特許第5919267号(P5919267)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許5919267カーリーヘア、癖毛又は縮れ毛の半永久矯正方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5919267
(24)【登録日】2016年4月15日
(45)【発行日】2016年5月18日
(54)【発明の名称】カーリーヘア、癖毛又は縮れ毛の半永久矯正方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/365 20060101AFI20160428BHJP
   A61Q 5/04 20060101ALI20160428BHJP
   A61K 8/35 20060101ALI20160428BHJP
【FI】
   A61K8/365
   A61Q5/04
   A61K8/35
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-520020(P2013-520020)
(86)(22)【出願日】2011年5月24日
(65)【公表番号】特表2013-531046(P2013-531046A)
(43)【公表日】2013年8月1日
(86)【国際出願番号】EP2011058509
(87)【国際公開番号】WO2012010351
(87)【国際公開日】20120126
【審査請求日】2014年3月19日
(31)【優先権主張番号】MC2010A000079
(32)【優先日】2010年7月20日
(33)【優先権主張国】IT
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100077562
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 登志雄
(74)【代理人】
【識別番号】100096736
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100117156
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100111028
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 博人
(72)【発明者】
【氏名】マンノッツィ,アルデラーノ
【審査官】 團野 克也
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−537620(JP,A)
【文献】 米国特許第03910289(US,A)
【文献】 特表2008−533168(JP,A)
【文献】 特開2006−298915(JP,A)
【文献】 特開2001−089793(JP,A)
【文献】 GADD et al.,An Apparatus to Investigate the Ironing of Chemically Treated Sheepskins,Journal of the Textile Institute,1979年,Vol.70, Issue 7,pp.318-320
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC A61K8/00−8/99
A61Q1/00−90/00
DB Thomson Innovation
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の段階a)〜d)を含む、シスチンのジスルフィド架橋と反応可能な物質及びアルカリのいずれも用いることなく酸性環境下で行うヒト毛髪の半永久的矯正方法。
a)4.5〜14.5重量%の濃度のグリオキシル酸水溶液を毛髪に塗布する段階
b)前記溶液を毛髪に30〜120分間接触させる段階
c)ヘアドライヤーを用いて毛髪を乾燥する段階
d)約200±30℃の温度に設定された毛髪矯正アイロンを用いて毛髪を矯正する段階
【請求項2】
グリオキシル酸を含む前記水溶液を、ジアセチル及びアセトインの混合物に添加することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記ジアセチル及びアセトインとの混合物を、前記グリオキシル酸水溶液に1〜5重量%の濃度で溶解することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記グリオキシル酸水溶液を毛髪化粧品処方物に溶解することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記グリオキシル酸水溶液が、90gの水及び10gのグリオキシル酸を含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記グリオキシル酸水溶液を毛髪に60分間接触させることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、カーリーヘア、癖毛又は縮れ毛の半永久矯正方法に関するものであり、当該方法は、グリオキシル酸と150℃を超える温度の組み合わせに基づくものである。
【背景技術】
【0002】
人毛繊維(又は毛髪)の構造は、特許文献1に詳細に記載されている。
【0003】
カーリーヘアや癖毛を矯正するために現在用いられている技法は、次の3種類に分類できる。
a.基本的に2個のホットプレート(100℃を超える温度)で構成された電気アイロンを用いた単純処理:該ホットプレート間に毛髪を配置し、毛髪をプレスして所望のスタイリングを得る。
b.化学的処理+低温での機械的処理:毛髪に塗布し、及び温度100℃未満で処理した後に毛髪の外観を変えることが可能な化学物質を使用する。
c.化学的処理+高温での機械的処理:毛髪に塗布して100℃を超える温度で毛髪を処理するための化学物質を使用する。このような技法は、熱と毛髪に塗布する化学物質との複合作用によって、技法(a)に比べてより顕著に毛髪を変えることができる。
【0004】
現在、癖毛やカーリーヘアを矯正するのに多くの化学物質が使用されているが、これらは、シスチンのジスルフィド架橋又は毛髪を構成するアミノ酸のペプチド結合と相互作用することが可能である。このような処理については、例えば、特許文献2及び特許文献3に詳細に記載されている。多くの場合、この種の処理に用いる物質(即ち、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、水酸化ナトリウム、アンモニア、硫黄化合物、グアニジン等)は、ヒトへの毒性が強い、及び/又は毛髪への攻撃性が強いといった問題によって価値が減じられている。
【0005】
特許文献4には、ワセリン及び植物樹脂を含むと共に、切れ毛を回避するためのロジノール、並びに、香料としてのイオノン及びクマリンを含む毛髪矯正用組成物が開示されている。
特許文献5には、ビスルフィルケトン(bisulphilketone)を含む毛髪矯正用組成物が開示されている。
これらの文献には、如何なる毛髪矯正方法も開示されておらず、また、組成物と加熱手段との相乗効果についても記載されていない。
【0006】
特許文献6には、ジオン、特にジアセチルを用いて染毛を改善し、染料による刺激を抑制することが開示されている。
特許文献7には、チオバルビツール酸及びジアセチル等のカルボニル化合物を含む染料が開示されている。
これらの文献には、該染料が毛髪矯正効果を有することは開示されていない。
また、当該技術分野の専門家には、毛髪矯正のために染料をアイロンと共に使用する動機も存在しない。
【0007】
多くの特許文献は、毛髪処理にグリオキシル酸を用いて、毛髪の外観及び物理的・機械的特徴を改善することについて言及している。
特許文献8では、メルカプト誘導体を使用し、混合物中でグリオキシル酸塩(グリオキシル酸ではない)を明らかにpH緩衝剤として用い、シスチンのジスルフィド架橋切断の原理に基づいて毛髪を永久的に変形させている。記載されているグリオキシル酸塩の濃度は、全て4重量%未満であり、更に、特許文献8に開示の方法は、150℃を超える温度での使用を除外している。このような低いグリオキシル酸濃度及び温度は、毛髪矯正に対して有効ではない。
特許文献9は、フケ処理のためにグリオキシル酸及びその塩を使用している。
【0008】
特許文献2及び特許文献10には、高温と、カルボン酸の特定の群(α−ヒドロキシ酸及びα−ケトン酸)及び誘導体、特にピルビン酸を用いてケラチン繊維を処理する方法が開示されている。更に、ピルビン酸の濃度範囲(2〜8M)が過度に高く、その後の洗髪においてピルビン酸の効力が失われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第6517822号明細書
【特許文献2】国際公開第2007/135299号パンフレット
【特許文献3】米国特許出願公開第2010/0300471号明細書
【特許文献4】仏国特許第1323640号明細書
【特許文献5】仏国特許出願公開第2845903号明細書
【特許文献6】欧州特許出願公開第1900393号明細書
【特許文献7】独国特許出願公開第19820894号明細書
【特許文献8】英国特許第1416564号明細書
【特許文献9】米国特許第6086861号明細書
【特許文献10】仏国特許出願公開第2901472号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、効率的且つ効果的で、少なくとも6回の洗浄に対する耐久力を有する毛髪矯正方法を開示することによって先行技術の欠点を除去することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、毛髪に対して有害でなく、それを適用する人の健康に対しても有害でない毛髪矯正方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これらの目的は、添付の独立請求項1に開示された特徴を有する本発明によって達成される。
好適な実施形態は、従属請求項に開示される。
【0013】
本発明の対象は、グリオキシル酸と高温での機械的処理との併用に基づく方法である。この機械的処理は、約200℃(±30℃)の温度でのアイロンを用いた機械的矯正である。
【0014】
より詳細には、当該方法は、以下の段階を含む。
−グリオキシル酸水溶液を毛髪に塗布する段階
−前記物質を毛髪に30〜120分間持続的に接触させる段階
−毛髪の乾燥段階
−約200±30℃の温度で毛髪矯正アイロンを用いて毛髪を矯正する段階
【発明の効果】
【0015】
先行技術の教示とは異なり、本発明の方法によって、カーリーヘア及び/又は癖毛から真っ直ぐで、柔らかく、艶のある毛髪を得ることができ(癖毛の場合には、容積が大幅に低減する)、そのような特性は、水とシャンプーを用いた洗浄を繰り返した後も維持される(半永久的効果)。
【0016】
本発明の方法は、毛髪の空間形態(spatial conformation)を改変させ、容積及び屈曲(curves)の数を減少させる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
グリオキシル酸を水に溶解してグリオキシル酸水溶液を得る。好適には、グリオキシル酸を水に4.5〜14.5重量%の濃度で溶解する。前記範囲により、真っ直ぐな毛髪を得る効率性の観点から、最高の結果が得られる。
【0018】
好適には、グリオキシル酸水溶液にはジアセチルとアセトインの混合物を添加することができる。前記混合物の添加によって毛髪矯正に関して顕著な効果が得られる。特に、ジアセチルとアセトインの混合物を前記グリオキシル酸水溶液に1〜5重量%の濃度で溶解する。
【0019】
更に、グリオキシル酸水溶液は、化粧品に通常用いられる一以上の成分を含む毛髪化粧料組成物中に溶解させてもよい。例えば、前記化粧料成分は、欧州共同体の官報(1996年6月1日付 GUCE L 132)で公表された1996年5月8日付の欧州委員会の決定に記載されたものとすることができる。
【0020】
本発明の方法は、毛髪の形態を変化させ、元々はカーリーヘアや癖毛であっても真っ直ぐな形状にすることができ、その形状を少なくとも6回の洗髪に対して維持することができる。
【0021】
具体的には、前記方法は、毛髪形態を半永久的に改変させ、通常の使用条件下で繰り返し洗髪した後であっても、形態が維持されることが判明した。
【実施例】
【0022】
本発明の更なる特徴は、以下の詳細な説明によってより明確となるが、単なる実例としての、添付図面及び表に例示される実施形態に限定されない。
【0023】
グリオキシル酸を水に4.5〜14.5重量%となる重量比で溶解して実験的試験を行った。
試験に用いたグリオキシル酸水溶液の組成例を以下に示す。
【0024】
実施例1:
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95.5g
グリオキシル酸・・・・・・・・・・・・・・ 4.5g(0.6M)
実施例2:
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90g
グリオキシル酸・・・・・・・・・・・・・・10g(1.35M)
実施例3:
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85.5g
グリオキシル酸・・・・・・・・・・・・・・14.5g(1.9M)
【0025】
これらの溶液は、一般的用法に従ってシャンプーで予め洗浄した毛髪と接触させた。
そのとき、前記溶液は固い毛ブラシを用いて毛髪に塗布した。
毛髪をプラスチック製のキャップで覆って水分の蒸発を抑え、前記溶液と30分間、60分間、120分間接触したままにした後、一般的用法に従ってヘアドライヤーで乾燥させた。
乾燥次第すぐに、平均温度約210℃に加熱された毛髪矯正アイロンを用いて毛髪を矯正した。
最後に、毛髪をシャンプーで洗浄し、乾燥した。
処理終了時には、毛髪は艶があり、真っ直ぐで、柔らかな感触で、格別に好適な全体的外観を有していた。
【0026】
毛髪矯正効果に関する実験的試験を行い、毛髪の屈曲及び容積の低減について評価した。
【0027】
具体的には、毛髪を、
− 水のみ、
− 本発明に係る組成物、
− 国際公開第2007/135299号の実施例3に記載の組成物等の公知の組成物、
と接触状態に置くことによる、アイロンの機械的作用/熱を与えた後における矯正効果について、比較試験を行った。
【0028】
この目的のために、国際公開第2007/135299号の実施例3に記載の溶液、即ち、ピルビン酸4M(35.2重量%)の水溶液を調製した。当該溶液は、国際公開第2007/135299号に記載の指示(即ち、毛髪温度:40℃、接触時間:25分間、アイロン温度:180℃)に従って用いた。
試験結果を添付の表1〜5に示す。
【0029】
前記試験は毛髪と溶液の接触時間を変更して行った。
表1〜4は、本発明の組成物の接触時間を60分間として得られた結果を示す。これに対し表5は、本発明の組成物の接触時間を30分間及び120分間として得られた結果を示す。
【0030】
グリオキシル酸溶液によって得られる効果がグリオキシル酸溶液を市販の化粧品処方(即ち、化粧品分野で通常用いられる物質)に添加した場合にも再現できるかどうかを確認するために更なる試験を行った。
この目的のために、グリオキシル酸溶液をヘアートリートメント市場に見られる化粧品に加え、本発明の組成物に関して更なる試験を行った。具体的には、半永久的な毛髪矯正効果を有しない、市販の化粧品(クレーマ・バルサーモBALM、トリコビオトスspa製 ヴァイアーノ(PO)−イタリア)を用いて毛髪矯正試験を行った。
80gの前記化粧製品を20gの50重量%グリオキシル酸水溶液に添加した。
先のページに記載した毛髪処理操作と同じ操作を行ったところ、本発明の実施例2と同じ溶液を用いて行った試験の結果と同様の結果が得られた。
【0031】
表に示すように、全ての試験組成物は、水の単独使用や毛髪矯正アイロンの単独使用と比べて高い矯正効果を有する。特に、国際公開第2007/135299号に記載の方法は、満足のいく結果が得られたのは最初の4回の洗浄のみで、その後、毛髪は元の形状(カーリーヘアや癖毛)に戻ったことが分かった。
これに対し、本発明の方法においては、毛髪処理終了時に顕著な結果が得られた。即ち、毛髪は艶があり、真っ直ぐで、柔らかな感触で、全面的に好適な外観であり、この状態が水とシャンプーで6回続けて洗浄した後も維持された。
【0032】
毛髪形状を変化させる点において、本発明の処理の有効性は、毛髪シャンプーの通常の使用条件下で少なくとも6回の洗浄、すすぎ及び乾燥に亘って安定であることが分かった。
【0033】
表1〜5に示すように、本発明の方法においては、実施例2に記載のグリオキシル酸溶液を毛髪に60分間接触させた場合に最良の結果が得られた。
【0034】
グリオキシル酸水溶液にジアセチルとアセトインの混合物を水溶液全体に対して1〜5%の重量比で添加した場合にもより良好な結果が得られた。
ジアセチルとアセトインの重量比は物質の純度に従って変更することができる。例示のため、実施例4、5及び6ではジアセチル/アセトイン重量比が1:10、1:1及び10:1の場合について検討した。試験に用いたいくつかの混合物の組成例を以下に示す。
【0035】
実施例4:
水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86g
グリオキシル酸 ・・・・・・・・・・・・・・・・10g
ジアセチル/アセトイン(1:10)混合物 ・・・・ 4g
実施例5:
水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86g
グリオキシル酸 ・・・・・・・・・・・・・・・・10g
ジアセチル/アセトイン(1:1)混合物 ・・・・ 4g
実施例6:
水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86g
グリオキシル酸 ・・・・・・・・・・・・・・・・10g
ジアセチル/アセトイン(10:1)混合物 ・・・・ 4g
【0036】
この場合においても、国際公開第2007/135299号の実施例3に記載の方法との比較を行った。
【0037】
上述の混合物によって得られる効果が該混合物を化粧品処方物に添加した場合にも再現できるかどうかを確認するために更なる試験を行った。
すなわち、市販のヘアートリートメント化粧料をグリオキシル酸、アセトイン及びジアセチルの混合物に添加して更なる試験を行った。具体的には、半永久的な毛髪矯正効果を有しない、市販の化粧品(イージーケア・リラクシングコンディショナー、ユニカンパニーspa製 ローマ−イタリア)を用いて毛髪矯正試験を行った。
20gの50重量%グリオキシル酸水溶液と4gのジアセチル/アセトイン混合物(重量比1:1)に76gの前記化粧品を添加した。
先のページに記載したのと同じ毛髪処理操作を行ったところ、本発明の実施例2と同じ溶液(水+グリオキシル酸+ジアセチル/アセトイン混合物(1/1重量比))を用いて行った試験の結果と同様の結果が得られた。
【0038】
表5〜10に示すように、ジアセチルとアセトインの混合物を添加して行った処理終了時に顕著な結果が得られたが、これは、グリオキシル酸のみを含む溶液の場合よりも良好であった。
【0039】
定義
グリオキシル酸:(CAS番号:563-96-2又はCAS番号:298-12-4(水溶液として))。化粧品分野における緩衝剤としての使用は安全と考えられており、制限なく認可される。
【0040】
ジアセチル:(CAS番号:431-03-8)。炭水化物及び酸素の存在下、乳酸菌によって生成する有機物質である(欧州特許出願公開第0430406号明細書参照)。細菌発酵によるジアセチルの生成において、アセトインも同じ細菌によって生成する。ジアセチルは、食品業界において香料として一般的に使用される。
【0041】
アセトイン:(CAS番号:513-86-0)。炭水化物及び酸素の存在下、乳酸菌によって生成する有機物質である(欧州特許出願公開第0430406号明細書参照)。細菌発酵によるアセトインの生成において、ジアセチルが同じ細菌によって生成する。アセトインは、食品業界において香料として一般的に使用される。
【0042】
混合物:重量比が可変であるジアセチルとアセトインから成る溶液。
【0043】
緩衝剤:水に溶解した際、酸性又はアルカリ性物質の添加に対する溶液のpH変化を抑制する。
【0044】
半永久的処理:シスチンのジスルフィド架橋と反応可能な物質やアルカリを用いずに、カーリーヘアや癖毛を酸性環境下(7より低いpH)で矯正する処理を行い、その状態を水とシャンプーで少なくとも6回洗浄する条件下で持続させること。
【0045】
永久的処理:毛髪に含まれるシスチンのジスルフィド架橋の酸化還元プロセス、又はアルカリ(7より高いpH)を用いたペプチド結合の加水分解によってカーリーヘア又は真っ直ぐな毛髪とし、その状態を少なくとも6回洗浄する条件下で持続させること。この技法はよく知られており、国際公開第2007/135299号及び米国特許第4409204号明細書に記載されている。
【0046】
毛髪矯正アイロン:熱と圧力を結合して使用することにより毛髪を矯正する電気加熱装置。通常、種々の材料で覆われた2個の平坦な加熱要素で構成されており、該要素間で毛髪の房を一度にプレスする。この毛髪矯正アイロンは、市場でよく見られる。
【0047】
ヘアドライヤー:加熱抵抗とファンを備える通常の毛髪乾燥装置。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】
【表9】
【0057】
【表10】