特許第5920020号(P5920020)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5920020
(24)【登録日】2016年4月22日
(45)【発行日】2016年5月18日
(54)【発明の名称】携帯用切断機
(51)【国際特許分類】
   B27B 9/00 20060101AFI20160428BHJP
   B23D 45/16 20060101ALI20160428BHJP
【FI】
   B27B9/00 E
   B23D45/16
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-117272(P2012-117272)
(22)【出願日】2012年5月23日
(65)【公開番号】特開2013-244600(P2013-244600A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2014年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100157912
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 健
(72)【発明者】
【氏名】吉田 祐介
(72)【発明者】
【氏名】吉村 和信
(72)【発明者】
【氏名】一場 朋典
(72)【発明者】
【氏名】野中 琢磨
【審査官】 石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 実開平06−046902(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27B 1/00−23/00
B23D 45/00−65/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータを内蔵する切断機本体と、
前記モータによって回転して被切断材を切断するのこ刃と、
前記切断機本体の下部に設けられて被切断材に当接するベースと、
前記ベースの刃口近傍に設けられて、前記ベースに沿って摺動可能な刃口板と、
前記刃口板を前記ベースに押し付けるように付勢する付勢部材と、
を備え、前記刃口板は、前記ベースの被切断材に当接する面に対して突出しない位置にあるように設定され
前記刃口板を使用しないときに前記刃口板が待機位置から動き出すことを防止するための動き出し防止機構を備え、
前記動き出し防止機構は前記ベースの底面に設けられた突起であり、この突起が前記刃口板の摺動を規制することで前記刃口板が待機位置から動き出すことを防止し、
前記突起は、前記刃口板を前記付勢部材の付勢力に抗して前記ベースの底面から浮き上がらせたときに、前記刃口板が乗り越え可能な突出量で前記ベースの厚さ方向に形成されていることを特徴とする、携帯用切断機。
【請求項2】
前記刃口板には、前記ベースへの付勢力に抗して該刃口板をベースの底面から浮き上がらせるための操作部を、前記ベースの上面側に設けたことを特徴とする、請求項に記載の携帯用切断機。
【請求項3】
前記刃口板を待機位置へ移動させたときの前記刃口板における前記突起の当接面、及び、前記刃口板を待機位置へ移動させたときの前記突起おける前記刃口板との当接面の少なくともいずれかは、前記刃口板の待機位置への移動を容易にするために前記刃口板の移動方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項に記載の携帯用切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯用切断機の刃口板調整機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯用切断機では、切断した木片等がベースの刃口から入り込むのを防ぐために刃口の開口を可能な限り狭くするように設定されている。しかし、携帯用切断機は、切断機本体をベースに対して傾斜させて傾斜切りを行なうための機構を搭載しており、刃口を傾斜切り時に必要な寸法設定にすると、垂直切り時には刃口が大きくなりすぎてしまう。そこで、どちらの作業にも対応できるように、刃口の開口量を調整できる刃口板が用いられている。刃口板はネジなどで固定されていたが、この固定方法では刃口板の位置を調整する際にネジを締めたり緩めたりする操作が必要となり、調整作業が厄介であり、ネジを締めすぎると刃口板全体が変形するという問題があった。また、ネジを締めたり緩めたりする操作にドライバ等の工具が必要となるといった問題があった。
【0003】
こうした問題を解決するため、特許文献1記載の構成では、刃口板をサラネジとツマミにより板バネを介して挟持し、波型溝に沿って刃口板の位置を調整することとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2537068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した特許文献1記載の構造では、刃口板が波型溝のピッチに沿って動くため細かな調整ができないという問題や、全開から全閉といった移動の場合、波型溝をすべて乗り越える必要があり、操作しにくいという問題があった。
【0006】
また、狭くした刃口板を広げ忘れて作業した場合、ロアガードの動作を制限してしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、ドライバ等の工具を使用せずに容易に刃口板の調整作業ができるとともに、刃口板の細かな位置調整を行うことができ、更に、刃口板の戻し忘れがあっても、ロアガードの動作に影響しにくい刃口板を備えた携帯用切断機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0009】
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
【0010】
すなわち、請求項1に記載の携帯用切断機は、モータと、前記モータを内蔵する切断機本体と、前記モータによって回転して被切断材を切断するのこ刃と、前記切断機本体の下部に設けられて被切断材に当接するベースと、前記ベースの刃口近傍に設けられて、前記ベースに沿って摺動可能な刃口板と、前記刃口板を前記ベースに押し付けるように付勢する付勢部材と、を備え、前記刃口板は、前記ベースの被切断材に当接する面に対して突出しない位置にあるように設定され、前記刃口板を使用しないときに前記刃口板が待機位置から動き出すことを防止するための動き出し防止機構を備え、前記動き出し防止機構は前記ベースの底面に設けられた突起であり、この突起が前記刃口板の摺動を規制することで前記刃口板が待機位置から動き出すことを防止し、前記突起は、前記刃口板を前記付勢部材の付勢力に抗して前記ベースの底面から浮き上がらせたときに、前記刃口板が乗り越え可能な突出量で前記ベースの厚さ方向に形成されていることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0015】
すなわち、前記刃口板には、前記ベースへの付勢力に抗して該刃口板をベースの底面から浮き上がらせるための操作部を、前記ベースの上面側に設けたことを特徴とする。
(請求項
請求項に記載の発明は、上記した請求項記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
【0016】
すなわち、前記刃口板を待機位置へ移動させたときの前記刃口板における前記突起の当接面、及び、前記刃口板を待機位置へ移動させたときの前記突起おける前記刃口板との当接面の少なくともいずれかは、前記刃口板の待機位置への移動を容易にするために前記刃口板の移動方向に対して傾斜していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、ベースの刃口近傍に設けられてベースに沿って摺動可能な刃口板と、前記刃口板を前記ベースに押し付けるように付勢する付勢部材と、を備え、前記刃口板は、前記ベースの被切断材に当接する面に対して面一以下になるように構成されている。このため、付勢部材によって刃口板が常に上方に引き上げられることで刃口板とベースとの間に摩擦抵抗が生じ、刃口板が動かないように保持されている。このような構造によれば、刃口板をスライドさせることでドライバ等の工具を使用せずに容易に刃口板の調整作業ができ、また、スライドさせることで無段階で刃口板の位置調整が行えるので、刃口板の細かな位置調整を行うことができる。
【0018】
また、刃口板がベースに押し付けられているため、刃口板とベースとの間に段差ができにくい構造とすることができる。
【0019】
また、刃口板をスライド自在な構成としたので、戻し忘れなどによって刃口板とロアガードが接触した場合にも刃口板が動くことにより、ロアガードの動作を規制することが無くなる。
【0020】
また、記刃口板を使用しないときに前記刃口板が待機位置から動き出すことを防止するための動き出し防止機構を備えているため、傾斜切りの際などに意図せずに刃口板が動き出してロアガードと接触するといった事故を確実に防止することができる。
【0021】
また、記動き出し防止機構は前記ベースの底面に設けられた突起であり、この突起が前記刃口板の摺動を規制することで前記刃口板が待機位置から動き出すことを防止し、前記突起は、前記刃口板を前記付勢部材の付勢力に抗して前記ベースの底面から浮き上がらせたときに、前記刃口板が乗り越え可能な突出量で前記ベースの厚さ方向に形成されているので、刃口板を浮き上がらせることで動き出し防止の解除を容易に行うことができる。
【0022】
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記刃口板には、前記ベースへの付勢力に抗して該刃口板をベースの底面から浮き上がらせるための操作部を、前記ベースの上面側に設けたので、刃口板の操作がしやすい。
【0023】
また、請求項に記載の発明は上記の通りであり、前記刃口板を待機位置へ移動させたときの前記刃口板における前記突起の当接面、及び、前記刃口板を待機位置へ移動させたときの前記突起おける前記刃口板との当接面の少なくともいずれかは、前記刃口板の待機位置への移動を容易にするために前記刃口板の移動方向に対して傾斜しているので、刃口板を待機位置に戻すための安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】携帯用切断機の外観図である。
図2】携帯用切断機の底面図である。
図3】刃口板調整機構の分解図である。
図4】刃口板が待機位置にある状態のベースの底面図である。
図5】刃口板をスライドさせた状態のベースの底面図である。
図6】(a)刃口板が待機位置にある状態のベースの側面図、(b)A−A断面図である。
図7】(a)刃口板を浮き上がらせた状態のベースの側面図、(b)B−B断面図である。
図8】刃口板を浮き上がらせた状態のベースを底面側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施形態について、図を参照しつつ説明する。
【0026】
本実施形態に係る携帯用切断機10は、図1に示すように、のこ刃14を回転可能に支持する切断機本体11の下部に、ベース20が切断機本体11に対して回動可能に取り付けられたものである。切断機本体11のモータハウジング12の内部にはモータが内蔵されており、このモータを作動させることでのこ刃14が駆動され、被切断材を切断できるようになっている。
【0027】
モータは、切断機本体11後部のバッテリ装着部17に着脱可能に設けられたバッテリ18を駆動源として作動する。
【0028】
また、切断機本体11の上部には、のこ刃14の切断方向と略平行にグリップ15が設けられ、このグリップ15の内側に設けられたトリガ16を引くことでモータが作動するようになっている。
【0029】
ベース20は、切断機本体11の下部に設けられて被切断材に当接する金属製の板状部材であり、貫通形成された刃口20aからのこ刃14の一部を露出させることで、ベース20の下方において被切断材を切断できるように形成されている。
【0030】
また、切断機本体11は、角度調節機構19を操作することでベース20に対して傾斜可能となっており、切断機本体11を傾斜させることでのこ刃14をベース20に対して傾斜させ、傾斜切りができるようになっている。
【0031】
ベース20の刃口20a近傍には、図2に示すように、ベース20の底面20bに沿って摺動可能な刃口板25が設けられている。この刃口板25は、刃口20aの開口の大きさを狭める方向に摺動可能となっており、刃口板25の位置を適宜調整することで刃口20aの開口の大きさを調整できるようになっている。
【0032】
この刃口板25は、図3に示すように、刃口20aの開口縁付近に配置される箇所が上方に曲げ加工されて位置決め片25cが形成されており、この位置決め片25cが刃口20aの開口縁に引っ掛かることで刃口板25を待機位置に位置決めできるようになっている(図4参照)。
【0033】
また、刃口板25の両側には係合部25aが側方に突出形成されている。この係合部25aは後述するベース20の突起20cに係合することで刃口板25が待機位置から動き出すことを防止するためのものである。また、この係合部25aの後方(刃口20aを狭める方向に刃口板25を摺動させたときの後部方向)は切り欠かれて切欠部25bを形成している。
【0034】
また、刃口板25には、貫通軸部25dが立設されており、この貫通軸部25dはベース20のガイド孔20dを貫通している。貫通軸部25dはベース20のガイド孔20dに沿って摺動可能となっており、これにより刃口板25はベース20の底面20bに沿って略平行に摺動するようになっている。
【0035】
ベース20のガイド孔20dを貫通した貫通軸部25dの先端部には、図3に示すように、ワッシャ30、バネカバー29、付勢部材としてのバネ28、バネ受部27、ナット26が順に取り付けられる。ナット26は貫通軸部25dの先端部と螺着しており、これにより、刃口板25はベース20に取り付けられている。
【0036】
なお、ワッシャ30、バネカバー29、バネ28、バネ受部27は、それぞれ貫通軸部25dが貫通するように配置される環状部材であり、貫通軸部25dの上下動を妨げないように貫通軸部25dの外周に配置される。
【0037】
このうち、バネカバー29は、バネ28の外周を覆うように取り付けられる部材であり、後述するように貫通軸部25dを押し込んで刃口板25をベース20の底面20bから浮き上がらせたときに、この貫通軸部25dを押し込む力を受け止め、バネ28の損傷を防ぐ緩衝材としても機能する。また、刃口板25がベース20の底面20bに乗り上がってしまうことを防止できる。
【0038】
また、バネ28は、ワッシャ30とバネ受部27とで挟まれるように圧縮して取り付けられる。このとき、ワッシャ30はベース20の上面に配置され、バネ受部27はナット26の下面に配置されるため、バネ28はナット26をベース20から離反する方向に付勢している。言い換えると、バネ28の付勢力によってナット26及びナット26に結合された刃口板25が上方向に付勢されており、刃口板25はベース20の底面20bに押し付けられる方向に付勢されている。
【0039】
ところで、ナット26を貫通軸部25dに螺合させたときに、刃口板25はベース20に対して貫通軸部25dの軸方向に上下動可能となるように寸法管理されている。しかしながら、上述したようにバネ28の付勢力によって刃口板25はベース20の底面20bに押し付けられる方向に付勢されているため、自然状態においては刃口板25はベース20の底面20bに密着している。
【0040】
図4は、刃口板25が待機位置にある状態のベース20の底面図である。この図4が示すように、刃口板25の位置決め片25cが刃口20aの開口縁に係合することで刃口板25が待機位置に位置決めされている。
【0041】
また、ベース20の底面20bには、刃口板25を使用しないときに刃口板25が待機位置から動き出すことを防止するための動き出し防止機構としての突起20cが設けられている。この突起20cが刃口板25の係合部25aと係合することで刃口板25の摺動が規制され、意図しない刃口板25の動き出しが発生しないようになっている。
【0042】
この待機位置から刃口板25を摺動させることで、図5に示すように、刃口20aの開口の大きさを狭めることができる。待機位置から刃口板25を摺動させるには、ベース20の突起20cと刃口板25の係合部25aとの係合を解除する必要があるが、この操作は刃口板25をバネ28の付勢力に抗してベース20の底面20bから浮き上がらせることで可能となっている。
【0043】
すなわち、待機状態においては、図6に示すように、刃口板25がバネ28の付勢力によってベース20の底面20bに押し付けられている。
【0044】
この状態から、図7及び図8に示すように、刃口板25の先端側を押し込むように操作すれば、刃口板25がバネ28の付勢力に抗してベース20の底面20bから離れる。ベース20の突起20cの高さは、刃口板25が押し込まれて移動する距離よりも低く設定されているため、このように刃口板25をベース20の底面20bから浮き上がらせた状態ではベース20の突起20cと刃口板25の係合部25aとの係合が解除された状態となっており、刃口板25の係合部25aが突起20cを乗り越えられるようになっている。
【0045】
また、図示していないが、刃口板25の先端側を押し込むための操作部(例えば、ゴム等で形成された摘みなど)をベース20の上側に露出する貫通軸部25dに設けることで、刃口板25の操作性を向上することができる。
【0046】
なお、刃口板25の係合部25aが突起20cを乗り越えると、突起20cは係合部25aの後方に設けられた切欠部25bに入り込むため(図5参照)、刃口板25が突起20cに乗り上げた状態となって刃口板25が浮き上がった状態で維持されるといった問題は発生しない。
【0047】
そして、刃口板25の係合部25aが突起20cを乗り越えた後は、設定したい刃口20aの開口の大きさに応じて刃口板25をスライドして調節すればよい。刃口板25を適当な位置までスライドさせれば、バネ28の付勢力によって刃口板25がベース20に押し付けられているため、摩擦抵抗が生じることによって刃口板25が動かないように保持される。
【0048】
上記したように、本実施形態によれば、ベース20の刃口20a近傍に設けられてベース20の底面20bに沿って摺動可能な刃口板25と、前記刃口板25を前記ベース20の底面20bに押し付けるように付勢するバネ28と、を備えている。このため、バネ28によって刃口板25が常に上方に引き上げられることで刃口板25とベース20との間に摩擦抵抗が生じ、刃口板25が動かないように保持されている。このような構造によれば、刃口板25をスライドさせることでドライバ等の工具を使用せずに容易に刃口板25の調整作業ができ、また、スライドさせることで無段階で刃口板25の位置調整が行えるので、刃口板25の細かな位置調整を行うことができる。
【0049】
また、刃口板25がベース20の底面20bに押し付けられているため、刃口板25とベース20の底面20bとの間に段差ができにくい構造とすることができる。
【0050】
また、前記刃口板25を使用しないときに前記刃口板25が待機位置から動き出すことを防止するための動き出し防止機構を備えているため、傾斜切りの際などに意図せずに刃口板25が動き出してロアガード14aと接触するといった事故を確実に防止することができる。
【0051】
また、前記動き出し防止機構は前記ベース20の底面20bに設けられた突起20cであり、この突起20cが前記刃口板25の摺動を規制することで前記刃口板25が待機位置から動き出すことを防止し、前記刃口板25を摺動させる際には、前記刃口板25を前記バネ28の付勢力に抗して前記ベース20の底面20bから浮き上がらせることで前記刃口板25が前記突起20cを乗り越えられるように形成したので、刃口板25を浮き上がらせることで動き出し防止の解除を容易に行うことができる。
【0052】
また、詳しく図示していないが、刃口板25を待機位置へ移動させたときの刃口板25における突起20cとの当接面を、刃口板25の待機位置への移動を容易にするために刃口板25の移動方向に対して傾斜させれば、刃口板25の待機位置戻し動作が容易となり安全性を向上させることができる。
【0053】
なお、刃口板25を待機位置へ移動させたときの刃口板25における突起20cとの当接面を傾斜させる代わりに、または、刃口板25を待機位置へ移動させたときの刃口板25における突起20cとの当接面を傾斜させることに加えて、刃口板25を待機位置へ移動させたときの突起20cにおける刃口板25との当接面を傾斜させても、刃口板25の待機位置戻し動作が容易となり安全性を向上させることができる。
【0054】
なお、上記した実施形態においては、動き出し防止機構の解除は、刃口板25を浮き上がらせて突起20cを乗り越えることで行うようにしたが、これに限らず、例えば突起20cを退避位置に移動可能に形成し、突起20cを退避位置に移動させることで動き出し防止の解除を行うようにしてもよい。突起20cを退避位置に移動可能とする具体例としては、(1)突起20cをベース20の底面20bに沿って水平方向にスライド可能とする、(2)突起20cをベース20の底面20bから垂直方向に出没可能とする、(3)突起20cをベース20の底面20bに沿って水平方向に回動可能とする、などが挙げられる。
【0055】
また、上記した例の他にも、ベース20の底面20bにプランジャボルトを設けるとともに、刃口板25にこのプランジャボルトに嵌合する凹部を設け、プランジャボルトと凹部とが嵌合することで刃口板25の動き出しを防止するようにしてもよい。同様に、刃口板25にプランジャボルトを設けるとともに、ベース20の底面20bにこのプランジャボルトに嵌合する凹部を設け、プランジャボルトと凹部とが嵌合することで刃口板25の動き出しを防止するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
10 携帯用切断機
11 切断機本体
12 モータハウジング
14 のこ刃
14a ロアガード
15 グリップ
16 トリガ
17 バッテリ装着部
18 バッテリ
19 角度調節機構
20 ベース
20a 刃口
20b 底面
20c 突起(動き出し防止機構)
20d ガイド孔
25 刃口板
25a 係合部
25b 切欠部
25c 位置決め片
25d 貫通軸部
26 ナット
27 バネ受部
28 バネ(付勢部材)
29 バネカバー
30 ワッシャ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8