl(3N、8.5mL)で酸性化し、混合物を濃縮した。次いで、残渣を水で希釈し、そして、固体の炭酸ナトリウムでアルカリ性にし、ジエチルエーテルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ジエチルエーテル)によって精製して、茶色の液体として表題化合物(1.3g、75%)を得た。MS: m/e = 176.0 [M+H]
+.
【0204】
b) ピリジン−2−イル−プロピン酸エチルエステル
2−エチニル−ピリジン(309mg、3mmol)のTHF(6mL)溶液に、BuLi(ヘキサン中1.6M、1.88mL、3mmol)を−75℃で滴下し、そして、反応混合物を−75℃で30分間撹拌し、次いで、クロロギ酸エチル(286μL、3mmol)を−75℃で滴下し、そして、反応混合物を−75℃で1時間撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、そして、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、茶色の固体として表題化合物(349mg、66%)を得た。MS: m/e = 176.2 [M+H]
+.
【0205】
c) 5−ピリジン−2−イル−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
ピリジン−2−イル−プロピオン酸エチルエステル(1.25g、7.14mmol)のベンゼン(22mL)溶液に、アジドメチル−トリメチル−シラン(1.11g、8.56mmol)を添加し、そして、反応混合物を72時間窒素下で還流させた。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー[シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル、次いで、HPLC(Chiralpak AD、ヘプタン中エタノール)]によって精製して、黄色の油状物として表題化合物(477mg、23%)を得た。MS: m/e = 305.2 [M+H]
+.
【0206】
d) (5−ピリジン−2−イル−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール
5−ピリジン−2−イル−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.67g、5.49mmol)の無水THF(17mL)溶液に、0℃の水素化アルミニウムリチウム(0.24g、6.31mmol)を少しずつ添加し、そして、反応混合物を1時間0℃で撹拌した。次いで、水(240μL)及びNaOH(15%、240μL)を添加し、続いて、水(720μL)を添加した。次いで、沈殿物を濾取し、そして、濾液を蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、白色の固体として表題化合物(379mg、26%)を得た。MS: m/e = 263.1 [M+H]
+.
【0207】
e) (3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール
(5−ピリジン−2−イル−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール(364mg、1.39mmol)のTHF(23mL)溶液に、水(50μL、2.78mmol)を添加し、次いで、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、1.66mL、1.66mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を15分間0℃で撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ、次いで、THFを蒸発させた。次いで、水層を酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(161mg、61%)を得た。MS: m/e = 191.2 [M+H]
+.
【0208】
f) 6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル
(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール(158mg、0.83mmol)のTHF(2.4mL)溶液を、NaH(油中60%、40mg、0.91mmol)のTHF(1.2mL)懸濁液に0℃で滴下し、次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル6−クロロニコチネート(157mg、0.91mmol)のTHF(2.4mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を18時間室温で撹拌した。次いで、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(209mg、77%)を得た。MS: m/e = 326.1 [M+H]
+.
【0209】
実施例26
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
【化45】
【0210】
a) 6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(51mg、1.22mmol)の水(1.5mL)溶液を、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステル(199mg、0.61mmol)のTHF(1.5mL)及びMeOH(0.3mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を2時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(162mg、70%)を得た。MS: m/e = 310.3 [M-H]
-.
【0211】
b) 6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(76mg、0.24mmol)及びTBTU(86mg、0.27mmol)のDMF(1.2mL)溶液に、DIPEA(209μL、1.22mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(27mg、0.27mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、メタノール/水から再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(67mg、70%)を得た。MS: m/e = 395.1 [M+H]
+.
【0212】
実施例27
N−イソプロピル−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化46】
【0213】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(76mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(61mg、71%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 353.2 [M+H]
+.
【0214】
実施例28
N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化47】
【0215】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(80mg、0.26mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して表題化合物(78mg、79%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 383.2 [M+H]
+.
【0216】
実施例29
N−(2−ヒドロキシ−エチル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化48】
【0217】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(80mg、0.26mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにエタノールアミンを使用して表題化合物(82mg、90%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 355.2 [M+H]
+.
【0218】
実施例30
N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチンアミド
【化49】
【0219】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(80mg、0.26mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−メチル−3−オキセタンアミンを使用して表題化合物(91mg、93%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 381.2 [M+H]
+.
【0220】
実施例31
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化50】
【0221】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(75mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにN−アミノモルホリンを使用して表題化合物(74mg、78%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 396.3 [M+H]
+.
【0222】
実施例32
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸N,N’−ジメチル−ヒドラジド
【化51】
【0223】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(75mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにN,N−ジメチルヒドラジンを使用して表題化合物(65mg、76%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 396.3 [M+H]
+.
【0224】
実施例33
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−N−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−ニコチンアミド
【化52】
【0225】
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸(75mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを使用して表題化合物(63mg、62%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 423.1 [M+H]
+.
【0226】
実施例34
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル
【化53】
【0227】
a) 2−エチニル−5−フルオロ−ピリジン
MeOH(38mL)中5−フルオロ−2−ホルミルピリジン(1.10g、9.0mmol)の混合物に、炭酸カリウム(2.44g、0.018mol)、次いで、(1−ジアゾ−2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステル(2.03g、11mmol)のMeOH(12mL)溶液を添加した。混合物を90分間室温で撹拌し、次いでジエチルエーテルで抽出した。次いで、有機層を炭酸水素ナトリウム溶液(1M)及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させて、薄茶色の液体として表題化合物(1.01g、78%)を得た。MS: m/e = 121.0 [M]+.
【0228】
b) (5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−プロピン酸エチルエステル
実施例25bに記載の通り、2−エチニル−ピリジンの代りに2−エチニル−5−フルオロ−ピリジン(990mg、8.0mmol)を表題化合物(1.18g、75%)に変換し、淡黄色の固体として得た。MS: m/e = 194.1 [M+H]
+.
【0229】
c) 5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
実施例25cに記載の通り、ピリジン−2−イル−プロピン酸エチルエステルの代りに(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸エチルエステル(1.69g、9.0mmol)を表題化合物(776mg、28%)に変換し、淡黄色固体として得た。MS: m/e = 323.1 [M+H]
+.
【0230】
d) [5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール
−7℃の5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(530mg、1.64mmol)のトルエン(15mL)溶液に、ナトリウムジヒドロ−ビス(2−メトキシエトキシ)アルミネート(705μL、2.47mmol)を添加し、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を氷及びNaOH(1N、3.3mL)で冷却し、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、薄茶色の油状物として表題化合物(440mg、84%)を得た。MS: m/e = 281.1 [M+H]
+.
【0231】
e) [5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール
実施例25eに記載の通り、(5−ピリジン−2−イル−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノールの代りに[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(421mg、1.5mmol)を表題化合物(257mg、82%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 209.1 [M+H]
+.
【0232】
f) 6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル
実施例25fに記載の通り、(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノールの代りに[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(285mg、1.4mmol)を表題化合物(420mg、76%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 344.0 [M+H]
+.
【0233】
実施例35
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
【化54】
【0234】
a) 6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸
実施例26aに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸メチルエステルの代りに6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル(396mg、0.8mmol)を表題化合物(270mg、81%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 328.3 [M-H]
-.
【0235】
b) 6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
実施例26bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ニコチン酸の代りに6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(82mg、0.25mmol)を表題化合物(80mg、78%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 413.4 [M+H]
+.
【0236】
実施例36
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド
【化55】
【0237】
実施例35bに記載の通り、6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(82mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(38mg、41%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 371.1 [M+H]
+.
【0238】
実施例37
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド
【化56】
【0239】
実施例35bに記載の通り、6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(80mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して表題化合物(94mg、97%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 401.3 [M+H]
+.
【0240】
実施例38
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド
【化57】
【0241】
実施例35bに記載の通り、6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(80mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−メチル−3−オキセタンアミンを使用して表題化合物(88mg、91%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 399.2 [M+H]
+.
【0242】
実施例39
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化58】
【0243】
実施例35bに記載の通り、6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(80mg、0.24mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(87mg、87%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 414.4 [M+H]
+.
【0244】
実施例40
5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
【化59】
【0245】
a) 5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル
[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(416mg、2.0mmol)、5−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(362mg、2.60mmol)及びトリフェニルホスフィン(682mg、2.6mmol)のTHF(10mL)溶液に、ジエチルアゾジカルボキシレート(トルエン中40%、1.19mL、2.6mmol)を0℃で滴下した。次いで、反応混合物を1時間室温で撹拌し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、酢酸エチルから再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(386mg、77%)を得た。MS: m/e = 358.3 [M+H]
+.
【0246】
b) 5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(59mg、1.41mmol)の水(1.8mL)溶液を、5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸エチルエステル(252mg、0.71mmol)のTHF(1.8mL)及びMeOH(0.4mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を2時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、酢酸エチルを用いて粉砕した後に白色の固体として表題生成物(180mg、78%)を得た。MS: m/e = 330.1 [M+H]
+.
【0247】
c) 5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
5−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリジン−2−カルボン酸(82mg、0.25mmol)及びTBTU(88mg、0.27mmol)のDMF(1.2mL)溶液に、DIPEA(213μL、1.25mmol)を添加した。次いで、イソプロピルアミン(23μg、0.27mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(57mg、62%)を得た。MS: m/e = 371.1 [M+H]
+.
【0248】
実施例41
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル
【化60】
【0249】
a) 3−クロロ−6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン
水素化ナトリウム(55%、93mg、2.11mmol)のTHF(3mL)懸濁液に、(3−メチル−5−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール(400mg、2.11mmol)のTHF(5mL)溶液を氷冷下で添加した。添加が完了した後、混合物を室温まで加温し、30分間撹拌した。再度氷冷下で3,6−ジクロロピリダジン(357mg、2.11mmol)のTHF(5mL)溶液を添加し、そして、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、そして、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(580mg、90%)を得た。MS: m/e = 302.2 [M+H]
+.
【0250】
b) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル
3−クロロ−6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン(558mg、1.75mmol)のエタノール(8mL)懸濁液に、炭酸ナトリウム(185mg、1.745mmol)、続いて、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(97mg、0.18mmol)及び酢酸パラジウム(II)(40mg、0.18mmol)を添加した。短時間排気した後、反応フラスコにArを3回充填した。4回目、フラスコをCOガス(バルーン)でフラッシングした。混合物を一晩50℃でCO雰囲気下にて撹拌し、次いで、室温に冷却し、そして、ダイカライト(dicalite)で濾過し、DCMで十分洗浄した。次いで、濾液を蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(500mg、80%)を得た。MS: m/e = 358.2 [M+H]
+.
【0251】
実施例42
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化61】
【0252】
a) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(111mg、3.09mmol)の水(5mL)溶液を、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル(471mg、1.32mmol)のTHF(5mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、酢酸エチルを用いて粉砕した後に白色の固体として表題生成物(430mg、99%)を得た。MS: m/e = 328.3 [M-H]
-.
【0253】
b) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(67mg、0.20mmol)及びTBTU(72mg、0.22mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(175μL、1.0mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(23mg、0.22mmol)を添加し、そして、混合物を16時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(62mg、73%)を得た。MS: m/e = 413.3 [M+H]
+.
【0254】
実施例43
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド
【化62】
【0255】
実施例42bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(67mg、0.20mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(44mg、58%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 371.1 [M+H]
+.
【0256】
実施例44
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化63】
【0257】
実施例42bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(67mg、0.20mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して表題化合物(37mg、40%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 401.3 [M+H]
+.
【0258】
実施例45
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化64】
【0259】
実施例42bに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(67mg、0.20mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(25mg、29%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 414.3 [M+H]
+.
【0260】
実施例46
3−クロロ−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン
【化65】
【0261】
水素化ナトリウム(55%、92mg、2.10mmol)のTHF(3mL)懸濁液に、(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノール(400mg、2.103mmol)のTHF(5mL)溶液を氷冷下で添加した。次いで、混合物を室温に加温し、30分間撹拌した。再度氷冷下で3,6−ジクロロピリダジン(315mg、2.10mmol)のTHF(5mL)溶液を添加し、そして、得られた混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、そして、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(630mg、99%)を得た。MS: m/e = 303.0 [M+H]
+.
【0262】
実施例47
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル
【化66】
【0263】
3−クロロ−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン(620mg、2.05mmol)のエタノール(10mL)懸濁液に、炭酸ナトリウム(220mg、2.05mmol)、続いて、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(115mg、0.21mmol)及び酢酸パラジウム(II)(46mg、0.21mmol)を添加した。短時間排気した後、反応フラスコにArを3回充填した。4回目、フラスコをCOガス(バルーン)でフラッシングした。混合物を一晩50℃でCO雰囲気下にて撹拌し、次いで、室温に冷却し、そして、ダイカライトで濾過し、DCMで十分洗浄した。次いで、濾液を蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(582mg、84%)を得た。MS: m/e = 341.1 [M+H]
+.
【0264】
実施例48
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化67】
【0265】
a) 6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(130mg、3.06mmol)の水(5mL)溶液を、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル(521mg、1.53mmol)のTHF(5mL)及びMeOH(0.5mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を2時間室温で撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(320mg、67%)を得た。MS: m/e = 311.2 [M-H]
-.
【0266】
b) 6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸(98mg、0.31mmol)及びTBTU(111mg、0.35mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(270μL、1.57mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(35mg、0.35mmol)を添加し、そして、混合物を16時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(101mg、81%)を得た。MS: m/e = 396.2 [M+H]
+.
【0267】
実施例49
6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド
【化68】
【0268】
実施例48bに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸(98mg、0.31mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(101mg、91%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 354.2 [M+H]
+.
【0269】
実施例50
3−クロロ−6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン
【化69】
【0270】
実施例46に記載の通り、(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−メタノールの代りに[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(400mg、1.92mmol)を表題化合物(563mg、91%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 321.1 [M+H]
+.
【0271】
実施例51
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化70】
【0272】
a) 6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例47に記載の通り、3−クロロ−6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジンの代りに3−クロロ−6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン(532mg、1.66mmol)を表題化合物(531mg、89%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 359.1 [M+H]
+.
【0273】
b) 6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸
実施例48aに記載の通り、6−(3−メチル−5−ピリジン−2−イル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ)−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステルの代りに6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル(500mg、1.40mmol)を表題化合物(424mg、92%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 329.1 [M-H]
-.
【0274】
c) 6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(50mg、0.15mmol)及びTBTU(54mg、0.17mmol)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(130μL、0.76mmol)を添加した。次いで、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(16μL、0.167mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の泡状物として表題化合物(56mg、92%)を得た。MS: m/e = 402.4 [M+H]
+.
【0275】
実施例52
6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化71】
【0276】
実施例51cに記載の通り、6−[5−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(50mg、0.15mmol)を、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの代りにN−アミノモルホリンを使用して表題化合物(35mg、56%)に変換し、淡黄色の固体として得た。MS: m/e = 415.3 [M+H]
+.
【0277】
実施例53
5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
【化72】
【0278】
a) 5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
NaH(油中55%、131mg、3.0mmol)のTHF(3.9mL)懸濁液に、[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(622mg、3.0mmol)のTHF(7.9mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(569mg、3.3mmol)のTHF(7.9mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、そして、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル、次いで、ジクロロメタン中0〜5%のメタノール)によって精製して、オフホワイトのガム状物として表題化合物(474mg、46%)を得た。MS: m/e = 344.1 [M+H]
+.
【0279】
b) 5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(107mg、2.55mmol)の水(3.2mL)溶液を、5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(438mg、1.27mmol)のTHF(1.8mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を1時間室温で撹拌し、次いで、蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(403mg、96%)を得た。MS: m/e = 328.1 [M-H]
-.
【0280】
c) 5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−2−カルボン酸(96mg、0.29mmol)及びTBTU(103mg、0.32mmol)のDMF(1.5mL)溶液に、DIPEA(250μL、1.46mmol)を添加した。次いで、イソプロピルアミン(27μL、0.32mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶化させた後に白色の固体として表題化合物(53mg、49%)を得た。MS: m/e = 371.3 [M+H]
+.
【0281】
実施例54
5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化73】
【0282】
実施例53cに記載の通り、5−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(96mg、0.29mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピランを使用して表題化合物(74mg、62%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 413.4 [M+H]
+.
【0283】
実施例55
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸メチルエステル
【化74】
【0284】
a) 4−(4−フルオロ−フェニル)−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール
ヨウ化銅(I)(1.14g、20mol%)のDMF(300mL)懸濁液に、室温のDIPEA(5.14mL、6.0mmol)及び4−フルオロフェニルアセチレン(3.60g、30mmol)、次いで、トリメチル(トリアゾメチル)シラン(3.88g、30.0mmol)を添加した。得られた反応混合物を、18時間室温で撹拌した。前記混合物を水:ブライン(1:1)に注ぎ、次いで、酢酸エチルで抽出した。次いで、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(5.96g、80%)を得た。MS: m/e = 250.1 [M+H]
+.
【0285】
b) 4−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール
4−(4−フルオロ−フェニル)−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール(5.80g、23mmol)のTHF(85mL)溶液に、水(840μL、47mmol)を添加し、次いで、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、27.9mL、28mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を1時間0℃で撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ、次いで、THFを蒸発させた。次いで、水層を酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(4.0g、98%)を得た。MS: m/e = 178.1 [M+H]
+.
【0286】
c) 5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド
4−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール(709mg、4.0mmol)のTHF(20mL)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、3.0mL、4.8mmol)を、アルゴン下で−75℃にて滴下した。得られた溶液を−75℃で1時間撹拌し、次いで、DMF(401μL、5.2mmol)を−75℃で滴下し、そして、反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(773mg、94%)を得た。MS: m/e = 206.2 [M]+.
【0287】
d) 6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸メチルエステル
5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド(308mg、1.5mmol)の無水酢酸(0.8mL)及びAcOH(141μL)溶液に、メチル−6−ニコチン酸メチル(227mg、1.5mmol)を添加し、そして、反応混合物を144時間120℃で加熱した。次いで、混合物を水に注ぎ、水素化ナトリウム(2N)を添加し、そして、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、薄茶色の固体として表題化合物(154mg、30%)を得た。MS: m/e = 339.1 [M+H]
+.
【0288】
実施例56
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−N−イソプロピル−ニコチンアミド
【化75】
【0289】
a) 6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(34mg、0.8mmol)の水(1.0mL)溶液を、6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸メチルエステル(136mg、0.4mmol)のTHF(1.0mL)及びメタノール(0.2mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を1時間室温で撹拌し、次いで、蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(114mg、87%)を得た。MS: m/e = 323.2 [M-H]
-.
【0290】
b) 6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−N−イソプロピル−ニコチンアミド
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸(49mg、0.15mmol)及びTBTU(53mg、0.17mmol)のDMF(0.8mL)溶液に、DIPEA(129μL、0.76mmol)を添加した。次いで、イソプロピルアミン(14μL、0.17mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中0〜10%のメタノール)によって精製して、メタノール/水から再結晶化させた後に淡黄色の固体として表題化合物(45mg、82%)を得た。MS: m/e = 366.1 [M+H]
+.
【0291】
実施例57
6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
【化76】
【0292】
実施例56bに記載の通り、6−{(E)−2−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビニル}−ニコチン酸(49mg、0.15mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピランを使用して表題化合物(45mg、82%)に変換し、淡黄色の固体として得た。MS: m/e = 366.1 [M+H]
+.
【0293】
実施例58
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−N−イソプロピル−ニコチンアミド
【化77】
【0294】
a) 5−エチニル−4−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール
MeOH(13mL)中の5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド(616mg、3.0mmol)の混合物に、炭酸カリウム(829mg、6.0mmol)を添加し、続いて、室温の(1−ジアゾ−2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステル(634mg、3.3mmol)のMeOH(4mL)溶液を添加し、そして、得られた混合物を1時間撹拌した。次いで、混合物を炭酸ナトリウム溶液(1M)に注ぎ、そして、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、薄赤色の固体として表題化合物(556mg、92%)を得た。MS: m/e = 202.2 [M]+.
【0295】
b) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−ニコチン酸メチルエステル
DMF(1mL)中5−エチニル−4−(4−フルオロ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール(101mg、0.5mmol)、メチル6−ブロモニコチネート(130mg、0.6mmol)、トリエチルアミン(174μL、1.25mmol)及びPdCl
2(PPh
3)
2(11mg、0.3mol%)の混合物を蒸発させ、そして、Arで5回フラッシングした。次いで、CuI(2mg、0.2mol%)を添加し、そして、反応混合物を30分間90℃で撹拌し、そして、DMF(1mL)を添加した。次いで、混合物を水酸化ナトリウム溶液(1M)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、薄黄色の固体として表題化合物(133mg、79%)を得た。MS: m/e = 337.1 [M]+.
【0296】
c) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(30mg、0.72mmol)の水(0.9mL)溶液を、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−ニコチン酸メチルエステル(121mg、0.36mmol)のTHF(0.9mL)及びメタノール(0.2mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を18時間室温で撹拌し、次いで、蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、酢酸エチルを用いて粉砕した後、淡黄色の固体として表題生成物(89mg、77%)を得た。MS: m/e = 321.1 [M-H]
-.
【0297】
d) 6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−N−イソプロピル−ニコチンアミド
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−ニコチン酸(69mg、0.21mmol)及びTBTU(76mg、0.24mmol)のDMF(1.0mL)溶液に、DIPEA(183μL、1.07mmol)を添加した。次いで、イソプロピルアミン(20μL、0.24mmol)を添加し、そして、混合物を1時間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、そして、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶化させた後に淡黄色の固体として表題化合物(39mg、50%)を得た。MS: m/e = 364.2 [M+H]
+.
【0298】
実施例59
6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
【化78】
【0299】
実施例58dに記載の通り、6−[5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルエチニル]−ニコチン酸(69mg、0.21mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピランを使用して表題化合物(64mg、74%)に変換し、淡黄色の固体として得た。MS: m/e = 406.2 [M+H]
+.
【0300】
実施例60
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル
【化79】
【0301】
a) 1−アジド−4−フルオロ−ベンゼン
J. Org. Chem. (1989) 54:5938-5945と同様に調製。硫酸(40mL)及びトリフルオロ酢酸(200mL)の溶液に、4−フルオロアニリン(22.1mL、0.23mol)を滴下した。次いで、氷冷下で、亜硝酸ナトリウム(20.6g、0.3mol)の水(200mL)溶液を15〜18℃で30分間かけて添加した。次いで、氷浴中で維持しながら30分間前記溶液を撹拌した。アジ化ナトリウム(25.42g、0.39mol)の水(150mL)溶液を、30分間かけて滴下した。混合物は発泡し、そして、氷浴で冷却している間に温度が10℃になった。反応混合物を冷却することなく1時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を水で2回洗浄した。次いで、混合物が塩基性になるまで、合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(500mL)で希釈した。有機相を分離し、そして、ブラインで洗浄し、ジエチルエーテルで再度抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして、40℃、最低50mbarで蒸発させて(既に蒸留された生成物)、茶色の液体として表題生成物(30.42g、96%)を得た。
【0302】
b) 1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ピペリジン
欧州特許第0 433 842 A2号と同様に調製。1−アジド−4−フルオロ−ベンゼン(2.80g、20mmol)及び1−(1−プロペニル)−ピペリジン(18%、14.2g、20mmol)の混合物を、氷冷下で(初めの方はゆっくり発熱する)、室温にて144時間、暗条件下で撹拌した。次いで、ヘキサンを茶色の溶液に添加し、形成された固体を濾取し、ヘキサンで洗浄し、そして、hv下で乾燥させて、薄桃色の固体として表題生成物(1.1g)を得た。次いで、濾液を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中10〜50%の酢酸エチル)によって精製して、淡黄色の固体として表題化合物(4.34g)を得た。全収率(5.44g、98%)。MS: m/e = 263.1 [M+H]
+.
【0303】
c) 1−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール
欧州特許第0 433 842 A2号と同様に調製。MeOH(2N、29.2mL、58mmol)中の1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ピペリジン(1.15g、0.004mol)及び水酸化カリウムの混合物を、6時間還流させながら加熱し、次いで、室温に冷却した。次いで、混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させて、白色の固体として表題生成物(555mg)を得た。濾液を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中10〜60%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(41mg、79%)を得た。全収率(596mg、77%)。MS: m/e = 178.1 [M+H]
+.
【0304】
d) 3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド
1−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール(3.67g、21mmol)のTHF(110mL)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、15.53mL、25mmol)を、アルゴン下で−75℃にて滴下した。得られた溶液を−75℃で1時間撹拌し、次いで、DMF(2.1mL、27mmol)を−75℃で滴下し、そして、反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(3.85g、91%)を得た。MS: m/e = 206.2 [M]+.
【0305】
e) [3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒド(2.28g、11mmol)のMeOH(180mL)溶液に、0℃の水素化ホウ素ナトリウム(210mg、6.0mmol)を添加し、そして、得られた混合物を30分間0℃で撹拌した。次いで、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させて、白色の固体として表題化合物(2.05g、89%)を得た。MS: m/e = 208.2 [M]+.
【0306】
f) 6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル
[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(425mg、2.05mmol)のTHF(3mL)溶液を、NaH(油中55%、100mg、2.05mmol)のTHF(6mL)懸濁液に0℃で滴下し、次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル6−クロロニコチネート(390mg、8.0mmol)のTHF(3mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を20時間室温で撹拌した。次いで、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中10〜50%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(621mg、88%)を得た。MS: m/e = 343.3 [M+H]
+.
【0307】
実施例61
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
【化80】
【0308】
a) 6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸
水酸化リチウム一水和物(143mg、3.39mmol)の水(5.8mL)溶液を、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステル(581mg、1.7mmol)のTHF(5.8mL)及びメタノール(2mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌し、次いで、蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(538mg、97%)を得た。MS: m/e = 327.2 [M-H]
-.
【0309】
b) 6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ニコチンアミド
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(83mg、0.25mmol)及びTBTU(90mg、0.28mmol)のDMF(3.0mL)溶液に、DIPEA(217μL、1.26mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(28mg、0.28mmol)を添加し、そして、混合物を30分間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(100mg、96%)を得た。MS: m/e = 412.3 [M+H]
+.
【0310】
実施例62
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−イソプロピル−ニコチンアミド
【化81】
【0311】
実施例61bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(85mg、91%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 370.2 [M+H]
+.
【0312】
実施例63
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−ニコチンアミド
【化82】
【0313】
実施例61bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して表題化合物(95mg、94%)に変換し、白色の泡状物として得た。MS: m/e = 400.2 [M+H]
+.
【0314】
実施例64
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−モルホリン−4−イル−ニコチンアミド
【化83】
【0315】
実施例61bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(81mg、78%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 413.3 [M+H]
+.
【0316】
実施例65
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−N−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−ニコチンアミド
【化84】
【0317】
実施例61bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−メチル−3−オキセタンアミンを使用して表題化合物(91mg、91%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 398.2 [M+H]
+.
【0318】
実施例66
メチル6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート
【化85】
【0319】
a) 1−アジド−2−フルオロベンゼン
実施例60aに記載の通り、4−フルオロアニリンの代りに2−フルオロアニリン(5.0g、45mmol)を表題化合物(6.28g、99%)に変換し、茶色の液体として得た。
【0320】
b) 1−(1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピペリジン
実施例60bに記載の通り、1−アジド−4−フルオロ−ベンゼンの代りに1−アジド−2−フルオロベンゼン(2.8g、20mmol)を表題化合物(4.87g、93%)に変換し、茶色の固体として得た。 MS: m/e = 263.2 [M+H]
+.
【0321】
c) 1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
実施例60cに記載の通り、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ピペリジンの代りに、1−(1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピペリジン(1.32g、5.32mmol)を表題化合物(616mg、65%)に変換し、無色の液体として得た。MS: m/e = 178.1 [M+H]
+.
【0322】
d) 1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルバルデヒド
実施例60dに記載の通り、1−(4−フルオロ−フェニル)−4−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾールの代りに1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(1.63g、9.2mmol)を表題化合物(1.45g、77%)に変換し、淡黄色の油状物として得た。MS: m/e = 206.1 [M+H]
+.
【0323】
e) (1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メタノール
実施例60eに記載の通り、3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルバルデヒドの代りに1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルバルデヒド(469mg、2.19mmol)を表題化合物(339mg、75%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 208.1 [M+H]
+.
【0324】
f) メチル6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート
実施例60fに記載の通り、[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノールの代りに、(1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メタノール(317mg、1.53mmol)を表題化合物(195mg、37%)に変換し、無色のガム状物として得た。MS: m/e = 343.1 [M+H]
+.
【0325】
実施例67
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−イソプロピルニコチンアミド
【化86】
【0326】
a) 6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸
実施例61aに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸メチルエステルの代りに、メチル6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチネート(160mg、0.47mmol)を表題化合物(132mg、86%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 327.2 [M-H]
-.
【0327】
b) 6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−イソプロピルニコチンアミド
実施例62に記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ニコチン酸の代りに、6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(55mg、0.17mmol)を表題化合物(48mg、78%)に変換し、白色の泡状物として得た。MS: m/e = 370.1 [M+H]
+.
【0328】
実施例68
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ニコチンアミド
【化87】
【0329】
実施例67に記載の通り、6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(55mg、0.17mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピランを使用して表題化合物(42mg、61%)に変換し、白色の泡状物として得た。MS: m/e = 412.2 [M+H]
+.
【0330】
実施例69
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−(3−メチルオキセタン−3−イル)ニコチンアミド
【化88】
【0331】
実施例67に記載の通り、6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(78mg、0.24mmol)を、イソプロピルアミンの代りに3−メチルオキセタン−3−アミンを使用して表題化合物(20mg、21%)に変換し、オフホワイトの泡状物として得た。MS: m/e = 398.2 [M+H]
+.
【0332】
実施例70
6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−N−モルホリノニコチンアミド
【化89】
【0333】
実施例67に記載の通り、6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(78mg、0.24mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(65mg、66%)に変換し、オフホワイトの泡状物として得た。MS: m/e = 413.4 [M+H]
+.
【0334】
実施例71
N−シクロプロピル−6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチンアミド
【化90】
【0335】
実施例67に記載の通り、6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(78mg、0.24mmol)を、イソプロピルアミンの代りにシクロプロピルアミンを使用して表題化合物(72mg、83%)に変換し、白色の泡状物として得た。MS: m/e = 368.2 [M+H]
+.
【0336】
実施例72
N−(シクロプロピルメチル)−6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチンアミド
【化91】
【0337】
実施例67に記載の通り、6−((1−(2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)ニコチン酸(78mg、0.24mmol)を、イソプロピルアミンの代りにシクロプロピルメチルアミンを使用して表題化合物(54mg、60%)に変換し、白色のガム状物として得た。MS: m/e = 382.3 [M+H]
+.
【0338】
実施例73
3−クロロ−6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン
【化92】
【0339】
水素化ナトリウム(55%、106mg、2.41mmol)のTHF(4mL)懸濁液に、[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(500mg、2.41mmol)のTHF(6mL)溶液を氷冷下で添加した。添加が完了した後、混合物を室温まで加温し、30分間撹拌した。再度氷冷下で3,6−ジクロロピリダジン(358mg、2.41mmol)のTHF(6mL)溶液を添加し、そして、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、無色のガム状物として表題化合物(735mg、95%)を得た。MS: m/e = 3020.1 [M+H]
+.
【0340】
実施例74
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル
【化93】
【0341】
3−クロロ−6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン(696mg、2.18mmol)のエタノール(11mL)懸濁液に、炭酸ナトリウム(231mg、2.18mmol)、続いて、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(121mg、0.22mmol)及び酢酸パラジウム(II)(49mg、0.22mmol)を添加した。短時間排気した後、反応フラスコにArを3回充填した。4回目、フラスコをCOガス(バルーン)でフラッシングした。混合物を一晩50℃でCO雰囲気下にて撹拌し、次いで、室温に冷却し、そして、ダイカライトで濾過し、DCMで十分洗浄した。次いで、濾液を蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル)によって精製して、薄黄色のガム状物として表題化合物(725mg、93%)を得た。MS: m/e = 358.2 [M+H]
+.
【0342】
実施例75
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド
【化94】
【0343】
a) 6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(163mg、3.88mmol)の水(7mL)溶液を、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル(694mg、1.94mmol)のTHF(7mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌し、次いで、蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(635mg、99%)を得た。MS: m/e = 328.3 [M-H]
-.
【0344】
b) 6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸イソプロピルアミド
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(85mg、0.26mmol)及びTBTU(92mg、0.28mmol)のDMF(3.0mL)溶液に、DIPEA(221μL、1.29mmol)を添加した。次いで、イソプロピルアミン(25μL、0.28mmol)を添加し、そして、混合物を30分間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、淡黄色の固体として表題化合物(84mg、88%)を得た。MS: m/e = 371.1 [M+H]
+.
【0345】
実施例76
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化95】
【0346】
実施例75bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(85mg、0.26mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(76mg、71%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 414.3 [M+H]
+.
【0347】
実施例77
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(3−メチル−オキセタン−3−イル)−アミド
【化96】
【0348】
実施例75bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(85mg、0.26mmol)を、イソプロピルアミンの代りに3−メチル−3−オキセタンアミンを使用して表題化合物(96mg、94%)に変換し、淡黄色の固体として得た。MS: m/e = 399.2 [M+H]
+.
【0349】
実施例78
6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化97】
【0350】
実施例75bに記載の通り、6−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピリダジン−3−カルボン酸(85mg、0.26mmol)を、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピランを使用して表題化合物(86mg、81%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 413.3 [M+H]
+.
【0351】
実施例79
6−((1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メトキシ)−2−イソプロピル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン
【化98】
【0352】
[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(251mg、1.21mmol)のTHF(30mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で周囲温度の6−ヒドロキシ−2−イソプロピル−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3(2H)−オン(232mg、1.21mmol)及びトリフェニルホスフィン(413mg、1.58mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(6.24μL、1.58mmol)を添加し、反応混合物を室温で72時間撹拌した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中20〜50%の酢酸エチル)によって濃縮及び精製して、白色の固体として表題化合物(141mg、31%)を得た。MS: m/e = 382.2 [M+H]
+.
【0353】
実施例80
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化99】
【0354】
a) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル
NaH(油中55%、116mg、2.7mmol)のTHF(4mL)懸濁液に、[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−メタノール(500mg、2.4mmol)のTHF(6mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、メチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(460mg、2.65mmol)のTHF(6mL)溶液を0℃で滴下し、そして、反応混合物を16時間室温で撹拌した。次いで、混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、そして、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中0〜50%の酢酸エチル、次いで、ジクロロメタン中0〜5%のメタノール)によって精製して、白色の固体として表題化合物(787mg、95%)を得た。MS: m/e = 344.3 [M+H]
+.
【0355】
b) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(180mg、4.25mmol)の水(7.3mL)溶液を、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(730mg、2.17mmol)のTHF(7.3mL)懸濁液に滴下した。次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌し、次いで、蒸発させ、そして、残渣を水に溶解させ、HCl(1N)で酸性化し、得られた沈殿物を濾取して、白色の固体として表題生成物(700mg、100%)を得た。MS: m/e = 330.1 [M-H]
-.
【0356】
c) 5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(83mg、0.25mmol)及びTBTU(90mg、0.28mmol)のDMF(3.0mL)溶液に、DIPEA(216μL、1.26mmol)を添加した。次いで、4−アミノテトラヒドロピラン(28mg、0.28mmol)を添加し、そして、混合物を30分間Ar下で室温にて撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン中50〜100%の酢酸エチル)によって精製して、白色の固体として表題化合物(92mg、89%)を得た。MS: m/e = 413.3 [M+H]
+.
【0357】
実施例81
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸イソプロピルアミド
【化100】
【0358】
実施例80cに記載の通り、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りにイソプロピルアミンを使用して表題化合物(90mg、96%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 371.1 [M+H]
+.
【0359】
実施例82
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド
【化101】
【0360】
実施例80cに記載の通り、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを使用して表題化合物(95mg、94%)に変換し、淡黄色のガム状物として得た。MS: m/e = 401.3 [M+H]
+.
【0361】
実施例83
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化102】
【0362】
実施例80cに記載の通り、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに4−アミノモルホリンを使用して表題化合物(62mg、60%)に変換し、白色の固体として得た。MS: m/e = 414.4 [M+H]
+.
【0363】
実施例84
5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(3−メチル−オキセタン−3−イル)−アミド
【化103】
【0364】
実施例80cに記載の通り、5−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イルメトキシ]−ピラジン−2−カルボン酸(83mg、0.25mmol)を、4−アミノテトラヒドロピランの代りに3−メチル−3−オキセタンアミンを使用して表題化合物(63mg、63%)に変換し、オフホワイトの固体として得た。MS: m/e = 399.2 [M+H]
+.
【0365】
生化学的アッセイ
組成がα1β2/3γ2、α2β3γ2、α3β3γ2、及びα5β3γ2であるラット(安定的にトランスフェクションされている)又はヒト(一時的にトランスフェクションされている)の受容体を発現しているHEK293細胞に結合する[
3H]フルマゼニル(85Ci/mmol;Roche)との競合により、GABA A受容体サブタイプに結合する本発明の化合物の能力を測定した。
【0366】
膜の調製
Krebs-trisバッファ(4.8mMのKCl、1.2mMのCaCl
2、1.2mMのMgCl
2、120mMのNaCl、15mMのTris;pH7.5;結合アッセイバッファ)に細胞ペレットを懸濁させ、氷上で約20秒間polytronによりホモジナイズし、4℃で60分間遠心分離した(50000g;Sorvall、ロータ:SM24=20000rpm)。Krebs-trisバッファに細胞ペレットを再懸濁させ、氷上で約15秒間polytronによってホモジナイズした。タンパク質を測定し(Bradford法、Bio-Rad)、1mLのアリコートを調製し、−80℃で保存した。
【0367】
放射リガンドの結合アッセイ
100mLの細胞膜と、α1、α2、及びα3サブユニットについては1nM、α5サブユニットについては0.5nMの濃度の[
3H]フルマゼニルと、10〜10
−3×10
−6Mの範囲の試験化合物とを含有する200mLの体積(96ウェルプレート)中にて、放射性リガンド結合アッセイを実施した。非特異的な結合を10
−5Mのジアゼパムにより規定し、これは、典型的に全結合の5%未満を表していた。4℃で1時間、平衡になるまでアッセイをインキュベーションし、そして、Packard製ハーベスターを用いて濾過し、氷冷洗浄バッファ(50mMのTris;pH7.5)を用いて洗浄することによりGF/C uni−フィルタ(Packard)上に回収した。乾燥後、液体シンチレーション計数によりフィルタに保持された放射活性を検出した。
【0368】
データの計算
Excel-Fit(Microsoft)を使用してK
i値を計算し、これは、2つの測定値の平均である。
【0369】
上記アッセイにおいて添付の実施例の化合物を試験したところ、特定の化合物は、ラットGABA A受容体α5サブユニットから[
3H]フルマゼニルを置換するためのK
i値が100nM以下であることが見出された。特定の実施形態は、K
iが35nM以下である化合物を含む。特定の実施形態では、本発明の化合物は、α1、α2、及びα3サブユニットに比べて、α5サブユニットに対して結合選択的である。
【0370】
ヒト(h)受容体を発現しているHEK293細胞に対する結合親和性を測定する上記アッセイによって得られた代表的な試験結果を、以下の表1に示す。
【表1】